JP5551992B2 - 可傾炉用黒鉛坩堝 - Google Patents

可傾炉用黒鉛坩堝 Download PDF

Info

Publication number
JP5551992B2
JP5551992B2 JP2010166816A JP2010166816A JP5551992B2 JP 5551992 B2 JP5551992 B2 JP 5551992B2 JP 2010166816 A JP2010166816 A JP 2010166816A JP 2010166816 A JP2010166816 A JP 2010166816A JP 5551992 B2 JP5551992 B2 JP 5551992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphite crucible
side wall
thickness
wall
tiltable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010166816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012026664A (ja
Inventor
利行 室井
成規 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akechi Ceramics Co Ltd
Original Assignee
Akechi Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akechi Ceramics Co Ltd filed Critical Akechi Ceramics Co Ltd
Priority to JP2010166816A priority Critical patent/JP5551992B2/ja
Publication of JP2012026664A publication Critical patent/JP2012026664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5551992B2 publication Critical patent/JP5551992B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)

Description

本発明は、内部に収容した溶融金属を傾動に伴って出湯する可傾炉用黒鉛坩堝に関するものである。
従来より、可傾炉内に配置され、傾動に伴って出湯する可傾炉用黒鉛坩堝が使用されている。この可傾炉用黒鉛坩堝は、上部付近に出湯口を備えた有底筒状体に構成されており、その肉厚は略均一に形成されている(開昭63−190894号公報)。
しかし、図5または図6に示したように、反復傾動使用した従来の可傾炉用黒鉛坩堝30を縦割りして、各部位の残厚、溶損量および溶損速度を測定したところ、図7の表に示した測定結果を得た。すなわち、傾動に伴って溶融金属が頻繁に移動する出湯口31付近(具体的には、表中、上端からの位置が200mmの口側で出湯口の真下付近)の残厚が最も薄く10mmとなっており、溶損量が最も多く25.5mmであり、溶損速度も0.30mm/chと最も速いことが判明した。
実開昭63−190894号公報
そこで、本願発明者らは溶損が激しい出湯口付近の肉厚を予め大きく形成することを想起し本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の課題は、傾動によって発生する溶損に対して耐久性を増大させ高寿命化させた可傾炉用黒鉛坩堝を提供することにある。
上記課題を解決するものは、上部付近に出湯口を備え有底筒状体に構成された可傾炉用黒鉛坩堝であって、前記出湯口が設けられている側壁部付近の肉厚は、他の側壁部の肉厚に比して大きく形成されていることを特徴とする可傾炉用黒鉛坩堝である。
前記出湯口が設けられている側壁部付近の肉厚は、反対側の側壁部の肉厚に比して1.2〜2.5倍大きく形成されていることが好ましい。前記可傾炉用黒鉛坩堝は円筒体に構成されており、平面視で内側壁を構成する円の中心点は、外側壁を構成する円の中心点から、さらに前記出湯口より離間する点に位置するよう構成されていることが好ましい。前記可傾炉用黒鉛坩堝の前記側壁部は、平面視で出湯口より離間するにつれて徐々に肉薄となるように構成されていることが好ましい。
請求項1によれば、溶損が激しい出湯口付近の肉厚が予め大きく形成されているため、傾動によって発生する溶損に対して耐久性が増大し高寿命化された可傾炉用黒鉛坩堝となる。
請求項2によれば、上記請求項1の効果をより確実に担保できる可傾炉用黒鉛坩堝となる。
請求項3によれば、内側壁と外側壁の中心点を偏心させることで、上記請求項1の効果を奏する可傾炉用黒鉛坩堝をより容易に製作することができる。
請求項4によれば、肉厚の大小を溶損量により対応させることができ、上記請求項1の効果をより奏する可傾炉用黒鉛坩堝となる。
本発明の可傾炉用黒鉛坩堝の一実施例の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の可傾炉用黒鉛坩堝の他の実施例の平面図である。 本発明の可傾炉用黒鉛坩堝の他の実施例の平面図である。 反復使用後における従来の可傾炉用黒鉛坩堝の正面図である。 図5のB―B線断面図である。 図6に示した従来の可傾炉用黒鉛坩堝の各部位の残厚、溶損量および溶損速度を示した測定結果表である。
本発明では、溶損が激しい出湯口2付近の肉厚を予め大きく形成したことで、傾動によって発生する溶損に対して耐久性が向上し高寿命化された可傾炉用黒鉛坩堝1を実現した。
本発明の可傾炉用黒鉛坩堝を図1または図2に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の可傾炉用黒鉛坩堝1は、上部付近に出湯口2を備え有底筒状体3に構成された可傾炉用黒鉛坩堝であって、出湯口2が設けられている側壁部4付近の肉厚は、他の側壁部の肉厚に比して大きく形成されていることを特徴とする可傾炉用黒鉛坩堝である。以下、各構成について順次詳述する。
可傾炉用黒鉛坩堝1は、可傾炉内の坩堝台上に載置され、可傾炉の傾動に伴って出湯口2が設けられている側壁部側が傾き、出湯口2より溶融金属を出湯する坩堝である。なお、通常、出湯口2には桶状または筒状の出湯部(図示しない)が固着されて使用される。
可傾炉用黒鉛坩堝1は、黒鉛および耐火骨材から一体成形されている。黒鉛は耐溶損、耐熱衝撃に対して有効であり、その中でも、鱗片状の天然黒鉛は特に高熱伝導性および低弾性であるため好ましい。
耐火骨材としては、種々溶融金属またはスラグに対して耐食性を示す化学組成のもの、例えば、鋼・鋳鉄溶解に関してはアルミナ、マグネシア、ジルコニア、ジルコン、スピネルなどが好適であり、アルミニウムおよび銅合金の溶解に対しては炭化珪素、アルミナ、シリカなどが好適である。
可傾炉用黒鉛坩堝1の成形方法としては、例えばロクロ成形、油圧成形、フリクション成形、静水圧成形などのいずれの方法によるものでもよい。
可傾炉用黒鉛坩堝1は、図2に示すように、上部付近に出湯口2を備え有底筒状体3に構成されており、出湯口2が設けられている側壁部4付近の肉厚は、他の側壁部の肉厚に比して大きく形成されている。なお、本願において、「出湯口2が設けられている側壁部4付近」とは、「側壁部のうち、出湯口の両側と両側から底に到る付近、および出湯口の真下から底に到る付近」をいう。
このように、本発明の可傾炉用黒鉛坩堝1は、溶損が激しい出湯口2付近の肉厚が予め大きく形成されているため、傾動によって発生する溶損に対して耐久性が増大し高寿命な可傾炉用黒鉛坩堝となる。
より具体的には、出湯口2が設けられている側壁部4付近の肉厚は、図1または2に示すように、反対側の側壁部5(出湯口2とは外側壁の中心点Pを中心として180゜離間した位置の側壁部)の肉厚に比して1.2〜2.5倍大きく形成されていることが好ましい。1.2倍より小さくなると、溶損を予め補填する実効性に欠けるからであり、2.5倍を超えると重量が一方の側壁側に偏りすぎるからである。また、図の表に示したように、出湯口2が設けられている側壁部4の溶損量が25.5mmであるのに対して、その反対側の側壁部5の溶損量が10.5mmであり、約2.5倍であることが判明したからであり、これにより、高寿命性をより確実に担保した可傾炉用黒鉛坩堝を構成できる。
また、可傾炉用黒鉛坩堝1は円筒体に構成されており、図1に示すように、平面視で内側壁6を構成する円の中心点Qが、外側壁7を構成する円の中心点Pから、さらに出湯口2より離間する点に位置する(換言すれば、平面視で内側壁6を構成する円の中心点Qが、出湯口2と外側壁7を構成する円の中心点Pを結ぶ線の延長線上に位置する)ように構成されている。このように、内側壁と外側壁の中心点P,Qを偏心させることで、請求項1の効果を奏する可傾炉用黒鉛坩堝をより容易に製作することができる。
さらに、可傾炉用黒鉛坩堝1の側壁部は、図1に示すように、平面視で出湯口2より離間するにつれて徐々に肉薄となるように構成されている。これにより、肉厚の大小を溶損量に対応させることができ、上記請求項1の効果をより奏する可傾炉用黒鉛坩堝となる。
つぎに、図3に示した本発明の可傾炉用黒鉛坩堝の他の実施例について説明する。
この実施例の可傾炉用黒鉛坩堝10と前述した可傾炉用黒鉛坩堝1との相違は、出湯口2が設けられている側壁部4付近の肉厚を、他の側壁部の肉厚に比して大きく形成する構造の相違のみであり他は同じである。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
この実施例の可傾炉用黒鉛坩堝10の外側壁7と内側壁6は、平面視で共にP点を中心点とする円で構成されており、出湯口2が設けられている側壁部4付近は、内側壁6が反対側の側壁部5に向かって延出する延出部11を有することにより他の側壁部に対して肉厚に形成されている。このような構成により、出湯口2が設けられている側壁部4付近が肉厚に形成されたものも本発明の範疇に包含される。
さらに、図4に示した本発明の可傾炉用黒鉛坩堝の他の実施例について説明する。
この実施例の可傾炉用黒鉛坩堝20と前述した可傾炉用黒鉛坩堝1との相違も、出湯口2が設けられている側壁部4付近の肉厚を、他の側壁部の肉厚に比して大きく形成する構造の相違のみであり他は同じである。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
この実施例の可傾炉用黒鉛坩堝20の図中右半分は外側壁7と内側壁6が、平面視で共にP点を中心点とする円で構成されている。他方、図中左半分、すなわち、出湯口2が設けられている側は、外側壁7が平面視でP点を中心点とする楕円で構成されているのに対して、内側壁6が平面視でP点を中心点とする円で構成され、これにより出湯口2が設けられている側壁部4付近が他の側壁部に対して肉厚に形成されている。このような構成により、出湯口2が設けられている側壁部4付近が肉厚に形成されたものも本発明の範疇に包含される。
1 可傾炉用黒鉛坩堝
2 出湯口
3 有底筒状体
4 出湯口が設けられている側壁部
5 反対側の側壁部
6 内側壁
7 外側壁

Claims (4)

  1. 上部付近に出湯口を備え有底筒状体に構成された可傾炉用黒鉛坩堝であって、前記出湯口が設けられている側壁部付近の肉厚は、他の側壁部の肉厚に比して大きく形成されていることを特徴とする可傾炉用黒鉛坩堝。
  2. 前記出湯口が設けられている側壁部付近の肉厚は、反対側の側壁部の肉厚に比して1.2〜2.5倍大きく形成されている請求項1に記載の可傾炉用黒鉛坩堝。
  3. 前記可傾炉用黒鉛坩堝は円筒体に構成されており、平面視で内側壁を構成する円の中心点は、外側壁を構成する円の中心点から、さらに前記出湯口より離間する点に位置するよう構成されている請求項1または2に記載の可傾炉用黒鉛坩堝。
  4. 前記可傾炉用黒鉛坩堝の前記側壁部は、平面視で出湯口より離間するにつれて徐々に肉薄となるように構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の可傾炉用黒鉛坩堝。
JP2010166816A 2010-07-26 2010-07-26 可傾炉用黒鉛坩堝 Expired - Fee Related JP5551992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010166816A JP5551992B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 可傾炉用黒鉛坩堝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010166816A JP5551992B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 可傾炉用黒鉛坩堝

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012026664A JP2012026664A (ja) 2012-02-09
JP5551992B2 true JP5551992B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=45779807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010166816A Expired - Fee Related JP5551992B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 可傾炉用黒鉛坩堝

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5551992B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59115978A (ja) * 1982-12-22 1984-07-04 北芝電機株式会社 誘導炉
JPH02203191A (ja) * 1989-01-27 1990-08-13 Suzuki Motor Co Ltd 金属溶解用ルツボ
JP5078249B2 (ja) * 2005-10-31 2012-11-21 日本坩堝株式会社 傾動式坩堝炉

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012026664A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201242689A (en) Refractory element, assembly and tundish for transferring molten metal
JP2008202923A (ja) 自溶炉の炉体水冷構造
JP2016175093A (ja) 溶湯保持装置
JP5551992B2 (ja) 可傾炉用黒鉛坩堝
JP6640461B2 (ja) マルチホールプラグ
WO2009116425A1 (ja) 溶湯容器
JP4821360B2 (ja) 高炉傾注樋
JP6162982B2 (ja) スキッドボタン
JP2006242601A (ja) 測温用プローブ装置
JP5483848B2 (ja) 簡易精錬装置用浸漬管
JP2011111627A (ja) 真空脱ガス炉の浸漬管
JP5510476B2 (ja) 注入管
JP5433339B2 (ja) 真空脱ガス炉の浸漬管
JP2006200824A (ja) 絞り部構造を有する炉の逆傾斜ライニング構造
JP2006104520A (ja) 真空脱ガス処理用浸漬管
JP2005142033A (ja) 浸漬ヒーターチューブ
RU51356U1 (ru) Сталеразливочный ковш
JP3696392B2 (ja) 溶銑鍋側壁用アルミナ−SiC−C質内張りれんが
JP4790575B2 (ja) 溶湯用温度プローブ
JP2007246960A (ja) 高炉溶銑樋
JP2005262262A (ja) ステンレス鋼溶製用のスラグライン煉瓦を有する取鍋
JP6428692B2 (ja) 耐火物構造
JP6453802B2 (ja) 浸漬管
JP2005193281A (ja) 内装リングを有する上部ノズル
KR101619070B1 (ko) 슬래그와 철계 용탕 계면부에서의 침식을 방지하는 내화물 구조체 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5551992

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees