JP5551572B2 - スポイラ - Google Patents

スポイラ Download PDF

Info

Publication number
JP5551572B2
JP5551572B2 JP2010262811A JP2010262811A JP5551572B2 JP 5551572 B2 JP5551572 B2 JP 5551572B2 JP 2010262811 A JP2010262811 A JP 2010262811A JP 2010262811 A JP2010262811 A JP 2010262811A JP 5551572 B2 JP5551572 B2 JP 5551572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spoiler
built
support surface
component
welded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010262811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012111386A (ja
Inventor
英記 江坂
潔 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP2010262811A priority Critical patent/JP5551572B2/ja
Publication of JP2012111386A publication Critical patent/JP2012111386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5551572B2 publication Critical patent/JP5551572B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

この発明は、2つの部材が振動溶着により接合されると共に、2つの部材の間に内蔵部品が設置されるスポイラに関するものである。
ワゴンタイプ等の自動車には、ルーフエンドやリアウィンド上部に車幅方向に延びるスポイラが取り付けられる場合がある。スポイラは、ブロー成形や、インジェクション成形した複数の樹脂部材を組み合わせることで、中空に形成されている。また、スポイラには、ラジオ等のアンテナ部材が内蔵され、内部スペースの有効利用並びに外観の見栄え向上が図られたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示のスポイラは、樹脂製の中空形状をしたアッパ部材(アウター部材ともいう)と、この内部に組み込まれるロア部材(インナー部材ともいう)とによって本体が構成され、ロア部材におけるアッパ部材に臨む上面にアンテナ部材が固定されている。アンテナ部材は、金属の線材からなり、該アンテナ部材を保持した樹脂製の固定部品をロア部材にビス止めすることで、アンテナ部材が固定されるようになっている。そして、アンテナ部材をロア部材に固定した状態で、アッパ部材とロア部材とを振動溶着によって接合することで、スポイラが形成される。
特開2008−85757号公報
特許文献1のスポイラは、アンテナ部材をビス止めするので、アンテナ部材の固定に手間がかかる難点がある。また、ロア部材に対してビスが斜めに螺合される等、ビスの締め付け不良が生じた場合に、ロア部材に対してビスを再度締結しても、ビスの必要な固定トルクを得ることができず、ロア部材を廃棄することになってしまう。
すなわち本発明は、従来の技術に係るスポイラに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、内蔵部品を簡単に取り付けることができるスポイラを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のスポイラは、
一方の部材に他方の部材に向けて突出するよう形成された溶着部を、該他方の部材に対して振動溶着により接合することで、一方の部材および他方の部材が一体化されるスポイラにおいて、
前記溶着部における振動溶着により溶融する先端部より根元側に形成され、該先端部側から根元部側に向かうにつれて広がるように傾斜する支持面と、
貫通形成された位置決め孔を有し、該位置決め孔に挿通した前記溶着部の支持面で位置決めされる板状の内蔵部品と、
前記内蔵部品および他方の部材の間に設けられ、他方の部材に支持されて該内蔵部品を支持面との間に挟む弾性体とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、内蔵部品の位置決め孔を溶着部に挿通して一方の部材と他方の部材とを振動溶着することで、他方の部材で支持された弾性体によって内蔵部品を溶着部の支持面に押し付けて、一方の部材と他方の部材との間に内蔵部品をビス等の締結具を用いることなく簡単に固定することができる。
請求項2に係る発明では、前記一方の部材には、複数の溶着部が該一方の部材の長手に離間して複数設けられると共に、前記内蔵部品は、複数の溶着部に対応の位置決め孔を挿入して前記支持面で支持され、
前記弾性体は、前記内蔵部品を支持する隣り合う溶着部の中央部に配置されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、内蔵部品を弾性体と溶着部の支持面とによってバランスよく保持することができる。
請求項3に係る発明では、前記一方の部材には、複数の溶着部が該一方の部材の長手に離間して複数設けられ、
1つの前記溶着部の支持面とこれに対応する前記内蔵部品の位置決め孔とが、該溶着部の突出方向と交差する方向への該内蔵部品の移動を規制するよう嵌め合わされ、
他の溶着部に対応する前記内蔵部品の位置決め孔は、長孔形状に形成されて、該位置決め孔における複数の溶着部の並び方向に直交する短手辺の寸法が前記支持面に合わせて設定されると共に、長手辺が該並び方向に沿って延在するよう形成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、長孔形状に形成した位置決め孔によって内蔵部品や溶着部の寸法誤差を吸収して、一方の部材と他方の部材との間に内蔵部品をより簡単に固定することができる。
本発明に係るスポイラによれば、一方の部材と他方の部材との間に設置される内蔵部品を簡単に取り付けることができる。
本発明の好適な実施例に係るスポイラを車両に取り付けた状態で示す概略斜視図である。 実施例のスポイラを分解した状態で示す概略斜視図である。 実施例のロア部材の要部を拡大して示す概略斜視図である。 実施例のロア部材とアンテナユニットとの関係を示す要部平面図であって、(a)は、アンテナユニットをロア部材に取り付ける前の状態であり、(b)は、アンテナユニットをロア部材に取り付けた状態を示す。 図1のA−A線断面図であって、(a)は組付け前の状態を示し、(b)は組付け後の状態を示す。 図1のB−B線で破断した要部断面図であって、(a)は組付け前の状態を示し、(b)は組付け後の状態を示す。 変更例の溶着部を示す概略斜視図である。
次に、本発明に係るスポイラにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、車両の後部に取り付けられるリアスポイラを例に挙げて説明し、車両を基準としてスポイラの方向を指称する。すなわち、スポイラは、一方の部材と他方の部材とが対向する方向(溶着部の突出方向)が上下方向となり、スポイラの長手方向が左右方向に対応すると共に、スポイラの短手方向が前後方向に対応している。
図1に示すように、実施例のスポイラ20は、車両10のルーフ部12に連なるバックドア(リアウィンド)14の上部に設置され、該ルーフ部12の後方に位置すると共にバックドア14の後方へ延出するよう設けられている。スポイラ20は、バックドア14の上部の左右幅(ルーフ部12の後縁の左右幅)と略同サイズの横長に形成され、前後方向の寸法が左右幅と比べて短尺に形成されている。
実施例のスポイラ20は、上面がルーフ部12に沿って延在するよう形成され、下面が上面に対して所定のラインで形成されることで、空気の流れを考慮して全体として例えば翼形状等になるように構成されている(図5(b)参照)。図2または図5に示すように、スポイラ20は、溶着部24が形成された合成樹脂製のロア部材(一方の部材)22と、このロア部材22と振動溶着によって一体化される合成樹脂製のアッパ部材(他方の部材)32とを組み合わせて外郭が基本的に構成されている。また、スポイラ20は、所定形状に曲がった板状体であるロア部材22およびアッパ部材32の間に空間(以下、収容スペース20aという)が画成される中空に構成されており(図5(b)参照)、収容スペース20aにアンテナユニット(内蔵部品)40やランプユニットの配線等(図示せず)が収容されるようになっている。ここで、実施例のスポイラ20は、振動溶着に際して、ロア部材22およびアッパ部材32を該スポイラ20の長手方向に沿って相対的に振動して組み付けられる。
前記ロア部材22は、スポイラ20の下側を構成する板状の部材であって、インジェクション成形等によって予め所定形状に成形されている(図2、図3または図5参照)。実施例のロア部材22は、前部と比べて下側に位置する後部を傾斜面でなだらかに繋ぐように形成され、前部の上面がアッパ部材32の前部下面に突き合わせられると共に、後部の下面がアッパ部材32の後述する湾曲部34の上面に突き当てられる(図5参照)。ロア部材22は、前部および後部におけるアッパ部材32に臨む面に夫々設けられた溶着リブ23と、収容スペース20aにおいてアッパ部材32に向けて突出するよう設けられた溶着部24とを備えている。各溶着リブ23は、スポイラ20の長手方向(振動溶着時の振動方向)に延在するよう形成された板状小片であり、該ロア部材22の本体部分と一体成形されている。実施例では、ロア部材22の前部および後部の夫々に、溶着リブ23が短手方向に離間して複数設けられている。溶着部24は、ロア部材22において収容スペース20aを画成する上面部位に上方へ向けて突出するように、該ロア部材22の本体部分と一体成形されている。なお、ロア部材22には、スポイラ20の長手方向に離間して複数(実施例では5個)の溶着部24が並設されている。
前記アッパ部材32は、スポイラ20の上側を構成する部材であって、インジェクション成形等によって予め所定形状に成形されている(図2参照)。実施例のアッパ部材32は、スポイラ20の上面を構成する部位後部から下方に曲がる湾曲部34を有し(図5参照)、該湾曲部34によってスポイラ20の後端を構成している。
前記溶着部24は、平面視円形状を基本とする突起であって(図4参照)、アッパ部材32側となる先端部が振動溶着に際して溶融する溶着片30により構成されている(図2〜図6参照)。溶着部24には、先端部側から根元側に向かうにつれて広がるように傾斜する支持面26が、先端部より根元側に形成されている(図5または図6参照)。実施例の溶着部24は、ロア部材22の本体部分に連なる根元から中途部分にかけて先細りになるように傾斜する支持面26が、該溶着部24の全周に亘って設けられている。すなわち、溶着部24は、根元部位が裁頭円錐形状に形成されており、この裁頭円錐形状の側面のテーパが支持面26を構成している。また、溶着部24は、支持面26を構成する根元部位の裁頭円錐形状の上端に連なって円柱形状の挿通部位28が設けられ、この挿通部位28の上端に連なって裁頭円錐形状の挿入案内面28aが設けられている(図5または図6参照)。そして、溶着部24には、挿入案内面28aを構成する裁頭円錐形状の上面に、溶着片30が設けられている。溶着片30は、振動方向に延在する板状小片であって、実施例では挿通部位28の上面に中央部に1本突出形成されている。ここで、溶着部24には、該溶着部24における突出方向に沿って延在する軸線を挟んで対称な関係で対をなす支持面26を設けるのが好ましく、例えば長手方向に対をなす支持面26と短手方向に対をなす支持面26とを夫々設ける等、水平方向に直交する2方向において対をなす支持面26を設けるのがより望ましい。なお、実施例では、5つの溶着部24が同一形状で形成されている。
前記アンテナユニット40は、長尺な板状の部材であって(図2参照)、電波を受ける薄い金属板とこの金属板を保持する合成樹脂等のベース部材(何れも図示せず)とから構成されている。アンテナユニット40は、スポイラ20の長手方向に沿って長手辺を延在させると共に(図2参照)、その厚み方向を収容スペース20aにおける溶着部24の突出方向(ロア部材22とアッパ部材32との対向方向)に沿わせて設置される(図6参照)。アンテナユニット40は、厚み方向に貫通形成された位置決め孔42,44を備えている(図5または図6参照)。実施例のアンテナユニット40には、5つ(複数)の溶着部24の夫々に対応して、同数の位置決め孔42,44が長手辺に離間して設けられている。各位置決め孔42,44は、対応する溶着部24の挿通部位28より大きく、支持面26の下部より小さく形成されている。そして、アンテナユニット40は、位置決め孔42,44に溶着部24を挿入した際に、位置決め孔42,44の開口縁が支持面26に引っ掛かるようになっている。なお、実施例では、図5(b)または図6(b)に示すように、アンテナユニット40が支持面26の途中に支持されている。アンテナユニット40は、該アンテナユニット40をロア部材22に取り付ける際に位置の基準となる位置決め孔(以下、特に区別する場合は基準位置決め孔という)42と、溶着部24との位置誤差を吸収する位置決め孔(以下、特に区別する場合は副位置決め孔という)44とを備えている。実施例のアンテナユニット40は、長手方向に並ぶ5つの位置決め孔のうち、一方の側部に位置するものが基準位置決め孔42として設定され、他の4つが副位置決め孔44として設定されている(図2参照)。
前記基準位置決め孔42は、対応する溶着部24における根元部位の断面形状に合わせて円形に形成されており(図4(a)参照)、その直径が、溶着部24の根元部位における最も広がった部位(ロア部材22との接続部位)の直径より小さく、かつ挿通部位28の直径より大きく設定されている。基準位置決め孔42は、溶着部24を挿入した際に開口縁全周に亘って支持面26で係止されて、アンテナユニット40の前後左右の水平移動が溶着部24によって規制される(図4(b)参照)。すなわち、スポイラ20では、1つの溶着部24の支持面26とこれに対応するアンテナユニット40の基準位置決め孔42とが、該溶着部24の突出方向と交差する方向への該アンテナユニット40の移動を規制するよう嵌め合わされる。これに対して、副位置決め孔44は、長孔形状に形成されている(図4(a)参照)。副位置決め孔44は、短手辺が溶着部24の根元部位における当該短手辺に対応する支持面26間の寸法に合わせて形成されている。また、副位置決め孔44の長手辺は、溶着部24の根元部位における当該長手辺に対応する支持面26間の寸法より小さく形成されているが、短手辺より大きく形成されている。このように、副位置決め孔44の長手辺の寸法を設定することで、アンテナユニット40が撓み易いものであった場合に、弾性体50の押えによってアンテナユニット40が撓んでも、アンテナユニット40とロア部材22とが接触しないように、隣り合う溶着部24,24間の沈み込み量を規制することができる。ここで、副位置決め孔44は、複数の溶着部24の並び方向に沿う方向に長手辺が延在するよう形成され、複数の溶着部24の並ぶ方向に直交する側の支持面26で位置決めされる。
前記スポイラ20は、アンテナユニット40とアッパ部材32との間に設けられた弾性体50を備えている(図5または図6参照)。アンテナユニット40は、アッパ部材32に支持された弾性体50と溶着部24の支持面26との間に挟まれている。弾性体50は、ウレタンフォームやゴムスポンジ等の発泡体などの弾力性に富む材料からブロック状に形成されている。弾性体50は、溶着部24の支持面26で支持されたアンテナユニット40におけるアッパ部材32に臨む面と、アッパ部材32における収容スペース20aに臨む内面との寸法より厚く設定されている。すなわち、弾性体50は、アンテナユニット40とアッパ部材32とに挟まれた際に弾性変形し、アンテナユニット40を溶着部24の支持面26に向けて押し付けるようになっている。また、弾性体50は、支持面26でアンテナユニット40を支持する隣り合う溶着部24,24の中央部に配置される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るスポイラ20の作用について説明する。スポイラ20は、以下のように製造される。アンテナユニット40は、所定形状に成形されたロア部材22の溶着部24に対応の位置決め孔42,44を嵌めることで、各溶着部24の支持面26で支持された状態で取り付けられる。アンテナユニット40における隣り合う溶着部24,24の間に弾性体50を載置し、ロア部材22およびアッパ部材32を組み合わせることで、弾性体50がアンテナユニット40とアッパ部材32との間に挟持される(図5または図6参照)。なお、弾性体50は、接着剤や両面テープ等によってアンテナユニット40またはアッパ部材32に接合してもよい。そして、ロア部材22およびアッパ部材32を左右方向(長手方向)に相対的に振動することで、溶着部24の溶着片30および溶着リブ23が溶融し、これによりロア部材22およびアッパ部材32が接合されて一体化される。
前記スポイラ20では、アンテナユニット40がアッパ部材32に支持された弾性体50によって溶着部24の支持面26に押し付けられて、弾性体50および支持面26に挟まれてロア部材22の本体部分およびアッパ部材32から離間した状態で保持される(図5(b)または図6(b)参照)。すなわち、実施例のスポイラ20は、ビス等の専用工具を必要とする締結具でアンテナユニット40を固定するものでないので、アンテナユニット40の組み付けに手間がかからず、アンテナユニット40を固定する締結具の締結ミスによる不良品の発生を回避できる。しかも、溶着部24の支持面26は、テーパ形状であるので、アッパ部材32に支持された弾性体50によってアンテナユニット40がロア部材22側に押されることで、溶着部24や位置決め孔42,44に多少の寸法誤差があっても、支持面26のどこかで位置決め孔42,44の開口縁を係止することができる。このように、スポイラ20は、溶着部24の支持面26を根元側に向かうにつれて広がるテーパ形状とすることで、寸法誤差を吸収してアンテナユニット40をガタツキなく保持することができる。また、アンテナユニット40は、溶着部24の支持面26によってロア部材22の本体部分から離して保持されているので、該本体部分の凹凸の影響を受け難く、該本体部分との干渉を回避して、車両10の走行時の振動等による異音の発生を防止できる。
前記アンテナユニット40は、溶着部24の支持面26の外形に合わせて形成された基準位置決め孔42を該溶着部24に挿入することで、基準位置決め孔42に支持面26が嵌合し、アンテナユニット40における前後左右の水平方向の位置が決まる。また、アンテナユニット40は、基準位置決め孔42以外の副位置決め孔44が、溶着部24の並び方向に長手辺が延在する長孔形状になっているので、基準位置決め孔42に対応する溶着部24とその他の溶着部24との寸法誤差や位置決め孔42,44同士の寸法誤差があっても、これらの寸法誤差を副位置決め孔44の長手辺の範囲内で吸収することができる。そして、副位置決め孔44は、溶着部24の並び方向と直交する方向が対応の溶着部24の支持面26に合わせて形成されているので、支持面26で該直交する方向への変位が規制されて、アンテナユニット40が基準位置決め孔42を中心として回動することを防止できる。すなわち、スポイラ20は、アンテナユニット40を溶着部24に取り付け易く、溶着部24やアンテナユニット40に対して高い寸法精度が要求されないので、コストを下げることができる。
前記スポイラ20では、隣り合う溶着部24,24の中央部に弾性体50を配置しているので、アンテナユニット40を弾性体50と溶着部24の支持面26との間でバランスよく保持することができ、アンテナユニット40の浮き上がり等を抑制し得る。しかも、アンテナユニット40とアッパ部材32との間に弾性体50が設置された状態で振動溶着されるので、アンテナユニット40とアッパ部材32との干渉を弾性体50によって防止することができ、アンテナユニット40の損傷を回避できる。更に、弾性体50は、振動溶着時にアッパ部材32とアンテナユニット40との間に発生する位相振動を吸収するので、アンテナユニット40にダメージを与えない。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更することもできる。
(1)実施例では、溶着部をロア部材に設けたが、アッパ部材に設けてもよい。
(2)実施例では、溶着部を平面視円形状に形成したが、角柱形状等の多角形であってもよい。この場合、溶着部の支持面に係合する形状であれば、アンテナユニットの位置決め孔を溶着部の外形に合わせる必要はない。すなわち、例えば位置決め孔を角柱形状の溶着部に外接する円形状としてもよい。また、溶着部は、振動溶着により溶融する先端側から根元側に亘ってテーパ形状に形成してもよい。例えば図7(a)に示す溶着部60のように、全体を裁頭円錐形状としたり、図7(b)に示す溶着部62のように、円柱形状の本体部分64の外周に、アッパ部材(先端部)側から根元側に向かうつれて本体部分64から離れるように傾斜する支持面66aを有するリブ66を設けた構成としてもよい。
(3)実施例では、ロア部材とアッパ部材との間に設置する内蔵部品としてアンテナユニットを例に挙げたが、ランプ等の基板や配線の保持具等の内蔵部品にも適用可能である。
(4)実施例では、溶着部を複数設けたが、1本であってもよい。
(5)実施例では、ブロック形状の弾性体を用いたが、例えば、中央部に設けた通孔に溶着部を挿通し、溶着部を囲って設けられる構成等であってもよい。
(6)弾性体は、複数配設してもよい。
22 ロア部材(一方の部材),24 溶着部,26 支持面,
32 アッパ部材(他方の部材),40 内蔵部品(アンテナユニット),
42 基準位置決め孔(位置決め孔),44 副位置決め孔(位置決め孔),
50 弾性体

Claims (3)

  1. 一方の部材に他方の部材に向けて突出するよう形成された溶着部を、該他方の部材に対して振動溶着により接合することで、一方の部材および他方の部材が一体化されるスポイラにおいて、
    前記溶着部における振動溶着により溶融する先端部より根元側に形成され、該先端部側から根元部側に向かうにつれて広がるように傾斜する支持面と、
    貫通形成された位置決め孔を有し、該位置決め孔に挿通した前記溶着部の支持面で位置決めされる板状の内蔵部品と、
    前記内蔵部品および他方の部材の間に設けられ、他方の部材に支持されて該内蔵部品を支持面との間に挟む弾性体とを備えた
    ことを特徴とするスポイラ。
  2. 前記一方の部材には、複数の溶着部が該一方の部材の長手に離間して複数設けられると共に、前記内蔵部品は、複数の溶着部に対応の位置決め孔を挿入して前記支持面で支持され、
    前記弾性体は、前記内蔵部品を支持する隣り合う溶着部の中央部に配置される請求項1記載のスポイラ。
  3. 前記一方の部材には、複数の溶着部が該一方の部材の長手に離間して複数設けられ、
    1つの前記溶着部の支持面とこれに対応する前記内蔵部品の位置決め孔とが、該溶着部の突出方向と交差する方向への該内蔵部品の移動を規制するよう嵌め合わされ、
    他の溶着部に対応する前記内蔵部品の位置決め孔は、長孔形状に形成されて、該位置決め孔における複数の溶着部の並び方向に直交する短手辺の寸法が前記支持面に合わせて設定されると共に、長手辺が該並び方向に沿って延在するよう形成される請求項1または2記載のスポイラ。
JP2010262811A 2010-11-25 2010-11-25 スポイラ Expired - Fee Related JP5551572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010262811A JP5551572B2 (ja) 2010-11-25 2010-11-25 スポイラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010262811A JP5551572B2 (ja) 2010-11-25 2010-11-25 スポイラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012111386A JP2012111386A (ja) 2012-06-14
JP5551572B2 true JP5551572B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=46496072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010262811A Expired - Fee Related JP5551572B2 (ja) 2010-11-25 2010-11-25 スポイラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5551572B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7383499B2 (ja) 2020-01-14 2023-11-20 株式会社イノアックコーポレーション 車両用スポイラ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1174713A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Aisin Seiki Co Ltd アンテナ付きスポイラー
JP4075690B2 (ja) * 2003-05-26 2008-04-16 マツダ株式会社 車両用アンテナ装置の取付構造
US7220032B2 (en) * 2005-03-11 2007-05-22 Nissan Technical Center North America, Inc. Vehicle spoiler with stop lamp
JP2008085757A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Kojima Press Co Ltd 車両用アンテナ装置
JP5280219B2 (ja) * 2009-01-21 2013-09-04 株式会社イノアックコーポレーション スポイラー
JP5457074B2 (ja) * 2009-05-29 2014-04-02 小島プレス工業株式会社 アンテナ内蔵用車両外装品およびその製造方法
US8251435B2 (en) * 2010-07-19 2012-08-28 Inoac Corporation Spoiler

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012111386A (ja) 2012-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5125427B2 (ja) 表示装置
KR101137256B1 (ko) 차량의 서브 프레임용 마운팅 유닛
JP2010143319A (ja) バンパ取付装置
US20110186704A1 (en) Mudguard mounting structure
JP5551572B2 (ja) スポイラ
JP2010125980A (ja) 車体上部構造
KR101286678B1 (ko) 차체 조립용 스터드 볼트유닛
US10391905B2 (en) Vehicle seat
JP2006022898A (ja) Ea材及びその取付構造
KR20150067579A (ko) 차체 조립용 스터드 볼트유닛
JP5091301B2 (ja) フェンダ遮蔽板用クリップ
KR200453758Y1 (ko) 내비게이션 고정구
KR200464050Y1 (ko) 내비게이션 고정구
KR100655713B1 (ko) 조립 연결체
JP2010000897A (ja) 車両のインストルメントパネル部構造
JP5934291B2 (ja) ガラス支持具
KR101514888B1 (ko) 공차흡수 브래킷
JP2011111154A (ja) 車両のクラッシュパッド接続装置
JP2010095117A (ja) 車両用内装部品の組付け構造
JP6784938B2 (ja) 車両用内装品の固定構造
JP6386783B2 (ja) 車両用表示装置固定構造
JP2009052727A (ja) 防振具
JP2010095040A (ja) 車載用機器の組付け構造
JP5808655B2 (ja) 車両用ミラー装置
KR20040026797A (ko) 자동차의 크러쉬 패드 모듈 장착을 위한 가이드 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5551572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees