JP5550437B2 - スイッチング電源 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源に関する。
従来より、交流発電機から出力される電力を用いて負荷に電力を供給するスイッチング電源(例えば、特許文献1参照)がある。
[スイッチング電源100の構成]
図4は、第1の従来例に係るスイッチング電源100の回路図である。スイッチング電源100は、三相交流発電機200から出力される電力を用いて、出力端子OUT1を介して負荷(図示省略)に電力を供給する。このスイッチング電源100は、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8と、キャパシタC1、C2と、NチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q1、Q2と、インダクタLと、制御部110と、を備える。
ダイオードD1〜D6は、整流回路を構成し、三相交流発電機200から出力される電力を整流する。具体的には、ダイオードD1のアノードと、ダイオードD4のカソードとには、三相交流発電機200の第1の出力端子が接続される。ダイオードD2のアノードと、ダイオードD5のカソードとには、三相交流発電機200の第2の出力端子が接続される。ダイオードD3のアノードと、ダイオードD6のカソードとには、三相交流発電機200の第3の出力端子が接続される。
ダイオードD4〜D6のそれぞれのアノードには、出力端子OUT2が接続される。この出力端子OUT2には、負荷(図示省略)の基準電位点が接続される。
ダイオードD1〜D3のそれぞれのカソードには、キャパシタC1の一方の電極と、スイッチ素子Q1のドレインと、が接続される。キャパシタC1の他方の電極には、出力端子OUT2が接続される。
スイッチ素子Q1、Q2と、ダイオードD7、D8と、インダクタLと、キャパシタC2とは、いわゆる昇降圧チョッパ回路を構成する。具体的には、スイッチ素子Q1のソースには、ダイオードD7のカソードと、インダクタLの一端と、が接続される。インダクタLの他端には、ダイオードD8のアノードと、スイッチ素子Q2のドレインと、が接続される。ダイオードD8のカソードには、キャパシタC2の一方の電極と、出力端子OUT1と、が接続される。ダイオードD7のアノードと、スイッチ素子Q2のソースと、キャパシタC2の他方の電極とには、出力端子OUT2が接続される。スイッチ素子Q1、Q2のそれぞれのゲートには、制御部110が接続される。
[スイッチング電源100の動作]
以上の構成を備えるスイッチング電源100は、三相交流発電機200から出力される電力を、ダイオードD1〜D6により整流し、キャパシタC1により平滑する。そして、制御部110によりスイッチ素子Q1、Q2を制御して、出力端子OUT1から出力される電圧を制御する。
ここで、例えば負荷が軽負荷になると、三相交流発電機200の出力電圧が上昇し、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されてしまうおそれがある。そこで、スイッチング電源100は、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止するために、三相交流発電機200の出力電圧が予め定められた閾値電圧以上になると、制御部110によりスイッチ素子Q1をオフ状態にする。これによれば、三相交流発電機200と出力端子OUT1とが電気的に切断されるので、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止できる。
[スイッチング電源100Aの構成]
図5は、第2の従来例に係るスイッチング電源100Aの回路図である。スイッチング電源100Aは、図4に示した第1の従来例に係るスイッチング電源100とは、ダイオードD4〜D6の代わりにNチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q3、Q4、Q5を備える点と、駆動部120を備える点と、が異なる。なお、スイッチング電源100Aにおいて、スイッチング電源100と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
スイッチ素子Q3のドレインには、ダイオードD1のアノードと、三相交流発電機200の第1の出力端子と、が接続される。スイッチ素子Q4のドレインには、ダイオードD2のアノードと、三相交流発電機200の第2の出力端子と、が接続される。スイッチ素子Q5のドレインには、ダイオードD3のアノードと、三相交流発電機200の第3の出力端子と、が接続される。スイッチ素子Q3〜Q5のそれぞれのソースには、出力端子OUT2が接続される。スイッチ素子Q3〜Q5のそれぞれのゲートには、駆動部120が接続される。
[スイッチング電源100Aの動作]
以上の構成を備えるスイッチング電源100Aは、スイッチング電源100と同様に、制御部110によりスイッチ素子Q1、Q2を制御して、出力端子OUT1から出力される電圧を制御する。ただし、スイッチング電源100Aは、スイッチング電源100とは、三相交流発電機200から出力される電力を、ダイオードD1〜D3とスイッチ素子Q3〜Q5と駆動部120とにより整流する点が、異なる。
このスイッチング電源100Aは、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止するために、三相交流発電機200の出力電圧が予め定められた閾値電圧以上になると、駆動部120によりスイッチ素子Q3〜Q5をそれぞれオン状態にする。これによれば、三相交流発電機200の第1の出力端子と第2の出力端子と第3の出力端子とが、基準電位点と導通することになるので、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止できる。
[スイッチング電源100Bの構成]
図6は、第3の従来例に係るスイッチング電源100Bの回路図である。スイッチング電源100Bは、図4に示した第1の従来例に係るスイッチング電源100とは、ツェナーダイオードDZを備える点が異なる。なお、スイッチング電源100Bにおいて、スイッチング電源100と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
ツェナーダイオードDZのカソードには、ダイオードD1〜D3のそれぞれのカソードが接続される。ツェナーダイオードDZのアノードには、出力端子OUT2が接続される。
[スイッチング電源100Bの動作]
以上の構成を備えるスイッチング電源100Bは、スイッチング電源100と同様に、三相交流発電機200から出力される電力を、ダイオードD1〜D6により整流し、キャパシタC1により平滑するとともに、制御部110によりスイッチ素子Q1、Q2を制御して、出力端子OUT1から出力される電圧を制御する。
このスイッチング電源100Bは、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを、ツェナーダイオードDZをオン状態にすることで防止する。具体的には、三相交流発電機200の出力電圧が予め定められた閾値電圧に等しい場合に、この出力電圧をダイオードD1〜D6により整流したものを、特定電圧と呼ぶこととする。そして、ツェナーダイオードDZとして、ツェナー電圧が特定電圧に等しいツェナーダイオードを用いることとする。すると、三相交流発電機200の出力電圧が上述の閾値電圧以上になると、ツェナーダイオードDZがオン状態となる。これによれば、三相交流発電機200の出力電圧が上述の閾値電圧より上昇してしまうのを抑制できるので、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止できる。
特開2003−244864号公報
図7は、三相交流発電機200の電圧電流特性を示す図である。図7において、縦軸は、三相交流発電機200の出力電圧を示し、横軸は、三相交流発電機200の出力電流を示す。
図7に示すように、三相交流発電機200は、出力電流が増加するに従って出力電圧が低下するという電圧電流特性を有しており、この電圧電流特性は、三相交流発電機200の回転数に応じて変化する。
上述のスイッチング電源100は、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止するために、三相交流発電機200の出力電圧が上述の閾値電圧以上になると、制御部110によりスイッチ素子Q1をオフ状態にする。ところが、スイッチ素子Q1をオフ状態にすると、三相交流発電機200とスイッチ素子Q1との間に電流が流れなくなるので、三相交流発電機200の出力電流が「0」になる。すると、図7の領域Xに示すように、三相交流発電機200の出力電圧が高くなり、ダイオードD1〜D6や、キャパシタC1や、スイッチ素子Q1のドレインに、高電圧が印加されることとなる。このため、ダイオードD1〜D6と、キャパシタC1と、スイッチ素子Q1と、を高耐圧の素子で構成しなくてはならなかった。
一方、上述のスイッチング電源100Aは、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止するために、三相交流発電機200の出力電圧が上述の閾値電圧以上になると、駆動部120によりスイッチ素子Q3〜Q5をそれぞれオン状態にする。ところが、スイッチ素子Q3〜Q5をそれぞれオン状態にすると、三相交流発電機200の第1の出力端子と第2の出力端子と第3の出力端子とが、基準電位点と導通することになるので、三相交流発電機200の出力電圧が「0」になる。すると、図7の領域Yに示すように、三相交流発電機200の出力電流が大きくなり、スイッチ素子Q3〜Q5のそれぞれに大電流が流れることとなる。このため、スイッチ素子Q3〜Q5のそれぞれを定格電流の大きい素子で構成しなくてはならなかった。また、スイッチング電源100と比べると、駆動部120を新たに設ける必要があり、部品数が増加してしまっていた。
また、上述のスイッチング電源100Bは、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを、ツェナーダイオードDZをオン状態にすることで防止する。ところが、スイッチング電源100と比べると、ツェナーダイオードDZを新たに設ける必要があり、部品数が増加してしまっていた。
上述の課題を鑑み、本発明は、高耐圧の素子や定格電流の大きい素子を用いたり、部品数を増加させたりすることなく、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのを防止することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、交流発電機から出力される電力を用いて、負荷に電力を供給するスイッチング電源であって、前記交流発電機の出力電力を整流する整流手段と、前記整流手段と前記負荷とを断続する第1スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子と前記負荷との間に設けられたインダクタと、前記インダクタの出力端と基準電位点とを断続する第2スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、予め定められた状態になると、前記第1スイッチ素子を間欠発振動作させるとともに、前記第2スイッチ素子をオン状態にすることを特徴とするスイッチング電源を提案している。
ここで、上述の三相交流発電機200に限らず、一般的な交流発電機には、出力電流を「0」から増加させていくと、出力電流が予め定められた閾値(例えば、図2のI1に相当)になるまでは、出力電圧が急激に低下するという特性がある。
そこで、この発明によれば、予め定められた状態になると、制御手段により第1スイッチ素子を間欠発振動作させることとした。このため、予め定められた状態になると、交流発電機の出力電流が「0」よりは大きい小電流となり、交流発電機の出力電流が「0」の場合と比べて、交流発電機の出力電圧が大幅に低くなる。したがって、図5に示した駆動部120や図6に示したツェナーダイオードDZを設けることなく、すなわち部品数を増加させることなく、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのを防止できる。
また、この発明によれば、上述のように交流発電機の出力電流が小電流となるので、整流手段や第1スイッチ素子といった、スイッチング電源に設けられた素子に流れる電流が、小さくなる。このため、定格電流の大きい素子を用いることなく、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのを防止することができる。
また、この発明によれば、上述のように、交流発電機の出力電流が「0」の場合と比べて、交流発電機の出力電圧が大幅に低くなるので、整流手段や第1スイッチ素子といった、スイッチング電源に設けられた素子に印加される電圧が、低くなる。このため、高耐圧の素子を用いることなく、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのを防止できる。
また、この発明によれば、第1スイッチ素子と負荷との間にインダクタを設けた。インダクタは、入力された電圧の波形を鈍らせる特性を有するため、インダクタから出力される電圧の波形は、第1スイッチ素子から出力される電圧の波形と比べて、鈍ることとなる。このため、インダクタから出力される電圧が急激に変化するのを抑制できるので、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのをより確実に防止できる。
また、この発明によれば、インダクタの出力端と基準電位点とを断続する第2スイッチ素子を設け、予め定められた状態になると、制御手段により第2スイッチ素子をオン状態にすることとした。このため、予め定められた状態になると、インダクタから出力される電圧が基準電位点に逃がされることになるので、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのをさらに確実に防止できる。
(2) 本発明は、(1)のスイッチング電源について、前記予め定められた状態とは、前記交流発電機の出力電圧が予め定められた電圧以上となる状態のことであることを特徴とするスイッチング電源を提案している。
この発明によれば、(1)のスイッチング電源において、交流発電機の出力電圧が予め定められた電圧以上になると、制御手段により第1スイッチ素子を間欠発振動作させることとした。このため、交流発電機の出力電圧が予め定められた電圧より上昇してしまうのを抑制でき、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(3) 本発明は、(1)のスイッチング電源について、前記予め定められた状態とは、前記負荷が軽負荷状態であることを示す信号を当該負荷から受信している状態であることを特徴とするスイッチング電源を提案している。
この発明によれば、(1)のスイッチング電源において、負荷が軽負荷状態になると、制御手段により第1スイッチ素子を間欠発振動作させることとした。このため、負荷が軽負荷状態になっても交流発電機の出力電圧の上昇を抑制でき、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、高耐圧の素子や定格電流の大きい素子を用いたり、部品数を増加させたりすることなく、スイッチング電源の出力電圧が過大になるのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源の回路図である。 三相交流発電機の電圧電流特性を示す図である。 前記スイッチング電源のタイミングチャートである。 第1の従来例に係るスイッチング電源の回路図である。 第2の従来例に係るスイッチング電源の回路図である。 第3の従来例に係るスイッチング電源の回路図である。 三相交流発電機の電圧電流特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
[スイッチング電源1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチング電源1の回路図である。スイッチング電源1は、図4に示した第1の従来例に係るスイッチング電源100とは、制御部110の代わりに制御手段としての制御部10を備える点が異なる。なお、スイッチング電源1において、スイッチング電源100と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
制御部10には、第1スイッチ素子としてのスイッチ素子Q1のゲートと、第2スイッチ素子としてのスイッチ素子Q2のゲートと、が接続される。
[スイッチング電源1の動作]
以上の構成を備えるスイッチング電源1は、三相交流発電機200から出力される電力を、整流手段としての整流回路を構成するダイオードD1〜D6により整流し、キャパシタC1により平滑する。そして、制御部10によりスイッチ素子Q1、Q2を制御して、出力端子OUT1から出力される電圧を制御する。
制御部10は、三相交流発電機200の出力電圧Vgenを検出する。そして、出力電圧Vgenが予め定められた閾値電圧より低い場合には、負荷の要求に応じた電力を出力端子OUT1から出力できるように、スイッチ素子Q1、Q2を制御する。
一方、制御部10は、出力電圧Vgenが上述の閾値電圧以上である場合には、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止するために、スイッチ素子Q1をPWM制御により間欠発振動作させるとともに、スイッチ素子Q2をオン状態にする。ここで、PWM制御を行う際のスイッチ素子Q1のオンデューティは、出力電圧Vgenと、インダクタLのインダクタンスと、三相交流発電機200の電圧電流特性と、に応じて設定される。
図2は、三相交流発電機200の回転数が所定値である場合における、三相交流発電機200の電圧電流特性を示す図である。縦軸は、三相交流発電機200の出力電圧Vgenを示し、横軸は、三相交流発電機200の出力電流Igenを示す。
三相交流発電機200には、出力電流Igenが増加するに従って出力電圧Vgenが低下するという電圧電流特性がある。そして、出力電流Igenが「0」から「0」に近いI1まで間では、出力電流Igenが増加するに従って、出力電圧Vgenが急激に低下する。具体的には、図2に示すように、出力電流Igenを「0」からI1まで増加させると、出力電圧VgenがV1からV2まで急激に低下する。
図3は、スイッチング電源1のタイミングチャートである。VGSQ1は、スイッチ素子Q1のゲート−ソース間電圧を示し、VGSQ2は、スイッチ素子Q2のゲート−ソース間電圧を示す。なお、本実施形態では、電圧VGSQ1がVGHの場合には、スイッチ素子Q1がオン状態となり、電圧VGSQ1がVGLの場合には、スイッチ素子Q1がオフ状態となるものとする。また、スイッチ素子Q2についても、スイッチ素子Q1と同様に、電圧VGSQ2に応じてオンオフするものとする。
時刻t1より前の期間では、出力電圧Vgenが上述の閾値電圧より高いV1となっており、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されている。また、電圧VGSQ1、VGSQ2のそれぞれがVGLであり、スイッチ素子Q1、Q2がともにオフ状態となっている。また、スイッチ素子Q1がオフ状態であるため、三相交流発電機200とスイッチ素子Q1との間には電流が流れておらず、出力電流Igenは「0」となっている。
時刻t1において、出力端子OUT1から過大な電圧が出力されるのを防止する、過電圧保護動作を開始する。具体的には、上述のように、スイッチ素子Q1をPWM制御により間欠発振動作させるとともに、スイッチ素子Q2をオン状態にする。
スイッチ素子Q1を間欠発振動作させると、出力電流Igenは、時間が経過するに従って増加し、時刻t2ではI1となる。一方、出力電圧Vgenは、図2を用いて上述した三相交流発電機200の電圧電流特性により、時間が経過するに従って急激に低下し、時刻t2ではV2となる。
スイッチ素子Q1の間欠発振動作により低下した出力電圧Vgenは、ダイオードD1〜D6で整流され、キャパシタC1で平滑された後、インダクタLの一端に入力される。すると、インダクタLの他端からは、インダクタLの一端に入力された電圧の波形を鈍らせた電圧が、出力されることとなる。インダクタLの他端は、オン状態のスイッチ素子Q2を介して基準電位点と導通しているため、インダクタの他端から出力される電圧は、出力端子OUT1から出力されないこととなる。
以上のスイッチング電源1によれば、以下の効果を奏することができる。
スイッチング電源1は、制御部10により、三相交流発電機200の出力電圧Vgenを検出し、出力電圧Vgenが上述の閾値電圧以上である場合に、スイッチ素子Q1をPWM制御により間欠発振動作させる。このため、三相交流発電機200の出力電流Igenが「0」より大きくなり、出力電流Igenが「0」からI1まで増加する期間において出力電圧Vgenが急激に低下する。したがって、出力電流Igenが「0」の場合と比べて、出力電圧Vgenが大幅に低くなる。よって、図5に示した駆動部120や図6に示したツェナーダイオードDZを設けることなく、すなわち部品数を増加させることなく、スイッチング電源1の出力電圧が過大になるのを防止できる。
また、スイッチング電源1は、出力電流Igenが「0」に近いI1となるので、スイッチング電源1を流れる電流が小さくなる。このため、定格電流の大きい素子を用いることなく、スイッチング電源1の出力電圧が過大になるのを防止することができる。
また、スイッチング電源1は、出力電流Igenが「0」の場合と比べて、出力電圧Vgenが大幅に低くなるので、ダイオードD1〜D6やキャパシタC1やスイッチ素子Q1に印加される電圧が低くなる。このため、高耐圧の素子を用いることなく、スイッチング電源1の出力電圧が過大になるのを防止できる。
また、スイッチング電源1は、スイッチ素子Q1と負荷との間にインダクタLが設けられている。このため、インダクタLから出力される電圧が急激に変化するのを抑制できるので、スイッチング電源1の出力電圧が過大になるのをより確実に防止できる。
また、スイッチング電源1は、出力電圧Vgenが上述の閾値電圧以上である場合に、スイッチ素子Q2をオン状態にする。このため、出力電圧Vgenが上述の閾値電圧以上になると、インダクタLから出力される電圧が、出力端子OUT2を介して、負荷の基準電位点に逃がされることになるので、スイッチング電源1の出力電圧が過大になるのをさらに確実に防止できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、スイッチング電源1に三相交流発電機200を接続したが、これに限らず、交流発電機であれば接続することができる。
また、上述の実施形態では、スイッチング電源1に、整流回路および昇降圧チョッパ回路を設けたが、これに限らず、例えばフルブリッジ回路を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、出力電圧Vgenが閾値電圧以上である場合に、スイッチ素子Q1をPWM制御により間欠発振動作させるとともに、スイッチ素子Q2をオン状態にすることとしたが、これに限らない。例えば、出力端子OUT1、OUT2に接続された負荷が軽負荷状態であることを示す信号を、この負荷から受信している場合に、スイッチ素子Q1をPWM制御により間欠発振動作させるとともに、スイッチ素子Q2をオン状態にしてもよい。
また、上述の実施形態では、出力電圧Vgenが上述の閾値電圧以上である場合に、出力電流IgenをI1とし、出力電圧VgenをV2とすることとしたが、これに限らない。例えば、スイッチング電源1に設けられた各素子を流れる電流が、各素子の定格電流より小さくなるとともに、各素子に印加される電圧が、各素子の耐圧より低くなるように、三相交流発電機200の電圧電流特性を考慮しつつ、出力電流Igenおよび出力電圧Vgenを調整すればよい。
1、100、100A、100B;スイッチング電源
10、110;制御部
120;駆動部
200;三相交流発電機
D1〜D8;ダイオード
DZ;ツェナーダイオード
L;インダクタ
Q1〜Q5;スイッチ素子

Claims (2)

  1. 交流発電機から出力される電力を用いて、負荷に電力を供給するスイッチング電源であって、
    前記交流発電機の出力電力を整流する整流手段と、
    前記整流手段と前記負荷とを断続する第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子と前記負荷との間に設けられたインダクタと、
    前記インダクタの出力端と基準電位点とを断続する第2スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記交流発電機の出力電圧が予め定められた電圧以上になると、前記第1スイッチ素子を間欠発振動作させるとともに、前記第2スイッチ素子をオン状態にすることを特徴とするスイッチング電源。
  2. 交流発電機から出力される電力を用いて、負荷に電力を供給するスイッチング電源であって、
    前記交流発電機の出力電力を整流する整流手段と、
    前記整流手段と前記負荷とを断続する第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子と前記負荷との間に設けられたインダクタと、
    前記インダクタの出力端と基準電位点とを断続する第2スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記負荷が軽負荷状態であることを示す信号を当該負荷から受信している状態になると、前記第1スイッチ素子を間欠発振動作させるとともに、前記第2スイッチ素子をオン状態にすることを特徴とするスイッチング電源。
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