JP5548844B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関し、特に、遊技機に内蔵されているCPUに対して不正にリセットを行う不正行為を抑止できる遊技機に関する。
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体に一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得した遊技媒体を種々の景品に交換することができる。遊技機には、その筐体内部に、遊技媒体の供給に基づいて作動させるランプ装置や音声発生装置などの様々な各種駆動装置及びこれら駆動装置を制御させるために対応させた制御回路装置を備えており、遊技者が遊技を行う際にこれらを適宜作動させることによって遊技を興趣に溢れたものとしている。また、近年では、所定の識別情報(図柄)を変動表示し得るリール表示装置または液晶画像表示装置等の図柄可変表示装置を内蔵し、所定条件を満たしたときに識別情報を変動させた後に停止表示させるように図柄可変表示装置を作動させるものが主流となっている。これらの装置は制御回路装置によって制御されている。
最近の遊技機の内部に配設されている制御回路装置は、基板上に設けられたCPU(central processing unit)が、制御プログラムに従って電子制御を行うものが一般的である。制御プログラムは、マスクROM(read only memory)のような基板上に装着されたICチップにデータとして記憶されており、CPUは、遊技状態に応じてICチップから制御プログラムのデータを逐次読み出して実行することによって制御を行っている。
ところで、遊技機に対する不正行為が大きな問題になっている。不正行為にはさまざまなものがある。ROMを交換したり、メイン基板(制御部)そのものを交換することのほか、CPUにリセット信号を送り、大当たり判定用乱数を初期化し、大当たりを狙い打つ不正行為(ぶら下がりゴト)が存在する。
メイン基板を制御するCPUは電源断において次の動作を行う。
・電源断予告信号の入力を契機として、電源断退避処理を実行する。
・電源投入後のリセット信号の入力により、プログラム実行番地を所定番地(0000番地)とする。
上記2つの動作により、電源オフ前の状態のバックアップとこれに基づく電源オン後の復帰が実現される。
ところで、電圧を低下させずにリセット信号のみを強制的にCPUに入力した場合、電源断退避処理を実行することがないので、リセット解除後(電源立ち上げ時処理後)は初期起動状態(RWMクリア)となる。前記不正行為(ぶら下がりゴト)は、そのことを悪用したものである。
すなわち、遊技店(ホール)の営業中において、意図的に素早く初期起動状態とし、大当たり判定用乱数の更新処理を初期化させることで乱数値更新の開始タイミングを把握し、その後に更新される大当たり乱数値の更新タイミングを狙って該大当たり乱数値を取得する(パチンコ機であれば始動入賞させる、スロットマシンであればスタートレバーを押下する)ことで、不正に大当たり状態へ移行させようとするのである。
特許第3890939号公報 クリア操作によるクリア信号に基づいて、少なくとも揮発性メモリにおける判定カウンタの値を初期化しない。 特開2006−122264号公報 電源からの電圧低下を監視する手段があり、電圧低下時にフラグを立て、電源投入時にフラグが立っていたら基板交換ゴトと判断して報知する。
この発明は、上記先行技術とは異なるやり方で、不正なリセットを検出し所定のエラー処理を行うことで、不正行為を抑止することのできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、予め定められたプログラムが記憶されている第1メモリと、読み出し及び書き込み可能で、バックアップ電源等により電源オフ時も書き込まれたデータが保持される第2メモリと、前記第1メモリ及び前記第2メモリにアクセス可能なCPUとを含み、
前記CPUは、前記プログラムに従って、生成された乱数値に基づいて行う抽選処理及び遊技媒体の払出処理を含む遊技処理と、遊技機の電源電圧が予め定められた値を下回るときに起動されて予め定められた退避処理を行う電源断退避処理と、遊技機の電源がオンになったときに行われる電源立ち上げ時処理と、を実行するものである遊技機において、
前記第2メモリは、前記電源電圧の低下に伴ってリセット信号が発生して前記電源立ち上げ時処理が行われたか、それとも前記リセット信号のみが発生して前記電源立ち上げ時処理が行われたか、いずれであるかを判別するためのプログラム実行フラグを記憶するものであり、
前記CPUは、
前記電源断退避処理において前記プログラム実行フラグをオフにし、
前記電源立ち上げ時処理において前記プログラム実行フラグをチェックして、前記プログラム実行フラグがオフであるときは、プログラム実行フラグをオンにするとともに、前記遊技処理を実行し、
前記電源立ち上げ時処理において前記プログラム実行フラグをチェックして、前記プログラム実行フラグがオンであるときは、不正行為と判定する、ものである。
この発明によれば、電源断退避処理でプログラム実行フラグをオフにするとともに、電源立ち上げ時処理においてプログラム実行フラグがオンのとき、不正行為と判定するようにしたので、電源断を介さずにリセット信号が入力されるという不正なリセットを、プログラム実行フラグを通じて検知することができる。
遊技機の表面構造を示す斜視図である。 遊技機の裏面構造を示す斜視図である。 遊技者から見た盤面体の様子を示す図(正面図)である。 遊技機の機能ブロック図である。 遊技機の制御部のハードウエアブロック図である。 遊技機の電源断予告信号の説明図である。 発明の実施の形態に係る遊技機の電源断退避処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る遊技機の電源立ち上げ時処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る遊技機の動作説明図(タイミングチャート)である。
弾球遊技機(パチンコ機)の構造概略について図1及び図2を参照して説明を加える。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る遊技機の外部的構造につき説明する。
外枠50は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備など)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。
本体部材51は、外枠50の内部に備えられ、ヒンジ部51aを介して外枠に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。この本体部材51は、枠状に形成されその内側に空間部を有している。
開口枠扉52は、遊技機の前面側となる前記本体部材51の前面に、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。
なお、開口枠扉52の開口部にガラス製又は樹脂製からなる透明板部材が設けられ、開口部近傍に電飾52a、スピーカ52b、などが取り付けられている。
後述する遊技盤(図1では示していない)は、本体部材51の空間部に臨むように、本体部材51に所定の固定部材を用いて着脱自在に装着されている。遊技盤の本体部材51への装着後は、その遊技領域を前記開口部より観察することができる。
球受皿付き扉53は、遊技機前面において本体部材51の下側に対し、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着され、遊技球を貯留する球受皿を少なくとも備えた扉部材である。なお、本実施形態における球受皿付き扉には、以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ発射駆動装置48へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿。
(2)該貯留され発射駆動装置48へと案内された遊技球を前記遊技盤10の盤面11に設けられた遊技領域へと打出す操作を行う回動式操作ハンドル48b。なお、一般的には、「盤面」は遊技領域の形成される遊技盤10の表面を意味するが、本発明の実施の形態では、遊技盤10を構成する部材(例えば、アクリル等でできた透明な板であって、その中に後述の電飾基板102を含むもの)そのものも意味する。以下の説明において、両者を特に区別する必要のないときは「盤面」と記し、遊技盤10の表面ではなく、上記部材全体を指すときは「盤面体」と記すことにする。
(3)ブリペイドカード読込み処理関係及び借り受ける遊技球の貸出し処理関係の指示をするボタンを備えた球貸し関係の操作部。
(4)球受皿に貯留させた遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出解除するための球受皿用の貯留球排出操作ボタン。
次に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る遊技機の内部的構成を説明する。
40は、前述したように、本体部材51若しくは遊技盤11又はこれらに備え付けられる支持部材などを介して設けられ、電気的な遊技制御の処理を行い主要な処理情報を生成する制御部である。
40bは、前記本体部材51若しくは遊技盤11又はこれらに備え付けられる支持部材などを介して設けられ、前記制御部40にて生成した処理情報を得ることにより所定の出力態様処理をさせる制御を行う副制御装置である。
42は、賞球の払い出し制御を行う払出制御部である。
43は、遊技球を払い出す遊技球払出装置である。
44は、図示しないランプや電飾52aを制御するランプ制御部である(後の説明の役物装置制御部55)。
46は、スピーカ52bを制御駆動して音響を発生させる音響制御部である。
49は発射駆動装置48を制御する制御装置であって、回動式操作ハンドル48bを介して遊技球を盤面(遊技盤の表面)に設けられた遊技領域へと打出し制御を行うための発射制御装置である。
図3は遊技機の遊技盤の正面図である。
図3において、11は遊技盤10の盤面(盤面体)である。
盤面11は、誘導レール12と、誘導レール12で区画された略円形の遊技領域を落下した遊技球を外部へ導く排出口(アウト口)13と、遊技領域を移動する遊技球の方向を変化せしめる釘14や風車14aなどの障害物を複数個備える矩形の盤面である。
前述した盤面11の遊技領域は、誘導レール12(遊技球を滑走させる滑走部と遊技球を規制する規制部を含む)により略円形状となるように区画形成され、打出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。前記滑走部に規制部が続くように設けられている。前記滑走部は全体として螺旋をなして盤面11に配設されている。
前記排出口(アウト口)13は、遊技領域に投入された遊技球が集束する位置に設けられた回収開口部である。
障害物14としての遊技釘は、遊技球と接触させることにより移動方向を不規則にし、又は移動方向を規制するために、盤面11の適宜な位置に打込まれる複数の棒状部材である。
30aは、遊技領域の中央やや上側に設けられ、演出用表示ランプやLCD(液晶表示装置)などの可変表示部をひとつ又は複数有する可変表示装置(センター役物)である。
30bは、入賞部としてスルーチャッカー(入賞チャッカー)である。
30cは、普通入賞口を有する普通入賞装置である。
30dは、始動入賞口を有するスタートチャッカー(始動入賞装置)である。
30eは、大入賞口を有するアタッカーである。
以下の説明で、30b乃至30eをまとめて入賞口30などと記すことがある。
31は、LEDなどの発光素子からなる電飾装置である。電飾装置31はそれ単体で盤面11に設けられるほか、普通入賞装置30cや排出口13に併せて設けられている。なお、電飾装置31は、後述の役物装置56の下位概念である。
なお、図示されていないが、上記30b、30c、30d、30eの内部には球通過検出器20b、20c、20d、20eが設けられている(同図の括弧内の符号はそのことを意味する)。
スタートチャッカー30dの始動入賞装置は特定入賞装置と、アタッカー30eの大入賞装置は特別入賞装置とも呼ばれる。
スタートチャッカー(始動入賞装置)30dは、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる可動片をその両側に備え、遊技球を入賞させることにより可変表示を行わせると共に賞球を遊技者に獲得させる入賞装置である。スルーチャッカー30bを遊技球が通過したことを契機に抽選がなされ、それが当たりとなったときに入賞を容易にするために、スタートチャッカー30dの可動片が開放され、その入賞口が拡大される。
アタッカー(大入賞装置)30eは、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態となる可動扉が駆動制御されるものであり、遊技球を入賞させることにより他の入賞装置と比較してより多くの賞球を獲得させる入賞装置である。スタートチャッカー30dに遊技球が入ったことを契機に抽選がなされ、それが当たりとなったときに入賞を著しく容易にするために、アタッカー30eの可動扉が開口状態になる。
可変表示装置30a、スタートチャッカー30d及びアタッカー30eは、盤面11において可動する可動役物である。可動役物は、後述の役物装置56の下位概念である。なお、可動役物には、前後左右に動いたり回転したりするフィギュア等の可動式の演出役物も含む。
以下の説明において、電飾装置31と可動役物30a,30d,30eを併せて、役物装置56と記すことにする。電飾装置31と可動役物30a等を区別する必要があるときは、その旨記載する。
図4は本発明の実施の形態に係る遊技機の機能ブロック図である。同図において、副制御部の表示は省略している。
40は、電気的な遊技制御の処理を行い主要な処理情報を生成する制御部である。制御部40は遊技領域を移動(流下)して入賞口30b〜30eを通過した遊技球をそれぞれ検出する球通過検出器20b〜20eの信号を入力とし、入賞口30b〜30eの遊技球通過に応じた抽選・判定を行う入賞判定部40aを含む。入賞判定部40aは、予め定められた手順により抽選用乱数を発生させており、発生された乱数(具体的には、遊技球の通過タイミングなどの所定のタイミングで抽出された乱数)に基づき当選したかどうかの判定を行っている。
56は、電飾装置31と可動役物30a,30d,30eを含む役物装置である。役物装置には発光素子(LEDなど)を含むのと、可動部(ソレノイドなど)を含むものがある。
55は、役物装置56に発光動作及び/又は可変動作を行わせる役物装置制御部である。発光動作とは、役物装置56に内蔵されている発光素子(LEDなど)を点滅させることであり、可変動作とは、可動装置(ソレノイドなど)を動かすこと(いわゆる電動チューリップの一対の可動片を動かして入賞口を開放すること、アタッカー30eの開放扉を開放すること、など)である。すなわち、役物装置制御部55は、制御部40からの制御信号に基づき、可変表示装置(センター役物)30aの演出用表示ランプを点灯させたり、LCD(液晶表示装置)に演出に係る画像を表示させるとともに、スタートチャッカー30dの可動片を開放したり、アタッカー30eの可動扉を開口状態にする。
言い換えれば、役物装置制御部56は、制御部40に設けられた入賞判定部40aにおける所定条件の成立(例えば、始動入賞装置30dヘの遊技球の入賞等)に基づく電子的な当否抽選の結果に応じて、その識別表示情報(可変表示装置(センター役物)30aのLCDに演出表示される)を可変表示させた後に停止表示を行う表示制御装置でもある。さらに、役物装置制御部56は、入賞判定部40aにおける所定条件の成立(例えば、予め定められた通過口ヘの遊技球の通過)に基づく電子的な当否抽選の結果に応じて、識別点灯情報(可変表示装置(センター役物)30aの演出用表示ランプに点灯表示される)を可変表示させた後に停止表示を行う表示制御装置でもある。
可変表示装置(センター役物)30aのLCD(図示せず)は、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。スタートチャッカー(始動入賞装置)30dを遊技球が通過したことが検出されると、表示される図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のスタートチャッカー(始動入賞装置)30dの通過時点において抽選された抽選用乱数値により決定される停止図柄をLCDに表示して停止するようになっている。アタッカー30eは、前方に開放可能な開閉板を備える。LCDの変動停止後の図柄が「777」などの当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、アタッカー30eの開閉板が予め定めた回数だけ開放されるようになっている。アタッカー30eの開閉板が開放された後、所定時間が経過し、又は所定数の遊技球が入賞すると開閉板が閉じる。
42は、入賞判定部40aの信号を受けて入賞口30b〜30eの遊技球通過に応じた及び/又はこれによる抽選・判定の結果に応じた遊技球払出装置43を制御する払出制御部である。
43は、入賞条件の達成により遊技利益として入賞口30b〜30eの遊技球通過に応じた及び/又はこれによる抽選・判定の結果に応じた所定数の遊技球を払出す駆動源を備えた遊技球払出装置である。
46は、遊技盤10あるいは遊技機筐体に設けられたスピーカ52bを通じて効果音・音声を発生させる音響制御部である。
遊技球が遊技領域に設けられた入賞装置30b〜30eには、それぞれ内部に球通過検出器(例えばスイッチ)20b〜20eが設けられ、遊技球の通過を検出できるようになっている。いずれかの入賞装置30b〜30eの位置を通過すると、これを球通過検出器20b〜20eが検出し、これを受けて入賞判定部40aが所定の抽選・判定処理を行う。例えば、球通過検出器20bがスルーチャッカー(入賞チャッカー)30bを通過した遊技球を検知したとき、所定の抽選を行い、当選したときはスタートチャッカー(始動入賞装置)30dを所定時間開放する。すなわち、スタートチャッカー(始動入賞装置)30dの左右両側に互いに対向して設けられた一対の可動片を、それぞれ外側へ開放させる。併せて当選の旨を可変表示装置(センター役物)30aに表示する。そして、遊技球がスタートチャッカー(始動入賞装置)30dを通過したことを検知したとき、所定の抽選を行い、当選したときはアタッカー30eの大入賞装置を開放する。
制御部40は、CPU、読み出し専用メモリ(ROM)、読み出し及び書き込みメモリ(RWM)及び入出力ユニット(I/O)を含む。当該CPUは、ROMに予め記憶されているプログラムに従って所定の処理を行う。実際には、入賞判定部40aは、CPUがプログラムを実行することにより実現されている。
図5は、制御部40のハードウエアの内部接続の説明図である。CPU、ROM、RWM及びI/OがBUSに接続されている。ROM(第1メモリ)には、予め定められたプログラムが記憶されている。同図では2つのRWMを備えるが、その一方のRWM(第2メモリ)にはバックアップ電源BKが接続されていて、遊技機の電源がオフのときでもその内容が保持されるようになっている(なお、RWMはバックアップ電源の接続されたものひとつでもよい。)。なお、以下の説明において特に断らない限り、「RWM」はバックアップ電源BKの接続されたもの(第2メモリ)を意味するものとする。
RWMには、電源断に伴ってリセット信号が発生して電源立ち上げ時処理(初期化処理)が行われたか、それともリセット信号のみが発生して電源立ち上げ時処理(初期化処理)が行われたのか、いずれであるかを判別するためのプログラム実行フラグが記憶されている。図示しないが、他にも、バックアップフラグ、RWMチェックサム、不正リセットフラグなどが記憶されている。I/OにはRWMクリアスイッチCSWや電源断予告信号が入力される。RWMクリアスイッチCSWは、RWMの内容を消去するためのものである。RWMにはバックアップ電源が接続されているので、遊技機の電源オフオンではRWMの内容は消去されないが、電源オン時にRWMクリアスイッチCSWをオンにすることでRWMの内容を消去することができる。電源断予告信号は、遊技機の図示しない電源スイッチがオンからオフにされたことを示す信号である。電源スイッチがオンからオフにされても電源電圧はすぐには低下せず、電源スイッチのオフからしばらく時間が経ってから電源電圧がゼロになる。したがって、CPUは電源断信号を受けてから電圧低下により動作を停止するまでの間に、一定の処理を行うことができる(例えば、後述の電源断退避処理)。
図6を参照して電源断予告信号について説明する。図示しない電源部の電源スイッチをオンにすると電源部にAC電源が供給され、直流電圧DC24V、DC5Vが出力される。DC5Vは各基板用の電源である。DC5V電圧が規定電圧(例えば公称電圧値の90%)に達するよりも時間t1だけ前に電源断予告信号がHレベルになる。
電源オンのとき電源断予告信号はHレベルであるが、それがHレベルからLレベルに変わると電源断を意味する。AC入力をオフにすると直流電圧DC24V、DC5Vがオフになるが、電源部や各回路に設けられているコンデンサ等の部品のために即時に電圧がゼロになることはない。DC24V出力が18Vまで低下すると(符号Aのタイミング)、電源断予告信号がLレベルに変わる。それからDC5Vがオフになるまでには時間t2(符号AとCの間)以上かかる。
図6の電源断予告信号を発生する回路として、電圧比較器(コンパレータ)を用いることができる。所望の電圧(例えば18V)の電池を用意しておき、この電圧とDC24Vの電源電圧を比較することで電源断予告信号を発生させることができる。この種の回路は公知であるので、詳しく説明しない。電源電圧を監視するための市販の専用ICもあるので、それを用いることもできる。
図7は、電源断退避処理のフローチャートである。図7は、電源断退避処理のうちで発明の実施の形態に関する処理のみを示している。実際には、電源断退避処理は、メモリのデータについてチェックサム(RWMチェックサム)を求める、フラグ類を退避させるなどの処理を実行するが、それらの公知の処理については、図示を省略している。この点は、図8の電源立ち上げ時処理についても同様である。
S1:CPUは、電源断予告信号を監視している。
S2:電源断予告信号が発生したら(YES)、S3の処理を実行する。
S3:プログラム実行フラグをオフにする(クリアする)。
バックアップ電源BKを受けるメモリRWMに記憶されているプログラム実行フラグをオフにする(クリアする)。例えば、当該フラグを記憶する場所(アドレス)が予め定められており、当該場所に書き込まれていたデータXをデータCに書き換える。データXは、当該フラグがオンである(セットされている)ことを意味する任意のデータであり、データCは、当該フラグがオフである(クリアされた)ことを意味する、データXと異なる任意のデータである。典型的には、データCはオールゼロのデータ(00000000B)である。例えば、データXは、01111110Bである。なお、プログラム実行フラグは、次に述べる電源立ち上げ時処理においてセットされる。
図8は、電源立ち上げ時処理のフローチャートである。
S10:リセットが解除されたら(YES)、S11以降の処理を実行する。
具体的には、リセット信号がオフになったら(図9参照)、ROMから予め定められた初期設定プログラムを読み出し、CPUがそれを実行する。初期設定プログラムが実行する処理には、メモリのクリアやフラグのセットなどがあるが、それらは公知の処理であり、説明は省略する。
S11:プログラム実行フラグを読み出す。
バックアップ電源BKを受けるメモリRWMに記憶されているプログラム実行フラグを読み出す。
S12:読み出されたプログラム実行フラグがオフであるかどうか判断する。
上記例では、プログラム実行フラグが記憶されているべき番地から読み出したデータがXであれば当該フラグはオンであり、Cであればオフである。
オフであれば(YES)、S13の処理を実行し、オンであれば(NO)、S14の処理を実行する。
S13:プログラム実行フラグをオンにする。
S12でYESであれば正常である(不正行為は行われていない)ので、当該フラグをオンする(上記例ではデータXを書き込む)。その後、電源立ち上げ時処理の他の通常の処理を実行する。遊技機は、遊技可能な状態になる。
S14:異常と判定する。
S12でNOであれば、つまりプログラム実行フラグがクリアされていなければ、電源断が行われることなくリセットされたことを意味するから、異常と判断する。遊技停止又はエラー報知を行う。例えば、ブザーを吹鳴させランプを点滅させると共に、エラー信号を図示しないホールコンピュータへ送信する。これにより、ぶら下がり基板などにより不正なリセットが行われた場合にはこれを検知してエラー報知を行うなどにより、不正行為を抑止できる。
図9を参照して、発明の実施の形態に係る遊技機の動作について説明を加える。
図9(a)は通常の状態、すなわち電源スイッチをオフにして再度オンにしたときのタイミングチャートを示す。図9(b)は不正な状態、すなわちリセット信号のみが変化したときのタイミングチャートを示す。これらの図において、リセット信号及びプログラム実行フラグは、Hレベルがオンで、Lレベルがオフを示す(正論理である)。電源断予告信号は、逆にHレベルがオフで、Lレベルがオンを示す(負論理である)。なお、図9(a)の時刻taは図6のAに相当する。
図9(a)の場合、時刻taで電源断予告信号がオン(アクティブ)になる。その後、時刻tbでリセット信号がオンになる。taとtbの間において電源断退避処理が実行される。図7に示すように、電源断退避処理においてプログラム実行フラグがリセットされるので、少なくとも時刻tbより前でプログラム実行フラグがオフになる(例えば、プログラム実行フラグ=データC)。図9(a)において、曲線の矢印は因果関係を示す。すなわち、電源断予告信号がオンになったことで、リセット信号がオンになり、プログラム実行フラグがオフになる。
時刻tcでリセット信号がオフになると、電源立ち上げ時処理が実行される。図8に示すように、当該処理においてプログラム実行フラグの判断がなされる(S12)。そのタイミングが図9(a)の時刻αである。ここでプログラム実行フラグはオフであるから、S12でYESとなり、時刻tdでプログラム実行フラグがオンになる(例えば、プログラム実行フラグ=データX)。S12での判断結果は正常であるので、その後、遊技機は遊技可能な状態になる。
図9(b)の場合、時刻tβでリセット信号がオンになる。しかし、電源断予告信号はオフのままである。したがって、図7の電源断退避処理は実行されない。プログラム実行フラグはリセットされず、プログラム実行フラグはオンのままである。
時刻tcでリセット信号がオフになると、電源立ち上げ時処理が実行される。図8に示すように、当該処理においてプログラム実行フラグの判断がなされる(S12)。そのタイミングが図9(a)の時刻αである。ここでプログラム実行フラグはオンであるから、S12でNOとなり、異常と判定され、遊技は停止され、及び/又は、エラー報知がなされる。
本発明の実施の形態によれば、いわゆるぶら下がりゴト(強制的にRWMクリアを行うもの)に対して、ソフトウエアにより当該ゴトが行われたと判断した場合は、その情報をホールコンピュータへ出力する、ないしは音声や表示器などにより周囲に注意喚起を行い報知するなどして、さらに遊技を停止するなどして、不正行為を抑止することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
40 制御部
40a 入賞判定部
CPU 中央処理装置(マイコン)
ROM 読み出し専用メモリ(Read Only Memory)(第1メモリ)
RWM 読み出し書き込みメモリ(Read Write Memory)(第2メモリ)
I/O 入出力部
BK バックアップ電源

Claims (1)

  1. 予め定められたプログラムが記憶されている第1メモリと、読み出し及び書き込み可能で、バックアップ電源等により電源オフ時も書き込まれたデータが保持される第2メモリと、前記第1メモリ及び前記第2メモリにアクセス可能なCPUとを含み、
    前記CPUは、前記プログラムに従って、生成された乱数値に基づいて行う抽選処理及び遊技媒体の払出処理を含む遊技処理と、予め定められた退避処理を行う電源断退避処理と、遊技機の電源がオンになったときに行われる電源立ち上げ時処理と、を実行するものである遊技機において、
    前記電源断退避処理は、電源スイッチがオフにされたことを示す電源断予告信号により起動され、電源スイッチのオフから電圧低下により前記CPUが動作を停止するまでの間に実行され、
    前記第2メモリは、前記電源断退避処理と前記電源立ち上げ時処理の両方において前記CPUによりアクセスされるものであり、
    前記第2メモリは、前記電源断予告信号により起動される前記電源断退避処理において書き込まれ、前記電源立ち上げ時処理において読み出し及び書き込みがなされるプログラム実行フラグを記憶し、
    前記プログラム実行フラグは、前記電源立ち上げ時処理において、前記電源電圧の低下に伴ってリセット信号が発生して前記電源立ち上げ時処理が行われたか、それとも前記リセット信号のみが発生して前記電源立ち上げ時処理が行われたか、いずれであるかを判別するためのものであり、
    前記CPUは、
    前記電源断退避処理において前記プログラム実行フラグを予め定められた第1値にし、
    前記電源立ち上げ時処理において前記プログラム実行フラグをチェックして、前記プログラム実行フラグが前記第1値であるときは、前記プログラム実行フラグを予め定められた第2値にするとともに、前記遊技処理を実行し、
    前記電源立ち上げ時処理において前記プログラム実行フラグをチェックして、前記プログラム実行フラグが前記第2値であるときは、異常と判定する、ことを特徴とする遊技機。
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