JP2011125374A - 遊技台 - Google Patents

遊技台 Download PDF

Info

Publication number
JP2011125374A
JP2011125374A JP2009283712A JP2009283712A JP2011125374A JP 2011125374 A JP2011125374 A JP 2011125374A JP 2009283712 A JP2009283712 A JP 2009283712A JP 2009283712 A JP2009283712 A JP 2009283712A JP 2011125374 A JP2011125374 A JP 2011125374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
special
ram
control unit
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009283712A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sasahira
武 笹平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Giken KK
Original Assignee
Daito Giken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Giken KK filed Critical Daito Giken KK
Priority to JP2009283712A priority Critical patent/JP2011125374A/ja
Publication of JP2011125374A publication Critical patent/JP2011125374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】記憶手段の検査を迅速に行うことができる遊技台を提供することである。
【解決手段】所定のデータを第2の記憶手段に書き込み処理と、第1の記憶手段および第2の記憶手段に記憶されているデータを読み込み処理と、を実行可能であり、読み込み処理が読み込んだデータに基づいて制御を行う制御手段を備え、第1の記憶手段に記憶されている第1のデータを読み込む第1の処理と、第1の処理が読み込んだ第1のデータを第2のデータとして第2の記憶手段に書き込む第2の処理と、第2の記憶手段に記憶されている第2のデータを読み込む第3の処理と、第1の処理により第1の記憶手段から読み込んだ第1のデータの読み込み結果および第3の処理により第2の記憶手段から読み込んだ第2のデータの読み込み結果を比較する比較処理と、比較処理による比較結果が特定の比較結果であった場合に行われる異常処理と、を制御手段が実行可能であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン(パチスロ機)に代表される遊技台に関する。
従来、パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に、遊技球が入賞可能な始動口と、複数個の図柄を変動表示可能な図柄表示部を備え、始動口に遊技球が入賞すると、図柄表示部の図柄を所定時間変動して、変動後の図柄が予め定めた特定図柄の組み合わせである特定態様になった場合に、可変入賞手段を所定時間開放させる等、遊技者に有利な遊技状態を発生させるようにしている。
この種の遊技台では、電源断後の復電時に、メモリに格納した値のチェックサムを算出し、このチェックサムの結果によって状態を判断するのに用いている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−183317号公報
特許文献1に記載のような従来の遊技台では、メモリすなわち記憶手段の検査を記憶手段ごとに行うものであるが、遊技台を迅速に遊技可能な状態にするためにも、検査を迅速に行うことが望まれる。
本発明の目的は、記憶手段の検査を迅速に行うことができる遊技台を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するために、所定のデータを第2の記憶手段に書き込む書き込み処理と、第1の記憶手段および前記第2の記憶手段に記憶されているデータを読み込む読み込み処理と、を実行可能であり、前記読み込み処理が読み込んだデータに基づいて制御を行う制御手段を備えた遊技台であって、前記第1の記憶手段に記憶されている第1のデータを読み込む第1の処理と、前記第1の処理が読み込んだ前記第1のデータを第2のデータとして前記第2の記憶手段に書き込む第2の処理と、前記第2の記憶手段に記憶されている第2のデータを読み込む第3の処理と、前記第1の処理により前記第1の記憶手段から読み込んだ前記第1のデータの読み込み結果および前記第3の処理により前記第2の記憶手段から読み込んだ前記第2のデータの読み込み結果を比較する比較処理と、前記比較処理による比較結果が特定の比較結果であった場合に行われる異常処理と、を前記制御手段が実行可能であることを特徴とする。
本発明によれば、記憶手段の検査を迅速に行うことができる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)は、図4に示した主制御部300のCPU304とROM306とRAM308との接続関係を示すブロック図であり、(b)は、図4に示した第1副制御部400のCPU304とROM306とRAM308との接続関係を示すブロック図である。 (a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものであり、(b)は装飾図柄の一例を示したものであり、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、実施例1に係るメモリ接続状態確認処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はROM306の様子の一例を示す表図であり、(c)はRAM308の様子の一例を示す表図であり、(d)はメモリ接続状態確認の結果が異常である場合の一例を示す図であり、(e)はメモリ接続状態確認の結果が正常である場合の一例を示す図である。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第1副制御部400のコマンド受信(ストローブ)割込み処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)は第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部リセット信号割込み処理のフローチャートであり、(b)は、ROM406の様子の一例を示す表図であり、(c)はRAM408の様子の一例を示す表図である。 (a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、(a)のステップSG07のコマンド処理のフローチャートである。 実施例3の第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部リセット信号割込み処理のフローチャートである。 (a)は、実施例3のROM406の様子の一例を示す表図であり、(b)は、実施例3のRAM408の様子の一例を示す表図である。 (a)は、実施例4のROM406の様子の一例を示す表図であり、(b)は、実施例4のRAM408の様子の一例を示す表図である。 (a)は、連続したアドレスを用いない場合のROM406の様子の一例を示す表図であり、(b)は、連続したアドレスを用いない場合のRAM408の様子の一例を示す表図である。 本発明が適用される遊技台の一例であるスロットマシンの構成を示す略示正面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を不図示の遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置された不図示のカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を不図示の払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、装飾図柄表示装置208の下部に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222と、を配設し、装飾図柄表示装置208の右側に演出可動体224を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。
なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根232aを備え、羽根232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206は、第1副制御部400や第2副制御部500により駆動制御される。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や、遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施例では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。
なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、プログラム処理の異常を監視するWDT414を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器415が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430やチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<CPUとROMおよびRAMとの接続の説明>
ここで、CPUとROMおよびRAMとの接続について、図5を参照してさらに説明する。
図5(a)は、図4に示した主制御部300のCPU304とROM306とRAM308との接続関係を示すブロック図であり、また図5(b)は、図4に示した第1副制御部400のCPU304とROM306とRAM308との接続関係を示すブロック図である。図5(a)および図5(b)において、各バスは、転送するデータの各ビットに対応するピンを有する、シリアルバスである。
図5(a)を参照すると、主制御部300の基本回路302に搭載されているCPU304は、コントロールバス302a、アドレスバス302cおよびデータバス302dでROM306と接続されており、またCPU304は、コントロールバス302b、アドレスバス302cおよびデータバス302dでRAM308と接続されている。
コントロールバス302aは、CPU304とROM306との間で制御信号を双方向通信する。この制御信号としてはたとえばCPU304がROM306に送信するRD信号(リード信号)が含まれる。
コントロールバス302bは、CPU304とRAM308との間で制御信号を双方向通信する。この制御信号としてはたとえばCPU304がRAM308に送信するRD信号(リード信号)やWD信号(ライト信号)が含まれる。
アドレスバス302cは、CPU304からROM306に対してデータを読み込むアドレスを送信する。また、アドレスバス302cは、CPU304からRAM308に対してデータを読み込むアドレス、または書き込むアドレスを送信する。なお、図5(a)では、アドレスバス302cを、A0〜A15の15ピンとしているが、本発明はこれに限られるものではなく、ピン数の限定はない。
データバス302dは、ROM306からCPU304に対して読み込むデータを送信する。また、データバス302dは、CPU304からRAM308に対して書き込むデータを送信し、または、RAM308からCPU304に対して読み込むデータを送信する。なお、図5(a)では、データバス302dを、D0〜D7の8ピンとしているが、本発明はこれに限られるものではなく、ピン数の限定はない。
CPU304がROM306からデータを読み込むときには、CPU304は、コントロールバス302aでRD信号をROM306に送信するとともに、アドレスバス302cで読み込むデータのアドレスをROM306に送信する。これを受けたROM306では、アドレスバス302cで受信したアドレスに格納されているデータを、データバス302dでCPU304に送信する。
CPU304がRAM308からデータを読み込むときには、CPU304は、コントロールバス302bでRD信号をRAM308に送信するとともに、アドレスバス302cで読み込むデータのアドレスをRAM308に送信する。これを受けたRAM308では、アドレスバス302cで受信したアドレスに格納されているデータを、データバス302dでCPU304に送信する。
CPU304がRAM308にデータを書き込むときには、CPU304は、コントロールバス302bでWD信号をRAM308に送信し、アドレスバス302cでデータを書き込むアドレスをRAM308に送信し、データバス302dで書き込むデータをRAM308に送信する。これを受けたRAM308では、データバス302dで受信したデータを、アドレスバス302cで受信したアドレスに書き込む。
図5(b)を参照すると、第1副制御部400の基本回路402に搭載されているCPU404は、コントロールバス402a、アドレスバス402cおよびデータバス402dでROM406と接続されており、またCPU404は、コントロールバス402b、アドレスバス402cおよびデータバス402dでRAM408と接続されている。
コントロールバス402aは、CPU404とROM406との間で制御信号を双方向通信する。この制御信号としてはたとえばCPU404がROM406に送信するRD信号(リード信号)が含まれる。
コントロールバス402bは、CPU404とRAM408との間で制御信号を双方向通信する。この制御信号としてはたとえばCPU404がRAM408に送信するRD信号(リード信号)やWD信号(ライト信号)が含まれる。
アドレスバス402cは、CPU404からROM406に対してデータを読み込むアドレスを送信する。また、アドレスバス402cは、CPU404からRAM408に対してデータを読み込むアドレス、または書き込むアドレスを送信する。なお、図5(b)では、アドレスバス402cを、A0〜A15の15ピンとしているが、本発明はこれに限られるものではなく、ピン数の限定はない。
データバス402dは、ROM406からCPU404に対して読み込むデータを送信する。また、データバス402dは、CPU404からRAM408に対して書き込むデータを送信し、または、RAM408からCPU404に対して読み込むデータを送信する。なお、図5(b)では、データバス402dを、D0〜D7の8ピンとしているが、本発明はこれに限られるものではなく、ピン数の限定はない。
CPU404がROM406からデータを読み込むときには、CPU404は、コントロールバス402aでRD信号をROM406に送信するとともに、アドレスバス402cで読み込むデータのアドレスをROM406に送信する。これを受けたROM406では、アドレスバス402cで受信したアドレスに格納されているデータを、データバス402dでCPU404に送信する。
CPU404がRAM408からデータを読み込むときには、CPU404は、コントロールバス402bでRD信号をRAM408に送信するとともに、アドレスバス402cで読み込むデータのアドレスをRAM408に送信する。これを受けたRAM408では、アドレスバス402cで受信したアドレスに格納されているデータを、データバス402dでCPU404に送信する。
CPU404がRAM408にデータを書き込むときには、CPU404は、コントロールバス402bでWD信号をRAM408に送信し、アドレスバス402cでデータを書き込むアドレスをRAM408に送信し、データバス402dで書き込むデータをRAM408に送信する。これを受けたRAM408では、データバス402dで受信したデータを、アドレスバス402cで受信したアドレスに書き込む。
<図柄の種類>
次に、図6(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図6(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。
特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図6(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図6(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か、低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図6(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図6(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図6(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図6(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図7に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA06では、メモリ接続状態確認処理を行う。このメモリ接続状態確認処理は、主制御部300の基本回路302に搭載されているROM306およびRAM308といったメモリの接続状態を確認する。このメモリ接続状態確認処理は、割り込み禁止期間で実施されるものであり、メモリ接続状態確認処理によって割り込み禁止期間でメモリの接続状態を確認しておくことにより、メモリ接続状態不良により誤データを扱ってプログラムが暴走し誤動作してしまうことを防止でき、遊戯に影響しないようにすることができる。このメモリ接続状態確認処理の詳細については後述する。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップSB07でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<<実施例1>>
<メモリ接続状態確認処理>
実施例1では、主制御部300のCPU304が実行するメモリ接続状態確認処理の一例を示す。
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行するメモリ接続状態確認処理について説明する。なお、同図(a)は、実施例1に係るメモリ接続状態確認処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はROM306の様子の一例を示す表図であり、(c)はRAM308の様子の一例を示す表図であり、(d)はメモリ接続状態確認の結果が異常である場合の一例を示す図であり、(e)はメモリ接続状態確認の結果が正常である場合の一例を示す図である。このメモリ接続状態確認処理は、図7に示すステップSA06で実行される。
ステップSAA01では、ROM306の所定アドレスに格納されているチェックデータを読み込む。ここでは、図8(b)に一例を示すように、ROM306のアドレス0100H(16進数)にデータ11111111B(2進数)が格納されており、ステップSAA01では、これをチェックデータとして読み込む。チェックデータの読み込みは、図5(a)を参照して説明したようにして行う。チェックデータは図5(a)に示すデータバス302dのすべてのピンを使うもの(たとえばすべてのピンで1となる値である全ビット1のもの)であることが好ましい。
ステップSAA02では、ステップSAA01でROM306から読み込んだチェックデータをRAM308の所定アドレスに書き込む。ここでは、図8(c)に一例を示すように、RAM308のアドレス99H(16進数)に、ステップSAA01でROM306から読み込んだデータ11111111B(2進数)をチェックデータとして書き込む。チェックデータの書き込みは、図5(a)を参照して説明したようにして行う。
ステップSAA03では、ステップSAA02でRAM308に書き込んだチェックデータをそのRAM308から読み込む。ここでは、図8(c)に一例を示すように、RAM308のアドレス99Hのデータをチェックデータとして読み込む。チェックデータの読み込みは、図5(a)を参照して説明したようにして行う。
続いてステップSAA04では、ROM306から読み込んだ(ステップSAA01)チェックデータと、RAM308から読み込んだ(ステップSAA03)チェックデータと、が一致するかを判定する。メモリ接続状態すなわち、CPU304とROM306との接続状態およびCPU304とRAM308との接続状態が正常であれば、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が一致するので、これによって、メモリ接続状態の確認すなわちメモリ接続状態が正常か異常かを判定する。
ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が一致するかの判定の仕方の例として、ここでは、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、の排他的論理和(XOR)を演算することによって判定することができる。ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が一致する場合には、排他的論理和の結果は0になり(図8(e)参照)、また、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が一致しない場合には、排他的論理和の結果は0以外になる(図8(d)参照)。すなわち、排他的論理和の結果が0であれば、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が一致と判定し、また、排他的論理和の結果が0でなければ、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が不一致と判定する。また、チェックデータを全ビット1にして、チェックデータの各ビットをデータバス302dの各ピンに対応させておくことにより、排他的論理和の結果が0以外の場合に、その結果の値のどのビットが1になっているかをみることにより、その1になっているビットに対応したデータバス302dのピンの接続が不良であることを認識することができる。CPU304ではこの認識処理を行うことができる場合がある。
ステップSAA04の判定の結果、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が一致した場合には(ステップSAA04:Yes)、処理を終了して、図7のステップSA07へと進む。
一方、ステップSAA04の判定の結果、ROM306から読み込んだチェックデータと、RAM308から読み込んだチェックデータと、が不一致の場合には(ステップSAA04:No)、メモリの接続状態が異常であるため、動作を行うと何らかの不具合を生じる可能性があるため、動作をせずにループを繰り返す。
なお、この実施例1のメモリ接続状態確認処理を、第1副制御部400に適用してもよい場合がある。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップSB03における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図6(c)に示す普図A)および外れ図柄(図6(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(後述のステップSB33)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図6(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(後述のステップSB33)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(後述のステップSB33)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(後述のステップSB33)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(後述のステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(後述のステップSB33)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド設定送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、普通図柄表示装置210、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図10および図11を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。
なお、図10(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図10(b)は、第1副制御部400のコマンド受信(ストローブ)割込み処理のフローチャートである。図10(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。図10(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
図10(a)を参照すると、第1副制御部400では、電源投入が行われると、まず、ステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理はその完了までに1秒程度の時間を要する。
ステップSC03では、タイマ変数が33以上か否かを判定し、タイマ変数が33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が33以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップSC13では、SC09で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC19では、SC09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップSC21では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。
また、ステップSC21では、第2副制御部500に定期的にコマンドを送信する。ステップSC03からステップSC21までの処理を1回実行するのにかかる時間は33ms程度であるので、ステップSC21で第2副制御部500に送信される定期コマンドは33ms程度間隔で送信される。
ステップSC21を実行した後、SC03へ戻り、処理を繰り返す。
次に、図10(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図10(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、第1副制御部タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が33以上と判定されるのは33ms毎(1ms×33)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
ステップSE05では、WDT414のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、第1副制御部タイマ割込の周期である約1msに1回)リスタートを行う。
次に、図10(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップSC13の画像制御処理について説明する。図10(d)は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSF01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップSF03では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSF05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップSF05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップSF01でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップSF07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSF09では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSF11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップSF11では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<<実施例2>>
実施例2では、第1副制御部400のCPU404が実行するメモリ接続状態確認処理の一例を示す。
図11は、実施例2に係る第1副制御部400のメモリ接続状態確認処理を説明する図である。実施例2では、第1副制御部400のメモリ接続状態確認処理は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部リセット信号割込み処理で実行される。このメモリ接続状態確認処理は、図11(a)に破線で囲んで示している。
図11(a)は第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部リセット信号割込み処理のフローチャートであり、図11(b)は、ROM406の様子の一例を示す表図であり、図11(c)はRAM408の様子の一例を示す表図である。
なお、図8では、1つのアドレスの1つのチェックデータを読み込んで用いる例を示したが、ここでは、複数のアドレスのそれぞれに格納した複数のデータを用いる例を示す。
第1副制御部400には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)(図示せず)を設けている。このリセット信号を入力した基本回路402のCPU404は、リセット割込が生じ、図11(a)に示す第1副制御部リセット信号割込み処理を実行する。
図11(a)を参照すると、第1副制御部リセット信号割込み処理では、まず、ステップSCA01において、ROM406の所定アドレスに格納されているチェックデータを読み込む。
ここでは、図11(b)に一例を示すように、ROM406のアドレス0040H(16進数)にデータ00000001B(2進数)が格納されており、アドレス0041Hにデータ00000010Bが格納されており、アドレス0042Hにデータ00000100Bが格納されており、アドレス0043Hにデータ00001000Bが格納されており、アドレス0044Hにデータ00010000Bが格納されており、アドレス0045Hにデータ00100000Bが格納されており、アドレス0046Hにデータ01000000Bが格納されており、アドレス0047Hにデータ10000000Bが格納されている。また、ROM406のアドレス00FFHには、アドレス0040H〜0047Hのデータをすべて合計した値である11111111Bが格納されている。
ステップSAA01では、このROM406のアドレス0040H〜0047Hのデータを順にチェックデータとして読み込む。チェックデータの読み込みは、図5(b)を参照して説明したようにして行う。チェックデータは図5(b)に示すデータバス402dのすべてのピンを使うもの(たとえばアドレス0040H〜0047Hのデータを合計することによって、すべてのピンで1となる値である全ビット1になるもの)であることが好ましい。なお、この読み込みと同時に、チェックデータを読み込んだ順に順次加算処理を行い、最後にアドレス00FFHのデータを読み込み、アドレス0040H〜0047Hのデータの加算結果の値と、アドレス00FFHのデータと、を比較することによって、ROM406の接続状態を確認可能である。比較結果が一致ならば接続正常、不一致ならば接続異常である。
ステップSCA02では、ステップSCA01でROM406から読み込んだチェックデータをRAM408の所定アドレスに書き込む。
ここでは、図11(c)に一例を示すように、RAM408のアドレス40H(16進数)に、ステップSCA01でROM406のアドレス0040H(16進数)から読み込んだデータ00000001B(2進数)を、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス41Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0041Hから読み込んだデータ00000010Bを、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス42Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0042Hから読み込んだデータ00000100Bを、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス43Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0043Hから読み込んだデータ00001000Bを、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス44Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0044Hから読み込んだデータ00010000Bを、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス45Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0045Hから読み込んだデータ00100000Bを、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス46Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0046Hから読み込んだデータ01000000Bを、チェックデータとして書き込み、RAM408のアドレス47Hに、ステップSCA01でROM406のアドレス0047Hから読み込んだデータ10000000Bを、チェックデータとして書き込む。チェックデータの書き込みは、図5(b)を参照して説明したようにして行う。
ステップSCA03では、ステップSCA02でRAM408に書き込んだチェックデータをそのRAM408から読み込む。
ここでは、図11(c)に一例を示すように、RAM408のアドレス40H〜47Hのデータを順にチェックデータとして読み込む。チェックデータの読み込みは、図5(b)を参照して説明したようにして行う。なお、この読み込みと同時に、読み込んだ順にチェックデータの順次加算処理を行い、アドレス40H〜47Hのデータの加算結果の値と、ステップSCA01で読み込んだROM406のアドレス00FFHのデータと、を比較することによって、RAM408の接続状態を確認可能である。比較結果が一致ならば接続正常、不一致ならば接続異常である。
続いてステップSCA04では、ROM406から読み込んだ(ステップSCA01)チェックデータと、RAM408から読み込んだ(ステップSCA03)チェックデータと、が一致するかを判定する。この判定は図8(a)のステップSAA04と同様であるので詳しい説明は省略する。また、この判定は、ROM406のアドレス0040Hのデータと、RAM408のアドレス40Hのデータと、を比較し、その後、順にROM406のアドレス0047Hのデータと、RAM408のアドレス47Hのデータと、の比較まで、各アドレスごとに比較をしてもよいし、ROM406のアドレス0040H〜0047Hのデータの加算結果の値と、RAM408のアドレス40H〜47Hのデータの加算結果の値と、を比較してもよい。
ステップSCA04の判定の結果、ROM406から読み込んだチェックデータと、RAM408から読み込んだチェックデータと、が一致した場合には(ステップSCA04:Yes)、WDT414のリスタートを行って処理を終了する。振動などによって、ごく微小な時間にのみメモリの接続状態に異常が発生した場合には、初期化することなくWDT414をリスタートさせ、通常遊技に復帰する(SCA05)。
一方、ステップSCA04の判定の結果、ROM406から読み込んだチェックデータと、RAM408から読み込んだチェックデータと、が不一致の場合には(ステップSCA04:No)、メモリの接続状態が異常であるため、その通知を後述の第2副制御部500の処理で行うよう、図10(a)のステップSC01にジャンプし(SCA06)、ステップSC01の初期化処理を行う。
<第2副制御部500の処理>
図12を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、同図(a)のステップSG07のコマンド処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSG03では、RAM508のタイマ変数記憶領域に記憶されているタイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSG05の処理に移行する。
ステップSG05では、RAM508のタイマ変数記憶領域のタイマ変数に0を代入する。
ステップSG07では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理については、図12(d)を参照して後述する。
ステップSG09では、演出制御処理を行う。例えば、SG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG11では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップSG13では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、SG03に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSH01では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップSI01では、図12(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップSG03において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSG03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップSI03では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、図12(a)のステップSG07のコマンド処理について説明する。
まず、ステップSJ01では、第2副制御部500が第1副制御部400から定期コマンドを受信したかを判定する。この定期コマンドは、図10(a)に示す第1制御部メイン処理のステップSC21で送信するものであり、上述のように33ms程度間隔で送信される。ところが、図11(a)のステップSCA04にてチェックデータの不一致すなわちメモリ接続不良と判定した場合には、図10(a)のステップSC01にジャンプし初期化処理が実施されるため、定期コマンドが33ms程度間隔で送信されなくなり、ステップSJ01では、第2副制御部500が第1副制御部400から定期コマンドを受信していないと判定する。これに基づき、ステップSJ01で定期コマンドを受信していないと判定した場合(ステップSJ01:No)には、第2副制御部500が制御可能なランプ532、542や演出可動体224等により、第1副制御部400のメモリ接続異常を報知する(SJ03)。
一方、ステップSJ01で定期コマンドを受信していると判定した場合(ステップSJ01:Yes)には、CPU504は、第1副制御部400のCPU404からその他のコマンドを受信したか否かを判別し(SJ02)、処理を終了する。
なお、この実施例2のメモリ接続状態確認処理を、主制御部300に適用してもよい場合がある。
<<実施例3>>
実施例3では、第1副制御部400のCPU404が実行するメモリ接続状態確認処理の図11とは別の一例を示す。
図13および図14は、実施例3に係る第1副制御部400のメモリ接続状態確認処理を説明する図である。この実施例3においても、第1副制御部400のメモリ接続状態確認処理は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部リセット信号割込み処理で実行される。
図13は第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部リセット信号割込み処理のフローチャートであり、図14(a)は、ROM406の様子の一例を示す表図であり、図14(b)は、RAM408の様子の一例を示す表図である。
なお、実施例2では、図11(b)に示すROM406のアドレス0040H〜0047Hのデータをすべて合計した値と比較するデータとして、アドレス00FFHのデータを設けたが、実施例3では、これを設けず、ROM406のアドレス0040H〜0047Hのデータそれぞれをレジスタの値と比較してメモリ接続状態確認を行う。
実施例3のレジスタおよび確認カウンタは、たとえば図10(a)に示すステップSC01の初期化処理において0クリアしておく。
第1副制御部400には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)(図示せず)を設けている。このリセット信号を入力した基本回路402のCPU404は、リセット割込が生じ、図13に示す第1副制御部リセット信号割込み処理を実行する。
図13を参照すると、第1副制御部リセット信号割込み処理では、まず、ステップSCB01において、ROM406の所定アドレスに格納されている状態確認用データ(チェックデータ)をRAM408の所定アドレスに書き写す。
ROM406の状態確認用データは、図5(b)に示すデータバス402dのすべてのピンを使うものとするため、図14(a)に一例を示すように、先頭のアドレス0040Hに最下位ビットのみが立ったデータ00000001B(2進数)が格納されており、次のアドレス0041Hにその左のビットのみが立ったデータ00000010Bが格納されており、次のアドレス0042Hにその左のビットのみが立ったデータ00000100Bが格納されており、次のアドレス0043Hにその左のビットのみが立ったデータ00001000Bが格納されており、次のアドレス0044Hにその左のビットのみが立ったデータ00010000Bが格納されており、次のアドレス0045Hにその左のビットのみが立ったデータ00100000Bが格納されており、次のアドレス0046Hにその左のビットのみが立ったデータ01000000Bが格納されており、最後のアドレス0047Hにその左の最上位ビットのみが立ったデータ10000000Bが格納されている。
ステップSCB01では、このROM406のアドレス0040H〜0047Hのデータを順に状態確認用データとして読み込む。状態確認用データの読み込みは、図5(b)を参照して説明したようにして行う。
またステップSCB01では、ROM406から読み込んだ状態確認用データをRAM408の所定アドレスに書き込む。
ここでは、図14(b)に一例を示すように、RAM408のアドレス40H(16進数)に、ROM406のアドレス0040H(16進数)から読み込んだデータ00000001B(2進数)を、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス41Hに、ROM406のアドレス0041Hから読み込んだデータ00000010Bを、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス42Hに、ROM406のアドレス0042Hから読み込んだデータ00000100Bを、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス43Hに、ROM406のアドレス0043Hから読み込んだデータ00001000Bを、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス44Hに、ROM406のアドレス0044Hから読み込んだデータ00010000Bを、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス45Hに、ROM406のアドレス0045Hから読み込んだデータ00100000Bを、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス46Hに、ROM406のアドレス0046Hから読み込んだデータ01000000Bを、状態確認用データとして書き込み、RAM408のアドレス47Hに、ROM406のアドレス0047Hから読み込んだデータ10000000Bを、状態確認用データとして書き込む。チェックデータの書き込みは、図5(b)を参照して説明したようにして行う。
以上のようにして、ステップSCB01において、ROM406の所定アドレスに格納されている状態確認用データをRAM408の所定アドレスに書き写す。
ステップSCB02では、確認カウンタが0であるかを判定する。確認カウンタは、たとえば図10(a)に示すステップSC01の初期化処理において0クリアするので、その後、確認カウンタに対する操作がされていなければ、0のままであり、ステップSCB03に進む(ステップSCB02:Yes)。
ステップSCB03では、レジスタをインクリメントすなわちレジスタに1を加算する。レジスタは、たとえば図10(a)に示すステップSC01の初期化処理において0クリアするので、その後、レジスタに対する操作がされていなければ、0に1を加算し、レジスタの値は00000001B(2進数)になる。
ステップSCB04では、ステップSCB01でRAM408に書き込んだ状態確認用データのうちの1つを読み込む。状態確認用データの読み込みは、図5(b)を参照して説明したようにして行う。この読み込みを行うRAM408のアドレスは、状態確認用データが格納されている先頭アドレスに確認カウンタの値を加算したアドレスである。すなわち、最初は、確認カウンタの値は0であるので、状態確認用データが格納されている先頭アドレス(RAM408の40H)からデータ(00000001B)を読み込む。
続いてステップSCB05では、レジスタの値と、RAM408から読み込んだ(ステップSCB04)状態確認用データと、が一致するかを判定する。この判定は図8(a)のステップSAA04と同様であるので詳しい説明は省略する。
ステップSCB05の判定の結果、レジスタの値(初めは00000001B)と、RAM408から読み込んだチェックデータ(初めは00000001B)と、が一致した場合には(ステップSCB05:Yes)、確認カウンタをインクリメントし(ステップSCB06)、ステップSCB02へ戻る。
ステップSCB06でインクリメントされた確認カウンタは0ではなくなるので(ステップSCB02:No)、ステップSCB02からステップSCB08へと進む。
ステップSCB08では、確認カウンタが0より大きくかつ8より小さいかを判定する。すなわち、ステップSCB08では、確認カウンタが1から7の間に実行するループを形成する。この確認カウンタの判定は、検査したいデータバス402dのピン数と同じ数だけループするようにしている。
確認カウンタが0より大きくかつ8より小さい場合(ステップSCB08:Yes)、ステップSCB09でレジスタを左インクリメントする。初めは00000001Bのレジスタの値は、左インクリメントすることによって、ビットが立った位置が左に1つずれて、00000010Bになる。
その後のステップSCB04では、状態確認用データが格納されている先頭アドレスに確認カウンタの値を加算したアドレスから状態確認用データを読み込む。すなわち、今回の確認カウンタの値が1の場合は、RAM408の41Hからデータ00000010B)を読み込む。
続いてステップSCB05では、レジスタの値と、RAM408から読み込んだ(ステップSCB04)状態確認用データと、が一致するかを判定する。ここでは、レジスタの値は00000001B)、RAM408から読み込んだチェックデータは00000001Bである。一致した場合には(ステップSCB05:Yes)、確認カウンタをインクリメントし(ステップSCB06)、ステップSCB02へ戻り、ステップSCB06でインクリメントされた確認カウンタは0ではないので(ステップSCB02:No)、ステップSCB02からステップSCB08へと進む。
ループを繰り返し、確認カウンタが8に達すると、ステップSCB08においてNo判定を行い(ステップSCB08:No)、ステップSCB10において確認カウンタを0クリアし、ステップSCB11においてWDT414のリスタートを行って処理を終了する。
一方、ステップSCB05の判定の結果、レジスタの値と、RAM408から読み込んだ状態確認用データと、が不一致の場合には(ステップSCB04:No)、メモリの接続状態が異常であるため、その通知を、前述のように第2副制御部500の処理で行うよう、図10(a)のステップSC01にジャンプし(SCA06)、ステップSC01の初期化処理を行う。
ところで、上述の実施例3では、ROM406から読み込んだ状態確認用データをRAM408に書き込み、それをさらにRAM408から読み込んだ状態確認用データとレジスタとの比較をしているが、さらに処理を加え、状態確認用データをROM406から読み込んだ時点でレジスタと比較し、ROM406のメモリ接続状態を確認することも可能である。ただし、ROM406とRAM408とが同一の基板に搭載されている場合には、どちらかの接続状態が異常であれば、基板ごとROM406およびRAM408を交換することになるので、ROM406またはRAM408のどちらの接続状態が異常であるかを特定しない場合がある。
この実施例3によれば、図11(b)のアドレス00FFHのようなチェックデータをROM406に設けていなくても、ROM406やRAM408のアドレスバス、データバスの異常を検出可能である。
また、この実施例3によれば、ステップSCB05における状態確認用データとの比較対象であるレジスタの値が、ROM406やRAM408に依存しないため、ROM406やRAM408の接続状態の異常に左右されない。
なお、この実施例2のメモリ接続状態確認処理を、主制御部300に適用してもよい場合がある。
<<実施例4>>
実施例3では、ROM406のアドレス0040Hから0047HまでのデータをRAM408のアドレス40Hから47Hまでに書き写すようにしたが、本発明はこれに限られるものではない。実施例4としてこれとは別の例を説明する。
実施例4では、CPU404で実行するプログラムの命令群がROM406に格納されている中で、状態確認用データとして所望する値が格納されているアドレスからその値をRAM408の所定アドレス所定アドレスに書き写す。この例について、図15を参照してさらに説明する。図15(a)は、実施例4のROM406の様子の一例を示す表図であり、図15(b)は、実施例4のRAM408の様子の一例を示す表図である。
実施例4では、RAM408のアドレス40H〜45Hおよび47Hには、図14(b)と同様のデータをあらかじめ格納し、図13のステップSCB01では、ROM406のアドレス010DHのデータ01000000BをRAM408のアドレス46Hに書き写す。以降の処理は実施例3と同様である。
<<その他の実施例>>
なお、上述の実施例においては、メモリ接続状態確認処理のためにチェックデータ、状態確認用データを持っているが、たとえば、他のデータ(抽選データ・演出データ)等の中から接続状態を確認したいデータバスのピンと対応する位置にビットが立っているデータのアドレスを予め指定しておき、接続状態確認処理の実行時にはそれらを用いて接続状態の確認を行ってもよい。その場合、接続状態確認用のデータをわざわざ持たずに、他のデータ設定と共通して処理を行うことが可能である。
また、上述の実施例においては、ROM、RAM共に連続したアドレス領域にチェックデータ、状態確認用データを格納しているが、必ずしも連続した領域である必要はない。連続した領域ではない場合の例について、図16を参照して説明する。図16(a)は、ROM406の様子の一例を示す表図であり、図16(b)は、RAM408の様子の一例を示す表図である。
この図16(a)および(b)に示す例では、ROM406のアドレス0001B(2進数)、0010B、0100Bおよび1000Bにチェックデータを格納しておき、これを読み込んでRAM408のアドレス0001B、0010B、0100Bおよび1000Bに書き込むものである。この例では、チェックデータを格納したアドレスは連続していない。この例では、チェックデータを格納したアドレスのそれぞれは、アドレスバスの各ピンに対応したビットのみに1が立っており、これによって、アドレスバスの各ピンの接続状態を確認可能にしている。
<遊技台の別の例>
本発明に係る遊技台は、図17に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
<その他>
ところで、上述した実施例と異なる例として、それぞれ異なる基板に搭載された2つのROMのそれぞれに格納したデータを比較することによって、いずれかの基板の不正交換を検出することが考えられるが、この場合、仕様変更等で一方の基板のROMを交換すると、付随してもう一方の基板のROMも交換する必要がある(または、交換を考慮してデータを作る必要がある)。このため設計が面倒である。また、この場合、チェックデータの保存されたROMが正しく接続されているか判定できず、また判定する場合には、それぞれのROMに複数のデータと該データの演算結果であるチェックデータを保存しておく必要がある。これに対して上述の実施例では、データの書き込みが可能なRAMを用いることで、ROMおよびRAMの複数の伝送経路をチェックする場合においても、複数の領域にチェックデータを保存しておくことがない。
また、上述した実施例では、ROMとRAMの経路の異常を同時に確認しているため、従来、一方に異常が発生した際にもう一方に発生していた不具合が生じる前に、異常の検出に基づく対処動作を実行可能である。
また、上述した実施例では、1の動作により、CPUに接続されたROMおよびRAMの接続状態を容易且つ迅速に判定することが可能となる場合がある。複数のメモリの接続状態を確認する際に、データの書き込みが可能なRAMを用いることで、正常動作の確認のために互いに比較されるチェックデータを双方のメモリに保存しておく必要がなく、遊技の動作制御以外に限られたROMの容量を取られる必要がない場合がある。
上述の実施例では、ROMから読み込んだ(RAMに書き込んだ)データとRAMから読み込んだデータとのXOR(排他的論理和)をとって、≠0であれば異常とするものでもよい。
上述の実施例では、メモリ接続状態確認処理により異常と判定された場合には、遊技台の動作を直ちに停止することで誤動作を防ぐ(ピン異常の検出時は、遊技進行が停止する)場合がある。
上述の実施例では、ROMから読み込んだデータをRAMに書き込むと同時に、チェックサムを算出することで、ROMの接続状態を確認しつつ、RAMの接続状態を確認することが可能な場合がある。
上述の実施例では、接続状態確認用のデータ(チェックデータ)は、遊技機の制御データを兼ねる(演出データ、抽選データ、動作制御データ等)場合がある。
上述の実施例では、WDTタイムアウトに基づいてメモリ接続状態確認処理を実行し、異常がなければ(WDTのタイムアウトは発生するが、メモリの接続状態異常が一瞬で解消された場合には)遊技を継続して進行させるようにしてもよい。
上述の実施例では、RAMに書き込むデータは、少なくともデータバスのすべてのピンを使用して送られるものであればよい。このとき、メモリ接続状態確認処理によって占有されるRAMの領域は、基本的にデータバスの本数と同じである。
上述の実施例では、CPU、ROM、RAMは同一基板(たとえば第1副制御基板)上に搭載され、異常検出時には、異常が検出された基板(たとえば第1副制御基板)以外の基板(たとえば第2副制御基板)に備えられた異常報知手段により異常が報知されるものでもよい。
上述の実施例では、ROMからRAMに書き写した値と比較するチェックデータをCPU上で生成(たとえば0クリアしたレジスタのインクリメントおよび左シフト)することで、ROMに接続異常がある際にも検出が可能な場合がある。
上述の実施例では、ROMからRAMへチェックデータとして書き写したデータは、メモリ接続状態確認処理が完了した後に、タイマ変数として用いるなど、他の用途に用いてもよい。
また、上述の実施例では、データバスの各ピンのそれぞれに対応するビットが立ったデータを送り、比較・判定を行うようにしたが、本発明はこれに限られず、データバスの各ピンのそれぞれに対応するビット以外のビットが立ったデータを用いても比較・判定によりメモリ接続状態の確認が可能な場合がある。
なお、以上説明した本発明は、
1. 所定のデータを第2の記憶手段(たとえばRAM308、RAM408)に書き込む書き込み処理(たとえばステップSA01、SD01、SE01、SE03、SC05)と、
第1の記憶手段(たとえばROM306、ROM406)および前記第2の記憶手段に記憶されているデータを読み込む読み込み処理(たとえばRAMからであればステップSA01、ステップSC03のタイマ変数、ROMからであればステップSA01、ステップSC01やステップSC03の値33)と、を実行可能であり、
前記読み込み処理が読み込んだデータに基づいて制御を行う制御手段(たとえばCPU304、CPU404)を備えた遊技台であって、
前記第1の記憶手段に記憶されている第1のデータを読み込む第1の処理(たとえばステップSAA01、SCA01)と、
前記第1の処理が読み込んだ前記第1のデータを第2のデータとして前記第2の記憶手段に書き込む第2の処理(たとえばステップSAA02、SCA02)と、
前記第2の記憶手段に記憶されている第2のデータを読み込む第3の処理(たとえばステップSAA03、SCA03)と、
前記第1の処理により前記第1の記憶手段から読み込んだ前記第1のデータの読み込み結果および前記第3の処理により前記第2の記憶手段から読み込んだ前記第2のデータの読み込み結果を比較する比較処理(たとえばステップSAA04、SCA04)と、
前記比較処理による比較結果が特定の比較結果であった場合に行われる異常処理(たとえばステップSAA04でNoのルート、SCA04でNoのルート)と、
を前記制御手段が実行可能である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
記憶手段の検査を迅速に行うことができる。
2. 1.に記載の遊技台において、
前記第1のデータが複数個のデータから構成されることで、前記第2のデータは複数個のデータから構成され、
前記第1の処理により前記第1の記憶手段から読み込んだ前記第1のデータの読み込み結果は、前記第1のデータを構成する複数個のデータから算出された第1のチェック値であり(たとえば図11(b)のROM406のアドレス0040H〜0047Hのデータの加算値)、
前記第3の処理により前記第2の記憶手段から読み込んだ前記第2のデータの読み込み結果は、前記第2のデータを構成する複数個のデータから算出された第2のチェック値であり(たとえば図11(c)のRAM408のアドレス40H〜47Hのデータの加算値)、
前記比較処理は、前記第1のチェック値と前記第2のチェック値とが不一致の場合に前記比較結果として前記特定の比較結果を導出する処理である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
記憶手段における広範囲の記憶領域を迅速に検査できる場合がある。
3. 1.または2.に記載の遊技台において、
前記第1のデータを構成する複数個のデータから算出された第1のチェック値は、前記第1の記憶手段に予め記憶されている(たとえば図11(b)のROM406のアドレス00FFHのデータ)
ことを特徴とする遊技台、としたので、
記憶手段に検査を迅速に行うことができる場合がある。
4. 1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
前記第1の記憶手段は複数の記憶領域を有し、
前記制御手段および前記第1の記憶手段は、複数本のアドレス信号線(たとえばアドレスバス302c、アドレスバス402c)により接続されており、
前記制御手段が前記第1の記憶手段における所定の記憶領域からデータを読み込む場合には、前記制御手段は前記複数本のアドレス信号線を通じて所定のアドレス指定信号を前記第1の記憶手段に送ることで、読み込むデータが記憶されている記憶領域が、前記複数の記憶領域のうちの所定の記憶領域であることを指定するよう構成されており、
前記第1のデータは複数の記憶領域のうちの特定の記憶領域に格納され、
前記制御手段が前記複数の記憶領域のうちの前記特定の記憶領域を指定する場合には、前記制御手段は前記複数本のアドレス信号線のうちの1本のアドレス信号線に特定の信号(アドレスの各ビットのうち1が立ったビット、図16参照)を送出し、他のアドレス信号線に非特定の信号(アドレスの各ビットのうち0のビット、図16参照)を送出する
ことを特徴とする遊技台、としたので、
記憶手段のピンチェックを迅速に行うことができる場合がある。
5. 1.乃至4.のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
前記第1の処理、前記第2の処理、前記第3の処理、および前記比較処理は電源投入時に行われ、
前記第2の処理により書き込まれた前記第2のデータは、前記比較処理が終了した後も、前記読み込み処理により読み込まれて前記制御手段による制御に用いられる(たとえばタイマ変数として用いる)
ことを特徴とする遊技台、としたので、
記憶手段の検査とともに記憶手段の初期値設定もでき、制御効率を向上できる場合がある。
本発明に係る遊技台は、パチンコ機などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
124 遊技領域
110 装飾図柄表示装置
110a 左図柄表示領域
110b 中図柄表示領域
110c 右図柄表示領域
110d 演出表示領域
126 第1特図始動口
128 第2特図始動口
130 可変入賞口
206 演出装置
224 演出用可動体
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部

Claims (5)

  1. 所定のデータを第2の記憶手段に書き込む書き込み処理と、
    第1の記憶手段および前記第2の記憶手段に記憶されているデータを読み込む読み込み処理と、を実行可能であり、
    前記読み込み処理が読み込んだデータに基づいて制御を行う制御手段を備えた遊技台であって、
    前記第1の記憶手段に記憶されている第1のデータを読み込む第1の処理と、
    前記第1の処理が読み込んだ前記第1のデータを第2のデータとして前記第2の記憶手段に書き込む第2の処理と、
    前記第2の記憶手段に記憶されている第2のデータを読み込む第3の処理と、
    前記第1の処理により前記第1の記憶手段から読み込んだ前記第1のデータの読み込み結果および前記第3の処理により前記第2の記憶手段から読み込んだ前記第2のデータの読み込み結果を比較する比較処理と、
    前記比較処理による比較結果が特定の比較結果であった場合に行われる異常処理と、
    を前記制御手段が実行可能である
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台において、
    前記第1のデータが複数個のデータから構成されることで、前記第2のデータは複数個のデータから構成され、
    前記第1の処理により前記第1の記憶手段から読み込んだ前記第1のデータの読み込み結果は、前記第1のデータを構成する複数個のデータから算出された第1のチェック値であり、
    前記第3の処理により前記第2の記憶手段から読み込んだ前記第2のデータの読み込み結果は、前記第2のデータを構成する複数個のデータから算出された第2のチェック値であり、
    前記比較処理は、前記第1のチェック値と前記第2のチェック値とが不一致の場合に前記比較結果として前記特定の比較結果を導出する処理である
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台において、
    前記第1のデータを構成する複数個のデータから算出された第1のチェック値は、前記第1の記憶手段に予め記憶されている
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
    前記第1の記憶手段は複数の記憶領域を有し、
    前記制御手段および前記第1の記憶手段は、複数本のアドレス信号線により接続されており、
    前記制御手段が前記第1の記憶手段における所定の記憶領域からデータを読み込む場合には、前記制御手段は前記複数本のアドレス信号線を通じて所定のアドレス指定信号を前記第1の記憶手段に送ることで、読み込むデータが記憶されている記憶領域が、前記複数の記憶領域のうちの所定の記憶領域であることを指定するよう構成されており、
    前記第1のデータは複数の記憶領域のうちの特定の記憶領域に格納され、
    前記制御手段が前記複数の記憶領域のうちの前記特定の記憶領域を指定する場合には、前記制御手段は前記複数本のアドレス信号線のうちの1本のアドレス信号線に特定の信号を送出し、他のアドレス信号線に非特定の信号を送出する
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
    前記第1の処理、前記第2の処理、前記第3の処理、および前記比較処理は電源投入時に行われ、
    前記第2の処理により書き込まれた前記第2のデータは、前記比較処理が終了した後も、前記読み込み処理により読み込まれて前記制御手段による制御に用いられる
    ことを特徴とする遊技台。
JP2009283712A 2009-12-15 2009-12-15 遊技台 Pending JP2011125374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009283712A JP2011125374A (ja) 2009-12-15 2009-12-15 遊技台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009283712A JP2011125374A (ja) 2009-12-15 2009-12-15 遊技台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011125374A true JP2011125374A (ja) 2011-06-30

Family

ID=44288653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009283712A Pending JP2011125374A (ja) 2009-12-15 2009-12-15 遊技台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011125374A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047203A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社三共 遊技機
JP2016047202A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社三共 遊技機
JP2016059792A (ja) * 2015-06-22 2016-04-25 山佐株式会社 遊技機用制御装置
JP2016185371A (ja) * 2016-06-28 2016-10-27 株式会社三共 遊技機
JP2020014571A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 株式会社三共 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62290951A (ja) * 1986-06-11 1987-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd メモリチエツク装置
JPH0273440A (ja) * 1988-09-09 1990-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 記憶装置の評価方法
JPH02267800A (ja) * 1989-04-10 1990-11-01 Shinko Seisakusho Co Ltd 大容量ram及びその周辺回路のチェック方法
JPH0528058A (ja) * 1991-07-22 1993-02-05 Fujitsu Ltd メモリアドレスバス試験方式
JP2000215110A (ja) * 1999-01-25 2000-08-04 Nec Commun Syst Ltd メモリアドレスバス試験方式

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62290951A (ja) * 1986-06-11 1987-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd メモリチエツク装置
JPH0273440A (ja) * 1988-09-09 1990-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 記憶装置の評価方法
JPH02267800A (ja) * 1989-04-10 1990-11-01 Shinko Seisakusho Co Ltd 大容量ram及びその周辺回路のチェック方法
JPH0528058A (ja) * 1991-07-22 1993-02-05 Fujitsu Ltd メモリアドレスバス試験方式
JP2000215110A (ja) * 1999-01-25 2000-08-04 Nec Commun Syst Ltd メモリアドレスバス試験方式

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047203A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社三共 遊技機
JP2016047202A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社三共 遊技機
JP2016059792A (ja) * 2015-06-22 2016-04-25 山佐株式会社 遊技機用制御装置
JP2016185371A (ja) * 2016-06-28 2016-10-27 株式会社三共 遊技機
JP2020014571A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5685146B2 (ja) 遊技台
JP4991796B2 (ja) 遊技台
JP5120574B1 (ja) 遊技台
JP2011103929A (ja) 遊技台
JP5887662B2 (ja) 遊技台
JP4749488B2 (ja) 遊技台
JP2013027436A (ja) 遊技台
JP2010263980A (ja) 遊技台
JP2011125374A (ja) 遊技台
JP2015020007A (ja) 遊技台
JP6142273B2 (ja) 遊技台
JP2012019989A (ja) 遊技台
JP5277409B2 (ja) 遊技台
JP2012139470A (ja) 遊技台
JP5366065B2 (ja) 遊技台
JP5506318B2 (ja) 遊技台
JP5963795B2 (ja) 遊技台
JP5507733B2 (ja) 遊技台
JP2013208330A (ja) 遊技台
JP5764169B2 (ja) 遊技台
JP2012011081A (ja) 遊技台
JP5724086B2 (ja) 遊技台
JP4989704B2 (ja) 遊技台
JP6771779B2 (ja) 遊技台
JP6888834B2 (ja) 遊技台

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121211