以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、制御状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、制御状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当り図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口136に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、制御状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
VRAM436のワークエリアには、2つの表示領域Aおよび表示領域B(フレームバッファ)と、その他の記憶領域が設けられている。表示領域Aと表示領域Bは、共に装飾図柄表示装置208に表示させる画像の画像データ(対応する画像を構成する各画素の色情報の集合)を一時的に記憶するための記憶領域であるが、いずれか一方を描画領域に指定することができ、描画領域に指定されていない表示領域の画像データを装飾図柄表示装置208に画像として表示させているときに、描画領域に指定された表示領域に画像データを展開(記憶)することが可能な構成となっている。このような構成により、表示領域Aと表示領域Bとの間で描画領域の指定を切り替える(スワップする)ことによって、液晶表示装置157に表示させる画像を容易に切り替えることができる。また、その他の記憶領域には、画像の色情報を記憶するカラーパレット記憶領域や、使用頻度の高い画像データの情報などが記憶される。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)および(b)ならびに図6を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図G」までの7種類の特図が示されている。同図においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回(ここでは、大当り遊技終了後)の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。それぞれの大当りについて、大当り遊技終了後の制御状態を挙げると、15R特別大当り図柄である「特図A」を停止表示した後に開始した大当り遊技を終了した場合の制御状態は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」を停止表示した後に開始した大当り遊技を終了した場合の制御状態は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R特別大当り図柄であり、「特図C」を停止表示した後に開始した大当り遊技を終了した場合の制御状態は、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は第1小当り図柄であり、「特図F」は第2小当り図柄であり、これらの図柄を停止表示した後に開始した小当り遊技を終了した場合、制御状態は、該小当り遊技を開始する前の制御状態に復帰する。ここにいう小当りでは、2R時短無し大当りと同様に、可変入賞口234の扉部材を最大2回開放動作させる。但し、2R時短無し大当りでは、1回目の開放動作中に遊技球が可変入賞口234に所定の上限球数入賞した場合にも、2回目の開放動作を行なうのに対し、小当りでは、1回目の開放動作中に遊技球が可変入賞口234に所定の上限球数入賞した場合には、2回目の開放動作は行なわないといった違いがある。また、「特図G」は外れ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の突然確変と称される2R特別大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当り、あるいは「特図E」の第1小当り、「特図F」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。
一方、「特図G」の外れを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図6は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。同図においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図7に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15、ステップSA17内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、特図1大当り図柄抽選用乱数カウンタ、特図2大当り図柄抽選用乱数カウンタ、特図1小当り図柄抽選用乱数カウンタ、および特図2小当り図柄抽選用乱数カウンタの初期値をそれぞれ生成するための5つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための普図当選乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割込許可の設定を行ってステップSA17に進む。
ステップSA17では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値、例えば普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値1および特図タイマ乱数値2を生成するための乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、例えば0から65535の範囲の値を取り得る特図タイマ乱数値1、特図タイマ乱数値2を生成する乱数カウンタが設けられている。このステップSA17では、このような演出用の乱数カウンタそれぞれの値を更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15およびステップSA17の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、特図1小当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値をそれぞれ生成するための5つの乱数カウンタを更新する。例えば、特図1大当り図柄抽選用乱数値として取り得る数値範囲が0〜127とすると、RAM308に設けた特図1大当り図柄抽選用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が128であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜127の数値範囲で変動する特図1小当り図柄抽選用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図1小当り図柄抽選用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図1小当り図柄抽選用乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、特図1小当り図柄抽選用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図1小当り図柄抽選用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、他の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ここでは上記ステップSA17で行った演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。したがって、特図1予告抽選乱数カウンタおよび特図2予告抽選乱数カウンタそれぞれの値は、このステップSB11で更新される。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップSB17では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理の詳細については後述する。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図6に示す普図A)および外れ図柄(図6に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。普図関連抽選処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、外れフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、第1小当りフラグがオンの場合には特図E、第2小当りフラグがオンの場合には特図F、外れフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、第1小当り図柄(特図E)、第2小当り図柄(特図F)、および外れ図柄(特図G)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで。)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りすると、変動時間が短くなる可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材の1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材は多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、外れフラグがオンされる。この外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理および特図1関連抽選処理の詳細については後述する。
ステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ320の信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<入賞受付処理>
次に、図9〜図12を用いて、上記主制御部タイマ割り込み処理におけるステップSB17の入賞受付処理について説明する。まず、図9〜図11は入賞受付処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSC01では、所定の球検出センサにより第1特図始動口230の入賞(入球)を検出したか否かを判定し、該当する場合はステップSC03に進み、該当しない場合はステップSC15に進む。ステップSC03では、保留している第1特図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満であるか否かを判定し、所定数未満の場合はステップSC05に進み、所定数以上の場合はステップSC15に進む。
ステップSC05では、上述の第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタからカウンタ値を取り出し、取り出したカウンタ値にCPU304に内蔵されている所定の乱数生成用カウンタ(例えばRレジスタ)の値および所定の固定値(例えば1)を足した値を特図1当選乱数値として取得する。また、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値を、それぞれに対応する所定の乱数カウンタ(基本乱数更新処理SB09で更新されるカウンタ)から取得すると共に、RAM308に設けた特図1保留数記憶領域に記憶している保留数の値を更新する。すなわち、保留数に1を加算した値を更新された保留数として記憶し直す。ステップSC07では、RAM308に設けた保留情報記憶領域のうちの特図1変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に、ステップSC05で取得した特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値などで構成される乱数値のセット(始動情報の一例)を格納する。
ステップSC09では、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)で第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に送信用情報として特図保留増加を示す情報を追加記憶する。ステップSC11では、送信情報記憶領域に送信用情報として保留が増加した特図が特図1であることを示す情報を追加記憶する。
ステップSC13では、ROM306に記憶されている各抽選テーブルのデータから、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値に基づいて、特図1の停止図柄としていずれの特図停止図柄が選択されるかを示す事前判定情報を取得する。すなわち、ここでは、後述する特図1関連抽選処理における当否判定よりも先に、いずれの特図停止図柄が選択されるかを先読みし、事前判定する。事前判定で得られた事前判定の結果(事前判定情報)は、RAM308に設けた事前判定情報記憶領域のうちの特図1変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に格納する。
ステップSC15では、所定の球検出センサにより第2特図始動口232の入賞(入球)を検出したか否かを判定し、該当する場合はステップSC17に進み、該当しない場合はステップSC29に進む。ステップSC17では、保留している第2特図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満であるか否かを判定し、所定数未満の場合はステップSC19に進み、所定数以上の場合はステップSC29に進む。
ステップSC19では、上述の第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタからカウンタ値を取り出し、取り出したカウンタ値にCPU304に内蔵されている所定の乱数生成用カウンタ(例えばRレジスタ)の値および所定の固定値(例えば1)を足した値を特図2当選乱数値として取得する。また、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値を、それぞれに対応する所定の乱数カウンタ(基本乱数更新処理SB09で更新されるカウンタ)から取得すると共に、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶している保留数の値を更新する。すなわち、保留数に1を加算した値を更新された保留数として記憶し直す。ステップSC21では、RAM308に設けた保留情報記憶領域のうちの特図2変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に、ステップSC19で取得した特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値などで構成される乱数値のセット(始動情報の一例)を格納する。
ステップSC23では、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)で第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に送信用情報として特図保留増加を示す情報を追加記憶する。ステップSC11では、送信情報記憶領域に送信用情報として保留が増加した特図が特図2であることを示す情報を追加記憶する。
ステップSC27では、ROM306に記憶されている各抽選テーブルのデータから、特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値に基づいて、特図2の停止図柄としていずれの特図停止図柄が選択されるかを示す事前判定情報を取得する。すなわち、ここでは、ステップSC13と同様にいずれの特図停止図柄が選択されるかを先読みし、事前判定する。事前判定で得られた事前判定の結果(事前判定情報)は、事前判定情報記憶領域のうちの特図2変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に格納する。
ステップSC29では、所定の球検出センサにより普図始動口228の入賞(球の通過)を検出したか否かを判定し、該当する場合はステップSC31に進み、該当しない場合はステップSC39に進む。ステップSC31では、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満であるか否かを判定し、所定数未満の場合はステップSC33に進み、所定数以上の場合はステップSC39に進む。
ステップSC33では、上述の普図始動口228に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタからカウンタ値を取り出し、取り出したカウンタ値にCPU304に内蔵されている所定の乱数生成用カウンタ(例えばRレジスタ)の値および所定の固定値(例えば1)を足した値を普図当選乱数値として取得すると共に、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶している保留数の値を更新する。すなわち、保留数に1を加算した値を更新された保留数として記憶し直す。ステップSC35では、RAM308に設けた普図用の乱数値記憶領域のうちの普図変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に、ステップSC33で取得した普図当選乱数値を格納する。ステップSC37では、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)で第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に送信用情報として普図保留増加を示す情報を追加記憶する。
ステップSC39では、所定の球検出センサにより可変入賞口234の入賞(入球)を検出したか否かを判定し、該当する場合はステップSC41に進み、該当しない場合は処理を終了する。ステップSC41では、RAM308の所定の領域に可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。ステップSC37では、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)で第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に送信用情報として可変入賞口への入賞を示す情報を追加記憶して処理を終了する。
図12は、RAM308に設けられる保留情報記憶領域および事前判定情報記憶領域の構成を示した概略図である。同図に示されるように、保留情報記憶領域は、特図1当選乱数値記憶領域、特図1大当り図柄抽選用乱数値記憶領域、および特図1小当り図柄抽選用乱数値記憶領域が、特図1の保留数ごとにそれぞれ設けられ、第1特図始動口230に遊技球が入賞した場合に取得される、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値といった1セットの乱数値(始動情報の一例)が特図1変動遊技の保留数に基づいて特定される領域に記憶されるように構成されている。さらに、特図2当選乱数値記憶領域、特図2大当り図柄抽選用乱数値記憶領域、および特図2小当り図柄抽選用乱数値記憶領域が、特図2の保留数ごとにそれぞれ設けられ、第2特図始動口232に遊技球が入賞した場合に取得される、特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値といった1セットの乱数値(始動情報の一例)が特図2変動遊技の保留数に基づいて特定される領域に記憶されるように構成されている。また、事前判定情報記憶領域は、いずれの特図停止図柄が選択されるかを示す図柄停止情報(換言すれば、大当りの種別を示す情報)を記憶する特図1事前判定情報記憶領域が特図1の保留数ごとに設けられ、特図2事前判定情報記憶領域が特図2の保留数ごとに設けられて構成されている。
主制御部300のCPU304は、例えばステップSC05で更新した特図1の保留数が3である場合には、ステップSC07において、特図1の保留数3に対応する領域に、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値を1セットの乱数値(始動情報の一例)として記憶する。さらに、ステップSC13において、特図1事前判定情報記憶領域の保留数3に対応する領域に特図1の事前判定情報(停止図柄情報)を記憶する。
また、主制御部300のCPU304は、例えばステップSC19で更新した特図2の保留数が2である場合には、ステップSC07において、特図2の保留数2に対応する領域に、特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値を1セットの乱数値(始動情報の一例)として記憶する。さらに、ステップSC27において、特図2の保留数3に対応する領域に特図2の事前判定情報(停止図柄情報)を記憶する。
<普図関連抽選処理>
次に、図13を用いて、上記主制御部タイマ割り込み処理におけるステップSB23の普図関連抽選処理について説明する。なお、同図は普図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSD01では、普図変動表示中でなく(普図非変動表示中)、且つ第2特図始動口232の開閉制御を行っていない(普図非作動中)状態であるか否かを判定する。普図非変動表示中および非作動中の状態である場合はステップSD03に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップSD03では、普図変動遊技の保留数が1以上であるか否かを判定する。普図変動遊技の保留数が1以上の場合はステップSD05に進み、保留数が0の場合は処理を終了する。
ステップSD05では、主制御部タイマ割込処理の特図2、特図1状態更新処理(ステップSB25、SB27)でセットされる時短フラグがオフであるか否かを判定する。時短フラグがオフである場合はステップSD07に進み、時短フラグがオンである場合はステップSD09に進む。
ステップSD07では、RAM308に設けた保留数1に対応する領域に記憶している普図当選乱数値に基づいて普図低確率用の判定テーブルを参照し、普図変動遊技の当否を判定する。ステップSD09では、普図当選乱数値に基づいて普図高確率用の判定テーブルを参照し、普図変動遊技の当否を判定する。
図14(d)は、普図判定テーブルを示した図である。ステップSD07では、同図に示される普図判定テーブルの普図低確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値(乱数範囲:0〜127)が0〜126の範囲内であれば普図変動遊技の結果を不当選(外れ)と判定し、普図当選乱数値が127であれば普図変動遊技の結果を当選(当り)と判定する。また、ステップSD09では、同図に示される普図判定テーブルの普図高確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内であれば普図変動遊技の結果を当選(当り)と判定し、普図当選乱数値が127であれば普図変動遊技の結果を不当選(外れ)と判定する。
図13に戻って、ステップSD11では、普図変動遊技の結果が当選であるか否かを判定する。普図変動遊技の結果が当選である場合はステップSD13に進み、不当選である場合はステップSD15に進む。ステップSD13では、RAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定し(普図当りフラグ)、ステップSD15では、普図当りフラグにオフを設定する(普図外れフラグ)。
ステップSD17では、時短フラグがオフであるか否かを判定する。時短フラグがオフである場合はステップSD19に進み、時短フラグがオンである場合はステップSD21に進む。
ステップSD19では、普図当選乱数値に基づいて普図判定テーブル(図14(d)参照)の普図低確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内である場合、普図当選乱数値が127である場合のいずれも普図変動時間を10秒と判定する。ステップSD21では、普図当選乱数値に基づいて普図判定テーブルの普図高確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内である場合、普図当選乱数値が127である場合のいずれも普図変動時間を3秒と判定する。ステップSD23では、ステップSD19、SD21における判定結果に応じた時間を普図変動時間に設定し、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
ステップSD25では、普図当りフラグが設定されているか否かを判定する。普図当りフラグが設定されている場合はステップSD27に進み、普図外れフラグが設定されている場合はステップSD43に進む。ステップSD27では時短フラグがオフであるか否かを判定する。時短フラグがオフである場合はステップSD29に進み、時短フラグがオンである場合はステップSD31に進む。
ステップSD29では、普図当選乱数値に基づいて普図判定テーブル(図14(d)参照)の普図低確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が127であれば第2特図始動口232の羽根を開放する回数である普図開放回数(電チュー開放回数)を1回と判定し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内であれば開放なしと判定する。ステップSD31では、普図当選乱数値に基づいて普図判定テーブルの普図高確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内であれば普図開放回数(電チュー開放回数)を3回と判定し、普図当選乱数値が127であれば開放なしと判定する。ステップSD33では、ステップSD29、SD31における判定結果に応じた回数を普図開放回数に設定し、RAM308に設けた普図開放時間記憶領域に記憶する。
ステップSD35では、時短フラグがオフであるか否かを判定する。時短フラグがオフである場合はステップSD37に進み、時短フラグがオンである場合はステップSD39に進む。
ステップSD37では、普図当選乱数値に基づいて普図判定テーブル(図14(d)参照)の普図低確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が127であれば第2特図始動口232の羽根を開放する時間である普図開放時間(電チュー開放時間)を0.3秒と判定し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内であれば開放なしと判定する。ステップSD39では、普図当選乱数値に基づいて普図判定テーブルの普図高確率状態に対応する項目を参照し、普図当選乱数値が0〜126の範囲内であれば普図開放時間(電チュー開放時間)を1.8秒と判定し、普図当選乱数値が127であれば開放なしと判定する。ステップSD41では、ステップSD37、SD39における判定結果に応じた時間を普図開放時間に設定し、RAM308に設けた普図開放時間記憶領域に記憶する。
ステップSD43では、RAM308の所定の領域に記憶している普図変動遊技の保留数をデクリメント(1だけ減算)する。ステップSD45では、使用した普図当選乱数値を消去する。また、保留している普図変動遊技が残っている場合は、普図当選乱数値の記憶領域を保留数のデクリメントに応じて1つだけシフトさせる(例えば、保留数2に対応する領域に記憶されていた値を保留数1に対応する領域に移動させる)。ステップSD47では、普図変動表示中を示す情報をRAM308の所定の領域に記憶して処理を終了する。
<特図2関連抽選処理>
次に、図15を用いて、上記主制御部タイマ割り込み処理におけるステップSB29の特図2関連抽選処理について説明する。なお、同図は特図2関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSE01では、特図1変動表示中または特図1停止表示中であるか否かを判定する。特図1変動表示中または特図1停止表示中である場合は処理を終了し、そうでない場合はステップSE03に進む。ステップSE03では、特図2変動表示中または特図2停止表示中であるか否かを判定する。特図2変動表示中または特図2停止表示中である場合は処理を終了し、そうでない場合はステップSE05に進む。
ステップSE05では、可変入賞口234の開閉制御を行っている(特図1または特図2作動中)か否かを判定する。特図1または特図2作動中の場合は処理を終了し、特図1または特図2非作動中の場合はステップSE07に進む。ステップSE07では、特図2変動遊技の保留数が1以上である否かを判定する。特図2変動遊技の保留数が1以上の場合はステップSE09に進み、保留数が0の場合は処理を終了する。
ステップSE09では、まず、上述の保留情報記憶領域の保留数1に対応する領域から特図2当選乱数値を取得する。そして、取得した特図2当選乱数値に基づいて当り判定テーブルを参照し、大当り、小当りの抽選を行う。
図14(a)は、当り判定テーブルを示した図である。ステップSE09では、同図に示される当り判定テーブルを参照し、特図低確率状態において特図2当選乱数値(乱数範囲:0〜65535)が10001〜10187の範囲内であれば大当りに当選と判定し、特図2当選乱数値が20001〜21092の範囲内であれば小当りに当選と判定する。また、特図高確率状態において特図2当選乱数値が30001〜31092の範囲内であれば大当りに当選と判定し、特図2当選乱数値が40001〜41092の範囲内であれば小当りに当選と判定する。また、特図2当選乱数値が上記以外の範囲内であれば、外れに当選と判定する。
図15に戻って、ステップSE11では、ステップSE09において外れに当選したか否かを判定する。外れに当選した場合はステップSE23に進み、そうでない場合はステップSE13に進む。ステップSE13では、小当りに当選したか否かを判定する。小当りに当選した場合はステップSE15に進み、そうでない場合はステップSE17に進む。
ステップSE15では、まず、保留情報記憶領域の保留数1に対応する領域から特図2小当り図柄抽選用乱数値を取得する。そして、取得した特図2小当り図柄抽選用乱数値に基づいて特図決定テーブルを参照し、小当りの停止図柄を決定した後にステップSE23に進む。
図14(b)は、小当り当選時の特図決定テーブルを示した図である。ステップSE15では、同図に示される特図決定テーブルを参照し、特図低確率状態において特図2小当り図柄抽選用乱数値(乱数範囲:0〜127)が0〜63の範囲内であれば第1小当り図柄(特図E)を特図2の停止図柄として決定し、特図2小当り図柄抽選用乱数値が64〜127の範囲内であれば第2小当り図柄(特図F)を特図2の停止図柄として決定する。そして、この場合はRAM308に設けた第1小当りフラグをオンに設定する。また、特図高確率状態において特図2小当り図柄抽選用乱数値が0〜95の範囲内であれば第1小当り図柄を特図2の停止図柄として決定し、特図2小当り図柄抽選用乱数値が96〜127の範囲内であれば第2小当り図柄を特図2の停止図柄として決定する。そして、この場合はRAM308に設けた第2小当りフラグをオンに設定する。
図15に戻って、ステップSE17では、RAM308に設けた大当りフラグをオンに設定する。ステップSE19では、まず、保留情報記憶領域の保留数1に対応する領域から特図2大当り図柄抽選用乱数値を取得する。そして、取得した特図2大当り図柄抽選用乱数値に基づいてラウンド数および制御状態決定テーブルを参照し、可変入賞口234を開放する回数であるラウンド数、および大当り遊技終了後の制御状態(確率変動)の抽選を行う。
図14(c)は、大当り当選時に使用する大当り遊技中のラウンド数、および大当り遊技終了後の制御状態を決定するテーブルを示した図である。ステップSE19では、第2特図表示装置214に大当り図柄を表示させた後に大当り遊技を開始すると決定した場合には、同図に示されるラウンド数および制御状態決定テーブルの第2特図表示装置214の項目を参照し、特図2大当り図柄抽選用乱数値(乱数範囲:0〜127)が例えば1〜63の範囲内であれば、ラウンド数を15R、大当り遊技状態終了後の制御状態を特図低確率状態に決定する。そして、この場合はRAM308に設けた15R大当りフラグをオンに設定する。また、特図2大当り図柄抽選用乱数値が例えば64〜95の範囲であれば、ラウンド数を2R、大当り遊技状態終了後の制御状態を特図高確率状態に決定する。そして、この場合にはRAM308に設けた2R大当りフラグをオンに設定すると共に、特図確率変動フラグをオンに設定する。
図15に戻って、ステップSE21では、2R大当りフラグ、15R大当りフラグおよび特図確率変動フラグに基づいて、特図2の停止図柄を決定する。例えば、2R大当りフラグがオン、15R大当りフラグがオフ、特図確率変動フラグがオンの場合は、2R大当り図柄(特図C)を特図2の停止図柄に決定する。ステップSE23では、所定の乱数カウンタからカウンタ値を特図タイマ乱数値1として取得し、取得した特図タイマ乱数値1に基づいてタイマ番号決定テーブルを参照し、タイマ番号を決定する。
図16(a)は、タイマ番号決定テーブルを示した図である。ステップSE23では、同図に示されるタイマ番号決定テーブルを参照してタイマ番号をタイマ1〜5のいずれかに決定する。例えば、15R大当りフラグがオン、2R大当りフラグがオフ、第1小当りフラグがオフ、第2小当りフラグがオフであり、特図タイマ乱数値1(乱数範囲:0〜65535)が0〜62535の範囲内であれば、タイマ番号としてタイマ4を決定する。また、この場合、特図2および装飾図柄の変動時間は40秒、装飾図柄の変動態様はマルチラインリーチに決定される。
なお、本実施形態では、大当り遊技終了後に行った図柄変動停止表示が所定の回数(例えば、4回)である場合には、ステップSE23において、特図タイマ乱数値1によらず、タイマ番号としてタイマ4またはタイマ5のいずれかを抽選で決定するようにしている。従って、大当り遊技終了後に図柄変動停止表示を所定の回数行った場合には、後述する特定時間(本実施形態では、40秒)以上の変動時間が設定されることとなる。
図15に戻って、ステップSE25では、所定の乱数カウンタからカウンタ値を特図タイマ乱数値2として取得し、取得した特図タイマ乱数値2に基づいて疑似連タイマ番号決定テーブルを参照し、疑似連タイマ番号を決定する。
図16(b)は、疑似連タイマ番号決定テーブルを示した図である。ステップSE25では、同図に示される疑似連タイマ番号決定テーブルを参照して、疑似連タイマ番号を疑似連タイマ1〜4のいずれかに決定する。例えば、ステップSE23でタイマ番号が2に決定され、特図タイマ乱数値2(乱数範囲:0〜65535)が61952〜63999の範囲内であれば、疑似連タイマ番号として疑似連タイマ2を決定する。また、この場合、演出において変動時間10秒の疑似連を2回実行するように決定される。
図15に戻って、ステップSE27では、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)で第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に送信用情報として各種情報を追加記憶する。ステップSE29では、送信情報記憶領域に送信用情報として、特図1事前判定情報記憶領域および特図2事前判定情報記憶領域の情報(停止図柄情報)を追加記憶する。
ステップSE31では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶している特図2変動遊技の保留数をデクリメント(1だけ減算)する。ステップSE33では、使用した特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、特図2小当り図柄抽選用乱数値を保留情報記憶領域から消去すると共に、対応する事前判定情報(停止図柄情報)を事前判定情報記憶領域から消去する。また、保留している特図2変動遊技が残っている場合は、保留情報記憶領域における各乱数値の記憶領域、および事前判定情報記憶領域における事前判定情報の記憶領域を保留数のデクリメントに応じて1つだけシフトさせる(例えば、保留数2に対応する領域に記憶されていた値を保留数1に対応する領域に移動させる)。ステップSE35では、特図2変動表示中を示す情報をRAM308の所定の領域に記憶して処理を終了する。
<特図1関連抽選処理>
次に、図17を用いて、上記主制御部タイマ割り込み処理におけるステップSB31の特図1関連抽選処理について説明する。なお、同図は特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSF01では、特図1変動表示中または特図1停止表示中であるか否かを判定する。特図1変動表示中または特図1停止表示中である場合は処理を終了し、そうでない場合はステップSF03に進む。ステップSF03では、特図2変動表示中または特図2停止表示中であるか否かを判定する。特図2変動表示中または特図2停止表示中である場合は処理を終了し、そうでない場合はステップSF05に進む。
ステップSF05では、可変入賞口234の開閉制御を行っている(特図1または特図2作動中)か否かを判定する。特図1または特図2作動中の場合は処理を終了し、特図1または特図2非作動中の場合はステップSF07に進む。
ステップSF07では、特図2変動遊技の保留数が1以上である否かを判定する。特図2変動遊技の保留数が1以上の場合は処理を終了し、保留数が0の場合はステップSF09に進む。すなわち、本実施形態では、特図2変動遊技が保留されている場合は、特図2変動遊技を優先して実行し、特図2変動遊技が保留されていない場合にのみ特図1変動遊技を実行するようにしている。ステップSF09では、特図1変動遊技の保留数が1以上である否かを判定する。特図1変動遊技の保留数が1以上の場合はステップSF11に進み、保留数が0の場合は処理を終了する。
ステップSF11では、まず、上述の保留情報記憶領域の保留数1に対応する領域から特図1当選乱数値を取得する。そして、取得した特図1当選乱数値に基づいて当り判定テーブル(図14(a)参照)を参照し、大当り、小当りの抽選を行う。
ステップSF13では、ステップSF11において外れに当選したか否かを判定する。外れに当選した場合はステップSF25に進み、そうでない場合はステップSF15に進む。ステップSF15では、小当りに当選したか否かを判定する。小当りに当選した場合はステップSF17に進み、そうでない場合はステップSF19に進む。
ステップSF17では、まず、保留情報記憶領域の保留数1に対応する領域から特図1小当り図柄抽選用乱数値を取得する。そして、取得した特図1小当り図柄抽選用乱数値に基づいて特図決定テーブル(図14(b)参照)を参照し、小当りの停止図柄を決定した後にステップSF25に進む。
ステップSF19では、RAM308に設けた大当りフラグをオンに設定する。ステップSF21では、まず、保留情報記憶領域の保留数1に対応する領域から特図1大当り図柄抽選用乱数値を取得する。そして、取得した特図1大当り図柄抽選用乱数値に基づいてラウンド数および制御状態決定テーブル(図14(c)参照)を参照し、可変入賞口234を開放する回数であるラウンド数、および大当り遊技終了後の制御状態(確率変動)の抽選を行う。また、抽選結果に応じて、RAM308に設けた15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、および特図確率変動フラグをオンに設定する。
ステップSF23では、2R大当りフラグ、15R大当りフラグおよび特図確率変動フラグに基づいて、特図1の停止図柄を決定する。ステップSF25では、所定の乱数カウンタからカウンタ値を特図タイマ乱数値1として取得し、取得した特図タイマ乱数値1に基づいてタイマ番号決定テーブル(図16(a)参照)を参照し、タイマ番号を決定する。ステップSF27では、所定の乱数カウンタからカウンタ値を特図タイマ乱数値2として取得し、取得した特図タイマ乱数値2に基づいて疑似連タイマ番号決定テーブル(図16(b)参照)を参照し、疑似連タイマ番号を決定する。
なお、大当り遊技終了後に行った図柄変動停止表示が所定の回数(例えば、4回)である場合には、ステップSF25において、特図タイマ乱数値1によらず、タイマ番号としてタイマ4またはタイマ5のいずれかを抽選で決定する。
ステップSF29では、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)で第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に送信用情報として各種情報を追加記憶する。ステップSF31では、送信情報記憶領域に送信用情報として、特図1事前判定情報記憶領域の情報(停止図柄情報)を追加記憶する。
ステップSF33では、RAM308に設けた特図1保留数記憶領域に記憶している特図1変動遊技の保留数をデクリメント(1だけ減算)する。ステップSF35では、使用した特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、特図1小当り図柄抽選用乱数値を保留情報記憶領域から消去すると共に、対応する事前判定情報(停止図柄情報)を事前判定情報記憶領域から消去する。また、保留している特図1変動遊技が残っている場合は、保留情報記憶領域における各乱数値の記憶領域、および事前判定情報記憶領域における事前判定情報の記憶領域を保留数のデクリメントに応じて1つだけシフトさせる(例えば、保留数2に対応する領域に記憶されていた値を保留数1に対応する領域に移動させる)。ステップSF37では、特図1変動表示中を示す情報をRAM308の所定の領域に記憶して処理を終了する。
<副制御部メイン処理>
次に、図18(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する副制御部メイン処理について説明する。なお、同図は副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップSG03では、コマンド入力処理(詳細は後述)を行う。
ステップSG05では、タイマ変数の値が10以上であるか否かを判定する。タイマ変数の値が10以上である場合はステップSG07に進み、タイマ変数の値が10未満である場合にはステップSG03に戻る。ステップSG07では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSG09では、演出データ更新処理を行う。ここでは、例えばステップSG03のコマンド入力処理で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG11では、装飾図柄表示装置制御処理を行う。ここでは、各種データをVDP434に転送し、VDP434に装飾図柄表示装置208に表示する画像の生成および表示を行わせる。
ステップSG13では、音出力処理を行う。ここでは、ステップSG09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC15では、ランプ制御処理を行う。ここでは、ステップSG09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSG17では、ステップSG09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
第1副制御部400は、後述するストローブ処理、チャンスボタン割り込み処理、または変数更新割り込み処理による中断を除いて、以降、ステップSG03〜SG17の処理を繰り返し実行する。
<コマンド入力処理>
次に、図18(b)を用いて、上記副制御部メイン処理におけるコマンド入力処理(ステップSG03)について説明する。同図は、コマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSH01では、RAM408に設けたコマンド記憶領域の内容を確認し、未処理のコマンドが残っているか否かを判断する。そして、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っている場合にはステップSH03に進み、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っていない場合には処理を終了して副制御部メイン処理に復帰する。
図18(c)は変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートであり、同図(d)は図柄停止処理の流れを示すフローチャートである。ステップSH03では、コマンド記憶領域に記憶している未処理コマンドのうちの次に処理するべき未処理コマンドの種類に基づいて、図18(c)に示す変動パターン選択処理(例えば未処理コマンドが図柄変動開始コマンドに基づいて実行する)や、同図(d)に示す図柄停止処理を行う。なお、未処理コマンドに基づく処理は他にも備えており、例えば、大当り中に可変入賞口234の開放制御を開始するたびに主制御部300が出力し、大当り開始後の可変入賞口234の開放回数を示す情報を含むラウンド開始コマンドが未処理コマンドである場合に行うラウンド開始処理や、特図保留増加または普図保留増加を示す情報を含むコマンドが未処理コマンドである場合に行う保留数更新処理等がある。
変動パターン選択処理のステップSI01では、演出データ選択処理(詳細は後述)を行う。図柄停止処理のステップSJ01では、RAM408に設けた図柄記憶領域に記憶している停止図柄の組合せを構成する3つの装飾図柄を装飾図柄表示装置110の左、中、右図柄表示領域110a〜110cの3つの表示領域に表示するように設定して処理を終了する。また、上記ラウンド開始処理では、未処理コマンドに含まれている大当り開始後の可変入賞口234の開放回数を示す情報を抽出し、RAM408の記憶領域に記憶する。また、上記保留数更新処理では、未処理コマンドに含まれている特図保留増加または普図保留増加を示す情報を抽出し、RAM408に設けた保留数記憶部に記憶している特図変動遊技または普図変動遊技の保留数を更新する。
<ストローブ処理>
次に、図18(e)を用いて、第1副制御部400のストローブ処理について説明する。同図は、ストローブ処理の流れを示すフローチャートである。
このストローブ処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ処理のステップSK01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとして上記コマンド記憶領域に記憶する。
<チャンスボタン割り込み処理>
次に、図18(f)を用いて、第1副制御部400のチャンスボタン割り込み処理について説明する。なお、同図はチャンスボタン割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このチャンスボタン割り込み処理は、第1副制御部400がチャンスボタンセンサ426およびセンサ回路428によってチャンスボタン136の操作を検出した場合に実行する処理である。
チャンスボタン割り込み処理のステップSL01では、RAM408の検知カウンタ記憶領域に記憶している、チャンスボタン136の押下回数を計測するための検知カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の検知カウンタ記憶領域に記憶する。
<変数更新割り込み処理>
次に、図18(g)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する変数更新割り込み処理について説明する。同図は、変数更新割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割り込みを契機として、変数更新割り込み処理を所定の周期で実行する。
変数更新割り込み処理のステップSM01では、RAM408のタイマ変数記憶領域の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS304において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
<演出データ選択処理>
次に、図19を用いて、上記変動パターン選択処理におけるステップSI01の演出データ選択処理について説明する。なお、同図は演出データ選択処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSN01では、予告演出抽選処理を行う。ここでは、特図1変動遊技または特図2変動遊技における装飾図柄の変動表示中に(すなわち停止表示の前に)、大当りの当否を予告する予告演出のための抽選等を行う。予告演出抽選処理の詳細については後述する。ステップSN03では、演出抽選処理を行う。ここでは、未処理コマンドに含まれている大当りフラグの値、確変フラグの値、およびタイマ番号等を抽出し、RAM408のそれぞれの記憶領域に記憶する。そして、所定のテーブルを参照して演出データを選択し、RAM408の所定の領域に記憶する。ステップSN05では、図柄抽選処理を行う。ここでは、所定のテーブルを参照して装飾図柄の仮停止図柄・停止図柄の組合せ等を選択し、RAM408の所定の領域に記憶して処理を終了する。
<予告演出抽選処理>
次に、図20〜26を用いて、上記演出データ選択処理におけるステップSN01の予告演出抽選処理について説明する。まず、図20は予告演出抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSO01では、RAM408に設けた連続予告実行記憶部に、連続して行う予告演出の実行の有無および種別を示す実行情報が記憶されているか否かを判定する。
図21は、連続予告実行記憶部の構成を示した概略図である。同図に示されるように、連続予告実行記憶部は、保留番号順、すなわち保留された特図変動遊技(特図1または特図2)を実行する順に、その特図変動遊技実行中に行う予告演出の実行情報(予告データ)を記憶する記憶領域が設けられて構成されている。本実施形態では、特図1変動遊技および特図2変動遊技をそれぞれ最大4つまで保留可能であるため、連続予告実行記憶部には8つの記憶領域が設けられている。
図20に戻って、ステップSO01では、連続予告実行記憶部に実行情報が記憶されているか否かを判定し、実行情報が記憶されている場合はステップSO19に進み、記憶されていない場合はステップSO03に進む。
ステップSO03では、未処理コマンドに含まれている特図1事前判定情報記憶領域および特図2事前判定情報記憶領域の情報(停止図柄情報)を抽出し、RAM408に設けた事前判定情報記憶部に、連続予告実行記憶部と同様に保留番号に対応させて記憶する。そして、事前判定情報記憶部に記憶された情報の中に15R特別大当り図柄(特図A)を示す情報(すなわち15R特別大当りの当選を示す情報)が含まれているか否かを判定する。15R特別大当り図柄を示す情報がある場合はステップSO05に進み、そうでない場合はステップSO07に進む。
なお、本実施形態では、保留されている特図2変動遊技を優先して実行するようにしているため、第2特図始動口232の羽根が開きやすく、特図2変動遊技が保留されやすい普図高確率状態では、ステップSO03において未処理コマンドに含まれている特図1事前判定情報記憶領域の情報を参照しないようにしている。
ステップSO05では、RAM408に設けた前回変動タイマ記憶部に記憶された前回の変動時間(後述するステップSO19において記憶されるタイマ番号および疑似連タイマ番号)が特定時間以上であるか否かを判定する。すなわち、前回の特図1または特図2変動遊技の変動時間が特定時間以上であったか否かを判定する。本実施形態では、特定時間を40秒に設定しているため、前回の特図変動遊技におけるタイマ番号がタイマ4またはタイマ5であった場合が特定時間以上に相当することとなる。前回の変動時間が特定時間以上であった場合はステップSO11に進み、そうでない場合はステップSO09に進む。なお、特定時間が40秒に限定されないことはいうまでもない。
ステップSO07では、ステップSO05と同様に、前回変動タイマ記憶部に記憶された前回の変動時間が特定時間以上であるか否かを判定する。前回の変動時間が特定時間以上であった場合はステップSO15に進み、そうでない場合はステップSO13に進む。
ステップSO09では、まず、未処理コマンドに含まれている予告抽選乱数値を抽出する。そして、抽出した予告抽選乱数値(乱数範囲:0〜65535)、およびRAM408に設けた保留数記憶部に記憶している特図変動遊技の保留数に基づいて後述する第1当り系予告抽選テーブルを参照し、予告抽選の当選番号を選択する。同様に、ステップSO11では、抽出した予告抽選乱数値および特図変動遊技の保留数に基づいて後述する第2当り系予告抽選テーブルを参照し、予告抽選の当選番号を選択する。同様に、ステップSO13では、抽出した予告抽選乱数値および特図変動遊技の保留数に基づいて後述する第1外れ系予告抽選テーブルを参照し、予告抽選の当選番号を選択する。同様に、ステップSO15では、抽出した予告抽選乱数値および特図変動遊技の保留数に基づいて後述する第2外れ系予告抽選テーブルを参照し、予告抽選の当選番号を選択する。なお、選択した当選番号は、RAM408に所定の領域に記憶する。
図22は第1当り系予告抽選テーブルの一例を示した図であり、図23は第2当り系予告抽選テーブルの一例を示した図である。また、図24は第1外れ系予告抽選テーブルの一例を示した図であり、図25は第2外れ系予告抽選テーブルの一例を示した図である。これらの図に示されるように、予告抽選テーブルは、保留数(今回の変動を含む)ごとに設定された予告抽選の当選番号の抽選データの範囲から構成されている。なお、これらの図では、抽選データの範囲を数値範囲の大きさで示している。また、これらの図では、各当選番号に対応する予告演出で使用するキャラクタ「姫」、「娘」、「爺」、「殿」の種別を示すと共に、予告演出を行わない当選番号100を「外れ」としている。
第1当り系予告抽選テーブルおよび第2当り系予告抽選テーブルでは、図22および23に示されるように、当りまでの保留数に応じて抽選が行われる。従って、例えば保留の3つめが15R特別大当りである場合、保留数3の抽選データを参照して抽選を行い、図22の第1当り系予告抽選テーブルでは、5000/65536の確率で当選番号55(姫のキャラクタ)が選択され、5000/65536の確率で当選番号56(娘のキャラクタ)が選択され、5536/65536の確率で当選番号57(爺のキャラクタ)が選択され、35000/65536の確率で当選番号58(殿のキャラクタ)が選択され、15000/65536の確率で当選番号100(外れ(予告演出なし))が選択される。また、図23の第2当り系予告抽選テーブルでは、5000/65536の確率で当選番号55(姫のキャラクタ)が選択され、5000/65536の確率で当選番号56(娘のキャラクタ)が選択され、5536/65536の確率で当選番号57(爺のキャラクタ)が選択され、40000/65536の確率で当選番号58(殿のキャラクタ)が選択され、10000/65536の確率で当選番号100(外れ(予告演出なし))が選択される。
本実施形態では、前回の変動が特定時間以上である場合に使用される第2当り系予告抽選テーブルでは、第1当り系予告抽選テーブルよりも当選番号100(外れ)が選択される確率が低くなるように設定されている。例えば、当りまでの保留数が4である場合、当選番号100が選択される確率は、図22の第1当り系予告抽選テーブルでは10000/65536であり、図23の第2当り系予告抽選テーブルでは5000/65536となっている。すなわち、本実施形態では、前回の特図変動遊技における変動時間が特定時間以上の長いものであった場合には、変動時間が特定時間以下の短いものであった場合よりも予告抽選が実行される確率が高くなるようにしている。
また、図22の第1当り系予告抽選テーブルおよび図23の第2当り系予告抽選テーブルでは、殿のキャラクタを使用した予告演出が選択される確率が高くなるように設定されている。例えば、当りまでの保留数が2である場合、当選番号54(殿のキャラクタ)が選択される確率は、図22の第1当り系予告抽選テーブルでは30000/65536であり、図23の第2当り系予告抽選テーブルでは35000/65536となっている。すなわち、本実施形態では、保留した特図変動遊技の結果に当りが含まれている場合には、主人公のキャラクタである殿のキャラクタを使用した予告演出が実行される確率が、他のキャラクタを使用した予告演出が実行される確率よりも高くなるようにしている。
また、図22の第1当り系予告抽選テーブルおよび図23の第2当り系予告抽選テーブルでは、当りまでの保留数が多くなるほど、当選番号100(外れ)が選択される確率が低くなるように設定されている。例えば、図22の第1当り系予告抽選テーブルでは、当選番号100が選択される確率は、保留数2では20000/65536であり、保留数3では15000/65536であり、保留数4では10000/65536であり、保留数5では5000/65536であり、保留数6では2000/65536であり、保留数7では1000/65536であり、保留数8では500/65536となっている。すなわち、本実施形態では、当りまでの保留数が多いほど、予告演出が実行される確率が高くなるようにしている。
なお、図22の第1当り系予告抽選テーブルおよび図23の第2当り系予告抽選テーブルでは、当りまでの保留数が1の場合は、100%の確率で当選番号100が選択される、すなわち予告演出を実行しないように設定している。また、図23の第2当り系予告抽選テーブルでは、当りまでの保留数が8の場合は、0%の確率で当選番号100が選択される、すなわち予告演出を必ず実行するように設定しているが、これに限定されるものではなく、当りまでの保留数が8以外の所定の回数(例えば4)以上の場合には、予告演出を必ず実行するように設定してもよい。
第1外れ系予告抽選テーブルおよび第2外れ系予告抽選テーブルでは、図24および25に示されるように、抽選時の保留数に応じて抽選が行われる。従って、例えばステップSO13またはSO15で取得した保留数が3である場合、保留数3の抽選データを参照して抽選を行い、図24の第1外れ系予告抽選テーブルでは、600/65536の確率で当選番号5(姫のキャラクタ)が選択され、600/65536の確率で当選番号6(娘のキャラクタ)が選択され、400/65536の確率で当選番号7(爺のキャラクタ)が選択され、300/65536の確率で当選番号8(殿のキャラクタ)が選択され、63636/65536の確率で当選番号100(外れ(予告演出なし))が選択される。また、図25の第2外れ系予告抽選テーブルでは、5000/65536の確率で当選番号5(姫のキャラクタ)が選択され、5000/65536の確率で当選番号6(娘のキャラクタ)が選択され、5536/65536の確率で当選番号7(爺のキャラクタ)が選択され、35000/65536の確率で当選番号8(殿のキャラクタ)が選択され、15000/65536の確率で当選番号100(外れ(予告演出なし))が選択される。
本実施形態では、前回の変動が特定時間以上である場合に使用される第2外れ系予告抽選テーブルでは、第1外れ系予告抽選テーブルよりも当選番号100(外れ)が選択される確率が低くなるように設定されている。例えば、抽選時の保留数が4である場合、当選番号100が選択される確率は、図24の第1外れ系予告抽選テーブルでは64436/65536であり、図25の第2外れ系予告抽選テーブルでは10000/65536となっている。すなわち、本実施形態では、保留した特図変動遊技の結果に当りが含まれているか否かに関わらず、前回の特図変動遊技における変動時間が特定時間以上の長いものであった場合には、変動時間が特定時間以下の短いものであった場合よりも予告抽選が実行される確率が高くなるようにしている。
また、図24の第1外れ系予告抽選テーブルでは、殿以外のキャラクタを使用した予告演出が選択される確率が高くなるように設定され、図25の第2外れ系予告抽選テーブルでは、殿のキャラクタを使用した予告演出が選択される確率が高くなるように設定されている。すなわち、本実施形態では、保留した特図変動遊技の結果に当りが含まれていない場合には、前回の特図変動遊技における変動時間が特定時間以下の短いものであったときには、主人公以外のキャラクタを使用した予告演出が実行される確率が高く、前回の特図変動遊技における変動時間が特定時間以上の長いものであったときには、主人公のキャラクタである殿のキャラクタを使用した予告演出が実行される確率が高くなるようにしている。
また、図24の第1外れ系予告抽選テーブルでは、抽選時の保留数が多くなるほど、当選番号100(外れ)が選択される確率が高くなるように設定され、図25の第2外れ系予告抽選テーブルでは、抽選時の保留数が多くなるほど、当選番号100(外れ)が選択される確率が低くなるように設定されている。また、図24の第1外れ系予告抽選テーブルおよび図25の第2外れ系予告抽選テーブルでは、抽選時の保留数が1の場合は、100%の確率で当選番号100が選択されるように設定している。
図20に戻って、ステップSO17では、ステップSO09、SO11、SO13またはSO15で選択した予告抽選の当選番号に基づいて予告判定テーブルを参照し、予告データを選択する。そして、選択した予告データを連続予告実行記憶部に記憶する。
図26(a)は、予告判定テーブルの一例を示した図であり、同図(b)は、連続予告実行記憶部に予告データを格納した例を示した図である。同図(a)に示されるように、予告判定テーブルは、連続予告実行記憶部に記憶するデータテーブルが当選番号ごとに設定されて構成されている。なお、本実施形態では、当選番号を1〜78および100に設定している。ステップSO09、SO11、SO13またはSO15において当選番号5が設定された場合には、同図(b)に示されるように、保留番号1〜3の領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データがそれぞれ格納される。これにより、連続予告実行記憶部には、保留している特図変動遊技を実行する際に姫のキャラクタを使用した予告演出を3回連続して実行する連続予告演出を実行する旨が記憶されることとなる。
なお、上記予告抽選テーブルおよび予告判定テーブルの例では、保留数または当りまでの保留数と同じ回数だけ予告演出を実行するように設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、保留数または当りまでの保留数とは異なる回数だけ実行する予告演出が選択されるように設定してもよい。例えば、保留数が4である場合に、その後に実行する1〜3番目の特図変動遊技のみにおいて予告演出を実行したり(すなわち予告演出を3回実行する)、1番目と4番目の特図変動遊技のみにおいて予告演出を実行したり(すなわち予告演出を2回実行する)する場合を含めるようにしてもよい。さらに、特定時間以上の長い変動の後には、予告演出の実行回数として所定数(例えば3回)以上の回数が選択される確率が高く、特定時間未満の短い変動の後には、予告演出の実行回数として所定数以上の回数が選択される確率が低くなるようにしてもよい。
また、特定時間以上の長い変動の後には、予告演出の実行回数として保留数(特図1のみの保留数、特図2のみの保留数、または特図1、2の保留数の合計)と同一の回数が選択される確率が、保留数未満の回数が選択される確率よりも高くなるようにしてもよい。さらに、予告演出の実行回数として保留数(特図1のみの保留数、特図2のみの保留数、または特図1、2の保留数の合計)以上の回数を設定するようにしてもよく、この場合に、特定時間以上の長い変動の後には、予告演出の実行回数として保留数以上の回数が選択される確率が、保留数未満の回数が選択される確率よりも高くなるようにしてもよい。
図20に戻って、ステップSO19では、未処理コマンドに含まれている今回の変動のタイマ番号および疑似連タイマ番号を抽出し、RAM408に設けた前回変動タイマ記憶部に記憶する。ステップSO21では、ステップSO17で記憶した連続予告実行記憶部の情報に基づいて、予告演出をセットする。具体的には、保留番号1に対応する領域に格納された予告データに基づき、装飾図柄表示装置208等の各種デバイスを使用して予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定し、RAM408の所定の領域に記憶する。
ステップSO23では、保留数記憶部に記憶されている特図変動遊技の保留数を1だけ減算する。ステップSO25では、連続予告実行記憶部に記憶している予告データの記憶領域を保留数の減算に応じて1つだけシフトさせて処理を終了する。ここでは、具体的には、例えば図26(b)に示す例において保留番号2に対応する領域に記憶されていた予告データを保留番号1に対応する領域に移動させ、保留番号3に対応する領域に記憶されていた予告データを保留番号2に対応する領域に移動させる。また、ステップSO25では、事前判定情報記憶部の事前判定情報の記憶領域も、上記同様に1つだけシフトさせる。
<連続予告演出>
次に、図27〜30を用いて、連続予告演出の具体的な例について説明する。まず、図27は、連続予告演出の概要を時系列的に示した図である。同図では、横軸を時間軸とし、特図変動遊技においてタイマ4の変動を実行した後に、4回連続して予告演出を実行する連続予告演出の例を示している。また、同図において、着色された丸い図形は特図変動遊技の保留数を示している。
上述の特図1関連抽選処理のステップSF25または特図2関連抽選処理のステップSE23においてタイマ番号としてタイマ4が選択された場合、変動時間は40秒に設定される。そして、特図1変動遊技では、第1特図表示装置212において、40秒間の変動表示の後に特図1関連抽選処理のステップSF23で決定された停止図柄が表示され、特図2変動遊技では、第2特図表示装置214において、40秒間の変動表示の後に特図2関連抽選処理のステップSE21で決定された停止図柄が停止表示される。また、装飾図柄表示装置208においては、同図に示されるように、マルチラインリーチの態様で40秒間の変動表示の後、上述の第1副制御部400の図柄停止処理において決定された組合せで装飾図柄が停止表示される。
このように、タイマ番号としてタイマ4が選択された場合、40秒間という比較的長い期間に亘って変動が行われるため、この間に第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞して、同図に示されるように、特図変動遊技が保留される可能性が高くなっている。このため、本実施形態では、長い期間に亘って変動が行われた後に保留された特図変動遊技を連続して実行する場合に、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示と共に予告演出を連続して実行する確率が高くなるようにしている。そして、このように保留が貯まりやすい長い変動の後に、大当りを期待させる演出である予告演出を連続して実行することにより、遊技者の期待感を盛り上げることを可能としている。また、保留が貯まりにくい短い変動の後には予告演出を実行する確率を低くすることで、保留が貯まっていないにも関わらず大当りを期待させる演出である予告演出が行われることにより、遊技者が興ざめしてしまうといった危険性を低下させるようにしている。
なお、予告演出は、例えば同図に示されるように、装飾図柄表示装置208にキャラクタ(この例では「姫」)の画像と共に「アタリ?」というメッセージを表示することで、遊技者に大当りに当選したことを事前に示唆するような態様で行われる。また、図27〜30に示す予告演出の例では、長い変動の後の変動中に予告演出を実行する例を示しているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、保留が貯められた長い変動中から予告演出を実行するようにしてもよい。
<タイマ4変動後に4回予告して外れる例>
図28(a)〜(n)は、タイマ4の変動を実行し、この間に保留された特図変動遊技の結果に大当りが含まれていない場合に、4回の連続予告演出を実行する例を示した図である。これらの図では、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220を示すと共に、第1副制御部400のRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hおよび連続予告実行記憶部408Iを示している。
また、これらの図では、装飾図柄の変動表示を下向きの矢印で示しており、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220の点灯部分を黒塗りで示している。また、事前判定情報記憶部408Hおよび連続予告実行記憶部408Iを、保留数に対応した8つの記憶領域を矩形状の領域で示している。
なお、事前判定情報記憶部408Hでは、左側の4つの領域を保留された特図1変動遊技の事前判定情報(停止図柄情報)の記憶領域とし、右側の4つの領域を保留された特図2変動遊技の事前判定情報(停止図柄情報)の記憶領域としている。また、事前判定情報記憶部408Hおよび連続予告実行記憶部408Iの各記憶領域における「−」は、記憶領域に情報が格納(記憶)されていないことを示している。
同図(a)は、主制御部300が第1特図表示装置212により特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を行うと共に第1特図保留ランプ218により保留している特図1変動遊技の数(この例では1)を表示し、第1副制御部400が装飾図柄表示装置208により装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾2−装飾3−装飾4の停止表示)を行っている状態を示している。また、主制御部300は、第2特図表示装置214により特図2の停止表示を行うと共に、第2特図保留ランプ220により保留している特図2変動遊技の数(この例では0)を表示している。
主制御部300は、同図(a)に示される特図1の停止表示を所定の期間行った後、特図1変動遊技の保留数が1であることに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行った上で(上記ステップSF11〜SF37)、同図(b)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、1つだけ点灯していた第1特図保留ランプ218を消灯する。
第1副制御部400は、同図(a)に示される装飾図柄の停止表示を所定の期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(b)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始する(上記ステップSG11)。なお、ここでは予告演出を行わないため、予告演出抽選処理の説明は省略する。
この例では、特図1関連抽選処理のステップSF25においてタイマ4が選択された場合を示している。従って、特図1の変動および装飾図柄の変動は、特定時間以上の約40秒間に亘って実行される(同図(b)〜(d))。また、装飾図柄の変動表示は、同図(d)に示されるように、リーチ状態において装飾図柄を2列に停止表示するマルチラインリーチの態様で行われる。
また、この例では、特図1および装飾図柄の変動中に、第1特図始動口230に少なくとも4回の入賞(入球)があった場合を示している。主制御部300は、入賞受付処理において、所定の球検出センサにより第1特図始動口230の入賞を検出した場合、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満であるならば、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、特図1小当り図柄抽選用乱数値を取得した後、これらの乱数値をRAM308に設けた保留情報記憶領域に記憶し(上記ステップSC01〜SC07)、同図(b)〜(e)に示されるように、保留している第1特図変動遊技の回数に対応する数(この例では4)だけ第1特図保留ランプ218を点灯する。
さらに、主制御部300は、第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に、特図保留増加を示す情報、および保留が増加した特図が特図1であることを示す情報を追加記憶すると共に、各抽選テーブルのデータから、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値に基づいて事前判定情報(停止図柄情報)を取得してRAM308に設けた事前判定情報記憶領域に記憶する(上記ステップSC09〜SC13)。事前判定情報記憶領域に記憶した情報は、特図1関連抽選処理において、送信用情報記憶領域に追加記憶される(上記ステップSF31)。なお、この例では、事前判定情報が全て外れ図柄を示す停止図柄情報となる。
主制御部300は、特図1の変動表示を40秒間行った後、同図(e)に示されるように、特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を40秒間行った後、同図(e)に示されるように、主制御部300から受信したコマンドに基づき、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾3−装飾2−装飾3の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(e)に示される特図1の停止表示終了後の特図1関連抽選処理において、特図1変動遊技の保留数が4に増加したことに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行う(上記ステップSF11〜SF37)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSF31)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていないことから、主制御部300から受信したコマンドに含まれる事前判定情報(停止図柄情報)を抽出してRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hに記憶する(この例では、特図1の保留番号1〜4に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納される)と共に、この中に15R特別大当りを示す情報が含まれているか否かを判定する(上記ステップSO01、SO03)。そして、この例では、事前判定情報に15R特別大当りを示す情報が含まれておらず、且つ前回の変動のタイマ番号が特定時間以上のタイマ4であることから、第1副制御部400は、第2外れ系予告抽選テーブルを参照して抽選を行い、抽選結果を連続予告実行記憶部408Iに記憶する(上記ステップSO05〜SO17)。
この例では、抽選の結果、姫のキャラクタを使用した予告演出を4回連続して行う当選番号9が選択された場合を示している。従って、第1副制御部400は、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1〜4に対応する領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データを格納し、保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO17〜SO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(f)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、保留番号1〜3に対応する領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データ(同図では、「姫」で示している)が格納された状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図1の保留番号1〜3に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報(同図では、「×」で示している)が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(f)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、4つ点灯していた第1特図保留ランプ218を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(f)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始する(上記ステップSG11)。さらに、第1副制御部400は、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づいて、装飾図柄の変動表示中における所定のタイミングで、同図(g)に示されるように、装飾図柄表示装置208による予告演出を開始する(上記ステップSG11)。
この例では、予告演出は、装飾図柄表示装置208に姫のキャラクタの画像および「アタリ?」というメッセージを表示する態様で行われる。この予告演出は、装飾図柄の変動表示中の所定の期間だけ継続するものであってもよいし、変動表示の終了まで継続するものであってもよい。また、予告演出は、スピーカ120からの音声や、各種ランプ418の点滅、演出可動体224の動作等を使用するものであってもよい。
主制御部300は、特図1の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(h)に示されるように、特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(h)に示されるように、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾4−装飾3−装飾2の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(h)に示される特図1の停止表示終了後の特図1関連抽選処理において、特図1変動遊技の保留数が3であることに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行う(上記ステップSF11〜SF37)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSF31)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていることから、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(i)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、保留番号1、2に対応する領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データが格納された状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図1の保留番号1、2に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(i)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、3つ点灯していた第1特図保留ランプ218を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(i)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始し、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づき、変動表示中に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図1の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(j)に示されるように、特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(j)に示されるように、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾3−装飾3−装飾2の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
以下、同図(k)〜(n)に示されるように、主制御部300は、同様の手順で、特図1変動遊技の保留がなくなるまで、第1特図表示装置212による特図1の変動表示および停止表示を2回実行する。また、第1副制御部400は、同様の手順で、主制御部300から受信したコマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示および停止表示を2回実行すると共に、連続予告実行記憶部408Iに記憶された予告データに基づいて、姫のキャラクタを使用した予告演出を2回実行する。
この例のように、長い変動の後に保留された特図変動遊技を実行する際に、特図および装飾図柄の変動表示と共に予告演出を複数回連続して実行することにより、結果的に大当りに当選しない場合であっても、演出に変化を付けて遊技者の注意を引くことが可能となり、遊技意欲を持続させることができる場合がある。
<タイマ4変動後に大当りの変動まで予告する例>
図29(a)〜(l)は、タイマ4の変動を実行し、この間に保留された特図変動遊技の結果に大当りが含まれている場合に、大当りを報知する変動まで連続予告演出を実行する例を示した図である。なお、これらの図では、図28と同様に、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220を示すと共に、第1副制御部400のRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hおよび連続予告実行記憶部408Iを示している。
図29(a)は、主制御部300が第1特図表示装置212により特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を行うと共に第1特図保留ランプ218により保留している特図1変動遊技の数(この例では1)を表示し、第1副制御部400が装飾図柄表示装置208により装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾2−装飾3−装飾4の停止表示)を行っている状態を示している。また、主制御部300は、第2特図表示装置214により特図2の停止表示を行うと共に、第2特図保留ランプ220により保留している特図2変動遊技の数(この例では0)を表示している。
主制御部300は、同図(a)に示される特図1の停止表示を所定の期間行った後、特図1変動遊技の保留数が1であることに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行った上で(上記ステップSF11〜SF37)、同図(b)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、1つだけ点灯していた第1特図保留ランプ218を消灯する。
第1副制御部400は、同図(a)に示される装飾図柄の停止表示を所定の期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(b)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始する(上記ステップSG11)。なお、ここでは予告演出を行わないため、予告演出抽選処理の説明は省略する。
この例は、特図1関連抽選処理のステップSF25においてタイマ4が選択された場合であるため、特図1の変動および装飾図柄の変動は、約40秒間に亘って実行される(同図(b)〜(d))。また、装飾図柄の変動表示は、同図(d)に示されるように、マルチラインリーチの態様で行われる。
また、この例では、特図1および装飾図柄の変動中に、第1特図始動口230に少なくとも4回の入賞(入球)があった場合を示している。主制御部300は、入賞受付処理において、所定の球検出センサにより第1特図始動口230の入賞を検出した場合、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満であるならば、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、特図1小当り図柄抽選用乱数値を取得した後、これらの乱数値をRAM308に設けた保留情報記憶領域に記憶し(上記ステップSC01〜SC07)、同図(b)〜(e)に示されるように、保留している第1特図変動遊技の回数に対応する数(この例では4)だけ第1特図保留ランプ218を点灯する。
さらに、主制御部300は、第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に、特図保留増加を示す情報、および保留が増加した特図が特図1であることを示す情報を追加記憶すると共に、各抽選テーブルのデータから、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値に基づいて事前判定情報(停止図柄情報)を取得してRAM308に設けた事前判定情報記憶領域に記憶する(上記ステップSC09〜SC13)。事前判定情報記憶領域に記憶した情報は、特図1関連抽選処理において、送信用情報記憶領域に追加記憶される(上記ステップSF31)。
なお、この例では、3つめに保留された特図1変動遊技の事前判定情報が15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報であり、その他の事前判定情報は全て外れ図柄を示す停止図柄情報としている。
主制御部300は、特図1の変動表示を40秒間行った後、同図(e)に示されるように、特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を40秒間行った後、同図(e)に示されるように、主制御部300から受信したコマンドに基づき、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾3−装飾2−装飾3の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(e)に示される特図1の停止表示終了後の特図1関連抽選処理において、特図1変動遊技の保留数が4に増加したことに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行う(上記ステップSF11〜SF37)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSF31)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていないことから、主制御部300から受信したコマンドに含まれる事前判定情報(停止図柄情報)を抽出してRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hに記憶する(上記ステップSO01)。この例では、事前判定情報記憶部408Hにおける特図1の保留番号3に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報が格納され、特図1の保留番号1、2、4に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納される。
次に、第1副制御部400は、事前判定情報記憶部408Hに15R特別大当りを示す情報が含まれているか否かを判定し(上記ステップSO03)、この例では、事前判定情報に15R特別大当りを示す情報が含まれており、且つ前回の変動のタイマ番号が特定時間以上のタイマ4であることから、第2当り系予告抽選テーブルを参照して抽選を行い、抽選結果を連続予告実行記憶部408Iに記憶する(上記ステップSO05〜SO17)。なお、事前判定情報記憶部408Hにおいて、15R特別大当りを示す情報の後の保留番号の情報(この例では、特図1の保留番号4の情報)を消去するようにしてもよい。
この例では、抽選の結果、姫のキャラクタを使用した予告演出を、大当りを報知する変動停止表示まで3回連続して行う当選番号55が選択された場合を示している。従って、第1副制御部400は、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1〜3に対応する領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データを格納し、保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO17〜SO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(f)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、保留番号1、2に対応する領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データ(同図では、「姫」で示している)が格納された状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図1の保留番号2に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報(同図では、「○」で示している)が格納され、特図1の保留番号1、3に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報(同図では、「×」で示している)が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(f)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、4つ点灯していた第1特図保留ランプ218を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(f)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始する(上記ステップSG11)。さらに、第1副制御部400は、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づいて、装飾図柄の変動表示中における所定のタイミングで、同図(g)に示されるように、装飾図柄表示装置208による予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図1の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(h)に示されるように、特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(h)に示されるように、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾4−装飾3−装飾2の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(h)に示される特図1の停止表示終了後の特図1関連抽選処理において、特図1変動遊技の保留数が3であることに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行う(上記ステップSF11〜SF37)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSF31)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていることから、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(i)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、保留番号1に対応する領域のみに姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データが格納された状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図1の保留番号1に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報が格納され、特図1の保留番号2に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(i)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、3つ点灯していた第1特図保留ランプ218を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(i)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始し、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づき、変動表示中に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図1の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(j)に示されるように、特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(j)に示されるように、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾3−装飾3−装飾2の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(j)に示される特図1の停止表示終了後の特図1関連抽選処理において、特図1変動遊技の保留数が2であることに基づき(上記ステップSF01〜SF09)、各種抽選等を行う(上記ステップSF11〜SF37)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSF31)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていることから、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(k)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、予告データが格納されていない状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図1の保留番号1に対応する領域のみに外れ図柄を示す停止図柄情報が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(k)に示されるように、第1特図表示装置212による特図1の変動表示を開始する(上記ステップSB27)と共に、2つ点灯していた第1特図保留ランプ218を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(k)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始し、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づき、変動表示中に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図1の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(l)に示されるように、15R特別大当り図柄の停止表示を所定の期間行う(上記ステップSB27)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(l)に示されるように、15R特別大当りに対応する装飾3−装飾3−装飾3の図柄組合せの停止表示を所定の期間行う(上記ステップSG11)。これにより、15R特別大当りの当選が遊技者に報知される。
この例のように、長い変動の後に保留された特図変動遊技を実行する際に、大当りの当選を報知するまで予告演出を複数回連続して実行することにより、遊技者の期待感を盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
<保留内に複数の大当りがある場合に最初の大当りの変動まで予告する例>
図30(a)〜(o)は、タイマ4の変動を実行し、この間に保留された特図変動遊技の結果に複数の大当りが含まれている場合に、それぞれの大当りを報知する変動まで連続予告演出を実行する例を示した図である。なお、これらの図では、図28、29と同様に、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220を示すと共に、第1副制御部400のRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hおよび連続予告実行記憶部408Iを示している。
図30(a)は、主制御部300が第1特図表示装置212により特図1の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を行うと共に第1特図保留ランプ218により保留している特図1変動遊技の数(この例では4)を表示し、第1副制御部400が装飾図柄表示装置208により装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾2−装飾3−装飾4の停止表示)を行っている状態を示している。また、主制御部300は、第2特図表示装置214により特図2の停止表示を行うと共に、第2特図保留ランプ220により保留している特図2変動遊技の数(この例では1)を表示している。
この例では、前回の大当り当選により制御状態が特図高確率普図高確率状態に移行した場合を示している。従って、第1副制御部400は、主制御部300から受信した特図高確率状態であることを示すコマンドに基づき(上記ステップSH03)、装飾図柄表示装置208に「確変中」というメッセージを表示している(上記ステップSG11)。
本実施形態では、特図1変動遊技および特図2変動遊技の両方が保留されている場合に、特図2変動遊技を優先して実行するようにしている。従って、主制御部300は、同図(a)に示される特図1の停止表示を所定の期間行った後、特図2変動遊技の保留数が1であることに基づき(上記ステップSE01〜SE07)、各種抽選等を行った上で(上記ステップSE09〜SE35)、同図(b)に示されるように、第2特図表示装置214による特図2の変動表示を開始する(上記ステップSB25)と共に、1つだけ点灯していた第2特図保留ランプ220を消灯する。
第1副制御部400は、同図(a)に示される装飾図柄の停止表示を所定の期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(b)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始する(上記ステップSG11)。なお、ここでは予告演出を行わないため、予告演出抽選処理の説明は省略する。
この例は、特図2関連抽選処理のステップSE23において、上述の例と同様にタイマ4が選択された場合を示している。従って、特図2の変動および装飾図柄の変動は、約40秒間に亘って実行される(同図(b)〜(d))。また、装飾図柄の変動表示は、同図(d)に示されるように、マルチラインリーチの態様で行われる。
また、この例では、普図高確率状態であることから第2特図始動口232に入賞しやすくなっており、特図2および装飾図柄の変動中に、第2特図始動口232に少なくとも4回の入賞(入球)があった場合を示している。
主制御部300は、入賞受付処理において、所定の球検出センサにより第2特図始動口232の入賞を検出した場合、保留している特図2変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満であるならば、特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、特図2小当り図柄抽選用乱数値を取得した後、これらの乱数値をRAM308に設けた保留情報記憶領域に記憶し(上記ステップSC15〜SC21)、同図(b)〜(e)に示されるように、保留している第2特図変動遊技の回数に対応する数(この例では4)だけ第2特図保留ランプ220を点灯する。
さらに、主制御部300は、第1副制御部400に送信するために、RAM308に設けた送信情報記憶領域に、特図保留増加を示す情報、および保留が増加した特図が特図2であることを示す情報を追加記憶すると共に、各抽選テーブルのデータから、特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値に基づいて事前判定情報(停止図柄情報)を取得してRAM308に設けた事前判定情報記憶領域に記憶する(上記ステップSC23〜SC27)。
なお、この例では、2つめに保留された特図2変動遊技の事前判定情報、および4つめに保留された特図2変動遊技の事前判定情報が15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報であり、その他の事前判定情報は全て外れ図柄を示す停止図柄情報としている。
主制御部300は、特図2の変動表示を40秒間行った後、同図(e)に示されるように、特図2の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB25)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を40秒間行った後、同図(e)に示されるように、主制御部300から受信したコマンドに基づき、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾3−装飾2−装飾3の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(e)に示される特図2の停止表示終了後の特図2関連抽選処理において、特図2変動遊技の保留数が4に増加したことに基づき(上記ステップSE01〜SE07)、各種抽選等を行う(上記ステップSE09〜SE35)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域および特図2事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSE29)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていないことから、主制御部300から受信したコマンドに含まれる事前判定情報(停止図柄情報)を抽出してRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hに記憶する(上記ステップSO01)。この例では、事前判定情報記憶部408Hにおける特図2の保留番号2、4に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報が格納され、特図2の保留番号1、3に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納される。
なお、この例では、普図高確率状態であることから、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに含まれる特図1の事前判定情報を参照しないため、特図1の停止図柄情報は、事前判定情報記憶部408Hに記憶されない。
次に、第1副制御部400は、事前判定情報記憶部408Hに15R特別大当りを示す情報が含まれているか否かを判定し(上記ステップSO03)、この例では、事前判定情報に15R特別大当りを示す情報が含まれており、且つ前回の変動のタイマ番号が特定時間以上のタイマ4であることから、第2当り系予告抽選テーブルを参照して抽選を行い、抽選結果を連続予告実行記憶部408Iに記憶する(上記ステップSO05〜SO17)。
この例では、抽選の結果、姫のキャラクタを使用した予告演出を、大当りを報知する変動停止表示まで2回連続して行う当選番号51が選択された場合を示している。従って、第1副制御部400は、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1、2に対応する領域に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データを格納し、保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO17〜SO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(f)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、保留番号1に対応する領域のみに姫のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データ(同図では、「姫」で示している)が格納された状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図2の保留番号1、3に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報(同図では、「○」で示している)が格納され、特図2の保留番号2に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報(同図では、「×」で示している)が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(f)に示されるように、第2特図表示装置214による特図2の変動表示を開始する(上記ステップSB25)と共に、4つ点灯していた第2特図保留ランプ220を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(f)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始する(上記ステップSG11)。さらに、第1副制御部400は、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づいて、装飾図柄の変動表示中における所定のタイミングで、同図(g)に示されるように、装飾図柄表示装置208による予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図2の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(h)に示されるように、特図2の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB25)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(h)に示されるように、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾4−装飾3−装飾2の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(h)に示される特図2の停止表示終了後の特図2関連抽選処理において、特図2変動遊技の保留数が3であることに基づき(上記ステップSE01〜SE07)、各種抽選等を行う(上記ステップSE09〜SE35)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域および特図2事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSE29)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていることから、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(i)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、いずれの領域にも予告データが格納されていない状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図2の保留番号1に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納され、特図2の保留番号2に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(i)に示されるように、第2特図表示装置214による特図2の変動表示を開始する(上記ステップSB25)と共に、3つ点灯していた第2特図保留ランプ220を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(i)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始し、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づき、変動表示中に姫のキャラクタを使用した予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図2の変動表示を今回のタイマ番号(ここでは15R特別大当りに当選しているため、特定時間以上のタイマ4またはタイマ5)により決定される期間行った後、同図(j)に示されるように、15R特別大当り図柄の停止表示を所定の期間行う(上記ステップSB25)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(j)に示されるように、15R特別大当りに対応する装飾3−装飾3−装飾3の図柄組合せの停止表示を所定の期間行う。これにより、15R特別大当りの当選が遊技者に報知される。
続いて、主制御部300は、可変入賞口234の扉部材の開閉を制御して大当り遊技を実行する(上記ステップSB25)。また、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(k)に示されるように、大当り遊技用の画像を装飾図柄表示装置208に表示する。
主制御部300は、同図(k)に示される大当り遊技終了後の特図2関連抽選処理において、特図2変動遊技の保留数が2であることに基づき(上記ステップSE01〜SE07)、各種抽選等を行う(上記ステップSE09〜SE35)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域および特図2事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSE29)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていないことから、主制御部300から受信したコマンドに含まれる事前判定情報(停止図柄情報)を抽出してRAM408に設けた事前判定情報記憶部408Hに記憶する(上記ステップSO01)。この例では、それまでと同様に、事前判定情報記憶部408Hにおける特図2の保留番号1に対応する領域に外れ図柄を示す停止図柄情報が格納され、特図2の保留番号2に対応する領域に15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報が格納される。
なお、この例では、15R特別大当りによる大当り遊技後であることから普図高確率状態であり、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに含まれる特図1の事前判定情報を参照しないため、特図1の停止図柄情報は、事前判定情報記憶部408Hに記憶されない。
次に、第1副制御部400は、事前判定情報記憶部408Hに15R特別大当りを示す情報が含まれているか否かを判定し(上記ステップSO03)、この例では、事前判定情報に15R特別大当りを示す情報が含まれており、且つ前回の変動のタイマ番号が特定時間以上のタイマ4またはタイマ5であることから、第2当り系予告抽選テーブルを参照して抽選を行い、抽選結果を連続予告実行記憶部408Iに記憶する(上記ステップSO05〜SO17)。
この例では、抽選の結果、殿のキャラクタを使用した予告演出を、大当りを報知する変動停止表示まで2回連続して行う当選番号54が選択された場合を示している。従って、第1副制御部400は、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1、2に対応する領域に殿のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データを格納し、保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO17〜SO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(l)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iは、保留番号1に対応する領域のみに殿のキャラクタを使用した予告演出を実行することを示す予告データ(同図では、「殿」で示している)が格納された状態となり、事前判定情報記憶部408Hは、特図2の保留番号1対応する領域のみに15R特別大当り図柄を示す停止図柄情報(同図では、「○」で示している)が格納された状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(l)に示されるように、第2特図表示装置214による特図2の変動表示を開始する(上記ステップSB25)と共に、2つ点灯していた第2特図保留ランプ220を1つ消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(l)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始し(上記ステップSG11)、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づき、変動表示中に殿のキャラクタを使用した装飾図柄表示装置208による予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図2の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、同図(m)に示されるように、特図2の停止表示(この例では外れ図柄の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSB25)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(m)に示されるように、装飾図柄の停止表示(この例では、外れに対応する装飾4−装飾3−装飾2の停止表示)を所定の期間行う(上記ステップSG11)。
主制御部300は、同図(m)に示される特図2の停止表示終了後の特図2関連抽選処理において、特図2変動遊技の保留数が1であることに基づき(上記ステップSE01〜SE07)、各種抽選等を行う(上記ステップSE09〜SE35)と共に、第1副制御部400に送信するために、特図1事前判定情報記憶領域および特図2事前判定情報記憶領域に記憶した情報(停止図柄情報)を送信用情報記憶領域に追加記憶する(上記ステップSE29)。
第1副制御部400は、その後の予告抽選処理において、連続予告実行記憶部408Iに情報が記憶されていることから、連続予告実行記憶部408Iの保留番号1に対応する予告データに基づいて予告演出を実行するための各種命令やデータ等を設定する(上記ステップSO21)。
次に、第1副制御部400は、RAM408に設けた保留数記憶部の保留数を1だけ減算すると共に、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hに記憶されている情報の記憶領域を1つだけシフトする(上記ステップSO23、SO25)。これにより、同図(n)に示されるように、連続予告実行記憶部408Iおよび事前判定情報記憶部408Hは、いずれの領域にも予告データが格納されていない状態となる。
続いて、主制御部300は、同図(n)に示されるように、第2特図表示装置214による特図2の変動表示を開始する(上記ステップSB25)と共に、1つ点灯していた第2特図保留ランプ220を消灯する。
これと略同時に、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(n)に示されるように、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始し、上記ステップSO21で設定した各種命令やデータ等に基づき、変動表示中に殿のキャラクタを使用した予告演出を実行する(上記ステップSG11)。
主制御部300は、特図2の変動表示を今回のタイマ番号(ここでは15R特別大当りに当選しているため、特定時間以上のタイマ4またはタイマ5)により決定される期間行った後、同図(o)に示されるように、15R特別大当り図柄の停止表示を所定の期間行う(上記ステップSB25)。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を今回のタイマ番号により決定される期間行った後、主制御部300から受信したコマンドに基づき、同図(o)に示されるように、15R特別大当りに対応する装飾3−装飾3−装飾3の図柄組合せの停止表示を所定の期間行う。これにより、15R特別大当りの当選が遊技者に報知される。
この例のように、長い変動の後に保留された特図変動遊技の中に複数の大当りが含まれている場合に、各大当りの当選を報知するまでにそれぞれ予告演出を複数回連続して実行することにより、遊技者の期待感を盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、遊技球が始動領域(本実施形態では、第1特図始動口230および第2特図始動口232)に進入した場合に、始動情報(本実施形態では、特図1、2当選乱数値、特図1、2大当り図柄抽選用乱数値、特図1、2小当り図柄抽選用乱数値、1セットの乱数値等)を導出する始動情報導出手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC01〜SC05、SC15〜SC19の処理)と、始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段(本実施形態では、主制御部300のRAM308に設けた保留情報記憶領域)と、始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF11の処理、および特図2関連抽選処理SE09の処理)と、始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF11の処理、および特図2関連抽選処理SE09の処理)と、当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果(本実施形態では、例えば15R特別大当り等、当りとなる当否判定結果)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(本実施形態では、可変入賞口234の扉部材を開放動作させない制御状態)から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態(本実施形態では、可変入賞口234の扉部材を開放動作させる制御状態(大当りおよび小当り遊技状態))に制御状態を移行させる制御状態移行手段(本実施形態では、主に特図1関連抽選処理のステップSF17〜SF21の処理、および特図2関連抽選処理のステップSE15〜SE19の処理)と、当否判定手段による当否判定結果に基づいて、図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF25、SF27の処理、および特図2関連抽選処理のステップSE23、SE25の処理)と、変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段(本実施形態では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214および装飾図柄表示装置208)と、当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC13、SC27の処理)と、始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が当否判定手段によって行なわれるよりも前に、始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて当否判定手段が特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC13、SC27の処理)と、事前判定手段による事前判定結果に基づいて、当否判定手段が特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知(本実施形態では、予告演出)を行なう事前予告手段(本実施形態では、予告演出抽選処理のステップSO17の処理、および装飾図柄表示手段208等)と、を備えた遊技台であって、図柄表示手段は、図柄を変動表示させた後、当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果以外の当否判定結果に対応した図柄態様(本実施形態では、外れ図柄)を停止表示する特定の図柄変動停止表示を実行可能であり、所定の第1の変動表示期間(本実施形態では、例えばタイマ1〜タイマ3の特定時間(40秒)未満の変動時間、またはタイマ1〜タイマ3のうちのいずれかのタイマ(例えばタイマ1)であり、かつ特定時間(40秒)未満の変動時間)に亘って図柄を変動表示する特定の図柄変動停止表示中に始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づく事前予告報知が事前予告手段によって行なわれる確率よりも、第1の変動表示期間よりも長い所定の第2の変動表示期間(本実施形態では、例えばタイマ4の特定時間(40秒)以上の所定の変動時間)に亘って図柄を変動表示する特定の図柄変動停止表示中に始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づく事前予告報知が事前予告手段によって行なわれる確率を高くしている(本実施形態では、予告演出抽選処理のステップSO05〜SO15の処理)。
このような構成にすることで、長い図柄変動(例えば、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する前記特定の図柄変動停止表示等)中には遊技者は保留を貯めてくれている可能性が高いことから、その後、大当りを期待させる演出の発生確率を高くすることで、遊技者の期待感を盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。例えば、例示したパチンコ機100であれば、保留の上限数が8個であり、高確率時の大当り確率は1/60であることから保留8個のうちに大当りとなる乱数が含められている確率は約12.5%(=1−((1−1/60)の8乗))であり、保留8個貯まっている状態8回のうち1回は大当りすることとなるので、準備変動(長い図柄変動)の後の複数回(例えば保留上限数以上の数の図柄変動)の変動で予告すると、予告が実際に大当りにつながるケースも充分予想され、効果的な予告演出を行なうことが可能となる。また、保留を貯めてくれている可能性が低い短い図柄変動後は、大当りを期待させる演出の発生確率を低くすることで、保留が貯まっていないにも関わらず大当りを期待させる演出を出現させることにより、遊技者が興ざめする危険性を下げることができる場合がある。また、連続回数の多い連続予告を従来よりも多く遊技者に見せることができるため、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、この所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する前記特定の図柄変動停止表示などについては、遊技者に保留を貯めさせるための準備の変動という意味で準備変動と呼んでもよい、また同様に所定の第1の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する前記特定の図柄変動停止表示などについては、遊技者に保留を貯めさせるための準備の変動ではないという意味で通常変動と呼んでもよい。
なお、本発明において事前予告手段が事前予告報知を行なうか否かを決定する時期は特に限定されるものではなく、例えば、本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF31の処理、および特図2関連抽選処理のステップSE29の処理を実行するタイミングを変更することにより、図柄変動停止の前や変動停止中に事前予告手段が事前予告報知を行なうか否かを決定するようにすることができる。
また、事前予告手段は、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の図柄変動停止表示中に始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づく事前予告報知を、該特定の図柄変動停止表示中に行なうようにしてもよい。この場合、大当りを期待させる演出を早い段階から出現させることができるため、遊技者の大当りに対する期待感を、より一層盛り上げることができる場合がある。
また、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の図柄変動停止表示中に、始動情報導出手段によって導出された始動情報の数(保留数)を特定の数とした場合に、該特定の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる特定の数よりも少ない回数の図柄変動停止表示が行なわれる期間に亘って事前予告手段による事前予告報知が行なわれる確率よりも、該特定の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる特定の数以上の回数の図柄変動停止表示が行なわれる期間に亘って事前予告手段によって事前予告報知が行なわれる確率を高くするようにしてもよい。
このように、事前予告報知を保留数と同一回数または保留数より多い回数行うことにより、大当りに当選している可能性を遊技者に強く印象づけることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100では、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる所定の図柄変動停止表示を開始する場合に、所定数以上の始動情報が始動情報記憶手段に記憶されていることを条件に(本実施形態では、第2当り系予告抽選テーブルにおいて当りまでの保留数が8である場合)、該所定の図柄変動停止表示中に事前予告手段による事前予告報知が必ず行なわれる。
このような構成にすることで、所定数以上の多数の保留が貯まっている場合の遊技者の大当りに対する期待感を、事前予告報知によって効果的に盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、この所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる所定の図柄変動停止表示、すなわち準備変動中に貯められた保留に基づく予告が行なわれる図柄変動を予告が実行される変動という意味で実行変動と呼んでもよい。
また、変動期間決定手段は、図柄の変動表示期間を決定する場合に、制御状態移行手段が特定の制御状態から他の所定の制御状態に制御状態を移行させた後、図柄表示手段による図柄変動停止表示が行なわれた回数が所定の回数(例えば、4回)であることに基づいて、図柄の変動表示期間として第2の変動表示期間を用いると決定する(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF25、および特図2関連抽選処理のステップSE23において、タイマ番号としてタイマ4またはタイマ5を選択する)。
このような構成にすることで、長い変動を発生させて保留が多く貯まる可能性を高めると共に、その後に事前予告報知を行うことで、遊技者の期待感を効果的に盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施形態に係るパチンコ機100は、始動領域(本実施形態では、第1特図始動口230および第2特図始動口232)のうち第1の始動領域(本実施形態では、第1特図始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて、始動情報導出手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC01〜SC05、SC15〜SC19の処理)が導出した始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値、特図1大当り図柄抽選用乱数値、および特図1小当り図柄抽選用乱数値といった特図1に関する1セットの乱数値)を所定の上限数まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段(本実施形態では、RAM308の保留情報記憶領域のうち、特図1に関する1セットの乱数値を記憶する領域)と、始動領域のうち第2の始動領域(本実施形態では、第2特図始動口232)に遊技球が進入したことに基づいて、始動情報導出手段が導出した始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値、特図2大当り図柄抽選用乱数値、および特図2小当り図柄抽選用乱数値といった特図2に関する1セットの乱数値)を所定の上限数まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段(本実施形態では、保留情報記憶領域のうち、特図2に関する1セットの乱数値を記憶する領域)と、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの一方にのみ始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成された始動情報取得手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF07〜SF11の処理、および特図2関連抽選処理SE07、SE09の処理)と、始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF11の処理、および特図2関連抽選処理SE09の処理)と、当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果(本実施形態では、例えば15R特別大当り等、当りとなる当否判定結果)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(本実施形態では、可変入賞口234の扉部材を開放動作させない制御状態)から該第1の有利度と有利度が異なる第2の有利度である第2の制御状態(本実施形態では、可変入賞口234の扉部材を開放動作させる制御状態(大当りおよび小当り遊技状態))に制御状態を移行させる制御状態移行手段(本実施形態では、主に特図1関連抽選処理のステップSF17〜SF21の処理、および特図2関連抽選処理のステップSE15〜SE19の処理)と、当否判定手段による当否判定結果に基づいて、図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF25、SF27の処理、および特図2関連抽選処理のステップSE23、SE25の処理)と、変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、始動情報取得手段が第1の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づく当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する第1の図柄変動停止表示(本実施形態では、第1特図表示装置212による図柄変動停止表示)を行なう第1の図柄表示手段(本実施形態では、第1特図表示装置212)と、変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、始動情報取得手段が第2の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づく当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する第2の図柄変動停止表示(本実施形態では、第2特図表示装置214による図柄変動停止表示)を行なう第2の図柄表示手段(本実施形態では、第2特図表示装置214)と、当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの一方または両方に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC13、SC27の処理)と、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの一方または両方に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が当否判定手段によって行なわれるよりも前に、始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC13、SC27の処理)と、事前判定手段による事前判定結果に基づいて、当否判定手段が特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知(本実施形態では、予告演出)を、当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に行なう事前予告手段(本実施形態では、予告演出抽選処理のステップSO17の処理、および装飾図柄表示手段208等)と、を備えた遊技台であって、第2図柄表示手段は、図柄を変動表示させた後、当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果以外の当否判定結果に対応した図柄態様(本実施形態では、外れ図柄)を停止表示する特定の第2の図柄変動停止表示を実行可能であり、所定の第1の変動表示期間(本実施形態では、例えばタイマ1〜タイマ3の特定時間(40秒)未満の変動時間)に亘って図柄を変動表示する特定の第2の図柄変動停止表示中に第2の始動領域232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づく事前予告報知が事前予告手段によって行なわれる確率よりも、第1の変動表示期間よりも長い所定の第2の変動表示期間(本実施形態では、例えばタイマ4、タイマ5の特定時間(40秒)以上の変動時間)に亘って図柄を変動表示する特定の第2の図柄変動停止表示中に第2の始動領域232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づく事前予告報知が事前予告手段によって行なわれる確率を高くしている。
このような構成にすることで、長い図柄変動中には遊技者は保留を貯めてくれている可能性が高いことから、その後、大当りを期待させる演出の発生確率を高くすることで、遊技者の期待感を盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる。また、保留を貯めてくれている可能性が低い短い図柄変動後は、大当りを期待させる演出の発生確率を低くすることで、保留が貯まっていないにも関わらず大当りを期待させる演出を出現させることにより、遊技者が興ざめする危険性を下げることができる場合がある。また、連続回数の多い連続予告を従来よりも多く遊技者に見せることができるため、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、事前予告手段は、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の第2の図柄変動停止表示中に第2の始動領域232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づく事前予告報知を、該特定の第2の図柄変動停止表示中に行なうようにしてもよい。この場合、大当りを期待させる演出を早い段階から出現させることができるため、遊技者の大当りに対する期待感を、より一層盛り上げることができる場合がある。
また、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の第2の図柄変動停止表示中に、第2の始動領域232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報導出手段によって導出された始動情報の数(特図2の保留数)を特定の数とした場合に、該特定の第2の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる特定の数よりも少ない回数の第2の図柄変動停止表示が行なわれる期間に亘って事前予告手段による事前予告報知が行なわれる確率よりも、該特定の第2の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる特定の数以上の回数の第2の図柄変動停止表示が行なわれる期間に亘って事前予告手段によって事前予告報知が行なわれる確率を高くするようにしてもよい。
このように、事前予告報知を特図2の保留数と同一回数または特図2の保留数より多い回数行うことにより、大当りに当選している可能性を遊技者に強く印象づけることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100では、所定の第2の変動表示期間に亘って図柄を変動表示する特定の第2の図柄変動停止表示の終了後に行なわれる所定の第2の図柄変動停止表示を開始する場合に、所定数以上の始動情報が第2の始動情報記憶手段に記憶されていることを条件に、該所定の第2の図柄変動停止表示中に事前予告手段による事前予告報知が必ず行なわれるようにしてもよい。
このような構成にすることで、所定数以上の多数の保留が貯まっている場合の遊技者の大当りに対する期待感を、事前予告報知によって効果的に盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100は、変動期間決定手段は、図柄の変動表示期間を決定する場合に、制御状態移行手段が特定の制御状態から他の所定の制御状態に制御状態を移行させた後、第1の図柄表示手段212および第2の図柄表示手段214による第1の図柄変動停止表示および第2の図柄変動停止表示が行なわれた回数が所定の回数(例えば、4回)であることに基づいて、第2の図柄の変動表示期間として第2の変動表示期間を用いると決定する(本実施形態では、特図2関連抽選処理のステップSE23において、タイマ番号としてタイマ4またはタイマ5を選択する)。
このような構成にすることで、長い変動を発生させて保留が多く貯まる可能性を高めると共に、その後に事前予告報知を行うことで、遊技者の期待感を効果的に盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施形態に係るパチンコ機100は、所定条件の成立(本実施形態では、第1特図始動口230、第2特図始動口232への入賞)に基づいて遊技者に付与する利益量の抽選を行う抽選手段(本実施形態では、特図1関連抽選処理のステップSF11の処理、および特図2関連抽選処理SE09の処理)と、抽選手段の抽選毎に該抽選の結果を報知する報知手段(本実施形態では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214および装飾図柄表示装置208)と、抽選手段が抽選を行えない抽選禁止条件(本実施形態では、特図1、2変動表示中、特図1、2停止表示中、特図1、2作動中等)が成立しているときに所定条件が成立した場合に抽選の権利を所定数まで保留するとともに、保留数が1以上のときに抽選禁止条件が不成立となったときに保留数から1減算する保留手段(本実施形態では、入賞受付処理のステップSC05、SC19の処理、特図1関連抽選処理のステップSF33の処理、および特図2関連抽選処理のステップSE31の処理等)と、保留の何れかが特定の結果(本実施形態では、例えば15R特別大当り)であると報知する事前予告報知(本実施形態では、予告演出)を行うか否かの事前予告実行抽選を行う事前予告報知決定手段(本実施形態では、予告演出抽選処理のステップSO09〜SO15の処理等)と、事前予告報知決定手段が事前予告報知を行うと決定した場合、特定の結果となる保留の直前の保留における抽選の結果を報知手段が報知する以前に該事前予告報知を行う事前予告報知手段(本実施形態では、予告演出抽選処理のステップSO17の処理、および装飾図柄表示手段208等)と、を備え、事前予告報知決定手段は、抽選禁止条件が成立している時間が所定時間(本実施形態では、特定時間(40秒))以上である特定抽選禁止期間後の事前予告実行抽選の当選確率を高めている。
このような構成にすることで、長い図柄変動中には遊技者は保留を貯めてくれている可能性が高いことから、その後、大当りを期待させる演出の発生確率を高くすることで、遊技者の期待感を盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる。また、保留を貯めてくれている可能性が低い短い図柄変動後は、大当りを期待させる演出の発生確率を低くすることで、保留が貯まっていないにも関わらず大当りを期待させる演出を出現させることにより、遊技者が興ざめする危険性を下げることができる場合がある。
なお、特定抽選禁止期間は、大当り遊技状態であってもよい。また、特図1と特図2が入賞順変動(特図2変動遊技を優先するのではなく、入賞順に特図1、2変動遊技を実行する)の場合には、特定抽選禁止期間は普図当り遊技状態(第2特図始動口232の羽根を開放する制御状態)であってもよい。
また、パチンコ機100は、最後の保留の変動まで連続して事前予告報知を行う。このため、連続回数の多い連続予告を従来よりも多く遊技者に見せることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100は、何れかの保留に大当りがある場合は、大当りの保留の変動まで連続して事前予告報知を行う。このように、大当りを報知するまでに、連続回数の多い事前予告報知を行うことで、遊技者の期待感を盛り上げ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100は、複数の保留に大当りがある場合は、変動順の早い大当りの保留の変動まで連続して事前予告報知を行う。このように、最初の大当りの報知するまでに、連続回数の多い事前予告報知を行うことで、遊技者の期待感を盛り上げ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、保留数が多いほど、連続する事前予告報知の発生率を高めるようにしてもよい。このようにすることで、連続回数の多い事前予告報知ほど発生頻度が高くなるため、演出にメリハリを付けることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、特定抽選禁止期間は、変動時間が所定時間以上の図柄変動である。このため、特定抽選禁止期間中に保留が貯まる可能性を高くすることが可能となり、保留が貯まった後に事前予告報知を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理では、大当り、小当り、外れのうちの一つを選択する当否判定を行い、次に当否判定の結果に基づいて、図柄を変動表示させたあと停止表示(確定表示)する図柄(または図柄の組合せ)を決定し、当否判定の結果および停止表示する図柄のうちの一方又は両方に基づいて、図柄の変動表示を開始してから図柄の停止表示を行なうまでの時間の長さ(上述の図柄変動期間)を決定するようにしてもよい。
また、これらの処理で決定された図柄の停止表示を行なった後で、停止表示した図柄に基づいて、大当り種別(ラウンド数、各ラウンドの最大継続時間など)や小当り種別(開放回数、各回の最大開放継続時間など)を決定して、決定結果に対応する大当り遊技や小当り遊技を実行するようにしてもよい。さらに、大当り遊技の終了時に、該大当り遊技を開始することを報知するために停止表示した図柄に基づいて制御状態(例えば、特図の当選確率、普図の当選確率など)を決定し、決定した制御状態のもとでの遊技制御を行なうようにしてもよい。
また、当否判定手段は、外れまたは外れ以外かどうか、大当り・小当り・外れのいずれかなどを判定する処理を例示したがこれに限定されず、当否判定手段が行う判定は、例えば所定の時間(例えば10秒)を超える図柄の変動時間を経て外れとなるか、該所定の時間(例えば10秒)以下の図柄の変動時間を経て外れとなるかなどの結果表示までの経緯の判定(言い換えると選択・決定)を含んでもよい。同様に、所定の時間(例えば40秒)を超える図柄の変動時間を経て大当りとなるか該所定の時間(例えば40秒)以下の図柄の変動時間を経て大当りとなるかなどの結果表示までの経緯の判定や、所定の時間(例えば30秒)を超える図柄の変動時間を経て小当りとなるか該所定の時間(例えば30秒)以下の図柄の変動時間を経て小当りとなるかなどの結果表示までの経緯の判定を含めてもよい。この場合、結果表示までの経緯には、図柄の変動時間だけでなく、図柄の変動期間中に行なわれる演出の種類(例えばマルチラインリーチなのか、ロングリーチなのか)なども含まれる。
この他に、当否判定手段が行う判定は、所定の図柄(例えば7セグで構成された特図表示装置212、214の最下部横棒状のセグメントのみが点灯し、他のセグメントが消灯している態様)によって外れが報知されるか、別の図柄(例えば7セグで構成された特図表示装置212、214の最上部横棒状のセグメントのみが点灯し、他のセグメントが消灯している態様)によって外れが報知されるかなど、単なる外れかどうかではなく結果報知態様の判定(言い換えると選択・決定)を含んでもよい。
また、当否判定手段が行う判定は、所定の図柄によって大当りが報知されるか、別の図柄によって大当りが報知されるかなど、単なる大当りかどうかではなく結果報知態様の判定を含んでもよい。もちろん、所定の図柄によって小当りが報知されるか、別の図柄によって小当りが報知されるかなど、単なる小当りかどうかではなく結果報知態様の判定を含んでもよい。
また、当否判定手段が行う判定は、可変入賞口234の扉部材の最大開閉回数が所定回数(例えば3回以上)となる大当りに当選しているのか、最大開閉回数が所定回数(例えば2回以下)となる大当りに当選したのかなど、単なる大当りかどうかではなく利益の大きさの判定も含んでもよい。
また、当否判定手段が行う判定は、大当り遊技が開始されることを示す図柄・小当り遊技が開始されることを示す図柄、外れであったことを示す図柄などを停止表示する特図表示装置が第1特図表示装置212であるか第2特図表示装置214であるかなど、結果表示を行なう特図表示装置の種類の判定に含んでもよい。
また、当否判定手段が行う判定は、大当り遊技後の制御状態が所定の制御状態(例えば特図高確率状態)である大当りに当選しているのか、大当り遊技後の制御状態が別の制御状態(例えば特図低確率状態)である大当りに当選しているのかなど、大当り遊技状態後の制御状態の判定を含んでもよい。
また、当否判定手段が行う判定は、大当り遊技後の演出制御状態が所定の演出制御状態(例えば装飾図柄表示装置208の背景表示が赤色)である大当りに当選しているのか、大当り遊技後の演出制御状態が別の演出制御状態(例えば装飾図柄表示装置208の背景表示が青色)である大当りに当選しているのかなど、大当り遊技状態後の演出制御状態の判定を含んでもよい。
また、当否判定手段が行う判定は、可変入賞口を複数備えている場合に、大当り遊技中の制御状態が複数の可変入賞口のうちのいずれを開放動作させる大当りに当選しているのかなど、大当り遊技中の制御状態の判定を含んでもよい。
また、準備変動は、通常変動より長い期間に亘って行なわれる図柄変動停止表示に限定されず、通常変動よりも短くてもよい。
また、1回または複数回の通常変動に続いて1回の準備変動があり、その後に1回または複数回の実行変動が行なわれるパターンに限定されず、1回または複数回の通常変動を含む通常変動期間に続いて、1回または複数回の準備変動を含む準備変動期間を行ない、その後で1回または複数回の実行変動を行なうように構成してもよい。
また、通常変動期間は、通常変動として機能する図柄変動停止表示1回で構成されていてもよいし、通常変動として機能する複数回の図柄変動停止表示で構成されていてもよい。さらに、通常変動期間は、通常変動として機能する図柄変動停止表示1回のみで構成されていてもよいし、通常変動として機能する複数回の図柄変動停止表示のみで構成されていてもよい。
また、準備変動期間は、準備変動として機能する図柄変動停止表示1回で構成されていてもよいし、準備変動として機能する複数回の図柄変動停止表示で構成されていてもよい。さらに、準備変動期間は、準備変動として機能する図柄変動停止表示1回のみで構成されていてもよいし、準備変動として機能する複数回の図柄変動停止表示のみで構成されていてもよい。
また、実行変動期間は、実行変動として機能する図柄変動停止表示1回で構成されていてもよいし、実行変動として機能する複数回の図柄変動停止表示で構成されていてもよい。さらに、実行変動期間は、実行変動として機能する図柄変動停止表示1回のみで構成されていてもよいし、実行変動として機能する複数回の図柄変動停止表示のみで構成されていてもよい。
また、準備変動期間は、準備変動として機能する図柄変動停止表示、通常変動として機能する1回または複数回の図柄変動停止表示、準備変動として機能する図柄変動停止表示といった順序で行なわれる複数回の図柄変動停止表示を含んで構成されていてもよい。
また、準備変動期間は、準備変動として機能する図柄変動停止表示、実行変動として機能する1回または複数回の図柄変動停止表示、準備変動として機能する図柄変動停止表示といった順序で行なわれる複数回の図柄変動停止表示を含んで構成されていてもよい。
また、準備変動期間の最初に、通常変動として機能する図柄変動停止表示を行ない、引き続いて準備変動を行なうようにしてもよい。また、実行変動期間の最初に、通常変動として機能する図柄変動停止表示を行ない、引き続いて実行変動を行なうようにしてもよい。
また、実行変動期間は、実行変動として機能する図柄変動停止表示、通常変動として機能する1回または複数回の図柄変動停止表示、実行変動として機能する図柄変動停止表示といった並びで行なわれる複数回の図柄変動停止表示を含んで構成されていてもよい。
また、実行変動期間は、実行変動として機能する図柄変動停止表示、準備変動として機能する1回または複数回の図柄変動停止表示、実行変動として機能する図柄変動停止表示といった並びで行なわれる複数回の図柄変動停止表示を含んで構成されていてもよい。
また、大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了を条件に開始される図柄変動停止表示を1回目とする準備変動期間を開始してもよいし、大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了を条件に開始される図柄変動停止表示を1回目とする実行変動期間を開始してもよい。
また、大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了を条件に開始される図柄変動停止表示を1回または複数回行なう期間に亘って通常変動(通常変動期間)を行ない、引き続いて準備変動を行なうようにしてもよいし、大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了を条件に開始される図柄変動停止表示を1回または複数回行なう期間に亘って通常変動(通常変動期間)を行ない、引き続いて実行変動を行なうようにしてもよい。
また、準備変動における図柄変動停止表示の期間の長さ(図柄の変動時間)は1種類に限定されず、図柄の変動時間が異なる複数種類の準備変動を有するようにしてもよい。
また、通常変動期間および準備変動期間のうちの一方または両方の期間中は、所定の条件が成立している(例えば上記実施形態では、先読み結果が特定の結果である)かどうかに関わらず、事前予告報知を行なわないようにしてもよい。
また、通常変動期間中に所定の条件が成立した(例えば上記実施形態では、先読み結果が特定の結果であった)ことに基づいて開始され、終了条件が成立していないことから継続して報知される事前予告は、準備変動期間中も継続して報知し、その所定の条件が成立したとしても、準備変動期間中は事前予告の報知を開始しないように構成してもよい。
また、第1の事前予告報知および第2の事前予告報知を含む複数の事前予告報知を実行可能に構成し、この第1の事前予告報知と第2の事前予告報知は、報知態様が異なるようにしておき、通常変動期間および準備変動期間のうちの一方または両方の期間中は、第1の事前予告報知を実行可能とし、第2の事前予告報知は実行しないようにしてもよい。
また、本発明は、上記パチンコ機100(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、例えば、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンなどにも適用可能である。ここで、本発明が適用されるスロットマシンとしては、複数種類の図柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かにより前記入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたものが一例として挙げられる。
また、例えば、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。