JP2011098111A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関し、大当りを期待させる演出が長い期間に亘って継続する高確率演出状態の出現率を高められ、興趣を向上できる遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】パチンコ機100は、最大変動回数決定手段により決定された最大変動回数と同じ回数の図柄変動停止表示が図柄表示手段によって行われるまでの間に、予告手段が予告報知を行うように構成され、所定の条件が成立した場合に、始動情報記憶手段に記憶された始動情報の数よりも多い所定の数を最大変動回数決定手段が最大変動回数として決定する。
【選択図】図24

Description

本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関する。
従来、表示装置で演出を多彩にした遊技台が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2008−200302号公報
しかし、従来の遊技台では、遊技者を飽きさせてしまうという問題があった。
本発明の目的は、大当りを期待させる演出が長い期間に亘って継続する高確率演出状態の出現率を高められ、興趣を向上できる遊技台を提供することにある。
上記目的は、遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の状態から前記有利度が第2の有利度である第2の状態に状態を移行させる状態移行手段と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを予告するための予告報知を行う予告手段と、前記予告手段により前記予告が行なわれる期間を示す最大変動回数を決定する最大変動回数決定手段とを備え、前記最大変動回数決定手段により決定された前記最大変動回数と同じ回数の前記図柄変動停止表示が前記図柄表示手段によって行なわれるまでの間に、前記予告手段が前記予告報知を行うように構成され、所定の条件が成立した場合に、前記始動情報記憶手段に記憶された始動情報の数よりも多い所定の数を前記最大変動回数決定手段が前記最大変動回数として決定することを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、大当りを期待させる演出が長い期間に亘って継続する高確率演出状態の出現率を高められ、興趣を向上できる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は、特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示される図柄と、当該図柄が停止表示された後のパチンコ機100の遊技状態との関係を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100であって、図9に示す大当り状態1等の具体的な内容を例示する図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の一般状態の具体的内容を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100であって、図11に示す通常状態または確変状態1の場合に用いられる一般状態セットを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100であって、図11に示す時短状態または確変状態2の場合に用いられる一般状態セットを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の一般状態セットと遊技状態との関係を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100であって、図11に示す通常状態または確変状態1の場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルセットを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100であって、図11に示す時短状態または確変状態2の場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルセットを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100であって、特図変動パターン抽選テーブルセットの具体的な構成を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1または第2特別図柄表示装置212、214にはずれ図柄1または2が停止表示された場合の特図変動パターン抽選テーブルの具体的な内容を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図変動パターン抽選テーブルの具体的内容を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図変動パターン抽選テーブルの具体的内容を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100のタイマ番号と装飾図柄表示装置208等による演出表示の変動内容および変動時間との関係を示すデータテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技の動作例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中での先読み結果の報知についての実施例1を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の連続予告実行回数抽選テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中での先読み結果の報知についての実施例2を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中での先読み結果の報知についての実施例3を示す図であって、(a)は、大当りに当選して電サポ状態になった後の第81回目から第96回目までの特図変動遊技の変動パターンを示し、(b)は、連続予告実行回数テーブルを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中での先読み結果の報知についての実施例3を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技をそれぞれ所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当り図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口136に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特別図柄(特図)1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特別図柄(特図)2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図H」までの8種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」〜「特図D」はそれぞれ大当り図柄1〜4である。「特図E」および「特図F」はそれぞれ小当り図柄1、2である。大当り図柄1〜4および小当り図柄1、2毎に遊技者に対する有利度がそれぞれ異なっている。有利度としては、後程詳述するが、例えば、可変入賞口(アタッカ)234の開放回数(例えば、15ラウンドや2ラウンド)、アタッカの開放時間、大当り遊技後の特図確変状態や電サポ状態が挙げられる。
「特図G」および「特図H」は、はずれ図柄1、2であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、例えば、「特図A」の大当り図柄1に対応した当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄組合せ2(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。「特図B」の大当り図柄2に対応した当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄組合せ1(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。
また、「特図C」の大当り図柄3や「特図D」の大当り図柄4に対応した報知をする場合には、装飾図柄組合せ3である「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図E」および「特図F」の小当り図柄1、2に対応する当りを報知する場合には、装飾図柄組合せ4である「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図G」のはずれ図柄1、「特図H」のはずれ図柄2を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および、当否判定結果が「外れ」の場合の図柄決定に使用されるはずれ用図柄乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および大当り判定で外れの場合の図柄決定に用いるはずれ用図柄乱数を生成するためのはずれ用図柄乱数値カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、はずれ用図柄乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、例えば所定の上限個数(例えば4個)の乱数値のセットが記憶されていない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値を取得し、乱数値のセット(始動情報の一例)として特図1乱数値記憶領域に取得順に格納される。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータ(ここでは乱数値のセット)が消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータが書き込まれる。
第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、例えば所定の上限個数(例えば4個)の乱数値のセットが記憶されていない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値を取得し、乱数値のセット(始動情報の一例)として特図2乱数値記憶領域に保留順に格納される。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータ(ここでは乱数値のセット)が消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンにされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普通図柄表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理とは、当否判定の前に特図変動遊技の保留の中の大当り・小当り乱数、大当り図柄用乱数および小当り図柄用乱数を参照することをいう。この特図先読み処理は、特図2および特図1についての特図関連抽選処理(ステップS229、S231)での当否判定を行うよりも前に、RAM308内の特図1または特図2乱数値記憶領域(始動情報記憶手段の一例)の特図1または特図2当選乱数値(始動情報の一例)を先読みする。
特図先読み処理は、第1または第2特図変動遊技の保留数が増えた場合に実行され、第1または第2特図変動遊技の保留数が増えていない場合には実行されない。また、特図先読み処理は、第1または第2特図変動遊技の保留数が増えた場合であっても、予告報知をすることが既に決定している場合および予告報知中の場合には実行されない。なお、特図1変動遊技中に第2特図始動口232に入球があった場合には、特図先読み処理は実行されるようにしてもよい。
この特図先読み処理で主制御部300は、まず、入賞受付処理(ステップS217)において第1特図始動口230または第2特図始動口232に遊技球が入賞したか否かを判断する。第1特図始動口230または第2特図始動口232に遊技球が入賞していないと判断されたら特図先読み処理は行われない。
主制御部300は、第1特図始動口230または第2特図始動口232に遊技球が入賞していると判断したら、次に、予告報知をすることが既に決定されているか否かを判断する。予告報知をすることが既に決定しているか否かは、例えばRAM308に設けられた各種設定を行う設定領域内の予告報知決定フラグのオン/オフにより判断される。予告報知決定フラグは、例えば予告報知をすることが決定されるとオンになり、予告報知の実行回数を第1副制御部400に送信するとオフになる。主制御部300は、予告報知決定フラグがオンの場合には、予告報知をすることが既に決定していると判断して、特図先読み処理を行わない。一方、主制御部300は、予告報知決定フラグがオフの場合には、予告報知をすることが決定していないと判断する。
主制御部300は、第1特図始動口230または第2特図始動口232に遊技球が入賞し、且つ、予告報知をすることが決定していないと判断したら、次に、予告報知中であるか否かを判断する。予告報知中であるか否かは、例えばRAM308に設けられた各種設定を行う設定領域内の予告報知中フラグのオン/オフにより判断される。予告報知中フラグは、例えば予告報知の実行回数(>0)を第1副制御部400に送信するとオンになり、予告報知の実行回数(=0)を第1副制御部400に送信するとオフになる。主制御部300は、予告報知中フラグがオンの場合には、予告報知中であると判断して、特図先読み処理を行わない。一方、主制御部300は、予告報知中フラグがオフの場合には、予告報知中でないと判断する。
次に、主制御部300は、第1特図始動口230または第2特図始動口232に遊技球が入賞し、予告報知をすることが決定しておらず、且つ、予告報知中でもないと判断したら、当否判定結果を導出することを予告するための連続予告を行うか否かを判断する。例えば主制御部300は、特図先読み処理を実行した場合に、将来予告報知される大当り図柄1に対応する大当り乱数および大当り図柄乱数が保留されている場合、および、特図先読み処理をした結果が大当り図柄1に対応する大当り乱数および大当り図柄乱数であった場合には、例えば1/4の確率で連続予告を行うように設定されている。一方、主制御部300は、特図先読み処理を実行した場合に、大当り図柄1に対応する大当り乱数および大当り図柄乱数が保留されていない場合および特図先読み処理をした結果が大当り図柄1に対応する大当り乱数および大当り図柄乱数でなかった場合には、例えば1/100の確率で連続予告を行うように設定されている。
例えば、主制御部300は、第1または第2特図始動口230、232の入賞時に連続予告決定用乱数を取得して、当該乱数の値をRAM308の所定領域に記憶しておく。主制御部300は、連続予告を行うか否かを判断する際に、先読み対象の保留に対応する連続予告決定用乱数をRAM308から読み出し、読み出された連続予告決定用乱数と所定の連続予告決定テーブルとを用いて連続予告をするか否かを判断するようになっている。当該連続予告決定テーブルは、上記の確率で連続予告が行われるように連続予告決定用乱数の範囲が設定されている。
主制御部300は、連続予告を実行することを決定すると、次に連続予告の実行回数(以下、必要に応じて「最大変動回数」と称する。)を決定する。連続予告の実行回数の決定方法については、後述する。
主制御部300は、連続予告の実行回数を決定すると、次に、RAM308内の事前判定値記憶領域内の先読みカウンタの値と事前判定値の値とを0にリセットする。次いで、先読みカウンタの値を1に設定してから、RAM308内の特図1または特図2保留数記憶領域内の保留順位が第1位(最上位)の特図1または特図2当選乱数値を読み出す(先読みする)。
次いで、主制御部300の基本回路302は、先読みされた特図1または特図2当選乱数値に基づく特図2変動遊技が当選(大当りまたは小当り)となるか、不当選(外れ)となるかを事前判定する。事前判定に際しては、ステップS229、S231で行われる特図2および特図1関連抽選処理における当否判定で用いる図22に示す大当り判定テーブルおよび小当り判定テーブルを参照する。詳細は後述するが図22は大当り乱数の範囲と小当り乱数の範囲とが特図確率変動状態に対応付けて記憶されたデータテーブルである。ここでは特図先読み処理(ステップS224)、特図2関連抽選処理(ステップS229)、および特図1関連抽選処理(ステップS231)で同一の判定テーブルを使用する例を示すが、これに限定されず、特図先読み処理(ステップS224)と特図関連抽選処理(ステップS229、ステップS231)では異なるデータテーブルを使用するようにしてもよい。
主制御部300の基本回路302は、先読みした特図1または特図2当選乱数値が図22に示す当り判定テーブルの当り乱数の範囲内にあるか否かを判断する。先読みした特図1または特図2当選乱数値が図22に示す当り判定テーブルの当り乱数の範囲内になく、且つ、先読みカウンタの値が特図1または特図2保留数の値より小さい場合は、先読みカウンタの値を1だけ増加させてから、先読みカウンタの値に等しい保留順位の特図1または特図2当選乱数値を先読みして事前判定する。先読み/事前判定処理は、予告報知をすることが決定するまで、あるいは、先読みカウンタの値と特図1または特図2保留数の値が等しくなるまで繰り返される。
先読み処理において、連続予告をすることが決定されたら、事前判定値に特図1または特図2当選乱数値の出現時の先読みカウンタの値をセットして、特図1または特図2乱数値記憶領域内に未処理の特図1または特図2当選乱数値が残っていても先読み処理を終了する。先読みカウンタの値と特図1または特図2保留数の値が等しくなり、特図2乱数値記憶領域内の全ての特図1または特図2当選乱数値が先読みされた場合も特図先読み処理を終了する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、以下の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、第2特図保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の第2特図保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後程詳述する抽選処理により、図5(a)に示す特図2の停止図柄「特図A」〜「特図H」のいずれかの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、「特図A」〜「特図H」のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで。)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材は多く開きやすい。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延の状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
特図2状態更新処理(ステップS225)および特図1状態更新処理(ステップS227)では、特図変動遊技を終了させる処理、すなわち図17におけるRAM状態変更用カウンタ初期値を設定後、当該カウンタ値を順次デクリメントする処理が行われる。また、特図2状態更新処理(ステップS225)および特図1状態更新処理(ステップS227)では、特図変動遊技後の大当りの開始時に、第1および第2特別図柄表示装置212、214に停止表示されている特図停止図柄と、大当り開始時の状態が一般状態または特別状態のいずれであるかが参照される(図9乃至図11参照)。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図乱数値記憶領域(例えば、特図2乱数値記憶領域)から乱数のセット(例えば、特図2当選乱数値、図柄決定用乱数値など)を取得し、後述の図22のデータテーブルなどを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行なう。特図乱数値記憶領域から最も過去に記憶された乱数のセットを取り出した後、特図乱数値記憶領域における該乱数のセットの記憶はクリアされるとともに、特図保留数(例えば、特図1保留数、特図2保留数)を1減算する。このとき特図乱数値記憶領域から取り出した乱数のセットをRAM308に設けた一時領域(第1の始動情報記憶手段や第2の始動情報記憶手段の一例)に該乱数のセットを記憶し、この一時領域に記憶している該乱数のセットに基づいて上述の決定を行なうようにしてもよい。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンド
などコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている各種フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号、特図先読み処理での事前判定値情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、各種フラグの値や特図先読み処理での事前判定値情報などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している各種フラグの値や特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している各種フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。本実施形態では特図先読み処理により事前判定値が0以上になると、一般コマンド特図保留増加処理で特図1変動遊技中に当該事前判定値が設定される。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
また、特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(S231)において決定された、当否判定(大当りか否か)、変動時間(タイマ番号)および停止図柄の3つの情報はコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)では、特図先読み処理(ステップS224)において決定された連続予告の回数も特図変動開始時に第1副制御部400に送信される。RAM308内に記憶された連続予告の回数の値は特図変動開始時(第1副制御部400へのコマンド送信時)にデクリメントされる。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)において、次の特図変動開始時にRAM308内の連続予告の回数が「0」でない場合には、次の特図変動遊技に対応する当否判定、変動時間および停止図柄に関する情報と共に当該連続予告の回数に関する情報が第1副制御部400に送信される。その際、RAM308内に記憶された連続予告の回数の値はデクリメントされる。連続予告の回数は、RAM308内に記憶されている当該回数が0になるまで送信される。
また、連続予告回数が0の場合には、次の主制御部タイマ割込み処理の際の特図先読み処理(ステップS224)において、先読み処理が実行される。
特図保留数は、第1または第2特図始動口230、231に入球しない限り特図変動開始毎に減少していく。特図保留数が1から0になった後は、第1副制御部400がそれまで変動停止表示された図柄や演出表示画像との整合性を判断して、装飾図柄表示装置200に所定の図柄や演出表示画像を表示させるようになっている。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技、特図先読処理および予告表示について図9乃至図28を用いて説明する。ここでは主に特図2関連抽選処理(ステップS231)や特図1関連抽選処理(ステップS233)で使用される図9乃至図22に示す各種テーブルについて説明する。図9乃至図22は、本実施の形態によるパチンコ機100での遊技状態および特図変動遊技を決定する各種テーブル等を示している。図9乃至図22に示す各種テーブル等は、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。
図9は、第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示される図柄と、当該図柄が停止表示された後のパチンコ機100の遊技状態との関係を示している。図9に示す表の左側には、第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示される特図停止図柄が「大当り図柄1」〜「はずれ図柄2」まで縦一列に並んでいる。表横方向は大項目「特図表示装置」が示され、大項目内は「特図1」と「特図2」とが示されている。「特図1」は第1特図始動口230に球が入賞して特図1変動遊技が行われた場合を示し、「特図2」は第2特図始動口232に球が入賞して特図2変動遊技が行われた場合を示している。
例えば大当り図柄1が第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態1に移行する。また、例えば大当り図柄2が第1特別図柄表示装置212に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態3に移行し、大当り図柄2が第2特別図柄表示装置214に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態1に移行する。また、例えば大当り図柄3が第1特別図柄表示装置212に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態4に移行し、大当り図柄3が第2特別図柄表示装置214に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態2に移行する。また、例えば大当り図柄4が第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態5に移行する。
また、例えば小当り図柄1または2が第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は小当り状態に移行する。さらに、例えばはずれ図柄1または2が第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示されると、パチンコ機100の遊技状態は現状態が継続される。
図10は、図9に示す大当り状態1等の具体的な動作態様を例示している。図10に示す表の左側には特別状態が「大当り状態1」〜「小当り状態」まで縦一列に並んでいる。表横方向は項目「ラウンド数」、「ラウンド中の開放回数」および「最大開放時間」に別けられている。「特別状態」とは、アタッカが開閉動作をする状態をいう。
例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態1の場合は、大当り遊技の内容は、アタッカのラウンド数は15ラウンド(15R)、アタッカの1ラウンド中の開放回数は1回であり、アタッカの最大開放時間は30秒/ラウンドである。また、例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態2の場合は、大当り遊技の内容は、アタッカのラウンド数は7ラウンド(7R)、アタッカの1ラウンド中の開放回数は1回であり、アタッカの最大開放時間は30秒/ラウンドである。また、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態3の場合は、大当り遊技の内容は、アタッカのラウンド数は15ラウンド(15R)、アタッカの1ラウンド中の開放回数は1回であり、アタッカの最大開放時間は0.1秒/ラウンドである。また、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態4の場合は、大当り遊技の内容は、アタッカのラウンド数は7ラウンド(7R)、アタッカの1ラウンド中の開放回数は1回であり、アタッカの最大開放時間は0.1秒/ラウンドである。また、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態柄が大当り状態5の場合は、大当り遊技の内容は、アタッカのラウンド数は2ラウンド(2R)、アタッカの1ラウンド中のラウンド数は1回であり、アタッカの最大開放時間は0.1秒/ラウンドである。さらに、特図1または特図2変動遊技終了時の停止図柄が小当り状態の場合は、小当り遊技の内容は、アタッカの1ラウンド中の開放回数は2回であり、アタッカの最大開放時間は0.1秒/ラウンドである。
図11は、一般状態の具体的内容を示している。図11に示す表の左側には一般状態が「通常状態」〜「確変状態2」まで縦一列に並んでいる。表横方向は項目「特図確変」と「電サポ」とに別けられている。図11中の「なし」は特図確変状態または電サポ状態でないこと意味し、「あり」は特図確変状態または電サポ状態であることを意味している。
「一般状態」とは、可変入賞口234が非動作であって扉部材が閉状態にある状態をいう。
通常状態とは、例えば特図確変状態でなく且つ電サポ状態でないことをいう。時短状態とは、例えば特図確変状態でなく且つ電サポ状態であることをいう。確変状態1とは、例えば特図確変状態であり且つ電サポ状態でないことをいう。確変状態2とは、例えば特図確変状態であり且つ電サポ状態であることをいう。従って、遊技者にとっては、確変状態2、確変状態1、時短状態および通常状態のこの順に有利な状態であると言える。また、遊技状態により特図確変の有無が異なり、特図抽選確率が変化している。さらに、遊技状態により特図確変の有無を異ならせて普図抽選確率が変化するようにしてもよい。
図12は、図11に示す通常状態または確変状態1の場合に用いられる一般状態セットを示している。図12に示す表の左側には一般状態セットが「状態セット1」〜「状態セット3」まで縦一列に並んでいる。表横方向は項目「特図表示装置」と「その他」とに大別されている。
一般状態セットが状態セット1に設定されるのは、例えば図6に示す初期設定1または2(ステップS101またはS113)等における主制御部300のRAM308のクリア時である。一般状態セットが状態セット2に設定されるのは、例えば第1または第2特別図柄表示装置212、214に表示される図柄が大当り図柄4の場合である。一般状態セットが状態セット3に設定されるのは、例えば第1または第2特別図柄表示装置212、214に表示される図柄が大当り図柄1乃至3のいずれかの場合である。
図13は、図11に示す時短状態または確変状態2の場合に用いられる一般状態セットを示している。図13に示す表の左側には一般状態セットとして「状態セット3」のみが示されている。表横方向は項目「特図表示装置」と「その他」とに大別されている。
図13に示すように、一般状態セットが状態セット3に設定されるのは、第1または第2特別図柄表示装置212、214に表示される図柄が大当り図柄1乃至4のいずれかの場合である。「その他」の欄に示すように、時短状態または確変状態2の場合には、第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄1乃至4のいずれかが表示される以外は、状態セット3に設定されることはない。
図14は、一般状態セットと遊技状態との関係を示している。図14に示す表の左側には一般状態セットが「状態セット1」〜「状態セット3」まで縦一列に並んでいる。表横方向は項目「RAM状態変更用カウンタ初期値」と「遊技状態」とに大別されている。
例えば一般状態セットが状態セット1に設定されると、遊技状態は通常状態に移行する。通常状態は確変状態を終了させる場合に設定され、遊技状態は変更されないのでカウンタ初期値は0である。例えば一般状態セットが状態セット2に設定されると、確変状態1で特図変動遊技が100回繰り返された後に通常状態に移行するように、確変状態1のカウンタ初期値は100に設定され、通常状態のカウンタ初期値は0に設定される。例えば一般状態セットが状態セット3に設定されると、確変状態2で特図変動遊技が96回繰り返され、次いで確変状態1で特図変動遊技が4回繰り返され、その後に通常状態に移行するように、確変状態2のカウンタ初期値は96に設定され、確変状態1のカウンタ初期値は4に設定され、通常状態のカウンタ初期値は0に設定される。
図15は、図11に示す通常状態または確変状態1の場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルセットを示している。図15に示す表の左側には特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット1」〜「テーブルセット3」まで縦一列に並んでいる。表横方向は大項目「特図表示装置」と「その他」とに大別されている。「特図表示装置」の大項目内は「特図1」と「特図2」とに別けられている。
例えば特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット1が設定されるのは、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄4が表示された場合と、図6に示す初期設定1または2(ステップS101またはS113)等における主制御部300のRAM308のクリア時である。例えば特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット2が設定されるのは、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄2または3が表示された場合である。例えば特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット3が設定されるのは、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄1が表示された場合、または、第2特別図柄表示装置214に大当り図柄1乃至3のいずれかが表示された場合である。
図16は、図11に示す時短状態または確変状態2の場合に用いられる特図変動パターン抽選テーブルセットを示している。図16に示す表の左側には特図変動パターン抽選テーブルセットの「テーブルセット3」が示されている。表横方向は項目「特図表示装置」と「その他」とに大別されている。
図16に示すように、時短状態または確変状態2の場合に、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット3が設定されるのは、第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄1乃至4のいずれかが停止表示される場合である。また、「その他」の欄に示すように、時短状態または確変状態2の場合には、第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄1乃至4のいずれかが停止表示される以外でテーブルセット3が特図変動パターン抽選テーブルセットとして設定される場合はない。
図17は、特図変動パターン抽選テーブルセットの具体的な構成を示している。図17に示す表の左側には特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット1」〜「テーブルセット3」まで縦一列に並んでいる。表横方向は項目「RAM状態変更用カウンタ初期値」と「特図変動パターン抽選テーブル」とに大別されている。なお、特図変動パターン抽選テーブルのテーブル1乃至6の具体的な内容は、大当りや小当り等の抽選結果によって異なるが、詳細は図18および図19を用いて後程説明する。
例えばテーブルセット1では特図変動遊技がテーブル1の内容で実行される。テーブル1は、実行されたテーブルセットを終了させる場合に設定され、特図変動遊技状態は変更されないのでカウンタ初期値は0である。例えばテーブルセット2では特図変動遊技が、テーブル2の内容で90回繰り返し実行され、次いでテーブル3の内容で6回繰り返し実行され、次いでテーブル4の内容で4回繰り返し実行され、その後にテーブル1の内容で実行されるように、テーブル2のカウンタ初期値は90となり、テーブル3のカウンタ初期値は6となり、テーブル4のカウンタ初期値は4となり、テーブル1のカウンタ初期値は0となっている。
例えばテーブルセット3では特図変動遊技が、テーブル5の内容で4回繰り返し実行され、次いでテーブル6の内容で86回繰り返し実行され、次いでテーブル3の内容で6回繰り返し実行され、次いでテーブル4の内容で4回繰り返し実行され、その後にテーブル1の内容で実行されるように、テーブル5のカウンタ初期値は4となり、テーブル6のカウンタ初期値は86となり、テーブル3のカウンタ初期値は6となり、テーブル4のカウンタ初期値は4となり、テーブル1のカウンタ初期値は0となっている。
図18は、第1または第2特別図柄表示装置212、214にはずれ図柄1または2が停止表示された場合の特図変動パターン抽選テーブルの具体的な内容を示している。図18に示す表の左側には特図変動パターン抽選テーブルが「テーブル1」〜「テーブル6」まで縦一列に並んでいる。表横方向は大項目「特図の保留数」と「タイマ番号」とに大別されている。「特図の保留数」の大項目内は、保留数「0〜2」と保留数「3〜7」とに別けられている。図18に示すように、抽選テーブルとしてのテーブル1乃至6の内容は、特図変動遊技の保留数によって異なるようになっている。
まず、テーブル1の内容について説明する。例えばテーブル1は、タイマ番号としてタイマ2乃至4および7を有している。特図変動遊技の保留数が0〜2の場合には、タイマ番号決定用乱数(乱数値の範囲は、0〜99)が0〜87では、タイマ3が選択され、タイマ番号決定用乱数が88〜96では、タイマ4が選択され、タイマ番号決定用乱数が97〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ3が選択される確率は88%(=88/100)であり、タイマ4が選択される確率は9%(=9/100)であり、タイマ7が選択される確率は3%(=3/100)である。なお、タイマ番号の具体的内容については、後程詳述する。
一方、テーブル1において、特図変動遊技の保留数が3〜7の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜96では、タイマ2が選択され、タイマ番号決定用乱数が97では、タイマ4が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ2が選択される確率は97%(=97/100)であり、タイマ4が選択される確率は1%(=1/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
次に、テーブル2の内容について説明する。例えばテーブル2は、タイマ番号としてタイマ1、2、4および7を有している。特図変動遊技の保留数が0〜2の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜95では、タイマ2が選択され、タイマ番号決定用乱数が96〜97では、タイマ4が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ2が選択される確率は96%(=96/100)であり、タイマ4が選択される確率は2%(=2/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
一方、テーブル2において、特図変動遊技の保留数が3〜7の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜97では、タイマ1が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ1が選択される確率は98%(=98/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
次に、テーブル3乃至5の内容について説明する。例えばテーブル3乃至5はいずれも、特図変動遊技の保留数およびタイマ番号決定用乱数の値に関わらず、1種類のタイマ番号が選択されるようになっている。テーブル3ではタイマ5が選択され、テーブル4ではタイマ4が選択され、テーブル5ではタイマ6が選択される。
次に、テーブル6の内容について説明する。例えばテーブル6は、タイマ番号としてタイマ1、2および7を有している。特図変動遊技の保留数が0〜2の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜97では、タイマ2が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ2が選択される確率は98%(=98/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
一方、テーブル6において、特図変動遊技の保留数が3〜7の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜97では、タイマ1が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ1が選択される確率は98%(=98/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
図19および図20は、第1または第2特別図柄表示装置212、214に、はずれ図柄以外の図柄が停止表示された場合の特図変動パターン抽選テーブルの具体的な内容を示している。図19は、電サポ中であるか否かに関わらず、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄1が停止表示された場合または第2特別図柄表示装置214に大当り図柄1乃至3が停止表示された場合と、電サポ中に第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄4が停止表示された場合とで用いられる特図変動パターン抽選テーブルの具体的内容を示している。また、図20は、電サポ中であるか否かに関わらず、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄2または3が停止表示された場合および第1または第2特別図柄表示装置212、214に小当り図柄1または2が停止表示された場合と、電サポ中でないとき(非電サポ中)に第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄4が停止表示された場合とで用いられる特図変動パターン抽選テーブルの具体的内容を示している。図19および図20にそれぞれ示す表の左側には特図変動パターン抽選テーブルが「テーブル1」〜「テーブル6」まで縦一列に並んでいる。表横方向は大項目「特図の保留数」と「タイマ番号」とに大別されている。「特図の保留数」の大項目内は、保留数「0〜2」と保留数「3〜7」とに別けられている。図19および図20に示すように、抽選テーブルとしてのテーブル1乃至6の内容は、特図変動遊技の保留数によって異なるようになっている。
まず、図19に示すテーブル1の内容について説明する。例えばテーブル1は、タイマ番号としてタイマ4および7を有している。特図変動遊技の保留数に関わらず、タイマ番号決定用乱数(乱数値の範囲は、0〜99)が0〜79では、タイマ4が選択され、タイマ番号決定用乱数が80〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ4が選択される確率は80%(=80/100)であり、タイマ7が選択される確率は20%(=20/100)である。
次に、図19に示すテーブル2の内容について説明する。例えばテーブル2は、タイマ番号としてタイマ4および7を有している。特図変動遊技の保留数が0〜2の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜79では、タイマ4が選択され、タイマ番号決定用乱数が80〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ4が選択される確率は80%(=80/100)であり、タイマ7が選択される確率は20%(=20/100)である。一方、テーブル2において、特図変動遊技の保留数が3〜7の場合には、タイマ番号決定用乱数の値に関わらず、タイマ7が選択されるようになっている。
次に、テーブル3乃至6の内容について説明する。例えばテーブル3乃至6はいずれも、特図変動遊技の保留数およびタイマ番号決定用乱数の値に関わらず、1種類のタイマ番号が選択されるようになっている。テーブル3ではタイマ5が選択され、テーブル4ではタイマ4が選択され、テーブル5ではタイマ6が選択され、テーブル6ではタイマ7が選択される。
次に、図20に示すテーブル1および3乃至5の内容について説明する。例えばテーブル1および3乃至5はいずれも、特図変動遊技の保留数およびタイマ番号決定用乱数の値に関わらず、1種類のタイマ番号が選択されるようになっている。テーブル1ではタイマ8が選択され、テーブル3ではタイマ5が選択され、テーブル4ではタイマ4が選択され、テーブル5ではタイマ6が選択される。
次に、図20に示すテーブル2の内容について説明する。例えばテーブル2は、タイマ番号としてタイマ1、2、4および7を有している。特図変動遊技の保留数が0〜2の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜95では、タイマ2が選択され、タイマ番号決定用乱数が96〜97では、タイマ4が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ2が選択される確率は96%(=96/100)であり、タイマ4が選択される確率は2%(=2/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
一方、テーブル2において、特図変動遊技の保留数が3〜7の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜97では、タイマ1が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ1が選択される確率は98%(=98/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
次に、図20に示すテーブル6の内容について説明する。例えばテーブル6は、タイマ番号としてタイマ1、2および7を有している。特図変動遊技の保留数が0〜2の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜97では、タイマ2が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ2が選択される確率は98%(=98/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。
一方、テーブル6において、特図変動遊技の保留数が3〜7の場合には、タイマ番号決定用乱数が0〜97では、タイマ1が選択され、タイマ番号決定用乱数が98〜99では、タイマ7が選択されるようになっている。従って、この場合に、タイマ1が選択される確率は98%(=98/100)であり、タイマ7が選択される確率は2%(=2/100)である。また、図19乃至図20に示すように、遊技状態により変動パターンテーブルが切り替えられる。
図21は、タイマ番号と、装飾図柄表示装置208等による演出表示の変動内容および変動時間との関係を示すデータテーブルである。図21に示すデータテーブルは、例えばパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶されている。図21に示す表の左側にはタイマ番号が「タイマ1」〜「タイマ8」まで縦一列に並んでいる。表横方向は項目「変動時間」と「変動内容」とに大別されている。
図21に示すように、例えばタイマ番号のタイマ1が選択された場合には変動時間2秒、変動内容「超短縮」で装飾図柄表示装置208の表示制御を行い、タイマ2が選択された場合には変動時間5秒、変動内容「短縮」で装飾図柄表示装置208の表示制御を行い、タイマ3が選択された場合には変動時間10秒、変動内容「通常」で装飾図柄表示装置208の表示制御を行い、タイマ4が選択された場合には変動時間12秒、変動内容「ノーマルリーチ」で装飾図柄表示装置208の表示制御を行い、タイマ5が選択された場合には変動時間15秒、変動内容「可動物変動」で演出可動体224の可動制御を行い、タイマ6が選択された場合には変動時間30秒、変動内容「バトル変動」で装飾図柄表示装置208の表示制御を行い、タイマ7が選択された場合には変動時間50秒、変動内容「スーパーリーチ」で装飾図柄表示装置208の表示制御を行い、タイマ8が選択された場合には変動時間25秒、変動内容「パカパカ用」でアタッカの開閉制御を行う。
次に、図22を用いて、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。図22(a)は大当り判定テーブルの一例を示し、図22(b)は小当り判定テーブルの一例を示し、図22(c)は第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示する図柄を決定する図柄決定テーブルの一例を示している。
図22(a)に示す大当り判定テーブルと、図22(b)に示す小当り判定テーブルとは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している情報(以下、単に「遊技情報」と称する。)の種類(特図確変状態にあるかないか)と、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に使用される。主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて特図変動遊技を当選(大当りまたは小当り)とするか、不当選(外れ)とするかの決定、すなわち「大当り判定」を行う。なお、「遊技情報」は、特図変動遊技を所定の低確率で当選と判定する低確率状態を示す情報、及び低確率よりも高い高確率で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報等を含む。図22(a)および図22(b)に示す「なし」は、当該所定の低確率の状態であって特図確変なしの状態を意味し、「あり」は、当該所定の高確率の状態であって特図確変ありの状態を示す。また、遊技状態格納領域に記憶する情報には別の情報もあるが、これらの情報については省略する。
大当り用抽選データは、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、遊技状態が特図確変なしの場合、取得した特図当選乱数値が10001〜10162であるときは、図22(a)に示すように、特図変動遊技の当選(大当り)と判定する。また、取得した特図当選乱数値が10163〜11255であるときは、図22(b)に示すように、特図変動遊技の当選(小当り)と判定する。なお、大当り判定および小当り判定は、第1または第2始動口230、232を遊技球が通過した時に乱数カウンタ(例えば、カウンタ回路318)から抽出・加工して取得される共通の当否判定用乱数に基づいて行なわれる。
一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10162及び10163〜11255以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定する。なお、本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。特図確変なし状態における大当り用抽選データが示す数値範囲は10001〜10162(数値範囲の大きさは162)であるから、特図確変なし状態の特図変動遊技の大当り当選確率は、約1/404(=162/65536)である。特図確変なし状態における小当り用抽選データが示す数値範囲は10163〜11255(数値範囲の大きさは1093)であるから、特図確変なし状態の特図変動遊技の小当り当選確率は、約1/60(=1093/65536)である。
これに対して、図22(a)に示すように、特図確変あり状態における大当り用抽選データが示す数値範囲は10001〜11638(数値範囲の大きさは1638)であるから、特図確変あり状態の特図変動遊技の大当り当選確率は、約1/40(=1638/65536)である。図22(b)に示すように、特図確変あり状態における小当り用抽選データが示す数値範囲は11639〜12731(数値範囲の大きさは1093)であるから、特図確変あり状態の特図変動遊技の小当り当選確率は、約1/60(=1093/65536)である。このように特図変動遊技の大当り当選確率は、特図確変なし状態よりも特図確変あり状態の方が高くなるように設定されている。
図22(c)に示す図柄決定テーブルは、当否判定の結果に基づいて、第1または第2特図表示装置212、214にどのような図柄を停止表示するかを決定するために使用するデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、当否判定結果が「大当り」の場合の図柄決定に使用される大当り用図柄乱数と、当否判定結果が「小当り」の場合の図柄決定に使用される小当り用図柄乱数とを第1または第2始動口230、232を遊技球が通過した時に乱数カウンタから抽出・加工して取得される。これに対し、当否判定結果が「はずれ」の場合の図柄決定に使用されるはずれ用図柄乱数は図柄決定時に取得される。
例えば当否判定結果が「大当り」であり、取得された大当り用図柄乱数値が0〜13106(数値範囲の大きさは13107)であるときは停止図柄として大当り図柄1が選択され、取得された大当り用図柄乱数値が13106〜32766(数値範囲の大きさは19661)であるときは停止図柄として大当り図柄2が選択され、取得された大当り用図柄乱数値が32767〜52426(数値範囲の大きさは19660)であるときは停止図柄として大当り図柄3が選択され、取得された大当り用図柄乱数値が52427〜65535(数値範囲の大きさは13110)であるときは停止図柄として大当り図柄4が選択される。
大当り用図柄乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、大当り図柄1が選択される確率は、約1/5(=13107/65536)であり、大当り図柄2が選択される確率は、約1/3.3(=19661/65536)であり、大当り図柄3が選択される確率は、約1/3.3(=19660/65536)であり、大当り図柄4が選択される確率は、約1/5(=13110/65536)である。
例えば当否判定結果が「小当り」であり、取得された小当り用図柄乱数値が0〜32767(数値範囲の大きさは32768)であるときは停止図柄として小当り図柄1が選択され、取得された小当り用図柄乱数値が32768〜65535(数値範囲の大きさは32768)であるときは停止図柄として小当り図柄2が選択される。小当り用図柄乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、小当り図柄1または2が選択される確率は、それぞれ1/2(=32768/65536)である。
例えば当否判定結果が「はずれ」であり、取得されたはずれ用図柄乱数値が0〜32767(数値範囲の大きさは32768)であるときは停止図柄としてはずれ図柄1が選択され、取得されたはずれ用図柄乱数値が32768〜65535(数値範囲の大きさは32768)であるときは停止図柄としてはずれ図柄2が選択される。はずれ用図柄乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、はずれ図柄1または2が選択される確率は、それぞれ1/2(=32768/65536)である。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技の動作例について図9乃至図23を用いて説明する。図23(a)は、非電サポ中に第1特図始動口230に入賞して大当りに当選し、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄2または3が停止表示された場合の特図変動遊技の動作例を示している。図23(b)は、非電サポ中に第1特図始動口230に入賞して大当りに当選し、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄1が停止表示された場合、非電サポ中に第2特図始動口232に入賞して大当りに当選し、第2特別図柄表示装置214に大当り図柄1乃至3のいずれかが停止表示された場合、および、電サポ中に第1または第2特図始動口230、232に入賞して大当りに当選し、第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄1乃至4のいずれかが停止表示された場合の特図変動遊技の動作例を示している。図23(c)は、非電サポ中に第1または第2特図始動口230、232に入賞して大当りに当選し、第1または第2特別図柄表示装置212、214に大当り図柄4が停止表示された場合の特図変動遊技の動作例を示している。図23(a)乃至図23(c)において、図中左から右に時の経過を表している。
図23(a)に示すように、例えばパチンコ機100の特図変動遊技の遊技状態が非電サポ中において、時間t1で第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサが検出し、その際取得された特図当選乱数値が10001〜10162の範囲内にあり、大当り用図柄乱数値が13106〜32766の範囲内であった場合について説明する。図22(a)および図22(c)に示すようにこの場合、当否判定結果は「大当り」となり、第1特別図柄表示装置212には、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄2が停止表示される(時間t2)。パチンコ機100の遊技状態は大当り状態3となるので(図9参照)、時間t2から時間t3までの期間に大当り状態3の大当り動作が実行される(図10参照)。
主制御部300は、変動遊技後の大当りの開始時(時間t2)に、第1特別図柄表示装置212に停止表示されている図柄と遊技状態とを参照する。この処理は、例えば図7に示す特図1状態更新処理(ステップS227)で行われる。図23(a)では、時間t2のタイミングでは、非電サポ中、すなわち一般状態であり、且つ、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄2が停止表示されているので、主制御部300は、遊技状態を大当り状態3と決定し(図9参照)、動作態様を15R大当り(最大開放時間0.1秒/ラウンド)と決定する(図10参照)。また、主制御部300は、大当り動作が終了した後の時間t3以降の遊技状態を状態セット3に設定し(図12参照)、特図変動パターン抽選テーブルセットをテーブルセット2に設定(図15参照)するために、これらの情報をRAM308の所定領域に記憶する。
また、主制御部300は、状態セット3の遊技状態として、「確変状態2(カウンタ初期値96)、確変状態1(カウンタ初期値4)および通常状態(カウンタ初期値0)」(図14参照)をRAM308の所定領域に記憶し、テーブルセット2の特図変動パターン抽選テーブルとして、「テーブル2(カウンタ初期値90)、テーブル3(カウンタ初期値6)、テーブル4(カウンタ初期値4)およびテーブル1(カウンタ初期値0)」(図17参照)をRAM308の所定領域に記憶する。さらに、主制御部300は、タイマ番号決定用乱数値が例えば96または97であったとすると、テーブル1に対応するタイマ番号としてタイマ8を決定し、テーブル2に対応するタイマ番号としてタイマ4を決定し、テーブル3に対応するタイマ番号としてタイマ5を決定し、テーブル4に対応するタイマ番号としてタイマ4を決定して(図19参照)、各タイマ番号をRAM308の所定領域に記憶する。
主制御部300がRAM308に記憶した上記情報は、例えば図7に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
第1副制御部400は主制御部300から送信されたコマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を表示制御したり、演出可動体224を動作制御したりする。本例では、時間t3から時間t4の間に、テーブル2(タイマ4)で90回、テーブル3(タイマ5)で6回、テーブル4(タイマ4)で4回の図柄変動表示等が行われる。具体的には、変動時間12秒間のノーマルリーチが90回、15秒間の演出可動体224による可動物変動が6回、変動時間12秒間のノーマルリーチが4回となる。また、時間t3から96回目までの図柄変動表示等は確変状態2の遊技状態で行われ、残りの4回の図柄変動表示等は確変状態1の遊技状態で行われる。各回の図柄変動表示等において大当りに当選した場合には、図柄変動表示等が終了した後に、可変入賞口234が最大開放時間0.1秒/ラウンドで15回の開閉動作(15R大当り)を行う大当り動作が実行される。
例えば、1回目から90回目の図柄変動遊技の間に第1特図始動口230に入賞してはずれ(不当選)であったとする。1回目から90回目の間は、テーブル2が選択されている。このため、取得されたタイマ番号決定用乱数値に応じてタイマ番号としてタイマ2、4または7のいずれかが選択され(図18参照)、選択されたタイマ番号に対応する変動遊技(「短縮」(変動時間5秒)、「ノーマルリーチ」(変動時間12秒)または「スーパーリーチ」(変動時間50秒))が実行される(図21参照)。
また、例えば、97回目から100回目の図柄変動遊技の間に第1特図始動口230に入賞して小当りに当選したとする。97回目から100回目の間は、テーブル4が選択されているため、取得されたタイマ番号決定用乱数値に関わらず、タイマ番号としてタイマ4が選択され(図20参照)、選択されたタイマ番号に対応する変動遊技(「ノーマルリーチ」(変動時間12秒))が実行される(図21参照)。
大当りに当選して遊技状態が非電サポ状態から電サポ状態に移行して所定回数(図23(a)では、100回)の変動遊技が終了する前に小当りに当選または不当選(はずれ)であったとしても、設定されたテーブルセットおよび状態セットは変更しないようになっている。従って、図23(a)に示す時間t3から時間t4の期間に小当りに当選または不当選(はずれ)であったとしても、テーブルセット2および状態セット3は変更されず、当該期間では電サポ状態が継続される。しかしながら、当該期間に大当りに当選すると、選択されていたテーブルセットや状態セットは変更される。この点については、図23(b)を用いて後程詳述する。
特図変動遊技を終了させる処理は、図7に示すステップS225、S227において実行される。ステップS225、S227では、状態セット3のカウンタ初期値を設定後、当該カウンタ値を順次デクリメントする処理が行われる。設定された100回の変動遊技が終了すると(時間t4)、遊技状態は通常状態に設定される。本実施の形態では、図14に示すように、状態セット1乃至3はいずれも、最後に通常状態に設定されるようになっている。このため、本実施の形態のパチンコ機100は、予め設定された回数の変動遊技を終了すると、電サポ状態から非電サポ状態(通常状態)に自動的に移行するようになっている。
次に、図23(b)に示す特図変動遊技の動作例を説明する。図23(b)において、非電サポ中に第1または第2特図始動口230、232に入賞して大当りに当選した場合の動作は、時間t3以降に選択される状態セットやテーブルセットが異なることを除いて図23(a)を用いて説明したのと同様であるため、説明は省略する。
図23(b)に示すように、例えばパチンコ機100の特図変動遊技の遊技状態が電サポ中(例えば、図23(a)に示す時間t3以降の1回〜90回までの間)において、時間t1で第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサが検出し、その際取得された特図当選乱数値が10001〜11638の範囲内にあり、大当り用図柄乱数値が0〜13106の範囲内であった場合について説明する。図22(a)および図22(c)に示すようにこの場合、当否判定結果は「大当り」となり、第1特別図柄表示装置212には、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄1が停止表示される(時間t2)。この場合、パチンコ機100の遊技状態は大当り状態1となるので(図9参照)、時間t2から時間t3までの期間に大当り状態1の大当り動作が実行される(図10参照)。
主制御部300は、変動遊技後の大当りの開始時(時間t2)に、第1特別図柄表示装置212に停止表示されている図柄と遊技状態とを参照する。この処理は、例えば図7に示す特図1状態更新処理(ステップS227)で行われる。図23(b)では、時間t2のタイミングでは、電サポ中、すなわち特別状態であり、且つ、第1特別図柄表示装置212に大当り図柄1が停止表示されているので、主制御部300は、遊技状態を大当り状態1と決定し(図9参照)、動作態様を15R大当り(最大開放時間30秒/ラウンド)と決定する(図10参照)。また、主制御部300は、大当り動作が終了した後の時間t3以降の遊技状態を状態セット3に設定し(図12参照)、特図変動パターン抽選テーブルセットをテーブルセット3に設定(図15参照)するために、これらの情報をRAM308の所定領域に記憶する。
また、主制御部300は、状態セット3の遊技状態として、「確変状態2(カウンタ初期値96)、確変状態1(カウンタ初期値4)および通常状態(カウンタ初期値0)」(図14参照)をRAM308の所定領域に記憶し、テーブルセット3の特図変動パターン抽選テーブルとして、「テーブル5(カウンタ初期値4)、テーブル6(カウンタ初期値86)、テーブル3(カウンタ初期値6)、テーブル4(カウンタ初期値4)およびテーブル1(カウンタ初期値0)」(図17参照)をRAM308の所定領域に記憶する。さらに、主制御部300は、タイマ番号決定用乱数値の値に関わらず、テーブル5に対応するタイマ番号としてタイマ6を決定し、テーブル6に対応するタイマ番号としてタイマ7を決定し、テーブル3に対応するタイマ番号としてタイマ5を決定し、テーブル4に対応するタイマ番号としてタイマ4を決定して(図20参照)、各タイマ番号をRAM308の所定領域に記憶する。
主制御部300がRAM308に記憶した上記情報は、例えば図7に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
第1副制御部400は主制御部300から送信されたコマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を表示制御したり、演出可動体224を動作制御したりする。本例では、時間t3から時間t4の間に、テーブル5(タイマ6)で4回、テーブル6(タイマ7)で86回、テーブル3(タイマ5)で7回、テーブル4(タイマ4)で4回の図柄変動表示等が行われる。具体的には、15秒間のバトル変動が4回、50秒間のスーパーリーチが86回、15秒間の演出可動体224による可動物変動が7回、変動時間12秒間のノーマルリーチが4回となる。また、時間t3から96回目までの図柄変動表示等は確変状態2の遊技状態で行われ、残りの4回の図柄変動表示等は確変状態1の遊技状態で行われる。各回の図柄変動表示等において「大当り」に当選した場合には、図柄変動表示等が終了した後に、可変入賞口234が最大開放時間30秒/ラウンドで15回の開閉動作(15R大当り)を行う大当り動作が実行される。
また、時間t3から時間t4までの期間における各回の図柄変動表示等において「小当り」または「外れ」に当選した場合には、図23(a)を用いて説明したように、設定されたテーブルセットおよび状態セットは変更されずに当選時の遊技状態やテーブルに基づいて所定の変動遊技が行われる。
特図変動遊技を終了させる処理は、図7に示すステップS225、S227において実行される。ステップS225、S227では、状態セット3のカウンタ初期値を設定後、当該カウンタ値を順次デクリメントする処理が行われる。設定された100回の変動遊技が終了すると(時間t4)、遊技状態は通常状態に設定される。本実施の形態では、図14に示すように、状態セット1乃至3はいずれも、最後に通常状態に設定されるようになっている。このため、本実施の形態のパチンコ機100は、予め設定された回数の変動遊技を終了すると、電サポ状態から非電サポ状態(通常状態)に自動的に移行するようになっている。
次に、図23(c)に示す特図変動遊技の動作例について簡述する。図23(c)に示すように、非電サポ中に第1または第2特図始動口230、232に入賞して大当りに当選し、大当り図柄4が第1または第2特別図柄表示装置212、214に停止表示されると(時間t2)、時間t3以降に選択される状態セットは状態セット2となり、テーブルセットはテーブルセット1となる(図12および図20参照)。なお、時間t3以降は、設定された状態セット2およびテーブルセット1(テーブル1)に基づいて、図23(a)および図23(b)を用いて説明したのと同様に動作するので、説明は省略する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技および先読報知動作について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、所定の条件が成立した場合に、始動情報記憶手段に記憶された始動情報の数よりも多い所定の数を最大変動回数決定手段が最大変動回数として決定する点に特徴を有している。
まず、始動領域の一例としての、例えば第1特図始動口(始動領域の一例)230への入球を球検出センサが検出し、センサ回路322が球検出信号をカウンタ回路318に出力すると、カウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値を特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値(始動情報の一例)としてラッチする。例えばセンサ回路322およびカウンタ回路318を含んで、始動情報を導出する始動情報導出手段が構成される。次いで、ラッチした特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値を第1第2特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
また、始動領域の一例としての、例えば第2特図始動口(始動領域の一例)232への入球を球検出センサが検出し、センサ回路322が球検出信号をカウンタ回路318に出力すると、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値を特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値(始動情報の一例)としてラッチする。例えばセンサ回路322、カウンタ回路318および入賞受付処理(ステップS217)などを含んで、例えば始動情報を導出する始動情報導出手段が構成される。ラッチされた乱数値を入賞受付処理で所定の加工を行うようにしてもよい。次いで、ラッチした特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値を第2特図始動口232にそれぞれ対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
また、図7の主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)では、第1特図始動口230への入球がある度に、RAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域の上限個数(本例では4つ)まで、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値を取得して始動情報記憶手段(例えば、RAM308の対応する特図1乱数値記憶領域)に格納する。
また、第2特図始動口232へ入球がある度に、RAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域の上限個数(本例では4つ)まで、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値を取得して始動情報記憶手段(例えば、RAM308の対応する特図2乱数値記憶領域)に格納する。
また、第1特図始動口230へ入球があった場合に特図1乱数値記憶領域(始動情報記憶手段の一例)から第1特図当選乱数値を取得し、第2特図始動口232へ入球があった場合に特図2乱数値記憶領域(始動情報記憶手段の一例)から第2特図当選乱数値を取得する。第1および第2特図当選乱数値等の始動情報を取得する始動情報取得手段は、例えば主制御部300の基本回路302で構成されている。
図7の主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)では、特図先読み処理を行う。この特図先読み処理は、特図2についての特図関連抽選処理(ステップS229)および特図1についての特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定を行うよりも前に、RAM308内の特図1または特図2当選乱数値の記憶領域(始動情報記憶手段の一例)の特図1または特図2当選乱数値(始動情報の一例)を先読みする。始動情報先読手段は、例えば主制御部300の基本回路302および主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理で構成される。
さらに、事前判定手段(例えば、主制御部300の基本回路302、例えば特図先読み処理(ステップS224))により、始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が当否判定手段によって行なわれるよりも前に、始動情報先読手段によって先読みされた所定の始動情報に基づいて当否判定手段が特定の当否判定結果(例えば、大当り)を導出するかどうかを事前判定する。
次いで、最大変動回数決定手段は予告手段により予告が行なわれる期間を示す最大変動回数を決定する。最大変動回数決定手段は、例えば主制御部300の基本回路302および主制御部タイマ割込み処理の特図先読み処理(ステップS224)などで構成されている。
次いで、事前判定手段による事前判定結果に基づいて、当否判定手段が特定の当否判定結果を導出することを予告報知する。この予告報知は、例えば第1副制御部400の制御に基づく装飾図柄表示装置208(予告手段の一例)を用いて行われる。予告手段としては他にも、スピーカ120からの音による報知、各種ランプ418からの光による報知、演出可動体224の駆動による報知、第2特図保留ランプ220のLEDの発光色による報知を用いることができる。
次いで、始動情報取得手段が取得した特図1または特図2当選乱数値(始動情報の一例)に基づいて当否判定手段(例えば、主制御部300の基本回路302および主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231))で当否判定を行う。
当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度(例えば、特図抽選確率が低い、第2特図始動口への入賞率が低い、大当り遊技以外の遊技の制御中、可変入賞口234が開放していない制御中、可変入賞口234が開放と閉鎖を繰り返していない制御中)である第1の状態(特図確変なし、電サポなし、大当り遊技以外の遊技を行なう制御状態)から有利度が第2の有利度(例えば、特図抽選確率が高い、第2特図始動口への入賞率が高い、大当り遊技を行なわれている制御中、可変入賞口234を開放している制御中、可変入賞口234を開放と閉鎖の繰り返し制御中)である第2の状態(例えば、特図確変あり、電サポあり、大当り遊技を行なう制御状態)に状態を移行させる。この状態移行は、例えば主制御部300の基本回路302および主制御部タイマ割込処理の特図1又は特図2状態更新処理で構成される状態移行手段で行われる。
図柄を変動表示させた後、当否判定手段による当否判定結果に対応した図5(a)のいずれかの図柄態様を図柄表示手段(例えば、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214)により停止表示する。
パチンコ機100は、最大変動回数決定手段により決定された最大変動回数と同じ回数の図柄変動停止表示が図柄表示手段によって行われるまでの間に、予告手段が予告報知を行うように構成され、所定の条件(例えば、特図先読み処理における連続予告実行回数抽選テーブルを用いた抽選処理)が成立した場合に、始動情報記憶手段に記憶された始動情報の数(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220に表示された保留数)よりも多い所定の数を最大変動回数決定手段が最大変動回数として決定するようになっている。
このように、本実施の形態によれば、従来選ばれ難い長期間の連続予告の選択される確率を向上させることで、遊技者の興趣を向上させると共に、現在の保留数に基づいて連続予告の実行回数を決定しているため、保留不足により連続演出が途中で途切れたりすることなく自然に連続予告演出を実行することが可能となる場合がある。
また、従来のパチンコ機では、回数決め打ちで連続予告を実行する場合、保留数が少ない場合には連続予告の実行中に保留数が0になって演出が途切れる場合があり、連続予告における演出効果が得られない場合があった。これに対し、本実施の形態によれば、従来選択され難かった長い期間の変動にまたがる連続予告演出の実行頻度を向上させつつも、連続予告演出が途中で途切れないように実施することが可能となる場合がある。
パチンコ機100の始動領域は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第1の始動領域(例えば、特図1始動口230)と、遊技球が進入する入り口の大きさが第1の大きさ(例えば、扉部材が閉状態)と第1の大きさよりも大きい第2の大きさ(例えば、扉部材が開状態)の一方から他方に大きさを変化させることが可能な第2の始動領域(例えば、特図2始動口232)とを有し、第2の始動領域は、第1の遊技状態中(例えば、電サポあり)は第2の遊技状態中(例えば、電サポなし)よりも第2の大きさである期間が長くなるように構成されている。
また、パチンコ機100の始動情報記憶手段は、第1の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて、始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段(例えば、第1特図始動口230へ入賞があった場合のRAM308の対応する特図1当選乱数値の記憶領域)と、第2の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて、始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段(第2特図始動口232へ入賞があった場合のRAM308の対応する特図2当選乱数値の記憶領域)とを有し、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの一方にのみ始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成されている。
さらに、パチンコ機100の始動情報先読手段は、第2の遊技状態中のみ、第1の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報も先読みするように構成されており、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数以下の数が最大変動回数決定手段によって最大変動回数として決定される確率を第1の確率とし、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数より多い数が最大変動回数決定手段によって最大変動回数として決定される確率を第2の確率とし、第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数以下の数が最大変動回数決定手段によって最大変動回数として決定される確率を第3の確率とし、第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数より多い数が最大変動回数決定手段によって最大変動回数として決定される確率を第4の確率とし、第2の遊技状態では、第2の確率よりも第1の確率の方が高く、第1の遊技状態では、第3の確率よりも第4の確率の方が高くなるように構成されている。
電サポ中に特図1の先読み結果の報知を行ってしまうと、仮に先読み結果の報知として外れの報知を行った場合には、電サポ後、特図1の保留を全消化してから再度特図1に保留を貯め、特図2の保留で電サポさせるようにすれば、特図2、特図1の両方で電サポする確率が、特図1の保留を消化せずに特図2の保留で電サポさせるようにした場合に、特図2、特図1の両方で電サポする確率よりも高まる。逆に先読み結果の報知として特図1で電サポの報知を行った場合には、電サポ後、特図1の保留を消化せないように特図2の保留で電サポさせるようにすれば、特図2、特図1の両方で電サポすることになる。このように遊技者に遊技操作を示唆することになり、このような操作が可能であることを知っている遊技者と知らない遊技者との間で有利さが異なってしまう。すなわち有利の公平性が失われる場合がある。そのため、電サポ中は特図2の保留のみ先読みを行うようにするとともに、特図2に保留が貯まりやすい電サポ中の電サポの場合のみ先読み結果を報知するようにすることで、遊技者の遊技に対する気持ちを盛り上げるべきところだけ盛り上げることが可能になり、遊技者の興趣を向上させられる場合がある。第2の遊技状態における第2の確率をゼロとしてもよい。第1の遊技状態における第3の確率をゼロとしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中に先読み結果を報知する実施例1について図24および図25を用いて説明する。図24は、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄の変動表示の一例を(a)〜(m)への時系列で示している。図24(a)〜(m)はそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が配置された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208左下方に第1特図保留ランプ218が配置され、その右側に第2特図保留ランプ220が配置されている。第1特図保留ランプ218と第2特図保留ランプ220の下方には第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214がそれぞれ配置されている。
また、第1特図保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第1特図保留ランプ218の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
第2特図保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第2特図保留ランプ220の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。図において、第1および第2特別図柄保留ランプ218、220の●印は特図変動遊技が保留されていることを表し、○印は特図変動遊技が保留されていないことを表している。
図24(a)において、まず、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cには非電サポ中での前回の特図変動遊技の停止図柄として「装飾6」、「装飾2」、「装飾2」がそれぞれ停止表示されている。図24(a)は、この前回の特図変動遊技中に第1特図始動口230に遊技球が3個入球し、第1特図保留ランプ218の3つのLED1−3が赤色に発光して特図1変動遊技が3つ保留されている状態を示している。一方、第2特図保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態である。
図24(a)に示すように、装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dには演出表示画像を停止表示していないので、前回の特図変動遊技中には少なくとも予告報知が行われていない。このため、例えば図7に示す入賞受付処理(ステップS217)において主制御部300は、図24(a)に示す抽選結果を報知するに至る特図変動遊技中に、第1特図始動口230に球が入賞して特図1変動遊技の保留数が1増加していると判断すると、特図先読み処理(ステップS224)を実行する。
本例では、前回の特図変動遊技の最中に第1特図始動口230に遊技球が3個入球して、第1特図保留ランプ218の左端から3つ目までの3個のLED1−3が点灯するとともに、特図1についての特図関連抽選処理(ステップS231)での当否判定を行うよりも前に、RAM308内の特図1当選乱数値の記憶領域(始動情報記憶手段の一例)の特図1当選乱数値(始動情報の一例)を先読みする特図先読み処理(ステップS224)が主制御部300により行われる。
先読み処理では当否判定で用いる図22に示す大当り判定テーブルおよび小当り判定テーブルを参照し、主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて、先読みした特図1当選乱数値に基づき将来の特図1の変動遊技が当選(大当りまたは小当り)となるか、不当選(外れ)となるかの判定を行う。本例では、3個の入球のいずれも不当選と判定され、さらに、特図1変動遊技の保留数が増加する毎に特図先読み処理を実行した結果、第1特図保留ランプ218の左から3個目のLED3に対応する3回目の特図先読み処理において、連続予告を実行することが決定された場合について説明する。
主制御部300は、連続予告を実行することを決定すると、次に連続予告の実行回数を決定するための処理を実行する。主制御部300は、特図先読み処理(ステップS224)において、図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルを用いて、予告報知が行われる期間を示す最大変動回数を決定する。図25は、連続予告実行回数抽選テーブルの一例を示している。
図25に示す表の左側には現保留数が「1」〜「4」まで縦一列に並んでおり、表横方向には連続予告実行回数が「2」〜「9」まで横一列に並んでいる。連続予告実行回数(2〜9)は現保留数(1〜4)に基づいて所定の確率で選択されるようになっている。図中の「低」は選択される確率が低いことを意味し、「高」は選択される確率が高いことを意味し、「中」は選択される確率が「低」と「高」との間であることを意味し、「−」は未定義を意味している。本例では、例えば「低」は10%、「中」は20%、「高」は残余の確率に設定されている。また、「低」「中」「高」の確率は、例えば最大変動回数決定用乱数の数値範囲により調整されている。
本実施例によるパチンコ機100は第1特図始動口230用の連続予告実行回数抽選テーブルと、第2特図始動口232用の連続予告実行回数抽選テーブルとを有している。このため、現保留数の最大値は「4」に設定されている。なお、“連続”予告であるため、実行回数が「1」以下は選択されないようになっている。また、本例では、連続予告実行回数が6〜9の範囲は未定義であって選択されないようになっているが、これらの範囲も選択されるように連続予告実行回数抽選テーブルを設定してももちろんよい。
図25に示すように、現保留数が「1」の場合には、連続予告実行回数として「2」が選択される確率は「高」(60%)であり、「3」が選択される確率は「中」(20%)であり、「4」または「5」が選択される確率は、それぞれ「低」(10%)である。現保留数が「2」の場合には、連続予告実行回数として「2」または「5」が選択される確率は、それぞれ「低」(10%)であり、「3」が選択される確率は「高」(60%)であり、「4」が選択される確率は「中」(20%)である。現保留数が「3」の場合には、連続予告実行回数として「2」または「3」が選択される確率は、それぞれ「低」(10%)であり、「4」が選択される確率は「高」(60%)であり、「5」が選択される確率は「中」(20%)である。現保留数が「4」の場合には、連続予告実行回数として「2」、「3」または「4」が選択される確率は、それぞれ「低」(10%)であり、「5」が選択される確率は「高」(70%)である。図25では、連続予告実行回数抽選テーブルは、現保留数より多い回数の連続予告実行回数が選択される確率が高くなっているが、現保留数と同数の連続予告回数が選択される確率が最も高くなるように設定されていてもよい。
各連続予告実行回数の選択確率は、例えば第1または第2特図始動口230、232の入賞時に取得された最大変動回数決定用乱数に基づいて設定される。選択確率が「低」では、最大変動回数決定乱数の全範囲の10%の範囲(例えば、全範囲を100とすると、「低」を選択する乱数の範囲は10)と設定し、選択確率が「中」では、最大変動回数決定乱数の全範囲の20%の範囲(例えば、全範囲を100とすると、「中」を選択する乱数の範囲は20)と設定し、選択確率が「高」は、残余の乱数の範囲に設定される。これにより、選択される連続予告実行回数の確率を現保留数に応じて変更できる。図25に示すように、本実施の形態では、特図先読み結果に基づいて、現保留数を超える最大変動回数に亘って高確率予告状態にすることを事前に決定できるようになっている。
本例では、例えば第1または第2特図始動口230、232の入賞時に最大変動回数決定用乱数を取得して、当該乱数の値をRAM308の所定の領域に記憶しておく。主制御部300は、特図先読み処理を実行する際に、先読み対象の保留に対応する最大変動回数決定用乱数をRAM308から読み出し、読み出された最大変動回数決定用乱数と図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルとを用いて最大変動回数、すなわち連続予告実行回数を決定する。
例えば、主制御部300がLED3に対応する特図先読み処理において、図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルに基づいて連続予告実行回数(最大変動回数)を「4」に設定した場合について説明する。
主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグや演出情報とともに、事前判定値情報、最大変動回数および現保留数も送信される。
図24(b)において、第1特図保留ランプ218の3つ目のLED3が消灯するとともに、第1特図表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、最大変動回数や当否判定等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を開始する。さらに、第1副制御部400は、例えば装飾図柄変動表示の開始と同時に、事前判定値情報や最大変動回数に基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「3!」という第1回目の予告報知を行う。本実施例では、例えば演出用キャラクタ画像を用いて連続予告実行回数を遊技者に報知するようになっている。
図24(c)は、装飾図柄変動表示が継続され、演出表示領域208dの演出用キャラクタ画像が非表示となった状態を示している。
図24(d)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾5」、「装飾9」、「装飾3」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
図24(e)は、図24(d)に引き続いて特図1の変動遊技が開始される状態を示している。特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=2)を1だけ減算した値(=1)を特図1保留数記憶領域に記憶し直して第1特図保留ランプ218のLED1を点灯させて他を消灯させる。
さらに、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=2)を1だけ減算するのに同期させて、事前判定値記憶領域内の事前判定値の値(=2)を1だけ減算して事前判定値の値を1にして事前判定値記憶領域に記憶し直し、予告回数記憶領域内の予告回数の値(=3)を1だけ減算して予告回数の値を2にして予告回数記憶領域に記憶し直す。
次いで、第1特別図柄表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cおよび演出表示領域208dの各領域に演出表示が開始される。
主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動開始コマンドが送信される。この図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する当否判定やこの当否判定に基づく演出情報およびRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグの情報とともに、更新された事前判定値(=1)、特図1保留数の値(=1)および予告回数の値(=2)の情報も含まれている。図柄変動開始コマンドに基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「2!」という第2回目の予告報知が行われる。
図24(f)は、特図1の変動遊技の最中を示しており、装飾図柄変動表示が継続され、演出表示領域208dの演出用キャラクタ画像が非表示となった状態を示している。また、この特図1の変動遊技の最中に第1特図始動口230に球が入賞して特図1変動遊技の保留数が1個増加したので、RAM308の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)に1を加算した値(=2)を特図1保留数記憶領域に記憶し直して第1特図保留ランプ218のLED1−2を点灯させて他を消灯させる。図24(f)に示す状態において、特図1変動遊技の保留数が1個増加しているが、現在予告報知中であるため、特図先読み処理や事前判定処理は実行されない。
図24(g)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾7」、「装飾0」、「装飾4」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
図24(h)は、図24(g)に引き続いて特図1の変動遊技が開始される状態を示している。特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=2)を1だけ減算した値(=1)を特図1保留数記憶領域に記憶し直して第1特図保留ランプ218のLED1を点灯させて他を消灯させる。
さらに、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=2)を1だけ減算するのに同期させて、事前判定値記憶領域内の事前判定値の値(=1)を1だけ減算して事前判定値の値を0にして事前判定値記憶領域に記憶し直し、予告回数記憶領域内の予告回数の値(=2)を1だけ減算して予告回数の値を1にして予告回数記憶領域に記憶し直す。
次いで、第1特別図柄表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cおよび演出表示領域208dの各領域に演出表示が開始される。
主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動開始コマンドが送信される。この図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する当否判定やこの当否判定に基づく演出情報およびRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグの情報とともに、更新された事前判定値(=0)、特図1保留数の値(=1)および予告数の値(=1)の情報も含まれている。図柄変動開始コマンドに基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「1!」という第3回目の予告報知が行われる。
図24(i)は、特図1の変動遊技の最中を示しており、装飾図柄変動表示が継続され、演出表示領域208dの演出用キャラクタ画像が非表示となった状態を示している。
図24(j)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾6」、「装飾2」、「装飾7」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
図24(k)は、図24(j)に引き続いて特図1の変動遊技が開始される状態を示している。特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)を1だけ減算した値(=0)を特図1保留数記憶領域に記憶し直して第1特図保留ランプ218の全てのLED1−4を消灯させる。
さらに、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)を1だけ減算するのに同期させて、予告回数記憶領域内の予告回数の値(=1)を1だけ減算して予告回数の値を0にして予告回数記憶領域に記憶し直す。なお、事前判定値の値は既に0となっているので更新処理は行われない。
次いで、第1特別図柄表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cおよび演出表示領域208dの各領域に演出表示が開始される。
主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動開始コマンドが送信される。この図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する当否判定(図24(f)において増加した保留に基づく当否判定)やこの当否判定に基づく演出情報およびRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグの情報とともに、更新された予告回数(=0)や特図1保留数の値(=0)の情報も含まれている。図柄変動開始コマンドに基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「Go!」という第4回目の予告報知が行われる。
図24(m)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾8」、「装飾1」、「装飾5」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「残念!」という外れ報知がなされる。特図保留数が1から0になった後は、第1副制御部400がそれまで変動停止表示された図柄や演出用キャラクタ画像との整合性を判断して、装飾図柄表示装置208に所定の図柄等を表示させるようになっている。本実施例では、演出用キャラクタ画像の「姫」によって予告報知を行っているので、第1副制御部400は、この演出用キャラクタ画像との整合性を判断して最終的な外れの報知にも「姫」の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御している。
このように、本実施例では、従来選ばれ難い長期間の連続予告の選択される確率を向上させることで、遊技者の興趣を向上させると共に、現在の保留数に基づいて連続予告の実行回数を決定しているため、保留不足により連続演出が途中で途切れたりすることなく自然に連続予告演出を実行することが可能となる場合がある。また、本実施例によれば、従来選択され難かった長い期間の変動にまたがる連続予告演出の実行頻度を向上させつつも、連続予告演出が途中で途切れないように実施することが可能となる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100では、予告手段は、事前判定手段による事前判定が行なわれた後で行なわれる図柄表示手段による図柄変動停止表示(例えば、図24(b)〜図24(d)に示す特図1変動遊技の図柄変動停止表示)を1回目として、図柄表示手段が最大変動回数(本実施例では「4」)と同じ回数の図柄変動停止表示(例えば、図24(k)〜図24(m)に示す特図1変動遊技の図柄変動停止表示)を行なうまでの間に予告報知を行うようになっている。これにより、本実施例によれば、大当りを期待させる演出が長い期間に亘って継続する高確率演出状態の出現率を高められ、興趣を向上できる場合がある。
さらに、本実施例のパチンコ機100では、予告手段は、最大変動回数決定手段により決定された最大変動回数(本実施例では「4」)と同じ回数の図柄変動停止表示が図柄表示手段によって行なわれるまでの間(例えば、図24(b)〜図24(m)に示す特図1変動遊技の4回の図柄変動停止表示の間)は、図柄変動停止表示が行われるごとに予告報知(例えば、図24(b)、(e)、(h)、(k)に示す演出表示領域208dにおける演出用キャラクタ画像の「姫」の表示)を行うようになっている。これにより、本実施例によれば、大当りを期待させる演出が長い期間に亘って連続する連続演出状態の出現率を高められ、興趣を向上できる場合がある。
図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルは、図に示すように、特図1および特図2毎に用意されていてもよいし、特図1および特図2の合計数に基づいて用意されていてもよい。本実施例では、同一の連続予告実行回数抽選テーブルが特図1および特図2に用意されているが、特図1は現保留数を超える連続予告実行回数が選択され難く、特図2は現保留数を超える連続予告実行回数が選択され易いように設定された連続予告実行回数抽選テーブルが用意されていてもよい。
また、電サポの有無等の保留増加率の異なる状態に対応して、連続予告の実行の可否や確率を異ならせていてもよい。
本実施例では、遊技状態に関わらず、共通の連続予告実行回数抽選テーブルが用いられているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、所定の第1の遊技状態(例えば、電サポあり)と第1の遊技状態よりも遊技球が第2の始動領域(例えば、第2特図始動口232)に進入し難い第2の遊技状態(例えば、電サポなし)の一方から他方に第2の始動領域への遊技球の進入しやすさを変化させる進入率変化手段(例えば、図10参照)を備え、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数(例えば、図25に示す現保留数)以下の数が最大変動回数決定手段によって最大変動回数(例えば、図25に示す連続予告実行回数)として決定される確率を第1の確率とし、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数より多い数が最大変動回数決定手段によって最大変動回数として決定される確率を第2の確率とした場合に、第2の遊技状態では、第2の確率よりも第1の確率の方が高く、第1の遊技状態では、第1の確率よりも第2の確率の方が高くなるように、例えば連続予告実行回数抽選テーブルが設定されていてもよい。
第1または第2特図始動口230、232への入賞率が高い電サポ中に、大当りを期待させる演出が長い期間に亘って継続する高確率演出状態の出現率を高めることで、保留を先読みした結果に基づかない演出であることが遊技者にばれ難く、興趣を向上できる場合がある。また、第2の遊技状態における第2の確率をゼロとしてもよい。さらに、第1の遊技状態における第1の確率をゼロとしてもよい。
現保留数を超える連続予告演出を実行した場合、連続予告演出の実行回数が抽選結果と無関係であることが熟練者には分かってしまい、興趣を低下する恐れがある。そのため、現保留数を超える回数の連続予告は、保留内に当りがある場合や、遊技状態が潜伏確変にある場合等の遊技者が有利な状態にいる場合にのみ実行されるようにしていてもよい。また、現保留数に対して回数に開きのある連続予告実行回数は、遊技者に有利な条件が成立した場合にのみ選択される可能性が高く設定されていてもよい。極端な例として、保留数が1個のときに連続予告演出が100回と設定されれば、当りまたは遊技状態が確変であることが分かるようにしてもよい。
本実施例では、連続予告演出中に特図変動遊技の保留数が増加しても特図先読み処理を実行していないが、連続予告演出の実行中に増加した保留に対して特図先読み処理を行い、先読み結果に基づいて連続予告演出の短縮・延長等を行ってもよい。
図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルは、現保留数に対して連続予告実行回数の選択される確率がそれぞれ高中低で設定されている。現保留数が少ない場合には、大きい連続予告実行回数が選択され難くまたは選択されないようになっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、保留数に基づかずに連続予告を行う従来技術との明らかな差異を有している。
また、本実施例によれば、連続予告の残りの実行回数が明確に分かる態様で遊技者に報知することで、指定された回転数まで遊技者の興趣を維持することが可能となる。
図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルは、特図変動遊技の保留数が多い場合よりも保留数が少ない場合には、保留数を超える実行回数を選択し易く設定されている。例えば、現保留数(=4)の場合に連続予告実行回数(=5)が選択される確率は70%であり、現保留数(=3)の場合に連続予告実行回数(=4または5)が選択される確率は80%であり、現保留数(=2)の場合に連続予告実行回数(=3、4または5)が選択される確率は90%であり、現保留数(=1)の場合に連続予告実行回数(=2、3、4または5)が選択される確率は100%である。また、図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルは、現保留数毎に連続予告実行回数の選択率が異なっている。
特図2用の連続予告実行回数抽選テーブルは、特図1用の連続予告実行回数抽選テーブルより、特図変動遊技の保留数が多い場合よりも保留数が少ない場合に保留数を超える連続予告実行回数を選択し易く設定されていてもよい。
連続予告実行回数は、現在の保留数を超える回数であって、且つ保留最大数以下の範囲で決定されてもよい。
通常状態や確変状態等の遊技状態に応じて、連続予告実行回数抽選テーブルを切替えて使用するようにしてもよい。例えば連続予告実行回数抽選テーブルは、電サポ中には大きい連続予告実行回数の選択される確率が高く設定されていてもよい。
連続予告の実行中に、現在の保留数を確認し、連続予告実行回数を達成できない可能性が高ければ、少なくとも連続予告実行回数を決定する際に参照した保留数を超える回数に連続予告実行回数を再設定し、継続して連続予告を行うようにしてもよい。あるいは、連続予告の実行中に、現在の保留数を確認し、連続予告実行回数を達成できない可能性が高ければ連続予告の実行を中止するようにしてもよい。
例えば、特図変動遊技の保留数(=3)に基づき連続予告実行回数(=5)を選択して、増加した4球目の保留の先読み結果が大当りの場合には、連続予告実行回数を4に再設定するようにしてもよい。連続予告実行開始時には遊技者の期待を煽りつつ、実際の抽選結果に基づき動作を変更することで、違和感のない自然な演出を見せることが可能となる場合がある。
また、例えば、特図変動遊技の保留数(=3)に基づき連続予告実行回数(=5)を選択し、増加した6球目の保留の先読み結果が大当りの場合には、連続予告実行回数を6に再設定するようにしてもよい。連続予告の実行により長時間遊技者の興趣を向上させると共に、実際の抽選結果に基づき動作を変更することで、違和感の無い自然な演出を見せることが可能となる場合がある。
さらに、例えば、特図変動遊技の保留数(=3)であり且つ3球目の保留の特図先読み結果が大当りの場合には、保留最大数を超える10に連続予告回数を設定するようにしてもよい。あえて実行がほぼ不能な回数の連続予告実行回数を報知することで、遊技者に有利な条件が成立したことを報知する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中に先読み結果を報知する実施例2について図26を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100は、連続予告の最中に保留数が増加しない場合には、連続予告を途中で中止する点に特徴を有している。
図26は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄の変動表示の一例を(a)〜(j)への時系列で示している。図26(a)〜(j)はそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が配置された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208左下方に第1特図保留ランプ218が配置され、その右側に第2特図保留ランプ220が配置されている。第1特図保留ランプ218と第2特図保留ランプ220の下方には第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214がそれぞれ配置されている。
また、第1特図保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第1特図保留ランプ218の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
第2特図保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第2特図保留ランプ220の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。なお、図において、第1および第2特別図柄保留ランプ218、220の●印は特図変動遊技が保留されていることを表し、○印は特図変動遊技が保留されていないことを表している。
図26(a)において、まず、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cには非電サポ中での前回の特図変動遊技の停止図柄として「装飾6」、「装飾2」、「装飾2」がそれぞれ停止表示されている。図26(a)は、この前回の特図変動遊技中に第1特図始動口230に遊技球が2個入球し、第1特図保留ランプ218の2つのLED1−2が赤色に発光して特図1変動遊技が2つ保留されている状態を示している。一方、第2特図保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態である。
図26(a)に示すように、装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dには演出表示画像を停止表示していないので、前回の特図変動遊技中には少なくとも予告報知が行われていない。このため、例えば図7に示す入賞受付処理(ステップS217)において主制御部300は、図26(a)に示す抽選結果を報知するに至る特図変動遊技中に、第1特図始動口230に球が入賞して特図1変動遊技の保留数が1増加していると判断すると、特図先読み処理(ステップS224)を実行する。
本例では、前回の特図変動遊技の最中に第1特図始動口230に遊技球が2個入球して、第1特図保留ランプ218の左端から2つ目までの2個のLED1−2が点灯するとともに、特図1についての特図関連抽選処理(ステップS231)での当否判定を行うよりも前に、RAM308内の特図1当選乱数値の記憶領域(始動情報記憶手段の一例)の特図1当選乱数値(始動情報の一例)を先読みする特図先読み処理(ステップS224)が主制御部300により行われる。
先読み処理では当否判定で用いる図22に示す大当り判定テーブルおよび小当り判定テーブルを参照し、主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて、先読みした特図1当選乱数値に基づき将来の特図1の変動遊技が当選(大当りまたは小当り)となるか、不当選(外れ)となるかの判定を行う。本例では、2個の入球のいずれも不当選と判定され、さらに、特図1変動遊技の保留数が増加する毎に特図先読み処理を実行した結果、第1特別図柄保留ランプ212の左から2個目のLED2に対応する2回目の特図先読み処理において、連続予告を実行することが決定され、且つ、連続予告実行回数(最大変動回数)を「4」に設定した場合について説明する。主制御部300は、連続予告を実行することを決定すると、次に連続予告の実行回数を決定するための処理を実行する。本実施例における連続予告実行回数を決定するための処理は、上記実施例1と同様であるため、説明は省略する。
図26(a)において、主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグや演出情報とともに、事前判定値情報、最大変動回数および現保留数も送信される。
図26(b)において、第1特図保留ランプ218の2つ目のLED2が消灯するとともに、第1特図表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、最大変動回数や当否判定等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を開始する。さらに、第1副制御部400は、例えば装飾図柄変動表示の開始と同時に、事前判定値情報や最大変動回数に基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「3!」という第1回目の予告報知を行う。本実施例では、例えば演出用キャラクタ画像を用いて連続予告実行回数を遊技者に報知するようになっている。
図26(c)は、装飾図柄変動表示が継続され、演出表示領域208dの演出用キャラクタ画像が非表示となった状態を示している。
図26(d)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾5」、「装飾9」、「装飾3」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
図26(e)は、図26(d)に引き続いて特図1の変動遊技が開始される状態を示している。特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)を1だけ減算した値(=0)を特図1保留数記憶領域に記憶し直して第1特図保留ランプ218の全てのLED1−4を消灯させる。
さらに、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)を1だけ減算するのに同期させて、事前判定値記憶領域内の事前判定値の値(=1)を1だけ減算して事前判定値の値を0にして事前判定値記憶領域に記憶し直し、予告回数記憶領域内の予告回数の値(=3)を1だけ減算して予告回数の値を2にして予告回数記憶領域に記憶し直す。
次いで、第1特別図柄表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cおよび演出表示領域208dの各領域に演出表示が開始される。
主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動開始コマンドが送信される。この図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する当否判定やこの当否判定に基づく演出情報およびRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグの情報とともに、更新された事前判定値(=0)、特図1保留数の値(=0)および予告回数の値(=3)の情報も含まれている。図柄変動開始コマンドに基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「2!」という第2回目の予告報知が行われる。
図26(f)は、特図1の変動遊技の最中を示しており、装飾図柄変動表示が継続され、演出表示領域208dの演出用キャラクタ画像の「姫」からのメッセージとして吹き出しに「何か起こるかも!頑張って保留を増やして!」という保留数の増加を促す報知が連続予告の実行中に行われている。例えば、第1副制御部400は、特図1保留数の値(=0)の情報を含むコマンドを受信しているので、第2副制御部500を介して保留数の増加を促す報知を装飾図柄表示装置208に表示させている。なお、第1副制御部400は、特図1保留数の値(=0)の情報を含むコマンドを受信した場合であっても、保留数の増加を促す報知を行わないようにしてももちろんよい。
図26(g)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾7」、「装飾0」、「装飾4」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
本例では、連続予告実行回数は4回に設定されているものの、連続予告中に特図1または特図2の保留数が増加していない。このため、第1副制御部400は、特図1保留数の値(=0)の情報を含むコマンドを受信したことに基づいて、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「残念!またね〜」という報知を行い、連続予告を終了する。このように、本実施例では、特図変動遊技の保留数がなくなって変動遊技の連続性が途切れる時点(図26(g)および図26(h)の間に示す破線の時点)で連続予告実行回数をクリアする(予告回数記憶領域に記憶されている値を0に記憶し直す)ようになっている。例えば、主制御部300は、特図1保留数の値および特図2保留数の値のいずれもが「0」となったことを連続予告実行回数のクリア条件として、第1副制御部400を制御するようになっている。
図26(h)において、図26(g)までの連続予告が終了した後に、第1特図始動口230に遊技球が1個入球し、第1特図保留ランプ218の1つのLED1が赤色に発光して特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。一方、第2特図保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態である。図26(g)において連続予告は終了し且つ連続予告をすることも決定されていないので、例えば図7に示す入賞受付処理(ステップS217)において主制御部300は、特図1変動遊技の保留数が1増加していると判断して、特図先読み処理(ステップS224)を実行する。本例では、当該特図先読み処理により、不当選と判定され、さらに、連続予告が実行されないと決定された場合について説明する。
図26(h)において、主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグや演出情報とともに現保留数も送信される。
図26(i)において、第1特図保留ランプ218の1つ目のLED1が消灯するとともに、第1特図表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、最大変動回数や当否判定等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部500を介して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を開始する。なお、演出表示領域208dには予告報知はされない。
図26(j)は特図1変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾6」、「装飾2」、「装飾7」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
連続予告演出の実行中に特図変動遊技の保留がなくなり、所定期間の経過後に入球を検出した場合に連続予告演出の続きを実行すると、連続予告演出が本来持つ「予告を連続的に見せる」という効果が失われてしまう。また、この所定期間に遊技者が入れ替わる恐れがあり、その場合には入れ替わった遊技者に連続予告の最後の部分だけが表示されてしまい混乱を与える恐れがある。そのため、本実施例で説明したように、保留が途切れた場合には連続予告演出実行回数をクリアする方が好ましい。また、図26(g)に示すように、連続予告演出実行回数をクリアする場合、最後に行われる連続演出(連続予告実行回数としては途中)において、後に違和感を残さないような態様での演出報知を行うとよい。
また、図26(f)に示すように、連続予告演出の実行中に保留増加を促す報知を行うことで、以降の変動遊技における遊技者の期待感を想起させ、遊技を継続させることが可能となる。また、保留増加を促す報知を行った場合に、保留の増加を達成した場合には、抽選に関わらないミッション的な要素でのご褒美として、連続予告演出の最終表示において稀少な画像の表示や演出の実行を行ってもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技中に先読み結果を報知する実施例3について図27および図28を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100は、所定回転数の変動パターン切り替えと現在保留数とに基づいて連続予告実行回数を決定する点に特徴を有している。
図27(a)は、大当りに当選して電サポ状態になった後の第81回目から第96回目までの特図変動遊技の変動パターンを示している。図中左から右に時の経過を表している。図27(b)は、本実施例において用いられる連続予告実行回数テーブルを示している。図27に示す表の左側には保留合計数が「0」〜「8」まで縦一列に並んでおり、表横方向には次の回転数が「81」〜「91」まで横一列に並んでいる。表中の保留合計数は、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数との合計数である。図中の項目欄以外の数値(2〜11)は、連続予告実行回数を表している。連続予告実行回数(2〜11)は現保留数(0〜8)と次の回転数とに基づいて選択されるようになっている。例えば、連続予告実行回数が「11」と決定されると、81〜91回目までの11回転において連続予告が実行される。また、「−」は否実行(非設定)を表している。否実行の領域では、連続予告演出の実行中に特図変動遊技の保留が不足する恐れがあるので、連続予告演出は実行しないように設定されている。しかしながら、電サポ状態であれば、第1または第2特図始動口230、232への入賞の確率は高くなるので、図27(b)に示す否実行の領域にも所定の連続予告実行回数を設定してももちろんよい。なお、「特訓モード」とは、特図変動遊技においてリーチが多発する状態をいう。
図27(a)に示すように、本実施例では、例えば第81回目から第90回目までの間が連続予告演出実行期間として設定されており、図7に示す特図先読み処理(ステップS224)がこの期間に実行される。また、この期間では、例えば特図変動パターンとしてテーブル2が選択されている。特図先読み処理を実行して予告報知をすることが決定されると、図27(b)の連続予告実行回数テーブルに基づいて連続予告実行回数(最大実行回数)が決定される。
例えば、第81回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「8」である場合には、連続予告実行回数として「11」が設定される。一方、保留合計数が「0〜7」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第82回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「7または8」である場合には、連続予告実行回数として「10」が設定され、保留合計数が「0〜6」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第83回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「6〜8」である場合には、連続予告実行回数として「9」が設定され、保留合計数が「0〜5」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第84回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「5〜8」である場合には、連続予告実行回数として「8」が設定され、保留合計数が「0〜4」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第85回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「4〜8」である場合には、連続予告実行回数として「7」が設定され、保留合計数が「0〜3」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。
また、例えば、第86回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「3〜8」である場合には、連続予告実行回数として「6」が設定され、保留合計数が「0〜2」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第87回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「2〜8」である場合には、連続予告実行回数として「5」が設定され、保留合計数が「0〜1」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第88回目の特図変動遊技の最中に、保留合計数が「1〜8」である場合には、連続予告実行回数として「4」が設定され、保留合計数が「0」の場合には、一旦決定された連続予告は取り止めになる。例えば、第89回目の特図変動遊技の最中では、保留合計数に関わらず、連続予告実行回数として「3」が設定される。例えば、第90回目の特図変動遊技の最中では、保留合計数に関わらず、連続予告実行回数として「2」が設定される。
図27(a)に示すように、本実施例では、例えば第91回目から第96回目までの間は、特訓モードとして設定されており、特図変動パターンとしてテーブル3が選択される。また、この期間は遊技者の期待感を高める演出が実行される期間であって、例えは全ての変動でリーチ演出が行われるようになっている。このため、図27(b)に示すように、次の回転数が「91」では、保留合計数に関わらず、特訓モード開始が選択されるようになっている。
次に、本実施例によるパチンコ機100で特図変動遊技中に先読み結果を報知する実施例について図28を用いて簡述する。図28は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄の変動表示の一例を(a)〜(d)への時系列で示している。図28(a)〜(d)はそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が配置され、右側に演出可動体224が配置された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208左下方に第1特図保留ランプ218が配置され、その右側に第2特図保留ランプ220が配置されている。第1特図保留ランプ218と第2特図保留ランプ220の下方には第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214がそれぞれ配置されている。
また、第1特図保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第1特図保留ランプ218の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
第2特図保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。第2特図保留ランプ220の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。図において、第1および第2特別図柄保留ランプ218、220の●印は特図変動遊技が保留されていることを表し、○印は特図変動遊技が保留されていないことを表している。
図28(a)は、例えば決定された連続予告実行回数(=11)に対して、10回目までの予告報知を実行し、特図変動遊技が終了した状態を示している。主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動停止コマンドが送信される。この図柄変動停止コマンドを受信すると、特図1変動遊技開始時に送信されていたLED1に対応する当否判定結果(外れ)に基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に「装飾2」、「装飾5」、「装飾1」の装飾図柄が停止表示されて、当該特図1変動遊技が外れであったことが示される。
図28(b)は、図28(a)に引き続いて特図1の変動遊技が開始される状態を示している。特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)を1だけ減算した値(=0)を特図1保留数記憶領域に記憶し直して第1特図保留ランプ218の全てのLED1−4を消灯させる。
さらに、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値(=1)を1だけ減算するのに同期させて、事前判定値記憶領域内の事前判定値の値(=1)を1だけ減算して事前判定値の値を0にして事前判定値記憶領域に記憶し直し、予告回数記憶領域内の予告回数の値(=1)を1だけ減算して予告回数の値を0にして予告回数記憶領域に記憶し直す。
次いで、第1特別図柄表示装置212が特図1変動遊技を開始する。これに同期して、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cおよび演出表示領域208dの各領域に演出表示が開始される。
主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)により、図柄変動開始コマンドが送信される。この図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、第1特図保留ランプ218のLED1に対応する当否判定やこの当否判定に基づく演出情報およびRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している種々のフラグの情報とともに、更新された事前判定値(=0)、特図1保留数の値(=0)および予告回数の値(=0)の情報も含まれている。図柄変動開始コマンドに基づき、左中右図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに演出用キャラクタ画像の「姫」を表示するとともに「姫」からのメッセージとして吹き出しに「Go!」という第11回目の予告報知(設定された最後の予告報知)が行われる。
図28(c)に示す特図変動遊技は、図27(a)に「変動」として表された第91回目の特図変動遊技に相当している。このため、主制御部300から第1副制御部400に対するコマンド設定送信処理(ステップS233)において送信されたコマンドデータに基づき、第1副制御部400は、演出可動体224を制御して、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとを駆動して、装飾図柄表示装置208の前方にまで移動する報知演出を行う。
図28(d)は特図1変動遊技の最中の状態を示している。第91回目からの特図変動遊技は特訓モードであるため、図28(d)では遊技状態が例えばリーチ状態になっている。その後、図28(a)に示すLED1に基づく当否判定が「当り」であるならば、「当り」を報知する図柄(例えば、「装飾7」、「装飾7」、「装飾7」)が左中右図柄表示領域208a−cに表示される。一方、図28(a)に示すLED1に基づく当否判定が「外れ」であるならば、「外れ」を報知する図柄(例えば、「装飾7」、「装飾2」、「装飾7」)が左中右図柄表示領域208a〜208cに表示される。
従来のパチンコ機の回数決め打ちの連続演出では、現保留数に基づかずに連続予告実行回数を決定していたため、保留切れにより、連続予告演出自体が途切れたり、所定の変動数の経過に基づく後の演出が始まらずに演出の連続性が崩れたりする場合があった。これに対し、本実施例では、現保留数と所定の変動数(例えば、次の回転数)とに基づいて連続予告実行回数を決定することで、所定の変動数の経過に基づいて実行される演出と連続予告演出との連続性を高めることができ、連続予告演出により向上された興趣を後の演出へと引き継ぐことが可能となる場合がある。
また、本実施例では、所定の回転数での変動パターンの切り替えに基づいて連続予告演出の実行回数を決定しているが、変動パターンの切り替え以外にも特図や普図の抽選確率の切り替え(回数切りの確変、時短終了等)に基づいて連続予告演出の実行回数を決定してもよい。また、図27(b)に示す連続予告実行回数テーブルでは、連続演出の実行可否だけを決定するように構成されているが、図25に示す連続予告実行回数抽選テーブルのように、現保留合計数と次の回転数とに基づいて連続演出の実行確率をそれぞれで異ならせて設定されていてももちろんよい。
また、特図変動遊技の回転数に基づく変動パターンの変更タイミングが特図変動遊技の保留最大数の範囲内になった場合に、現保留数に基づいて連続予告の実行可否および回数を決定するようにしてもよい。
特図先読み処理(ステップS224)では特図1変動遊技中の場合にのみ、特図2当選乱数値を先読みしたり、特図1変動遊技中以外でも、所定の状態では特図2当選乱数値を先読みしたりするように構成してもよい。
乱数値のセットとして、特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値の組や特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値の組を例示したが、これに限定されず、乱数値のセットは、大当りか否かの判定に使用するための乱数値、小当りか否かの判定に使用するための乱数値、特図の変動表示後に停止表示させる図柄を決定するための乱数値、特図の変動を開始してから停止させるまでの時間を決定するための乱数値、特図(または装飾図柄)の変動を開始した後で特定のリーチ状態にしてから停止させるか否かを決定するための乱数値など、所定の乱数値1種類であってもよいし、所定の複数の乱数値であってもよい。
カウンタ回路318が2つの16ビットカウンタ値を生成する例を示したが、これに限定されず、所定の乱数を生成される乱数生成回路であればよく、例えば予め記憶している乱数テーブル内の複数の値から所定のタイミング(例えば水晶発振器316aの信号が所定の態様(例えばオフからオン)に変化したタイミング)で順次値を取り出すことで構成されていてもよい。
カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから特図1当選乱数値および図柄決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納される例を示したが、これに限定されず、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから取得した値を一旦RAM308に設けた一時記憶領域に記憶するようにし、該一時記憶領域に記憶されている値を特図1乱数値記憶領域に取得順に格納してもよい。この場合、特図1乱数値記憶領域および一時記憶領域の両方によって第1の始動情報記憶手段が構成されているものとしても良い。
同様に、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから特図2当選乱数値および図柄決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納される例を示したが、これに限定されず、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから取得した値を一旦RAM308に設けた一時記憶領域に記憶するようにし、該一時記憶領域に記憶されている値を特図2乱数値記憶領域に取得順に格納してもよい。この場合、特図2乱数値記憶領域および一時記憶領域の両方によって第2の始動情報記憶手段が構成されているものとしても良い。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図29に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図29に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図30(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2008が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (5)

  1. 遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
    前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
    前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
    前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の状態から前記有利度が第2の有利度である第2の状態に状態を移行させる状態移行手段と、
    図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、
    前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
    前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、
    前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを予告するための予告報知を行う予告手段と、
    前記予告手段により前記予告が行なわれる期間を示す最大変動回数を決定する最大変動回数決定手段とを備え、
    前記最大変動回数決定手段により決定された前記最大変動回数と同じ回数の前記図柄変動停止表示が前記図柄表示手段によって行なわれるまでの間に、前記予告手段が前記予告報知を行うように構成され、
    所定の条件が成立した場合に、前記始動情報記憶手段に記憶された始動情報の数よりも多い所定の数を前記最大変動回数決定手段が前記最大変動回数として決定すること
    を特徴とする遊技台。
  2. 請求項1記載の遊技台において、
    前記予告手段は、
    前記事前判定手段による事前判定が行なわれた後で行なわれる前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を1回目として、前記図柄表示手段が前記最大変動回数と同じ回数の図柄変動停止表示を行なうまでの間に前記予告報知を行なうこと
    を特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台において、
    前記予告手段は、
    前記最大変動回数決定手段により決定された前記最大変動回数と同じ回数の前記図柄変動停止表示が前記図柄表示手段によって行なわれるまでの間は、前記図柄変動停止表示が行なわれるごとに前記予告報知を行なうこと
    を特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台において、
    所定の第1の遊技状態と前記第1の遊技状態よりも遊技球が第2の始動領域に進入し難い第2の遊技状態の一方から他方に前記第2の始動領域への遊技球の進入しやすさを変化させる進入率変化手段を備え、
    前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数以下の数が前記最大変動回数決定手段によって前記最大変動回数として決定される確率を第1の確率とし、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数より多い数が前記最大変動回数決定手段によって前記最大変動回数として決定される確率を第2の確率とした場合に、
    前記第2の遊技状態では、前記第2の確率よりも前記第1の確率の方が高く、
    前記第1の遊技状態では、前記第1の確率よりも前記第2の確率の方が高くなるようにしたこと
    を特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台において、
    前記始動領域は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第1の始動領域と、前記遊技球が進入する入り口の大きさが第1の大きさと前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさの一方から他方に大きさを変化させることが可能な第2の始動領域とを有し、
    前記第2の始動領域は、前記第1の遊技状態中は前記第2の遊技状態中よりも前記第2の大きさである期間が長くなるように構成されており、
    前記始動情報記憶手段は、
    前記第1の始動領域に前記遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段と、
    前記第2の始動領域に前記遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段と
    を有し
    前記始動情報取得手段は、
    前記第1の始動情報記憶手段および前記第2の始動情報記憶手段のうちの両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、
    前記第1の始動情報記憶手段および前記第2の始動情報記憶手段のうちの一方にのみ前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成されており、
    前記始動情報先読手段は、前記第2の遊技状態中のみ、前記第1の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報も先読みするように構成されており、
    前記第1の始動情報記憶手段および前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数以下の数が前記最大変動回数決定手段によって前記最大変動回数として決定される確率を第1の確率とし、
    前記第1の始動情報記憶手段および前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数より多い数が前記最大変動回数決定手段によって前記最大変動回数として決定される確率を第2の確率とし、
    前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数以下の数が前記最大変動回数決定手段によって前記最大変動回数として決定される確率を第3の確率とし、
    前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数より多い数が前記最大変動回数決定手段によって前記最大変動回数として決定される確率を第4の確率とし、
    前記第2の遊技状態では、前記第2の確率よりも前記第1の確率の方が高く、
    前記第1の遊技状態では、前記第3の確率よりも前記第4の確率の方が高くなるようにしたこと
    を特徴とする遊技台。
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