以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224(224a、224b)を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技をそれぞれ所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサ(ゲートセンサ)が検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備えている。扉部材234aの閉鎖中は、可変入賞口234への球の入球が困難(例えば、入球不可能)であり、扉部材234aが開放されると、可変入賞口234への球の入球が容易になる。特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(246a、246b)(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設される。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インターフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。また、第1副制御部400は、双方向のインターフェースを介して、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と通信できるようになっている。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特別図柄(特図)1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特別図柄(特図)2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図H」までの8種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」〜「特図D」はそれぞれ大当り図柄1〜4である。「特図E」および「特図F」はそれぞれ小当り図柄1、2である。大当り図柄1〜4および小当り図柄1、2毎に遊技者に対する有利度がそれぞれ異なっている。有利度としては、後程詳述するが、例えば、可変入賞口234の開放回数(例えば、15ラウンドや2ラウンド)、可変入賞口234の開放時間、大当り遊技後の特図確変状態や電サポ状態が挙げられる。
「特図G」および「特図H」は、それぞれはずれ図柄1、2であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、例えば、「特図A」の大当り図柄1に対応した当りを報知する場合には、各図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄組合せ2(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。「特図B」の大当り図柄2に対応した当りを報知する場合には、各図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄組合せ1(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。
また、「特図C」の大当り図柄3や「特図D」の大当り図柄4に対応した報知をする場合には、装飾図柄組合せ3である「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図E」および「特図F」の小当り図柄1、2に対応する当りを報知する場合には、装飾図柄組合せ4である「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図G」のはずれ図柄1、「特図H」のはずれ図柄2を報知する場合には、各図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタの初期値と、当否判定結果が「はずれ」の場合の図柄決定に使用されるはずれ図柄乱数カウンタの初期値とをそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。また基本乱数初期値更新処理では、普図タイマ乱数値および特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。これらの乱数カウンタは、主制御部300のRAM308に設けられている。
例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、他の乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。
このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタと、はずれ図柄乱数値を生成するための乱数カウンタとを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に一周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に一周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、はずれ用図柄乱数カウンタが一周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当否判定用乱数値を取得し、RAM308に設けた大当り図柄乱数カウンタおよび小当り図柄乱数カウンタからそれぞれ大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値を取得して、特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内には、当否判定用乱数値、大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値のセットが、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の乱数値のセット(当否判定用乱数値、大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値)のデータが消去されるとともに、残余の乱数値のセットのデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の乱数値のセットのデータの次の保留順位に、新たな乱数値のセットのデータが書き込まれる。
第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当否判定用乱数値を取得し、RAM308に設けた大当り図柄乱数カウンタおよび小当り図柄乱数カウンタからそれぞれ大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値を取得して、特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内には、当否判定用乱数値、大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値のセットが、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の乱数値のセットのデータが消去されるとともに、残余の乱数値のセットのデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の乱数値のセットのデータの次の保留順位に、新たな乱数値のセットのデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して、対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理とは、当否判定の前に特図変動遊技の保留の中の当否判定用乱数値、大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値を参照することをいう。この特図先読み処理は、特図2および特図1についての特図関連抽選処理(ステップS229、S231)での当否判定を行うよりも前に、RAM308内の一時領域に格納されている特図1または特図2の当否判定用乱数値を先読みする。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、以下の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、第2特図保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の第2特図保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1〜4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特図表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後程詳述する抽選処理により、図5(a)に示す特図2の停止図柄「特図A」〜「特図H」のいずれかの態様となるように、第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特図表示装置214は、「特図A」〜「特図H」のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために、上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために、上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために、上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために、上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材は多く開きやすい。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延の状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために、上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
特図2状態更新処理(ステップS225)および特図1状態更新処理(ステップS227)では、特図変動遊技を終了させる処理、すなわち図16における状態変更用カウンタ初期値または図20におけるテーブル変更用カウンタ初期値を設定後、当該カウンタ値を順次デクリメントする処理が行われる。また、特図2状態更新処理(ステップS225)および特図1状態更新処理(ステップS227)では、特図変動遊技後の大当り遊技の開始時に、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214に停止表示されている特図停止図柄と、大当り遊技開始時の状態が一般状態または特別状態のいずれであるかが参照される(図10乃至図13参照)。
ステップS225およびステップS227の特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)では、特図乱数値記憶領域(例えば、特図2乱数値記憶領域)から乱数値のセット(例えば、特図2の当否判定用乱数値、大当り図柄乱数値および小当り図柄乱数値など)を取得し、後述する図9のテーブルなどを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図乱数値記憶領域から最も過去に記憶された乱数値のセットを取り出した後、特図乱数値記憶領域における該乱数値のセットの記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき、特図乱数値記憶領域から取り出した乱数値のセットをRAM308に設けた一時領域(始動情報記憶手段の一例)に記憶し、この一時領域に記憶している該乱数値のセットに基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。以上のような特図2関連抽選処理の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様に行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であれば、主制御部300のRAM308に格納されている各種フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号、および特図先読み処理での事前判定値情報をコマンドデータに含む。コマンド種別が図柄変動停止コマンドの場合であれば、各種フラグの値や特図先読み処理での事前判定値情報などをコマンドデータに含む。コマンド種別が入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などをコマンドデータに含む。コマンド種別が大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値および大当りラウンド数などを含む。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータに、デバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、および可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している各種フラグの値や特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している各種フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
また、特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)において決定された、当否判定(大当りか否か)、変動時間(タイマ番号)および停止図柄の3つの情報は、コマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込処理(コマンド受信割込処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理(タイマ割込処理)のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン制御処理を行う。例えば、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、ランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS319では、情報送信処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行される第1副制御部コマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300から出力されるストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300から出力されたコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行される第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)のステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図9乃至図33を用いて説明する。図9乃至図24に示す各種テーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図9は、特図2関連抽選処理(ステップS229)での特図2の当否判定処理または特図1関連抽選処理(ステップS231)での特図1の当否判定処理で用いるデータテーブルであって、図9(a)は大当り判定テーブルの一例を示し、図9(b)は小当り判定テーブルの一例を示している。
大当り判定テーブルおよび小当り判定テーブルは、左列の「特図確変」および右列の「乱数範囲」の2項目で構成されている。左列の「特図確変」は、「なし」と「あり」に区分されている。右列の「乱数範囲」は、取得した当否判定用乱数値と比較する乱数範囲を示している。本例では、特図確変「なし」の場合の大当りの乱数範囲として10001〜10162が割り当てられ、同場合の小当りの乱数範囲として10163〜11255が割り当てられている。また、特図確変「あり」の場合の大当りの乱数範囲として10001〜11638が割り当てられ、同場合の小当りの乱数範囲として11639〜12731が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(大当りまたは小当り)とするか不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当否判定用乱数値に対して大当り判定テーブルおよび小当り判定テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、当否判定時に特図確変なしの状態である場合、取得した当否判定用乱数値が10001〜10162の範囲内にあれば特図変動遊技を大当りと判定し、10163〜11255の範囲内にあれば小当りと判定し、これらの範囲外にあればはずれと判定する。本実施形態では、当否判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。特図確変なしの状態で大当りと判定される当否判定用乱数値の数値範囲は10001〜10162(数値範囲の大きさは162)であるから、同状態での大当り当選確率は約1/405(=162/65536)である。また、特図確変なしの状態で小当りと判定される当否判定用乱数値の数値範囲は10163〜11255(数値範囲の大きさは1093)であるから、同状態での小当り当選確率は約1/60(=1093/65535)である。
一方、当否判定時に特図確変ありの状態である場合、取得した当否判定用乱数値が10001〜11638の範囲内にあれば特図変動遊技を大当りと判定し、11639〜12731の範囲内にあれば小当りと判定し、これらの範囲外にあればはずれと判定する。特図確変ありの状態で大当りと判定される当否判定用乱数値の数値範囲は10001〜11638(数値範囲の大きさは1638)であるから、同状態での大当り当選確率は約1/40(=1638/65535)である。また、特図確変ありの状態で小当りと判定される当否判定用乱数値の数値範囲は11639〜12731(数値範囲の大きさは1093)であるから、同状態での小当り当選確率は約1/60(=1093/65535)である。このように、特図変動遊技の大当り当選確率は、特図確変なしの状態よりも特図確変ありの状態の方が高くなるように設定されている。
図9(c)は、図柄決定テーブルの一例を示している。図柄決定テーブルは、左列の「当否判定結果」、中列の「乱数範囲」、右列の「停止図柄」の3項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は、「大当り」、「小当り」および「はずれ」の3つに区分されている。「当否判定結果」の「大当り」の区分に対応して、中列の「乱数範囲」は、取得した大当り図柄乱数値と比較する乱数範囲として、0〜19659、19660〜39320、39321〜52427および52428〜65535に区分されている。左列の「停止図柄」には、上記の乱数範囲0〜19659、19660〜39320、39321〜52427および52428〜65535にそれぞれ対応して、「大当り図柄1」、「大当り図柄2」、「大当り図柄3」および「大当り図柄4」が割り当てられている。
また「当否判定結果」の「小当り」の区分に対応して、中列の「乱数範囲」は、取得した小当り図柄乱数値と比較する乱数範囲として、0〜32767および32768〜65535に区分されている。左列の「停止図柄」には、上記の乱数範囲0〜32767および32768〜65535にそれぞれ対応して、「小当り図柄1」および「小当り図柄2」が割り当てられている。
さらに「当否判定結果」の「はずれ」の区分に対応して、中列の「乱数範囲」は、取得したはずれ図柄乱数値と比較する乱数範囲として、0〜32767および32768〜65535に区分されている。左列の「停止図柄」には、上記の乱数範囲0〜32767および32768〜65535にそれぞれ対応して、「はずれ図柄1」および「はずれ図柄2」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示させる停止図柄を、取得した乱数値に対して図柄決定テーブルを参照して決定する。上述のように、当否判定結果が大当りの場合に使用される大当り図柄乱数値と、当否判定結果が小当りの場合に使用される小当り図柄乱数値とは、第1特図始動口230または第2特図始動口232を遊技球が通過したときに乱数カウンタから抽出、加工して取得される。一方、当否判定結果がはずれの場合に使用されるはずれ図柄乱数値は、停止図柄決定時に取得される。
例えば、当否判定結果が大当りである場合、大当り図柄乱数値が0〜19659の範囲内(数値範囲の大きさは19660)にあるときは停止図柄として大当り図柄1が選択され、大当り図柄乱数値が19660〜39320の範囲内(数値範囲の大きさは19661)にあるときは停止図柄として大当り図柄2が選択され、大当り図柄乱数値が39321〜52427の範囲内(数値範囲の大きさは13107)にあるときは停止図柄として大当り図柄3が選択され、大当り図柄乱数値が52428〜65535の範囲内(数値範囲の大きさは13108)にあるときは停止図柄として大当り図柄4が選択される。
大当り図柄乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、当否判定結果が大当りである場合に、大当り図柄1が選択される確率は約1/3.3(=19660/65536)であり、大当り図柄2が選択される確率は約1/3.3(=19661/65536)であり、大当り図柄3が選択される確率は約1/5(=13107/65536)であり、大当り図柄4が選択される確率は約1/5(=13108/65536)である。
例えば、当否判定結果が小当りである場合、小当り図柄乱数値が0〜32767の範囲内(数値範囲の大きさは32768)にあるときは停止図柄として小当り図柄1が選択され、小当り図柄乱数値が32768〜65535の範囲内(数値範囲の大きさは32768)にあるときは停止図柄として小当り図柄2が選択される。
小当り図柄乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、当否判定結果が小当りである場合に、小当り図柄1が選択される確率および小当り図柄2が選択される確率はいずれも1/2(=32768/65536)である。
例えば、当否判定結果がはずれである場合、はずれ図柄乱数値が0〜32767の範囲内にあるときは停止図柄としてはずれ図柄1が選択され、はずれ図柄乱数値が32768〜65535の範囲内にあるときは停止図柄としてはずれ図柄2が選択される。
図10は、後述する通常状態および確変状態1において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄(特図停止図柄)と、当該図柄が停止表示された後のパチンコ機100の遊技状態(特別状態)との関係の一例を示すテーブルである。図11は、後述する時短状態および確変状態2において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄と、当該図柄が停止表示された後のパチンコ機100の特別状態との関係の一例を示すテーブルである。ここで「特別状態」とは、可変入賞口234の扉部材234aが開閉動作をする状態をいう。本実施形態では、第1特図表示装置212に表示される停止図柄と特別状態との関係と、第2特図表示装置214に表示される停止図柄と特別状態との関係とは共通である。
図10に示す例では、通常状態および確変状態1において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が大当り図柄1のとき、主制御部300は、遊技状態を大当り状態1に移行する制御を行う。また、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が大当り図柄2のとき、主制御部300は、遊技状態を大当り状態1に移行する制御を行う。同様に、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が大当り図柄3または4のとき、主制御部300は、遊技状態を大当り状態3に移行する制御を行う。第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が小当り図柄1または2のとき、主制御部300は、遊技状態を小当り状態に移行する制御を行う。第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄がはずれ図柄1または2のとき、主制御部300は、遊技状態を現状態で継続する制御を行う。
図11に示す例では、時短状態および確変状態2において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が大当り図柄1または2のとき、主制御部300は、遊技状態を大当り状態1に移行する制御を行う。また、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が大当り図柄3または4のとき、主制御部300は、遊技状態を大当り状態2に移行する制御を行う。第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が小当り図柄1または2のとき、主制御部300は、遊技状態を小当り状態に移行する制御を行う。第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄がはずれ図柄1または2のとき、主制御部300は、遊技状態を現状態で継続する制御を行う。
図12は、大当り状態1〜3および小当り状態(特別状態)の具体的な動作態様の一例を示すテーブルである。図12に示すテーブルは、「特別状態」、「ラウンド数[ラウンド]」、「ラウンド中の開放回数[回]」および「最大開放時間[秒/ラウンド]」の各列で構成されている。
図12に示すように、例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態1の場合、大当り遊技の内容は、ラウンド数は15ラウンド(15R)、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回であり、可変入賞口234の最大開放時間は30秒/ラウンドである。また、例えば、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態2の場合、大当り遊技の内容は、ラウンド数は2ラウンド(2R)、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回であり、可変入賞口234の最大開放時間は30秒/ラウンドである。また、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が大当り状態3の場合、大当り遊技の内容は、ラウンド数は2ラウンド(2R)、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回であり、可変入賞口234の最大開放時間は0.1秒/ラウンドである。また、特図1または特図2変動遊技終了時の特別状態が小当り状態の場合、小当り遊技の内容は、可変入賞口234の開放回数は2回であり、可変入賞口234の最大開放時間は0.1秒である。
図13は、一般状態の具体的内容の一例を示すテーブルである。図13に示すテーブルは、「一般状態」、「特図確変」および「電サポ」の各列で構成されている。表中の「なし」は特図確変状態または電サポ状態でないことを示し、「あり」は特図確変状態または電サポ状態であることを示している。ここで「一般状態」とは、扉部材234aが動作せず可変入賞口234が閉鎖されている状態をいう。
図13に示すように、通常状態とは、例えば特図確変状態でなく且つ電サポ状態でないことをいう。時短状態とは、例えば特図確変状態でなく且つ電サポ状態であることをいう。確変状態1とは、例えば特図確変状態であり且つ電サポ状態でないことをいう。確変状態2とは、例えば特図確変状態であり且つ電サポ状態であることをいう。したがって、遊技者にとっては、確変状態2、確変状態1、時短状態および通常状態のこの順に有利な状態となる。
図14は、通常状態または確変状態1において、特図停止図柄に基づき一般状態セットを決定する一般状態セット決定テーブルの一例を示している。一般状態セット決定テーブルは、左列の「特図停止図柄」、右列の「一般状態セット」の2項目により構成されている。ここで、図14には示していないが、例えば図6に示す初期設定1(ステップS101)または初期設定2(ステップS107)等における主制御部300のRAM308クリア時には、一般状態セットが状態セット1に設定されるようになっている。
図14に示す一般状態セット決定テーブルでは、「一般状態セット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄1」に対応して「状態セット2」が割り当てられている。また「一般状態セット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄2」に対応して「状態セット3」が割り当てられ、「特図停止図柄」の「大当り図柄3」および「大当り図柄4」に対応して「状態セット4」が割り当てられている。
例えば、主制御部300の基本回路302は、通常状態または確変状態1において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄1」の場合には、一般状態セットを「状態セット2」に設定する。また基本回路302は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄2」の場合には、一般状態セットを「状態セット3」に設定し、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄3」または「大当り図柄4」のいずれかの場合には、一般状態セットを「状態セット4」に設定する。
図15は、時短状態または確変状態2における一般状態セット決定テーブルの一例を示している。図15に示す一般状態セット決定テーブルでは、「一般状態セット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄1」、「大当り図柄3」および「大当り図柄4」に対応して「状態セット2」が割り当てられている。また「一般状態セット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄2」に対応して「状態セット3」が割り当てられている。
例えば、主制御部300の基本回路302は、時短状態または確変状態2において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄1」、「大当り図柄3」または「大当り図柄4」のいずれかの場合には、一般状態セットを「状態セット2」に設定する。また基本回路302は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄2」の場合には、一般状態セットを「状態セット3」に設定する。
図16は、一般状態セットに基づき一般状態を決定する一般状態決定テーブルの一例を示している。一般状態決定テーブルは、左列の「一般状態セット」、中列の「状態変更用カウンタ初期値」、右列の「一般状態」の3項目により構成されている。「状態変更用カウンタ初期値」は、RAM308内の時短回数記憶部に設定されている状態変更用カウンタの初期値である。状態変更用カウンタは、特図変動遊技が行われる度に1ずつ減算される減算カウンタであり、カウンタ値が0になると停止するようになっている。主制御部300の基本回路302は、状態変更用カウンタの値が1から0になったことを条件に、一般状態の切替えを行う。
「状態変更用カウンタ初期値」は、左列「一般状態セット」の「状態セット1」、「状態セット2」および「状態セット4」に対応して、それぞれ初期値「0」が割り当てられている。また、左列「一般状態セット」の「状態セット3」に対応する状態変更用カウンタ初期値は、上段の初期値「100」と下段の初期値「0」とに区分されている。
「一般状態」は、左列「一般状態セット」の「状態セット1」、「状態セット2」および「状態セット4」にそれぞれ対応して、「通常状態」、「確変状態2」および「確変状態1」が割り当てられている。また、左列「一般状態セット」の「状態セット3」に対応する「一般状態」は、「状態変更用カウンタ初期値」の初期値「100」に対応する上段の「時短状態」と、初期値「0」に対応する下段の「通常状態」とに区分されている。
例えば、主制御部300の基本回路302は、一般状態セットが「状態セット1」に設定されると、一般状態を「通常状態」に設定する。このとき、状態変更用カウンタの初期値は0であるため、特図変動遊技が行われても状態変更用カウンタの値が1から0になることはない。このため、一般状態セットが「状態セット1」以外に切り替わらない限り、一般状態は「通常状態」に維持される。
同様に、基本回路302は、一般状態セットが「状態セット2」または「状態セット4」に設定されると、一般状態を「確変状態2」または「確変状態1」にそれぞれ設定する。これらの場合においても、一般状態セットがそれぞれ「状態セット2」以外または「状態セット4」以外に切り替わらない限り、設定された一般状態が維持される。
一般状態セットが「状態セット3」に設定された場合には、基本回路302は、一般状態を「時短状態」に設定するとともに、状態変更用カウンタの初期値を100に設定する。基本回路302は、状態用変更用カウンタの値が特図変動遊技の度に減算されて0になるまで一般状態を「時短状態」に維持し、状態変更用カウンタの値が1から0になると、一般状態を「通常状態」に移行する。すなわち、一般状態セットが「状態セット3」に設定されると、時短状態で特図変動遊技が100回繰り返され、その後通常状態に移行する。
図17は、通常状態において、特図停止図柄に基づいて特図変動パターン抽選テーブルセットを決定するテーブルセット決定テーブルの一例を示している。テーブルセット決定テーブルは、左列の「特図停止図柄」、右列の「特図変動パターン抽選テーブルセット」の2項目により構成されている。ここで、図17では示していないが、例えば図6に示す初期設定1(ステップS101)または初期設定2(ステップS107)等における主制御部300のRAM308クリア時には、特図変動パターン抽選テーブルセットがテーブルセット1に設定されるようになっている。
図17に示すテーブルセット決定テーブルでは、「特図変動パターン抽選テーブルセット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄1」に対応して「テーブルセット2」が割り当てられている。また「特図変動パターン抽選テーブルセット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄2」に対応して「テーブルセット3」が割り当てられ、「大当り図柄3」および「小当り図柄1」に対応して「テーブルセット4」が割り当てられ、「大当り図柄4」および「小当り図柄2」に対応して「テーブルセット5」が割り当てられている。
例えば、主制御部300の基本回路302は、通常状態において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄1」の場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット2」に設定する。また基本回路302は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄2」の場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット3」に設定し、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄3」または「小当り図柄1」のいずれかの場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット4」に設定し、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄4」または「小当り図柄2」のいずれかの場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット5」に設定する。
図18は、時短状態または確変状態2におけるテーブルセット決定テーブルの一例を示している。図18に示すテーブルセット決定テーブルでは、「特図変動パターン抽選テーブルセット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄1」、「大当り図柄3」および「大当り図柄4」に対応して「テーブルセット2」が割り当てられている。また「特図変動パターン抽選テーブルセット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄2」に対応して「テーブルセット3」が割り当てられ、「小当り図柄1」および「小当り図柄2」に対応して「継続」が割り当てられている。「継続」の場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットの切替えが行われずに現状のテーブルセットが継続して設定される。
例えば、主制御部300の基本回路302は、時短状態または確変状態2において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄1」、「大当り図柄3」または「大当り図柄4」のいずれかの場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット2」に設定する。また基本回路302は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄2」の場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット3」に設定し、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「小当り図柄1」または「小当り図柄2」のいずれかの場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットとして現状のテーブルセットを継続して設定する。
図19は、確変状態1におけるテーブルセット決定テーブルの一例を示している。図19に示すテーブルセット決定テーブルでは、「特図変動パターン抽選テーブルセット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄1」に対応して「テーブルセット2」が割り当てられている。また「特図変動パターン抽選テーブルセット」は、「特図停止図柄」の「大当り図柄2」に対応して「テーブルセット3」が割り当てられ、「大当り図柄3」、「大当り図柄4」、「小当り図柄1」および「小当り図柄2」に対応して「テーブルセット4」が割り当てられている。
例えば、主制御部300の基本回路302は、確変状態1において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄1」の場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット2」に設定する。また基本回路302は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄2」の場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット3」に設定し、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に停止表示される図柄が「大当り図柄3」、「大当り図柄4」、「小当り図柄1」または「小当り図柄2」のいずれかの場合には、特図変動パターン抽選テーブルセットを「テーブルセット4」に設定する。
図20は、特図変動パターン抽選テーブルセットに基づいて特図変動パターン抽選テーブルを決定する抽選テーブル決定テーブルの一例を示している。図20に示す抽選テーブル決定テーブルは、左列の「特図変動パターン抽選テーブルセット」、中列の「テーブル変更用カウンタ初期値」および右列の「特図変動パターン抽選テーブル」により構成されている。テーブル変更用カウンタ初期値は、RAM308内に設けられたテーブル変更用カウンタの初期値である。テーブル変更用カウンタは、特図変動遊技が行われる度に1ずつ減算される減算カウンタであり、カウンタ値が0になると停止するようになっている。主制御部300の基本回路302は、テーブル変更用カウンタの値が1から0になったことを条件に、特図変動パターン抽選テーブルの切替えを行う。なお、特図変動パターン抽選テーブルである各テーブル1乃至5の具体的な内容は、大当りや小当り等の抽選結果によって異なる場合があるが、詳細は図21乃至図23を用いて後程説明する。
「テーブル変更用カウンタ初期値」は、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット1」に対応して、初期値「0」が割り当てられている。また、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット2」および「テーブルセット3」に対応する「テーブル変更用カウンタ初期値」は、上段の初期値「99」と中段の初期値「1」と下段の初期値「0」とに区分されている。さらに、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット4」および「テーブルセット5」に対応する「テーブル変更用カウンタ初期値」は、上段の初期値「19」と中段の初期値「1」と下段の初期値「0」とに区分されている。
「特図変動パターン抽選テーブル」は、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット1」に対応して「テーブル1」が割り当てられている。また、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット2」に対応する「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル変更用カウンタ初期値」の初期値「99」に対応する上段の「テーブル2」と、初期値「1」に対応する中段の「テーブル5」と、初期値「0」に対応する下段の「テーブル2」とに区分されている。さらに、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット3」に対応する「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル変更用カウンタ初期値」の初期値「99」に対応する上段の「テーブル2」と、初期値「1」に対応する中段の「テーブル5」と、初期値「0」に対応する下段の「テーブル1」とに区分されている。また、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット4」に対応する「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル変更用カウンタ初期値」の初期値「19」に対応する上段の「テーブル3」と、初期値「1」に対応する中段の「テーブル5」と、初期値「0」に対応する下段の「テーブル1」とに区分されている。さらに、左列「特図変動パターン抽選テーブルセット」の「テーブルセット5」に対応する「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル変更用カウンタ初期値」の初期値「19」に対応する上段の「テーブル4」と、初期値「1」に対応する中段の「テーブル5」と、初期値「0」に対応する下段の「テーブル1」とに区分されている。
例えば、主制御部300の基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット1」に設定されると、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル1」に設定する。このとき、テーブル変更用カウンタの初期値は0であるため、特図変動遊技が行われても状態変更用カウンタの値が1から0になることはない。このため、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット1」以外に切り替わらない限り、特図変動パターン抽選テーブルは「テーブル1」に維持される。
また、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット2」に設定された場合には、主制御部300の基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル2」に設定するとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を99に設定する。基本回路302は、テーブル変更用カウンタの値が特図変動遊技の度に減算されて0になるまで特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル2」に維持し、テーブル変更用カウンタの値が1から0になると、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル5」に切り替えるとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を1に再設定する。さらにテーブル変更用カウンタの値が再び1から0になると、基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル2」に切り替える。すなわち、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット2」に設定されると、特図変動遊技は、テーブル2の内容で99回繰り返し実行され、次いでテーブル5の内容で1回実行され、その後はテーブル2の内容で実行される。
特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット3」に設定された場合には、主制御部300の基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル2」に設定するとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を99に設定する。基本回路302は、テーブル変更用カウンタの値が特図変動遊技の度に減算されて0になるまで特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル2」に維持し、テーブル変更用カウンタの値が1から0になると、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル5」に切り替えるとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を1に再設定する。さらにテーブル変更用カウンタの値が再び1から0になると、基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル1」に切り替える。すなわち、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット3」に設定されると、特図変動遊技は、テーブル2の内容で99回繰り返し実行され、次いでテーブル5の内容で1回実行され、その後はテーブル1の内容で実行される。
特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット4」に設定された場合には、基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル3」に設定するとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を19に設定する。基本回路302は、テーブル変更用カウンタの値が0になるまで特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル3」に維持し、テーブル変更用カウンタの値が1から0になると、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル5」に切り替えるとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を1に再設定する。さらにテーブル変更用カウンタの値が再び1から0になると、基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル1」に切り替える。すなわち、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット4」に設定されると、特図変動遊技は、テーブル3の内容で19回繰り返し実行され、次いでテーブル5の内容で1回実行され、その後はテーブル1の内容で実行される。
特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット5」に設定された場合には、基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル4」に設定するとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を19に設定する。基本回路302は、テーブル変更用カウンタの値が0になるまで特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル4」に維持し、テーブル変更用カウンタの値が1から0になると、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル5」に切り替えるとともに、テーブル変更用カウンタの初期値を1に再設定する。さらにテーブル変更用カウンタの値が再び1から0になると、基本回路302は、特図変動パターン抽選テーブルを「テーブル1」に切り替える。すなわち、特図変動パターン抽選テーブルセットが「テーブルセット5」に設定されると、特図変動遊技は、テーブル4の内容で19回繰り返し実行され、次いでテーブル5の内容で1回実行され、その後はテーブル1の内容で実行される。
ここで本実施の形態では、テーブル5は、特定の期間のみ(例えば特定の1回のみ)に選択される特図変動パターン抽選テーブルである。本実施の形態では、テーブルセット2乃至5が設定された場合において、初期に所定回数だけ実行される特図変動パターン抽選テーブル(テーブルセット2または3ではテーブル2、テーブルセット4ではテーブル3、テーブルセット5ではテーブル4)と、その後回数制限なく実行され得る特図変動パターン抽選テーブル(テーブルセット2ではテーブル2、テーブルセット3、4または5ではテーブル1)との間にテーブル5が選択されるようになっている。
図21乃至図23は、設定された特図変動パターン抽選テーブル、特図変動遊技の保留数、および特図タイマ乱数値に基づいてタイマ番号を決定するタイマ番号決定テーブルの一例を示している。図21乃至図23に示すタイマ番号決定テーブルは、左列の「特図変動パターン抽選テーブル」、中列の「乱数範囲」および右列の「タイマ番号」の3項目で構成されている。中列の「乱数範囲」は、特図変動遊技の保留数が0〜2の場合の列と3である場合の列とにさらに区分されている。図21乃至図23に示すように、抽選テーブルとしてのテーブル1〜5の内容は、特図変動遊技の保留数が0〜2または3のいずれであるかによって異なる場合がある。本例では、特図タイマ乱数値のとり得る範囲は0〜99である。
また図24は、決定されたタイマ番号と特図変動遊技の変動時間との関係の一例を示している。また図24では、タイマ番号に対応して装飾図柄表示装置208等により行われる演出の変動内容の一例を併せて示している。図24に示すように、本実施の形態では、「タイマ1(超短縮変動)」の変動時間は2秒であり、「タイマ2(短縮変動)」の変動時間は5秒であり、「タイマ3(通常変動)」の変動時間は10秒であり、「タイマ4(ノーマルリーチ)」の変動時間は12秒であり、「タイマ5(特殊変動)」の変動時間は15秒であり、「タイマ6(スーパーリーチ1)」の変動時間は50秒であり、「タイマ7(スーパーリーチ2)」の変動時間は25秒である。
以下、図24を参照しつつ図21乃至図23について説明する。図21は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214にはずれ図柄1または2が停止表示される特図変動遊技に用いられるタイマ番号決定テーブルを示している。左列の「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル1」〜「テーブル5」の5つに区分されている。特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル1」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲は、「0〜87」、「88〜96」、「97〜97」および「98〜99」に区分され、保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜96」、「97〜97」および「98〜99」に区分されている。右列の「タイマ番号」には、保留数が3の場合の乱数範囲「0〜96」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「0〜87」に対応して「タイマ3」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「88〜96」および保留数が3の場合の乱数範囲「97〜97」に対応して「タイマ4」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「97〜97」に対応して「タイマ5」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「98〜99」および保留数が3の場合の乱数範囲「98〜99」に対応して「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、はずれ図柄1または2が停止表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル1が選択された場合、当該特図変動遊技が開始される時点で保留されている保留数が0〜2のときには、88%の確率でタイマ3が選択され、9%の確率でタイマ4が選択され、1%の確率でタイマ5が選択され、2%の確率でタイマ6が選択される。一方、保留数が3のときには、97%の確率でタイマ2が選択され、1%の確率でタイマ4が選択され、2%の確率でタイマ6が選択される。テーブル1が選択された場合における特図変動遊技の変動時間の平均(以下、「平均変動時間」という)は、保留数が0〜2のときには約11.0(=0.88×10+0.09×12+0.01×15+0.02×50)秒であり、保留数が3のときには約6.0(=0.97×5+0.01×12+0.02×50)秒である。また、テーブル1が選択された場合にとり得る変動時間のうち最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数が0〜2のときには40秒であり、保留数が3のときには45秒である。
また同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル2」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲は、「0〜97」および「98〜99」に区分され、保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜97」および「98〜99」に区分されている。タイマ番号には、保留数が3の場合の乱数範囲「0〜97」に対応して「タイマ1」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「0〜97」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「98〜99」および保留数が3の場合の乱数範囲「98〜99」に対応して「タイマ6」が割り当てられている。
すなわち、はずれ図柄1または2が停止表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル2が選択された場合、保留数が0〜2のときには、98%の確率でタイマ2が選択され、2%の確率でタイマ6が選択される。一方、保留数が3のときには、98%の確率でタイマ1が選択され、2%の確率でタイマ6が選択される。テーブル2が選択された場合の平均変動時間は、保留数が0〜2のときには約5.9(=0.98×5+0.02×50)秒であり、保留数が3のときには約3.0(=0.98×2+0.02×50)秒である。また、テーブル2が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数が0〜2のときには45秒であり、保留数が3のときには48秒である。
さらに同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル3」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜79」および「80〜99」にそれぞれ区分されている。タイマ番号には、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「0〜79」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「80〜99」に対応して「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、はずれ図柄1または2が停止表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル3が選択された場合、保留数に関わらず、80%の確率でタイマ2が選択され、20%の確率でタイマ5が選択される。テーブル3が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず約7.0(=0.80×5+0.20×15)である。また、テーブル3が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず10秒である。
また同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル4」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜89」および「90〜99」にそれぞれ区分されている。タイマ番号には、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「0〜89」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「90〜99」に対応して「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、はずれ図柄1または2が停止表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル4が選択された場合、保留数に関わらず、90%の確率でタイマ2が選択され、10%の確率でタイマ5が選択される。テーブル4が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず約6.0(=0.90×5+0.10×15)秒である。また、テーブル4が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず10秒である。
さらに同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル5」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、はずれ図柄1または2が停止表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル5が選択された場合、保留数に関わらず、必ずタイマ5が選択される。テーブル5が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず、タイマ5の変動時間に等しい15秒である。少なくとも図21のタイマ番号決定テーブルにおいて、テーブル5が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず、他の特図変動パターン抽選テーブルが選択された場合の平均変動時間よりも長くなっている。また当然に、テーブル5が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず0秒である。少なくとも図21のタイマ番号決定テーブルにおいて、テーブル5が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず、他の特図変動パターン抽選テーブルが選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差よりも小さくなっている。
図22は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に、電サポ中であるか否かに関わらず大当り図柄1が表示される特図変動遊技、および電サポ中に大当り図柄3または4が表示される特図変動遊技に用いられるタイマ番号決定テーブルを示している。左列の「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル1」〜「テーブル5」の5つに区分されている。特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル1」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜79」および「80〜99」にそれぞれ区分されている。右列の「タイマ番号」には、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数値「0〜79」に対応して「タイマ4」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「80〜99」に対応して「タイマ6」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず大当り図柄1が表示される特図変動遊技、および電サポ中に大当り図柄3または4が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル1が選択された場合、当該特図変動遊技が開始される時点での保留数に関わらず、80%の確率でタイマ4が選択され、20%の確率でタイマ6が選択される。テーブル1が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず約19.6(=0.80×12+0.20×50)秒である。また、テーブル1が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず38秒である。
また同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル2」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ6」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず大当り図柄1が表示される特図変動遊技、および電サポ中に大当り図柄3または4が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル2が選択された場合、保留数に関わらず、必ずタイマ6が選択される。テーブル2が選択された場合の平均変動時間は保留数に関わらず50秒であり、最長変動時間と最短変動時間との差は保留数に関わらず0秒である。
さらに同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル3」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず大当り図柄1が表示される特図変動遊技、および電サポ中に大当り図柄3または4が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル3が選択された場合、保留数に関わらず、必ずタイマ5が選択される。テーブル3が選択された場合の平均変動時間は保留数に関わらず15秒であり、最長変動時間と最短変動時間との差は保留数に関わらず0秒である。
また同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル4」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず大当り図柄1が表示される特図変動遊技、および電サポ中に大当り図柄3または4が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル4が選択された場合、保留数に関わらず、必ずタイマ5が選択される。テーブル4が選択された場合の平均変動時間は保留数に関わらず15秒であり、最長変動時間と最短変動時間との差は保留数に関わらず0秒である。
さらに同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル5」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず大当り図柄1が表示される特図変動遊技、および電サポ中に大当り図柄3または4が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル5が選択された場合、保留数に関わらず、必ずタイマ5が選択される。テーブル5が選択された場合の平均変動時間は保留数に関わらず15秒であり、最長変動時間と最短変動時間との差は保留数に関わらず0秒である。
図23は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に、電サポ中であるか否かに関わらず小当り図柄1または2が表示される特図変動遊技、および電サポ中でないとき(非電サポ中)に大当り図柄2または3が表示される特図変動遊技に用いられるタイマ番号決定テーブルを示している。左列の「特図変動パターン抽選テーブル」は、「テーブル1」〜「テーブル5」の5つに区分されている。特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル1」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ7」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず小当り図柄1または2が表示される特図変動遊技、および非電サポ中に大当り図柄2または3が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル1が選択された場合、当該特図変動遊技が開始される時点での保留数に関わらず、必ずタイマ7が選択される。テーブル1が選択された場合の平均変動時間は保留数に関わらず25秒であり、最長変動時間と最短変動時間との差は保留数に関わらず0秒である。
また同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル2」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲は、「0〜97」および「98〜99」に区分され、保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜97」および「98〜99」に区分されている。タイマ番号には、保留数が3の場合の乱数範囲「0〜97」に対応して「タイマ1」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「0〜97」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合の乱数範囲「98〜99」および保留数が3の場合の乱数範囲「98〜99」に対応して「タイマ6」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず小当り図柄1または2が表示される特図変動遊技、および非電サポ中に大当り図柄2または3が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル2が選択された場合、保留数が0〜2のときには、98%の確率でタイマ2が選択され、2%の確率でタイマ6が選択される。一方、保留数が3のときには、98%の確率でタイマ1が選択され、2%の確率でタイマ6が選択される。テーブル2が選択された場合の平均変動時間は、保留数が0〜2のときには約5.9(=0.98×5+0.02×50)秒であり、保留数が3のときには約3.0(=0.98×2+0.02×50)秒である。また、テーブル2が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数が0〜2のときには45秒であり、保留数が3のときには48秒である。
さらに同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル3」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜79」および「80〜99」にそれぞれ区分されている。タイマ番号には、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「0〜79」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「80〜99」に対応して「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず小当り図柄1または2が表示される特図変動遊技、および非電サポ中に大当り図柄2または3が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル3が選択された場合、保留数に関わらず、80%の確率でタイマ2が選択され、20%の確率でタイマ5が選択される。テーブル3が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず約7.0(=0.80×5+0.20×15)秒である。また、テーブル3が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず10秒である。
また同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル4」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲は、「0〜89」および「90〜99」にそれぞれ区分されている。タイマ番号には、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「0〜89」に対応して「タイマ2」が割り当てられ、保留数が0〜2の場合および保留数が3の場合の乱数範囲「90〜99」に対応して「タイマ5」が割り当てられている。
すなわち、電サポ中であるか否かに関わらず小当り図柄1または2が表示される特図変動遊技、および非電サポ中に大当り図柄2または3が表示される特図変動遊技において、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル4が選択された場合、保留数に関わらず、90%の確率でタイマ2が選択され、10%の確率でタイマ5が選択される。テーブル4が選択された場合の平均変動時間は、保留数に関わらず約6.0(=0.90×5+0.10×15)秒である。また、テーブル4が選択された場合の最長変動時間と最短変動時間との差は、保留数に関わらず10秒である。
さらに同タイマ番号決定テーブルにおいて、特図変動パターン抽選テーブルの「テーブル5」の区分に対応して、保留数が0〜2の場合の乱数範囲および保留数が3の場合の乱数範囲には「0〜99」が割り当てられ、タイマ番号には「タイマ5」が割り当てられている。すなわち、特図変動パターン抽選テーブルとしてテーブル5が選択された場合、保留数に関わらず、必ずタイマ5が選択される。テーブル5が選択された場合の平均変動時間は保留数に関わらず15秒であり、最長変動時間と最短変動時間との差は保留数に関わらず0秒である。
ここで本実施の形態では、テーブル5は、特定の期間にのみ選択される特図変動パターン抽選テーブルである。テーブル5が選択された場合には、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に表示される図柄や、特図変動遊技の保留数、特図タイマ乱数値によらず、必ずタイマ5が選択され、所定の変動時間(本例では15秒)が設定されるようになっている。
次に、パチンコ機100の特図変動遊技の動作例について説明する。図25は、通常状態または確変状態1において第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に大当り図柄1が停止表示される場合、あるいは時短状態または確変状態2において第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に大当り図柄1、3または4が停止表示される場合における特図変動遊技の動作例を示している。図25および後述する図26乃至図32の横軸は、いずれも時間経過を表している。
図25に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄1が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300(基本回路302)は、例えば図7に示す特図2状態更新処理(ステップS227)において、取得した乱数値のセットに対し、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技(図中「変動」と表記)の後に大当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技(最大開放時間30秒/ラウンド)と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、一般状態が通常状態であり特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット2を選択する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、選択した状態セット2に対応する一般状態として確変状態2(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、一般状態が通常状態であり特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット2を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット2に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄1に基づく15R大当り遊技(図中「大当り」と表記)が終了したら、RAM308から読み出した情報に基づいて一般状態を確変状態2(特図確変あり、電サポあり)にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。特図変動遊技においてはずれ図柄だけが停止表示され続けると仮定すると、主制御部300は、テーブルセット2に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定して特図変動遊技を99回行い(図中「1回〜99回」と表記)、次いで、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い(図中「100回」と表記)、その後特図変動パターン抽選テーブルを再度テーブル2に切り替えて特図変動遊技を行う(図中「101回〜」と表記)。
主制御部300がRAM308に記憶した上記情報は、例えば図7に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
第1副制御部400は、特図変動遊技に同期して、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208を表示制御したり、駆動回路422を介して演出可動体224を動作制御したりする。例えば装飾図柄表示装置208では、はずれ図柄だけが出続ける限り、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示が1回行われ、その後テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。本実施形態では、後述するように、テーブル2を用いた変動表示を行う際には現在の遊技状態が確変かもしれないと遊技者に想起させる確変期待演出を行い、テーブル5を用いた変動表示を行う際には現在の遊技状態を報知する状態報知演出を行う。
図26は、通常状態、確変状態1、時短状態または確変状態2において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に大当り図柄2が表示される場合における特図変動遊技の動作例を示している。
図26に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄2が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄2を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄2を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット3を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット3に対応する一般状態として時短状態(状態変更用カウンタ初期値100)、通常状態(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット3を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット3に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄2に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を時短状態(特図確変なし、電サポあり)にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を100に設定する。主制御部300は、テーブルセット3に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定して特図変動遊技を99回行い、次いで、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行う。このとき、状態変更用カウンタの値が1から0になるので、一般状態を通常状態に切り替えるとともに、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。
図27は、通常状態または確変状態1において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に大当り図柄3または4が停止表示される場合における特図変動遊技の動作例を示している。
図27に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄3が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄3を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄3を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄3であるので、特別状態を大当り状態3と判定するとともに(図10参照)、動作態様を2R大当り遊技(最大開放時間0.1秒/ラウンド)と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄3であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット4を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット4に対応する一般状態として確変状態1(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄3であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット4を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット4に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル3(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄3に基づく2R大当り遊技が終了したら、一般状態を確変状態1(特図確変あり、電サポなし)にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。主制御部300は、テーブルセット4に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル3に設定して特図変動遊技を19回行い(図中「1回〜19回」と表記)、次いで、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い(図中「20回」と表記)、その後特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う(図中「21回〜」と表記)。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル3の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が19回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。
図27に示す他の動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄4が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄4を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄4を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄4であるので、特別状態を大当り状態3と判定するとともに(図10参照)、動作態様を2R大当り遊技と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄4であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット4を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット4に対応する一般状態として確変状態1(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄4であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット5を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット5に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル4(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄4に基づく2R大当り遊技が終了したら、一般状態を確変状態1にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。主制御部300は、テーブルセット5に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル4に設定して特図変動遊技を19回行い、次いで、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル4の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が19回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。
図28(a)は、時短状態または確変状態2において、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に小当り図柄1または2が停止表示される場合における特図変動遊技の動作例を示している。
図28(a)に示す動作例について、時短状態において第2特図表示装置214に小当り図柄1が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(b)に示す小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技(開放回数2回、最大開放時間0.1秒)と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図18に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとして現状のテーブルセットを継続して使用する。
図28(b)は、通常状態または確変状態1において第1特図表示装置212または第2特図表示装置214に小当り図柄1または2が停止表示される場合における特図変動遊技の動作例を示している。
図28(b)に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に小当り図柄1が停止表示される場合を例に挙げて説明する。また、通常状態において第2特図表示装置214に小当り図柄2が停止表示される場合についても括弧書きで併せて説明する。主制御部300は、図9(b)に示す小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として小当り図柄1(または小当り図柄2)を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に小当り図柄1(または小当り図柄2)を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1(小当り図柄2)であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技(開放回数2回、最大開放時間0.1秒)と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1(小当り図柄2)であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1(小当り図柄2)であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット4(小当り図柄2の場合はテーブルセット5)を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット4(小当り図柄2の場合はテーブルセット5)に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル3(小当り図柄2の場合はテーブル4)(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、小当り図柄1(小当り図柄2)に基づく小当り遊技が終了したら、一般状態を通常状態に維持したまま、テーブルセット4(小当り図柄2の場合はテーブルセット5)に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル3(小当り図柄2の場合はテーブル4)に設定して特図変動遊技を19回行う。次いで、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル3(小当り図柄2の場合はテーブル4)の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が19回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。
図29は、大当り遊技後の所定変動回数(例えば100回)以内に小当りした場合であって、大当り遊技後の変動遊技が行われる期間内に、小当り遊技後の変動遊技が終了する場合における特図変動遊技の動作例を示している。
図29に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄1が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット2を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット2に対応する一般状態として確変状態2(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット2を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット2に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄1に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を確変状態2にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。主制御部300は、テーブルセット2に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定して特図変動遊技を99回行う。
99回の途中(例えば、70回目)の特図変動遊技において、主制御部300は、小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として例えば小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図18に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとして現状のテーブルセット2を継続して使用する。このため、テーブル変更用カウンタの値はその時点の値(例えば、29)からの減算が引き続き行われる。したがって、小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が終了した時点ではテーブル変更用カウンタの値が1よりも大きいため、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技においても特図変動パターン抽選テーブルは依然としてテーブル2に設定される。
主制御部300は、テーブル2を用いた特図変動遊技が99回行われることによりテーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルを再度テーブル2に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が行われる。本例では、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われることはない。
図29に示す他の動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄2が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄2を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄2を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット3を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット3に対応する一般状態として時短状態(状態変更用カウンタ初期値100)、通常状態(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット3を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット3に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄2に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を時短状態にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を100に設定する。主制御部300は、テーブルセット3に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定して特図変動遊技を99回行う。
99回の途中(例えば、70回目)の特図変動遊技において、主制御部300は、小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として例えば小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図18に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとして現状のテーブルセット3を継続して使用する。このため、テーブル変更用カウンタの値はその時点の値(例えば、29)からの減算が引き続き行われる。したがって、小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が終了した時点ではテーブル変更用カウンタの値が1よりも大きいため、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技においても特図変動パターン抽選テーブルは依然としてテーブル2に設定される。
主制御部300は、テーブル2を用いた特図変動遊技が99回行われることによりテーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。本例では、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われることはない。
図30は、大当り遊技後に行われる特図変動遊技がn回(例えば100回)であり、小当り遊技後に行われる特図変動遊技がm回(例えば20回)であるとしたとき、大当り遊技後のn回目の特図変動遊技と小当り遊技後のm回目の特図変動遊技とが同時に行われる場合における特図変動遊技の動作例を示している。
図30に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄1が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット2を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット2に対応する一般状態として確変状態2(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット2を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット2に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄1に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を確変状態2にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。主制御部300は、テーブルセット2に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定して特図変動遊技を99回行う。
99回の途中(本例では、80回目)の特図変動遊技において、主制御部300は、小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として例えば小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図18に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとして現状のテーブルセット2を継続して使用する。このため、テーブル変更用カウンタの値はその時点の値(本例では、19)からの減算が引き続き行われる。したがって、小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が終了した時点で、テーブル変更用カウンタの値が1から0になるようになっている。
主制御部300は、テーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルを再度テーブル2に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が行われる。本例では、大当り遊技後の100回目でかつ小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われる。
図30に示す他の動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に大当り図柄2が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(a)に示す大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄2を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に大当り図柄2を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット3を設定する。主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット3に対応する一般状態として時短状態(状態変更用カウンタ初期値100)、通常状態(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット3を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット3に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄2に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を時短状態にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を100に設定する。主制御部300は、テーブルセット3に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定して特図変動遊技を99回行う。
99回の途中(本例では、80回目)の特図変動遊技において、主制御部300は、小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として例えば小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図18に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとして現状のテーブルセット3を継続して使用する。このため、テーブル変更用カウンタの値はその時点の値(本例では、19)からの減算が引き続き行われる。したがって、小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が終了した時点で、テーブル変更用カウンタの値が1から0になるようになっている。
主制御部300は、テーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルを再度テーブル2に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。本例では、大当り遊技後の100回目でかつ小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われる。
図31は、小当り遊技後に行われる特図変動遊技がm回(例えば20回)であるとしたとき、小当り遊技後の特図変動遊技がm回行われる前に15R大当りした場合の特図変動遊技の動作例を示している。
図31に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に小当り図柄1が停止表示され、小当り遊技後の特図変動遊技がm回行われる前に、第2特図表示装置214に大当り図柄1が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(b)に示す小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット4を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット4に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル3(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308の所定領域に記憶する。
主制御部300は、小当り図柄1に基づく小当り遊技が終了したら、一般状態を通常状態に維持したまま、テーブルセット4に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル3に設定して特図変動遊技を最大19回行う。
19回目までの特図変動遊技において、主制御部300は、大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に大当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット2を設定する。また主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット2に対応する一般状態として確変状態2(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット2を選択する。また主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット2に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄1に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を確変状態2にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。また主制御部300は、テーブルセット2に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定し、テーブル変更用カウンタの初期値を99に設定して、テーブル2を用いた特図変動遊技を99回行う。この99回の特図変動遊技の途中で小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が行われることになるが、その時点ではテーブル変更用カウンタの値が1よりも大きいため、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技においても特図変動パターン抽選テーブルは依然としてテーブル2に設定される。
主制御部300は、テーブル2を用いた特図変動遊技が99回行われることによりテーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルを再度テーブル2に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が行われる。本例では、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われることはない。
図31に示す他の動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に小当り図柄1が停止表示され、小当り遊技後の特図変動遊技がm回行われる前に、第2特図表示装置214に大当り図柄2が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(b)に示す小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット4を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット4に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル3(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308の所定領域に記憶する。
主制御部300は、小当り図柄1に基づく小当り遊技が終了したら、一般状態を通常状態に維持したまま、テーブルセット4に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル3に設定して特図変動遊技を最大19回行う。
19回目までの特図変動遊技において、主制御部300は、大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄2を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に大当り図柄2を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、特別状態を大当り状態1と判定するとともに(図10参照)、動作態様を15R大当り遊技と決定する(図12参照)。
主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット3を設定する。また主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット3に対応する一般状態として時短状態(状態変更用カウンタ初期値100)、通常状態(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄2であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット3を選択する。また主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット3に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル2(テーブル変更用カウンタ初期値99)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄2に基づく15R大当り遊技が終了したら、一般状態を時短状態にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を100に設定する。また主制御部300は、テーブルセット3に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル2に設定し、テーブル変更用カウンタの初期値を99に設定して、テーブル2を用いた特図変動遊技を99回行う。この99回の特図変動遊技の途中で小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が行われることになるが、その時点ではテーブル変更用カウンタの値が1よりも大きいため、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技においても特図変動パターン抽選テーブルは依然としてテーブル2に設定される。
主制御部300は、テーブル2を用いた特図変動遊技が99回行われることによりテーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル2の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が99回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示が行われる。本例では、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われることはない。
図32は、小当り遊技後に行われる特図変動遊技がm回(例えば20回)であるとしたとき、小当り遊技後の特図変動遊技がm回行われる前に2R大当りした場合の特図変動遊技の動作例を示している。
図32に示す動作例について、通常状態において第2特図表示装置214に小当り図柄1が停止表示され、小当り遊技後の特図変動遊技がm回行われる前に、第2特図表示装置214に大当り図柄3が停止表示される場合を例に挙げて説明する。主制御部300は、図9(b)に示す小当り判定テーブルを参照して当否判定結果を小当りと判定し、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として小当り図柄1を選択すると、第2特図表示装置214に対し、所定の特図変動遊技の後に小当り図柄1を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、特別状態を小当り状態と判定するとともに(図10参照)、動作態様を小当り遊技と決定する(図12参照)。特図停止図柄が小当り図柄1であるので、小当り遊技後の一般状態に変更は生じない。
主制御部300は、特図停止図柄が小当り図柄1であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット4を選択する。さらに主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット4に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル3(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308の所定領域に記憶する。
主制御部300は、小当り図柄1に基づく小当り遊技が終了したら、一般状態を通常状態に維持したまま、テーブルセット4に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル3に設定して特図変動遊技を最大19回行う。
19回目までの特図変動遊技において、主制御部300は、大当り判定テーブルを参照して当否判定結果を大当りと判定し、図柄決定テーブルを参照して特図停止図柄として大当り図柄3を選択すると、第2特図表示装置214に対し、当該特図変動遊技の後に大当り図柄3を停止表示させる。また主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄3であるので、特別状態を大当り状態3と判定するとともに(図10参照)、動作態様を2R大当り遊技(最大開放時間0.1秒/ラウンド)と決定する(図12参照)。
主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄3であるので、図14に示す一般状態セット決定テーブルに基づき、一般状態セットとして状態セット4を設定する。また主制御部300は、図16に示す一般状態決定テーブルに基づき、設定した状態セット4に対応する一般状態として確変状態1(状態変更用カウンタ初期値0)を選択し、その情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、特図停止図柄が大当り図柄3であるので、図17に示すテーブルセット決定テーブルに基づき、特図変動パターン抽選テーブルセットとしてテーブルセット4を選択する。また主制御部300は、図20に示す抽選テーブル決定テーブルに基づき、選択したテーブルセット4に対応する特図変動パターン抽選テーブルとして、テーブル3(テーブル変更用カウンタ初期値19)、テーブル5(テーブル変更用カウンタ初期値1)、テーブル1(テーブル変更用カウンタ初期値0)を設定し、これらの情報をRAM308内の所定領域に記憶する。
主制御部300は、大当り図柄3に基づく2R大当り遊技が終了したら、一般状態を確変状態1にするとともに、状態変更用カウンタの初期値を0に設定する。また主制御部300は、テーブルセット4に基づき、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル3に設定し、テーブル変更用カウンタの初期値を19に設定して、テーブル2を用いた特図変動遊技を19回行う。この19回の特図変動遊技の途中で小当り遊技後の19回目の特図変動遊技が行われることになるが、その時点ではテーブル変更用カウンタの値が1よりも大きいため、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技においても特図変動パターン抽選テーブルは依然としてテーブル3に設定される。
主制御部300は、テーブル3を用いた特図変動遊技が19回行われることによりテーブル変更用カウンタの値が1から0になったら、特図変動パターン抽選テーブルをテーブル5に切り替えて特図変動遊技を1回行い、その後特図変動パターン抽選テーブルをテーブル1に切り替えて特図変動遊技を行う。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに基づき、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置208の表示制御等を行う。例えば装飾図柄表示装置208では、テーブル3の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が19回行われ、次いでテーブル5の内容で装飾図柄の変動表示(状態報知演出)が1回行われ、その後テーブル1の内容で装飾図柄の変動表示(確変期待演出)が行われる。本例では、小当り遊技後の20回目の特図変動遊技において、装飾図柄表示装置208で状態報知演出が行われることはない。
ここまでの動作例では説明していないが、小当りが大当り後の変動遊技の所定変動回数(例えば、81回)以降の場合は、小当り終了後の第2所定変動回数(例えば、20回)の変動表示が大当り終了後の第1所定変動回数(例えば、100回)の変動表示が終了しても続いてしまうが、この場合は小当り終了後の第2所定変動回数(例えば、20回)の変動表示で状態報知演出を行わないようにしてもよい。
図33は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での表示例を示している。図33(a)は通常状態での通常演出を行う際の表示例を示し、図33(b)は確変期待演出を行う際の表示例を示し、図33(c)は確変を報知する状態報知演出を行う際の表示例を示し、図33(d)は非確変を報知する状態報知演出を行う際の表示例を示している。各図中の下向きの矢印は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cで装飾図柄が変動表示されていることを表している。
図33(b)に示す確変期待演出の表示例では、図33(a)に示す通常演出の表示例と比較して、背景、キャラクタ、場面や、それらの色、模様、形などを異ならせている。例えば、通常演出の表示例では味方キャラクタが部屋で寛いでいる場面を表す表示が行われているのに対し、確変期待演出の表示例では味方キャラクタが敵キャラクタと勝負(例えば、月夜の決闘)する場面を表す表示が行われる。また、図33(b)に示す表示例では、例えば大当り遊技後の変動遊技の総回数に対する残回数の比率を「残○○%」と文字で表示されるようになっている。この確変期待演出では、通常状態で使用するテーブル1よりもリーチ確率を高めたテーブルを使用してリーチを頻繁に出現させるようにしてもよい。
図33(c)、(d)に示す状態報知演出では、演出で行われる味方キャラクタと敵キャラクタとの勝負の勝敗結果を表示することにより現在の遊技状態を報知するようになっている。すなわち図33(c)に示すように、確変を報知する状態報知演出には味方キャラクタが敵キャラクタに勝利する表示が行われ、図33(d)に示すように、非確変を報知する状態報知演出には味方キャラクタが敵キャラクタに敗北する表示が行われる。なお、確変を報知する状態報知演出では、直接「確変状態」と文字で表示したり、確変状態であることを音声で報知したりしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態のパチンコ機100は、遊技球が始動領域(例えば、第1特図始動口230や第2特図始動口232)に進入した場合に、始動情報(例えば、当否判定用乱数値、大当り図柄乱数値、小当り図柄乱数値)を導出する始動情報導出手段(例えば、各種センサ320の入賞センサ、センサ回路322、カウンタ回路318、CPU304、RAM308内の乱数カウンタ、入賞受付処理(ステップS217)等)と、始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231))と、当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り、小当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の状態(例えば、特図確変なし、電サポなし、大当り遊技以外の遊技を行う制御状態(例えば特図表示装置や装飾図柄表示装置による図柄の変動停止表示が行われている制御状態)、小当り遊技以外の遊技を行う制御状態)から有利度が第2の有利度である第2の状態(例えば、特図確変あり、電サポあり、小当り遊技を行う制御状態、大当り遊技を行う制御状態)に状態を移行させる状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、1または複数の期間情報(例えば、タイマ番号)を含む期間情報テーブル(例えば、タイマ番号決定テーブル)と、期間情報テーブルを複数種類記憶した期間情報テーブル記憶手段(例えば、ROM306)と、期間情報テーブル記憶手段から所定の期間情報テーブルを取得する期間情報テーブル取得手段(例えば、RAM308)と、期間情報テーブル取得手段が取得した期間情報テーブルおよび当否判定手段による当否判定結果に基づいて、図柄の変動表示期間(例えば、変動時間)を決定する変動期間決定手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231)、テーブルセット決定テーブル、抽選テーブル決定テーブルおよびタイマ番号決定テーブル)と、変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208)とを備えている。また本実施の形態のパチンコ機100は、図柄表示手段による図柄変動停止表示が第1の回数(例えば、99回)行われてから第2の回数(例えば、1回)行われるまでの特定の期間は、期間情報テーブル記憶手段から特定の期間情報テーブル(例えば、テーブル5)を期間情報テーブル取得手段が取得するようになっている。
この構成によれば、遊技価値が付与されてから所定の回数の図柄変動が行われた後で、再度遊技価値が付与されることを期待させる図柄変動を例えば複数回行うことができる場合がある。
また本実施の形態では、特定の期間情報テーブルは、特定の期間(例えば、100回目の特図変動遊技期間)にのみ、期間情報テーブル記憶手段から期間情報テーブル取得手段が取得する期間情報テーブルとなっている。
この構成によれば、遊技価値が付与されてから所定の回数の図柄変動が行われた後で、再度遊技価値が付与されることを期待させる特別な図柄変動を例えば複数回行うことができる場合がある。
さらに本実施の形態では、状態移行手段によって第1の状態から第2の状態に移行してから図柄表示手段による図柄変動停止表示が第1の回数行われるまでの期間は、期間情報テーブル記憶手段から所定の期間情報テーブル(例えば、テーブル1〜4)を期間情報テーブル取得手段が取得するように構成され、所定の期間情報テーブルに含められている1または複数の期間情報(例えば、タイマ番号)が示す期間の長さの平均(例えば、平均変動時間)よりも、特定の期間情報テーブル(例えば、テーブル5)に含められている1または複数の期間情報が示す期間の長さの平均の方が長くなっている。
この構成によれば、遊技価値が付与されてから所定の回数の図柄変動が行われた後で、再度遊技価値が付与されることを期待させる比較的長い図柄変動を例えば複数回行うことができる場合がある。
また本実施の形態では、所定の期間情報テーブルに含められている1または複数の期間情報が示す期間のうちの最も長い期間と最も短い期間の差よりも、特定の期間情報テーブルに含められている1または複数の期間情報(例えば、タイマ5のみ)が示す期間のうちの最も長い期間(例えば、15秒)と最も短い期間(例えば、15秒)の差の方が小さくなっている。
この構成によれば、遊技価値が付与されてから所定の回数の図柄変動が行われた後で、再度遊技価値が付与されることを期待させる比較的長い図柄変動を何度も行うことができる場合がある。
さらに本実施の形態では、始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308の一時領域)と、始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、を備え、当否判定手段による当否判定は、始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて行われるように構成され、期間情報テーブル取得手段によって所定の期間情報テーブルが取得され、当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果以外の所定の当否判定結果である場合には、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が所定の第1の数(例えば、0〜2)であるか所定の第2の数(例えば、3)であるかによって、変動期間決定手段は異なる変動期間を図柄の変動表示期間として決定し、期間情報テーブル取得手段によって特定の期間情報テーブルが取得され、当否判定手段による当否判定結果が所定の当否判定結果である場合には、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数によらず、変動期間決定手段は所定の変動期間(例えば、15秒)を図柄の変動表示期間として決定するようになっている。
この構成によれば、遊技価値が付与されてから所定の回数の図柄変動が行われた後で、再度遊技価値が付与されることを期待させる図柄変動を保留数によらず行うことができる場合がある。
また本実施の形態によれば、第1所定条件の成立に基づいて図柄を変動表示する図柄表示手段と、遊技球が進入し易い第1状態と遊技球が進入し難い第2状態とに変化可能な可変入賞口(例えば、可変入賞口234)と、図柄表示手段に停止した図柄が第1特定態様である場合に所定個数の遊技球の入賞を限度とする可変入賞口の有利状態を複数回発生し得る第1特別状態(例えば、確変大当り)と、図柄表示手段に停止した図柄が第2特定態様である場合に所定個数の遊技球の入賞を限度とする可変入賞口の有利状態を複数回発生し得る第2特別状態(例えば、通常大当り)と、図柄表示手段に停止した図柄が第3特定態様である場合に有利状態を1回発生し得る第3特別状態(例えば、小当り)と、を生起する遊技制御手段(例えば、主制御部300)と、遊技制御手段が図柄表示手段による変動表示の変動期間を決定するための複数の変動期間選択テーブル(例えば、タイマ番号決定テーブル)と、を備え、遊技制御手段は、第1特別状態終了後に第2所定条件が成立するまで第1特別状態または第2特別状態を生起する確率を向上させ、第1特別状態終了後または第2特別状態終了後の第1所定変動回数目(例えば、100回目、20回目)の変動表示中において現在の遊技状態を報知する状態報知を行い、第3特別状態終了後の第2所定変動回数目(例えば、20回目)の変動表示中において状態報知を行い、第1特別状態終了後または第2特別状態終了後に変動表示が第1所定変動回数行われるより前に第3特別状態を生起した場合、当該第3特別状態終了後の第2所定変動回数目の変動表示中に状態報知を行わないようになっている。
この構成によれば、大当りから第1所定変動回数目の変動表示中以外の時期に状態報知してしまうことを防ぐため、演出効果の低下を防ぐことができるとともに、遊技者の期待感を第1所定変動回数目まで確実に持続させることができる場合がある。
さらに本実施の形態では、小当り終了後の第2所定変動回数目の変動表示が、確変大当り終了後または通常大当り終了後の第1所定変動回数目の変動表示と同じ(例えば、同時)である場合には当該変動表示中に状態報知を行うようになっている。
この構成によれば、演出効果を低下させるおそれがないため、状態報知を行うことで遊技者をより盛り上げることができる場合がある。
また本実施の形態では、小当り終了後に変動表示が第2所定変動回数行われるより前に確変大当りまたは通常大当りを生起した場合、当該小当り終了後の第2所定変動回数目の変動表示中に状態報知を行わないようになっている。
この構成によれば、大当りから第1所定変動回数目の変動表示中以外の時期に状態報知してしまうことを防ぐことができるため、演出効果の低下を防ぐことができるとともに、遊技者の期待感を第1所定変動回数目まで確実に持続させることができる場合がある。
さらに本実施の形態では、第2所定変動回数は第1所定変動回数以下となっている。この構成によれば、小当り後は少ない変動回数で状態報知するため、大当りから第1所定変動回数以上経過した遊技において遊技状態を早期に遊技者は知ることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また本実施の形態では、遊技制御手段は、確変大当り終了後または通常大当り終了後に時短状態を生起し、通常大当り後の時短状態は第1所定変動回数目の変動表示まで継続するようになっている。
この構成によれば、時短が終了するか否かの変動において状態報知を行うことで遊技者をより盛り上げることができるとともに、それ以前に状態報知して第1所定変動回数目の状態報知の演出効果が低下してしまうことを防止することができる場合がある。
さらに本実施の形態では、第1特別状態終了後または第2特別状態終了後の第1所定変動回数目の変動表示の変動期間が所定時間以上(例えば、15秒)となっている。
この構成によれば、時短が終了するか否かの変動が所定時間以上であるため、時短が終了する場合であっても保留を多く溜めた状態で時短を終了することとなり、遊技者にお得感を与えるとともに確変大当りでないことによる興趣の低下を抑制することができる場合がある。
また本実施の形態では、確変大当り終了後または通常大当り終了後に第1所定変動回数を報知するようになっている。この構成によれば、第1所定変動回数を意識しながら遊技者は遊技を進めることができ、遊技の興趣をさらに高めることができる場合がある。
本発明は上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、大当り後の第1所定変動回数(例えば、100回)や小当り後の第2所定変動回数(例えば、20回)の変動表示で状態報知演出を行った後の変動表示では状態報知を行わない例を示したが、状態報知を行った変動表示より後の変動表示においても状態報知を行うようにしてもよい。これにより、状態報知を見逃してしまった遊技者の興趣が低下してしまうことを防止することができる場合がある。
また上記実施の形態では、状態報知演出を1回の変動表示で行っていたが、複数回の変動表示で行ってもよい。これにより、遊技者が状態報知を見逃してしまうことを防ぐことができるため、遊技者の興趣が低下してしまうことを防止することができる場合がある。
さらに、小当りとなる変動とはずれとなる変動がほぼ同じ態様であってもよい。具体的には、小当りとはずれで装飾図柄の変動表示が同じで、特図の停止図柄のみ異ならせるようにしてもよい。こうすることにより、大当り後の第1所定変動回数目に状態報知されるまでの間に小当りしても遊技者に気づかれないようにすることができ、大当り後の第1所定変動回数目に状態報知されるまでの遊技に対して遊技者が集中することができる場合がある。
また、大当り後または小当り後に状態報知演出が行われるまでの間は先読み報知を行わないようにしてもよい。これにより、先読み報知によって大当り後または小当り後に状態報知演出が行われるまでの間の演出の演出効果を低下させることがなく、遊技者の興趣が低下してしまうことを防ぐことができる場合がある。
さらに、大当り後の第1所定変動回数(例えば、100回)を直接遊技者に表示や音声で報知してもよい。
また、上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機100を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図34に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図34に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図35(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2018で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2008が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の状態から前記有利度が第2の有利度である第2の状態に状態を移行させる状態移行手段と、1または複数の期間情報を含む期間情報テーブルと、前記期間情報テーブルを複数種類記憶した期間情報テーブル記憶手段と、前記期間情報テーブル記憶手段から所定の期間情報テーブルを取得する期間情報テーブル取得手段と、前記期間情報テーブル取得手段が取得した期間情報テーブルおよび前記当否判定手段による当否判定結果に基づいて、図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段と、前記変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段とを備えた遊技台であって、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示が第1の回数行われてから第2の回数行われるまでの特定の期間は、前記期間情報テーブル記憶手段から特定の期間情報テーブルを前記期間情報テーブル取得手段が取得することを特徴とする遊技台。
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から、可変入賞口を所定の回数開放することにより該可変入賞口内に遊技球を入賞可能とすることで前記第1の有利度よりも有利度が高くなる第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、1または複数の期間情報を含む期間情報テーブルと、前記期間情報テーブルを複数種類記憶した期間情報テーブル記憶手段と、前記期間情報テーブル記憶手段から所定の期間情報テーブルを取得する期間情報テーブル取得手段と、前記期間情報テーブル取得手段が取得した期間情報テーブルおよび前記当否判定手段による当否判定結果に基づいて、図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段と、前記変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、を備えた遊技台であって、前記始動情報記憶手段は、前記始動情報導出手段によって前記始動情報が導出され、かつ該始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数が所定の上限数未満の場合に、前記始動情報導出手段によって導出された前記始動情報を記憶するように構成されており、前記制御状態移行手段によって前記第1の制御状態から前記第2の制御状態に移行してから、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示が第1の回数行われてから第2の回数行われるまでの特定の期間は、前記期間情報テーブル記憶手段から特定の期間情報テーブルを前記期間情報テーブル取得手段が取得するように構成され、前記期間情報テーブル取得手段によって前記所定の期間情報テーブルが取得され、前記当否判定手段による当否判定結果が前記特定の当否判定結果以外の所定の当否判定結果である場合には、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が所定の第1の数であるか所定の第2の数であるかによって、前記変動期間決定手段は異なる変動期間を図柄の変動表示期間として決定し、前記期間情報テーブル取得手段によって前記所定の期間情報テーブルが取得され、前記当否判定手段による当否判定結果が前記所定の当否判定結果である場合には、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が前記第1の数である場合にのみ、前記変動期間決定手段は、特定の変動期間を、該特定の変動期間とは別の所定の変動期間よりも低い確率で図柄の変動表示期間として決定し、前記当否判定手段による当否判定結果が前記特定の当否判定結果である場合にも、前記変動期間決定手段が前記特定の変動期間を図柄の変動表示期間として決定する場合を含み、前記期間情報テーブル取得手段によって前記特定の期間情報テーブルが取得され、前記当否判定手段による当否判定結果が前記所定の当否判定結果である場合には、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数によらず、前記変動期間決定手段は前記特定の変動期間を図柄の変動表示期間として決定することを特徴とする遊技台。
上記の遊技台において、前記所定の期間情報テーブルに基づき決定される変動表示期間の長さは、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が多い場合の方が、当該始動情報の数が少ない場合よりも短いことを特徴とする遊技台。
上記の遊技台において、前記特定の期間情報テーブルに基づき決定される変動表示期間のうち最短の変動表示期間の長さは、前記所定の期間情報テーブルに基づき決定される変動表示期間のうち最短の変動表示期間の長さよりも長いことを特徴とする遊技台。