以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。ここでは、本発明の実施形態の理解を容易にするため、遊技者が遊技可能なパチンコ機の機械的構成および電気的構成をその順に説明する。
(パチンコ機1の機械的構成)
図1は、パチンコ機1の概略的な機械的構成を説明するための外観斜視図であり、図2は、パチンコ機1のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。本実施形態におけるパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長矩形状の機枠2と、機枠2の前面開口部に対して扉形式で開閉可能に取り付けられ、遊技盤3や、遊技盤3内の遊技領域4に向かって遊技球を発射する発射装置5を収容する前面枠6と、前面枠6に扉形式で開閉可能に取り付けられ、中央開口部に遊技領域4を遊技者に観察させるための透明なガラス板7を嵌設したガラス扉8と、ガラス扉8の下方において前面枠6に扉形式で開閉可能に取り付けられ、遊技球を収容する受皿9や、発射装置5における遊技球の発射強度を調整するためのハンドル10が設けられた受皿ユニット11とを備えている。また、ガラス扉8の上部や側部には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ12および様々な発光を伴う視覚的な演出を行うランプ部13が設けられる。以下、パチンコ機1の機械的構成を詳しく説明する。
ガラス板7を通じて観察可能な遊技領域4は、遊技球を滑走させるガイドレール20と遊技球規制レール21とによって略円形状となるように区画形成され、遊技者によるハンドル10の操作により発射装置5から発射された遊技球はこの遊技領域4内を流下する。また、遊技領域4内には、その流下方向を変化させるための遊技釘(図示せず)、風車(図示せず)、ステージ22、遊技の契機となる始動入賞口(始動口)23(図中23a、23bで示し、特に区別して説明する場合に23a、23bの表現を用いる。)、一般入賞口24、スルーチャッカ25、電動チューリップ26、アタッカー装置27、遊技の結果を報知する特別図柄表示装置28、演出表示装置29、入賞を果たせなかった遊技球を回収する回収口30等が設けられている。
特別図柄表示装置28は、例えば、7セグメント表示器等で構成され、特別図柄(数字や絵柄)を変動表示し、遊技球が始動入賞口23に入賞したことを契機に行われる電子抽選の結果に基づく特別図柄を停止表示する。演出表示装置29は、遊技盤3の略中央に位置する液晶ディスプレイ等で構成され、例えば、特別図柄表示装置28による特別図柄の変動に連動して大当たりの期待度の異なる様々な演出態様を表示する。ここで期待度は、演出態様が発生した場合に、その演出態様が最終的に大当たりとなる確率を言う。以下で用いる特別図柄の変動中といった表現は、特別図柄表示装置28において特別図柄が変動している状態のみならず、演出表示装置29において演出表示(様々な演出態様の表示)が行われている状態も含む。遊技者は、主として、このような演出表示装置29における演出表示に一喜一憂しながら遊技を楽しむこととなる。したがって、特別図柄表示装置28は、演出表示装置29を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤3の右下部分に離れて設けられている。また、受皿9の棚部には、押圧式のボタンスイッチで構成されるタッチボタン32が設けられ、例えば、遊技者が当該タッチボタン32を押圧した場合にのみ、現在変動中の特別図柄が大当たりであることの期待度を示す演出態様を演出表示装置29に表示したり、現在変動中の特別図柄が大当たりである場合に、恰も、遊技者によるタッチボタン32の押圧によって大当たりになったかのように見せる演出表示をしたりして、演出表示装置29による演出表示に遊技者を関与させることができる。
さらに、受皿9の側部前面側には、ジョグダイヤル、十字キー、ジョイスティック等と押圧式のボタンスイッチとで構成された操作部33が設けられ、遊技者による様々な操作入力を受け付ける。例えば、遊技待機中における、演出態様を任意に視聴できる演出態様視聴モードにおいて、遊技者が、当該操作部33を構成するジョグダイヤルを回動し、複数の演出態様の中から視聴を希望する演出態様を選択すると、遊技者は、その選択した演出態様を、演出表示装置29を通じて視聴することができる。かかる演出態様視聴モードに関しては後ほど詳述する。ここでは、操作部33として実際の変位を伴う可動式スイッチを挙げているが、かかる場合に限られず、任意の表示装置に重畳されたタッチパネルで操作部33を構成することもできる。ここで、遊技待機中は、始動入賞口23への遊技球の入賞が所定時間なかった場合に、遊技者による遊技が実行されていないとみなして、通常遊技(始動入賞口23への入賞による特別図柄の変動を伴う遊技)における演出とは異なる演出、例えば、パチンコ機1のデモンストレーション演出や紹介演出が行われる状態を言う。
スルーチャッカ25は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、そのゲート内部には遊技球が通過したことを検知する磁気センサタイプの検知センサ(スルーチャッカ検知センサ)が内蔵されている。スルーチャッカ25を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選が実行され、その抽選結果は普通図柄表示装置34を通じて遊技者に報知される。普通図柄表示装置34は、本実施形態において、特別図柄表示装置28に隣接して設けられた2つのLEDランプで構成されており、普通図柄の抽選結果が当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。
ステージ22は、演出表示装置29の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ22の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には始動入賞口23aが配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で始動入賞口23aへと導かれる。電動チューリップ26は、始動入賞口23bへの入賞経路に設けられ、遊技盤3の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えている。スルーチャッカ25を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選に当選すると、電動チューリップ26のソレノイドに通電がなされ、その一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、所定期間、始動入賞口23bへの入賞が容易になる。こうして、遊技者は、多くの抽選機会を得ることができる。
アタッカー装置27は、始動入賞口23に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果が、大当たりとなり、通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技に移行した場合に、大入賞口35への入賞経路を開放する装置である。大当たり遊技においては、アタッカー装置27を通じて大入賞口35への入賞が容易となるので、多くの賞球が遊技者に払い出される。また、一般入賞口24に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。なお、始動入賞口23、一般入賞口24、大入賞口35の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサが設けられている。このようにして払い出された賞球(遊技球)は、一旦受皿9に収容され、遊技者は、必要に応じて外部に排出することができる。遊技者が投入し、または、払い出されて受皿9に収容された遊技球は、1個ずつ発射装置5に流動し、遊技者によるハンドル10への回動量に応じた発射強度で遊技領域4に発射される。
(パチンコ機1の電気的構成)
図3は、パチンコ機1の概略的な機械的構成を説明するための外観図であり、図4は、パチンコ機1の電気的構成を示したブロック図であり、図5〜図7および図10、11は、パチンコ機1で参照されるテーブルを説明するための説明図である。図3に示すように、パチンコ機1は、遊技盤3の背面側に支持部材等を介して、主制御処理部50と、副制御処理部51と、特別図柄表示制御部52と、普通図柄表示制御部53と、払出制御処理部54と、発射制御処理部55とを備えている。図4に示す電源供給装置57は、外部電源から24Vの交流電源の供給を受け、この交流電源をパチンコ機1で使用する複数の定電圧直流電源に変換し、主制御処理部50、副制御処理部51、特別図柄表示制御部52、普通図柄表示制御部53、払出制御処理部54、発射制御処理部55等の各制御装置に供給する。
(主制御処理部50)
主制御処理部50は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により、パチンコ機1の遊技に関する主要な処理が実行される。また、主制御処理部50では、ROMに格納されたプログラムと記憶部に記憶されたテーブル等に基づいて中央処理装置やRAMが協働することで、特別図柄抽選部(特別図柄抽選手段)110と、特別図柄決定部(特別図柄決定手段)120と、遊技コマンド決定部(遊技コマンド決定手段)130と、大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)140と、普通図柄抽選部150と、電動チューリップ作動制御部160として機能し、大当たり判定テーブル170、コマンド参照テーブル171、普通図柄判定テーブル等が記憶部(図示せず)に予め記憶されている。特別図柄抽選部110は、始動入賞口23に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行い、特別図柄決定部120は、この特別図柄抽選部110による抽選結果に基づいて特別図柄を決定する。遊技コマンド決定部130は、演出態様を決定するための遊技コマンドである変動パターンコマンドを決定する。大当たり遊技制御部140は、特別図柄抽選部110による抽選結果が大当たりとなった場合にアタッカー装置27のソレノイドを作動させて大当たり遊技を実行する。普通図柄抽選部150は、スルーチャッカ25を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う。電動チューリップ作動制御部160は、電動チューリップ26の作動を制御する。
特別図柄抽選部110は、特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)111と、特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)112と、大当たり当否判定部(大当たり当否判定手段)113と、保留球乱数記憶部114とを備えている。特別図柄用乱数発生部111は、周期的(例えば、2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜349)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数(特別図柄用の乱数)を生成する。特別図柄用乱数取得部112は、始動入賞口23に遊技球が入賞したことを契機に(始動入賞口23に設けられた始動入賞口検知センサ60からの検出信号が主制御処理部50に入力されたタイミングで)、特別図柄用乱数発生部111により発生した特別図柄用乱数の中から1つの特別図柄用乱数を取得(ラッチ)する。
大当たり当否判定部113は、図5(a)に示す大当たり判定テーブル170を用いて、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数が、大当たりを示す乱数であるか否かを判定する。例えば、特別図柄用乱数が「9」であれば、電子抽選の結果は大当たりであり、特別図柄用乱数が「20」であれば、ハズレとなる。ここでは、取得可能な特別図柄用乱数の総数(例えば350)と、大当たりとなる特別図柄用乱数の数(例えば1)との比によって大当たり確率(作動確率)が決定する。例えば、通常状態より大当たりとなる確率が高い高確率状態を実現するには、取得可能な特別図柄用乱数の総数を固定したまま、大当たりとなる特別図柄用乱数の数を増やせばよいこととなる。
保留球乱数記憶部114は、特別図柄用乱数取得部112が特別図柄用乱数を取得したときに特別図柄が変動中であれば、この取得した特別図柄用乱数を保留球乱数として所定の上限個数(例えば4個)まで記憶する。
特別図柄決定部120は、大当たり当否判定部113で判定された結果に基づいて、特別図柄表示装置28に停止表示する特別図柄を決定する。例えば、判定された結果が大当たりであれば、相異なる複数の大当たりを示す特別図柄(特定の図柄の組合せ)から1の大当たりを示す特別図柄を電子抽選により決定し、判定された結果がハズレであれば、相異なる複数のハズレを示す特別図柄から1のハズレを示す特別図柄を電子抽選により決定する。
遊技コマンド決定部130は、変動パターン用乱数発生部131と、変動パターン用乱数取得部132と、変動パターンコマンド決定部133とを備えている。変動パターン用乱数発生部131は、周期的(例えば、2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜63まで)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数(変動パターン用乱数)を生成する。変動パターン用乱数取得部132は、始動入賞口23に遊技球が入賞し、始動入賞口検知センサ60からの検知信号が主制御処理部50に入力されたタイミングで、変動パターン用乱数発生部131により発生した変動パターン用乱数の中から1つの変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する。
変動パターンコマンド決定部133は、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数と変動パターン用乱数取得部132が取得した変動パターン用乱数とに基づき、コマンド参照テーブル171を用いて、変動パターンコマンド(遊技コマンド)の変動パターンNo.を決定する。ここで、コマンド参照テーブル171は、図5(b)、(c)に示すように、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数が当たりである場合に用いられる大当たり時参照テーブル171aと、ハズレである場合に参照されるハズレ時参照テーブル171bとから構成され、大当たり時参照テーブル171aには、遊技コマンドである変動パターンNo.1〜64までが割り当てられ、ハズレ時参照テーブル171bには遊技コマンドである変動パターンNo.65〜128までが割り当てられている。
そして、変動パターンコマンド決定部133は、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数が大当たりである場合には、大当たり時参照テーブル171aを用いて、変動パターンNo.1〜64の中から、変動パターン用乱数取得部132が取得した変動パターン用乱数に対応付けられた1の変動パターンコマンド(遊技コマンド)の変動パターンNo.を決定し、また、特別図柄用乱数がハズレである場合には、ハズレ時参照テーブル171bを用いて、変動パターンNo.65〜128の中から、変動パターン用乱数取得部132が取得した変動パターン用乱数に対応付けられた1の変動パターンコマンド(遊技コマンド)の変動パターンNo.を決定して、その変動パターンNo.を変動パターンコマンドとして演出制御処理部210に送信する。
大当たり遊技制御部140は、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数が大当たりであれば、特別図柄表示装置28において大当たりであることが報知された後、その大当たりの種類に基づいて所定のラウンド数(例えば15ラウンド)だけアタッカー装置27を開放するように制御する。ここで、1ラウンドは、所定の時間(例えば30秒)経過するか、所定数(例えば10個)の遊技球が大入賞口35に入賞するまでアタッカー装置27を開放する遊技の単位である。
普通図柄抽選部150は、普通図柄用乱数発生部151と、普通図柄用乱数取得部152と、普通図柄当否判定部153と、普通図柄用保留球乱数記憶部154とを備えている。普通図柄用乱数発生部151は、周期的に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新することによりソフトウェア乱数(普通図柄用の乱数)を発生する。普通図柄用乱数取得部152は、スルーチャッカ25を遊技球が通過したことを契機に(スルーチャッカ検知センサ61からの検知信号が主制御処理部50に入力されたタイミングで)、普通図柄用乱数を1つ取得(ラッチ)する。普通図柄当否判定部153は、この普通図柄用乱数取得部152が取得した普通図柄用乱数が普通図柄当たりであるか否かを、普通図柄判定テーブルを参照して決定し、普通図柄当否コマンドとして電動チューリップ作動制御部160に送信する。普通図柄用保留球乱数記憶部154は、普通図柄用乱数取得部152が普通図柄用乱数を取得したときに普通図柄が変動中であった場合に、この取得した普通図柄用乱数を普通図柄用保留球乱数として記憶する。
電動チューリップ作動制御部160は、普通図柄当否判定部153が普通図柄用乱数を普通図柄当たりであると判定すると、普通図柄当たりを示す普通図柄当否コマンドに基づき、通常は閉止状態の電動チューリップ26のソレノイドに通電して開閉するよう制御する。このように電動チューリップ26が開口すると、閉口時と比較して始動入賞口23bへの入賞が容易となるので、遊技者は多くの抽選機会を得ることができる。
(副制御処理部51)
続いて、図4、図6〜11を用い、主制御処理部50からの指令(コマンド)を受けて各種装置を制御する副制御処理部51について説明する。副制御処理部51を構成する演出制御処理部(演出制御処理手段)210は、主制御処理部50が生成した指令に従って、演出表示装置29、スピーカ12、ランプ部13、タッチボタン32、操作部33、その他の演出装置の制御を行っている。
演出制御処理部210は、通常演出態様決定部211と、大当たり演出態様決定部212と、演出表示制御部213と、ランプ制御処理部214と、演出態様選択部(演出態様選択手段)215と、視聴履歴記憶部(視聴履歴記憶手段)216と、発生頻度変更部(発生頻度変更手段)217と、発生頻度低下部(発生頻度低下手段)218とを備えており、必要に応じて、別途記憶されている通常演出主テーブル240、通常演出副テーブル241、大当たり演出テーブル242等がそれぞれの処理に用いられる。
通常演出態様決定部211は、変動パターンコマンド決定部133によって決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.)に基づいて、図6に示す通常演出主テーブル240(大当たり時通常演出主テーブル240a、ハズレ時通常演出主テーブル240b)を参照して、通常の遊技に用いる演出を決定している。ここで、大当たり時通常演出主テーブル240aは、図6(a)に示すように、変動パターンNo.1〜No.64までの変動パターンコマンドに1対1で対応するように、演出態様の種類とその演出態様が完了するまでの全ての表示時間である全表示時間とを特定する演出属性が割り当てられている。例えば、変動パターンNo.1には「ロングリーチA」が、変動パターンNo.30には「超スーパーリーチA」が、変動パターンNo.64には「プレミアリーチB」が割り当てられている。これらの演出属性は全てリーチ演出(複数の演出図柄のうちまだ変動中である演出図柄の停止態様によっては、それが大当たりを示す演出図柄の組み合わせと成り得る演出態様であり、典型的には、複数の演出図柄のうち変動中の演出図柄を1つ残して、その他の演出図柄が全て同一図柄で停止した状態の演出態様)を含んでおり、リーチ演出を含まない演出に比べて長時間継続して演出が行われる。
ハズレ時通常演出主テーブル240bは、図6(b)に示すように、変動パターンNo.65〜No.128までの変動パターンコマンドに1対1で対応するように演出属性が割り当てられている。例えば、変動パターンNo.65には「リーチなしA」が、変動パターンNo.80には「ノーマルリーチA」が、変動パターンNo.85には「ロングリーチA」が、変動パターンNo.128には「超スーパーリーチB」が割り当てられている。このように、このハズレ時通常演出主テーブル240bは、「リーチなし」の演出が多数含まれた構成となっている。
なお、特別図柄用乱数が大当たりである場合に決定される変動パターンNo.1〜64は、特別図柄用乱数がハズレである変動パターンNo.65〜128に比べて全体的に特別図柄の変動時間が長い変動パターンコマンドが多くなっている。したがって、変動時間が長い演出属性に基づく演出態様が表示されると、遊技者は大当たりの可能性が高いのではないかと期待することとなる。また、特別図柄用乱数が大当たりを示す乱数である場合に決定される変動パターンNo.1〜64には、特別図柄用乱数がハズレを示す乱数である場合に決定される変動パターンNo.65〜128に存在しない変動パターンコマンド、例えば、変動パターンNo.64の「プレミアリーチB」を含むこともできる。かかる構成により、そのような変動パターンコマンドに対応した演出属性に基づく演出態様が表示されると、遊技者は大当たりを確信することが可能となり、変動が完了していないうちから、遊技者は、大当たりの優越感に浸ることができる。
通常演出態様決定部211は、さらに、通常演出主テーブル240を用いて決定した演出属性に対応した複数の演出態様の中から1の演出態様を決定する。まず、通常演出態様決定部211は、「0」〜「99」の通常演出乱数から1の乱数を無作為に抽出する電子抽選を行い、1の通常演出乱数を取得する。そして、通常演出主テーブル240の各演出属性それぞれに1対1に対応した通常演出副テーブル241を参照し、取得した1の通常演出乱数に基づいて、通常遊技における最終的な1の演出態様を決定している。例えば、図6(a)の大当たり時通常演出主テーブル240aにおける変動パターンNo.30に割り当てられた演出属性「超スーパーリーチA」には、図6(c)の通常演出副テーブル241aが対応している。通常演出副テーブル241a内では、全表示時間が等しい(例えば2分間)複数の演出態様(「キャラクターAイベントA(「キャラクターA」が「イベントA」を行う演出態様)」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」)が準備され、初期段階において、その複数の演出態様はほぼ均等に選択されるように割り振られている。同様に、ハズレ時通常演出主テーブル240bにおける変動パターンNo.127に割り当てられた演出属性「超スーパーリーチA」にも図6(d)の通常演出副テーブル241bが対応しており、通常演出副テーブル241a同様、全表示時間が等しい複数の演出態様(「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」)が、初期段階において、ほぼ均等に選択されるように割り振られている。
本実施形態では、大当たり時通常演出主テーブル240a、ハズレ時通常演出主テーブル240bに拘わらず、その演出属性に対応した各通常演出副テーブル241における各演出態様から任意に選択された1または複数の演出態様、例えばリーチ演出を視聴対象として、後述する演出態様視聴モードが実行される。
大当たり演出態様決定部212は、大当たり当否判定部113が、特別図柄用乱数が大当たりを示す乱数であると判定した場合、「0」〜「99」の大当たり演出乱数から1の乱数を無作為に抽出する電子抽選を行い、図7に示す大当たり演出テーブル242を参照し、1の大当たり演出乱数に基づいて、大当たり遊技に用いる演出を決定している。ここで、大当たり演出テーブル242は、図7に示すように、大当たり演出乱数に対して1の演出態様が割り当てられている。例えば、大当たり演出乱数が0〜79のいずれかの乱数であるとき、即ち、大当たりのうちの80%で、「大当たりパターンA」または「大当たりパターンB」が選択される。また、大当たり演出乱数80〜83には「ストーリーパターンA」の演出態様が、大当たり演出乱数96〜97には「プレミアパターンA」が割り当てられている。また、大当たり演出は、このような大当たり演出テーブル242によって一義的に演出態様が決定するだけに留まらず、例えば、特定の遊技状態において大当たりに連続して当選する等の所定の条件を満たすことで、大当たり遊技毎にストーリーが順次展開する等、様々な演出態様を適用することが可能である。
本実施形態においては、上述した通常演出副テーブル241における演出態様同様、大当たり演出テーブル242に割り当てられた演出態様のうち、任意に選択された1または複数の演出態様(大当たり演出)も演出態様視聴モードの視聴対象とすることができる。ただし、以下では、説明の便宜のため、特に断らない限り、上述した通常演出副テーブル241における演出態様、即ち、リーチ演出を視聴対象として挙げ、各機能部の動作を説明している。
演出表示制御部213は、通常演出態様決定部211が決定した演出態様や、大当たり演出態様決定部212が決定した演出態様を演出表示装置29に表示するよう制御する。
ランプ制御処理部214は、演出表示制御部213同様、通常演出態様決定部211が決定した演出態様や、大当たり演出態様決定部212が決定した演出態様を受けてランプ部13やその他の電飾の点灯制御を行う。
演出態様選択部215は、特別図柄表示装置28による特別図柄の変動が行われていない間の、例えば、遊技待機中や大当たり遊技中における演出態様視聴モードにおいて、遊技者による操作部33への操作入力に応じ、複数の演出態様から1の演出態様を選択し、選択した演出態様を演出表示装置29に表示するよう制御する。遊技待機中は、基本的に遊技が実行されておらず何らの時間制限もないので、操作部33を通じた細かい操作を比較的自由に、かつじっくり行うことが可能である。また、大当たり遊技中は、時間制限はあるものの、通常の遊技時に比べ比較的遊技が単調なので、操作部33を通じた操作入力を行うことができる。
図8は、演出態様選択部215の動作を説明するための説明図である。具体的に、演出態様選択部215は、例えば、遊技待機中に、遊技者が操作部33を通じて演出態様視聴モードへの切換を試みると、それまでに演出表示装置29に表示していたデモンストレーション演出を、図8(a)のような演出態様視聴モードの初期画面に切り換える。ここで、遊技者は、操作部33としてのジョグダイヤルを回転することで、演出表示装置29に表示された画像内の各アイコン245a、245b、245c、245d、245eのいずれか1に当たっているフォーカスを、順次隣接するアイコンに移動することができ、ジョグダイヤル中央に位置する押圧式のボタンスイッチを押圧することで、フォーカスが当たっているアイコンに割り当てられた機能を遂行することができる。例えば、初期画面において、図6(c)、(d)の通常演出副テーブル241に割り当てられた任意の演出態様「キャラクターAイベントA」のサムネイル(静止画)がサムネイル表示枠246に表示されている場合に、次のサムネイルを表示するための「+」アイコン245cにフォーカスがあたっている状態でボタンスイッチを例えば2回連続して押圧すると、順次サムネイルが切り換わり、サムネイル表示枠246に新たな演出態様のサムネイルが表示され、順番表示枠247に、準備された全演出態様数のうちその演出態様が何番目かを示す「3/15」(15個中3番目を示す)が表示される。このとき、その演出態様(リーチ演出)が大当たりとなる期待度を、例えば、星表示枠248に星の数を用いて示してもよい。ただし、ここに表示される星の数は、期待度に比例した数を表示する必要はなく、大凡期待度の目安となれば足りる。
そして、遊技者が、「決定」アイコン245bにフォーカスが当たっている状態でボタンスイッチを押圧すると、演出態様選択部215は、図8(a)のサムネイル表示枠246に表示されているサムネイルによって特定される1の演出態様を、図8(b)のように、通常遊技における実際の演出態様と実質的に同一の動画で表示し、遊技者はその演出態様を通常遊技さながら視聴することができる。また、遊技者は、その演出態様の動画が進行中であっても、「キャンセル」アイコン245fによって演出態様の進行を中断し、図8(a)に示した演出態様視聴モードの初期画面に戻すことができる。そして、遊技者は、他の演出態様を視聴することが可能となる。このような演出態様視聴モードは、演出態様視聴モードとしての操作入力が所定時間なかった場合に、通常のデモンストレーション演出に切り換わり、また、始動入賞口23の入賞が検知されると、通常の遊技が開始される。
演出態様のうちでも特にリーチ演出は、パチンコ機1それぞれのキャラクター等が特徴付けられ、大当たりとなるか否かの期待も相俟って、遊技者の高揚感を引き立てる役を担う。遊技者は、パチンコ機1に関して説明されている小冊子や情報誌によって、興味をそそるリーチ演出があることを事前に把握することもできるが、そのような所望するリーチ演出があったとしても、発生頻度は数万分の1といったように極めて低い場合があり、そのリーチ演出を視聴するために、相当の遊技時間を費やさなければならない。また、遊技時間を費やしたからと言って、確実に視聴できる訳ではない。上述した演出態様選択部215によれば、パチンコ機1の遊技の待機状態を利用して、通常遊技で用いられるリーチ演出のうちでも特に特徴的な複数のリーチ演出を、投資を要する通常遊技や電子抽選を伴うことなく容易に視聴することができる。
また、パチンコ機1においてどのような演出態様があるか知らない場合であっても、遊技者は演出態様の視聴を通じてパチンコ機1の理解を深め、遊技者を視覚的に遊技へ誘い込むことができる。また、パチンコ機1のキャラクターが既知のアニメや映画等であり、遊技者がその原作を知っている場合、演出態様視聴モードを通じて、その原作において遊技者が好感を持っている台詞や場面を模した、または、原作をそのまま切り出した演出態様があるか否か確認でき、多くの場合、そのような台詞や場面を視聴できるので、やはり遊技者を遊技へ誘い込むことができる。さらに、遊技者が、演出態様を視聴しているうちに、意図せず、興味深い演出態様を発見すると、そのような演出態様を通常遊技において実際に見てみたいという衝動に駆られ、パチンコ機1の稼動率の向上を図ることができる。
また、演出態様視聴モードにおいて、遊技者は、様々な演出態様を自由に視聴でき、さらに、後述するように、演出態様視聴モードにおいて視聴する時間が長いほど、通常遊技においてもその視聴した演出態様の発生頻度が高くなる。さらに、発生頻度のみならず、遊技者がリーチ演出を視聴した場合に、そのリーチ演出が通常遊技において実行されたときの、大当たりとなる期待度を高くすることもできる。ここでは、初期設定として、視聴時間に応じて演出態様の発生頻度を変更するようにしているが、図8(a)における「期待度」アイコン245dにフォーカスが当たっている状態でボタンスイッチを押圧すると、その演出態様がリーチ演出であった場合、視聴時間に応じてリーチ演出の期待度が変更するように切り換えることができる。
ここでは、説明の便宜上、演出態様としてイメージし易いリーチ演出を挙げて説明していることが多いが、リーチ演出に限らず、他の様々な演出態様、例えば、図7において演出態様として挙げられた任意の大当たり演出等を演出態様視聴モードの視聴対象とすることができる。ただし、大当たり演出において期待度を変更する場合、リーチ演出のように大当たりとなる期待度ではなく、例えば、大当たり遊技後に相異なる複数の遊技状態のうち1の遊技状態が抽選される場合において、他と比較して有利な遊技状態に移行する期待度としてもよい。
ところで、演出態様選択部215は、演出態様視聴モードにおいて、遊技者が1の演出態様を選択した場合に、選択された1の演出態様の全体を表示せず、後部を除く部分(一部)のみ演出表示装置29に表示するよう制御する。
図9は、演出態様選択部215の表示処理を説明するための説明図である。ここでは、仮に、図6で説明した通常演出副テーブル241の演出態様「キャラクターAイベントA」(パチンコ機1の演出に登場する任意のキャラクターAが岩壁を登る)を挙げて説明する。図9(a)では、2つの演出図柄「7」が停止し、1つの演出図柄のみが変動中であり、岩壁を登るキャラクターAを岩壁の上方から撮影している場面を想定している。演出態様が進行し、図9(b)のように、キャラクターAの頭上から演出図柄(ここでは「4」)に相当する岩が落下してくるが、キャラクターAは、その岩を順次回避しながら岩壁を登っている。最初は落下する岩を難なく避けて登っているが、大当たりを示す演出図柄「7」が近づくと、岩を回避する動作がスローモーションになる。ここで、例えば、図9(c)の如く、大当たりとなる演出図柄「7」の一つ手前の演出図柄「6」に相当する岩がキャラクターA自身に衝突してしまい、このとき、図9(d)のように、キャラクターA自身も岩と共に岩壁から落下してしまうと、演出図柄の組み合わせは「767」となり、抽選結果はハズレとなってしまう。ところが、図9(e)のように、キャラクターAが岩の衝突に耐え、最後まで岩壁から落下しないで登頂すると、図9(f)のように、演出図柄の組み合わせが「777」となって、抽選結果が大当たりであったことが遊技者に報知される。
このとき、演出態様選択部215は、演出態様視聴モードにおいて、遊技者が上述した岩壁を登る演出態様「キャラクターAイベントA」を選択した場合に、選択された1の演出態様の全体(例えば、図9(a)〜図9(f))を表示せず、演出態様の中でも高揚がピークに達する直前までの部分(例えば、図9(a)〜図9(c))のみ演出表示装置29に表示させる。また、演出態様選択部215は、演出態様を部分的に表示し、後部を除くとしているが、高揚がピークに達する部分が演出態様の中部にある場合、その部分を飛び越して前後部を表示するとしてもよい。さらに、演出態様選択部215は、図8(a)の初期画面において、サムネイル表示枠246に演出態様のサムネイルを表示する際、その演出態様の通常遊技における全表示時間と、演出態様視聴モードにおいて視聴可能な表示時間である視聴可能表示時間とを「150/300sec」(全300秒のうち150秒まで視聴可)といった具合に並置して表示してもよい。また、演出態様選択部215は、演出態様の一部を表示した際、その終端部をホワイトアウトさせつつ映像を終了してもよい。
このように、演出態様選択部215が、選択された演出態様を部分的に表示する構成、特に、高揚のピークを回避して表示する構成により、遊技者に対し、その演出態様の続きを見たいといった衝動を喚起させることができ、パチンコ機1の稼働率の向上を図ることが可能となる。
視聴履歴記憶部216は、演出態様選択部215により表示された演出態様の視聴可能表示時間に対する実際の視聴時間の比率である視聴比率を演出態様に関連付けて記憶する。ここで、視聴可能表示時間は、演出態様視聴モードにおける演出態様の表示時間を示し、演出態様の後部を除く一部のみの表示を想定している場合は、その一部の表示時間が視聴可能表示時間となる。また、実際の視聴時間は、遊技者が演出態様を視聴している最中に「キャンセル」アイコン245fによって視聴を止めた場合、それまで視聴していた分の表示時間となり、遊技者が最後まで視聴した場合、視聴可能表示時間と等しくなる。また、視聴比率はここでは%(百分率)で表すこととし、遊技者が演出態様の視聴を途中で止めた場合、100%未満となり、最後まで視聴した場合、100%となる。さらに、遊技者が、同一の演出態様を複数回繰り返して視聴した場合、視聴比率は、100%以上の例えば200%や300%といった値となる。
このように記憶された視聴比率は、後述する発生頻度変更部217に用いられるのだが、遊技者の意図を最大限に反映するためには、視聴比率の記憶を開始するタイミングを考慮しなければならない。例えば、不用意に視聴比率を記憶すると、過去の演出態様視聴モードにおいて他の遊技者が視聴した結果も全て蓄積されてしまい、遊技者が多少演出態様を視聴した程度では、他と比較した視聴比率が早々に変化しないからである。そこで、視聴履歴記憶部216は、遊技者の操作部33を通じた特定の操作入力によって、過去の視聴比率をリセットし、初期値(例えば、全て100%)に戻す。また、視聴比率のリセットのタイミングは、かかる場合に限られず、店舗の開店時でもよいし、遊技待機状態に移行する毎でもよいし、人の顔を認識するセンサを用いて遊技者が変わったのを自動的に認識したタイミングであってもよい。
かかる視聴履歴記憶部216の構成により、視聴可能表示時間を100%としたとき遊技者が何%視聴したかを記憶することが可能となり、後述するように、その視聴比率によって演出態様の発生頻度や期待度を変更することができる。
発生頻度変更部217は、視聴履歴記憶部216に記憶された視聴比率に基づいて、演出制御処理部210で用いる発生頻度のうち、他の演出態様よりも相対的に視聴比率の高い演出態様の発生頻度が、予め定められた発生頻度と異なるように変更する。
具体的に、発生頻度変更部217は、視聴履歴記憶部216に記憶された視聴比率に基づき、リーチ演出に関し、遊技者による視聴比率の高いリーチ演出が発生し易いように通常演出主テーブル240や通常演出副テーブル241を変更し、大当たり遊技中の演出に関し、視聴比率の高い大当たり演出が選ばれ易いように大当たり演出テーブル242を変更する。例えば、演出態様視聴モードにおいて、図6(c)の通常演出副テーブル241aおよび図6(d)の通常演出副テーブル241bに割り当てられた「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の3つの演出態様を視聴できるとした場合、その3つの演出態様それぞれの視聴比率によって、遊技者が所望する演出態様の優先順位を決めることができる。例えば、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」それぞれの遊技者による視聴比率が、100%、50%、0%であった場合、優先順位は、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の順になる。
また、発生頻度変更部217は、予め通常演出副テーブル241a、241bに対応するテーブルを複数準備している。ここでは、図10(a)〜(f)に示すように、3つの演出態様の優先順位の組み合わせが異なる6つのテーブルが準備されることとなる。例えば、上述したように、優先順位が「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の順の場合(A→B→C)、図10(a)の通常演出副テーブル241cが選択される。発生頻度変更部217は、視聴履歴記憶部216に記憶された視聴比率に基づいて、図6(c)および(d)の通常演出副テーブル241a、241bを図10(a)の通常演出副テーブル241cに変更する。すると、通常演出態様決定部211は、図10(a)の通常演出副テーブル241cに基づいて演出態様を決定することとなり、超スーパーリーチAが選択されたときの「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の発生頻度は、大当たりの当否に拘わらず、それぞれ60%、25%、15%となる。
ここでは、発生頻度変更部217が、視聴比率に基づいて予め準備された複数のテーブルから1のテーブルを選択する例を挙げたが、かかる場合に限らず、視聴比率の具体的数値をそのまま反映したテーブルを生成し、既存のテーブルをその生成したテーブルに変更することもできる。
例えば、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」それぞれの視聴比率が、100%、50%、0%であった場合、変更前の通常演出副テーブル241a、241bの「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の基準比率である100%、100%、100%(発生比率はそれぞれ33%)にそれぞれ加算すると、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の比率は200%、150%、100%となる。図6(c)、(d)の通常演出副テーブル241a、241bは、それぞれの比率を発生比率45%、33%、22%に換算し直した、図11(a)、(b)の通常演出副テーブル241d、241eに変更される。このように視聴比率の数値をそのまま反映する構成により、視聴比率を細かく反映することができるようになると共に、予め優先順位が定まった複数のテーブルを準備しなくて済むようになる。
そして、通常演出態様決定部211は、遊技コマンド決定部130が決定した変動パターンコマンドに基づいて、変更された通常演出副テーブル241における複数の演出態様から1つを決定し、演出表示制御部213は、決定された演出態様を演出表示装置29に表示するよう制御する。
ここでは、演出態様視聴モードにおいて、遊技者が視聴した演出態様の視聴比率に基づき、その演出態様自体の発生頻度を変更しているが、かかる場合に限られず、例えば、遊技者が視聴した演出態様と同一のグループに属する全ての演出態様の発生頻度を変更してもよい。ここで、同一のグループは、同一のキャラクター、実質的に同一のイベント、実質的に同一のシチュエーション、同一のアイテムといった、客観的に分離可能な様々な属性であり、製造者側で予め定めることができる。かかる構成を採用することで、遊技者は、所望するキャラクターが登場する1の演出態様を視聴するだけで、そのキャラクターが登場する他の複数の演出態様の発生頻度を上げることが可能となる。
上述したように、本実施形態の適用がない場合、遊技者は、所望する演出態様を通常遊技中に視聴するために、相当の遊技時間を費やさなければならない。また、遊技時間を費やしたからと言って、確実に見られる訳ではない。ここでは、発生頻度変更部217によって、遊技者が長時間視聴した演出態様の発生頻度を上げることができるので、遊技者は、通常遊技中に、所望する演出態様を通常と比べて高い確率で視聴することができ、大当たりの当否に拘わらず、遊技者の興味を惹き、モチベーションを維持または高めることができる。また、演出態様視聴モードにおいては、演出態様の一部しか視聴させていないが、長時間の遊技時間を費やすことなく、高い確率でその演出態様の続きを通常遊技において視聴できるので、達成感や満足感を得ることができる。こうして、遊技性の向上と共に稼働率の向上を図ることが可能となる。
また、上述した例では、演出態様の発生頻度を変更したが、演出態様がリーチ演出であった場合に、その演出態様が最終的に大当たりを示す期待度を変更することもできる。このように発生頻度を変更するか期待度を変更するかの選択は製造者側で予め定めることもできるし、上述した図8(a)の演出態様視聴モードの初期画面において、「期待度」アイコン245dにフォーカスが当たっている状態でボタンスイッチを押圧することで、遊技者に発生頻度と期待度のいずれを上げるかを選択させることもできる。
上述した図6(c)、(d)の通常演出副テーブル241a、241bのように、演出態様に係る、特別図柄抽選部110による抽選結果が大当たりである場合の発生頻度と、特別図柄抽選部110による抽選結果が大当たりではないハズレである場合の発生頻度とがそれぞれ独立して設定されている場合において、発生頻度変更部217は、記憶された視聴比率に基づいて、演出制御処理部210で用いる発生頻度のうち、特別図柄抽選部110による抽選結果が大当たりである場合の、他の演出態様よりも相対的に視聴比率の高い演出態様の発生頻度が、予め定められた発生頻度より高くなるように、または、特別図柄抽選部110による抽選結果がハズレである場合の、他の演出態様よりも相対的に視聴比率の高い演出態様の発生頻度が、予め定められた発生頻度より低くなるように変更する。即ち、特別図柄抽選部110による抽選結果が最終的に大当たりを示す期待度を高めるため、大当たりであるときに選択される演出態様の発生比率を上げるか、または、ハズレであるときに選択される演出態様の発生比率を下げている。
例えば、遊技者の操作入力を通じて期待度を変更することが選ばれている状況下において、演出態様視聴モードで任意の演出態様が視聴された場合、発生頻度変更部217は、図11(a)、(b)に示したように、単に、視聴比率の高いリーチ演出が発生し易いようにその演出態様に関する全ての通常演出副テーブル241a、241bの発生比率を一律に変更するのではなく、図11(c)〜(f)を用いて後述するように、変更対象が、大当たり時通常演出主テーブル240aの演出属性に対応した通常演出副テーブルであるか、またはハズレ時通常演出主テーブル240bの演出属性に対応している通常演出副テーブルであるかに応じて、その演出態様の発生比率を個別に変更する。
具体的に、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」それぞれの視聴比率が、100%、50%、0%であった場合、優先順位は、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の順になり、発生頻度変更部217は、大当たり時通常演出主テーブル240aの演出属性に対応している図6(c)の通常演出副テーブル241aを図11(c)の通常演出副テーブル241fに変更する。こうして、遊技者が他と比較して長時間視聴した演出態様「キャラクターAイベントA」は、特別図柄抽選部110による抽選結果が大当たりである場合において、他の演出態様と比較して高確率に表示されることとなる。
また、優先順位が、「キャラクターAイベントA」、「キャラクターBイベントB」、「キャラクターCイベントC」の順となったときに、発生頻度変更部217は、図6(c)の通常演出副テーブル241aの変更に加えて、または代えて、ハズレ時通常演出主テーブル240bの演出属性に対応している図6(d)の通常演出副テーブル241bを図11(d)の通常演出副テーブル241gに変更することもできる。こうして、遊技者が他と比較して長時間視聴した演出態様「キャラクターAイベントA」は、特別図柄抽選部110による抽選結果がハズレである場合において、他の演出態様と比較して表示されにくくなり、相対的に当該演出態様が表示された場合の大当たりの期待度を上げることが可能となる。
ここでは、発生頻度変更部217が、期待度を変更するために、視聴比率に基づいて予め準備された複数のテーブルから1のテーブルを選択する例を挙げたが、発生頻度同様、視聴比率をそのまま反映したテーブルを生成し、既存のテーブルをその生成したテーブルに変更することもできることは言うまでもない。
このように発生頻度変更部217が、発生頻度の代わりに期待度を変更する構成により、演出態様の一部を視聴した遊技者が、その続きを通常遊技で視聴したときの高揚感を一層引き立てることができ、遊技者は、所望するその演出態様が発生しただけで、他の演出態様と比較して大当たりに期待することとなる。遊技者が演出態様視聴モードを通じて意図的に期待度を高めた演出態様によって大当たりに当選することで、恰も大当たり自体を遊技者自身が意図的に操作したように思わせることができるので、遊技者は、より一層達成感や満足感を得ることができる。こうして、遊技性の向上と共に稼働率の向上を図ることが可能となる。
また、発生頻度変更部217が、期待値を変更した後、遊技者が、改めて演出態様視聴モードを視聴すると、図8(a)におけるサムネイル表示枠246に並置された星表示枠248に、変更された新たな期待度が星の数として表示されていてもよい。こうして、遊技者は、自分が変更した期待値を視覚的に把握することができる。
上述した例では、遊技者が所望する演出態様の発生頻度や期待度を上げることを目的とした。しかし、遊技者によっては、不要なまたは期待度を低くしたい演出態様がある場合があり、上述した例では、不要な演出態様の発生頻度を他と比較して低くするために、不要な演出態様以外の演出態様を極めて多く視聴し、間接的に不要な演出態様の発生頻度を下げなければならず、手間と時間を費やすこととなる。そこで、以下のように発生頻度低下部218を設けて、任意の演出態様の発生頻度や期待度を直接低くする。
発生頻度低下部218は、操作部33への操作入力に応じて、複数の演出態様から1の演出態様を選択し、選択した演出態様の発生頻度が、予め定められた発生頻度より低くなるように、または、選択した演出態様の期待度が、予め定められた期待度より低くなるように、変更する。
具体的に、演出態様視聴モードの初期画面において、「排除」アイコン245eを設け、遊技者がその「排除」アイコンにフォーカスが当たっている状態でボタンスイッチを押圧すると、その後に視聴した演出態様の発生頻度や期待度を低下させる。例えば、遊技者が、演出態様「キャラクターCイベントC」を排除したいと考えた場合、図6(c)、(d)に示した通常演出副テーブル241a、241bを、図11(e)、(f)の通常演出副テーブル241h、241iに変更する。こうして、遊技者は、その演出態様の発生頻度を下げたいと考えた場合に、直接その演出態様「キャラクターCイベントC」を指定して発生頻度を低くすることができる。ここでは、予め準備されたテーブルに変更する例を挙げたが、演出態様視聴モードにおいて、「排除」アイコン245eを選択した後の視聴比率をそのまま反映したテーブルを生成し、既存のテーブルをその生成したテーブルに変更することもできる。また、ここでは、発生頻度を変更する例を挙げているが、上述した期待度を高める例同様、期待度を低くすることも可能である。
(特別図柄表示制御部52)
図4に説明を戻すと、特別図柄表示制御部52は、主制御処理部50の特別図柄決定部120が決定した特別図柄を示すコマンドと、遊技コマンド決定部130が決定した変動パターンコマンドに基づき、特別図柄表示装置28に特別図柄を所定の時間だけ変動させた後に停止させる態様で特別図柄決定部120が決定した特別図柄を表示する。
(普通図柄表示制御部53)
一方、普通図柄表示制御部53は、普通図柄抽選部150による普通図柄に係る抽選結果を示すコマンドを受け、そのコマンドに基づいて普通図柄表示装置34に普通図柄を変動させた後に停止させる態様で表示するよう制御する。なお、普通図柄表示制御部53は、上述した特別図柄表示制御部52による表示制御と比べて表示する図柄の対象が相違するものの、表示制御の基本構成はほぼ同じである。
(払出制御処理部54)
払出制御処理部54は、CRユニットに接続された球貸信号制御装置37からの球貸指令を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置38を制御する他、主制御処理部50からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置38を制御する。この賞球払出装置38は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備えて構成されている。そして、モータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。具体的には、始動入賞口検知センサ60、一般入賞口検知センサ62、大入賞口検知センサ63等が遊技球の通過を検知すると、賞球払出装置38は、主制御処理部50を経由して受けたコマンドに基づき遊技球を払い出す。
(発射制御処理部55)
発射制御処理部55は、ハンドル10の回動量に対応して、発射装置5に対する作動の制御を行う装置である。より具体的に言うと、発射装置5に対して通電させたり、通電を停止したり、あるいは、通電電流を変化させるといった制御処理を行う。なお、この発射制御処理部55は、払出制御処理部54と接続されており、CRユニットが接続されていない場合に発射停止信号が受信されるようになっている。
続いて、上述したパチンコ機1において、遊技者が演出態様視聴モードを通じて演出態様を視聴する処理の流れと、それを演出態様の発生頻度や期待度に反映する演出制御の処理の流れを説明する。図12は、演出態様視聴モードにおける処理の一例を示したフローチャートであり、図13は、演出態様視聴モードの処理結果を反映して通常遊技の演出態様を実行する演出制御の一例を示したフローチャートである。
(演出態様視聴モード)
例えば、遊技待機中において、遊技者が演出態様視聴モードを選択すると、演出態様選択部215は、遊技者によって、複数の演出態様から1の演出態様が選択されたか否か判定し(S300)、操作部33を通じて演出態様が選択されると(S300におけるYES)、選択された演出態様を演出表示装置29に表示する(S301)。演出態様が選択されていない間(S300におけるNO)、選択判定ステップS300を繰り返す。
演出態様選択部215が演出態様を演出表示装置29に表示している間に、遊技者によってその演出態様の表示がキャンセルされると(S302におけるYES)、そのキャンセルされるまでの表示時間を実際の視聴時間とし、視聴履歴記憶部216は、演出態様選択部215により表示された演出態様の視聴可能表示時間に対する実際の視聴時間の比率である視聴比率を演出態様に関連付けて記憶する(S303)。遊技者によって演出態様の表示がキャンセルされないと(S302におけるNO)、演出態様の予定された表示が完了するまで(S304におけるNO)、演出態様が演出表示装置29に継続的に表示され(S301)、演出態様の予定された表示が完了すると(S304におけるYES)、視聴履歴記憶部216は、視聴比率、ここでは100%を演出態様に関連付けて記憶する(S305)。
続いて、当該演出態様視聴モードの目的として発生頻度と期待度のいずれが設定されているか判定し(S306)、発生頻度が設定されている場合(S306におけるYES)、発生頻度変更部217は、視聴履歴記憶部216に記憶された視聴比率に基づいて、他の演出態様よりも相対的に視聴比率の高い演出態様の発生頻度が予め定められた発生頻度より高くなるように変更した通常演出副テーブル241を、予め設けられている既存の通常演出副テーブル241と差し替える。このとき、変更する通常演出副テーブル241は、大当たり時通常演出主テーブル240aの演出属性に対応しているか、ハズレ時通常演出主テーブル240bの演出属性に対応しているかを問わない。したがって、期待度を維持したまま、発生頻度を変えることができる。
また、当該演出態様視聴モードの目的として期待度が設定されている場合(S306におけるNO)、発生頻度変更部217は、視聴履歴記憶部216に記憶された視聴比率に基づいて、演出制御処理部210で用いる発生頻度のうち、特別図柄抽選部110による抽選結果が大当たりである場合の、他の演出態様よりも相対的に視聴比率の高い演出態様の発生頻度が、予め定められた発生頻度より高くなるように変更した通常演出副テーブル241を、予め設けられている既存の通常演出副テーブル241と差し替える。このとき、変更する通常演出副テーブル241は、大当たり時通常演出主テーブル240aの演出属性に対応している通常演出副テーブル241のみを対象とする。また、発生頻度変更部217は、特別図柄抽選部110による抽選結果がハズレである場合の、他の演出態様よりも相対的に視聴比率の高い演出態様の発生頻度が、予め定められた発生頻度より低くなるように変更した通常演出副テーブル241を、予め設けられている既存の通常演出副テーブル241と差し替えることもできる。このとき、変更する通常演出副テーブル241は、ハズレ時通常演出主テーブル240bの演出属性に対応している通常演出副テーブル241のみを対象とする。こうして、所望する演出態様が発生したときの大当たりを示す期待度を変更することが可能となる。
次に、演出態様選択部215は、遊技者により当該演出態様視聴モードを終了する操作入力の有無を判定し(S309)、終了する操作入力がなければ(S309におけるNO)、選択判定ステップS300からを繰り返し、終了する操作入力があれば(S309におけるYES)、演出態様視聴モードを終了する。
(演出制御)
演出態様視聴モードが終了し、遊技者による通常遊技が開始されると、特別図柄用乱数取得部112は、始動入賞口23に遊技球が入賞したことに伴って、特別図柄用乱数を取得したか否か判定し(S350)、特別図柄用乱数を取得していれば(S350におけるYES)、大当たり当否判定部113が、その特別図柄乱数が大当たりを示す乱数であるか否か判定する(S351)。特別図柄用乱数が取得されるまでは(S350におけるNO)、特別図柄用乱数取得判定ステップ(S350)を繰り返す。
特別図柄用乱数が大当たりを示す乱数でなければ(S351におけるNO)、特別図柄決定部120はハズレを示す特別図柄を電子抽選により決定し(S352)、通常演出態様決定部211は、変動パターンコマンド決定部133が決定した変動パターンコマンドに基づいて、ハズレ時通常演出主テーブル240bおよび通常演出副テーブル241を参照して、通常の遊技に用いる演出態様を決定する(S353)。このとき、演出態様視聴モードにおける遊技者の各演出態様の視聴に基づいて通常演出副テーブル241が変更されている場合、通常演出態様決定部211は、その変更された通常演出副テーブル241に基づいて演出態様を決定する。続いて、演出表示制御部217は、演出態様決定部212が決定した、最終的にハズレを示す特別図柄が表示される演出態様を表示する(S354)。
また、特別図柄用乱数が大当たりを示す乱数であれば(S351におけるYES)、特別図柄決定部120は大当たりを示す特別図柄を電子抽選により決定し(S355)、通常演出態様決定部211は、変動パターンコマンド決定部133が決定した変動パターンコマンドに基づいて、大当たり時通常演出主テーブル240aおよび通常演出副テーブル241を参照して通常の遊技に用いる演出態様を決定する(S356)。このとき、演出態様視聴モードにおける遊技者の各演出態様の視聴に基づいて通常演出副テーブル241が変更されている場合、通常演出態様決定部211は、特別図柄用乱数が大当たりを示す乱数でない場合同様、その変更された通常演出副テーブル241に基づいて演出態様を決定する。続いて、演出表示制御部217は、演出態様決定部212が決定した、最終的に大当たりを示す特別図柄が表示される演出態様を実行する(S357)。そして、大当たり遊技制御部140は大当たり遊技を実行する(S358)。
ここでも、演出態様を視聴したいといった遊技者の要望を満たすと共に、その視聴行為を実際の遊技における演出態様の発生頻度や期待度に自動的かつ適切に反映し、ひいてはパチンコ機の稼働率の向上を図ることが可能となる。
また、コンピュータによって、上記パチンコ機1として機能するプログラムやそのプログラムを記録した記録媒体も提供される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の演出態様視聴モードおよび演出制御における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。