JP5542551B2 - ホース拘束具、及び拘束具付きホース - Google Patents
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Description
このため、特許文献1、2では、ホースの端部近傍に拘束具を装着し、この拘束具に備えられたチェーンなどの連結材を、固定された取付対象に取り付けてホースの端部近傍と取付対象を連結することで、接続状態が解除されたホースの端部の暴れを抑制している。
そして、連結部材の延出部の先端側が取付対象へ取り付けられると、ホース拘束具を介してホースと取付対象が連結される。
これにより、例えば、ホースとホースとの接続部やホースと加圧流体生成装置との接続部が損傷してホースの接続状態が解除されても、取付対象とホースがホース拘束具により連結されていることから、取付対象の周囲にホースが拘束されて、ホースの端部の暴れが抑制される。
またさらに、上記ホース拘束具は、連結部材の第1の被挟持部が円筒部材の内周に沿って配置される挟持部材によって挟持されることから、例えば、円筒部材の外周に連結部材取付用の突起物などを設けるものと比べて、厚みを均一に近づけることができる。
以上、上記ホース拘束具によれば、従来のものと比べて、厚みを均一に近づけることができることから、ホース装着状態におけるホースの巻取り作業を容易にすることができると共に巻き取ったホースに損傷などの不具合が発生するのを抑制することができる。
また、請求項5の拘束具付きホースは、引用している請求項1〜4のいずれか1項に記載のホース拘束具の作用効果を奏することができる。
また、本発明の拘束具付きホースによれば、ホースと取付対象を簡単に連結することができ、ホースの巻取り作業を容易にすることができると共に巻き取ったホースに不具合が発生するのを抑制することができる。
図1に示すように、加圧流体を生成する加圧流体生成装置10(以下、単に装置10と記載する。)の流体送出口(図示省略)には、口金具12を取り付けたホース14が接続されている。この装置10とホース14は、第1実施形態のホース拘束具20(詳細は後述)により連結されている。
また、補強層14Bは、繊維(例えば、金属繊維や有機繊維)やワイヤーを、内管14Aの外周にスパイラル状に巻き付けて構成(スパイラル構造)されてもよく、内管14Aの外周にブレード状に編み上げて構成(ブレード構造)されてもよい。
さらに、内管14Aは、合成ゴム(例えば、エラストマ)で構成されてもよい。
図2及び図3に示すように、ホース拘束具20は、金属製の円筒部材22を有している。円筒部材22の筒内中空22Sには、ホース14が挿通されるようになっている。この筒内中空22Sにホース14を挿通させて円筒部材22を加締めることにより、円筒部材22がホース14に装着される。
一方、円筒部材22の内周壁22Bは、内側延出部23の根元から筒軸方向の他端側(図4では左側)へ向かって径が漸増する形状とされている。
一方、図4に示すように、分割片24の内周壁24Bには、挟持部材25の径方向内側へ突起する突起24T(図2、3では図示省略している)が複数形成されている。この突起24Tは、挟持部材25が円筒部材22と共に加締められたときに、ホース14の外周(外管14Cの外周)に食い込むようになっている。これにより、ホース14に挟持部材25がより強固に装着される。
なお、突起24Tは、分割片24の一方の周方向端部24Yから他方の周方向端部24Yへ周方向に沿って連続して延びる形状とされることが好ましい。この場合には、ホース14に挟持部材25が最も強固に装着される。
一方、延出部26Bの先端側には、端部付近を折り返して形成されたリング部27が形成されている(図1参照)。このリング部27は、装置10の壁面に設けられたフック11に引っ掛けられるようになっている。
まず、円筒部材22の筒軸方向の一端側から筒内中空22Sにホース14を挿通する。そして、ホース14の外周に分割片24を周方向Yに間隔をあけて複数(本実施形態では、2つ)配置してホース14の外周に挟持部材25を構成する(図3参照)。ここで、挟持部材25(分割片24)を配置する位置は、ホース14の端部14Eの近傍とすることが好ましい。なお、本実施形態では、該端部14Eと挟持部材25(分割片24)の筒軸方向の他端部との距離Lが10cm以内となるように、挟持部材25(分割片24)を配置している。
なお、挟持部材25は、連結コード部材26の長手方向の中央部が一端部25Xと内側延出部23とによって挟持される位置まで円筒部材22に差し込む。これにより、連結コード部材26の第1被挟持部26A、延出部26B、及び第2被挟持部26Cが構成される。
このようにして、ホース拘束具20を装着した拘束具付きホース28が構成される。
なお、本装着手順は一例であり、ホース拘束具20をホース14に装着する手順としては他の手順でも構わない。
そして、延出部26Bのリング部27を装置10のフック11へ引っ掛けることでホース拘束具20を介してホースと装置10が連結される(図1参照)。
これにより、ホース14と装置10との接続部(口金具12)が損傷してホース14が口金具12から抜け出たり、口金具12が装置10の流体送出口から抜け出たりしても、装置10とホース14がホース拘束具20により連結されていることから、装置10の周囲にホース14が拘束され、ホース14の端部14Eの暴れが抑制される。
特に、本実施形態では、連結コード部材26が1本のコード部材により構成され、両方のリング部27が装置10のフック11に引っ掛けられていることから、連結コード部材26の引き抜きに対する抵抗力(ここでは、分割片24を円筒部材22から引き抜く力)がさらに増し、連結コード部材26の円筒部材22内からの抜け出しがさらに効果的に防止される。
またさらに、ホース拘束具20は、連結コード部材26の第1被挟持部26Aが円筒部材22の内周に沿って配置される挟持部材25によって挟持されることから、例えば、円筒部材22の外周壁22Aに連結部材取付用の突起物などを設けるものと比べて、厚みを均一に近づけることができる。
以上、ホース拘束具20によれば、従来のものと比べて、厚みを均一に近づけることができることから、ホース装着状態におけるホース14の巻取り作業を容易にすることができると共に巻き取ったホース14に局部的に荷重が作用するのが抑制されて損傷などの不具合が発生するのを抑制することができる。
次に、第2実施形態のホース拘束具について図6、7を参照しながら説明する。第2実施形態のホース拘束具30では、第1実施形態の挟持部材25の代わりに挟持部材35を用い、第1実施形態の連結コード部材26の代わりに2本の連結コード部材36を用いている。なお、その他の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
隣接する分割片34の周方向端部34Y同士が互いに嵌り合う凹凸形状とされていることから、該周方向端部34Y同士に挟持された第1被挟持部26Aは凹凸形状に沿った形状に変形させられる。これにより、連結コード部材36部材の引き抜きに対する抵抗力が増し、周方向端部34Y同士の間からの第1被挟持部26Aの抜け出しが効果的に防止される。
特に、連結コード部材36のように第2被挟持部36Cを一端部25Xと内側延出部23との間で終端させる、又は、例えば、連結コード部材36を第1被挟持部26A、延出部26B及びリング部27のみで構成する場合には、隣接する分割片34の周方向端部34Y同士を互いに嵌り合う凹凸形状とすることによる第1被挟持部26Aの抜け出し防止効果が効果的に発揮される。
前述の実施形態では、挟持部材25、35を周方向に2分割された分割片24、34で構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、図8に一例を示すように、挟持部材25を周方向に複数分割(図8では4分割)された分割片24で構成してもよい。この場合には、複数本の連結コード部材26を隣接する分割片24の周方向端部24Y同士にそれぞれ挟持させる構成としてもよく、1本の連結コード部材26を隣接する分割片24の周方向端部24Y同士に挟持させる構成としてもよい。
14 ホース
20 ホース拘束具
22 円筒部材
22S 筒内中空
22B 内周壁
23 内側延出部
24 分割片
24A 外周壁
24X 一端部
24Y 周方向端部
25 挟持部材
25A 外周壁
25X 一端部
26 連結コード部材(連結部材)
26A 第1被挟持部(第1の被挟持部)
26B 延出部
26C 第2被挟持部(第2の被挟持部)
X 周方向
Y 筒軸方向
Claims (5)
- 筒内中空にホースが挿通され、加締めにより該ホースに装着される円筒部材と、
前記円筒部材の内周に沿って配置され、周方向に分割された複数の分割片により構成され、前記円筒部材と共に加締められて前記ホースに装着される挟持部材と、
隣接する前記分割片の周方向端部間に配置され該周方向端部同士によって挟持される第1の被挟持部、及び該第1の被挟持部の端部から前記筒内中空の外部へ延出し先端側が取付対象へ取り付けられる延出部を含んで構成される連結部材と、
を有するホース拘束具。 - 隣接する前記分割片の周方向端部同士が互いに嵌り合う凹凸形状とされている請求項1に記載のホース拘束具。
- 前記円筒部材の筒軸方向の一端側には、径方向内側へ延出する内側延出部が形成され、
前記連結部材は、前記挟持部材の前記筒軸方向の一端部と前記内側延出部との間に配置され該一端部と該内側延出部とによって挟持される第2の被挟持部を含んで構成される請求項1又は請求項2に記載のホース拘束具。 - 前記円筒部材の内周壁は、前記内側延出部の根元から筒軸方向の他端へ向かって径が漸増する形状とされ、
前記挟持部材の外周壁は、前記円筒部材の内周壁に沿った形状とされている請求項3に記載のホース拘束具。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のホース拘束具が装着された拘束具付きホース。
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