JP5540877B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、製品の製造における各要素である作業者、治具・設備、製造方法、部品・材料、作業集合及び製造システムをそれぞれ一意に識別する識別符号と、時刻を表す時刻情報と、該時刻における前記各要素の位置を表す位置情報と、該時刻における前記各要素の状態を表す状態情報を前記製品を一意に識別する製品識別符号と関連付けて記憶する記憶手段と、前記製品識別符号を検索対象として、前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索し、該検索された識別符号により識別された各要素のいずれか1つ又はこれらの組み合わせに変更があった時刻以降の前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索対象として、前記記憶手段に記憶されている該検索対象と関連付けられている現在の製品の位置情報及び状態情報を検索する検索手段と、前記検索手段による検索結果を提示する提示手段を具備し、前記検索手段は、少なくとも、作業者の識別符号と時刻情報の組み合わせを検索し、該時刻情報が示す時刻以降に該作業者によって製造された製品の製品識別符号を抽出することを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続のほか、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
ここで、4M2Sとは、製品の製造に関連する情報であって、作業者(Man)に関連する情報、治具・設備(Machine)に関連する情報、製造方法(Method)に関連する情報、部品・材料(Material)に関連する情報、作業集合(Space)に関連する情報、製造システム(System)に関連する情報がある。また、4M2Sは、問題発生の要因ともなる。ここで、問題とは、納期の遅れ、品質の低下、品質のばらつき、コストの増大等がある。一般的に、問題が発生した場合に、その要因を収集・分析し、対策を施すことによって問題を解決することが図られている。その要因として挙げられるものが、4M2Sのいずれか1つ又はこれらの組み合わせである。したがって、以下、4M2Sの情報という場合は、治具・設備(Machine)に関連する情報、製造方法(Method)に関連する情報、部品・材料(Material)に関連する情報、作業集合(Space)に関連する情報、製造システム(System)に関連する情報を少なくとも含み、さらに、作業者(Man)に関連する情報を含めてもよい。
治具・設備とは、製品の製造に用いられる装置をいい、組み立て用機械、工具、検査装置、ロボット等が含まれる。
製造方法とは、製品の製造のしかたをいい、設計、設計変更、段取り、手順、操作方法、検査方法、修復方法等が含まれる。
部品・材料とは、製品の一部分となり得るもの(化学変化するものを含む)をいい、部品、部材、材料、素材、原料等が含まれる。
作業集合とは、その作業を行うための論理的空間(作業空間、ゾーン)をいい、論理的としているのは、後述する絶対的な位置を示す位置情報とは異なり、その作業を行うための空間であれば、複数に分かれた位置にあってもよい。例えば、組み立て作業を行うための空間、段取りを行うための空間、部品・材料を保管する空間(倉庫、棚等)等が含まれる。
製造システムとは、製品の製造を管理するシステムをいい、製造管理システム、生産ライン管理システム、需給管理システム等が含まれる。
逐次としては、予め定められた周期で4M2Sの情報を読み込む(いわゆるポーリング処理)、対象となる4M2Sのいずれか1つ以上が変化したことを検知し、その変化したことを検知した場合に読み込む等が該当する。4M2Sが変化するとは、その4M2Sの位置又は状態が変化したことをいう。変化したことを検知するとは、以前に読み込んだ情報と比較して変化していることを検知することのほか、4M2S情報受付モジュール110にとっては最初の4M2Sである場合が該当する。例えば、RFIDが添付された部品・材料をある工程の読み取り装置で読み取ること等が該当する。この場合、前の工程での読み取り装置と今回の工程での読み取り装置は違う位置にあり、工程、読み取り装置も違うのであるから、位置情報、状態情報が異なることになる。
また、4M2S情報受付モジュール110が4M2Sの情報を受け付けるのは、同期的(逐次的処理)であってもよいし、非同期的(事前のバッチ処理、事後の追記処理等)のいずれであってもよい。さらに、同期、非同期のいずれにも対応し得るようにしてもよい。特に、同期の場合はポーリングだけでなく、4M2Sに関連する装置であるデバイス自らが変化点や発生点のトリガーを持っており、これに対応するようにしてもよい。つまり、そのデバイスが4M2S情報受付モジュール110に自律的に変化点における4M2Sの情報を渡すようにしてもよい。
例えば、治具・設備(Machine)に関連する情報は、その治具・設備に記憶されており、4M2S情報受付モジュール110がその治具・設備と通信を行って読み込むようにしてもよい。治具・設備(Machine)に関連する情報としては、その治具・設備を一意に識別する識別符号が少なくとも含まれ、治具・設備の属性情報(治具・設備の名称、性能等)が含まれていてもよい。
例えば、製造方法(Method)に関連する情報は、予めファイルに記憶されており、そのファイルから読み込むようにしてもよい。製造方法(Method)に関連する情報としては、その製造方法を一意に識別する識別符号が少なくとも含まれ、製造方法の属性情報(製造方法の種類、その製造方法を行うための治具・設備等)が含まれていてもよい。
例えば、作業集合(Space)に関連する情報は、予めファイルに記憶されており、そのファイルから読み込むようにしてもよい。作業集合(Space)に関連する情報としては、その作業集合を一意に識別する識別符号が少なくとも含まれ、作業集合の属性情報(作業集合の種類等)が含まれていてもよい。
例えば、製造システム(System)に関連する情報は、その製造システムに記憶されており、4M2S情報受付モジュール110がその製造システムと通信を行って読み込むようにしてもよい。製造システム(System)に関連する情報としては、その製造システムを一意に識別する識別符号が少なくとも含まれ、製造システムの属性情報(製造システムの名称、性能等)が含まれていてもよい。
例えば、作業者の状態情報としては、施設への入室、退室、作業中、休憩中、作業者レベル(リーダー、一般作業者等)等を表す情報が含まれる。例えば、これらは、入室用のICカードリーダーが情報を読み込んだときに入室と決定されたり、作業者によるタッチパネル等に対する操作によって決定される。
例えば、治具・設備の状態情報としては、正常、異常、初期化中、強制停止、自然停止、保守中等を表す情報が含まれる。例えば、これらは、その治具・設備と通信を行って状態を検知したり、作業者によるタッチパネル等に対する操作によって決定される。
例えば、製造方法の状態情報としては、初期化、プログラムのロード中、開始(稼働中を含む)、終了、後始末、検査結果等を表す情報、検査結果を撮影した画像情報等が含まれる。例えば、これらは、その製造方法を行っている治具・設備と通信を行って状態を検知したり、作業者によるタッチパネル等に対する操作によって決定される。
例えば、作業集合の状態情報としては、作業空間の識別符号等が含まれる。したがって、作業空間の識別符号とその状態情報とは同じ場合がある。
例えば、製造システムの状態情報としては、その製造システムからの作業指示(例えば、製造個数)等を表す情報が含まれる。例えば、これらは、その製造システムと通信を行って状態を検知したり、作業者によるタッチパネル等に対する操作によって決定される。
なお、情報を関連付けるとは、関連付けた一方の情報から他方の情報を抽出し得るようにすることであり、いわゆるバインド、ひも付け等といわれるものであり、例えば、他方の情報の記憶場所(名称等)を一方の情報とともに記憶させること等がある。
また、4M2S情報受付モジュール110は、販売後も含めて製品の時刻情報(製品の変化があった時刻、具体的には、例えば、その製品が工場で出荷待ちになった時刻、製品が工場から出荷された時刻、製品が販売者の倉庫に保管された時刻、製品が販売者の倉庫から出荷された時刻、製品が販売先に到着した時刻、製品が販売先で設置された時刻等の情報が該当する)、位置情報(具体的には、製品の所在を表す情報であり、工場の倉庫の位置や、出荷中の輸送手段(輸送船や輸送車など)の位置や、販売者の倉庫の位置や、設置された場所を表す情報であり、例えば、販売した会社名等の情報が該当する)及び状態情報(具体的には、例えば、出荷待ち、出荷中、保管中、販売後、正常、故障等の情報が該当する)を受け付け、4M2S情報記憶モジュール120に記憶させる。
また、4M2S情報受付モジュール110が、4M2Sのいずれか1つ以上が変化したことを検知した場合に、その変化した4M2Sの識別符号と、時刻情報と、位置情報と、状態情報を製品識別符号と関連付けて4M2S情報記憶モジュール120に記憶させた場合は、4M2S情報記憶モジュール120は、変化した時点での4M2Sの識別符号と、時刻情報と、位置情報と、状態情報を製品識別符号と関連付けて記憶することになる。4M2Sが変化するとは、前述のように、位置又は状態が変化することである。したがって、4M2S情報記憶モジュール120に既に記憶されているものと比較すると、位置情報又は状態情報のいずれか一方又は両方は変化していることになる。もちろんのことながら、時刻情報は変化している。
また、4M2S情報記憶モジュール120は、4M2Sの識別符号に関連する情報を提示する場合に、その提示の方法を表す提示方法情報をさらに記憶していてもよい。つまり、4M2Sに関する情報を提示する場合に、予め定められた方法で提示させるようにするものである。例えば、具体的には、製造工程、時系列に沿ってグラフ表示させる提示方法情報等がある。
利用シーンとして2つの場面を説明する。
1つ目は、既に販売した製品に不具合が発生した場合に、同様の不具合が発生している可能性がある他の製品の現在の位置、状態を提示するものである。
まず、利用者の操作によって、検索対象受付モジュール130は、不具合が発生した製品の製品IDを検索対象として受け付け、検索モジュール140は、その製品IDに関連付けられている4M2Sの識別符号(4M2Sの要素のいずれか1つ又はこれらの組み合わせ)を抽出する。つまり、その製品の製造に関わった4M2Sを抽出する。そして、検索モジュール140は、その抽出された4M2Sの識別符号が表す4M2S(4M2Sの要素のいずれか1つ又はこれらの組み合わせ)内で、その製品よりも前に製造された製品と比較して、変更があったものを抽出する。利用者は、その抽出結果を検討して、仮説としてその変更があった4M2Sを問題発生要因として定めたとする。例えば、作業者の担当がある時点で変更されたことを抽出し、新たな作業者が不慣れであったことによって組み立て順序が変更されてしまったとすると、それが問題発生要因となる。次に、検索対象受付モジュール130は、利用者の操作に応じて、その時点以降であって、その作業者の識別符号(つまり、この検索対象は、4M2Sの識別符号と時刻情報の組み合わせであるが、この他に、4M2Sの識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせであればよい)を検索対象として受け付け、検索モジュール140は、その時点以降にその作業者によって製造された製品の識別符号を抽出する。そして、提示モジュール150は、その抽出された製品の現在の位置情報、状態情報を提示する。利用者は、これらの製品に同様の不具合が発生しているか否か等を検査する。
2つ目は、問題発生の要因である4M2Sが判明している場合であって、その4M2Sが関係している製品の現在の位置、状態を提示するものである。
例えば、治具の設定間違いであったと判明した場合は、利用者の操作によって、検索対象受付モジュール130は、その治具の識別符号とその設定が行われた時刻(つまり、4M2Sの識別符号と時刻)を検索対象として受け付け、検索モジュール140は、設定変更された治具を用いて製造された製品を抽出する。そして、提示モジュール150は、その抽出された製品の現在の位置情報、状態情報を提示する。利用者は、これらの製品に、その問題発生要因による不具合が発生しているか否か等を検査する。
対象要因記憶装置200、検索指示受付モジュール210、対象要因読込装置220、222、224は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。なお、以下、4M2Sを対象要因ともいう。
対象要因記憶装置200は、4M2S情報記憶モジュール120、検索モジュール140を有しているサーバーである。また、検索指示受付モジュール210は、検索対象受付モジュール130、提示モジュール150を有しているクライアントPC(Personal Computer)である。また、対象要因読込装置220、222、224は、4M2S情報受付モジュール110に該当するものであり、例えば、工場内の複数箇所に設置されている。
対象要因読込装置220、222、224が、4M2Sの変化を検知し、その識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報を対象要因記憶装置200へ通信回線290を介して送信する。対象要因記憶装置200は、それらの情報を受信して4M2S情報記憶モジュール120に記憶する。検索指示受付モジュール210は、利用者の操作による検索対象を受け付けて、対象要因記憶装置200に検索要求を送信し、対象要因記憶装置200がその検索要求にしたがって検索を行い、検索結果を提示方法情報とともに検索指示受付モジュール210へ送信する。検索指示受付モジュール210は、その検索結果を提示方法情報にしたがって提示する。
ステップS302では、4M2S情報受付モジュール110が、対象要因の変化があるか否かを判断し、ある場合はステップS304へ進み、それ以外の場合はステップS302へ戻る。
なお、前述したように、4M2S情報受付モジュール110は、4M2Sに関連する装置であるデバイス自らが変化点や発生点のトリガーを持っており、そのデバイスが自律的に4M2S情報モジュール110に情報を読み込ませるようにしてもよい。
製造工程毎に、主に発生する対象要因(4M2S)を示す。図4は、4M2S情報記憶モジュール120に情報を記憶させる処理例を示す説明図である。
製造工程として、順に準備491、仕入先492、生産493、最終検査494、市場495がある。そして、準備491に発生する対象要因として、設計情報405、設計変更情報410があり、仕入先492に発生する対象要因として、作業者情報415、検査情報420、生産履歴425、設備情報430、修復情報435があり、生産493に発生する対象要因として、作業者情報440、検査情報445、生産履歴450、設計変更情報455、修復情報460があり、最終検査494に発生する対象要因として、検査情報465、作業者情報470、生産履歴475、修復情報480があり、市場495に発生する対象要因として、設置障害情報485がある。ここで、発生するとは、その対象要因に変化があった場合をいい、変化には、新たにその対象要因が生じる場合も含む。
そして、発生する対象要因のIDとともに、時刻情報、位置情報、状態情報を関連付けて4M2S情報記憶モジュール120に記憶させる(ステップS310)。
作業者情報415、440、470は、4M2Sにおける作業者(Man)に関連する情報である。
設計情報405、設計変更情報410、455は、4M2Sにおける製造方法(Method)に関連する情報である。
設備情報430は、4M2Sにおける治具・設備(Machine)に関連する情報である。
検査情報420、445、465は、4M2Sにおける部品・材料(Material)又は治具・設備(Machine)に関連する情報である。
修復情報435、460、480は、4M2Sにおける製造方法(Method)に関連する情報である。また、この他に、部品・材料(Material)又は治具・設備(Machine)を含める場合もある。
生産履歴425、450、475は、4M2Sにおける作業者(Man)、治具・設備(Machine)、部品・材料(Material)、製造方法(Method)、作業集合(Space)及び製造システム(System)に関連する情報である。
設置障害情報485は、治具・設備(Machine)、作業集合(Space)のいずれか一方又はこれらの組み合わせに関連する情報である。また、販売後の製品に関連する情報である。
製品ID500には、生産履歴425、作業者情報415、設計変更情報410、修復情報435が関連付けられている。
そして、生産履歴425として、時系列に個別情報511、512、513、514を有しており、作業者情報415として、時系列に個別情報521、522、523、524、525、526を有しており、設計変更情報410として、時系列に個別情報531、532、533を有しており、修復情報435として、時系列に個別情報541、542、543を有している。各個別情報には、時刻情報、位置情報、状態情報が関連付けられている。
したがって、例えば、製品ID500で表されている製品の指定時刻550における状態を知りたい場合は、指定時刻550で4M2S情報記憶モジュール120内を検索し、生産履歴425の個別情報513、作業者情報415の個別情報524、設計変更情報410の個別情報532、修復情報435の個別情報542を抽出することができる。
作業者610の識別符号は、識別子欄611、国欄612、工場欄613、社員番号欄614を有している。識別子欄611は、作業者という種類を表す識別子を記憶してもよいし、作業者610の識別子を記憶してもよい。国欄612は、国の識別子を記憶する。工場欄613は、工場の識別子を記憶する。社員番号欄614は、その作業者の社員番号を記憶する。
冶具・設備620の識別符号は、識別子欄621、国欄622、工場欄623、ユニット欄624、ライン欄625、エリア欄626、冶具種別欄627、管理冶具欄628、補助冶具欄629を有している。識別子欄621は、治具・設備という種類を表す識別子を記憶してもよいし、冶具・設備620の識別子を記憶してもよい。国欄622は、国の識別子を記憶する。工場欄623は、工場の識別子を記憶する。ユニット欄624は、ユニットの識別子を記憶する。ライン欄625は、ラインの識別子を記憶する。エリア欄626は、エリアの識別子を記憶する。冶具種別欄627は、治具種別の識別子を記憶する。管理冶具欄628は、管理治具の識別子を記憶する。補助冶具欄629は、補助治具の識別子を記憶する。
製造方法(Method)の例である作業(メンテナンス、トラブル)630の識別符号は、識別子欄631、作業種別欄632、国欄633、工場欄634、ユニット欄635、ライン欄636、エリア欄637、管理冶具欄638、補助冶具欄639を有している。識別子欄631は、作業(メンテナンス、トラブル)という種類を表す識別子を記憶してもよいし、作業(メンテナンス、トラブル)630の識別子を記憶してもよい。作業種別欄632は、作業種別の識別子を記憶する。国欄633は、国の識別子を記憶する。工場欄634は、工場の識別子を記憶する。ユニット欄635は、ユニットの識別子を記憶する。ライン欄636は、ラインの識別子を記憶する。エリア欄637は、エリアの識別子を記憶する。管理冶具欄638は、管理治具の識別子を記憶する。補助冶具欄639は、補助治具の識別子を記憶する。
製造方法(Method)の例である作業(検査)640の識別符号は、識別子欄641、作業種別欄642、国欄643、工場欄644、ユニット欄645、ライン欄646、検査種別欄647、管理冶具欄648、検査結果欄649、検査内容欄650を有している。識別子欄641は、作業(検査)という種類を表す識別子を記憶してもよいし、作業(検査)640の識別子を記憶してもよい。作業種別欄642は、作業種別の識別子を記憶する。国欄643は、国の識別子を記憶する。工場欄644は、工場の識別子を記憶する。ユニット欄645は、ユニットの識別子を記憶する。ライン欄646は、ラインの識別子を記憶する。検査種別欄647は、検査種別の識別子を記憶する。管理冶具欄648は、管理治具の識別子を記憶する。検査結果欄649は、検査結果の識別子を記憶する。検査内容欄650は、検査内容の識別子を記憶する。
その他の4M2Sの識別符号も同等の構造を有している。
このように、識別符号として、識別子そのもののほかに属性情報を含んでいてもよい。
位置情報710は、国欄711、工場欄712、ユニット欄713、ライン欄714、エリア欄715、デバイス欄716を有している。国欄711は、国の識別子を記憶する。工場欄712は、工場の識別子を記憶する。ユニット欄713は、ユニットの識別子を記憶する。ライン欄714は、ラインの識別子を記憶する。エリア欄715は、エリアの識別子を記憶する。デバイス欄716は、デバイスの識別子を記憶する。
時刻情報720は、年欄721、月欄722、日欄723、時欄724、分欄725、秒欄726、秒以下欄727を有している。年欄721は、西暦年を記憶する。月欄722は、月を記憶する。日欄723は、日を記憶する。時欄724は、時を記憶する。分欄725は、分を記憶する。秒欄726は、秒を記憶する。秒以下欄727は、秒以下を記憶する。
状態情報としては、各4M2Sの状態を表す符号を示すデータで構成されている。
ステップS306では、4M2S情報受付モジュール110が、対象要因の位置情報を取得する。
ステップS308では、4M2S情報受付モジュール110が、対象要因の状態情報を取得する。
ステップS310では、4M2S情報受付モジュール110が、対象要因ID、時刻情報、位置情報、状態情報を製品IDに関連付けて4M2S情報記憶モジュール120に記憶させる。
ステップS802では、検索対象受付モジュール130が、検索対象を受け付ける。図5で例示した指定時刻550が該当する。
ステップS804では、検索モジュール140が、受け付けた検索対象を4M2S情報記憶モジュール120内から検索する。図5で例示した指定時刻550における生産履歴425の個別情報513、作業者情報415の個別情報524、設計変更情報410の個別情報532、修復情報435の個別情報542を検索結果として抽出する。
ステップS806では、検索モジュール140が、検索結果に関連付けられている現在の製品の位置情報、状態情報を抽出する。
図9は、提示画面の例を示す説明図である。検索対象として、部品の識別符号(検索対象952から検索対象954)が利用者のキーボードの操作によって指定され、その部品が組み込まれている製品に関する情報として、検索結果表示テーブル900の製品ID欄910内に製品ID、設置場所欄920内に会社名(住所等を含めてもよい)、状態欄930内にその製品の現在の状況を提示する。
また、4M2Sに提示方法情報が関連付けられている場合は、その提示方法情報にしたがって、提示モジュール150が提示する。例えば、提示方法情報として、生産履歴(どの部品がいつ組み込まれたか等を示す情報)を時系列にグラフ表示することである場合は、そのように提示する。
なお、図10に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図10に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図10に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…4M2S情報記憶モジュール
130…検索対象受付モジュール
140…検索モジュール
150…提示モジュール
200…対象要因記憶装置
210…検索指示受付モジュール
220…対象要因読込装置
222…対象要因読込装置
224…対象要因読込装置
290…通信回線
Claims (6)
- 製品の製造における各要素である作業者、治具・設備、製造方法、部品・材料、作業集合及び製造システムをそれぞれ一意に識別する識別符号と、
時刻を表す時刻情報と、
該時刻における前記各要素の位置を表す位置情報と、
該時刻における前記各要素の状態を表す状態情報を
前記製品を一意に識別する製品識別符号と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記製品識別符号を検索対象として、前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索し、該検索された識別符号により識別された各要素のいずれか1つ又はこれらの組み合わせに変更があった時刻以降の前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索対象として、前記記憶手段に記憶されている該検索対象と関連付けられている現在の製品の位置情報及び状態情報を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果を提示する提示手段
を具備し、
前記検索手段は、少なくとも、作業者の識別符号と時刻情報の組み合わせを検索し、該時刻情報が示す時刻以降に該作業者によって製造された製品の製品識別符号を抽出する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記製品の製造における作業者を一意に識別する識別符号をさらに記憶し、
前記検索手段は、作業者の識別符号を検索対象に含めて、前記記憶手段に記憶されている該検索対象と関連付けられている現在の製品の位置情報及び状態情報を検索する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記記憶手段が記憶する前記位置情報として、販売後の前記製品が設置されている位置を含み、
前記記憶手段が記憶する前記状態情報として、販売後の前記製品の状態を含み、
前記検索手段は、検索対象と関連付けられている販売後の製品の位置情報及び状態情報を検索する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記識別符号に関連する情報を提示する場合に、該提示の方法を表す提示方法情報をさらに記憶し、
前記提示手段は、検索結果を提示する場合に、前記検索結果に含まれている提示方法情報に基づいて、検索結果を提示する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 各要素のいずれか1つ以上が変化した場合に、前記記憶手段に、該変化した各要素の識別符号と、時刻情報と、位置情報と、状態情報を製品識別符号と関連付けて記憶させるように制御する記憶制御手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
製品の製造における各要素である作業者、治具・設備、製造方法、部品・材料、作業集合及び製造システムをそれぞれ一意に識別する識別符号と、
時刻を表す時刻情報と、
該時刻における前記各要素の位置を表す位置情報と、
該時刻における前記各要素の状態を表す状態情報を
前記製品を一意に識別する製品識別符号と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記製品識別符号を検索対象として、前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索し、該検索された識別符号により識別された各要素のいずれか1つ又はこれらの組み合わせに変更があった時刻以降の前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索対象として、前記記憶手段に記憶されている該検索対象と関連付けられている現在の製品の位置情報及び状態情報を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果を提示する提示手段
として機能させ、
前記検索手段は、少なくとも、作業者の識別符号と時刻情報の組み合わせを検索し、該時刻情報が示す時刻以降に該作業者によって製造された製品の製品識別符号を抽出する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
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