JP2005165546A - 工程管理システムおよび工程管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の工程を経て製造される製品の各工程での調整・検査結果中の異常または何らかの変動に関する情報である工程データと、工程に関する各種変更情報であるイベントデータとの間の因果関係を推定すること。
【解決手段】本工程管理システムは、工程データやイベントデータを保持する工程管理装置の他に、ネットワークを介してその工程管理装置に接続されるデータ参照端末を1台以上有する。データ参照端末は、所定の条件に基づいて、工程データテーブルを検索する工程データ検索部81と、前記所定の条件に対応する条件に基づいて、イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索部82と、前記工程データテーブルの検索結果中の工程データの異常・変動を検出する異常・変動検出部83と、前記検出された工程データの異常・変動の原因となりうるイベントデータを抽出する因果関係推定部(原因候補抽出部)84とを備える。
【選択図】図12
【解決手段】本工程管理システムは、工程データやイベントデータを保持する工程管理装置の他に、ネットワークを介してその工程管理装置に接続されるデータ参照端末を1台以上有する。データ参照端末は、所定の条件に基づいて、工程データテーブルを検索する工程データ検索部81と、前記所定の条件に対応する条件に基づいて、イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索部82と、前記工程データテーブルの検索結果中の工程データの異常・変動を検出する異常・変動検出部83と、前記検出された工程データの異常・変動の原因となりうるイベントデータを抽出する因果関係推定部(原因候補抽出部)84とを備える。
【選択図】図12
Description
本発明は、複数の工程を経て製造される製品の工程を管理する工程管理システムおよび工程管理装置に関する。
従来、図16に示すような製造工程管理システム60がある(下記特許文献1参照)。この製造工程管理システム60は、製造工程内の各工程71における製造実績および異常に関する情報を検出する検出部61と、検出部61により検出された情報を蓄積する蓄積部62と、蓄積部62に蓄積された情報を端末72に配信する配信部63と、検出部61が異常に関する情報を検出したとき、端末72に警告情報を送信する警告部64とを有している。
従来の製造工程管理システム60は上記構成のため、工程の異常を検出することはできるものの、異常の原因は例えば、作業者の勘によって特定する等していた。このため、作業者の熟練の度合いなどによって、作業結果に優劣が生じてしまっていた。
また、一般に、異常に関する情報と、その原因となる情報との間の因果関係は不明な点が多く、そのことが、上記異常の原因を特定することをより一層困難なものにしていた。
特開2002−258931号公報 「製造管理システムおよび製造管理方法」
また、一般に、異常に関する情報と、その原因となる情報との間の因果関係は不明な点が多く、そのことが、上記異常の原因を特定することをより一層困難なものにしていた。
本発明の課題は、複数の工程を経て製造される製品の各工程から取得される情報である工程データ中の異常または何らかの変動について、上記検査に関する情報である工程データと、工程に関する各種変更情報であるイベントデータとの間の因果関係を推定することが可能な工程管理システムおよび工程管理装置を提供することである。
本発明の一態様の工程管理システムは、複数の工程を経て製造される製品に対する工程の管理を行う工程管理システムにおいて、データ参照端末がネットワークを介して工程管理装置に接続され、前記工程管理装置は、データ入力端末から入力された前記製品の各工程から取得される情報である工程データレコードを1以上格納する工程データテーブルと、データ入力端末から入力された工程に関わる各種変更情報であるイベントデータレコードを1以上格納するイベントデータテーブルと、前記工程データテーブルまたは前記イベントデータテーブルに前記工程データレコードまたは前記イベントデータレコードを登録するデータ登録手段とを具備し、前記データ参照端末は、前記工程データテーブルを検索する工程データ検索手段と、前記イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段とを具備し、前記工程データ検索手段と前記イベントデータ検索手段を互いに関連付けられた検索条件で起動することを可能にしたことを特徴とする工程管理システムである。
ここで、データ参照端末中の工程データ検索手段とイベントデータ検索手段とは、互いに関連付けられた検索条件によって起動されるので、ユーザは、それら工程データ検索手段の検索結果と、イベントデータ検索手段の検索結果とを比較して、工程データレコードとイベントデータレコードとの因果関係を推定することができる。
本発明の別態様の工程管理装置は、複数の工程を経て製造される製品の工程を管理する工程管理装置において、外部から入力された前記製品の各工程から取得される情報である工程データレコードを1以上格納する工程データテーブルと、外部から入力された工程に関わる各種変更情報であるイベントデータレコードを1以上格納するイベントデータテーブルと、前記工程データレコードまたは前記イベントデータレコードを前記工程データテーブルまたは前記イベントデータテーブルに登録するデータ登録手段と、前記工程データテーブルを検索する工程データ検索手段と、前記イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段とを有し、前記工程データ検索手段と前記イベントデータ検索手段を互いに関連付けられた検索条件で起動することを可能にしたことを特徴とする工程管理装置である。
ここで、工程データ検索手段とイベントデータ検索手段とは、互いに関連付けられた検索条件によって起動されるので、ユーザは、それら工程データ検索手段の検索結果と、イベントデータ検索手段の検索結果とを比較して、工程データレコードとイベントデータレコードとの因果関係を推定することができる。
本発明の別態様の工程管理装置は、複数の工程を経て製造される製品の工程を管理する工程管理装置において、外部から入力された前記製品の各工程から取得される情報である工程データレコードを1以上格納する工程データテーブルと、外部から入力された工程に関わる各種変更情報であるイベントデータレコードを1以上格納するイベントデータテーブルと、前記工程データレコードまたは前記イベントデータレコードを前記工程データテーブルまたは前記イベントデータテーブルに登録するデータ登録手段と、前記工程データレコードを所定のタイミングにて取得すると共に、その取得した工程データレコードに、異常または何らかの変動が生じているかを判定する異常・変動判定手段と、前記イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段とを有し、前記取得した工程データレコードと、前記検索結果中のイベントデータレコードの因果関係を推定する因果関係推定手段とを有することを特徴とする工程管理装置である。
ここで、上記イベントデータ検索手段は、例えば異常・変動判定手段が取得した工程データレコード中の情報に基づいて、イベントデータテーブルを検索しているので、異常・変動判定手段により取得された工程データレコードと、イベントデータ検索手段の検索結果中のイベントデータレコードとは、互いに関連付けられたレコードとなり、因果関係推定手段によって因果関係を推定することが可能となる。
本発明によれば、複数の工程を経て製造される製品の各工程から取得した調整結果や検査結果等に関する情報である工程データと、その工程に関わる各種変更情報であるイベントデータとの間の因果関係を推定するに際して、工程データ検索手段とイベントデータ検索手段とを互いに関連付けられた検索条件に基づいて起動するようにしている。このため、工程データ検索手段の検索結果と、イベントデータ検索手段の検索結果とを比較することで、ユーザは、工程データとイベントデータとの間の因果関係を推定することができる。その結果、工程管理に熟練したユーザでなくても、工程で発生した異常や変動の原因を容易に特定できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の工程管理システムの構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の工程管理システムは、工程管理装置10がネットワーク40を介して1以上のデータ入力端末20と1以上のデータ参照端末30と接続されることによって構成される。なお、データ入力端末20とデータ参照端末30を合わせて、ユーザ端末と呼ぶこともある。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の工程管理システムの構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の工程管理システムは、工程管理装置10がネットワーク40を介して1以上のデータ入力端末20と1以上のデータ参照端末30と接続されることによって構成される。なお、データ入力端末20とデータ参照端末30を合わせて、ユーザ端末と呼ぶこともある。
工程管理装置10は、工程データテーブル11、イベントデータテーブル12を備え、基本的には、これら各テーブル中のデータを管理するデータベースサーバ装置として機能している。工程データテーブル11は1以上の工程データレコード111から構成される。また、イベントデータテーブル12は、1以上のイベントデータレコード121から構成される。
データ入力端末20は、本システムのユーザによって、工程データやイベントデータが入力される端末である。データ入力部21を介して工程データやイベントデータが入力される。なお、データ入力部21を介して入力された工程データやイベントデータは、所定の形式に変換され、ネットワーク40を介して工程管理装置10宛てに送信され、工程データテーブル11やイベントデータテーブル12に格納される。データ入力端末20は、工程データ入力端末、イベントデータ入力端末のいずれか、または、双方の機能を有している。
なお、工程データは、設備から自動的に出力されて入力されるものと、ユーザ(作業者)によって工程データ入力端末から入力されるものとに大別することができる。なお、工程データ入力端末は、製品の製造を行う設備に接続され使用される場合と、その設備と一体化され使用される場合とがある。工程データ入力端末は、基本的には、設備に対応する数だけ存在する。
イベントデータについては、イベントデータ入力端末からユーザ(作業者)によって入力される場合を主として考えている。イベントデータ入力端末については、1箇所に設けられていてもよく、また、複数箇所に設けられていてもよい。
なお、本システムの特徴は、複数の工程を経て製造される製品の各工程から取得した調整結果や検査結果等の工程データ、および半製品や部組品の調整結果や検査結果等の中間データ(以下、調整データや検査データ、中間データ等を総称して工程データと言う)に生じる異常または何らかの変動(以下、異常・変動という)について、その異常・変動を検出すると共に、その異常・変動の原因についても特定する点にある。その意味では、下記データ参照端末30の処理内容は、上記特徴点に関わる内容となっている。
なお、本システムの特徴は、複数の工程を経て製造される製品の各工程から取得した調整結果や検査結果等の工程データ、および半製品や部組品の調整結果や検査結果等の中間データ(以下、調整データや検査データ、中間データ等を総称して工程データと言う)に生じる異常または何らかの変動(以下、異常・変動という)について、その異常・変動を検出すると共に、その異常・変動の原因についても特定する点にある。その意味では、下記データ参照端末30の処理内容は、上記特徴点に関わる内容となっている。
データ参照端末30は、ユーザが、上記した異常・変動の検出、原因の特定を行う際に使用する端末である。工程データ検索部31は、データ参照端末30側から工程管理装置10内の工程データテーブル11にアクセスする際のインターフェイスの機能を有しており、所定の検索条件に基づいて、工程データテーブル11中の工程データレコード111を検索し、該当する工程データレコード111を取得する。イベントデータ検索部32は、データ参照端末30側から工程管理装置10内のイベントデータテーブル12にアクセスする際のインターフェイスの機能を有しており、所定の検索条件に基づいて、イベントデータテーブル12中のイベントデータレコード121を検索し、該当するイベントデータレコード121を取得する。工程データ検索部31やイベントデータ検索部32が行う検索に対する検索条件は不図示の入力部を介してユーザによって入力される。工程データ検索部31やイベントデータ検索部32の検索結果は例えば、データ参照端末30の不図示のディスプレイ上に表示される。
なお、図1において、工程管理装置10と参照端末30とは、必ずしもネットワーク40を介して接続されている必要はなく、例えば、一体化していてもよい。
図1の工程管理システムの動作につき以下に説明する。
まず、ユーザによってユーザ端末20のデータ入力部21を介して入力された各種工程データは、所定の形式に変換される。そして、ネットワーク40を介して工程管理装置10宛てに送信され、その工程管理装置10内の工程データテーブル11に保存される。
図1の工程管理システムの動作につき以下に説明する。
まず、ユーザによってユーザ端末20のデータ入力部21を介して入力された各種工程データは、所定の形式に変換される。そして、ネットワーク40を介して工程管理装置10宛てに送信され、その工程管理装置10内の工程データテーブル11に保存される。
また、ユーザによってユーザ端末20のデータ入力部21を介して入力された各種イベントデータは、所定の形式に変換される。そして、ネットワーク40を介して工程管理装置10宛てに送信され、その工程管理装置10内のイベントデータテーブル12に保存される。ここで、各種イベントデータとは、工程における様々な変更情報であり、例えば作業者や作業方法、ロットの変更に関する情報などである。
続いて、ユーザは、複数の工程を経て製造される製品の各工程から取得される工程データに異常または何らかの変動があるか否かを調査すべく、データ参照端末30上から工程データ検索部31を所定の検索条件に基づいて起動させる。
データ参照端末30上の工程データ検索部31は、工程データテーブル11に保存された工程データレコード111をその検索条件で検索し、検索結果を例えばデータ参照端末30の不図示のディスプレイ上に表示する。
データ参照端末30上の工程データ検索部31は、工程データテーブル11に保存された工程データレコード111をその検索条件で検索し、検索結果を例えばデータ参照端末30の不図示のディスプレイ上に表示する。
このようにして表示された、工程データ検索部31による検索結果は、ユーザによって参照され、その検索結果中に工程に関する異常もしくは何らかの変動が見られた場合には、続いてユーザによって、データ参照端末30上からイベントデータ検索部32が起動される。そして、イベントデータ検索部32によって、イベントデータテーブル12に保存されたデータレコード121が検索され、上記異常・変動の原因となり得るイベントデータが表示される。
図2は、設備から自動で出力される工程データの一例を示す図である。
なお、この工程データは、不図示の検査機、調整機などの設備から自動的に出力され、所定の変換処理を経て、図1の工程データテーブル11上に格納される。
図2において、変換前の工程データは、「Model:」「Serial No.:」「DATE」の各ラベル、検査項目のデータの開始位置を示す記号「@」によって各データが区切られて格納されている。図1のデータ入力部21は、ラベル「Model:」を検出し、その直後の部分から製品名を取得し、不図示の製品マスターテーブルを参照して、その製品名に対応する製品Noを取得する。また、ラベル「Serial No.:」を検出し、その直後の部分から製品個体Noを取得する。また、ラベル「DATE」を検出し、その後続の部分から日付、時間を取得する。また、記号「@」を検出し、その後続部分をその製品に対して行われた各検査に関するデータの格納部分と解釈する。
なお、この工程データは、不図示の検査機、調整機などの設備から自動的に出力され、所定の変換処理を経て、図1の工程データテーブル11上に格納される。
図2において、変換前の工程データは、「Model:」「Serial No.:」「DATE」の各ラベル、検査項目のデータの開始位置を示す記号「@」によって各データが区切られて格納されている。図1のデータ入力部21は、ラベル「Model:」を検出し、その直後の部分から製品名を取得し、不図示の製品マスターテーブルを参照して、その製品名に対応する製品Noを取得する。また、ラベル「Serial No.:」を検出し、その直後の部分から製品個体Noを取得する。また、ラベル「DATE」を検出し、その後続の部分から日付、時間を取得する。また、記号「@」を検出し、その後続部分をその製品に対して行われた各検査に関するデータの格納部分と解釈する。
製品は複数の工程を経て完成するが、その中間、または完成後において、所定の検査を行うことで、品質を一定に保つことが行われている。上記した各検査に関するデータは、「検査項目1」、「検査項目2」、・・・などの各検査項目名称を示すラベルと、その検査項目名称の検査の結果である測定値を示す検査データ部分とから検査1回分のデータが構成される。上記検査1回分のデータが、その製品に対し実施された検査の回数分、各行に配置されて、その製品に対する検査のデータが構成される。
図3は、工程データテーブル11上の工程データレコード111の一例を示す図である。
図3に示すように、工程データレコード111は検査項目ごとに作成される。例えば、図2の変換前の工程データは、「検査項目1」「検査項目2」の2つの検査項目を含んでいるので、この変換前データには2件分の工程データレコード111が対応して生成される。なお、項目「設備No」は、ユーザが工程データの入力を行った設備(図1のデータ入力端末は、この設備に接続、または一体化されている)を示している。例えば設備No「1001」は、ユーザが(変換前の)工程データの入力を、設備種類10番の1号機で行ったことを示している。
図3に示すように、工程データレコード111は検査項目ごとに作成される。例えば、図2の変換前の工程データは、「検査項目1」「検査項目2」の2つの検査項目を含んでいるので、この変換前データには2件分の工程データレコード111が対応して生成される。なお、項目「設備No」は、ユーザが工程データの入力を行った設備(図1のデータ入力端末は、この設備に接続、または一体化されている)を示している。例えば設備No「1001」は、ユーザが(変換前の)工程データの入力を、設備種類10番の1号機で行ったことを示している。
また、項目「検査項目」は、図2の検査項目名称に対応する検査番号を示している。例えば、図1のデータ入力部21によって、不図示の検査項目マスターテーブルが参照され、図2のラベル「検査項目1」で示される検査項目名称は、対応する検査番号「1」に変換される。そして、そのラベル「検査項目1」と同一行の後続部分から検査データ(単位を除いた数値部分のみ)「4.71」が抜き出される。上記データ入力部21によって、検査項目名称のラベルが検出される度に、同一行の後続部分から検査データを抽出する上記処理が行われる。なお、「UP−NG」は、検査項目ごとに設定されている検査結果の許容範囲(上限、下限の規格値)に対し、検査データが上限を上回ったことを示している。また、「KO」は、検査項目に設定された測定単位である。これらの情報は、上記した検査項目マスターテーブルに検査項目情報として格納されており、ユーザは、必要に応じて参照できるため、工程データレコード中では、これらの情報(図2では、「UP−NG」「LOW−NG」「KO」「nF」)は省略されている。
図4は、イベントデータテーブル11上のイベントデータレコード121の一例を示す図である。
ここで、イベントデータとは、工程に関わる各種変更情報であり、製品に対して各工程で実施される調整および検査の結果に対しても、何らかの影響を及ぼすものと考えられる。イベントデータには、特定の設備に関するイベントデータ、工程全体に関するイベントデータ、などがある。例えば、「ロットの変更」は、特定の設備でのロットの変更となるので、特定の設備に関するイベントデータである。なお、「環境(温度、湿度など)の変動」のように、特定の設備で行われる場合、工程全体に渡って行われる場合、が共にあるイベントデータもある。イベントデータ検索部によるイベントデータの検査を行う場合には、図4に示す各項目を検索キーに指定することができる。例えば、検索キーに期間(「日付」の範囲)と「設備No」を指定してイベントデータの検索を実行した場合、その設備において生産される複数の製品の製造工程に関わりうるイベントデータが検索結果として取得される。
ここで、イベントデータとは、工程に関わる各種変更情報であり、製品に対して各工程で実施される調整および検査の結果に対しても、何らかの影響を及ぼすものと考えられる。イベントデータには、特定の設備に関するイベントデータ、工程全体に関するイベントデータ、などがある。例えば、「ロットの変更」は、特定の設備でのロットの変更となるので、特定の設備に関するイベントデータである。なお、「環境(温度、湿度など)の変動」のように、特定の設備で行われる場合、工程全体に渡って行われる場合、が共にあるイベントデータもある。イベントデータ検索部によるイベントデータの検査を行う場合には、図4に示す各項目を検索キーに指定することができる。例えば、検索キーに期間(「日付」の範囲)と「設備No」を指定してイベントデータの検索を実行した場合、その設備において生産される複数の製品の製造工程に関わりうるイベントデータが検索結果として取得される。
図4において、イベントデータレコード121は、「日付」「時間」「設備No」「製品No」「イベントID」「イベント詳細」の各項目から構成される。なお、イベントデータは工程データとは異なり、データを入力した端末を特定してもあまり意味がない。その意味で、イベントデータレコード121は、入力元端末の情報を含んでいない。なお、項目「設備No」は、後述するように、入力元端末を示す情報ではない。
項目「日付」「時間」は、イベントが発生した日付、時間を示す。
項目「イベント詳細」は、工程に関わる各種変更情報の詳細を示す。項目「イベントID」は、「イベント詳細」の内容を持つイベントに対応するイベントのIDを示す。
項目「設備No」は、項目「イベント詳細」の内容が実施される対象となる設備の番号を示す。なお、対象設備が複数ある場合は、その複数の設備が列挙される。また、設備を限定しないで、「イベント詳細」に示す内容が実施される場合は、空欄となる。
項目「イベント詳細」は、工程に関わる各種変更情報の詳細を示す。項目「イベントID」は、「イベント詳細」の内容を持つイベントに対応するイベントのIDを示す。
項目「設備No」は、項目「イベント詳細」の内容が実施される対象となる設備の番号を示す。なお、対象設備が複数ある場合は、その複数の設備が列挙される。また、設備を限定しないで、「イベント詳細」に示す内容が実施される場合は、空欄となる。
項目「製品No」は、項目「イベント詳細」の内容が実施される対象となる製品の番号を示す。なお、対象製品が複数ある場合は、その複数の製品が列挙される。また、製品を限定しないで、「イベント詳細」の内容が実施される場合は、空欄となる。
図1のデータ入力端末(イベントデータ入力端末)20のデータ入力部21は、入力された設備(名称)を項目「設備No」に示される設備番号に、また、入力された製品(名称)を項目「製品No」に示される製品番号に、それぞれ変換する。なお、上記変換を行うに際して、不図示の設備マスターテーブル、製品マスターテーブルがデータ入力部21によって参照される。
図1のデータ入力端末(イベントデータ入力端末)20のデータ入力部21は、入力された設備(名称)を項目「設備No」に示される設備番号に、また、入力された製品(名称)を項目「製品No」に示される製品番号に、それぞれ変換する。なお、上記変換を行うに際して、不図示の設備マスターテーブル、製品マスターテーブルがデータ入力部21によって参照される。
なお、図では、上記「イベント詳細」情報として、「設備1001の項目1の調整」、「ロット変更」を挙げている。ここで、「設備1001の項目1の調整」とは、具体的には、「射出成型機の金型のメンテナンス」などの内容を有する。また、部品はロットごとにばらつきがあることを考えると、上記「ロット変更」も工程データに影響を与える可能性がある。なお、「イベント詳細」の例としてこの他に、「作業者の変更」が考えられる。作業者によって、作業手順などが異なっている可能性があり、「作業者の変更」も工程データに影響を与える可能性がある。この場合、その作業者に対して調査を行うことにより、検査データの異常または何らかの変動の原因を特定する。
ユーザによって入力された所定の検索条件に基づいて、データ参照端末30中の工程データ検索部31は、該当する工程データレコードを工程データテーブル11から抽出する。抽出された工程データレコード中の工程データ値に関する情報は、検索条件中の「日付」の範囲と共に、不図示のグラフ化部に渡され、所定のグラフ化処理が施されて、データ参照端末30上のディスプレイに検索結果として表示される。
なお、上記抽出された工程データレコード中の各工程データ値に対して集計処理を不図示の集計部が行うようにしてもよい。例えば、移動平均、最大値・最小値、標準偏差などの各種の統計量の算出、規格に対する合格率や不良数の算出を行い、その結果を上記データ参照端末30上の不図示のディスプレイに出力させてもよい。
工程データ検索部の検索時の検索条件としては、例えば、「10月1日〜10月9日の製品Aの検査Bの検査データ」などと指定する。なお、検索条件の指定時に、検査データの表示方法を併せて指定することもできる。例えば「データを折れ線グラフで表示」などと指定する。
図5は、工程データ検索部の検索結果の表示例を示す図である。
図5では、検索結果中の各工程データには、許容範囲が設定されている。図中ではこの許容範囲の上限を規格値1の破線、下限を規格値2の破線で示している。図中の丸枠は、いずれも工程データの異常もしくは何らかの変動、すなわち、検査データの履歴中のイレギュラーな履歴を示しており、(a)では検査データの一部(この場合、1つの検査データのみ)が許容範囲の外にある状態を、(b)では許容範囲内で一方の端(この場合、上限値)に向かって検査データが基本的に(例えば連続して)接近していく状態を、(c)では許容範囲内において、設定した所定値に対して検査データが基本的に(例えば連続して)一方の側(この場合、下側)にあり続ける状態を、それぞれ示している。
図5では、検索結果中の各工程データには、許容範囲が設定されている。図中ではこの許容範囲の上限を規格値1の破線、下限を規格値2の破線で示している。図中の丸枠は、いずれも工程データの異常もしくは何らかの変動、すなわち、検査データの履歴中のイレギュラーな履歴を示しており、(a)では検査データの一部(この場合、1つの検査データのみ)が許容範囲の外にある状態を、(b)では許容範囲内で一方の端(この場合、上限値)に向かって検査データが基本的に(例えば連続して)接近していく状態を、(c)では許容範囲内において、設定した所定値に対して検査データが基本的に(例えば連続して)一方の側(この場合、下側)にあり続ける状態を、それぞれ示している。
図5(a)〜(c)などの検索結果のグラフ化による表示例、または、その他の方法による検査結果の表示(出力)例に基づいて、ユーザは、工程データ中の異常または何らかの変動、すなわち、上記した検査データの履歴中のイレギュラーな履歴を発見する。
続いて、ユーザは、データ参照端末30中のイベントデータ検索部32を起動する。すなわち、ユーザによって入力された所定の検索条件に基づいて、データ参照端末30中のイベントデータ検索部32は、該当するイベントデータレコードをイベントデータテーブル12から抽出する。抽出されたイベントデータレコードは、データ参照端末30の不図示のディスプレイ上に表示される。
続いて、ユーザは、データ参照端末30中のイベントデータ検索部32を起動する。すなわち、ユーザによって入力された所定の検索条件に基づいて、データ参照端末30中のイベントデータ検索部32は、該当するイベントデータレコードをイベントデータテーブル12から抽出する。抽出されたイベントデータレコードは、データ参照端末30の不図示のディスプレイ上に表示される。
なお、イベントデータ検索部の検索条件は、工程データ検索部の検索条件とは基本的には、独立に設定されるものであるが、工程データ検索部の検索条件に基づいて、イベントデータ検索部の検索条件を自動的に生成するようにしてもよい。例えば、検索条件中の「日付」の範囲を、工程データ検索部の検索条件と同一に設定したり、所定の日数だけ検索開始日を前にずらしたりしてもよい。
図6は、工程データ検索部、イベントデータ検索部によって検索された検索結果の表示例を示す図である。この検索結果は、例えばデータ参照端末のディスプレイ上に表示される。
図6において、画面の上部には、工程データ検索部の検索結果がグラフ表示されている。工程データ検索部の検索条件は例えば「10月1日〜10月9日の製品Aの検査Bの検査データ」である。検索結果を示すグラフの横軸は「日時番号」である。「日時番号」とは、日時(「日付」または「時間」)に割り振られたシリアル番号であり、検索ごとに検索結果データ中の日時に一時的に割り振られるものである。この場合は、「10月1日」→「1」、「10月2日」→「2」、・・・、「10月9日」→「9」と割り振られている。また、このグラフの縦軸は、検索結果データ中の項目「検査データ」の値である。
図6において、画面の上部には、工程データ検索部の検索結果がグラフ表示されている。工程データ検索部の検索条件は例えば「10月1日〜10月9日の製品Aの検査Bの検査データ」である。検索結果を示すグラフの横軸は「日時番号」である。「日時番号」とは、日時(「日付」または「時間」)に割り振られたシリアル番号であり、検索ごとに検索結果データ中の日時に一時的に割り振られるものである。この場合は、「10月1日」→「1」、「10月2日」→「2」、・・・、「10月9日」→「9」と割り振られている。また、このグラフの縦軸は、検索結果データ中の項目「検査データ」の値である。
図6の画面の下部には、画面上部の日時番号の範囲に含まれるイベントデータが対応する日時番号と共に表示されている。すなわち、この場合、工程データ検索部の検索に続いて行われるイベントデータ検索部の検索では、検索条件の「日付」の範囲を工程データ検索部と同様に、「10月1日〜10月9日」に設定していて、同様に「1」〜「9」の日時番号が割り振られている。そして図では、この日時番号「1」〜「9」の範囲(期間)において、日時番号「6」に示す日時(この場合、日付)のみにイベントが発生している。
なお、図では、工程データと、その工程データと関連付けられたイベントデータとが1画面上に同時に表示されているが、工程データと、その工程データに関連付けられるイベントデータとを別の画面に表示することも可能である。
なお、図6の検査結果の表示画面を元にしてユーザが異常・変動の原因を特定する場合は、以下のように考える。
なお、図6の検査結果の表示画面を元にしてユーザが異常・変動の原因を特定する場合は、以下のように考える。
ユーザは、工程データ検索部の検索結果(図6の画面上部)とイベントデータ検索部による検索結果(図6の画面下部)とを比較検討し、基本的には、上記異常もしくは何らかの変動が見られた検査データ以前で最も近い日時番号を有するイベントデータを上記検査データの異常もしくは何らかの変動の原因として特定する。
なお、検査データの異常または何らかの変動の原因は、今回原因候補となっているイベントがそのイベントの近傍でどのような影響を検査データに与えたかという点と、そのイベントと同一内容を有する他のイベントが他の箇所で、どのような影響(例えば、異常または何らかの変動)を検査データに及ぼしたかという点とを比較することにより、特定することも可能である。
図7は、工程に変更があってから所定期間経過してから工程データに異常または何らかの変動が見られる場合において、同様の内容のイベントデータとの比較によって、異常・変動の原因を特定する場合を説明する図であり、(a)、(b)は工程データ検索部による検索結果を、(c)はイベントデータ検索部による検索結果を、それぞれ示す図である。なお、図7(a)、(b)の横軸・縦軸の項目、(c)の各項目については、図6と同様であるので説明を省略する。また、視覚上、分かりやすくするために、工程データ検索部による1回の検索結果を、図7(a)、(b)に分割して表示している。
まず、ユーザは、図7(a)の工程データの検索結果画面を参照して、日時番号「3」以降において工程データの変動が見られると判断する。また、図7(b)の工程データの検索結果画面を参照して、日時番号「16」以降において工程データの変動が見られると判断する。続いて、ユーザは、図7(c)のイベントデータの検索結果画面を参照して、日時番号「1」と「14」で、イベントが発生していると判断する。そして、日時番号「1」と「14」のイベント詳細が共に「イベントの内容1」であることと、図7(a)の日時番号「3」と図7(b)の日時番号「16」がいずれも、日時番号「1」と「14」から日時番号の2つ分後の番号であって、データの変動パターンが類似していることに基づいて、日時番号「1」と「14」で発生したイベントが、日時番号「3」と「16」での異常・変動の原因であると結論づける。
図7(c)において、日時番号が「15」でイベント詳細が「イベントの内容2」のイベントが更に追加されているような場合、本来は、日時番号「16」のデータの異常・変動に対しては、直前の日時番号「15」で発生したイベントをその原因として特定するところを、日時番号「14」のイベントを同様の内容のイベント(イベント詳細が「イベントの内容1」で日時番号が「1」のイベント)と比較することにより、日時番号「14」で発生したイベントを、日時番号「16」のデータの異常・変動の原因として特定することが可能となる。これにより、データの異常・変動が生じた日時番号以前で、最も近い日時番号を有するイベントが、そのデータの異常・変動の原因ではなく、真の原因を見逃してしまうような場合でも、真の原因を特定することが可能となる。
なお、上記したように、工程データ検索部とイベントデータ検索部とは、ユーザによって独立して起動されることも可能であるし、また、工程データ検索部による検索結果に基づいて、イベントデータ検索部を起動することも可能である。
特に、イベントデータ検索部を、工程データ検索部の検索結果を参照して起動するような場合は、ユーザによって手動で起動する他に、イベントデータ検索部を自動的に起動することも可能である。その場合において、下記(1)(2)のような場合が考えられる。
(1)所定の検索条件に基づいて、工程データ検索部で工程データを検索する。その検索結果中の検査データに異常・変動があるか否かを問わず、続いて、イベントデータ検索部を起動し、イベントデータの検索を行う。イベントデータ検索部の検索条件は、工程データ検索部の検索条件、検索結果などから自動生成される。
(2)所定の検索条件に基づいて、工程データ検索部で工程データを検索する。その検索結果中の検査データに異常・変動が見られるか否かを判定する。異常・変動が見られると判定された場合は、イベントデータ検索部を起動し、イベントデータの検索を行う。イベントデータ検索部の検索条件は、工程データ検索部の検索条件、検索結果などから自動生成される。
特に、イベントデータ検索部を、工程データ検索部の検索結果を参照して起動するような場合は、ユーザによって手動で起動する他に、イベントデータ検索部を自動的に起動することも可能である。その場合において、下記(1)(2)のような場合が考えられる。
(1)所定の検索条件に基づいて、工程データ検索部で工程データを検索する。その検索結果中の検査データに異常・変動があるか否かを問わず、続いて、イベントデータ検索部を起動し、イベントデータの検索を行う。イベントデータ検索部の検索条件は、工程データ検索部の検索条件、検索結果などから自動生成される。
(2)所定の検索条件に基づいて、工程データ検索部で工程データを検索する。その検索結果中の検査データに異常・変動が見られるか否かを判定する。異常・変動が見られると判定された場合は、イベントデータ検索部を起動し、イベントデータの検索を行う。イベントデータ検索部の検索条件は、工程データ検索部の検索条件、検索結果などから自動生成される。
まず、上記(1)の場合、すなわち、イベントデータ検索部を工程データ検索部の検索結果によらずに起動する場合については、既に説明した通りである。以下では、主として(2)の場合を説明する。
上記(2)の場合、すなわち、工程データ検索部の検索結果中に異常・変動が見られると判定される場合に、イベントデータ検索部を起動する場合については、工程データ検索部の検索結果中に異常・変動が見られるかを判定する機能をシステム内に持つ必要がある。
上記(2)の場合、すなわち、工程データ検索部の検索結果中に異常・変動が見られると判定される場合に、イベントデータ検索部を起動する場合については、工程データ検索部の検索結果中に異常・変動が見られるかを判定する機能をシステム内に持つ必要がある。
図8は、本実施形態の工程管理システムの構成の一変形例を示す図である。なお、以下の説明では、主として、図1のシステムとの相違点につき説明を行う。
図8では、図1に対して、工程データ検索部の検索結果に対し、異常または何らかの変動を判定すると共に、その判定結果を関係部署に対して通知(警告)する異常警告端末50が追加される構成となっている。この異常警告端末50は、異常・変動判定部51、警告処理部52から構成されると共に、ネットワーク40を介して、データ入力端末20、データ参照端末30、工程管理装置10に接続される。
図8では、図1に対して、工程データ検索部の検索結果に対し、異常または何らかの変動を判定すると共に、その判定結果を関係部署に対して通知(警告)する異常警告端末50が追加される構成となっている。この異常警告端末50は、異常・変動判定部51、警告処理部52から構成されると共に、ネットワーク40を介して、データ入力端末20、データ参照端末30、工程管理装置10に接続される。
異常・変動判定部51は、所定のタイミングにて工程データテーブル11上の工程データレコード111を取得して解析し、その工程データレコードに異常や何らかの変動が生じているかを判定する。警告処理部52は、異常・変動判定部51によって工程データ中に異常または何らかの変動が生じていると判定された場合に、ユーザの端末に対して、警告情報を通知する。例えば電子メールで警告情報を送信したり、そのユーザ端末の画面上へ警告情報を表示させるようなデータを送信したり、また、警告用のライトの点灯やブザーによって警告情報を知らせたり等する。
上記異常・変動判定部51が起動される所定のタイミングは、例えば一定時間(一定期間)ごとや、工程データテーブル11中の工程データレコードの一定量ごとである。
なお、上記異常・変動判定部51による解析は、例えば、解析プログラムによって行うことができる。
なお、上記異常・変動判定部51による解析は、例えば、解析プログラムによって行うことができる。
図9〜図11は、図5(a)〜(c)に示される検査データの履歴中に異常もしくは何らかの変動が見られるかを判定する処理のフローチャートである。
まず、図9は、図5(a)に示される検査データの履歴中に異常もしくは何らかの変動が見られるかを判定する処理(以下、単に「異常・変動判定処理」という)を示すフローチャートである。
まず、図9は、図5(a)に示される検査データの履歴中に異常もしくは何らかの変動が見られるかを判定する処理(以下、単に「異常・変動判定処理」という)を示すフローチャートである。
図9において、まず、ステップS101で、工程データ検索部による検索結果から日時番号が最も小さい工程データに対応する検査データ値が取得される。なお、現在の対象製品である製品Aの検査Bでは、検査データ値には、上限が規格値1で下限が規格値2の許容範囲が設定されており、続く、ステップS102で、工程データ(検査データ)がこの許容範囲内にあるかが判定されている。ここで、「工程データ≦規格値1」かつ「工程データ≧規格値2」の場合は、検査データが許容範囲内にあることになり、ステップS103に進む。ステップS103では、工程データが終了したかを判定する。工程データが終了した場合は、一連の異常・変動判定処理を終了する。また、工程データが終了しない場合は、ステップS105で次の工程データを取得して、ステップS102に戻る。
また、ステップS102で「工程データ>規格値1」または「工程データ<規格値2」の場合は、検査データが許容範囲を外れていることになり、ステップS104に進む。ステップS104では、工程データ中に異常なデータ(検査データ値が許容範囲外にあるデータ)があることが判定され、一連の異常・変動判定処理を終了する。
図10は、図5(b)に示される検査データの履歴中に異常もしくは何らかの変動が見られるかを判定する処理(以下、単に「異常・変動判定処理」という)を示すフローチャートである。なお、本フローでは、製品Aの検査Bを対象としているが、この検査Bでは、検査データ値には、上限が規格値1で下限が規格値2の許容範囲が設定されている。そして、以下のフローでは各日時番号の検査データは、予め行われた所定の処理(例えば図5(a)に示す処理)によって、この許容範囲内に収まっていることが確認されているものとする。また、以下の本処理のフローにおいて、変数n、iは下記の意味を持つものとする。
n:工程データ(検査データ)が連続して増加する際に、データの変動と見なすか否かを決める閾値
i:0≦i≦nの範囲を動くカウンタ
図10において、まず、ステップS201で、工程データ検索部による検索結果から日時番号が最も小さい側の、最初の2つのデータが取得される。続く、ステップS202では、工程データ(検査データ)が1つ前の工程データ(1つ前の検査データ)より大きいか(すなわち、工程データ>1つ前の工程データ、であるか)が判定される。
n:工程データ(検査データ)が連続して増加する際に、データの変動と見なすか否かを決める閾値
i:0≦i≦nの範囲を動くカウンタ
図10において、まず、ステップS201で、工程データ検索部による検索結果から日時番号が最も小さい側の、最初の2つのデータが取得される。続く、ステップS202では、工程データ(検査データ)が1つ前の工程データ(1つ前の検査データ)より大きいか(すなわち、工程データ>1つ前の工程データ、であるか)が判定される。
ステップS202で、工程データが1つ前の工程データより大きくない(すなわち、工程データ≦1つ前の工程データ)と判定された場合、ステップS206に進み、カウンタiを0に初期化し、その後、ステップS207に進む。
一方、ステップS202で、工程データが1つ前の工程データより大きいと判定された場合、ステップS203で、カウンタiがインクリメントされ、続いてステップS204で、カウンタiが、工程データが連続して増加している状態で、その状態をデータ変動と見なすか否かを定める閾値nに等しいかを判定する。等しいと判定された場合、ステップS205で、この工程データの連続する増加は、データ変動と見なされ、一連の異常・変動判定処理を終了する。一方、ステップS204で、等しくないと判定された場合、ステップS207で、工程データが終了したかが判定される。工程データが終了したと判定された場合、一連の異常・変動判定処理を終了する。工程データが終了していないと判定された場合は、ステップS208において、次の工程データを取得し、ステップS202に戻る。なお、この際、ステップ202では、
工程データ←前回のステップ202実行時の「1つ前の工程データ」
1つ前の工程データ←ステップS208で今回取得した「次の工程データ」
として比較を実行する。
一方、ステップS202で、工程データが1つ前の工程データより大きいと判定された場合、ステップS203で、カウンタiがインクリメントされ、続いてステップS204で、カウンタiが、工程データが連続して増加している状態で、その状態をデータ変動と見なすか否かを定める閾値nに等しいかを判定する。等しいと判定された場合、ステップS205で、この工程データの連続する増加は、データ変動と見なされ、一連の異常・変動判定処理を終了する。一方、ステップS204で、等しくないと判定された場合、ステップS207で、工程データが終了したかが判定される。工程データが終了したと判定された場合、一連の異常・変動判定処理を終了する。工程データが終了していないと判定された場合は、ステップS208において、次の工程データを取得し、ステップS202に戻る。なお、この際、ステップ202では、
工程データ←前回のステップ202実行時の「1つ前の工程データ」
1つ前の工程データ←ステップS208で今回取得した「次の工程データ」
として比較を実行する。
なお、以上の説明においては、検査データ(工程データ)が連続してn回増加する場合をデータ変動の条件としていたが、データ変動の条件はこれに限るものではない。例えば、検査データが連続してn回減少する場合や、検査データの履歴が、許容範囲の上限値または下限値にしだいに接近していくような場合についても、データ変動と見なすことができ、この場合についても、対応するフローに置き換えることで、自動的に「異常もしくは何らかの変動を判定する処理」を行うことができる。
図11は、図5(c)に示される検査データの履歴中に異常もしくは何らかの変動が見られるかを判定する処理(以下、単に「異常・変動判定処理」という)を示すフローチャートである。なお、本フローでは、製品Aの検査Bを対象としているが、この検査Bでは、検査データ値には、上限が規格値1で下限が規格値2の許容範囲が設定されている。そして、以下のフローでは各日時番号の検査データは、予め行われた所定の処理(例えば図5(a)に示す処理)によって、この許容範囲内に収まっていることが確認されているものとする。また、以下の本処理のフローにおいて、変数n、i、jは下記の意味を持つものとする。
n:工程データ(検査データ)が連続して予め設定した値(設定値)の一方の側にある際に、データの変動と見なすか否かを決める閾値
i、j:0≦i、j≦nの範囲を動くカウンタであり、iは設定値の一方の側、jは設定値の他方の側の工程データ値のカウント数
図11において、まず、ステップS301で、工程データ検索部による検索結果から日時番号が最も小さい工程データ(最初の工程データ)に対応する検査データ値が取得される。続いてステップS302で、ステップS301で取得した工程データが予め設定した値(設定値)より大きいかが判定される。
n:工程データ(検査データ)が連続して予め設定した値(設定値)の一方の側にある際に、データの変動と見なすか否かを決める閾値
i、j:0≦i、j≦nの範囲を動くカウンタであり、iは設定値の一方の側、jは設定値の他方の側の工程データ値のカウント数
図11において、まず、ステップS301で、工程データ検索部による検索結果から日時番号が最も小さい工程データ(最初の工程データ)に対応する検査データ値が取得される。続いてステップS302で、ステップS301で取得した工程データが予め設定した値(設定値)より大きいかが判定される。
ステップS302で、工程データが設定値より大きいと判定された場合、ステップS303で、カウンタiをインクリメントすると共に、カウンタjを初期化する。そして、ステップS305に進む。一方、ステップS302で、工程データが設定値より大きくないと判定された場合、すなわち、工程データ≦設定値である場合、ステップS304に進み、カウンタiを初期化すると共に、カウンタjをインクリメントする。そして、ステップS305に進む。すなわち、この場合、カウンタiは工程データが設定値の上側に連続してある場合をカウントし、カウンタjは工程データが設定値の下側に連続してある場合をカウントしている。
ステップS305では、工程データが連続して設定値の一方の側にある場合に、その状態をデータ変動と見なすか否かを定める閾値nと上記カウンタiとが等しいか、または、上記閾値nと上記カウンタjとが等しいかを判定している。上記閾値nとカウンタiが等しい場合は、工程データが設定値の上側にn回ある状態を示し、本フローでは、ステップS306において、データ変動ありと判断され、一連の異常・変動判定処理を終了する。一方、上記閾値nとカウンタjが等しい場合は、工程データが設定値の下側にn回ある状態を示し、本フローでは、ステップS306において、データ変動ありと判断され、一連の異常・変動判定処理を終了する。
一方、ステップS305で、上記閾値nと上記カウンタiが等しくなく、かつ、上記閾値nとカウンタjが等しくない場合、現処理対象の工程データまででは、データ変動は検出されていないことになり、ステップS307で、工程データが終了したかを判定する。工程データが終了していれば、一連の異常・変動判定処理を終了する。工程データが終了していなければ、ステップS308で、次の工程データを取得し、ステップS302に戻る。
なお、以上の説明においては、検査データ(工程データ)が連続して設定値の一方の側にある場合をデータ変動の条件としていたが、データ変動の条件はこれに限るものではない。例えば、検査データの履歴中で、検査データが一方の側にある割合が他方の側にある割合に比べ格段に高い場合についても、データ変動と見なすことができ、この場合についても、対応するフローに置き換えることで、自動的に「異常もしくは何らかの変動を判定する処理」を行うことができる。
このように、本変形例によれば、上記各フローにて示される定型的な解析の場合には、異常・変動判定部51により、工程データを所定のタイミングにて解析しているので、工程管理者などのユーザによって、工程データ検索部を起動させて、工程データを検索・表示し、異常または何らかの変動が生じているかを判断する必要がなく、工程の異常または何らかの変動に対する迅速な対応が可能となる。なお、ネットワーク40を介して工程データテーブル11に入力される工程データを常に取得し、解析するようにすれば、工程の異常または何らかの変動に対するより迅速な対応が可能となる。
なお、以上の説明では、工程データとイベントデータとの間の因果関係を推定するにあたって、ユーザによって、工程データ検索部への検索指示が行われて工程データの検索が実行され、また、イベントデータ検索部への検索指示が行われてイベントデータの検索が実行され、それら工程データ検索部とイベントデータ検索部の検索結果が比較され、工程データ検索部の検索結果中に、データの異常・変動が見られる場合には、原因となりうるイベントデータが特定(推定)されていた。この場合、工程データやイベントデータの検索以外は、ユーザが行っていた。上記した異常・変動判定部を追加した場合は、更に、工程データの検索結果中の異常・変動についても自動的に検出されるようになった。
以下では、工程データの検索結果とイベントデータの検索結果との比較についても、自動化して行う場合について説明する。
図12は、図1のデータ参照端末の変形例を示す図である。
図12において、データ参照端末80は、工程データ検索部81、イベントデータ検索部82、異常・変動判定部83、因果関係推定部84を備える。
図12は、図1のデータ参照端末の変形例を示す図である。
図12において、データ参照端末80は、工程データ検索部81、イベントデータ検索部82、異常・変動判定部83、因果関係推定部84を備える。
工程データ検索部81とイベントデータ検索部82とは、ユーザによって指定される所定の順番で起動される。因果関係推定部84は、上記所定の順番に応じて、原因候補抽出部、または、結果候補抽出部として機能する。
まず、原因候補抽出処理について説明する。この処理では、所定の条件に基づいて、工程データ検索部81が起動され工程データの検索が実行される。続いて、上記所定の条件に対応する条件に基づいて、イベントデータ検索部82が起動されイベントデータの検索が実行される。異常・変動判定部83は、工程データ検索部81の検索結果中に工程データの異常・変動が見られるかを判定する。因果関係推定部(原因候補抽出部)84は、イベントデータ検索部82の検索結果から、上記工程データの異常・変動と判定された箇所の原因となりうるイベントデータを抽出する。
まず、原因候補抽出処理について説明する。この処理では、所定の条件に基づいて、工程データ検索部81が起動され工程データの検索が実行される。続いて、上記所定の条件に対応する条件に基づいて、イベントデータ検索部82が起動されイベントデータの検索が実行される。異常・変動判定部83は、工程データ検索部81の検索結果中に工程データの異常・変動が見られるかを判定する。因果関係推定部(原因候補抽出部)84は、イベントデータ検索部82の検索結果から、上記工程データの異常・変動と判定された箇所の原因となりうるイベントデータを抽出する。
次に、結果候補抽出処理について説明する。この処理では、所定の条件に基づいて、イベントデータ検索部82が起動されイベントデータの検索が実行される。続いて、上記所定の条件に対応する条件に基づいて、工程データ検索部81が起動され工程データの検索が実行される。異常・変動判定部83は、工程データ検索部81の検索結果中に工程データの異常・変動が見られるかを判定する。因果関係推定部(結果候補抽出部)84は、上記工程データの異常・変動と判定された箇所から、上記イベントデータ検索部82の検索結果に起因する結果となりうる工程データを抽出する。
以下に、原因候補、結果候補の各候補の抽出処理につき、図13および図14のフローを参照しつつ説明する。
図13は、異常・変動の原因候補の抽出処理を示すフローチャートである。
図13において、まず、ステップS11で検索条件として設備名、期間がユーザによって指定され、工程データ検索部81による工程データの検索が実行される。上記工程データ検索部の検索条件は例えば「10月1日〜10月9日の間に、設備1001から入力された工程データ(検査データ)」である。
図13は、異常・変動の原因候補の抽出処理を示すフローチャートである。
図13において、まず、ステップS11で検索条件として設備名、期間がユーザによって指定され、工程データ検索部81による工程データの検索が実行される。上記工程データ検索部の検索条件は例えば「10月1日〜10月9日の間に、設備1001から入力された工程データ(検査データ)」である。
続いて、ステップS12で、設備名、期間を指定し、イベントデータ検索部82によるイベントデータの検索が実行される。上記イベントデータ検索部の検索条件は例えば、「10月1日〜10月9日の間に、設備1001で発生したイベント」である。なお、このイベントデータ検索部82の検索条件は、ユーザによって指定されてもよいし、また、工程データ検索部81の検索条件から自動的に生成されるようにしてもよい。この場合、期間を工程データ検索部81の期間に対応する期間に設定する(一致させたり、または、イベントデータ検索部82の期間の方を所定期間だけ前にずらしたり等して設定する)。また、必要に応じて、「設備」などの限定を加える。
そして、ステップS13で、ステップS11の検索結果から製品名、工程項目名を特定した(次の)工程データを取り出す。ステップS14では、ステップS13で取り出した工程データ中に異常・変動が見られるか判定する。
ステップS14で異常・変動が見られないと判定された場合、ステップS13に戻り、ステップS11の検索結果から製品名、工程項目名を特定した次の工程データを取り出す。
ステップS14で異常・変動が見られないと判定された場合、ステップS13に戻り、ステップS11の検索結果から製品名、工程項目名を特定した次の工程データを取り出す。
一方、ステップS14で異常・変動が見られると判定された場合、ステップS15に進み、ステップS12のイベントデータの検索結果中から、現在の製品名、工程項目名の工程データの異常・変動の原因となりうるイベントデータ(原因候補)を求める。
続く、ステップS16では、ステップS11の工程データ検索部81による検索結果中の全てのデータについて、上記ステップS13〜ステップS15の処理が行われたかを判定する。全てのデータについて行われている場合は、一連の原因候補の抽出処理を終了する。また、全てのデータについて行われていない場合は、ステップS13に戻る。
続く、ステップS16では、ステップS11の工程データ検索部81による検索結果中の全てのデータについて、上記ステップS13〜ステップS15の処理が行われたかを判定する。全てのデータについて行われている場合は、一連の原因候補の抽出処理を終了する。また、全てのデータについて行われていない場合は、ステップS13に戻る。
図14は、イベントの結果候補の抽出処理を示すフローチャートである。
図14において、まず、ステップS21で、検索条件としてイベントの内容と期間が指定されイベントデータ検索部82による検索が実行される。上記イベントデータ検索部82の検索条件は例えば、「内容が「内容1」で10月1日〜10月9日の間に発生したイベント」である。
図14において、まず、ステップS21で、検索条件としてイベントの内容と期間が指定されイベントデータ検索部82による検索が実行される。上記イベントデータ検索部82の検索条件は例えば、「内容が「内容1」で10月1日〜10月9日の間に発生したイベント」である。
続いて、ステップS22で、検索条件として期間が指定され、工程データ検索部81による検索が実行される。上記工程データ検索部81の検索条件は例えば、「10月1日〜10月9日の間の工程データ」である。なお、この工程データ検索部81の検索条件は、ユーザによって指定されてもよいし、また、イベントデータ検索部82の検索条件から自動的に生成されるようにしてもよい。この場合、期間をイベントデータ検索部82の期間に対応する期間に設定する(一致させたり、または、工程データ検索部81の期間の方を所定期間だけ後にずらしたり等して設定する)。
そして、ステップS23において、ステップS22の検索結果を各設備に分類し、それぞれの設備において、全ての製品の全ての工程につき、工程データ中に異常・変動が見られるかを判定する。
ステップS24では、ステップS23で、工程データの異常・変動と判定された箇所から、ステップS21のイベントデータ検索部82による検索結果中のイベントデータが起因する結果となりうるもの(結果候補)を抽出する。
ステップS24では、ステップS23で、工程データの異常・変動と判定された箇所から、ステップS21のイベントデータ検索部82による検索結果中のイベントデータが起因する結果となりうるもの(結果候補)を抽出する。
このように、結果候補を抽出することにより、ある内容を有するイベントが、どのような検査データの異常・変動を引き起こすかにつき、統計的に理解をすることが可能になる。このようなイベント−対応する異常・変動の情報は、データ化しておけば、例えば、原因候補を特定する際にも、適宜参照することができ、有用である。
なお、以上の説明においては、検査データの例として、検査結果が数値である場合を扱っていたが、検査結果が必ずしも数値である必要はなく、例えば「OK」「NG」の判定であってもよい。この場合、図15に示すように、工程データレコード111の項目「検査データ」には、判定結果「OK」「NG」が格納される。判定結果は、「OK」なら「0」、「NG」なら「1」というように数値化して格納してもよい。
このような工程データに対する異常・変動の判定方法を以下に列挙する。
・NGが発生した場合、異常とする。
・所定の期間や、所定のデータ量ごとに、検査結果の合格率を算出し、その合格率が予め設定した値を下回ったら異常・変動とする。
・NGが予め設定した数以上、連続して発生した場合、異常・変動とする。
・NGが発生した場合、異常とする。
・所定の期間や、所定のデータ量ごとに、検査結果の合格率を算出し、その合格率が予め設定した値を下回ったら異常・変動とする。
・NGが予め設定した数以上、連続して発生した場合、異常・変動とする。
本発明は、複数の工程を経て製造される製品の各工程から取得される情報である工程データと、その工程に関わる各種変更情報との因果関係を推定する際に用いることが可能である。
10 工程管理装置
11 工程データテーブル
111 工程データレコード
12 イベントデータテーブル
121 イベントデータレコード
20 データ入力端末
21 データ入力部
30,80 データ参照端末
31,81 工程データ検索部
32,82 イベントデータ検索部
40 ネットワーク
50 異常警告端末
51 異常・変動判定部
52 警告処理部
83 異常・変動判定部
84 因果関係推定部
11 工程データテーブル
111 工程データレコード
12 イベントデータテーブル
121 イベントデータレコード
20 データ入力端末
21 データ入力部
30,80 データ参照端末
31,81 工程データ検索部
32,82 イベントデータ検索部
40 ネットワーク
50 異常警告端末
51 異常・変動判定部
52 警告処理部
83 異常・変動判定部
84 因果関係推定部
Claims (9)
- 複数の工程を経て製造される製品に対する工程の管理を行う工程管理システムにおいて、
データ参照端末がネットワークを介して工程管理装置に接続され、
前記工程管理装置は、データ入力端末から入力された前記製品の各工程から取得される情報である工程データレコードを1以上格納する工程データテーブルと、データ入力端末から入力された工程に関わる各種変更情報であるイベントデータレコードを1以上格納するイベントデータテーブルと、前記工程データテーブルまたは前記イベントデータテーブルに前記工程データレコードまたは前記イベントデータレコードを登録するデータ登録手段とを具備し、
前記データ参照端末は、前記工程データテーブルを検索する工程データ検索手段と、前記イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段とを具備し、前記工程データ検索手段と前記イベントデータ検索手段を互いに関連付けられた検索条件で起動することを可能にしたことを特徴とする工程管理システム。 - ネットワークを介して工程管理装置に接続される異常警告端末を更に有し、
前記工程データ監視端末は、前記工程データレコードを所定のタイミングにて解析して、その工程データレコード中の異常または何らかの変動を判定する異常・変動判定手段と、該異常・変動判定手段によって異常または変動であると判定された場合に、ユーザの端末に対して警告情報を通知する警告処理手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の工程管理システム。 - 前記所定のタイミングは、一定期間ごと、前記工程データレコードが入力されるごと、または、前記工程データテーブル中の工程データレコードの一定量ごと、であることを特徴とする請求項2記載の工程管理システム。
- 前記データ参照端末は、
所定の条件に基づいて、工程データテーブルを検索する工程データ検索手段と、
前記所定の条件に対応する条件に基づいて、イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段と、
前記工程データテーブルの検索結果中の工程データの異常・変動を検出する異常・変動検出手段と、
前記イベントデータテーブルの検索結果から、前記検出された工程データの異常・変動の原因となりうるイベントデータを抽出する原因候補抽出手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の工程管理システム。 - 前記データ参照端末は、
所定の条件に基づいて、イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段と、
前記所定の条件に対応する条件に基づいて、工程データテーブルを検索する工程データ検索手段と、
前記工程データテーブルの検索結果中の工程データの異常・変動を検出する異常・変動検出手段と、
前記検出された工程データの異常・変動から、前記イベントデータテーブルの検索結果に起因する結果となりうる工程データの異常・変動を抽出する結果候補抽出手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の工程管理システム。 - 複数の工程を経て製造される製品の工程を管理する工程管理装置において、
外部から入力された前記製品の各工程から取得される情報である工程データレコードを1以上格納する工程データテーブルと、
外部から入力された工程に関わる各種変更情報であるイベントデータレコードを1以上格納するイベントデータテーブルと、
前記工程データレコードまたは前記イベントデータレコードを前記工程データテーブルまたは前記イベントデータテーブルに登録するデータ登録手段と、
前記工程データテーブルを検索する工程データ検索手段と、
前記イベントデータテーブルを検索するイベントデータ検索手段とを有し、
前記工程データ検索手段と前記イベントデータ検索手段を互いに関連付けられた検索条件で起動することを可能にしたことを特徴とする工程管理装置。 - 複数の工程を経て製造される製品の工程を管理する工程管理装置において、
外部から入力された前記製品の各工程から取得される情報である工程データレコードを1以上格納する工程データテーブルと、
外部から入力された工程に関わる各種変更情報であるイベントデータレコードを1以上格納するイベントデータテーブルと、
前記工程データレコードまたは前記イベントデータレコードを前記工程データテーブルまたは前記イベントデータテーブルに登録するデータ登録手段と、
前記工程データレコードを所定のタイミングにて取得すると共に、その取得した工程データレコードに、異常または何らかの変動が生じているかを判定する異常・変動判定手段と、
前記イベントデータレコードを検索するイベントデータ検索手段とを有し、
前記取得した工程データレコードと、前記検索結果中のイベントデータレコードの因果関係を推定する因果関係推定手段とを有することを特徴とする工程管理装置。 - 複数の工程を経て製造される製品の工程管理をコンピュータに実現させるための工程管理プログラムにおいて、
前記各工程から取得される情報である工程データを、前記コンピュータの記憶手段に格納された工程データテーブルから所定の条件に基づいて検索するステップと、
前記工程に関する各種変更情報であるイベントデータを、前記コンピュータの記憶手段に格納されたイベントデータテーブルから前記所定の条件に対応する条件で検索するステップと、
前記工程データテーブルの検索結果中の工程データの異常・変動を検出するステップと、
前記イベントデータテーブルの検索結果から、前記検出された工程データの異常・変動の原因となりうるイベントデータを抽出するステップとを前記コンピュータに実行させることを特徴とする工程管理プログラム。 - 複数の工程を経て製造される製品の工程管理をコンピュータに実現させるための工程管理プログラムにおいて、
前記工程に関する各種変更情報であるイベントデータを、前記コンピュータの記憶手段に格納されたイベントデータテーブルから所定の条件に基づいて検索するステップと、
前記各工程から取得される情報である工程データを、前記コンピュータの記憶手段に格納された工程データテーブルから前記所定の条件に対応する条件で検索するステップと、
前記工程データテーブルの検索結果中の工程データの異常・変動を検出するステップと、
前記検出された工程データの異常・変動から、前記イベントデータテーブルの検索結果に起因する結果となりうる工程データの異常・変動を抽出するステップとを前記コンピュータに実行させることを特徴とする工程管理プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003401781A JP2005165546A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 工程管理システムおよび工程管理装置 |
CNB2004100008103A CN1299238C (zh) | 2003-01-15 | 2004-01-15 | 工序管理系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003401781A JP2005165546A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 工程管理システムおよび工程管理装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=34725591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003401781A Withdrawn JP2005165546A (ja) | 2003-01-15 | 2003-12-01 | 工程管理システムおよび工程管理装置 |
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JP (1) | JP2005165546A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003401781A patent/JP2005165546A/ja not_active Withdrawn
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