JP5540365B2 - ZnOシード層、ZnOウィスカーパターン及びそれらの作製方法 - Google Patents

ZnOシード層、ZnOウィスカーパターン及びそれらの作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、ZnOシード層、ZnOウィスカーパターン及びそれらの作製方法等に関するものであり、更に詳しくは、本発明は、ZnO結晶を主成分(モル比50%以上)とするアスペクト比2以上のウィスカー形状粒子集積膜パターン、その作製方法及び用途に関するものである。本発明は、例えば、分子センサー、ガスセンサー、溶液センサーや、色素増感型太陽電池等として利用できるZnOウィスカーパターンを提供するものである。
酸化亜鉛(ZnO)は、様々な分野において幅広く利用されてきたが、近年、特に、色素増感型太陽電池、分子センサーへの応用や、蛍光特性、透明導電性等への関心が高まっている。また、最近、低環境負荷プロセスへの移行や形態制御能の高さから、溶液プロセスによるZnO結晶の合成も活発に推進されている。
これまでに、例えば、六角柱状ZnO粒子、楕円体ZnO粒子、多針体ZnO粒子の合成が報告されている(非特許文献1)。上記文献では、実験条件を示すと、50℃の酢酸亜鉛水溶液にアンモニア(28%水溶液)を加え、撹拌しながら50℃にて保持したこと、溶液中の酢酸亜鉛濃度、アンモニア濃度は、それぞれ15mM(酢酸亜鉛)、30,60又は90mM(アンモニア)であり、それらのモル比は、([NH]/[Zn]=2.0,4.0又は6.0)に調整されていること、また、これら3条件でのpHは、それぞれ、pH=7.04,7.50又は8.93であったこと、等が示されている。
また、これまでに、ZnOウィスカー粒子の合成及びZnOの形態制御が報告されている(非特許文献2〜12)。また、ZnOウィスカー、ZnOウィスカー膜、酸化亜鉛粒子ならびに酸化亜鉛粒子膜、高c軸配向高比表面積ZnO結晶自立膜が提案されている(特許文献1〜3)。
最近、ZnOウィスカー膜の形成方法が提案されている。この方法では、酢酸亜鉛溶液を基板に塗布した後、350℃の高温条件にて大気加熱を行うことにより、ZnO多結晶のシード層を作製し、そのシード層を用いることにより、ZnOウィスカー膜を形成している(特許文献4)。
しかし、シード層の形成のためには、350℃程度以上の高温での加熱処理が必要であり、従来、高温加熱処理を伴わないシード層形成については報告されていない。そのため、ポリマー基板等の低耐熱性基板上にZnOウィスカー膜を形成することができないという問題があった。
また、FTOやITO基板上にシード層やZnOウィスカー膜を形成する際に、高温加熱処理に伴うFTO層あるいはITO層の抵抗増加が引き起こされていた。ZnOウィスカー膜を色素増感型太陽電池やセンサーとして使用する場合、FTOやITO層の抵抗増加は、デバイス特性の劣化に直結する大きな課題である。
また、これまで、室温以上の加熱処理及び乾燥処理を経ないシード層の形成は報告されていない。ZnOウィスカーの常温合成により、低耐熱性基板や複雑形状固体表面へのシード層形成、低温・低消費エネルギープロセス、開放系装置での合成、等を実現することが求められている。FTOコーティングガラス基板やITOコーティングガラス基板に代えて、導電膜コーティングポリマー等のポリマーフィルムを基板に用いることができれば、曲げられるフレキシブルデバイスの実現、軽量化、低コスト化、薄層化等を実現することができる。
また、これまで、ZnOウィスカーパターンの形成は報告されていない。デバイス作製のためには、基板全面へのZnOウィスカー形成ではなく、デバイスに合わせて、所定の箇所にのみZnOウィスカーを形成する必要がある。また、反応容器壁面などへのZnOウィスカーの形成は抑制する必要がある。
特願2007−072248号 特願2006−263562号 特願2007−1141号 特願2007−146232号 Y.Masuda,N.Kinoshita,F.Sato,K.Koumoto,Crystal Growth & Design 2006,6,75−78 Y.Masuda,N.Kinoshita and K.Koumoto,Electrochimica Acta,2007,53,171−174 Yoshitake Masuda and Kazumi Kato,Key Engineering Materials,2007,350,3−6 N.Saito,H.Haneda,T.Sekiguchi,N.Ohashi,I.Sakaguchi and K.Koumoto,Adv.Mater.,2002,14,418−421 W.Q.Peng,S.C.Qu,G.W.Cong and Z.G.Wang,Crystal Growth & Design,2006,6,1518−1522 Y.R.Lin,S.S.Yang,S.Y.Tsai,H.C.Hsu,S.T.Wu and I.C.Chen,Crystal Growth & Design,2006,6,1951−1955 H.Zhang,D.R.Yang,D.S.Li,X.Y.Ma,S.Z.Li and D.L.Que,Crystal Growth & Design,2005,5,547−550 K.H.Liu,C.C.Lin and S.Y.Chen,Crystal Growth & Design,2005,5,483−487 P.O’Brien,T.Saeed and J.Knowles,J.Mater.Chem.,1996,6,1135−1139 S.Yamabi and H.Imai,J.Mater.Chem.,2002,12,3773−3778 L.Vayssieres,K.Keis,S.E.Lindquist and A.Hagfeldt,Journal of Physical Chemistry B,2001,105,3350−3352 L.Vayssieres,Advanced Materials,2003,15,464−466
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、デバイス作製のために必要な所定の箇所のみにZnOウィスカーを作製したZnOウィスカーパターン化技術を開発することを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、パターン化シード層上にZnOウィスカーパターンを形成することに成功し、本発明を完成するに至った。本発明は、上記従来の事情を鑑みてなされたものであり、光照射によりパターン化シード層を形成するとともに、パターン化シード層上に形成されたZnOウィスカーパターンを提供し、かつそれらの作製方法及び用途を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)酸化亜鉛が析出する反応系で、パターン化されたシード層を介して基板上に析出させたZnOウィスカーパターンであって、
基板表面上に形成されたパターン化シード層の上にZnOウィスカーが結晶成長した構造を有し、c軸方向に異方成長したZnOウィスカーが、基板に垂直方向に直立して配向成長しており、上記シード層が、基板の表面に被覆された20nm以下のZnOナノ粒子から構成されていて、ZnOウィスカーと基板との間に多結晶ZnOシード層を有しないことを特徴とするZnOウィスカーパターン。
(2)酸化亜鉛が析出する反応系が、硝酸亜鉛溶液又は酢酸亜鉛溶液である、前記(1)に記載のZnOウィスカーパターン。
(3)基板が、FTO、ガラス、シリコン、金属、セラミックス、又はポリマーの基板である、前記(1)に記載のZnOウィスカーパターン。
(4)基板が、平板状、粒子、又は維の形態を有する、前記(1)に記載のZnOウィスカーパターン。
(5)ZnOウィスカーパターンを作製する方法であって、
1)基板上に酢酸亜鉛水和物又は硝酸亜鉛水和物の層の領域を形成する、2)これにフォトマスクを介して光照射して、無水酢酸亜鉛又は無水硝酸亜鉛の層のパターン化シード層の領域を加熱処理を経ずに形成する、3)これを酸化亜鉛が析出する所定の温度の反応系に浸漬して該パターン化シード層の無水酢酸亜鉛又は無水硝酸亜鉛の層をZnOナノ粒子又は単結晶の結晶層に変えるとともに、該パターン化シード層の上にZnOウィスカーを結晶成長させる、4)これらの工程によりZnOウィスカーパターンを形成する、ことを特徴とするZnOウィスカーパターンの作製方法。
(6)反応系が、温度0〜99℃の反応系である、前記(5)に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
(7)基板が、FTO、ガラス、シリコン、金属、セラミックス、又はポリマーの基板である、前記(5)又は(6)に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
(8)基板が、平板状、粒子、又は維の形態を有する、前記(5)から(7)のいずれか一項に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
(9)反応系の温度、原料濃度、pH条件、及び/又はシード層の緻密化の程度を調整することにより、ZnOウィスカーパターンの緻密の程度を調整する又はウィスカーの数密度を1−1000本/μmに制御する、前記(5)から(8)のいずれか一項に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
(10)前記(1)から(4)のいずれかに記載のZnOウィスカーパターンを形成してなるナノ構造体を構成要素として含むことを特徴とする高導電性部材。
(11)部材が、分子センサー、ガスセンサー、又は色素増感型太陽電池である、前記(10)に記載の高導電性部材。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、光照射によりシード層を合成すること、及び該シード層の上にZnOウィスカーパターンを形成することを最も主要な特徴とする。本発明の方法では、光照射によりパターン化シード層を形成し、そのシード層を用いて、ZnOウィスカーパターンを形成することができる。ここで、ウィスカー状粒子(ひげ状粒子、針状粒子、棒状粒子、ロッド状粒子を含む。)とは、アスペクト比が2以上の異方性粒子を指す。アスペクト比とは、長さ/直径の比のことで、球状粒子や立方体粒子では1、針状粒子や棒状粒子やウィスカー状粒子では1以上となる。
また、光照射により、基板表面を処理することで、ZnOウィスカーの形成を促進あるいは抑制することができる。シード層とは、無水酢酸亜鉛シード層ならびにZnOナノ粒子シード層及び単結晶nO層を指す他、ZnOウィスカーの形成を促進する層及び表面を指す。本発明の方法では、ZnOウィスカー形成のためのパターン化シード層形成を、350℃程度以上の高温加熱処理を経ずに合成することができる。シード層形成のための亜鉛含有溶液には、後記する実施例の酢酸亜鉛溶液の他、硝酸亜鉛溶液等の亜鉛含有溶液を用いることができる。また、亜鉛を含む溶液であれば、各種水溶液も用いることができる。
亜鉛あるいは亜鉛イオンを含む物質を基板表面に付着させることができるプロセスであれば、溶液の付着にとどまらず、硝酸亜鉛粉末を吹き付ける等の処理も用いることができる。溶液によるコーティングの場合、ディップコーティングやスピンコーティングの他、溶液を基板表面に付着させることができるプロセスであれば、引き上げ法や噴霧法等、各種の手法を用いることができる。
亜鉛含有溶液の光照射は、ZnOウィスカー形成を促進するために用いており、照射ランプ波長、照射ランプ強度、温度や雰囲気・処理時間等の条件変更も可能である他、ZnOウィスカー形成を促進するシード層形成処理あるいは表面処理であれば、加熱処理や溶液処理も用いることができる。
亜鉛含有溶液の光照射によるシード層形成の他、ZnOウィスカー形成を促進するシード層形成処理あるいは表面処理であれば、水溶液からのZnO結晶の析出処理等も用いることができる。
本プロセスで形成されるシード層に代えて、アモルファスZnOや、酢酸亜鉛等の亜鉛含有物質あるいはそれらの混合物を用いることもできる。本プロセスで形成されるZnOシード層に代えて、単結晶ZnO層を用いることもできる。
本プロセスで形成されるZnOシード層に代えて、単結晶ZnO層等を用いることで、ウィスカーを同一方向に傾斜させたり、配向させることができる。本プロセスで形成されるZnOシード層に代えて、亜鉛を含まない他のシード層を用いることもできる。
溶液条件によって、本プロセスで形成されるZnOシード層に代えて、疎水性表面や親水性表面を用いることもできる。溶液条件によって、本プロセスで形成されるシード層以外の表面処理を用いることもできる。
FTO基板以外に、ガラス、シリコン、金属、セラミックス、ポリマー等の種々の基板を用いることができる。また、平板状基板以外に、粒子基材、繊維基材、複雑形状の形態の基材も用いることができる。
ZnOウィスカーパターン形成のための亜鉛含有水溶液には、後記する実施例の硝酸亜鉛溶液の他、酢酸亜鉛溶液等の亜鉛含有水溶液を用いることができる。また、酸化亜鉛が析出する反応系であれば、有機溶液等の、非水溶液反応系も用いることができる。
酸化亜鉛が析出する反応系であれば、水熱反応等も用いることができる。ヘキサメチレンテトラアミンに代えて、エチレンジアミンやアンモニア等を用いることができる。また、ヘキサメチレンテトラアミン等を添加せず、反応系の温度や原料濃度、pHを変化させて、ZnOを析出させることもできる。
ポリエチレンイミンに代えて、アミノ基を有するポリマー、モノマー等の有機分子を用いることができる。また、ポリエチレンイミン等を添加せず、反応系の温度や原料濃度、pHを変化させて、ZnOを析出させることもできる。反応系の温度も、原料濃度、添加剤、pH等に合わせて、水溶液の凝固点以上、かつ沸点以下(およそ0−99℃)の範囲で適宜調整することができる。
ウィスカーパターンの作製の際、FTO基板以外に、ガラス、シリコン、金属、セラミックス、ポリマー等の種々の基板を用いることができる。また、平板状基板以外に、粒子基材、繊維基材、複雑形状の形態の基材も用いることができる。
ZnOウィスカーの下部に、緻密な層等の適宜の層を形成することもできる。この層により機械的強度が向上する。ZnOウィスカーの下部に、緻密な層等の層を形成しないこともできる。緻密な層がないことにより、ウィスカー下部まで、連続孔を形成できる。また、下地層による抵抗増加を抑制することができる。
平坦基板を使用する等により、ウィスカーを基板に垂直に成長させることができる。凹凸基板を使用する等により、ウィスカーを基板に非垂直に成長させることができる。このことにより、ウィスカー膜内での開気孔を増加させることもできる。基板処理の調整等により、基板に垂直なウィスカーと非垂直なウィスカーを混合して成長させることができる。
溶液条件の調整やシード層の緻密化等で、単位基板面積当たりのウィスカーの数を増やすことができる。後記する実施例では、約100本/μmである。溶液条件の調整やシード層の緻密化などで、ウィスカー膜ではなく、連続した緻密膜とすることができる。
溶液条件の調整やシードをまばらに配置させる等の手法で、ウィスカー膜を粗な膜にしたり、ウィスカー1本だけを形成させることもできる。ウィスカーの数密度は、実施例では、約100本/μmである。
溶液条件の調整やシード層の緻密化、まばら配置等で、ウィスカーの数密度を、1−1000本/μmで制御可能である。また、数密度の測定が困難なウィスカー連続体あるいは連続膜とすることも可能であり、多孔質膜や緻密膜も形成することもできる。
溶液条件の調整等で、ウィスカーではなく、多針体ウィスカーや、螺旋、放射状粒子、等の様々な形の固体を析出あるいは付着させることができる。光照射には、低圧水銀ランプに代えて、エキシマランプ、電子線、真空紫外光、紫外光、可視光、赤外光、マイクロ波等の波長の光を用いることもできる。
本発明の方法では、パターン化シード層をもとに、ZnO結晶をウィスカー形状へと異方結晶成長させ、基板に垂直方向にZnOウィスカーが配向成長したZnOウィスカー膜を形成する。ウィスカー膜は、高い比表面積、高い導電率、ウィスカー間空間制御性を両立させることのできるナノ構造体であり、例えば、分子センサー、ガスセンサー、色素増感型太陽電池等において、高い特性を発現できるものと期待される。
本発明では、光照射によりシード層の室温形成を実現しているため、低耐熱性基板や複雑形状固体表面へのシード層形成、低温・低消費エネルギープロセス、開放系装置での合成、等の利点を有している。また、溶液プロセスを用いてZnOウィスカーパターンの形成を実現しているため、低耐熱性基板や複雑形状固体表面へのウィスカー膜形成、低温・低消費エネルギープロセス、開放系装置での合成、等の利点を有している。
本発明により、次のような効果が奏される。
(1)シード層を、光照射により形成することができる。特に、シード層を、光照射により、室温で形成することができる。
(2)そのため、従来必要とされていた、350℃程度以上での高温加熱処理を必要としない。そのため、ポリマー基板等の低耐熱性基板上にZnOウィスカーパターンを形成することができる。
(3)FTOコーティングガラス基板やITOコーティングガラス基板に代えて、導電膜コーティングポリマー等のポリマーフィルムを基板に用いた際、曲げられるフレキシブルデバイスの実現、軽量化、低コスト化、薄層化等を実現することができる。
(4)FTOやITO基板上にZnOウィスカー膜を形成する際、従来はシード層形成における高温加熱処理によりFTO層あるいはITO層の抵抗増加が引き起こされていたが、これらの抵抗増加を回避することができる。
(5)シード層及びZnO結晶の異方成長を用いて、ZnOウィスカーパターンを水溶液中において合成することができる。
(6)気相プロセスを用いていないため、簡便な装置で、低コストにて、平板及び複雑形状等の固体表面にウィスカー膜を作製することができる。
(7)水熱処理や高温・長時間のZnO結晶化処理を経ることなく、ウィスカーパターンを得ることができる。
(8)ウィスカー膜は、高い比表面積、高い導電率、ウィスカー間空間制御性を両立させることのできるナノ構造体であり、分子センサー、ガスセンサー、色素増感型太陽電池等において、高い特性を発現できるものと期待される。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例では、亜鉛含有溶液の65℃、24時間保持によりシード層を形成しているが、0−99℃の非高温加熱処理条件下でも同様にシード層を形成することができた。
本実施例では、FTO基板上へコーティングした酢酸亜鉛二水和物水溶液層に、光照射を行うことで、シード層を形成した。また、この際、フォトマスクを介して露光することにより、露光領域のみを変性してパターン化シード層を形成した。更に、このパターン化シード層を、硝酸亜鉛等の溶解した水溶液に浸漬をすることにより、シード層領域にのみZnOウィスカーを形成し、ZnOウィスカーパターンを作製した。
その概要を説明すると、プロセス1として、酢酸亜鉛二水和物のエタノール溶液をFTO基板にコーティングして、FTO基板上に、酢酸亜鉛二水和物の層を形成した。次に、プロセス2として、フォトマスクを介して、FTO基板に光照射した。それにより、露光領域のみ、酢酸亜鉛二水和物が無水酢酸亜鉛に変性し、結晶水が除去され、FTO基板上に、無水酢酸亜鉛の領域と酢酸亜鉛二水和物の領域を形成した。
更に、プロセス3として、上記FTO基板を硝酸亜鉛水溶液に浸漬してZnOウィスカーパターンを形成した。それにより、無水酢酸亜鉛がZnOに変わることにより、ZnOナノ粒子シード層が生成され、ZnOナノ粒子シード層上にZnOウィスカーが結晶成長した。
結晶構造は、XRD(XRD;RINT−2100V,Rigaku)にて評価した。結晶形態及び微細構造は、FE−SEM(FE−SEM;JSM−6335FM,JEOL Ltd.)及び透過型電子顕微鏡(TEM;H−9000UHR,300kV,Hitachi)にて観察した。
(1)シード層の作製
シード層の作製及び該シード層を用いたZnOウィスカーパターンの形成の概要を図1に示す。酢酸亜鉛二水和物(zinc acetate dihydrate(Zn(CHCOO)・2HO,99%))を無水エタノール中に溶解した。この時の酢酸亜鉛二水和物濃度は、0.01M(mol/L)であった。
洗浄したFTO基板上に、酢酸亜鉛二水和物溶液を4回スピンコーティングした。酢酸亜鉛二水和物溶液をスピンコーティングしたFTO基板に、フォトマスクを介して、下記の条件により、紫外線照射を1時間行った。
(照射条件)
フォトマスク:凸版印刷製、テストチャート
紫外線照射装置:低圧水銀ランプ、セン特殊光源製、SUV110GS−36、110W、low pressure UV lamp(SUV110GS−36,SEN Light Corporation)
大気、常圧条件下の照射距離(基板とランプの距離):2.0cm
この光照射により、露光領域の酢酸亜鉛二水和物中の結晶水が除去され、無水酢酸亜鉛に変化した。また、非露光領域は、酢酸亜鉛二水和物のままであった。
(2)ZnOウィスカー膜の作製
硝酸亜鉛(zinc nitrate hexahydrate(Zn(NO・6HO,99%))0.1M、ヘキサメチレンテトラアミン(hexamethylenetetramine(HMT,C12,99%))0.1M、0.02Mのポリエチレンイミン(polyethylenimine(PEI,(CN),branched mean molecular weight of 600,99%))の混合水溶液を、200ml調製した。
パターン化シード層を形成したFTO基板を、反応溶液の入ったビーカーに斜め下向きに浸漬し、無撹拌にて30分間保持した。ZnOウィスカーパターンのSEM像を図2に示す。(a−d)は、ZnOウィスカーパターンである。(e)は、ZnOウィスカー形成領域の拡大像である。挿入図は、ZnOウィスカーの六角形先端部分である。(f)は、非露光領域基板表面である。
光露光領域に、ZnOウィスカーが形成された。一方の、非露光領域には、ZnOウィスカーは形成されなかった。これにより、領域選択的に、ZnOウィスカーを形成し、ZnOウィスカーパターンを作製した[図2(a−d)]。また、光露光領域に形成したZnOウィスカー膜は、緻密であった[図2(e)]。
ZnOウィスカー先端は、六角形であった[図2(e)挿入図]。ZnOが六角柱状のウィスカーであることを示している。ZnOの六方晶の結晶構造を反映して六角柱状に成長したものと考えられる。また、六方晶の結晶構造において、六角形の面は、c軸に垂直なc面である。このことから、ウィスカーの六角形の面も、ZnOのc面であると考えられる。更に、ウィスカーの長手方向は、c軸方向であると考えられる。
一方、非露光領域には、ZnOウィスカーは成長しなかった[図2(f)]。これは、酢酸亜鉛二水和物がZnOウィスカーの成長を促進するシード層として機能しないことを示している。ZnOウィスカーパターンのXRD回折パターンを図3に示す。FTO基板表面のSnO由来の回折線が見られる。
また、析出物由来ピークはZnOに帰属された(JCPDS card(36−1451)for the typical wurtzite−type ZnO crystal(hexagonal,P6mc))。また、無水酢酸亜鉛由来の回折ピークは観察されなかった。
ZnOの各回折線の相対強度は、ランダム配向のZnOにおける相対強度とは異なるものであった。強い0002回折線と、弱い10−10、10−11、10−12、10−20、10−13の回折線が観察された。これは、c軸方向に異方成長したZnOウィスカーが、基板に垂直方向に直立して配向成長していることを示している。
無水酢酸亜鉛コーティング領域上に成長したZnO膜のTEM像を図4に示す。ZnOウィスカーが、FTO基板に対して、隙間を有さず密接して形成していることが示されている。ZnOウィスカーとFTO基板との間に、無水酢酸亜鉛は観察されなかった。これらは、無水酢酸亜鉛が溶解したことを示している。
また、無処理FTO基板上ではZnOウィスカーの形成が促進されないことを踏まえると、無水酢酸亜鉛が強制加水分解を受けて極薄いZnO結晶層(ナノ粒子層)を形成したものと考えられる。その極薄いZnO結晶層を基点としてZnOウィスカーが形成しているため、ZnOウィスカーとFTO基板間には、大きなZnO結晶粒子等は観察されないものと考えられる。
本プロセスで形成したZnOウィスカー膜は、FTO基板との間に、多結晶ZnOシード層を有しないことが示されたが、これは、ZnOウィスカー膜とFTO基板との間に多結晶ZnOシード層を有する先行技術(特願2007−146232)のZnOウィスカー膜及びその作製方法とは明らかに異なるものである。
ZnOウィスカー膜とFTO基板との間に多結晶ZnOシード層を有しないため、ZnOシード層による抵抗増加、可視光透過率低下、付着力低下、機械的強度低下を抑制することができる。
無水酢酸亜鉛は、4つの酸素原子と四面体構造を形成している。この四面体が、酢酸基により連なっている。酢酸の配位子は二座配位ではない(文献:Capilla,A.V.;Aranda,R.A.Crystal Structure Communications 1979,8,795)。
酢酸亜鉛二水和物においては、亜鉛は、8面体である。いずれの酢酸基も二座配位である。基本構造体は、強い水素結合によりリンクしており、2次元シート構造を形成している。また、このシート間は、弱いファンデルワールス力により結合されているだけである(文献:Van NiekerK,J.N.;Schoening,F.R.L.;talbot,J.H.Acta Crystallographica 1953,6,720)。
また、酢酸亜鉛二水和物の水に対する溶解度(43%)に比べて、無水酢酸亜鉛の水に対する溶解度は23%と低いことが知られている(室温での溶解度)。そのため、硝酸亜鉛水溶液への基板浸漬の際に、酢酸亜鉛二水和物は容易に溶解してしまうのに対し、無水酢酸亜鉛は、容易には溶解せず、ZnOへ変化できたものと考えられる。
FTO基板及びZnOシードレイヤー形成後のFTO基板表面のFE−SEM像の観察によると、未処理FTO基板表面は、SnO層によって被覆されているが、その表面は数十nm〜数百nmの凹凸を有していた。
また、ZnOシード層形成処理により、その凹凸に沿って、表面を20nm以下のZnO粒子にて被覆した。シード層を形成しているZnOナノ粒子量がごくわずかであるため、シード層形成後のFTO基板のXRDからは、ZnOの回折線は観察されなかった。
シード層を形成したFTO基板を、硝酸亜鉛水溶液に浸積した後のSEM写真によると、直径30−150nmのZnOウィスカーが基板に垂直方向に成長し、FTO表面を緻密に被覆していた。また、そのウィスカー長(ウィスカー膜の膜厚)も均一であった。
拡大像からは、ウィスカーが六角形の断面形状を有することが示されたが、これは、ZnOが六方晶の結晶構造を有すること及び生成したZnOが単結晶であることに起因している。
ZnOウィスカー膜の断面像及び傾斜像によると、ディップコーティングより、シード層を形成した場合、単位基板面積当たりのウィスカーの数(数密度)は、100本/μmであった。
長さの揃ったZnOウィスカーがFTO表面から成長し、緻密なウィスカー膜を形成している様子が示された。また、FTO表面の凹凸に依存し、傾斜を持って成長しているウィスカーも多く見られた。断面SEMより見積もられるウィスカーの長さは、約900nmであった。
また、ディップコーティングに代えて、スピンコーティングによりZnOシード層の形成を行うことで、ZnOウィスカーの直径を揃えることにも成功した。また、溶液濃度0.025Mでは直径30−80nmのウィスカーが生成し、濃度0.1Mでは直径0.9−1.5μmのウィスカーが生成した。
この様に、広範囲の濃度条件において、ZnOウィスカー膜を形成させることが可能であり、溶液濃度の増加に伴い、ZnOウィスカーのサイズを増加させることも可能である。また、ZnOシード層を用いることにより、FTO、ITO、アモルファスガラス、シリコン等の様々な基板上にZnOウィスカー膜を形成させることができる。
高分解能TEM観察及び電子線回折像からは、ZnOウィスカーが単結晶ZnOであることが示された。また、ウィスカーはc軸方向((0001)方向)に異方成長していることも示された。
TEM像より見積もられた格子間隔は0.26nmであり、ZnOの(0002)面間隔と一致していた。SEM観察から見られる様に、ZnOウィスカー膜は、ナノサイズの開気孔を多く有していた。
また、そのウィスカーはTEM観察から見られる様に、c軸方向に異方成長した単結晶ZnOであった。これらの単結晶ZnOは、非極性面で囲まれており、ZnO粉末においては、非極性面(−1010)はCOガスに対して高い吸着特性を示すことが報告されている(文献:Scarano,D.;Spoto,G.;Bordiga,S.;Zecchina,A.;Lamberti,C.Surf.Sci.1992,276,(1−3),281−298)。
このことから、ZnOウィスカーも高い吸着特性を有すると考えられる。更に、単結晶であり、ウィスカー膜領域に粒界が存在しないことから、粒界による抵抗増加を回避することに成功している。ZnOウィスカー膜の有する、ナノサイズの開気孔、高表面積、高導電率、高吸着特性により、色素増感センサーあるいは色素増感型太陽電池としての高い特性が期待される。
結晶成長のメカニズムについては、ZnOウィスカーは、とがった先端と、平坦な六角形面を、6枚の長方形でつないだ形状を有している。ウィスカー膜においては、基板から遠ざかるに従い、ウィスカー形は徐々に細くなり、針状の形状に近づいて行く。
一般的に、ウルツ鉱型ZnO結晶は六方晶系の結晶構造を有し、6つの非極性(10−10)面と、極性酸素面(000−1)及び極性亜鉛面(0001)により構成されている。表面に分極を有する極性面は、非極性面に比べて、熱力学的に安定性が低い。そのため、結晶の表面エネルギーを減少させるために、再配列が行われ、結晶成長速度が速くなる傾向がある。
良く知られている様に、結晶成長速度の速い結晶面は、より速く消失することになる。そのため、結晶は、遅い成長速度の結晶面で覆われた形態を示すことになる。水熱条件下における各結晶面の成長速度は、以下の様に報告されている。V(0001)>V(−101−1)>V(−1010)>V(−1011)>V(000−1)(文献:(1)Zhang,H.;Yang,D.;Ji,Y.J.;Ma,X.F.;X.,J.;Que,D.L.J.Phys.Chem.B 2004,108,3955−3958、(2)Laudies,R.A.;Ballman,A.A.J.Phys.Chem.1960,64,688−691)。
そのため、最も安定な形態は、c軸方向に延長した六角柱状である。本反応系の添加剤であるPEIは、その長い分子鎖の中に、多くのアミノ基を有している。これらのアミノ基は、特定結晶面に選択吸着して表面自由エネルギーや結晶成長速度に大きな影響を及ぼすことが知られている(文献:Sousa,V.C.;Segadaes,A.M.;Morelli,M.R.;Kiminami,R.Int.J.Inorg.Mater.1999,1,(3−4),235−241)。
そのため、本反応系においても、PEIが非極性面に吸着して結晶成長を抑制したことにより、極性面である(0001)と(000−1)の成長速度が高くなったものと考えられる。また、ZnOシード層上でのウィスカー成長の場合、シード層により不均一核生成が促進されてZnOシード上でのZnOウィスカー形成が行われ、その後、基板と接触している極性面は成長できないため、基板に垂直方向に異方成長が進行したものと考えられる。そのため、ZnOシード層と接触している面は、六角形面を呈し、成長端であるウィスカー先端は、とがった先端を有しているものと考えられる。
以上詳述したように、本発明は、ZnOシード層、ZnOウィスカーパターン及びそれらの作製方法に係るものであり、本発明により、シード層及びZnO結晶の異方成長を用いて、ZnOウィスカーパターンを水溶液中において合成することができる。そのため、従来必要とされていた、350℃程度以上での高温加熱処理を必要としない。そのため、ポリマー基板等の低耐熱性基板上にZnOウィスカーパターンを形成することができる。本発明により、FTOコーティングガラス基板やITOコーティングガラス基板に代えて、導電膜コーティングポリマー等のポリマーフィルムを基板に用いた際、曲げられるフレキシブルデバイスの実現、軽量化、低コスト化、薄層化等を実現することができる。また、FTOやITO基板上にZnOウィスカー膜を形成する際、従来はシード層形成における高温加熱処理によりFTO層あるいはITO層の抵抗増加が引き起こされていたが、これらの抵抗増加を回避することができる。本発明では、気相プロセスを用いていないため、簡便な装置で、低コストにて、平板及び複雑形状等の固体表面にウィスカー膜を作製することができる。本発明のウィスカー膜は、高い比表面積、高い導電率、ウィスカー間空間制御性を両立させることのできるナノ構造体であり、分子センサー、ガスセンサー、色素増感型太陽電池等において、高い特性を発現できるものとして有用である。
光照射によるZnOウィスカーパターン形成の概念図を示す。(a)は、酢酸亜鉛二水和物エタノール溶液のスピンコーティングである。(b)は、フォトマスクを介した紫外線照射である。(c)は、酢酸亜鉛二水和物層領域と無水酢酸亜鉛層領域にパターン化されたシード層である。(d)は、無水酢酸亜鉛領域へのZnOウィスカー形成によるZnOウィスカーパターンの作製である。 ZnOウィスカーパターンのSEM像を示す。(a−d)は、ZnOウィスカーパターンである。(e)は、ZnOウィスカー形成領域の拡大像である。挿入図は、ZnOウィスカーの六角形先端部分である。(f)は、非露光領域基板表面である。 ZnOマイクロパターンのXRD回折パターンを示す。 無水酢酸亜鉛コーティング領域上に成長したZnO膜のTEM像を示す。

Claims (11)

  1. 酸化亜鉛が析出する反応系で、パターン化されたシード層を介して基板上に析出させたZnOウィスカーパターンであって、
    基板表面上に形成されたパターン化シード層の上にZnOウィスカーが結晶成長した構造を有し、c軸方向に異方成長したZnOウィスカーが、基板に垂直方向に直立して配向成長しており、上記シード層が、基板の表面に被覆された20nm以下のZnOナノ粒子から構成されていて、ZnOウィスカーと基板との間に多結晶ZnOシード層を有しないことを特徴とするZnOウィスカーパターン。
  2. 酸化亜鉛が析出する反応系が、硝酸亜鉛溶液又は酢酸亜鉛溶液である、請求項1に記載のZnOウィスカーパターン。
  3. 基板が、FTO、ガラス、シリコン、金属、セラミックス、又はポリマーの基板である、請求項1に記載のZnOウィスカーパターン。
  4. 基板が、平板状、粒子、又は維の形態を有する、請求項1に記載のZnOウィスカーパターン。
  5. ZnOウィスカーパターンを作製する方法であって、
    1)基板上に酢酸亜鉛水和物又は硝酸亜鉛水和物の層の領域を形成する、2)これにフォトマスクを介して光照射して、無水酢酸亜鉛又は無水硝酸亜鉛の層のパターン化シード層の領域を加熱処理を経ずに形成する、3)これを酸化亜鉛が析出する所定の温度の反応系に浸漬して該パターン化シード層の無水酢酸亜鉛又は無水硝酸亜鉛の層をZnOナノ粒子又は単結晶の結晶層に変えるとともに、該パターン化シード層の上にZnOウィスカーを結晶成長させる、4)これらの工程によりZnOウィスカーパターンを形成する、ことを特徴とするZnOウィスカーパターンの作製方法。
  6. 反応系が、温度0〜99℃の反応系である、請求項5に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
  7. 基板が、FTO、ガラス、シリコン、金属、セラミックス、又はポリマーの基板である、請求項5又は6に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
  8. 基板が、平板状、粒子、又は維の形態を有する、請求項5から7のいずれか一項に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
  9. 反応系の温度、原料濃度、pH条件、及び/又はシード層の緻密化の程度を調整することにより、ZnOウィスカーパターンの緻密の程度を調整する又はウィスカーの数密度を1−1000本/μmに制御する、請求項5から8のいずれか一項に記載のZnOウィスカーパターンの作製方法。
  10. 請求項1から4のいずれかに記載のZnOウィスカーパターンを形成してなるナノ構造体を構成要素として含むことを特徴とする高導電性部材。
  11. 部材が、分子センサー、ガスセンサー、又は色素増感型太陽電池である、請求項10に記載の高導電性部材。
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