JP5539452B2 - 取水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用水や水力発電所などで取水する場合に使用される取水装置に関し、特に渓流などの小規模な取水路に配置される取水装置に関する。
従来のこの種の取水装置においては、認可取水量が法令で定められているため、この水量を超過しないように取水口の開度を制御する必要がある。しかしながら、小規模河川(渓流など)では、電源の確保が困難な山間部であることも多く、取水量の制御を自動で行うことは難しい。したがって、小規模河川では、現地に人が赴いて手動式の巻上げ機を操作して、取水口ゲートの開度を調整し、前記認可取水量を得るようにしている。
この場合、取水口ゲートの開度は、水位に応じて調整されるものではなく、増水時を想定した超過水位であっても、上述した認可取水量を超えないように、固定開度に設定されている。このため、通常水位(通常時)では少量の取水しかできず、水力エネルギーに十分に活用することが困難となっている。
このような問題を解決すべく、フロートによって水位上昇を検知して、歯車機構で構成される巻上げ機によって、フロートの上昇とともに、取水口ゲートを下降させて、取水口を全閉にする無電源方式の取水装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、前記特許文献1の取水装置は、機構が複雑で、既設の取水口ゲートを改修する必要があるため、長期の設置工期が必要になり、コスト高にもなるという問題がある。
特開2004−353197号公報
そこで、本発明は、簡単な構成で、水位の変化に関係なく、略一定の取水量(認可取水量以下の取水量)を常時確保できる取水装置を提供することを課題とする。
本発明に係る取水装置は、取水路に設けられる取水口ゲートによって所定開度に開口された取水口に固設され、該取水口よりも上流側に位置する開口部を有する取水体と、該取水体の上面に対して接離するように上下動可能な浮力体と、取水路の水位が所定水位よりも低い通常水位にあっては、取水体の上面に浮力体を位置保持させる一方、取水路の水位が所定水位を越えた超過水位にあっては、該超過水位に浮力体を位置保持させるつり合い部材と、通水可能な通常取水ゲート及び単位面積当りの通水量が通常取水ゲートよりも小さい制限取水ゲートを含む切替ゲートであって、通常取水ゲートと制限取水ゲートとが上下に連なり、取水体の開口部に対して昇降自在に設けられる切替ゲートと、取水路の水位が通常水位にあって、浮力体が取水体の上面に位置する時、通常取水ゲートが取水体の開口部に位置し、かつ、取水路の水位が超過水位にあって、浮力体が超過水位に位置する時、制限取水ゲートが取水体の開口部に位置するように構成される昇降機構部とを備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、取水路の水位が所定水位よりも低い通常水位の時、浮力体は、つり合い部材とのつり合いによって、取水体の上面に当接している。これにより、取水体の開口部に切替ゲートに含まれる通常取水ゲート及び制限取水ゲートのうち、通常取水ゲートが位置保持される(通常取水ゲートの位置固定)。つぎに、取水路の水位が所定水位に到達した時、浮力体が水面からの浮力を受ける。これにより、通常取水ゲートの位置固定が解除される(切替ゲートの昇降動作が許容される)。つぎに、取水路の水位が所定水位を超えて超過水位となった時、浮力体が水位上昇に伴って上昇し、通常取水ゲート及び該通常取水ゲートに連なる制限取水ゲートが移動する。これにより、取水体の開口部において、通常取水ゲートから制限取水ゲートに切り替わって、単位面積当りの通水量が通常取水ゲートよりも小さい制限取水ゲートが取水体の開口部に位置固定される(制限取水ゲートの位置固定)。つぎに、取水路の水位が超過水位から下がった時、制限取水ゲートの位置固定が解除される(切替ゲートの昇降動作が許容される)。つぎに、取水路の水位が所定水位へ下降した時、浮力体が水位の下降に伴って下降する。これにより、制限取水ゲートから通常取水ゲートに切り替わるように、制限取水ゲート及び該制限取水ゲートに連なる通常取水ゲートが移動する。そして、取水路の水位が所定水位を下回って通常水位へ下降した時、浮力体が取水体の上面に直座する。これにより、取水体の開口部において、制限取水ゲートから通常取水ゲートに完全に切り替わって、通常取水ゲートが取水体の開口部に位置固定される。したがって、本発明の取水装置は、簡単かつ安価な構成で、水位の変化に関係なく、略一定の取水量(認可取水量以下の取水量)を常時確保できる。
また、本発明は、前記浮力体は、取水体の上面に配置されるガイド筒に昇降自在に内挿されるような構成を採用することもできる。
かかる構成によれば、ガイド筒の内部に水が流入し、浮力体の昇降を、ガイド筒に流入する水によって円滑にガイドできる。すなわち、ガイド筒を取水口の近傍で構築できるので、取水路における水位変化に応じて切替ゲートを昇降移動させることができる。
また、本発明によれば、前記浮力体および前記ガイド筒の外形状は、水流方向と直交する方向が水流方向に比べて幅狭な形状であるような構成を採用することもできる。
かかる構成によれば、ガイド筒が水流の影響を受けにくく、また、取水路の幅方向におけるスペースを小さくすることができる。
また、本発明によれば、前記取水体の開口部は、前記取水体の底部に向かうにしたがって下流側に傾斜するような構成を採用することもできる。
かかる構成によれば、取水体の開口部を、取水体の底部に向かうにしたがって下流側に傾斜することで、流入する塵芥を受け流すことができる。すなわち、取水路の上流から流入する塵芥を軽減することができる。
また、本発明によれば、前記開口部の上縁部および下縁部の少なくともいずれか一方に、切替ゲートの昇降動作に伴って制限取水ゲートおよび通常取水ゲートのそれぞれ表面に摺接するスクレーパが配置されるような構成を採用することもできる。
かかる構成によれば、切替ゲートの昇降動作に伴って制限取水ゲートおよび通常取水ゲートに付着した塵芥をスクレーパで除去することができる。
また、本発明によれば、前記昇降機構部は、浮力体、切替ゲートおよびつり合い部材が滑車装置によって連結されて構成されるのが好ましい。
かかる構成によれば、切替ゲートを切り替えできる取水装置を、簡単且つ短時間で構築できる。
本発明によれば、簡単な構成で、水位が変化しても一定の取水量(認可取水量以下の取水量)を常時確保することができる。
本発明の一実施形態に係る取水装置を示す側断面図であり、通常水位において、取水体の上流側開口部に切替ゲートの通常取水ゲートが位置する状態を示す図。 図1の正面図。 超過水位において、取水体の上流側開口部に切替ゲートの制限取水ゲートが位置する状態を示す側断面図。 (a)は、浮力体の外面形状およびガイド筒の内面形状を示す平断面図、(b)は、つり合い部材の平断面図。 図1の取水装置の変形例を示す側断面図。 図1の取水装置の他の変形例を示す側断面図。 図1の取水装置のさらに他の変形例を示す図。
本発明に係る取水装置の一実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。なお、図1、図3、図5〜図7においては、正面から見て、図面の右側を下流側とし、左側を上流側とする。
本実施形態に係る取水装置の構成について説明することになるが、まず、渓流から分岐された取水路に設置された取水口の構成について説明する。該取水口100は、図1〜図3に示すように、取水路Aに所定の間隔をおいて立設された一対の側壁101,101と、該両側壁101,101の間に、昇降自在に設けられた取水口ゲート102とで構成されている。そして、[背景技術]欄で説明したように、この取水口ゲート102は、手動式の巻上げ機(図示せず)によって、所定の開度(取水量が認可取水量以下になる開度)に固定されている。なお、図中の符号103は、手動式の巻上げ機のハンドル(図示せず)に連結されたシャフトであり、ハンドルを回動操作することで、シャフト(図示せず)を介して取水口ゲート102が昇降するようになっている。ハンドルの回動操作を止めることで、取水口ゲート102の位置が所定の位置で固定されるようになっている。
本実施形態に係る取水装置1は、取水体2と、浮力体3と、つり合い部材4と、切替ゲート5と、昇降機構部6とを備えている。
取水体2は、角筒状で、上流側および下流側にそれぞれ開口部を有している。上流側の開口部(以下、上流側開口部という)2aは、正面視矩形状を呈している。この上流側開口部2aは、取水体2の底部2cに向かうにしたがって下流側に傾斜するようになっている。一方、下流側の開口部(以下、下流側開口部という)2bは、上流側開口部2aよりも大きい面積の矩形状(相似形)の開口部となっている。この下流側開口部2bは、その端面が、取水口ゲート102の背面と略同一面で、水流Wに対して直交方向に位置している。
取水体2は、その上面2dが取水路Aの設定水位(認可取水量と略同一の水位)xと略同一高さを有している。すなわち、取水体2は、取水口ゲート102の下面102aと、一対の側壁101,101の対向面101a,101aと、取水路Aの底部A1とで形成される矩形状の取水口100の内面に対して、取水体2の外面が接するように設置される。
そして、取水体2の上流側端部の上面2dにおいて、上流側開口部2aおよび取水口ゲート102側にそれぞれ、切替ゲート5および紐状体61の出入り口20が取水体2の幅方向に沿って形成されている。この出入り口20は、切替ゲート5が昇降自在に出入りできるように、切替ゲート5の幅寸法よりもやや大きくなっている。
取水体2の底部2cおよび上面2dには、ゴム製の水密シート21,21が固着されている。取水体2の底部2cの水密シート21は、取水路Aの底部A1に対する摩擦抵抗を大きくして、水流Wに押し流されないようにしている。取水体2の上面2dの水密シート21は、取水体2の上面2dと、取水口ゲート102の下面102aとに密着して、上流側の水が、取水体2の上面2dと、取水口ゲート102の下面102aとの間を通って下流側に流入しないようにしている。
取水体2の上面2dの両側部には、浮力体3を昇降させる第1のガイド筒22が立設されている。第1のガイド筒22の下部には所定の隙間Hが形成される。この隙間Hから取水路Aの水が流入して、第1のガイド筒22に内挿された浮力体3が、第1のガイド筒22の水位に応じて昇降するようになる。より詳しくは、隙間Hは、第1のガイド筒22の下端部の周面に、軸方向に平行するように形成された、複数のスリットであり、このスリット22a,…から取水路Aの水が流入して、第1のガイド筒22に内挿された浮力体3が、第1のガイド筒22の水位に応じて昇降するようになる。
第1のガイド筒22は、下面が開口されて、上面が閉塞されている。そして、第1のガイド筒22の内面は、浮力体3の外面形状と同様に楕円形状を呈している(図4(a)参照)。また、第1のガイド筒22内において、取水体2の上面2dには、スペーサ23が配置されている。浮力体3は、このスペーサ23上に着座することで、取水体2の上面2dに密着して引っ付くことが防止されている。
また、第1のガイド筒22の高さは、後述する切替ゲート5の通常取水ゲート50および制限取水ゲート51を切り替えできる距離に設定されている。図1および図2に示すように、第1のガイド筒22の底部に浮力体3が位置する時、取水体2の上面2dに浮力体3が位置し、切替ゲート5の通常取水ゲート50が取水体2の上流側開口部2aに位置することになる。一方、図3に示すように、第1のガイド筒22の上部に浮力体3が位置する時、浮力体3が取水体2の上面2dから離間し、切替ゲート5の制限取水ゲート51が取水体2の上流側開口部2aに位置することになる。
また、第1のガイド筒22と取水口ゲート102との間には、緩衝部材24が介挿されている。この理由としては、第1のガイド筒22が、取水路Aの水流Wに押し流されることによって、取水口ゲート102に衝突して、第1のガイド筒22および取水口ゲート102が損傷することを防止している。
取水体2の上流側開口部2aの上縁部および下縁部のそれぞれに沿ってスクレーパ25,25が取り付けられている。そして、上下のスクレーパ25,25によって、切替ゲート5の通常取水ゲート50と制限取水ゲート51に付着した塵芥が除去されるようになっている。
浮力体3は、図4(a)に示すように、その外面形状が平面視楕円形状を呈しており、第1のガイド筒22に対して長軸が取水口ゲート102の幅方向に沿うようにして内挿され、第1のガイド筒22の内面に対して摩擦抵抗を生じさせつつ昇降するように構成されている。
つり合い部材4は、図4(b)に示すように、その外形が、円柱形状を呈した浮力体から構成されている。そして、つり合い部材4は、円筒状の第2のガイド筒40に昇降自在に内挿されている。該第2のガイド筒40は、取水口ゲート102の両側で、取水体2よりも上流側で、かつ、地上に配設されている。また、第2のガイド筒40には、つり合い部材4を昇降させる所定量の水が収容されている。そして、つり合い部材4は、収容された水による浮力によって、第1のガイド筒22の浮力体3とのつり合いを保持するように構成されている。すなわち、取水体2の上流側開口部2aに対する切替ゲート5の位置を保持できるようになっている。
図1〜図3に戻り、切替ゲート5は、下側に、通常取水ゲート50が配置され、上側に、制限取水ゲート51が連続して配置されている。そして、切替ゲート5は、取水路Aの水流Wに対して、通常取水ゲート50が下流側に位置するように、制限取水ゲート51が上流側に位置するように、取水体2の内部にセットされる。図1および図2に示すように、取水路Aの水位が通常水位zである場合、切替ゲート5の制限取水ゲート51が、取水体2の上流側開口部2aから離間して、鉛直方向に沿うように引き上げられる一方、通常取水ゲート50が、取水体2の上流側開口部2aに沿うように、該上流側開口部2aを覆うことになる。図3に示すように、取水路Aの水位が超過水位yにある場合、切替ゲート5は、制限取水ゲート51が、取水体2の上流側開口部2aに沿うように位置し、通常取水ゲート50が、取水体2の底部2cに沿うように位置する。
また、切替ゲート5は、後述する昇降機構部6によって、昇降することになるが、該昇降機構部6が、紐状体61で連結される滑車装置60で構成されることから、切替ゲート5は、紐状体61によって張設されて、所定の間隔をおいて配置された第1切替ゲート側滑車600および第2切替ゲート側滑車601の円弧面に圧接しつつ昇降することになる。取水体2の底部2cから上流側開口部2aへ昇降する場合は、第1切替ゲート側滑車600および第2切替ゲート側滑車601に圧接しつつ昇降するので、切替ゲート5の制限取水ゲート51と通常取水ゲート50とが鈍角を形成しつつ昇降することになる。すなわち、切替ゲート5は湾曲しつつ昇降することになる。
切替ゲート5の制限取水ゲート51は、正面視矩形状のプレートを複数枚連結させている(図示せず)。したがって、制限取水ゲート51は、上述した湾曲した昇降動作にも対応できるように構成されている。また、制限取水ゲート51は、所定の間隔をおいて矩形状の板部材52,…が配設されて、格子状に構成されている。そして、制限取水ゲート51は、格子状に構成されることによって、超過水位yであっても所定の水量(認可取水量以下の水量)を確保できる通水を可能としている。一方、通常取水ゲート50は、制限取水ゲート51と同様に、正面視矩形状のプレートを複数枚連結させて(図示せず)、湾曲した昇降動作にも対応できるように構成されている。通常取水ゲート50は、認可取水量以下の水量を確保できる通水を可能としている。そして、制限取水ゲート51の単位面積あたりの通水量は、通常取水ゲート50のそれよりも小さくなっている。言い換えれば、通常取水ゲート50の単位面積あたりの通水量は、制限取水ゲート51のそれよりも大きくなっている。
昇降機構部6は、滑車装置60により構成されている。該滑車装置60は、大径の第1切替ゲート側滑車600と、該第1切替ゲート側滑車600と同一径の第2切替ゲート側滑車601と、小径の浮力体側滑車602と、該浮力体側滑車602と同一径の第1つり合い部材側滑車603aと、第2つり合い部材側滑車603bと、第3つり合い部材側滑車603cとを備えている。そして、第1切替ゲート側滑車600、第2切替ゲート側滑車601、浮力体側滑車602、第1つり合い部材側滑車603a、第2つり合い部材側滑車603b、第3つり合い部材側滑車603cは、紐状体(ワイヤ)61によって連結されている。
第1切替ゲート側滑車600は、取水体2の上流側開口部2aの上縁部の両側に配置されている。第2切替ゲート側滑車601は、取水体2の上流側開口部2aの下縁部の両側に配置されている。浮力体側滑車602は、取水体2の上流側開口部2aと下流側開口部2bとの間の底部2cに配置されている。
取水体2には、第1のカバー604と、第2のカバー605とが取り付けられている。第1のカバー604は、断面L字形状の板材で構成され、取水体2の上流側開口部2aの幅方向に沿って取り付けられている。第2のカバー605は、取水体2の底部2cに配置される水平部605aと、取水体2の略中央に、取水体2の高さ方向に沿って配置される垂直部605bとを有している。
そして、第1切替ゲート側滑車600は、第1のカバー604によって覆われて、水中の塵芥が絡まないように保護されている。第2切替ゲート側滑車601、浮力体側滑車602は、第2のカバー605の水平部605aによって覆われて、水中の塵芥が絡まないように保護されている。浮力体側滑車602と浮力体3とを連結する紐状体61は、第2のカバー605の垂直部605bによって覆われて、水中の塵芥が絡まないように保護されている。
第1つり合い部材側滑車603aは、第1切替ゲート側滑車600の上方に配置されている。すなわち、切替ゲート5が昇降動作できるように、第1つり合い部材側滑車603aおよび第1切替ゲート側滑車600は、鉛直線上に配置されている。第2つり合い部材側滑車603bは、第1つり合い部材側滑車603aと同一高さに、かつ、第2のガイド筒40の上方に配置されている。すなわち、第2つり合い部材側滑車603bおよび第1つり合い部材側滑車603aによって、紐状体61が水平方向に張設されている。第3つり合い部材側滑車603cは、第2つり合い部材側滑車603bの下方、具体的には、第2のガイド筒40内の底部に配置されている。すなわち、つり合い部材4が昇降動作できるように、第3つり合い部材側滑車603cおよび第2つり合い部材側滑車603bは、鉛直線上に配置されている。
そして、切替ゲート5において、通常取水ゲート50から制限取水ゲート51に切り替わる際の移動距離L0、および、制限取水ゲート51から通常取水ゲート50に切り替わる際の移動距離L0は、取水体2の上流側開口部2aの両側縁部の長さL1に略等しく、この移動距離L0は、取水体2の上面(設定水位)2dから超過水位yの距離(浮力体3の下面が、取水体2の上面2dに当接する位置から超過水位yにある距離)L2に等しく、つり合い部材4の上面が、第2のガイド筒40の底部から上部に移動する距離L3に等しくなっている。
つぎに使用態様について説明する。まず、図1および図2に示すように、取水路Aの水位が設定水位xよりも低い通常水位(認可取水量以下)zの時、浮力体3が、つり合い部材4とのつり合いによって、取水体2の上面2dに当接する。これにより、取水体2の上流側開口部2aに、切替ゲート5の通常取水ゲート50が位置保持される(通常取水ゲート50の位置固定)。
つぎに、取水路Aの水位が設定水位xに到達した時、取水体2の上面2dに位置保持された浮力体3が水面からの浮力を受ける。これにより、切替ゲート5の通常取水ゲート50の位置固定が解除される(切替ゲート5の昇降動作が許容される)。
つぎに、図4に示すように、取水路Aの水位が設定水位xを超えて超過水位yへ上昇する時、浮力体3が水位上昇に伴って上昇し、取水体2の上流側開口部2aにおいて、通常取水ゲート50から制限取水ゲート51に切り替わるように、切替ゲート5が下降する。そして、切替ゲート5が通常取水ゲート50から制限取水ゲート51に切り替わって、取水体2の上流側開口部2aに制限取水ゲート51が位置保持される(制限取水ゲート51の位置固定)。
つぎに、取水路Aの水位が超過水位yから下がった時、切替ゲート5の制限取水ゲート51の位置保持が解除される(切替ゲート5の昇降動作が許容される)。
つぎに、取水路Aの水位が設定水位xへ下降する時、浮力体3が水位下降に伴って下降し、取水体2の上流側開口部2aにおいて、制限取水ゲート51から通常取水ゲート50に切り替わるように、切替ゲート5が上昇する。
そして、取水路Aの水位が設定水位xを下回って通常水位zへ下降した時、浮力体3が取水体2の上面2dに当接して位置保持される(図1の状態に戻る)。この際、取水体2の上流側開口部2aにおいて、切替ゲート5が制限取水ゲート51から通常取水ゲート50に切り替わって、通常取水ゲート50が取水体2の上流側開口部2aに位置固定される。
このように、本実施形態によれば、取水路Aの水位が通常水位zにあって、浮力体3が取水体2の上面2dに位置する時、切替ゲート5の通常取水ゲート50が取水体2の上流側開口部2aに位置するように構成され、かつ、取水路Aの水位が超過水位yにあって、浮力体3が超過水位yに位置する時、切替ゲート5の制限取水ゲート50が上流側開口部2aに位置するように構成される。制限取水ゲート部50の単位面積あたりの通水量は通常取水ゲート50のそれよりも小さいため、取水路Aの水位の変化に関係なく、取水口100から常時一定水量を自動で取水することができる。
また、本実施形態に係る取水装置は、取水路Aの底部A1と取水口ゲート102とで挟み込むだけで取り付けられるため、既設の取水口ゲートにも、本発明の取水装置1を容易に据え付けることができる。また、本発明の取水装置1は、構造が簡単で、安価であり、故障発生頻度も少ない。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変更することができる。
例えば、前記実施形態の場合、取水体2の上流側に第2のガイド筒40を配置し、取水口ゲート102と第2のガイド筒40との間、具体的には、取水体2の上面2dの、取水口ゲート102側に第1のガイド筒22を配置するようにしたが、図5に示すように、取水体2の上面2dの上流側開口部2a側に第1のガイド筒22を配置し、取水口ゲート102と第1のガイド筒22との間に第2のガイド筒40を配置するようにしてもよい。すなわち、浮力体3とつり合い部材4との位置を変更しても、前記実施形態と同一の作用効果を奏する。この場合、第1のガイド筒22を取水体2の上面2dに配置するために、取水体2の上面2dに、上流側に延出される延出部2eを形成する必要がある。
また、前記実施形態の場合、つり合い部材4として、浮力体を使用したが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、バネで構成されるつり合い部材4Aを使用することもできる。この場合、浮力体3が超過水位に位置する時は、つり合い部材4Aが引っ張られ、浮力体3が設定水位に位置する時は、つり合い部材4Aが収縮するように構成される。また、図7に示すように、錘で構成されるつり合い部材4Bを使用することもできる。この場合、浮力体3が超過水位に位置する時は、つり合い部材4Bが上昇位置に位置し、浮力体3が設定水位に位置する時は、つり合い部材4Bが下降位置に位置するように構成される。要は、つり合い部材は、浮力体3とつり合いがとれるような部材であればよい。
また、前記実施形態の場合、水力発電所に使用する取水路Aを例にとって説明したが、農業用水の取水路にも適用することができる。
1…取水装置、2…取水体、2a…上流側開口部、2d…上面、3…浮力体、4,4A,4B…つり合い部材、5…切替ゲート、6…昇降機構部、22…ガイド筒、23…スペーサ、25…スクレーパ、50…通常取水ゲート、51…制限取水ゲート、60…滑車装置、100…取水口、102…取水口ゲート、W…水流、x…設定水位、y…超過水位、z…通常水位

Claims (6)

  1. 取水路に設けられる取水口ゲートによって所定開度に開口された取水口に固設され、該取水口よりも上流側に位置する開口部を有する取水体と、
    該取水体の上面に対して接離するように上下動可能な浮力体と、
    取水路の水位が所定水位よりも低い通常水位にあっては、取水体の上面に浮力体を位置保持させる一方、取水路の水位が所定水位を越えた超過水位にあっては、該超過水位に浮力体を位置保持させるつり合い部材と、
    通水可能な通常取水ゲート及び単位面積当りの通水量が通常取水ゲートよりも小さい制限取水ゲートを含む切替ゲートであって、通常取水ゲートと制限取水ゲートとが上下に連なり、取水体の開口部に対して昇降自在に設けられる切替ゲートと、
    取水路の水位が通常水位にあって、浮力体が取水体の上面に位置する時、通常取水ゲートが取水体の開口部に位置し、かつ、取水路の水位が超過水位にあって、浮力体が超過水位に位置する時、制限取水ゲートが取水体の開口部に位置するように構成される昇降機構部とを備えたことを特徴とする取水装置。
  2. 前記浮力体は、取水体の上面に配置されるガイド筒に昇降自在に内挿されることを特徴とする請求項1に記載の取水装置。
  3. 前記浮力体および前記ガイド筒の外形状は、水流方向と直交する方向が水流方向に比べて幅狭な形状であることを特徴とする請求項2に記載の取水装置。
  4. 前記取水体の開口部は、前記取水体の底部に向かうにしたがって下流側に傾斜することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の取水装置。
  5. 前記開口部の上縁部および下縁部の少なくともいずれか一方に、切替ゲートの昇降動作に伴って制限取水ゲートおよび通常取水ゲートのそれぞれ表面に摺接するスクレーパが配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の取水装置。
  6. 前記昇降機構部は、浮力体、切替ゲートおよびつり合い部材が滑車装置によって連結されて構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の取水装置。
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