JP2014088702A - フラップゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】 バランスウエイトの動作範囲を小さくすることで、フロートを設けずに開閉扉体の自動開閉操作が行えるようにするとともに、設置スペースを小さくすることのできるフラップゲートを提供する。
【解決手段】 流水路Cの出口Eに設置される開閉扉体2を揺動自在に支持させてなるフラップゲート1であって、開閉扉体2を揺動可能に支持する第一支持軸3と、この第一支持軸3より所定間隔を隔てて下方に設けられて開閉扉体2を揺動可能に支持する第二支持軸4と、第一支持軸3と開閉扉体2とを連結する第一アーム5と、第二支持軸4と開閉扉体2とを連結するとともに、その連結位置が第一アーム5との連結位置より下方に位置する第二アーム6と、第一支持軸3に設けられたウエイト用アーム7と、このウエイト用アーム7に設けられて開閉扉体2を所定の傾斜角度に保持するためのバランスウェイト8とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流水路の出口に設置される開閉扉体を揺動自在に支持させてなるフラップゲートに関するものである。
従来、排水路や農業用水路等に連結された流水路出口においては、開閉扉体を揺動自在に支持させてなるフラップゲートが提案されている。このフラップゲートは、流水路側の水位と、水が放出される河川等の本流側の水位との水位差により生じる水圧によって自動的に前記開閉扉体が揺動し、水の放出量等を適度に自動調整するものである。例えば、流水路側の水位が高い場合は、前記流水路側の水圧により開閉扉体は開放するように揺動する。また、本流側の水位が高い場合は、前記本流側の水圧により開閉扉体は閉鎖するように揺動し、本流側から流水路への水の逆流を防止することができる。
また、出願人は、これまでに、上記フラップゲートの改良型として、前記開閉扉体の開閉動作をスムーズに行うフラップゲートに関する発明を提案している。
例えば、特開2000−328545号公報において、開閉扉体と対向するようにして前記開閉扉体の支持軸に設けられたバランスウエイトと、前記開閉扉体の内側面に設けられたフロートと、前記開閉扉体を支持する扉体用アームに設けられて前記開閉扉体を強制的に開閉操作を行う油圧シリンダとを備えたフラップゲートを提案している(特許文献1)。この特許文献1に記載のフラップゲートによれば、前記フロートの浮力により、前記開閉扉体を流水路出口に引っ張るように閉鎖させることができ、本流側の水位に多少の変動があっても、逆流させないようにすることができる。また、前記開閉扉体の下部外側周りに砂等が堆積して、前記開閉扉体が開放できない状態が生じた場合において、前記油圧シリンダによって前記開閉扉体の開閉操作を繰り返すことにより、堆積した砂等を本流側へと流出させて、通常の動作状態に復帰させることができる。
特開2000−328545号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、開閉扉体の開閉角度が大きくなると、バランスウエイトによって前記開閉扉体を傾斜させる力が急激に増加するため、開閉扉体が開ききってしまうことがあった。
また、開閉扉体の内側に設けられているフロートに枝葉やゴミ等の漂流物が引っかかり、排水や開閉の妨げとなったり、それら漂流物が前記開閉扉体にかかる力や重量バランスに影響を及ぼすため、頻繁に前記漂流物を除去する必要があった。そのため、フロートを設けずに前記開閉扉体をスムーズに開閉することのできるフラップゲートの開発が望まれていた。
さらに、前記開閉扉体の開閉操作に要する油圧シリンダのストロークを短くすることで操作の速度を速めるとともに、油圧シリンダを小さくすることで狭い場所でも設置できるフラップゲートが望まれていた。
本発明は、このような改良のニーズに応じるためになされたものであって、バランスウエイトの動作範囲を小さくすることで、フロートを設けずに開閉扉体の自動開閉操作が行えるようにするとともに、設置スペースを小さくすることのできるフラップゲートを提供することを目的としている。
本発明に係るフラップゲートは、流水路の出口に設置される開閉扉体を揺動自在に支持させてなるフラップゲートであって、前記流水路出口の上方に設けられて前記開閉扉体を揺動可能に支持する第一支持軸と、この第一支持軸より所定間隔を隔てて下方に設けられて前記開閉扉体を揺動可能に支持する第二支持軸と、前記第一支持軸と前記開閉扉体とを連結する第一アームと、前記第二支持軸と前記開閉扉体とを連結するとともに、その連結位置が前記第一アームとの連結位置より下方に位置する第二アームと、前記第一アームと対向するようにして前記第一支持軸に設けられたウエイト用アームと、このウエイト用アームに設けられて前記開閉扉体を所定の傾斜角度に保持するためのバランスウェイトとを有しており、かつ以下の式(1)の条件を満たす。
a+d<b+c・・・(1)
ただし、各記号は以下の値を示すものである。
a:前記第一支持軸と前記第二支持軸との間隔である軸間隔
b:前記第一アームおよび前記開閉扉体の連結位置と前記第二アームおよび前記開閉扉体の連結位置との間隔である連結間隔
c:前記第一アームにおける前記第一支持軸と前記開閉扉体とを連結する間隔である第一アーム長
d:前記第二アームにおける前記第二支持軸と前記開閉扉体とを連結する間隔である第二アーム長
また、本発明の一様態として、前記第一アームが前記開閉扉体の上部に連結されているとともに、前記第二アームが前記開閉扉体の本流側に連結されていてもよい。
さらに、本発明の一様態として、前記第一アームと前記開閉扉体の連結位置から前記開閉扉体の下限までの高さである扉体高をeとするとき、前記連結間隔bが
b≦e・・・(2)
の関係であってもよい。
本発明によれば、バランスウエイトの動作範囲を小さくすることで、フロートを設けずに開閉扉体の自動開閉操作が行えるようにするとともに、設置スペースを小さくすることができる。
本発明に係るフラップゲートの一実施形態を示す側面図である。 本実施形態のフラップゲートを示す正面図である。 本実施形態のフラップゲートを示す平面図である。 本実施形態において、開閉扉体を略水平になるまで揺動させた状態を示す側面図である。 本実施形態において、開閉扉体により流水路出口を完全に閉じた状態を示す側面図である。 本実施形態のフラップゲートの軸間隔a、連結間隔b、第一アーム長c、第二アーム長dおよび扉体高eを示す図である。 本実施形態における第一アームのアーム角度と開閉扉体の扉体角度との関係について示す模式図である。 本実施形態のフラップゲートにおけるアーム角度が0°、5°および25°の位置を示す模式図(実線の円弧は第二アームと開閉扉体との連結位置の軌跡、点線の円弧は従来のフラップゲートにおける対応する連結位置の軌跡)である。 軸間隔a+第二アーム長d≧連結間隔b+第一アーム長cの条件の場合において第一アームと開閉扉体との連結位置が第一アームと直線上に並んだ状態を示す模式図である。 本実施形態における第一アームの下端の移動方向と第二アームの下端の移動方向とを示す模式図である。 本実施形態において開閉扉体が水圧や風圧等を受けていない状態を示す側面図である。 本実施形態において開閉扉体が流水路側からの水圧や風圧等を受けている状態を示す側面図である。 本実施形態において開閉扉体が流水路側からの大きな水圧や風圧等を受けている状態を示す側面図である。 本実施形態において開閉扉体が本流側からの水圧を受けている状態を示す側面図である。 本実施例1におけるタイプ1〜7のフラップゲートの軸間隔a、連結間隔b、第一アーム長c、第二アーム長dおよび扉体高eを示す表である。 本実施例1におけるタイプ1〜7のフラップゲートを示す模式図である。 本実施例1におけるタイプ1〜7のフラップゲートの扉体角度とアーム角度との関係を示す表である。 (a)本実施例2のフラップゲートおよび(b)従来のフラップゲートにおける、開閉扉体の扉体角度とこの扉体角度まで開閉させるために必要なトルクとの関係を示すグラフである。
以下、本発明に係るフラップゲートの一実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態におけるフラップゲート1は、図1に示すように、流水路Cの出口Eに設置されるフラップゲート1であって、流水路出口Eに設置される開閉扉体2と、この開閉扉体2を揺動自在に支持するための第一支持軸3と、この第一支持軸3より下方に設けられて前記開閉扉体2を揺動自在に支持するための第二支持軸4と、前記第一支持軸3と前記開閉扉体2とを連結する第一アーム5と、前記第二支持軸4と前記開閉扉体2とを連結する第二アーム6と、前記第一アーム5と対向するようにして前記第一支持軸3に設けられたウエイト用アーム7と、このウエイト用アーム7に設けられるバランスウェイト8と、前記開閉扉体2を強制的に開閉させる開閉駆動手段9とを有する。
まず、フラップゲート1が設置される流水路Cについて簡単に説明する。流水路Cは、工業用水や農業用水等の水を河川や海等の本流Fへと排出するためのものである。よって、流水路Cの出口Eは、前記本流Fに面した堤防や護岸等に設けられている。
本実施形態における前記流水路出口Eは、図1および図2に示すように、通常、略矩形状に開口されているが、略矩形状に限定されるものではなく、流水路Cの形状に応じて円形状や楕円形状等であってもよい。
流水路出口Eの端面は、開閉扉体2と接する、いわゆる戸当たりである。本実施形態における戸当たりには、前記開閉扉体2の開閉動作による衝撃を緩和するため、特許第4486162号公報に記載されているような、流水路出口Eの戸当たりに沿って設置された戸当たり金物Bが設けられている。
次に、本実施形態のフラップゲート1における各構成について詳細に説明する。
開閉扉体2は、図1に示すように、流水路出口Eに設置されており、前記流水路出口Eの開閉を行うものである。本実施形態における開閉扉体2は、鋼板等の板状部材を組み合わせてなり、図1ないし図3に示すように、流水路出口Eを覆う略矩形状に形成されている。また、図示しないが、開閉扉体2の内部には、空隙が形成されており、水没した際の浮力が生じ易くなっている。さらに、流水路C側および本流F側が平滑な板状部材によって覆われており、開閉扉体2の表面に漂流物が引っ掛かって堆積しないようになっている。
なお、開閉扉体2は、略矩形状のものに限定されるものではなく、流水路Cの形状等に応じて適宜設計されるものである。
第一支持軸3は、図1ないし図3に示すように、一本の棒状部材であって、流水路出口Eの上方において前記流水路出口Eより本流F側に突出させた位置に設けられており、第一アーム5によって開閉扉体2を連結支持するようになっている。本実施形態における第一支持軸3は、前記流水路出口Eの上部の左右対称となる位置に設けられた一対の軸設置台31,31に架設されている。また、前記第一支持軸3は、前記軸設置台31に対して揺動自在に軸支されており、第一アーム5を介して連結される開閉扉体2を揺動可能に支持するようになっている。
なお、第一支持軸3は、一本の棒状部材に限定されるものではなく、例えば、図示しないが、複数の棒状部材を略直線状に配置し、それぞれに後述する第一アーム5等を配置したものであってもよい。また、軸設置台31の形状や数は、特に限定されるものではなく、支持する開閉扉体2の大きさや重さ等に応じて適宜設計されるものである。
第二支持軸4は、第二アーム6によって開閉扉体2を連結支持するためのものであり、前記第一支持軸3の架設位置より所定間隔を隔てて下方に設けられている。本実施形態における第二支持軸4は、図1ないし図3に示すように、左右対称に設けられた前記各軸設置台31,31に設けられており、前記第一支持軸3に対して略垂直下方向に設けられている。前記第二支持軸4は、前記第一支持軸3と同様に、前記軸設置台31に対して揺動自在に軸支されており、第二アーム6を介して連結される開閉扉体2を揺動可能に支持するようになっている。
第一支持軸3と第二支持軸4との間の間隔は、流水路出口Eの形状や開閉扉体2の大きさに基づき決定されるが、図4に示すように、開閉扉体2が略水平になるまで揺動させた場合に、前記開閉扉体2と前記第二支持軸4とが干渉しない条件にて決定される。
第一アーム5は、第一支持軸3と開閉扉体2とを連結するものである。第一アーム5の長さは、図5に示すように、開閉扉体2が流水路出口Eに接する際に前記開閉扉体2の上部が前記流水路出口Eの上部に当接しうる長さを有している。
本実施形態における第一アーム5は、図1ないし図3に示すように、左右一対の縦長板状部材からなり、それらの上端を前記第一支持軸3の左右の端部近傍に固定支持されて、前記第一支持軸3とともに揺動するようになっている。また、第一アーム5の下端は前記開閉扉体2の上部と回転自在に連結されている。よって、仮に、開閉扉体2が第一アーム5のみで支持されている場合、開閉扉体2は第一アーム5の先端に吊り下げられた状態になる。
次に、第二アーム6は、第二支持軸4と開閉扉体2とを連結するものであり、第一アーム5とともに開閉扉体2を支持する。前記開閉扉体2は、第一アーム5および第二アーム6により支持されることで、第一アーム5の傾斜角度であるアーム角度より開閉扉体2の傾斜角度である扉体角度が大きくなるように動作する。
本実施形態における第二アーム6は、図1ないし図3に示すように、左右一対の2本の縦長状部材からなり、各上端が各第二支持軸4,4に固定支持されるとともに、下端が開閉扉体2に揺動自在に連結されている。また、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置は、図1に示すように、開閉扉体2の本流F側であり、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置に対して本流F側に位置されている。
第二アーム6の長さは、図5に示すように、開閉扉体2が流水路出口Eに当接する際に、前記開閉扉体2が前記流水路出口Eの戸当たりの戸当たり金物Bに対して略平行になる長さを有している。
さらに、第一アーム5を回転させた際に、第二アーム6を同方向に回転させるとともに、アーム角度より扉体角度を大きくするために、以下の条件を満たす必要がある。
a+d<b+c・・・(1)
ただし、上記記号は、図6に示すように、以下の値を示すものである。
a:第一支持軸3と第二支持軸4との間隔である軸間隔
b:第一アーム5および開閉扉体2の連結位置と第二アーム6および開閉扉体2の連結位置との間隔である連結間隔
c:第一アーム5における第一支持軸3と開閉扉体2とを連結する間隔である第一アーム長
d:第二アーム6における第二支持軸4と開閉扉体2とを連結する間隔である第二アーム長
本実施形態では、第一アーム長cと第二アーム長dとをほぼ同じ長さに形成するとともに、軸間隔aよりも連結間隔bを大きくすることにより、上記条件を満たすようにしている。
また、後述する実施例1に示すように、前記連結間隔bは、以下の条件を満たすことが望ましい。
b≦e・・・(2)
ただし、記号eは、図6に示すように、以下の値を示すものである。
e:第一アーム5と開閉扉体2の連結位置から当該開閉扉体2の下限までの高さである扉体高
以上を踏まえて、本実施形態では、軸間隔aを1とした場合、連結間隔bは軸間隔aの約1.2倍、第一アーム長cは軸間隔aの約2.6倍、第二アーム長dは軸間隔aの約2.6倍、扉体高eは軸間隔aの約8.5倍とした。
ウエイト用アーム7は、図1および図2に示すように、第一支持軸3を中心に第一アーム5と対向するようにして、前記第一支持軸3に設けられており、バランスウエイト8を取り付けるためのものである。本実施形態におけるウエイト用アーム7は、2本の縦長板状部材からなり、第一アーム5を上方に延出させて形成されている。よって、このウエイト用アーム7は、第一支持軸3を中心に開閉扉体2とともに一体的に揺動することができる。なお、ウエイト用アーム7の形状や数は、バランスウエイト8の形状、大きさおよび重さに応じて適宜選択されるものである。
バランスウエイト8は、前記ウエイト用アーム7に設けられ、前記開閉扉体2を所定の傾斜角度に保持するためのものである。本実施形態におけるバランスウエイト8は、図1および図2に示すように、前記各ウエイト用アーム7,7の上方先端間に架設されている。また、バランスウエイト8の左右両端には、重さを調整するための着脱可能な調整用ウエイト81,81が設けられている。つまり、この調整ウエイト81は、数や重さを変更することによって、バランスウエイト8の重さを調整できるようになっている。本実施形態では、図1に示すように、開閉扉体2が水圧や風圧を受けていない場合に約8度に傾斜した状態でバランスされるように調整されている。
開閉駆動手段9は、開閉扉体2を強制的に開閉するものであり、油圧を制御することにより伸縮させることのできる油圧シリンダを備えている。この油圧シリンダは、図1ないし図3に示すように、流水路Cの上部に固定されており、その先端が第一支持軸3に固定されている駆動アーム91に連結されている。
次に、本実施形態のフラップゲート1における各構成の作用について説明する。
まず、各構成の作用として、本実施形態における第一アーム5のアーム角度と開閉扉体2の扉体角度との関係について模式図を用いて説明する。
本実施形態では、開閉扉体2の傾斜角度を扉体角度とし、図7に示すように、開閉扉体2が閉じている状態を扉体角度0度とした。また、第一アーム5の傾斜角度をアーム角度とし、扉体角度と同様に、開閉扉体2が閉じている状態をアーム角度0度とした。
この扉体角度およびアーム角度がそれぞれ0度の場合において、第二アーム6は、図7に示すように、開閉扉体2が垂直(鉛直)姿勢となるように支持している。これにより、開閉扉体2は、流水路出口Eの戸当たりと平行となり、前記流水路出口Eを完全に閉じるようになっている。
次に、アーム角度が5度の場合、開閉扉体2の扉体角度は、図7に示すように、約3.4度である。つまり、アーム角度に対して扉体角度が小さくなっている。
一方、アーム角度が60度の場合、開閉扉体2の扉体角度は、約98.0度である。つまり、アーム角度に対して扉体角度が大きくなっている。
このように、アーム角度に対して扉体角度が小さくなったり、大きくなったりするのは、開閉扉体を第一支持軸と第二支持軸との2つの軸で支持しているためである。以下、詳細に説明する。
まず、第一アーム5を5度に傾斜させた場合、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置は、第一アーム5の角度と同様に、第一支持軸3を中心として5度回転する。
仮に、従来のフラップゲートのように開閉扉体2が第二支持軸4および第二アーム6で支持されておらず、第一アーム5および開閉扉体2が固定されている場合、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置に相当する位置は、図8の点線で示すように、第一支持軸3を中心とした軌道に沿って回転することとなる。
一方、本実施形態では、第二アーム6が開閉扉体2の回転に伴い、第二支持軸4を中心に回転する。よって、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置は、図8の実線で示すように、第二支持軸4を中心とした軌道に沿って回転する。
アーム角度が5度の場合、図8に示すように、本実施形態における第二アーム4と開閉扉体2との連結位置は、従来のフラップゲートにおける第一支持軸3を中心に回転した場合の連結位置に相当する位置よりも下方に位置する。
本実施形態では、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置と、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置とを結ぶ線は、開閉扉体2に対して固定した位置にあるので、前記連結位置を結ぶ線の傾きと、扉体角度の傾きとは等しくなる。つまり、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置が、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置より下方に位置している場合には前記連結位置を結ぶ線の傾斜は小さいため、扉体角度がアーム角度よりも小さくなる。
同様に、アーム角度が10〜20度の場合、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置は、第一支持軸3を中心とした軌道よりも下にあり、アーム角度に対して扉体角度は小さい値を示す。具体的には、図7に示すように、アーム角度が10度の場合、扉体角度は約7.5度であり、アーム角度が15度の場合、扉体角度は約12.5度であり、アーム角度が20度の場合、扉体角度は約18.5度である。
一方、アーム角度が25度以上の場合、図8に示すように、本実施形態における第二アーム6と開閉扉体2との連結位置は、従来のフラップゲートにおける第一支持軸3を中心に回転した場合の連結位置に相当する位置よりも上方に位置する。つまり、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置は、第一支持軸3を中心とした軌道より上を通過することとなる。
具体的には、図7に示すように、アーム角度が25度の場合、扉体角度は約25.7度でありその差は約1度である。また、アーム角度が30度の場合、扉体角度は約34.1度でありその差は約4度である。また、アーム角度が35度の場合、扉体角度は約43.5度でありその差は約8度である。また、アーム角度が40度の場合、扉体角度は約53.8度でありその差は約14度である。また、アーム角度が45度の場合、扉体角度は約64.7度でありその差は約20度である。また、アーム角度が50度の場合、扉体角度は約75.0度でありその差は約25度である。また、アーム角度が55度の場合、扉体角度は約87.0度でありその差は約32度である。
以上のように、本実施形態における開閉角度は、アーム角度が所定の角度以上になると、当該アーム角度よりも大きくなる。そのため、例えば、開閉駆動手段9により、開閉扉体2を強制的に開閉する際には、素早い開閉操作を行うことができる。また、開閉時のストロークを短くすることが可能であり、設置スペースを小さくすることができる。
なお、上記式(1)が成り立たない場合、つまり、a+d≧b+cの条件においては、図9の点線で示すように、開閉扉体2が閉じている状態から、図9の実線で示すように、第一アーム5が所定の角度回転すると、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置が最下点に到達するよりも前に第一アーム5と開閉扉体2との連結位置が第一アーム5と直線上に並び、第一支持軸3を中心とした回転半径と等しくなる。よって、第一アーム5は、これ以上回転しなくなってしまい、さらには、図9の実線で示すように、開閉扉体2が逆方向に傾斜してしまい、流水路出口Eと接触してしまう可能性がある。
一方、上記式(1)が成り立つ場合は、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置が第一アーム5と直線上に並ぶことがなく、第一アーム5の回転力と第二アーム6の回転力とが、お互いに開閉扉体2を介して伝達されるようになっている。特に、本実施形態では、第一アーム5が開閉扉体2の上部に連結されているとともに、第二アーム6が開閉扉体2の本流F側に連結されており、アーム角度が小角度である状態においては、図10に示すように、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置の移動方向(接線方向)と、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の移動方向(接線方向)とが、略平行であるため、第一アーム5の回転力と第二アーム6の回転力とが、お互いに開閉扉体2を介して伝達され易いようになっている。
次に、開閉扉体2に水圧や風圧を受けて開閉される場合における、各構成の作用効果について説明する。
まず、開閉扉体2が水圧や風圧等を受けていない場合について説明する。この場合、開閉扉体2は、バランスウエイト8との重量バランスの均衡が保たれており、上述の図1に示すとおり本実施形態では約8度の扉体角度で保持されている。具体的には、図11に示すように、第一支持軸3を中心として開閉扉体2の重力により生じる右回転の回転力と、バランスウエイト8の重力により生じる左回転の回転力とが釣り合っている状態である。
このように、開閉扉体2が水圧や風圧等を受けていない場合、開閉扉体2は、開放された状態となり、少量の水であれば開閉扉体2の開閉に影響を及ぼすことなく排出されるようになっている。
次に、開閉扉体2が流水路C側から本流F側へ水圧を受ける場合について説明する。この場合、主に、開閉扉体2の重力による力、バランスウエイト8の重力による力、水圧によりる力、および開閉扉体2の浮力による力が生じ、図12に示すように、開閉扉体2が所定の角度で傾斜した状態で釣り合う。
このとき、開閉扉体2の重心は、開閉扉体2が傾斜したことにより左へと移動する。開閉扉体2の重心が、第一支持軸3および第二支持軸4よりも左側に位置する場合は、開閉扉体2の重力は第一支持軸3を中心として左回転の回転力を生じさせる。
一方、バランスウエイト8は、開閉扉体2の傾斜に応じてウエイト用アーム7が傾斜し、重心が右側へと移動する。そのため、第一支持軸3を中心としてバランスウエイト8の重力による左回転の回転力は、扉体角度が約8度の場合よりも弱くなる。
また、水圧から受ける力は、開閉扉体2を右回転させる回転力となり、さらに開閉扉体2が水没することによって浮力が生じ、その浮力によっても開閉扉体2を右回転させる回転力となる。
第二アーム6は、第一アーム5とともに開閉扉体2を支持しており、第二支持軸4を中心に回転し、所定の角度に傾斜する。本実施形態では、図7に示すように、アーム角度は、扉体角度が25度程度までは、扉体角度よりも大きい。つまり、扉体角度が小角度である場合は、バランスウエイト8は右側へと移動し易く、かつバランスウエイト8の重力による左回転する回転力が弱くなって開閉扉体2が開き易くなっている。
次に、開閉扉体2が流水路C側から本流F側へと大きな水圧を受ける場合について説明する。この場合、図13に示すように、開閉扉体2は大きく傾斜する。よって、開閉扉体2の重心は更に左側へと移動し、開閉扉体2を左回転させる回転力が強くなる。また、バランスウエイト8の重心が、第一支持軸3および第二支持軸4よりも右側になると、バランスウエイト8の重力は開閉扉体2を右回転させる回転力が生じる。
開閉扉体2の扉体角度が約25度より大きい場合、第二アーム6は、開閉扉体2の下端側を持ち上げるように支持し、アーム角度は当該扉体角度よりも小さくなる。そのため、バランスウエイト8が傾斜しにくくなり右回転させる力を弱めるため、右回転させる回転力の急激な増加を抑えて開閉扉体2が開ききってしまうの抑制することができる。
次に、開閉扉体2が本流F側から流水路C側へ水圧を受ける場合について説明する。この場合、図14に示すように、開閉扉体2は水圧等により流水路出口E方向へ傾斜する。よって、開閉扉体2の重心は右へと移動し、開閉扉体2を右回転させる回転力が強くなる。一方、バランスウエイト8の重心は左へと移動し、開閉扉体2を左回転させる回転力が強くなる。
また、上述のとおり、扉体角度が小角度においては、アーム角度よりも扉体角度が大きいため、開閉扉体2は流水路出口E方向へ傾斜し易い。
さらに、本実施形態における開閉扉体2は、内部が空洞にできているため浮力が大きく、フロートを設けなくても開閉扉体2を流水路出口E側に引っ張るように閉鎖させることができる。よって、本実施形態における開閉扉体2は、従来のフラップゲートのようにフロートを備えなくとも流水路出口Eを完全に閉じることができる。
以上のような本実施形態のフラップゲート1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.バランスウエイト8の作用が制御しやすくなり開閉扉体2が急激に開ききってしまうのを適切に抑制することができる。
2.フロートを設けなくても流水路出口Eを自動的に閉塞することができる。
3.第一アーム5の傾斜角度に対して開閉扉体2の傾斜角度が大きくなるため、開閉駆動手段9のストロークを短くすることができ、設置スペースを小さくすることができる。
4.フロートを設けずに開閉扉体2の自動開閉操作を行うことができるため、フロートに漂流物が堆積することがなく、メンテナンスが容易である。
実施例1では、図15および図16に示すように、軸間隔aを基準として、連結間隔b、第一アーム長c、第二アーム長dおよび扉体高eを様々な長さに変えたタイプ1〜7における、扉体角度とアーム角度について算出した。
本実施例1ではタイプ1を基準とした。図16に示すように、タイプ2およびタイプ3は、タイプ1に対して、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置を上下方向に変えたものである。また、タイプ4およびタイプ5は、タイプ1に対して、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置を上下方向に変えたものである。さらに、タイプ6およびタイプ7は、第二アーム69と開閉扉体2との連結位置を左右方向に変えたものである。
また、タイプ1〜7は、図15に示すように、いずれも軸間隔a、連結間隔b、第一アーム長cおよび第二アーム長dが式(1)の条件を満たすものである。
以下、算出結果について、図17を用いながら詳細に説明する。
図17に示すように、扉体角度が90度の場合、タイプ1〜7の全てにおいて扉体角度がアーム角度より大きい。つまり、タイプ1〜7は、いずれも開閉扉体2の動作範囲に対してバランスウエイト8の動作範囲が小さいことを示している。
タイプ1では、図17に示すように、扉体角度が0〜30度までは扉体角度に対してアーム角度の方が大きくなっており、35度以上では扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなっている。
タイプ2は、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の高さを第一アーム5と開閉扉体2との連結位置の高さに合わせたものである。このタイプ2では、図17に示すように、扉体角度が0〜35度までは、扉体角度に対してアーム角度の方が大きくなっており、40度以上では扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなっている。よって、タイプ1に比べて、扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなる扉体角度が大きいことがわかる。これは、図16に示すように、タイプ1よりも第一支持軸3から第二アーム6と開閉扉体2との連結位置までの距離と、第二支持軸4から第二アーム6と開閉扉体2との連結位置までの距離との比が大きいためであると考えられる。
タイプ3は、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の高さを開閉扉体2の下端としたものである。このタイプ3では、図17に示すように、扉体角度が0〜5度までは、扉体角度に対してアーム角度の方が大きくなっており、10度以上では扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなっている。これは、図16に示すように、タイプ1やタイプ2よりも第一支持軸3から第二アーム6と開閉扉体2との連結位置までの距離と、第二支持軸4から第二アーム6と開閉扉体2との連結位置までの距離との比が小さいためであると考えられる。
よって、扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなる扉体角度は、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の高さを上下させることにより、設定することができる。
但し、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の高さを開閉扉体2の下端よりも下に位置させると、前記連結位置が川底等に接触して開閉扉体2の自由な開閉が妨げられる可能性がある。よって、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の高さを開閉扉体2の下端以上とすることが望ましい。
タイプ4やタイプ5は、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置の高さを上下させたものである。よって、タイプ4やタイプ5では、図15および図16に示すように、第一支持軸3から第二アーム6と開閉扉体2との連結位置までの距離と、第二支持軸4から第二アーム6と開閉扉体2との連結位置までの距離との比は、タイプ1と変わらない。そのため、図17に示すように、タイプ4やタイプ5では、タイプ1と同様に、扉体角度が0〜30度までは扉体角度に対してアーム角度の方が大きくなっており、35度以上では扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなっている。
よって、第一アーム5と開閉扉体2との連結位置は、扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなる扉体角度の大小には大きな影響はない。
タイプ6は、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置を第二支持軸4よりも本流F側に配置している。このタイプ6では、図17に示すように、扉体角度が5度以上の場合にアーム角度の方が前記扉体角度よりも小さくなっている。つまり、扉体角度に対してアーム角度の方が大きくなる前記扉体角度の範囲がほとんどない関係にある。これは、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置を第二支持軸4よりも本流F側に配置させたことにより、第二支持軸4を中心に回転する第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の軌道が、第一支持軸3を中心に回転する第二アーム6と開閉扉体2との連結位置の軌道よりも上方を常に通過するようになったためである。
タイプ7は、タイプ6とは逆に、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置を第二支持軸4よりも流水路C側に配置し、開閉扉体2の本流F側面に設けたものである。このタイプ7では、図17に示すように、扉体角度が0〜35度までは、扉体角度に対してアーム角度の方が大くなっており、前記扉体角度が40度以上では前記扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなっている。つまり、タイプ1よりも扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなる前記扉体角度が大きいことがわかる。
よって、扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなる扉体角度は、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置を左右にずらすことでも設定することができる。
以上より、本実施例1のフラップゲート1では、式(1)の条件を満たすことにより、扉体角度に対してアーム角度を小さくできること、扉体角度に対してアーム角度の方が小さくなる扉体角度は、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置を上下左右に変化させることにより設定することができること、但し、開閉扉体2の自由な開閉が妨げられないためには、少なくとも、第二アーム6と開閉扉体2との連結位置が開閉扉体2の下端より上方に配置することが望ましい。
実施例2では、上述の実施形態と同等の構成のフラップゲート1と従来のフラップゲートとにおいて、開閉扉体2の扉体角度とこの扉体角度まで開閉させるために必要なトルクとの関係について求めた。従来のフラップゲートとしては、開閉扉体2を一つの軸および一つのアームにより支持するものであって、前記開閉扉体2の内側面にフロートを設けているタイプを例として挙げている。
トルクの算出に当たっては、開閉扉体2の水没レベルを4パターン想定し、それらの相違によって当該開閉扉体2を所定に角度まで開閉するために必要なトルクを求めた。具体的には、開閉扉体2が水没せずに水圧を受けていない状態の「水没なし」状態(自重のみの状態)と、開閉扉体2が半分水没している状態の「半水没」状態と、開閉扉体2が全部水没している状態の「全水没」状態と、本流F側の水位が高まって開閉扉体2が本流F側から水圧を受けて閉鎖している状態の「全閉」状態とにおいて、前記開閉扉体2を所定の扉体角度まで開閉させるために必要なトルクを求めた。
まず、「水没なし」の場合について比較する。図18に示すように、従来のフラップゲートの場合、扉体角度が約8度でトルクが0を示している。つまり、開閉扉体2が水圧を受けていない場合、扉体角度が約8度の状態でバランスを保持している。同様に、本実施例2のフラップゲートにおいても、扉体角度が約8度でトルクが0であり、開閉扉体2がバランスを保持している。
次に、扉体角度を約45度にする場合、従来のフラップゲートでは、約2.2kNmのトルクが必要である。一方、本実施例2のフラップゲートでは、約6.6kNmのトルクが必要である。つまり、本実施例2のフラップゲートは、開きづらく、簡単に開ききることがないことを示している。
また、図18に示すように、「半水没」および「全水没」の場合についても同様の傾向を示し、本実施例2のフラップゲートは、扉体角度に対するトルクが大きく、簡単に開ききることがないことを示しているのに対して、従来のフラップゲートは、扉体角度に対するトルクが小さく、簡単に開ききってしまう傾向にある。
次に、「全閉」状態の場合、従来のフラップゲートでは、扉体角度を0度にする場合、つまり完全に閉じるために必要なトルクは約0.1kNmである。また、本実施例2のフラップゲートでは、従来のフラップゲートと同様に、完全に閉じるために必要なトルクは約0.1kNmである。つまり、「全閉」状態において、従来のフラップゲートの開閉扉体および本実施例2のフラップゲートの開閉扉体2は、約0.1kNmのトルクで流水路出口Eを閉じており、本実施例2のフラップゲートは、フロートを有する従来のフラップゲートと同等のトルクで、流水路出口Eを閉塞することができることを示している。
以上より、本実施例2では、従来のフラップゲートに比べ、開閉扉体2が全開するのを適度なトルク力によって制限するとともに、「全閉」状態では自動的に流水路出口Eを閉塞することができる。
なお、本発明に係るフラップゲートは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、本発明に係るフラップゲートの大きさは特に限定されるものではなく、大小様々なものに応用可能である。よって、前記フラップゲート1の設置場所は、河川等の流水路に限定されるものではなく、工場設備等における排水路等の逆流防止弁として利用してもよい。
1 フラップゲート
2 開閉扉体
3 第一支持軸
4 第二支持軸
5 第一アーム
6 第二アーム
7 ウエイト用アーム
8 バランスウエイト
9 開閉駆動手段
31 軸設置台
81 調整ウエイト
91 駆動アーム
F 本流
C 流水路
E 流水路出口
B 戸当たり金物

Claims (3)

  1. 流水路の出口に設置される開閉扉体を揺動自在に支持させてなるフラップゲートであって、
    前記流水路出口の上方に設けられて前記開閉扉体を揺動可能に支持する第一支持軸と、
    この第一支持軸より所定間隔を隔てて下方に設けられて前記開閉扉体を揺動可能に支持する第二支持軸と、
    前記第一支持軸と前記開閉扉体とを連結する第一アームと、
    前記第二支持軸と前記開閉扉体とを連結するとともに、その連結位置が前記第一アームとの連結位置より下方に位置する第二アームと、
    前記第一アームと対向するようにして前記第一支持軸に設けられたウエイト用アームと、
    このウエイト用アームに設けられて前記開閉扉体を所定の傾斜角度に保持するためのバランスウェイトと
    を有しており、かつ以下の式(1)の条件を満たすフラップゲート。
    a+d<b+c・・・(1)
    ただし、各記号は以下の値を示すものである。
    a:前記第一支持軸と前記第二支持軸との間隔である軸間隔
    b:前記第一アームおよび前記開閉扉体の連結位置と前記第二アームおよび前記開閉扉体の連結位置との間隔である連結間隔
    c:前記第一アームにおける前記第一支持軸と前記開閉扉体とを連結する間隔である第一アーム長
    d:前記第二アームにおける前記第二支持軸と前記開閉扉体とを連結する間隔である第二アーム長
  2. 前記第一アームが前記開閉扉体の上部に連結されているとともに、前記第二アームが前記開閉扉体の本流側に連結されている請求項1に記載のフラップゲート。
  3. 前記第一アームと前記開閉扉体の連結位置から前記開閉扉体の下限までの高さである扉体高をeとするとき、前記連結間隔bが
    b≦e・・・(2)
    の関係にある請求項1または請求項2のいずれかに記載のフラップゲート。
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