JP5537979B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒の適正量流通を図ることのできる空気調和機に関する。
空気調和機において、例えば、複数の室内機からの運転要求に適切に対処するべく複数台並列に室外機が連結されて運転される場合がある。この場合、室内機の要求に基づいて適宜その要求に適切に応えることのできる台数の室外機が運転される。
空気調和機が暖房運転が行われる場合、除霜運転等によってアキュムレータに冷媒が滞留することがある。この滞留した冷媒は、暖房運転中であれば徐々に他の室外機等冷凍サイクル内を循環することになるため、アキュムレータ内への冷媒の滞留は問題になることは少ない。
但し、アキュムレータ内に冷媒が滞留した状態で室内機の要求に基づいて暖房運転中だった室外機が停止すると、この停止した室外機のアキュムレータ内に冷媒が滞留したままとなってしまう。このような状態は冷凍サイクル内を循環する冷媒の総量が減少した状態と同様の状態である。従って、冷媒不足による暖房性能の低下や冷凍サイクルの加熱といった弊害が生じうる。
また、アキュムレータ内に冷媒が滞留したまま停止していた室外機が再度運転を開始する際にさらに除霜運転が行われると、滞留している冷媒に加えて冷媒がアキュムレータ内に流入することになってしまう。このような状態では、アキュムレータ内の冷媒がオーバーフローして、圧縮機にダメージを与える可能性がある。
上述した弊害を解消するために、以下に示す特許文献1に開示された発明では、停止状態で冷媒が滞留した室外機を運転させる際に、冷媒が不足した室外機を停止させることで、空気調和装置全体における室外機の能力を冷媒が滞留した室外機の運転前の能力とほぼ等しくすることができる。また、室外機全体としての過剰能力運転を防止することができる。
特開2000−220894号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されている発明では、室内機の運転台数や運転の容量が小さい場合は、やはり過剰な冷媒を循環させることになる。従って、暖房能力も過剰となり、空気調和機のユーザの快適性を損なうことになる。
また、冷媒が滞留した室外機のみを運転させると、滞留した冷媒を排出するための運転によってその圧縮機の圧力が上昇する。すると滞留していた冷媒の全てを排出する前にシステムが停止し、十分な冷媒排出運転が行えない場合も出てくる。
なお当然のことながら、停止していた室外機の四方弁を反転して冷房サイクル運転することで冷媒の排出を行うことはできなくはないが、並列に連結されている他の室外機は暖房運転を行っており、停止していた室外機に高圧の冷媒が逆流することになるためそのような制御を行うことはできない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、停止予定の室外機に滞留している冷媒を効率よく連結されている他の室外機へと送ることで、冷媒不足を解消するとともに、循環させる冷媒量を抑制することのできる空気調和機を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、空気調和機において、室内熱交換器、室内ファンを備える室内機と、室内機と複数台並列に接続され、リキッドタンク、膨張弁、第1の室外熱交換器、四方弁、アキュムレータ、容量制御可能な圧縮機、を順次接続してなる室外機と、室内機、室外機の運転制御を行う制御部と、を備え、室外機は、リキッドタンクと圧縮機との間に接続され、第1の室外熱交換器に並列に接続される第2の室外熱交換器と、第2の室外熱交換器の2次側とリキッドタンクとの間をつなぎ、その途中に第1の二方弁を備える冷媒戻し管と、圧縮機の吐出側とアキュムレータとをつなぎ、その途中に第2の二方弁を備える吐出バイパス管とを備える。
本発明によれば、停止予定の室外機に滞留している冷媒を効率よく連結されている他の室外機へと送ることで、冷媒不足を解消するとともに、循環させる冷媒量を抑制することのできる空気調和機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の全体の回路構成を示す全体図である。 本発明の実施の形態に係る制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和機の運転の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機1の全体の回路構成を示す全体図である。空気調和機1は、室内機2及び室外機3とから構成される。本発明の実施の形態においては、図1に示すように、室内機2は4台(室内機2Aないし2D)、室外機3は2台(第1の室外機3A及び第2の室外機3B)接続されている。以下においては、適宜個々の室内機、室外機をまとめて、室内機2、或いは、室外機3を表わす。
なお、本発明の実施の形態においては、室内機2の台数は単数、複数を問わないが、室外機3は複数台接続されているものとし、複数台であればその接続台数は問わない。また、室外機3は複数台並列に接続されている。
室内機2は屋内に設置され、冷媒が流通する配管P(液側配管P1及びガス側配管P2)を介して複数の室外機3と接続される。図1に示される室内機2は、いずれも同じ構成である。従って、室内機2Aないし2Dの構成についてはまとめて説明する。
室内機2は、室内熱交換器2aと、流量調整弁2bと、室内ファン2cとから構成される。暖房運転の場合、冷媒は配管P内を図1に示す矢印の方向に流れる。室内熱交換器2aの2次側、すなわち冷媒が室内熱交換器2aから出た直後に流量調整弁2bが設けられている。流量調整弁2bは、室外機3からの冷媒の流通の可否を司り、流量調整弁2bが開状態にある場合に室内機2に冷媒が供給される。室内熱交換器2aは、冷媒と室内の空気との間で熱交換を行い、冷媒によって暖められた空気は、室内ファン2cによって室内へ供給される。
室外機3は屋外に設置され、冷媒が流通する配管Pを介して室内機2と接続される。図1に示される通り、本発明の実施の形態における空気調和機1は、第1の室外機3Aおよび第2の室外機3Bと2台の室外機が並列に接続されているが、その内部に設けられる機器はいずれも同じである。
室外機3は、膨張弁3aと、第1の室外熱交換器3bと、四方弁3cと、圧縮機3dとを順次接続して備えている。この膨張弁3aは、後述する制御部4によってその開閉状態が制御される電子膨張弁である。また、圧縮機3dは、容量可変型の圧縮機である。第1の室外熱交換器3bでの熱交換を促進するための室外ファン3eが設けられ、四方弁3cと圧縮機3dとの間にはアキュムレータ3fが設けられている。
圧縮機3dの吐出側と四方弁3cの1次側との間にはオイルセパレータ3gの他、逆止弁3hが設けられている。逆止弁3hは冷媒が四方弁3cから圧縮機3dへと逆流することを防止するために設けられている、
膨張弁3aの1次側には、リキッドタンク3iが設けられている。このリキッドタンク3iは、室内機2から液側配管P1を通って室外機3へと戻ってきた冷媒を貯留し冷凍サイクル内を循環する冷媒量を調整するために使用される。
リキッドタンク3iと圧縮機3dとの間には、第1の室外熱交換器3bと並列となるように第2の室外熱交換器3jが接続されている。この第2の室外熱交換器3jは、第1の室外熱交換器3bが主たる室外熱交換器であるとすると、いわゆる、補助熱交換器に該当する。後述する室外機3の冷媒排出運転がなされる場合に使用される。
第2の室外熱交換器3jの2次側は、リキッドタンク3iに接続されており、両者をつなぐ配管は冷媒排出運転が行われる際にアキュムレータ3fに滞留した冷媒が第2の室外熱交換器3jを介して通る冷媒戻し管3kである。冷媒戻し管3kの途中には、第1の二方弁3lが設けられており、制御部4からの指令によりその開閉が制御される。
また、圧縮機3dの吐出側とアキュムレータ3fとの間には、両者をつなぐ吐出バイパス管3mが設けられている。この吐出バイパス管3mは、冷媒排出運転が行われる際に、圧縮機3dから吐出される高温の冷媒をアキュムレータ3fに送る役割を果たす。吐出バイパス管3mの途中には、第2の二方弁3nが設けられており、制御部4からの指令によりその開閉が制御される。
なお制御部4からの指令によりその開閉が制御されるのは、上述した第1の二方弁3l、第2の二方弁3nの他、膨張弁3a、逆止弁3hもその開閉を制御される。
アキュムレータ3fの1次側には、第1の室外熱交換器3bから送られた冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出部3oが設けられている。また、第1の室外熱交換器3bとアキュムレータ3fとをつなぐ配管の温度を検出する配管温度検出部3pも設けられている。
一方、圧縮機3dの吐出側には、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出部3qと吐出された冷媒の温度を検出する吐出温度検出部3rとが設けられている。なお、蒸発温度検出部3oや吐出温度検出部3rについては、例えば、圧力センサが用いられ、配管内を流通する冷媒の圧力を計測して各温度を算出する。この算出については、制御部4の判断部42で行っても、或いは蒸発温度検出部3oや吐出温度検出部3rといった各部において行っても良い。
室外機3については、主となる室外機が1機予め定められており、その他の室外機は、主となる室外機からの指示に基づいて運転される、いわば従となる室外機とされる。この主従については、複数台の室外機3の間でどのように担っても良い。
制御部4は、室外機3のそれぞれに設けられている。室外機3については、上述したように各室外機3間で主従の性格付けがなされているが、各室外機3に搭載される制御部4についてはいずれの室外機3においても同一の構成としても、室外機3の性格付けに合わせて主従で異なる構成としても良い。ここでの制御部4は、いずれの室外機3においても構成は同一であるものの、第1の室外機3Aを主とし、第2の室外機3Bを従として設定されている。
なお、図1に示す室外機3における制御部4は、室外機3を構成する各機器との接続を便宜上省略しているが、当然のことながら、室外機3の各構成機器、或いは、室内機2とも接続されている。
図2は、制御部4の内部構成を示すブロック図である。制御部4は、受信部41と判断部42と、記憶部43と、送信部44とから構成される。なお、図2に示す制御部4の内部構成は、本発明の実施の形態を説明する上で必要と思われる構成のみを示している。
受信部41は、例えば、室内機2からの制御信号や、冷媒温度に関する情報等を受信する。判断部42は、受信部が受信した各種情報に基づいて、室外機3内の各機器の運転を制御する信号を生成し、送信部44を介して各機器へ送る。記憶部43には、制御部4が室外機3の各機器を運転制御するに際して必要な情報が予め記憶されている。
ここで、例えば暖房を行う際の冷凍サイクルについて第1の室外機3Aを例に挙げて簡単に説明する。この場合第1の二方弁3Al及び第2の二方弁3Anは閉止されている。図1の実線の矢印に示されているように、まず、気体である冷媒は圧縮機3Adにおいて圧力がかけられて高温高圧にされ、四方弁3Ac、ガス側配管P2を介して室内機2へと供給される。室内機2においては、流量調整弁2bが開状態とされていることから、室内熱交換器2aを冷媒が流通する。室内熱交換器2aに供給された媒体は室内空気と熱交換して凝縮され、室内の空気を加熱する。この加熱された空気は室内ファン2cを介して室内に送る。
室内熱交換器2aにて凝縮された冷媒は、液状の冷媒となり、図1の破線の矢印に示されているように、液側配管P1内を通って第1の室外機3A内の膨張弁3Aaを介して室外熱交換器3Abに流される。室外熱交換器3Abでは、室外の空気と熱交換されることによって冷媒が蒸発する。蒸発した冷媒は、室外熱交換器3Abから流出され、四方弁3Acおよびアキュムレータ3Afを介して再び圧縮機3Adへと供給される。以後、上述のサイクルが繰り返される。
図3は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の運転の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って、適宜上述した制御部4の各構成の働きも併せて空気調和機1の運転の流れを説明する。
なお、本発明の実施の形態についての説明では、空気調和機1が暖房運転中であることを前提とする。また、以下の制御部4での判断は、室外機3を代表して主となる室外機である第1の室外機3Aの制御部4Aが基本的に行う。
制御部4Aの判断部42aは、空気調和機1が暖房運転中、いずれかの室内機2から暖房能力を減らす旨の指令があるか否かについて随時判断を行っている(ST1)。空気調和機1のユーザが現在の暖房運転の能力に特に異存がない場合には、暖房能力を減らす旨の指令が出されることはないので(ST1のNO)、その暖房運転の能力のまま空気調和機1の運転制御が継続される(ST2)。
一方、例えば、部屋が暑くなる等、ユーザが空気調和機1の暖房能力を減らしたいと思った場合には、図示しないコントローラから暖房能力を減らす旨の指令が出される(ST1のYES)。この「暖房能力を減らす旨の指令」とは、例えば、リモコンの暖房設定温度を下げる旨の指令である。
このような指令を受信部41aを介して受信した判断部42aは、指令に基づいて暖房運転の能力を落とした場合に、冷凍サイクル内を循環する冷媒が適切な量であるか否かを判断する(ST3)。この判断基準については、ここでは特に詳細には述べないが、例えば、暖房運転中の室内機2の台数や設定温度等を条件に判断される。この判断基準については、予め記憶部43a内に記憶されており、判断部42aは記憶部43a内に記憶されている判断基準を基に判断する。
この判断の結果、暖房能力を落として暖房運転を継続しても特に冷凍サイクル内を循環する冷媒の量が過剰ではない、すなわち、複数台接続されている室外機3のいずれも運転を停止する必要はない、と判断した場合には(ST3のNO)、暖房能力を落として暖房運転を継続する(ST4)。上述したように、本発明の実施の形態における圧縮機3Adは容量可変型の圧縮機3dであることから、落とされた暖房能力に合わせてそれぞれの室外機3内の圧縮機3dの回転数を制御する。この暖房運転を継続するに当たっては、判断部42aが接続されているそれぞれの室外機3の運転能力を最適に制御する。
判断部42aが、暖房能力を落とす旨の指令によって暖房能力を落とした場合に必要とされる冷媒量が、現在冷凍サイクル内を循環している冷媒量と比較して多いと判断した場合には、適正な暖房能力の確保のために複数台接続されている室外機3のいずれかの運転を停止する旨の判断が行われる(ST5)。これは、必要とされる暖房能力を超える冷媒を室内機2に供給することは、ユーザの設定にそぐわないばかりか、省エネルギーの観点からも好ましくないからである。
判断部42aは、室外機3のいずれかを停止させる判断をするとともに、いずれの室外機3を停止させるかについても決定する。以下の説明においては、図1に示す従となる第2の室外機3Bを停止させる場合を例に挙げて説明する。
判断部42aは、さらに停止の対象となる室外機3(ここでは第2の室外機3B)に冷媒が滞留しているか否か判断する(ST6)。冷媒は、アキュムレータ3Bfに溜まるので、判断部42aはこのアキュムレータ3Bfの冷媒の滞留状態を判断する。
具体的には、アキュムレータ3Bfの1次側に設けられている蒸発温度検出部3Boが計測した冷媒蒸発温度Tjと配管温度検出部3Bpによって計測された配管温度Tsが以下に示す(1)式の関係にあるか否かが判断される。

(Ts−Tj)≦Tb ・・・(1)

ここで、「Tb」は、予め設定されている温度(閾値)であり、この温度を基準にアキュムレータ3Bfに冷媒が滞留しているか否かを判断する。なお、このTbの値については、予め記憶部43a内に記憶されている。
判断部42aがアキュムレータ3Bf内に冷媒が滞留していると判断した場合(ST6のYES)、第2の室外機3Bを停止させる前に冷媒排出運転へと移行させる(ST7)。詳細には、以下の通り第2の室外機3Bを運転制御する。
制御部4Bは、図1に示す膨張弁3Baを閉止するとともに、第1の二方弁3Bl及び第2の二方弁3Bnを開放する。そして圧縮機3Bdの回転数を室外機3Aの圧縮機3Adよりも低くする。第2の二方弁3Bnが開放されることによって、圧縮機3Bdから吐出された高温高圧のガスが吐出バイパス管3Bmを通ってアキュムレータ3Bfへと送られる。アキュムレータ3Bf内に滞留している冷媒は、圧縮機3Bdから高温高圧のガスが送り込まれることによって、加熱されてその蒸発が促進される。
ここで、圧縮機3Bdから吐出された高温高圧のガスが吐出バイパス管3Bmを通ってアキュムレータ3Bfへと送るのは、アキュムレータ3Bf内に滞留した冷媒を速やかに蒸発させてなるべく冷媒排出運転を短時間で終了させるためである。すなわち、アキュムレータ3Bf内の液状の冷媒を速やかに蒸発させるためには熱源が必要となる。但し、アキュムレータ3bfの外郭から得られる熱量は非常に小さいため、この熱源として圧縮機3Bdから吐出バイパス管3Bmを介して高温の冷媒をアキュムレータ3Bf内に導入している。
蒸発が促進されたアキュムレータ3Bf内の冷媒は、気液二相の状態にあるが、圧縮機3Bdにおいて高温高圧のガスとされ、第2の室外熱交換器3Bjへと送られて凝縮される。ここで、室外機3Aの圧縮機3Adの圧力の方が高いため、圧縮機3Bdから吐出した冷媒は、逆止弁3Bhを越えてガス側配管P2へは流れずに第2の室外熱交換器3Bjへと流れる。第2の室外熱交換器3Bjで凝縮された冷媒は、冷媒戻し管3Bkを通り、第1の二方弁3Blは開放されているため、リキッドタンク3Biへと送られる。
このように運転制御されることによって、アキュムレータ3Bf内に滞留していた冷媒は、運転停止予定の第2の室外機3Bの外に排出されて、現在暖房運転中の第1の室外機3Aへと送られる。
図1においては、アキュムレータ3Bf内に液体の冷媒が多く滞留している。これは、暖房運転中の第1の室外機3Aのアキュムレータ3Afと比較しても明らかである。また、気体状の冷媒は実線で示す矢印でその移動経路が示され、液状の冷媒は破線で示す矢印でその移動経路が示されている。液状とされてリキッドタンク3Bi(第2の室外機3B)から排出された冷媒は、破線の矢印に示すように第1の室外機3Aのリキッドタンク3Aiへと送られる。
判断部42は適宜アュムレータ3Bf内に滞留する冷媒がなくなったか否かを判断し(ST8)、滞留する冷媒がなくなったと判断した場合には(ST8のYES)、冷媒排出運転を終了する(ST9)。なお、対流する冷媒の有無を判断する条件は、以下の(2)式に示す条件がt分以上継続したことである。

TD≧TG+α ・・・(2)

ここで、「TD」は圧縮機3Bdから吐出される冷媒の温度であり、吐出温度検出部3Brにおいて検出する。また、「TG」は、圧縮機3Bdから吐出された冷媒の凝縮温度であり、凝縮温度検出部3Bqにおいて検出する。冷媒の吐出温度TDが凝縮温度TG+α以上(この「α」は任意に設定することのできる温度幅である)であり、しかもt分以上継続すれば、アキュムレータ3Bf内には液状の冷媒は滞留していない、と判断することができる。
なお、この温度幅「α」及び継続時間である「t」については、任意に設定することができ、予め記憶部43b内に記憶されている。また、凝縮温度検出部3Bqは圧縮機3Bdの吐出側に設けられているが、第2の室外熱交換器3Bjの中間に設置されていても良い。
停止予定の第2の室外機3B内に滞留する冷媒がなくなったと判断され、冷媒排出運転が終了した場合には(ST8、ST9)、該当する室外機(第2の室外機3B)を停止する(ST10)。第2の室外機3B内には冷媒が滞留していないので、この室外機を停止しても冷凍サイクル内の冷媒量が減少するという事態は避けることができる。一方、第1の室外機3Aについては、このまま暖房運転が継続される(ST11)。
以上説明したように、停止予定の室外機に滞留している冷媒を効率よく連結されている他の室外機へと送ることで、冷媒不足を解消するとともに、循環させる冷媒量を抑制することのできる空気調和機を提供することができる。
すなわち、停止予定の室外機内に滞留している冷媒をこの室外機から排出する運転を行って停止予定の室外機内のアキュムレータ内の冷媒を減らし、他の室外機に送ることで、冷凍サイクル内の冷媒量の減少を防止するとともに、必要以上の冷媒を封入することを避けることができる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…空気調和機、2…室内機、3…室外機、3a…膨張弁、3b…第1の室外熱交換器、3c…四方弁、3d…圧縮機、3f…アキュムレータ、3i…リキッドタンク、3j…第2の室外熱交換器、3k…冷媒戻し管、3l…第1の二方弁、3m…吐出バイパス管、3n…第2の二方弁、3o…蒸発温度検出装置、3p…配管温度検出装置、3q…凝縮温度検出装置、3r…冷媒吐出温度検出装置、4…制御部、P…配管

Claims (3)

  1. 室内熱交換器、室内ファンを備える室内機と、
    前記室内機と複数台並列に接続され、リキッドタンク、膨張弁、第1の室外熱交換器、四方弁、アキュムレータ、容量制御可能な圧縮機、を順次接続してなる室外機と、
    前記室内機、前記室外機の運転制御を行う制御部と、を備え、
    前記室外機は、
    前記リキッドタンクと前記圧縮機との間に接続され、前記第1の室外熱交換器に並列に接続される第2の室外熱交換器と、
    前記第2の室外熱交換器の2次側と前記リキッドタンクとの間をつなぎ、その途中に第1の二方弁を備える冷媒戻し管と、
    前記圧縮機の吐出側と前記アキュムレータとをつなぎ、その途中に第2の二方弁を備える吐出バイパス管と、
    を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記第1の室外熱交換器と前記アキュムレータとの間をつなぐ配管に設置される前記配管の温度を計測する配管温度検出装置と、
    前記第1の室外熱交換器から前記アキュムレータへと流通する前記第1の室外熱交換器によって蒸発した前記冷媒の温度を計測する蒸発温度検出装置と、
    前記圧縮機の吐出側に設けられる前記圧縮機から吐出される前記冷媒の温度を計測する冷媒吐出温度検出装置と、
    前記圧縮機の吐出側に設けられる前記圧縮機から吐出される前記冷媒の凝縮温度を計測する凝縮温度検出装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御部は、前記室外機の運転を停止する際、前記運転停止予定の室外機の前記アキュムレータ内に前記冷媒が溜まっている場合には、前記運転停止予定の室外機の外に前記アキュムレータ内の前記冷媒を排出する運転を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
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