JP5537645B2 - 電子内視鏡システム - Google Patents

電子内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP5537645B2
JP5537645B2 JP2012500541A JP2012500541A JP5537645B2 JP 5537645 B2 JP5537645 B2 JP 5537645B2 JP 2012500541 A JP2012500541 A JP 2012500541A JP 2012500541 A JP2012500541 A JP 2012500541A JP 5537645 B2 JP5537645 B2 JP 5537645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper limit
light
limit value
value
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012500541A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011102200A1 (ja
Inventor
毅 芦田
安土 遠藤
淳 加賀谷
正行 高平
貴行 仲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2012500541A priority Critical patent/JP5537645B2/ja
Publication of JPWO2011102200A1 publication Critical patent/JPWO2011102200A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5537645B2 publication Critical patent/JP5537645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00002Operational features of endoscopes
    • A61B1/00025Operational features of endoscopes characterised by power management
    • A61B1/00036Means for power saving, e.g. sleeping mode
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • A61B1/0655Control therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • A61B1/0661Endoscope light sources
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
    • A61B1/128Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for regulating temperature
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2407Optical details
    • G02B23/2461Illumination
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2476Non-optical details, e.g. housings, mountings, supports

Description

本発明は、体腔に挿入される内視鏡を有し、診察に用いられる電子内視鏡システムに関する。
従来から医療分野では、電子内視鏡を用いた内視鏡検査が数多く行われている。電子内視鏡は、体腔に挿入される細長の挿入部を備えている。挿入部の先端には、CCDやCMOS等の撮像装置が内蔵されている。また、挿入部の先端には、体腔の観察部位に向けて光を出射する出射窓が設けられている。挿入部には、ライトガイド(光ファイバ)が配設されており、電子内視鏡に接続された光源装置からの光がライトガイドを通じて出射窓に導光される。撮像装置は、観察部位からの光を撮像し、撮像された画像は、プロセッサ装置で各種処理が施された後に、モニタに表示される。モニタに表示された画像が、医師によって観察される。
光源装置には、ハロゲンランプやキセノンランプが光源として設けられている。ライトガイドの基端と光源の間には、ライトガイドに入射する光量を調節する絞りが設けられている。出射窓から出射される光(以下、出射光と称する)の光量は、絞りによって調節される。絞りは、撮像装置によって得られる画像の明るさに基づいて、開口量が制御される。撮像装置に入射する入射光の光量が大きい場合は、開口量を小さくして出射光の光量を下げ、入射光の光量が小さい場合には、開口量を大きくして出射光の光量を上げる。こうした光量制御を行うことにより、画像の明るさが適正に維持される。
絞りの開口量が大きく、出射光の光量が多い状態が続くと、出射光による発熱により挿入部の先端の温度が上昇する。例えば、内視鏡検査の準備中には、光源装置の電源をオンにして光源を点灯させた状態で、内視鏡はカートのハンガー等に掛けた状態で待機させられる。内視鏡の挿入部が体腔に挿入されていない待機中は、内視鏡の挿入部を体腔に挿入された状態と比較すると、観察部位が挿入部の近傍に存在しないため入射光の光量が小さい。そのため、絞りの開口量が大きく、出射光の光量の過剰状態が続き、先端の温度が上昇する。
温度が上昇すると、撮像装置が故障したり、撮像装置からの信号にノイズがのったりする等、画質に影響を及ぼすので、挿入部の先端の温度上昇を抑制する対策が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電子内視鏡は、出射光の光量が閾値を超えている状態が所定時間継続した時に、絞りによる光量制御の範囲の上限値を、起動時に設定される通常の上限値よりも小さいものに変更する。光量制御範囲の上限値が小さくなると、出射光の最大光量が小さくなるので、挿入部の先端の発熱量も減少し、温度上昇が抑制される。
特開2002−282207号公報
しかしながら、特許文献1に記載の温度抑制のための光量制御では、上限値を1つしか設定することができないため、次のような課題があった。すなわち、光量制御範囲の上限値を高めに設定すると、内視鏡を体腔に挿入していない待機中において、無駄な発熱を抑えることができず、挿入部の先端の温度上昇を十分に抑制できない。待機中においては、出射光の光量は、光源が点灯していることを確認できる程度で十分であるので、それ以上の光量は無駄である。近年、高画素化による撮像装置自体の発熱量の増加や、挿入部の細径化による放熱性の低下も懸念されているため、先端の無駄な発熱をできる限り抑えたいという要請が強い。
待機中の無駄な発熱を抑えるという観点からは、光量制限モードにおける光量制限範囲の上限値をできるだけ低めに設定する方がよい。しかしながら、観察中に温度抑制のための光量制御が開始された場合、通常と比べて画像が極端に暗くなってしまい、術者に不安感を与えてしまうという問題が生じる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、待機中における挿入部の先端の温度上昇を十分に抑制し、かつ、観察中に温度抑制が開始された場合でも、術者に不安感を与えることがない電子内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子内視鏡システムは、出射光を外部へ放つ出射部、外部からの光が入射する入射部、及び前記入射部に入射した入射光を撮像する撮像部が先端に設けられた挿入部を有する内視鏡と、前記入射光の光量を測定し、前記出射光の光量を予め設定された上限値以下の範囲内で制御する光量制御手段と、前記先端の温度が予め設定されている温度閾値を超えたか否かを判定する温度判定手段と、前記挿入部が体腔に挿入された挿入状態及び前記体腔の外にある待機状態のいずれであるかを判定する挿入判定手段と、前記挿入判定手段により前記挿入部が前記挿入状態であると判定され、かつ、前記温度判定手段により前記先端の温度が前記温度閾値を超えたと判定された場合には、前記上限値を起動時に設定される値L0よりも小さい値L1に設定し、前記挿入判定手段により前記挿入部が前記待機状態であると判定された場合には、前記上限値を前記値L1よりも小さい値L2に設定し、前記上限値の設定により前記先端の温度上昇を抑制する温度抑制手段と、を備え、前記上限値L1は前記上限値L2よりも前記上限値L0に近い値である、ことを特徴とする。
前記温度抑制手段は、前記挿入状態で、かつ、前記先端の温度が前記温度閾値を超えたと判定された場合に、前記上限値L0から前記上限値L1へ、所定時間をかけて連続的あるいは段階的に徐々に減少させるのが好ましい。
前記温度抑制手段が前記挿入状態で、かつ、前記先端の温度が前記温度閾値を超えたと判定した場合に、前記上限値L0の設定時と比べて撮像画面の明るさが同等になるように、前記撮像部から出力される撮像信号を増幅させる増幅手段を備えることが好ましい。
前記光量制御手段は、撮像画面の明るさを一定に保つのに必要な必要光量を求めることで前記出射光の光量を制御するとともに、前記増幅手段は、前記必要光量に応じた増幅率で前記撮像信号を増幅するのが好ましい。
前記必要光量に応じた増幅率としては、
(1)前記必要光量が前記上限値L1未満の場合には前記増幅率を「1」に設定し、
(2)前記必要光量が前記上限値L1以上、かつ前記上限値L0未満の場合には前記増幅率を「前記必要光量/前記上限値L1」に設定し、
(3)前記必要光量が前記上限値L0と同じ場合には前記増幅率を「前記上限値L0/前記上限値L1」に設定することが好ましい。
前記挿入判定手段は、前記出射光の光量が前記上限値L0で所定時間継続した場合に、前記挿入部が前記待機状態であると判定することが好ましい。
前記挿入判定手段は、前記光量制御手段によって測定された前記入射光の光量が予め設定されている光量閾値を超えている場合に、前記挿入部が前記挿入状態であると判定することが好ましい。
前記上限値が前記値L2に設定されている場合、前記挿入判定手段によって前記挿入部が前記挿入状態であると判定された時に、前記温度抑制手段は、前記上限値を前記値L2から値L0に自動的に復帰させるのが好ましい。
前記温度抑制手段は、前記上限値を前記値L1に設定した後は、前記先端の温度が前記温度閾値以下にならない限り、前記上限値を前記値L1から前記値L0に復帰させる解除操作を禁止するのが好ましい。
前記温度判定手段は、前記先端に設けられた温度センサによって測定される実測値と前記温度閾値を照合することにより判定することが好ましい。
ほぼ一定光量で点灯する光源と、前記光源が発する光の光路上に配置された絞り開口の開口量を調節することにより前記出射光の光量を調節する絞り調節機構とを備えており、
前記温度抑制手段は、前記上限値L1及び前記上限値L2によって前記絞り調節機構の前記開口量の上限を制限することが好ましい。
発光量を制御可能な光源を備えており、前記温度抑制手段は、前記上限値L1及び前記上限値L2によって前記光源の前記発光量の上限を制限することが好ましい。
本発明によれば、挿入部が体腔に挿入されていると判定され、かつ、挿入部の先端の温度が予め設定されている温度閾値を超えたと判定された場合に、出射光の光量を制御する範囲の上限値を、起動時に設定される上限値L0よりも低い第1制限値L1に設定し、挿入部が体腔の外にあると判定されている場合に、上限値が第1制限値L1よりもさらに低い第2制限値L2に設定するから、電源がオンにされて出射光が照射された状態の電子内視鏡がハンガー等に掛けられ、挿入部を体腔に挿入する準備が行われている間、及び挿入部が体腔に挿入されて診断が行われている間を通じて、挿入部の先端の温度が上昇することが抑止される。
電子内視鏡システムの外観図である。 電子内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図である。 プロセッサ装置におけるCPU、光源装置における絞り調節機構の詳細を説明するブロック図である。 各モードにおけるPWM値の上限値Px、絞り開口の開度、及び出射光の光量の上限値Lxを示すテーブルである。 時刻歴を示すグラフであり、(A)は、挿入部の先端における温度の上昇値ΔTに関し、(B)は、光量の上限値Lxに関するものである。 挿入部の先端における温度制御を説明するフローチャートである。 挿入部の先端における温度の上昇値ΔTとPWM値の上限値Pxとの関係を示すグラフである。 光量の上限値Lxの時刻歴を示すグラフである。 第3実施形態の挿入部の先端における温度差分を求める演算を説明するブロック図である。 第3実施形態の挿入部の先端における温度制御を説明するフローチャートである。 第4実施形態の光量Lに関する時刻歴を示すグラフである。 第4実施形態の挿入部の先端における温度制御を説明するフローチャートである。 第5実施形態の光量Lに関する時刻歴を示すグラフである。 第6実施形態の電子内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態の電子内視鏡システム11は、患者の診察に用いられる。電子内視鏡システム11は、体腔の観察部位を撮像するための電子内視鏡12と、撮像により得られた信号に基づいて観察部位の画像を生成するプロセッサ装置13と、観察部位を照らすための出射光を供給する光源装置14と、観察部位の画像を表示するモニタ15とを備えている。
電子内視鏡12は、体腔に挿入される可撓性の挿入部16と、この挿入部16の基端部分に接続された操作部17と、この操作部17とプロセッサ装置13及び光源装置14との間を繋ぐユニバーサルコード18と、ユニバーサルコード18の基端部分に取り付けられたコネクタ19とを備えている。
挿入部16は、例えば、外径6mmの細長形状を有し、可撓性チューブで覆われている。操作部17は、静止画を記録するためのレリーズボタン20や送気・送水ボタン(図示省略)等の操作部材を備えている。
コネクタ19は、通信用コネクタと光源用コネクタとからなる複合タイプである。コネクタ19は、電子内視鏡12を、プロセッサ装置13及び光源装置14に着脱自在に接続させる。
挿入部16の先端16aには、光源装置14から供給された光を外部へ出射する出射窓27(図2参照)と、外部の光を取り込むための入射窓28(図2参照)と、入射窓28に入射した外部光(以下、入射光と称する)を撮像するCCD30(図2参照)とを備える。体腔に挿入された挿入部16の先端16aを観察部位に向けることにより、光源装置14から供給された光は観察部位によって反射する。観察部位によって反射した光は、入射窓28へ入射する。そして、入射光の撮像により、観察部位の画像を得ることができる。
プロセッサ装置13は、電子内視鏡12、光源装置14、及びモニタ15と電気的に接続され、電子内視鏡システム11全体の動作を統括的に制御する。プロセッサ装置13は、その前面に、電子内視鏡システム11の動作状態を表示するモニタランプ21を備えている。
図2に示すように、電子内視鏡12は、ライトガイド26と、出射窓27と、入射窓28と、集光レンズ29と、CCD30と、アナログフロントエンド(以下、AFEと略す。)31と、CCD駆動回路32と、温度センサ33とを備えている。
ライトガイド26は、光源装置14から供給された光を挿入部16の先端16aに導く。出射窓27は、ライトガイド26により導かれた光を外部へ出射する。入射窓28は、入射光を集光レンズ29に導く。集光レンズ29は、入射光をCCD30に集光する。CCD30は、CCD駆動回路32からの駆動パルスに応じて撮像動作を行い、集光レンズ29からの光量に応じた撮像信号をAFE31に入力する。なお、CCDの代わりにCMOSイメージセンサを用いてもよい。
AFE31は、相関二重サンプリング回路(以下、CDSと略す。)、自動ゲイン制御回路(以下、AGCと略す。)、及びアナログ/デジタル変換器(以下、A/Dと略す。)(いずれも図示省略)から構成されている。AFE31の各部は、CCD駆動回路32からの同期パルスに基づいて動作する。CDSは、CCD30から入力された撮像信号に対して相関二重サンプリング処理を施し、CCD30で生じたリセット雑音及びアンプ雑音の除去を行う。AGCは、CDSにより増幅された撮像信号を、所定のビット数のデジタルな撮像信号に変換してプロセッサ装置13に入力する。プロセッサ装置13では、撮像信号に基づいて画像が生成される。
CCD駆動回路32は、プロセッサ装置13からの信号に基づいて、CCD30の駆動パルス(垂直/水平走査パルス、電子シャッタパルス、読出しパルス、リセットパルス等)と、AFE31用の同期パルスとを発生させる。
温度センサ33は、挿入部16の先端16aに設けられ、先端16aにおける温度T[℃]を検知する。温度センサ33は、検知した温度T[℃]をプロセッサ装置13に入力する。
プロセッサ装置13は、CPU36と、ROM37と、RAM38と、デジタル信号処理部(以下、DSPと略す。)39と、デジタル画像処理回路(以下、DIPと略す。)40と、表示制御回路41とを備えている。
CPU36は、プロセッサ装置13全体の動作を統括的に制御する。CPU36は、データバス、アドレスバス及び制御線(いずれも図示省略)を介して各部と接続している。CPU36は、操作部42からの操作信号に応じて、各部を動作させる。操作部42は、プロセッサ装置13の筐体に設けられた操作パネル、電子内視鏡12の操作部17(図1参照)にあるボタン、あるいは、マウスやキーボード等の周知の入力デバイスである。
ROM37は、プロセッサ装置13の動作を制御する各種プログラム(OS、アプリケーションプログラム等)やデータ(グラフィックデータ等)を記憶している。RAM38は、ROM37から必要なプログラムやデータが読み出される作業用メモリである。RAM38に読み出されたプログラムは、CPU36により逐次処理される。
DSP39は、フレームメモリ(図示省略)を備えている。そのフレームメモリは、AFE31からの撮像信号を一旦格納する。DSP39は、フレームメモリから撮像信号を読み出して、色分離、色補間、ゲイン補正、ホワイトバランス調整、ガンマ補正等の各種信号処理を施し、一フレーム分の画像を生成する。DSP39は、生成した画像をDIP40に入力する。
DIP40は、フレームメモリ(図示省略)を備えている。そのフレームメモリは、DSP39からの画像を一旦格納する。DIP40は、フレームメモリから画像を読み出して、電子変倍、色強調、エッジ強調等の各種画像処理を施す。DIP40は、各種画像処理を施した画像を表示制御回路41に入力する。
表示制御回路41は、VRAM(図示省略)を備えている。そのVRAMは、DIP40からの画像を一旦格納する。表示制御回路41は、ROM37のグラフィックデータを受け取る。グラフィックデータには、体内画像の無効画素領域を隠して有効画素領域のみを表示させる表示用マスク、検査日時、あるいは患者や術者の情報等の文字情報、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI;Graphical User Interface)等がある。
表示制御回路41は、VRAMから画像を読み出して、表示用マスク、文字情報、GUIの重畳処理、モニタ15の表示画面への描画処理といった各種表示制御処理を施す。表示制御回路41は、各種表示制御処理を施した画像を、モニタ15の表示形式に応じたビデオ信号(コンポーネント信号、コンポジット信号等)に変換し、モニタ15に表示する。
プロセッサ装置13は、上記の他に、画像に所定の形式(例えば、JPEG形式)で圧縮処理を施す圧縮処理回路や、レリーズボタン20の操作に連動して、圧縮された画像をCFカード、光磁気ディスク(MO)、CD−R等のリムーバブルメディアに記録するメディアI/F、LAN等のネットワークとの間で各種データの伝送制御を行うネットワークI/F(いずれも図示省略)等を備えている。これらは、データバス(図示省略)等を介してCPU36と接続されている。
光源装置14は、CPU46と、光源47と、光源ドライバ48と、絞り調節機構49と、モータ50と、モータ50を駆動するモータドライバ51と、集光レンズ52とを備えている。
CPU46は、プロセッサ装置13のCPU36と通信し、光源装置14全体の動作を統括的に制御する。CPU46は、データバス、アドレスバス及び制御線(いずれも図示省略)を介して各部と接続している。
光源47は、白色光を発生するハロゲンランプやキセノンランプ等である。光源47は、光源ドライバ48によって駆動され、ほぼ一定の光量で点灯し、光源47の光は集光レンズ52に入射する。絞り調節機構49は、光源47の光路上に配置され、絞り開口57(図3参照)の開口量を調節する。絞り開口57の開口量に応じた光量の光が集光レンズ52に入射する。モータ50は、モータドライバ51から入力される駆動パルスによって回転し、絞り調節機構49を駆動する。集光レンズ52は、絞り調節機構49を通過した光を集光し、ライトガイド26の入射端に導光する。
図3に示すように、プロセッサ装置13のCPU36は、光量制御部53、挿入判定部54、温度判定部55、及び温度抑制部56として機能する。
光量制御部53は、CCD30からの一フレーム分の撮像信号に基づいて有効画素領域内の全画素の平均輝度値(測光値L)を算出することにより、入射光Linの光量を測定する。光量制御部53は、測光値Lが、画像の明るさを一定に保つ基準値Lとなるように、光源装置14に対して必要な出射光Loutの光量を要求する光量制御信号を送り、光源装置14を通じて出射光Loutの光量を制御する。具体的には、光量制御部53は、測光値Lが基準値Lを下回っている場合、測光値Lが基準値Lとなるように、不足分の出射光Loutの光量、すなわち必要光量を要求する光量制御信号を送る。また、測光値Lが基準値Lから上回っている場合、測光値Lが基準値Lとなるように、出射光Loutの超過分の光量の減少を要求する光量制御信号を送る。
光源装置14のCPU46は、光量制御部53から入力される光量制御信号に基づいて、絞り調節機構49を制御する。CPU46は、光量制御信号に応じて、モータ50のトルクを決定するPWM(パルス幅変調)値を算出し、モータドライバ51は、PWM値に応じた駆動パルスを発生してモータ50を駆動する。PWM値は、モータ50の駆動パルスのデューティ比(パルス幅をパルス周期で割った値)を決定するもので、モータ50のトルクを決定する。CPU46は、光量制御信号が出射光Loutの光量の増加を要求する信号である場合には、増加分に応じてPWM値を上げ、光量制御信号が出射光Loutの光量の減少を要求する信号である場合には、減少分に応じてPWM値を下げる。
絞り調節機構49は、絞り開口57を開閉する絞り羽根58と、絞り開口57を閉じる位置に絞り羽根58を付勢するスプリング59とを備えている。絞り羽根58は、モータ50から与えられるトルクによって、スプリング59の付勢力に抗して絞り開口57の開口量が大きくなる方向(例えば、時計方向)に回転し、トルクの大きさとスプリング59の付勢力が釣り合う位置で停止する。トルクが大きいとスプリング59の付勢力に抗する力も大きくなるので、絞り開口57の開口量も大きくなる。トルクが小さいとスプリング59の付勢力に抗する力が小さくなるので絞り開口57の開口量が小さくなる。モータ50のトルクは、PWM値の増加とともに大きくなり、PWM値が下がると減少する。
こうした絞りによる光量制御は、測光値Lに応じて行われるが、出射光Loutの光量が大きい状態が長時間継続すると挿入部16の先端16aの温度上昇も大きくなる。この温度上昇を抑制するために、電子内視鏡システム11は、出射光Loutの光量制御範囲の上限値を制限することにより、挿入部16の先端16aの温度上昇を抑制する第1制限モードM1及び第2制限モードM2を備えている。
図4に示すように、通常モードM0は、光源装置14の起動時に設定されるモードで、絞り開口57の開口量を割合で示した開度の上限値が例えば100%、出射光Loutの光量の上限値LxがL0[lm:ルーメン]に設定される。この上限値L0[lm]にするためのPWM値はP0である。出射光Loutの光量の上限値L0[lm]が通常モードM0における光量制御範囲の上限値となる。第1制限モードM1における光量制御範囲の上限値は、通常モードM0よりも低く、例えば、絞り開口57の開度の上限値が70%、出射光Loutの光量の上限値LxがL1[lm](<L0[lm])であり、上限値L1[lm]にするためのPWM値がP1である。第2制限モードM2における光量制御範囲の上限値は、第1制限モードM1よりもさらに低く、絞り開口57の開度の上限値が25%、出射光Loutの光量の上限値LxがL2[lm](<L1[lm])であり、上限値L2[lm]にするためのPWM値がP2である。ここで、L2は、待機中において先端16aが点灯しているか否かを確認できる程度のものであれば良い。
第1制限モードM1及び第2制限モードM2においては、それぞれ上限値L1[lm]、L2[lm]以下の範囲内で絞りによる光量制御が行われる。つまり、第1制限モードM1及び第2制限モードM2では、光量制御部53が入射光Linの光量不足を検知して、光源装置14のCPU46に対して出射光Loutの光量の増加を要求する光量制御信号を送信しても、CPU46は、すでに出射光Loutの光量が上限値L1[lm]、L2[lm]に達している場合には、それ以上、PWM値を増加させず出射光Loutの光量を上げない。このように、第1制限モードM1及び第2制限モードM2では、出射光Loutの光量の上限値Lxが、通常モードM0の上限値L0[lm]よりも低い上限値L1[lm]、L2[lm]に制限されるので、挿入部16の先端16aの温度上昇が抑制される。通常モードM0から第1制限モードM1及び通常モードM0から第2制限モードM2への切替えは、挿入部16が体腔に挿入されている状態であるか否かと、先端16aの温度とに基づいて行われる。
図3に示す挿入判定部54は、通常モードM0において、出射光Loutの光量が上限値L0[lm]で照射されている状態が、予め設定されている所定時間(例えば、30s)継続した時に、挿入部16が体腔に挿入されていない待機状態S1であると判定する。挿入部16が体腔に挿入されていない待機状態S1においては、入射窓28が設けられている先端16aの近傍に観察部位が存在しないため、出射光Loutの光量が上限値L0[lm]で照射されている場合でも、測光値Lは基準値Lに達しない。この状態では、光量制御部53は、光源装置14のCPU46に対して出射光Loutの光量を増加する要求を続けるので、必要光量は次第に増大する。この結果、出射光Loutの光量が上限値L0[lm]に到達する。
挿入判定部54は、出射光Loutの光量を表すPWM値をCPU46から逐次取得し、PWM値の上限値PxがP0である状態が継続する時間をシステムタイマで計測する。PWM値の上限値PxがP0である状態が所定時間継続した場合には、挿入判定部54は、挿入部16が体腔に挿入されていない状態、すなわち、挿入部16が体腔の外部にある状態(以下、待機状態と称する)S1であると判定する。
また、挿入判定部54は、第2制限モードM2において、光量制御部53が測光値Lに基づいてCPU46に対して要求する必要光量が上限値L0[lm]未満となった場合に、挿入部16が体腔に挿入された状態S2と判定する。挿入部16が体腔に挿入された挿入状態S2では、入射窓28が設けられている先端16aの近傍に観察部位(管道内壁)が存在するため、観察部位で反射した出射光Loutが入射光LinとなってCCD30に入射する。よって、上限値Lxが一定である場合、挿入状態S2の測光値Lは、待機状態S1のものよりも大きく、後述する光量閾値を超える。光量閾値は、例えば、光源装置14の内蔵メモリに格納され、CPU46により読み込み可能となっている。この結果、挿入状態S2では光量制御部53がCPU46に対して要求する必要光量が通常モードM0における光量の上限値L0[lm]未満となる。挿入判定部54は、こうして判定した判定結果(挿入部16が待機状態S1であるか、又は挿入状態S2であるか)を温度抑制部56に入力する。
温度判定部55は、温度センサ33が検知した温度T[℃]の基準値との差分(以下、温度差分と略す。)ΔT[℃]が、予め設定されている閾値T1[℃]を超えたか否かを判定する。ここで、温度センサ33が検知した温度T[℃]の基準値とは、例えば、電子内視鏡システム11の電源がオンにされた時の値であり、電源がオンにされた時の温度Tが20℃で、現在の温度Tが30℃であるとき、温度差分ΔTは10℃である。
温度抑制部56は、挿入判定部54からの判定結果と、温度判定部55の判定結果に基づいて、通常モードM0から、第1制限モードM1及び第2制限モードM2へ移行するか否かを判定し、光源装置14のCPU46に対してモード切替え信号を送信する。
温度抑制部56は、挿入部16が体腔に挿入されていて、かつ、温度差分ΔT[℃]が予め設定されている閾値T1[℃]を超えている時、通常モードM0から第1制限モードM1へ切り替える第1モード切替え信号を、光源装置14のCPU46に入力する。
温度抑制部56は、挿入部16が体腔に挿入されていないと判定された時に、通常モードM0から第2制限モードM2へ切り替える第2モード切替え信号を、光源装置14のCPU46に入力する。
温度抑制部56は、挿入部16が体腔に挿入されていないと判定された後、すなわち第2制限モードM2中に、挿入部16が挿入状態S2であると判定された時に、第2制限モードM2を解除して通常モードM0に復帰する解除信号を、光源装置14のCPU46に入力する。
光源装置14のCPU46は、プロセッサ装置13から第1モード切替え信号が入力されると、通常モードM0から第1制限モードM1に切り替えて、第2モード切替え信号が入力されると、通常モードM0から第2制限モードM2に切り替える。また、第2制限モードM2において、プロセッサ装置13から解除信号が入力されると、第2制限モードM2を解除して通常モードM0に戻る。一方、第1制限モードM1については、挿入部16が挿入されている間は、手動操作によって解除できないようになっている。各モードM0〜M2は、モニタランプ21の点灯又は点滅によって報知される。
図5のグラフを用いて、通常モードM0、第1制限モードM1、及び第2制限モードM2の間で遷移したときの出射光Loutの光量の上限値Lxと温度差分ΔTの変化の例を説明する。図5(B)のモード遷移例は、次のようなシーケンスを想定したものである。まず、時刻t0[s]において、電子内視鏡12が接続された光源装置14の電源がオンにされる(Uon)と、光源装置14が通常モードM0(光量の上限値LxはL0[lm]である。)で起動する。次に、電子内視鏡12が待機中(Uout)のまま所定時間(例えば30s)が経過すると、挿入部16が体腔に挿入されていない待機状態S1と判定されて、時刻t1[s]において第2制限モードM2(光量の上限値LxはL2[lm]である。)に移行する。時刻t2[s]において内視鏡による診察が開始されて、挿入部16が体腔に挿入された挿入状態S2と判定される(Uinsert)と、第2制限モードM2から通常モードM0に復帰する。そして、時刻t3[s]において、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えると、通常モードM0から第1制限モードM1(光量の上限値LxはL1[lm]である。)に移行する。
図5(B)に示すように、上述したシーケンスの各モードにおいて、出射光Loutの光量がそれぞれ上限値L0[lm]、L1[lm]、L2[lm]、すなわち、各モードの最大光量で照射され続けた場合には、温度差分ΔT[℃]は、図5(A)に示すように推移する。すなわち、起動時は通常モードM0なので、光源47が通常モードM0の最大光量(上限値L0[lm])で照射し続けると、温度差分ΔT[℃]は単調増加する。そして、この状態が継続すると、温度差分ΔTは、二点鎖線Lk1のように、電子内視鏡システム11が正常に機能する限界値T3を超えてしまう。そこで、温度差分ΔTの増加を抑制する温度制御を行う。
時刻t1[s]において、光源装置14が第2制限モードM2に移行すると、PWM値の上限値Pxは、通常モードM0の上限値P0から第2制限モードM2の上限値P2に低下する。このため、光量の上限値LxはL0[lm]からL2[lm]に低下する。第2制限モードM2においては、通常モードM0と比べて最大光量(上限値L2[lm])が低いので、その最大光量(上限値L2[lm])で照射し続けても、温度上昇の勾配が緩やかになり、温度差分ΔT[℃]はT5[℃]に収束する。
時刻t2[s]において、挿入部16が体腔に挿入される(Uinsert)と、入射窓28が設けられている先端16aの近傍に観察部位が存在することとなる。このため、挿入部16が光量の上限値LxがL2のまま待機状態S1から挿入状態S2へ遷移すると、測光値Lは光量閾値を超える。ここで、光量閾値は、挿入部16が待機状態S1であり、光量の上限値LxがL2であるときの測光値Lである。この結果、必要光量は、通常モードM0の上限値Lx、すなわちL0未満となる。こうして、挿入判定部54は、挿入部16が体腔に挿入された挿入状態S2であると判定し、光源装置14に解除信号を入力する。CPU46は、第2制限モードM2を解除して通常モードM0に戻す。通常モードM0に戻ると、光量の上限値LxがL2[lm]からL0[lm]に上がる。通常モードM0において最大光量(上限値L0[lm])で照射し続けた場合、温度差分ΔT[℃]は、第2制限モードM2における収束値であるT5[℃]を超えて単調増加する。そして、この状態が継続すると、二点鎖線Lk2のように、限界値T3を超えてしまう。そこで、時刻t3[s]において、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えると、通常モードM0から第1制限モードM1に移行する。これにより、光量の上限値LxがL0[lm]からL1[lm]に下がる。光量の上限値LxがL1[lm]に下がると、その最大光量(上限値L1[lm])で照射し続けても、温度上昇の勾配が緩やかになり、温度差分ΔT[℃]はT2[℃]に収束する。
第1制限モードM1における温度差分ΔT[℃]の収束値であるT2[℃]は、電子内視鏡システム11が正常に機能する限界値T3[℃]以下である必要がある。収束値T2[℃]は第1制限モードM1の上限値L1[lm]によって決まるので、上限値L1[lm]は、収束値T2[℃]が限界値T3[℃]を超えないように設定される。検知の誤差があっても、温度差分ΔT[℃]が限界値T3[℃]を超えることがないように、T2[℃]が、T3[℃]から所定の温度だけ離れるように、上限値L1[lm]を設定することが好ましい。
また、閾値T1[℃]は、T2[℃]から所定の温度だけ離す必要がある。このようにしないと、温度判定部55が、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えたと判定してから、光源装置14が第1制限モードM1へ切り替わるまでの時間的な遅れによって、温度差分ΔT[℃]が一旦T2[℃]を超えてしまうおそれがあるからである。具体的な値としては、T3が20℃の場合、T2は15℃、T1は13℃と設定される。
次に、上記構成の作用について図6のフローチャートを参照しながら説明する。電子内視鏡システム11による内視鏡検査の準備作業として、電子内視鏡12は、プロセッサ装置13及び光源装置14に接続され、電子内視鏡システム11の電源がオンにされる(ステップ(以下、Sと略す。)11)。光源装置14は、通常モードM0(光量の上限値LxはL0[lm])で起動する。
プロセッサ装置13には、操作部42から患者に関する情報(患者名、患者IDなど)等が入力される。準備作業の間、電子内視鏡12は、プロセッサ装置13や光源装置14が収容されるカートのハンガーに掛けられて待機させられている。光源装置14の電源がオンにされて光源47が点灯しているので、待機中においても、電子内視鏡12は先端16aから出射光Loutが出射されている。また、電源がオンにされると、挿入判定部54が判定処理を開始する(S12)。
待機中では、先端16aの近傍に観察部位が存在しない。このため、待機中における入射光Linのほとんどは、先端16aから遠く離れた物体(床など)からの反射光であるため、測光値Lは基準値Lよりも小さい。光量制御部53は、光源装置14に対して出射光Loutの光量の増加を要求する光量制御信号を送る。CPU46は、光量制御信号に応じたPWM値を算出し、モータドライバ51を通じて絞り調節機構49を制御して、出射光Loutの光量を上げる。しかしながら、待機中では、出射光Loutの光量が上限値L0[lm]でもCCD30に入射する入射光Linの光量、すなわち測光値Lが基準値Lに達しない。そのため、光量制御部53は、CPU46に対して光量の増加を要求しつづけて、CPU46は、PWM値の上限値P0の出力を継続する。このPWM値は挿入判定部54に入力される。挿入判定部54は、PWM値を監視し、PWM値の上限値LxがP0である状態が所定時間(例えば30s)継続すると、挿入部16が挿入されていない待機状態S1であると判定する(S12でNO)。
挿入判定部54により待機状態S1であると判定されると、温度抑制部56は、通常モードM0から第2制限モードM2へ切り替える第2モード切替え信号をCPU46に送信する。CPU46は、第2モード切替え信号を受信すると、PWM値の上限値PxをP2に変更して、出射光Loutの光量の上限値LxをL2[lm]に下げる(S13)。このため、図5(A)に示すように、先端16aの温度は、T5[℃]で収束し、温度上昇が抑制される。また、無駄な発熱も抑えられる。
検査が開始されると、電子内視鏡12がハンガーから取り外されて、挿入部16が体腔に挿入される。挿入開始時において、先端16aの温度はT5[℃]に抑えられているので、被検者に与える負担も少ない。光源装置14から供給される出射光Loutが体腔に照射され、CCD30による画像がモニタ15に表示される。
挿入部16が体腔に挿入されると、先端16aの近傍に観察部位(管道内壁など)が存在するため、出射光Loutの光量が一定でも、CCD30に入射する入射光Linの光量が増大する。これにより、光量制御部53がCPU46に対して要求する必要光量が、通常モードM0の上限値L0[lm]未満となる。挿入判定部54は、光量制御部53がCPU46に対して要求する必要光量を監視して(S14)、必要光量が上限値L0[lm]未満となった場合に、挿入部16が挿入されたと判定する(S14でYES)。
挿入部16が体腔に挿入された挿入状態S2であると判定されると、温度抑制部56は、光源装置14のCPU46に解除信号を入力する。解除信号が入力されたことを契機に、CPU46が、第2制限モードM2を解除して通常モードM0に戻し、光量の上限値LxをL2[lm]からL0[lm]に上げる(S15)。
挿入部16が挿入状態S2であると判定(S12でYES、S14でYES)した後、温度判定部55が、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えたか否かを逐次判定する(S16)。温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えたと判定した時(S16でYES)に、光源装置14のCPU46に第1モード切替え信号が入力される。第1モード切替え信号が入力されたことを契機に、CPU46が、通常モードM0から第1制限モードM1に切り替え、光量の上限値LxをL0[lm]からL1[lm]に下げる(S17)。
第1実施形態では、光量の上限値がL0[lm]の通常モードM0で光量を調節し、挿入部16が体腔に挿入されていない場合に、通常モードM0から、光量の上限値LxがL0及びL1よりも小さいL2[lm]の第2制限モードM2へ遷移するから、挿入部16を体腔に挿入する準備を行っている間、挿入部16の先端16aにおける温度上昇を抑制することができる。
また、第2制限モードM2で光量を調節している場合において、挿入部16が体腔に挿入されたと判定した時に、自動的に第2制限モードM2を解除して通常モードM0へ遷移することにより光量を調節するから、第2制限モードM2を手動で解除する必要がなく、簡便である。また、自動解除機能を持たない場合、術者が解除し忘れてモニタ15に表示される画像が暗いままとなり、故障や不具合が発生したと誤認させるおそれがあるが、自動解除機能を備えたことで、こうした不都合はない。
さらに、挿入部16が体腔に挿入されている場合に、挿入部16の先端16aにおける温度差分ΔT[℃]が、予め設定されている閾値T1[℃]を超えた時に、通常モードM0から第1制限モードM1に切り替え、光量の上限値LxをL0[lm]からL1[lm]に下げるから、挿入部16の先端16aが限界値T3[℃]になることが防止される。また、第1制限モードM1における上限値L1[lm]は、第2制限モードM2の上限値L2[lm]よりも、通常モードM0の上限値L0[lm]に近い値である。そのため、観察中に第1制限モードM1に移行しても、画像の明るさが比較的通常モードM0の明るさに近く、極端に暗くなることはないので、術者に不安感を与えることはない。
[第2実施形態]
上記第1実施形態の電子内視鏡システム11では、通常モードM0から第1制限モードM1に切り替わる際、光量の上限値LxがL0[lm]からL1[lm]に一段階で下がる(図5(B)参照)。このため、通常モードM0において最大光量で照射していた場合に第1制限モードM1に切り替わると、光量がL0[lm]からL1[lm]に突然下がる。光量が突然下がると、モニタ15に表示される画像は急に暗くなる。これにより、術者が故障や不具合が発生したと誤認するおそれがある。
そこで、次に説明する第2実施形態では、モニタ15に表示される画像が急に暗くなることを防止している。なお、上記第1実施形態、及びこれ以降に示す各実施形態で採用した構成は、可能な範囲において相互で適用されるものとする。本第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成、作用、及び効果についての説明は省略する。また、第3実施形態以降の各実施形態では、他の実施形態と異なる点だけを説明する。
第2実施形態において、温度判定部55は、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えた時から、温度差分ΔT[℃]を光源装置14のCPU46に逐次入力する。
図7A及び図7Bに示すように、CPU46は、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超え、プロセッサ装置13から第1モード切替え信号が入力されたことを契機に、温度差分ΔT[℃]の増加とともにPWM値の上限値(Px)を最大値であるP0からP1に減少する際に、連続的あるいは段階的に徐々に減少させる。なお、温度差分ΔT[℃]の増加に関わらず、CPU46は、第1モード切替え信号が入力されたことを契機に、PWM値の上限値(Px)を最大値であるP0からP1へ連続的あるいは段階的に徐々に減少させてもよい。光量の上限値(Lx)は、所定の時間Δt[s]をかけてL0[lm]からL1[lm]に緩やかに下がる。モニタ15に表示される画像は、所定の時間Δt[s]をかけて徐々に暗くなる。
以上説明したように、第2実施形態では、光量の上限値をL0[lm]からL1[lm]に緩やかに下げるから、モニタ15に表示される画像が急に暗くなることがなく、故障や不具合が発生したと誤認させることを防止できる。
[第3実施形態]
次に説明する第3実施形態では、先端16aに温度センサを備えて温度を直接検知する代わりに、光量制御の履歴情報に基づいて、温度を推定する。具体的には、光量制御における光量変化の推移を表す、PWM値の履歴情報に基づいて演算により温度差分ΔT[℃]を求めることによって、温度を間接的に検知する。
温度判定部55は、光源装置14から入力されたPWM値の履歴情報を用いた演算を行い、仮想的に温度差分ΔT[℃]を求める。温度差分ΔT[℃]は、挿入部16の先端16aに加えられた熱量をQ[mJ]とし、挿入部16の先端16aにおける熱容量をC[mJ/℃]とすると、ΔT=Q/C・・・(式1)と示される。熱容量C[mJ/℃]は電子内視鏡12固有の値であり、例えば800mJ/℃である。
現時点までの温度差分ΔT[℃]は、dt[s]時間前までの上昇値をΔTn−1[℃]とし、直前のdt[s]時間で挿入部16の先端16aに加えられた熱量をdQ[mJ]とすると、ΔT=ΔTn−1+dQ/C・・・(式2)と示される。時間dt[s]は、例えば1.0sとする。温度差分ΔT[℃]の初期値は、0.0℃である。
熱量dQ[mJ]は、光源装置14から供給された光による単位時間当たりの発熱量をq[mW(=mJ/s)]とし、CCD30からの単位時間当たりの発熱量をsq[mW]とし、挿入部16の先端16aにおける熱抵抗をR[℃/mW]とすると、dQ=(q+sq)×dt−ΔTn−1×dt/R・・・(式3)のように、発熱量と放熱量とで示される。
熱抵抗R[℃/mW]は電子内視鏡12固有の値であり、例えば0.2℃/mWである。発熱量q[mW]は、(光量を定めるPWM値)×(比例定数kq)と表される。比例定数kqは、電子内視鏡12及び光源装置14固有の値である。PWM値は、計算精度を高めるために、時間dt[s]をn分割(例えば、10分割)した各時刻における値の平均値を用いる。発熱量sq[mW]はCCD固有の値であり、例えば100mWである。
上記式3を上記式2に代入すると、現時点までの温度差分ΔT[℃]は、ΔT=ΔTn−1+(q+sq)×dt/C−ΔTn−1×dt/(C×R)・・・(式4)と示される。温度判定部55は、上記式4を用い、現時点までの温度差分ΔT[℃]を求める。すなわち、図8に示すように、温度判定部55は、dt[s]時間前までの温度差分ΔTn−1[℃]に対し、ΔTn−1[℃]の関数で示される放熱温度を減ずるとともに、光源装置14から供給された光による単位時間当たりの発熱量q[mW]の関数で示される発熱温度を加えることで、現時点までの温度差分ΔT[℃]を求める。
なお、電子内視鏡12の機種に依存する各パラメータC[mJ/℃]、sq[mW]、R[℃/mW]、kqは、工場出荷時に、電子内視鏡12に内蔵の不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)に予め記憶されており、電子内視鏡システム11の電源がオンにされた時に自動的に取得されて演算に用いられる。または、機種固有のIDに紐付けられて、プロセッサ装置13に内蔵の不揮発性メモリに予め記憶されている。電子内視鏡12に内蔵の不揮発性メモリには機種固有のIDが記憶されており、電子内視鏡12の不揮発性メモリから読み出されたIDに対応する各パラメータが演算に用いられる。もしくは、機種固有のIDに紐付けられて、ネットワーク等で接続するサーバに予め記憶されている。この場合、電子内視鏡12の不揮発性メモリから読み出されたIDに対応する各パラメータがサーバから取得されて演算に用いられる。
温度判定部55は、求めた温度差分ΔT[℃]が、予め設定されている閾値T1[℃]を超えたか否かを判定する。
次に、上記構成の作用について説明する。図9に示すように、S31〜S35は、S11〜S15と同様である。挿入部16が体腔に挿入されていることを判定して(S32でYES、S34でYES)からは、温度判定部55が、温度差分ΔT[℃]を逐次求める(S36)。そして、温度差分ΔT[℃]が閾値T1[℃]を超えたと判定した時(S37でYES)に、光源装置14のCPU46に第1モード切替え信号が入力される。第1モード切替え信号が入力されたことを契機に、CPU46が、通常モードM0から第1制限モードM1に切り替え、光量の上限値LxをL0[lm]からL1[lm]に下げる(S38)。
以上説明したように、第3実施形態では、挿入部16の先端16aにおける温度の温度差分ΔT[℃]を仮想的に求めるから、温度センサを備えずに挿入部16の先端16aの温度が限界値T3[℃]を超えることが防止される。
[第4実施形態]
上記第3実施形態では、挿入部16の先端16aにおける熱容量C[mJ/℃]及び熱抵抗R[℃/mW]等の値を用いることで、温度差分ΔT[℃]をきめ細かく求めたが、次に説明する第4実施形態では、簡易的な演算によって光量L[lm]の積算値[lm・s]を求め、温度差分ΔT[℃]を求めたこととして扱う。
第4実施形態において、温度判定部55は、光源装置14から入力されたPWM値の履歴情報を用いた演算を行い、所定時間ts[s](例えば、30s)における光源装置14からの光量L[lm]の積算値[lm・s]を求める。光量Lは、(PWM値)×klと表される。比例定数klは、電子内視鏡12及び光源装置14固有の値である。温度判定部55は、PWM値に比例定数klを乗じた値を積算することで、現時点までの光量L[lm]の積算値[lm・s]を求める。温度判定部55は、求めた積算値[lm・s]が、予め設定されている閾値[lm・s]を超えたか否かを判定する。
温度抑制部56は、温度判定部55で、光量L[lm]の積算値[lm・s]が閾値を超えたと判定された時に、通常モードM0から第1制限モードM1へ切り替える第1モード切替え信号を、光源装置14に入力する。
図10に示すように、所定時間ts[s]における光量L[lm]の積算値[lm・s](斜線で示す箇所の面積で示される値)が閾値を超えた時に、プロセッサ装置13から光源装置14に第1モード切替え信号が入力される。
次に、上記構成の作用について説明する。図11に示すように、S41〜S45は、S31〜S35と同様である。挿入部16が体腔に挿入されていることを判定して(S42でYES、S44でYES)からは、温度判定部55が、所定時間ts[s]における光源装置14からの光量L[lm]の積算値[lm・s]を逐次求める(S46)。そして、光量L[lm]の積算値[lm・s]が閾値を超えたか否かを判定する(S47)。光量L[lm]の積算値[lm・s]が閾値を超えたと判定された時(S47でYES)に、温度抑制部56から光源装置14のCPU46に第1モード切替え信号が入力される。S48は、S38と同様である。
[第5実施形態]
ところで、光量の履歴情報は、古いものほど、挿入部16の先端16aにおける温度への影響力が小さい。そこで、次に説明する第5実施形態では、古い履歴情報ほど重みを小さくする重み付き演算で、所定時間ts[s]における光量L[lm]の積算値[lm・s]を求めている点で、第4実施形態と異なる。
第5実施形態において、温度判定部55は、PWM値に比例定数klを乗じた値を、古い履歴情報ほど小さな重みを付けて積算することで、現時点までの光量L[lm]の積算値[lm・s]を求める。例えば、所定時間ts[s]を3分割して重み付けを行う場合、新しい履歴情報から順に、重みとして1.0、0.9、0.8を乗じる。
図12に示すように、所定時間ts[s]における重み付きの積算値[lm・s](斜線で示す各箇所の面積に、各重みを乗じた値)が閾値を超えたと判定された時に、光源装置14に第1モード切替え信号が入力される。
以上説明したように、第5実施形態では、温度への影響力が小さい、古い履歴情報ほど重みを小さくして、光量L[lm]の積算値[lm・s]を求めているから、挿入部16の先端16aが限界値T3[℃]を超えることをより正確に防止できる。
[第6実施形態]
上記各実施形態では、ほぼ一定光量で点灯する光源47を備え、絞り調節機構49が、光源47からの光の光路上に配置された絞り開口57の開口量を調節することにより、出射光Loutの光量を制御したが、これに代えて、光源の発光量そのものを制御可能な光源を備えてもよい。
例えば、図13に示すように、電子内視鏡12の挿入部16の先端16aには、出射光Loutを出射するLED61が内蔵されている。CPU46は、光源ドライバ48を通じてLED61の発光量[lm]を制御する。CPU46は、温度抑制部56からのモード切替え信号に基づいて、光量制御部53による光量制御範囲の上限値を変更する。また、図13においては、挿入部16の先端16aにLED61を配置しているが、光源装置14にLED61を配置して、先端16aまで光ファイバで導光してもよい。さらに、光源としては、励起光を蛍光体に入射して蛍光体を励起させることにより白色光を発光する光源などでもよい。
なお、上記各実施形態では、第1制限モードM1が不用意に解除されないよう、解除機能を設けていないが、温度差分ΔT[℃]がT2[℃]を超えないことを条件に、すなわち、温度差分ΔT[℃]がT1[℃]以下に下がったことを条件に、解除できるようにしてもよい。
但し、温度差分ΔT[℃]がT1[℃]以下に下がった瞬間に第1制限モードM1を解除した場合、その後すぐに温度差分ΔT[℃]がT1[℃]を超え、直ちに第1制限モードM1に戻ってしまうおそれがある。そのため、温度差分ΔT[℃]が、T1[℃]から所定の温度だけ低く設定されている温度[℃]以下に下がったことを解除条件に、第1制限モードM1を解除できるようにしておくことが好ましい。なお、解除条件を満たした時に第1制限モードM1を自動的に解除してもよいし、解除条件に加え適宜設定された付加条件を満たした時に第1制限モードM1を解除できるようにしてもよい。例えば、付加条件を「電子内視鏡12の操作部17に設けられた解除ボタンが押圧されたとき」とすることにより、第1制限モードM1を手動で解除することができる。
また、上記各実施形態において、第1制限モードM1を解除する構成にした場合、図7Aに示した温度差分ΔT[℃]と光量を定めるPWM値の上限値(Px)との関係を用い、温度差分ΔT[℃]の減少とともにPWM値をP1から最大値であるP0に、連続的あるいは段階的に徐々に増加させてもよい。このような構成によれば、第1制限モードM1の解除による光量の上限値Lxの増大を緩やかにすることが可能となるため、モニタ15に表示される画像が急に明るくなることはない。
なお、上記各実施形態において、電子内視鏡システム11を構成する電子内視鏡12、プロセッサ装置13、及び光源装置14の種類や、各構成12、13、14の組合せによっては、第1制限モードM1又は第2制限モードM2の機能を停止してもよい。
また、上記各実施形態において、挿入判定部54は、光量の上限値Lxが通常モードM0における最大値L0[lm]である状態が、予め設定されている所定時間継続した時に、挿入部16が体腔に挿入されていないと判定し、第2制限モードM2において光量制御部53が要求する必要光量が上限値L0[lm]未満となった場合に、挿入部16が体腔に挿入されていると判定したが、判定方法はこれに限定されない。例えば、体腔の外部(被検体外)から体腔内部へ移動したときの先端の温度変化によって判定してもよいし、画像解析によって判定してもよい。画像解析による方法は、撮像装置が撮像する画像を解析して、それが体腔の画像か体腔の外部の画像かを判定する方法である。あるいは、検査時に使用されるマウスピースの検出によって判定してもよい。この場合、例えば、マウスピースにRFIDタグを埋め込んで、かつ、挿入部16の先端16aにRFIDリーダを設けておき、RFIDタグからの電波の受信の有無で判定する。
また、上記各実施形態では、挿入部16が体腔に挿入されたと判定したことを契機として、自動的に第2制限モードM2を解除したが、電子内視鏡12の操作部17に解除ボタンを設ける等して、手動操作によって解除できるようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、第1制限モードM1に切り替わった場合、通常モードM0時に比べて光量の上限値Lxが下がることで、モニタ15に表示される画像が暗くなり、術者が違和感を覚えるおそれがある。これを是正するため、第1制限モードM1に切り替わった場合に撮像信号を増幅する機能を搭載してもよい。
すなわち、第1制限モードM1に切り替わり、光量の上限値LxがL0[lm]からL1[lm]に制限された場合、光量制限部53が要求する必要光量L[lm]に応じた増幅率AをDSP39に設定し、DSP39で撮像信号を増幅する。この場合、必要光量L[lm]がL1[lm]未満の場合はA=1、必要光量L[lm]がL1[lm]以上L0[lm]未満の場合はA=L/L1、必要光量L[lm]がL0[lm]の場合はA=L0/L1と増幅率を設定することで、通常モードM0でも第1制限モードM1でも、モニタ15に表示される画像の明るさが同等となり、術者にとって違和感の少ない画像が得られる。なお、デジタルの撮像信号を増幅する場合を例に挙げたが、アナログの撮像信号を増幅する構成にしてもよい。
また、上記各実施形態において、静止画を記録する際に出射光Loutの光量の上限値制限を一時的に(例えば、フレームレートの1/60sだけ)解除する機能を設けることで、第1制限モードM1の下でも十分な出射光Loutの光量を確保して、高画質の静止画を得る構成にしてもよい。この場合、静止画の記録を術者が指示した際、出射光Loutの光量の上限値制限を一時的に解除した時の温度上昇を一時的に解除し、演算結果が限界値T3[℃]を超える場合は上限値制限を解除しない、すなわち上限値制限を継続する制御を行う構成にしてもよい。
11 電子内視鏡システム
14 光源装置
16 挿入部
16a 先端
33 温度センサ
36 CPU
49 絞り調節機構
53 光量制御部
54 挿入判定部
55 温度判定部
56 温度抑制部
61 LED

Claims (12)

  1. 出射光を外部へ放つ出射部、外部からの光が入射する入射部、及び前記入射部に入射した入射光を撮像する撮像部が先端に設けられた挿入部を有する内視鏡と、
    前記入射光の光量を測定し、前記出射光の光量を予め設定された上限値以下の範囲内で制御する光量制御手段と、
    前記先端の温度が予め設定されている温度閾値を超えたか否かを判定する温度判定手段と、
    前記挿入部が体腔に挿入された挿入状態及び体腔の外にある待機状態のいずれであるかを判定する挿入判定手段と、
    前記挿入判定手段により前記挿入部が前記挿入状態であると判定され、かつ、前記温度判定手段により前記先端の温度が前記温度閾値を超えたと判定された場合には、前記上限値を起動時に設定される値L0よりも小さい値L1に設定し、前記挿入判定手段により前記挿入部が前記待機状態であると判定された場合には、前記上限値を前記値L1よりも小さい値L2に設定し、前記上限値の設定により前記先端の温度上昇を抑制する温度抑制手段と、を備え、
    前記上限値L1は前記上限値L2よりも前記上限値L0に近い値である、ことを特徴とする電子内視鏡システム。
  2. 前記温度抑制手段は、前記挿入状態で、かつ、前記先端の温度が前記温度閾値を超えたと判定された場合に、前記上限値L0から前記上限値L1へ、所定時間をかけて連続的あるいは段階的に徐々に減少させる、ことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡システム。
  3. 前記温度抑制手段が前記挿入状態で、かつ、前記先端の温度が前記温度閾値を超えたと判定した場合に、前記上限値L0の設定時と比べて撮像画面の明るさが同等になるように、前記撮像部から出力される撮像信号を増幅させる増幅手段を備えた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子内視鏡システム。
  4. 前記光量制御手段は、撮像画面の明るさを一定に保つのに必要な必要光量を求めることで前記出射光の光量を制御するとともに、
    前記増幅手段は、前記必要光量に応じた増幅率で前記撮像信号を増幅する、ことを特徴とする請求項3記載の電子内視鏡システム。
  5. (1)前記必要光量が前記上限値L1未満の場合には前記増幅率を「1」に設定し、
    (2)前記必要光量が前記上限値L1以上、かつ前記上限値L0未満の場合には前記増幅率を「前記必要光量/前記上限値L1」に設定し、
    (3)前記必要光量が前記上限値L0と同じ場合には前記増幅率を「前記上限値L0/前記上限値L1」に設定する、ことを特徴とする請求項4記載の電子内視鏡システム。
  6. 前記挿入判定手段は、前記出射光の光量が前記上限値L0で所定時間継続した場合に、前記挿入部が前記待機状態であると判定することを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
  7. 前記挿入判定手段は、前記光量制御手段によって測定された前記入射光の光量が予め設定されている光量閾値を超えている場合に、前記挿入部が前記挿入状態であると判定することを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
  8. 前記上限値が前記値L2に設定されている場合、前記挿入判定手段によって前記挿入部が前記挿入状態であると判定された時に、前記温度抑制手段は、前記上限値を前記値L2から値L0に自動的に復帰させることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
  9. 前記温度抑制手段は、前記上限値を前記値L1に設定した後は、前記先端の温度が前記温度閾値以下にならない限り、前記上限値を前記値L1から前記値L0に復帰させる解除操作を禁止することを特徴とする請求項1ないし8いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
  10. 前記温度判定手段は、前記先端に設けられた温度センサによって測定される実測値と前記温度閾値を照合することにより判定することを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
  11. ほぼ一定光量で点灯する光源と、前記光源が発する光の光路上に配置された絞り開口の開口量を調節することにより前記出射光の光量を調節する絞り調節機構とを備えており、
    前記温度抑制手段は、前記上限値L1及び前記上限値L2によって前記絞り調節機構の前記開口量の上限を制限することを特徴とする請求項1ないし10いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
  12. 発光量を制御可能な光源を備えており、
    前記温度抑制手段は、前記上限値L1及び前記上限値L2によって前記光源の前記発光量の上限を制限することを特徴とする請求項1ないし11いずれか1項に記載の電子内視鏡システム。
JP2012500541A 2010-02-19 2011-01-27 電子内視鏡システム Active JP5537645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012500541A JP5537645B2 (ja) 2010-02-19 2011-01-27 電子内視鏡システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010034328 2010-02-19
JP2010034328 2010-02-19
PCT/JP2011/051598 WO2011102200A1 (ja) 2010-02-19 2011-01-27 電子内視鏡システム
JP2012500541A JP5537645B2 (ja) 2010-02-19 2011-01-27 電子内視鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011102200A1 JPWO2011102200A1 (ja) 2013-06-17
JP5537645B2 true JP5537645B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=44482799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012500541A Active JP5537645B2 (ja) 2010-02-19 2011-01-27 電子内視鏡システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5537645B2 (ja)
CN (1) CN102781306B (ja)
WO (1) WO2011102200A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5959150B2 (ja) * 2011-01-12 2016-08-02 オリンパス株式会社 内視鏡システム
CN105813540A (zh) * 2013-11-25 2016-07-27 柯惠有限合伙公司 具有热管理组件的成像导管
JP6353288B2 (ja) * 2014-06-19 2018-07-04 オリンパス株式会社 光走査型内視鏡装置
CN109009078B (zh) * 2018-08-24 2020-10-30 复旦大学附属中山医院 一种红外线内窥镜辅助装置
WO2020049688A1 (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 オリンパス株式会社 光源制御装置、内視鏡システム、及び、調光制御方法
CN109938687A (zh) * 2019-03-04 2019-06-28 张朝阳 一种肝胆外科用具有温度过载保护装置的腹腔镜机器人

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62161338A (ja) * 1986-01-09 1987-07-17 株式会社 町田製作所 電子内視鏡装置に用いられる照明光供給装置
JPS62203151A (ja) * 1986-03-03 1987-09-07 Minolta Camera Co Ltd 電子写真複写機
JPH0824219A (ja) * 1994-07-12 1996-01-30 Toshiba Medical Eng Co Ltd 内視鏡装置
JP2000201892A (ja) * 1998-11-11 2000-07-25 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2002282207A (ja) * 2001-03-26 2002-10-02 Fuji Photo Optical Co Ltd 電子内視鏡装置
JP2006006803A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Pentax Corp 電子内視鏡の絞り制御機構
JP2007117583A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Pentax Corp 内視鏡システム
JP2008104467A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Pentax Corp 自動調光処理機能を備えた内視鏡装置
JP2009058590A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Hitachi Ltd 画像表示装置、及び画像表示装置における反射鏡の振動状態調整方法
JP2009206725A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Nikon Corp カメラおよび照度制限方法
JP2010187903A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fujifilm Corp 内視鏡装置およびその制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH650868A5 (de) * 1981-06-05 1985-08-15 Volpi Ag Vorrichtung zum beleuchten eines hohlraums.
JP4343594B2 (ja) * 2003-06-23 2009-10-14 オリンパス株式会社 内視鏡装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62161338A (ja) * 1986-01-09 1987-07-17 株式会社 町田製作所 電子内視鏡装置に用いられる照明光供給装置
JPS62203151A (ja) * 1986-03-03 1987-09-07 Minolta Camera Co Ltd 電子写真複写機
JPH0824219A (ja) * 1994-07-12 1996-01-30 Toshiba Medical Eng Co Ltd 内視鏡装置
JP2000201892A (ja) * 1998-11-11 2000-07-25 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2002282207A (ja) * 2001-03-26 2002-10-02 Fuji Photo Optical Co Ltd 電子内視鏡装置
JP2006006803A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Pentax Corp 電子内視鏡の絞り制御機構
JP2007117583A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Pentax Corp 内視鏡システム
JP2008104467A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Pentax Corp 自動調光処理機能を備えた内視鏡装置
JP2009058590A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Hitachi Ltd 画像表示装置、及び画像表示装置における反射鏡の振動状態調整方法
JP2009206725A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Nikon Corp カメラおよび照度制限方法
JP2010187903A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fujifilm Corp 内視鏡装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011102200A1 (ja) 2011-08-25
JPWO2011102200A1 (ja) 2013-06-17
CN102781306B (zh) 2015-01-21
CN102781306A (zh) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5537645B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP5534997B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP4804062B2 (ja) 内視鏡システム
US9782059B2 (en) Endoscope system
JP5535305B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP4731248B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP5485190B2 (ja) 内視鏡装置
JP2009213673A (ja) 内視鏡システム及び内視鏡の検査方法
JP4098402B2 (ja) 蛍光画像装置
EP3192430A1 (en) Imaging device and processing device
JP5467971B2 (ja) 電子内視鏡システム、電子内視鏡システムのプロセッサ装置及び電子内視鏡システムの作動方法
JP6203452B1 (ja) 撮像システム
JP5780653B2 (ja) 光源装置及び内視鏡システム
JP6058235B1 (ja) 内視鏡システム
JP2002360510A (ja) 内視鏡装置およびその制御方法
JP2012050509A (ja) 電子内視鏡システム
JP2009240531A (ja) 撮影装置
JP7034308B2 (ja) 光源制御装置、内視鏡システム、及び、調光制御方法
JP5225146B2 (ja) 診断用医療機器用の自動調光処理装置、診断用医療機器用の画像信号処理装置、及び医療用システム
JP5974204B1 (ja) 内視鏡装置
JP5467970B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP6242552B1 (ja) 画像処理装置
CN111277766B (zh) 图像拍摄方法和图像拍摄设备
JP5411086B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP2009095539A (ja) 内視鏡装置の電子内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5537645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250