以下、第1の実施形態の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
図7において、11はいわゆるキャニスタ型の電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、掃除機本体12と、この掃除機本体12に着脱可能に接続される管部である風路形成体13とを有している。
掃除機本体12は、被掃除面としての床面上を旋回および走行可能な中空状の本体ケース15を備えており、この本体ケース15の内部に、図示しない本体集塵室と電動送風機室とが前後に区画されている。さらに、電動送風機室には電動送風機18、および、この電動送風機18の動作を制御する図示しない制御手段としての本体制御部などが収容されており、電動送風機18の吸込側が本体集塵室に連通している。また、本体集塵室内には、フィルタ、集塵袋、あるいは集塵装置(集塵カップ)などの集塵部が配置されている。そして、本体ケース15の前部には、本体集塵室に連通するとともに風路形成体13の一端側である基端側(下流端側)が接続される本体吸込口19が開口形成されている。
また、風路形成体13は、長尺状のホース体21と、このホース体21に着脱可能に接続される延長管22と、この延長管22に着脱可能に接続される吸込口体としての床ブラシ23とを備えており、電動送風機18の吸込側に連通する風路Wを内部に形成している。なお、この風路形成体13は、例えば床ブラシ23を取り外して使用することもできるし、床ブラシ23および延長管22を取り外して使用することもできる。
ホース体21は、長尺筒状のホース本体25と、このホース本体25の一端側である基端側(下流端側)に連通して形成された接続管部26と、ホース本体25の他端側である先端側(上流端側)に連通して形成された手元操作部27とを一体的に有している。
ホース本体25は、可撓性を有する合成樹脂などにより円筒蛇腹状に形成されており、手元操作部27側と掃除機本体12側とを電気的に接続する図示しない配線が内部でかつ風路Wの外部に螺旋状に取り付けられている。
接続管部26は、本体吸込口19に挿入接続される部分であり、ホース本体25よりも硬質の合成樹脂などにより円筒状に形成されている。また、この接続管部26には、ホース本体25内に配置された配線と電気的に接続された図示しない端子が配置されており、これら端子が、接続管部26を本体吸込口19に挿入接続することで掃除機本体12側と電気的に接続される。さらに、この接続管部26には、この接続管部26を本体吸込口19に挿入接続した状態で保持するための風路形成体保持手段としての本体クランプ31が配置されている。すなわち、この本体クランプ31により、風路形成体13の基端側(下流端側)が掃除機本体12に連通接続された状態で保持される構成となっている。そして、接続管部26が接続される本体吸込口19の内部には、風路Wを通過する塵埃量を検出するための状態検出手段としての光学センサである塵埃量検出手段33が配置されている。
ここで、塵埃量検出手段33は、図5および図6に示すように、例えば赤外光を発光する発光手段としての発光部35と、この発光部35により発光された赤外光を受光する受光手段としての受光部36とを互いに対向する位置に備えており、発光部35からの赤外光の受光部36での受光量によって、風路W中を通過する塵埃量に対応する信号を本体制御部Mに出力可能となっている。
発光部35は、赤外光などの光を出力するLEDなどの発光素子35aと、この発光素子35aからの発光を風路W内へと導く発光側導光部材としての一方および他方の発光側レンズ35b,35cとを有している。
発光素子35aは、例えば掃除機本体12の本体吸込口19の上部に、下方に向けて配置されており、この下方へと赤外光を出力するように構成されている。
また、一方の発光側レンズ35bは、発光素子35aの赤外光の出力側である下方にて本体吸込口19の内面に配置されている。
また、他方の発光側レンズ35cは、風路形成体13の接続管部26を本体吸込口19に接続した状態で発光素子35a(発光側レンズ35b)の下方に対向する位置に配置されている。この他方の発光側レンズ35cは、接続管部26に径方向に沿って穿設された発光側孔部35d内に、この発光側孔部35dを気密に閉塞するように嵌合しており、一端側が発光素子35a側(発光側レンズ35b側)に臨み、他端側が風路Wの内部に臨んでいる。すなわち、発光側孔部35dから風路W内の空気が風路Wの外部へと流出することはない。
同様に、受光部36は、発光部35から出力された赤外光を検出するフォトトランジスタなどの受光素子36aと、発光部35から出力された光を受光素子36aへと導く受光側導光部材としての一方および他方の受光側レンズ36b,36cとを有している。
受光素子36aは、例えば掃除機本体12の本体吸込口19の下部に、上方すなわち発光素子35a側に向けて配置されており、この発光素子35aから出力された赤外光を受光するように構成されている。
また、一方の受光側レンズ36bは、受光素子36aに対する赤外光の入力側である上方にて本体吸込口19の内面に配置されている。
また、他方の受光側レンズ36cは、風路形成体13の接続管部26を本体吸込口19に接続した状態で受光素子36a(受光側レンズ36b)の上方に対向する位置に配置されている。この他方の受光側レンズ36cは、接続管部26に径方向に沿って穿設された受光側孔部36d内に、この受光側孔部36dを気密に閉塞するように嵌合しており、一端側が受光素子36a側(受光側レンズ36b側)に臨み、他端側が風路Wの内部に臨んでいる。すなわち、受光側孔部36dから風路W内の空気が風路Wの外部へと流出することはない。
また、手元操作部27は、図7に示すように、手元操作部27は、ホース本体25よりも硬質の合成樹脂などにより略円筒状に形成されており、上流端側から下流端側へと、使用者に把持される把持部41が突出して形成されている。この把持部41には、電動送風機18などの動作を本体制御部M(図6)に設定するための設定手段としての複数の設定ボタン42が配置されている。これら設定ボタン42は、ホース本体25内の配線を介して掃除機本体12内の本体制御部M(図6)などと電気的に接続されている。また、手元操作部27の先端側の内部には、発光体49が配置されている。さらに、手元操作部27の上流端側で、かつ、電気掃除機11の使用状態(掃除状態)で使用者側に臨む上側には、延長管22との接続を保持可能で、かつ、この保持を解除可能な接続保持手段としての接続クランプ50が取り付けられている。
発光体49は、例えばLEDなどであり、ホース本体25内の配線を介して掃除機本体12側から給電されており、所定の状態、例えば塵埃量検出手段33により検出した風路Wを通過する塵埃量が予め設定された所定量以上である(塵埃がある)ときに発光する。また、この発光体49は、手元操作部27の軸方向に沿って上流端側(使用者の前方)に向けて発光するように配置されている。
また、接続クランプ50は、一部が手元操作部27の外部に露出しており、この露出した部分により使用者がこの接続クランプ50を操作可能となっている。
一方、延長管22は、図1ないし図4に示すように、例えば(一の)管体としての基端側管体、すなわち外管である下流側管部55と、(他の)管体としての先端側管体、すなわち内管である上流側管部56とを備えた長尺円筒状の伸縮延長管であり、下流側管部55に発光体49(図7)からの光を導く導光体57が取り付けられて保持されている。
下流側管部55は、例えば合成樹脂などにより形成されており、上流側管部56よりも相対的に径寸法が大きい(太い)長尺の円筒状である(一の)管体本体としての基端側管体本体である下流側管体本体61と、この下流側管体本体61の一端側である基端側(下流端側)に同軸状に形成された円筒状の挿入部62と、下流側管体本体61の他端側である先端側(上流端側)に同軸状に形成された筒状の(一の)保持部である下流側保持部63とを有しており、この下流側管部55の下側(裏側)には、下流端側である一端側から上流端側である他端側に亘って連続するカバー体64が取り付けられている。
下流側管体本体61は、電気掃除機11の使用状態(掃除状態)で使用者側に臨む上側の外側面に、軸方向(長手方向)に沿ってリブ状の壁部65,65が互いに略平行に離間されて一体に形成されており、これら壁部65,65の間の部分が、導光体57が嵌合して取り付けられる導光体設置部66となっている。また、下流側管体本体61の内部には、上流側管部56を軸方向にガイドするとともに下流側管部55の内側と上流側管部56の外側面との接触面積を低減するガイド部としての複数のガイドリブ67がそれぞれ軸方向に沿って長手状で、かつ、周方向に互いに離間されて形成されている。
各壁部65は、各下流側管体本体61の上流端近傍から下流端近傍に亘って直線状に形成されている。したがって、導光体設置部66は、延長管22(の下流側管体本体61)、すなわち風路Wの軸方向(長手方向)に連続して溝状に形成されている。
また、導光体設置部66は、例えば反射率が周囲の部分よりも相対的に高い色、例えば白色、あるいは白色に近似した色などに着色されており、導光体57からの光を導光体57へと反射させて戻すことにより、導光体57の外部への光の拡散を防止している。
また、挿入部62は、手元操作部27(図7)の上流端に挿入される部分であり、下流側管体本体61よりも軸寸法が短く、かつ、小径に形成されている。また、挿入部62の外周の上部には、接続クランプ50によって係止される図示しない係止凹部が形成されている。さらに、この挿入部62の外周には、手元操作部27の先端側である上流端側からこの手元操作部27内へと挿入されるシール部材である下流側シールリング71が取り付けられている。
この下流側シールリング71は、手元操作部27の上流端に挿入部62を挿入して接続する際に外側が手元操作部27の内面に圧接されることで下流側管部55と手元操作部27とを気密に接続するためのシール部材である。
さらに、下流側保持部63は、上流側管部56の下流端側が挿入される部分であり、下流側管体本体61よりも軸寸法が短く、かつ、大径に形成されている。したがって、下流側管体本体61の先端側(上流端側)の端部と下流側保持部63の基端側(下流端側)との連続部は、段差上となっている。また、下流側保持部63の内面には、上流側管部56の基端側(下流端側)の外面に摺接可能に圧接されることで下流側管部55と上流側管部56とを気密に接続する図示しないシール部材である上流側シールリングが取り付けられている。さらに、下流側保持部63には、電気掃除機11の使用状態(掃除状態)で床面側に臨む下側に、上流側管部56を下流側管部55に対して進退させた位置で保持可能で、かつ、この保持を解除可能な保持手段としての保持クランプ73が取り付けられている。
この保持クランプ73は、一端側である前端側に被操作部73aを有し、他端側である後端側に、下流側管部55の上流端から挿入された上流側管部56の基端側(下流端側)を係止する図示しない係止部が下方へと爪状に突出している。そして、この保持クランプ73は、被操作部73aと係止部との中間の位置が下流側管部55(延長管22)に軸支されて上下方向に回動可能に支持され、図示しないクランプ付勢手段によって係止部が上方へと突出する方向に向けて付勢されている。
そして、カバー体64は、保持クランプ73、および、電線75,75を保持する下流側電線保持体76などを下流側管部55の下側に固定するものである。このカバー体64は、互いに離間された側板部78,78およびこれら側板部78,78の下端間に連続する閉塞板部である底板部79を備え、上側が開口した断面コ字状に形成されている。さらに、このカバー体64は、側板部78,78のそれぞれの下流側管体本体61側の端部である上端部78a,78aが下流側管体本体61の下部全体および下流側保持部63の下部全体に亘って密着した状態で図示しないねじなどの固定手段により固定されることで、下流側管体本体61および下流側保持部63との間に空間部80を区画している。
各電線75は、下流側電線保持体76の内部に挿通されており、この下流側電線保持体76の一端部に取り付けられた接続ピン81(一方のみ図示)にそれぞれ電気的に接続されている。そして、この接続ピン81は、挿入部62の下方に位置してカバー体64から外部へと突出しており、手元操作部27の上流端に延長管22(下流側管部55)の基端側(下流端側)である挿入部62を挿入した状態で、手元操作部27の端面にそれぞれ形成された図示しない接続孔部へと挿入されることで、手元操作部27側と電気的に接続される。なお、この接続孔部は、ホース体内に配置された配線と電気的に接続されている。
下流側電線保持体76は、長手状に形成されており、空間部80内に沿って配置されている。
一方、上流側管部56は、例えば合成樹脂などにより形成されており、下流側管部55よりも相対的に径寸法が小さい(細い)長尺の円筒状である他の管体本体としての先端側管体本体である上流側管体本体85と、この上流側管体本体85の先端側(上流端側)に同軸状に形成された円筒状の(他の)保持部である上流側保持部86と、上流側管体本体85の下部に取り付けられた上流側電線保持体87とを一体的に有している。そして、この上流側管部56は、下流側管部55の先端側(上流端側)に対して基端側(下流端側)が挿入され、かつ、下流側管部55に対して、先端側(上流端側)の少なくとも一部がこの下流側管部55の外部に位置した状態で進退可能となっている。
上流側管体本体85は、電気掃除機11の使用状態(掃除状態)で床面側に臨む下側の外側面に、保持クランプ73により係止されることで上流側管部56を下流側管部55に対して進退させた位置で保持させる図示しない係止突起部が軸方向に複数形成されている。
上流側保持部86は、床ブラシ23の下流端側が挿入される部分であり、上流側管体本体85よりも軸寸法が短く、かつ、大径に形成されている。また、上流側保持部86には、電気掃除機11の使用状態(掃除状態)で床面側に臨む下側に、延長管22(下流側管部55)の下流端と床ブラシ23との接続を保持可能で、かつ、この保持を解除可能な吸込口体保持手段としての床ブラシ保持手段である図示しないクランプ部が取り付けられている。
上流側電線保持体87は、上流側管体本体85に沿ってこの上流側管体本体85の両端間に亘って連続する直線状に形成されており、内部に図示しない一対の電線が挿通されている。これら電線は、下流側管部55の電線75と電気的に接続されている。
そして、導光体57は、例えば透光性を有する合成樹脂などにより長尺状に形成されており、一端側(風路Wの下流側の端部側)が延長管22(の下流側管部55)の一端側である下流端側(基端側)に位置している。さらに、この導光体57は、他端側(風路Wの上流側の端部側)に形成された発光部である表示部88と、この表示部88と連続するとともに発光(表示)しない非発光部である非表示部89とを一体に有している。
表示部88は、延長管22(の下流側管部55)の軸方向(長手方向)に沿って直線状の第1表示(発光)領域である直線表示領域88aと、延長管22(の下流側管部55)の周方向に沿って円弧状に湾曲して突出した第2表示(発光)領域である湾曲表示領域88bとを一体に有しており、延長管22(の下流側管部55)の上流端側に位置している。
直線表示領域88aは、帯状に形成されており、壁部65,65間にて導光体設置部66に嵌合して位置している。また、この直線表示領域88aの下流側管体本体61側、すなわち下側には、導光体57内に導かれた光を使用者側である外方(延長管22の径方向)へと反射する図示しない光反射部が形成されている。この光反射部は、例えば左右幅方向に沿う断面三角形状の複数の溝部などにより構成されている。
湾曲表示領域88bは、下流側管体本体61の上流端側(先端側)の外側面に嵌合しており、使用者側である上側から床面側である下側へと腕状(帯状)に延びて形成されている。すなわち、この湾曲表示領域88bは、C字状に形成されている。また、この湾曲表示領域88bは、下流側保持部63の端部に位置し、外側面がこの下流側保持部63の外側面と略面一となるように位置している。さらに、この湾曲表示領域88bの被固定部である先端部88d,88dは、湾曲表示領域88bの湾曲方向に対して交差する方向、ここでは下方向へと突出しており、カバー体64と下流側管体本体61との間に挟み込まれた状態で空間部80の内部に位置している。すなわち、表示部88は、カバー体64を下流側管部55に取り付けることにより下流側管部55に対して固定されている。
また、非表示部89は、表示部88の直線表示領域88aと連続して一体に形成されており、表示部88と反対側の端部が延長管22(の下流側管部55)の基端側(下流端側)に位置している。さらに、この非表示部89の外面側には、外方への光漏れを防止するように、例えばホットスタンプ(箔押し)、めっき、あるいは蒸着などの漏光防止加工が施されている。なお、非表示部89の表示部88と反対側の端部(基端部)の端面は、発光体49(図7)に対向してこの発光体49からの光を導光体57の内部へと導く入射面となるため、漏光防止加工を施していない。
さらに、導光体57の表示部88と反対側の非表示部89の端部側(基端側)は、下流側管部55に対して任意の構成により固定することが可能であるが、光が拡散しないように、例えば固定部材としての飾りリングである固定リング90により下流側管部55に固定されている。この固定リング90は、例えば表示部88の湾曲表示領域88bと同様のC字状に形成されており、下流側管体本体61の下流端側(基端側)の外側面に嵌合している。また、この固定リング90は、固定部材被固定部である先端部がこの固定リング90の湾曲方向に対して交差する方向、ここでは下方向へと突出しており、カバー体64と下流側管体本体61との間に挟み込まれた(挟持された)状態で空間部80の内部に位置している。すなわち、固定リング90は、カバー体64を下流側管部55に取り付けることにより下流側管部55に対して固定されており、この固定リング90が下流側管部55に対して固定されることにより、導光体57の表示部88と反対側の非表示部89の端部が固定リング90と下流側管部55との間に挟持されて下流側管部55に固定されている。
また、図7に示す床ブラシ23は、延長管22(の上流側管部56)の先端側(上流端側)の上流側保持部86に一端側が連通接続される接続管91と、この接続管91の他端側に、上下方向あるいは周方向などに回動可能に接続された横長のケース体92とを備えており、このケース体92の床面に対向する下部に、接続管91の他端側と連通する図示しない吸込口が形成されている。この吸込口には、図示しない回転清掃体(回転ブラシ)が取り付けられており、この回転清掃体は、ケース体92内に取り付けられた駆動手段としての電動機93(図6)を介して回転可能となっている。この電動機93は、手元操作部27の上流端側に接続された延長管22(の上流側管部56)の上流端側に接続管91を挿入して接続した状態で、この接続管91に取り付けられた図示しない導電部材である導電ピンが延長管22(の上流側保持部86)に形成された図示しない接続挿入孔に挿入されることにより延長管22の各電線と電気的に接続される。したがって、この電動機93は、延長管22の各電線を介して手元操作部27と電気的に接続されているとともに、ホース体21内の配線を介して掃除機本体12側と電気的に接続されており、掃除機本体12側から給電されるとともに、手元操作部27の設定ボタン42によりオンオフが切り換えられ、本体制御部M(図6)により動作が制御される。
次に、上記第1の実施形態の作用を説明する。
延長管22を組み立てる際には、まず、下流側管体本体61の導光体設置部66に対して、導光体57の表示部88の直線表示領域88aおよび非表示部89を嵌合させるとともに、表示部88の湾曲表示領域88bを下流側管体本体61の上流端側の外側面に嵌合させる。
また、導光体57の非表示部89の端部を覆いつつ固定リング90を下流側管体本体61の下流端側の外側面に嵌合させる。
さらに、電線75,75および接続ピン81などを取り付けた下流側電線保持体76、および、保持クランプ73を取り付け、これらを覆いつつカバー体64を下流側管部55に固定する。このとき、導光体57の表示部88の先端部88d,88dと固定リング90の先端部とがカバー体64と下流側管部55との間に挟み込まれることで、導光体57が下流側管部55に固定される。
この後、電線を取り付けた上流側電線保持体87などを組み込んだ上流側管部56の基端側(下流端側)を、下流側管部55の先端側(上流端側)に挿入して抜け止めし、延長管22を完成する。
そして、掃除の際には、集塵部を取り付けた掃除機本体12の本体吸込口19に対して、風路形成体13を接続する。すなわち、ホース体21の接続管部26を本体吸込口19に挿入して本体クランプ31により接続を保持する。このとき、掃除機本体12側とホース体21の配線とが電気的に接続される。次いで、ホース体21の手元操作部27の上流端に、延長管22の下流端側、ここでは下流側管部55の挿入部62を挿入して接続クランプ50により接続を保持する。このとき、延長管22の接続ピン81を介して延長管22内の電線がホース体21の配線と電気的に接続されるとともに、導光体57の基端部(非表示部89の基端部)が発光体49(図7)に正対する。
また、延長管22の上流端、ここでは上流側管部56の上流側保持部86の上流端に、床ブラシ23の接続管91を挿入してクランプ部により接続を保持する。このとき、床ブラシ23側の導電ピンと延長管22側の電線とが電気的に接続される。
そして、使用者が電源コードを商用交流電源に接続し、把持部41を把持して設定ボタン42を操作すると、本体制御部M(図6)が使用者の操作に応じて電動送風機18の入力を制御する。この電動送風機18の駆動に伴い、塵埃量検出手段33も駆動する。すなわち、発光部35の発光素子35aから受光部36の受光素子36aへと光が照射され、この光の受光強度に対応した受光素子36aからの信号に基づき本体制御部Mが風路W内を通過する塵埃量を監視する状態となる。
電動送風機18の駆動により生じた負圧は、集塵部、本体吸込口19、ホース体21、延長管22を介して床ブラシ23の吸込口に作用することで、床面上の塵埃を空気とともに風路Wへと吸い込むことができる。また、使用者が床面の種類などに応じて設定ボタン42を操作することにより、本体制御部Mが電動機93を適宜駆動させ、回転清掃体により床面から塵埃を掻き出して掃除する。
風路Wへと吸い込まれた空気は吸気風となり、床ブラシ23から延長管22およびホース体21、すなわち風路W内を掃除機本体12側へと移動し、本体吸込口19から集塵部へと吸い込まれる。そして、この集塵部にて塵埃が分離された吸気風は、さらに電動送風機18へと吸い込まれ、この電動送風機18の内部を冷却した後、排気風として電動送風機18から排気され、電動送風機室を介して掃除機本体12(本体ケース15)の外部へと排気される。
ここで、床面に(所定量以上の)塵埃がある場合、すなわち風路Wを通過する吸気風に(所定量以上の)塵埃が含まれている場合には、この塵埃が発光部35の発光素子35aから発光された光を遮断することにより、受光素子36aによる受光強度が相対的に低下する。このような受光素子36aの受光強度の低下に対応した信号の変化を検出することにより、本体制御部Mは風路W内を(所定量以上の)塵埃が通過していると判断し、発光体49(図7)を発光させる。
そして、発光体49(図7)の発光は、導光体57の非表示部89の基端部の端面から入射し、表面側への光が漏光防止加工により導光体57の内部で反射されるとともに導光体57から裏面すなわち下流側管部55(の下流側管体本体61)側への光が導光体設置部66により反射されて導光体57へと戻されつつ導光体57の先端側へと導かれ、光反射部によってさらに反射されて、表示部88を発光させる。すなわち、表示部88では、延長管22(の下流側管部55)の軸方向に沿う直線表示領域88aと延長管22(の下流側管部55)の周方向に沿う湾曲表示領域88bとが発光し、使用者にはT字状の発光が目視される。したがって、床面に塵埃が(所定量以上)あることを使用者に報知できる。
また、床面に(所定量以上の)塵埃がない場合、すなわち風路Wを通過する吸気風に(所定量以上の)塵埃が含まれていない場合には、この塵埃が発光部35の発光素子35aから発光された光を遮断しないため、受光素子36aによる受光強度が相対的に増加し、このような受光素子36aの受光強度の増加に対応した信号の変化を検出することにより、本体制御部Mは風路W内を(所定量以上の)塵埃が通過していないと判断し、発光体49(図7)の発光を停止(消灯)させる。したがって、表示部88が消灯し、床面の掃除が達成されたことを使用者に報知できる。
掃除が終了すると、使用者が設定ボタン42を操作することで、本体制御部Mが電動送風機18および塵埃量検出手段33の駆動を停止させる。なお、塵埃量検出手段33は、例えば電源コードを商用交流電源に接続している間、駆動していてもよい。
上述したように、上記第1の実施形態によれば、基端側(下流端側)が手元操作部27に連結される長手状の下流側管部55の先端側(上流端側)に長手状の上流側管部56の基端側(下流端側)を進退可能に挿入し、この上流側管部56を下流側管部55に対して進退させた位置で保持する保持クランプ73の一部を覆って下流側管部55に取り付けられたカバー体64によって、導光体57の表示部88を下流側管部55に固定することにより、保持クランプ73を覆う構成を利用して導光体57を延長管22の下流側管部55に固定できる。したがって、導光体57自体に固定のための加工、例えば螺子孔などの加工を何ら施すことなく、すなわち導光体57による光の伝達効率を低下させることなく、また、導光体57を固定する工程を専用に別途必要とすることなく、導光体57を延長管22の下流側管部55に対して、容易に固定できる。
また、導光体57の一部に漏光防止加工を施すことによって非表示部89を形成することにより、導光体57を被覆する部材などを別途取り付ける作業を要することなく、導光体57の表示部88を除く部分を容易に覆うことができ、構成を簡略化して延長管22のスリム化および軽量化などを図ることができるとともに、この漏光防止加工により、導光体57の表示部88を除く部分からの外部への光漏れをより確実に防止でき、導光体57での光の伝達効率をより向上でき、表示部88での表示がより明りょうになる(表示部88がより明りょうに発光する)。
次に、第2の実施形態を図8ないし図12を参照して説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態の導光体57に代えて、導光体95を配置するとともに、この導光体95の一部を被覆部材としての導光体カバー96により覆っているものである。
導光体95は、例えば透光性を有する合成樹脂などにより長尺状に形成されており、一端側(風路Wの下流側の端部側)が延長管22(の下流側管部55)の一端側である下流端側(基端側)に位置している。さらに、この導光体95は、他端側(風路Wの上流側の端部側)に形成された発光部である表示部98と、この表示部98と連続する非表示部99とを一体に有している。
表示部98は、延長管22(の下流側管部55)の軸方向(長手方向)に沿って直線状の第1表示(発光)領域である直線表示領域98aと、延長管22(の下流側管部55)の周方向に沿って円弧状に湾曲して突出した第2表示(発光)領域である湾曲表示領域98bとを一体に有しており、延長管22(の下流側管部55)の上流端側に位置している。
直線表示領域98aは、帯状に形成されており、導光体カバー96の外部に露出している。また、この直線表示領域98aの下流側管体本体61側、すなわち下側には、導光体57内に導かれた光を使用者側である外方(延長管22の径方向)へと反射する光反射部98cが形成されている。この光反射部98cは、例えば左右幅方向に沿う断面三角形状の複数の溝部などにより構成されている。
湾曲表示領域98bは、下流側管体本体61の上流端側(先端側)の外側面に嵌合しており、使用者側である上側から床面側である下側へと腕状(帯状)に延びて形成されている。すなわち、この湾曲表示領域98bは、C字状に形成されている。また、この湾曲表示領域98bは、下流側保持部63の端部に位置し、外側面がこの下流側保持部63の外側面と略面一となるように位置している。さらに、この湾曲表示領域98bの被固定部である先端部98d,98dは、湾曲表示領域98bの湾曲方向に対して交差する方向、ここでは下方向へと突出しており、カバー体64と下流側管体本体61との間に挟み込まれた状態で空間部80の内部に位置している。すなわち、表示部98は、カバー体64を下流側管部55に取り付けることにより下流側管部55に対して固定されている。
また、非表示部99は、表示部98の直線表示領域98aと連続して一体に長手状に形成されており、導光体カバー96の内部に挿通されて、表示部98と反対側の端部が延長管22(の下流側管部55)の基端側(下流端側)に位置している。さらに、この非表示部99は、壁部65,65の内方にて下流側管体本体61の外側面からリブ状に突出する突出壁部101の間に形成された導光体設置部102に嵌合して配置されている。
各突出壁部101は、各下流側管体本体61の上流端近傍から下流端近傍に亘って直線状に形成されている。したがって、導光体設置部102は、延長管22(の下流側管体本体61)、すなわち風路Wの軸方向(長手方向)に連続して溝状に形成されている。
また、導光体設置部102は、例えば反射率が周囲の部分よりも相対的に高い色、例えば白色、あるいは白色に近似した色などに着色されており、導光体95からの光を導光体95へと反射させて戻すことにより、導光体95の外部への光の拡散を防止している。
なお、導光体95の表示部98と反対側の非表示部99の端部側(基端側)は、下流側管部55に対して任意の構成により固定することが可能であるが、光が拡散しないように、例えば上記第1の実施形態の固定リング90により導光体カバー96とともに下流側管部55に固定されている。すなわち、固定リング90が下流側管部55に対して固定されることにより、導光体95の表示部98と反対側の非表示部99の端部および導光体カバー96の端部が固定リング90と下流側管部55との間に挟持されて下流側管部55に固定されている。
また、導光体カバー96は、下流側保持部63と挿入部62との間に亘って長手状に形成されており、例えば反射率が相対的に高い色、例えば白色、あるいは白色に近似した色などに着色されており、導光体95から外部へと漏れた光を反射させることで導光体95へと光を戻して、導光体95による光の伝達効率を向上している。さらに、この導光体カバー96は、下流側保持部63側である先端側の外面側である上側が軸方向に沿って切り欠かれた切欠部96aとなっている。この切欠部96aには、導光体95の表示部98の直線表示領域98aが嵌合している。また、この導光体カバー96の切欠部96aの底部96bは、板状に形成されており、切欠部96aに嵌合した導光体95の表示部98の直線表示領域98aと下流側管部55の外側面との間に位置している。さらに、切欠部96aには、図示しない開口が形成されており、この開口には、導光体95の非表示部99が挿通されている。すなわち、導光体カバー96は、導光体95の非表示部99のみを覆う一方で表示部98により切欠部96aの底部96bが挟み込まれている。換言すれば、導光体カバー96は、導光体95の表示部98により延長管22の下流側管部55に固定されているとともに導光体95の非表示部99を覆っている。また、導光体カバー96の下端部は、各壁部65と各突出壁部101との間に形成された溝状の保持溝部であるカバー保持溝部105に嵌合し、下流側管部55に対して、導光体95とともに固定リング90により固定されている。
そして、延長管22の組み立ての際には、まず、導光体95の表示部88の直線表示領域98aを導光体カバー96の切欠部96aに嵌合させ、導光体95の非表示部99を導光体カバー96の内部に位置させた状態で、これら導光体95と導光体カバー96とを、下流側管体本体61に対して取り付ける。このとき、導光体95の非表示部99を、導光体設置部102に嵌合させるとともに、導光体カバー96の下端部を、カバー保持溝部105に嵌合させる。
また、導光体95の非表示部99の端部を覆いつつ固定リング90を下流側管体本体61の下流端側の外側面に嵌合させる。
さらに、電線75,75および接続ピン81などを取り付けた下流側電線保持体76、および、保持クランプ73を取り付け、これらを覆いつつカバー体64を下流側管部55に固定する。このよき、導光体95の表示部98の先端部98d,98dと固定リング90の先端部とがカバー体64と下流側管部55との間に挟み込まれることで、導光体95および導光体カバー96が下流側管部55に固定される。
この後、電線を取り付けた上流側電線保持体87などを組み込んだ上流側管部56の基端側(下流端側)を、下流側管部55の先端側(上流端側)に挿入して抜け止めし、延長管22を完成する。
導光体95は、ホース体21の手元操作部27の上流端に、延長管22の下流端側、ここでは下流側管部55の挿入部62を挿入して接続クランプ50により接続を保持することで、非表示部99の基端部の端面が発光体49に正対する。そして、床面に(所定量以上の)塵埃がある場合、すなわち風路Wを通過する吸気風に(所定量以上の)塵埃が含まれていることを塵埃量検出手段33が検出した場合には、本体制御部Mが発光体49を発光させることで、この発光が導光体95の非表示部99の基端部の端面から入射し、導光体95の先端側へと導かれ、光反射部98cによって反射されて、表示部98を発光させる。すなわち、表示部98では、延長管22(の下流側管部55)の軸方向に沿う直線表示領域98aと延長管22(の下流側管部55)の周方向に沿う湾曲表示領域98bとが発光し、使用者にはT字状の発光が目視される。したがって、床面に塵埃が(所定量以上)あることを使用者に報知できる。
また、床面に(所定量以上の)塵埃がない場合、すなわち風路Wを通過する吸気風に(所定量以上の)塵埃が含まれていないことを塵埃量検出手段33が検出した場合には、本体制御部Mが発光体49の発光を停止(消灯)させる。したがって、表示部88が消灯し、床面の掃除が達成されたことを使用者に報知できる。
このように、上記第2の実施形態によれば、導光体95の表示部98を除く部分である非表示部99を導光体カバー96によって覆うことにより、導光体95の表示部98を除く部分からの外部への光漏れをより確実に防止できるとともに、この導光体カバー96にて導光体95から外部へと漏れた光を反射して導光体95へと戻すことで、導光体95での光の伝達効率をより向上でき、表示部98での表示がより明りょうになる(表示部98がより明りょうに発光する)。
そして、以上説明した各実施形態によれば、一端側である基端側が延長管22の基端側(下流端側)に位置し、他端側である先端側に表示部88,98を有し、延長管22の基端側(下流端側)をホース体21の手元操作部27に連結した状態で発光体49の発光を基端側から表示部88,98へと導く導光体57,95を備え、表示部88,98を、延長管22の周囲に沿って湾曲状に突出させてその先端側をこの延長管22に固定することにより、例えば延長管に専用の配線などを施して表示部を配置する構成などと比較して、導光体57,95(表示部88,98)の構成を簡略化でき、取り付けが容易になるとともに、表示部88,98を周方向に広げることができる。特に、電気掃除機11においては、掃除の際に把持部41を把持した使用者が床ブラシ23などを床面上で走行させる際に、把持部41を捻る操作をすることがあるので、表示部88,98を延長管22の周方向に広げることで、使用者の視認性を向上できる。
なお、上記各実施形態において、手元操作部27は、把持部41を有するものの他に、例えば円筒状に形成して手元操作部27自体を把持する構成としてもよい。この場合には、この手元操作部27に設定ボタン42を配置することで、上記各実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、商用交流電源により給電する電気掃除機11だけでなく、例えば二次電池などの電池により給電する電気掃除機11でも同様に対応できる。
さらに、発光体49が発光する所定の状態としては、例えば集塵部に所定量以上の塵埃が捕集された状態、あるいは本体集塵室に集塵部が取り付けていない状態などの異常状態など、任意に設定できる。これらの状態は、それぞれ状態検出手段として配置したセンサなどにより検出し、この検出に対応して本体制御部Mにおいて発光体49の発光を制御すればよい。
そして、電気掃除機11としては、キャニスタ型に限らず、例えば床ブラシ23を縦長の掃除機本体12の下部に接続し掃除機本体12に対してホース体21および延長管22を着脱可能としたアップライト型の電気掃除機などでも対応して用いることができる。