JP5537091B2 - 電力変換装置およびこれを用いた前照灯と車両 - Google Patents

電力変換装置およびこれを用いた前照灯と車両 Download PDF

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Description

本発明は、DC電源を受けてコイルとスイッチ素子を介して負荷へDC出力を供給する電力変換装置およびこれを用いた前照灯と車両に関するものである。
近年、さまざまな商品のグローバル化が広がり、電力変換装置の分野においても同様の傾向にある。これにより、各国の電源電圧に対応する必要が生じている。また、同時に負荷も多様化している。特にLED点灯装置の分野では、その傾向が顕著である。同一のLEDを用いる場合であっても、複数のLEDの接続形態(直列/並列/直並列)により、トータルの順電圧Vfや順電流Ifが大きく異なり、幅広い出力電圧や出力電流への対応が求められている。たとえば、直列接続されたLEDを定電流制御にて点灯させるLED点灯装置では、直列接続されたLEDの個数が異なる毎にLED点灯装置の品番が存在する。
このような事情により、負荷を検知して自動的に出力を切替える電力変換装置が求められるが、さまざまな負荷があるために判別が非常に困難である。そこで、出力のLED個数(出力電圧、出力電力)に応じて手動設定により制御を切替えることにより、異なる定格出力に対応する複数のLED点灯装置を同一の基板を用いて実現する回路がある。
図23に従来例の回路構成を示す。バッテリから供給される直流電圧を、光源となるLED4を点灯させることの出来る電圧へDC/DCコンバータ2で昇降圧する。本例ではDC/DCコンバータ2の例としてフライバック回路を用いている。フライバック回路は、トランスT1、スイッチ素子SW1、ダイオードD1、平滑コンデンサC2から構成されている。平滑コンデンサC2の電圧を光源となるLED4へ印加することで点灯させている。
本例のLED点灯装置は、LED4を定電流制御により点灯させており、その制御にマイコン10を用いている。LED4の負荷電圧と負荷電流の値を、検出回路3の抵抗R1〜R3を用いて検出し、電圧検出回路7及び電流検出回路8を介してマイコン10に入力する。マイコン10はそれらを平均化処理部11と12でそれぞれ平均化する。
LED電流については、平均化した検出電流値とランプ電流指令値設定部14に有するLED電流指令値を比較演算部13により比較して同一となるように、一次側電流指令値Icを出力する。LED電圧については、平均化した検出電圧値とランプ電圧上下限設定部16の設定値を比較して動作停止判断部15によりゲート18の開閉を制御する。動作許可時にはドライブ回路5に対してON信号発生部19より周期的なON信号を出力するが、動作停止時にはON信号を遮断する。DC/DCコンバータ2への駆動信号は、マイコン10よりのON信号を受けてドライブ回路5の出力がHighとなり、DC/DCコンバータ2の1次側電流検出値Idとマイコン10よりの1次側電流指令値Icの比較によりドライブ回路5の出力をLowとするタイミングを決定している。以上の構成によりLED4の定電流制御を実現している。
図23の負荷は5個のLEDの直列接続とした。定電流制御であれば、図24に示すように、個数の違うLED4a,4b,4cを点灯させる際にも利用可能である。しかし、接続されるLEDの個数によっては、ランプ電圧上下限設定部16の設定範囲を越えるために動作停止してしまうことがある。逆に、ランプ電圧上下限設定部16そのものを削除すると、LED4の異常(開放または短絡など)を検出することができなくなる。そこで、抵抗R4,R4’、R5,R5’、R6,R6’を用いてマイコン10の2値入力判別ポートをHigh/Lowに切り替えることにより、負荷のLED4の直列個数をマイコン10へ認識させて、それに応じてランプ電圧の上下限を設定している。これにより共通の回路基板を用いて、異なる負荷へ対応可能な点灯装置を実現することを可能としている。
なお、特許文献1や特許文献2によれば、ランプ電力の異なる複数種の光源を適正に点灯させることができる光源点灯装置をDC−DCコンバータの制御により実現する技術が提案されているが、コイルの巻数を変更するものではなかった。
特開2001−230089号公報 特開2001−210490号公報
従来の技術では、対応する負荷の定格電圧に応じて、トランスの1次側電流と2次側電流の波形は図25のように異なった波形となる。ここでは、トランスT1の巻数比が1:3、出力電流は0.7A、電源電圧は12Vの状態で出力電圧を24V、36V、48Vに対応した3種の点灯装置を同一基板を用いて実現した場合を考慮している。一般にトランスはデューティを50%で駆動した場合の効率が最も高いが、デューティは上記の4値で定まるため、出力電圧に応じて点灯装置の効率が変化してしまう。また、制御方式を電流臨界モードとした場合、トランスに流れる電流の不連続な点が無くなり、効率は向上するが、図26のような波形となり、同様の理由で出力電圧に応じて効率が変化してしまう。
近年は点灯装置の小型化が進み、点灯装置の温度上昇幅が拡大してきている。効率の悪化が温度上昇につながり、それが更に効率の悪化につながるといった悪循環に陥り、点灯装置が破壊してしまうという問題が発生する。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電力変換装置のスイッチング動作を電源電圧や負荷電圧によらず高効率な状態とすることにより、異なる負荷、異なる電源による回路効率の変化を抑制し、高効率で動作可能な電力変換装置を内部構成を共通化して実現することを課題とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1、図2、図5、図6、図7(b)に示すように、DC電源を受けコイルとスイッチ素子SW1を介して負荷へDC出力を供給する電力変換装置において、前記コイルの両端同士以外の少なくとも2点が短絡手段(抵抗R7,R8,R9あるいは抵抗R10,R11,R12)により接続可能となっており、前記少なくとも2点のうちの1点は、前記短絡手段の一端に接続され、前記短絡手段の他端が前記DC電源、前記スイッチ素子SW1もしくは前記負荷と接続され、前記負荷への出力電圧を検出する検出部(3,7)を有し、所定のスイッチング条件で前記スイッチ素子SW1を駆動した際の前記出力電圧の値(図7(c)の時刻t1の値)により前記短絡手段の接続状態を検知することを特徴とするものである。
本願の別の第1発明は、上記の課題を解決するために、図1、図5に示すように、DC電源を受けコイルT1とスイッチ素子SW1を介して負荷へDC出力を供給する電力変換装置において、前記コイルT1の両端以外の少なくとも2点が短絡手段(抵抗R7,R8,R9あるいは抵抗R10,R11,R12)により接続可能となっており、前記少なくとも2点が異なる複数の短絡手段(抵抗R7,R8,R9あるいは抵抗R10,R11,R12)の一端に接続され、前記複数の短絡手段の他端が接続され、前記コイルは前記DC電源もしくは負荷と少なくとも前記短絡された他端を介して接続されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の電力変換装置において、図1、図5に示すように、前記コイルは変圧器を構成し、前記短絡手段(抵抗R7,R8,R9あるいは抵抗R10,R11,R12)により前記変圧器の変圧比を変更することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の電力変換装置において、図1に示すように、前記短絡手段(抵抗R7,R8,R9)は、前記変圧器の巻数の多い側の巻数を変更することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置において、図19に示すように、回路部品を搭載した3層以上の回路基板を有し、前記コイルの巻線は、図20に示すように、前記回路基板と一体化した構成であり、前記短絡手段(0Ω抵抗)は前記回路基板の表層に形成された前記コイルの巻数を変更することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の電力変換装置において、前記短絡手段を前記負荷に応じて接続し、図3(a)〜(c)に示すように、前記負荷の定格条件において電源電圧に対する出力電圧の比率が大きいほど昇圧比を大きくすることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の電力変換装置において、前記短絡手段を前記負荷に応じて接続し、図3(a)〜(c)に示すように、前記DC電源と前記DC出力の定格付近において前記スイッチ素子のデューティが50%に近くなるように前記短絡手段を接続することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の電力変換装置において、図3(a)〜(c)に示すように、前記スイッチ素子と前記コイルの一次巻線とは、直列回路を形成し、前記スイッチ素子は前記コイルの二次巻線の電磁エネルギー放出完了時にオンとなる電流臨界モードにて駆動されることを特徴とする。
本願の別の第2発明は、本願の別の第1発明に記載の電力変換装置において、図2または図6に示すように、負荷への出力電圧及び/又は出力電流を検出する検出部(3,7,8)を有し、図7(b)に示すように、所定の条件で前記スイッチ素子SW1を駆動した際の出力電圧及び/又は出力電流の値(図7(c)の時刻t1の値)により前記短絡手段の接続状態を検知することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の電力変換装置において、前記検出部による前記短絡手段の接続状態の検知は、図7(b),(c)に示すように、電力変換動作の開始時に行うことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の電力変換装置において、不揮発性の記憶装置(例えばEEPROM)を有し、図9に示すように、前記記憶装置に前記短絡手段の状態が記憶されていない場合には、前記短絡手段の接続状態を検知して、その結果を前記記憶装置に記憶させ、前記記憶装置に前記短絡手段の接続状態が記憶されている場合には、その記憶されている接続状態に応じて、前記負荷へ出力を供給する前記スイッチ素子の駆動条件を設定することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の電力変換装置において、図2、図6、図12、図24に示すように、前記負荷が半導体光源であることを特徴とする。
請求項11の発明は、前記負荷が車両用の前照灯であり、請求項1〜10のいずれかに記載の電力変換装置を具備したことを特徴とする前照灯である(図21)。
請求項12の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の電力変換装置もしくは請求項11記載の前照灯を搭載した車両である(図22)。
本発明によれば、接続される負荷に応じて、ジャンパや0Ω抵抗のような短絡手段を用いてコイルのインダクタンス値を変更することにより、電力変換装置のスイッチング動作を負荷状態によらず高効率な状態とすることができる。これにより、異なる負荷接続による回路効率の変化を抑制し、高効率で動作可能な電力変換装置を内部構成を共通化して実現することが可能となる。
本発明の実施形態1の要部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の全体構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の動作波形図である。 本発明の実施形態1に用いる基板の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態2の要部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の全体構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の動作波形図である。 本発明の実施形態2の動作波形図である。 本発明の実施形態2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の一変形例の動作波形図である。 本発明の実施形態3の要部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態3の全体構成を示す回路図である。 本発明の実施形態3の一変形例を示す回路図である。 本発明の実施形態3の他の変形例を示す回路図である。 本発明の実施形態3の別の変形例を示す回路図である。 本発明の実施形態4に用いるトランスの斜視図である。 本発明の実施形態4の端子部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態4の端子部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態5に用いる基板の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態5に用いるトランスの巻線構造を示す説明図である。 本発明の実施形態6の車両用前照灯の断面図である。 本発明の実施形態7の車両の配線状況を示す説明図である。 従来例の電力変換装置の全体構成を示す回路図である。 従来例または本発明の負荷となる半導体光源の回路図である。 従来例を不連続モードで動作させたときの動作波形図である。 従来例を電流臨界モードで動作させたときの動作波形図である。
(実施形態1)
本発明の実施形態1の回路構成を図1と図2に示す。図1は要部構成、図2は全体構成を示している。図2に示す点灯装置1の入力接続部には、車載用バッテリ等の入力直流電源が接続されている。端子GNDはグランドに接続されており、端子EはLowビームスイッチ電源、つまりLowビームスイッチをONしたときに給電される直流電源に接続されている。点灯装置1の出力接続部には、負荷である光源としてのLED4が接続されている。ここでは、LED4は複数個の発光ダイオードを直列接続した回路であり、後述の図21に示すように、車の前照灯に搭載されて、図22に示すように、すれ違いビームなどに用いられる。
点灯装置1の入力接続部には、コンデンサC1が並列接続されている。コンデンサC1には、DC−DCコンバータ2の入力端子が接続されている。点灯装置の出力接続部には、DC−DCコンバータ2の出力端子が検出回路3を介して接続されている。検出回路3は、抵抗R1,R2の分圧回路によりDC−DCコンバータ2の出力電圧を検出し、オペアンプ等よりなる電圧検出回路7を介してマイコン10に伝達する。また、抵抗R3によりDC−DCコンバータ2の出力電流を検出し、オペアンプ等よりなる電流検出回路8を介してマイコン10に伝達する。マイコン10はA/D変換入力端子を備えており、電圧検出回路7、電流検出回路8から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込む。取り込まれたデジタル信号は平均化処理部11、12により平均化される。マイコン10の詳細は後述する。
DC−DCコンバータ2の詳細な構成を図1に示す。入力コンデンサC1には、トランスT1の1次巻線TP1とスイッチ素子SW1の直列回路が接続されている。スイッチ素子SW1はMOSFET等よりなり、制御信号に応じて高周波でON/OFF制御される。トランスT1の2次巻線TS1には、ダイオードD1を介して出力コンデンサC2が接続されている。トランスT1の1次巻線TP1と2次巻線TS1の巻き方向は黒丸で図示したように設定されている。このため、スイッチ素子SW1がONのとき、ダイオードD1は逆阻止状態となる。1次側電流(スイッチ素子SW1のドレイン電流)は直線的に上昇し、トランスT1に電磁エネルギーが蓄積される。スイッチ素子SW1がOFFすると、トランスT1の逆起電力によりダイオードD1は導通状態となり、トランスT1の蓄積エネルギーを出力コンデンサC2に放出する。
図1に示すように、トランスT1の2次巻線TS1には複数のタップが設けられており、抵抗R7,R8,R9のいずれか1つを短絡し、他の2つを開放することにより、2次巻線TS1の巻数を3段階に設定することができる。図2では2次巻線TS1の巻数を設定した後の状態を図示している。
本実施形態では、スイッチ素子SW1としてMOSFETを用いている。MOSFETはON状態において、ドレイン−ソース間抵抗がオーミック抵抗となることが知られている。このため、ON状態のスイッチ素子SW1のドレイン端子には、1次側電流(スイッチ素子SW1のドレイン電流)に比例する電圧が発生する。この電圧をオペアンプ等よりなる1次側電流検出回路6により検出し、1次側電流検出値Idとして出力する。
また、本実施形態の1次側電流検出回路6は、臨界電流モードの制御を実現するために、スイッチ素子SW1がOFF状態のときにも、スイッチ素子SW1のドレイン電圧を監視している。スイッチ素子SW1がOFF状態になると、トランスT1の蓄積エネルギーによりトランスT1の1次巻線TP1にも逆起電力が発生するので、スイッチ素子SW1のドレイン電圧は上昇する。このドレイン電圧が入力端子Eからの入力直流電圧よりも高い期間は、トランスT1の蓄積エネルギーの放出が続いている期間である。トランスT1の蓄積エネルギーの放出が終了し、トランスT1の逆起電力が無くなると、スイッチ素子SW1のドレイン電圧は入力端子Eからの入力直流電圧と同電位まで低下する。本実施形態の1次側電流検出回路6は、スイッチ素子SW1がOFF状態のときに、スイッチ素子SW1のドレイン電圧を監視して、ドレイン電圧が低下するタイミングを検出することにより、トランスT1の蓄積エネルギーの放出タイミングを判定し、2次側電流吐出し信号Ieとしてマイコン10に伝達する。
マイコン10では、2次側電流吐出し信号を受信すると、ON信号発生部17がON信号を出力する。動作停止判断部15がゲート18の信号通過を許可している場合には、ON信号によりドライブ回路5のフリップフロップFFをセットして、スイッチ素子SW1をON状態とする。マイコン10は、ドライブ回路5のコンパレータCPに対して1次側電流指令値Icをアナログ信号として出力している。DC−DCコンバータ2の1次側電流検出回路6により検出される1次側電流検出値Idが1次側電流指令値Icに達すると、ドライブ回路5のコンパレータCPの出力が反転し、フリップフロップFFをリセットして、スイッチ素子SW1をOFF状態とする。以下、同じ動作を繰り返すことにより、スイッチ素子SW1は高周波でON/OFFされる。
本実施形態では、スイッチ素子SW1を電流臨界モードにて制御するために、1次側電流検出回路6から2次側電流吐出し信号Ieを出力させて、マイコン10へ入力している点が従来例(図23)とは異なっている。ここで、電流臨界モードとは、トランスT1に蓄積された電磁エネルギーが放出完了した時点でスイッチ素子SW1がオンするモードであり、効率が高い動作モードである。図23の従来例におけるON信号発生部19は、単なる自走式の高周波発振回路であり、スイッチ素子SW1を周期的にONさせる信号を出力しているに過ぎない。これに対して、図2のON信号発生部17は、1次側電流検出回路6から2次側電流吐出し信号Ieを受けて、トランスT1に蓄積された電磁エネルギーが放出完了した時点でスイッチ素子SW1のON信号を出力する。
スイッチ素子SW1のON信号は、動作停止判断部15がゲート18の信号通過を許可している場合にドライブ回路5に伝達される。検出回路3の出力を受けて電圧検出回路7により検出され、平均化処理部11により平均化されたランプ電圧が、ランプ電圧上下限設定部16に設定された上限値よりも高くなると、動作停止判断部15はゲート18の信号通過を禁止する。これによりDC−DCコンバータ2は発振動作を休止し、出力コンデンサC2の電圧がランプ電圧上限値を越えないように制御している。出力コンデンサC2の電圧が低下して、ランプ電圧上下限設定部16に設定された下限値よりもランプ電圧が低くなると、動作停止判断部15はゲート18の信号通過を許可する。これによりDC−DCコンバータ2は発振動作を再開し、出力コンデンサC2の電圧がランプ電圧下限値を下回らないように制御している。
また、検出回路3の出力を受けて電流検出回路8により検出され、平均化処理部12により平均化されたランプ電流は、ランプ電流指令値設定部14に予め設定されたランプ電流指令値と比較演算部13により比較演算される。ランプ電流の検出値が指令値よりも小さい場合には、比較演算部13は1次側電流指令値Icを増大させる。この場合、1次側電流検出値Idが1次側電流指令値Icのレベルに達するまでの時間が長くなるから、スイッチ素子SW1のON時間は増大する。反対に、ランプ電流の検出値が指令値よりも大きい場合には、比較演算部13は1次側電流指令値Icを減少させる。この場合、1次側電流検出値Idが1次側電流指令値Icのレベルに達するまでの時間が短くなるから、スイッチ素子SW1のON時間は短縮される。これにより、ランプ電流の検出値がランプ電流指令値と一致するようにスイッチ素子SW1のON時間がPWM制御される。
マイコン10の制御電源電圧は、三端子レギュレータ等の制御電源生成部9を介して供給されている。点灯装置1の入力電圧である車載用バッテリ等の電圧が変動しても制御電源生成部9の出力電圧は安定化されている。このマイコン10の制御電源電圧を抵抗R4,R4’、R5,R5’、R6,R6’の分圧回路により分圧して、ランプ電圧上下限設定部16に入力している。ランプ電圧上下限設定部16の入力ポートはHigh又はLowの2値判別ポートである。何れか1つの入力ポートと、他の2つの入力ポートの状態を異ならせることにより、ランプ電圧を3段階に設定することができる。例えば、抵抗R4,R5,R6のいずれか1つを短絡し、他の2つを開放することにより、トランスT1の2次巻線TS1の設定に合わせてランプ電圧を設定できる。なお、抵抗R4,R5,R6を設定するためのジャンパと抵抗R7,R8,R9を設定するためのジャンパを同一の部材で構成すれば、トランスT1の2次巻線TS1の設定と、ランプ電圧の設定とが不整合となることを防止できる。
本実施形態の構成を用いて、抵抗R7,R8,R9のどれか一つを短絡する(その他は開放する)ことにより、フライバック回路に使用しているトランスT1の昇圧比を1:4、1:3、1:2のように変更することが可能となる。出力電圧が高い(出力電力が大きい)負荷を接続する点灯装置の場合ほど、昇圧比を大きくする。もしくは、(定格出力電圧/定格電源電圧)の比率が大きいほど、トランスT1の昇圧比を大きくすることにより、スイッチ素子SW1のONデューティを50%に近づけることが可能となる。
本実施形態では、定格電源電圧:12V、出力電流:0.7A、出力電圧24Vの点灯装置の場合は昇圧比を1:2とし、定格電源電圧:12V、出力電流:0.7A、出力電圧36Vの点灯装置の場合は昇圧比を1:3とし、定格電源電圧:12V、出力電流:0.7A、出力電圧48Vの点灯装置の場合は昇圧比を1:4とする。この場合、昇圧比と巻数比は同値となり、昇圧比=(定格出力電圧/定格電源電圧)の関係が成立する。
このように、抵抗R7,R8,R9を乗せ換えることにより、図3に示すように、ONデューティが50%にて、負荷電圧が24V,36V,48Vの負荷をいずれも電流臨界モードにて点灯することが可能となる。これにより、負荷に応じた効率の変化が少ない、高効率な点灯回路を、回路部品を共通化して実現することが可能となる。
定格電源電圧や定格出力電圧は、電源や出力の状態に応じてばらつきを有する。例えば車載用を例にとると、電源電圧Vinはバッテリの電圧となるため、6V〜20Vの範囲で変化すると言われている。また、出力電圧VoutもLEDの順方向電圧がばらつくため、±3割程度はばらつくと考えないといけない。このため、常時デューティ50%での駆動とすることは困難であるが、定格条件にてデューティがより50%に近づくように昇圧比を設定することで、負荷に応じた効率の変化を最も少なくすることができる。
また、点灯装置が高温になった際等、点灯装置の破壊を防ぐために出力電力を低減する必要が発生することがある。このような場合、LEDは出力電力を低減しても出力電圧の変化が少なく、スイッチング条件の変化が少ないため、負荷をLEDとすることにより、本発明の効果をより有効に活用できる。
図4に本実施形態の回路構成を搭載した回路基板を示す。トランスT1の2次巻線の分割部よりトランスT1の端子へと接続して、かつ、それぞれの端子をトランスT1の片側へ横方向に並べている。また、トランスT1が実装される基板上には、上述の端子列と平行に、抵抗R7,R8,R9を設けている。
これにより、基板上の二次側の電流ループ(2次巻線TS1→ダイオードD1→出力コンデンサC2→2次巻線TS1)を短くすることが可能となり、回路効率を向上させ、かつ輻射ノイズを低減することが可能となる。
本実施形態では、トランスT1の2次巻線TS1を3分割した例を示したが、何分割にしても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
本実施形態では、出力電圧の情報(トランスT1の巻数比の情報)を抵抗R4,R4’、R5,R5’、R6,R6’にて検出しているが、マイコン内部やマイコン外部に設けたEEPROMのような記憶素子に記憶させておいても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
本実施形態では、負荷をLEDとした点灯装置として記載したが、負荷がハロゲンランプや放電灯であったり、もしくは他の機器が接続される(高い入力電圧が必要な機器を接続するためのコンバータとして使用する)場合にも同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
本実施形態では、定格出力電圧が異なる場合について説明したが、定格電源電圧が異なる点灯装置を実現する場合(例えば、定格電源電圧が12Vと24Vと48V等)にも同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
(実施形態2)
本実施形態の回路構成を図5と図6に示す。図5は要部構成、図6は全体構成を示している。実施形態1と同じ構成には同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。実施形態1と異なる点を以下に示す。
実施形態1では、DC/DCコンバータ2のトランスT1の2次巻線TS1を3分割していたものを、本実施形態では、1次巻線TP1の3分割に変更している。1次側のスイッチ素子SW1とトランスT1の1次巻線TP1との接続を上述の3分割した点のいずれからも接続可能なように短絡手段(ジャンパ)として、抵抗R10,R11,R12を設けている。
本実施形態の構成を用いて、抵抗R10,R11,R12のどれか一つを短絡し、その他は開放することにより、フライバック回路の使用しているトランスT1の巻数比を2:8(すなわち1:4)、3:8、4:8(すなわち1:2)に変更することが可能となる。
出力電圧が高い(出力電力が大きい)負荷を接続する点灯装置の場合ほど巻数比を大きくする、もしくは、(出力電圧/電源電圧)の比率が大きいほど、トランスT1の巻数比を大きくすることにより、ONデューティを50%に近づけることが可能となり、負荷に応じた効率の変化の少ない、高効率な点灯回路を、回路部品を共通化して実現することが可能となる。
また、本実施形態では、負荷の出力電圧をマイコン10へ伝えるための抵抗(R4、R4’、R5、R5’、R6、R6’)を削除している。代わりに、図7(a)に示すように、Lowビームスイッチ電源を投入した時に、図7(b)に示すように、所定のスイッチング条件にてスイッチ素子SW1を駆動する(図中の巻線状況検出処理)。これにより、図8(b)のトランスT1の1次側電流波形に示すように、巻数(インダクタンス値)に応じて電流波形が変化し、出力側へ供給する電力が変化する。これにより、図7(c)に示すように、LEDへの出力電圧の上昇の仕方は、抵抗R10,R11,R12の接続状態に応じて変化する。
マイコン10は、図7(c)の時刻t1のタイミングで上記出力電圧値を検出することにより、トランスT1の1次側の抵抗R10,R11,R12の接続状態(換言すれば出力の負荷電圧が何Vか)を検出することができ、それに応じてランプ電圧の上下限値を設定して制御することが可能となる。
以上のような制御を実施することにより、負荷の出力電圧をマイコン10へ伝えるための抵抗(R4、R4’、R5、R5’、R6、R6’)を削除することが可能となり、さらなる点灯装置の低コスト化と小型化を実現することが可能となる。また、一度動作させることにより回路定数(インダクタンス値等)のばらつきを検出することも可能であり、それにより最適な制御を行うことも可能である。
本実施形態にて示した巻線状況の検出処理は、2次巻線の巻数をジャンパ手段により変更する実施形態1の場合に適用しても同様の効果を得ることが出来ることは言うまでもない。
本実施形態では、負荷電圧の検出を所定時刻t1の電圧値にて判断したが、出力電圧の傾きを検出したり、あるいは第1の時刻から第2の時刻までの電圧の変化幅等々で判断しても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
本実施形態ではトランスT1の1次巻線TP1を3分割しているが、何分割にしても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
(実施形態2’)
図9は実施形態2の一変形例の動作説明のためのフローチャートである。上述の実施形態2では、図7に示すように、Lowビームスイッチ電源が入力されるたびに巻線状況の検出処理を行っている。巻線状況の検出処理は昇圧比によらず不連続動作(図25参照)となるように設定しているため、大きな出力に設定することはできない。このため、図7(d)に示したように、LEDへの出力電流の立ち上がりが遅くなる。そこで、記憶装置(EEPROMや、マイコンに内蔵されているフラッシュROM等)を利用して、動作開始時に記憶装置に負荷定格電圧が記憶されている場合はそれに応じて制御し、記憶装置に負荷定格電圧が記憶されていない場合は巻線状況の検出処理を行って、記億装置に記憶させた後に巻線状況に応じた定電流制御を行う。動作開始時のフローを図9に示す。
これにより、図10(d),(e)に示したように、一度負荷定格電圧を検出した後は、図10(b),(c)に示したように、Lowビームスイッチ電源が入力されれば即座に定電流制御を開始することができる。したがって、Lowビームスイッチ電源が入力されるたびの遅れ時間を防止することが可能となる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3の回路構成を図11と図12に示す。図11は要部構成、図12は全体構成を示している。実施形態1と同じ構成には同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。実施形態1と異なる点を以下に示す。
DC−DCコンバータ2に、オートトランス方式の昇圧回路を用いている。オートトランスT1の2次側コイルTS1の一部を短絡するジャンパJMP1を設けている。ジャンパJMP1の有無をマイコン10へ伝えるための抵抗R4、R4’、R5、R5’、R6、R6’を抵抗R13,R13’、R14,R14’に変更している。なお、ジャンパJMP1を短絡するときはジャンパJMP2を開放し、ジャンパJMP1を開放するときはジャンパJMP2を短絡する。
本構成を用いて、ジャンパJMP1、JMP2の有無を変更することにより、オートトランス回路の昇圧比を変更することが可能となる。出力電圧が高い(出力電力が大きい)場合の昇圧比を大きくする、もしくは(出力電圧/電源電圧)の比率が大きいほど、オートトランス回路の昇圧比を大きくすることにより、負荷の電圧に応じた効率の変化の少ない高効率な点灯回路を、回路部品を共通化して実現することが可能となる。
本実施形態ではオートトランス方式の昇圧回路を用いたが、図13に示した昇圧チョッパ回路、図14に示した降圧チョッパ回路、もしくはその他のDC/DCコンバータ回路(SEPIC、Cuk等)においてもジャンパJMP1,JMP2によりコイルのインダクタンス値を切り替えることにより、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
また、図15に示すような昇降圧タイプの電子バラストのDC/DCコンバータ部にも用いることができることは言うまでもない。図15の回路では、商用交流電源Vsをフィルタ回路(コンデンサCf、ラインフィルタLF、インダクタLo、コンデンサCo)を介してダイオードブリッジDBにより全波整流した脈流電圧を前段の昇圧チョッパ部(図13と同等の構成)により力率改善しながら昇圧し、後段の降圧チョッパ部(図14と同等の構成)によりLED4の定格電圧に適合する直流電圧まで降圧するように動作する。
図15の昇圧チョッパ部の動作は周知であり、スイッチ素子SW1がONのとき、インダクタL1にエネルギーが蓄積され、スイッチ素子SW1がOFFのとき、インダクタL1の蓄積エネルギーによる起電力がダイオードブリッジDBの出力電圧と重畳されて、ダイオードD1を介して平滑コンデンサC2に昇圧された直流電圧が充電される。商用交流電源Vsは100Vとは限らず、国によっては220Vということもあるが、本発明の構成によりインダクタL1の巻数を設定することにより最も効率の良い電力変換が可能となる。具体的には、図13に例示したようにジャンパJMP1,JMP2の一方を短絡し、他方を開放すれば良い。
図15の降圧チョッパ部の動作も周知であり、スイッチ素子SW2がONのとき、平滑コンデンサC2からスイッチ素子SW2、インダクタL2を介して出力コンデンサC3が充電され、スイッチ素子SW2がOFFのとき、インダクタL2の蓄積エネルギーによる回生電流がダイオードD2を介して出力コンデンサC3に放出される。LED4の定格電圧はLEDの種類や接続個数に応じて異なるが、本発明の構成によりインダクタL2の巻数を設定することにより最も効率の良い電力変換が可能となる。具体的には、図14に例示したようにジャンパJMP1,JMP2の一方を短絡し、他方を開放すれば良い。
(実施形態4)
図16に昇圧比を抵抗の実装により変更することを可能としたトランスT1の外観を例示する。図17は端子部の拡大図である。図中、20は端子台、21、22、23は端子である。0Ωのチップ抵抗を表面実装するか否かを選択することにより、トランスT1の巻数を設定できる。また、図18に示すように、ジャンパJMPの装着の有無により昇圧比を変更可能としても良い。本実施形態のトランスを用いることにより、容易に昇圧比を変更でき、電源電圧や負荷電圧によらず高効率な点灯回路を、回路部品を共通化して実現することが可能となる。
(実施形態5)
図19にトランスの巻線をシート型とし、回路部品の実装基板と一体化した電力変換装置の例を示す。本実施形態のトランス部の各層構成を図20に示す。
図20において、(a)は第1層(表層)、(b)は第2層(内層)、(c)は第3層(内層)、(d)は第4層(表層)の構成を示している。第1層と第4層の銅箔は、第1の貫通導体により接続されて1次巻線TP1を構成している。第2層と第3層の銅箔は、第2の貫通導体により接続されて2次巻線TS1を構成している。これら4層の基板を重ね合わせて、2分割したE字型コアを基板の上下両面から挿入して突き合わせることにより、日の字型の磁気コアを構成し、1次側と2次側のコイルを磁気結合させる。図20の例では、表層の基板に形成された1次巻線TP1の途中の2箇所に0Ωのチップ抵抗(短絡抵抗)を表面実装することにより巻数を変更可能としている。
なお、図20の例では、実施形態3(図11、図13、図14)のジャンパJMP1に相当する短絡手段(使わないコイルを短絡する手段)のみを図示しているが、実施形態3のジャンパJMP2に相当する短絡手段(使わないコイルを開放する手段)を併用して、一方のジャンパJMP1を接続するときは、他方のジャンパJMP2は接続しないように構成しても良い。このように構成すれば、使わないコイルに流れるループ電流による電力損失を回避できる。実施形態4(図17の0Ω抵抗、図18のジャンパJMP)についても同様であり、使わないコイルは開放する手段(実施形態3のジャンパJMP2に相当する短絡手段)を併用することが好ましい。
本実施形態のように、巻線をシート型とし、基板と一体化することにより、巻線分割と分割点からの引き出しを容易化することができる。また、巻線の分割を表層のパターンに対して行うことにより、巻数の変更を更に容易化することが可能となる。これにより、昇圧比を容易に変更でき、電源電圧や負荷電圧による効率の変化の少ない高効率な点灯回路を、回路部品を共通化して実現することが可能となる。
(実施形態6)
図21に本発明の点灯装置を搭載した車両用前照灯の概略断面構造を示す。負荷であるLED41〜44を内蔵したケース30の前面開口部は透光カバー31により覆われており、ケース30の底部に本発明の点灯装置1を搭載している。本発明の点灯装置1を搭載することで、車両用前照灯の小型化と低コスト化を実現することが可能となる。
(実施形態7)
図22に本発明の電力変換装置もしくは実施形態6の前照灯を搭載した車両を示す。前照灯スイッチに連動する電源を受けて、すれ違いビームを点灯制御している。本発明の電力変換装置や前照灯を搭載することにより、車両の小型化と低コスト化を実現することが可能となる。
T1 トランス
SW1 スイッチ素子
R7 抵抗
R8 抵抗
R9 抵抗

Claims (12)

  1. DC電源を受けコイルとスイッチ素子を介して負荷へDC出力を供給する電力変換装置において、前記コイルの両端同士以外の少なくとも2点が短絡手段により接続可能となっており、
    前記少なくとも2点のうちの1点は、前記短絡手段の一端に接続され、前記短絡手段の他端が前記DC電源、前記スイッチ素子もしくは前記負荷と接続され、
    前記負荷への出力電圧を検出する検出部を有し、所定のスイッチング条件で前記スイッチ素子を駆動した際の前記出力電圧の値により前記短絡手段の接続状態を検知することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記コイルは変圧器を構成し、前記短絡手段により前記変圧器の変圧比を変更することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記短絡手段は、前記変圧器の巻数の多い側の巻数を変更することを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 回路部品を搭載した3層以上の回路基板を有し、前記コイルの巻線は、前記回路基板と一体化した構成であり、前記短絡手段は前記回路基板の表層に形成された前記コイルの巻数を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記短絡手段を前記負荷に応じて接続し、前記負荷の定格条件において電源電圧に対する出力電圧の比率が大きいほど昇圧比を大きくすることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電力変換装置。
  6. 前記短絡手段を前記負荷に応じて接続し、前記DC電源と前記DC出力の定格付近において前記スイッチ素子のデューティが50%に近くなるように前記短絡手段を接続することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力変換装置。
  7. 前記スイッチ素子と前記コイルの一次巻線とは、直列回路を形成し、
    前記スイッチ素子は前記コイルの二次巻線の電磁エネルギー放出完了時にオンとなる電流臨界モードにて駆動されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電力変換装置。
  8. 前記検出部による前記短絡手段の接続状態の検知は、電力変換動作の開始時に行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 不揮発性の記憶装置を有し、前記記憶装置に前記短絡手段の状態が記憶されていない場合には、前記短絡手段の接続状態を検知して、その結果を前記記憶装置に記憶させ、前記記憶装置に前記短絡手段の接続状態が記憶されている場合には、その記憶されている接続状態に応じて、前記負荷へ出力を供給する前記スイッチ素子の駆動条件を設定することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電力変換装置。
  10. 前記負荷が半導体光源であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電力変換装置。
  11. 前記負荷が車両用の前照灯であり、請求項1〜10のいずれかに記載の電力変換装置を具備したことを特徴とする前照灯。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の電力変換装置もしくは請求項11記載の前照灯を搭載した車両。
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