JP5536744B2 - コイルばね計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルばねのピッチを測定可能なコイルばね計測装置に関する。
従来のコイルばね計測装置として、コイルばねを回転させながら、規則的な時間間隔又は角度間隔毎に、ライン走査カメラによりコイルばねを周方向に複数分割した帯状の画像を取得し、それら帯状の画像をつなぎ合わせることで、コイルばねの全体画像を作成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−177791号公報(段落[0057]、[0058]、図3)
しかしながら、上述した従来のコイルばね計測装置は、コイルばねの全体画像を作成するときのデータ処理の負荷が大きいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来よりデータ処理の負荷を軽減可能なコイルばね計測装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るコイルばね計測装置は、コイルばねの巻回軸に対してその任意の1巻きの線材を間に挟んで対向し、1巻きの線材の1箇所を横切る照射ライン上をスキャンして線材の1箇所の外面形状を、照射ラインと平行なスキャン座標軸と照射ラインに直交する遠近座標軸とからなる二次元座標軸上の二次元位置データとして捕らえることが可能なスキャナと、スキャナに対して相対的にコイルばねをコイルばねの巻回軸回りに回転駆動可能な回転駆動機構と、コイルばねに対して相対的にスキャナをコイルばねの巻回軸方向に直線駆動可能な直動駆動機構と、スキャナにて外面形状を捕らえた線材のスキャン座標軸上の位置が、スキャン座標軸上に予め設定されたスキャン原位置に配置された初期状態で回転駆動機構によりコイルばねを一方向に回転駆動させると共に、そのコイルばねの回転によってスキャン原位置からずれた線材のスキャン座標軸上の位置をスキャン原位置に戻すようにスキャナを直動駆動機構にて直線駆動させる追従駆動制御手段と、コイルばねの回転量に対するスキャナの直線移動量に基づいて線材に沿った任意の位置毎のコイルばねのピッチを演算するピッチ演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコイルばね計測装置において、追従駆動制御手段は、360度を複数等分割してなる所定の送り角ずつコイルばねを回転駆動機構により間欠的に回転駆動させると共に、回転駆動機構の作動中は直動駆動機構を停止する一方、回転駆動機構の停止中に直動駆動機構を作動させて、コイルばねの送り角分の回転により生じた線材のスキャン座標軸上の位置のスキャン原位置からのズレ量をキャンセルさせるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のコイルばね計測装置において、ピッチ演算手段は、コイルばねが360度回転する間の直線駆動機構によるスキャナの直線移動量の総和をコイルばねのピッチとして求めるところに特徴を有する。
請求項4の発明に係るコイルばね計測装置は、コイルばねの巻回軸に対してその任意の1巻きの線材を間に挟んで対向し、1巻きの線材の1箇所を横切る照射ライン上をスキャンして線材の1箇所の外面形状を、照射ラインと平行なスキャン座標軸と照射ラインに直交する遠近座標軸とからなる二次元座標軸上の二次元位置データとして捕らえることが可能なスキャナと、スキャナに対して相対的にコイルばねをコイルばねの巻回軸回りに回転駆動可能な回転駆動機構と、コイルばねに対して相対的にスキャナをコイルばねの巻回軸方向に直線駆動可能な直動駆動機構と、スキャナにて外面形状を捕らえた線材のスキャン座標軸上の位置が、スキャン座標軸上に予め設定されたスキャン原位置に配置された初期状態で回転駆動機構によりコイルばねを一方向に回転駆動させると共に、線材のスキャン座標軸上の位置を常にスキャン原位置と一致させるために、コイルばねの回転量とコイルばねのピッチの設計値とから演算した理論移動量だけスキャナを直動駆動機構にて直線駆動させる連動駆動制御手段と、コイルばねの複数の回転位置毎の線材のスキャン座標軸上の位置のスキャン原位置からのズレ量に基づいて線材に沿った任意の位置毎のコイルばねのピッチを演算するピッチ演算手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のコイルばね計測装置において、連動駆動制御手段は、360度を複数等分割してなる所定の送り角ずつコイルばねを回転駆動機構により間欠的に回転駆動させると共に、そのコイルばねの間欠的な回転駆動に合わせてスキャナを直動駆動機構にて直線駆動させるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、線材の断面形状が円形又は楕円形である場合に、スキャナに最も近い頂点のスキャン座標軸上の位置を線材のスキャン座標軸上の位置としたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、スキャナから二次元位置データを取得して、線材の1箇所の外面形状を表示する外面形状表示手段を備えたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、コイルばねの巻数に対するピッチの変化を示すグラフを表示するピッチ変化表示手段を備えたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、スキャナから二次元位置データを取得し、スキャナにて外面形状を捕らえた線材のうちスキャナに最も近い部分の遠近座標軸上の位置が、コイルばねの回転によって変化する変化量を、コイルばねの外径の変化量として演算する外径変化量演算手段を備えたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至8のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、スキャナから二次元位置データを取得し、スキャナにて外面形状を捕らえた線材のうちスキャナに最も近い部分の遠近座標軸上の位置と、コイルばねの巻回軸からスキャナまでの距離とに基づいて、線材に沿った任意の位置毎のコイルばねの外径を演算する外径演算手段を備えたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項9又は10に記載のコイルばね計測装置において、コイルばねの巻数に対するコイルばねの外径の変化を示すグラフを表示する外径変化表示手段を備えたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、コイルばねのうち線材に沿った一端に位置する線材のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置に配置された状態を初期状態とし、スキャナは、線材に沿った他端に位置する線材のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置に配置されるまで直動駆動機構にて直線駆動され、スキャナの直線移動量に基づいてコイルばねの全長を求めるコイルばね測長手段を備えたところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項1乃至12のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置において、照射ラインの長さが、コイルばねの全長より小さいところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明では、回転駆動機構によってコイルばねが回転駆動されると、線材のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置からずれる一方、直動駆動機構が、線材のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置に配置されるようにコイルばねに対してスキャナを直線駆動する。その結果、スキャナは、コイルばねの螺旋に沿って線材の外面形状を二次元データとして取得する。そして、本発明によれば、コイルばねに対するスキャナの直線駆動距離からコイルばねのピッチが求められるので、従来のようにコイルばねの全体画像を作成する必要がなくなり、データ処理の負荷軽減が図られる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、線材のスキャン座標軸上の位置をスキャナ原位置に戻すときに、コイルばねの回転が停止しているので、位置合わせが容易となる。また、スキャナを直動させる構成になっているので、コイルばねを直動させる場合と比較して、直動の際にコイルばねに振動が与えられてコイルばねの回転位置がずれることが抑えられ、ピッチの誤差を小さくすることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、コイルばねを1回転させる間のスキャナの直線移動距離を足し合わせるだけでピッチを求めることができるので、データ処理の負荷が軽減できる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明では、回転駆動機構によってコイルばねが回転駆動されると、線材のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置からずれる一方、直動駆動機構が、予め設定された理論移動量だけスキャナを直線駆動する。その結果、スキャナは、コイルの螺旋に沿って線材の外面形状を二次元データとして取得する。そして、本発明によれば、線材のスキャン座標軸上の位置のスキャナ原位置からのズレ量に基づいてコイルばねのピッチが求められるので、従来のようにコイルばねの全体画像を作成する必要がなくなり、データ処理の負荷軽減が図られる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、コイルばねの回転駆動とスキャナの直線駆動をともに停止させた状態で、線材のスキャン座標軸上の位置のスキャン原位置からのズレ量を測定するので、ズレ量の誤差を小さくすることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、正確なピッチの測定を図ることができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、コイルばねを回転させる前に手動で線材のスキャン座標軸上の位置をスキャナ原位置に位置合わせする場合に、外面形状表示手段による表示を見ながら操作することできるので、容易に位置合わせが可能となる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、コイルばねの巻数に対するピッチの変化が表示されるので、巻数ごとのピッチの設計値との比較が容易に行える。
[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、コイルばねのピッチに加えてコイルばねの外径の変化量を測定することができる。
[請求項10の発明]
請求項10の発明によれば、コイルばねのピッチに加えてコイル外径を測定することができる。
[請求項11の発明]
請求項11の発明によれば、コイルばねの巻数に対するコイルばねの外径の変化が表示されるので、巻数ごとの外径の設計値との比較が容易に行える。
[請求項12の発明]
請求項12の発明によれば、コイルばねのピッチに加えて、コイルばねの全長を測定することができる。
[請求項13の発明]
請求項13の発明によれば、スキャナがコイルばね全体をスキャンする場合と比較して、スキャン範囲が狭いので、スキャナの取得データの処理負担を軽減することができる。
本発明の第1実施形態に係るコイルばね計測装置のブロック図 コイルばね回転機構及びレーザセンサ直動機構の平面図 レーザ照射装置の側面図 制御部のブロック図 測定プログラムのフローチャート 測定データ処理のフローチャート (A)コイルばねの回転直前のレーザ照射装置及びコイルばねの平面図、(B)コイルばねの回転直前の計測用モニタの正面図 (A)コイルばねの回転直後のレーザ照射装置及びコイルばねの平面図、(B)コイルばねの回転直後の計測用モニタの正面図 区間巻数に対してズレ量積算値をプロットしたグラフ 区間巻数に対して頂点距離をプロットしたグラフ 第2実施形態に係る測定プログラムのフローチャート 第2実施形態に係る測定データ処理のフローチャート
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るコイルばね計測装置10がブロック図にして示されている。このコイルばね計測装置10は、固定ベース11(図2参照)上にコイルばね回転機構12(本発明の「回転駆動機構」に相当する)とレーザセンサ直動機構20(本発明の「直動駆動機構」に相当する)とを固定して備えている。
図2に示すように、コイルばね回転機構12は、コイルばね90を軸方向で挟持可能な1対の保持部材13,13を有している。保持部材13は、コイルばね90側の先端部が、先端に向かうに従って縮径した円錐台形状をなし、コイルばね90が芯出しされるようになっている。また、保持部材13,13は、それら保持部材13,13によって芯出しされたコイルばね90の巻回軸J1と同軸の連結シャフト14にて先端部同士が対峙して連結されている。
各保持部材13の基端部には、連結シャフト14と同軸の支持シャフト15が固定され、この支持シャフト15が、回転支持台16にベアリングを介して回転可能に支持されている。そして、1対の支持シャフト15,15のうち一方の支持シャフト15が回転用サーボモータ17Mにより回転駆動されるようになっている。
図2に示すように、レーザセンサ直動機構20は、本発明の「スキャナ」に相当するレーザ照射装置31を可動ベース21に搭載した構成になっている。可動ベース21は、コイルばね90の巻回軸J1と平行に延びたボールネジ22と螺合するボールナット(図示せず)を有し、直動用サーボモータ23Mの回転駆動によって巻回軸J1方向に直動可能になっている。
また、レーザセンサ直動機構20には、ボールネジ22と平行なガイドレール24が備えられ、そのガイドレール24に可動ベース21のスライダ25が係合することで、可動ベース21がスムーズに直動するようになっている。
なお、可動ベース21は、直動用サーボモータ23Mの回転駆動のほかに、手動で巻回軸J1方向の位置を微調整できるようになっている。
図3に示すように、可動ベース21には、可動ベース21に対して上下方向に直動可能な直動ピン26が取り付けられている。直動ピン26の上端部には、回動ピン27が、コイルばね90の巻回軸J1と平行な軸回りに回転可能に取り付けられている。そして、回動ピン27と一体回転可能な支持ベース28にレーザ照射装置31が固定され、これにより、レーザ照射装置31の上下位置及びコイルばね90に対する姿勢が調整可能になっている。
図7(A)に示すように、レーザ照射装置31は、コイルばね90の巻回軸J1と平行な照射ラインL1に沿ってレーザ光を照射し、レーザ照射装置31と巻回軸J1との間に挟まれた線材91までの距離を検出する。言い換えれば、レーザ照射装置31は、照射ラインL1に沿って線材91をスキャンすることで線材91までの距離を測定する。照射ラインL1は、線材91を巻回軸J1と平行に横切り、長さが線材91の直径の約2倍程度になっている。レーザ照射装置31は、照射ラインL1に沿って線材91をスキャンして検出した線材91までの距離をもとに、線材91の照射ラインL1方向の位置xと、その位置xにおける線材91までの距離yとからなる二次元位置データ(x,y)を取得する。この二次元位置データは、後述する計測用モニタ34(図1参照)で確認できるようになっている。
レーザ照射装置31は、照射ラインL1の長さを変更可能に構成されている。これにより、コイルばね90を構成する線材91が太い場合であっても、照射ラインL1の長さを変更して対応することができる。
なお、レーザ照射装置31は、レーザコントローラ32(図4参照)によって制御され、このレーザ照射装置31とレーザコントローラ32とから、距離センサとしてのレーザセンサ30が構成されている。
図1に示すように、コイルばね計測装置10は、上述したコイルばね回転機構12、レーザセンサ直動機構20、レーザセンサ30を制御するための制御部40を備えている。図4に示すように、制御部40は、メイン制御回路41と、データ記憶部42を備え、メイン制御回路41が、上記したサーボモータ17M,23Mに対応したサーボアンプ17A,23A、レーザコントローラ32、データ記憶部42、計測用モニタ34、結果表示用モニタ35及びコンソール33に接続されている。
コンソール33は、電源スイッチ33A、スタートスイッチ33B及び計測条件入力部33Cを備えている。計測条件入力部33Cは、コイルばね90の巻数、コイルばね90が右巻きであるか左巻きであるか等の情報を入力可能に構成されている。
データ記憶部42には、コンソール33から取得した情報や、レーザセンサ30によって測定された二次元位置データ(x、y)が記憶される。また、データ記憶部42には、コイルばね90のピッチP及び外径Dを測定するための図5に示される測定プログラムPG1が記憶されている。測定プログラムPG1は、コンソール33のスタートスイッチ33Bがオンされると実行される。測定プログラムPG1については後に詳述する。
計測用モニタ34は、本発明の「外面形状表示手段」に相当し、レーザセンサ30が捕らえた線材91の外面形状を表示する。具体的には、線材91の外面形状は、図7(B)に示すように、照射ラインL1と平行なスキャン座標軸Xと、照射ラインL1と直交した遠近座標軸Yとからなる2次元座標軸上に、上述した線材91についての二次元位置データ(x、y)をプロットすることで表される。なお、本実施形態では、コイルばね90を構成する線材91は断面形状が円形になっていて、同図に示されたグラフの円弧上をなす部分が、線材91の照射ラインL1に沿ってスキャンされる部分の外面形状に相当する。また、計測用モニタ34に表示されるスキャン座標軸Xの長さが、照射ラインL1の長さに対応する。
結果表示用モニタ35は、コイルばね計測装置10の測定結果を表示する。なお、計測用モニタ34と結果表示用モニタ35は、別々のモニタであってもよいし、1つのモニタを兼用してもよい。
次に、コイルばね計測装置10の動作について説明する。このコイルばね計測装置10では、コイルばね90の線材91に沿った任意の位置でのピッチPと外径dの変化量を測定することができる。
コイルばね90の測定を行うためには、まず、図2に示すようにコイルばね90をコイルばね回転機構12にセットし、コイルばね90とレーザ照射装置31を初期位置にセットする。本実施形態では、コイルばね90の一端の巻き始め部分の線材91の照射ラインL1に沿ってスキャンされた部分のうちレーザ照射装置31に最も近い点P1(以下、線材の頂点P1という)のスキャン座標軸上の位置x1が、スキャン座標軸X上の基準位置Q(以下、スキャン原位置Qという)のスキャン座標軸上の位置x2に一致するようにする。なお、詳細には、作業者は、計測用モニタ34に表示された線材91の外面形状を見ながら、コイルばね90とレーザ照射装置31を手動で位置調整することで行う。
スタートスイッチ33Bがオンされると、メイン制御回路41がデータ記憶部42に記憶されている測定プログラムPG1を実行する。図5に示すように、測定プログラムPG1では、まず、初期位置データ取得処理(S1)が実行される。この処理では、i=0として、初期位置における線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置x1のスキャン原位置Qのスキャン座標軸上の位置x2からのスキャン座標軸X方向のズレ量δ(0)と、レーザ照射装置31から線材の頂点P1までの距離H(0)、即ち、線材の頂点P1の遠近座標y1(0)(以下、頂点距離H(i)と呼ぶことにする。)がデータ記憶部42に記憶される。ここで、初期位置では、上述のように、線材の頂点P1のズレ量δ(0)はゼロになっている。
次に、回転開始処理(S2)が実行されて、コイルばね回転機構12のサーボモータ17Mによってコイルばね90が所定の送り角θだけ回転駆動される。コイルばね90が送り角θだけ回転駆動されると、iが1インクリメントされる(S3)。なお、本実施形態では、送り角θは10°に設定されている。
ここで、コイルばね90が送り角θだけ回転すると、図7(A)から図8(A)の変化に示すように、コイルばね90のうちレーザセンサ30(レーザ照射装置31)によって外面形状が捕らえられる線材91が、コイルばね90の巻回軸J1方向にずれる。その結果、図7(B)から図8(B)の変化に示すように、線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置Qからスキャン座標軸X方向にδ(i)だけズレる。このズレ量δ(i)を、ステップS3の処理の次に実行されるズレ量測定処理(S4)で測定する。なお、図7(B)及び図8(B)では、スキャン原位置Qを通って遠近座標軸Yと平行な基準線L2が一点鎖線で示されており、線材の頂点P1から基準線L2までの距離がズレ量δ(i)に相当する。
ズレ量測定処理(S4)が終了すると、データ記憶処理(S5)が実行される。データ記憶処理(S5)では、ズレ量測定処理(S4)で測定したズレ量δ(i)と、頂点距離H(i)(即ち、線材の頂点P1の遠近座標y(i))を記憶する。
データ記憶処理(S5)が終了すると、次に、直動駆動処理(S6)が実行される。直動駆動処理(S6)では、レーザセンサ直動機構20のサーボモータ23Mを作動させてズレ量δ(i)だけ可動ベース21をコイルばね90の他端側へ移動させる。これにより、線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置のスキャン原位置Qからのズレ量δ(i)がキャンセルされて、線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置Qに戻る。
直動駆動処理(S6)が終了すると、コイルばね90を巻数N分だけ回転させるまで、S2〜S5の処理を繰り返す(S7)。これにより、コイルばね90は、送り角θごとに間欠的に回転駆動され、コイルばね回転機構12の作動中にレーザセンサ直動機構20が停止する一方、コイルばね回転機構12の停止中にレーザセンサ直動機構20が作動するようになる。そして、コイルばね90を巻数N分だけ回転させたら、回転停止処理(S8)を実行してコイルばね回転機構12を停止し、測定データ処理(S10)を実行する。
図6に示すように、測定データ処理(S10)では、まず、コイルばね90の総送り角Σθ(i)ごとに、ズレ量積算値Σδ(i)を求める(S11)。ここで、ズレ量積算値Σδ(i)は、コイルばね90の総送り角Σθ(i)が360°未満のとき(即ち、i=0〜35のとき)は、そのi個分のδの総和とし、コイルばね90の総送り角Σθ(i)が360°以上のとき(即ち、i≧36のとき)は、直前の1回転分のズレ量δの総和とする。つまり、i=0〜35のときは、ズレ量積算値Σδ(i)は、Σδ(i)=δ(0)+δ(1)+・・・+δ(i−1)+δ(i)となり、i≧36のときは、ズレ量積算値Σδ(i)は、Σδ(i)=δ(i−36)+δ(i−35)+・・・+δ(i−1)+δ(i)となる。なお、コイルばね90の総送り角Σθ(i)は、Σθ(i)=i×θとなっている。
次いで、各iごとに、コイルばね90の総送り角Σθ(i)を区間巻数t(i)に変換する(S12)。区間巻数t(i)は、変換式t(i)=(Σθ(i))/360から求められる。
次いで、区間巻数t(i)ごとにズレ量積算値Σδ(i)をプロットしたグラフを結果表示用モニタ35に表示する(S13)。図9には、ステップS13の処理を実行したときに結果表示用モニタ35に表示されるグラフが示されている。図2に示すコイルばね90の場合、座巻き部92の途中までは線材91は巻回軸J1に対して垂直になっているので、図9に示すように、区間巻数t(i)が0から1までの間では、ズレ量積算値Σδ(i)は、区間巻数t(i)が座巻き部92の途中までは0でそれを越えると、区間巻数t(i)の増加に従って増加する。区間巻数t(i)=1のとき、ズレ量積算値Σδ(i)は、線材91の直径dにほぼ等しくなる。なお、区間巻数t(i)が0から1の間のズレ量積算値Σδ(i)は、コイルばね90のうち一端側の座巻き部92(図2参照)の線材91がコイルばね90の一端から巻回軸J1方向に沿って他端側へずれる距離に相当する。
図9に示すように、区間巻数t(i)が1から2までの間では、ズレ量積算値Σδ(i)は、区間巻数t(i)の増加に伴って直線的に増加する。また、区間巻数t(i)がN−1からNまでのズレ量積算値Σδ(i)は、区間巻数t(i)の増加に伴ってほぼ直線的に減少する。これらは、コイルばね90の両端の座巻き部92とそれに隣接する線材91との距離がコイルばね90の中央側へ向かうに従って次第に大きくなることに対応している。
区間巻数t(i)が2以上、N−1以下の範囲では、ズレ量積算値Σδ(i)の値は、横這いになっている。この範囲のズレ量積算値Σδ(i)が、コイル状に巻かれた線材91の間隔、即ち、コイルばね90のピッチPとなっている。コイルばね計測装置10によれば、結果表示用モニタ35に示されたグラフにより、コイルばね90の線材91に沿った任意の位置毎のピッチPの変化を把握することが可能になる。
ステップS13の処理が終了すると、区間巻数t(i)ごとに、頂点距離H(i)をプロットしたグラフを結果表示用モニタ35に表示する(S14)。図10には、この処理(S14)によって結果表示用モニタ35に表示されるグラフが示されている。同図に示した例では、コイルばね90の座巻き部92でH(i)の値が小さくなっており、座巻き部92で外径Rが大きくなっていることが分かる。
なお、ここで、コイルばね90の巻回軸J1からレーザ照射装置31までの距離R0(図7(A)参照)を予め測定しておき、コンソール33にて入力可能にしておけば、R0から頂点距離H(i)の値を差し引くことで、コイルばね90の外径R(i)を測定することもできる。
以上の処理(S11〜S14)が終了すると、測定データ処理(S10)を抜け、図5に示すように、測定プログラムPG1が終了する。
なお、ステップS2からステップS7までの処理を実行しているときの制御部40が本発明の「追従駆動制御手段」に相当し、測定データ処理(S10)のステップS13を実行しているときの制御部40が本発明の「ピッチ演算手段」に相当し、測定データ処理(S10)のステップS14を実行しているときの制御部40が本発明の「外径変化量演算手段」及び「外径演算手段」に相当する。また、結果表示用モニタ35が本発明の「ピッチ変化表示手段」及び「外径変化表示手段」に相当する。
このように、本実施形態のコイルばね計測装置10では、コイルばね回転機構12によってコイルばね90が回転駆動されると、線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置Qからずれる一方、レーザセンサ直動機構20が、線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置P2に配置されるようにレーザ照射装置31を直線駆動する。その結果、レーザセンサ30は、コイルの螺旋に沿って線材91の外面形状を二次元データ(x、y)として取得する。そして、本実施形態に係るコイルばね計測装置10によれば、レーザ照射装置31の直線駆動距離(=ズレ量δ(i))からコイルばね90のピッチPが求められるので、従来のようにコイルばね90の全体画像を作成する必要がなくなり、データ処理の負荷軽減が図られる。しかも、コイルばね90を1回転させる間のレーザ照射装置31の直線移動距離(=ズレ量δ(i))を足し合わせるだけでピッチPを求めることができるので、データ処理の負荷を軽減できる。その上、レーザ照射装置31がスキャンする範囲が線材91の直径dの約2倍程度と狭くなっているので、レーザ照射装置31が取得したデータを処理するときの負担を軽減することができる。
また、線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置をスキャナ原位置Qに位置合わせする際に、コイルばね90の回転が停止しているので、位置合わせが容易となる。しかも、レーザ照射装置31を直動させる構成になっているので、コイルばね90を直動させる場合と比較して、位置合わせの際にコイルばね90に振動が与えられて回転位置がずれることが抑えられ、ピッチPの誤差を小さくすることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、主として、測定プログラムPG1Vの直動駆動処理(S6V)と測定データ処理(S10V)の内容が第1実施形態と異なっている。図11に示すように、直動駆動処理(S6V)では、レーザ照射装置31を巻回軸J1方向に所定の距離Δだけ移動させる。座巻き部のないコイルばねの場合、所定の距離Δは、コイルばね90の全長L、巻数N、送り角θに基づいて、Δ=(L×θ)/(360×N)の関係式から求められる。即ち、所定の距離Δは、コイルばね90のピッチPが設計値通りであった場合に、送り角θの回転に対して線材の頂点P1のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置Qからずれる理論移動量になっている。ここで、コイルばね90の全長Lは、コンソール33にて入力可能に構成され、全長Lの値としては、予め測定した実測値を用いてもよいし、コイルばね90の設計値を用いてもよい。なお、測定プログラムPG1VにおいてステップS2〜ステップS7までの処理を実行しているときの制御部40が本発明の「連動駆動制御手段」に相当する。
図12に示すように、測定データ処理(S10V)は、まず、コイルばね90の総送り角Σθ(i)ごとに、線材91のうち照射ラインL1に沿ってスキャンされる部分のスキャン座標軸方向の線材移動量S(i)を求める(S11V)。ここで、線材移動量S(i)は、コイルばね90の総送り角Σθ(i)が360°未満のとき(即ち、i=0〜35のとき)は、S(i)=i×Δ−δ(i)の関係式から求められる。また、コイルばね90の総送り角Σθ(i)が360°以上のとき(即ち、i≧36のとき)は、S(i)=36×Δ−δ(i)の関係式から求められる。ここで、総送り角Σθ(I)が360°以上のときの線材移動量S(i)は、コイルばね90を1回転させる間にレーザ照射装置31を巻回軸J1方向に直動させた距離から、線材の頂点P1とスキャナ原位置P2との巻回軸J1方向のズレ量(δ(i))を差し引いた値であり、コイルばね90のピッチPに相当する。
なお、ステップS11V以降の処理では、ステップS13Vで区間巻数t(i)に対して線材移動量S(i)をプロットする点が第1実施形態と異なっており、他の処理(S12、S14)については、第1実施形態の測定データ処理(S10)と同じになっている。
このように、本実施形態によれば、コイルばね90の線材91に沿った任意の位置ごとのピッチP及び外径の変化量を測定することができ、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[他の実施形態]
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、測定結果のグラフをコイルばね90の測定が終了した後に描かせていたが、コイルばね90の測定中にグラフを描かせるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、レーザ照射装置31を巻回軸J1方向に直動させる構成であったが、コイルばね90を巻回軸J1方向に直動させる構成であってもよい。また、コイルばね90を巻回軸J1回りに回転させるかわりに、レーザ照射装置31を巻回軸J1回りに回転させる機構であってもよい。
(3)線材91の断面形状が楕円形であってもよいし、四角形であってもよい。なお、ここで、線材91の断面形状が四角形の場合には、例えば、線材91のうちレーザ照射装置31への最接近位置のスキャン座標軸上の位置がスキャン原位置Qに配置されるように構成すればよい。
(4)上記第1実施形態では、コイルばね90を1回転させる間のズレ量δ(i)の総和からコイルばね90のピッチを求めていたが、送り角θに対応した各iごとのズレ量δ(i)を、1回転分の360°に対応したズレ量に変換した値をピッチPとして求めてもよい。即ち、ピッチP=δ(i)×(360/θ)の関係式から、ピッチPを求めてもよい。
(5)上記実施形態では、コイルばね90の巻回軸J1回りの回転及びレーザ照射装置31の直動は、間欠的な駆動であったが、両方とも連続駆動であってもよいし、また、何れか一方が連続駆動であってもよい。
10 コイルばね計測装置
12 コイルばね回転機構(回転駆動機構)
20 レーザセンサ直動機構(直動駆動機構)
30 レーザセンサ
31 レーザ照射装置(スキャナ)
34 計測用モニタ(外面形状表示手段)
35 結果表示用モニタ
40 制御部
90 コイルばね
91 線材
J1 巻回軸
L1 照射ライン
P1 線材の頂点
PG1,PG1V 測定プログラム
Q スキャン原位置
δ ズレ量
θ 送り角

Claims (13)

  1. コイルばねの巻回軸に対してその任意の1巻きの線材を間に挟んで対向し、前記1巻きの線材の1箇所を横切る照射ライン上をスキャンして前記線材の1箇所の外面形状を、前記照射ラインと平行なスキャン座標軸と前記照射ラインに直交する遠近座標軸とからなる二次元座標軸上の二次元位置データとして捕らえることが可能なスキャナと、
    前記スキャナに対して相対的に前記コイルばねを前記コイルばねの巻回軸回りに回転駆動可能な回転駆動機構と、
    前記コイルばねに対して相対的に前記スキャナを前記コイルばねの巻回軸方向に直線駆動可能な直動駆動機構と、
    前記スキャナにて外面形状を捕らえた前記線材のスキャン座標軸上の位置が、前記スキャン座標軸上に予め設定されたスキャン原位置に配置された初期状態で前記回転駆動機構により前記コイルばねを一方向に回転駆動させると共に、そのコイルばねの回転によって前記スキャン原位置からずれた前記線材のスキャン座標軸上の位置を前記スキャン原位置に戻すように前記スキャナを前記直動駆動機構にて直線駆動させる追従駆動制御手段と、
    前記コイルばねの回転量に対する前記スキャナの直線移動量に基づいて前記線材に沿った任意の位置毎の前記コイルばねのピッチを演算するピッチ演算手段とを備えたことを特徴とするコイルばね計測装置。
  2. 前記追従駆動制御手段は、360度を複数等分割してなる所定の送り角ずつ前記コイルばねを前記回転駆動機構により間欠的に回転駆動させると共に、前記回転駆動機構の作動中は前記直動駆動機構を停止する一方、前記回転駆動機構の停止中に前記直動駆動機構を作動させて、前記コイルばねの前記送り角分の回転により生じた前記線材のスキャン座標軸上の位置の前記スキャン原位置からのズレ量をキャンセルさせることを特徴とする請求項1に記載のコイルばね計測装置。
  3. 前記ピッチ演算手段は、前記コイルばねが360度回転する間の前記直線駆動機構による前記スキャナの直線移動量の総和を前記コイルばねのピッチとして求めることを特徴とする請求項2に記載のコイルばね計測装置。
  4. コイルばねの巻回軸に対してその任意の1巻きの線材を間に挟んで対向し、前記1巻きの線材の1箇所を横切る照射ライン上をスキャンして前記線材の1箇所の外面形状を、前記照射ラインと平行なスキャン座標軸と前記照射ラインに直交する遠近座標軸とからなる二次元座標軸上の二次元位置データとして捕らえることが可能なスキャナと、
    前記スキャナに対して相対的に前記コイルばねを前記コイルばねの巻回軸回りに回転駆動可能な回転駆動機構と、
    前記コイルばねに対して相対的に前記スキャナを前記コイルばねの巻回軸方向に直線駆動可能な直動駆動機構と、
    前記スキャナにて外面形状を捕らえた前記線材のスキャン座標軸上の位置が、前記スキャン座標軸上に予め設定されたスキャン原位置に配置された初期状態で前記回転駆動機構により前記コイルばねを一方向に回転駆動させると共に、前記線材のスキャン座標軸上の位置を常に前記スキャン原位置と一致させるために、前記コイルばねの回転量と前記コイルばねのピッチの設計値とから演算した理論移動量だけ前記スキャナを前記直動駆動機構にて直線駆動させる連動駆動制御手段と、
    前記コイルばねの複数の回転位置毎の前記線材のスキャン座標軸上の位置の前記スキャン原位置からのズレ量に基づいて前記線材に沿った任意の位置毎の前記コイルばねのピッチを演算するピッチ演算手段とを備えたことを特徴とするコイルばね計測装置。
  5. 前記連動駆動制御手段は、360度を複数等分割してなる所定の送り角ずつ前記コイルばねを前記回転駆動機構により間欠的に回転駆動させると共に、そのコイルばねの間欠的な回転駆動に合わせて前記スキャナを前記直動駆動機構にて直線駆動させることを特徴とする請求項4に記載のコイルばね計測装置。
  6. 前記線材の断面形状が円形又は楕円形である場合に、前記スキャナに最も近い頂点の前記スキャン座標軸上の位置を前記線材の前記スキャン座標軸上の位置としたことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
  7. 前記スキャナから二次元位置データに基づいて前記線材の1箇所の外面形状を画像表示する外面形状表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
  8. 前記コイルばねの巻数に対する前記ピッチの変化を示すグラフを表示するピッチ変化表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
  9. 前記スキャナから前記二次元位置データを取得し、前記スキャナにて外面形状を捕らえた前記線材のうち前記スキャナに最も近い部分の前記遠近座標軸上の位置が、前記コイルばねの回転によって変化する変化量を、前記コイルばねの外径の変化量として演算する外径変化量演算手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
  10. 前記スキャナから前記二次元位置データを取得し、前記スキャナにて外面形状を捕らえた前記線材のうち前記スキャナに最も近い部分の前記遠近座標軸上の位置と、前記コイルばねの巻回軸から前記スキャナまでの距離とに基づいて、前記線材に沿った任意の位置毎の前記コイルばねの外径を演算する外径演算手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
  11. 前記コイルばねの巻数に対する前記コイルばねの外径の変化を示すグラフを表示する外径変化表示手段を備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載のコイルばね計測装置。
  12. 前記コイルばねのうち前記線材に沿った一端に位置する前記線材のスキャン座標軸上の位置が前記スキャン原位置に配置された状態を前記初期状態とし、
    前記スキャナは、前記線材に沿った他端に位置する前記線材のスキャン座標軸上の位置が前記スキャン原位置に配置されるまで前記直動駆動機構にて直線駆動され、
    前記スキャナの直線移動量に基づいて前記コイルばねの全長を求めるコイルばね測長手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
  13. 前記照射ラインの長さが、前記コイルばねの全長より小さいことを特徴とする請求項1乃至12のうち何れか1の請求項に記載のコイルばね計測装置。
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