JP2010117223A - ロボットに取付けられたカメラを用いた三次元位置計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラの移動を伴う対象物の三次元位置計測時に、より高精度の計測を行う。
【解決手段】三次元計測装置(7)は、複数の軸回りで回転可能または該軸沿いに並進可能に互いに結合された複数のアーム要素を備えたロボット(10)の末端軸の回転中心線(6)における末端軸の可動端側に取付けられた撮像手段(30)と、ロボットの末端軸の動作によって該撮像手段を末端軸の回転中心線回りにのみ移動させる移動手段(19)と、移動手段による撮像手段の移動の前後における撮像手段の位置と、これら位置において撮像手段によりそれぞれ撮像された対象物の画像とに基づいて、対象物の三次元位置を計測する計測手段(25)とを具備する。ロボットの末端軸の可動端側に位置する部分の重心が前記ロボットの末端軸の回転中心線上に概ね位置するのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットに取付けられたカメラを用いて対象物の三次元位置を計測する三次元位置計測装置に関する。
工場の製造ラインにおける組立作業および加工作業などにおいては、作業の自動化および省力化を図るために、カメラを用いて対象物を複数の方向から撮像し、その三次元位置を計測することが行われている。このような三次元位置計測は一般にステレオ計測と呼ばれている。
ステレオ計測には、二つ以上のカメラにより撮像された画像を用いる方式と、一つのカメラを移動させて複数箇所にて撮像された画像を用いる方式とがある。特許文献1は、多関節ロボットに取付けられた一つのカメラを複数箇所に移動させて対象物を撮像することを開示している。具体的には、特許文献1においては、ロボットに取付けられたカメラにて捕らえられた対象物の画像を受光面中心に移動させる所定点移動処理が複数回にわたって行われている。
特許第4021413号
特許文献1に開示されるようにロボットがカメラを移動させる方式においては、ロボットの移動精度が対象物の三次元位置の計測精度に直接的な影響を与える。ロボットの位置、つまりメカニカルインターフェース位置は、その位置におけるロボットの各軸の角度あるいは並進位置と、ロボットの機構パラメータ、例えばアーム長さなどに基づいて計算される。
図7(a)および図7(b)は、特許文献1に記載されるような従来技術にて用いられるロボットの略側面図である。これら図面においては、第一軸線110から第六軸線160を備えた多関節ロボット100が示されている。また、ロボット100の作業ツール400は第六軸線160回りに回動可能に取付けられている。さらに、図示されるように、カメラ300は、多関節ロボット100の第六軸線(末端軸の回転中心線)160の可動端側、すなわち第六軸線160における動作によって移動させられる側、に取付けられている。なお、多関節ロボットにおいては一般的に、その各軸は、第一軸線に近い側を固定端、および固定端の反対側に位置する可動端とから成っている。そして、各軸の動作によって、可動端が、対応する固定端に対して回転ないし並進動作をする。このような各軸が機械的に連結されて多関節ロボット全体を構成している。以下、本願明細書においては、各軸においてロボット先端に近い側を「可動端」と称する。
はじめに、図7(a)に示される第一の位置で対象物Wを撮像する。次いで、多関節ロボット100が動作し、カメラ300は図7(b)に示される第二の位置まで移動されて対象物Wを撮像する。第一および第二の位置において撮像された対象物Wの画像は、対象物Wの三次元位置を計算するのに使用される。
しかしながら、これら図面から分かるように、カメラ300を移動させる際にはロボットの複数の軸線、例えば第一軸線110から第六軸線160を同時に動作させることになる。このため、カメラ300の移動誤差、つまり移動前後における位置誤差はこれら複数の軸線110〜160のそれぞれについての移動誤差を含むことになる。そして、カメラ300の移動誤差は、カメラ300を移動させる際に動作させた軸線の数が増すにつれて、増加する。
また、図7(a)に示される第一の位置においては、ロボット100のアームは該アームの自重および作業ツール400の重量の影響により矢印A1、A2方向に撓んでいる。そして、ロボット100が図7(b)に示される第二の位置まで移動すると、ロボット100のアームの撓みは矢印B1、B2で示すように変化する。
これにより、ロボット100の位置誤差が増すので、カメラ300の移動誤差はさらに増すことになる。そのようなカメラ300によって撮像された対象物Wの画像はこのような誤差を含んでいるので、対象物Wの画像に基づいて、対象物Wの三次元位置を正確に計測するのは極めて困難である。
さらに、カメラ300が前述したように移動するときには、ロボット100のアームの位置およびアームに取付けられた作業ツール400の姿勢も大幅に変化する。このため、ロボット100のアームおよび作業ツール400がロボット100の周辺機器に干渉する危険性があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、カメラの移動を伴う対象物の三次元位置計測時に、より高精度の計測を行うことのできる三次元位置計測装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、複数の軸回りで回転可能または該軸沿いに並進可能に互いに結合された複数のアーム要素を備えたロボットの末端軸の回転中心線における前記末端軸の可動端側に取付けられた撮像手段と、前記ロボットの末端軸の動作によって該撮像手段を前記末端軸の回転中心線回りにのみ移動させる移動手段と、該移動手段による前記撮像手段の移動の前後における前記撮像手段の位置と、これら位置において前記撮像手段によりそれぞれ撮像された対象物の画像とに基づいて、前記対象物の三次元位置を計測する計測手段とを具備する三次元位置計測装置が提供される。
すなわち1番目の発明においては、撮像手段はロボットの末端軸の回転中心線回りにおいてのみ移動される。従って、撮像手段の移動前後においてロボットのアームの姿勢は変化しない。このため、移動前後における相対的な位置誤差を、回転中心線回りの回転に伴う誤差程度にまで減少させられる。すなわち、1番目の発明においては、他の軸における回転移動ないしは並進移動に伴う誤差の影響を受けないので、対象物をより高精度で三次元位置計測することができる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記ロボットの前記末端軸の可動端側に位置する部分の重心が前記ロボットの前記末端軸の前記回転中心線上に概ね位置するようにした。
すなわち2番目の発明においては、ロボットの末端軸の可動端側に位置する部分の重心が末端軸の回転中心線上に概ね位置するようにしている。この目的のために、撮像手段のためのカウンタバランスを末端軸の回転中心線を基準として対称となる位置に設けるのが好ましい。これにより、ロボットの末端軸の可動端側に撮像手段が取付けられている場合に末端軸を回転中心線回りに回転させたとしても、ロボットの末端軸の回転中心線における可動端側に位置する部分の重心位置は変化しない。その結果、移動前後におけるアーム要素の撓み量に基づく誤差は完全に相殺されるので、移動前後における撮像手段の相対的な位置誤差を排除でき、より高精度な三次元位置計測が可能となる。さらに、ロボットの末端軸の回転中心線における末端軸の可動端側の全質量の重心、すなわち、撮像手段と作業ツールを合わせた全体の重心が回転中心線上に概ね位置するように作業ツールを設計することでも同様の効果が得られることは言うまでもない。
3番目の発明によれば、1番目の発明において、前記ロボットに取付けられた作業ツールが前記ロボットの前記末端軸の前記回転中心線に対して同心の筒型形状であり、前記撮像手段が前記作業ツールの内部に取付けられている。
すなわち3番目の発明においては、末端軸を回転中心線回りに回転させた場合であっても作業ツールの外形寸法が変化することはない。その結果、撮像手段および作業ツールが周辺機器に干渉する危険性を排除できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の第一の実施形態に基づく三次元位置計測装置の略図である。図1に示されるように、三次元計測装置7は、ロボット10と、該ロボット10に接続された制御装置20とを主に含んでいる。図1に示されるロボット10は、ベース部11と、第一軸線1回りに旋回可能にベース部11に取付けられた旋回胴12とを含んでいる。旋回胴12の上腕取付部には、第一軸線1に対して垂直な第二軸線2回りで旋回可能な上腕14が取付けられている。さらに、第二軸線2に対して平行な第三軸線3回りで回転可能な前腕15が上腕14の先端に取付けられている。
さらに、第三軸線3に対して垂直な第四軸線4回りで回転可能な第一手首要素16が前腕15の先端に取付けられている。そして、第一手首要素16の先端には、第四軸線4に略垂直な第五軸線5回りに回転可能な第二手首要素17が連結されている。さらに、第二手首要素17の先端には第二手首要素17の長手方向に略一致する第六軸線6回りに回転可能な作業ツール40が連結されている。
図示される実施形態においては、第六軸線6はロボット10の末端軸の回転中心線である。作業ツール40は図1のサーボモータ19により第六軸線6回りに回転される。なお、添付図面においては、作業ツール40としてロボットハンドが示されているが、作業ツール40は溶接トーチであってもよい。
また、図1においては、カメラ30、例えばCCDカメラがロボット10の第六軸線6の可動端側に取付けられている。具体的には、カメラ30は、作業ツール40のハウジング41の外周面に取付けられている。このため、カメラ30の焦点は第六軸線6から所定距離以上離れている。また、カメラ30は、その前方の所定位置に配置された対象物Wを撮像して、対象物Wの画像データを後述する画像処理装置21に供給する。
カメラ30のキャリブレーションは、所定位置に在るキャリブレーション用治具(図示しない)により既に行われているものとする。このため、キャリブレーション用治具とキャリブレーション実施時のカメラ30との相対位置が既に確定している。また、キャリブレーション用治具とロボット10との間の位置関係も分かっているので、ロボット10のメカニカルインタフェースに対するカメラ30の位置を正確に求めることができる。これを元に、ロボット10の現在位置、すなわち第六軸線6における可動端側のメカニカルインタフェース位置に基づいて、カメラ30の現在位置を取得することができる。
図1に示される制御装置20はロボット10全体の動作を制御する。図示されるように、制御装置20には、LCDとキーボードとを備えた教示制御盤29が接続されている。操作者は、教示制御盤29のLCDを通じて制御装置20内部の情報を閲覧できる。さらに、操作者は、教示制御盤29のキーボードを通じて制御装置20の各種プログラムおよびデータの入力および変更を行うことができる。
さらに、制御装置20には、画像処理装置21が接続されている。画像処理装置21は、カメラ30が異なる複数の位置において撮像した対象物Wの画像と、対象物Wを撮像したカメラ30の位置とに基づいて対象物Wの三次元位置をステレオ計測する計測手段25としての役目を果たす。表示部26には対象物Wの画像および対象物Wの画像に画像処理を施した結果などが表示される。図示しない実施形態においては、制御装置20が画像処理装置21および計測手段25および表示部26を含む構成であってもよい。
図2は図1に示されるシステムの動作プログラムを示すフローチャートである。この動作プログラムは、制御装置20の記憶部(図示しない)に予め記憶されているものとする。以下、図2を参照しつつ、図1に示されるシステムの動作を説明する。
図2のステップ101において、ロボット10を動作させて、対象物Wを撮像可能な第一カメラ位置Paまでカメラ30を移動させる。ステップ101における移動の際には、ロボット10の全ての軸線1〜6が移動および回転してもよい。
図3は本発明の第一の実施形態に基づくカメラおよびその周囲の拡大図である。カメラ30が図3にて実線で示される第一カメラ位置Paまで移動されると、カメラ30は対象物Wの第一画像Iaを撮像して画像処理装置21に記憶させる(ステップ102)。次いで、第一画像Iaを撮像したときのカメラ30の第一カメラ位置Paが制御装置20に同様に記憶される(ステップ103)。
次いで、図2のステップ104において、サーボモータ19を駆動させて、作業ツール40を第六軸線6回りに白矢印方向に回転させる。図3に示される実施形態においては、作業ツール40は180°だけ第六軸線6回りに回転される。これにより、カメラ30は第一カメラ位置Paから第二カメラ位置Pbまで移動される。
なお、カメラ30の移動時においてはロボット10の他の軸線1〜5は移動せず、また回転もしない。従って、各軸線1〜5の角度も変化しない。その後、図2のステップ105では、第二カメラ位置Pbにおける対象物Wの第二画像Ibが撮像されて画像処理装置21に記憶される。次いで、ステップ106において、第二カメラ位置Pbを制御装置20に同様に記憶する。
第一カメラ位置Pa、第二カメラ位置Pbは画像処理装置21に供給される。そして、ステップ107においては、画像処理装置21の計測手段25が第一画像Iaにおける対象物Wの特徴点W1の特徴点位置Pwaを検出する。
図3に示されるように、特徴点W1は例えば対象物Wの外周部から突出する突起である。あるいは、特徴点として、対象物Wの中央穴の縁部などを採用することも可能である。簡潔にする目的で、図面には単一の特徴点W1のみしか示していないが、実際には対象物Wは複数の特徴点W1、W2、W3…を備えているものとする。第一画像Iaの特徴点位置Pwaを検出した後においては、ステップ108にて、画像処理装置21は対象物Wの特徴点W1の第二画像Ibにおける特徴点位置Pwbを同様に検出する。
その後、ステップ109において、計測手段25は、第一画像Iaにおける特徴点位置Pwaと第一カメラ位置Paとに基づいて、第一カメラ位置Paにおける視線XAの位置および方向を算出する(図3を参照されたい)。そして、ステップ110において、第二画像Ibにおける特徴点位置Pwbと第二カメラ位置Pbとに基づいて、第二カメラ位置Pbにおける視線XBの位置および方向を同様に算出する。これら視線XA、XBの算出手法は公知であるので、その説明を省略する。
最終的に、ステップ111において、計測手段25は、視線XA、XBの交点として、対象物Wの特徴点W1の三次元位置をステレオ計測する。この三次元位置の計測は公知であるので、その説明を省略する。特徴点W1の三次元位置が計測されると、対象物Wの他の特徴点W2、W3、…についても、前述したステップを繰返すことにより、それらの三次元位置を同様にステレオ計測する。対象物Wの全ての特徴点W1、W2、W3、…の三次元位置が計測されると、処理を終了する。
本実施形態においては、第一カメラ位置Paにおける視線XAと第二カメラ位置Pbにおける視線XBとの交点として対象物Wの特徴点W1の三次元位置を求めている。しかしながら、カメラ位置をさらに追加して、追加したカメラ位置における視線を含む三つ以上の視線の交点を最小二乗法等を利用して求めることで、得られる特徴点W1の三次元位置の精度を向上させられることは言うまでもない。
このように本発明においては、ステップ104にて、作業ツール40を第六軸線6回りにのみ回転させることにより、カメラ30を第一カメラ位置Paから第二カメラ位置Pbまで移動させている。従って、本発明ではカメラ30の移動前後においてもロボット10の上腕14、前腕15、第一および第二手首要素16、17等の姿勢および位置が変化しない。
このため、本発明においてはカメラ30の移動誤差、つまり移動前後における位置誤差を第六軸線6(末端軸の回転中心線)の回転に伴う誤差程度にまで減少させられる。すなわち、他の軸線1〜5の回転移動ないし並進移動に伴う誤差の影響を受けないので、本発明においては、対象物Wの特徴点W1のより正確な三次元位置を取得することが可能となる。
なお、本発明では、カメラ30の移動時に第六軸線6(末端軸の回転中心線)回りの回転のみを用いているが、他の軸線、例えば第五軸線5回りの回転のみによりカメラ30を移動させてもよい。しかしながら、ロボット10の末端軸の回転中心線においては作業ツール40のみが支持されているので、前腕または手首要素を支持する他の軸線と比較して、末端軸の回転中心線回りの回転のみを用いた場合には、カメラ30の移動精度を高めることができる。従って、このような場合には、対象物Wの三次元位置をより高精度で求められることが分かるであろう。
図4は本発明の第二の実施形態に基づくカメラおよびその周囲の拡大図である。第二の実施形態においても、図2を参照して説明したのと同様な処理が行われる。第二の実施形態においては、作業ツール40(ハウジング41を含む)はその重心位置が第六軸線6上に一致するように設計されている。そのハウジング41の外周面にカメラ30が付加されており、さらに、カメラ30の重量に等しい重量を有するカウンタバランス35が、作業ツール40のハウジング41の外周面に取付けられている。図4から分かるように、カウンタバランス35は、第六軸線6を基準としてカメラ30と対称な、直径方向反対側に取付けられている。
このような構成であるので、第二の実施形態においては、ロボット10の第六軸線6における可動端側の全質量の重心、すなわち、カメラ30、カウンタバランス35、作業ツール40、およびハウジング41を合わせた全体の重心は第六軸線6上に概ね位置するようになる。従って、第六軸線6において可動端側に位置する部分が第六軸線6回りに回転した場合であっても、第六軸線6において可動端側に位置する部分の全質量の重心位置は変化しない。すなわち、第二の実施形態においては、カメラ30の移動前後におけるアームの撓みに基づく誤差を完全に相殺できる。それゆえ、第二の実施形態においては、より高精度な三次元位置計測が可能となるのが分かるであろう。
ところで、カメラ30を第六軸線6回りに回転させる場合には、カメラ30を備えた作業ツール40がロボット10の周辺機器に干渉する可能性がある。周辺機器に対する干渉を回避するためには、作業ツール40のハウジング41は、中心軸線が第六軸線6に一致する筒型形状、例えば円筒形状であるのが好ましい。この場合には、作業ツール40を第六軸線6回りに回転させた場合であっても、作業ツール40の外形寸法はほとんど変化しない。従って、作業ツール40の回転時に作業ツール40が周辺機器に干渉することはない。
さらに、本発明の第三の実施形態に基づくカメラ等の拡大図である図5に示されるように、カメラ30がハウジング41の内部に配置されることが好ましい。これにより、カメラ30および作業ツール40が周辺機器に干渉する危険性を排除できるのが分かるであろう。
ところで、ステレオ計測においては、第一および第二のカメラ位置Pa、Pbの間の相対距離を長くすることにより、対象物Wの奥行き位置分解能を向上させることが可能である。これに対し、相対距離を長くしすぎた場合には第一および第二のカメラ位置Pa、Pbにおいて共通に撮像できる範囲が狭くなる。図6(a)および図6(b)はカメラ30の移動前後において撮像された画像を示す図である。図6(a)に示される例においては、カメラ30を第六軸線6回りで時計回り方向に回転量θ1だけ回転させている。また、図6(b)に示される例においては、カメラ30を第六軸線6回りで反時計回り方向に回転量θ2だけ回転させている。
これら図面から分かるように、第六軸線6回りの回転量θ1、θ2は、カメラ30の移動前後にて対象物Wがカメラ30の視野から逸脱することのない最大値であるのが好ましい。このような場合には、対象物Wの奥行き位置分解能をその限界まで向上させられることが分かるであろう。
また、最大の回転量θ1、θ2を得るための回転の方向は、第一カメラ位置Paにおいて撮像された第一画像Ia内の対象物Wの位置に応じて定まる。回転の方向を求める際には、はじめに第一カメラ位置Paで第一画像Iaを撮像する。次いで、カメラ30を第六軸線6回りで所定方向に微小回転量Δθだけ回転させて、新たな画像In(図示しない)を取得する。その後、画像処理装置21が第一画像Iaおよび画像Inから対象物Wの移動方向および移動量を求める。そして、前述した所定方向、対象物Wの画像上での見た目の移動方向および移動量に基づいて、対象物Wがカメラ30の視野から逸脱することのない回転量の最大値が画像処理装置21によって算出される。
典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、前述した変更および種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
本発明の第一の実施形態に基づく三次元位置計測装置の略図である。 図1に示されるシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施形態に基づくカメラおよびその周囲の拡大図である。 本発明の第二の実施形態に基づくカメラおよびその周囲の拡大図である。 本発明の第三の実施形態に基づくカメラおよびその周囲の拡大図である。 (a)カメラの移動前後において撮像された画像を示す図である。(b)カメラの移動前後において撮像された画像を示す他の図である。 (a)従来技術におけるロボットの第一の略側面図である。(b)従来技術におけるロボットの第二の略側面図である。
符号の説明
1 第一軸線
2 第二軸線
3 第三軸線
4 第四軸線
5 第五軸線
6 第六軸線(回転中心線)
7 三次元計測装置
10 ロボット
11 ベース部
12 旋回胴
14 上腕
15 前腕
16 第一手首要素
17 第二手首要素
19 サーボモータ(移動手段)
20 制御装置
21 画像処理装置
25 計測手段
26 表示部
29 教示制御盤
30 カメラ(撮像手段)
35 カウンタバランス
40 作業ツール
W 対象物
W1 特徴点

Claims (3)

  1. 複数の軸回りで回転可能または該軸沿いに並進可能に互いに結合された複数のアーム要素を備えたロボットの末端軸の回転中心線における前記末端軸の可動端側に取付けられた撮像手段と、
    前記ロボットの末端軸の動作によって該撮像手段を前記末端軸の回転中心線回りにのみ移動させる移動手段と、
    該移動手段による前記撮像手段の移動の前後における前記撮像手段の位置と、これら位置において前記撮像手段によりそれぞれ撮像された対象物の画像とに基づいて、前記対象物の三次元位置を計測する計測手段とを具備する三次元位置計測装置。
  2. 前記ロボットの前記末端軸の可動端側に位置する部分の重心が前記ロボットの前記末端軸の前記回転中心線上に概ね位置するようにした、請求項1に記載の三次元位置計測装置。
  3. 前記ロボットに取付けられた作業ツールが前記ロボットの前記末端軸の前記回転中心線に対して同心の筒型形状であり、前記撮像手段が前記作業ツールの内部に取付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の三次元位置計測装置。
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