JP2015001496A - 平面3自由度パラレルメカニズム - Google Patents

平面3自由度パラレルメカニズム Download PDF

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Abstract

【課題】順運動学の計算が可能で、且つ、テーブルの可動範囲の広い平面3自由度パラレルメカニズムを提供する。
【解決手段】基台5上に、同一円周に沿って移動可能な3つの移動支持ユニットUを設けて、この3つの移動支持ユニットによりテーブル6を運動可能に支持する構成とし、移動支持ユニットは、同一円周に沿って移動可能な基台側移動部材2dと、テーブルに設けた案内部材1uに沿って移動可能なテーブル側移動部材2uとを回転機構により回転可能に結合して構成し、テーブルの案内部材は等角度で放射状に配置した構成とすると共に、前記基台側移動部材は、基台に設けた共通一体の円環状案内部材1dに沿って移動可能に支持した構成とし、3つの移動支持ユニットの基台側移動部材と基台間に送り機構を構成した平面3自由度パラレルメカニズム。
【選択図】図5

Description

本発明はパラレルメカニズム、特に平面3自由度パラレルメカニズムに関する。
多自由度機構としてのパラレルメカニズムは、フライトシミュレ−タや遊戯施設等において実用化されており、30年以上の開発の歴史がある。しかしながら、現在の応用範囲は、当初の期待に反して、一部の業界の、例えばパッキング装置やアライメント装置を除いては殆ど普及していないように見受けられる。ここで、パッキング装置は、パラレルメカニズムの高速移動性能を活かした応用例であり、またアライメント装置は、繰り返し位置決めの正確さを活かした応用例である。
これまでに良く知られているように、パラレルメカニズムにはシリアルメカニズムとは異なる特徴を有していることから、その長所を伸ばし、短所を改善することにより、その普及の拡大に寄与することができる。
一般に、シリアルメカニズムと比較したパラレルメカニズムの特徴は以下のとおりである。
1.動作範囲
パラレルメカニズムの動作範囲は、機構要素の可動範囲や特異点等を理由としてシリアルメカニズムと比較して小さい。
2.精度
パラレルメカニズムでは、シリアルメカニズムのように誤差やバックラッシュが累積しないため精度が良い。
3.剛性及び最大力
パラレルメカニズムは片持ち梁構造のシリアルメカニズムと比較して、剛性が高く、最大力も大きい。
4.加速性能(高速移動性能)
パラレルメカニズムでは、シリアルメカニズムのように慣性質量の累積がないので、加速性能が高い。
5.順運動学と逆運動学
パラレルメカニズムはシリアルメカニズムとは全く逆に、逆運動学の計算は容易であるが、順運動学の計算は複雑となり困難である。
このようなパラレルメカニズムにおいて、本発明が対象とする平面3自由度パラレルメカニズムの従来例としては、例えば特許文献1に記載されているものが挙げられる。図10〜図15は、特許文献1の図7〜図9に記載されているパラレルメカニズムを概念的に示した説明図である。
このパラレルメカニズムは、まず図11に示すように、直線状の案内部材11u,11dと、この案内部材11u,11dに沿って移動可能な移動部材12u,12dとから案内移動機構要素13u,13dを構成し、この2つの機構要素13u,13dの夫々の移動部材12u,12dを回転機構14により回転可能に結合して、一対の案内部材11u,11dが成す角度を可変とした移動支持ユニットUを構成している。この移動支持ユニットUは、その構成から、(12u,14,12d)として表示する。
そして、移動支持ユニットUの3つ、U,U,Uを基台15とテ−ブル16間に配置し、夫々の移動支持ユニットU,U,Uの前記案内部材11d,11u側を夫々基台15とテ−ブル16に固定すると共に、これらの3つの移動支持ユニットU,U,Uの基台15側の移動部材12dと、この基台15間に、移動部材12dを送るための送り機構17を設けてパラレルメカニズムを構成している。この送り機構17は、電動モ−タと、ボ−ルねじとを要素とするリニアアクチュエ−タとして構成されている。
そしてこのパラレルメカニズムでは、図10に示されるように基台15側に固定した3つの案内部材11d,11d,11dは正三角形の3辺上に配置すると共に、テ−ブル16側に固定した3つの案内部材11u,11u,11uは、中心点Oから等角度、即ち120°で放射状に配置している。
以上の構成において、夫々の移動支持ユニットU(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)が、図10で示す原位置(図12では二点鎖線で示す位置)に在るときに、基台15側の夫々の移動部材12d,12d,12dを、夫々の送り機構17により図12の実線で示す位置に移動すると、移動部材12d,12d,12dと一体に移動する移動部材12u,12u,12uにより、案内部材11u,11u,11uが移動させられる。このため、図10及び図12において図中二点鎖線で示す原位置に在るテ−ブル16は、図12において実線で示している位置まで移動する。テ−ブル16のこの移動は、いわゆるx軸方向,y軸方向の運動に相当する。
一方、夫々の移動支持ユニットU(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)が図10で示す位置(図13では二点鎖線で示す位置)に在るときに、基台15側の夫々の移動部材12d,12d,12dを、夫々の送り機構17により図13の実線で示す位置に移動すると、移動部材12d1,12d,12dと一体に移動する移動部材12u,12u,12uにより、案内部材11u,11u,11uが移動させられる。
このため、図10及び図13において図中二点鎖線で示す位置に在るテ−ブル16は、図13において実線で示す位置まで中心点の周りに回転をする。テ−ブル16のこの運動は、いわゆるz軸周りの回転運動、即ち旋回運動に相当する。尚、このように、z軸周りの旋回運動が伴う場合には、夫々の移動部材12d,12d,12dと移動部材12u,12u,12uは、図15に示すように、相対的に回転運動を行う。
一方、夫々の移動支持ユニットU(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)が図10で示す位置(図14では二点鎖線で示す位置)に在るときに、基台15側の夫々の移動部材12d,12d,12dを、夫々の送り機構17により図14の実線で示す位置に移動すると、移動部材12d,12d,12dと一体に移動する移動部材12u,12u,12uにより、案内部材11u,11u,11uが移動させられる。
このため、図10及び図14において図中二点鎖線で示す位置に在るテ−ブル16は、図14において実線で示す位置まで移動する。テ−ブル16のこの移動は、いわゆるx軸方向及びy軸方向の運動に、z軸周りの回転運動、即ち旋回運動が加わった運動、即ち、3自由度の運動に相当する。
一般的にパラレルメカニズムは、上述した通り、シリアルメカニズムとは全く逆に、逆運動学の計算は容易であるが、順運動学の計算は複雑となり困難であるとされている。即ち、パラレルメカニズムはシリアルメカニズムと異なり、テ−ブルの位置及び姿勢から各送り機構を構成するリニアアクチュエ−タ等のあるべき位置を逆算する計算は容易であるが、各アクチュエ−タの位置からテ−ブルの位置及び姿勢を求める順運動学の計算は容易には行えないとされている。
しかしながらパラレルメカニズムにおいて順運動学の計算が可能であると、校正が容易であるばかりでなく、機構組立持の組立精度、各部品の加工精度の問題点解析も可能になり、機構全体の一層の精度向上が期待できることになる。
そこで上述した従来の平面3自由度パラレルメカニズムについて、順運動学と逆運動学の計算を、このパラレルメカニズムを概念的に示す図16〜図20を参照して考察する。
まず、容易に行うことができる逆運動学の計算手順は以下の通りである。
今、図16において、テ−ブル16を二点鎖線の状態(原位置)から実線の状態まで変化させる運動、即ち、テ−ブル16の原位置の中心点Oがx軸、y軸方向に夫々X、Yだけ移動して位置P(X,Y)に至ると共に、テ−ブル16が旋回角θで傾いた状態に至った運動を考える。
テ−ブル16の上記運動において、その下側に固定されている放射状配置の案内部材11u,11u,11uがテ−ブル16と共に移動するため、テ−ブル16と基台(図示省略)間の夫々の移動支持ユニットU(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)、U(12u,14,12d)は、放射状配置の案内部材11u,11u,11uと、正三角形上に配置された案内部材11d,11d,11dとの交差位置である、夫々S(x,y),S(x,y),S(x,y)まで移動する。
この際の移動支持ユニットU,U,Uの移動距離を、夫々f,f,fとすると、これらの移動距離は、テ−ブル16の上述した運動を行わせるための夫々の送り機構のアクチュエ−タの変位量であり、これらの変位量は下記の式によって計算可能である。

= (L + Y) tanθ + X
= (L + Ycos120 − Xsin120) tanθ + Xcos120 + Ysin120
= (L + Ycos240 − Xsin240) tanθ + Xcos240 + Ysin240

但し、Lは図16に示すように、テ−ブル6の原位置において、各案内部材11d,11d,11dから、正三角形の中心に相当する上記中心点Oまでの距離を示すものである。
以上の計算が逆運動学の計算であるが、次に順運動学の計算を考察する。
順運動学の計算では、上述とは逆に、各送り機構のアクチュエ−タを駆動して、移動支持ユニットU,U,Uを夫々距離f,f,fだけ移動させて、夫々位置S,S,Sに移動させた時の、テ−ブル16の原位置の中心点Oの位置P(X,Y)と、テ−ブル16の旋回角θを求めることになる。
図17に示すように、移動支持ユニットU,U,Uが位置S,S,Sに在る時の位置P(X,Y)は、夫々線分S・S,線分S・S及び線分S・Sを底辺とする三角形(S・S・P),(S・S・P),(S・S・P)の対頂点に位置しており、この位置は、夫々の前記三角形の底辺(S・S,S・S及びS・S)と3つの頂点を通る3つの円の交点に対応している。
そしてこれらの3つの円の中心は、夫々線分S・S,線分S・S及び線分S・Sの垂直二等分線上にあることから、これらの3つの円の連立方程式を解くことにより位置Pが求まることになるが、一般的には、この連立方程式を解くには未知数の数に対して条件式が足りないので、解を求めることは出来ない。
しかしながらこの機構では、図17に示すように、前記3つの三角形は夫々前記位置P(X,Y)の頂角が120°であるので、図18、図19に示すように、線分S・S,線分S・S及び線分S・Sを夫々底辺とし、夫々の円上の点を対頂点とする3つの二等辺三角形を想定すると(図18では便宜的に2つのみを記載している。)、夫々の二等辺三角形の対頂点P,P,Pの頂角はいずれも120°であることから、夫々の円の半径及び中心の位置を次に示すように算出することができ、この円周上に前記位置Pが在る。
例えば図20は位置S,Sに対応する線分S・Sを底辺とする二等辺三角形に対応する円の半径及び中心の位置を算出する手法を参照するための模式図であり、この円の半径D1及び中心の位置C1 (X1,Y1) の座標は以下の式により求めることができる。
まず半径D1は、線分S・Sの距離をK1とすると、下式で求めることができる。
D1 = K1/31/2 = {( x1−x2 )2+( y1−y2 )2}1/2/31/2
M1の座標(m1,n1)と中心位置C1の座標( X1,Y1 )は下式で求めることができる。
m1 = (x1+x2)/2 n1 = (y1+y2)/2
X1 = m1−K1/2×31/2 cosα Y1 = n1−K1/2×31/2 sinα
但し、tanα=−( x2−x1 )/( y2−y1 )
以上のように中心位置と半径が算出される円周上に前記位置Pが在るため、前記3つの二等辺三角形のうちの2つの各頂点を通る円の夫々の中心位置と半径を求め、それらの2円の交点の一つとして位置Pを求めることができ、このようにして以上の手法により前記パラレルメカニズムについて順運動学の計算を行うことができる。
特許第2700050号公報
元来パラレルメカニズムは駆動系と各構成要素間のジョイント部をしっかり製作しさえすれば、繰り返し位置決め精度が優れているという特徴があるが、前述したとおり順運動学の計算が可能であれば、絶対位置決め精度の向上が期待できる。この点において、特許文献1に記載されたパラレルメカニズムは、前述したとおり順運動学の計算が可能であるため、絶対位置決め精度の向上が期待でき、例えば工作機械のワークテーブル又は計測装置テーブル等としての応用が可能となり、また他の例として、曲げ加工機等の塑性加工機として応用すれば、各アクチュエータの推力を一方向に結集することができるので、パラレルメカニズムの特徴を活かすことができる。
しかしながら、特許文献1に記載されたパラレルメカニズムでは、夫々の移動部材は、正三角形に配置された、対応する夫々の案内部材に沿ってのみ可能であるから、テーブルの可動範囲は正三角形上に配置された案内部材に制限され、可能な回転角θは、±30°程度と狭い。
本発明は、このような従来の課題を解決して、順運動学の計算が可能であり、且つ、テーブルの可動範囲の拡大を図ることを目的とするものである。
本発明では、上述した目的を達成するために、まず、基台上に、同一円周に沿って移動可能な3つの移動支持ユニットを設けて、この3つの移動支持ユニットによりテーブルを運動可能に支持する構成とし、前記移動支持ユニットは、前記同一円周に沿って移動可能な基台側移動部材と、前記テーブルに設けた案内部材に沿って移動可能なテーブル側移動部材とを回転機構により回転可能に結合して構成し、前記テーブルの前記案内部材は等角度で放射状に配置した構成とすると共に、前記基台側移動部材は、基台に設けた共通一体の円環状案内部材に沿って移動可能に支持した構成とし、前記3つの移動支持ユニットの前記基台側移動部材と前記基台間に、この基台側移動部材を送るための送り機構を構成した平面3自由度パラレルメカニズムを提案する。
また本発明では、次に、基台上に、同一円周に沿って移動可能な3つの移動支持ユニットを設けて、この3つの移動支持ユニットによりテーブルを運動可能に支持する構成とし、前記移動支持ユニットは、前記同一円周に沿って移動可能な基台側移動部材と、前記テーブルに設けた案内部材に沿って移動可能なテーブル側移動部材とを回転機構により回転可能に結合して構成し、前記テーブルの前記案内部材は等角度で放射状に配置した構成とすると共に、前記基台側移動部材は、前記基台上に、同軸状に配置して夫々独立して回転可能に支持した支持軸の横方向に突設した支持腕の先端側部位として構成し、前記夫々の支持軸を独立して回転駆動させる構成とすることにより前記基台側移動部材の送り機構を構成した平面3自由度パラレルメカニズムを提案する。
本発明では、上述した従来のパラレルメカニズムにおいて基台上に正三角形上に配置されている案内部材の夫々に沿って移動可能に構成された3つの移動部材に代えて、基台上に、同一円周に沿って移動可能な3つの基台側移動部材を設けて、この3つの移動支持ユニットによりテーブルを運動可能に支持する構成とし、全ての移動支持ユニットの基台側移動部材が、同一円周に沿って移動可能としたので、これによりテーブルの可動範囲が大幅に拡大され、可能な旋回角θは360°となる。
更に、本発明では基台に対しての各基台側移動部材の上記円周上の位置が決まると、夫々の移動部材間の距離が求まるので、上述した手法により順運動学の計算を行うことができ、以てメカニズムの絶対位置決め精度の向上を図ることができる。
図1は本発明のパラレルメカニズムの実施の形態を示す説明的平面図である。 図2は本発明のパラレルメカニズムの要部拡大斜視図である。 図3は本発明のパラレルメカニズムの運動の形態の例を示す説明的平面図である。 図4は本発明のパラレルメカニズムの運動の形態の他の例を示す説明的平面図である。 図5は本発明のパラレルメカニズムの運動の形態の更に他の例を示す説明的平面図である。 図6は本発明のパラレルメカニズムの応用例を示す説明的斜視図である。 図7は本発明のパラレルメカニズムの他の実施の形態を示す説明的平面図である。 図8は本発明のパラレルメカニズムの他の実施の形態の要部拡大斜視図である。 図9は本発明のパラレルメカニズムの他の実施の形態の運動の形態の例を示す説明的平面図である。 図10は従来のパラレルメカニズムの例を示す説明的平面図である。 図11は従来のパラレルメカニズムの要部拡大斜視図である。 図12は従来のパラレルメカニズムの運動の形態の例を示す説明的平面図である。 図13は従来のパラレルメカニズムの運動の形態の他の例を示す説明的平面図である。 図14は本発明のパラレルメカニズムの運動の形態の更に他の例を示す説明的平面図である。 図15は図14の要部拡大図である。 図16は従来のパラレルメカニズムの順運動学、逆運動学の計算手法を示すために、図14に示す運動を模式的に示した説明図である。 図17は前記計算手法を示すための他の説明図である。 図18は前記計算手法を示すための更に他の説明図である。 図19は前記計算手法を示すための更に他の説明図である。 図20は前記計算手法を示すための更に他の説明図である。
次に本発明の第1の実施の形態を図1〜図6を参照して説明する。
この第1の実施の形態では、上述した従来のパラレルメカニズムと同様に、案内部材1と、この案内部材1に沿って移動可能な移動部材2とから案内移動機構要素3を構成すると共に、2つの案内移動機構要素3の夫々の移動部材2u,2dを回転機構4により回転可能に結合して移動支持ユニットUを構成している。
そして3つの移動支持ユニットU,U,Uを基台5とテ−ブル6間に配置して、夫々の移動支持ユニットU,U,Uの前記案内部材1d,1u側を夫々前記基台5とテ−ブル6に固定して構成している。
ここで、本発明では、全ての前記移動支持ユニットU,U,Uの基台5側の案内部材1dは共通一体の円環状に構成すると共に、テ−ブル6側の案内部材1uは等角度で放射状に配置した構成としている。
従って、案内部材1dに沿って移動可能な移動部材2dは、円環状の案内部材1dの曲面に沿って移動可能な機構を有するものとするが、このような機構は、例えば特許文献2、特許文献3等に記載されているような周知の機構等を適用することができるる
特許第4295872号公報 特許第4294167号公報
そして前記3つの移動支持ユニットU,U,Uの基台5側の移動部材2d,2d,2d間に、これらの移動部材2d,2d,2dを送るための送り機構7を設けている。
送り機構7は、前記移動部材2d,2d,2dを夫々独立して案内部材1dに沿って移動させることが可能な構成であれば、例えば図1中に二点鎖線の円として示すように、夫々の移動部材2d,2d,2dに対応して駆動輪を構成したり、案内部材1dに沿って夫々の移動部材2d,2d,2dに対応してリニアモータアクチュエータを設ける等、適宜に構成することができる。
以上の構成において、夫々の移動支持ユニットU(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)が、図1で示す原位置(図3では二点鎖線で示す位置)に在るときに、基台5側の夫々の移動部材2d,2d,2dを、夫々の送り機構7により図3の実線で示す位置に移動すると、移動部材2d,2d,2dと一体に移動する移動部材2u,2u,2uにより、案内部材1u,1u,1uが移動させられる。このため、図1及び図3において図中二点鎖線で示す原位置に在るテ−ブル6は、図3において実線で示している位置まで移動する。テ−ブル6のこの移動は、図1に示しているx軸方向,y軸方向の運動に相当する。
次に、夫々の移動支持ユニットU(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)が図1で示す位置(図4では二点鎖線で示す位置)に在るときに、基台5側の夫々の移動部材2d,2d,2dを、夫々の送り機構7により図4の実線で示す位置に移動すると、移動部材2d1,2d,2dと一体に移動する移動部材2u,2u,2uにより、案内部材1u,1u,1uが移動させられる。
このため、図1及び図4において図中二点鎖線で示す位置に在るテ−ブル6は、図4において実線で示す位置まで移動、この場合は、中心点Oを中心として図中時計回りに回動する。テ−ブル6のこの運動は、z軸周りの回転運動、即ち旋回角θの旋回運動に相当する。
図4の例では、旋回角θ=60°の旋回を示しているが、本発明のパラレルメカニズムでは、360°、即ち、全円周範囲の旋回を行うことができる。
次に、 一方、夫々の移動支持ユニットU(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)が図1で示す位置(図5では二点鎖線で示す位置)に在るときに、基台5側の夫々の移動部材2d,2d,2dを、夫々の送り機構7により図5の実線で示す位置に移動すると、移動部材2d,2d,2dと一体に移動する移動部材2u,2u,2uにより、案内部材1u,1u,1uが移動させられる。
このため、図1及び図5において図中二点鎖線で示す位置に在るテ−ブル6は、図5において実線で示す位置まで移動する。テ−ブル6のこの移動は、x軸方向及びy軸方向の運動に、z軸周りの回転運動、即ち旋回運動が加わった運動、即ち、3自由度の運動に相当する。
以上の本発明では、上述した従来のパラレルメカニズムにおいて正三角形上に配置されている案内部材に代えて、全ての移動支持ユニットU,U,Uの基台5側の案内部材1dを共通一体の円環状に構成したので、全ての移動支持ユニットU,U,Uの基台5側の移動部材2d,2d,2d、そして移動部材2d,2d,2dと一体に移動する移動部材2u,2u,2uが、この共通一体の円環状の案内部材1dに沿って移動可能となり、これによりテーブル6の可動範囲が大幅に拡大され、旋回角θとしては、全円周範囲の360°が可能となる。
そして、本発明では円環状の案内部材1dに対しての各移動支持ユニットU,U,Uの位置が決まると、夫々各移動支持ユニットU,U,Uの間の距離が一義的に求まるので、上述した手法により順運動学の計算を容易に行うことができ、以てパラレルメカニズムの絶対位置決め精度の向上を図ることができる。
次に本発明の第2の実施の形態を図7〜図9を参照して説明する。
この第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様に、基台5上に、同一円周Lに沿って移動可能な3つの移動支持ユニットU,U,Uを設けて、この3つの移動支持ユニットU,U,Uによりテーブル6を運動可能に支持する構成としている。
そして移動支持ユニットU,U,Uは、前記同一円周Lに沿って移動可能な基台側移動部材2d,2d,2dと、前記テーブル6に設けた案内部材1u,1u,1uに沿って移動可能なテーブル側移動部材2u,2u,2uとを回転機構4により回転可能に結合して構成しており、テーブル6の案内部材1u,1u,1uは、第1の実施の形態と同様に等角度で放射状に配置した構成としている。
一方、基台側移動部材2d,2d,2dは、前記基台5上に、同軸状に配置して夫々独立して回転可能に支持した支持軸S,S,Sの横方向に突設した支持腕A,A,Aの先端側部位として構成している。そして前記夫々の支持軸S,S,Sを独立して回転駆動させる構成とすることにより前記基台側移動部材2d,2d,2dの送り機構を構成している。
以上の構成において、夫々の移動支持ユニットU(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)、U(2u,4,2d)が、図1で示す原位置(図3では二点鎖線で示す位置)に在るときに、支持軸S,S,Sを回転駆動して、この支持軸S,S,Sから突設した支持腕A,A,Aの先端側部位である、基台側移動部材2d,2d,2dを、図9の実線で示す位置に移動すると、基台側移動部材2d,2d,2dと一体に移動するテーブル側移動部材2u,2u,2uにより、案内部材1u,1u,1uが移動させられる。このため、図7及び図9において図中二点鎖線で示す原位置に在るテ−ブル6は、図9において実線で示している位置まで移動する。テ−ブル6のこの移動は、x軸方向,y軸方向の運動に相当する。
このようにして支持軸S,S,Sを独立して回転駆動して、この支持軸S,S,Sから突設した支持腕A,A,Aの先端側部位である、基台側移動部材2d,2d,2dを、同一円周Lに沿って適宜移動することにより、テーブル6をx軸方向及びy軸方向の運動と、z軸周りの回転運動の3自由度の運動を行うことができる。
本発明のパラレルメカニズムは以上のとおり、順運動学の計算が可能であるため、絶対位置決め精度の向上が期待でき、例えば工作機械のワークテーブル又は計測装置テーブル等としての応用が可能となり、また他の例として、曲げ加工機等の塑性加工機として応用すれば、各アクチュエータの推力を一方向に結集することができるので、パラレルメカニズムの特徴を活かすことができる。
図6は本発明のパラレルメカニズムを曲げ加工機に応用した例を示すもので、以上に説明した実施の形態の構成要素に相当する要素には同一の符号を附している。図中の符号8aは固定ダイス、8bは可動ダイス、9はセンサー、10a,10bは駆動輪である。この曲げ加工機は、固定ダイス8aから前進移動する線状素材を、可動ダイス8bとセンサー9により所定の径の円弧状に曲げ加工を行うものである。
1u,1d 案内部材
2u 移動部材(テーブル側移動部材)
2d 移動部材(基台側移動部材)
3u,3d 案内移動機構要素
13u,13d 案内移動機構要素
4,14 回転機構
5,15 基台
6,16 テーブル
7 送り機構
8a 固定ダイス
8b 可動ダイス
9 センサー
10a,10b 駆動輪
11(11u,11d) 案内部材
12(12u,12d) 移動部材
A 支持腕
S 支持軸
L 同一円周
U 移動支持ユニット

Claims (2)

  1. 基台上に、同一円周に沿って移動可能な3つの移動支持ユニットを設けて、この3つの移動支持ユニットによりテーブルを運動可能に支持する構成とし、前記移動支持ユニットは、前記同一円周に沿って移動可能な基台側移動部材と、前記テーブルに設けた案内部材に沿って移動可能なテーブル側移動部材とを回転機構により回転可能に結合して構成し、前記テーブルの前記案内部材は等角度で放射状に配置した構成とすると共に、前記基台側移動部材は、基台に設けた共通一体の円環状案内部材に沿って移動可能に支持した構成とし、前記3つの移動支持ユニットの前記基台側移動部材と前記基台間に、この基台側移動部材を送るための送り機構を構成したことを特徴とする平面3自由度パラレルメカニズム。
  2. 基台上に、同一円周に沿って移動可能な3つの移動支持ユニットを設けて、この3つの移動支持ユニットによりテーブルを運動可能に支持する構成とし、前記移動支持ユニットは、前記同一円周に沿って移動可能な基台側移動部材と、前記テーブルに設けた案内部材に沿って移動可能なテーブル側移動部材とを回転機構により回転可能に結合して構成し、前記テーブルの前記案内部材は等角度で放射状に配置した構成とすると共に、前記基台側移動部材は、前記基台上に、同軸状に配置して夫々独立して回転可能に支持した支持軸の横方向に突設した支持腕の先端側部位として構成し、前記夫々の支持軸を独立して回転駆動させる構成とすることにより前記基台側移動部材の送り機構を構成したことを特徴とする平面3自由度パラレルメカニズム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104552309A (zh) * 2015-01-15 2015-04-29 颜文旭 一种伪四自由度并联机器人
KR101770178B1 (ko) * 2015-08-20 2017-08-22 정영훈 병렬로봇형 정밀위치 제어장치
CN113501477A (zh) * 2021-06-24 2021-10-15 国网山东省电力公司邹城市供电公司 一种用于线路维护的可调平作业平台及作业方法

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