JP5535568B2 - 遊技機の透明板ユニット - Google Patents

遊技機の透明板ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5535568B2
JP5535568B2 JP2009230195A JP2009230195A JP5535568B2 JP 5535568 B2 JP5535568 B2 JP 5535568B2 JP 2009230195 A JP2009230195 A JP 2009230195A JP 2009230195 A JP2009230195 A JP 2009230195A JP 5535568 B2 JP5535568 B2 JP 5535568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent plate
transparent
frame
plate unit
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009230195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011072741A (ja
Inventor
智靖 市川
博仁 青山
剛史 溝部
Original Assignee
株式会社Mrd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社Mrd filed Critical 株式会社Mrd
Priority to JP2009230195A priority Critical patent/JP5535568B2/ja
Publication of JP2011072741A publication Critical patent/JP2011072741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5535568B2 publication Critical patent/JP5535568B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機の前面側に配設する透明板保持枠を構成する透明板ユニットに関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技機の前面側に配設する透明板保持枠(ガラス扉)の透明板ユニット(ガラスユニット)を、強度の向上、静音性、防犯性の向上等を目的として、2枚の透明板(ガラス板)を用いて構成している。また、2枚の透明板同士が互いに向き合う内側が曇ることを防止するために、2枚の透明板の間に連通する乾燥剤室を設け、この乾燥剤室に乾燥剤を配置することが行われている。そして、乾燥剤室は、外気が入らないように密閉している。
このような乾燥剤室を設けた保持枠又はパチンコ遊技機としては、例えば特許文献1、2に開示されたものがある。
特開2006−181081号公報 特開2008−5861号公報
しかしながら、2枚の透明板の間の空間及び乾燥剤室を密閉すると、外気の温度変化に伴う空間内の温度変化により、2枚の透明板が撓んでしまうおそれがある。この場合、遊技者側と反対側(遊技盤側)に位置する透明板と、遊技盤との間における遊技球の通過間隔が変化してしまうことになる。また、特に、2枚の透明板の間の空間が膨張した場合には、2枚の透明板を枠体に接着する接着剤に剥がれが生じるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、2枚の透明板に透明板ユニット内の温度変化による撓みが発生することを防止すると共に、2枚の透明板の内側に曇りが発生することを効果的に抑制することができる遊技機の透明板ユニットを提供しようとするものである。
第1の発明は、遊技機の前面側に配設する透明板保持枠を構成する透明板ユニットであって、
該透明板ユニットは、額縁状に形成した枠体の開口部に対して、該開口部を両側から塞ぐよう2枚の透明板を保持してなり、
該2枚の透明板と上記枠体とによって囲まれて形成された空間は、上記開口部を仕切部によって仕切ることにより、上記透明板保持枠が対向配置される遊技盤の遊技領域に対向する位置に形成した主空間と、上記遊技領域の外側に対向する位置に形成した副空間とからなり、
該副空間は、上記主空間に対して連通口を介して連通し、空気を溜める領域として形成してあると共に、空気出入口を介して外部に開放してあり、
上記透明板ユニットによって上記透明板保持枠を構成する状態において、
上記連通口は、上記仕切部において上記透明板と対向する部位に形成した溝部から構成してあり、
上記空気出入口は、上記枠体において上記透明板と対向する部位に形成した溝部と、該溝部と連通するよう上記枠体の外縁部の一部を前後方向へ切り欠いて形成した切欠部とによって構成してあることを特徴とする遊技機の透明板ユニットにある(請求項1)。
本発明の遊技機の透明板ユニットは、2枚の透明板に透明板ユニット内の温度変化による撓みが発生することを防止すると共に、2枚の透明板の内側(2枚の透明板が互いに向き合う側)に曇りが発生することを防止する工夫を行っている。
具体的には、本発明の透明板ユニットにおいては、2枚の透明板と枠体とによって囲まれて形成された空間を仕切部によって仕切ることによって、主空間に隣接して、空気を溜める領域としての副空間を形成している。また、副空間は、連通口を介して主空間に連通すると共に、空気出入口を介して透明板ユニットの外部に開放してある。
そして、主空間内の空気の温度が上昇するときには、主空間内の空気を連通口、副空間及び空気出入口を介して外部へ排出することができる。一方、主空間内の空気の温度が下降するときには、主空間内に空気出入口、副空間及び連通口を介して外気を導入することができる。
これにより、透明板ユニットの主空間内の温度変化により、主空間が膨張したり、縮小したりすることを防止することができ、2枚の透明板に撓み(前後方向の寸法の変化)が発生することを防止することができる。その結果、透明板を枠体に接着する接着剤が剥がれることを防止し、遊技者側と反対側(遊技盤側)に位置する透明板と、遊技盤との間における遊技球の通過間隔が変化してしまうことを防止することができる。
さらに、副空間を設けたことにより、主空間における2枚の透明板の内側に曇りが発生し難くすることができる。2枚の透明板の内側に曇りが発生する場合としては、次の状況が考えられる。
すなわち、例えば、寒冷地において、遊技ホールの出入口に近い場所においては、出入口が開くと遊技ホール内に冷たい外気が入る。このとき、出入口の近くに設置した遊技機における透明板保持枠の透明板ユニットの表面に外気が接触し、遊技者側の透明板の前面が冷やされ、2枚の透明板の内側である主空間及び副空間に存在する空気が収縮し、更にこれらの空間に冷たい外気が入ろうとする。
このとき、外気は、まず空気出入口を介して副空間に入ることになり、遊技盤側の透明板の内面が冷やされ、遊技盤側の透明板の表面温度が急激に冷やされる。その結果、透明板ユニット内の副空間に残存する暖かい空気が遊技盤側の透明板によって冷やされ、曇りが発生すると考えられる。そして、副空間の存在によって曇りを副空間に集中的に発生させることができ、主空間には曇りがほとんど発生しない。
また、副空間を、透明板ユニットにおいて遊技盤の遊技領域の外側に対向する位置に形成していることにより、遊技者からほとんど見えない位置に曇りを積極的に発生させることができる。そのため、遊技者による遊技領域の視界を適切に確保することができる。
それ故、本発明の遊技機の透明板ユニットによれば、2枚の透明板に透明板ユニット内の温度変化による撓みが発生することを防止すると共に、2枚の透明板の内側に曇りが発生することを効果的に抑制することができる。
実施例における、透明板ユニットを配設した透明板保持枠を前面側から見た状態で示す説明図。 実施例における、透明板ユニットを前面側から見た状態で示す説明図。 実施例における、透明板ユニットを後面側から見た状態で示す説明図。 実施例における、後面側から見た状態の透明板ユニットにおける副空間の周辺を拡大して示す説明図。 実施例における、透明板ユニットの主空間の外周縁部の断面を、図3のA−A線矢視断面として示す説明図。 実施例における、透明板ユニットの副空間の周辺の外周縁部の断面を、図4のB−B線矢視断面として示す説明図。 実施例における、透明板ユニットの副空間に対する連通口及び空気出入口の形成箇所を、図4のC−C線矢視断面として示す説明図。 実施例における、透明板ユニットの空気出入口の周辺を側方から見た状態で示す説明図。
上述した本発明の遊技機の透明板ユニットにおける好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記透明板は、透明のガラス板から構成することができ、透明の樹脂材料から構成することもできる。
また、上記第1の発明においては、上記透明板ユニットによって上記透明板保持枠を構成する状態において、上記連通口は、上記仕切部において上記2枚の透明板のいずれか一方と対向する部位に形成した溝部から構成してあり、上記空気出入口は、上記枠体において上記2枚の透明板の他方と対向する部位に形成した溝部と、該溝部と連通するよう上記枠体の外縁部の一部を前後方向へ切り欠いて形成した切欠部とによって構成してあることが好ましい(請求項2)。
ところで、2枚の透明板を枠体に接着する場合、一般的に水平状態に配置した枠体に対し上方から接着剤を塗布する。このとき、接着剤には一定の粘性があることから、接着剤の塗布を途中で途切れさせる際には、残った接着剤が垂れたり糸を引いたりしないようにするために、相当の作業停止時間が必要になる。よって、接着工程をより短時間で行うには一回でも接着剤の塗布の途切れを少なくすることが重要になる。
そこで、上記構成により、空気出入口と連通口とが透明板ユニットの前後方向に対して互いに反対側に位置することになる。そのため、接着剤によって透明板を枠体に接着する際に、空気出入口又は連通口の形成箇所の近傍を塗布の開始位置として、枠体の両側において、枠体の縁部と仕切部とに連続して接着剤を塗布することができる。これにより、枠体の縁部及び仕切部に透明板を接着する作業を短時間で行うことができる。
また、第2の発明は、上記透明板ユニットによって上記透明板保持枠を構成する状態において、上記空気出入口は、上記枠体において上記2枚の透明板のうち遊技盤側に位置する透明板と対向する部位を利用して形成してあることにある(請求項3)。
この場合には、外気の温度が透明板ユニット内の空気の温度よりも低くなったときには、空気出入口から副空間内に流れる外気によって、遊技盤側に位置する透明板が先に冷やされることになる。そして、遊技者側の透明板の内面が冷やされないので、外気と接触する遊技者側の透明板が外気によって急激に冷やされることを緩和することができる。そのため、主空間における2枚の透明板が対向する内側に曇りがさらに発生し難くすることができる。
また、第3の発明は、上記2枚の透明板は、一方の透明板の外形が他方の透明板の外形よりも小さくなっており、上記透明板ユニットは、上記一方の透明板が遊技者側に位置する状態で上記透明板保持枠を構成していることにある(請求項4)。
この場合には、透明板ユニットの枠体における奥側(遊技者側と反対側)の内側端面が遊技者に見え難くすることができる。そのため、遊技者による遊技領域の感覚的な視界を広くすることができる。
また、第4の発明は、上記副空間は、上記枠体における左右いずれか一方の下側角部に形成してあり、上記連通口と上記空気出入口とは、上記副空間に対して上下又は左右の方向に互いに離れた位置に形成してあることにある(請求項5)。
この場合には、空気出入口から流入する外気を副空間の全体に充満させることができ、外気が副空間を通り超えて主空間へ流入することを防止することができる。
以下に、本発明の遊技機の透明板ユニットにかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の遊技機の透明板ユニット1は、図1に示すごとく、遊技機の前面側に配設する透明板保持枠(ガラス扉)6を構成するものである。透明板ユニット(ガラスユニット)1は、図5に示すごとく、額縁状に形成した枠体2の開口部20に対して、開口部20を両側から塞ぐよう2枚の透明板(ガラス板)3A、3Bを保持してなる。
図4、図7に示すごとく、2枚の透明板3A、3Bと枠体2とによって囲まれて形成された空間は、開口部20を仕切部22によって仕切ることにより、透明板保持枠6が対向配置される遊技盤の遊技領域に対向する位置に形成した主空間41と、遊技領域の外側に対向する位置に形成した副空間42とからなる。副空間42は、主空間41に対して連通口43を介して連通し、空気を溜める領域として形成してあると共に、空気出入口44を介して外部に開放してある。
以下に、本例の遊技機の透明板ユニット1につき、図1〜図8を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例の透明板ユニット1は、樹脂から構成した開閉枠材11に配設して透明板保持枠(ガラス扉)6を形成するものである。同図は、透明板ユニット1を裏面側から配設した透明板保持枠6を前面側から見た状態で示す図である。ここで、本例において、単に前面側とは、遊技者に対向する側(遊技者側)のことをいい、単に後面側とは、遊技盤に対向する側(遊技盤側)のことをいう。
透明板保持枠6は、遊技盤を配設した本体枠の前面側に開閉可能に配設するものである。また、透明板ユニット1は、開閉枠材11に対し、その後方から取り付けるよう構成してある。開閉枠材11には、遊技盤の遊技領域を視認可能にするための開口部111が形成してあり、この開口部111には、枠体2の開口部20が対応して配置される。
また、本例の副空間42は、開閉枠材11の開口部111の後方外側に位置し、開閉枠材11によって視認ができなくなっている。
図2は、透明板ユニット1を前面側101から見た状態で示し、図3は、透明板ユニット1を後面側102から見た状態で示す図である。
透明板ユニット1は、枠体2の下辺部214に、開閉枠材11における被係合部(穴部)に係合させる係合部(突起部)231を複数有している。また、透明板ユニット1は、枠体2の上側角部の左右両側に、開閉枠材11に設けた回動支持部12(図1参照)によって、前後、上下、左右の各方向に支持される被支持部232を有している。さらに、透明板ユニット1は、枠体2の上辺部211に作業者が把持可能な取手部233を有している。
図4は、後面側102から見た状態の透明板ユニット1における副空間42の周辺を拡大して示す図である。
本例の仕切部22は、枠体2の内側に両端を掛け渡す状態で、樹脂成形によって枠体2と一体的に成形してある。
また、副空間42は、枠体2における左右いずれか一方の下側角部に形成してあり、連通口43と空気出入口44とは、副空間42に対して互いに離れた位置に形成してある。これにより、空気出入口44から流入する外気を副空間42の全体に充満させることができ、外気が副空間42を通り超えて主空間41へ流入することを防止することができる。
図5は、透明板ユニット1の主空間41の外周縁部の断面を、図3のA−A線矢視断面として示す図である。図6は、透明板ユニット1の副空間42の周辺の外周縁部を、図4のB−B線矢視断面として示す図である。図7は、透明板ユニット1の副空間42に対する連通口43及び空気出入口44の形成箇所を、図4のC−C線矢視断面として示す図である。図8は、透明板ユニット1を側方から見た状態で示す図である。
図5に示すごとく、本例の2枚の透明板3A、3Bは、透明板ユニット1を透明板保持枠6に保持した状態において、遊技者側に位置する一方の透明板3Aの外形が、反対側(遊技盤側)に位置する他方の透明板3Bの外形よりも小さくなっている。これにより、透明板ユニット1の枠体2における奥側(遊技盤側)の内側端面215が遊技者に見え難くすることができる。そのため、遊技者による遊技領域の感覚的な視界を広くすることができる。
また、同図に示すごとく、枠体2の外縁部25は、透明板3A、3Bの大きさに合わせて、遊技者側に位置する外形の小さい一方の透明板3Aの外周側に対応する外側端面216Aが、遊技盤側に位置する外形の大きい他方の透明板3Bの外周側に対応する外側端面216Bよりも内周側に位置する段差形状に形成されている。なお、内周側とは、透明板ユニット1の中心側のことをいう。
また、外形が小さい一方の透明板3Aの厚みは、遊技者が叩いたときに破損することを防止するために、外形が大きい他方の透明板3Bの厚みよりも厚くしてある。また、一方の透明板3Aは、強化ガラスによって構成している。
また、図5〜図7に示すごとく、枠体2は、その前後方向の両側において、連通口43又は空気出入口44の形成箇所を除く全外周及び仕切部22に、接着剤5を保持するための接着剤保持凹部24を形成してなる。そして、枠体2の開口部20に配置された各透明板3A、3Bは、接着剤保持凹部24に塗布された接着剤5によって枠体2に接着される。
また、各透明板3A、3Bは、枠体2における外縁部25よりも小さく形成してあり、枠体2の外周に位置する接着剤保持凹部24においては、透明板3A、3Bの外縁部35が配置された状態で、透明板3A、3Bの外縁部35にも接着剤5が配置される。
また、図4、図7、図8に示すごとく、本例の空気出入口44は、枠体2の右辺部213において、透明板ユニット1によって透明板保持枠6を構成する際に、2枚の透明板3A、3Bのうち遊技盤側に位置する他方の透明板3Bと対向する部位に形成した溝部441と、この溝部441と連通するよう枠体2の外縁部25の一部を前後方向へ切り欠いて形成した切欠部442とによって構成してある。具体的には、切欠部442と他方の透明板3Bの内側(遊技機の前方側)で囲まれた開口443が溝部441と連通するように構成してある。これにより、外気の温度が透明板ユニット1内の空気の温度よりも低くなったときには、空気出入口44から副空間42内に流れる外気によって、遊技盤側に位置する他方の透明板3Bが先に冷やされることになる。そして、遊技者側の一方の透明板3Aの内面が冷やされないので、外気と接触する遊技者側の一方の透明板3Aが外気によって急激に冷やされることを緩和することができる。
また、本例の連通口43は、仕切部22において、2枚の透明板3A、3Bのうち遊技者側に位置する一方の透明板3Aと対向する部位に形成した溝部43から構成してある。これにより、空気出入口44と連通口43とが透明板ユニット1の前後方向に対して互いに反対側に位置することになる。そのため、接着剤5によって透明板を枠体2に接着する際に、空気出入口44又は連通口43の形成箇所の近傍を塗布の開始位置として、枠体2の両側において、枠体2の縁部と仕切部22とに連続して接着剤5を塗布することができる。これにより、枠体2の縁部25及び仕切部22に透明板3A、3Bを接着する作業を短時間で行うことができる。
なお、図4において、わかり易くするために、連通口43及び空気出入口44の溝部441の形成箇所を網掛けのハッチングをして示す。
具体的には、図2に示すごとく、接着剤5は、枠体2の前面側101においては、連通口43の上側に位置する仕切部22を塗布の開始位置とし、仕切部22、下側部分を除く右辺部213、上辺部211、左辺部212、下辺部214及び右辺部213の下側部分へと連続して塗布することができる。また、この逆の流れで接着剤5を連続して塗布することもできる。
また、図3に示すごとく、接着剤5は、枠体2の後面側102においては、空気出入口44の下側に位置する左下角部を塗布の開始位置とし、下辺部214、左辺部212(図3では右側)、上辺部211、下側部分を除く右辺部213(図3では左側)及び仕切部22へと連続して塗布することができる。また、この逆の流れで接着剤5を連続して塗布することもできる。
なお、連通口43及び空気出入口44の幅寸法は、小さいほど良いが、成形性や金型構造を考慮して、1〜2mm程度とすることが好ましい。
また、本例の連通口43と空気出入口44とは、いずれも溝部43又は溝部441及び切欠部442から形成してあり、本例の枠体2は、前後方向からの凹凸形状のみによって成形することができる。そのため、枠体2の樹脂成形を行う際に、成形体からアンダーカット部を離型するためのスライド型を用いる必要がなく、枠体2の成形が容易である。また、本例の枠体2は、その全周の断面において略均等肉厚で形成している。そのため、特に肉盗みを設けたり、中空成形などの特殊な成形方法を採用することなく成形した枠体2にヒケ(樹脂の変形部分)が発生することを防止することができる。
本例の透明板ユニット1においては、主空間41内の空気の温度が上昇するときには、主空間41内の空気を連通口43、副空間42及び空気出入口44を介して外部へ排出することができる。一方、主空間41内の空気の温度が下降するときには、主空間41内に空気出入口44、副空間42及び連通口43を介して外気を導入することができる。
これにより、透明板ユニット1内の温度変化により、主空間41が膨張したり、縮小したりすることを防止することができ、2枚の透明板3A、3Bに撓みが発生することを防止することができる。その結果、透明板3A、3Bを枠体2に接着する接着剤5が剥がれることを防止し、遊技者側と反対側(遊技盤側)に位置する他方の透明板3Bと、遊技盤との間における遊技球の通過間隔が変化してしまうことを防止することができる。
さらに、副空間42を設けたことにより、主空間41における2枚の透明板3A、3Bの内側に曇りが発生し難くすることができる。2枚の透明板3A、3Bの内側に曇りが発生する場合としては、次の状況が考えられる。
すなわち、例えば、寒冷地において、遊技ホールの出入口に近い場所においては、出入口が開くと遊技ホール内に冷たい外気が入る。そして、出入口の近くに設置した遊技機における透明板保持枠6の透明板ユニット1の表面に外気が接触し、遊技者側の透明板3Aの前面が冷やされ、2枚の透明板3A、3Bの内側である主空間41及び副空間42に存在する空気が収縮し、更にこれらの空間41、42に冷たい外気が入ろうとする。
このとき、外気は、まず空気出入口44を介して副空間42に入ることになり、遊技盤側の透明板3Bの内面が冷やされ、遊技盤側の透明板3Bの表面温度が急激に冷やされる。その結果、透明板ユニット1内の副空間42に残存する暖かい空気が遊技盤側の透明板3Bによって冷やされ、曇りが発生すると考えられる。そして、副空間42の存在によって曇りを副空間42に集中的に発生させることができ、主空間41には曇りがほとんど発生しない。
また、副空間42を、透明板ユニット1において遊技盤の遊技領域の外側に対向する位置に形成していることにより、遊技者からほとんど見えない位置に曇りを積極的に発生させることができる。そのため、遊技者による遊技領域の視界を適切に確保することができる。
それ故、本例の遊技機の透明板ユニット1によれば、2枚の透明板3A、3Bに透明板ユニット1内の温度変化による撓みが発生することを防止すると共に、2枚の透明板3A、3Bの内側に曇りが発生することを効果的に抑制することができる。
1 透明板ユニット
2 枠体
20 開口部
22 仕切部
3A 一方の透明板
3B 他方の透明板
41 主空間
42 副空間
43 連通口
44 空気出入口
441 溝部
442 切欠部
5 接着剤
6 透明板保持枠

Claims (5)

  1. 遊技機の前面側に配設する透明板保持枠を構成する透明板ユニットであって、
    該透明板ユニットは、額縁状に形成した枠体の開口部に対して、該開口部を両側から塞ぐよう2枚の透明板を保持してなり、
    該2枚の透明板と上記枠体とによって囲まれて形成された空間は、上記開口部を仕切部によって仕切ることにより、上記透明板保持枠が対向配置される遊技盤の遊技領域に対向する位置に形成した主空間と、上記遊技領域の外側に対向する位置に形成した副空間とからなり、
    該副空間は、上記主空間に対して連通口を介して連通し、空気を溜める領域として形成してあると共に、空気出入口を介して外部に開放してあり、
    上記透明板ユニットによって上記透明板保持枠を構成する状態において、
    上記連通口は、上記仕切部において上記透明板と対向する部位に形成した溝部から構成してあり、
    上記空気出入口は、上記枠体において上記透明板と対向する部位に形成した溝部と、該溝部と連通するよう上記枠体の外縁部の一部を前後方向へ切り欠いて形成した切欠部とによって構成してあることを特徴とする遊技機の透明板ユニット。
  2. 請求項1において、上記連通口を構成する溝部は、上記仕切部において上記2枚の透明板のいずれか一方と対向する部位に形成してあり、
    上記空気出入口を構成する溝部は、上記枠体において上記2枚の透明板の他方と対向する部位に形成してあることを特徴とする遊技機の透明板ユニット。
  3. 遊技機の前面側に配設する透明板保持枠を構成する透明板ユニットであって、
    該透明板ユニットは、額縁状に形成した枠体の開口部に対して、該開口部を両側から塞ぐよう2枚の透明板を保持してなり、
    該2枚の透明板と上記枠体とによって囲まれて形成された空間は、上記開口部を仕切部によって仕切ることにより、上記透明板保持枠が対向配置される遊技盤の遊技領域に対向する位置に形成した主空間と、上記遊技領域の外側に対向する位置に形成した副空間とからなり、
    該副空間は、上記主空間に対して連通口を介して連通し、空気を溜める領域として形成してあると共に、空気出入口を介して外部に開放してあり、
    上記透明板ユニットによって上記透明板保持枠を構成する状態において、上記空気出入口は、上記枠体において上記2枚の透明板のうち遊技盤側に位置する透明板と対向する部位を利用して形成してあることを特徴とする遊技機の透明板ユニット。
  4. 遊技機の前面側に配設する透明板保持枠を構成する透明板ユニットであって、
    該透明板ユニットは、額縁状に形成した枠体の開口部に対して、該開口部を両側から塞ぐよう2枚の透明板を保持してなり、
    該2枚の透明板と上記枠体とによって囲まれて形成された空間は、上記開口部を仕切部によって仕切ることにより、上記透明板保持枠が対向配置される遊技盤の遊技領域に対向する位置に形成した主空間と、上記遊技領域の外側に対向する位置に形成した副空間とからなり、
    該副空間は、上記主空間に対して連通口を介して連通し、空気を溜める領域として形成してあると共に、空気出入口を介して外部に開放してあり、
    上記2枚の透明板は、一方の透明板の外形が他方の透明板の外形よりも小さくなっており、
    上記透明板ユニットは、上記一方の透明板が遊技者側に位置する状態で上記透明板保持枠を構成していることを特徴とする遊技機の透明板ユニット。
  5. 遊技機の前面側に配設する透明板保持枠を構成する透明板ユニットであって、
    該透明板ユニットは、額縁状に形成した枠体の開口部に対して、該開口部を両側から塞ぐよう2枚の透明板を保持してなり、
    該2枚の透明板と上記枠体とによって囲まれて形成された空間は、上記開口部を仕切部によって仕切ることにより、上記透明板保持枠が対向配置される遊技盤の遊技領域に対向する位置に形成した主空間と、上記遊技領域の外側に対向する位置に形成した副空間とからなり、
    該副空間は、上記主空間に対して連通口を介して連通し、空気を溜める領域として形成してあると共に、空気出入口を介して外部に開放してあり、
    上記副空間は、上記枠体における左右いずれか一方の下側角部に形成してあり、
    上記連通口と上記空気出入口とは、上記副空間に対して上下又は左右の方向に互いに離れた位置に形成してあることを特徴とする遊技機の透明板ユニット。
JP2009230195A 2009-10-02 2009-10-02 遊技機の透明板ユニット Expired - Fee Related JP5535568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009230195A JP5535568B2 (ja) 2009-10-02 2009-10-02 遊技機の透明板ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009230195A JP5535568B2 (ja) 2009-10-02 2009-10-02 遊技機の透明板ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011072741A JP2011072741A (ja) 2011-04-14
JP5535568B2 true JP5535568B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=44017356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009230195A Expired - Fee Related JP5535568B2 (ja) 2009-10-02 2009-10-02 遊技機の透明板ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5535568B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5775547B2 (ja) * 2013-06-18 2015-09-09 株式会社藤商事 弾球遊技機
JP6181112B2 (ja) * 2015-07-01 2017-08-16 株式会社藤商事 弾球遊技機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3905173B2 (ja) * 1997-04-17 2007-04-18 吉田プラ工業株式会社 結露垂れ防止コンパクト容器
JP4612222B2 (ja) * 2001-05-07 2011-01-12 不二サッシ株式会社 二重ガラス窓
JP3736547B2 (ja) * 2003-06-12 2006-01-18 株式会社三洋物産 遊技機
JP4656936B2 (ja) * 2004-12-27 2011-03-23 株式会社足立ライト工業所 遊技機用透明板保持枠
JP2007029300A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sankyo Kk 遊技機
JP5070538B2 (ja) * 2006-06-27 2012-11-14 株式会社大一商会 パチンコ遊技機
JP5300008B2 (ja) * 2009-01-09 2013-09-25 株式会社大一商会 パチンコ遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011072741A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7314114B2 (ja) 冷蔵庫
EP1955961B1 (en) Packaging bag and manufacturing method thereof
USD667179S1 (en) Drawer-shaped washing machine
USD602576S1 (en) Enclosure of an evaporative cooler
JP5535568B2 (ja) 遊技機の透明板ユニット
EP3332674A1 (en) Refrigeration appliance and heat insulation door thereof
JP2014052124A (ja) 断熱箱体
JP6633997B2 (ja) 発泡樹脂製容器
JP6204620B2 (ja) 樹脂パネル及びそれを備えた空気調和機
JP4851231B2 (ja) 樹脂成形品、ダンパー装置および樹脂成形品の製造方法
JP5722014B2 (ja) 貯蔵庫の断熱扉
JP6203149B2 (ja) 冷蔵庫の扉および冷蔵庫
JP2004331185A (ja) 保冷箱
JP2009131999A (ja) ガラスインサート成形用金型
USD960615S1 (en) Camera-equipped display shelf
JP5896958B2 (ja) 発泡箱
JP6719646B2 (ja) 冷蔵庫
JP5097424B2 (ja) 貯氷庫構造
TW201908674A (zh) 製冰托盤及製冰單元
JP2013086846A (ja) 包装袋
JP6980429B2 (ja) 断熱パネル
JP6113962B2 (ja) 樹脂パネル及びそれを備えた空気調和機
JP6468908B2 (ja) 真空成形用芯材構造
JP5934910B2 (ja) 冷蔵庫
ES2892348T3 (es) Carcasa exterior para un dispensador y método para producir una carcasa exterior de este tipo

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5535568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees