JP5535105B2 - 多気筒回転式圧縮機の組立装置、及びその組立方法 - Google Patents

多気筒回転式圧縮機の組立装置、及びその組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、多気筒回転式圧縮機の組立装置、及びその組立方法に関するものである。
従来の多気筒回転式圧縮機としては、例えば特開昭63−297791号公報(特許文献1)に示された2気筒回転式圧縮機(2シリンダーロータリー式圧縮機)等が知られている。このような多気筒回転式圧縮機の圧縮機構部は、複数の偏芯部が形成された回転軸と、偏芯部に設けられたピストンと、回転軸の軸芯方向に沿って、偏芯部と対応する位置に積層された複数のシリンダーと、シリンダー間に配置された中間プレートと、積層方向最外部に配置されたシリンダーを閉塞し、回転軸を回転自在に支持する2つの軸受部と、によって構成されている。
このように構成された圧縮機構部のシリンダーは、軸受部と中間プレートによって、あるいはシリンダーの両面部に配置された中間プレートによって機密性が確保されている(つまり、各シリンダーに圧縮室が形成されている)。そして、回転軸を回転させることにより、シリンダー内でピストンが回転し、シリンダー内の冷媒を圧縮する。
上記のような圧縮機構部においては、軸受部にかかるラジアル荷重が大きいので、一般にジャーナル軸受が用いられている。このジャーナル軸受は、上下軸受中心が一致していないと、軸受部における機械損が大きくなり、圧縮機の性能低下を招いてしまう。また、ジャーナル軸受は、上下軸受中心が一致していないと、最悪の場合には軸受部に焼き付きが発生してしまうこともある。このため、ジャーナル軸受は、上下軸受中心がなるべく一致するように組み立てられる必要がある。
また、シリンダー間に挟設されている中間プレートは、回転軸が通過するための軸穴が設けられているが、圧縮室の機密性を確保するため、ピストンとの接触幅を一定以上設ける必要がある。そこで、中間プレートの軸穴は、その軸穴中心が上下軸受中心となるべく一致するように組み立てられる必要がある。
そこで、各軸受部の軸受中心、及び、これら軸受部の軸受中心と中間プレートの軸穴中心とを調芯する(中心をなるべく一致させる)ため、多気筒回転式圧縮機の組立装置が従来より提案されている(例えば、特許文献2参照)。そして、従来は、例えば特許文献2に記載の組立装置を用いて、次のような順序で多気筒回転式圧縮機の圧縮機構部を組み立てている。
まず、回転軸を回転したときの偏芯部の振れを測定し、回転軸芯に対する偏芯部の偏芯量を求める。そして、この偏芯量に基づいて、回転軸偏芯部に挿設されたピストンの外径とシリンダー内径が互いに干渉しないように、積層方向最外部に配置されるシリンダーと軸受部とを調芯して組み付ける。その後、上記の圧縮機構部の構成部品を仮組みし、各軸受部の軸受中心及びこれら軸受部の軸受中心と中間プレートの軸穴中心とを調芯して、通しボルト等の固定手段で固定する。
例えば特許文献2に記載の組立装置は、各軸受部の調芯や、軸受部と中間プレートの調芯時に用いられる。特許文献2に記載の組立装置は、シリンダーの外径を基準にして、中間プレートの位置決めを行っている。より詳しくは、回転軸の軸芯が鉛直方向となるように、シリンダー及び中間プレートを装置上に載置する。そして、組立装置は、先端部が直線形状に形成された位置決めクランプを水平方向に移動させてシリンダー及び中間プレートの外周部に当接させ、中間プレートのX方向を位置決めする。その後、組立装置は、先端部がV溝形状となった押さえクランプと位置決めクランプによってシリンダー及び中間プレートの外周部を挟持し、中間プレートのY方向を位置決めする。これにより、シリンダーの内径中心と中間プレートの軸穴中心を略一致させることができ、ピストンの軸方向端面と中間プレートの軸穴端面部との接触幅を回転方向の全周にわたって均一にでき、両者の密着性の不均一を改善すると共に高い気密性を確保できる。
ところで、世界的な環境意識の高まりを背景に、ヒートポンプ技術応用製品が注目されており、心臓部である圧縮機の省エネルギー性能の更なる向上は喫緊の課題とされている。回転式圧縮機は、小型、高効率が利点であり、小型のまま圧縮体積の拡大が可能であれば、高効率かつ省資源な圧縮機を実現できるという利点を備えている。
回転式圧縮機の圧縮体積拡大を実現する手法として、シリンダー幅の拡大が考えられる。しかしながら、多気筒回転式圧縮機の場合、シリンダー幅の拡大に伴って増加する軸受部間の距離の影響が大きい。このため、多気筒回転式圧縮機の場合、軸受部の負荷増大によるモーターのトルク不足等、様々な問題点を解決する必要があるため、圧縮機の大型化は避けられない。
これに対し、圧縮機の大きさを現状のまま圧縮体積拡大を行う手法として、ピストンを薄肉化し、回転軸偏芯部の偏芯量を拡大する手法が考えられる。しかしながら、圧縮機構部の組立工程において、回転軸偏芯部を中間プレートの軸穴に通過させる必要があり、中間プレートの軸穴径を拡大しなければならない。つまり、ピストンを薄肉化して回転軸偏芯部の偏芯量を拡大する手法は、ピストンの軸方向端面と中間プレートの軸穴端面部との接触幅を減少させ、圧縮室の機密性を損なうという課題があった。
そこで、従来の多気筒回転式圧縮機には、軸穴を通る分割面で中間プレートを二分割したものも提案されている(例えば特許文献3参照)。軸穴を通る分割面で中間プレートを二分割した多気筒回転式圧縮機を実用化できれば、圧縮機を大型化することなく圧縮体積を拡大することができ、圧縮室の機密性も確保することが可能となる。
特開昭63−297791号公報(第3頁、第2図) 特開2002−322993号公報(段落[0048]〜[0051]、図6,7) 実開昭60−43194(第4,5頁、第1,2図)
上述のように、軸穴を通る分割面で中間プレートを二分割した多気筒回転式圧縮機を実用化できれば、圧縮機を大型化することなく圧縮体積を拡大することができ、圧縮室の機密性も確保することが可能となる。しかしながら、従来の組立装置(特許文献2参照)では、分割されていない中間プレートを位置決め(調芯)するための装置であり、二分割した中間プレートを位置決めできないという問題点があった。
より詳しくは、図8は、従来の組立装置を示す平面図である。なお、この図8は、第1シリンダー6と中間プレート7を調芯している状態を示している。
ここで、調芯する各部品(シリンダー、軸受部及び中間プレート)は回転軸の軸芯が基準となる。つまり、シリンダーの内径中心、軸受部の軸受中心及び中間プレートの軸穴中心を回転軸の軸芯と同軸に調芯することが組立の目的であるが、これらは仮組み状態で露出していない為、代わりにシリンダーの外径及び中間プレートの外径を組立の基準としている。よって、シリンダーの内径と外径とは、組立要求スペック内に収まるように同軸(同心)加工されていることが前提となる。同様に、中間プレートの軸穴と外径とは、組立要求スペック内に収まるように同軸(同心)加工されていることが前提となる。また、軸受部の軸受中心と軸受部に隣接するシリンダーの内径中心は、同軸直線上に組み立てられている事が前提となる。
図8に示すように、従来の組立装置は、位置決めクランプ10及び押さえクランプ12を備えている。位置決めクランプ10には、中間プレート7を押圧する(中間プレート7に当接する)中間プレート押圧部10a、及び、第1シリンダー6を押圧する(第1シリンダー6に当接する)第1シリンダー押圧部10bが形成されている。中間プレート押圧部10a及び第1シリンダー押圧部10bの先端部は、直線形状(平坦形状)となっている。また、押さえクランプ12には、平面視略V字形状の中間プレート押圧部12aが設けられている。
従来の組立装置において第1シリンダー6と中間プレート7を調芯する場合、まず、仮組みされた状態の圧縮機構部をベース上に載置し、第1シリンダー6をベースに固定する。そして、位置決めクランプ10を移動装置で移動させ、中間プレート押圧部10a及び第1シリンダー押圧部10bを中間プレート7及び第1シリンダー6の外周部に当接させる。また、押さえクランプ12を移動装置で移動させ、中間プレート押圧部12aを中間プレート7の外周部に当接させる。つまり、位置決めクランプ10と押さえクランプ12によって、中間プレート7を挟み込む。このように中間プレート7を挟み込むことで、中間プレート7のX方向(回転軸1の軸芯と略垂直な方向)位置が、位置決めクランプ10によって、第1シリンダー6の外周部を基準として決定される。また、中間プレート7のY方向(回転軸1の軸芯と略垂直で、X方向と略垂直な方向)位置が、押さえクランプ12によって決定される。これにより、中間プレート7の軸穴中心と第1シリンダー6の内径中心とを一致させることができる。
しかしながら、従来の組立装置を用いて第1シリンダー6と二分割した中間プレート7(第1分割中間プレート7b、第2分割中間プレート7c)の調芯を行おうとした場合、図9に示すように、第1分割中間プレート7bと第2分割中間プレート7cが分割面7dでずれてしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、二分割された中間プレートを位置決め(調芯)することが可能な多気筒回転式圧縮機の組立装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
本発明に係る組立装置は、シリンダー内径となる円筒状の貫通孔が形成され、該貫通孔の穴中心(以下、内径中心という)に沿った方向に積層された複数のシリンダーと、複数の前記シリンダーの間に配置され、軸穴が形成された少なくとも1つの中間プレートと、軸芯が前記シリンダーの前記内径中心及び前記中間プレートの前記軸穴の穴中心(以下、軸穴中心という)と沿うように、前記シリンダーの前記貫通孔及び前記中間プレートの前記軸穴を貫通し、前記シリンダーと対応する位置に偏芯部が形成された回転軸と、前記回転軸の前記偏芯部に取り付けられた複数のピストンと、積層方向の最外部側に位置する前記シリンダーにおける前記貫通孔の外側開口部を閉塞すると共に、前記回転軸を回転自在に支持する2つの軸受部と、を備え、前記中間プレートを、前記軸穴を通る分割面で分割された第1の中間プレートと第2の中間プレートで構成した多気筒回転式圧縮機を組み立てる組立装置であって、
前記シリンダー又は前記軸受部の外周部に当接する第1のV溝部と、前記第1の中間プレートの外周部に当接する第2のV溝部と、が形成された位置決めクランプと、前記第1のV溝部が当接する部材と同一部材の外周部に当接する第3のV溝部と、前記第2のV溝部が当接する前記第1の中間プレートと共に前記中間プレートを構成する前記第2の中間プレートの外周部に当接する第4のV溝部と、が形成され、前記位置決めクランプと軸対象となる位置に設けられた押さえクランプと、前記位置決めクランプが設けられ、前記シリンダーの前記シリンダーの前記内径中心と略垂直方向である−X方向に前記位置決めクランプを移動させて、前記位置決めクランプを当接部品に当接させる第1の移動装置と、前記押さえクランプが設けられ、前記押さえクランプをX方向に移動させて、前記押さえクランプを当接部品に当接させる第2の移動装置と、を備えたものである。
なお、従来の多気筒回転式圧縮機の組立に当該組立装置を用いることも勿論可能である。
また、本発明に係る組立方法は、本発明に係る組立装置を用いて前記多気筒回転式圧縮機を組み立てる組立方法であって、調芯して組み付けられた前記シリンダー及び前記軸受部に前記回転軸を貫通させ、前記中間プレートを構成する前記第1の中間プレート及び前記第2の中間プレートを所定の位置に配置したものに、当該シリンダー又は当該軸受部の外周部に前記位置決めクランプ部の前記第1のV溝部を当接させる工程と、前記第1のV溝部が当接する部材と同一部材の外周部に前記押さえプレートの前記第3のV溝部を当接させ、当該第2の中間プレートの外周部に前記押さえプレートの前記第4のV溝部を当接させ、前記位置決めプレートの前記第2のV溝部と前記押さえプレートの前記第4のV溝部とによって当該中間プレートを構成する当該第1の中間プレート及び当該第2の中間プレートを挟持することにより、当該シリンダーの前記貫通孔と当該中間プレートの前記軸穴との調芯を行う工程と、を備えたものである。
本発明に係る組立装置及び組立方法においては、従来の組立装置及び組立方法では行えない2枚のプレートで形成された中間プレートの位置決めを行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 従来の2シリンダーロータリー式圧縮機の圧縮機構部を示す要部拡大図(縦断面図)である。 本発明の実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機の圧縮機構部を示す要部拡大図(縦断面図)である。 本発明の実施の形態2に係る組立装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る組立装置を示す縦断面図である。 従来の組立装置を示す平面図である。 中間プレートを二分割した多気筒回転式圧縮機の調芯工程に従来の組立装置を用いた場合を説明する説明図である。
以下、実施の形態1及び実施の形態2において、本発明に係る多気筒回転式圧縮機の組立装置及びその組立方法について説明する。なお、以下では、まず実施の形態1において、本発明に係る多気筒回転式圧縮機の組立装置及びその組立方法で組み立てられる多気筒回転式圧縮機の一例について説明する。そして、実施の形態2において、本発明に係る多気筒回転式圧縮機の組立装置及びその組立方法の詳細について説明する。
実施の形態1.
以下、本実施の形態1では、多気筒回転式圧縮機の一例として、密閉型の2シリンダーロータリー式圧縮機について説明する。なお、多気筒回転式圧縮機の組立装置及びその組立方法で組み立てられる多気筒回転式圧縮機は、2シリンダーロータリー式圧縮機に限定されるものではなく、3つ以上のシリンダーを有する圧縮機でも勿論よい。また、多気筒回転式圧縮機の組立装置及びその組立方法で組み立てられる多気筒式圧縮機は、密閉型に限定されるものではなく、圧縮機構部を駆動する駆動源も後述のモーターに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機を示す縦断面図である。また、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1のB−B断面図である。
2シリンダーロータリー式圧縮機100は、密閉容器18内に、圧縮機構部50と、この圧縮機構部50の駆動源であるモーター19が収納されて構成されている。
圧縮機構部50は、回転軸1、第1軸受部4、第2軸受部5、第1シリンダー6、第2シリンダー8、及び中間プレート7等を備えている。詳しくは、第1シリンダー6には、第1シリンダー内径6aとなる略円筒状の貫通孔が形成されている。また、第2シリンダー8には、第2シリンダー内径8aとなる略円筒状の貫通孔が形成されている。そして、これら第1シリンダー6及び第2シリンダー8は、第1シリンダー内径6a及び第2シリンダー内径8aの内径中心に沿った方向に積層されている。また、第1シリンダー6及び第2シリンダー8を積層する際、これらの間には、中間プレート7が配置される。この中間プレート7には、圧縮機構部50を組み立てる際に回転軸1の偏芯部(後述の第1偏芯部及び第2偏芯部)を通過させるため、略円筒状の軸穴7aが形成されている。また、本実施の形態1に係る中間プレート7は、軸穴7aを通る分割面7dで分割されて、2つのプレート(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)で構成されている。
第1軸受部4は、第1シリンダー6の上面部に設けられており、第1シリンダー内径6aとなる貫通孔の上部開口を閉塞する。つまり、第1シリンダー6の貫通孔は、第1軸受部4と中間プレート7とによって、機密性が確保されている。また、第2軸受部5は、第2シリンダー8の下面部に設けられており、第2シリンダー内径8aとなる貫通孔の下部開口を閉塞する。つまり、第2シリンダー8の貫通孔は、第2軸受部5と中間プレート7とによって、機密性が確保されている。
順次積層された第1軸受部4、第1シリンダー6、中間プレート7、第2シリンダー8及び第2軸受部5には、回転軸1が貫通している。この回転軸1は、第1軸受部4及び第2軸受部5によって回転自在に支持されている。また、回転軸1には、第1シリンダー6と対応する位置に第1偏芯部1aが形成され、第2シリンダー8と対応する位置に第2偏芯部1bが形成されている。また、第1偏芯部1aには略円筒状の第1ピストン2が設けられ、第2偏芯部1bには略円筒上の第2ピストン3が設けられている。
これら圧縮機構部50は、第1シリンダー6や第2シリンダー8の外周部が密閉容器18に溶接されることにより、密閉容器18内に固定されている。また、圧縮機構部50の回転軸1を回転駆動するモーター19も、例えばそのステーターが密閉容器18に溶接されて、固定されている。
第1シリンダー6内には、圧縮弁23が摺動自在に設けられている。モーター19によって回転軸1が回転すると、第1シリンダー6内を第1ピストン2が回転する。このとき圧縮弁23が第1ピストン2の外周部に追従することにより、圧縮室25が形成される。同様に、第2シリンダー8内にも、圧縮弁23が摺動自在に設けられている。モーター19によって回転軸1が回転すると、第2シリンダー8内を第2ピストン3が回転する。このとき圧縮弁23が第2ピストン3の外周部に追従することにより、圧縮室25が形成される。
これら第1シリンダー6及び第2シリンダー8内に形成された圧縮室25には、吸入穴24が連通している。そして、これら吸入穴24にはマフラー21が接続されており、マフラー21には吸入管20が接続されている。つまり、吸入管20及びマフラー21を通った冷媒は、吸入穴24から圧縮室25に吸入される。そして圧縮室25に吸入された冷媒は、圧縮されて、第1軸受部4及び第2軸受部5のフランジ部に形成された弁(図示せず)から密閉容器18内に吐出される。密閉容器18内に吐出された冷媒は、モーター19のステーターとローターとの間等を通過し、吐出管22から密閉容器18外へ流出する。
続いて、本実施の形態1に係る中間プレート7が2つのプレート(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)で構成されている理由について説明する。
図4は、従来の2シリンダーロータリー式圧縮機の圧縮機構部を示す要部拡大図(縦断面図)である。また、図5は、本発明の実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機の圧縮機構部を示す要部拡大図(縦断面図)である。以下、これら図4及び図5を用いて、本実施の形態1に係る中間プレートが2つのプレート(第1分割中間プレート及び第2分割中間プレート)で構成されている理由について説明する。なお、図4及び図5は圧縮機構部組立行程における圧縮機構部を示しており、その向きは、完成後の2シリンダーロータリー式圧縮機における圧縮機構部とは逆になっている。また、従来の2シリンダーロータリー式圧縮機及び本実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機において、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
従来の2シリンダーロータリー式圧縮機の圧縮機構部の組立方法と、本実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機100の圧縮機構部50の組立方法とは、その基本的行程は同一である。
まず、回転軸1を回転したときの偏芯部(第1偏芯部1a及び第2偏芯部1b)の振れを測定し、回転軸1の軸芯Osに対する偏芯部の偏芯量を求める。なお、図4及び図5には、回転軸1の軸芯Osに対する第1偏芯部1aの偏芯量(1d,1e)を示している。そして、回転軸1の軸芯Osに対する第1偏芯部1aの偏芯量に基づいて、第1偏芯部1aに設けられた第1ピストン2の外径と第1シリンダー内径6aが互いに干渉しないように、第1軸受部4と第1シリンダー6を調芯して組み立てる。同様に、回転軸1の軸芯Osに対する第2偏芯部1bの偏芯量に基づいて、第2偏芯部1bに設けられた第2ピストン3の外径と第2シリンダー内径8aが互いに干渉しないように、第2軸受部5と第2シリンダー8を調芯して組み立てる。
次に、回転軸1、第1軸受部4、第2軸受部5、第1シリンダー6、第2シリンダー8及び中間プレート7(つまり、圧縮機構部50)を仮組みし、第1軸受部4と第2軸受部5を調芯し(互いの軸受中心をなるべく一致させ)、これらを通しボルト等の固定手段9で固定する。第1軸受部4と第2軸受部5の軸受中心が一致していないと、これら軸受部における機械損が大きくなり、2シリンダーロータリー式圧縮機100の性能低下を招くためである。また、最悪の場合、軸受部に焼き付が発生してしまうためである。
上述のように、第1シリンダー6と第2シリンダー8に挟設される中間プレート7には、圧縮機構部50を組み立てる際に回転軸1の偏芯部(例えば第1偏芯部1a)を通過させるための軸穴7aが設けられている。このため、圧縮室25の気密性を確保するために、圧縮機構部50の組立行程において、中間プレート7の調芯も行われる。つまり、中間プレートに形成された軸穴7aの軸穴中心Omと回転軸1の軸芯Os(換言すると、第1軸受部4及び第2軸受部5の軸受中心、第1シリンダー6及び第2シリンダー8の内径中心)とが一致するように、中間プレート7の位置決めが行われる。これにより、例えば図4(A)に示すように、ピストン(第1ピストン2及び第2ピストン3)の軸方向端面と中間プレート7の軸穴7a端面部との接触幅δaの軌跡17が均一になる。なお、圧縮機構部50が組み立てられた状態においては、中間プレート7は、第1シリンダー6及び第2シリンダー8の面圧により固定されている。
ここで、2シリンダーロータリー式圧縮機の大きさを現状のまま圧縮体積拡大を行う手法として、第1ピストン2及び第2ピストン3を薄肉化し、回転軸1の第1偏芯部1a及び第2偏芯部1bの偏芯量を拡大する手法が考えられる。しかしながら、このような手法で圧縮体積を拡大させた場合、従来の2シリンダーロータリー式圧縮機(つまり、1枚のプレートで中間プレートを構成している2シリンダーロータリー式圧縮機)は、圧縮機構部50を組み立てる際に回転軸1の偏芯部(例えば第1偏芯部1a)を軸穴7aに通過させる必要があるため、中間プレート7の軸穴7aの直径を拡大しなければならない。つまり、従来の2シリンダーロータリー式圧縮機は、図4(A)で示した偏芯量1dを図4(B)で示す偏芯量1eに拡大することにより、ピストン(第1ピストン2及び第2ピストン3)の軸方向端面と中間プレート7の軸穴7a端面部との接触幅δaが減少してしまい、圧縮室25の気密性が損なわれてしまう。
一方、本実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機100は、中間プレート7が2つのプレート(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)で構成されている。このため、圧縮機構部50の組立行程において中間プレート7を配置する際、第1分割中間プレート7bと第2分割中間プレート7cによって回転軸1を挟み込むようにして中間プレート7を配置することができる。つまり、中間プレート7の軸穴7aの直径を第1偏芯部1a及び第2偏芯部1bの直径よりも小さく形成することができる。このため、図5に示すように、第1ピストン2及び第2ピストン3を薄肉化し、回転軸1の第1偏芯部1a及び第2偏芯部1bの偏芯量を拡大しても、ピストン(第1ピストン2及び第2ピストン3)の軸方向端面と中間プレート7の軸穴7a端面部との接触幅δaを十分に確保することができ、圧縮室25の気密性を確保することができる。
以上、本実施の形態1のように構成された2シリンダーロータリー式圧縮機100においては、中間プレート7が2つのプレート(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)で構成されているので、第1ピストン2及び第2ピストン3を薄肉化し、回転軸1の第1偏芯部1a及び第2偏芯部1bの偏芯量を拡大しても、ピストン(第1ピストン2及び第2ピストン3)の軸方向端面と中間プレート7の軸穴7a端面部との接触幅δaを十分に確保することができ、圧縮室25の気密性を確保することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、実施の形態1に係る2シリンダーロータリー式圧縮機100の組立装置(より詳しくは、中間プレート7の調芯機能を有する組立装置)について説明する。なお、本実施の形態2で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態2に係る組立装置の理解を容易にするため、従来の組立装置をまず説明した後、本実施の形態2に係る組立装置について説明する。
上述のように、従来の組立装置において二分割した中間プレート7(第1分割中間プレート7b、第2分割中間プレート7c)の調芯を行おうとした場合、図9に示すように、第1分割中間プレート7bと第2分割中間プレート7cが分割面7dでずれてしまう。そこで、本実施の形態2では、以下のような組立装置を用いることにより、第1シリンダー6と中間プレート7の調芯工程において、中間プレート7(つまり、第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)を位置決めしている。
図6は、本発明の実施の形態2に係る組立装置を示す平面図である。また、図7は、この組立装置を示す縦断面図である。なお、この図6及び図7は、第1シリンダー6と中間プレート7を調芯している状態を示している。また、図6及び図7は圧縮機構部組立行程における圧縮機構部を示しているため、その向きは、完成後の2シリンダーロータリー式圧縮機における圧縮機構部とは逆になっている。
本実施の形態2に係る組立装置200は、位置決めクランプ11及び押さえクランプ13を備えている。位置決めクランプ11には、第1分割中間プレート7bを押圧する(第1分割中間プレート7bに当接する)中間プレート押圧部11a、及び、第1シリンダー6を押圧する(第1シリンダー6に当接する)第1シリンダー押圧部11bが形成されている。中間プレート押圧部11a及び第1シリンダー押圧部11bは、平面視略V字形状となっている。また、第1シリンダー6と第1分割中間プレート7bの外周半径が異なるため、位置決めクランプ11は、側面視で階段形状となっている。この位置決めクランプ11は、第1シリンダー6の外周部を位置決め基準とするものである。位置決めクランプ11の寸法は、回転軸1、第1シリンダー6及び第1分割中間プレート7bのそれぞれが部品公差中央値である場合に、第1シリンダー6の第1シリンダー内径6aの内径中心と第1分割中間プレート7bの軸穴7aの軸穴中心とが回転軸1の同軸上に位置するように設計されている。
ここで、第1シリンダー押圧部11bが本発明における第1のV溝部に相当し、中間プレート押圧部11aが本発明における第2のV溝部に相当する。
押さえクランプ13は、2つのクランプ(第1押さえクランプ13a、第2押さえクランプ13b)で構成されている。第1押さえクランプ13aは、第1シリンダー6を押さえるものである。この第1押さえクランプ13aの先端部には、第1シリンダー6を押圧する(第1シリンダー6に当接する)平面視略V字形状の第1シリンダー押圧部13a1が形成されている。第2押さえクランプ13bは、第2分割中間プレート7cを押さえるものである。この第2押さえクランプ13bの先端部には、第2分割中間プレート7cを押圧する(第2分割中間プレート7cに当接する)平面視略V字形状の中間プレート押圧部13b1が形成されている。
ここで、第1シリンダー押圧部13a1が本発明における第3のV溝部に相当し、中間プレート押圧部13b1が本発明における第4のV溝部に相当する。
これら第1押さえクランプ13a及び第2押さえクランプ13bは、相対的に±X方向に移動可能となっている。本実施の形態2では、第1押さえクランプ13aに、Y方向幅が第2押さえクランプ13bのY方向幅よりも若干大きい凹部を形成し、この凹部に摺動自在に第2押さえクランプ13bを設けている。これにより、第1押さえクランプ13aに対して第2押さえクランプ13bが±X方向に移動可能となっている。また、押さえクランプ13には、第2押さえクランプ13bに対してX方向に荷重を付与するクッション13dが設けられている。クッション13dの押圧力は、中間プレート7(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)を固定し、かつ第1押さえクランプ13aが第1シリンダー6から浮かない力となっている。クッション13dを設けることにより、第1シリンダー6と中間プレート7(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)の寸法のばらつきを吸収することができる。なお、クッション13dは、圧縮バネに限定されるものではなく、弾性体であれば種々のものを用いることができる。また、クッション13dは、第1押さえクランプ13aを押圧するものでもよい。
また、位置決めクランプ11は、移動装置14aと直結したフロートベース15a1に取り付けられており、クランプフロート機構15a2によって±Y方向に移動可能となっている。また、押さえクランプ13(より詳しくは第1押さえクランプ13a)は、移動装置14bと直結したフロートベース15b1に取り付けられており、クランプフロート機構15b2によって±Y方向に移動可能となっている。なお、位置決めクランプ11及び押さえクランプ13を±Y方向に移動可能にする機構は、クランプフロート機構に限定されるものではない。
次に動作について説明する。
従来の2シリンダーロータリー式圧縮機の圧縮機構部の組立方法と、実施の形態1で示した2シリンダーロータリー式圧縮機100の圧縮機構部50の組立方法とは、その基本的行程は同一である。
まず、回転軸1を回転したときの偏芯部(第1偏芯部1a及び第2偏芯部1b)の振れを測定し、回転軸1の軸芯Osに対する偏芯部の偏芯量を求める。そして、回転軸1の軸芯Osに対する第1偏芯部1aの偏芯量に基づいて、第1偏芯部1aに設けられた第1ピストン2の外径と第1シリンダー内径6aが互いに干渉しないように、第1軸受部4と第1シリンダー6を調芯して組み立てる。同様に、回転軸1の軸芯Osに対する第2偏芯部1bの偏芯量に基づいて、第2偏芯部1bに設けられた第2ピストン3の外径と第2シリンダー内径8aが互いに干渉しないように、第2軸受部5と第2シリンダー8を調芯して組み立てる。
次に、回転軸1、第1軸受部4、第2軸受部5、第1シリンダー6、第2シリンダー8及び中間プレート7(つまり、圧縮機構部50)を仮組みする。仮組みされた圧縮機構部50は、第1軸受部4が下向きとなるようにベース16に載置され、第1シリンダー6が固定装置(図示せず)によってベースに固定される。そして、第1軸受部4と第2軸受部5を調芯し(互いの軸受中心をなるべく一致させ)、また、シリンダー(第1シリンダー6及び第2シリンダー8)と中間プレート7(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)を調芯する。
第1シリンダー6と中間プレート7(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)を調芯する際、まず、移動装置14aで位置決めクランプ11を−X方向に移動させ、位置決めクランプ11の第1シリンダー押圧部11bを第1シリンダー6に押し当てる。これにより、位置決めクランプ11の中間プレート押圧部11aが第1分割中間プレート7bのX,Y方向の基準となる。次に、移動装置14bで押さえクランプ13をX方向に移動させ、第1押さえクランプ13aの第1シリンダー押圧部13a1を第1シリンダー6に押し当て、第2押さえクランプ13bの中間プレート押圧部13b1を第2分割中間プレート7cに押し当てる。
上記のように位置決めクランプ11及び押さえクランプ13を移動させることにより、第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7cは、位置決めクランプ11の中間プレート押圧部11aと押さえクランプ13(より詳しくは、第2押さえクランプ13b)の中間押さえクランプ13b1とによって、挟持される。これにより、第1分割中間プレート7bのX,Y方向は、位置決めクランプ11の中間プレート押圧部11aによって位置決めされる。また、第2分割中間プレート7cのX方向も、位置決めクランプ11の中間プレート押圧部11aによって位置決めされる。また、第2押さえクランプ13aの第1シリンダー押圧部13a1が第1シリンダー6に押し当てられることにより、第2押さえクランプ13bの中間押さえクランプ13b1は、第2分割中間プレート7cのY方向の基準となっている。このため、第2分割中間プレート7cのY方向は、第2押さえクランプ13bの中間押さえクランプ13b1によって位置決めされる。
第1軸受部4と第2軸受部5を調芯し(互いの軸受中心をなるべく一致させ)、また、シリンダー(第1シリンダー6及び第2シリンダー8)と中間プレート7(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)を調芯した後、これらは通しボルト等の固定手段9で固定される。
以上、本実施の形態2に係る組立装置200を用いることにより、2枚のプレート(第1分割中間プレート7b、第2分割中間プレート7c)で構成された中間プレート7でも、中間プレート7の軸穴中心と、第1シリンダー6の内径中心(換言すると、回転軸1の軸芯、第1軸受部4及び第2軸受部5の軸受中心、第2シリンダー8の内径中心)と、を一致させることができる。
また、押さえクランプ13を第1押さえクランプ13aと第2押さえクランプ13bで構成し、クッション13dを設けることにより、第1シリンダー6と中間プレート7(第1分割中間プレート7b及び第2分割中間プレート7c)の寸法のばらつきを吸収することができ、押さえクランプ13の浮きを防止することができる。このため、第1シリンダー6及び中間プレート7(第1分割中間プレート7b、第2分割中間プレート7c)を確実に4点接触固定できる。
また、位置決めクランプ11及び押さえクランプ13のそれぞれは±Y方向に移動可能となっているので、第1シリンダー6の載置位置がずれた場合等でも、第1シリンダー6の載置位置に影響されることなく、中間プレート7の軸穴中心と、第1シリンダー6の内径中心(換言すると、回転軸1の軸芯、第1軸受部4及び第2軸受部5の軸受中心、第2シリンダー8の内径中心)と、を一致させることができる。また、位置決めクランプ11と押さえクランプ13との位相(つまり、移動装置14aと移動装置14bの位相)を合わせるための部品も不要となる。
なお、本実施の形態2に係る組立装置200では、中間プレート7の位置決め基準として第1シリンダー6を用いたが、第1軸受部4を位置決め基準として用いても勿論よい。
また、本実施の形態2に係る組立装置200は、従来の中間プレート(1枚のプレートで構成されたもの)の位置決めも勿論可能である。
1 回転軸、1a 第1偏芯部、1b 第2偏芯部、1d 第1偏芯部の偏芯量、1e 第1偏芯部の偏芯量、2 第1ピストン、3 第2ピストン、4 第1軸受部、5 第2軸受部、6 第1シリンダー、6a 第1シリンダー内径、7 中間プレート、7a 軸穴、7b 第1分割中間プレート、7c 第2分割中間プレート、7d 分割面、8 第2シリンダー、8a 第2シリンダー内径、9 固定手段、10 位置決めクランプ(従来)、10a 中間プレート押圧部(従来)、10b 第1シリンダー押圧部(従来)、11 位置決めクランプ、11a 中間プレート押圧部、11b 第1シリンダー押圧部、12 押さえクランプ(従来)、12a 中間プレート押圧部(従来)、13 押さえクランプ、13a 第1押さえクランプ、13a1 第1シリンダー押圧部、13b 第2押さえクランプ、13b1 中間プレート押圧部、13d クッション、14a 移動装置、14b 移動装置、15a1 フロートベース、15a2 クランプフロート機構、15b1 フロートベース、15b2 クランプフロート機構、16 ベース、16a 挿入孔、17 接触幅δaの軌跡、18 密閉容器、19 モーター、20 吸入管、21 マフラー、22 吐出管、23 圧縮弁、24 吸入穴、25 圧縮室、50 圧縮機構部、100 2シリンダーロータリー式圧縮機、200 組立装置、δa 接触幅、Om 中間プレート7(軸穴7a)の軸穴中心、Os 回転軸1の軸芯。

Claims (5)

  1. シリンダー内径となる円筒状の貫通孔が形成され、該貫通孔の穴中心(以下、内径中心という)に沿った方向に積層された複数のシリンダーと、
    複数の前記シリンダーの間に配置され、軸穴が形成された少なくとも1つの中間プレートと、
    軸芯が前記シリンダーの前記内径中心及び前記中間プレートの前記軸穴の穴中心(以下、軸穴中心という)と沿うように、前記シリンダーの前記貫通孔及び前記中間プレートの前記軸穴を貫通し、前記シリンダーと対応する位置に偏芯部が形成された回転軸と、
    前記回転軸の前記偏芯部に取り付けられた複数のピストンと、
    積層方向の最外部側に位置する前記シリンダーにおける前記貫通孔の外側開口部を閉塞すると共に、前記回転軸を回転自在に支持する2つの軸受部と、
    を備え、
    前記中間プレートを、前記軸穴を通る分割面で分割された第1の中間プレートと第2の中間プレートで構成した多気筒回転式圧縮機を組み立てる組立装置であって、
    前記シリンダー又は前記軸受部の外周部に当接する第1のV溝部と、前記第1の中間プレートの外周部に当接する第2のV溝部と、が形成された位置決めクランプと、
    前記第1のV溝部が当接する部材と同一部材の外周部に当接する第3のV溝部と、前記第2のV溝部が当接する前記第1の中間プレートと共に前記中間プレートを構成する前記第2の中間プレートの外周部に当接する第4のV溝部と、が形成され、前記位置決めクランプと軸対象となる位置に設けられた押さえクランプと、
    前記位置決めクランプが設けられ、前記シリンダーの前記シリンダーの前記内径中心と略垂直方向である−X方向に前記位置決めクランプを移動させて、前記位置決めクランプを当接部品に当接させる第1の移動装置と、
    前記押さえクランプが設けられ、前記押さえクランプをX方向に移動させて、前記押さえクランプを当接部品に当接させる第2の移動装置と、
    を備えたことを特徴とする組立装置。
  2. 前記押さえクランプは、前記第3のV溝部が形成された第1の押さえクランプと、前記第4のV溝部が形成された第2の押さえクランプと、を備え、
    前記第1の押さえクランプ及び前記第2の押さえクランプの一方が、前記第2の移動装置に設けられ、
    前記第1の押さえクランプ及び前記第2の押さえクランプの他方が、前記第1の押さえクランプ及び前記第2の押さえクランプの一方に対して±X方向に移動可能となるように、前記第1の押さえクランプ及び前記第2の押さえクランプの一方に設けられ、
    前記第1の押さえクランプ及び前記第2の押さえクランプの他方に対してX方向に所定荷重を付与するクッションを備えたことを特徴とする請求項1に記載の組立装置。
  3. 前記位置決めクランプは、前記シリンダーの前記内径中心及び前記±X方向と略垂直な±Y方向に移動自在に、前記第1の移動装置に設けられ、
    前記押さえクランプは、±Y方向に移動自在に、前記第2の移動装置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組立装置。
  4. シリンダー内径となる円筒状の貫通孔が形成され、該貫通孔の穴中心(以下、内径中心という)に沿った方向に積層された複数のシリンダーと、
    複数の前記シリンダーの間に配置され、軸穴が形成された少なくとも1つの中間プレートと、
    軸芯が前記シリンダーの前記内径中心及び前記中間プレートの前記軸穴の穴中心(以下、軸穴中心という)と沿うように、前記シリンダーの前記貫通孔及び前記中間プレートの前記軸穴を貫通し、前記シリンダーと対応する位置に偏芯部が形成された回転軸と、
    前記回転軸の前記偏芯部に取り付けられた複数のピストンと、
    積層方向の最外部側に位置する前記シリンダーにおける前記貫通孔の外側開口部を閉塞すると共に、前記回転軸を回転自在に支持する2つの軸受部と、
    を備えた多気筒回転式圧縮機を組み立てる組立装置であって、
    前記シリンダー又は前記軸受部の外周部に当接する第1のV溝部と、前記中間プレートの外周部に当接する第2のV溝部と、が形成された位置決めクランプと、
    前記第1のV溝部が当接する部材と同一部材の外周部に当接する第3のV溝部と、前記第2のV溝部が当接する部材と同一の前記中間プレートの外周部に当接する第4のV溝部と、が形成され、前記位置決めクランプと軸対象となる位置に設けられた押さえクランプと、
    前記位置決めクランプが設けられ、前記シリンダーの前記シリンダーの前記内径中心と略垂直方向である−X方向に前記位置決めクランプを移動させて、前記位置決めクランプを当接部品に当接させる第1の移動装置と、
    前記押さえクランプが設けられ、前記押さえクランプをX方向に移動させて、前記押さえクランプを当接部品に当接させる第2の移動装置と、
    を備えたことを特徴とする組立装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の組立装置を用いて前記多気筒回転式圧縮機を組み立てる組立方法であって、
    調芯して組み付けられた前記シリンダー及び前記軸受部に前記回転軸を貫通させ、前記中間プレートを構成する前記第1の中間プレート及び前記第2の中間プレートを所定の位置に配置したものに、当該シリンダー又は当該軸受部の外周部に前記位置決めクランプ部の前記第1のV溝部を当接させる工程と、
    前記第1のV溝部が当接する部材と同一部材の外周部に前記押さえプレートの前記第3のV溝部を当接させ、当該第2の中間プレートの外周部に前記押さえプレートの前記第4のV溝部を当接させ、前記位置決めプレートの前記第2のV溝部と前記押さえプレートの前記第4のV溝部とによって当該中間プレートを構成する当該第1の中間プレート及び当該第2の中間プレートを挟持することにより、当該シリンダーの前記貫通孔と当該中間プレートの前記軸穴との調芯を行う工程と、
    を備えたことを特徴とする組立方法。
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