JP7486082B2 - 電動機及びそれを用いた圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は電動機及びそれを用いた圧縮機に関するものである。
特許文献1は、従来の電動機に用いられる固定子の一部、すなわち分割固定子ブロックの一つを示す。この電動機の固定子は複数の分割固定子ブロックを磁気的に連結して円環状にしてある。その個々の分割固定子ブロックは、図15、図16に示すように、第一積層体102の間に第二積層体104を挟み込んで形成している。第一積層体102は、電磁鋼鈑からなる固定子板101を複数枚積層して構成し、第二積層体104は、アモルファス薄板からなる固定子板103を複数枚積層して構成する。そして、上記第一積層体102及び第二積層体104はともにそれぞれ散在して分離した個々の固定子板101,103を複数枚積層して構成している。また、前記アモルファス薄板からなる固定子板103はヨーク部105とティース部106とに分けて別々に形成し接合することにより構成している。
特開2014-155347号公報
本開示は、上記分割固定子ブロックを構成する固定子板の積層工程を簡素化して、製造コストの削減を図った電動機及びそれを用いた圧縮機を提供する。
本開示における電動機は、分割固定子ブロックを連結して固定子を構成した電動機であって、前記分割固定子ブロックはヨーク部とティース部を一体に有するように複数連続的に連結形成した固定子板を折り返し積層して形成した構成としてある。
本開示による電動機は、固定子板の積層に際し散在して分離した個々の固定子板の形状を合わせて積層するという煩雑で時間のかかる工程を削減できるとともに、固定子板を形成するに際しヨーク部とティース部を接合するという工程も不要である。したがって、積層工程を大幅に簡素化することができ、製造コストの削減を図って、安価な電動機及びそれを用いた圧縮機を提供することができる。
実施の形態1における電動機とそれを用いた圧縮機の断面図 同実施の形態1における電動機(電動機部)の固定子を示す斜視図 同電動機部の固定子の巻線前の状態を示す分解斜視図 同電動機部の固定子とそれを構成する分割固定子ブロックの斜視図 同電動機部の分割固定子ブロックの拡大斜視図 同電動機部の分割固定子ブロックを構成する固定子板の斜視図 同固定子の固定子板成形を説明するための固定子素材板の平面図 同電動機部の圧縮機への取付け前の状態を示す斜視図 図8の分解斜視図 実施の形態1における圧縮機の密閉容器に対する電動機部の固定構成部分を示す拡大断面図 実施の形態2における電動機部の密閉容器に対する固定構成を示す断面図 実施の形態3における電動機部の密閉容器に対する他の固定構成を説明するための固定子素材板の平面図 同実施の形態3における固定子素材板からプレス成形した固定子板を積層して構成した固定子の斜視図 同実施の形態3における固定子を圧縮機の密閉容器に焼きばめ固定した状態を示す平面図 従来の電動機の固定子を構成する分割固定子ブロックの斜視図 従来の電動機の固定子を構成する分割固定子ブロックのヨーク部とティース部を示す分解斜視図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、特許文献1に記載された電動機が知られていた。この電動機は分割固定子ブロックを構成する第一積層体102及び第二積層体104双方ともそれを構成する固定子板1枚1枚が個々に分離して形成されている。そのため、第一積層体102もしくは第二積層体104を構成すべく固定子板101,103を積層していく際、散在して分離した個々の固定子板101,103の形状をそろえて積層するという煩雑な工程が必要となる。具体的に説明すると、第二積層体104を構成するアモルファス薄板は電磁鋼鈑に比べ極端に薄い。そのため、現時点では電磁鋼板のようにプレス金型内でのカシメ積層が不可能で、あらかじめ所定の形状に切削した固定子板を接着剤で貼り合わせ積層する必要があり、製造コストが増大するという課題があった。また、第一積層体102を構成する電磁鋼鈑の板厚をアモルファス薄板と同程度の薄さにする場合にも、あらかじめ電磁鋼鈑薄板を所定形状に切削してから個々の固定子板をそろえて接着剤で貼り合わせ積層するため、製造コストが増大する。そして、上記固定子板101,103の形状をそろえて積層するという煩雑な工程は、固定子を構成する分割固定子ブロック100の数だけ行うので、製造コストへの影響が大きく、製造コストの増大を助長することになっていた。また、第二積層体104を構成する固定子板103は、鉄損の少ないアモルファス薄板を用いているので、高効率化できる。しかしながら、ヨーク部105とティース部106とに分けて別々に形成して接合する、という工程も必要となり、ますます製造コストが増大する、という課題があった。
発明者らはこのような課題に鑑み、これらの課題を解決するため本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、分割固定子ブロックを構成する固定子板の積層工程を簡素化し、製造コストの削減を図った安価な電動機及びそれを用いた圧縮機を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、変形例においても実質的に同一の構成に対しては同じ符号を付して、重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、本発明では電動機を用いたロータリー方式の圧縮機を例にして説明するが、本発明の電動機及びそれを用いた圧縮機は以下の実施の形態に記載した電動機及びロータリー方式の圧縮機の構成に限定されるものではなく、以下の実施形態において説明する技術的思想と同等の電動機及び圧縮機の構成を含むものである。
また、以下で説明する実施形態は、本発明の一例を示すものであって、実施形態において示される構成、機能、動作などは、例示であり、本開示を限定するものではない。
(実施の形態1)
以下、本開示の電動機とそれを用いた圧縮機に係る実施の形態1について、図1~図10を用いて説明する。
[1-1.構成]
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態における電動機を用いた圧縮機の縦断面図である。
本実施の形態の圧縮機は、密閉容器1内に電動機部(電動機)2と圧縮機構部3を設けて構成してある。密閉容器1は、円筒状のハウジング5と、このハウジング5の開口を閉塞する上部カバー6、下部カバー7から構成されている。
圧縮機構部3は、ハウジング5の下部に配置されている。また、電動機部2は、ハウジング5の内部において、圧縮機構部3の上に配置されており、駆動軸4によって、圧縮機構部3と連結されている。
なお、上部カバー6には、電動機部2に電力を供給するための端子8が設けられている。そして、密閉容器1の底部には、潤滑用のオイルを保持するためのオイル溜まり9が形成されている。
電動機部2は、固定子10及び回転子11で構成されている。回転子11は、駆動軸4に固定されており、かつ駆動軸4とともに回転する。駆動軸4は、上軸受部材12と下軸受部材13とにより回転自在に両端が支持されている。
電動機部2が付勢され、駆動軸4が回転すると、駆動軸4の駆動軸偏心部14がシリンダ15内において偏心回転し、ローリングピストン16がベーン(図示せず)に当接しながら回転運動する。これにより、冷媒ガスの吸入、圧縮が繰り返される。圧縮機構部3は、上軸受部材12、下軸受部材13、シリンダ15、ローリングピストン16、ベーン(図示せず)から構成される。
密閉容器1の上部には、吐出管17が設けられている。吐出管17は、上部カバー6の上部を貫通しているとともに、密閉容器1の内部空間に向かって開口しており、圧縮機構部3で圧縮された冷媒ガスを密閉容器1の外部に導く吐出流路としての役割を担う。圧縮機の動作時において、密閉容器1の内部空間は、圧縮された冷媒で満たされる。
また、密閉容器1の下部には、圧縮機構部3に冷媒を供給する吸入接続管19が設けられており、吸入接続管19に冷媒ガスを気液分離させるアキュームレータ18が接続してある。アキュームレータ18は、上部に冷媒ガス導入管20、下部に吸入接続管19に接続される冷媒ガス導出管が接続されて構成されている。
このように構成された圧縮機の上記電動機部2の構成について説明する。
上記電動機部2は回転子11の外周に固定子10を配置しているが、その固定子10は図4に示すように各分割固定子ブロック21を円状に整列して構成してある。この例では各分割固定子ブロック21の周方向両側部21aを環状に連結することにより円状にして構成してある。また、上記各分割固定子ブロック21は、他の分割固定子ブロック21と円状に接して外周円部を形成するヨーク部22と、前記ヨーク部22から径方向に突出するティース部23からなっている。そして、前記各分割固定子ブロック21は、固定子外周のヨーク部22の周方向両側部21aを溶接して連結する、もしくは特許文献1に記載されているような凸部と凹部の嵌合等による結合手段を介して磁気的に連結している。
また、個々の分割固定子ブロック21を構成する固定子板24は、図7に示すように、短冊状の固定子素材板25から積層背丈寸法H(図4参照)の分割固定子ブロック21を連続的に繋げた状態でプレス成形している。そして、上記繋がった状態の固定子板部分24aはヨーク部22とティース部23が一体にプレス成形されており、図7に示すように、隣接する固定子板部分24a同士の繋がり部分26、つまりヨーク部22の両側部を、図6に示すように、折り返して分割固定子ブロック21を形成している。
上記隣接する固定子板部分24a同士の繋がり部分(以下、折り返し部と称す)26の内外縁には、図7に示すように、ヨーク部22の巾Lより狭い幅Mとして折り返しの容易化を図るために、鋭角凹部27と鈍角凹部28を形成している。さらに、分割固定子ブロック21を円環状に連結した時に、隣接する鈍角凹部28同士によって冷媒より分離されたオイルを密閉容器下部に戻すために、複数の凹状溝29(図2参照)を形成している。そして、上記固定子板24のヨーク部22には図7に示すように固定子板折返し方向に長孔30を設けて、折り返し行程中のガイドピン(図示せず)挿通用孔としてある。
また、本実施の形態では、上記固定子板24の素材となる固定子素材板25は、厚みが0.1ミリ以下である。本実施の形態では更に薄い数十ミクロン程度のアモルファス合金材或いはアモルファス合金の特性を更に向上させたナノ結晶軟磁性材料からなるシート状薄板としてある。ナノ結晶軟磁性材料は、Fe-Si-B-P-Cu合金溶湯を急速凝固して得られたα-Feの核を含む不均一なアモルファス(非晶質)合金に対して適切な熱処理を加えて10ナノスケール(10万分の1mm)レベルの結晶制御を行い、軟磁気特性を向上させたものである。つまり、固定子板24は、厚みが0.1ミリ以下、本実施の形態では更に薄い数十ミクロン程度のアモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる薄板で構成してある。
そして、上記固定子10は各分割固定子ブロック21の積層方向両端面部、図3に示す状態では、上下両面に、固定子板24と同形状の電磁鋼鈑からなって固定子板24としても機能する補強板31を積層配置して固定子10の表面を補強かつ保護し、絶縁材32(図2参照)を介して巻線33を巻回しする。上記固定子10の巻線33は、端子8(図1参照)を介して圧縮機外のインバータ回路(図示せず)に接続され、通電により磁界を発生して所定の回転数で回転子11を駆動する。
さらに、上記電動機部2は、図8、図9に示すように、その固定子10の上下両方にある補強板31部分に当該固定子10を挟み込む環状部材34a,34bが設けている。この環状部材34a,34bは密閉容器1の内周面に焼きばめすることにより固定してある。すなわち、電動機部2の固定子10は、密閉容器1に焼きばめ或いは溶接等することなく、密閉容器1に焼きばめ固定した上下の環状部材34a,34bによって挟み込み固定した構成である。なお、本実施の形態では、上記固定子10を環状部材34a,34bで上下から軽く加圧しながら当該環状部材34a,34bを密閉容器1に焼きばめすることにより、固定子10を密閉容器1に対して固定しているが、補強板31を焼きばめして固定するようにしてもよい。
また、上記電動機部2の固定子10はその固定子板24の外径を、図10に示すように、当該固定子10を挟み込み固定した環状部材34a,34bの外径より小径としてある。そしてさらに、この実施の形態では、前記環状部材34a,34bの線膨張係数は密閉容器1の線膨張係数より小さい材料としてある。
また、上記環状部材34a,34bは、図9に示すように、その一方の環状部材34aにはピン軸36が形成してある。ピン軸36は、前記固定子10の外周の凹状溝29に嵌まりこんで回転子11の回転を防止する回り止め部となる。他方の環状部材34bには前記ピン軸36が嵌合する孔37が設けてある。
なお、上記環状部材34a,34bの密閉容器1への固定は、焼きばめ固定に限定されるものではなくレーザ等による溶接、或いは軽く焼きばめした後溶接する等、してもよいものである。
[1-2.動作]
以上のように構成された電動機とそれを用いた圧縮機について、以下その作用を説明する。
本実施の形態の圧縮機に用いた電動機は、固定子10を構成する各分割固定子ブロック21の固定子板24を、複数枚繋がった状態でプレス成形により形成し、これを折り返し部26で折り返しながら積層して構成している。これにより固定子板24は自動的に形状がそろって積層される。よって、固定子板24の積層に際し散在して分離した個々の固定子板24を合わせて積層し接着するという煩雑で時間のかかる工程を削減できる。つまり、固定子板が個々に分離して散在している従来のもののように形状をそろえながら積層し接着するという煩雑で時間のかかる工程を廃止でき、固定子板積層工程を簡素化できる。
また本実施の形態では、上記固定子板24に固定子板折返し方向に長孔30を設けているので、折り返し行程中に前記長孔30をガイドピン(図示せず)に嵌合させることができる。よって折り返し時に懸念される各固定子板24の若干の積層位置ずれを確実に抑制でき、積層精度を向上させることができる。
また、上記固定子板24はヨーク部22とティース部23を一体に有する形にプレス成型しているので、従来の固定子板のようにヨーク部22とティース部23を接合するという工程も削減でき、固定子板積層工程をより簡素化できる。
更に、上記ヨーク部22とティース部23を一体に有する形の固定子板24は、板厚が数十ミクロン程度と極端に薄く、かつ、鉄損の少ないアモルファス合金材或いはアモルファス合金の特性を更に向上させたナノ結晶軟磁性材料からなる薄板を用いているので、電動機を高効率化することができる。
なお、上記アモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる薄板でヨーク部22とティース部23からなる複雑な形状の固定子板24のプレス成形は困難であるが、出願人はこれを可能としてヨーク部22とティース部23を有する固定子板24をプレス成形している。
また、上記アモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子板24を積層して構成した分割固定子ブロック21の両端面部には補強板31を積層配置して固定子10の表面を補強かつ保護し、絶縁材32を介して巻線33を巻回する。したがって、脆弱かつ数十ミクロン程度と薄いアモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子板24の変形や亀裂を防止できる。よって、鉄損が少なく厚みが数十ミクロンと従来の略1/10程度まで薄いアモルファス合金材料板、またはナノ結晶材軟磁性材料板を用いたことによって得られる電動機の高効率化効果を十分に確保することができる。
さらに、上記電動機部2は分割固定子ブロック21を連結して構成した固定子10の両端部に環状部材34a,34bを配置して挟み込み固定し、その環状部材34a,34bを圧縮機の密閉容器1に溶接もしくは焼きばめ固定しているので、固定子10を密閉容器1に溶接や焼きばめによって直接固定した時のような強い圧縮応力を固定子10が受けることがなくなる。
したがって、電動機2の固定子10の固定子板24を脆弱なアモルファス合金材料やナノ結晶軟磁性材料で形成するとともに、その厚みを数十ミクロン程度のシート状薄板としていても、この固定子板24が歪んで電動機2の効率低下を引き起こすことを防止できる。また、溶接によるレーザ照射時間や熱量調整が不要となり、これらの調整バラつきによって効率が低下することも防止できる。
また、上記固定子10は、その外径を、当該固定子10を挟み込み固定する環状部材34a,34bの外径より小径としてある。したがって、密閉容器1の熱収縮等によって生じる縮径方向の圧縮応力を環状部材34a,34bが受け止めるようになって電動機部2の固定子10にかかる圧縮応力を抑制もしくは無くすることができる。
よって、固定子10の固定子板24の応力損傷をも防止でき、アモルファス合金材料やナノ結晶軟磁性材料が持つ性能効率を十分に生かした高性能な圧縮機とすることができる。
また、上記アモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子素材板25は高価なものであるが、図7から明らかなようにティース部23を向かい合うようにプレス成形することによって、短冊状の固定子素材板25から固定子板24を無駄なく外すことができる。例えば、固定子10を分割固定子ブロック21で構成することなく一つの円環状に連続したものとすると、これを構成する固定子板24は円環状(リング状)となってリング中央部分の材料は廃棄するため、材料取りに大きな無駄が生じる。しかしながら、固定子10を分割固定子ブロック21の連結体とすれば、これを構成する固定子板24は前記したように固定子板24のティース部23を向かい合うように配置してプレス成形する。これによって、材料取りの無駄をほとんどなくすることができ、固定子10の製造コストの増大を大きく抑制することができる。
また、前記圧縮機の一方の環状部材34aに設けたピン軸36を固定子10の外周の凹状溝29に嵌め込んでいる。したがって、電動機部2の固定子10を焼きばめや溶接等によって固定していなくても固定子10の回転を防止することができ、効率低下を抑制して高性能な圧縮機とすることができる。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において開示した電動機は、回転子11と前記回転子11を回転させる固定子10を備え、前記固定子10は複数の分割固定子ブロック21を連結して構成し、更に前記分割固定子ブロック21はヨーク部22とティース部23とを一体に有するように連続的に連結形成した複数の固定子板24を折り返し積層して形成してある。
これにより、固定子板24の積層に際し、散在して分離した個々の固定子板24の形状を合わせて積層し接着するという煩雑で時間のかかる工程を削減できるとともに、固定子板24を形成するに際しヨーク部22とティース部23を接合するという工程も不要である。したがって、積層工程を大幅に簡素化でき、製造コストの削減を図って、安価な電動機とそれを用いた圧縮機とすることができる。
また、上記構成において、前記分割固定子ブロック21を構成する固定子板24は少なくともその一部の固定子板24もしくは全部を、アモルファス合金材或いはナノ結晶材の薄板で形成してあり、製造コストの削減を図りながら安価で高性能な電動機とそれを用いた圧縮機とすることができる。
また、上記各構成において、前記固定子板24は個々の固定子板24の適所に固定子板折返し方向に長孔30を設けた構成としている。したがって、簡素な方法で固定子板の積層ずれを抑制することができる。
(実施の形態2)
図11は実施の形態2における圧縮機の電動機部を示す縦断面図である。
[2-1.構成]
本実施の形態の圧縮機は、環状部材34a,34bの少なくとも一方を密閉容器1の内周面に一体形成した段部によって代用した構成としてある。
すなわち、密閉容器1の下部に環状の段部1aを一体形成し、この段部1aに電動機部2の固定子10の下端部を載置し、更に固定子10の上端部側に環状部材34aを挿入して前記段部1aに固定子10を軽く押し付ける状態で密閉容器1に焼きばめ固定した構成としてある。
[2-2.動作、効果等]
以上のように構成した本実施の形態の電動機は、前記実施の形態1と同様の作用効果が得られるが、更に次のような効果も得られる。
すなわち、本実施の形態では、電動機部2の固定子10を密閉容器内周面に設けた段部1aと同内周面に固定した環状部材34aとによって挟み込み固定している。したがって、密閉容器1に固定する環状部材の一つを廃止することができ、生産性の向上と製造コストの低減を更に進めることができる。
(実施の形態3)
図12は実施の形態3における圧縮機の固定子を形成する固定子素材板の平面図、図13は同実施の形態3における固定子素材板からプレス成形した固定子板を積層して構成した固定子の斜視図、図14は同実施の形態3における固定子を圧縮機の密閉容器に焼きばめ固定した状態を示す平面図である。
[3-1.構成]
本実施の形態の圧縮機は、環状部材34a,34bを用いることなく固定子10を直接密閉容器1に焼き嵌め固定したものである。
すなわち、固定子素材板25からプレス成形する固定子板24の折り返し部26の外縁側に、ヨーク部22の最外周縁より外方に突出する微小突起38を形成し、この固定子板24を積層して構成した際に図13で示す分割固定子ブロック21の外周面から突出する微小突起38を図14に示すように密閉容器1に焼きばめ固定する形としてある。
なお、上記微小突起38はすべての分割固定子ブロック21ではなく幾つかの分割固定子ブロック21に形成すればよい。
[3-2.動作、効果等]
以上のように構成した本実施の形態の圧縮機は、実施の形態1で説明した環状部材34a,34bを用いる必要がなくなる。また、折り返し部26に設けた微小突起38は加工硬化によって強度が向上するので、密閉容器1からの圧縮圧力を受けても変形等が抑制される。しかも当該微小突起38はヨーク部22の両側部の一部に位置しているので、若干の変形等があったとしてもヨーク部全体の磁気特性に対する影響が少ない。よって、密閉容器1からの圧縮圧力による磁気特性の悪化は少なく、電動機の効率低下を抑制しつつ構成の簡素化を推進することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2、3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
例えば、電動機はインナーローター方式の電動機で説明したが、アウターローター式の電動機であってもよい。
又、固定子10を構成する分割固定子ブロック21の固定子板24は、アモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料で形成したが、これは電磁鋼鈑等で形成した固定子板であってもよく、電磁鋼鈑等からなる固定子板を折り返し積層して積層工程の簡素化を図ることもできる。
又、本実施の形態ではアモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子板を折り返し積層した両端面部に、電磁鋼鈑からなる固定子板24を折り返し積層したもの、つまりアモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子板24層と電磁鋼鈑からなる固定子板24との組み合わせで説明した。しかしながら、アモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子板24のみで固定子10を形成してもよい。そして、電磁鋼鈑製の固定子板24を併用する場合は、アモルファス合金材或いはナノ結晶軟磁性材料からなる固定子板24の積層途中に電磁鋼鈑製固定子板を積層させるなどしてもよいものである。
さらに、圧縮機は、ロータリー方式の圧縮機構を持つもので説明したが、スクロール方式やレシプロ方式、スクリュー方式等の圧縮機であってもよく、各種圧縮方式の圧縮機に適用可能である。
つまり、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれるものである。
以上のように、本発明は、固定子を構成する分割固定子ブロックの積層工程を大幅に簡素化することができるため、製造コストの削減を図って、安価な電動機及びそれを用いた圧縮機を提供することができる。したがって、空調機、冷凍機、ブロワ、給湯機等、各種機器の冷凍システムの圧縮機やそれを駆動する電動機として使用することができる。
1 密閉容器
1a 段部
2 電動機部(電動機)
3 圧縮機構部
4 駆動軸
5 ハウジング
6 上部カバー
7 下部カバー
8 端子
9 オイル溜まり
10 固定子
11 回転子
12 上軸受部材
13 下軸受部材
14 駆動軸偏心部
15 シリンダ
16 ローリングピストン
17 吐出管
18 アキュームレータ
19 吸入接続管
20 冷媒ガス導入管
21 分割固定子ブロック
21a 周方向両側部
22 ヨーク部
23 ティース部
24 固定子板
24a 固定子板部分
25 固定子素材板
26 繋がり部分(折り返し部)
27 鋭角凹部
28 鈍角凹部
29 凹状溝
30 長孔
31 補強板
32 絶縁材
33 巻線
34a,34b 環状部材
36 ピン軸
37 孔
38 微小突起

Claims (7)

  1. 回転子と前記回転子を回転させる固定子を備え、前記固定子は複数の分割固定子ブロックを円状に整列して構成する電動機において、前記分割固定子ブロックは他の前記分割固定子ブロックと接して円状に整列するヨーク部と前記ヨーク部から径方向に突出するティース部とを一体に有するように連続的に連結形成した複数の固定子板を折り返し積層して形成され、前記固定子板同士が繋がった短冊状の固定子素材板の状態では、前記固定子板同士は、前記ヨーク部の両側部で繋がっており、前記ヨーク部の繋がり部分の内外縁には、鋭角凹部と鈍角凹部とが形成され、前記鋭角凹部と前記鈍角凹部とによって、前記繋がり部分は前記ヨーク部の巾Lより狭い幅Mとなり、前記分割固定子ブロックが円環状に連結された状態では、隣接する前記鈍角凹部同士によって凹状溝が形成される電動機。
  2. 前記分割固定子ブロックを構成する複数の前記固定子板は少なくともその一部の前記固定子板もしくは全部をアモルファス合金材或いはナノ結晶材の薄板で形成した請求項1に記載の電動機。
  3. 前記固定子板は個々の前記固定子板の適所に固定子板折返し方向に長孔を設けた請求項1又は請求項2に記載の電動機。
  4. 圧縮機構部と前記圧縮機構部を駆動する電動機部とを密閉容器内に収容して構成した圧縮機であって、前記電動機部の固定子は請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動機の固定子とした圧縮機。
  5. 前記固定子を構成する前記固定子板は、前記固定子板の折り返し部に前記ヨーク部の最外周縁より外方に突出する微小突起を設けた請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記アモルファス合金材或いは前記ナノ結晶材からなる前記分割固定子ブロックを磁気結合して構成した前記固定子の両端面に電磁鋼鈑からなる固定板を配置し、前記固定板の外径もしくは前記外径の少なくとも一部を前記アモルファス合金材或いは前記ナノ結晶材からなる前記固定子の最外周外径より大きくした請求項4または請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記固定板の少なくとも一方は前記密閉容器の内周面に設けた段部によって代用した請求項6に記載の圧縮機。
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