JP5534599B2 - 位置決め装置 - Google Patents

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本発明は、精密な位置決めが可能な位置決め装置に関する。
研究開発や多品種少量生産の現場では、顕微鏡下で、微少な部品等に対する様々な作業が行われている。この場合、微少な部品等に対して、作業を行う部分を精密に位置決めすることが必要になることがある。
例えば、微少な部品等の2点間の電気的特性(例えば、抵抗値)を測定する場合、一対のプローブを、電気的特性の測定対象となる2点に接触させる必要があるが、この際、各プローブの精密な位置決めが必要となる。
このような場合、従来は、各プローブをそれぞれ、例えば、XYZステージに適宜取り付けて、任意の方向に移動できるようにしておき、各プローブをそれぞれ精密に位置決めするようにしてした。
しかしながら、このような従来の方法では、XYZステージを2セット用意しなければならず、位置決めのための機構が占めるスペースが大きくなっていた。
なお、特開2010−14597号公報には、プリント基板上の各ネットの接触点に直接接触するための4個の可動プローブと、各可動プローブを支持して任意の位置に移動させ、各可動プローブの先端をネットの接触点に正確に位置決めして接触させるための4つのXYZ駆動部とを備えた可動式コンタクト検査装置(フライングプローバ)が記載されている。
特開2010−14597号公報
本発明の目的は、位置決めのための機構が占めるスペースを小さくすることが可能な位置決め装置を提供することにある。
本発明に係る位置決め装置は、先端に位置決め対象物が取り付けられる可動部と、前記可動部の先端の上下方向の位置を調節する高さ調節部と、前記可動部の先端の前後方向の位置を調節する前後調節部と、前記可動部の先端の左右方向の位置を調節する左右調節部とを備え、前記高さ調節部は、前記可動部の一部を撓ませることによって、前記可動部の先端の上下方向の位置を調節し、前記前後調節部は、前記可動部の一部を撓ませることによって、前記可動部の先端の前後方向の位置を調節し、前記左右調節部は、前記可動部の一部を撓ませることによって、前記可動部の先端の左右方向の位置を調節することを特徴とする。
この場合において、前記高さ調節部は、前記可動部を下方へ押すことによって、前記可動部の一部を撓ませるようにしてもよい。また、前記前後調節部は、前記可動部を後方へ引っ張ることによって、前記可動部の一部を撓ませるようにしてもよい。また、前記左右調節部は、前記可動部を左右いずれか一方へ押すことによって、前記可動部の一部を撓ませるようにしてもよい。
また、以上の場合において、前記可動部は、先端に位置決め対象物が取り付けられる一対のフィンガー部を備えるようにしてもよい。
この場合において、前記前後調節部は、前記一対のフィンガー部を後方へ引っ張ることによって、前記一対のフィンガー部を、先端が閉じる方向に付勢するようにしてもよい。また、前記左右調節部は、前記一対のフィンガー部の間に配置された回転部を備え、当該回転部は、前記一対のフィンガー部のそれぞれを外側に押すための一対の当接部を備えるようにしてもよい。この場合、前記回転部を回転させるための操作レバーを更に備えるようにしてもよい。更に、この場合、前記左右調節部は、前記一対のフィンガー部の先端が最も閉じた状態における操作レバーの位置を調節するようにしてもよい。また、前記一対のフィンガー部の先端が最も開いた状態における前記操作レバーの位置を調節するための最大開度調節部を更に備えるようにしてもよい。
本発明によれば、位置決めのための機構が占めるスペースを小さくすることが可能な位置決め装置が提供される。
本発明による位置決め装置100の使用状態を示す図である。 本発明による位置決め装置100の構造を説明するための斜視図である。 本発明による位置決め装置100の構造を説明するための正面図である。 本発明による位置決め装置100の構造を説明するための底面図である。 本発明による位置決め装置100の構造を説明するための背面図である。 本発明による位置決め装置100の構造を説明するための側面図である。 一対のフィンガー部122の先端を開いた状態を示す正面図である。 一対のフィンガー部122の先端を開いた状態を示す底面図である。 一対のフィンガー部122の先端を開いた状態を示す背面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明による位置決め装置の使用状態を示す図である。同図は、顕微鏡下での作業に、本発明による位置決め装置を使用する場合を示すものである。
ここでは、ワークの2点間の電気的特性(例えば、抵抗値)を測定するための一対のプローブの精密位置決めに、本発明による位置決め装置を利用した例について説明する。
同図に示すように、本発明による位置決め装置100は、その先端部に一対のプローブ(測定ピン)101が取り付けられており、当該一対のプローブ101の精密位置決めを行うものである。なお、同図(以下の図でも同様)では、簡単のため、プローブ101に接続される配線等については省略してある。また、位置決め装置100の後端部は、アーム部10の先端に取り付けられている。アーム部10の後端は、載置台20上に固定されたXYZステージ30に固定されており、XYZステージ30を適宜操作することで、一定の範囲内において、位置決め装置100を任意の位置に移動させることが可能となっている。一方、電気的特性の測定対象となるワーク40は、XYステージ50上に載置されている。
同図に示した状態において、作業者は、例えば、位置決め装置100を操作することで、一対のプローブ101の位置合わせ(一方のプローブ101に対する他方のプローブ101の位置決め)を行うと共に、XYZステージ30を操作することで、一対のプローブ101全体(位置決め装置100)の位置決めを行う。
本発明による位置決め装置100によれば、一対のプローブ101の精密な位置合わせ(一方のプローブ101に対する他方のプローブ101の精密位置決め)が可能なので、図1に示した例では、XYZステージは、一対のプローブ101全体(位置決め装置100)の位置決め用のXYZステージ30一つだけとなっており、一対のプローブ101の位置決めのための機構が占めるスペースが従来と比べて小さくなっている。
次に、位置決め装置100の構造の詳細について説明する。
図2〜図6は、位置決め装置100の構造を説明するための図である。図2は斜視図を示し、図3は正面図を示し、図4は底面図を示し、図5は背面図を示し、図6は側面図を示している。
図2〜図6に示すように、位置決め装置100は、ベース部110と、可動部120とを備える。
ベース部110は、位置決め装置100のベースとなる部材であって、当該ベース部110に対して、他の構成要素が取り付けられることになる。また、ベース部110は、その一端が、アーム部10の先端に固定されて、アーム部10と一体になって移動するものである。
可動部120は、その先端に、一対のプローブ101が取り付けられる部材であって、弾性変形することで、一対のプローブ101の位置を移動させるものである。
図4に示すように、可動部120は、中間ベース部121と、一対のフィンガー部122と、一対の可撓部123とを備える。
中間ベース部121は、一対のフィンガー部122及び一対の可撓部123の間に配置されて、ベース部110に固定される部分である。
一対のフィンガー部122は、その先端に、一対のプローブ101が取り付けられる部分であって、顕微鏡の対物レンズとワーク40との間等に、一対のプローブ101を位置させることができるように、水平方向に長い形状になっている。また、図4に示すように、各フィンガー部122の先端部は、内側に向かってL字状に折り曲げられており、一対のプローブ101は、当該内側に折り曲げられた部分に、図3に示すように、先端が内側に向くように斜めに取り付けられている。一方、図4に示すように、各フィンガー部122の後端部は、先端部とは逆に外側に張り出すように、L字状に折り曲げられており、当該外側に折り曲げられた部分の外側後端部分において、対応する可撓部123と連結されている。
また、図6に示すように、各フィンガー部122の上面には、側面視において三角形状の突出部1221が設けられており、当該突出部1221に対して、後述する高さ調節部及び前後調節部が作用して、各フィンガー部122が連結された可撓部123が撓むことになる。また、本実施形態においては、一対のフィンガー部122は、各フィンガー部122が連結された可撓部123が撓むことによって、その先端が開閉できるように構成されている。一対のフィンガー部122の開閉動作の詳細については後述する。
一対の可撓部123は、中央ベース部121と一対のフィンガー部122とを連結する部分であって、一対のフィンガー部122に一定以上の外力が作用した場合に、撓むことができるよう他の部分に比べて肉薄に形成されている。
図2に示すように、位置決め装置100は、更に、高さ調節部130と、前後調節部140と、開閉操作部150とを備える。
高さ調節部130は、一対のフィンガー部122の先端に取り付けられた一対のプローブ101の高さ方向(上下方向)の位置を調節するためのものである。前後調節部140は、一対のフィンガー部122の先端に取り付けられた一対のプローブ101の前後方向(フィンガー部122の長手方向)の位置を調節するためのものである。開閉操作部150は、一対のフィンガー部122の先端を開閉させると共に、(一対のフィンガー部122の先端が最も閉じた状態における)一対のフィンガー部122の先端に取り付けられた一対のプローブ101の左右方向(フィンガー部122の長手方向に垂直な方向)の位置を調節するためのものである。
以下、各部130,140,150の詳細について説明する。まず、高さ調節部130の詳細について説明する。
図3及び図6に示すように、高さ調節部130は、水平板131と、変形板132と、一対の高さ調節ねじ133と、一対の回転ベアリング134とを備える。
水平板131は、ベース部110から水平方向前方に張り出すように、ベース部110に取り付けられる部材であって、ベース部110から張り出した部分に、一対の高さ調節ねじ133が螺合する一対のねじ孔が形成されている。一対の高さ調節ねじ133は、水平板131に形成された一対のねじ孔に螺合して、その先端が変形板132と当接するようになっている。一対の高さ調節ねじ133はそれぞれ、正又は逆方向に適宜回転させることで、水平板131に対して上下動し、その先端の高さ方向の位置が変更できるようになっている。
変形板132は、その後端部が、水平板131と共に、ベース部110に固定される部材であって、ベース部110から張り出した先端部分が二股状に形成されており、二股のそれぞれが、図6に示すように、第一垂直部1321と、水平部1322と、第二垂直部1323とを有している。すなわち、まず、垂直になるよう下向きに折り曲げられ、次に、水平になるように上向きに折り曲げられ、更に、垂直になるよう上向きに折り曲げられている。そして、水平部1322の上面に、各高さ調節ねじ133の先端が当接するようになっている。また、第二垂直部1323の前面には、回転ベアリング134が軸部材を構成するねじ135を介して取り付けられている。第二垂直部1323の前面に取り付けられた回転ベアリング134は、対応するフィンガー部122の突出部1221と当接するようになっている。本実施形態においては、前述したように、一対のフィンガー部122の先端が開閉できるように構成されており、回転ベアリング134は、高さ調節部130とフィンガー部122(突出部1221)との接触を、すべり接触ではなく、転がり接触として、フィンガー部122の左右方向の移動(開閉動作)を容易にするためのものである。
高さ調節部130において、高さ調節ねじ133を一方方向に回転させると、高さ調節ねじ133は、例えば、水平板131に対して下方へ移動し、その先端で変形板132の水平部1322の上面を下方に向けて押す。その結果、変形板132が撓み、変形板132の第二垂直部1323に取り付けられた回転ベアリング134が下方へ移動する。その結果、当該回転ベアリング134と当接するフィンガー部122(突出部1221)が下方へと押され、当該フィンガー部122が連結された可撓部123が下方に向けて撓むことによって、当該フィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置が下方へ移動されることになる。
一方、このようにフィンガー部122が一定量下方へ移動させられた状態において、高さ調節ねじ133を他方方向に回転させると、高さ調節ねじ133は、水平板131に対して上方へ移動し、その結果、下方へ押す力がなくなると、変形板132の弾性により、回転ベアリング134が上方へ移動する。その結果、当該回転ベアリング134によって下方へ押されていたフィンガー部122が、対応する可撓部123の弾性により、上方へ移動することによって、フィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置が上方へ移動されることになる。本実施形態においては、変形板132及び可撓部123が一定量だけ下方へ撓んだ状態におけるプローブ101の位置を(上下方向の)原点位置として、当該原点位置から上下両方へプローブ101の位置を調節できるようにしている。すなわち、可撓部123の下方へのたわみ量を調節することによって、プローブ101の上下方向の位置を調節できるようにしている。
位置決め装置100は、以上のような構成を有する高さ調節部130を備えているので、一対の高さ調節ねじ133をそれぞれ適宜回転させることで、対応するフィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置を上下方向に微動させる(微調整する)ことができる。
次に、前後調節部140の詳細について説明する。
図5及び図6に示すように、前後調節部140は、一対の前後調節ねじ141を備える。一対の前後調節ねじ141は、前後方向に延びるようにベース部110に形成された一対の貫通孔に挿入されると共に、その先端が一対のフィンガー部122の突出部1221にねじ込まれるようになっている。すなわち、各前後調節ねじ141の先端部分に形成されたねじ山が、各突出部1221に形成されたねじ孔に螺合するようになっている。そのため、一対の前後調節ねじ141をそれぞれ、正又は逆方向に適宜回転させることで、各前後調節ねじ141を、対応する突出部1221に対して前後方向(図6における左右方向)に移動させることができる。但し、本実施形態においては、前後調節ねじ141の頭部(大径部)がベース部110に当接し、前後調節ねじ141の前方への動きが規制された状態が常に維持されることになるので、実際は、前後調節ねじ141を正又は逆方向に回転させると、前後調節ねじ141に対して、突出部1221が前後方向に移動することになる。
前後調節部140において、前後調節ねじ141を一方方向に回転させると、当該前後調節ねじ141が螺合する突出部1221が、例えば、当該前後調節ねじ141に対して後方(図6における左方)へ移動する。その結果、対応するフィンガー部122が後方へ引っ張られ、当該フィンガー部122が連結された可撓部123が後方に向けて撓むことによって、当該フィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置が後方へ移動されることになる。
一方、このようにフィンガー部122が一定量後方へ移動させられた状態において、前後調節ねじ141を他方方向に回転させると、突出部1221に対して、前後調節ねじ141が後方に移動することになるが、前後調節ねじ141は、フィンガー部122が連結された可撓部123の弾性により前方に付勢されているので、実際は、前後調節ねじ141の頭部がベース部110に当接した状態が維持され、当該前後調節ねじ141が螺合する突出部1221の方が、当該前後調節ねじ141(ベース部110)に対して前方へ移動することになる。その結果、対応するフィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置が前方へ移動されることになる。本実施形態においては、可撓部123が後方へ撓んで、フィンガー部122が一定量だけ後方へ移動した状態におけるプローブ101の位置を(前後方向の)原点位置として、当該原点位置から前後両方へプローブ101の位置を調節できるようにしている。すなわち、可撓部123の後方へのたわみ量を調節することによって、プローブ101の前後方向の位置を調節できるようにしている。
位置決め装置100は、以上のような構成を有する前後調節部140を備えているので、一対の前後調節ねじ141をそれぞれ適宜回転させることで、対応するフィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置を前後方向に微動させる(微調整する)ことができる。
次に、開閉操作部150の詳細について説明する。開閉操作部150は、一対のフィンガー部122の先端を手動で開閉できるようにすると共に、一対のフィンガー部122の先端が最も閉じた状態における、一対のフィンガー部122の先端に取り付けられた一対のプローブ101の間隔の調節(一方のプローブ101に対する他方のプローブ101の左右方向の位置決め)をできるようにするものである。
図3〜図5に示すように、開閉操作部150は、回転板151と、回転シャフト152と、開閉レバー153と、左右調節ねじ154と、最大開度調節ねじ155とを備える。
回転板151は、一対のフィンガー部122の間に配置される部材であって、回転シャフト152の先端に連結されて、回転シャフト152と一体になって回転する部材である。回転板151の前面には、一対の回転ベアリング156が軸部材157を介して取り付けられている。一対の回転ベアリング156は、一対のフィンガー部122の側面に当接して、一対のフィンガー部122を押し広げるための当接部を構成する。
回転シャフト152は、前後方向に延びるように中間ベース部121に形成された貫通孔に挿入されると共に、当該貫通孔内に設けられた一対の回転ベアリングに回転可能に支持される部材である。前述したように、回転シャフト152の先端には、回転板151が連結されている。一方、回転シャフト152の後端には、開閉レバー153が取り付けられている。
開閉レバー153は、回転シャフト152を回転させることで、回転板151を回転させて、一対のフィンガー部122の先端を開閉させるためのものである。作業者は、開閉レバー153を操作することで、一対のフィンガー部122の先端を開閉させることができる。開閉レバー153の操作によって、一対のフィンガー部122の先端を開くことができるようにすることにより、一対のフィンガー部122を、作業途中において一時的に作業領域から待避(移動)させることが可能となり、例えば、一対のフィンガー部122の先端が閉じた状態において一対のフィンガー部122の下に位置するワーク40の状態を、作業途中において、上方から顕微鏡等で確認することが可能となる。
左右調節ねじ154は、一対のフィンガー部122の先端が最も閉じた状態における開閉レバー153の位置を調節するためのものである。左右調節ねじ154は、ベース部110に形成されたねじ孔に螺合して、その先端が開閉レバー153と当接するようになっている。
前述したように、一対のフィンガー部122は、前後調節部140の一対の前後調節ねじ141によって後方に引っ張られている。そして、一対の前後調節ねじ141は、可撓部123より内側よりの位置において、一対のフィンガー部122を後方に引っ張っている。そのため、一対のフィンガー部122は、その先端が閉じる方向に付勢されることになり、一対のフィンガー部122の間に配置された回転板151には、一対のフィンガー部122の内側側面に当接する回転ベアリング156を介して、正面視(図3)において時計回りに回転させようとする力が作用することになる。従って、当該回転板151と、回転シャフト152を介して連結されている開閉レバー153には、背面視(図5)において反時計回りに回転させようとする力が作用することになる。左右調節ねじ154は、このように背面視において反時計回りに回転しようする開閉レバー153と当接して、開閉レバー153の回転を規制するものである。つまり、左右調節ねじ154と開閉レバー153とが当接した状態が、一対のフィンガー部122の先端が最も閉じた状態(以下、閉状態という)ということになる。従って、左右調節ねじ154と開閉レバー153とが当接する位置、すなわち、左右調節ねじ154の先端の位置を可変とすることによって、閉状態における一対のフィンガー部122の先端の間隔、すなわち、一対のフィンガー部122の先端に取り付けられた一対のプローブ101の間隔を調節することが可能となる。左右調節ねじ154は、正又は逆方向に適宜回転させることで、ベース部110に対して正又は負方向に移動し、その先端の位置を変更できるようになっている。
最大開度調節ねじ155は、開閉レバー153を手動で操作した際の最大回転度、すなわち、一対のフィンガー部122の先端の最大開度を規定するためのものである。最大開度調節ねじ155は、ベース部110に形成された貫通孔を通って、その先端が、開閉レバー153にねじ留めされている。開閉レバー153を回転させていくと、当該開閉レバー153にねじ留めされた最大開度調節ねじ155も同時に動いていくが、最大開度調節ねじ155の頭部(大径部)が、ベース部110に当接した時点で、その動きが止められることになる。本実施形態においては、最大開度調節ねじ155の頭部がベース部110に当接した状態が、一対のフィンガー部122が先端が最も開いた状態(開状態)ということになる。従って、最大開度調節ねじ155の頭部と開閉レバー153と間の距離によって、一対のフィンガー部122の最大開度が決まることになる。最大開度調節ねじ155は、正又は逆方向に適宜回転させることで、開閉レバー153に対して正又は負方向に移動し、その頭部の位置を変更できるようになっている。
次に、一対のフィンガー部122の開閉動作について説明する。
図3〜図5に示した状態において、作業者が、開閉操作部150の開閉レバー153を一方方向(図5における時計回り)に回転させると、それと共に、回転シャフト152、及び、当該回転シャフト152の先端に連結された回転板151が同方向に回転する。回転板151の回転に伴い、回転板151の前面に取り付けられた一対の回転ベアリング154が円弧を描くように移動し、一対のフィンガー部122の内側側面が外側に向けて押されることになる。そして、一対のフィンガー部122の内側側面が一定以上の力によって外側に向けて押されると、一対のフィンガー部122が連結された一対の可撓部123がそれぞれ外側に向かって撓み、一対のフィンガー部122の先端が開くことになる。
図7〜図9は、開閉レバー153を操作してフィンガー部122の先端を開いた状態を示す図である。図7は正面図を示し、図8は底面図を示し、図9は背面図を示している。図7〜図9は、フィンガー部122の先端を最大限開いた状態、すなわち、最大開度調節ねじ155の頭部がベース部110に当接するまで、開閉レバー153を回転させた状態を示している。
一方、このように一対のフィンガー部122の先端が開いた状態において、開閉レバー153を他方方向(図9における反時計回り)に回転させると、それと共に、回転シャフト152及び回転板151が同方向に回転する。回転板151の回転に伴い、回転板151の前面に取り付けられた一対の回転ベアリング154が円弧を描くように移動すると、一対のフィンガー部122の内側側面を外側に向けて押す力がなくなる一方で、前述したように、前後調節ねじ141によって後方に引っ張られていることから生じる、一対のフィンガー部122をその先端が閉じる方向に付勢する力だけが残ることになる。その結果、回転板151の回転に伴い円弧を描くように移動する一対の回転ベアリング156に追従して、一対のフィンガー部122の先端が閉じていくことになる。そして、開閉レバー153が左右調節ねじ154に当接した時点で、開閉レバー153、回転シャフト152、回転板151の回転は止まり、閉状態に戻ることになる。
位置決め装置100は、以上のような構成を有する開閉操作部150を備えているので、左右調節ねじ154の適宜回転させることで、閉状態における一対のフィンガー部122の先端に取り付けられたプローブ101の位置を左右方向に微動させる(微調整する)ことができる。また、開閉レバー153を適宜操作することで、一対のフィンガー部122の先端を適宜開閉させることができる。開閉操作部150では、可撓部123の左右方向のたわみ量を調節することによって、プローブ101及びフィンガー部122の先端の左右方向の位置を調節するようにしている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、当然のことながら、本発明の実施の形態は上記のものに限られない。例えば、前述した位置決め装置100においては、一対のフィンガー部122の先端に取り付けられた位置決め対象物(本実施形態では、一対のプローブ)の位置決めを行うようにしていたが、一対のフィンガー部122の一方だけを用意して、一つの位置決め対象物の精密位置決めに、本発明を適用することも考えられる。更に、この場合、前述した開閉操作部150の代わりに、一方のフィンガー部122の側面に当接する左右調節ねじを設けて、当該左右調節ねじを移動させることで、フィンガー部122の先端の左右方向の位置を調節するようにすることも考えられる。
また、前述した実施形態では、ワークの2点間の電気的特性(例えば、抵抗値)を測定するための一対のプローブの精密位置決めに、本発明による位置決め装置を利用した例について説明したが、もちろん、他のものの精密位置決めに本発明を適用することもできる。
また、前述した実施形態では、一対のフィンガー部122の先端の開閉動作を、一対のフィンガー部122の一時的な移動のために利用していたが、一対のフィンガー部122の先端の開閉動作を、微少部品等の把持に利用することも考えられる。
10 アーム部
20 載置台
30 XYZステージ
40 ワーク
50 XYステージ
100 位置決め装置
101 プローブ
110 ベース部
120 可動部
121 中央ベース部
122 フィンガー部
123 可撓部
130 高さ調節部
131 水平板
132 変形板
133 高さ調節ねじ
134 回転ベアリング
135 ねじ(軸部材)
140 前後調節部
141 前後調節ねじ
150 開閉操作部
151 回転板
152 回転シャフト
153 開閉レバー
154 左右調節ねじ
155 最大開度調節ねじ
156 回転ベアリング
157 軸部材
1221 突出部
1321 第一垂直部
1322 水平部
1323 第二垂直部

Claims (10)

  1. 先端に位置決め対象物が取り付けられる可動部と、
    前記可動部の先端の上下方向の位置を調節する高さ調節部と、
    前記可動部の先端の前後方向の位置を調節する前後調節部と、
    前記可動部の先端の左右方向の位置を調節する左右調節部と
    を備え、
    前記高さ調節部は、前記可動部の一部を撓ませることによって、前記可動部の先端の上下方向の位置を調節し、
    前記前後調節部は、前記可動部の一部を撓ませることによって、前記可動部の先端の前後方向の位置を調節し、
    前記左右調節部は、前記可動部の一部を撓ませることによって、前記可動部の先端の左右方向の位置を調節する
    ことを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記高さ調節部は、前記可動部を下方へ押すことによって、前記可動部の一部を撓ませる
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記前後調節部は、前記可動部を後方へ引っ張ることによって、前記可動部の一部を撓ませる
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  4. 前記左右調節部は、前記可動部を左右いずれか一方に押すことによって、前記可動部の一部を撓ませる
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  5. 前記可動部は、先端に位置決め対象物が取り付けられる一対のフィンガー部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の位置決め装置。
  6. 前記前後調節部は、前記一対のフィンガー部を後方へ引っ張ることによって、前記一対のフィンガー部を、先端が閉じる方向に付勢する
    ことを特徴とする請求項5に記載の位置決め装置。
  7. 前記左右調節部は、前記一対のフィンガー部の間に配置された回転部を備え、
    当該回転部は、前記一対のフィンガー部のそれぞれを外側に押すための一対の当接部を備える
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の位置決め装置。
  8. 前記回転部を回転させるための操作レバーを更に備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載の位置決め装置。
  9. 前記左右調節部は、前記一対のフィンガー部の先端が最も閉じた状態における操作レバーの位置を調節する
    ことを特徴とする請求項8に記載の位置決め装置。
  10. 前記一対のフィンガー部の先端が最も開いた状態における前記操作レバーの位置を調節するための最大開度調節部
    を更に備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の位置決め装置。
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