JP5534058B1 - 摩耗測定装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パンタグラフの傾斜角度を考慮してトロリ線の摩耗測定値を得ることができる摩耗測定装置及びその方法を提供する。
【解決手段】パンタグラフ5に接触するトロリ線3の下面を撮影する摩耗測定用カメラ2を電車1の屋根上に設置し、摩耗計測用カメラ2で撮影されたトロリ線3の下面の画像を画像処理して、トロリ線3の摩耗幅を測定する画像処理部10を備えた摩耗測定装置において、パンタグラフ5の左右2箇所に取り付けられたマーカを夫々撮影する2台のパンタグラフ撮影用カメラ6,7を電車1の屋根上に設置し、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により取得された画像に基づいてパンタグラフ5全体の傾斜角度を算出する傾斜角度算出部を画像処理部10に設け、補正計算部は、トロリ線3の傾斜角度として、傾斜角度算出部により算出されたパンタグラフ5全体の傾斜角度を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、摩耗測定装置及びその方法に関する。詳しくは、電車の屋根上からトロリ線の下面の幅を撮影し、この画像を処理することでトロリ線の摩耗を測定する架線検測分野に属する。特にパンタグラフの傾斜角度を考慮して摩耗測定値を得ることに特徴がある。なお「偏位」と「変位」は、下記の意味とする。即ち、偏位とは、「鉄道専門用語で、パンタグラフがトロリ線に接触する位置でパンタグラフの中央からの距離」であり、変位とは、「一般的な物理量で、元の位置からの移動量」である。
現在の摩耗測定技術について説明する。
図1に示すように、電車1の屋根上に設置した摩耗測定用カメラ2でトロリ線3の下面を撮影する。トロリ線3は、電車1の走行するレール4に沿って架線されており、摩耗測定用カメラ2は、トロリ線3を見上げるように上向きに設置されている。電車1の屋根には、トロリ線3に接触するパンタグラフ5も設置されている。
トロリ線3は、図8(a)に示すように、パンタグラフ5と接触して下面が平らに摩耗するため、トロリ線3の下面を撮影した画像を処理して摩耗幅を測定し、トロリ線の摩耗幅からトロリ線の残存直径に換算する。つまり、反射幅→摩耗幅→残存直径に換算する。図8(a)は、トロリ線3に傾斜がない状態の断面を示している。
図8(a)に示すように、トロリ線3の下面がカメラ2に対して正対していれば、つまり、トロリ線3の下面が水平であれば、正確な摩耗測定値が得られる。このことは、図8(a)中において、垂直上向きの矢印で示す照明光aがトロリ線3の下面で反射して垂直下向きの矢印で示す反射光bとなることから明らかである。図8(a)中において、図中破線で示すcは摩耗限界である。
なお、特許文献1,2に示すように車両の動揺(車両のローリング角度)を測定する技術もあるが、パンタグラフの傾斜(ローリング角度)を測定し、この傾斜角度からトロリ線摩耗測定値を補正する技術はなかった。
特開2012−192759 特開2003−052101 US2007/0296949 特開2008−104312 特開2011−033428 特開2010−266341 特開2010−127746
図4(a)に示すように、トロリ線3がパンタグラフ5の左右端で接触する場合、左右端で部分的に押し下げられたパンタグラフ5は傾斜(ローリング)する。そのため、図4(b)に示すように、トロリ線3はパンタグラフ5の上面にならってトロリ線3の下面が水平方向から角度θ1で傾斜し、これを撮影した画像は、トロリ線3の摩耗幅が狭く見えて、実際の残存直径よりも太く算出される問題がある。
詳しくは、パンタグラフ5は、直線形状のすり板5aの左右両側に下向きに湾曲したホーン5bをそれぞれ装着したものであり、図4(a)では、傾斜したすり板5aの左右端にトロリ線3が接触した場合を示している。図8(b)に示すように、トロリ線3の下面が水平方向から角度θ1で傾斜していると、撮影されるトロリ線3の下面は、本来の摩耗幅Wではなく、この本来の摩耗幅Wより小さな幅Wimageとして撮影されてしまう。
また、図5(a)に示すように、すり板5aは水平であっても、湾曲したホーン5bにトロリ線3が接触していると、図5(b)に示すように、ホーン5bの上面にならってトロリ線3の下面が水平方向から角度θ2で傾斜する。
更には、図6に示すように、すり板が弧形状のパンタグラフ50の場合にも(特許文献3)、図5(b)のようにパンタグラフ接触面にならってトロリ線下面が傾斜する。
これらの場合は、トロリ線下面を撮影したカメラ画像は、トロリ線の摩耗幅が狭く見えて実際の残存直径よりも太く算出される問題がある。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る摩耗測定方法は、電車屋根上に設置した摩耗測定用カメラで、パンタグラフに接触するトロリ線の下面を撮影し、撮影された前記トロリ線の下面の画像を画像処理して、前記トロリ線の摩耗幅を測定する摩耗測定方法において、前記パンタグラフの上面にならって傾斜する前記トロリ線の傾斜角度に応じて前記摩耗幅を補正して本来の摩耗幅を求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る摩耗測定方法は、請求項1において、前記トロリ線の傾斜角度として、前記パンタグラフ全体の傾斜角度を用いることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る摩耗測定方法は、請求項1において、前記トロリ線の傾斜角度として、前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を用いることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る摩耗測定方法は、請求項1において、前記トロリ線の傾斜角度として、前記パンタグラフの全体の傾斜角度に前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を加えた傾斜角度を用いることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る摩耗測定装置は、パンタグラフに接触するトロリ線の下面を撮影する摩耗測定用カメラを電車屋根上に設置し、前記摩耗計測用カメラで撮影された前記トロリ線の下面の画像を画像処理して、前記トロリ線の摩耗幅を測定する画像処理部を備えた摩耗測定装置において、前記画像処理部は、前記パンタグラフの上面にならって傾斜する前記トロリ線の傾斜角度に応じて前記摩耗幅を補正して本来の摩耗幅を求める補正計算部を備えることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項6に係る摩耗測定装置は、請求項5において、前記パンタグラフの左右2箇所に取り付けられたマーカを夫々撮影する2台のパンタグラフ撮影用カメラを前記電車屋根上に設置し、前記パンタグラフ撮影用カメラにより取得された前記マーカの画像に基づいて前記パンタグラフ全体の傾斜角度を算出するパンタグラフ全体の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記補正計算部は、前記トロリ線の傾斜角度として、前記傾斜角度算出部により算出された前記パンタグラフ全体の傾斜角度を用いることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項7に係る摩耗測定装置は、請求項5において、前記摩耗計測用カメラで撮影された前記トロリ線の画像から前記トロリ線の偏位位置を計測する偏位計測部を前記画像処理部に設け、前記トロリ線の偏位位置に対応する前記パンタグラフ上面形状を記憶したパンタグラフ上面形状記憶部を前記摩耗測定装置に設け、前記パンタグラフ上面形状記憶部に記憶された前記パンタグラフ上面形状に基づき、前記偏位計測部で計測された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角を算出する偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記補正計算部は、前記トロリ線の傾斜角度として、前記傾斜角度算出部で算出された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を用いることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項8に係る摩耗測定装置は、請求項5において、前記パンタグラフの左右2箇所に取り付けられたマーカを夫々撮影する2台のパンタグラフ撮影用カメラを前記電車屋根上に設置し、前記パンタグラフ撮影用カメラにより取得された前記マーカの画像に基づいて前記パンタグラフ全体の傾斜角度を算出するパンタグラフ全体の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記摩耗計測用カメラで撮影された前記トロリ線の画像から前記トロリ線の偏位位置を計測する偏位計測部を前記画像処理部に設け、前記トロリ線の偏位位置に対応する前記パンタグラフ上面形状を記憶したパンタグラフ上面形状記憶部を前記摩耗測定装置に設け、前記パンタグラフ上面形状記憶部に記憶された前記パンタグラフ上面形状に基づき、前記偏位計測部で計測された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角を算出する偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記補正計算部は、前記トロリ線の傾斜角度として、前記パンタグラフ全体の傾斜角度算出部で算出された前記パンタグラフの全体の傾斜角度に前記偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部で算出された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を加えた傾斜角度を用いることを特徴とする。
本発明によれば、パンタグラフの上面にならってトロリ線が傾斜する場合でも、パンタグラフ全体の傾斜角又は偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角により、或いは両者を加えた傾斜角度により、トロリ線の摩耗幅を補正して本来のトロリ線の摩耗幅を求められるという効果を奏する。
本発明の第1の実施例に係る摩耗測定装置の概略図である。 本発明の第2の実施例に係る摩耗測定装置の概略図である。 本発明の第3の実施例に係る摩耗測定装置の概略図である。 図4(a)は傾斜したすり板にトロリ線が接触したパンタグラフの正面図、図4(b)は同図(a)中の破線部で囲んだ部分Aの拡大図である。 図5(a)は湾曲したホーンにトロリ線が接触したパンタグラフの正面図、図5(b)は同図(a)中の破線部で囲んだ部分Bの拡大図である。 特許文献3に開示されるすり板が弧形状のパンタグラフの斜視図である。 図7(a)は左右二つのマーカが設置されたパンタグラフの正面図、図7(b)は同図(a)中の破線部で囲んだ部分Cの拡大図である。 図8(a)は傾斜していないトロリ線の断面図、図8(b)は傾斜したトロリ線の断面図である。 本発明の第1の実施例に係る摩耗測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る摩耗測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施例に係る摩耗測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係る摩耗測定装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る摩耗測定装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施例に係る摩耗測定装置の機能構成を示すブロック図である。 図15(a)はパンタグラフ上面形状の一例を示す正面図、図15(b)はパンタグラフ上面形状の他の例を示す正面図である。
以下、本発明について、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。
本発明の第1の実施例に係る摩耗測定装置の概略図を図1に示す。
本実施例の特徴は、図4に示すように、パンタグラフ5全体の傾斜角度θ1≒トロリ線3の下面角度であることを利用し、パンタグラフ全体の傾斜角度を用いてトロリ線摩耗幅を補正することである。
本実施例の摩耗測定装置は、図1に示すように、電車1の屋根上に設置した2台のパンタグラフ撮影用カメラ6,7及び1台の摩耗計測用カメラ2と、電車1内に設置した画像処理部10で構成する。
電車1の屋根上には、パンタグラフ5が設置されると共にこのパンタグラフ5のすり板5aには左右2箇所に図7に示すようなマーカ8,9が取り付けられている。
パンタグラフ撮影用カメラ6,7は、パンタグラフ5の左右の高さ、即ち、パンタグラフ5の左右2箇所に取り付けられたマーカ8,9を撮影するものであり、斜め上向きに設置されている。マーカ8,9の形状は、例えば、特許文献4の[請求項1]と[0011]段に記述されるように白黒の縞模様で形成することができる。
摩耗計測用カメラ2は、トロリ線3の摩耗面を真下から撮影することができるよう、垂直上向きに設置されている。
画像処理部10は、図12に示すように、高さ測定部11、摩耗計測部12、処理メモリ13、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14、トロリ線の摩耗幅の補正計算部15とから構成される。
高さ測定部11は、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により取得されたマーカ8,9についての画像(マーカ高さデータ)が入力され、これらの画像を画像処理して、二つのマーカ8,9の高さを算出して処理メモリ13へ出力する。マーカ8,9の高さは、例えば、特許文献5,6を用いても算出可能である 。二つのマーカ8,9の水平距離の算出は、高さ算出に併せて行うことができ、また、既知としても良い。
摩耗計測部12は、摩耗計測用カメラ2により取得されたトロリ線5についての画像(摩耗データ)が入力され、この画像を画像処理してトロリ線の摩耗幅Wimageを算出し処理メモリ13へ出力する。トロリ線摩耗幅は、例えば、特許文献7で求めることができる。
処理メモリ13は、高さ測定部11、摩耗計測部12、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14、トロリ線の摩耗幅の補正計算部15で使用されるデータを演算時に一時的に保管するメモリである。
パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14は、図7(a)に示すように、高さ測定部11で算出され処理メモリ13に記憶されていたマーカ8,9の左右高低差dHとマーカ8,9の水平距離Lを用いてパンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1=atan( dH/L)を算出する。
トロリ線の摩耗幅の補正計算部15は、摩耗計測部12で計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線摩耗幅Wimageに、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14で求めたパンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1に基づき、1/cosθ1を乗じて本来の摩耗幅Wを算出する。
図8(b)に示すように、パンタグラフの傾斜角度θ1≒トロリ線3の傾斜角度であり、摩耗計測部12で計測されたトロリ線摩耗幅Wimageは、本来の摩耗幅Wにcosθ1を乗じた値であるためである。
本実施例の動作手順について図9のフローチャートを用いて説明する。
先ず、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により、パンタグラフ5の左右2箇所に取り付けられたマーカ8,9を撮影し、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により取得されたマーカ8,9についての画像を高さ測定部11に入力して、これらの画像を画像処理して、二つのマーカ8,9の高さを算出し、処理メモリ13に出力する(ステップS1)。
次に、高さ測定部11で算出され処理メモリ13に記憶されていたマーカ8,9の左右高低差dHとマーカ8,9の水平距離Lに基づいて、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14により、パンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1=atan( dH/L)を算出する(ステップS2)。
そして、摩耗計測部12で計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線摩耗幅Wimageに、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14で求めたパンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1に基づき、トロリ線の摩耗幅の補正計算部15により、1/cosθ1を乗じて本来の摩耗幅Wを算出する(ステップS5)。
引き続き、全ての計測点につき、摩耗補正が終了するまで、ステップS1、ステップS2、ステップS5を繰り返す(ステップS6)。
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本実施例によれば、従来の技術ではパンタグラフ5全体が傾斜すると、パンタグラフ5の上面にならって傾斜するトロリ線摩耗幅に誤差が生ずるのに比較し、この誤差をパンタグラフ5全体の傾斜角に基づいて補正できるという効果を奏する。
本発明の第2の実施例に係る摩耗測定装置の概略図を図2に示す。
本実施例の特徴は、図5に示すように、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度θ2≒トロリ線下面の角度である特徴を利用し、トロリ線の摩耗幅を補正することである。つまり、パンタグラフ5全体としては傾斜していない場合でも、ホーン5bのように、偏位位置のパンタグラフ形状が傾斜している場合があるためである。
本実施例の摩耗測定装置は、図2に示すように、電車1の屋根上に設置した1台の偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aと、電車1内に設置した画像処理部20及びパンタグラフ上面形状記憶部40で構成する。
偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aは、トロリ線3の摩耗面を真下から撮影してトロリ線3の偏位位置を計測できるよう、垂直上向きに設置されている。
パンタグラフ上面形状記憶部40は、図5(b)に示すように、トロリ線3の偏位位置に対応したパンタグラフ5の上面形状、つまり、その水平方向からの傾斜角度θ2を記憶している。例えば、図15(a)に示すように、直線状のすり板5a部分に接しているトロリ線3については傾斜角度が0として記憶され、ホーン5bに接しているトロリ線3については、その偏位位置おける傾斜角度として記憶されている。また、図15(b)に示すように、すり板50aが弧形状のパンタグラフ50に対しては、偏位位置に応じてすり板50aからホーン50bへかけて連続的に変化する水平方向からの傾斜角度として記憶されている。
画像処理部20は、摩耗計測及び偏位計測部12a、処理メモリ13、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16、トロリ線の摩耗幅の補正計算部17とから構成される。
摩耗計測及び偏位計測部12aは、偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aにより取得されたトロリ線5についての画像(摩耗データ)が入力され、この画像を画像処理してトロリ線の摩耗幅Wimageを算出し処理メモリ13へ出力すると共にトロリ線3の偏位位置(偏位データ)をパンタグラフ上面形状記憶部40へ出力する。トロリ線摩耗幅と偏位は、例えば、特許文献7で求めることができる。
処理メモリ13は、摩耗計測及び偏位計測部12a、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16、トロリ線の摩耗幅の補正計算部17で使用されるデータを演算時に一時的に保管するメモリである。
偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16は、摩耗計測及び偏位計測部12aにより計測されトロリ線3の偏位位置に対応したパンタグラフ上面形状記憶部40に記憶されているパンタグラフの傾斜角度θ2を算出する。
トロリ線の摩耗幅の補正計算部17は、摩耗計測及び偏位計測部12aで計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線摩耗幅Wimageに、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16で求めたトロリ線3の偏位位置に基づき、パンタグラフ上面形状記憶部40に記憶されているトロリ線3の偏位位置に対応したパンタグラフ形状の傾斜角度 θ2に基づき、1/cosθ2を乗じて本来の摩耗幅Wを算出する。
図8(b)において、θ1をθ2に置き換えれば明らかように、パンタグラフ形状の傾斜角度θ2≒トロリ線3の傾斜角度であり、摩耗計測及び偏位計測部12aで計測されたトロリ線摩耗幅Wimageは、本来の摩耗幅Wにcosθ2を乗じた値であるためである。
本実施例の動作手順について図10のフローチャートを用いて説明する。
先ず、偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aにより、トロリ線3の摩耗面を真下から撮影してトロリ線3の偏位位置を計測し、摩耗計測及び偏位計測部12aにより、偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aにより取得されたトロリ線5についての画像を画像処理してトロリ線3の偏位位置(偏位データ)をパンタグラフ上面形状記憶部40へ入力する(ステップS3)。
次に、摩耗計測及び偏位計測部12aにより算出されトロリ線3の偏位位置に基づき、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16により、パンタグラフ上面形状記憶部40に記憶されていたトロリ線3の偏位位置に対応するパンタグラフ形状の傾斜角度θ2を算出する(ステップS4)。
そして、摩耗計測部12で計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線摩耗幅Wimageに、トロリ線3の偏位位置に対応するパンタグラフ形状の傾斜角度θ2に基づき、トロリ線の摩耗幅の補正計算部17により、1/cosθ2を乗じて本来の摩耗幅Wを算出する(ステップS5)。
引き続き、全ての計測点につき、摩耗補正が終了するまで、ステップS3、ステップS4、ステップS5を繰り返す(ステップS6)。
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本実施例の利点は、図5のホーン5bや図6のすり板が弧形状のパンタグラフ50と接触するトロリ線は、パンタグラフ5が全体として傾斜しない場合でも、パンタグラフの上面にならって下面が傾斜するのでトロリ線の摩耗面を真下から撮影するカメラ からはトロリ線摩耗幅が狭く写り、摩耗計測値に誤差が生ずるのに対し、この誤差をトロリ線の偏位位置におけるパンタグラフ形状の傾斜角度に基づいて補正できる利点がある。
本実施例では、実施例1で必要なパンタグラフ撮影用カメラが不要な利点がある。
本発明の第3の実施例に係る摩耗測定装置の概略図を図3に示す。
本実施例の特徴は、図7(b)に示すように、パンタグラフ全体の傾斜角度θ1に偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度θ2を加算した傾斜角度がトロリ線下面の角度に略等しいことを利用し、トロリ線摩耗幅を補正することである。
本実施例の摩耗測定装置は、図3に示すように、電車1の屋根上に設置した2台のパンタグラフ撮影用カメラ6,7及び1台の偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aと、電車1内に設置した画像処理部30及びパンタグラフ上面形状記憶部40で構成する。
電車1の屋根上には、パンタグラフ5が設置されると共にこのパンタグラフ5のすり板5aには左右2箇所に図7(a)に示すようなマーカ8,9が取り付けられている。図7(b)に示すように、トロリ線3がホーン5bに接触している場合は、パンタグラフ全体の傾斜角度θ1に偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度θ2を加算した傾斜角度がトロリ線下面の角度に略等しい。
パンタグラフ撮影用カメラ6,7は、パンタグラフ5の左右の高さ、即ち、パンタグラフ5の左右2箇所に取り付けられたマーカ8,9を撮影するものであり、斜め上向きに設置されている。マーカ8,9の形状は、例えば、特許文献4の[請求項1]と[0011]段に記述されるように白黒の縞模様で形成することができる。
偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aは、トロリ線3の摩耗面を真下から撮影してトロリ線3の偏位位置を計測できるよう、垂直上向きに設置されている。
パンタグラフ上面形状記憶部40は、図5(b)に示すように、トロリ線3の偏位位置に対応したパンタグラフ5の上面形状、つまり、その水平方向からの傾斜角度θ2を記憶している。例えば、図15(a)に示すように、直線状のすり板5a部分に接しているトロリ線3については傾斜角度が0として記憶され、ホーン5bに接しているトロリ線3については、その偏位位置おける傾斜角度として記憶されている。また、図15(b)に示すように、すり板50aが弧形状のパンタグラフ50に対しては、偏位位置に応じてすり板50aからホーン50bへかけて連続的に変化する水平方向からの傾斜角度として記憶されている。
画像処理部30は、高さ測定部11、摩耗計測及び偏位計測部12a、処理メモリ13、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16、トロリ線の摩耗幅の補正計算部18とから構成される。
高さ測定部11は、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により取得されたマーカ8,9についての画像(マーカ高さデータ)が入力され、これらの画像を画像処理して、二つのマーカ8,9の高さを算出して処理メモリ13へ出力する。マーカ8,9の高さは、例えば、特許文献5,6を用いても算出可能である 。二つのマーカ8,9の水平距離の算出は、高さ算出に併せて行うことができ、また、既知としても良い。
摩耗計測及び偏位計測部12aは、偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aにより取得されたトロリ線5についての画像(摩耗データ)が入力され、この画像を画像処理してトロリ線の摩耗幅Wimageを算出し処理メモリ13へ出力すると共にトロリ線3の偏位位置(偏位データ)をパンタグラフ上面形状記憶部40へ出力する。トロリ線摩耗幅と偏位は、例えば、特許文献7で求めることができる。
処理メモリ13は、摩耗計測及び偏位計測部12a、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16、トロリ線の摩耗幅の補正計算部18で使用されるデータを演算時に一時的に保管するメモリである。
パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14は、図7(a)に示すように、高さ測定部11で算出され処理メモリ13に記憶されていたマーカ8,9の左右高低差dHとマーカ8,9の水平距離Lを用いてパンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1=atan( dH/L)を算出する。
偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16は、摩耗計測及び偏位計測部12aにより計測されトロリ線3の偏位位置に基づき、パンタグラフ上面形状記憶部40に記憶されているトロリ線3の偏位位置に対応したパンタグラフ形状の傾斜角度θ2を算出する。
トロリ線の摩耗幅の補正計算部18は、摩耗計測及び偏位計測部12aで計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線摩耗幅Wimageに、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14で求めたパンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1及び摩耗計測及び偏位計測部12aにより計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線3の偏位位置に対応したパンタグラフ上面形状記憶部40に記憶されているトロリ線3の偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度θ2に基づき、1/ cos(θ12)を乗じて本来の摩耗幅Wを算出する。
図8(b)において、θ1をθ12に置き換えれば明らかように、パンタグラフ全体の傾斜角度θ1に偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度θ2を加算した傾斜角度がトロリ線下面の角度に略等しい。そのため、摩耗計測及び偏位計測部12aで計測されたトロリ線摩耗幅Wimageは、本来の摩耗幅Wにcos(θ12)を乗じた値であるためである。
本実施例の動作手順について図11のフローチャートを用いて説明する。
先ず、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により、パンタグラフ5の左右2箇所に取り付けられたマーカ8,9を撮影し、パンタグラフ撮影用カメラ6,7により取得されたマーカ8,9についての画像を高さ測定部11に入力して、これらの画像を画像処理して、二つのマーカ8,9の高さを算出し、処理メモリ13に出力する(ステップS1)。
次に、高さ測定部11で算出され処理メモリ13に記憶されていたマーカ8,9の左右高低差dHとマーカ8,9の水平距離Lに基づいて、パンタグラフ全体の傾斜角度算出部14により、パンタグラフ5の全体の傾斜(ローリング)角度θ1=atan( dH/L)を算出する(ステップS2)。
引き続き、偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aにより、トロリ線3の摩耗面を真下から撮影してトロリ線3の偏位位置を計測し、摩耗計測及び偏位計測部12aにより、偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ2aにより取得されたトロリ線5についての画像を画像処理してトロリ線3の偏位位置(偏位データ)をパンタグラフ上面形状記憶部40へ入力する(ステップS3)。
その後、摩耗計測及び偏位計測部12aにより算出されトロリ線3の偏位位置に基づき、偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部16により、パンタグラフ上面形状記憶部40に記憶されていたトロリ線3の偏位位置に対応するパンタグラフ形状の傾斜角度θ2を算出する(ステップS4)。
そして、摩耗計測部12で計測され処理メモリ13に記憶されていたトロリ線摩耗幅Wimageに、パンタグラフ5の全体の傾斜角度θ1及びトロリ線3の偏位位置に対応するパンタグラフ形状の傾斜角度θ2に基づき、トロリ線の摩耗幅の補正計算部18により、1/ cos(θ12)を乗じて本来の摩耗幅Wを算出する(ステップS5)。
引き続き、全ての計測点につき、摩耗補正が終了するまで、ステップS1〜ステップS5を繰り返す(ステップS6)。
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本実施例によれば、実施例1と実施例2の効果を併せ持つ効果を奏する。即ち、従来の技術では、パンタグラフ全体の傾斜角度及び偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度により、パンタグラフの上面にならって下面が傾斜するトロリ線の摩耗面を真下から撮影するカメラからはトロリ線摩耗幅が狭く写り、摩耗計測値に誤差が生ずるのに比較し、この誤差をパンタグラフ5全体の傾斜角にトロリ線の偏位位置におけるパンタグラフ形状の傾斜角度を加算した傾斜角度に基づいて補正できるという効果を奏する。
本発明は、電車の屋根上からトロリ線の下面の幅を撮影し、この画像を処理することでトロリ線の摩耗を測定する架線検測分野において、産業上広く利用可能なものである。
1 電車
2 摩耗測定用カメラ
2a 偏位計測を兼ねた摩耗計測用カメラ
3 トロリ線
4 レール
5,50 パンタグラフ
5a,50a すり板
5b,50b ホーン
6,7 パンタグラフ撮影用カメラ
8,9 マーカ
10,20,30 画像処理部
11 高さ測定部
12 摩耗計測部
12a 摩耗計測及び偏位計測部
13 処理メモリ
14 パンタグラフ全体の傾斜角度算出部
15,17,18 トロリ線の摩耗幅の補正計算部
16 偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部
40 パンタグラフ上面形状記憶部

Claims (8)

  1. 電車屋根上に設置した摩耗測定用カメラで、パンタグラフに接触するトロリ線の下面を撮影し、撮影された前記トロリ線の下面の画像を画像処理して、前記トロリ線の摩耗幅を測定する摩耗測定方法において、前記パンタグラフの上面にならって傾斜する前記トロリ線の傾斜角度に応じて前記摩耗幅を補正して本来の摩耗幅を求めることを特徴とする摩耗測定方法。
  2. 前記トロリ線の傾斜角度として、前記パンタグラフ全体の傾斜角度を用いることを特徴とする請求項1記載の摩耗測定方法。
  3. 前記トロリ線の傾斜角度として、前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を用いることを特徴とする請求項1記載の摩耗測定方法。
  4. 前記トロリ線の傾斜角度として、前記パンタグラフの全体の傾斜角度に前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を加えた傾斜角度を用いることを特徴とする請求項1記載の摩耗測定方法。
  5. パンタグラフに接触するトロリ線の下面を撮影する摩耗測定用カメラを電車屋根上に設置し、前記摩耗計測用カメラで撮影された前記トロリ線の下面の画像を画像処理して、前記トロリ線の摩耗幅を測定する画像処理部を備えた摩耗測定装置において、前記画像処理部は、前記パンタグラフの上面にならって傾斜する前記トロリ線の傾斜角度に応じて前記摩耗幅を補正して本来の摩耗幅を求める補正計算部を備えることを特徴とする摩耗測定装置。
  6. 前記パンタグラフの左右2箇所に取り付けられたマーカを夫々撮影する2台のパンタグラフ撮影用カメラを前記電車屋根上に設置し、前記パンタグラフ撮影用カメラにより取得された前記マーカの画像に基づいて前記パンタグラフ全体の傾斜角度を算出するパンタグラフ全体の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記補正計算部は、前記トロリ線の傾斜角度として、前記傾斜角度算出部により算出された前記パンタグラフ全体の傾斜角度を用いることを特徴とする請求項5記載の摩耗測定装置。
  7. 前記摩耗計測用カメラで撮影された前記トロリ線の画像から前記トロリ線の偏位位置を計測する偏位計測部を前記画像処理部に設け、前記トロリ線の偏位位置に対応する前記パンタグラフ上面形状を記憶したパンタグラフ上面形状記憶部を前記摩耗測定装置に設け、前記パンタグラフ上面形状記憶部に記憶された前記パンタグラフ上面形状に基づき、前記偏位計測部で計測された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角を算出する偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記補正計算部は、前記トロリ線の傾斜角度として、前記傾斜角度算出部で算出された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を用いることを特徴とする請求項5記載の摩耗測定装置。
  8. 前記パンタグラフの左右2箇所に取り付けられたマーカを夫々撮影する2台のパンタグラフ撮影用カメラを前記電車屋根上に設置し、前記パンタグラフ撮影用カメラにより取得された前記マーカの画像に基づいて前記パンタグラフ全体の傾斜角度を算出するパンタグラフ全体の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記摩耗計測用カメラで撮影された前記トロリ線の画像から前記トロリ線の偏位位置を計測する偏位計測部を前記画像処理部に設け、前記トロリ線の偏位位置に対応する前記パンタグラフ上面形状を記憶したパンタグラフ上面形状記憶部を前記摩耗測定装置に設け、前記パンタグラフ上面形状記憶部に記憶された前記パンタグラフ上面形状に基づき、前記偏位計測部で計測された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角を算出する偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部を前記画像処理部に設け、前記補正計算部は、前記トロリ線の傾斜角度として、前記パンタグラフ全体の傾斜角度算出部で算出された前記パンタグラフの全体の傾斜角度に前記偏位位置のパンタグラフ形状の傾斜角度算出部で算出された前記トロリ線の偏位位置の前記パンタグラフ形状の傾斜角度を加えた傾斜角度を用いることを特徴とする請求項5記載の摩耗測定装置。
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