JP5533110B2 - リチウム一次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、フッ化炭素を正極活物質として用いたリチウム一次電池に関する。
リチウム一次電池では、リチウムなどの軽金属を負極活物質とし二酸化マンガンやフッ化炭素などを正極活物質として用いている。このようなリチウム一次電池は、高電圧および高エネルギー密度を有するとともに自己放電が少なくしかも極めて長い貯蔵寿命を有するなど他の一次電池にない特長を有する。そのため、多くの電子機器に使用されている。
その中でもフッ化炭素を正極活物質とし、金属リチウムあるいはこの合金を負極活物質とするリチウム一次電池は、熱的、化学的に安定で、長期保存特性の優れた電池として知られている。フッ化炭素は炭素材料を200〜700℃でフッ素ガスと反応させることによって調製され、864mAh/gという大きな容量密度を有している。以下、この種のリチウム一次電池をCFリチウム一次電池と称する。
CFリチウム一次電池は、常温で10年以上という長期の保存特性に優れていることから、各種メータの主電源やメモリーバックアップ電源として広く用いられている。しかしながらその低温放電特性は、二酸化マンガンを正極活物質として用いたリチウム一次電池より劣る。
最近、自動車や産業機器等で高温域から低温域までという幅広い使用温度域を必要とする用途が要望されるようになっている。このような用途にCFリチウム一次電池を展開させるためには、低温放電特性を改善することが重要である。
CFリチウム一次電池では、層状のフッ化炭素の層間へのリチウムイオンのインターカレーション反応により放電が進行する。そのため、低温放電特性を改善するためには、リチウムイオンが層間に進入しやすくすることやリチウムイオンの層間内での拡散速度が速くなることが重要である。そこで、低温放電特性を向上させるためリチウムイオンの層間内での拡散速度を速める目的として、1,2−ジメトキシエタンなどの低沸点溶媒を非水電解液に用いたリチウム一次電池が提案されている(例えば、特許文献1)。
特公昭58−12991号公報
しかしながら、このような非水電解液を用いると、60℃以上の高温域において保存時に電池の内部抵抗が増加する。これは以下のような現象に起因している。非水電解液、特に低沸点溶媒が正極の表面で分解する。同時に正極からはフッ酸が生成される。このフッ酸が負極のリチウムと反応し、負極の表面上に高抵抗被膜であるフッ化リチウムが形成される。
本発明は上記従来の問題を解決するもので、低温放電特性と高温保存特性の両方に優れるリチウム一次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のリチウム一次電池は、正極活物質としてフッ化炭素を含む正極と、負極活物質としてリチウム金属を含む負極と、正極と負極の間に介在するセパレータと非水電解液とを有する。フッ化炭素は未フッ化の炭素成分を含む。そしてフッ化炭素の(001)面の面間隔が7.0Å以上、7.5Å以下である。かつ、フッ化炭素の(001)面のX線回折ピークの、未フッ化の炭素成分の(002)面のX線回折ピークに対する比が30以上、50以下である。このようなフッ化炭素を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、低温での放電特性に優れ、かつ高温保存時においても非水電解液、特に低沸点溶媒の分解が抑制され、電池の内部抵抗の上昇も抑制することができる。
本発明によると、低温放電特性と高温保存特性の両方に優れるリチウム一次電池を提供することができる。
本発明の実施の形態によるリチウム一次電池の半断面正面図
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施の形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は本発明の実施の形態によるリチウム一次電池の概略断面図である。このリチウム一次電池は、正極1と、負極2と、正極1と負極2との間に介在するセパレータ3と非水電解液(図示せず)を有する。正極1は活物質としてフッ化炭素を含む。負極2は活物質としてリチウム金属を含む。なお図1は円筒形のリチウム一次電池を示しているが本発明はこの電池形状に限定されず、コイン型電池などにも適用することができる。
正極1は以下のようにして作製される。フッ化炭素と導電剤とを混合した後、結着剤と水とを添加して混練することにより正極合剤を調製する。導電剤としては人造黒鉛、天然黒鉛などの黒鉛粉末、あるいは黒鉛粉末とアセチレンブラックなどのカーボンブラックを混合したものが挙げられる。その配合量はフッ化炭素の充填量が高く、かつ導電経路が形成されて正極中の電気抵抗が低減される量であればよい。特に、フッ化炭素100重量部に対する導電剤の配合料は5〜15重量部が好ましい。
次に、この正極合剤を、エキスパンドメタル、ネット、パンチングメタルなどの網目状あるいは細孔を有する芯材に充填して正極中間体を作製する。この正極中間体を圧延した後、定寸に裁断し、正極合剤の一部分を剥離しその部分に正極集電体を溶接する。このようにして帯状の正極1を作製する。
帯状の負極2は金属リチウム、Li−Al、Li−Sn、Li−NiSi、Li−Pbなどのリチウム合金にリード5を接合して作製する。
正極1、負極2は、これらの間に介在されたセパレータ3と渦巻状に捲回することで電極群10を構成している。電極群10は、非水電解液(図示せず)とともにケース9に収納されている。非水電解液の有機溶媒としては、リチウム一次電池の非水電解液に通常用いられる有機溶媒であれば特に限定されない。すなわち、有機溶媒としてγ−ブチルラクトン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタンなどを使用することができる。
非水電解液を構成する支持電解質には、ホウフッ化リチウム、リチウム六フッ化リン、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、および分子構造内にイミド結合を有するリチウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド(LiN(CF3SO22)、リチウムビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミド(LiN(C25SO22)、リチウム(トリフルオロメタンスルホン)(ノナフルオロブタンスルホン)イミド(LiN(CF3SO2)(C49SO2))などを用いることができる。
ケース9の開口部には封口板8が装着されている。封口板8には、正極1の芯材に接続されたリード4が接続されている。負極2に接続されたリード5は、ケース9に接続されている。また、電極群10の上部と下部には、内部短絡防止のためにそれぞれ上部絶縁板6、下部絶縁板7が配置されている。
次に、正極活物質であるフッ化炭素について詳細に説明する。本実施の形態で用いるフッ化炭素は未フッ化の炭素成分を含む。フッ化炭素の(001)面の面間隔(以下、CF(001)面間隔と称する)は7.0Å以上、7.5Å以下である。そしてフッ化炭素の(001)面(以下、CF(001)面と称する)のX線回折ピークの、未フッ化の炭素成分の(002)面(以下、C(002)面と称する)のX線回折ピークに対する比が30以上、50以下である。このように、炭素をフッ化する際の反応進行を制御することで、CF一次電池の低温放電特性と高温保存特性を改良することができる。
CF(001)面間隔は、X線回折法により測定される。CF(001)面間隔が7.0Åより小さい場合は、フッ化炭素の層間にリチウムイオンが挿入されにくくなるため、低温での放電特性が低い。また、CF(001)面間隔が7.5Åより大きい場合は、層間に非水電解液が入り込み、非水電解液の分解が起きやすくなる。そのため、高温保存特性が低下する。
フッ化炭素のX線回折を行うと、2θ=12.5°付近にCF(001)面のピークが現れる。そして2θ=25.8°付近にC(002)面のピークが現れる。これらのふたつのピーク比CF(001)/C(002)の値が30より小さい場合は、フッ化炭素の表面にあるフッ素化されていないカーボンが多く存在し、これらが非水電解液の分解を引き起こす。そのため、高温保存特性が低下する。また、ピーク比CF(001)/C(002)の値が50より大きい場合は、フッ化炭素中にあるフッ素化されていないカーボンが少なすぎることから正極合剤の導電性が低下する。そのため、低温での放電特性が低い。
次に、本実施の形態によるフッ化炭素の製造方法について説明する。フッ化炭素は、出発材料である炭素材料を、フッ素ガスと200〜700℃で反応させることによって調製される。炭素材料としては特に限定されず、石油コークス、黒鉛、アセチレンブラック等を用いることができる。
フッ素化する際の温度が高ければフッ素化された炭素の割合が大きくなり、ピーク比CF(001)/C(002)の値が大きくなる。また、フッ素化する際の時間が長くなれば、CF(001)面の面間隔が大きくなる傾向がある。そのため、本実施の形態で用いる正極活物質としてのフッ化炭素を調製するには、フッ素化する際の温度や時間を適切に制御しなければならない。例えば(002)面の面間隔が約3.4Åである石油コークスを原料炭素材料として用いる場合、フッ素化する際の温度は、400℃以上、420℃以下、反応時間は30時間以上、70時間以下が好ましい。
以下、具体的な実施例を用いて本発明の効果を説明する。窒素雰囲気下の炉内で(002)面の面間隔が約3.4Åである石油コークスにフッ素ガスを18体積%含んだ窒素ガスを石油コークス1kgあたり3リットル/分の流量で流しながら、徐々に温度を410℃まで上昇させる。この温度を50時間保持し、フッ化炭素を調製した。得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.2Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は、40であった。X線回折の測定条件は下記の通りである。
装置 :スペクトリス社製 X’PertPRO
ターゲット/モノクロ:Cu/C
電圧/電流 :40kV/50mA
走査モード :Continuous
走査範囲 :7〜90°
ステップ幅 :0.02°
走査速度 :50s/step
スリット幅(DS/SS/RS):
1/2°/None/0.1mm
このフッ化炭素100質量%に対し、導電剤として黒鉛を10質量%、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン20質量%を混合した。この混合物に純水と界面活性剤を加えて混練し、湿潤状態の正極合剤を調製した。この湿潤状態の正極合剤を厚み0.1mmのステンレス製エキスパンドメタルとともに、等速回転を行う2本の回転ロール間を通した。このようにして、エキスパンドメタルに正極合剤を充填して正極中間体を作製した。乾燥後、ローラプレスにより正極中間体を圧延した。圧延後の正極中間体を所定の寸法(厚み0.30mm、幅24mm、長さ180mm)に切断し、正極合剤を一部剥離して、露出した芯材にリード4を接続して正極1を作製した。
負極2には、リチウム金属板を用い、この金属板を所定の寸法(厚み0.20mm、幅22mm、長さ185mm)に切断し、リード5を接合した。このようにして作製した正極1と負極2との間にポリプロピレン製セパレータ3を介在させて渦巻状に巻き取り、電極群10を作製した。電極群10をケース9内に挿入した後、リード4を封口板8に接続し、リード5をケース9に接続した。
一方、非水溶媒としてのγ−ブチルラクトンとジメトキシエタンの6:4混合溶媒に、電解質としてのホウフッ化リチウムを1.0モル/リットルの濃度で溶解させて非水電解液を予め調製した。この非水電解液をケース9内に注入した。そしてケース9の開口部を封口板8で封じ、直径17mm、高さ34.0mmの円筒形CFリチウム一次電池を作製した。これを電池Aとする。
次に、石油コークスのフッ化温度を420℃、反応時間を70時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Bを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.5Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は50であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を400℃、反応時間を70時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Cを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.5Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は30であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を420℃、反応時間を30時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Dを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.0Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は50であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を400℃、反応時間を30時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Eを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.0Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は30であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を420℃、反応時間を20時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Fを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は6.8Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は50であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を400℃、反応時間を90時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Gを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.7Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は30であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を430℃、反応時間を70時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Hを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.5Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は60であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を390℃、反応時間を30時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Iを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.0Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は20であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を430℃、反応時間を10時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Jを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は6.5Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は50であった。
次に、石油コークスのフッ化温度を390℃、反応時間を110時間とした以外は電池Aと同様にしてフッ化炭素を調製し、このフッ化炭素を用いて電池Aと同様にして電池Kを作製した。なお得られたフッ化炭素のCF(001)面間隔は7.8Åであった。また、X線回折によるピーク比CF(001)/C(002)は30であった。
以上のようにして作製した電池A〜Kを、−10℃において、100mAで1秒間放電し、放電中の最低電圧を測定した。また、85℃の恒温層に1ヵ月保存し、保存後の内部抵抗を測定した。試験結果を(表1)に示す。なお内部抵抗は1kHz、0.1mAの正弦波交流を通電して測定した値である。
Figure 0005533110
電池Fおよび電池Jでは、低温放電特性が低い。これは、フッ化炭素の層間が狭く、フッ化炭素の層間にリチウムイオンが挿入されにくいためと考えられる。また電池Hでも、低温放電特性が低い。これは、フッ化炭素の表面にあるフッ素化されていないカーボンが少ないことから正極合剤の導電性が低下するためと考えられる。
電池Gおよび電池Kでは、低温放電特性は良好なものの、保存後の内部抵抗が増大している。これは、フッ化炭素の層間が広すぎ、余剰の電解液が入り込むことにより電解液の分解が起きやすいためと考えられる。電池Iでも、低温放電特性は良好なものの、85℃保存での1ヶ月後の内部抵抗が上昇している。これは、フッ化炭素の表面にあるフッ素化されていないカーボンが多く存在し、これらが電解液の分解を引き起こすためと考えられる。
これらに対し、電池A〜電池Eは、低温放電性能に優れ、85℃保存での1ヶ月後の内部抵抗も低い。このように、CF(001)面間隔が7.0Å以上、7.5Å以下、ピーク比CF(001)/C(002)が30以上、50以下のフッ化炭素を正極活物質に用いたCFリチウム一次電池は、低温放電特性と高温保存特性の両方に優れていることが分かる。
本発明によるリチウム一次電池は、低温放電特性と高温保存特性の両方に優れる。そのため、高温域から低温域まで幅広い温度域で使用される自動車、産業機器等の用途に有用である。
1 正極
2 負極
3 セパレータ
4,5 リード
6 上部絶縁板
7 下部絶縁板
8 封口板
9 ケース
10 電極群

Claims (1)

  1. 正極活物質としてフッ化炭素を含む正極と、
    負極活物質としてリチウム金属を含む負極と、
    正極と負極の間に介在するセパレータと非水電解液と、を備え、
    前記フッ化炭素は未フッ化の炭素成分を含み、前記フッ化炭素の(001)面の面間隔が7.0Å以上、7.5Å以下であり、かつ、前記フッ化炭素の(001)面のX線回折ピークの、前記未フッ化の炭素成分の(002)面のX線回折ピークに対する比が30以上、50以下である、
    リチウム一次電池。
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