JPH0997627A - 非水電解液とリチウム二次電池 - Google Patents

非水電解液とリチウム二次電池

Info

Publication number
JPH0997627A
JPH0997627A JP8194696A JP19469696A JPH0997627A JP H0997627 A JPH0997627 A JP H0997627A JP 8194696 A JP8194696 A JP 8194696A JP 19469696 A JP19469696 A JP 19469696A JP H0997627 A JPH0997627 A JP H0997627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium
halogen
ether
integer
carbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8194696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3218982B2 (ja
Inventor
Taketsugu Yamamoto
武継 山本
Hitoshi Miura
等 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP19469696A priority Critical patent/JP3218982B2/ja
Publication of JPH0997627A publication Critical patent/JPH0997627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3218982B2 publication Critical patent/JP3218982B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】充放電を繰り返すサイクル特性および低温放電
特性に優れ、特に大電流放電特性に優れ、かつサイクル
による大電流特性劣化が少なく、かつ安全性に優れた、
非水電解液およびこれを用いたリチウム二次電池。 【解決手段】非水溶媒として一般式[I]で表されるハ
ロゲン置換エーテル化合物および非環状炭酸エステルを
含み、非水溶媒中の該ハロゲン置換エーテル化合物の含
有量が30〜90体積%である非水電解液。 R1 −O−R2 ・・・・・[I] (式中、R1 は炭素数2以下のアルキル基またはハロゲ
ン置換アルキル基を表し、R2 は炭素数2以上10以下
のハロゲン置換アルキル基を表す。) 非水溶媒とリチウム電解質とからなる非水電解液とを備
えたリチウム二次電池において、正極がマンガン、鉄、
コバルトまたはニッケルを少なくとも1種含むリチウム
複合酸化物を含むリチウム二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液とこれ
を用いたリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カムコーダーなどの携帯型映像記
録機器、ノート型パーソナルコンピューター、携帯電
話、携帯情報端末などのポータブル情報機器の普及が著
しい。これら、マルチメディアとしての機器は、多機能
であることが望まれるため、必要とされる電源として
は、小型、軽量でありながら、大容量、高エネルギー密
度の電池が求められている。
【0003】電池の高エネルギー密度化のためには、電
池電圧を高くすることが一つの方法である。リチウム電
池の場合、正極活物質としてコバルト酸リチウム、ニッ
ケル酸リチウム等の遷移金属とリチウムの複合酸化物
を、負極活物質としてリチウムイオンのドープ・脱ドー
プが可能な炭素材料を用いることにより、平均電圧3.
6Vにも達するリチウム電池を得ることができる。
【0004】ただし、上記活物質はきわめて電気化学的
な活性が高いため、電解液との反応性が高い。コバルト
酸リチウム、ニッケル酸リチウム等のリチウムの複合酸
化物は、リチウムをドープ・脱ドープする場合、高い酸
化還元電位を持つため、すなわち強い酸化力を持つた
め、電解液には耐酸化性が求められる。さらに、リチウ
ムイオンのドープ・脱ドープが可能な炭素材料は、リチ
ウムをドープ・脱ドープする場合、低い酸化還元電位を
持つため、すなわち強い還元力を持つため、電解液には
耐還元性が求められる。
【0005】特に上記炭素材の、リチウムを充放電する
酸化還元電位が、水素の酸化還元電位より低いため、電
解液の溶媒として、水やプロトン性溶媒を用いることが
できず、非プロトン性溶媒が用いられている。水を用い
た電解液の場合、その伝導度は1S/cm程度に達する
が、非プロトン性溶媒を用いたとき、伝導度は高々数十
mS/cmに過ぎないので、電池の内部抵抗が大きくな
ることがリチウム電池の大きな問題点である。最近の電
子機器は、ノート型コンピューター、カムコーダー、携
帯電話など携帯用として室外で用いられることが多くな
ってくるため、動作温度範囲が大きいことが求められ、
かつデジタル化に伴い大電流パルス放電が求められる。
このような使用状況の下で、リチウム二次電池は、水系
の電解液を用いた電池と比較して、大電流放電特性が必
ずしも十分でなく、また低温での放電特性も必ずしも十
分でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、充放
電を繰り返すサイクル特性および低温放電特性に優れ、
特に大電流放電特性に優れ、かつサイクルによる大電流
特性劣化が少なく、かつ安全性に優れた、非水電解液お
よびこれを用いたリチウム二次電池を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような事情をみて、
本発明者らは鋭意検討を行った結果、非水電解液の有機
溶媒として、特定のハロゲン置換エーテル化合物と非環
状炭酸エステルとを用いることにより、前記課題を解決
できることを見いだし、本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、(1)非水溶媒とリチウム電解質と
からなる非水電解液において、該非水溶媒として一般式
[I]で表されるハロゲン置換エーテル化合物および非
環状炭酸エステルを含み、非水溶媒中の該ハロゲン置換
エーテル化合物の含有量が30体積%を超え90体積%
以下である非水電解液に係るものである。 R1 −O−R2 ・・・・・[I] (式中、R1 は炭素数2以下のアルキル基またはハロゲ
ン置換アルキル基を表し、R2 は炭素数2以上10以下
のハロゲン置換アルキル基を表す。)
【0008】さらに、本発明は、(2)リチウムイオン
をドープ・脱ドープ可能な正極と、リチウム金属もしく
はリチウム合金からなる負極またはリチウムイオンをド
ープ・脱ドープ可能な負極と、非水溶媒とリチウム電解
質とからなる非水電解液とを備えたリチウム二次電池に
おいて、該非水溶媒が(1)記載の一般式[I]で表さ
れるハロゲン置換エーテル化合物、および該ハロゲン置
換エーテル化合物に添加することにより得られる混合溶
媒が該リチウム電解質を0.5モル/リットル以上溶解
することのできる化合物の少なくとも一種を含み、混合
溶媒中の該化合物の含有量が30体積%を超え90体積
%以下であり、かつ該正極がマンガン、鉄、コバルトま
たはニッケルを少なくとも1種含むリチウム複合酸化物
を含むリチウム二次電池に係るものである。
【0009】また、本発明は、(3)リチウムイオンを
ドープ・脱ドープ可能な正極と、リチウム金属もしくは
リチウム合金からなる負極またはリチウムイオンをドー
プ・脱ドープ可能な負極と、非水溶媒とリチウム電解質
とからなる非水電解液とを備えたリチウム二次電池にお
いて、該非水電解液が(1)記載の非水電解液であり、
かつ該正極がマンガン、鉄、コバルトまたはニッケルを
少なくとも1種含むリチウム複合酸化物を含むリチウム
二次電池に係るものである。
【0010】さらに、本発明は、(4)リチウムイオン
をドープ・脱ドープ可能な負極が天然黒鉛、人造黒鉛ま
たはコークスを単一成分または主成分とする炭素材料を
含む(2)または(3)記載のリチウム二次電池に係る
ものである。さらに、本発明は、(5)前記(4)にお
いて、負極が下記一般式[X]で表されるカーボネート
構造を有する数平均分子量300以上の重合体を含むリ
チウム二次電池に係るものである。
【化2】
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明を詳細に説明する。本
発明の非水電解液は、非水溶媒とリチウム電解質とから
なり、該非水溶媒として一般式[I]で表されるハロゲ
ン置換エーテル化合物および非環状炭酸エステルを含
み、非水溶媒中の該ハロゲン置換エーテル化合物の含有
量が30体積%を超え90体積%以下であることを特徴
とする。該一般式[I]中のR1 は、炭素数2以下のア
ルキル基またはハロゲン置換アルキル基であり、好まし
くはメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基
またはトリフルオロメチル基である。なかでも好ましく
はメチル基、フルオロメチル基またはジフルオロメチル
基である。該R1 の炭素数が2を超えると、該エーテル
化合物へ溶解しようとする電解質の溶解度が小さくなる
ので好ましくない。また、該一般式[I]中のR2 は、
炭素数2以上10以下のハロゲン置換アルキル基であ
り、好ましくは炭素数3以上5以下である。該R2 の炭
素数が10を超えると、該エーテル化合物の粘度が大き
くなるため好ましくない。該エーテル化合物としては、
電池の動作温度範囲で低い蒸気圧であることが好まし
く、分子量または極性が大きくなるので、一般式[I]
中のR2 は、炭素数2以上のハロゲン置換アルキル基が
好ましく、炭素数3以上のハロゲン置換アルキル基がさ
らに好ましい。
【0012】一般式[I]で表されるエーテル化合物の
2 として、さらに好ましくは次に示す一般式[II]
〜[IX]に示す化合物が大電流特性サイクルが良好で
あり、電池の動作温度範囲で低い蒸気圧であるため好ま
しい。 CF3 −(CF2 n −CH2 − ・・・[II] (式中、nは1〜5の整数である。) HCF2 −(CF2 n −CH2 − ・・・[III] (式中、nは1〜5の整数である。) CF3 −(CF2 m −CHF−(CF2 n −CH2 − ・・・[IV] (式中、mとnはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、
かつmとnの和は0〜4の整数である。) HCF2 −(CF2 m −CHF−(CF2 n −CH2 − ・・・[V] (式中、mとnはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、
かつmとnの和は0〜4の整数である。) (CF3 2 −CF−(CF2 n −CH2 − ・・・[VI] (式中、nは0〜4の整数である。) (HCF2 2 −CF−(CF2 n −CH2 − ・・・[VII] (式中、nは0〜4の整数である。) CF3 −CF2 −C(CF3 )F−(CF2 n −CH2 − ・・・[VIII ] (式中、nは0〜2の整数である。) HCF2 −(CF2 )−C(CF3 )F−(CF2 n −CH2 − ・・・[I X] (式中、nは0〜2の整数である。)
【0013】具体的化合物として、次の化合物が挙げら
れる。すなわち、3、3、3、2、2−ペンタフルオロ
プロピルメチルエーテル、3、3、3、2、2−ペンタ
フルオロプロピルフルオロメチルエーテル、3、3、
3、2、2−ペンタフルオロプロピルジフルオロメチル
エーテル、3、3、3、2、2−ペンタフルオロプロピ
ルトリフルオロメチルエーテル、3、3、3、2、2−
ペンタフルオロプロピルエチルエーテル、3、3、3、
2、2−ペンタフルオロプロピル−2、2、2−トリフ
ルオロエチルエーテル、4、4、4、3、3、2、2−
ヘプタフルオロブチルメチルエーテル、4、4、4、
3、3、2、2−ヘプタフルオロブチルフルオロメチル
エーテル、4、4、4、3、3、2、2−ヘプタフルオ
ロブチルジフルオロメチルエーテル、4、4、4、3、
3、2、2−ヘプタフルオロブチルトリフルオロメチル
エーテル、4、4、4、3、3、2、2−ヘプタフルオ
ロブチルエチルエーテル、4、4、4、3、3、2、2
−ヘプタフルオロブチル−2、2、2−トリフルオロエ
チルエーテル、5、5、5、4、4、3、3、2、2−
ノナフルオロペンチルメチルエーテル、5、5、5、
4、4、3、3、2、2−ノナフルオロペンチルフルオ
ロメチルエーテル、5、5、5、4、4、3、3、2、
2−ノナフルオロペンチルジフルオロメチルエーテル、
5、5、5、4、4、3、3、2、2−ノナフルオロペ
ンチルトリフルオロメチルエーテル、5、5、5、4、
4、3、3、2、2−ノナフルオロペンチルエチルエー
テル、5、5、5、4、4、3、3、2、2−ノナフル
オロペンチル−2、2、2−トリフルオロエチルエーテ
ル、3、3、2、2−テトラフルオロプロピルメチルエ
ーテル、3、3、2、2−テトラフルオロプロピルフル
オロメチルエーテル、3、3、2、2−テトラフルオロ
プロピルジフルオロメチルエーテル、3、3、2、2−
テトラフルオロプロピルトリフルオロメチルエーテル、
3、3、2、2−テトラフルオロプロピルエチルエーテ
ル、3、3、2、2−テトラフルオロプロピル−2、
2、2−トリフルオロエチルエーテル、4、4、3、
3、2、2−ヘキサフルオロブチルメチルエーテル、
4、4、3、3、2、2−ヘキサフルオロブチルフルオ
ロメチルエーテル、4、4、3、3、2、2−ヘキサフ
ルオロブチルジフルオロメチルエーテル、4、4、3、
3、2、2−ヘキサフルオロブチルトリフルオロメチル
エーテル、4、4、3、3、2、2−ヘキサフルオロブ
チルエチルエーテル、4、4、3、3、2、2−ヘキサ
フルオロブチル−2、2、2−トリフルオロエチルエー
テル、5、5、4、4、3、3、2、2−オクタフルオ
ロペンチルメチルエーテル、5、5、4、4、3、3、
2、2−オクタフルオロペンチルフルオロメチルエーテ
ル、5、5、4、4、3、3、2、2−オクタフルオロ
ペンチルジフルオロメチルエーテル、5、5、4、4、
3、3、2、2−オクタフルオロペンチルトリフルオロ
メチルエーテル、5、5、4、4、3、3、2、2−オ
クタフルオロペンチルエチルエーテル、5、5、4、
4、3、3、2、2−オクタフルオロペンチル−2、
2、2−トリフルオロエチルエーテル、3、3、3、2
−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピルメ
チルエーテル、3、3、3、2−テトラフルオロ−2−
トリフルオロメチルプロピルフルオロメチルエーテル、
3、3、3、2−テトラフルオロ−2−トリフルオロメ
チルプロピルジフルオロメチルエーテル、3、3、3、
2−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピル
トリフルオロメチルエーテル、3、3、3、2−テトラ
フルオロ−2−トリフルオロメチルプロピルエチルエー
テル、3、3、3、2−テトラフルオロ−2−トリフル
オロメチルプロピル−2、2、2−トリフルオロエチル
エーテル、4、4、4、3、2、2−ヘキサフルオロ−
3−トリフルオロメチルブチルメチルエーテル、4、
4、4、3、2、2−ヘキサフルオロ−3−トリフルオ
ロメチルブチルフルオロメチルエーテル、4、4、4、
3、2、2−ヘキサフルオロ−3−トリフルオロメチル
ブチルジフルオロメチルエーテル、4、4、4、3、
2、2−ヘキサフルオロ−3−トリフルオロメチルブチ
ルトリフルオロメチルエーテル、4、4、4、3、2、
2−ヘキサフルオロ−3−トリフルオロメチルブチルエ
チルエーテル、4、4、4、3、2、2−ヘキサフルオ
ロ−3−トリフルオロメチルブチル−2、2、2−トリ
フルオロエチルエーテル、3、3、3、2−テトラフル
オロプロピルメチルエーテル、3、3、3、2−テトラ
フルオロプロピルフルオロメチルエーテル、3、3、
3、2−テトラフルオロプロピルジフルオロメチルエー
テル、3、3、3、2−テトラフルオロプロピルトリフ
ルオロメチルエーテル、3、3、3、2−テトラフルオ
ロプロピルエチルエーテル、3、3、3、2−テトラフ
ルオロプロピル−2、2、2−トリフルオロエチルエー
テル、4、4、4、3、2、2−ヘキサフルオロブチル
メチルエーテル、4、4、4、3、2、2−ヘキサフル
オロブチルフルオロメチルエーテル、4、4、4、3、
2、2−ヘキサフルオロブチルジフルオロメチルエーテ
ル、4、4、4、3、2、2−ヘキサフルオロブチルト
リフルオロメチルエーテル、4、4、4、3、2、2−
ヘキサフルオロブチルエチルエーテル、4、4、4、
3、2、2−ヘキサフルオロブチル−2、2、2−トリ
フルオロエチルエーテル、5、5、5、4、3、3、
2、2−オクタフルオロペンチルメチルエーテル、5、
5、5、4、3、3、2、2−オクタフルオロペンチル
フルオロメチルエーテル、5、5、5、4、3、3、
2、2−オクタフルオロペンチルジフルオロメチルエー
テル、5、5、5、4、3、3、2、2−オクタフルオ
ロペンチルトリフルオロメチルエーテル、5、5、5、
4、3、3、2、2−オクタフルオロペンチルエチルエ
ーテル、5、5、5、4、3、3、2、2−オクタフル
オロペンチル−2、2、2−トリフルオロエチルエーテ
ル、3、3、2−トリフルオロプロピルメチルエーテ
ル、3、3、2−トリフルオロプロピルフルオロメチル
エーテル、3、3、2−トリフルオロプロピルジフルオ
ロメチルエーテル、3、3、2−トリフルオロプロピル
トリフルオロメチルエーテル、3、3、2−トリフルオ
ロプロピルエチルエーテル、3、3、2−トリフルオロ
プロピル−2、2、2−トリフルオロエチルエーテル、
4、4、3、2、2−ペンタフルオロブチルメチルエー
テル、4、4、3、2、2−ペンタフルオロブチルフル
オロメチルエーテル、4、4、3、2、2−ペンタフル
オロブチルジフルオロメチルエーテル、4、4、3、
2、2−ペンタフルオロブチルトリフルオロメチルエー
テル、4、4、3、2、2−ペンタフルオロブチルエチ
ルエーテル、4、4、3、2、2−ペンタフルオロブチ
ル−2、2、2−トリフルオロエチルエーテル、5、
5、4、3、3、2、2−ヘプタフルオロペンチルメチ
ルエーテル、5、5、4、3、3、2、2−ヘプタフル
オロペンチルフルオロメチルエーテル、5、5、4、
3、3、2、2−ヘプタフルオロペンチルジフルオロメ
チルエーテル、5、5、4、3、3、2、2−ヘプタフ
ルオロペンチルトリフルオロメチルエーテル、5、5、
4、3、3、2、2−ヘプタフルオロペンチルエチルエ
ーテル、5、5、4、3、3、2、2−ヘプタフルオロ
ペンチル−2、2、2−トリフルオロエチルエーテルな
どが挙げられる。
【0014】さらに、具体的化合物として次の化合物も
挙げられる。一般式[I]で表される具体的化合物とし
て、エチルメチルエーテルのエチル基の少なくとも一つ
の水素をハロゲンで置換した化合物、すなわち2−フル
オロエチルメチルエーテル、1−フルオロエチルメチル
エーテル、2、2−ジフルオロエチルメチルエーテル、
1、2−ジフルオロエチルメチルエーテル、1、1−ジ
フルオロエチルメチルエーテル、2、2、2−トリフル
オロエチルメチルエーテル、1、2、2−トリフルオロ
エチルメチルエーテル、1、2、2、2−テトラフルオ
ロエチルメチルエーテル、1、1、2、2−テトラフル
オロエチルメチルエーテル、ペンタフルオロエチルメチ
ルエーテル;プロピルメチルエーテルのプロピル基の少
なくとも1つの水素をハロゲンで置換した化合物、すな
わち2、2、3、3、3−ペンタフルオロプロピルメチ
ルエーテル、1、2、3、3、3−ペンタフルオロプロ
ピルメチルエーテル、1、1、3、3、3−ペンタフル
オロプロピルメチルエーテル、1、2、2、3、3−ペ
ンタフルオロプロピルメチルエーテル、1、1、2、
3、3−ペンタフルオロプロピルメチルエーテル、1、
2、2、3、3、3−ヘキサフルオロプロピルメチルエ
ーテル、1、1、2、3、3、3−ヘキサフルオロプロ
ピルメチルエーテル、1、1、2、3、3、3−ヘキサ
フルオロプロピルメチルエーテル、1、1、2、2、
3、3−ヘキサフルオロプロピルメチルエーテル、ヘプ
タフルオロプロピルメチルエーテル;1ーメチルエチル
メチルエーテルの1−メチルエチル基の少なくとも一つ
の水素をハロゲンで置換した化合物、すなわち1ーメチ
ル−2フルオロエチルメチルエーテル、1−メチル−1
フルオロエチルメチルエーテル、1−メチル−2、2ジ
フルオロエチルメチルエーテル、1−メチル−1、2ジ
フルオロエチルメチルエーテル、1ーフルオロメチル−
2フルオロエチルメチルエーテル、1−メチル−2、
2、2トリフルオロエチルメチルエーテル、1−メチル
−1、2、2トリフルオロエチルメチルエーテル、1−
フルオロメチル−2、2ジフルオロエチルメチルエーテ
ル、1−フルオロメチル−1、2ジフルオロエチルメチ
ルエーテル、1−メチル−1、2、2、2テトラフルオ
ロエチルメチルエーテル、1−フルオロメチル−2、
2、2トリフルオロエチルメチルエーテル、1−フルオ
ロメチル−1、2、2トリフルオロエチルメチルエーテ
ル、1−ジフルオロメチル−2、2ジフルオロエチルメ
チルエーテル、1−フルオロメチル−1、2、2、2テ
トラフルオロエチルメチルエーテル、1−ジフルオロメ
チル−2、2、2トリフルオロエチルメチルエーテル、
1−ジフルオロメチル−1、2、2トリフルオロエチル
メチルエーテル、1−トリフルオロメチル−2、2、2
トリフルオロエチルメチルエーテル、1−ジフルオロメ
チル−1、2、2トリフルオロエチルメチルエーテル、
1−トリフルオロメチル−1、2、2、2−テトラフル
オロエチルメチルエーテルなどを例示することができ
る。
【0015】本発明の非水電解液において、一般式
[I]で表されるハロゲン置換エーテル化合物に加えて
非環状炭酸エステルを含み、非水溶媒中の該ハロゲン置
換エーテル化合物の含有量が30体積%を超え90体積
%以下であることを特徴とする。非環状炭酸エステルと
してはジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、
エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネー
ト、イソプロピルメチルカーボネート、エチルプロピル
カーボネート、イソブチルメチルカーボネートなどが例
示できる。これら非環状炭酸エステル化合物は、1種単
独を使用してもよく、必要に応じて2種以上併用しても
よい。特に、ジメチルカーボネート、エチルメチルカー
ボネートのいずれか1種単独または2種以上を含む混合
溶媒が好ましい。
【0016】該混合溶媒すなわち非水溶媒中のハロゲン
置換エーテル化合物の含有量は、30体積%を超え90
体積%以下であり、好ましくは30体積%を超え70体
積%以下であり、さらに好ましくは40体積%以上70
体積%以下である。該ハロゲン置換エーテル化合物の含
有量が30体積%以下または90体積%を超えると大電
流放電特性が低下するので好ましくない。また、本発明
の非水電解液は、ハロゲン置換エーテル化合物を上記の
ように比較的多く含有するので、引火点が高く、安全性
が向上する。さらに驚くべきことに、従来、負極活物質
としてリチウムイオンのドープ・脱ドープが可能な炭素
材料を用いる場合、サイクル特性維持のためにはプロピ
レンカーボネート、エチレンカーボネート等の環状カー
ボネートの存在が必須と考えられていたが、本発明の非
水電解液を用いた場合、これら環状カーボネートを含ま
なくても高いサイクル特性を維持することが見いだされ
た。
【0017】上記の混合溶媒に、エチレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート等の環状炭酸エステルを添加
すると、初期の放電容量が改善される。特に負極炭素材
料に黒鉛系材料を用いた場合にはエチレンカーボネート
が好ましい。ただし、これら環状炭酸エステルの含有量
が大きくなるにつれて、大電流特性、低温放電特性が劣
化するため、環状炭酸エステルの含有量は50体積%以
下であることが好ましく、さらに好ましくは30体積%
以下であることが好ましい。該炭酸エステル化合物とし
て、環状炭酸エステルとしてはエチレンカーボネート
(1、3ジオキソラン−2−オン)、ビニレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート(4−メチル−1、3ジ
オキソラン−2−オン)、1、2−ブチレンカーボネー
ト(4−エチル−1、3ジオキソラン−2−オン)、
2、3−ブチレンカーボネート(4、5−ジメチル−
1、3ジオキソラン−2−オン)、イソブチレンカーボ
ネート(4、4−ジメチル−1、3ジオキソラン−2−
オン)などが例示できる。これら炭酸エステル化合物
は、1種単独を使用してもよく、必要に応じて2種以上
併用してもよい。
【0018】本発明の非水電解液におけるリチウム塩と
しては、従来より公知のものがいずれも使用でき、Li
AsF6 、LiPF6 、LiBF4 ,LiClO4 、L
iCF3 SO3 、LiN(SO2 CF3 2 またはLi
C(SO2 CF3 3 が挙げられる。これらリチウム塩
は、1種単独を使用してもよく、必要に応じて2種以上
併用してもよい。本発明の非水電解液において、電解質
濃度は0.5モル/リットル〜2モル/リットルである
ことが好ましく、さらにイオン伝導度が大きいという理
由で、0.7モル/リットル〜1.5モル/リットルで
あることがさらに好ましい。
【0019】本発明の非水電解液において、電解質を溶
解する前の溶媒中の水分量が1000ppm以下である
ことが、リチウム電池に用いた場合、電池の容量及びサ
イクル特性が良好であるために好ましい。
【0020】本発明のリチウム二次電池は、リチウムイ
オンをドープ・脱ドープ可能な正極と、リチウム金属も
しくはリチウム合金からなる負極またはリチウムイオン
をドープ・脱ドープ可能な負極と、非水溶媒とリチウム
電解質とからなる非水電解液とを備えたリチウム二次電
池において、該非水溶媒が一般式[I]で表されるハロ
ゲン置換エーテル化合物、および該ハロゲン置換エーテ
ル化合物に添加することにより得られる混合溶媒が該リ
チウム電解質を0.5モル/リットル以上溶解すること
のできる化合物の少なくとも一種を含み、混合溶媒中の
該化合物の含有量が30体積%を超え90体積%以下で
あり、かつ該正極がマンガン、鉄、コバルトまたはニッ
ケルの遷移金属を少なくとも1種含むリチウム複合酸化
物を含むことを特徴とする。
【0021】一般式[I]で表されるフッ素置換エーテ
ル化合物は、リチウム塩の溶解度が小さいため、リチウ
ム塩の溶解度の高い化合物を添加した混合溶媒を用いる
ことが必須となる。実用的には電解質濃度が0.5モル
/リットル以上であることが好ましいので、該ハロゲン
置換エーテルに添加することにより混合溶媒が該リチウ
ム電解質を0.5モル/リットル以上溶解することので
きる化合物を添加する。添加する化合物の中でも好まし
くは、電池の活物質との反応性が低く、優れた大電流特
性を持つという点で非環状炭酸エステル化合物が好まし
い。該非環状炭酸エステル化合物としては、前記の本発
明の非水電解液の項で説明したものが挙げられる。
【0022】さらに、本発明のリチウム二次電池は、リ
チウムイオンをドープ・脱ドープ可能な正極と、リチウ
ム金属もしくはリチウム合金からなる負極またはリチウ
ムイオンをドープ・脱ドープ可能な負極と、非水溶媒と
リチウム電解質とからなる非水電解液とを備えたリチウ
ム二次電池において、該非水電解液が前記(1)記載の
非水電解液であり、かつ該正極がマンガン、鉄、コバル
トまたはニッケルを少なくとも1種含むリチウム複合酸
化物を含むことを特徴とする。本発明のリチウム二次電
池において、該正極の活物質として、前記の遷移金属を
少なくとも1種含むリチウム複合酸化物を用いることに
より、充電電圧が高く、電池のエネルギー密度を大きく
することができる。中でも好ましくはサイクル特性が優
れているという点で、リチウム・ニッケル複合酸化物を
主体とする層状リチウム複合酸化物が好ましい。
【0023】本発明の非水電解液リチウム二次電池にお
ける正極は、活物質としてマンガン、鉄、コバルトまた
はニッケルを少なくとも1種含むリチウム複合酸化物を
用いる。具体的には該正極として、該リチウム複合酸化
物の活物質粉末、補助導電剤粉末、これら粉末同士を結
着するためのバインダーなどとを均一に混合した後加圧
成形するか、または溶媒等を用いてペースト化し、集電
体上に塗布乾燥後プレスするなどして、集電体シートに
固着した構成のものが挙げられる。
【0024】該正極に用いる補助導電剤粉末としては、
導電効果があり、使用する非水電解液に対する耐性や、
正極での電気化学反応に対する耐性を有するものであれ
ばよく、たとえば黒鉛粉末、カーボンブラック、コーク
ス粉末、導電性高分子などが挙げられる。該補助導電剤
の量は、使用する活物質粉末100重量部に対して1〜
20重量部程度とすることが好ましい。
【0025】本発明のリチウム二次電池において、該負
極の活物質として充放電サイクル特性が良好であるた
め、天然黒鉛または人造黒鉛またはコークス材料を単一
成分または主成分とすることが好ましい。負極活物質と
して、リチウム金属またはリチウム金属合金を用いるこ
とも可能である。該負極の活物質として天然黒鉛または
人造黒鉛またはコークス材料を用いる場合、該負極に必
要であれば一般式[X]で表されるカーボネート基を持
つ数平均分子量300以上の重合体を含有させることが
できる。
【化3】
【0026】前記の正極や負極に用いるバインダーとし
ては、結着効果があり、使用する非水電解液に対する耐
性や、正極や負極での電気化学反応に対する耐性を有す
るものであればよく、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEということがある。)、ポリフッ化
ビニリデン(以下、PVdFということがある。)等の
フッ素樹脂やポリエチレンポリプロピレン等が挙げられ
る。該バインダーの量は、使用する活物質粉末100重
量部に対して1〜20重量部とすることが好ましい。
【0027】前記の正極や負極に用いる集電体として
は、使用する非水電解液に対する耐性や、正極や負極で
の電気化学反応に対する耐性を有するものであればよ
く、例えば、ニッケル、チタン、ステンレス鋼、アルミ
ニウムなどが挙げられる。該集電体の厚みは、電池とし
ての体積エネルギー密度が上がるという点で、強度が保
たれる限り薄いほど好ましく、5〜100μm程度が好
ましい。該正極の集電体として、薄膜に加工しやすく、
安価であるという点でアルミニウム箔が好ましい。該負
極の集電体として、リチウムと合金を作り難く、かつ薄
膜に加工しやすいという点で銅箔が好ましい。
【0028】本発明の非水電解液リチウム二次電池にお
いて、セパレーターとしては、両極の接触を防止し絶縁
性を持ち、かつ非水電解液を保持し、リチウムイオンが
透過できる機能を有し、使用する非水電解液に対する耐
性や、正極や負極での電気化学反応に対する耐性を有す
るものであればよく、例えばフッ素系樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどオレフィン系樹脂、ナイロンな
どの不織布、織布が例示できる。該セパレーターの厚み
は電池としての体積エネルギー密度が上がり、内部抵抗
が小さくなると言う点で機械的な強度が保たれる限り薄
い程良く、10〜200μm程度が好ましい。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定さ
れるものではない。 (I)試験に供したリチウム二次電池の仕様 正極は以下のようにして作製した。硝酸リチウムと炭酸
ニッケルと硝酸ガリウムを混合し、酸素気流中において
660℃で15時間焼成して得られたガリウム添加ニッ
ケル酸リチウム粉末87重量%に数平均一次粒径が40
nmのアセチレンブラック[電気化学工業(株)製、商
品名:デンカブラック50%プレス品]1重量部と、重
量平均粒径が7.2μm鱗片状人造黒鉛(ロンザ社製、
商品名:KS15)9重量%を混合したものに対して、
バインダーとしてN−メチルピロリドンを溶媒としたポ
リフッ化ビニリデン[呉羽化学工業(株)製、商品名:
KF#1300]を3重量%相当分加えて十分に混練
し、ペーストとした。上記ニッケル酸リチウム粉末は、
粉末X線回折によりα−NaFeO2 型構造を有するこ
とが確認された。
【0030】該ペーストを集電体である20μm厚のア
ルミニウム箔に塗布した後、乾燥、プレスしてシート化
した後、1.3×1.8cmの小片に切断して正極を得
た。この正極の活物質重量は40mg〜45mgであ
る。負極は以下のようにして作製した。負極用炭素粉末
を以下のようにして作製した。3000℃で熱処理し
た、窒素吸着法による比表面積が9m2 /g,数平均粒
径が10μm、真比重が2.26、X線回折における格
子面間隔d002 が3.36Å、灰分が0.05重量%の
天然黒鉛(マダガスカル産)粉末95重量部に対して、
2800℃で黒鉛化処理した窒素吸着法による比表面積
が30m2 /g、真比重が2.04、数平均一次粒子径
が66nmの擬黒鉛質カーボンブラック粉末[東海カー
ボン(株)製、商品名:TB3800]5重量%との混
合炭素材を用い、シランカップリング[日本ユニカー社
製、商品名A186]を予め純水に分散したものを1重
量部相当添加して充分混合後、150℃で真空乾燥し
て、シランカップリング剤で処理した炭素粉末を得た。
【0031】次に、前記シランカップリング剤処理材料
90重量%に対して、バインダーとしてN−メチルピロ
リドンを溶媒としたポリフッ化ビニリデンを10重量%
相当加えて充分混練し、ペーストとした。該ペーストを
集電体である10μm厚の銅箔に塗布した後、乾燥プレ
スしてシート化した後、1.5×2cmの小片に切断し
て負極を得た。セパレーターとしては、ポリプロピレン
多孔質フィルム(ダイセル化学社製、商品名:セルガー
ド#2400)を用いた。
【0032】(II)サイクル性試験条件 電池の放電容量のサイクル性は、以下に述べる条件
(1)と(2)を交互に4回繰り返し、最後に条件
(1)を1回、条件(2)の第1サイクル目のみを試験
し、計91回の充放電サイクルを繰り返し、サイクル特
性、大電流放電特性を検討した。 (1)充電電流7.7mA、充電最大電圧4.24V,
充電時間3時間の定電流定電圧充電を行い、充電電流
1.54mA、終始電圧2.75Vで放電した。これを
2回連続して行う。(低電流放電条件とよぶ) (2)充電電流7.7mA、充電最大電圧4.24V,
充電時間1時間の定電流定電圧充電を行い、充電電流
7.7mA、終始電圧2.75Vで放電した。これを2
0回連続して行う。(大電流放電条件とよぶ) サイクル特性は、2回目の充放電時における放電容量に
対する90回目の充放電における放電容量の容量保持率
をもって評価する。大電流放電特性は、低電流放電条件
の2回目の放電容量に対するそれに続く大電流放電条件
の1回目の放電容量の容量保持率をもって評価する。初
期大電流放電特性は第2サイクル目の放電容量に対する
第3サイクル目の放電容量の割合であり、サイクル後大
電流放電特性は第90サイクル目の放電容量に対する第
91サイクル目の放電容量の割合である。
【0033】実施例1 非水電解液溶媒としてペンタフルオロプロピルメチルエ
ーテル(以下、PFPMEとよぶことがある。)、ジメ
チルカーボネート(以下、DMCとよぶことがある。)
を体積比で1:1に混合した溶媒に、電解質としてLi
PF6 を1モル/リットルとなるように溶解した非水電
解液を用い、上記のようにして得た正極、負極をセパレ
ーターを介して対向させ、ステンレス製の容器に収納し
電池A1を作製した。サイクル特性および大電流放電特
性の試験結果を表1に示す。
【0034】実施例2 非水電解液溶媒として、EC、DMC、PFPMEを1
0:45:45および30:35:35の体積比で混合
した溶媒を用いた他は実施例1と同様に電池A2、A3
を作製し、充放電条件は実施例1と同様に行った。サイ
クル特性および大電流放電特性の試験結果を表1に示
す。
【0035】比較例1 非水電解液溶媒としてDMCのみを用いたこと、および
DMCとエチルメチルカーボネート(以下、EMCとよ
ぶことがある。)の体積比で50:50の混合溶媒を用
いたこと、およびDMCとECとEMCの体積比で3
0:35:35の混合溶媒を用いたこと以外は実施例1
と同様にしてそれぞれ電池R1 ,R2 ,R 3 を作製し、
充放電試験は実施例1と同様に行った。サイクル特性お
よび大電流放電特性の試験結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】本発明の電池A1は、PFPMEを含まな
い電池R1 ,R2 ,R3 と比較してサイクル特性に優れ
ており、特に大電流放電特性に優れている。さらに特筆
すべきは、PFPMEを含まない電池R1 、R2 は充放
電サイクルを繰り返すと大電流放電特性が大きく劣化す
るのに対して、本発明の電池は充放電サイクルを繰り返
しても大電流放電特性に全く劣化がみられず、大電流放
電特性のサイクル特性に格段に優れている。さらに驚く
べきことに、ECを含んだ本発明にかかる電池A2とA
3は、従来より提案されている環状カーボネートと非環
状カーボネートの混合非水電解液を用いた電池R3 と比
較しても格段にサイクル特性に優れている。ECを含有
する本発明にかかるA2、A3は含有しない電池と比較
して初期の放電容量の改善が見られた。ただし、EC含
有量が30vol%の電池A3では大電流放電特性の低
下がやや見られ、ECの含有量としては高々30vol
%が好ましいことがわかる。
【0038】実施例3 実施例2で得られた電池A2について20℃で充電電流
7.7mA、充電最大電圧4.24V、充電時間3時間
の定電流定電圧充電を行い、−20℃で放電電流1.5
4mA、終止電圧2.75Vで放電した。低温放電特性
は、室温放電時の放電容量に対する低温放電時の放電容
量の割合をもって評価する。得られた低温放電特性を表
2に示す。
【0039】比較例2 比較例1で作製した電池R1 、R2 について、実施例3
と同様にして低温放電特性を測定した。得られた低温放
電特性を表2に示す。
【表2】 表2から、本発明による電池A2はPFPMEを含まな
い電池と比較して優れた低温放電特性を示すことがわか
る。
【0040】実施例4 実施例2で得られた電池A2、A3について20℃で充
電電流7.7mA、充電最大電圧4.24V、充電時間
3時間の定電流定電圧充電を行い、60℃で放電電流
1.54mA、終止電圧2.75Vで放電し、再び室温
で充放電試験を行ったところ、充放電が可能であった。
【0041】実施例5 実施例1、2で得られた電池用電解液の引火点をタグ密
閉式測定法により測定した。得られた引火点を表3に示
す。
【0042】比較例3 比較例1で得られた電池用電解液の引火点をタグ密閉式
測定法により測定した。得られた引火点を表3に示す。
【表3】
【0043】表3より本発明による電池に用いられる電
解液は、引火点が大幅に高くなり、安全性が飛躍的に向
上していることがわかる。何らかの理由により電解液が
漏洩した場合の引火の危険性低減や、製造時のハンドリ
ング性向上がはかられる。
【0044】実施例6 非水電解液溶媒として表4に示すフッ素化エーテルと、
ジメチルカーボネート(以下、DMCとよぶことがあ
る。)を体積比で1:1に混合した溶媒に、電解質とし
てLiPF6 を1モル/リットルとなるように溶解した
非水電解液を用い、上記のようにして得た正極、負極を
セパレーターを介して対向させ、ステンレス製の容器に
収納し電池B1〜B9を作製し、実施例1と同様に充放
電試験を行った。サイクル特性および大電流放電特性の
試験結果を表4に示す。
【表4】
【0045】実施例7 前記シランカップリング剤処理材料97重量%に対し
て、N−メチルピロリドンを溶媒とした数平均分子量5
0000のポリエチレンカーボネート(以下、PECと
呼ぶことがある。)0.6重量%相当分とバインダーと
してN−メチルピロリドンを溶媒としたポリフッ化ビニ
リデンを2.4重量%相当分を加えて充分に混練し、ペ
ーストとした。該ペーストを集電体である10μm厚の
銅箔に塗布した後、乾燥、プレスしてシート化し、1.
5×2cmの小片に切断してPEC含有負極を得た。前
記のようにして得た負極をもちいたこと、非水電解液と
してPFPMEとDMCを体積比で1:1の混合溶媒を
用いたこと、および、2、2、3、3−テトラフルオロ
プロピルジフルオロメチルエーテル(以下、TFPDE
呼ぶことがある。)とDMCを体積比で1:1の混合溶
媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてそれぞれ電
池P1,P2を作製し、充放電試験は実施例1と同様に
行った。初期放電容量はそれぞれ6.5mAh、6.6
mAhであった。上記の結果より、負極にポリエチレン
カーボネートを含有する負極を用いることにより、EC
を用いることなく、初期の容量が向上していることがわ
かる。
【0046】
【発明の効果】本発明の電解液を用いることにより、−
20℃〜60℃という広い温度範囲で動作し、かつ繰り
返し充放電しても放電容量の劣化が少なく、特に大電流
放電特性に優れ、かつサイクルによる大電流特性劣化が
少なくかつ安全なリチウム二次電池を得ることができ
る。該リチウム二次電池は、大電流、大容量を必要とす
る携帯機器および輸送車両、工作機器用途として工業的
価値が非常に大きい。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非水溶媒とリチウム電解質とからなる非水
    電解液において、該非水溶媒として一般式[I]で表さ
    れるハロゲン置換エーテル化合物および非環状炭酸エス
    テルを含み、非水溶媒中の該ハロゲン置換エーテル化合
    物の含有量が30体積%を超え90体積%以下であるこ
    とを特徴とする非水電解液。 R1 −O−R2 ・・・・・[I] (式中、R1 は炭素数2以下のアルキル基またはハロゲ
    ン置換アルキル基を表し、R2 は炭素数2以上10以下
    のハロゲン置換アルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】一般式[I]で表されるハロゲン置換エー
    テル化合物において、式中、R1 がメチル基、フルオロ
    メチル基、ジフルオロメチル基またはトリフルオロメチ
    ル基のいずれかであり、かつR2 が下記一般式[II]
    〜[IX]のいずれかで表されるフッ素置換アルキル基
    であることを特徴とする請求項1記載の非水電解液。 CF3 −(CF2 n −CH2 − ・・・[II] (式中、nは1〜5の整数である。) HCF2 −(CF2 n −CH2 − ・・・[III] (式中、nは1〜5の整数である。) CF3 −(CF2 m −CHF−(CF2 n −CH2 − ・・・[IV] (式中、mとnはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、
    かつmとnの和は0〜4の整数である。) HCF2 −(CF2 m −CHF−(CF2 n −CH2 − ・・・[V] (式中、mとnはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、
    かつmとnの和は0〜4の整数である。) (CF3 2 −CF−(CF2 n −CH2 − ・・・[VI] (式中、nは0〜4の整数である。) (HCF2 2 −CF−(CF2 n −CH2 − ・・・[VII] (式中、nは0〜4の整数である。) CF3 −CF2 −C(CF3 )F−(CF2 n −CH2 − ・・・[VIII ] (式中、nは0〜2の整数である。) HCF2 −CF2 −C(CF3 )F−(CF2 n −CH2 − ・・・[IX] (式中、nは0〜2の整数である。)
  3. 【請求項3】非環状炭酸エステルが、ジメチルカーボネ
    ート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネー
    ト、メチルプロピルカーボネート、イソプロピルメチル
    カーボネート、エチルプロピルカーボネートまたはイソ
    ブチルメチルカーボネートのいずれか1種または2種以
    上であることを特徴とする請求項1記載の非水電解液。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、非水電解
    液がさらに環状炭酸エステルを含むことを特徴とする非
    水電解液。
  5. 【請求項5】リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な
    正極と、リチウム金属もしくはリチウム合金からなる負
    極またはリチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な負極
    と、非水溶媒とリチウム電解質とからなる非水電解液と
    を備えたリチウム二次電池において、該非水溶媒が請求
    項1記載の一般式[I]で表されるハロゲン置換エーテ
    ル化合物、および該ハロゲン置換エーテル化合物に添加
    することにより得られる混合溶媒が該リチウム電解質を
    0.5モル/リットル以上溶解することのできる化合物
    の少なくとも一種を含み、混合溶媒中の該化合物の含有
    量が30体積%を超え90体積%以下であり、かつ該正
    極がマンガン、鉄、コバルトまたはニッケルを少なくと
    も1種含むリチウム複合酸化物を含むことを特徴とする
    リチウム二次電池。
  6. 【請求項6】リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な
    正極と、リチウム金属もしくはリチウム合金からなる負
    極またはリチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な負極
    と、非水溶媒とリチウム電解質とからなる非水電解液と
    を備えたリチウム二次電池において、該非水電解液が請
    求項1、2、3または4記載の非水電解液であり、かつ
    該正極がマンガン、鉄、コバルトまたはニッケルを少な
    くとも1種含むリチウム複合酸化物を含むことを特徴と
    するリチウム二次電池。
  7. 【請求項7】リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な
    負極が天然黒鉛、人造黒鉛またはコークスを単一成分ま
    たは主成分とする炭素材料を含むことを特徴とする請求
    項5または6記載のリチウム二次電池。
  8. 【請求項8】請求項7において、負極が下記一般式
    [X]で表されるカーボネート構造を有する数平均分子
    量300以上の重合体を含むことを特徴とするリチウム
    二次電池。 【化1】
JP19469696A 1995-07-25 1996-07-24 非水電解液とリチウム二次電池 Expired - Lifetime JP3218982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19469696A JP3218982B2 (ja) 1995-07-25 1996-07-24 非水電解液とリチウム二次電池

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-189335 1995-07-25
JP18933595 1995-07-25
JP19469696A JP3218982B2 (ja) 1995-07-25 1996-07-24 非水電解液とリチウム二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0997627A true JPH0997627A (ja) 1997-04-08
JP3218982B2 JP3218982B2 (ja) 2001-10-15

Family

ID=26505420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19469696A Expired - Lifetime JP3218982B2 (ja) 1995-07-25 1996-07-24 非水電解液とリチウム二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3218982B2 (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000016427A1 (fr) * 1998-09-11 2000-03-23 Mitsui Chemicals Inc. Liquide electrolytique non aqueux et batterie secondaire contenant ce liquide
JP2000188128A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Mitsubishi Chemicals Corp 非水電解液二次電池
US6824928B2 (en) 2000-09-21 2004-11-30 Hitachi, Ltd. Organic borate compounds and the nonaqueous electrolytes and lithium secondary batteries using the compounds
US7229718B2 (en) 2002-08-22 2007-06-12 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrolyte for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery comprising same
JP2009508304A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 電解質組成物
WO2010001850A1 (ja) 2008-06-30 2010-01-07 ダイキン工業株式会社 リチウム二次電池
WO2010004952A1 (ja) 2008-07-09 2010-01-14 ダイキン工業株式会社 非水系電解液
WO2010013739A1 (ja) 2008-07-30 2010-02-04 ダイキン工業株式会社 リチウム二次電池の電解質塩溶解用溶媒
WO2010110388A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 旭硝子株式会社 蓄電デバイス用電解液および蓄電デバイス
WO2010143658A1 (ja) 2009-06-10 2010-12-16 旭化成イーマテリアルズ株式会社 電解液及びそれを用いたリチウムイオン二次電池
WO2011030832A1 (ja) 2009-09-11 2011-03-17 旭硝子株式会社 蓄電デバイス用非水電解液および蓄電デバイス
JP2011096637A (ja) * 2009-09-29 2011-05-12 Nec Energy Devices Ltd 二次電池
WO2012002037A1 (ja) 2010-06-30 2012-01-05 ダイキン工業株式会社 電極用バインダー組成物
US8399136B2 (en) 2009-02-18 2013-03-19 Asahi Kasei E-Materials Corporation Electrolyte solution for lithium ion secondary battery, lithium ion secondary battery, fluoroalkane derivative and gelling agent
US8524401B2 (en) 2009-11-19 2013-09-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrolyte for lithium battery and lithium battery including the same
WO2014038343A1 (ja) 2012-09-04 2014-03-13 ダイキン工業株式会社 電解液及び電気化学デバイス
JP2014056847A (ja) * 2007-03-27 2014-03-27 Hitachi Vehicle Energy Ltd リチウム二次電池
US8871384B2 (en) 2007-02-06 2014-10-28 Daikin Industries, Ltd. Non-aqueous electrolytic solution
JPWO2015025882A1 (ja) * 2013-08-21 2017-03-02 積水化学工業株式会社 電解液、及びリチウムイオン二次電池
WO2022172951A1 (ja) 2021-02-10 2022-08-18 ダイキン工業株式会社 化合物、組成物、電気化学デバイス、リチウムイオン二次電池及びモジュール
CN116023239A (zh) * 2022-11-04 2023-04-28 华南师范大学 一种双亲性氟代醚分子的制备方法及其在锂电池中的应用

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100605344B1 (ko) * 1998-09-11 2006-07-28 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 비수전해액 및 비수전해액 2차 전지
WO2000016427A1 (fr) * 1998-09-11 2000-03-23 Mitsui Chemicals Inc. Liquide electrolytique non aqueux et batterie secondaire contenant ce liquide
JP2000188128A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Mitsubishi Chemicals Corp 非水電解液二次電池
US6824928B2 (en) 2000-09-21 2004-11-30 Hitachi, Ltd. Organic borate compounds and the nonaqueous electrolytes and lithium secondary batteries using the compounds
US7022878B2 (en) 2000-09-21 2006-04-04 Hitachi, Ltd. Organic borate compounds and the nonaqueous electrolytes and lithium secondary batteries using the compounds
US7229718B2 (en) 2002-08-22 2007-06-12 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrolyte for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery comprising same
KR101347015B1 (ko) * 2005-09-08 2014-01-02 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 전해질 조성물
JP2009508304A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 電解質組成物
US8871384B2 (en) 2007-02-06 2014-10-28 Daikin Industries, Ltd. Non-aqueous electrolytic solution
JP2014056847A (ja) * 2007-03-27 2014-03-27 Hitachi Vehicle Energy Ltd リチウム二次電池
WO2010001850A1 (ja) 2008-06-30 2010-01-07 ダイキン工業株式会社 リチウム二次電池
WO2010004952A1 (ja) 2008-07-09 2010-01-14 ダイキン工業株式会社 非水系電解液
WO2010013739A1 (ja) 2008-07-30 2010-02-04 ダイキン工業株式会社 リチウム二次電池の電解質塩溶解用溶媒
US8399136B2 (en) 2009-02-18 2013-03-19 Asahi Kasei E-Materials Corporation Electrolyte solution for lithium ion secondary battery, lithium ion secondary battery, fluoroalkane derivative and gelling agent
WO2010110388A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 旭硝子株式会社 蓄電デバイス用電解液および蓄電デバイス
WO2010143658A1 (ja) 2009-06-10 2010-12-16 旭化成イーマテリアルズ株式会社 電解液及びそれを用いたリチウムイオン二次電池
US9118088B2 (en) 2009-06-10 2015-08-25 Asahi Kasei E-Materials Corporation Electrolyte solution and lithium ion secondary battery using the same
WO2011030832A1 (ja) 2009-09-11 2011-03-17 旭硝子株式会社 蓄電デバイス用非水電解液および蓄電デバイス
US8586250B2 (en) 2009-09-11 2013-11-19 Asahi Glass Company, Limited Non-aqueous electrolyte solution for storage battery devices, and storage battery device
US9203107B2 (en) 2009-09-29 2015-12-01 Nec Energy Devices, Ltd. Secondary battery
JP2011096637A (ja) * 2009-09-29 2011-05-12 Nec Energy Devices Ltd 二次電池
US8524401B2 (en) 2009-11-19 2013-09-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrolyte for lithium battery and lithium battery including the same
WO2012002037A1 (ja) 2010-06-30 2012-01-05 ダイキン工業株式会社 電極用バインダー組成物
WO2014038343A1 (ja) 2012-09-04 2014-03-13 ダイキン工業株式会社 電解液及び電気化学デバイス
JPWO2015025882A1 (ja) * 2013-08-21 2017-03-02 積水化学工業株式会社 電解液、及びリチウムイオン二次電池
WO2022172951A1 (ja) 2021-02-10 2022-08-18 ダイキン工業株式会社 化合物、組成物、電気化学デバイス、リチウムイオン二次電池及びモジュール
KR20230133928A (ko) 2021-02-10 2023-09-19 다이킨 고교 가부시키가이샤 화합물, 조성물, 전기 화학 디바이스, 리튬 이온 이차 전지 및 모듈
CN116023239A (zh) * 2022-11-04 2023-04-28 华南师范大学 一种双亲性氟代醚分子的制备方法及其在锂电池中的应用
CN116023239B (zh) * 2022-11-04 2024-05-17 华南师范大学 一种双亲性氟代醚分子的制备方法及其在锂电池中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3218982B2 (ja) 2001-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3518334B1 (en) Non-aqueous electrolyte solution additive, non-aqueous electrolyte solution for lithium secondary battery and lithium secondary battery comprising said additive
JP4151060B2 (ja) 非水系二次電池
JP3797197B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5127706B2 (ja) 高電圧充電型非水電解質二次電池
JP3218982B2 (ja) 非水電解液とリチウム二次電池
EP2571090B1 (en) Nonaqueous-electrolyte secondary battery
JP4042034B2 (ja) 非水電解質電池
JP4092618B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5061497B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5050452B2 (ja) 非水電解質二次電池
US20130071731A1 (en) Nonaqueous electrolytic solution and nonaqueous electrolyte secondary battery
JP4205863B2 (ja) リチウム2次電池用有機電解液及びこれを採用したリチウム2次電池
JP2008300180A (ja) 非水電解質二次電池
JPH11339850A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2009272170A (ja) 非水電解質二次電池
US20160240848A1 (en) Positive electrode material and lithium ion battery
JP2008091041A (ja) 非水電解質二次電池
KR20100036955A (ko) 비수 전해질 전지
JP2009054318A (ja) 非水電解液リチウムイオン二次電池
JPH08287950A (ja) 非水電解液とこれを用いたリチウム二次電池
JP2004319133A (ja) 非水電解質二次電池
JP4915025B2 (ja) 非水電解液とリチウム二次電池
JP2003007331A (ja) 非水電解質二次電池
JPWO2019065196A1 (ja) 非水電解質二次電池
JP2004079335A (ja) 二次電池用電解液およびそれを用いた二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070810

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 7

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090810

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090810

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term