JP5533010B2 - 電池電圧監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池電圧監視装置に関する。
従来より、複数直列接続された各電池セル間の容量を均一にする容量調整装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的には、容量調整装置において、電池セル間の容量バラツキ量に基づいて電池セル毎の放電量を算出する一方、特定の電池セルの電圧を電圧源とするセルコントローラ(IC)間の消費電流の差に基づいて放電量を補正することにより、各電池セルの容量を均一にする方法が提案されている。また、電池セルのIC入力においては、入力ノイズに対応するため、フィルタ回路が設けられているのが一般的である。
特開2007−244058号公報
しかしながら、上記従来の技術では、電池セルの放電電流とフィルタ回路とで発生する電圧ドロップによる影響により、電池セルの残存容量の検出精度が悪化したり、放電不可能となる現象が発生したりする。このため、電池セルを放電するための放電線と電池セルのセル電圧を検出するための検出線とを分ける必要が生じてしまう。
本発明は上記点に鑑み、電池セルの放電時にフィルタ回路による電圧ドロップを抑制することができる電池電圧監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の電池監視用回路は、電池セルから電池監視用回路側に放電電流を流すことによりブロックを構成する各電池セルのセル電圧を均等化する均等化放電回路をそれぞれ備えており、複数の電池セル毎に設けられたノイズフィルタ回路を介して複数の電池セルそれぞれと接続されており、電池セルと電池監視用回路との間には、ノイズフィルタ回路を介さずに、電池セルと電池監視用回路とを接続するバイパス手段を複数の電池セル毎に備えている。
そして、電池セルが電池監視用回路により監視される場合、当該電池セルに対して設けられたノイズフィルタ回路を介して電池監視用回路に接続される一方、電池セルが均等化放電回路により均等化放電される場合、当該電池セルに対して設けられたバイパス手段によって電池監視用回路に接続されると共にバイパス手段を介して放電電流が流れることを特徴とする。
これによると、電池セルの監視時には電池セルはノイズフィルタ回路を介して電池監視用回路に接続されるので、ノイズフィルタ回路のフィルタ機能により電池セルを精度良く監視することができる。一方、電池セルの均等化放電時には電池セルから電池監視用回路に流れる大電流の放電電流はノイズフィルタ回路を介さずにバイパス手段を介して流れるので、ノイズフィルタ回路による電圧ドロップを抑制することができる。
また、請求項に記載の発明では、バイパス手段は、第1ツェナーダイオードと第2ツェナーダイオードとが互いに逆向きに電流を流すように直列接続された直列回路として構成されており、直列回路の一方が電池セルとノイズフィルタ回路との間に接続され、直列回路の他方がノイズフィルタ回路と電池監視用回路との間に接続されていることを特徴とする。
これによると、均等化放電回路が作動した際には、電池セルの放電電流がバイパス手段に流れることにより当該放電電流とは逆向きに電流を流すツェナーダイオードに降伏電圧を超える電圧が印加されるので、ツェナーダイオードにより構成される直列回路に放電電流を流すことができる。
そして、請求項に記載の発明のように、ノイズフィルタ回路を、抵抗素子、コイル、およびコンデンサの少なくともいずれか1つを含んで構成することができる。
本発明の第1実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。 図1のうちの1つのブロックとこのブロックに対応する電池監視用回路とを示した図である。 第1実施形態において、均等化放電時における放電電流の経路を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る1つのブロックとこのブロックに対応する電池監視用回路とを示した図である。 第2実施形態において、均等化放電時における放電電流の経路を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。この図に示されるように、電池電圧監視システムは、組電池10と電池電圧監視装置20とを備えて構成されている。
組電池10は、最小単位である電池セル11が直列に複数接続されて構成されており、所定数の電池セル11毎(例えば4個)にグループ化されたブロック12の直列接続体である。電池セル11は例えば120個等の多数が直列に接続され、電池セル11として充電可能なリチウムイオン二次電池が用いられる。そして、組電池10はハイブリッド車等の電気自動車に搭載され、インバータやモータ等の負荷を駆動するための電源や電子機器の電源等に用いられる。つまり、電池電圧監視装置20は、ハイブリッド車等の電気自動車に適用される。
電池電圧監視装置20は、例えば、組電池10の残存容量検出機能、二次電池である電池セル11の過充電および過放電を検出する過充放電検出機能、装置の故障を検出する故障診断機能等を有する装置である。
組電池10の残存容量検出機能は、二次電池である電池セル11で構成される組電池10全体の残存容量(State of Charge;SOC)を検出する機能である。残存容量は、組電池10の電圧や組電池10に流れる電流から求められる。
過充放電検出機能は、電池セル11のセル電圧と閾値とを比較することにより電池セル11のセル電圧の監視を行う機能である。電池セル11が二次電池の場合、電池電圧監視装置20は電池セル11の電圧が過充電を検出する閾値と過放電を検出する閾値との間つまり所定範囲にあるかを監視することとなる。また、故障診断機能は、電池電圧監視装置20を構成する回路の一部が何らかの原因で故障したことを検出する機能である。
このような各機能を実現するため、電池電圧監視装置20は、複数の電池監視用回路30と、マイクロコンピュータ40(以下、マイコン40という)と、を備えている。
電池監視用回路30は、マイコン40の指令に従って、各電池セル11のセル電圧の検出、電池セル11に流れる電流の検出、各電池セル11のセル電圧の均等化等を行う回路であり、複数のブロック12にそれぞれ対応して設けられている。このような電池監視用回路30として、例えばICが用いられる。
また、マイコン40は、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等を備え、ROM等に記憶されたプログラムに従って上記各機能を実行する制御回路である。このようなマイコン40は、電池監視用回路30に対して指示信号を出力することにより、電池監視用回路30に各電池セル11のセル電圧の検出等の所望の処理を実行させる。そして、マイコン40は、各電池監視用回路30からデータを取得し、残存容量の演算(組電池状態監視)や過充放電判定や故障判定を行う。
図2は、電池電圧監視システムのうち、1つのブロック12とこのブロック12に対応する電池監視用回路30とを示した図である。この図に示されるように、電池監視用回路30は各電池セル11を監視するため、各電池セル11のセル電圧は電池セル11の両極に接続された配線を介して電池監視用回路30に入力される。
すなわち、電池セル11の正極と負極にそれぞれ配線が接続されている。また、上述のように、各電池セル11はそれぞれ直列接続されているので、ブロック12のうち最も高電圧側の電池セル11の正極と最も低電圧側の電池セル11の負極とにそれぞれ接続された配線以外の配線については、一方の電池セル11の負極に接続される配線と他方の電池セル11の正極に接続される配線とが共通化されて1本の配線とされている。
そして、図2に示されるように、電池電圧監視装置20は、各電池セル11と電池監視用回路30との間に、ノイズフィルタ回路21を備えている。このノイズフィルタ回路21は、電池セル11のセル電圧を電池監視用回路30に入力する際の入力ノイズに対応するために電池監視用回路30の入力保護を目的として設けられたものであり、複数の電池セル11毎に設けられている。また、ノイズフィルタ回路21は、電池セル11と電池監視用回路30とを接続する配線に接続されている。
本実施形態では、ノイズフィルタ回路21は抵抗素子により構成されている。この抵抗素子は、各電池セル11と電池監視用回路30とを接続する各配線に設けられている。すなわち、各電池セル11の両極は抵抗素子を介して電池監視用回路30に接続されている。この抵抗素子の抵抗値は、この抵抗素子による電圧ドロップの影響がほとんどない10Ω〜1kΩ程度である。
そして、各電池監視用回路30は、各電池セル11のセル電圧を検出するためのセル電圧検出回路31と、各電池セル11のセル電圧の均等化を行うための均等化放電回路32とをそれぞれ備えている。
セル電圧検出回路31は電池セル11のセル電圧を検出する回路であり、ブロック12を構成する電池セル11毎に設けられている。このセル電圧検出回路31は、例えばコンパレータや差動増幅、A/Dコンバータを用いた回路により構成される。なお、従来のフライングキャパシタ式の電圧検出回路を採用しても良い。そして、セル電圧検出回路31が検出したセル電圧のデータは、マイコン40に順次出力される。
一方、均等化放電回路32は、均等化放電の対象となった電池セル11から放電電流を流すことによりブロック12を構成する各電池セル11のセル電圧を均等化する回路である。このような均等化放電回路32は、図2に示されるように、例えば電池セル11それぞれに対応したトランジスタ33を備えて構成されている。均等化放電回路32は、このトランジスタ33をオンすることにより、電池セル11から電池監視用回路30側に放電電流が流れるようになっている。
さらに、電池電圧監視装置20は、電池セル11と電池監視用回路30との間に、ノイズフィルタ回路21を介さずに、電池セル11と電池監視用回路30とを接続するバイパス部22を複数の電池セル11毎に備えている。
バイパス部22は、バイパス配線23とダイオード素子24とを備えて構成されている。このうち、バイパス配線23は、電池セル11の正極とノイズフィルタ回路21との間と、電池監視用回路30と、を接続する配線である。より具体的には、バイパス配線23は、電池セル11の正極とノイズフィルタ回路21との間と、均等化放電回路32のうち当該電池セル11に対応したトランジスタ33のコレクタと、を接続する配線である。また、ダイオード素子24は、電池監視用回路30と電池セル11の負極との間に、電池監視用回路30から電池セル11の負極に電流が流れるように接続されている。そして、ダイオード素子24は、順方向電圧を超える電圧が印加されることで電流を流す。このような構成のバイパス部22が複数の電池セル11毎に設けられている。
上記構成により、均等化放電回路32の各トランジスタ33のコレクタは、各電池セル11に対応して設けられた各バイパス部22のバイパス配線23に接続され、各トランジスタ33のエミッタはダイオード素子24のアノードに接続されている。すなわち、電池セル11の正極側は抵抗素子を介さずにバイパス配線23を介して電池監視用回路30(均等化放電回路32のトランジスタ33のコレクタ)に接続され、電池セル11の負極側は抵抗素子を介さずにダイオード素子24を介して電池監視用回路30(均等化放電回路32のトランジスタ33のエミッタ)に接続されている。
以上が、本実施形態に係る電池電圧監視装置20および電池電圧監視システムの全体構成である。
次に、電池電圧監視装置20における各電池セル11の均等化動作について説明する。均等化処理は、例えば、マイコン40から均等化動作の開始を指示する指示信号が電池監視用回路30に出力されることで開始される。
そして、電池監視用回路30は、マイコン40から均等化動作の開始を指示する指示信号が入力されると、セル電圧検出回路31にてブロック12を構成する各電池セル11のセル電圧を検出して各電池セル11間のセル電圧を検出する。
このように、電池セル11が電池監視用回路30により監視される場合、電池セル11は当該電池セル11に対して設けられたノイズフィルタ回路21を介して電池監視用回路30に接続される。すなわち、当該電池セル11に対応する均等化放電回路32のトランジスタ33はオフになっているので、電池セル11の両極は、抵抗素子を介して電池監視用回路30つまりセル電圧検出回路31に接続されると共にセル電圧検出回路31によりセル電圧が検出される。そして、電池監視用回路30は、検出したセル電圧をマイコン40に出力する。
マイコン40は、電池監視用回路30から取得したセル電圧のばらつきに基づいて、各電池セル11のうち放電が必要な高電圧となる電池セル11を決定すると共に、当該電池セル11にセル電圧の均等化動作を行う時間を決定する。そして、マイコン40は、電池監視用回路30に対して均等化動作を行う旨や均等化動作を行う時間を指示する指示信号を出力する。
一方、電池監視用回路30は、マイコン40から指示信号を受け取ると、均等化放電回路32のうち該当する電池セル11に対応したトランジスタ33をオンする。このように、電池セル11が均等化放電回路32により均等化放電される場合、電池セル11は当該電池セル11に対して設けられたバイパス部22によって電池監視用回路30に接続されると共に、バイパス部22を介して放電電流が流れる。
具体的に、図3を参照して説明する。図3は、均等化放電時における放電電流の経路を示した図である。ここでは、例えば、各電池監視用回路30のうちの1つの電池監視用回路30において、この電池監視用回路30に対応したブロック12のうち最も高電圧側の電池セル11を均等化放電させるとする。
図3の矢印で示されるように、均等化放電回路32のトランジスタ33がオンするため、電池セル11の正極から、バイパス部22の一部であるバイパス配線23、均等化放電回路32のトランジスタ33、およびバイパス配線23の一部であるダイオード素子24を介して電池セル11の負極に戻る経路が形成され、この経路に放電電流が流れる。
例えば、電池セル11のセル電圧を4Vとし、均等化放電回路32のトランジスタ33が1V程度の電圧でオンするように設計すると、トランジスタ33のエミッタ−コレクタ間の電圧が2V程度になる。したがって、トランジスタ33がオンすると、ダイオード素子24のアノードに2V程度の電圧が印加されるので、ダイオード素子24に放電電流が流れる。
このように、電池セル11と電池監視用回路30との間では、放電電流はバイパス部22を介して流れ、ノイズフィルタ回路21である抵抗素子には流れないので、放電電流が抵抗素子に流れることによって抵抗素子に電圧ドロップが生じることはない。このため、電池セル11の均等化放電の際に、抵抗素子に大電流が流れるようにするために抵抗素子の抵抗値を小さくする必要もないので、抵抗素子の抵抗値の上限に制限はなく、抵抗素子の抵抗値を自由に設定することができる。
そして、電池監視用回路30は、予め設定された均等化動作を行う時間をカウントし、当該時間が経過するとトランジスタ33をオフして均等化放電を終了する。なお、1つのブロック12において上記のような均等化処理が必要な電池セル11が複数ある場合、マイコン40は電池監視用回路30に対して該当する電池セル11を順番に放電させ、各電池セル11のセル電圧を均等化させる。また、上記では均等化処理において各電池セル11のセル電圧を検出していたが、例えば、残存容量を検出する際に各電池監視用回路30から取得する各電池セル11のセル電圧のデータを利用して、どの電池セル11を均等化放電させるかを判定しても良い。
以上説明したように、本実施形態では、電池セル11と電池監視用回路30との間に、電池セル11の均等化放電時に、ノイズフィルタ回路21を介さずに電池セル11と電池監視用回路30とを接続するバイパス部22を設けたことが特徴となっている。
これによると、電池セル11の監視時には電池セル11はノイズフィルタ回路21を介して電池監視用回路30に接続されるので、ノイズフィルタ回路21によってノイズが除去される。このため、電池セル11を精度良く監視することができる。
一方、電池セル11の均等化放電時には電池セル11から電池監視用回路30に流れる放電電流はノイズフィルタ回路21を介さずにバイパス部22を介して流れるので、放電電流がノイズフィルタ回路21を流れることによって生じる電圧ドロップを抑制することができる。このように、放電電流はノイズフィルタ回路21である抵抗素子に流れないため、抵抗素子の抵抗値を小さくしなくて済むので、抵抗素子によるノイズフィルタの性能を高めることができる。このため、電池セル11の監視時にはノイズフィルタ回路21のフィルタ機能によって電池セル11を精度良く監視することができる。
また、本実施形態では、バイパス部22をバイパス配線23とダイオード素子24により構成している。これにより、均等化放電回路32が作動してトランジスタ33がオンすることにより、電池セル11の放電電流をバイパス配線23を介してトランジスタ33に流し、さらに、トランジスタ33からダイオード素子24を介して電池セル11に流すことができる。
そして、バイパス部22の一部であるダイオード素子24は、ICである電池監視用回路30とは完全に分離された構成を取っているので、ICのピンが増えるということもない。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、バイパス部22が特許請求の範囲の「バイパス手段」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図4は、1つのブロック12とこのブロック12に対応する電池監視用回路30とを示した図である。この図に示されるように、本実施形態では、バイパス部22は、第1ツェナーダイオード25と第2ツェナーダイオード26とが互いに逆向きに電流を流すように直列接続された直列回路として構成されている。
この直列回路の一方(第1ツェナーダイオード25のカソード)は電池セル11とノイズフィルタ回路21との間に接続されている。また、直列回路の他方(第2ツェナーダイオード26のカソード)がノイズフィルタ回路21と電池監視用回路30との間に接続されている。
具体的には、第1ツェナーダイオード25のアノードと第2ツェナーダイオード26のアノードとが接続されて直列回路が構成されている。また、第1ツェナーダイオード25のカソードが電池セル11の正極(電池セル11とノイズフィルタ回路21との間)に接続され、第2ツェナーダイオード26のカソードが電池監視用回路30(ノイズフィルタ回路21と電池監視用回路30との間)に接続されている。すなわち、バイパス部22の直列回路がノイズフィルタ回路21である抵抗素子に並列に接続されている。
このような構成のバイパス部22は、電池セル11と電池監視用回路30との間に設けられた抵抗素子全てに対して設けられている。
そして、本実施形態では、電池セル11の正極側に設けられたバイパス部22の第1ツェナーダイオード25と、電池セル11の負極側に設けられたバイパス部22の第2ツェナーダイオード26と、が電池セル11に対して逆バイアス接続されている。このため、各ツェナーダイオード25、26に降伏電圧以上の電圧が印加されると各バイパス部22に電流が流れる。
また、本実施形態では、図4に示されるように、均等化放電回路32のトランジスタ33は、電池セル11の両極に接続された各配線の間に接続されている。すなわち、トランジスタ33のコレクタは電池セル11の正極側の配線に接続され、エミッタは電池セル11の負極側の配線に接続されている。
以上のような構成によると、電池セル11が電池監視用回路30により監視される場合、均等化放電回路32のトランジスタ33はオフになっているので、電池セル11の両極に接続された各バイパス部22に降伏電圧を超える電圧差は生じない。したがって、電池セル11は当該電池セル11に対して設けられたノイズフィルタ回路21を介して電池監視用回路30に接続されると共にセル電圧検出回路31によりセル電圧が検出される。
一方、電池セル11が均等化放電回路32により均等化放電される場合、第1実施形態と同様に、電池セル11は当該電池セル11に対して設けられたバイパス部22によって電池監視用回路30に接続されると共に、バイパス部22を介して放電電流が流れる。
具体的に、図5を参照して説明する。図5は、均等化放電時における放電電流の経路を示した図である。均等化放電回路32のトランジスタ33がオンすると、図5の矢印で示されるように、電池セル11の正極から、電池セル11の正極側のバイパス部22、均等化放電回路32のトランジスタ33、および電池セル11の負極側のバイパス部22を介して電池セル11の負極に戻る経路が形成され、この経路に放電電流が流れる。
例えば、上述のように、電池セル11のセル電圧を4Vとし、均等化放電回路32のトランジスタ33が1V程度の電圧でオンするように設計すると、トランジスタ33のエミッタ−コレクタ間の電圧が2V程度になる。したがって、各ツェナーダイオード25、26の降伏電圧を1V程度に設定しておくと、トランジスタ33がオンしたときに電池セル11の正極側のバイパス部22には電池セル11の正極側とトランジスタ33のコレクタ電圧との電圧差の電圧(2V程度)が印加される。すなわち、電池セル11の正極側のバイパス部22の第1ツェナーダイオード25に降伏電圧以上の電圧が印加されるので、この第1ツェナーダイオード25がブレークダウンする。このため、電池セル11の正極側のバイパス部22に放電電流が流れる。一方、トランジスタ33がオンしたことにより、電池セル11の負極側のバイパス部22には電池セル11の負極側とトランジスタ33のエミッタ電圧との電圧差(1.5V程度)の電圧が印加される。すなわち、電池セル11の負極側のバイパス部22の第2ツェナーダイオード26にも降伏電圧以上の電圧が印加されるので、この第2ツェナーダイオード26がブレークダウンする。このため、電池セル11の負極側のバイパス部22に放電電流が流れる。
このように放電電流が流れると、電池セル11と電池監視用回路30との間では、放電電流はバイパス部22を介して流れ、ノイズフィルタ回路21である抵抗素子には流れないので、放電電流が抵抗素子に流れることによって抵抗素子に電圧ドロップが生じることはない。この場合、ツェナーダイオード25、26に順方向電圧の電圧ドロップが生じるが、ダイオードの特性上、電圧ドロップは放電電流の大きさに関わらずほぼ一定である。言い換えると、各ツェナーダイオード25、26はクリッピングダイオードであると言える。
以上説明したように、本実施形態では、バイパス部22として2つのツェナーダイオード25、26を互いに逆向きに接続し、この直列回路をノイズフィルタ回路21である抵抗素子に並列に接続したことが特徴となっている。
これにより、電池セル11の均等化放電時には、電池セル11から電池監視用回路30に流れる放電電流は、ノイズフィルタ回路21を介さずにツェナーダイオード25、26により構成されるバイパス部22を介して流れるので、放電電流がノイズフィルタ回路21を流れることによって生じる電圧ドロップを抑制することができる。
このように、バイパス部22を各ツェナーダイオード25、26の直列回路として構成することで、放電電流が流れることによって電圧ドロップが生じる部分、すなわちノイズフィルタ回路21である抵抗素子に並列に接続するだけで良いという利点もある。この場合、ICである電池監視用回路30のピンの数も増えないので、電池監視用回路30に係る回路設計が複雑になるということもない。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、電池電圧監視装置20をハイブリッド車等の電気自動車に適用することについて説明したが、これは電池電圧監視装置20の適用の一例であり、車両に限らず電池セル11の監視を行うものとして用いることができる。
また、上記各実施形態に示された電池電圧監視装置20の構成は一例であり、用途等に応じて適宜変更することができる。例えば、均等化放電回路32は各電池セル11に対応したトランジスタ33を複数備えた構成になっているが、均等化放電回路32の構成はこれに限らず放電電流を流すことができる構成になっていれば良い。
上記各実施形態では、ノイズフィルタ回路21は抵抗素子で構成されていたが、ノイズフィルタ回路21は抵抗素子だけでなく、抵抗素子の他にコイル(インダクタ)やコンデンサ等の素子のいずれか1つを含んで構成されていれば良い。例えば、ノイズフィルタ回路21は、抵抗素子とコイルにより構成されるRL回路や、抵抗素子とコンデンサにより構成されるRC回路や、コイルとコンデンサにより構成されるLC回路や、抵抗素子とコイルとコンデンサにより構成されるRLC回路でも良い。この場合、コイルは抵抗素子と同様に各電池セル11と電池監視用回路30とを接続する各配線に設けられる。つまり、コイルは抵抗素子に直列に接続されるかまたは各電池セル11と電池監視用回路30との間に接続される。一方、コンデンサは、抵抗素子やコイルのうち電池監視用回路30側において電池セル11の両極間に接続される。
10 組電池
11 電池セル
12 ブロック
20 電池電圧監視装置
21 ノイズフィルタ回路
22 バイパス部(バイパス手段)
23 バイパス配線
24 ダイオード素子
25 第1ツェナーダイオード
26 第2ツェナーダイオード
30 電池監視用回路
32 均等化放電回路

Claims (2)

  1. 直列接続された複数の電池セルを所定数毎にグループ化した複数のブロックにそれぞれ対応して設けられると共に前記ブロックを構成する各電池セルをそれぞれ監視する電池監視用回路が複数設けられており、
    前記複数の電池監視用回路は、前記電池セルから前記電池監視用回路側に放電電流を流すことにより前記ブロックを構成する各電池セルのセル電圧を均等化する均等化放電回路をそれぞれ備えており、前記複数の電池セル毎に設けられたノイズフィルタ回路を介して前記複数の電池セルそれぞれと接続されてなる電池電圧監視装置であって、
    前記電池セルと前記電池監視用回路との間には、前記ノイズフィルタ回路を介さずに、前記電池セルと前記電池監視用回路とを接続するバイパス手段を前記複数の電池セル毎に備え、
    前記電池セルが前記電池監視用回路により監視される場合、当該電池セルに対して設けられた前記ノイズフィルタ回路を介して前記電池監視用回路に接続される一方、前記電池セルが前記均等化放電回路により均等化放電される場合、当該電池セルに対して設けられた前記バイパス手段によって前記電池監視用回路に接続されると共に前記バイパス手段を介して放電電流が流れるようになっており、
    前記バイパス手段は、第1ツェナーダイオードと第2ツェナーダイオードとが互いに逆向きに電流を流すように直列接続された直列回路として構成されており、
    前記直列回路の一方が前記電池セルと前記ノイズフィルタ回路との間に接続され、前記直列回路の他方が前記ノイズフィルタ回路と前記電池監視用回路との間に接続されていることを特徴とする電池電圧監視装置。
  2. 前記ノイズフィルタ回路は、抵抗素子、コイル、およびコンデンサの少なくともいずれか1つを含んで構成されていることを特徴とする請求項に記載の電池電圧監視装置。
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