JP5532777B2 - 媒体排出装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体排出装置および画像形成装置に関する。
従来より、画像が記録された媒体を排出トレイに排出する排出ロールについて、例えば、下記の特許文献1、2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開平08−208098号公報には、排紙ローラ(61a+72)を軸方向、すなわち、用紙の搬送方向と直交する幅方向に移動させることにより、用紙が排紙トレイ(T)の各コーナー(55,57,96)を基準に選択的に仕分けされた状態で排紙される技術、いわゆる、オフセット排出についての技術が記載されている。なお、特許文献1には、オフセットモータユニット(81)の回転駆動によって、搬送された用紙を挟持した排紙ローラ(61a+72)を軸方向に移動させることにより、前記用紙をオフセット排出する技術が記載されている。
また、特許文献2としての特開2000−247519号公報には、排紙ローラ機構(3)を軸方向である左右方向(H)に移動させることにより、用紙(P)をオフセット排出する技術が記載されている。特許文献2には、前記排紙ローラ機構(3)によって用紙(P)がオフセット排出された直後に、前記排紙ローラ機構(3)を各オフセット位置(Xa,Xb)からホームポジション(Xh)に戻して次のオフセット排出に備える技術が記載されている。
特開平08−208098号公報(「0025」〜「0038」、「0046」、図1〜図7、図12) 特開2000−247519号公報(「0025」〜「0027」、図1、図5)
本発明は、排出部材が媒体幅方向に移動する際に発生する騒音を目立ち難くすることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の媒体排出装置は、
画像が形成された媒体が積載される積載部と、
前記積載部に前記媒体を排出する排出部材と、
前記排出部材を媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動させる排出部材移動体と、
前記積載部に積載される前記媒体の積載位置をずらす場合、前記排出部材に前記媒体が搬入されてから前記排出部材が前記媒体を排出するまでのずらし可能期間に、前記排出部材移動体を制御して、前記媒体を排出中の前記排出部材を予め設定された基準位置から前記媒体幅方向にずれたずらし排出位置に移動させる移動制御手段と、
前記ずらし排出位置にずれた前記排出部材から前記媒体が排出されてから前記排出部材に次の媒体が搬入されるまでの復帰可能期間において、前記排出部材に向けて媒体を搬送する搬送部材が動作中に発生する動作音の値が予め設定された閾値を超える復帰時期になったか否かを判別する復帰時期判別手段と、
前記復帰時期になったと判別された場合に、前記排出部材移動体を制御して、前記排出部材を前記基準位置に復帰させる復帰制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の媒体排出装置において、
前記復帰可能期間において、発生する動作音の値が前記閾値を超え且つ予め設定された復帰可能音域内となる前記復帰時期になったか否かを判別する前記復帰時期判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の媒体排出装置において、
矩形状の信号である矩形信号の入力に応じて回転駆動する駆動源を有し、前記駆動源の駆動力に基づいて、前記排出部材を前記媒体幅方向に移動させる前記排出部材移動体、
を備え、
前記駆動源の脱調によって発生する脱調音の値に基づいて、前記閾値が設定された
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の媒体排出装置において、
前記脱調音が加わっても、予め設定された前記動作音の許容値を超えない範囲に、前記復帰可能音域が設定された
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項5記載の発明の媒体排出装置は、
画像が形成された媒体が積載される積載部と、
前記積載部に前記媒体を排出する排出部材と、
前記排出部材を媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動させる排出部材移動体と、
前記積載部に積載される前記媒体の積載位置をずらす場合、前記排出部材に前記媒体が搬入されてから前記排出部材が前記媒体を排出するまでのずらし可能期間に、前記排出部材移動体を制御して、前記媒体を排出中の前記排出部材を予め設定された基準位置から前記媒体幅方向にずれたずらし排出位置に移動させる移動制御手段と、
前記ずらし排出位置にずれた前記排出部材から前記媒体が排出されてから前記排出部材に次の媒体が搬入されるまでの復帰可能期間において、前記排出部材に向けて媒体を搬送する搬送部材の動作中に、前記排出部材移動体を制御して、前記排出部材を前記基準位置に復帰させる復帰制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項記載の発明の媒体排出装置は、
媒体に画像を記録する画像記録装置と、
媒体上の画像を定着させる定着装置と、
前記媒体を搬送する媒体搬送装置と、
前記画像記録装置により画像が記録され、前記定着装置によって画像が定着されて、前記媒体搬送装置により搬送された前記媒体を排出する請求項1ないしのいずれかに記載の媒体排出装置と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項7記載の発明の画像形成装置は、
媒体に画像を記録する画像記録装置と、
媒体上の画像を定着させる定着装置と、
前記媒体を搬送する媒体搬送装置と、
画像が形成された媒体が積載される積載部と、
前記積載部に前記媒体搬送装置により搬送された前記媒体を排出する排出部材と、
前記排出部材を媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動させる排出部材移動体と、
前記積載部に積載される前記媒体の積載位置をずらす場合、前記排出部材に前記媒体が搬入されてから前記排出部材が前記媒体を排出するまでのずらし可能期間に、前記排出部材移動体を制御して、前記媒体を排出中の前記排出部材を予め設定された基準位置から前記媒体幅方向にずれたずらし排出位置に移動させる移動制御手段と、
前記ずらし排出位置にずれた前記排出部材から前記媒体が排出されてから前記排出部材に次の媒体が搬入されるまでの復帰可能期間において、画像形成動作に伴って回転駆動される回転部材の駆動中に、前記排出部材移動体を制御して、前記排出部材を前記基準位置に復帰させる復帰制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、
表面に静電潜像が形成されて回転する像保持体と、表面に現像剤を保持して回転する現像剤保持体を有し前記像保持体の表面に形成された前記静電潜像を可視像に現像する現像装置とを有する前記画像記録装置と、
媒体に接触して回転して画像を加熱する加熱部材と、媒体に接触して回転して画像を加圧する加圧部材とを有する前記定着装置と、
を備え、
前記回転部材は、前記像保持体、前記現像剤保持体、前記加熱部材および前記媒体搬送装置のいずれかにより構成されたことを特徴とする。
請求項1、5、6、7に記載の発明によれば、動作音が発生していない時期に排出部材を基準位置に復帰させる場合に比べ、排出部材が媒体幅方向に移動する際に発生する騒音を目立ち難くすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、動作音の値が復帰可能音域を超える時期に排出部材を基準位置に復帰させる場合に比べ、排出部材が媒体幅方向に移動する際に発生する騒音を含む動作音を低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、駆動源の脱調音の値に基づいて、排出部材を基準位置に復帰させるか否かを判別することができる。
請求項4に記載の発明によれば、駆動源の脱調が発生しても、動作音の許容値を超えることを防止できる。
請求項8に記載の発明によれば、回転部材の駆動中に、排出部材を基準位置に復帰させることができる。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の媒体排出装置の要部説明図である。 図3は実施例1の媒体排出装置の一例としてのオプション排出ユニットの斜視説明図である。 図4は実施例1の媒体排出装置のオフセット機構の説明図であり、図4Aは上方から見た状態の説明図、図4Bは図4Aの矢印IVB方向から見た図である。 図5は実施例1のオフセット排出の説明図であり、図5Aは基準位置から記録シートを排出する排紙ロールを上方から見た状態の説明図であり、図5Bは前側ずらし位置から記録シートを排出する排紙ロールを上方から見た状態の説明図であり、図5Cは後側ずらし位置から記録シートを排出する排紙ロールを上方から見た状態の説明図であり、図5Dは排紙トレイにオフセット排出された記録シートの束を上方から見た状態の説明図である。 図6は実施例1のプリンタの制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図7は縦軸に音圧レベル[Pa]をとり、横軸に時間[sec]をとったジョブ実行時の騒音レベルの時間的な遷移の一例を示すグラフの説明図である。 図8は実施例1のオフセット排出制御処理のフローチャートである。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、画像形成装置本体の一例としてのプリンタ本体U1を有し、プリンタ本体U1の上面に第1の積載部の一例であって、第1の排出部の一例としての排紙トレイTRhが設けられている。プリンタ本体U1の下部には画像が記録される媒体の一例としての記録シートSが収容される給紙容器の一例としての給紙トレイTR1が収容される。また、プリンタ本体U1の前面中央部には、内部の交換可能な部材の交換時に開閉される開閉部材の一例としてのサイドカバーU2が図示しない回転中心を中心として回転可能に支持されている。
また、実施例1の前記プリンタ本体U1は、使用者であるユーザが入力操作する操作部UI、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路DLや、画像処理部GS、電源回路E等を有している。
前記画像処理部GSは、外部の情報処理装置等から入力された画像情報、いわゆる、画像データを書込用の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定の時期、いわゆる、タイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。前記レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像形成装置ROSに出力する。前記潜像形成装置ROSは、レーザ駆動信号に応じて画像書き込み用の画像書込光、いわゆる、レーザビームLを照射する。なお、操作部UI、画像処理部GSおよびレーザ駆動回路DLと、後述する現像ロールGRy〜GRk、転写ロールT1,T2bに電圧を印加する電源回路E等の動作は制御部Cにより制御される。
前記潜像形成装置ROSの上方に配置された回転駆動する像保持体PRは、その表面が帯電器の一例としての帯電ロールCRにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1において前記潜像形成装置ROSのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。フルカラー画像を形成する場合は、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像の場合はK:黒の画像に対応した静電潜像のみが形成される。
前記静電潜像が形成された像保持体PR表面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順次通過する。
前記潜像形成装置ROSの上方には、ロータリ式の現像装置Gが配置されている。前記現像装置Gは、回転軸Gaの回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の4色の現像器GY,GM,GC,GKを有している。前記各色の現像器GY〜GKは、前記現像領域Q2に現像剤を搬送する現像剤保持体の一例としての現像ロールGRy,GRm,GRc,GRkを有しており、現像領域Q2を通過する像保持体PR上の静電潜像を可視像の一例としてのトナー像に現像する。前記各現像器GY〜GKの現像器本体にはそれぞれ現像剤補給容器の一例としてのトナーカートリッジTCy,TCm,TCc,TCkから各色の現像剤、すなわち、トナーが補給されるように構成されている。
前記像保持体PRの上方には、中間転写体の一例としての無端状の中間転写ベルトBが配置されている。前記中間転写ベルトBは、回転駆動するための駆動部材の一例としての駆動ロールRdと、1次転写電圧が印加される一次転写器の一例としての1次転写ロールT1と、中間転写ベルトBに張力を発生させる張力発生部材の一例としてのテンションロールRtと、対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、中間転写ベルトBを支持する支持部材の一例としてのフリーロールRfとにより支持されている。前記各ロールRd,T1,Rf,Rt,T2aにより中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)が構成されている。そして、前記中間転写ベルトBは前記駆動ロールRdにより回転移動可能に支持されており、画像形成動作時には矢印Yb方向に回転する。
多色画像、すなわち、フルカラー画像を形成する場合、潜像書込位置Q1において第1色目の静電潜像が形成され、現像領域Q2において1色目のトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写領域Q3を通過する際に、1次転写ロールT1によって中間転写ベルトB上に静電的に1次転写される。その後同様にして、第1色目のトナー像を保持した中間転写ベルトB上に、第2色目、第3色目、第4色目のトナー像が順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
単色のモノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを使用し、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。
1次転写後、像保持体PR表面は、像保持体清掃器の一例としての像保持体クリーナCL1により清掃、すなわち、クリーニングされる。前記像保持体クリーナCL1により表面に付着した残留トナーが回収された像保持体PRは、前記帯電ロールCRにより再帯電される。
前記バックアップロールT2aに対向する位置には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが前記バックアップロールT2aに対して離隔した位置と接触した位置との間で移動可能に配置されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成されている。また、前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bの接触領域により2次転写領域Q4が形成されている。
前記2次転写ロールT2bには、現像装置Gで使用するトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が電源回路Eから供給される。
前記1次転写ロールT1と、前記2次転写器T2と、前記中間転写ベルトB等とによって実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
前記給紙トレイTR1は、前記2次転写領域Q4に搬送するための記録シートSを収容しており、その左右両側に前後方向に沿って配置された一対の案内部材の一例としてのレールに沿って移動可能に支持されている。前記給紙トレイTR1の給紙側上部に支持された取り出し部材の一例としてのピックアップロールRpは、予め設定された給紙時期、すなわち、給紙タイミングに合わせて前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSを取り出す。前記記録シートSは、捌き用の搬送部材の一例としてのフィードロールRs1および捌き用の押し当て部材の一例としてのリタードロールRs2を有する捌き部材の一例としてのさばきロールRsの圧接領域で1枚づつ分離されて、給紙路SH1に搬送される。給紙路SH1上の記録シートSは、複数の媒体搬送部材の一例としてのシート搬送ロールRaにより、調節搬送部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。レジロールRrは、記録シートSを前記給紙路SH1の下流側の搬送路の一例としての主搬送路SH2に搬送し、前記2次転写領域Q4に所定のタイミングで搬送する。
前記ピックアップロールRp、前記さばきロールRs等により、実施例1の給紙装置Rp+Rsが構成されている。
また、手差し給紙部の一例としての手差トレイTR0から給紙された記録シートSも、手差し用の媒体搬送路の一例としての手差しシート搬送路SH0から手差し用の搬送部材の一例としての手差シート搬送ロールRp0によりプリンタ本体U1内に搬送され、前記シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ロールRa、レジロールRrにより前記2次転写領域Q4に搬送される。
2次転写領域Q4を通過する記録シートSには、2次転写器T2により、中間転写ベルトB上のトナー像が2次転写される。2次転写後の中間転写ベルトBの表面に残留したトナーは、中間転写体清掃部材の一例としてのベルトクリーナCLBにより回収され、クリーニングされる。また、前記2次転写ロールT2bは、2次転写器清掃器の一例としての2次転写ロールクリーナCLtにより付着した紙粉等が除去される。
各符号G,PR,B,T1,T2等の部材により、実施例1の画像記録装置GKSが構成されている。
前記2次転写領域Q4において未定着のトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと加圧部材の一例としての加圧ロールFpとが接触する定着領域Q5でトナー像を加熱・加圧し、定着する。
また、前記定着装置Fの搬送方向下流側である上方には、記録シートSを排紙トレイTRhに搬送する場合に第1の媒体排出路の一例としての排紙路SH3と、反転や画像記録面を上側にして排出される記録シートSが搬送される分岐搬送路の一例としての上方接続路SH4が配置されている。前記排紙路SH3と上方接続路SH4とが接続されている分岐部B1には、記録シートSの搬送先に応じて搬送路を切り替える搬送路切り替え部材の一例としての第1ゲートGT1が配置されている。したがって、排紙トレイTRhに排出される場合には、定着された記録シートSが排紙路SH3を搬送され、第1の排出部材の一例としての排紙ロールRhにより排紙トレイTRhに排出される。
図2は実施例1の媒体排出装置の要部説明図である。
図1、図2において、前記定着装置Fの上方には、追加媒体排出装置の一例としてのオプション排出ユニットU3が支持されており、前記オプション排出ユニットU3は、前記排紙トレイTRhの上方に配置され、排紙トレイTRhと同様に画像記録面が下側になる状態で積載される第2の積載部の一例であって、第2の排出部の一例としてのフェイスダウントレイTRh2と、画像記録面が上側になる状態で積載される第3の積載部の一例であって、第3の排出部の一例としてのフェイスアップトレイTRh3とを有する。
前記オプション排出ユニットU3内部には、前記上側接続路SH4に接続される搬送路の一例としての反転・排出共通路SH5と、前記反転・排出共通路SH5に接続され且つフェイスダウントレイTRh2に記録シートSを送る第2の媒体排出路の一例としてのフェイスダウン排出路SH6と、前記反転・排出共通路SH5に接続され且つフェイスアップトレイTRh3に記録シートSを送る第3の媒体排出路の一例としてのフェイスアップ排出路SH7とを有する。前記フェイスダウン排出路SH6には、第2の排出部材の一例であって、媒体反転部材の一例としての正逆回転可能な反転ロールRh2が配置されており、前記フェイスアップ排出路SH7には、第3の排出部材の一例としてのフェイスアップ排紙ロールRh3が配置され、各排出路SH6,SH7の記録シートSを搬送する。
前記反転・排出共通路SH5、フェイスダウン排出路SH6およびフェイスアップ排出路SH7の分岐部B2には、記録シートSの搬送路を切り替える搬送路切り替え部材の一例としての第2ゲートGT2が配置されている。前記第2ゲートGT2は、記録シートSがフェイスダウントレイTRh2に排出される場合と両面印刷のために反転される場合にフェイスダウン排出路SH6に搬送路を切り替え、記録シートSがフェイスアップトレイTRh3に排出される場合にはフェイスアップ排出路SH7に搬送路を切り替える。
ここで、前記上方接続路SH4、反転・排出共通路SH5及びフェイスダウン排出路SH6により、実施例1の第2の排紙路SH4+SH5+SH6が構成されている。
また、前記上方接続路SH4、反転・排出共通路SH5及びフェイスアップ排出路SH7により、実施例1の第3の排紙路SH4+SH5+SH7が構成されている。
また、図1において、前記プリンタ本体U1の左側部には、追加ユニットの一例としての反転ユニットU4が設置されている。前記反転ユニットU4には、反転・排出共通路SH5の下端部に接続され、両面印刷時に記録シートSが搬送される搬送路の一例としての反転路SH8が設けられている。前記反転路SH8は、重力方向に沿って直線上に延びる主反転路SH8aと、前記主反転路SH8aと反転・排出共通路SH5とを接続する上流側反転路SH8bと、前記主反転路SH8aとレジロールRrとを接続する下流側反転路SH8cとを有する。前記上流側反転路SH8bと反転・排出共通路SH5との接続部B3には、記録シートSが反転時に上方接続路SH4に搬送されないよう搬送路を切り替える搬送路切り替え部材の一例としての第3ゲートGT3が配置されている。前記反転・排出共通路SH5やフェイスダウン排出路SH6の搬送方向下流側の搬送路である反転路SH8には、反転路SH8内の記録シートSを搬送する反転路搬送部材の一例としての反転路搬送ロールRa2が配置されている。
したがって、両面印刷がされる記録シートSは、前記反転・排出共通路SH5を搬送されて、反転ロールRh2により記録シートSの後端部が挟まれた状態になるまでフェイスダウントレイTRh2に排出された後、反転ロールRh2が逆回転し、記録シートSが反転路SH8に搬送される。前記反転路SH8を搬送された記録シートSは、反転路搬送ロールRa2により搬送され、表裏が反転した状態で、レジロールRrに搬送される。
また、図1において、前記給紙路SH1には、各給紙トレイTR1から給紙された記録シートSを検出するための第1の媒体検知部材の一例としての第1給紙路センサSN1が配置されている。また、前記上方接続路SH4、反転・排出共通路SH5、主反転路SH8b、各排出路SH3,SH6,SH7にも、記録シートSを検知するための第2の媒体検知部材の一例としての接続路センサSN2、第3の媒体検知部材の一例としての共通路センサSN3、第4の媒体検知部材の一例としての反転路センサSN4、排出路用の媒体検知部材の一例としての排出路センサSN5a〜SN5cが配置されている。
また、前記手差しトレイTR0の上部には、媒体反転装置の一例としてのシート反転装置U4が装着されている。前記シート反転装置U4の内部には、前記主反転路SH8aが形成されている。したがって、両面印刷時には、前記定着領域Q5でトナー像が定着されたシートSが、前記上流側反転路SH8b、前記主反転路SH8a、前記下流側反転路SH8cを通過して、前記レジロールRrに搬送され、シートSの表裏が反転した状態で前記2次転写領域Q4に再送される。
各符号SH1〜SH8,Rp,Rp0,Rs,Ra,Ra2,Rr,Rh〜Rh3等の部材により、実施例1の媒体搬送装置BHSが構成されている。
(オプション排出ユニットU3の説明)
図3は実施例1の媒体排出装置の一例としてのオプション排出ユニットの斜視説明図である。
図4は実施例1の媒体排出装置のオフセット機構の説明図であり、図4Aは上方から見た状態の説明図、図4Bは図4Aの矢印IVB方向から見た図である。
図2、図3において、実施例1のオプション排出ユニットU3は、排出装置本体1を有する。前記排出ユニット本体1の右壁2には、第2の排出口の一例として、前記反転ロールRh2が配置されるフェイスダウン排出口2aが形成されている。
図2〜図4において、前記反転ロールRh2は、重力方向上側に配置された駆動側排出部材の一例としての駆動排出ロール4と、前記駆動排出ロール4に対向して配置されて駆動排出ロール4の回転に従動回転する従動側排出部材の一例としての従動排出ロール6とを有する。
図4において、前記駆動排出ロール4は、前後方向に延びる回転軸の一例としての駆動軸7と、前記駆動軸7に固定支持された駆動側回転体の一例としての4つの駆動ロール本体8とを有する。図4Bにおいて、前記駆動軸7は、前後両端部で排出装置本体1の軸受部9により回転可能且つ軸方向に沿って移動可能な状態で支持されている。前記駆動軸7の後端には、被駆動歯車の一例としての被駆動ギア10が支持されている。前記被駆動ギア10には、伝達歯車の一例としての伝達ギア11が噛み合っており、前記伝達ギア11には排出用駆動源の一例としての排出モータM0からの駆動が伝達されている。実施例1の伝達ギア11は、軸方向の長さが前記被駆動ギア10に比べて長く形成されており、駆動軸7が軸方向にスライド移動可能な範囲移動しても駆動軸7と共にスライドする被駆動ギア10に噛み合い続けて駆動を伝達可能な長さに設定されている。
前記駆動軸7の下方には、従動側排出部材用枠体の一例として、前後方向に延びる従動ロール支持フレーム16が配置されている。前記従動ロール支持フレーム16は、前後方向に延びる従動側フレーム本体17と、前記従動側フレーム本体17の前後両端部に支持され且つ前記駆動軸7の軸受部9の内側に支持される連結部の一例としての連結アーム18とを有する。したがって、従動ロール支持フレーム16は、駆動軸7の前後方向への移動に伴って一体的に前後方向に移動する。
また、前記従動側フレーム本体17の後端には、後方に延びるずらし連結部の一例としてのオフセット連結部19が形成されており、前記オフセット連結部19の後端には、非連結部の一例として、図4Aに示すように左右方向に延びる長孔状の連結孔19aが形成されている。
図4Aにおいて、前記従動側フレーム本体17には、左方に延びて、フェイスダウン排出路SH6を搬送された記録シートSを反転ロールRh2に案内する移動案内部の一例としてのフェイスダウン排出ガイド17aが形成されている。
前記従動側フレーム本体17の前後方向中央部には、前記駆動ロール本体8の位置に対応して、前後一対の従動ロール支持部17bが形成されている。前記従動ロール支持部17bには、従動排出ロール6を回転可能に支持し且つ従動排出ロール6を駆動排出ロール4側に付勢する前後一対の従動ロール支持部材21が支持されている。前記従動ロール支持部材21は、板バネ状の部材により構成されているが、板バネ状の部材は、例えば、特開2006−21843号公報に記載されており従来公知であるため、詳細な説明は省略する。なお、前記従動ロール支持部材21は、板バネ状の部材に限定されず、従来公知の種々の構成を採用可能である。
前記従動排出ロール6は、前後一対の従動ロール支持部材21により回転可能に支持される従動軸部6aを有する。前記従動軸部6aの前後方向中央部には、フェイスダウントレイTRh2に排出される記録シートSに直進性を高めるための湾曲を付与する湾曲付与部材の一例としての樽型形状のコリュゲーションロール6bが支持されている。前記従動軸部6aの前後両端部には、前記駆動ロール本体8に対向して配置された従動側回転体の一例としての4つの従動ロール本体6cが支持されている。前記従動ロール本体6cは、板バネ状の従動ロール支持部材21により、通常時は、駆動ロール本体8に接触した状態で保持される。
図4A、図4Bにおいて、前記オフセット連結アーム19の後方には、排出装置本体1に固定支持された駆動源の一例であって、ずらし用駆動源の一例としてのオフセットモータ22が支持されている。前記オフセットモータ22は、下方に延びるオフセットモータ軸22aを有し、前記モータ軸22aには、モータギア23が支持されている。なお、実施例1の前記オフセットモータ22は、矩形状の信号である矩形信号の一例としてのパルス信号の入力に応じて正逆回転駆動する駆動源の一例としてのパルスモータ、いわゆる、ステッピングモータにより、正逆回転可能に構成されている。ここで、前記ステッピングモータは、1個の矩形波の一例としての1パルスが入力された際に、予め設定された角度だけ回転するモータであり、単位時間当たりのパルスの個数[PPS:Pulses Per Seconds]を制御することにより、単位時間当たりの回転回数、すなわち、回転速度が制御される。
前記オフセットモータ22とオフセット連結部19との間には、媒体ずらし用駆動伝達部材の一例としてのセクターギア24が配置されている。前記セクターギア24は、回転中心24aを中心として装置本体1に回転可能に支持されており、回転中心24aのオフセットモータ22側には、歯車部の一例としての扇形形状のギア部24bが形成されている。前記ギア部24bの外周には前記モータギア23に噛み合う図示しないギア歯が形成されている。前記セクターギア24は、前記回転中心24aからオフセット連結部19側に延びる連結アーム24cを有する。図4Bにおいて、前記連結アーム24cの先端には、前記連結孔19aに嵌る連結部の一例としての連結突起24dが支持されている。
したがって、前記オフセットモータ22を正逆回転させると、前記セクターギア24が回転中心24aを中心として回転し、連結突起24dが回転中心24aを中心として前後方向の成分を含む円弧状に移動する。このとき、前記連結突起24dが嵌る連結孔19aにより、回転が伝達され、前後方向に移動可能な駆動軸7に沿って、駆動軸7および駆動軸7に支持された従動ロール支持フレーム16等が前後方向に移動する。したがって、前記オフセットモータ22が正逆回転すると、駆動排出ロール4および従動排出ロール6が一体的に媒体幅方向としての軸方向、すなわち、前後方向に移動する。
図5は実施例1のオフセット排出の説明図であり、図5Aは基準位置から記録シートを排出する排紙ロールを上方から見た状態の説明図であり、図5Bは前側ずらし位置から記録シートを排出する排紙ロールを上方から見た状態の説明図であり、図5Cは後側ずらし位置から記録シートを排出する排紙ロールを上方から見た状態の説明図であり、図5Dは排紙トレイにオフセット排出された記録シートの束を上方から見た状態の説明図である。
なお、図4Aにおいて、前記オフセットモータ22の回転は、基準位置検出部材の一例としてのホームポジションセンサSNaがオフセット連結部19の被検出部19bを検出することにより設定される基準位置、いわゆる、ホームポジションに基づいて制御される。すなわち、実施例1では、各排出ロール4,6の媒体幅方向である前後方向への移動が、図5Aに示す前記基準位置と、図5Bに示す、前記基準位置から前方にずれた第1のずらし排出位置の一例としての前側ずらし位置と、図5Cに示す、前記基準位置から後方にずれた第2のずらし排出位置の一例としての後側ずらし位置との間で制御される。
ここで、実施例1では、図5に示す、前記各排出ロール4,6の移動範囲ARが、前側ずらし位置から後側ずらし位置までとなるように予め設定されている。すなわち、前記各排出ロール4,6の前後方向の移動可能な範囲ARが、前記連結突起24dが前記連結孔19aを移動可能な範囲に限定され、前記各排出ロール4,6が、前側ずらし位置より前方や後側ずらし位置より後方に移動できないように予め設計されている。
前記符号7〜24を付した部材等により、排出部材移動体の一例であって、ずらし排出機構の一例としてのオフセット排出機構ZHが構成されている。
また、実施例1では、その他の排出部材である前記排紙ロールRhおよび前記フェイスアップ排紙ロールRh3についても、前記反転ロールRh2と同様に、前記オフセット排出機構ZHと同様のオフセット排出機構ZHによって、基準位置と前側ずらし位置と後側ずらし位置との間でのオフセット排出が可能となっている。
前記オプション排出ユニットU3、前記排紙ロールRh、前記排紙トレイTRh等によって、実施例1の媒体排出装置(U3+Rh+TRh)が構成されている。
(実施例1の制御部の説明)
図6は実施例1のプリンタの制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図6において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としてのI/O:入出力インターフェース、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM:リードオンリーメモリ、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリ、ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cには、次の信号出力要素SN5a〜SN5c,SNa等の出力信号が入力されている。
SN5a〜SN5c:排出路センサ
各排出路センサSN5a〜SN5cは、前記各排出路SH3,SH6,SH7に搬送された記録シートSの有無を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
SNa:ホームポジションセンサ
ホームポジションセンサSNaは、オフセット連結部19の被検出部19bの有無を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素D0〜D2,Eの制御信号を出力している。
D0:排出モータ駆動回路
排出用駆動源駆動回路の一例としての排出モータ駆動回路D0は、排出モータM0を駆動することにより、伝達ギア11および被駆動ギア10を介して、各排紙ロールRh〜Rh3を回転駆動する。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、駆動力伝達部材の一例としてのギアを介して像保持体PR、現像装置G、現像ロールGRy〜GRk、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等を回転駆動する。
D2:オフセットモータ駆動回路
駆動源駆動回路の一例としてのオフセットモータ駆動回路D2は、パルス信号を入力してオフセットモータ22を正逆回転駆動することにより、各排紙ロールRh〜Rh3を前後方向に移動させる。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写用電源回路E3および定着用電源回路E4を有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は、現像ロールGRy〜GRkに現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電ロールCRに帯電電圧を印加する。
E3:転写用電源回路
転写用電源回路E3は、転写装置T1+T2+Bの一次転写ロールT1および2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
E4:定着用電源回路
定着用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、各信号出力要素SN5a〜SN5c,SNa等の出力信号に応じて各被制御要素D0〜D2,Eの動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、外部の情報処理装置等から入力された画像情報に応じて、画像記録装置GKS、媒体搬送装置BHS等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ駆動制御手段
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C2は、現像装置Gの回転軸Gaを回転中心とする回転駆動を制御する現像装置駆動制御手段C2Aを有し、メインモータ駆動回路D1を介してメインモータM1の回転を制御して、像保持体PR、現像装置G、現像ロールGRy〜GRk、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像ロールGRy〜GRkや帯電ロールCR、一次転写ロールT1、2次転写ロールT2b、加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:排出モータ駆動制御手段
排出用駆動源駆動制御手段の一例としての排出モータ駆動制御手段C4は、排出モータ駆動回路D0を介して排出モータM0の回転を制御して、各排紙ロールRh〜Rh3の回転駆動を制御する。
C5:オフセットモータ駆動制御手段
排出部材移動体制御手段の一例としてのオフセットモータ駆動制御手段C5は、オフセットモータ駆動回路D2を介してオフセットモータ22の正逆回転を制御することにより、オフセット排出機構ZHを制御して、各排紙ロールRh〜Rh3の前後方向への移動を制御する。
C6:ずらし時期判別手段
ずらし時期判別手段C6は、各排紙ロールRh〜Rh3が記録シートSを挟持して前後方向にずれるずらし時期になったか否かを判別する。実施例1の前記ずらし時期判別手段C6は、各排出路センサSN5a〜SN5cによって記録シートSの媒体搬送方向後端が検出された場合に、前記ずらし時期になったと判別する。
C7:ずらし実行判別手段
ずらし実行判別手段C7は、外部の情報処理装置等から入力された画像情報の部数やページ数に基づいて、排出する記録シートSに対してオフセット排出を実行するか否かを判別する。
C8:ずらし方向判別手段
ずらし方向判別手段C8は、前記ずらし実行判別手段C7によってオフセット排出を実行すると判別された場合に、図5Aに示す基準位置に配置された各排紙ロールRh〜Rh3を、図5Bに示す、前方の前側ずらし位置にずらすか、図5Cに示す、後方の後側ずらし位置にずらすかを判別する。実施例1の前記ずらし方向判別手段C8は、外部の情報処理装置等から入力された画像情報の部数やページ数に基づいて、各排紙ロールRh〜Rh3を前側ずらし位置にずらすか後側ずらし位置にずらすかを判別する。
C9:オフセット排出制御手段
移動制御手段の一例としてのオフセット排出制御手段C9は、オフセット排出を実行する排紙ロールRh〜Rh3に記録シートSが搬入されてから排出されるまでのずらし可能期間において、オフセット排出機構ZHを制御して、記録シートSを排出中の排紙ロールRh〜Rh3の基準位置から各ずらし排出位置への前後方向の移動を制御することにより、オフセット排出を制御する。
実施例1の前記オフセット排出制御手段C9は、前記ずらし実行判別手段C7によってオフセット排出を実行すると判別された場合に、前記ずらし時期判別手段C6によって判別されたずらし時期に、オフセットモータ駆動制御手段C5によってオフセット排出機構ZHのオフセットモータ22の正逆回転を制御して、前記ずらし方向判別手段C8によって判別された前側ずらし位置または後側ずらし位置への排紙ロールRh〜Rh3の移動を制御することにより、オフセット排出を制御する。
C10:排出完了時期判別手段
排出完了時期判別手段C10は、予め設定された排出時間TM1を計時する排出時間計時手段の一例としてのタイマTMを有し、前記ずらし時期から排出時間が経過した排出完了時期になったか否かを判別する。
図7は縦軸に音圧[Pa]をとり、横軸に時間[sec]をとったプリンタの動作音の音圧の時間的な遷移の一例を示すグラフの説明図である。
C11:復帰時期判別手段
復帰時期判別手段C11は、現像装置駆動判別手段C11Aと、メインモータ駆動判別手段C11Bとを有し、前記排出完了時期判別手段C10によって排出完了時期になったと判別されてから排紙ロールRh〜Rh3に次の記録シートSが搬入されるまでの復帰可能期間において、排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させる復帰時期になったか否かを判別する。前記復帰時期判別手段C11は、前記復帰可能期間において、ジョブ実行中のプリンタUから発生する動作音の値の一例としてのジョブ実行時の騒音レベルL1[dB]が、図7に示す、予め設定された閾値La[dB]を超え且つ予め設定された復帰可能音域Lb[dB]内となるか否かを判別することにより、前記復帰時期になったか否かを判別する。
実施例1の前記復帰時期判別手段C11では、前記閾値La[dB]には、ステッピングモータによって構成された前記オフセットモータ22の脱調に伴って発生する脱調音の値である脱調時の騒音レベルL2[dB]に基づく値が設定されている。具体的には、オフセット排出機構ZHから発生するオフセット排出時のずらし音であって、前記脱調音を含む前記ずらし音の値の一例としてのずらし時の騒音レベルL3[dB]が設定されている。すなわち、実施例1では、La=L3,L2≦L3が成立する。ここで、「脱調」とは、過負荷や急な速度変化の際に、入力するパルス信号とステッピングモータの回転との同期が失われた状態のことをいう。実施例1では、例えば、オフセットモータ22を正逆回転させて、排紙ロールRh〜Rh3を、前側ずらし位置よりさらに前方に移動させようとしたり、後側ずらし位置よりさらに後方に移動させようとしたりした場合に、排紙ロールRh〜Rh3が移動範囲ARを超えて物理的に移動できず、オフセットモータ22への負荷が大きくなり過ぎて脱調してしまう。
なお、実施例1では、各騒音レベルL2,L3[dB]の時間的な推移が、プリンタUの製造出荷前の性能実験等によって予め測定されている。
また、実施例1の前記復帰時期判別手段C11では、前記復帰可能音域Lb[dB]には、ジョブ実行中のプリンタUの動作音にオフセット排出機構ZHのずらし音が加わったジョブ実行時の騒音レベルL4[dB]が、予め設定された前記動作音の許容値の一例としてのマシン騒音スペックLc[dB]を超えない範囲となるように設定される。すなわち、復帰可能音域Lb[dB]について、各騒音レベルL3,L4およびマシン騒音スペックLc[dB]を用いた、以下の式(1),(2)が成立する。
Lb:L3<L1<Lc …式(1)
Lb:L3<L4≦Lc …式(2)
このため、実施例1では、ジョブ実行時の各騒音レベルL1,L4[dB]の時間的な推移が、前記各騒音レベルL2,L3[dB]と同様に、前記性能実験等によって予め測定されており、前記復帰時期判別手段C11は、前記式(1),(2)が成立する時期を前記復帰時期であると判別する。具体的には、前記復帰時期判別手段C11は、ロータリ式の現像装置Gが回転軸Gaを回転中心として回転している時期を前記復帰時期であると判別する。また、前記復帰時期判別手段C11は、ジョブ開始時やジョブ中断後の再開時の場合には、前記現像装置Gが回転していなくても、少なくともメインモータM1が回転駆動して、現像装置G以外のその他の部材が回転駆動している時期であれば、前記復帰時期であると判別する。
なお、図7に示すグラフは、プリンタUの動作音の「音圧」の時間的推移を示すグラフであり、前記動作音の「騒音レベル」は、人間の聴感に合わせて予め設定されたバンドパスフィルタを通過させた実際の音圧を、基準音圧である20[μPa]で除算した値の常用対数を20倍した値となる。すなわち、騒音レベルをL0[dB]とし、バンドパスフィルタを通過させた実際の音圧をp[Pa]とし、基準音圧をp=2×10−5[Pa]とした場合に、以下の式(3)が成立する。
L0=20×log10(p/p) …式(3)
よって、実施例1の前記各騒音レベルL1〜L4[dB]については、図7に示すグラフの値、すなわち、音圧p[Pa]を前記式(3)に代入することによって演算することができる。
C11A:現像装置駆動判別手段
現像装置駆動判別手段C11Aは、現像装置駆動制御手段C2Aによってロータリ式の現像装置Gが回転軸Gaを回転中心として回転中であるか否かを判別する。
C11B:メインモータ駆動判別手段
主駆動源駆動判別手段の一例としてのメインモータ駆動判別手段C11Bは、メインモータ駆動制御手段C2によってメインモータM1が回転駆動して、現像装置G以外のその他の部材が回転駆動しているか否かを判別する。
C12:復帰制御手段
復帰制御手段C12は、基準位置検知手段C12Aを有し、前記復帰時期判別手段C11によって復帰時期になったと判別された場合に、オフセット排出機構ZHを制御して、オフセット排出を実行した排紙ロールRh〜Rh3の基準位置への復帰を制御する。実施例1の前記復帰制御手段C12は、前記オフセットモータ駆動制御手段C5によってオフセット排出機構ZHのオフセットモータ22の正逆回転を制御して、排紙ロールRh〜Rhを基準位置に復帰させる。
C12A:基準位置検知手段
基準位置検知手段C12Aは、ホームポジションセンサSNaによってオフセット連結部19の被検出部19bが検出された場合に、排紙ロールRh〜Rh3が基準位置に復帰したことを検知する。
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例1のプリンタUの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(実施例1のオフセット排出制御処理のフローチャートの説明)
図8は実施例1のオフセット排出制御処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記プリンタUの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、プリンタUの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図8に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図8のST1において、ジョブを開始したり、記録シートSの詰まりを解消する、いわゆる、ジャム処理等により中断していたジョブを再開するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、ロータリ式の現像装置Gが回転軸Gaを回転中心として回転中であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に移り、イエス(Y)の場合はST4に移る。
ST3において、メインモータM1が回転駆動して、現像装置G以外のその他の部材、例えば、像保持体PRや中間転写ベルトB等が回転駆動しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に移り、ノー(N)の場合はST2に戻る。
ST4において、オフセット排出機構ZHを制御して、オフセット排出を実行する排紙ロールRh〜Rh3の各排出ロール4,6を、ホームポジションセンサSNaの検知信号によって、図5Aに示す基準位置まで復帰させる。そして、ST5に移る。
ST5において、各排出路センサSN5a〜SN5cによって記録シートSの媒体搬送方向後端が検出されたか否かを判別することにより、オフセット排出を実行する排紙ロールRh〜Rh3が記録シートSを挟持して前後方向にずれるずらし時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、タイマTMに排出時間TM1をセットする。そして、ST7に移る。
ST7において、外部の情報処理装置等から入力された画像情報の部数やページ数に基づいて、排出する記録シートSに対してオフセット排出を実行するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に移り、ノー(N)の場合はST11に移る。
ST8において、外部の情報処理装置等から入力された画像情報の部数やページ数に基づいて、各排紙ロールRh〜Rh3を前側ずらし位置にずらすか否かを判別する。イエス(Y)の場合、すなわち、排紙ロールRh〜Rh3を図5Bに示す前側ずらし位置にずらす場合はST9に移り、ノー(N)の場合、すなわち、排紙ロールRh〜Rh3を図5Cに示す後側ずらし位置にずらす場合はST10に移る。
ST9において、オフセット排出機構ZHを制御して、オフセット排出を実行する排紙ロールRh〜Rh3の各排出ロール4,6を、基準位置から前側ずらし位置まで前方にずらす。そして、ST11に移る。
ST10において、オフセット排出機構ZHを制御して、オフセット排出を実行する排紙ロールRh〜Rh3の各排出ロール4,6を、基準位置から後側ずらし位置まで後方にずらす。そして、ST11に移る。
ST11において、タイマTMがタイムアップしたか否かを判別することにより、ずらし時期から排出時間TM1が経過した排出完了時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に移り、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、ジョブを終了する信号や、ジャム等によりジョブが中断する信号を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST13に移り、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
ST13において、ロータリ式の現像装置Gが回転軸Gaを回転中心として回転中であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に戻り、ノー(N)の場合はST13を繰り返す。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、ジョブが実行・再開されると、給紙トレイTR1に収容された記録シートSが、画像記録装置GKSや媒体搬送装置BHS等により、各搬送路SH1,SH2上を搬送されて画像が記録される。
このとき、転写領域Q4において記録シートSに画像を記録するために、ロータリ式の現像装置G、像保持体PR、中間転写ベルトB等が回転駆動したり、記録シートSを転写領域Q4まで搬送するために、メインモータM1が駆動して各搬送ロールRp,Rs,Ra,Rr等が回転駆動したりする。すなわち、ジョブが実行・再開されると、プリンタUの何らかの部材G,PR,B,Rp,Rs,Ra,Rrが回転駆動し、式(1),(2)が成立するジョブ実行時の騒音レベルL1,L4[dB]となる動作音がプリンタUから発生している。このため、復帰時期になったと判別され、図8のST4の処理が実行されて、図4に示すオフセット排出機構ZHを制御して、排紙ロールRh〜Rh3を図5Aに示す基準位置に復帰させる。
また、画像記録後の記録シートSは、定着装置Fによって加熱定着され、各搬送路SH3〜SH7上のいずれかに搬送されて、対応する排紙ロールRh〜Rh3に搬入される。
このとき、各排出路SH3,SH6,SH7に配置された各排出路センサSN5a〜SN5cのいずれかが排紙ロールRh〜Rh3に搬入された記録シートSを検出する。このため、図8のST5〜ST11の処理が実行されて、対応する排紙ロールRh〜Rh3がオフセット排出を実行するずらし時期になったと判別され、オフセット排出機構ZHを制御して、対応する排紙ロールRh〜Rh3が、基準位置から図5B、図5Cに示す各ずらし位置にずらされてオフセット排出が実行される。
また、実施例1のプリンタUでは、排出された記録シートSの次の記録シートSに画像を記録するために、ロータリ式の現像装置G、像保持体PR、中間転写ベルトB等が回転駆動している。すなわち、次の記録シートSに画像を記録するために、ロータリ式の現像装置Gが回転駆動し、式(1),(2)が成立するジョブ実行時の騒音レベルL1,L4[dB]となる動作音がプリンタUから発生している。このため、復帰時期になったと判別され、図8のST4の処理が実行されて、オフセット排出機構ZHを制御して、オフセット排出を実行した排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させる。
したがって、実施例1のプリンタUでは、ロータリ式の現像装置Gが回転駆動している場合、または、少なくとも現像装置G以外の他の部材PR,B,Rp,Rs,Ra,Rrが回転駆動している場合に、排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させている。
ここで、特許文献2等の従来の画像形成装置では、ジョブが開始・再開された直後や、オフセット排出が実行された直後に、排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させていた。このため、例えば、図7の点線に示すように、プリンタUの動作音が発生していない時期に、排紙ロールRh〜Rh3を復帰させる可能性があった。この場合、オフセット排出機構ZHのずらし音のみが発生して目立つため、ユーザにずらし音が認識される可能性がある。
特に、オフセットモータ22が脱調し、脱調音がずらし音に含まれている場合には、ずらし音が大きくなってさらに目立つため、ユーザにずらし音が認識される可能性がさらに高くなる。この場合、ユーザにずらし音が異音であると認識され、ユーザにプリンタUが故障しているのではないかとの疑念を抱かせてしまう可能性があった。
なお、ずらし音を目立たなくするためには、例えば、ホームポジションセンサSNa以外にも被検出部19bを検出するセンサを増設して、排紙ロールRh〜Rh3の位置を検出する精度を向上させて、オフセットモータ22の脱調を防止し、脱調音の発生を防止する方法等が考えられる。しかしながら、この方法では、増設したセンサの費用によって、プリンタUを作製する費用、いわゆる、コストが高くなるという問題があった。
これに対して、実施例1のプリンタUでは、プリンタUの各部材G,PR,B,Rp,Rs,Ra,Rrが回転駆動している時期に、すなわち、プリンタUの動作音が発生している時期に、排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させている。よって、実施例1のプリンタUは、図7の点線からの矢印や図7の太線で示すように、オフセット排出機構ZHのずらし音をプリンタUの動作音に紛れ込ませることが可能となっており、従来の画像形成装置に比べ、ずらし音が目立ち難くなっており、ユーザにずらし音が認識され難くなっている。また、実施例1のプリンタUは、センサを増設することなくずらし音が目立ち難くすることが可能となっており、従来の画像形成装置にセンサを増設する構成に比べ、プリンタUを低コストで作製することが可能となっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、プリンタ本体U1やオプション排出ユニットU3に配置された各排紙ロールRh〜Rh3に本発明の構成を適用したが、これに限定されず、例えば、特開2006−069748号公報等に記載の後処理装置に配置された排紙ロールに本発明の構成を適用することも可能である。
(H03)前記各実施例において、オフセット排出を実行する排紙ロールRh〜Rh3が前後方向にずれる際に、従動排出ロール6等が、駆動軸7と共に一体的に媒体幅方向に移動する構成を例示したが、特開2005−96889号公報に示すように、駆動軸7が媒体幅方向に移動せずに、駆動軸7に滑り移動可能に支持される中空の中空軸が移動し、オフセット排出を行う構成にすることが可能である。また、前記実施例における各排紙ロールRh〜Rh3において、従動軸部6aにコルゲーションロール6bが支持されていたが、特開2005−96889号公報に示すように、コルゲーションロール6bが従動軸部6aに回転自在に支持されたり、駆動軸7側に支持されたり、コルゲーションロール6b自体を省略する構成にすることも可能である。
(H04)前記各実施例において、各排紙ロールRh〜Rh3は、同様に構成されているが、これに限定されず、例えば、フェイスアップ排紙ロールRh3については変更例(H03
)で例示した構成にするなど、各排紙ロールRh〜Rh3をそれぞれ異なる構成にすることが可能である。
(H05)前記実施例において、ホームポジションセンサSNaを用いて、各排出ロールRh〜Rh3の基準位置を検知したが、これに限定されず、例えば、前記ホームポジションセンサSNaを省略し、オフセットモータ22の回転量の制御のみで各排紙ロールRh〜Rh3の媒体幅方向の移動量を制御する構成も可能である。
(H06)前記実施例のように、各排紙ロールRh〜Rh3がそれぞれ媒体幅方向に平行移動可能となるように構成することが好ましいが、これに限定されず、例えば、媒体幅方向に平行移動しない構成でも、本発明の作用効果を奏することが可能である。例えば、前記オフセット排出機構ZHが、媒体幅方向である前後方向に媒体搬送方向である左右方向の成分が加わって、右斜め前方向と、左斜め後方向とに移動可能とする構成も可能である。
(H07)前記実施例において、各排紙ロールRh〜Rh3は、オフセット排出機構ZHの制御により、基準位置・前側ずらし位置・後側ずらし位置の3つの位置に移動可能に構成されていたが、これに限定されず、2つの位置や4以上の位置に移動する構成とすることも可能である。例えば、前側ずらし位置または後側ずらし位置のいずれか一方を省略して、基準位置・前側ずらし位置、または、基準位置・後側ずらし位置の2つの位置に移動する構成とすることも可能である。
(H08)前記実施例において、オフセット排出機構ZHは、ステッピングモータによって構成されたオフセットモータ22の回転駆動を制御することにより、各排紙ロールRh〜Rh3を前後方向にずらしていたが、これに限定されず、例えば、通常のモータの回転駆動を制御したり、電磁ソレノイドのオン・オフを制御したりして、各排紙ロールRh〜Rh3を前後方向にずらす構成も可能である。なお、この場合にも、オフセット排出機構ZHのずらし音を目立たなくする本発明の作用効果を奏することが可能である。
(H09)前記実施例において、オフセット排出を実行した排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させる復帰時期を、ロータリ式の現像装置Gの回転中や、他の部材PR,B,Rp,Rs,Ra,Rrが回転駆動中としたが、これに限定されず、例えば、ジョブ開始時の給紙トレイTR1のリフトアップ時や、ジャムクリア後のベルトクリーニング処理中や、シートSの反転搬送中を復帰時期とすることも可能である。また、変更例(H02)で例示した後処理装置の排紙ロールについては、後処理装置の各部材が駆動して動作音が発生している時期を復帰時期とすることも可能である。
(H010)前記実施例において、前記式(1),(2)が成立することが性能実験等によって予め測定されているロータリ式の現像装置Gの回転中等を復帰時期と判別し、オフセット排出を実行した排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させているが、これに限定されず、例えば、プリンタU内に騒音レベルを測定する騒音測定部材を配置して、実際に測定されたジョブ実行時の騒音レベルL1,L4[dB]が前記式(1),(2)の復帰可能音域Lb[dB]内である場合に、復帰時期と判別し、排紙ロールRh〜Rh3を基準位置に復帰させることも可能である。
(H011)前記実施例において、プリンタUの動作音の値、オフセットモータ22の脱調音の値、オフセット排出機構ZHのずらし音の値、動作音の値、閾値・復帰可能音域、動作音の許容値の一例として、騒音レベルL1〜L4,La〜Lc[dB]を適用したが、これに限定されず、例えば、図7に示す音圧p[Pa]を適用することも可能である。
22…駆動源、C9…移動制御手段、C11…復帰時期判別手段、C12…復帰制御手段、L1,L4…動作音の値、L2…脱調音の値、La,L3…閾値、Lb…復帰可能音域、Lc…動作音の許容値、BHS…媒体搬送装置、F…定着装置、GKS…画像記録装置、Rh〜Rh3…排出部材、S…媒体、TRh〜TRh3…積載部、U…画像形成装置、(U3+Rh+TRh)…媒体排出装置、ZH…排出部材移動体。

Claims (8)

  1. 画像が形成された媒体が積載される積載部と、
    前記積載部に前記媒体を排出する排出部材と、
    前記排出部材を媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動させる排出部材移動体と、
    前記積載部に積載される前記媒体の積載位置をずらす場合、前記排出部材に前記媒体が搬入されてから前記排出部材が前記媒体を排出するまでのずらし可能期間に、前記排出部材移動体を制御して、前記媒体を排出中の前記排出部材を予め設定された基準位置から前記媒体幅方向にずれたずらし排出位置に移動させる移動制御手段と、
    前記ずらし排出位置にずれた前記排出部材から前記媒体が排出されてから前記排出部材に次の媒体が搬入されるまでの復帰可能期間において、前記排出部材に向けて媒体を搬送する搬送部材が動作中に発生する動作音の値が予め設定された閾値を超える復帰時期になったか否かを判別する復帰時期判別手段と、
    前記復帰時期になったと判別された場合に、前記排出部材移動体を制御して、前記排出部材を前記基準位置に復帰させる復帰制御手段と、
    を備えたことを特徴とする媒体排出装置。
  2. 前記復帰可能期間において、発生する動作音の値が前記閾値を超え且つ予め設定された復帰可能音域内となる前記復帰時期になったか否かを判別する前記復帰時期判別手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体排出装置。
  3. 矩形状の信号である矩形信号の入力に応じて回転駆動する駆動源を有し、前記駆動源の駆動力に基づいて、前記排出部材を前記媒体幅方向に移動させる前記排出部材移動体、
    を備え、
    前記駆動源の脱調によって発生する脱調音の値に基づいて、前記閾値が設定された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体排出装置。
  4. 前記脱調音が加わっても、予め設定された前記動作音の許容値を超えない範囲に、前記復帰可能音域が設定された
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体排出装置。
  5. 画像が形成された媒体が積載される積載部と、
    前記積載部に前記媒体を排出する排出部材と、
    前記排出部材を媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動させる排出部材移動体と、
    前記積載部に積載される前記媒体の積載位置をずらす場合、前記排出部材に前記媒体が搬入されてから前記排出部材が前記媒体を排出するまでのずらし可能期間に、前記排出部材移動体を制御して、前記媒体を排出中の前記排出部材を予め設定された基準位置から前記媒体幅方向にずれたずらし排出位置に移動させる移動制御手段と、
    前記ずらし排出位置にずれた前記排出部材から前記媒体が排出されてから前記排出部材に次の媒体が搬入されるまでの復帰可能期間において、前記排出部材に向けて媒体を搬送する搬送部材の動作中に、前記排出部材移動体を制御して、前記排出部材を前記基準位置に復帰させる復帰制御手段と、
    を備えたことを特徴とする媒体排出装置。
  6. 媒体に画像を記録する画像記録装置と、
    媒体上の画像を定着させる定着装置と、
    前記媒体を搬送する媒体搬送装置と、
    前記画像記録装置により画像が記録され、前記定着装置によって画像が定着されて、前記媒体搬送装置により搬送された前記媒体を排出する請求項1ないしのいずれかに記載の媒体排出装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 媒体に画像を記録する画像記録装置と、
    媒体上の画像を定着させる定着装置と、
    前記媒体を搬送する媒体搬送装置と、
    画像が形成された媒体が積載される積載部と、
    前記積載部に前記媒体搬送装置により搬送された前記媒体を排出する排出部材と、
    前記排出部材を媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に移動させる排出部材移動体と、
    前記積載部に積載される前記媒体の積載位置をずらす場合、前記排出部材に前記媒体が搬入されてから前記排出部材が前記媒体を排出するまでのずらし可能期間に、前記排出部材移動体を制御して、前記媒体を排出中の前記排出部材を予め設定された基準位置から前記媒体幅方向にずれたずらし排出位置に移動させる移動制御手段と、
    前記ずらし排出位置にずれた前記排出部材から前記媒体が排出されてから前記排出部材に次の媒体が搬入されるまでの復帰可能期間において、画像形成動作に伴って回転駆動される回転部材の駆動中に、前記排出部材移動体を制御して、前記排出部材を前記基準位置に復帰させる復帰制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 表面に静電潜像が形成されて回転する像保持体と、表面に現像剤を保持して回転する現像剤保持体を有し前記像保持体の表面に形成された前記静電潜像を可視像に現像する現像装置とを有する前記画像記録装置と、
    媒体に接触して回転して画像を加熱する加熱部材と、媒体に接触して回転して画像を加圧する加圧部材とを有する前記定着装置と、
    を備え、
    前記回転部材は、前記像保持体、前記現像剤保持体、前記加熱部材および前記媒体搬送装置のいずれかにより構成されたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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