JP2000247519A - 排紙装置 - Google Patents

排紙装置

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JP2000247519A
JP2000247519A JP11050787A JP5078799A JP2000247519A JP 2000247519 A JP2000247519 A JP 2000247519A JP 11050787 A JP11050787 A JP 11050787A JP 5078799 A JP5078799 A JP 5078799A JP 2000247519 A JP2000247519 A JP 2000247519A
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JP
Japan
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paper
roller mechanism
discharge roller
sheet
offset
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JP11050787A
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English (en)
Inventor
Eiji Aoki
英司 青木
Takeshi Ichikawa
毅 市川
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙をオフセット位置に正確に排出し、用紙を
揃え直す余分な作業を排除して作業能率の向上を図ると
ともに、大型化を伴うことなく低コストの実施を可能に
する。 【解決手段】排出ローラ機構3を左右方向Hへ移動させ
る左右駆動機構4と、左右方向Hに移動する排出ローラ
機構3により排出される用紙P…の異なるオフセット位
置Xa…におけるエッジ部Pp…を検出する複数の用紙
位置センサ5a…と、用紙P…が搬送位置Xsに達した
ことを検出する搬送位置センサ6と、搬送位置センサ6
の検出により左右駆動機構4を制御し、排出ローラ機構
3をホームポジションXhからオフセット方向へ移動さ
せるとともに、用紙位置センサ5a…の検出により排出
ローラ機構3の移動を停止させる制御部7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を左右方向へ
オフセットさせて排出を行うオフセット排出機構を備え
る複写機等に内蔵する排紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル式複写機では、原稿
をイメージスキャナで読取り、読取った画像信号を画像
データ(ディジタル信号)に変換するとともに、一旦画
像メモリに書込んだ後に複写処理を行うため、複数ペー
ジの原稿であっても1セット毎に連続して複写すること
ができる。したがって、このようなディジタル式複写機
には、図6に示すように、用紙(複写用紙)P…を1セ
ットSp…毎に左右方向にオフセットさせて排出するオ
フセット排出機構を有する排紙装置が付設されている。
【0003】従来、この種の排紙装置としては、排出方
向の異なる二組のローラ機構を設け、これらのローラ機
構を選択的に切換えることにより用紙をオフセットする
特開昭63−27253号公報で開示されるシート分配
装置、或いはローラ機構を支持するシャフトの一端側を
前後に変位させる機構を設け、このローラ機構の搬送方
向の角度を変更することにより用紙をオフセットする特
開昭63−54624号公報で開示される自動仕分け装
置等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した排紙
装置をはじめ、オフセット排出機構を備える従来の排紙
装置は、いずれも次のような問題点があった。
【0005】第一に、用紙は機械的に構成されるオフセ
ット排出機構を通過するため、排出される用紙の左右方
向における位置的なバラつきが大きくなる。したがっ
て、排出された後に用紙を揃え直す余分な作業が必要に
なるなど、無用な時間的損失を生ずる。
【0006】第二に、左右方向のオフセット位置に用紙
を正確に排出することは、技術的に可能であるが、この
場合、ローラ機構の角度を高精度に可変制御する別途の
駆動制御機構が必要になるなど、追加機構に伴う大幅な
コストアップと大型化を招いてしまう。
【0007】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、用紙をオフセット位置に
正確に排出することにより、用紙を揃え直す余分な作業
とこれに伴う無用な時間的損失を排除して作業能率の向
上を図るとともに、大型化を伴うことなく低コストに実
施できるようにした排紙装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、用紙P…を左右方向Hへオフセットさせて排出を行
うオフセット排出機構2を備える排紙装置1を構成する
に際して、用紙P…を排出する排出ローラ機構3と、こ
の排出ローラ機構3を左右方向Hへ移動させる左右駆動
機構4と、左右方向Hに移動する排出ローラ機構3によ
り排出される用紙P…の異なるオフセット位置Xa,X
b,Xc,Xd,Xeにおける左又は右のエッジ部Pp
…を検出する複数の用紙位置センサ5a,5b,5c,
5d,5eと、用紙P…が所定の搬送位置Xsに達した
ことを検出する搬送位置センサ6と、搬送位置センサ6
の検出により左右駆動機構4を制御し、排出ローラ機構
3をホームポジションXhからオフセット方向へ移動さ
せるとともに、用紙位置センサ5a…の検出により排出
ローラ機構3の移動を停止させる制御部7とを備えるこ
とを特徴とする。この場合、好適な実施の形態により、
用紙位置センサ5a,5bは、排出ローラ機構3をホー
ムポジションXhから左右両方向へそれぞれ所定距離L
a,Lb移動させた際におけるエッジ部Pp…を検出す
る位置に一対配設できる。
【0009】これにより、搬送位置センサ6によって用
紙Pが所定の搬送位置Xsに達したことが検出されれ
ば、制御部7は、左右駆動機構4を制御し、排出ローラ
機構3をホームポジションXhからオフセット方向へ移
動させるとともに、用紙位置センサ5a…により用紙P
のオフセット位置Xa…におけるエッジ部Ppが検出さ
れれば、排出ローラ機構3の移動を停止させるため、用
紙P…はオフセット位置Xa…に正確に位置決めされた
状態で排出される。
【0010】一方、本発明の他の形態に係る排紙装置1
は、用紙P…を排出する排出ローラ機構3と、この排出
ローラ機構3を左右方向Hへ移動させる左右駆動機構4
と、左右方向Hに移動する排出ローラ機構3により排出
される用紙P…のオフセット位置Xfにおける左又は右
のエッジ部Pp…を検出する単一の用紙位置センサ5f
と、用紙P…が所定の搬送位置Xsに達したことを検出
する搬送位置センサ6と、搬送位置センサ6の検出によ
り左右駆動機構4を制御し、排出ローラ機構3をホーム
ポジションXhから用紙位置センサ5f側へ移動させる
とともに、用紙位置センサ5fの検出により排出ローラ
機構3の移動を停止させ又は用紙位置センサ5fの検出
から一定距離Lf+Lg移動させた他のオフセット位置
Xgで排出ローラ機構3の移動を停止させる制御部7と
を備えることを特徴とする。
【0011】これにより、搬送位置センサ6によって用
紙Pが所定の搬送位置Xsに達したことが検出されれ
ば、制御部7は、左右駆動機構4を制御し、排出ローラ
機構3をホームポジションXhから用紙位置センサ5f
側へ移動させるとともに、用紙位置センサ5fにより用
紙Pのオフセット位置Xfにおけるエッジ部Ppが検出
されれば、排出ローラ機構3の移動を停止させるため、
用紙Pはオフセット位置Xfに正確に位置決めされた状
態で排出される。さらに、排出ローラ機構3を用紙位置
センサ5fの検出から一定距離Lf+Lgだけ移動させ
た他のオフセット位置Xgに停止させれば、用紙Pは、
オフセット位置Xfを起点とした他のオフセット位置X
gに正確に位置決めされた状態で排出される。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係る排紙装置1の構成に
ついて、図1〜図3を参照して説明する。
【0014】図中、1は用紙P…を左右方向Hへオフセ
ットさせて排出を行うオフセット排出機構2を備える排
紙装置であり、用紙P…を搬送する搬送ローラ機構10
と用紙P…を排出する排出ローラ機構3を備える。オフ
セット排出機構2を構成する排出ローラ機構3は、搬送
ローラ機構10の下流側に配し、排出ローラ機構3と搬
送ローラ機構10は一定の間隔を確保する。搬送ローラ
機構10は図2に示すように、上下一方に配した駆動ロ
ーラ機構部11と他方に配した空転ローラ機構部12か
らなり、上流側から搬送された用紙Pは、駆動ローラ機
構部11と空転ローラ機構部12間に挟まれて搬送され
る。また、駆動ローラ機構部11は、軸方向に所定間隔
おきに取付けた複数の搬送ローラ14…を有するシャフ
ト13を備え、このシャフト13は回動自在に支持され
るとともに、回転駆動部15により回転駆動せしめられ
る。他方、空転ローラ機構部12は、軸方向に所定間隔
おきに取付けた複数の搬送ローラ17…を有するシャフ
ト16を備え、このシャフト16は回動自在に支持され
る。
【0015】一方、排出ローラ機構3は図2に示すよう
に、上下一方に配した駆動ローラ機構部21と他方に配
した空転ローラ機構部22からなり、搬送ローラ機構1
0から搬送された用紙Pは、駆動ローラ機構部21と空
転ローラ機構部22間に挟まれて搬送(排出)される。
また、駆動ローラ機構部21は、軸方向に所定間隔おき
に取付けた複数の搬送ローラ24…を有するシャフト2
3を備え、このシャフト23は回動自在に支持されると
同時に軸方向へ変位自在に支持される。そして、シャフ
ト23の一端には被係合円盤25と被回転伝達部26を
一体に設け、この被回転伝達部26に回転駆動部27の
回転シャフト28をスプライン係合させる。さらに、被
係合円盤25の近傍には左右駆動機構4を配設する。左
右駆動機構4は被係合円盤25に係合するコの字形の係
合部29と、この係合部29を左右方向Hへ移動させる
直進駆動部30を備える。他方、空転ローラ機構部22
は、軸方向に所定間隔おきに取付けた複数の搬送ローラ
32…を有するシャフト31を備え、このシャフト31
は回動自在に支持されるとともに、シャフト31の一端
には、係合部29に係合する被係合円盤25と同様の被
係合円盤を一体に設ける。よって、直進駆動部30によ
り係合部29を左右方向Hへ移動させれば、排出ローラ
機構3(駆動ローラ機構部21及び空転ローラ機構部2
2)も左右方向Hへ移動せしめられる。
【0016】また、搬送ローラ機構10と排出ローラ機
構3間であって、排出ローラ機構3寄りの所定位置に
は、左右方向Hに移動する用紙P…の異なるオフセット
位置Xa,Xbにおける右エッジ部Pp…を検出する一
対の用紙位置センサ5a,5bを配設する。即ち、各用
紙位置センサ5a,5bは、図3に示すように、排出ロ
ーラ機構3をホームポジションXhから左右両方向へそ
れぞれ所定距離La,Lb(実施例は、La=Lb)移
動させた際における右エッジ部Pp…を検出する位置に
配設する。この場合、用紙位置センサ5a,5bとして
は、反射型又は透過型の光学センサを利用できる。ま
た、一方の用紙位置センサ(右用紙位置センサ)5a
は、右エッジ部Ppの進入(存在)を検出し、他方の用
紙位置センサ(左用紙位置センサ)5bは、右エッジ部
Ppの退出(不存在)を検出する。なお、図2中、40
と41は搬送ローラ機構10と排出ローラ機構3間に配
設した上ガイド部と下ガイド部であり、この上ガイド部
40と下ガイド部41により用紙P…がガイドされる。
【0017】さらに、搬送ローラ機構10と排出ローラ
機構3間であって、搬送ローラ機構10寄りの所定位置
には、用紙P…が所定の搬送位置Xsに達したことを検
出する搬送位置センサ6を配設する。この搬送位置セン
サ6は、自然状態で上ガイド部40と下ガイド部41間
に侵入する検出レバー33を有するため、この検出レバ
ー33は用紙Pの通過により上方へ変位する。したがっ
て、搬送位置センサ6は用紙Pの後エッジ部Prが検出
レバー33から離れ、当該検出レバー33が下方に変位
したことにより、所定の搬送位置Xsに達したことを検
出する。
【0018】一方、7は制御部であり、各種制御及び処
理を実行するCPU34,画像データを書き込むRAM
(画像メモリ)35,制御プログラムをはじめ各種プロ
グラムを格納したROM36,さらには、入力インタフ
ェース37及び出力インタフェース38等によりコンピ
ュータ機能部を構成する。そして、右用紙位置センサ5
a,左用紙位置センサ5b及び搬送位置センサ6は、入
力インタフェース37の入力ポートに接続するととも
に、回転駆動部15,回転駆動部27及び直進駆動部3
0は、出力インタフェース38の出力ポートに接続す
る。制御部7は、本発明に従って、搬送位置センサ6の
検出により左右駆動機構4を制御し、排出ローラ機構3
をホームポジションXhからオフセット方向へ移動させ
るとともに、用紙位置センサ5a…の検出により排出ロ
ーラ機構3の移動を停止させる機能を備える。
【0019】他方、50は排紙装置1に付設した排紙処
理装置であり、排出ローラ機構3の下方に配設する。こ
の排紙処理装置50は、排出ローラ機構3から排出され
た用紙P…を用紙トレイ42(図10)に確実に収容
し、かつ収容した用紙P…が位置ズレしないように押さ
える機能を有する。排紙処理装置50は、固定した支持
シャフト51を備え、この支持シャフト51の左右対称
位置に二組のパドル機構52…を支持する。図4は右側
のパドル機構52のみを示すが、図に現れない左側にも
同一のパドル機構52が支持される。なお、このような
パドル機構52は、支持シャフト51の中央一個所に配
してもよいし、左右及び中央の三個所に配してもよいな
ど、その数量は問わない。
【0020】パドル機構52は、支持シャフト51上に
並んで支持される一対のパドル部53i,53jを有
し、各パドル部53iと53jは、支持シャフト51に
より回動自在に支持される筒形の回動コア部54i,5
4jと、この回動コア部54i,54jの外周面に突出
したブラケット部55i,55jと、このブラケット部
55i,55jにより一端が回動自在に支持されたパド
ルプレート部56i,56jと、回動コア部54i,5
4jにおける非対面側の端部に対称的に設けた被伝達ギ
ア57i,57jを備える。この場合、パドルプレート
部56i,56jはL形に形成し、先端に広幅のパドル
面部56if,56jfを有するとともに、各パドル面
部56if,56jfの一面には、それぞれラバーパッ
ド58i,58jを貼着する。また、各パドル面部56
ifと56jfの中心位置が支持シャフト51の軸方向
において一致するように、各パドルプレート部56iと
56jの全体形状を考慮する。さらに、図2に示すよう
に、回動コア部54i,54jとパドルプレート部56
i,56j間には、スプリング59i,59jをそれぞ
れ架設し、パドルプレート部56i,56jが自然状態
で回動コア部54i,54jの接線方向へ突出するよう
に考慮する(図2参照)。
【0021】また、60は各パドル部53i,53jを
駆動するパドル駆動機構であり、回動自在に支持された
一対の駆動シャフト61i,61jと、各駆動シャフト
61i,61jに取付け、かつ被伝達ギア57i,57
jにそれぞれ噛合する伝達ギア62i,62jと、出力
側に駆動シャフト61i,61jの一端部を接続するク
ラッチ部63i,63jと、このクラッチ部63i,6
3jの入力側に接続した軸部に取付けた被動ギア64
i,64jと、回転駆動部65と、この回転駆動部65
の回転出力軸66に取付け、かつ被動ギア64i,64
jにそれぞれ噛合する駆動ギア67を備える。なお、図
4に示す被動ギア64iと64jは、180゜対称位置
となっているが、実際には図2に仮想線で示すように、
空スペースを利用して接近させることができる。
【0022】次に、本実施例に係る排紙装置1の動作に
ついて、図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0023】まず、用紙Pの排出時には、制御部7から
回転駆動部15及び27に作動制御信号が付与され、シ
ャフト13及び23が回転駆動せしめられる。一方、用
紙Pは上流側から搬送ローラ機構10に搬送され、搬送
ローラ機構10の駆動ローラ機構部11と空転ローラ機
構部12間に挟まれて前方(下流側)に搬送される。こ
の際、用紙Pは上ガイド部40と下ガイド部41により
ガイドされるとともに、搬送位置センサ6の検出レバー
33は用紙Pにより上方へ変位する。そして、用紙Pの
先端が排出ローラ機構3に達すれば、用紙Pは駆動ロー
ラ機構部21と空転ローラ機構部22間に挟まれて前方
に搬送(排出)される。一方、用紙Pの後エッジ部Pr
が検出レバー33から離れれば、検出レバー33が自重
で下方に変位するため、搬送位置センサ6によって用紙
Pが所定の搬送位置Xsに達したこと、即ち、用紙Pが
搬送ローラ機構10から離れたことが検出される(ステ
ップS1)。
【0024】また、搬送位置センサ6の検出結果は制御
部7に付与されるため、制御部7は直進駆動部30に作
動制御信号を付与する。この際、用紙Pを右側にオフセ
ットするモードであれば、直進駆動部30により係合部
29が右方向に移動するとともに、係合する排出ローラ
機構3も右方向に移動する(ステップS2,S3)。こ
の結果、排出ローラ機構3による排出中の用紙Pが、図
3中、Ha方向に移動し、用紙Pの右エッジ部Ppが右
用紙位置センサ5aに進入すれば、右用紙位置センサ5
aにより、用紙Pが右側のオフセット位置Xaに達した
ことが検出され、この検出結果は制御部7に付与され
る。これにより、制御部7は直進駆動部30に停止制御
信号を付与し、排出ローラ機構3の移動を停止させる
(ステップS4,S5)。
【0025】よって、用紙Pは右側のオフセット位置X
aに正確に位置決めされ、この状態で前方に搬送される
とともに、この排出ローラ機構3の前方に設けた排出口
43(図10)から排出される。なお、このような一連
のオフセット処理を実行できるように、搬送ローラ機構
10と排出ローラ機構3の間隔、用紙Pの搬送速度、搬
送位置センサ6の配設位置、直進駆動部30による排出
ローラ機構3の移動速度等が設定されている。また、用
紙Pが排出ローラ機構3から完全に排出されれば、制御
部7は直進駆動部30に作動制御信号を付与し、排出ロ
ーラ機構3をホームポジションXhに戻す処理を行う
(ステップS6,S7)。なお、用紙Pが完全に排出さ
れたことは、例えば、搬送位置センサ6による検出後、
一定時間経過したことにより判断できる。
【0026】一方、搬送位置センサ6の検出結果が制御
部7に付与された際に、用紙Pを左側にオフセットする
モードであれば、係合部29は左方向に移動するととも
に、係合する排出ローラ機構3も左方向に移動する(ス
テップS8,S9)。この結果、排出ローラ機構3によ
る排出中の用紙Pが、図3中、Hb方向に移動し、用紙
Pの右エッジ部Ppが左用紙位置センサ5bから離れれ
ば、左用紙位置センサ5bにより、用紙Pが左側のオフ
セット位置Xbに達したことが検出され、この検出結果
は制御部7に付与される。これにより、制御部7は直進
駆動部30に停止制御信号を付与し、排出ローラ機構3
の移動を停止させる(ステップS10,S11)。よっ
て、用紙Pは左側のオフセット位置Xbに正確に位置決
めされ、この状態で前方に搬送されるとともに、排出口
43から排出される。また、用紙Pが排出ローラ機構3
から完全に排出されれば、制御部7は直進駆動部30に
作動制御信号を付与し、排出ローラ機構3をホームポジ
ションXhに戻す処理を行う(ステップS12,S1
3)。そして、このように排出された用紙P…は、図6
に示すように、用紙トレイ42(図10)上に順次積み
重ねられるとともに、1セットSp…毎に左右方向にオ
フセットされる。
【0027】ところで、排出口43から排出される用紙
P…は、排紙処理装置50によって排出処理される。最
初に、排紙処理装置50の基本動作について説明する。
まず、回転駆動部65が作動すれば、駆動ギア67が回
転し、この駆動ギア67により被動ギア64i,64j
が回転する。そして、制御部7によりクラッチ部63
i,63jを制御すれば、各被動ギア64i,64jの
回転は駆動シャフト61i,61jに対して選択的に伝
達される。また、各駆動シャフト61i,61jの回転
は、伝達ギア62i,62j、被伝達ギア57i,57
jを介してパドル部53i,53jにそれぞれ伝達さ
れ、各パドル部53i,53jは、図2中、時計方向に
回転変位する。
【0028】次に、排紙処理装置50による排出処理方
法について、図10〜図13を参照して説明する。
【0029】まず、図10は、排出ローラ機構3から用
紙Pが排出されている状態を示す。この場合、一方のパ
ドルプレート部56iは用紙トレイ42に積層された用
紙P…の最上面を押さえる押当位置Xpで停止し、ま
た、他方のパドルプレート部56jはパドルプレート部
56iに対して180゜反対となる待機位置Xqに停止
している。したがって、この状態では排出口43から排
出される用紙Pの先端が用紙トレイ42に積層された用
紙P…の最上面に載り、この状態で移動しても用紙トレ
イ42に積層された用紙P…に位置ズレを生ずることは
ない。
【0030】一方、排出ローラ機構3から用紙Pが完全
に排出されれば、他方のパドル部53jは図11に示す
ように、略90゜回転し、他方のパドルプレート部56
jは上方を向き、排出ローラ機構3(排出口43)より
も若干前方に押し出された押出位置Xrで停止する。よ
って、例えば、排出された用紙Pが途中で引掛かり、積
層された用紙P…の最上面に完全に載らない状態になっ
ていても、用紙Pをパドルプレート部56jにより強制
的に押し出し、積層された用紙P…の最上面に確実に載
せることができる。
【0031】押出位置Xrにおけるパドルプレート部5
6jの停止時間は僅かであり、この停止時間経過後、パ
ドル部53jはさらに回転する。この場合、一方のパド
ルプレート部56iは押当位置Xpに停止した状態を維
持し、図12に示すように、他方のパドルプレート部5
6jが排出された用紙Pの上面に近付いたなら、一方の
パドル部53iを回転させる。これにより、パドルプレ
ート部56iは、スプリング59iの弾性に抗して変位
し、図13に示すように、積層された用紙P…の最上面
から離れるため、パドルプレート部56iが図10に示
す待機位置Xqに達したなら停止させる。また、他方の
パドルプレート部56jは、図10に示す押当位置Xp
に達したなら停止させる。なお、押当位置Xpにおける
パドルプレート部56i及び56jは、いずれもラバー
パッド58i,58jが積層された用紙P…の最上面に
当接するとともに、離れるときには最上部の用紙Pに接
触した状態で移動するため、当該用紙Pは用紙トレイ4
2の壁面に当たって位置決めされる。
【0032】以上が一枚の用紙Pが排出される際におけ
る排紙処理装置50の一サイクル処理となり、このサイ
クル処理が用紙Pの排出毎に繰り返される。このような
排紙処理装置50を設ければ、排出口43から排出され
る用紙P…が途中で引掛かることなく用紙トレイ42内
に確実に収容されるとともに、用紙トレイ42に収容さ
れた用紙P…の位置ズレが確実に防止され、もって、用
紙P…の正確なオフセット位置が最終段階まで担保され
る。
【0033】よって、本実施例に係る排紙装置1によれ
ば、用紙P…はオフセット位置Xa又はXbに正確に位
置決めされた状態で排出されるため、用紙P…の左右方
向Hにおける位置的なバラつきがほとんど無くなる。し
たがって、排出された用紙P…をセットSp…毎に揃え
直す余分な作業とこれに伴う無用な時間的損失が排除さ
れ、作業能率の向上が図られる。しかも、ローラ機構の
角度を高精度に可変制御する別途の駆動制御機構等は不
要なため、大型化を伴うことなく低コストに実施可能と
なる。特に、上記実施例では、排出ローラ機構3をホー
ムポジションXhから左右両方向へそれぞれ所定距離L
a,Lb(La=Lb)移動させた際におけるエッジ部
Pp…を検出する位置に一対の用紙位置センサ5a,5
bを配設したため、必要なオフセット間隔La+Lbを
得ることを前提とした場合、排出ローラ機構3をホーム
ポジションXhからオフセット位置Xa又はXbへ移動
させる時間が最も短くなり、結果的に、搬送ローラ機構
10と排出ローラ機構3間の距離を短くしたり、用紙P
…の搬送速度を速くすることができるなど、小型化と高
速化に貢献できる。
【0034】他方、図7及び図8には、図1〜図3に示
した実施例に対する変更実施例を示す。この変更実施例
は、排出ローラ機構3をホームポジションXhから右方
向へ異なる距離Lc,Lc+Ld,Lc+Ld+Le移
動させた際における用紙P…の右エッジ部Ppを検出す
る位置に三つの用紙位置センサ5c,5d,5eを配設
したものである。これにより、排出ローラ機構3による
排出中の用紙Pが、図6中、Hc(Hd,He)方向に
移動し、用紙Pの右エッジ部Ppが用紙位置センサ5c
(5d,5e)に進入すれば、用紙位置センサ5c(5
d,5e)により用紙Pがオフセット位置Xc(Xd,
Xe)に達したことが検出される。以後、上記実施例と
同様に、用紙Pはオフセット位置Xc(Xd,Xe)に
正確に位置決めされた状態で前方に送られる。この変更
実施例では、図8に示すように、オフセット数が増える
が、本発明では基本的に用紙P…の位置的なバラつきが
ほとんど無くなるため、各距離Lc,Ld,Leを短く
でき、結果的に、オフセット数を増やすことができる利
点がある。
【0035】次に、本実施例の他の形態に係る排紙装置
1について、図9を参照して説明する。
【0036】図9に示す排紙装置1は、左右方向Hの一
方に移動した排出ローラ機構3により排出される用紙P
のオフセット位置Xfにおける右エッジ部Ppを検出す
る単一の用紙位置センサ5fと、前述した搬送位置セン
サ6の検出により左右駆動機構4を制御し、排出ローラ
機構3をホームポジションXhから用紙位置センサ5f
側へ移動させるとともに、用紙位置センサ5fの検出に
より排出ローラ機構3の移動を停止させ又は用紙位置セ
ンサ5fの検出から一定距離Lf+Lg移動させた他の
オフセット位置Xgで排出ローラ機構3の移動を停止さ
せる制御部7を設けたものである。なお、これらの構成
以外の構成については、図1及び図2に示した構成と基
本的に同じである。
【0037】これにより、排出ローラ機構3による排出
中の用紙Pが、図9中、Hf方向に移動し、用紙Pの右
エッジ部Ppが用紙位置センサ5fに進入すれば、用紙
位置センサ5fにより用紙Pがオフセット位置Xfに達
したことが検出され、以後、前記実施例と同様に、用紙
Pはオフセット位置Xfに正確に位置決めされた状態で
前方に送られる。さらに、排出ローラ機構3を用紙位置
センサ5fの検出から一定距離Lf+Lgだけ反対方向
に移動させた他のオフセット位置Xgに停止させれば、
用紙Pはオフセット位置Xfを起点とした他のオフセッ
ト位置Xgに正確に位置決めされた状態で前方に送られ
る。このときの用紙Pの移動方向をHgで示す。なお、
図1〜図3或いは図7及び図8に示した実施例(変更実
施例)では、左右駆動機構4による位置制御及び速度制
御はさほど重要な要素とはならないが、図9に示す形態
の実施例では、左右駆動機構4にステッピングモータを
用いるなど、オフセット位置Xfから他のオフセット位
置Xgに移動する際のストローク量を正確に確保する必
要がある。この形態に係る排紙装置1は、用紙位置セン
サ5fが一個で済むため、部品点数の削減とコストダウ
ンを図れる利点がある。
【0038】以上、各実施例について詳細に説明した
が、本発明はこのような実施例に限定されるものではな
く、細部の構成,形状、数量,部品等において本発明の
要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除するこ
とができる。例えば、排紙装置1は複写機をはじめ排紙
機能が付属する各種機器に適用できる。また、搬送位置
センサ6はメカニカルセンサを例示したが光学センサ等
の他のセンサを用いてもよい。さらに、用紙Pの右エッ
ジ部Ppを検出する場合を示したが、勿論、左エッジ部
を検出してもよい。
【0039】
【発明の効果】このように、本発明に係る排紙装置は、
用紙を排出する排出ローラ機構と、この排出ローラ機構
を左右方向へ移動させる左右駆動機構と、左右方向に移
動する排出ローラ機構により排出される用紙の異なるオ
フセット位置における左又は右のエッジ部を検出する複
数の用紙位置センサと、用紙が所定の搬送位置に達した
ことを検出する搬送位置センサと、搬送位置センサの検
出により左右駆動機構を制御し、排出ローラ機構をホー
ムポジションからオフセット方向へ移動させるととも
に、用紙位置センサの検出により排出ローラ機構の移動
を停止させる制御部とを備えるため、次のような顕著な
効果を奏する。
【0040】 用紙はオフセット位置に正確に位置決
めされた状態で排出されるため、用紙の左右方向におけ
る位置的なバラつきがほとんど無くなる。したがって、
排出された用紙をセット毎に揃え直す余分な作業とこれ
に伴う無用な時間的損失を排除し、作業能率を向上させ
ることができる。
【0041】 用紙を正確に位置決めする別途の駆動
制御機構等は不要であるため、大型化を伴うことなく低
コストに実施できる。
【0042】 好適な実施の形態により、排出ローラ
機構をホームポジションから左右両方向へそれぞれ所定
距離移動させた際におけるエッジ部を検出する位置に一
対の用紙位置センサを配設すれば、必要なオフセット間
隔を得ることを前提とした場合、排出ローラ機構をホー
ムポジションからオフセット位置へ移動させる時間が最
も短くなり、小型化と高速化に貢献できる。
【0043】 本発明の他の形態により、左右方向の
一方に移動した排出ローラ機構により排出される用紙の
オフセット位置におけるエッジ部を検出する単一の用紙
位置センサと、搬送位置センサの検出により左右駆動機
構を制御し、排出ローラ機構をホームポジションから用
紙位置センサ側へ移動させるとともに、用紙位置センサ
の検出により排出ローラ機構の移動を停止させ又はオフ
セット位置から一定距離移動させた他のオフセット位置
で排出ローラ機構の移動を停止させる制御部を設けれ
ば、必要な用紙位置センサは一個で済むため、部品点数
の削減とコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る排紙装置の平面構
成図、
【図2】同排紙装置の側面一部断面構成図、
【図3】同排紙装置の原理説明図、
【図4】同排紙装置に付設する排紙処理装置の一部を示
す底面構成図、
【図5】同排紙装置の動作を説明するためのフローチャ
ート、
【図6】同排紙装置から排出された用紙の積層された状
態の一部を示す斜視図、
【図7】本発明の変更実施例に係る排紙装置の原理説明
図、
【図8】同変更実施例に係る排紙装置から排出された用
紙の積層された状態の一部を示す斜視図、
【図9】本発明の他の形態に係る排紙装置の原理説明
図、
【図10】排紙処理装置による排出処理方法を説明する
ための動作説明図、
【図11】同排出処理方法を説明するための他の動作説
明図、
【図12】同排出処理方法を説明するための他の動作説
明図、
【図13】同排出処理方法を説明するための他の動作説
明図、
【符号の説明】
1 排紙装置 2 オフセット排出機構 3 排出ローラ機構 4 左右駆動機構 5a… 用紙位置センサ 6 搬送位置センサ 7 制御部 P… 用紙 Pp… エッジ部(右エッジ部) H 左右方向 Xa… オフセット位置 Xs 所定の搬送位置 Xh ホームポジション La… 所定距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を左右方向へオフセットさせて排出
    を行うオフセット排出機構を備える排紙装置において、
    用紙を排出する排出ローラ機構と、この排出ローラ機構
    を左右方向へ移動させる左右駆動機構と、左右方向に移
    動する前記排出ローラ機構により排出される用紙の異な
    るオフセット位置における左又は右のエッジ部を検出す
    る複数の用紙位置センサと、用紙が所定の搬送位置に達
    したことを検出する搬送位置センサと、前記搬送位置セ
    ンサの検出により前記左右駆動機構を制御し、前記排出
    ローラ機構をホームポジションからオフセット方向へ移
    動させるとともに、前記用紙位置センサの検出により前
    記排出ローラ機構の移動を停止させる制御部とを備える
    ことを特徴とする排紙装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙位置センサは、前記排出ローラ
    機構を前記ホームポジションから左右両方向へそれぞれ
    所定距離移動させた際における前記エッジ部を検出する
    位置に一対配設することを特徴とする請求項1記載の排
    紙装置。
  3. 【請求項3】 用紙を左右方向へオフセットさせて排出
    を行うオフセット排出機構を備える排紙装置において、
    用紙を排出する排出ローラ機構と、この排出ローラ機構
    を左右方向へ移動させる左右駆動機構と、左右方向に移
    動する前記排出ローラ機構により排出される用紙のオフ
    セット位置における左又は右のエッジ部を検出する単一
    の用紙位置センサと、用紙が所定の搬送位置に達したこ
    とを検出する搬送位置センサと、前記搬送位置センサの
    検出により前記左右駆動機構を制御し、前記排出ローラ
    機構をホームポジションから前記用紙位置センサ側へ移
    動させるとともに、前記用紙位置センサの検出により前
    記排出ローラ機構の移動を停止させ又は前記用紙位置セ
    ンサの検出から一定距離移動させた他のオフセット位置
    で前記排出ローラ機構の移動を停止させる制御部とを備
    えることを特徴とする排紙装置。
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