JP5531936B2 - カードエッジコネクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カードエッジコネクタ及びその製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、コネクタ端子が基板の表面と垂直な方向に多段化されたカードエッジコネクタが提案されている。
実開平6−86366号公報
特許文献1と同様にして、本出願人は、電子基板の表面と垂直な方向(以下、高さ方向と示す)にコネクタ端子が多段化されたカードエッジコネクタ及びその製造方法(特願2009−173419号)を考案している。このカードエッジコネクタは、電子基板の端部が挿入される電子基板挿入孔を有するハウジングと、ハウジング内に配設され、ハーネスに接続された端子と、ハウジング内に配設され、一端が電子基板の接点電極に接触し、他端がハーネスの端子に接触する中継端子と、を備えている。接点電極は、電子基板の挿入方向の先頭に位置する第1接点電極と、当該第1接点電極よりも電子基板内側に位置する第2接点電極と、を有する。ハーネスに接続された端子は、高さ方向において、電子基板から所定の距離を隔てた位置に配置される第1端子と、電子基板から第1端子よりもさらに離間した位置に配置される第2端子と、を有する。中継端子は、電子基板から所定の距離を隔てた位置に固定された第1中継端子と、電子基板から第1中継端子よりもさらに離間した位置に固定された第2中継端子と、を有する。
そして、電子基板挿入孔は、電子基板における第1接点電極の形成領域が配置される第1挿入孔と、第2接点電極の形成領域が配置される第2挿入孔と、に区画されている。第1挿入孔は、第1内壁面の上面と下面とによって挟まれた領域に相当し、第2挿入孔は、第2内壁面の上面と下面とによって挟まれた領域に相当する。第1挿入孔は、第1内壁面と第2内壁面とを連結する第1ハウジング面に開口し、第2挿入孔は、第1ハウジング面から電子基板の抜去方向に離れた第2ハウジング面に開口している。この構成により、第1内壁面と第1ハウジング面とによって第1角部が構成され、第2内壁面と第2ハウジング面とによって第2角部が構成されている。そして、高さ方向における、第1角部間の距離が、第2角部間の距離よりも短くなっている。
上記した第1中継端子と第2中継端子それぞれは、ハウジング面から、ハウジング内をハーネスに接続された端子まで延びる端子接触部と、端子接触部のハウジング面側の端部と連結され、端子接触部との連結部分からハウジング面に沿って電子基板挿入孔まで延びる連結部と、連結部の電子基板挿入孔側の端部に連結されつつ、電子基板挿入孔内に突き出された電極接触部と、から成る。そして、第1中継端子における電極接触部と連結部との連結端が、第1角部に接触し、第2中継端子における電極接触部と連結部との連結端が、第2角部に接触している。この構成により、第1中継端子の電極接触部は、電子基板が電子基板挿入孔に挿入されて、電子基板と接触した際に、連結端が第1角部に支えられることで、連結端を支点、電子基板との接触部位を力点として弾性変形する。また、第2中継端子の電極接触部は、電子基板と接触した際に、連結端が第2角部に支えられることで、連結端を支点、電子基板との接触部位を力点として弾性変形する。
ところで、上記したように、高さ方向における、第1角部間の距離が、第2角部間の距離よりも短くなっている。そして、電子基板が電子基板挿入孔に挿入された際に、第1中継端子の連結端が第1角部に支えられ、第2中継端子の連結端が第2角部に支えられる構成となっている。このため、第1中継端子の電極接触部と第2中継端子の電極接触部の連結端から電子基板との接触部位までの長さが異なり、第1中継端子と第2中継端子とで、電子基板に作用する接触圧力が異なっていたと思われる。また、長さが異なるので、第1中継端子と第2中継端子それぞれの接触圧力を同一の公差内に収めることが困難だった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、第1中継端子と第2中継端子それぞれの接触圧力が略同一であり、それぞれの接触圧力が略同一の公差内に収められたカードエッジコネクタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電子基板の端部が挿入される電子基板挿入溝が形成されたハウジングと、該ハウジングに固定され、電子基板の端部の同一平面上に形成された複数の接点電極と接触する中継端子と、を有し、電子基板挿入溝に、電子基板の端部が挿入されることで、接点電極と中継端子とが接触するカードエッジコネクタであって、中継端子は、第1中継端子と、第2中継端子と、を有し、第1中継端子と第2中継端子それぞれは、ハウジングに圧入された圧入部と、電子基板挿入溝内に突き出された接触部と、該接触部と圧入部とを連結する連結部と、から成り、第1中継端子を、電子基板挿入溝の奥に挿入するための挿入溝が、電子基板における接点電極が形成された平面に直交する高さ方向において、電子基板挿入溝を挟む内壁面の一部を切り欠くように、電子基板挿入溝が開口するハウジング面から、該ハウジング面よりも電子基板の挿入方向に所定距離離れた位置まで形成され、第1中継端子の圧入部が圧入される第1圧入孔が、電子基板挿入溝の奥に位置する複数の挿入溝の底面それぞれに開口し、第2中継端子の圧入部が圧入される第2圧入孔が、ハウジング面に複数開口し、高さ方向における、複数の第1圧入孔の開口部と複数の第2圧入孔の開口部それぞれの位置が異なり、複数の第1圧入孔の開口部と複数の第2圧入孔の開口部とが、高さ方向で揃わないように、電子基板の平面に沿い挿入方向に直交する横方向にずれており、挿入溝の底面と内壁面とによって構成される第1角部から電子基板の平面までの距離と、ハウジング面と内壁面とによって構成される第2角部から電子基板の平面までの距離とが略等しくなっており、第1中継端子の接触部は、電子基板挿入溝への電子基板の挿入時において、電子基板と接触した際に、連結部との連結端が第1角部に支えられることで、連結端を支点、電子基板との接触部位を力点として弾性変形するものであり、第2中継端子の接触部は、電子基板挿入溝への電子基板の挿入時において、電子基板と接触した際に、連結部との連結端が第2角部に支えられることで、連結端を支点、電子基板との接触部位を力点として弾性変形するものであり、第1中継端子と第2中継端子それぞれの接触部における、連結端から接触部位までの長さと形状が略同一であり、電子基板が電子基板挿入溝に挿入されていない時において、高さ方向における連結端と接触部位との距離が略等しいことを特徴する。
このように本発明に係るカードエッジコネクタは、第1角部から電子基板の平面までの距離と、第2角部から電子基板の平面までの距離とが略等しくなっている。そして、電子基板挿入溝への電子基板の挿入時において、第1中継端子の連結端を第1角部が支え、第2中継端子の連結端を第2角部が支える構成となっている。また、第1中継端子と第2中継端子それぞれの接触部における、連結端から接触部位までの長さと形状が略同一となっており、電子基板が電子基板挿入溝に挿入されていない時において、高さ方向における連結端と接触部位との距離が略等しくなっている。
以上、示したように、第1中継端子と第2中継端子とでは、連結端(支点)から接触部位(力点)までの長さと形状が略同一であり、高さ方向において、連結端(支点)と接触部位(力点)との距離が略等しくなっている。これによれば、第1中継端子と第2中継端子とで、電子基板の接点電極に作用する接触圧力が略同一となり、第1中継端子と第2中継端子それぞれの接触圧力が略同一の公差内に収められる。
また、本発明では、第1圧入孔の開口部と第2圧入孔の開口部とが、高さ方向で揃わないように、横方向にずれている。これによれば、第1中継端子と第2中継端子とが、横方向にずれるので、それぞれの接触部が横方向にずれることとなる。したがって、第1中継端子と第2中継端子それぞれの接触部が横方向にずれずに、挿入方向に揃って配置された構成とは異なり、電子基板が電子基板挿入溝に挿入される際に、第1中継端子の接触部に接触する予定の接点電極と第2中継端子とが一時的に接続され、意図しない電流経路で電流が流れることが抑止される。
請求項2に記載のように、高さ方向において、複数の第2圧入孔の開口部は、複数の第1圧入孔の開口部よりも、電子基板挿入溝から離れており、第2中継端子の連結部は、高さ方向に沿い、圧入部と連結される第1部材と、高さ方向に沿い、接触部と連結される第2部材と、挿入方向に主表面が沿い、第1部材と第2部材とを連結する平板部材と、を有し、高さ方向における、平板部材の位置と、第1中継端子の圧入部と連結部との連結部位の位置とが略一致しており、平板部材は、ハウジングの熱膨張時において、平板部材の上方に位置するハウジングと、平板部材の下方に位置するハウジングとによって挟持されるように、ハウジングに囲まれた構成が好ましい。
ハウジングが熱膨張すると、その熱膨張によって、ハウジングに圧入された圧入部の保持位置が変動する。その高さ方向の変動量は、圧入部の上方に位置するハウジングの量と、下方に位置するハウジングの量とに依存する。請求項2の記載によれば、高さ方向において、第2中継端子の圧入部が圧入される第2圧入孔が、第1中継端子の圧入部が圧入される第1圧入孔よりも電子基板挿入溝から離れている。これによれば、第1中継端子の圧入部の上方と下方それぞれに位置するハウジングの量と、第2中継端子の圧入部の上方と下方それぞれに位置するハウジングの量とが異なることとなる。したがって、第1中継端子と第2中継端子とでは、高さ方向における圧入部の保持位置の変動量が異なることとなり、連結部を介して圧入部と連結された接触部の高さ位置の変動量が異なることとなる。この結果、電子基板に作用する接触圧力が、第1中継端子と第2中継端子とで、異なることとなる。
これに対して、請求項2に記載の発明では、第2中継端子の平板部材が、ハウジングの熱膨張時において、平板部材の上方に位置するハウジングと、平板部材の下方に位置するハウジングとによって挟持されるように、ハウジングに囲まれている。そして、高さ方向における、平板部材の位置と、第1中継端子の圧入部と連結部との連結部位の位置とが略一致している。これによれば、第2中継端子の平板部材の上方と下方それぞれに位置するハウジングの量と、第1中継端子の圧入部の上方と下方それぞれに位置するハウジングの量とが略同一となる。したがって、第2部材を介して平板部材と連結された接触部の高さ方向の変動量が、第1中継端子における連結部を介して圧入部と連結された接触部の高さ方向の変動量と略等しくなる。これにより、ハウジングの熱膨張による接触部の高さ位置の変動が、第1中継端子と第2中継端子とで略同一となり、電子基板に作用する接触圧力が第1中継端子と第2中継端子とで変動することが抑制される。
なお、請求項2に記載の構成の場合、請求項3に記載のように、平板部材は、ハウジングに圧入された構成を採用することもできる。
請求項4,5に記載の発明の作用効果は、請求項2,3に記載の発明の作用効果と同様なので、その記載を省略する。
請求項6,7に記載の発明の作用効果は、請求項1に記載の発明の作用効果と同様なので、その記載を省略する。
接点電極としては、請求項8に記載のように、電子基板の端部の同一平面上に、電子基板の挿入方向の先頭に位置する第1接点電極と、当該第1接点電極よりも電子基板内側に位置する第2接点電極と、が複数形成され、それぞれ横方向に並んでおり、複数の第1接点電極と複数の第2接点電極とは、挿入方向に揃わないように、横方向にずれた構成を採用することができる。
請求項9に記載のように、複数の第1接点電極と第2接点電極は、電子基板の表裏両面それぞれに形成された構成が良い。これによれば、中継端子によって、電子基板を保持することができる。
請求項10に記載のように、電子基板の表面に形成された第1接点電極と、電子基板の裏面に形成された第2接点電極とは、挿入方向に揃うように、挿入方向に沿って配置され、電子基板の表面に形成された第2接点電極と、電子基板の裏面に形成された第1接点電極とは、挿入方向に揃うように、挿入方向に沿って配置された構成が良い。
請求項10に記載の構成とは異なり、高さ方向において、表面に形成された第1接点電極と、裏面に形成された第1接点電極とが対向するように配置され、表面に形成された第2接点電極と、裏面に形成された第2接点電極とが対向するように配置された構成の場合、表面に形成された接点電極と接触する中継端子(以下、表面中継端子と示す)の接触部と、裏面に形成された接点電極と接触する中継端子(以下、裏面中継端子と示す)の接触部とが、互いに対向することとなる。したがって、表面中継端子の接触部と裏面中継端子の接触部とが接触することを避けつつ、表面中継端子の接触部と裏面中継端子の接触部とが弾性変形するための距離を確保するには、表面中継端子と裏面中継端子とが弾性変形するための距離を、最大でも電子基板の半分の厚さ程度しか確保することができない、という問題が生じる。
これに対して、請求項10に記載の発明によれば、表面中継端子の接触部と、裏面中継端子の接触部とが、挿入方向に離間されるので、表面中継端子の接触部と裏面中継端子の接触部とが互いに接触することを避けつつ、表面中継端子と裏面中継端子とが弾性変形するための距離を、電子基板の半分の厚さ以上に設計することができる。
請求項1に記載のカードエッジコネクタの製造方法としては、請求項11〜14に記載の製造方法を採用することができる。
請求項11に記載の発明は、金属板を所定形状に打ち抜くことで、第1矩形板と第2矩形板とが連結されて成る金属片を形成する打ち抜き工程と、金属片を、圧入部と、接触部と、連結部とを区画するように、曲げ加工することで、中継端子を形成する曲げ工程と、を有し、打ち抜き工程において、第1矩形板の側面と第2矩形板の側面とが成す角度が略直角となるように、第1矩形板の一端側の端面に、第2矩形板の一端側の側面が連結された形状に、金属片を打ち抜き、曲げ工程において、第1矩形板と第2矩形板との連結部位を、第1矩形板の表面と第2矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工することで、圧入部と連結部とを区画し、第2矩形板の中央部を、第2矩形板の中央部から一端側の表面と他端側の表面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、連結部と接触部とを区画することを特徴とする。
請求項11に記載の製造工程を経て形成される中継端子と同等の機能を奏する中継端子の製造方法としては、下記に示す方法がある。例えば、打ち抜き工程において、金属片を矩形に打ち抜き、曲げ工程において、金属片の一端の表面と他端の表面とが成す角度が略直角となるように、金属片の中央を曲げ加工することで、圧入部と連結部とを区画し、金属片の他端を、中央の表面と他端の表面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、連結部と接触部とを区画する方法がある。しかしながら、この製造方法によって得られた中継端子の接触部と圧入部との高さ方向の間隔は、上記した2度の曲げ加工に依存することとなる。
これに対して、本発明に係るカードエッジコネクタの製造方法では、打ち抜き工程において、金属片を、第1矩形板の側面と第2矩形板の側面とが成す角度が略直角となるように、第1矩形板の一端側の端面に、第2矩形板の一端側の側面が連結された形状に打ち抜いている。そして、第1矩形板と第2矩形板との連結部位を、第1矩形板の表面と第2矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工することで、圧入部と連結部とを区画している。この曲げ加工により、圧入部と接触部との高さ方向の位置が、第2矩形板の曲げ加工位置のみに依存することとなる。このように、本発明に記載の製造方法を経て形成された中継端子の接触部と圧入部との高さ方向の間隔は、1度の曲げ加工に依存することとなる。したがって、比較例として上記した製造方法を経て製造された中継端子と比べて、中継端子の接触部と圧入部との高さ方向の間隔が変動することが抑制される。これにより、複数の中継端子で、接触圧力にばらつきが生じることが抑制される。
また、3つ以上の矩形板から成る金属片を用いる構成と比べて、中継端子の製造コストが嵩むことを抑制することができる。
請求項12に記載の発明の作用効果は、請求項11に記載の発明の作用効果と同様なので、その記載を省略する。
請求項13及び請求項14それぞれに記載の発明の作用効果は、請求項2に記載の発明の作用効果と同様なので、その記載を省略する。
請求項15に記載の発明によれば、請求項11に記載の発明の作用効果と同様に、3つ以上の矩形板から成る金属片を用いる構成と比べて、中継端子の製造コストが嵩むことを抑制することができる。
第1実施形態に係るカードエッジコネクタの概略構成を示す断面図である。 電子基板における接点電極の配置を説明するための平面図である。 カードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 カードエッジコネクタの変形例を説明するための断面図である。 カードエッジコネクタの変形例を説明するための断面図である。 中継端子形成工程を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程を示す。 第2実施形態に係るカードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 図9のXI−XI線に沿う断面図である。 中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程を示す。 図12に示す工程を経て形成された中継端子がハウジングに固定された状態を示す断面図である。 第3実施形態に係るカードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。 図14のXV−XV線に沿う断面図である。 図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。 中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程、(d)は第3曲げ工程、(e)は第4曲げ工程を示す。 中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程、(d)は第3曲げ工程を示す。 図22のXIX−XIX線に沿う断面図である。 中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程、(d)は第3曲げ工程を示す。 図22のXXI−XXI線に沿う断面図である。 カードエッジコネクタの変形例を挿入方向から見た正面図である。 第4実施形態に係るカードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。 図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。 図23のXXV−XXV線に沿う断面図である。 カードエッジコネクタの変形例を挿入方向から見た正面図である。 図26のXXVII−XXVII線に沿う断面図である。 図26のXXVIII−XXVIII線に沿う断面図である。 接点電極の配置の変形例を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、特許請求の範囲においては、略を用いて、略同一、略等しい、略一定、略直角、略一致と記載したが、この略との記載は、例えば、同一物を複数作成しようと試みた際に、製造誤差のために、必ずしも全く同一のものを作成することはできないので、製造誤差が含まれることを明瞭とするためである。したがって、略同一、略等しい、略一定、略直角、略一致とは、同一、等しい、一定、直角、一致を包含しており、その包含範囲が製造誤差程度であることを示している。以下に示す実施形態では、煩雑となることを避けるために、略との記載を省いている。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るカードエッジコネクタの概略構成を示す断面図である。図2は、電子基板における接点電極の配置を説明するための平面図である。図3は、カードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。なお、図1に示すカードエッジコネクタ100の断面図は、図3のI−I線に沿う断面図に相当する。また、図3では、ハウジング50の外形を簡略化し、連結端73aを破線で示している。そして、図4では、挿入溝53の位置を明瞭とするために、挿入溝53に相当する領域を、破線で示している。
以下においては、電子基板30の表面30a及びその裏面30bに沿い、電子基板30が電子基板挿入溝51に挿入される方向に沿う方向を挿抜方向、表面30a及び裏面30bに沿い、挿抜方向に直交する方向を横方向、表面30a及び裏面30bに垂直な方向を高さ方向と示す。また、必要に応じて、挿抜方向の内、電子基板30を挿入する方向を挿入方向、抜く方向を抜去方向と示す。そして、電子基板30の中心を挿抜方向に貫く線を中心線CLと示す。
図1に示すように、カードエッジコネクタ100は、電子基板30の端部31が挿入される電子基板挿入溝51が形成されたハウジング50と、該ハウジング50に固定され、電子基板30の端部31の同一平面上に形成された複数の接点電極32と接触する中継端子70と、を有する。電子基板30の端部31が、ハウジング50の電子基板挿入溝51内に挿入されると共に、電子基板30を収納するケース90が、ハウジング50に取り付け固定される。ハウジング50には、ハーネス10の端子13を挿入するための端子挿入孔52が形成されており、この端子挿入孔52内に端子13が固定されている。端子13と接点電極32とが、中継端子70を介して電気的に接続され、電子基板30の端部31が、中継端子70によって電子基板挿入溝51内に保持される。
ハーネス10は、金属線11と、該金属線11を被覆する被覆部12とを有する。図1に示すように、ハーネス10の端部には、端子13が電気的及び機械的に接続されている。
端子13は、高さ方向において、中心線CLから所定の距離を隔てた位置に配設された第1端子13aと、中心線CLから第1端子13aよりもさらに離間した位置に配設された第2端子13bと、を有する。端子13a,13bはそれぞれ、ハーネス10の被覆部12とかしめ等によって結合された結合部14と、ハーネス10の金属線11とかしめ等によって結合された本体部15と、本体部15に設けられた接点部16と、を有する雌型端子である。本体部15は、接合部14から延びた円筒状を成し、その内部に、接点部16が設けられている。接点部16は、本体部15の内部に中継端子70が挿入された際に弾性変形して、中継端子70と所定の接触圧力で接触する機能を果たす。
電子基板30は、電子素子(図示略)と、該電子素子と電気的に接続された配線パターン(図示略)と、を有する。図1及び図2に示すように、電子基板30の端部31の表面30aと裏面30bそれぞれには、上記した配線パターンの末端端子に相当する接点電極32が複数形成されている。接点電極32は、電子基板30の挿入方向の先頭に位置する第1接点電極32aと、第1接点電極32aから抜去方向に離れた第2接点電極32bと、を有する。接点電極32a,32bそれぞれは、挿抜方向に長手方向が沿う矩形状を成しており、接点電極32a,32bそれぞれが正方形状である場合と比べて、挿抜方向に沿う接点電極32a,32bと中継端子70との接続領域が増大されている。
図2に示すように、複数の第1接点電極32aは所定の間隔をおいて横方向に沿って配列され、複数の第2接点電極32bも、第1接点電極32a間の間隔と同等の間隔をおいて横方向に沿って配列されている。そして、第1接点電極32aと第2接点電極32bとが、挿抜方向に揃わないように、横方向にずれた位置に形成され、第1接点電極32aと第2接点電極32bとが横方向に沿って交互に配列されている。
本実施形態では、第1接点電極32aが、後述する、第1中継端子70aの接触部73と接触し、第2接点電極32bが、第2中継端子70bの接触部73と接触する。そのため、横方向に沿って隣接する第1接点電極32a間の間隔は、電子基板挿入溝51内へ電子基板30を挿入する際に、第2中継端子70bの接触部73が、第1接点電極32aと接触しないように設定されている。
また、本実施形態では、図1に示すように、表面30aに形成された第1接点電極32aと、裏面30bに形成された第1接点電極32aとが、電子基板30を介して対向する位置に配置され、表面30aに形成された第2接点電極32bと、裏面30bに形成された第2接点電極32bとが、電子基板30を介して対向する位置に配置されている。すなわち、一方の面に形成された接点電極32の他方の面への投影位置が、他方の面に形成された接点電極32の形成位置と一致するように、表面30aと裏面30bとに接点電極32が配置されている。
ハウジング50は、樹脂を射出成形したものであり、ハーネス10の端子13と電子基板30の端部31を収納し、中継端子70を固定する機能を果たす。図1及び図3に示すように、ハウジング50には、電子基板30の端部31を挿入するための電子基板挿入溝51と、ハーネス10の端子13を挿入するための端子挿入孔52と、第1中継端子70aを電子基板挿入溝51の奥に挿入するための挿入溝53と、後述する、中継端子70の圧入部71を圧入するための圧入孔54と、が形成されている。
電子基板挿入溝51は、上面と下面とを有する内壁面55によって挟まれた領域であり、ハウジング面56に開口している。高さ方向における、内壁面55の上面と下面との間隔は一定となっており、中心線CLと電子基板挿入溝51の軸方向とが一致している。これにより、電子基板30の表面30aと内壁面55の上面との対向距離と、裏面30bと内壁面55の下面との対向距離とが等しくなっている。
端子挿入孔52は、図1に示すように、高さ方向において、中心線CLから所定の距離を隔てた位置に形成された第1端子挿入孔52aと、中心線CLから第1端子挿入孔52aよりもさらに離間した位置に形成された第2端子挿入孔52bと、を有する。第1端子挿入孔52aに第1端子13aが挿入され、第2端子挿入孔52bに第2端子13bが挿入される。端子挿入孔52を構成する側壁には、端子13の本体部15に形成された孔(図示略)に嵌め込まれる突起部(図示略)が形成されており、この突起部が孔に嵌め込まれることで、端子13が端子挿入孔52内に固定される。端子挿入孔52は、ハウジング面56の裏面である底面57に開口しており、その開口部は、ハーネス10における端子挿入孔52から外部に引き出された部位と、後述する集合シール部材59とによって閉塞されている。
挿入溝53は、図3及び図4に示すように、内壁面55の一部を切欠くように、挿入方向に沿って、ハウジング面56から所定距離離れた位置まで形成されており、電子基板挿入溝51の奥に、高さ方向と横方向とによって規定される平面に沿う、挿入溝53の底面53aが位置している。挿入溝53は、第1中継端子70aと同じ数だけハウジング50に形成されており、挿入溝53の1つに、1つの第1中継端子70aが挿入される。
図3〜図5に示すように、ハウジング50には、角部58が形成されており、挿入溝53の底面53aと内壁面55とによって第1角部58aが構成され、ハウジング面56と内壁面55とによって第2角部58bが構成されている。上記したように、高さ方向における、内壁面55の上面と下面との間隔は一定となっており、中心線CLと電子基板挿入溝51の軸方向とが一致している。したがって、第1角部58aから中心線CLまでの距離と、第2角部58bから中心線CLまでの距離とが等しくなっており、電子基板30の表面30a(裏面30b)と第1角部58aとの対向距離と、表面30a(裏面30b)と第2角部58bとの対向距離とが等しくなっている。
圧入孔54は、後述する、第1中継端子70aの圧入部71が圧入される第1圧入孔54aと、第2中継端子70bの圧入部71が圧入される第2圧入孔54bと、を有する。第1圧入孔54aは、挿入溝53の底面53aと第1端子挿入孔52aの底面とに開口し、第2圧入孔54bは、ハウジング面56と第2端子挿入孔52bの底面とに開口している。図3に示すように、第1圧入孔54aにおける底面53aの開口部と、第2圧入孔54bにおけるハウジング面56の開口部それぞれの高さ方向の位置が異なっており、高さ方向で揃わないように、それぞれが横方向にずれている。
中継端子70は、表面30aと裏面30bとに形成された第1接点電極32aと第1端子13aとを電気的に接続する第1中継端子70aと、表面30aと裏面30bとに形成された第2接点電極32bと第2端子13bとを電気的に接続する第2中継端子70bと、を有する。中継端子70a,70bはそれぞれ、同一材料から成る金属板を所定形状に打ち抜き、曲げ加工し、湾曲加工することで形成される。
第1中継端子70aは、図4に示すように、底面53aから、第1圧入孔54a内を第1端子13a(第1端子挿入孔52a)まで延びる圧入部71と、圧入部71の底面53a側の端部と連結され、圧入部71との連結部位から底面53aに沿って第1角部58aまで延びる連結部72と、連結部72の第1角部58a側の端部に連結されつつ、電子基板挿入溝51内に突き出された接触部73と、から構成される。
第2中継端子70bは、図5に示すように、ハウジング面56から、第2圧入孔54b内を第2端子13b(第2端子挿入孔52b)まで延びる圧入部71と、圧入部71のハウジング面56側の端部と連結され、圧入部71との連結部位からハウジング面56に沿って第2角部58bまで延びる連結部72と、連結部72の第2角部58b側の端部に連結されつつ、電子基板挿入溝51内に突き出された接触部73と、から構成される。
中継端子70a,70bそれぞれの圧入部71と連結部72との連結角度は直角となっており、圧入部71と連結部72とがL字状に連結されている。圧入部71の端子挿入孔52側の端部は、端子13の本体部15の内部に挿入され、接点部16と接触して電気的に接続される。
中継端子70a,70bそれぞれの接触部73と連結部72との連結角度は鈍角となっており、接触部73と連結部72とがくの字状に連結されている。接触部73の電子基板挿入溝51内に突き出された端部は、接点電極32a,32bと接触して電気的に接続される。図3〜図5に示すように、第1中継端子70aにおける接触部73と連結部72との連結端73aが第1角部58aに接触し、第2中継端子70bにおける接触部73と連結部72との連結端73aが第2角部58bに接触している。
中継端子70a,70bそれぞれの接触部73は、電子基板挿入溝51への電子基板30の挿入時において、電子基板30と接触した際に、連結端73aが角部58a,58bに支えられることで、連結端73aを支点、電子基板30との接触部位73bを力点として弾性変形するものである。この弾性変形の際に、接触部73は、連結部72との連結角度が鈍角から直角に近づくように変形し、且つ接触部73自身も弾性変形することで、接点電極32に対する接触圧力を生じさせる。
接触部73の接触圧力は、連結端73a(支点)と接触部位73b(力点)との間の長さと形状、及び、連結部72と接触部73との連結角度に依存する。図1に示すように、中継端子70a,70bそれぞれの接触部73における、連結端73a(支点)から接触部位73b(力点)までの長さと形状が同一となっている。また、電子基板30が電子基板挿入溝51に挿入されていない時において、高さ方向における連結端73a(支点)と接触部位73b(力点)との距離が等しくなっており、これによって、連結部72と接触部73との連結角度が等しくなっている。
接触部73の電子基板挿入溝51内に突き出された端部は、中心線CLに対して凸となるように湾曲しており、この湾曲した部位の頂点が、上記した接触部位73bに相当する。本実施形態では、2つの第1中継端子70aの頂点(接触部位73b)が互いに対向し、2つの第2中継端子70bの頂点(接触部位73b)が互いに対向している。以下においては、煩雑となることを避けるために、接触部位73bを頂点73bと示す。
ケース90は、ハウジング50と嵌合されることによって、電子基板30の収納空間を閉塞し、ケース90とハウジング50とによって構成される内部空間に電子基板30を収納するものである。ケース90は、1つの開口部を有する箱状をなし、ケース90の側部内面には、電子基板30をケース90内に挿入するのをガイドする溝部(図示略)が形成され、ケース90の底部内面には、溝部とともに、電子基板30を支持する支持部(図示略)が形成されている。ケース90とハウジング50とは嵌合によって結合され、ケース90内にハウジング50が挿入されることで、ケース90とハウジング50とが組み付けられる。
次に、カードエッジコネクタ100の防水について説明する。カードエッジコネクタ100を車両に搭載する場合、水分が、カードエッジコネクタ100の内部へ侵入することを防止する必要がある。そこで、本実施形態では、ハウジング50の底面57に、ハーネス10がハウジング50から引き出される部分の隙間を閉塞するための集合シール部材59が設けられている。集合シール部材59には、端子挿入孔52と外部とを連通する複数の貫通孔(図示略)が形成されており、端子13を端子挿入孔52内に挿入する際に、集合シール部材59の貫通孔を通して、端子挿入孔52内に端子13を挿入することにより、集合シール部材59が各ハーネス10の周囲に配置される。これによって、上記した隙間が閉塞され、水分が、端子挿入孔52内へ浸入することが防止される。また、ケース90に挿入されるハウジング50の嵌合面には、その嵌合面の全周に渡って、シール部材60が設けられている。このため、水分が、ハウジング50とケース90とによって構成される内部空間へ浸入することが防止される。
次に、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100の製造方法を説明する。先ず、樹脂を射出形成することで、ハウジング50を製造する。以上が、ハウジング形成工程である。
金属板を所定形状に打ち抜くことで、金属片を形成する打ち抜き工程と、打ち抜き工程後、金属片を、圧入部71と、連結部72と、接触部73とを区画するように曲げ加工する曲げ工程と、接触部73における電子基板挿入溝51内に突き出される端部を、中心線CLに対して凸となるように湾曲する湾曲工程と、を実施することで、中継端子70を形成する。以上が、中継端子形成工程である。
上記した各工程後、挿入溝53に沿って、第1中継端子70aを電子基板挿入溝51内に挿入して、第1中継端子70aの圧入部71を第1圧入孔54aに圧入し、第2中継端子70bの圧入部71を第2圧入孔54bに圧入する。以上が、圧入工程である。
以上の工程を経ることで、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100が製造される。図示しないが、圧入部71の端子挿入孔52側の端部は、圧入時の抵抗を小さくするために先細りとなっている。また、圧入部71における圧入孔54内に配置される部位には、幅が徐々に広がったテーパ状のかえり部が形成され、圧入孔54を構成する壁面には、かえり部と嵌合される突起部が形成されている。これにより、圧入部71が圧入孔54内に完全に挿入されると、かえり部と上記した突起部とが嵌合され、圧入部71とハウジング50との機械的な接続が強固となる。したがって、圧入部71とハウジング50との取り付け位置が変化した結果、接触部73と接点電極32とに電気的な接続不良が生じることが抑制される。
次に、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100と、ハーネス10と、電子基板30と、ケース90との組み付け方法について説明する。先ず、カードエッジコネクタ100と、端子13が固定されたハーネス10と、電子基板30が挿入されたケース90と、を用意する。以上が、準備工程である。
準備工程後、ハーネス10が接続された端子13を、端子挿入孔52に挿入する。すなわち、端子13を、集合シール部材59を通して、端子挿入孔52内に挿入する。以上が、第1挿入工程である。
第1挿入工程では、端子13が集合シール部材59の貫通孔を完全に通り抜け、集合シール部材59がハーネス10の周囲に位置するように、端子13を端子挿入孔52に挿入する。これによって、ハーネス10がハウジング50から引き出される部分の隙間が閉塞される。また、端子13が端子挿入孔52内に完全に挿入されると、先にハウジング50に取り付けられている中継端子70の圧入部71の先端部が、本体部15の内部に導入され、接点部16と接触する。
第1挿入工程終了後、電子基板30を、電子基板挿入溝51内に挿入する。すなわち、電子基板30を、中継端子70(接触部73)の弾性力に逆らいながら、電子基板挿入溝51内に挿入する。これにより、電子基板30の端部31が、表面30aに形成された接点電極32と接触する中継端子70と、裏面30bに形成された接点電極32と接触する中継端子70とによって挟持されて、電子基板挿入溝51内に保持される。また、電子基板挿入溝51内への電子基板30の挿入に伴って、ケース90内にハウジング50が挿入されて、ケース90とハウジング50とが組み付けられる。これにより、ハウジング50とケース90との間に環状のシール部材60が配置されて、ハウジング50とケース90とによって構成された電子基板30の収納空間が気密に閉塞される。以上が、第2挿入工程である。
以上の工程を経ることで、組み付けが終了する。なお、上記した組み付け方法では、第1挿入工程終了後に第2挿入工程を行ったが、第2挿入工程終了後に第1挿入工程を行っても良い。
次に、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100の作用効果を説明する。上記したように、第1中継端子70aと第2中継端子70bそれぞれの接触部73における、連結端73a(支点)から頂点73b(力点)までの長さと形状が同一となっている。また、電子基板30が電子基板挿入溝51に挿入されていない時において、高さ方向における連結端73a(支点)と頂点73b(力点)との距離が等しくなっており、これによって、連結部72と接触部73との連結角度が等しくなっている。これによれば、第1中継端子70aと第2中継端子70bとで、電子基板30の接点電極32に作用する接触圧力が同一となり、第1中継端子70aと第2中継端子70bそれぞれの接触圧力が同一の公差内に収められる。
第1接点電極32aと第2接点電極32bとが、挿抜方向に揃わないように、横方向にずれた位置に形成され、第1接点電極32aと第2接点電極32bとが横方向に沿って交互に配列されている。これにより、第1接点電極32aと第2接点電極32bとが、挿抜方向に揃った構成とは異なり、電子基板30が電子基板挿入溝51に挿入される際に、第2中継端子70bの接触部73と第1接点電極32aとが一時的に接続されることが防止され、意図しない電流経路で電流が流れることが抑止される。
接点電極32は、長手方向が挿抜方向に沿う矩形状を成す。したがって、接点電極32が正方形状である場合と比べて、挿抜方向に沿う接点電極32と中継端子70との接続領域が増大されるので、電子基板30の挿抜方向へのずれなどによって、接点電極32と中継端子70とに電気的な接続不良が生じることが抑制される。
第1実施形態では、第1圧入孔54aが、挿入溝53の底面53aと第1端子挿入孔52aの底面とに開口し、第2圧入孔54bが、ハウジング面56と第2端子挿入孔52bの底面とに開口した例を示した。しかしながら、図6及び図7に示すように、挿入溝53を、内壁面55から第2端子挿入孔52bの高さ位置に達するように形成することで、第1圧入孔54aが、挿入溝53の底面53aと第2端子挿入孔52bの底面とに開口し、第2圧入孔54bが、ハウジング面56と第1端子挿入孔52aの底面とに開口した構成を採用することもできる。この場合、第1中継端子70aを介して、第2端子13bと第1接点電極32aとが電気的に接続され、第2中継端子70bを介して、第1端子13aと第2接点電極32bとが電気的に接続される。図6及び図7は、カードエッジコネクタの変形例を示す断面図である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図8〜図11に基づいて説明する。図8は、中継端子形成工程を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程を示す。図9は、第2実施形態に係るカードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。図10は、図9のX−X線に沿う断面図である。図11は、図9のXI−XI線に沿う断面図である。なお、図9では、第1実施形態で示した図3と同様にして、連結端73aを破線で示すと共に、圧入部71と連結部72とを区別し、圧入孔54の位置を明確にするために、圧入部71を破線で示した。また、図10では、第1実施形態で示した図4と同様にして、挿入溝53に相当する領域を、破線で示している。
第2実施形態に係るカードエッジコネクタ100は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態では、中継端子形成工程について詳説しなかった。しかしながら、第2実施形態に係るカードエッジコネクタ100の特徴点は、図8に示す中継端子形成工程を経て形成された中継端子70なので、図8に基づいて、中継端子形成工程を詳説する。
中継端子70は、第1実施形態で示したように、打ち抜き工程と、曲げ工程と、湾曲工程と、を経ることで形成される。本実施形態では、打ち抜き工程において、金属板80を所定形状に打ち抜くことで、第1矩形板81と第2矩形板82とが連結されて成る金属片80を形成する。すなわち、図8(a)に示すように、第1矩形板81の側面と第2矩形板82の側面とが成す角度が直角となるように、第1矩形板81の一端側の端面に、第2矩形板82の一端側の側面が連結された形状に、金属片80を打ち抜く。これにより、L字状の金属片80を得る。以上が、打ち抜き工程である。
打ち抜き工程後、図8(b)に示すように、第1矩形板81と第2矩形板82との連結部位80a(図8(a)に破線で示した部位)を、第1矩形板81の表面81aと第2矩形板82の表面82aとが成す角度が直角となるように曲げ加工することで、圧入部71と連結部72とを区画する。以上が、第1曲げ工程である。
第1曲げ工程後、図8(c)に示すように、第2矩形板82の中央部80b(図8(a)に一点鎖線で示した部位)を、第2矩形板82の中央部80bから一端側の表面82aと他端側の表面82aとが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、連結部72と接触部73とを区画する。以上が、第2曲げ工程である。
曲げ工程後、第1実施形態で示した湾曲工程を実施することで、頂点73bが形成され、中継端子70が形成される。上記した製造方法によって得られた中継端子70が、ハウジング50に圧入された図面を、図9〜図11に示す。図9に示すように、第1圧入孔54aにおける底面53a側の開口部、及び、第2圧入孔54bにおけるハウジング面56側の開口部それぞれは、圧入部71と連結部72との形状に合わせて形成されている。そして、図10及び図11に示すように、圧入部71の主面(第1矩形板81の表面81a)が、高さ方向と挿抜方向とによって規定される平面に沿い、連結部72の主面(第2矩形板82の中央部80bから一端側の表面82a)が、高さ方向と横方向とによって規定される平面に沿っている。
次に、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100の作用効果を説明する。上記した製造工程を経て形成される中継端子70と同等の機能を果たす中継端子の製造方法としては、下記に示す方法がある。例えば、打ち抜き工程において、金属片を矩形に打ち抜き、第1曲げ工程において、金属片の一端の表面と他端の表面とが成す角度が直角となるように、金属片の中央を曲げ加工することで、圧入部と連結部とを区画し、第2曲げ工程において、金属片の他端を、中央の表面と他端の表面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、連結部と接触部とを区画した後、湾曲工程を実施する方法がある。しかしながら、この製造方法によって得られた中継端子の接触部と圧入部との高さ方向の間隔は、上記した2度の曲げ加工に依存することとなる。
これに対して、本実施形態で示した中継端子形成方法では、打ち抜き工程において、金属片80を、L字状に打ち抜いている。そして、第1曲げ工程において、L字を成す第1矩形板81と第2矩形板82との連結部位80aを、第1矩形板81の表面81aと第2矩形板82の表面82aとが成す角度が直角となるように曲げ加工することで、圧入部71と連結部72とを区画している。この曲げ加工により、圧入部71と、連結部72に連結された接触部73との高さ方向の位置が、第2矩形板82の曲げ加工(第2曲げ工程)のみに依存することとなる。このように、本実施形態で示した中継端子形成方法を経て形成された中継端子70の接触部73と圧入部71との高さ方向の間隔は、1度の曲げ加工のみに依存することとなる。したがって、比較例として上記した製造方法を経て製造された中継端子と比べて、接触部73と圧入部71との高さ方向の間隔が、製造誤差によって、変動することが抑制される。これにより、複数の中継端子70で、接触圧力にばらつきが生じることが抑制される。
また、3つ以上の矩形板から成る金属片80を打ち抜いて中継端子70を形成する方法と比べて、中継端子70の製造コストが嵩むことが抑制される。
第2実施形態で示した作用効果と同等の作用効果を奏する中継端子の製造方法としては、図12に示す製造方法がある。図12は、中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程を示す。
図12(a)に示すように、打ち抜き工程において、第1矩形板81の側面と第2矩形板82の側面とが成す角度が直角となるように、第1矩形板81の一端側の端面に、第2矩形板82の一端側の側面が連結され、第2矩形板82と第3矩形板83それぞれの幅を無視すると、第2矩形板82の側面と第3矩形板83の側面とが成す角度が平角となるように、第2矩形板82の他端における第1矩形板81から離れた側面に、第3矩形板83の一端側の側面が連結された形状に、金属片80を打ち抜く。これにより、第1矩形板81と第2矩形板82とによってL字が形成され、L字の一部を成す第2矩形板82における、第1矩形板81との連結端とは反対側の端部に、第2矩形板82と平行となるように第3矩形板83が連結された金属片80を得る。以上が、打ち抜き工程である。
打ち抜き工程後、図12(b)に示すように、第2矩形板82と第3矩形板83との連結部位80a(図12(a)に破線で示した部位)を、第2矩形板82の表面82aと第3矩形板83の表面83aとが成す角度が直角となるように曲げ加工する。以上が、第1曲げ工程である。
第1曲げ工程後、第3矩形板83の中央部80b(図12(a)に一点鎖線で示した部位)を、第3矩形板83の中央部80bから一端側の表面83aと他端側の表面83aとが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、連結部72と接触部73とを区画する。以上が、第2曲げ工程である。上記した曲げ工程後、湾曲工程を実施することで、図12(c)に示す中継端子70が形成される。
以上に示した製造方法を経て形成された中継端子70によれば、接触部73と圧入部71との高さ方向の間隔が、連結部72と接触部73とを区画する1度の曲げ加工に依存することとなる。したがって、複数の中継端子70で、接触圧力にばらつきが生じることが抑制される。
上記した製造方法を経て形成された第2中継端子70bが、ハウジング50に圧入された図面を図13に示す。図13に示すように、ハウジング面56には、第2圧入孔54bのハウジング面56側の開口部に連なる溝61が形成されている。この溝61内に、連結部72における第2矩形板82によって形成された部位が設けられ、ハウジング50に固定される。これにより、第2中継端子70bにおける、ハウジング50との固定部位から中心線CLまでの最短距離が、連結部72における、第2矩形板82と第3矩形板83との連結部位80aから中心線CLまでの距離となる。図13は、図12に示す工程を経て形成された中継端子がハウジングに固定された状態を示す断面図である。
なお、この変形例では、第2実施形態と同様にして、図10に示すように、図8に示す製造工程を経て形成された第1中継端子70aの圧入部71が、第1圧入孔54aに圧入される。そして、第1中継端子70aにおけるハウジング50との固定部位から中心線CLまでの最短距離と、第2中継端子70bにおけるハウジング50との固定部位から中心線CLまでの最短距離とが等しくなっている。すなわち、第1中継端子70aの圧入部71から中心線CLまでの距離と、第2中継端子70bの連結部位80aから中心線CLまでの距離とが等しくなっている。
以下、上記した中継端子70a,70bにおけるハウジング50との固定位置によって生じる効果を説明する。例えば、ハウジング50が熱膨張すると、その熱膨張によって、ハウジング50に圧入された圧入部71の保持位置が変動する。その高さ方向の変動量は、圧入部71の上方に位置するハウジング50の構成材料である樹脂(以下、単に樹脂と記す)の量と、下方に位置する樹脂の量とに依存する。
第2実施形態で示した構成では、中継端子70a,70bそれぞれが、圧入部71によってのみ、ハウジング50に固定されている。そして、第2中継端子70bの圧入部71から中心線CLまでの距離よりも、第1中継端子70aの圧入部71から中心線CLまでの距離よりも長くなっている。変形例で示した表現を用いれば、第1中継端子70aにおけるハウジング50との固定部位から中心線CLまでの最短距離よりも、第2中継端子70bにおけるハウジング50との固定部位から中心線CLまでの最短距離の方が長くなっている。このため、第1中継端子70aの圧入部71の上方と下方それぞれに位置する樹脂の量と、第2中継端子70bの圧入部71の上方と下方それぞれに位置する樹脂の量とが異なり、ハウジング50が熱膨張すると、第1中継端子70aと第2中継端子70bとでは、高さ方向における圧入部71の保持位置の変動量が異なることとなる。この結果、連結部72を介して圧入部71と連結された接触部73の高さ位置の変動量が異なり、電子基板30に作用する接触圧力が、第1中継端子70aと第2中継端子70bとで、異なることとなる。
これに対して、上記した変形例では、中継端子70a,70bにおけるハウジング50との固定部位から中心線CLまでの最短距離が等しくなっている。これによれば、第2実施形態に示した構成と比べて、第2中継端子70bのハウジング50との固定部位の上方と下方それぞれに位置する樹脂の量と、第2中継端子70bのハウジング50との固定部位の上方と下方それぞれに位置する樹脂の量とが近くなる。したがって、中継端子70a,70bそれぞれの固定部位の高さ方向の変動量が近くなり、中継端子70a,70bそれぞれの接触部73の高さ方向の変動量が近くなる。これにより、電子基板30に作用する接触圧力が、ハウジング50の熱膨張によって、第1中継端子70aと第2中継端子70bとで変動することが抑制される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図14〜図17に基づいて説明する。図14は、第3実施形態に係るカードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。図15は、図14のXV−XV線に沿う断面図である。図16は、図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。図17は、中継端子形成工程を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程、(d)は第3曲げ工程、(e)は第4曲げ工程を示す。なお、図14では、図3及び図9と同様にして、連結端73aを破線で示している。また、図15では、図4及び図10と同様にして、挿入溝53に相当する領域を、破線で示している。
第3実施形態に係るカードエッジコネクタは、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上記した各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第3実施形態に係るカードエッジコネクタ100の特徴点は、中継端子70の連結部72である。連結部72は、高さ方向に沿い、圧入部71と連結される第1部材72aと、高さ方向に沿い、接触部73と連結される第2部材72bと、挿抜方向に主表面が沿い、第1部材72aと第2部材72bとを連結する平板部材72cと、を有する。図14に示すように、挿入方向から見た、圧入部71と部材72a,72cが成す形状は、コの字状を成しており、底面53a及びハウジング面56それぞれには、部材72a,72cを挿入するためのL字状の溝61が形成され、溝61と圧入孔54の開口部とが成す形状が、コの字状を成している。溝61内に設けられた平板部材72cは、ハウジング50の熱膨張時において、平板部材72cの上方に位置する樹脂と、平板部材72cの下方に位置する樹脂とによって挟持されるように、溝61を構成する壁面によって囲まれている。
図15及び図16に示すように、本実施形態では、中継端子70a,70bそれぞれの連結部72が、部材72a〜72cを有しており、高さ方向における、第1中継端子70aの平板部材72cの位置と、第2中継端子70bの平板部材72cの位置とが一致している。これにより、図14に示すように、第1中継端子70aの平板部材72cの上下方向に位置する樹脂の量と、第2中継端子70bの平板部材72cの上下方向に位置する樹脂の量とが一致している。
次に、図17に基づいて、第3実施形態に係る中継端子70の製造方法を説明する。この中継端子70を製造するには、上記した各実施形態と同様にして、打ち抜き工程と、曲げ工程と、を実施した後に、湾曲工程を経ることで形成される。
図17(a)に示すように、打ち抜き工程において、第1〜第3矩形板81〜83が連結されて成る金属片80を打ち抜く。この際、第1矩形板81の側面と第2矩形板82の側面とが成す角度が直角となるように、第1矩形板81の一端側の側面に、第2矩形板82の一端側の端面が連結され、第2矩形板82の側面と第3矩形板83の側面とが成す角度が直角となり、且つ、第1矩形板81と第3矩形板83とが並ばないように、第2矩形板82の他端側の端面に、第3矩形板83の一端側の側面が連結された形状に、金属片80を打ち抜く。これにより、互いに錯角の関係にある、第1矩形板81と第2矩形板82との側面が成す角度と、第2矩形板82と第3矩形板83との側面が成す角度とが等しく直角となったクランク状の金属片80を得る。
打ち抜き工程後、図17(b)に示すように、第1矩形板81と第2矩形板82との連結部位80a(図17(a)に破線で示した部位)を、第1矩形板81の表面81aと第2矩形板82の表面82aとが成す角度が直角となるように曲げ加工することで、圧入部71と連結部72とを区画する。以上が、第1曲げ工程である。
第1曲げ工程後、図17(c)に示すように、第2矩形板82と第3矩形板83との連結部位(図17(a)に一点鎖線で示した部位)を、第2矩形板82の表面82aと第3矩形板83の表面83aとが成す角度が直角となるように曲げ加工する。以上が、第2曲げ工程である。
第2曲げ工程後、図17(d)に示すように、第3矩形板83の一端を、第3矩形板83の一端側の裏面83bと他端側の裏面83bとが成す角度が直角となるように、曲げ加工する。以上が、第3曲げ工程である。なお、第3曲げ工程における曲げるラインは、図17(a)に二点鎖線で示したラインである。
第3曲げ工程後、図17(e)に示すように、第3矩形板83の中央部を、第3矩形板83の中央部から一端側の裏面83bと他端側の裏面83bとが成す角度が鈍角と成るように、曲げ加工することで、圧入部71と連結部72とを区画する。以上が、第4曲げ工程である。なお、第4曲げ工程における曲げるラインは、図17(a)に実線で示したラインである。
曲げ工程後、第1実施形態で示した湾曲工程を実施することで、頂点73bが形成され、中継端子70が形成される。
次に、カードエッジコネクタ100の製造工程の一つである圧入工程を説明する。圧入工程において、圧入部71(第1矩形板81)を圧入孔54に圧入しつつ、ハウジング50の熱膨張時において、溝61の上方と下方とに位置する樹脂によって、平板部材72cに相当する、裏面83bが挿抜方向に沿う第3矩形板83が挟持されるように、平板部材72cと、第1部材72aとを、溝61に挿入する。これにより、カードエッジコネクタ100が製造される。
次に、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100の作用効果を説明する。第2実施形態の変形例で説明したように、ハウジング50が熱膨張すると、その熱膨張によって、ハウジング50に圧入された圧入部71の保持位置が変動する。その高さ方向の変動量は、圧入部71の上方に位置するハウジング50を構成する樹脂の量と、下方に位置する樹脂の量とに依存する。そのため、第2中継端子70bの圧入部71から中心線CLまでの距離と、第1中継端子70aの圧入部71から中心線CLまでの距離とが異なると、第1中継端子70aの圧入部71の上方と下方それぞれに位置する樹脂の量と、第2中継端子70bの圧入部71の上方と下方それぞれに位置する樹脂の量とが異なることとなり、中継端子70a,70bそれぞれの圧入部の変動量が異なることとなる。したがって、中継端子70a,70bそれぞれが、圧入部71によってのみハウジング50に固定されている場合、中継端子70a,70bそれぞれの接触部73の高さ方向の変動量が異なることとなる。
これに対して、本実施形態では、中継端子70a,70bそれぞれの連結部72が、部材72a〜72cを有しており、高さ方向における、第1中継端子70aの平板部材72cの位置と、第2中継端子70bの平板部材72cとの位置とが一致している。そして、溝61内に設けられた平板部材72cは、ハウジング50の熱膨張時において、平板部材72cの上方に位置する樹脂と、平板部材72cの下方に位置する樹脂とによって挟持されるように、溝61を構成する壁面によって囲まれている。これによれば、第1中継端子70aの平板部材72cの上方と下方それぞれに位置する樹脂の量と、第2中継端子70bの平板部材72cの上方と下方それぞれに位置する樹脂の量とが等しくなる。したがって、第2部材72bを介して、平板部材72cと連結された接触部73の高さ方向の変動量が、第1中継端子70aと第2中継端子70bとで等しくなる。これにより、電子基板30に作用する接触圧力が第1中継端子70aと第2中継端子70bとで変動することが抑制される。
本実施形態では、圧入工程において、平板部材72cと第1部材72aとを溝61に挿入する例を示した。しかしながら、平板部材72cと第1部材72aとを溝61に圧入しても良い。
本実施形態では、中継端子70a,70bそれぞれの連結部72が、部材72a〜72cを有する例を示した。しかしながら、第2中継端子70bの連結部72だけが、部材72a〜72cを有しても良い。この場合、高さ方向における、第1中継端子70aの圧入部71と連結部72との連結部位の位置と、第2中継端子70bの平板部材72cの位置とを一致させる。これによれば、第1中継端子70aの圧入部71の上下方向に位置する樹脂の量と、第2中継端子70bの平板部材72cの上下方向に位置する樹脂の量とが一致する。したがって、第1中継端子70aにおける連結部72を介して圧入部71と連結された接触部73の高さ方向の変動量と、第2中継端子70bにおける第2部材72bを介して平板部材72cと連結された接触部73の高さ方向の変動量とが等しくなる。これにより、電子基板30に作用する接触圧力が第1中継端子70aと第2中継端子70bとで変動することが抑制される。
なお、上記変形例の場合、第1中継端子70aとしては、図18に示す工程を経て製造された中継端子70を採用することができる。図18は、中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程、(d)は第3曲げ工程を示す。
図18(a)に示すように、打ち抜き工程において、第1矩形板81と第2矩形板82それぞれの幅を無視すると、第1矩形板81の側面と第2矩形板82の側面とが成す角度が平角となるように、第1矩形板81の一端側の側面に、第2矩形板82の一端側の側面が連結された形状に、金属片80を打ち抜く。以上が、打ち抜き工程である。
打ち抜き工程後、図18(b)に示すように、第1矩形板81と第2矩形板82との連結部位80a(図18(a)に破線で示した部位)を、第1矩形板81の表面81aと第2矩形板82の表面82aとが成す角度が直角となるように曲げ加工することで、圧入部71と連結部72とを区画する。以上が、第1曲げ工程である。
第1曲げ工程後、図18(c)に示すように、第2矩形板82の一端を、第2矩形板82の一端側の裏面82bと他端側の裏面82bとが成す角度が直角となるように曲げ加工する。以上が、第2曲げ工程である。なお、第2曲げ工程における曲げるラインは、図18(a)に一点鎖線で示したラインである。
第2曲げ工程後、図18(d)に示すように、第2矩形板82の中央部を、第2矩形板82の中央部から一端側の裏面82bと他端側の裏面82bとが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、連結部72と接触部73とを区画する。以上が、第3曲げ工程である。なお、第3曲げ工程における曲げるラインは、図18(a)に二点鎖線で示したラインである。これらの製造工程後、湾曲工程を実施することで、図18(d)に示す中継端子70が形成される。以上に示した製造方法を経て形成された第1中継端子70aが、ハウジング50に圧入された図面を図19に示す。なお、図19は、後述する図22のXIX−XIX線に沿う断面図である。
第3実施形態で示した作用効果と同等の作用効果を奏する中継端子の製造方法としては、図20に示す製造方法がある。図20は、中継端子形成工程の変形例を説明するための図であり、(a)は打ち抜き工程、(b)は第1曲げ工程、(c)は第2曲げ工程、(d)は第3曲げ工程を示す。
図20(a)に示すように、打ち抜き工程において、第3実施形態と同様に、第1矩形板81と第2矩形板82とによってL字が形成され、L字を成す第2矩形板82における、第1矩形板81との連結端とは反対側の端部に、第2矩形板82と平行となるように第3矩形板83が連結された金属片80を打ち抜く。
そして、図20(b)〜図20(d)に示すように、図17(b)に示した第1曲げ工程を行わずに、図17(c)〜図17(e)に示した第2〜第4曲げ工程に相当する、第1〜第3曲げ工程を実施する。そして、曲げ工程後、湾曲工程を実施することで、図20(d)に示す中継端子70が形成される。以上に示した製造方法によって得られた第2中継端子70bが、ハウジング50に圧入された図面を図21に示す。なお、図21は、後述する図22のXXI−XXI線に沿う断面図である。
また、図22に、図18に示す製造工程を経て形成された第1中継端子70aと、図20に示す製造工程を経て形成された第2中継端子70bとが、ハウジング50に固定された図を示す。図22に示すように、第1圧入孔54aの底面53a側の開口部は、第1中家端子70aの圧入部71と、接続部72の一部とに合わせた形状を成しており、ハウジング面56には、部材72a,72cを挿入するためのL字状の溝61が形成されている。そして、高さ方向における、第1中継端子70aの圧入部71と連結部72との連結部位の位置と、第2中継端子70bの平板部材72cの位置とが一致している。図22は、カードエッジコネクタの変形例を挿入方向から見た正面図である。なお、図22では、連結端73aを破線で示すと共に、圧入部71と連結部72とを区別し、圧入孔54の位置を明確にするために、圧入部71を破線で示した。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図23〜図25に基づいて説明する。図23は、第4実施形態に係るカードエッジコネクタを挿入方向から見た正面図である。図24は、図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。図25は、図23のXXV−XXV線に沿う断面図である。なお、図23では、圧入部71と連結部72とを区別し、圧入孔54の位置を明確にするために、圧入部71を破線で示している。
第4実施形態に係るカードエッジコネクタは、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上記した各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第4実施形態に係るカードエッジコネクタ100の特徴点は、圧入孔54の形成位置と、中継端子70である。
図23〜図25に示すように、ハウジング50には、挿入溝53が形成されておらず、圧入孔54a,54bそれぞれが、ハウジング面56に開口している。
中継端子70a、70bそれぞれは、ハウジング面56から、圧入孔54内を端子13(端子挿入孔52)まで延びる圧入部71と、電子基板挿入溝51内に位置する接触部73と、圧入部71と接触部73とを連結する連結部72と、を有する。そして、中継端子70a,70bそれぞれの連結部72は、圧入部71のハウジング面56側の端部と連結され、圧入部71との連結部位からハウジング面56に沿って第2角部58b(電子基板挿入溝51の開口角部)まで延びる第1延設部72dと、第1延設部72dにおける第2角部58b側の端部との連結部位から、内壁面55に沿って挿入方向に伸びる第2延設部72eと、を有する。接触部73は、第2延設部72eの電子基板挿入溝51の奥側の端部と連結されている。
図示しないが、内壁面55と第2延設部72eそれぞれには、第2延設部72eを固定するための勘合部が形成されており、圧入孔54に中継端子70を圧入する際に、上記した勘合部が組み合わさることで、第2延設部72eが内壁面55に固定される。なお、第2延設部72eと内壁面55との固定としては、上記例に限定されず、例えば、圧入孔54に中継端子70を圧入した後に、内壁面55と第2延設部72eそれぞれの勘合部を組み合わせても良い。また、勘合した後に、接着剤などによって、勘合部を接着固定しても良い。
この構成により、中継端子70a,70bそれぞれの接触部73は、電子基板挿入溝51への電子基板30の挿入時において、電子基板30と接触した際に、ハウジング50に固定された第2延設部72eとの連結端73aを支点、電子基板30との接触部位(頂点73b)を力点として弾性変形する。
次に、本実施形態に係るカードエッジコネクタ100の作用効果を説明する。上記したように、圧入孔54a,54bそれぞれが、ハウジング面56に開口している。これによれば、第1〜第3実施形態で示したように、第1圧入孔54aが、電子基板挿入溝51の奥に位置する底面53aに開口する構成と比べて、圧入孔54a,54bそれぞれに中継端子70a,70bを圧入することが容易と成る。
なお、図24及び図25に示すように、本実施形態においても、第1中継端子70aと第2中継端子70bそれぞれの接触部73における、連結端73a(支点)から頂点73b(力点)までの長さと形状が同一となっている。また、電子基板30が電子基板挿入溝51に挿入されていない時において、高さ方向における連結端73a(支点)と頂点73b(力点)との距離が等しくなっており、これによって、連結部72と接触部73との連結角度が等しくなっている。したがって、上記した各実施形態と同様にして、第1中継端子70aと第2中継端子70bとで、電子基板30の接点電極32に作用する接触圧力が同一となり、第1中継端子70aと第2中継端子70bそれぞれの接触圧力が同一の公差内に収められる。
本実施形態では、中継端子70a,70bそれぞれが、同一の構成要素を有する例を示した。しかしながら、第1中継端子70aの連結部72が延設部72d,72eを有し、第2中継端子70bの連結部72が、延設部72d,72eを有さない構成(第1実施形態や第2実施形態で示した構成)を採用することもできる。この場合、第2中継端子70bの接触部73は、電子基板挿入溝51への電子基板30の挿入時において、第2角部58bを支点として、弾性変形する。また、反対に、第2中継端子70bの連結部72が延設部72d,72eを有し、第1中継端子70aの連結部72が、延設部72d,72eを有さない構成(第1実施形態や第2実施形態で示した構成)を採用することもできる。この場合、第1中継端子70aの接触部73は、電子基板挿入溝51への電子基板30の挿入時において、第2角部58bを支点として、弾性変形する。
本実施形態では、図24に示すように、2つの第1中継端子70aが、中心線CLを介して互いに対向するように、高さ方向に並び、図25に示すように、2つの第2中継端子70bが、中心線CLを介して互いに対向するように、高さ方向に並ぶ例を示した。しかしながら、図26〜図28に示すように、第1中継端子70aと第2中継端子70bとが、中心線CLを介して高さ方向に並んで配置されて対を成し、対をなす第1中継端子70aと第2中継端子70bとが、横方向に所定の間隔をおいて配列された構成を採用することもできる。より詳しく言えば、表面30aに形成された第1接点電極32aと接続される第1中継端子70aと、裏面30bに形成された第2接点電極32bと接続される第2中継端子70bとが対を成して、高さ方向に並んで配置されており、それに隣接して、表面30aに形成された第2接点電極32bと接続される第2中継端子70bと、裏面30bに形成された第1接点電極32aと接続される第1中継端子70aとが対を成して、高さ方向に並んで配置された構成を採用することもできる。
この場合、接点電極32は、図29に示すように配置される。すなわち、電子基板30の表面30a及び裏面30bにおいて、第1接点電極32aと第2接点電極32bとが横方向に交互に配置されて、ジグザグ状に配置される。そして、表面30aに形成された接点電極32のジグザグ状に配置されたパターンと、裏面30bに形成された接点電極32のジグザグ状に配置されたパターンとが線対称になっている。すなわち、表面30aに形成された第1接点電極32aと、裏面30bに形成された第2接点電極32bとが、挿抜方向に揃うように、挿抜方向に沿って配置され、表面30aに形成された第2接点電極32bと、裏面30bに形成された第1接点電極32aとが、挿抜方向に揃うように、挿抜方向に沿って配置される。
また、この変形例では、表面30aに形成された第1接点電極32aと接続される第1中継端子70a、及び表面30aに形成された第2接点電極32bと接続される第2中継端子70bそれぞれの接触部73が、中心線CLを跨いで、電子基板30の裏面30b側まで延設され、裏面30bに形成された第1接点電極32aと接続される第1中継端子70a、及び裏面30bに形成された第2接点電極32bと接続される第2中継端子70bそれぞれの接触部73が、中心線CLを跨いで、電子基板30の表面30a側まで延設されている。これにより、中心線CLを跨いで裏面30b側に延設された接触部73の頂点73bが、中心線CLよりも下方側に配置され、中心線CLを跨いで表面30a側に延設された接触部73の頂点73bが、中心線CLよりも上方側に配置される。
上記したカードエッジコネクタ100の変形例によれば、特願2009−173419号に記されているように、表面30aに形成された接点電極32と接触する中継端子70の接触部73と、裏面30bに形成された接点電極32と接触する中継端子70の接触部73とが、挿入方向に離間されるので、それぞれの接触部73が互いに接触することを避けつつ、それぞれの接触部73が弾性変形するための距離を、電子基板30の半分の厚さ以上とすることができる。図26は、カードエッジコネクタの変形例を挿入方向から見た正面図である。図27は、図26のXXVII−XXVII線に沿う断面図であり、図28は、図26のXXVIII−XXVIII線に沿う断面図である。図29は、接点電極の配置の変形例を説明するための平面図である。なお、図26では、図23と同様にして、圧入部71と連結部72とを区別し、圧入孔54の位置を明確にするために、圧入部71を破線で示した。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
各実施形態では、打ち抜き工程において、金属片80が、矩形部材81〜83(矩形部材81,82)が連結されて成る例を示した。しかしながら、各実施形態で、金属片80が複数の矩形部材から成るように図示したのは、中継端子70の製造工程の説明を簡略化するためであり、上記した部材81〜83の形状は、矩形でなくとも良い。例えば、第1実施形態で示したように、圧入部71に相当する第1部材81の先端が、圧入時の抵抗を小さくするための先細りとなった形状を成し、圧入孔54に配置される部位に、テーパ状のかえり部が形成されていても良い。更に言えば、インピーダンスを下げるために、中継端子70の一部分を局所的に太くしても良い。
10・・・ハーネス
13・・・端子
30・・・電子基板
32・・・接点電極
50・・・ハウジング
53・・・挿入溝
54・・・圧入孔
58・・・角部
70・・・中継端子
90・・・ケース
100・・・カードエッジコネクタ

Claims (15)

  1. 電子基板の端部が挿入される電子基板挿入溝が形成されたハウジングと、該ハウジングに固定され、前記電子基板の端部の同一平面上に形成された複数の接点電極と接触する中継端子と、を有し、前記電子基板挿入溝に、前記電子基板の端部が挿入されることで、前記接点電極と前記中継端子とが接触するカードエッジコネクタであって、
    前記中継端子は、第1中継端子と、第2中継端子と、を有し、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれは、前記ハウジングに圧入された圧入部と、前記電子基板挿入溝内に突き出された接触部と、該接触部と前記圧入部とを連結する連結部と、から成り、
    前記第1中継端子を、前記電子基板挿入溝の奥に挿入するための挿入溝が、前記電子基板における前記接点電極が形成された平面に直交する高さ方向において、前記電子基板挿入溝を挟む内壁面の一部を切り欠くように、前記電子基板挿入溝が開口するハウジング面から、該ハウジング面よりも前記電子基板の挿入方向に所定距離離れた位置まで形成され、
    前記第1中継端子の圧入部が圧入される第1圧入孔が、前記電子基板挿入溝の奥に位置する複数の前記挿入溝の底面それぞれに開口し、
    前記第2中継端子の圧入部が圧入される第2圧入孔が、前記ハウジング面に複数開口し、
    前記高さ方向における、複数の前記第1圧入孔の開口部と複数の前記第2圧入孔の開口部それぞれの位置が異なり、
    複数の前記第1圧入孔の開口部と複数の前記第2圧入孔の開口部とが、前記高さ方向で揃わないように、前記電子基板の平面に沿い前記挿入方向に直交する横方向にずれており、
    前記挿入溝の底面と前記内壁面とによって構成される第1角部から前記電子基板の平面までの距離と、前記ハウジング面と前記内壁面とによって構成される第2角部から前記電子基板の平面までの距離とが略等しくなっており、
    前記第1中継端子の接触部は、前記電子基板挿入溝への前記電子基板の挿入時において、前記電子基板と接触した際に、前記連結部との連結端が前記第1角部に支えられることで、前記連結端を支点、前記電子基板との接触部位を力点として弾性変形するものであり、
    前記第2中継端子の接触部は、前記電子基板挿入溝への前記電子基板の挿入時において、前記電子基板と接触した際に、前記連結部との連結端が前記第2角部に支えられることで、前記連結端を支点、前記電子基板との接触部位を力点として弾性変形するものであり、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれの接触部における、前記連結端から前記接触部位までの長さと形状が略同一であり、前記電子基板が前記電子基板挿入溝に挿入されていない時において、前記高さ方向における前記連結端と前記接触部位との距離が略等しいことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  2. 前記高さ方向において、複数の前記第2圧入孔の開口部は、複数の前記第1圧入孔の開口部よりも、前記電子基板挿入溝から離れており、
    前記第2中継端子の連結部は、前記高さ方向に沿い、前記圧入部と連結される第1部材と、前記高さ方向に沿い、前記接触部と連結される第2部材と、前記挿入方向に主表面が沿い、前記第1部材と前記第2部材とを連結する平板部材と、を有し、
    前記高さ方向における、前記平板部材の位置と、前記第1中継端子の圧入部と連結部との連結部位の位置とが略一致しており、
    前記平板部材は、前記ハウジングの熱膨張時において、前記平板部材の上方に位置するハウジングと、前記平板部材の下方に位置するハウジングとによって挟持されるように、前記ハウジングに囲まれていることを特徴とする請求項1に記載のカードエッジコネクタ。
  3. 前記平板部材は、前記ハウジングに圧入されていることを特徴とする請求項2に記載のカードエッジコネクタ。
  4. 前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれの連結部は、前記高さ方向に沿い、前記圧入部と連結される第1部材と、前記高さ方向に沿い、前記接触部と連結される第2部材と、前記挿入方向に主表面が沿い、前記第1部材と前記第2部材とを連結する平板部材と、を有し、
    前記高さ方向における、前記第1中継端子の平板部材の位置と、前記第2中継端子の平板部材の位置とが略一致しており、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれの平板部材は、前記ハウジングの熱膨張時において、前記平板部材の上方に位置するハウジングと、前記平板部材の下方に位置するハウジングとによって挟持されるように、前記ハウジングに囲まれていることを特徴とする請求項1に記載のカードエッジコネクタ。
  5. 前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれの平板部材は、前記ハウジングに圧入されていることを特徴とする請求項4に記載のカードエッジコネクタ。
  6. 電子基板の端部が挿入される電子基板挿入溝が形成されたハウジングと、該ハウジングに固定され、電子基板の端部の同一平面上に形成された複数の接点電極と接触する中継端子と、を有し、前記電子基板挿入溝に、前記電子基板の端部が挿入されることで、前記接点電極と前記中継端子とが接触するカードエッジコネクタであって、
    前記中継端子は、第1中継端子と、第2中継端子と、を有し、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれは、前記ハウジングに圧入された圧入部と、前記電子基板挿入溝内に突き出された接触部と、該接触部と圧入部とを連結する連結部と、から成り、
    前記電子基板挿入溝が開口するハウジング面に、前記第1中継端子が圧入される複数の第1圧入孔と、前記第2中継端子が圧入される複数の第2圧入孔とが、それぞれ開口し、
    前記電子基板における前記接点電極が形成された平面に直交する高さ方向において、前記第1圧入孔の開口部と前記第2圧入孔の開口部それぞれの位置が異なり、
    複数の前記第1圧入孔の開口部と複数の前記第2圧入孔の開口部とが、前記高さ方向で揃わないように、前記電子基板の平面に沿い前記挿入方向に直交する横方向にずれており、
    前記高さ方向において、前記電子基板挿入溝を挟む内壁面の間隔が略一定となっており、
    前記第1中継端子の連結部は、前記圧入部との連結部位から、前記ハウジング面に沿って前記電子基板挿入溝の開口角部まで延びる第1延設部と、該第1延設部における前記開口角部側の端部との連結部位から、前記内壁面に沿って前記挿入方向に延びて、前記接触部と連結された第2延設部と、を有し、
    前記第2延設部は、前記内壁面に固定されており、
    前記第1中継端子の接触部は、前記電子基板挿入溝への前記電子基板の挿入時において、前記電子基板と接触した際に、前記ハウジングに固定された前記第2延設部との連結端を支点、前記電子基板との接触部位を力点として弾性変形し、
    前記第2中継端子の接触部は、前記電子基板挿入溝への前記電子基板の挿入時において、前記電子基板と接触した際に、前記連結部との連結端が前記開口角部に支えられることで、前記連結部との連結端を支点、前記電子基板との接触部位を力点として弾性変形するものであり、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれの接触部における、前記連結端から前記接触部位までの長さと形状が略同一であり、前記電子基板が前記電子基板挿入溝に挿入されていない時において、前記高さ方向における前記連結端と前記接触部位との距離が略等しいことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  7. 電子基板の端部が挿入される電子基板挿入溝が形成されたハウジングと、該ハウジングに固定され、電子基板の端部の同一平面上に形成された複数の接点電極と接触する中継端子と、を有し、前記電子基板挿入溝に、前記電子基板の端部が挿入されることで、前記接点電極と前記中継端子とが接触するカードエッジコネクタであって、
    前記中継端子は、第1中継端子と、第2中継端子と、を有し、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれは、前記ハウジングに圧入された圧入部と、前記電子基板挿入溝内に突き出された接触部と、該接触部と圧入部とを連結する連結部と、から成り、
    前記電子基板挿入溝が開口するハウジング面に、前記第1中継端子が圧入される複数の第1圧入孔と、前記第2中継端子が圧入される複数の第2圧入孔とが、それぞれ開口し、
    前記電子基板における前記接点電極が形成された平面に直交する高さ方向において、前記第1圧入孔の開口部と前記第2圧入孔の開口部それぞれの位置が異なり、
    複数の前記第1圧入孔の開口部と複数の前記第2圧入孔の開口部とが、前記高さ方向で揃わないように、前記電子基板の平面に沿い前記挿入方向に直交する横方向にずれており、
    前記高さ方向において、前記電子基板挿入溝を挟む内壁面の間隔が略一定となっており、
    前記第1中継端子及び前記第2中継端子それぞれの連結部は、前記圧入部との連結部位から、前記ハウジング面に沿って前記電子基板挿入溝の開口角部まで延びる第1延設部と、該第1延設部における前記開口角部側の端部との連結部位から、前記内壁面に沿って前記挿入方向に延びて、前記接触部と連結された第2延設部と、を有し、
    前記第2延設部は、前記内壁面に固定されており、
    前記第1中継端子及び前記第2中継端子それぞれの接触部は、前記電子基板挿入溝への前記電子基板の挿入時において、前記電子基板と接触した際に、前記ハウジングに固定された前記第2延設部との連結端を支点、前記電子基板との接触部位を力点として弾性変形するものであり、
    前記第1中継端子と前記第2中継端子それぞれの接触部における、前記連結端から前記接触部位までの長さと形状が略同一であり、前記電子基板が前記電子基板挿入溝に挿入されていない時において、前記高さ方向における前記連結端と前記接触部位との距離が略等しいことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  8. 前記電子基板の端部の同一平面上には、前記接点電極として、前記電子基板の挿入方向の先頭に位置する第1接点電極と、当該第1接点電極よりも電子基板内側に位置する第2接点電極と、が複数形成され、それぞれ前記横方向に並んでおり、
    複数の前記第1接点電極と複数の前記第2接点電極とは、前記挿入方向に揃わないように、前記横方向にずれていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載のカードエッジコネクタ。
  9. 複数の前記第1接点電極と前記第2接点電極は、前記電子基板の表裏両面それぞれに形成されていることを特徴とする請求項8に記載のカードエッジコネクタ。
  10. 前記電子基板の表面に形成された前記第1接点電極と、前記電子基板の裏面に形成された前記第2接点電極とは、前記挿入方向に揃うように、前記挿入方向に沿って配置され、
    前記電子基板の表面に形成された前記第2接点電極と、前記電子基板の裏面に形成された前記第1接点電極とは、前記挿入方向に揃うように、前記挿入方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項9に記載のカードエッジコネクタ。
  11. 請求項1に記載のカードエッジコネクタの製造方法であって、
    金属板を所定形状に打ち抜くことで、第1矩形板と第2矩形板とが連結されて成る金属片を形成する打ち抜き工程と、
    前記金属片を、前記圧入部と、前記接触部と、前記連結部とを区画するように、曲げ加工することで、前記中継端子を形成する曲げ工程と、を有し、
    前記打ち抜き工程において、前記第1矩形板の側面と前記第2矩形板の側面とが成す角度が略直角となるように、前記第1矩形板の一端側の端面に、前記第2矩形板の一端側の側面が連結された形状に、前記金属片を打ち抜き、
    前記曲げ工程において、前記第1矩形板と前記第2矩形板との連結部位を、前記第1矩形板の表面と前記第2矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工することで、前記圧入部と前記連結部とを区画し、前記第2矩形板の中央部を、前記第2矩形板の中央部から一端側の表面と他端側の表面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、前記連結部と前記接触部とを区画することを特徴とするカードエッジコネクタの製造方法。
  12. 請求項1に記載のカードエッジコネクタの製造方法であって、
    金属板を所定形状に打ち抜くことで、第1〜第3矩形板が連結されて成る金属片を形成する打ち抜き工程と、
    前記金属片を、前記圧入部と、前記接触部と、前記連結部とを区画するように、曲げ加工することで、前記中継端子を形成する曲げ工程と、を有し、
    前記打ち抜き工程において、前記第1矩形板の側面と前記第2矩形板の側面とが成す角度が略直角となるように、前記第1矩形板の一端側の端面に、前記第2矩形板の一端側の側面が連結され、前記第2矩形板と前記第3矩形板それぞれの幅を無視すると、前記第2矩形板の側面と前記第3矩形板の側面とが成す角度が平角となるように、前記第2矩形板の他端における前記第1矩形板から離れた側面に、前記第3矩形板の一端側の側面が連結された形状に、前記金属片を打ち抜き、
    前記曲げ工程において、前記第2矩形板と前記第3矩形板との連結部位を、前記第2矩形板の表面と前記第3矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工し、前記第3矩形板の中央部を、前記第3矩形板の中央部から一端側の表面と他端側の表面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、前記連結部と前記接触部とを区画することを特徴とするカードエッジコネクタの製造方法。
  13. 請求項1に記載のカードエッジコネクタの製造方法であって、
    金属板を所定形状に打ち抜くことで、第1〜第3矩形板が連結されて成る金属片を形成する打ち抜き工程と、
    前記金属片を、前記圧入部と、前記接触部と、前記連結部とを区画するように、曲げ加工することで、前記中継端子を形成する曲げ工程と、
    前記中継端子を圧入孔に圧入する圧入工程と、を有し、
    前記打ち抜き工程において、前記第1矩形板の側面と前記第2矩形板の側面とが成す角度が略直角となるように、前記第1矩形板の一端側の側面に、前記第2矩形板の一端側の端面が連結され、前記第2矩形板の側面と前記第3矩形板の側面とが成す角度が略直角となり、且つ、前記第1矩形板と前記第3矩形板とが並ばないように、前記第2矩形板の他端側の端面に、前記第3矩形板の一端側の側面が連結された形状に、前記金属片を打ち抜き、
    前記曲げ工程において、前記第1矩形板と前記第2矩形板との連結部位を、前記第1矩形板の表面と前記第2矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工することで、前記圧入部と前記連結部とを区画し、前記第2矩形板と前記第3矩形板との連結部位を、前記第2矩形板の表面と前記第3矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工し、更に、前記第3矩形板の一端を、前記第3矩形板の一端側の裏面と他端側の裏面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工し、最後に、前記第3矩形板の中央部を、前記第3矩形板の中央部から一端側の裏面と他端側の裏面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、前記連結部と前記接触部とを区画し、
    前記圧入工程において、前記圧入部に相当する第1矩形板を前記圧入孔に圧入しつつ、前記ハウジングの熱膨張時において、前記支持部の一部である、前記挿入方向に表面が沿う第3矩形板の上方と下方とに位置するハウジングによって、前記挿入方向に表面が沿う第3矩形板が挟持されるように、前記挿入方向に表面が沿う第3矩形板を、前記圧入孔の開口部の形成面に形成された溝に挿入することを特徴とするカードエッジコネクタの製造方法。
  14. 請求項1に記載のカードエッジコネクタの製造方法であって、
    金属板を所定形状に打ち抜くことで、第1〜第3矩形板が連結されて成る金属片を形成する打ち抜き工程と、
    前記金属片を、前記圧入部と、前記接触部と、前記連結部とを区画するように、曲げ加工することで、前記中継端子を形成する曲げ工程と、
    前記中継端子を圧入孔に圧入する圧入工程と、を有し、
    前記打ち抜き工程において、前記第1矩形板の側面と前記第2矩形板の側面とが成す角度が略直角となるように、前記第1矩形板の一端側の側面に、前記第2矩形板の一端側の端面が連結され、前記第2矩形板の側面と前記第3矩形板の側面とが成す角度が略直角となり、且つ、前記第1矩形板と前記第3矩形板とが並ばないように、前記第2矩形板の他端側の端面に、前記第3矩形板の一端側の側面が連結された形状に、前記金属片を打ち抜き、
    前記曲げ工程において、前記第2矩形板と前記第3矩形板との連結部位を、前記第2矩形板の表面と前記第3矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工し、更に、前記第3矩形板の一端を、前記第3矩形板の一端側の裏面と他端側の裏面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工し、最後に、前記第3矩形板の中央部を、前記第3矩形板の中央部から一端側の裏面と他端側の裏面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、前記連結部と前記接触部とを区画し、
    前記圧入工程において、前記圧入部に相当する第1矩形板を前記圧入孔に圧入しつつ、前記ハウジングの熱膨張時において、前記支持部の一部である、前記挿入方向に表面が沿う第3矩形板の上方と下方とに位置するハウジングによって、前記挿入方向に表面が沿う第3矩形板が挟持されるように、前記挿入方向に表面が沿う第3矩形板を、前記圧入孔の開口部の形成面に形成された溝に挿入することを特徴とするカードエッジコネクタの製造方法。
  15. 請求項1に記載のカードエッジコネクタの製造方法であって、
    金属板を所定形状に打ち抜くことで、第1矩形板と第2矩形板とが連結されて成る金属片を形成する打ち抜き工程と、
    前記金属片を、前記圧入部と、前記接触部と、前記連結部とを区画するように、曲げ加工することで、前記中継端子を形成する曲げ工程と、を有し、
    前記打ち抜き工程において、前記第1矩形板と前記第2矩形板それぞれの幅を無視すると、前記第1矩形板の側面と前記第2矩形板の側面とが成す角度が平角となるように、前記第1矩形板の一端側の側面に、前記第2矩形板の一端側の側面が連結された形状に、前記金属片を打ち抜き、
    前記曲げ工程において、前記第1矩形板と前記第2矩形板との連結部位を、前記第1矩形板の表面と前記第2矩形板の表面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工することで、前記圧入部と前記連結部とを区画し、前記第2矩形板の一端を、前記第2矩形板の一端側の裏面と他端側の裏面とが成す角度が略直角となるように曲げ加工し、前記第2矩形板の中央部を、前記第2矩形板の中央部から一端側の裏面と他端側の裏面とが成す角度が鈍角となるように曲げ加工することで、前記連結部と前記接触部とを区画することを特徴とするカードエッジコネクタの製造方法。
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