JP5531201B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
押し進められたメダルは、投入穴を越えて始めて落下動作に入るため、常にメダル1枚分の距離を推し進めるよう、メダルを押し込む力を加えなければならない。
そこで、特許文献1に記載の誘導座を投入穴の手前に設けることで、誘導座に位置するメダルを、その傾斜により、投入穴へ導くことができる。
その結果、誘導座に位置するメダルは重なり合ったまま滞留してしまい、円滑な投入が実現できなかった。
このように、誘導座の作用のみでは、円滑に投入されないことから、従来は、遊技者がメダルを投入している手を上下に震わせる等して、遊技者が故意にメダルに振動を与え、メダル同士の摩擦を緩和しながら投入していた。
そこで、メダルの投入を容易にするため、ローラ付きメダル投入ユニットを備えるスロットマシンが提案されている。
しかしながら、この場合には、ローラという別部品を設けなければならず、構造が複雑化して大きくなり、従前のスロットマシンに適用するのは容易ではない。また、可動部品を有するため故障の要因となることが否めず、コストも高くなる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観を示す概略斜視図、図2は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。
本実施形態のスロットマシン1は、内部がマイクロコンピュータ等で構成された制御部50及び必要な機械、装置等を収納可能な筐体状に構成されており、筐体1bの前面側が前扉1aによって開閉可能に覆われている。
次に、本実施形態のメダル投入口2について、図3〜図6を参照して詳述する。
図3は、本実施形態に係るスロットマシンのメダル投入口の一例を示す斜視図、図4は、図3に示したメダル投入口の断面図、図5は、図3に示したメダル投入口の各部の寸法を示した拡大断面図、図6は、図3に示したメダル投入口にメダルが投入される状態を示す動作説明図である。
すなわち、階段部23は、投入穴21に向かう下り階段として構成されている。
すなわち、階段部23は、メダルMを流下させる樋として機能し、この流下方向は、投入穴21に向けられている。
また、各段差25Aが有する曲率は、メダルMの外形とほぼ等しい又は僅かに小さい値となっている。
これにより、メダルMは、各段差25Aが有する曲率に案内されて、投入穴21に導かれる。
各段差25Aの幅Aは、図6に示すメダルMの幅(厚さ)tより小さい値にしてある。例えば、スロットマシン1で使用される一般的なメダルの幅である1.6mmより小さい値としてある。
これにより、各段差25Aに位置するメダルMを、不安定な状態にさせることができ、投入穴21への移動が促進される。
平面部26aは、投入穴21に向かって下り勾配となるように、任意の角度θで傾斜が付けられている。
また、各段差25Aの角部を円弧状にした曲面部27aが形成され、階段状に連なる各段差25Aの平面部26aの間が滑らかにつなげられている。
すなわち、ガイド溝部24は、U字の樋状に凹設され、メダルMが円弧状の凹部が有する曲率に案内されて、投入穴21に導かれるように構成されている。
さらに、ガイド溝部24は、階段部23に通じる、メダルMを投入穴21に向かって滑動可能な継ぎ目のない滑らかな面で形成されている。
本実施形態のガイド溝部24は、ほぼ水平とし、勾配を設けていないが、投入穴21に向かって下り勾配、又は上り勾配とすることもできる。
なお、載置可能な形状とは、手や指等で支持することで、メダルが載置されることも含むものとする。
さらに、矢印Fで示す方向に押し込む力を受けて、最初の段差25Aに位置したメダルMaは、平面部26aと曲面部27aを経て、下段側の段差25Aに滑り落ちる。
このときには、押し込む力を与えずとも、各段差25Aは投入穴21に向けた下り勾配の段差(下り階段)であるうえ、各段差25Aの幅Aは、メダルMの幅tより小さい値であるので、段差25Aに位置したメダルMは不安定な状態となるため、停滞することなく、自重によって下段側の段差25Aへ、さらに下段側の段差25Aへと自動的に滑り落ち、投入穴21へ導かれる。
そのうえ、平面部26aと曲面部27aは、投入穴21に向かう下り勾配で形成されていることから、メダルMaがこれらの面を滑り落ちるように投入穴21へ導かれる。
これにより、遊技者が人為的にメダルMaに振動を与えるような面倒な操作を行わなくても、メダルMaの移動に伴い自動的に振動が与えられることから、落下を妨げる方向に作用するメダル間の接触抵抗を低減させることができ、メダルMaの投入スピードを上げることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係るスロットマシンのメダル投入口2について、図7を参照して説明する。
図7は、第二実施形態のメダル投入口の断面図である。
第二実施形態のメダル投入口2では、階段部23を構成する各段差25Bが、水平な平面部26bにより形成され、その他の構成は、第一実施形態と同様となっている。
なお、本実施形態の各段差25Bの角部は略直角としてある。
これにより、重なり合う複数のメダルMは、1枚ずつへの分離が促進され、遊技者が人為的にメダルMに振動を与えるような面倒な操作を行うことなく、メダル間の接触抵抗を低減させて、メダルMの投入スピードを上げることができる。
次に、本発明の第三実施形態に係るスロットマシンのメダル投入口2について、図8を参照して説明する。
図8は、第三実施形態のメダル投入口の断面図である。
第三実施形態のメダル投入口2では、階段部23を構成する各段差25Cが、水平な平面部26cと、各段差25Cの角部を投入穴21に向けて下り勾配で傾斜させた斜面部28とにより形成され、その他の構成は、第二実施形態と同様となっている。
また、本実施形態では、第二実施形態と同様な鉛直面を残しつつ、角部を斜面部28としていることから、階段部23を移動するメダルMは、上段側の平面部26cから、斜面部28、鉛直面、下段側の平面部26cへと、複数の勾配の変化を経ることになる。その結果、階段部23を移動している各メダルMに小刻みに速い振動が加わり、重なり合う複数のメダルMは、1枚ずつへの分離が促進される。
さらに、斜面部28により、メダルが斜面を滑り落ちるように投入穴21へ導かれる。
次に、本発明の第四実施形態に係るスロットマシンのメダル投入口2について、図9を参照して説明する。
図9は、第四実施形態のメダル投入口の断面図である。
第四実施形態のメダル投入口2では、第一実施形態における平面部をなくし、階段部23を構成する各段差25Dを、すべて円弧状の曲面部27bにより形成してある。
次に、本発明の第五実施形態に係るスロットマシンのメダル投入口2について、図10を参照して説明する。
図10は、第五実施形態のメダル投入口の断面図である。
第五実施形態のメダル投入口2は、第二実施形態における平面部26bを傾斜させて平面部26dとして構成してある。
また、メダル投入口に、新たなローラ等の別部品を設ける必要もないことから、従来のスロットマシンに容易に適用することができる。
さらに、階段部は複雑な構造を必要としないため、製造コストの低減を図ることができるとともに、故障の要因を排除することができる。
例えば、階段部に至る手前側(遊技者側)をガイド溝部24で構成したが、ガイド溝部24をなくして、全部を階段部とすることもできる。
また、段差の幅Aは、メダルの幅tとほぼ同じ、又は、メダルの幅tより大きくすることもできる。
2 メダル投入口
21 投入穴
22 背部
23 階段部
24 ガイド溝部
25A〜25E 段差
26a〜26d 平面部
27a〜27b 曲面部
28 斜面部
3 スタートレバー
4 ドラムユニット
5(5a,5b,5c) 停止ボタン
6 表示窓
7 メダル払出装置
8 メダル払出口
9 シュート
20 メダルセレクター
41(41a,41b,41c) リール
Claims (1)
- メダルを投入可能な投入穴が開口されたメダル投入口を備える遊技機であって、
前記メダル投入口は、
前記投入穴の後方から上方に延出する背部と、
前記投入穴の前方に連続し、上面に複数のメダルを載置可能な誘導路となる階段部と、
前記階段部の前方に連続する、上面に複数のメダルを載置可能な誘導路となるガイド部と、を備え、
前記階段部が、
前記ガイド部から前記投入穴へ向って下り階段状に連続する複数の段差からなることを特徴とする遊技機。
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