JP5530570B1 - 印刷機及びその紫外線照射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止する印刷機及びその紫外線照射方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、被印刷体1を把持案内する印刷部グリッパー11が取り付けられた複数の圧胴2、及び、該圧胴2に対接され被印刷体1に紫外線硬化型インクで印刷し印刷体とする印刷装置、を備える印刷部Aと、印刷体1aを把持案内するための排紙部グリッパー12が取り付けられたチェーン5を備える排紙部Bと、からなり、印刷体1aに対して紫外線を照射するための紫外線照射機21,22を備え、紫外線照射機に対向するグリッパー11,12には、紫外線を受光可能な紫外線受光器21a,22aが取り付けられている印刷機100である。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機及びその紫外線照射方法に関し、更に詳しくは、繰り返し試運転を行う必要が無く、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止できる印刷機及びその紫外線照射方法に関する。
印刷技術として、枚葉オフセット印刷、枚葉フレキソ印刷、枚葉グラビア印刷等が知られている。なお、「枚葉」とは、規定の寸法に切り揃えられた被印刷体を意味する。すなわち、枚葉印刷機においては、長尺状の1枚の被印刷体ではなく、切り揃えられた被印刷体を1枚ずつ連続して印刷するようになっている。
これらの印刷は、一般に、印刷装置により、紫外線硬化型インクを紙等の被印刷体に印刷し、その後、紫外線照射機にて紫外線硬化型インクを硬化させるという方式をとっている。
例えば、版胴外周に装備された刷版及びブランケット胴外周に装備されたブランケットを介して、走行する印刷基材の印刷面にインキを用いて印刷し、紫外線を照射することにより硬化させるオフセット印刷機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−274432号公報
ところで、上記特許文献1記載のオフセット印刷機を含む従来の印刷機において、紫外線照射機による紫外線の照射量は、一般的に、バラ付きが生じ易く、経時的な劣化も激しい。
このため、従来は、本運転の前に繰り返し試運転を行い、紫外線硬化型インクの硬化状態を見て、熟練者の経験則に基づいて紫外線の照射量を決定する必要があった。
しかしながら、繰り返し試運転を行うには、時間と労力を要し、また、熟練者の経験則に基づく紫外線の照射量の調整は、確実とはいえず、紫外線の照射量が不十分となり紫外線硬化型インクの硬化不良が生じる恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、繰り返し試運転を行う必要が無く、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止できる印刷機及びその紫外線照射方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、印刷体を把持案内する印刷部グリッパー及び/又は排紙部グリッパーに紫外線受光器を取り付け、該紫外線受光器が紫外線照射機から直接受光した紫外線量に基づいて、紫外線照射機により照射する紫外線量を調整することにより、意外にも、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)被印刷体を把持案内するグリッパーが取り付けられた複数の圧胴、及び、該圧胴に対接され被印刷体に対して紫外線硬化型インクにより印刷し印刷体とする印刷装置、を備える印刷部と、印刷体を把持案内するためのグリッパーが取り付けられたチェーンを備える排紙部と、からなり、印刷体に対して紫外線を照射するための紫外線照射機を備え、紫外線照射機に対向するグリッパーには、紫外線を受光可能な印刷部紫外線受光器が取り付けられている印刷機に存する。
本発明は、(2)印刷部が、圧胴に案内された印刷体に対して紫外線を照射するための印刷部紫外線照射機を備え、印刷部のグリッパーには、紫外線を受光可能な印刷部紫外線受光器が取り付けられている上記(1)記載の印刷機に存する。
本発明は、(3)排紙部が、チェーンに案内された印刷体に対して紫外線を照射するための排紙部紫外線照射機を備え、排紙部のグリッパーには、紫外線を受光可能な排紙部紫外線受光器が取り付けられている上記(1)記載の印刷機に存する。
本発明は、(4)印刷部が、圧胴に案内された印刷体に対して紫外線を照射するための印刷部紫外線照射機を備え、印刷部のグリッパーには、紫外線を受光可能な印刷部紫外線受光器が取り付けられ、排紙部が、チェーンに案内された印刷体に対し紫外線を照射するための排紙部紫外線照射機を備え、排紙部のグリッパーには、紫外線を受光可能な排紙部紫外線受光器が取り付けられている上記(1)記載の印刷機に存する。
本発明は、(5)印刷部紫外線受光器が印刷部グリッパーに対して着脱自在となっている上記(2)又は(4)に記載の印刷機に存する。
本発明は、(6)排紙部紫外線受光器が排紙部グリッパーに対して着脱自在となっている上記(3)又は(4)に記載の印刷機に存する。
本発明は、(7)圧胴には、印刷部グリッパー及び印刷部紫外線受光器を収容可能な溝部が形成されている上記(2)又は(4)に記載の印刷機に存する。
本発明は、(8)枚葉グラビア印刷機又は枚葉フレキソ印刷機である上記(2)又は(4)に記載の印刷機に存する。
本発明は、(9)枚葉オフセット印刷機である上記(3)又は(4)に記載の印刷機に存する。
本発明は、(10)上記(2)又は(4)に記載の印刷機を用いた印刷機の紫外線照射方法であって、稼動中に、印刷部紫外線受光器が印刷部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整する印刷機の紫外線照射方法に存する。
本発明は、(11)上記(3)又は(4)に記載の印刷機を用いた印刷機の紫外線照射方法であって、稼動中に、排紙部紫外線受光器が排紙部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、排紙部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整する印刷機の紫外線照射方法に存する。
本発明は、(12)紫外線量の情報がCPUに送信され、該情報に基づいて、紫外線量の調整を行う上記(10)又は(11)に記載の紫外線照射方法に存する。
本発明の印刷機は、印刷体を把持案内する印刷部のグリッパーに印刷部紫外線受光器を取り付けることにより、印刷部の印刷部紫外線受光器は、印刷体が印刷部紫外線照射機から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を受光することができるので、印刷部紫外線受光器が印刷部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整することにより、繰り返し試運転を行う必要が無く、本運転において、十分な量の紫外線を印刷体に確実に照射することが可能となる。これにより、印刷体の紫外線硬化型インクの硬化不良を確実に防止することができる。
本発明の印刷機は、印刷体を把持案内する排紙部のグリッパーに排紙部紫外線受光器を取り付けることにより、排紙部の排紙部紫外線受光器は、印刷体が排紙部紫外線照射機から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を受光することができるので、排紙部紫外線受光器が排紙部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、排紙部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整することにより、繰り返し試運転を行う必要が無く、本運転において、十分な量の紫外線を印刷体に確実に照射することが可能となる。これにより、印刷体の紫外線硬化型インクの硬化不良を確実に防止することができる。
本発明の印刷機は、印刷体を把持案内する印刷部のグリッパーに印刷部紫外線受光器を取り付け、印刷体を把持案内する排紙部のグリッパーに排紙部紫外線受光器を取り付けることにより、印刷部の印刷部紫外線受光器は、印刷体が印刷部紫外線照射機から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を受光することができ、排紙部の排紙部紫外線受光器は、印刷体が排紙部紫外線照射機から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を受光することができる。
したがって、印刷部紫外線受光器が印刷部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整し、且つ、排紙部紫外線受光器が排紙部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、排紙部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整することにより、繰り返し試運転を行う必要が無く、本運転において、所望の量の紫外線を印刷体に照射することが可能となる。
この場合、印刷部において、紫外線硬化型インクを仮硬化させることができるので、印刷部紫外線照射機及び排紙部紫外線照射機におけるそれぞれの印刷体への紫外線の照射量を軽減することができる。その結果、紫外線照射機の負担が減るので、紫外線ランプの経時的な劣化を抑制することができる。また、仮硬化させることにより、製造過程における被印刷体からオフセット印刷機へのインク移りによる汚染も防止することができる。
本発明の印刷機においては、印刷部紫外線受光器が印刷部のグリッパーに対して着脱自在となっている場合、又は、排紙部紫外線受光器が排紙部のグリッパーに対して着脱自在となっている場合、紫外線受光器の交換が容易であり、且つ必要に応じて紫外線受光器を所望の位置に取り付けることができる。
本発明の印刷機においては、圧胴に、印刷部のグリッパー及び印刷部紫外線受光器を収容可能な溝部が形成されているので、印刷部のグリッパー及び印刷部紫外線受光器が被印刷体の搬送の邪魔にならない。
本発明の紫外線照射方法においては、上記(1)又は(3)に記載の印刷機を用い、印刷部紫外線受光器が印刷部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整することにより、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止することができる。
また、上記(2)又は(3)に記載の印刷機を用い、排紙部紫外線受光器が排紙部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、排紙部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整することにより、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止することができる。
本発明の紫外線照射方法においては、紫外線量の情報がCPUに送信され、該情報に基づいて、紫外線量の調整を行うことにより、迅速に紫外線量の調整を行うことができる。
また、CPUに経時的な紫外線量の情報を蓄積できるので、該情報を分析することにより、紫外線照射機の劣化具合や紫外線量の調整方法等を予測することも可能となる。
図1は、第1実施形態に係る印刷機を示す概略側面図である。 図2は、第1実施形態に係る印刷機における印刷部の圧胴を示す概略斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る印刷機における排紙部のチェーンの一部を示す概略斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る印刷機において排紙部グリッパーが印刷体を把持した状態を示す概略側面図である。 図5は、第2実施形態に係る印刷機を示す概略側面図である。 図6は、第3実施形態に係る印刷機を示す概略側面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
第1実施形態
本発明に係る印刷機の第1実施形態として、枚葉オフセット印刷機の例を示す。
図1は、第1実施形態に係る印刷機を示す概略側面図である。
図1に示すように、印刷機100は、被印刷体1に印刷を施す印刷部Aと、印刷された印刷体1aを回収する排紙部Bとからなる。なお、被印刷体1を印刷部Aに供給する給紙部は省略する。
印刷部Aは、被印刷体1を把持して案内するグリッパー11(以下「印刷部グリッパー」という。)をそれぞれ備える複数の圧胴2と、各圧胴2に対接され被印刷体1に紫外線硬化型インクで印刷して印刷体1aとするブランケット胴3及び該ブランケット胴3に紫外線硬化型インクを転写する版胴3aからなる印刷装置と、印刷部グリッパー11に取り付けられた図示しない紫外線受光器(以下「印刷部紫外線受光器」という。)と、圧胴2に案内される被印刷体1に、紫外線を照射するための紫外線照射機22(以下「印刷部紫外線照射機」という。)とを備える。
印刷部Aにおいては、いわゆる版胴3aに付与された紫外線硬化型インクが、ゴム製のブランケット胴3に転写され、該ブランケット胴3から、後述する圧胴2によって搬送される被印刷体1に紫外線硬化型インクが印刷される。なお、印刷部Aは、版胴3a、ブランケット胴3及び圧胴2を複数備えるので、被印刷体1に異なる複数のデザインを重ねて付与することが可能となっている。
図2は、第1実施形態に係る印刷機における印刷部の圧胴を示す概略斜視図である。
図2に示すように、印刷機100において、圧胴2は、円筒状となっており、中心軸を中心に回動自在となっている。
また、圧胴2の表面には、溝部4が圧胴2の軸方向に沿って形成されており、その反対側(図でいう裏側)の圧胴2の表面にも同様の溝部4が形成されている。すなわち、圧胴2の表面には対称となる位置にそれぞれ溝部4が形成されている。
印刷機100においては、各溝部4に、それぞれ印刷部グリッパー11が収容され固定されている。
ここで、印刷部グリッパー11は、被印刷体1の一端を把持可能となっている。なお、被印刷体1の他端は、把持されていない。
したがって、印刷部グリッパー11が被印刷体1を把持した状態で、圧胴2が回動することにより、被印刷体1は、圧胴2の周面に沿って搬送されるようになっている。
印刷機100においては、印刷部グリッパー11の略中央位置に、印刷部紫外線受光器22aが取り付けられている。すなわち、圧胴2の溝部4には、印刷部グリッパー11及び印刷部紫外線受光器22aが収容されていることになる。このように、印刷部グリッパー11及び印刷部紫外線受光器22aが溝部4に収容されているので、印刷部グリッパー11及び印刷部紫外線受光器22aが被印刷体1の搬送の邪魔にならない。
印刷部紫外線受光器22aは、上面に受光部Lが形成された小型の箱状となっている。なお、印刷部紫外線受光器22aは、受光部Lで受けた紫外線量の情報を無線で発信することが可能となっており、その情報を外部にあるCPUの受信部が受信することにより、CPUの表示部に紫外線量を表示できるようになっている。
なお、CPUを用いるので、紫外線量の情報を蓄積することができ、これと共に印刷部紫外線照射機22における電圧、電流、印刷部紫外線照射機22のランプ温度、被印刷体1の速度等の情報を分析することにより、印刷部紫外線照射機22の劣化具合や紫外線量の調整方法等を予測することも可能となる。
印刷部紫外線受光器22aは、印刷部グリッパー11に対して着脱自在となっている。このため、印刷部紫外線受光器22aの交換が容易となり、且つ必要に応じて印刷部紫外線受光器22aを所望の位置に取り付けることができる。
図1に戻り、印刷機100において、圧胴2は、複数が対接(対向接圧)しており、各溝部4は、隣同士の圧胴2が回動したときに、溝部同士が対応する位置となるように形成されている。これにより、圧胴2の溝部4に収容された印刷部グリッパー11に把持された被印刷体1は、圧胴2の回動によりスムーズに搬送され、隣の圧胴2の溝部4の位置に来たときに、隣の圧胴2の溝部4に収容された印刷部グリッパー11に被印刷体1が受け渡され、隣の圧胴2の回動により搬送されるようになっている。
すなわち、印刷部Aにおいて、被印刷体1は、各圧胴2で紫外線硬化型インクが印刷されると共に、各圧胴2の回動、及び、各圧胴2に設けられた印刷部グリッパー11によって順次、受け渡されることにより搬送される。なお、この受け渡し原理は、従来の印刷機と同じである。
印刷部Aにおいて、印刷部紫外線照射機22は、圧胴2に案内される被印刷体1に、紫外線を照射できる位置で圧胴2の軸方向に図示しない取り付けフレームを介して設置される。例えば、印刷部紫外線照射機22は、圧胴2に対向するように、印刷機100の内部空間に設置すればよい。
一方、排紙部Bは、印刷体1aを把持して案内するためのグリッパー12(以下「排紙部グリッパー」という。)を備えるチェーン5と、排紙部グリッパー12に取り付けられた図示しない紫外線受光器(以下「排紙部紫外線受光器」という。)と、該チェーン5に案内される印刷体1aに対し紫外線を照射するための紫外線照射機21(以下「排紙部紫外線照射機」という。)と、印刷体1aを回収する回収部7とを備える。
排紙部Bにおいては、紫外線硬化型インクを印刷した印刷体1aが、チェーン5により搬送され、その途上で排紙部紫外線照射機21によって、印刷された紫外線硬化型インクが確実に硬化され、その後、製品が回収される。
図3は、第1実施形態に係る印刷機における排紙部のチェーンの一部を示す概略斜視図である。なお、印刷体1aは図示していない。
図3に示すように、印刷機100において、チェーン5は、両側に設けられた枠体6に沿って移動するように、一対設けられている。
また、一対のチェーン5には、排紙部グリッパー12が架設されている。このため、排紙部グリッパー12は、チェーン5と一体となって移動するようになっている。
そして、印刷体1aが排紙部グリッパー12に把持された状態で、チェーン5が移動することにより、印刷体1aは、チェーン5の移動と共に搬送されるようになっている。
なお、排紙部グリッパー12の構造は、印刷部グリッパー11の構造と同じであり、同様に、排紙部紫外線受光器21aの構造は、印刷部紫外線受光器22aの構造と同じである。また、排紙部紫外線受光器21aも同様に、受光部Lで受けた紫外線量の情報を無線で発信することが可能となっており、その情報を外部にあるCPUで受信することにより、CPUの表示部で紫外線量を表示することができるようになっている。
また、CPUを用いるので、紫外線量の情報を蓄積することができ、これと共に排紙部紫外線照射機21における電圧、電流、排紙部紫外線照射機21のランプ温度、被印刷体1の速度等の情報を分析することにより、排紙部紫外線照射機21の劣化具合や紫外線量の調整方法等を予測することも可能となる。
排紙部紫外線受光器21aは、印刷部紫外線受光器22aと同様に、排紙部グリッパー12に対して着脱自在となっている。このため、排紙部紫外線受光器21aの交換が容易であり、且つ必要に応じて排紙部紫外線受光器21aを所望の位置に取り付けることができる。
図4は、第1実施形態に係る印刷機において排紙部グリッパーが印刷体を把持した状態を示す概略側面図である。
図4に示すように、印刷機100において、排紙部グリッパー12は、印刷体1aの一端を把持可能となっている。
そして、排紙部グリッパー12の略中央位置には、排紙部紫外線受光器21aが取り付けられている。
排紙部Bにおいて、排紙部グリッパー12による印刷体1aの搬送時には、印刷体1aの下面に風が吹き付けられる。すなわち、印刷体1aの下方には送風装置(図示しない)が設けられており、該送風装置から風が吹付けられることにより、印刷体1aがチェーン5と略平行な状態で、下方に弛むことなく搬送される。
図1に戻り、排紙部グリッパー12は、チェーン5の長手方向に対し、圧胴2の半周分の距離を置いて等間隔で複数配置されている。すなわち、圧胴2(図でいう左端にある圧胴2)が回動したときに、当該圧胴2に取り付けられた印刷部グリッパー11に対応する位置となるように排紙部グリッパー12が配置されている。
これにより、圧胴2の溝部4に収容された印刷部グリッパー11に把持された印刷体1aは、チェーン5の位置に来たときに、チェーン5に取り付けられた排紙部グリッパー12に受け渡され、チェーン5により搬送されるようになっている。なお、当該印刷部グリッパー11と、当該排紙部グリッパーとは、スムーズに印刷体1aの受け渡しができるように、対応する位置に設けられている。
排紙部Bにおいて、排紙部紫外線照射機21は、チェーン5に案内される印刷体1aに、紫外線を照射できる位置に設置される。
ここで、排紙部紫外線照射機21は、例えば、一対のチェーン5の間等の印刷機100の内部空間に設置すればよい。
本実施形態に係る印刷機100において、被印刷体1の材質は、特に限定されず、非吸水性の合成紙、布、プラスチックフィルム又はプラスチック板等の印刷する対象となるものが適宜用いられる。
また、印刷機10においては、紫外線硬化型インクが用いられる。
紫外線硬化型インクを用いるので、紫外線を照射することにより、速やかに後加工に取りかかることが可能であり、納期短縮にも繋がる。
紫外線硬化型インクは、紫外線硬化樹脂、重合開始剤、顔料を含む。なお、溶剤、増感剤、重合禁止剤、消泡剤、界面活性剤等の添加剤を更に含んでいてもよい。
紫外線硬化樹脂としては、重合可能なエチレン性二重結合を備えるアクリレート系、メタクリレート系、不飽和ポリエステル系等が挙げられる。より具体的には、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等が挙げられる。
重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系等が挙げられる。
紫外線硬化型インクの使用時の温度は、20℃〜50℃であることが好ましい。
また、紫外線硬化型インクの使用時の粘度は、5Pa・s〜1500Pa・sであることが好ましい。
紫外線硬化型インクの物性が、上記範囲内であると、排紙部紫外線照射機21及び印刷部紫外線照射機22への負担を比較的軽減させることができる。
次に、本実施形態に係る印刷機100を用いた紫外線照射方法について説明する。
まず、印刷部Aにおいて、給紙部から供給された被印刷体1(一定の長さに切断されている)が最初(上流側)の圧胴2の一方側の印刷部グリッパー11に把持され、当該圧胴2の回動に従って当該圧胴2の周面に沿って搬送される。
このとき、当該圧胴2には、ブランケット胴3が対接されているので、被印刷体1は、版胴3aから転写された紫外線硬化型インクがブランケット胴3を介して被印刷体1に印刷される。
そして、隣の圧胴2に設けられた印刷部グリッパー11によって、被印刷体1が把持され、被印刷体1は、隣の圧胴2に移動する。この操作が繰り返される。
印刷部Aにおいては、印刷部紫外線照射機22が、紫外線を被印刷体1に照射できる位置である印刷機100内部の圧胴2間に設置されているので、印刷された被印刷体1は、搬送途上において、印刷部紫外線照射機22により、紫外線を照射される。
このとき、所定の印刷部グリッパー11には印刷部紫外線受光器22aが取り付けられているので、被印刷体1が印刷部紫外線照射機22の直下を通過した際、当該印刷部紫外線照射機22から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を印刷部紫外線受光器22aがその受光部Lで受光することができる。
前述したように、印刷部紫外線受光器22aが印刷部紫外線照射機22から受光した紫外線量の情報は、CPUに送信され、CPUの表示部に表示される。これにより、紫外線量の情報に基づいて、印刷部紫外線照射機22により照射する紫外線量を調整することができる。
例えば、試運転時に前もって印刷部紫外線受光器22aにより、紫外線量を測定し、その情報に基づいて紫外線量を調整し、次の本運転を行うことが可能である。これにより、被印刷体1が実際に通過する位置における必要とする紫外線量を確実に照射することができる。
第1実施形態に係る印刷機100においては、紫外線硬化型インクを印刷部Aの段階で仮硬化させることができるので、後述する排紙部Bにおける紫外線照射機の印刷体への紫外線の照射量を軽減することができる。その結果、排紙部Bにおける紫外線照射機の負担が減るので、紫外線ランプの劣化を抑制することができる。
また、仮硬化させることにより、製造過程における被印刷体1から印刷機100へのインク移りによる汚染も防止することができる。
次に、排紙部Bにおいて、印刷体1aが最後(下流側)の圧胴2の印刷部グリッパー11から、チェーン5に取り付けられた排紙部グリッパー12に受け渡されると、排紙部グリッパー12により把持され、チェーン5の移動によって搬送される。
排紙部Bにおいては、排紙部紫外線照射機21が、紫外線を印刷体1に照射できる位置である一対のチェーン5の間に設置されているので、印刷体1は、搬送途上において、排紙部紫外線照射機21により、紫外線の照射を受ける。
このとき、所定の排紙部グリッパー12には排紙部紫外線受光器21aが取り付けられているので、印刷体1aが排紙部紫外線照射機21の直下を通過した際、当該排紙部紫外線照射機21から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を排紙部紫外線受光器21aがその受光部Lで受光することができる。
排紙部紫外線受光器21aが排紙部紫外線照射機21から受光した紫外線量の情報は、上述した印刷部紫外線受光器22aと同様に、CPUに送信され、CPUの表示部に表示される。これにより、紫外線量の情報に基づいて、排紙部紫外線照射機21により照射する紫外線量を調整することができる。
例えば、前述した印刷部Aの場合と同様に、試運転時に排紙部紫外線受光器21aにより、紫外線量を測定し、その情報に基づいて紫外線量を調整し、次の本運転を行うことが可能である。これにより、印刷体1aが実際に通過する位置における必要とする紫外線量を確実に照射することができる。
そして、排紙部紫外線照射機21により紫外線が照射され、紫外線硬化型インクが確実に硬化された印刷体1は、チェーン5により搬送され、回収部7において、排紙部グリッパー12が印刷体を離すことにより、印刷体1a(製品)が所定の位置に回収されることになる。
印刷機100を用いた紫外線照射方法においては、印刷部紫外線受光器22aが印刷部紫外線照射機22から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機22により照射する紫外線量を調整することができ、排紙部紫外線受光器21aが排紙部紫外線照射機21から受光した紫外線量に基づいて、排紙部紫外線照射機21により照射する紫外線量を調整することができる。
これらのことから、印刷機100を用いた紫外線照射方法によれば、繰り返し試運転を行う必要が無く、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止することができる。
第2実施形態
本発明に係る印刷機の第2実施形態として、枚葉フレキソ印刷機の例を示す。
図5は、第2実施形態に係る印刷機を示す概略側面図である。
図5に示すように、印刷機101は、被印刷体1に印刷を施す印刷部Aと、印刷された印刷体1aを回収する排紙部Bとからなる。なお、被印刷体1を印刷部Aに供給する給紙部は省略する。
印刷部Aは、被印刷体1を把持して案内する印刷部グリッパー11をそれぞれ備える複数の圧胴2と、各圧胴2に対接され被印刷体1に紫外線硬化型インクで印刷して印刷体1aとする版胴3b、該版胴3bに紫外線硬化型インクを付与するアニロックスローラ31、該アニロックスローラ31に紫外線硬化型インクを付与するインキチャンバ33及びアニロックスローラ31に当接され余分に付与された紫外線硬化型インクを除去するためのドクターブレード32からなる印刷装置と、印刷部グリッパー11に取り付けられた印刷部紫外線受光器(図示しない)と、圧胴2に案内される被印刷体1に、紫外線を照射するための印刷部紫外線照射機22とを備える。すなわち、第2実施形態に係る印刷機101(枚葉フレキソ印刷機)は、第1実施形態に係る印刷機100(枚葉オフセット印刷機)と比較して、印刷装置が異なっている。
印刷部Aにおいては、紫外線硬化型インクがインキチャンバ33からアニロックスローラ31に付与される。このとき、余分に付与された紫外線硬化型インクは、ドクターブレード32により除去される。
そして、アニロックスローラ31に付与された紫外線硬化型インクは、版胴3bに転写され、該版胴3bから、圧胴2によって搬送される被印刷体1に印刷される。なお、印刷部Aは、インキチャンバ33、アニロックスローラ31、ドクターブレード32、版胴3b及び圧胴2を複数備えるので、被印刷体1に異なる複数のデザインを重ねて付与することが可能となっている。
印刷部Aにおいて、印刷部紫外線照射機22は、圧胴2に案内される被印刷体1に、紫外線を照射できる位置で圧胴2の軸方向に図示しない取り付けフレームを介して複数設置される。例えば、印刷部紫外線照射機22は、圧胴2に対向するように、印刷機101の内部空間に設置すればよい。
なお、フレキソ印刷においては、一般に、紫外線硬化型インクの粘度が高いため、印刷部Aにて紫外線照射を行って紫外線硬化型インクを硬化させるが、排紙部Bにおいては紫外線照射を行わないことが多い。
したがって、印刷機101において、印刷部Aは複数の印刷部紫外線照射機22を備えているが、排紙部Bは排紙部紫外線照射機を備えていない。
次に、本実施形態に係る印刷機101を用いた紫外線照射方法について説明する。
まず、印刷部Aにおいて、給紙部から供給された被印刷体1が最初(上流側)の圧胴2の一方側の印刷部グリッパー11に把持され、当該圧胴2の回動に従って当該圧胴2の周面に沿って搬送される。
このとき、当該圧胴2には、版胴3bが対接されているので、被印刷体1には、アニロックスローラ31から転写された紫外線硬化型インクが版胴3bを介して印刷される。
そして、隣の圧胴2に設けられた印刷部グリッパー11によって、被印刷体1が把持され、被印刷体1は、隣の圧胴2に移動する。この操作が繰り返される。
印刷部Aにおいては、印刷部紫外線照射機22が、紫外線を被印刷体1に照射できる位置である印刷機101内部の圧胴2それぞれに設置されているので、印刷された被印刷体1は、搬送途上において、各印刷部紫外線照射機22により、紫外線を照射される。
このとき、所定の印刷部グリッパー11には印刷部紫外線受光器22aが取り付けられているので、被印刷体1が印刷部紫外線照射機22から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を印刷部紫外線受光器22aがその受光部Lで受光することができる。なお、印刷部紫外線受光器22aは、1つの印刷部グリッパー11に取り付けられていてもよく、印刷部グリッパー11全てに取り付けられていてもよい。
印刷部紫外線受光器22aが印刷部紫外線照射機22から受光した紫外線量の情報は、CPUに送信され、CPUの表示部に表示される。
このとき、CPUに経時的な紫外線量の情報を蓄積できるので、該情報を分析することにより、紫外線照射機の劣化具合や紫外線量の調整方法等を予測することも可能となる。
また、その情報に基づいて、印刷部紫外線照射機22により照射する紫外線量を調整することができる。
次に、排紙部Bにおいて、印刷体1aが最後(下流側)の圧胴2の印刷部グリッパー11から、チェーン5に取り付けられた排紙部グリッパー12に受け渡されると、排紙部グリッパー12により把持され、チェーン5の移動によって搬送される。
そして、印刷体1は、回収部7において、排紙部グリッパー12が印刷体を離すことにより、印刷体1a(製品)が所定の位置に回収されることになる。
印刷機101を用いた紫外線照射方法によれば、印刷部紫外線受光器22aが印刷部紫外線照射機22から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機22により照射する紫外線量を調整することによって、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止することができる。
第3実施形態
本発明に係る印刷機の第3実施形態として、枚葉グラビア印刷機の例を示す。
図6は、第3実施形態に係る印刷機を示す概略側面図である。
図6に示すように、印刷機102は、被印刷体1に印刷を施す印刷部Aと、印刷された印刷体1aを回収する排紙部Bとからなる。なお、被印刷体1を印刷部Aに供給する給紙部は省略する。
印刷部Aは、被印刷体1を把持して案内する印刷部グリッパー11をそれぞれ備える複数の圧胴2と、各圧胴2に対接され被印刷体1に紫外線硬化型インクで印刷して印刷体1aとする版胴3c、該版胴3cにファニッシャーロール35を介して紫外線硬化型インクを付与するインキチャンバ33及びインキチャンバ33に当接され余分に付与された紫外線硬化型インクを除去するためのドクターブレード32からなる印刷装置と、印刷部グリッパー11に取り付けられた印刷部紫外線受光器(図示しない)と、圧胴2に案内される被印刷体1に、紫外線を照射するための印刷部紫外線照射機22とを備える。すなわち、第3実施形態に係る印刷機102(枚葉グラビア印刷機)は、第1実施形態に係る印刷機100(枚葉オフセット印刷機)及び第2実施形態に係る印刷機101(枚葉フレキソ印刷機)と比較して、印刷装置が異なっている。
印刷部Aにおいては、紫外線硬化型インクがインキチャンバ33からファニッシャーロール35を介して版胴3cに付与される。このとき、余分に付与された紫外線硬化型インクは、ドクターブレード32により除去される。
そして、版胴3cから、圧胴2によって搬送される被印刷体1に印刷される。なお、印刷部Aは、インキチャンバ33、ドクターブレード32、版胴3b及び圧胴2を複数備えるので、被印刷体1に異なる複数のデザインを重ねて付与することが可能となっている。
印刷部Aにおいて、印刷部紫外線照射機22は、圧胴2に案内される被印刷体1に、紫外線を照射できる位置で圧胴2の軸方向に図示しない取り付けフレームを介して複数設置される。例えば、印刷部紫外線照射機22は、圧胴2に対向するように、印刷機102の内部空間に設置すればよい。
なお、グラビア印刷においては、一般に、紫外線硬化型インクの粘度が高いため、印刷部Aにて紫外線照射を行って紫外線硬化型インクを硬化させるが、排紙部Bにおいては紫外線照射を行わないことが多い。
したがって、印刷機102において、印刷部Aは複数の印刷部紫外線照射機22を備えているが、排紙部Bは排紙部紫外線照射機を備えていない。
次に、本実施形態に係る印刷機102を用いた紫外線照射方法について説明する。
まず、印刷部Aにおいて、給紙部から供給された被印刷体1が最初(上流側)の圧胴2の一方側の印刷部グリッパー11に把持され、当該圧胴2の回動に従って当該圧胴2の周面に沿って搬送される。
このとき、当該圧胴2には、版胴3cが対接されているので、被印刷体1には、紫外線硬化型インクが版胴3cを介して印刷される。
そして、隣の圧胴2に設けられた印刷部グリッパー11によって、被印刷体1が把持され、被印刷体1は、隣の圧胴2に移動する。この操作が繰り返される。
印刷部Aにおいては、印刷部紫外線照射機22が、紫外線を被印刷体1に照射できる位置である印刷機102内部の圧胴2それぞれに設置されているので、印刷された被印刷体1は、搬送途上において、各印刷部紫外線照射機22により、紫外線を照射される。
このとき、所定の印刷部グリッパー11には印刷部紫外線受光器22aが取り付けられているので、被印刷体1が印刷部紫外線照射機22から直接受光する紫外線量と同等の紫外線量を印刷部紫外線受光器22aがその受光部Lで受光することができる。なお、印刷部紫外線受光器22aは、1つの印刷部グリッパー11に取り付けられていてもよく、印刷部グリッパー11全てに取り付けられていてもよい。
印刷部紫外線受光器22aが印刷部紫外線照射機22から受光した紫外線量の情報は、CPUに送信され、CPUの表示部に表示される。
このとき、CPUに経時的な紫外線量の情報を蓄積できるので、該情報を分析することにより、紫外線照射機の劣化具合や紫外線量の調整方法等を予測することも可能となる。
また、その情報に基づいて、印刷部紫外線照射機22により照射する紫外線量を調整することができる。
次に、排紙部Bにおいて、印刷体1aが最後(下流側)の圧胴2の印刷部グリッパー11から、チェーン5に取り付けられた排紙部グリッパー12に受け渡されると、排紙部グリッパー12により把持され、チェーン5の移動によって搬送される。
そして、印刷体1は、回収部7において、排紙部グリッパー12が印刷体を離すことにより、印刷体1a(製品)が所定の位置に回収されることになる。
印刷機102を用いた紫外線照射方法によれば、印刷部紫外線受光器22aが印刷部紫外線照射機22から受光した紫外線量に基づいて、印刷部紫外線照射機22により照射する紫外線量を調整することによって、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態に係る印刷機100においては、圧胴2が8機、印刷装置が4セット設置されているが(図1参照)、数は特に限定されない。なお、第2実施形態に係る印刷機101及び第3実施形態に係る印刷機102についても同じである。
第1実施形態に係る印刷機100においては、上流側から5つめの圧胴2の印刷部グリッパー11に印刷部紫外線受光器22aが取り付けられ、それに対応する位置に印刷部紫外線照射機22が取り付けられているが、印刷部Aにおいては、印刷部紫外線受光器22a及び印刷部紫外線照射機22は、必ずしも必須ではない。
また、印刷部紫外線受光器22a及び印刷部紫外線照射機22の取り付け位置も限定されず、取り付け数も2個以上であってもよい。
第1実施形態に係る印刷機100においては、排紙部グリッパー12に排紙部紫外線受光器21aが取り付けられ、それに対応する位置に排紙部紫外線照射機21が取り付けられているが、排紙部Bにおいては、排紙部紫外線受光器21a及び排紙部紫外線照射機21の取り付け位置も限定されず、取り付け数も2個以上であってもよい。
第1実施形態に係る印刷機100においては、印刷部グリッパー11の略中央位置に、印刷部紫外線受光器22aが取り付けられており、排紙部グリッパー12の略中央位置に、排紙部紫外線受光器21aが取り付けられているが、グリッパーに対する紫外線受光器の取り付け位置は中央に限定されるものではない。
また、1つのグリッパーに対して、複数の紫外線受光器を取り付けてもよい。
第1実施形態に係る印刷機100において、排紙部紫外線受光器21a及び印刷部紫外線受光器22aの種類、特に限定されず、市販のものを適宜用いることができる。なお、第2実施形態に係る印刷機101及び第3実施形態に係る印刷機102についても同じである。
同様に、排紙部紫外線照射機21及び印刷部紫外線照射機22も、特に限定されず、市販のものを適宜用いることができる。
また、排紙部紫外線照射機21及び印刷部紫外線照射機22の紫外線量の調整は、CPUの表示部が表示された紫外線量に基づいて、作業員が行ってもよく、コンピューターを介して無線でロボット等が行ってもよい。
さらに、印刷部グリッパー11及び排紙部グリッパー12も、特に限定されず、市販のものを適宜用いることができる。なお、第2実施形態に係る印刷機101及び第3実施形態に係る印刷機102についても同じである。
第1実施形態に係る印刷機100においては、印刷体1を得た後、後加工を施すことが好ましい。この場合、装飾性に優れる印刷体を得ることができる。
後加工としては、例えば、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、ローラーコート、塗装、成型等が挙げられる。
本発明は、被印刷体に対し紫外線硬化型インクを付与する印刷機として用いられる。本発明の印刷機によれば、十分な量の紫外線を確実に照射することができ、紫外線硬化型インクの硬化不良を防止することができる。
1・・・被印刷体
1a・・・印刷体
2・・・圧胴
3・・・ブランケット胴
3a,3b,3c・・・版胴
4・・・溝部
5・・・チェーン
7・・・回収部
11・・・印刷部グリッパー(グリッパー)
12・・・排紙部グリッパー(グリッパー)
21・・・排紙部紫外線照射機(紫外線照射機)
21a・・・排紙部紫外線受光器(紫外線受光器)
22・・・印刷部紫外線照射機(紫外線照射機)
22a・・・印刷部紫外線受光器(紫外線受光器)
31・・・アニロックスローラ
32・・・ドクターブレード
33・・・インキチャンバ
35・・・ファニッシャーロール
100,101,102・・・印刷機
A・・・印刷部
B・・・排紙部
L・・・受光部

Claims (12)

  1. 被印刷体を把持案内するグリッパーが取り付けられた複数の圧胴、及び、該圧胴に対接され前記被印刷体に対して紫外線硬化型インクにより印刷し印刷体とする印刷装置、を備える印刷部と、
    前記印刷体を把持案内するためのグリッパーが取り付けられたチェーンを備える排紙部と、からなり、
    前記印刷体に対して紫外線を照射するための紫外線照射機を備え、
    前記紫外線照射機に対向するグリッパーには、前記紫外線を受光可能な印刷部紫外線受光器が取り付けられている印刷機。
  2. 前記印刷部が、前記圧胴に案内された前記印刷体に対して紫外線を照射するための印刷部紫外線照射機を備え、
    前記印刷部のグリッパーには、前記紫外線を受光可能な印刷部紫外線受光器が取り付けられている請求項1記載の印刷機。
  3. 前記排紙部が、前記チェーンに案内された前記印刷体に対して紫外線を照射するための排紙部紫外線照射機を備え、
    前記排紙部のグリッパーには、前記紫外線を受光可能な排紙部紫外線受光器が取り付けられている請求項1記載の印刷機。
  4. 前記印刷部が、前記圧胴に案内された前記印刷体に対して紫外線を照射するための印刷部紫外線照射機を備え、
    前記印刷部のグリッパーには、前記紫外線を受光可能な印刷部紫外線受光器が取り付けられ、
    前記排紙部が、前記チェーンに案内された前記印刷体に対し紫外線を照射するための排紙部紫外線照射機を備え、
    前記排紙部のグリッパーには、前記紫外線を受光可能な排紙部紫外線受光器が取り付けられている請求項1記載の印刷機。
  5. 前記印刷部紫外線受光器が前記印刷部グリッパーに対して着脱自在となっている請求項2又は4に記載の印刷機。
  6. 前記排紙部紫外線受光器が前記排紙部グリッパーに対して着脱自在となっている請求項3又は4に記載の印刷機。
  7. 前記圧胴には、前記印刷部グリッパー及び前記印刷部紫外線受光器を収容可能な溝部が形成されている請求項2又は4に記載の印刷機。
  8. 枚葉グラビア印刷機又は枚葉フレキソ印刷機である請求項2又は4に記載の印刷機。
  9. 枚葉オフセット印刷機である請求項3又は4に記載の印刷機。
  10. 請求項2又は4に記載の印刷機を用いた印刷機の紫外線照射方法であって、
    稼動中に、前記印刷部紫外線受光器が前記印刷部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、前記印刷部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整する印刷機の紫外線照射方法。
  11. 請求項3又は4に記載の印刷機を用いた印刷機の紫外線照射方法であって、
    稼動中に、前記排紙部紫外線受光器が前記排紙部紫外線照射機から受光した紫外線量に基づいて、前記排紙部紫外線照射機により照射する紫外線量を調整する印刷機の紫外線照射方法。
  12. 前記紫外線量の情報がCPUに送信され、該情報に基づいて、紫外線量の調整を行う請求項10又は11に記載の紫外線照射方法。
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