JP5529608B2 - スタンバイ機能付き増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は移動体通信機器をはじめとした各種無線通信に用いられる増幅器に関し、特にスタンバイ機能を備えた増幅器に関する。
移動体通信機器等の無線通信に用いられる増幅器においては、通信待ち受け時など増幅器を動作させる必要がない場合には、バッテリー寿命延長のため、増幅器に供給される電源電圧を遮断し、増幅器をスタンバイ状態(待機状態)に設定する場合がある。スタンバイ機能を備えた増幅器においては、増幅器に印加するコントロール電圧の値により増幅器の動作状態を切り替えることが可能となっている。
従来のスタンバイ機能付き増幅器の一例として、本願出願人は、特許文献1に記載の技術を開示している。図8に従来のスタンバイ機能付き増幅器を示す。図8に示すように、従来のスタンバイ機能付き増幅器は、エンハンスメントモードの第1および第2の信号増幅用FET(電界効果トランジスタ)1、2とバイアス切替スイッチ用FET3が主な構成要素として構成されており、コントロール電圧印加端子20に印加されるバイアスによってバイアス切替スイッチ用FET3の動作状態が変わり、その結果、増幅器の動作状態が選択可能な構成となっている。
具体的には、第1の信号増幅用FET1のゲート端子(G)は、入力側DCカット用キャパシタ4および入力インピーダンス整合回路15を介して高周波信号入力端子18に接続するとともに、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12を介してバイアス切替スイッチ用FET3のソース端子(S)に接続している。一方、第2の信号増幅用FET2のゲート端子は、第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13を介してバイアス切替スイッチ用FET3のソース端子に接続するとともに、バイパスキャパシタ5を介してGNDに接続している。また、第1の信号増幅用FET1のソース端子は、ソースインダクタ6を介してGNDに接続し、ドレイン端子(D)は、第2の信号増幅用FET2のソース端子に接続している。そして、第2の信号増幅用FET2のドレイン端子は、出力インピーダンス整合回路16および出力側DCカット用キャパシタ17を介して高周波信号出力端子19に接続している。
さらに、第2の信号増幅用FET2のドレイン端子は、チョークインダクタ14を介して電源電圧印加端子21に接続するとともに、ドレイン抵抗器11を介してバイアス切替スイッチ用FET3のドレイン端子が接続している。
バイアス切替スイッチ用FET3のゲート端子は、ゲート接地用抵抗器8を介してGNDに接続するとともに、ゲート入力抵抗器7を介してコントロール電圧印加端子20に接続している。
また、バイアス切替スイッチ用FET3のソース端子は、ソース抵抗器9およびダイオード10を介してGNDに接続している。このダイオード10は、そのアノードがソース抵抗器9に、カソードがGNDに接続している。
このような構成の増幅器を、通常の増幅器として動作させる場合には、電源電圧印加端子21に、第1の信号増幅用FET1および第2の信号増幅用FET2が動作するような電源電圧を印加する一方、コントロール電圧印加端子20には、バイアス切替スイッチ用FET3がON状態となるようなバイアスを印加する。このバイアス切替スイッチ用FET3のドレイン端子には、電源電圧印加端子21からチョークインダクタ14およびドレイン抵抗器11を介して電源電圧が印加されるため、バイアス切替スイッチ用FET3がON状態となった場合、そのソース端子には所定の電圧が発生することになる。なお、バイアス切替スイッチ用FET3のソース端子に発生する電圧は、バイアス切替スイッチ用FET3のゲート幅、ソース抵抗器9、ダイオード10、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13の回路定数を最適化することにより、所望の電圧値になるように設定される。
このようにバイアス切替スイッチ用FET3のソース端子に所望の電圧が発生すると、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13を介して、第1の信号増幅用FET1のゲート端子および第2の信号増幅用FET2のゲート端子に、バイアス電圧がそれぞれ印加されることになる。第1のゲートバイアス印加用バイアス回路17および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路18は、増幅器として所望の動作電流となるように回路定数が最適化されているため、上述のようにバイアス切替スイッチFET3のソース電圧が印加されることによって、第1の信号増幅用FET1および第2の信号増幅用FET2は、所望のバイアス点で動作することとなる。
このような状態において、高周波信号入力端子18に印加された高周波信号は、入力インピーダンス整合回路15および入力側DCカットキャパシタ4を介して第1の信号増幅用FET1のゲート端子に入力され、第1および第2の信号増幅用FET1、2による増幅を受けて、第2の信号増幅用FET2のドレイン端子から増幅出力される。そしてこの第2の信号増幅用FET2のドレイン端子から出力された高周波信号は、出力インピーダンス整合回路16および出力側DCカット用キャパシタ17を介して高周波信号出力端子19に出力されることとなり、通常の増幅動作が行われることとなる。
一方、増幅器をスタンバイ状態とするには、コントロール電圧印加端子20にバイアス切替スイッチ用FET3がOFF状態となるようなバイアスを印加する。一方、電源電圧印加端子21には、上述の場合と同様に、第1および第2の信号増幅用FET1、2が動作するような電源電圧が印加されており、その電圧は、チョークインダクタ14およびドレイン抵抗器11を介してバイアス切替スイッチ用FET3のドレインに印加されている。しかし、バイアス切替スイッチ用FET3はOFF状態となっているため、通常動作の場合と異なり、そのソース端子には電圧は発生しない。
第1および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12、13にはバイアスが印加されないので、第1および第2の信号増幅用FET1、2のゲート端子にもバイアスは生じないこととなる。従って、第1および第2の信号増幅用FET1、2はOFF状態、すなわちスタンバイ状態となる。
特開2007−336425号公報
以上説明したように、従来のスタンバイ機能付き増幅器では、通常の増幅動作において、電源電圧が増幅器に供給され、それにより予め設定された所望の動作電流が流れることで増幅器が動作することとなる。ところで、電源電圧が低下した場合、それに追従して動作電流も低下してしまう現象が発生する。一般的に、増幅器の高周波特性は動作電流値に依存していることが知られている。つまり、電源電圧の変動により動作電流が低下するということは、結果としてスタンバイ機能付き増幅器の高周波特性の劣化を招いてしまうという大きな問題が生じることとなる。
たとえば、図8に示す増幅器において、電源電圧が低下した場合について説明する。第1の信号増幅用FET1および第2の信号増幅用FET2が動作するための電源電圧は、電源電圧印加端子21からチョークインダクタ14を介して供給されている。この電源電圧が所望の電圧値よりも低い値に変動した場合、チョークインダクタ14およびドレイン抵抗器11およびON状態となっているバイアス切替スイッチ用FET3のドレイン端子−ソース端子間を介し、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13に供給される電圧値が、所望の値よりも低い値になってしまう。供給される電圧値が低下した場合、一般的なゲートバイアス印加用バイアス回路はその出力電圧が低下する。そのため、第1の信号増幅用FET1および第2の信号増幅用FET2のゲート端子に印加されるゲートバイアス電圧が低下してしまう。その結果、第1の信号増幅用FET1および第2の信号増幅用FET2に流れる動作電流は所望の値よりも低い値となってしまう。
図9に、図8に示す増幅器の動作電圧に対する動作電流の特性図を示す。図に示すように、動作電圧2.85Vのときの動作電流と、動作電圧1.8Vのときの動作電流の差分の割合(dIDS)が22.5%と大きいことがわかる。このように動作電流が変動すると、増幅器の高周波特性も変動し、特性が劣化してしまうこととなる。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、供給される電源電圧が変動した場合においても、信号増幅用FETのゲートバイアスの変動を抑制することで動作電流の低下を抑えることができ、電源電圧変動時の高周波特性の劣化を抑制することができるスタンバイ機能付き増幅器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、信号増幅器と、該信号増幅器にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、前記増幅器をスタンバイ状態とするためのバイアス切替スイッチと前記バイアス回路に定電圧を供給する定電圧出力回路とを備えたスタンバイ機能付き増幅器において、前記定電圧出力回路は、前記バイアス切替スイッチの一端が第1の定電圧出力回路用抵抗器を介して第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子および第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、第4の定電圧出力回路用抵抗器を介し、あるいは直接GNDに接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第2の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するととも前記定電圧出力回路は、第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子および第5の定電圧出力回路用抵抗器を介してGNDに接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第3の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに、一端をGNDに接続したバイパスキャパシタの他端と、前記第1のゲートバイアス印加用バイアス回路および前記第2のゲートバイアス印加用バイアス回路に接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、GNDに接続していることを特徴とする。
本願請求項2に係る発明は、2つの信号増幅用電界効果トランジスタが増幅動作をなすよう接続された信号増幅器と、前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタをスタンバイ状態とするためのバイアス切替スイッチとを備え前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタの各々のゲートに、ゲートバイアス印加用バイアス回路を接続し、前記ゲートバイアス印加用バイアス回路は、定電圧出力回路から定電圧が供給され、該定電圧出力回路は、前記バイアス切替スイッチを介して電源電圧が供給されているスタンバイ機能付き増幅器において、前記定電圧出力回路は、前記バイアス切替スイッチの一端が第1の定電圧出力回路用抵抗器を介して第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子および第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、第4の定電圧出力回路用抵抗器を介し、あるいは直接GNDに接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第2の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに前記定電圧出力回路は、第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子および第5の定電圧出力回路用抵抗器を介してGNDに接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第3の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに、一端をGNDに接続したバイパスキャパシタの他端と、前記第1のゲートバイアス印加用バイアス回路および前記第2のゲートバイアス印加用バイアス回路に接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、GNDに接続していることを特徴とする。
本発明のスタンバイ機能付き増幅器によれば、増幅器に供給される電源電圧が変動した場合においても、定電圧出力回路からバイアス回路に定電圧が供給される構成となっているので、信号増幅用FETのゲートバイアスを一定に保つことが可能となる。その結果、信号増幅用FETの動作電流の低下を抑制することができ、それにより高周波特性の劣化を抑制することが可能であるという利点がある。
本発明の実施形態を説明するブロック図である。 本発明の実施形態を説明する別のブロック図である。 本発明の第1の実施例の説明図である。 本発明の第1の実施例のさらに詳細な説明図である。 第1の実施例の増幅器の動作電圧と動作電流の特性を説明する図である。 本発明の第2の実施例の説明図である。 本発明の第3の実施例の説明図である。 従来の増幅器の説明図である。 従来の増幅器の動作電圧と動作電流の特性を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態を説明するブロック図である。図1に示すように本実施形態のスタンバイ機能付き増幅器は、高周波信号入力端子18から入力された高周波信号は、信号増幅器101によって増幅されるとともに、コントロール電圧印加端子20に印加されるバイアスによってバイアス切替スイッチ104の動作状態が可変されるようになっており、それにより、増幅器の動作状態が選択可能となっている。そして本発明では更に、バイアス切替スイッチ104とバイアス回路103との間に定電圧出力回路102が配置されている。
ここで、電源電圧が変動した場合、定電圧出力回路102に印加される電圧は、変動した電圧となるが、定電圧出力回路102は、常に所定の電圧を出力することができるため、バイアス回路103から信号増幅器101に印加されるバイアス電圧は、電源電圧の変動によらず、常に所定の値とすることができる。その結果、信号増幅器101の動作電流の変動が抑えられ、高周波特性の劣化も抑制することができる。
以上のように本発明では、増幅器に供給される電源電圧が変動した場合でも、定電圧出力回路からの出力電圧は一定となり、信号増幅器の動作電流の変動を抑え、高周波特性の劣化することのない増幅器を実現することが可能となる。
なお、増幅器をスタンバイ状態とするには、コントロール電圧印加端子20にバイアス切替スイッチ104がOFF状態となるようなバイアスを印加することで、定電圧出力回路102に電源電圧は印加されず、スタンバイ状態となる。
図2は、図8に示す従来の増幅器に本発明の定電圧出力回路102を付加した場合のブロック図である。本実施形態のスタンバイ機能付き増幅器は、エンハンスメントモードの第1の信号増幅用FET1と第2の信号増幅用FET2が信号増幅器を、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12と第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13がバイアス回路103、バイアス切替スイッチ用FET3がバイアス切替スイッチ104を構成している。
図2に示すように、第1の信号増幅用FET1のゲート端子は、入力側DCカット用キャパシタ4および入力インピーダンス整合回路15を介して高周波信号入力端子18に接続されるとともに、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12を介して定電圧出力回路102に接続されている。一方、第2の信号増幅用FET2のゲート端子は、第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13を介して定電圧出力回路102に接続されるとともに、バイパスキャパシタ5を介してGNDに接続されている。また、第1の信号増幅用FET1のソース端子は、ソースインダクタ6を介してGNDに接続され、ドレイン端子は、第2の信号増幅用FET2のソース端子に接続されている。そして、第2の信号増幅用FET2のドレイン端子は、出力インピーダンス整合回路16および出力側DCカット用キャパシタ17を介して高周波信号出力端子19に接続されている。
さらに、第2の信号増幅用FET2のドレイン端子は、チョークインダクタ14を介して電源電圧印加端子21に接続するとともに、ドレイン抵抗器11を介してバイアス切替スイッチ用FET3のドレイン端子が接続されている。
バイアス切替スイッチ用FET3のゲート端子は、ゲート接地用抵抗器8を介してGNDに接続されるとともに、ゲート入力抵抗器7を介してコントロール電圧印加端子20に接続されている。
バイアス切替スイッチ用FET3のソース端子は、定電圧出力回路102を介して第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12に接続し、さらに第1の信号増幅用FET1にのゲート端子に接続している。またバイアス切替スイッチ用FET3のソース端子は、定電圧出力回路102を介して第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13に接続し、さらに第2の信号増幅用FET2のゲート端子に接続している。
このような構成の増幅器は、電源電圧が変動した場合、定電圧出力回路102に印加される電圧は、変動した電圧となるが、定電圧出力回路102は、常に所定の電圧を出力することができるため、第1および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12、13から第1および第2の信号増幅用FET1、2のゲート端子に、それぞれ印加されるバイアス電圧は常に所定の値とすることができる。その結果、第1、第2の信号増幅用FET1、2の動作電流の変動が抑えられ、高周波特性の劣化も抑制することができる。
以上のように本発明では、増幅器に供給される電源電圧が変動した場合でも、定電圧出力回路からの出力電圧は一定となり、信号増幅用FETの動作電流の変動を抑え、高周波特性の劣化することのない増幅器を実現することが可能となる。なお、増幅器をスタンバイ状態とするには、コントロール電圧印加端子20にバイアス切替スイッチ用FET3がOFF状態となるようなバイアスを印加することで、定電圧出力回路102に電源電圧は印加されず、スタンバイ状態となる。以下、本発明の実施形態を具体化した実施例について説明する。
図3は、図2で説明した定電圧出力回路102について、更に具体化した実施例の説明図を示す。図3に示すように、定電圧出力回路は、第1乃至第3の定電圧出力回路用FET31、32、33と、第1乃至第5の定電圧出力回路用抵抗器34、35、36、37、38から構成されている。
図3のように構成された回路はウィルソン定電流回路とみなすことができ、この回路がバイアス基準回路となる。図3に示すように、第1の定電圧出力回路用抵抗器34と第1の定電圧出力回路用FET31に流れる電流が基準電流となり、第2の定電圧出力回路用抵抗器35、第2の定電圧出力回路用FET32および第5の定電圧出力回路用抵抗器38に流れる電流は、基準電流と近い電流値となる。その結果、第5の定電圧出力回路用抵抗器38の両端に発生する電位差は、第1の定電圧出力回路用FET31のゲート・ソース間電圧と等しくなり、第3の定電圧出力回路用抵抗器36と第3の定電圧出力回路用FET33に流れる電流は、基準電流および第1の定電圧出力回路用FET31のゲート・ソース間電圧およびピンチオフ電圧により決定されるため、第3の定電圧出力回路用抵抗器36と第3の定電圧出力回路用FET33のドレイン端子との接続点から出力される電圧は、チョークインダクタ14、ドレイン抵抗11およびON状態となったバイアス切替スイッチ用FET3のドレイン端子・ソース端子間を介して電源電圧印加端子21から供給される電源電圧変動の影響を受け難くなる。
従って定電圧出力回路の出力電圧、換言すれば、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12および第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13に供給される電圧変動を抑制することができるため、第1の信号増幅用FET1および第2の信号増幅用FET2に流れる動作電流は低下することなく、良好な高周波特性を維持することが可能となる。
図4は、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12と第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13をさらに具体化した例である。図4に示すように、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12は、バイアス回路用FET40、第1のバイアス回路用抵抗器41および第2のバイアス回路用抵抗器42で構成することができる。また第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13は、第3のバイアス回路用抵抗器43で構成することができる。
図5に、図4に示す本発明の実施例における増幅器の動作電圧に対する動作電流の特性図を示す。動作電圧2.85Vのときの動作電流と、動作電圧1.8VのときのdIDSは、8.8%となっている。図9に示す従来例で説明したように、従来例ではdIDSは22.5%であったので、本発明によりdIDSが非常に小さくなっていることがわかる。このように動作電流の変動を小さくすることができるため、高周波特性の劣化を抑制する効果が大きいことがわかる。
次に本発明の第2の実施例について説明する。図6は、本発明の第2の実施例の説明図である。先に図3に示した第1の実施例と異なり、第4の定電圧出力回路用抵抗器を省略した構成となっている。このように構成すると、基準電流は若干増加するものの、定電圧出力回路としての動作には大きな影響を及ぼさないため、回路素子の削減、チップ面積縮小、コスト削減といったメリットがある。本実施例においても、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12、第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13は、図4に説明した回路構成とすることができる。
次に本発明の第3の実施例について説明する。図7は、本発明の第3の実施例の説明図である。本実施例は、バイアス切替スイッチ用FETの代わりに、ロジック回路105により、バイアス回路102に対するバイアスに印加と停止を切り替えるスイッチング機能を持たせたものである。
1;第1の信号増幅用FET、2;第2の信号増幅用FET、3;バイアス切替スイッチ用FET、4;入力側DCカット用キャパシタ、5;バイパスキャパシタ、6;ソースインダクタ、7;ゲート入力抵抗器、8;ゲート接地用抵抗器、9;ソース抵抗器、10;ダイオード、11、ドレイン抵抗器、12;第1のゲートバイアス印加用バイアス回路、13;第2のゲートバイアス印加用バイアス回路、14;チョークインダクタ、15;入力インピーダンス整合回路、16;出力インピーダンス整合回路、17;出力側DCカット用キャパシタ、18;高周波信号入力端子、19;高周波信号出力端子、20;コントロール電圧印加端子、21;電源電圧印加端子
30;バイパスキャパシタ、31;第1の定電圧出力回路用FET、32;第2の定電圧出力回路用FET、33;第3の定電圧出力回路用FET、34;第1の定電圧出力回路用抵抗器、35;第2の定電圧出力回路用抵抗器、36;第3の定電圧出力回路用抵抗器、37;第4の定電圧出力回路用抵抗器、38;第5の定電圧出力回路用抵抗器、
101;信号増幅器、102;定電圧出力回路、103;バイアス回路、104;バイアス切替スイッチ、105;ロジック回路

Claims (2)

  1. 信号増幅器と、該信号増幅器にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、前記増幅器をスタンバイ状態とするためのバイアス切替スイッチと前記バイアス回路に定電圧を供給する定電圧出力回路とを備えたスタンバイ機能付き増幅器において、
    前記定電圧出力回路は、前記バイアス切替スイッチの一端が第1の定電圧出力回路用抵抗器を介して第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子および第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、第4の定電圧出力回路用抵抗器を介し、あるいは直接GNDに接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第2の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子および第5の定電圧出力回路用抵抗器を介してGNDに接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第3の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに、一端をGNDに接続したバイパスキャパシタの他端と、前記第1のゲートバイアス印加用バイアス回路および前記第2のゲートバイアス印加用バイアス回路に接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、GNDに接続していることを特徴とするスタンバイ機能付き増幅器。
  2. 2つの信号増幅用電界効果トランジスタが増幅動作をなすよう接続された信号増幅器と、前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタをスタンバイ状態とするためのバイアス切替スイッチとを備え
    前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタの各々のゲートに、ゲートバイアス印加用バイアス回路を接続し、
    前記ゲートバイアス印加用バイアス回路は、定電圧出力回路から定電圧が供給され、
    該定電圧出力回路は、前記バイアス切替スイッチを介して電源電圧が供給されているスタンバイ機能付き増幅器において、
    前記定電圧出力回路は、前記バイアス切替スイッチの一端が第1の定電圧出力回路用抵抗器を介して第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子および第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、第4の定電圧出力回路用抵抗器を介し、あるいは直接GNDに接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第2の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子に接続し、前記第2の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、前記第1の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのゲート端子および第5の定電圧出力回路用抵抗器を介してGNDに接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのドレイン端子は、第3の定電圧出力回路用抵抗器を介して前記バイアス切替スイッチの一端に接続するとともに、一端をGNDに接続したバイパスキャパシタの他端と、前記第1のゲートバイアス印加用バイアス回路および前記第2のゲートバイアス印加用バイアス回路に接続し、前記第3の定電圧出力回路用電界効果トランジスタのソース端子は、GNDに接続していることを特徴とするスタンバイ機能付き増幅器。
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