JP5529436B2 - 静電破壊保護回路 - Google Patents

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本発明は、半導体装置に関し、特に静電破壊保護用バイポーラトランジスタを備えた静電破壊保護回路に関する。
半導体装置を破壊する原因として静電気放電がある。この静電気放電は、静電気を帯びた導電体や人間が、半導体装置の内部回路に接続された外部端子に接触して、一時的に内部回路に大電流が流れ、内部回路が破損するものである。
一般的に、静電気放電による半導体装置の破壊を防止するため、入出力端子と内部回路間に静電破壊保護回路を形成する。この静電破壊保護回路は、バイポーラトランジスタやダイオードなどが用いられている。
例えば、バイポーラトランジスタでは、電流経路が縦方向に形成されるため、MOSトランジスタなど電流経路が表面に形成される表面型素子に比べて高い電流放電能力を有しており、静電破壊保護回路として広く使用されている。図4は、バイポーラトランジスタとしてNPNトランジスタを用いた従来の静電破壊保護回路の断面図である。図4において、1はコレクタ電極、2はエミッタ電極、3はベース電極、5は高濃度N型のコレクタ電極部拡散領域、6はN型のエミッタ領域、7は高濃度P型のベース電極部拡散領域、9は層間絶縁膜、10は素子分離層、12はP型のベース領域、13はコレクタ領域の一部を構成するN型拡散領域、14はコレクタ領域の一部を構成するN型の埋め込み領域、15はP型の素子分離拡散領域、16はP型の素子分離埋め込み領域、17はコレクタ領域の一部を構成するN型のエピタキシャル領域、18はP型の半導体基板である。図4に示すように、ベース電極3とエミッタ電極2をメタル配線によって短絡させ、コレクタ電極1を保護する内部回路に接続した構成となっている。
このようなバイポーラトランジスタを静電破壊保護回路として使用する場合、その動作開始電圧と、その後に自己バイアスによりバイポーラトランジスタとしての動作を維持する保持電圧が、保護される内部回路を静電破壊から保護する上で重要な特性となる。つまり、静電破壊から内部回路を保護するためには、動作開始電圧と保持電圧が、保護すべき内部回路への供給電圧より高く、かつ保護すべき内部回路の耐圧より低い値であることが求められる。
ところが、バイポーラトランジスタとして用いられるNPNトランジスタは、耐圧は高いものの保持電圧は低く、たとえば40V用のBiCMOSプロセスであっても保持電圧は20V〜30V程度であり、40V以上の保持電圧を実現するためには2段のスタック構造にする必要が生じる。そこで、スタック構造にすることなく、単独で保持電圧を高くする方法として、図5に示す構造の静電破壊保護回路が知られている。図5に示す静電破壊保護回路は図4に示した静電破壊保護回路と異なり、ベース領域12を水平方向に延伸した構造となっている。この種の静電破壊保護回路は、非特許文献1に開示されている。
H.Gossner,et.al.、EOS/ESD Symposium,pp.19-27,1999、「Wide Range Control of the Sustaining Voltage of ESD Protection Elements Realized in a Smart Power Technology」
ところで、図5に示す静電破壊保護回路では、ベース領域12を水平方向に延伸した長さに対する保持電圧の増加が少なく、たとえば図5の構造による一般的なCMOSプロセスにおいてはベース領域12を水平方向に延伸した長さ1μm当り保持電圧の増加は0.4V程度である。このためスタック構造にすることなく単独で保持電圧を高くできるものの、静電破壊保護回路の大きさはスタック構造の静電破壊保護回路と大差のない大きさになってしまう。本発明は上記問題点を解消し、静電破壊保護回路の占有面積を広げることなく保持電圧を増加させる静電破壊保護素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、静電破壊保護用バイポーラトランジスタからなる静電破壊保護回路において、半導体基板上に形成された前記静電破壊保護用バイポーラトランジスタのコレクタの一部を構成する一導電型の第1半導体領域と、該第1半導体領域及び前記半導体基板上面に接してエピタキシャル成長によって形成され、前記第1半導体領域より不純物濃度が低い一導電型の第2半導体領域と、前記第1の半導体領域に接続し、前記第2半導体領域表面に引き出される前記コレクタの一部を構成する一導電型の第3半導体領域と、前記第2半導体領域内の上部に拡散によって形成され、前記静電破壊保護用バイポーラトランジスタのベースを構成する逆導電型の第4半導体領域と、前記第4半導体領域内の上部に拡散によって形成され、前記静電破壊保護用バイポーラトランジスタのエミッタを構成する一導電型の第5半導体領域と、前記第4の半導体領域内の上部に拡散によって形成され、かつ第4半導体領域より不純物濃度が高い逆導電型の第6半導体領域と、前記第5の半導体領域とコレクタ領域との間の前記第4の半導体領域内の上部に拡散によって形成され、かつ前記第4半導体領域より不純物濃度が高い逆導電型の第7半導体領域と、前記第5半導体領域に接続するエミッタ電極と、前記第6半導体領域に接続し、かつ前記エミッタ電極と金属電極を介して短絡される第1ベース電極と、前記第3半導体領域に接続するコレクタ電極と、を備えていることを特徴とする。


本願請求項2に係る発明は、請求項1記載の静電破壊保護回路において、前記第7半導体領域と前記コレクタ電極との間の前記第4の半導体領域上に形成され、かつ該第4半導体領域より不純物濃度が高い逆導電型の第8半導体領域と、該第8半導体領域に接続する第2ベース電極とを備え、前記エミッタ電極と前記第1ベース電極をともに接地電位あるいは最低電位の端子に接続し、前記コレクタ電極を被保護端子に接続するとともに、トリガー素子のカソードを前記コレクタ電極に、アノードを前記第2ベース電極に、それぞれ接続したことを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、請求項1又は2いずれか記載の静電破壊保護回路において、前記エミッタ電極と前記第1ベース電極を抵抗を介して接続したことを特徴とする。
本発明によれば、静電破壊保護回路を必要な保持電圧に設定した場合、従来よりも小さい占有面積の静電破壊保護回路を実現できる。たとえば保持電圧40Vの静電破壊保護回路を実現する場合、図5に示した従来の保持電圧を向上させた静電破壊保護回路ではベース領域12を水平方向へ50μm延伸する必要があるのに対し、本発明によれば、ベース領域12の延伸は27μmで良くなる。また本発明によれば、静電破壊保護回路全体の大きさを変えることなく保持電圧値の制御が可能となる利点がある。
本発明の第1の実施例の静電破壊保護回路の断面図である。 本発明の第2の実施例の静電破壊保護回路の断面図である。 本発明の第2の実施例の静電破壊保護回路の電圧−電流特性を図5に示す従来の保持電圧を向上させた静電破壊保護回路にトリガ素子を接続した場合の電圧−電流特性と共に示した図である。 従来の静電破壊保護回路の断面図である。 従来の保持電圧を向上させた静電破壊保護回路の断面図である。
本発明は、ベース領域を水平方向に延伸させる構造によるNPNトランジスタを静電破壊保護回路として用いる上で、ベース領域の表面にベース領域と同一導電型でかつベース領域より不純物濃度が高く、ベース領域より浅いP型拡散領域をエミッタ領域近傍からコレクタ端子側へ任意の長さで設けるように構成することで、ベース電流が増加し、これによりコレクタ・ベース間に高い電圧差が生じ、静電破壊保護回路の保持電圧を増加させている。また、P型拡散領域の長さを調整することで、静電破壊保護回路の保持電圧を設定することができる。以下、本発明の静電破壊保護回路について、詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例の静電破壊保護回路の断面図である。図1において、1はコレクタ電極、2はエミッタ電極、3はベース電極(第1ベース電極に相当)、5は高濃度N型のコレクタ電極部拡散領域、6はN型のエミッタ領域(第5半導体領域に相当)、7は高濃度P型のベース電極部拡散領域(第6半導体領域に相当)、9は層間絶縁膜、10は素子分離層、12はP型のベース領域(第4半導体領域に相当)、13はN型拡散領域(第3半導体領域に相当)、14は埋め込み領域(第1半導体領域に相当)、15はP型の素子分離拡散領域、16はP型の素子分離埋め込み領域、17はN型のエピタキシャル領域(第2半導体領域に相当)、18はP型の半導体基板、20はベース領域12より不純物濃度の高いP型拡散領域(第7半導体領域に相当)である。
図1に示すように、半導体基板18上で、素子分離拡散領域15及び素子分離埋め込み領域16で囲まれた領域内に、コレクタを構成する埋め込み領域14、N型のエピタキシャル領域17及びN型拡散領域13が形成されている。そして、埋め込み領域14と一部が重畳する構造のP型のベース領域12が形成されている。さらにベース領域12上であって、埋め込み領域14と重畳しない領域にエミッタ領域6が形成され、さらにコレクタ領域から離れた位置にベース電極部拡散領域7が形成されている。
本実施例では、エミッタ領域6とコレクタ領域と間のベース領域12上であって、エミッタ領域6近傍にP型拡散領域20が形成されている。このP型拡散領域20は、ベース領域12より不純物濃度が高く形成されている。また、P型拡散領域20の形成には、ベース電極部拡散領域7と同じ拡散を用いるか、あるいは専用の拡散工程を追加してもよい。
N型拡散領域13上にはコレクタ電極部拡散領域5を介してコレクタ電極1が、エミッタ領域6にはエミッタ電極2が、ベース電極部拡散領域7にはベース電極3が、それぞれ接続されている。エミッタ電極2とベース電極3はメタル配線により短絡させ、静電破壊保護回路が構成される。
図1に示す静電破壊保護回路は、エミッタ電極2とベース電極3を内部回路の接地電位または内部回路における最低電位の端子に接続し、コレクタ電極1を静電破壊から保護する端子に接続される。
このように構成した静電破壊保護回路のコレクタ電極1に静電気が印加すると、コレクタ電極1の電位が上昇する。この印加される電圧がコレクタ・ベース間接合の降伏電圧を越えると、降伏電流がベース領域12に流れ、その電流はベース領域12およびP型拡散領域20の拡散抵抗により、電圧降下を生じながら、エミッタ領域6の直下を通過して、ベース電極3へと流れ込むことになる。静電気によってコレクタ・ベース間接合に印加される電圧がさらに大きくなると、その降伏電流も増加し、エミッタ領域6とその直下のベース領域12間の電位差も大きくなる。これは静電破壊保護用バイポーラトランジスタであるNPNトランジスタのベース・エミッタ間が順方向にバイアスされた状態であり、このバイポーラトランジスタの活性領域で動作するようになる。
このベース電流は、コレクタ・ベース間の逆バイアス電圧による高電界で発生した電子正孔ペアにより補償されることになり、コレクタ・ベース間には活性領域での動作に必要なベース電流を供給できるよう発生した高電界に相当する電位差が生じている。このコレクタ・ベース間電位差と順方向にバイアスされたベース・エミッタ間の電位差の和が、静電破壊保護回路の保持電圧となる。バイポーラトランジスタのベース電流は主としてエミッタへの少数キャリア注入とベース領域でのキャリア再結合がその要因であり、P型拡散領域20を設けることによりキャリア再結合電流が増加する。増加したベース電流を供給するためコレクタ・ベース間にはより高い電位差が生じ、静電破壊保護回路の保持電圧はP型拡散領域20が無い場合と比較して高くなる。さらにP型拡散領域20を設ける長さによりキャリアの再結合機会が増減することで、ベース電流P拡散領域20の長さに比例して増減し、これによりコレクタ・ベース間電圧も変化することから保持電圧の値をP型拡散領域20の長さによって設定することができる。
なお、図1に示す構成において、エミッタ電極2と第1ベース電極3をメタル配線で短絡する代わりに、両端子の間に抵抗を接続することも可能である。この場合、コレクタ・ベース間接合の降伏電流が抵抗を経由して流れることにより少ない電流でベース・エミッタ間に静電破壊保護回路が動作開始するのに必要な電位差を生じ、動作開始電圧が低下する利点がある。
図2は本発明の第2の実施例の静電破壊保護回路の断面図である。図2において、1はコレクタ電極、2はエミッタ電極、3はベース電極(第1ベース電極に相当)、4は別のベース電極(第2ベース電極に相当)、5は高濃度N型のコレクタ電極部拡散領域、6はN型のエミッタ領域(第5半導体領域に相当)、7は高濃度P型のベース電極部拡散領域(第6半導体領域に相当)、8は高濃度P型の別のベース電極部拡散領域(第8半導体領域に相当)、9は層間絶縁膜、10は素子分離層、12はP型のベース領域(第4半導体領域に相当)、13はN型拡散領域(第3半導体領域に相当)、14は埋め込み領域(第1半導体領域に相当)、15はP型の素子分離拡散領域、16はP型の素子分離埋め込み領域、17はN型のエピタキシャル領域(第2半導体領域に相当)、18はP型の半導体基板、19はトリガ素子、20はベース領域12より不純物濃度の高いP型拡散領域(第7半導体領域に相当)である。
図2に示すように、半導体基板18上で、素子分離拡散領域15及び素子分離埋め込み領域16で囲まれた領域内に、コレクタを構成する埋め込み領域14、N型のエピタキシャル領域17及びN型拡散領域13が形成されている。そして、埋め込み領域14と一部が重畳する構造のP型のベース領域12が形成されている。さらにベース領域12上であって、埋め込み領域14と重畳しない領域にエミッタ領域6が形成され、さらにコレクタ領域から離れる位置にベース電極部拡散領域7が形成されている。
本実施例では、エミッタ領域6とコレクタ領域と間のベース領域12上であって、エミッタ領域6近傍にP型拡散領域20が形成されている。このP型拡散領域20は、ベース領域12より不純物濃度が高く形成されている。また、P型拡散領域20の形成には、ベース電極部拡散領域7と同じ拡散を用いるか、あるいは専用の拡散工程を追加してもよい。更に本実施例では、P型拡散領域20とコレクタ領域との間のベース領域12上であって、コレクタ領域側にP型の別のベース電極部拡散領域8が形成されている。
そして、N型拡散領域13上にはコレクタ電極部拡散領域5を介してコレクタ電極1が、エミッタ領域6にはエミッタ電極2が、ベース電極部拡散領域7にはベース電極3が、別のベース電極部拡散領域8には別のベース電極4が、それぞれ接続されている。更に、コレクタ電極1と別のベース電極4との間には、動作開始電圧を低下させるためのトリガ素子19が接続され、さらにエミッタ電極2とベース電極3はメタル配線により短絡させ、静電破壊保護回路が構成される。図2ではトリガ素子19の例としてツェナーダイオードを記載しているが、トリガ素子は、ベース電極とエミッタ電極を短絡させたバイポーラトランジスタやベース電極を開放させたバイポーラトランジスタであっても良い。
図2に示す静電破壊保護回路は、エミッタ電極2とベース電極3を内部回路の接地電位または内部回路における最低電位の端子に接続し、コレクタ電極1を静電破壊から保護する端子に接続する。そしてトリガ素子19であるツェナーダイオードのアノードを別のベース電極4に接続し、カソードをコレクタ電極1に接続する。
このように構成した静電破壊保護回路は、トリガ素子が接続された端子に静電気が印加されると、その端子の電位が上昇する。端子に印加される電圧がツェナーダイオードの降伏電圧を越えると、ツェナーダイオードに降伏電流が流れ、その電流は別のベース電極4を介してベース領域12に達し、さらにベース領域12およびP型拡散領域20の拡散抵抗により、電圧降下を生じながら、エミッタ領域6の直下を通過して、ベース電極3へと流れ込むことになる。トリガ素子19に印加される電圧がさらに大きくなると、その降伏電流も増加し、エミッタ領域6とその直下のベース領域12間の電位差も大きくなる。これは静電破壊保護用バイポーラトランジスタであるNPNトランジスタのベース・エミッタ間が順方向にバイアスされた状態であり、このバイポーラトランジスタの活性領域で動作するようになる。
このベース電流は、コレクタ・ベース間の逆バイアス電圧による高電界で発生した電子正孔ペアにより補償されることになり、コレクタ・ベース間には活性領域での動作に必要なベース電流を供給できるよう発生した高電界に相当する電位差が生じている。このコレクタ・ベース間電位差と順方向にバイアスされたベース・エミッタ間の電位差の和が、静電破壊保護回路の保持電圧となる。バイポーラトランジスタのベース電流は主としてエミッタへの少数キャリア注入とベース領域でのキャリア再結合がその要因であり、P型拡散領域20を設けることによりキャリア再結合電流が増加する。増加したベース電流を供給するためコレクタ・ベース間にはより高い電位差が生じ、静電破壊保護回路の保持電圧は高くなる。さらに、P型拡散領域20の長さによりキャリアの再結合機会が増減することで、ベース電流はP拡散領域20の長さに比例して増減し、コレクタ・ベース間電圧も増減することにより、保持電圧が変化する。
図3は、本発明の静電破壊保護回路においてP型拡散領域20を(a)長さ4μmとした場合(b)長さ8μmとした場合と、(c)従来の保持電圧を向上させた静電破壊保護回路にトリガ素子を接続した場合の電圧−電流特性を示している。本発明(a)および(b)と従来例(c)とを比較すると、本発明の保持電圧が高くなっていることがわかる。また、P型拡散領域20の長さが長い程、保持電圧が高くなっていることがわかる。すなわち、本発明の保持電圧は、P型拡散領域20の長さに比例することがわかる。したがって、保持電圧をP型拡散領域20の長さによって設定することができる。
なお、図2に示す構成において、エミッタ電極2と第1ベース電極3をメタル配線で短絡せず、両端子の間に抵抗を接続することも可能である。この場合、コレクタ・ベース間接合の降伏電流が抵抗を経由して流れることにより少ない電流でベース・エミッタ間に静電破壊保護回路が動作開始するのに必要な電位差を生じ、動作開始電圧が低下する利点がある。
1;コレクタ電極、2;エミッタ電極、3;ベース電極、4;別のベース電極、5;コレクタ電極部拡散領域、6;エミッタ領域、7;ベース電極部拡散領域、8;別のベース電極部拡散領域、9;層間絶縁膜、10;素子分離層、12;ベース領域、13;N型拡散領域、14;埋め込み領域、15;素子分離拡散領域、16;素子分離埋め込み領域、17;エピタキシャル領域、18;半導体基板、19;トリガ素子、20;P型拡散領域

Claims (3)

  1. 静電破壊保護用バイポーラトランジスタからなる静電破壊保護回路において、
    半導体基板上に形成された前記静電破壊保護用バイポーラトランジスタのコレクタの一部を構成する一導電型の第1半導体領域と、
    該第1半導体領域及び前記半導体基板上面に接してエピタキシャル成長によって形成され、前記第1半導体領域より不純物濃度が低い一導電型の第2半導体領域と、
    前記第1の半導体領域に接続し、前記第2半導体領域表面に引き出される前記コレクタの一部を構成する一導電型の第3半導体領域と、
    前記第2半導体領域内の上部に拡散によって形成され、前記静電破壊保護用バイポーラトランジスタのベースを構成する逆導電型の第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域内の上部に拡散によって形成され、前記静電破壊保護用バイポーラトランジスタのエミッタを構成する一導電型の第5半導体領域と、
    前記第4の半導体領域内の上部に拡散によって形成され、かつ第4半導体領域より不純物濃度が高い逆導電型の第6半導体領域と、
    前記第5の半導体領域とコレクタ領域との間の前記第4の半導体領域内の上部に拡散によって形成され、かつ前記第4半導体領域より不純物濃度が高い逆導電型の第7半導体領域と、
    前記第5半導体領域に接続するエミッタ電極と、前記第6半導体領域に接続し、かつ前記エミッタ電極と金属電極を介して短絡される第1ベース電極と、前記第3半導体領域に接続するコレクタ電極と、を備えていることを特徴とする静電破壊保護回路。
  2. 請求項1記載の静電破壊保護回路において、
    前記第7半導体領域とコレクタ領域との間の前記第4の半導体領域上に形成され、かつ該第4半導体領域より不純物濃度が高い逆導電型の第8半導体領域と、
    該第8半導体領域に接続する第2ベース電極とを備え、
    前記エミッタ電極と前記第1ベース電極をともに接地電位あるいは最低電位の端子に接続し、前記コレクタ電極を被保護端子に接続するとともに、トリガー素子のカソードを前記コレクタ電極に、アノードを前記第2ベース電極に、それぞれ接続したことを特徴とする静電破壊保護回路。
  3. 請求項1又は2いずれか記載の静電破壊保護回路において、前記エミッタ電極と前記第1ベース電極を抵抗を介して接続したことを特徴とする静電破壊保護回路。
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