JP5528845B2 - 床構造の施工方法及びこれに用いる床板固定具 - Google Patents

床構造の施工方法及びこれに用いる床板固定具 Download PDF

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Description

本発明は、屋内外に設けられるテラスなどに適用される床構造の施工方法及びこれに用いる床板固定具に関する。
近年、住宅の一階の床と同じ高さで屋外に張り出すようなテラスの床として用いられたり、また、屋外庭や公園などに設けられる木製の屋外デッキが多く見られる。
この種のデッキ床構造の一例として、設置面にブロックなどの基礎部を介して木製角材からなる根太を架設し、この根太上に固定具を配置し、この固定具を介して根太の延在方向と直交するように床板(デッキプレート)を並べて敷設した後、該床板の長手方向端面を端枠で囲み、該床板の長手方向の移動を規制することで、デッキ上面、つまり床面を構成するものが知られている(特許文献1,2)。
国際公開2007−51934号 米国特許公開2009−94925号
しかしながら、上述した従来手法による床構造では、床板の下方に溜まった落ち葉やゴミを清掃するときや、床板自身の再塗装や補修、張替えなどのメンテナンスの際に、床板を根太から取り外すとき、端枠を取り除かなければならず、作業性に問題があった。
また、一般に用いられる床板は、気温や日光による温度変化、天候による湿度変化により長手方向に伸縮するので、その分、従来手法の床構造では、床板の長手方向両端部に隙間を空けて端枠を取り付けなければならない。その結果、床板はその長手方向に隙間分、自由に動けることになり、床板上を人が歩いたとき、床板が長手方向に動き、軋み音が出たり、床板の長手方向両端部や連結延長部の長手方向両端部で足が挟まったりするおそれがあり、安全性に問題があった。
なお、従来手法において、床板を並べて敷設した後、木ネジを用いて床板と根太を固定する方法が考えられる。しかしながら、木ネジは脱着を繰り返すと、根太に設けられるネジ穴の内部が削られ内径が拡がってしまうので、脱着を繰り返す場合、新たなネジ穴を開け直さなければならないか、あるいは根太を交換せざるを得なくなり、作業効率に問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、床板を取り外すときに端枠を取り除く必要がないという作業性や、床板上を歩いたときに床板が長手方向へ移動しないという安全性に優れるとともに、メンテナンスなどの際に床板を繰り返し何度も容易に脱着することができるという作業効率に優れた床構造を施工することができる方法と、この方法に好適に用いることができる床板固定具とを提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、以下の解決手段では、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
本発明に係る床板固定具(2)は、第1の方向(X方向)に延在する支持部材(3)上に、第1の方向と交差(例えば直交)する第2の方向(Y方向)が長手方向と重なるように床板(1)を固定するための床板固定具(2)において、
長手方向が第1の方向(X方向)と重なるように支持部材(3)上に配置して用いられ、
支持部材(3)の表面形状に対応した形状を持つ下面(20a)と床板(1)の裏面(1a)の対向面となる上面(20b)を有するベース基材(20)と、
ベース基材(20)の長手方向(X方向)に沿って所定の間隔(L2)で、かつ上面(20b)に形成された一対の突起形成部(25,25)と、
鉛直方向(Z方向)に立ち上がるように突起形成部(25,25)の上端面(25a)に形成され、かつ床板(1)の裏面(1a)に形成された溝(11,11)に対して嵌合可能な形状を持つくさび部(21,21)とを有し、
一対の突起形成部(25,25)は、ベース基材(20)中の、断面長円形の抜き穴(202a〜202c)を持つ枠部材(204a〜204c)を長手方向に複数連結させた曲線的な骨格構造部分を介して接続されていることを特徴とする。
上記発明において、枠部材の何れかに(例えば204b)、略中心部分に抜き小穴(28)が形成された断面長円形の薄い底板(202b’)を有する枠部材(204b’)を用いることができる。
本発明に係る床構造(100)の施工方法は、本発明の固定具(2)を用いる方法であって、
複数の支持部材(3,3,…)を長手方向である第1の方向(X方向)に交差(例えば直交)する第2の方向(Y方向)に沿って所定の間隔(L4)で配置する第1工程と、
第1の方向(X方向)に長手方向が重なるよう各支持部材(3,3,…)の上に固定具(2,2,…)を配置する第2工程と、
第2の方向(Y方向)に長手方向が重なるよう各固定具(2,2,…)の上に床板(1,1,…)を配置する第3工程と、
各床板(1,1,…)の、固定具(2,2,…)の何れかの抜き穴(202a〜202c。好ましくは202b)に対応する位置に、貫通孔(12,12,…)を形成するとともに、その抜き穴を通じてさらに支持部材(3,3,…)にプラグ穴(31,31,…)を形成する第4工程と、
貫通孔(12,12,…)にプラグナット(41,41,…)を挿入し、抜き穴を通過させた後、支持部材(3,3,…)に形成したプラグ穴(31,31,…)にプラグナット(41,41,…)を固定する第5工程と、
貫通孔(12,12,…)にボルト(42,42,…)を挿入し、抜き穴を通過させた後、プラグナット(41,41,…)に螺合させる第6工程と、
貫通孔(12,12,…)を各床板(1,1,…)の外側から閉塞させる第7工程とを、有することを特徴とする床構造の施工方法が提供される。
上記発明において、第4工程における所定位置は、各床板(1,1,…)の長手方向である第2の方向(Y方向)に沿った先端近傍又は各床板(1,1,…)の長手方向(Y方向)略中央付近で、かつその幅方向である第1の方向(X方向)に沿った略中央付近とすることができる。特に、この所定位置を、各床板の長手方向(第2の方向)略中央付近で、かつその幅方向である第1の方向に沿った略中央付近の一箇所とすることで、各床板の長手方向に対する伸縮による両端部の伸縮量が同一となり、床板全体の移動量を最小限に抑えることができるメリットがある。
本発明に係る床板固定具を用いた床構造の施工方法によれば、前記端枠は無くて良く、床板を取り外すときに端枠を取り除く必要がないという作業性や、床板上を歩いたときに床板が長手方向へ移動しないという安全性に優れるとともに、メンテナンスなどの際に床板を繰り返し何度も容易に脱着することができるという作業効率に優れた床構造を施工することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るテラス床構造を示す平面図である。 図2は図1のテラス床構造を示す一部斜視図である。 図3は図2の一部断面図である。 図4は本発明の一実施形態に係る床板固定具を示す斜視図である。 図5は図4のV−V線に沿った断面図である。 図6は図4のVI方向から見た平面図である。 図7は図6の波線で囲まれた部分の拡大図である。 図8は図7の背面図に対応する他の実施形態を示す図である。 図9は図1〜図3に示すテラス床構造の一実施形態に係る施工方法を説明するための斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る床板固定具、これを用いたテラス床構造及びそのテラス床構造の施工方法を図面に基づいて説明する。
《テラス床構造》
まず、テラス床構造の全体概要を説明する。図1〜3に示すように、本発明の一実施形態に係るテラス床構造100は、建物の外部(例えばマンションの屋上やベランダ)などに在する、穴あけ加工が許されないコンクリート面など(以下「テラス設置面」と略記する。)に構築されるものであり、複数の基礎部(ブロック、柱、クランプなど。図示省略)を有する。各基礎部は、テラス設置面に、複数の列を成すように並設されている。
基礎部の上にはそれぞれ、支持部材3,3,…が、その長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)に沿って所定の間隔L4で断続的に並設されている。支持部材3は、例えば木製角材で構成され、通常は根太や大引きなどと称される。
支持部材3は、基礎部に対して締結部材(図示省略)を介して固定されている。支持部材3の固定に用いる締結部材としては、例えばボルトや木ネジ又は金具などが挙げられる。
支持部材3の上面3aには、内部に陥没する複数のプラグ穴31,31,…が、支持部材3の長手方向(X方向)に沿って所定の間隔で断続的に並設されている。プラグ穴31にはプラグナット41が挿入されている。
支持部材3の上面3aにはそれぞれ、床板固定具2,2,…が配置されている。床板固定具2の詳細は後述する。本実施形態の床板固定具2は、支持部材3に対して締結部材40を介して固定されている。床板固定具2の固定に用いる締結部材40としては、例えばボルトや木ネジなどが挙げられる。
床板固定具2の延在方向(X方向)上面には、該床板固定具2の延在方向と直交する方向(Y方向)に延在するように、テラス床面を構成する床板1,1,…が配置されている。床板1は、例えば断面矩形状の板状部材(デッキプレート)で構成することができる。
本実施形態で用いる床板1の、床板固定具2と対向する面(以下「裏面」と略記する。)1aには、2本のアリ溝11,11が床板1の長手方向(Y方向)に沿って連続的に延在するように形成されている。アリ溝11は、固定具2のくさび部21(後出)を嵌合させるための溝である。アリ溝11にくさび部21が嵌合されることで、固定具2を介して床板1が支持部材3上に固定される。
床板1の長手方向(Y方向)先端近傍で、かつその幅方向(X方向)略中央付近には、貫通孔12が設けられており、ここに六角穴付きボルト42が挿入されている。ボルト42は、固定具2のベース基材20を構成する枠部材204bの抜き穴202b(何れも後出)を通過し、支持部材3のプラグ穴31に挿入されたプラグナット41に螺合しており、貫通孔12には外側からメクラ栓43がされ、その結果、貫通孔12は閉塞されている。
《床板固定具》
次に、本発明の一実施形態に係る床板固定具(以下単に「固定具」と略記する。)2の詳細を説明する。
図4〜8に示すように、本実施形態に係る固定具2は、耐候性があり硬く強度の高いプラスチック(例えばポリプロピレンなど)などを材質としており、ベース基材20を有する。ベース基材20は、支持部材3の上面3a(図2,3参照)の表面形状に対応した形状の下面(裏面)20aと、床板1の裏面1a(何れも図2,3参照)に対向することとなる上面(表面)20bとを持つ。
ベース基材20の上面20bには、その長手方向(X方向)に沿って所定の間隔で、鉛直方向(Z方向)へ立ち上がる仕切板22a,22b,22cが連結されている。ベース基材20に仕切板22a,22b,22cを設けることで、仕切板の厚みを介して隣り合う2つの床板1,1間の間隔G(図1参照)が一定に保持され、水捌け性が向上する。間隔Gは通常3〜5mm程度とされる。こうした間隔Gは床板1の上面1b(図2参照)の排水を可能にするとともに隣接する2つの床板1,1間の面的ばらつきの一部を吸収するためにも作用する。また間隔Gを一定に保持することで、連続する床板1により達成されるテラスの表面外観の見栄えを良くすることもできる。
仕切板22aの下部は、ベース基材20の長手方向一端に連結されており、その連結部分の反対面下部には、ベース基材20の長手方向他端に形成された雄連結部26と噛み合う雌連結部27がX方向に突出するように形成されている。
仕切板22bは、仕切板22aと距離L1(図5参照)を離間させたベース基材20上に接続されている。仕切板22cも同様で、仕切板22bと距離L1を離間させたベース基材20上に接続される。なお上述したが、仕切板22cから距離L1を離間させたベース基材20の他端には、雄連結部26が雌連結部27が突出する方向と反対方向に突出するように形成されている。
仕切板22a,22b間のベース基材20の上面20bには、一対の突起形成部25,25がベース基材20の長手方向(X方向)に距離L2(図5参照)を離間させ、かつ仕切板22a,22bに対して距離L3(図5参照。L3=(L1−L2)/2)を離間させた位置に形成されている。
各突起形成部25は、方形状の立体物で構成されており、その上端面が床板1の裏面1a(図2参照)と接触する面(以下「床板接触面」と略記する。)25aとなる。固定具2上に床板1を配置した際、突起形成部25の上端面が床板接触面25aとなり、この部分のみで床板1の裏面1aと接触するように構成されている。すなわち本実施形態の固定具2において、突起形成部25の高さ(厚み)が他のベース基材20の高さ(厚み)よりも高く形成されている。その結果、床板1を固定した際の安定性が良く、湿度や温度変化による床板1の反りによるがたつきが出にくくなる上、床板1のY方向に対する伸縮にも、固定具2のくさび部21と、床板1のアリ溝11との間の滑りで対応することができ、床板1を外れにくくすることと、床板1の反り上りを防止することができる。
各突起形成部25の床板接触面25aには、くさび部21が、鉛直方向(Z方向)に向けて立ち上がるように形成されている。すなわち仕切板22a,22b間のベース基材20の上面20bには、一対の突起形成部25,25が形成され、その床板接触面25aにはくさび部21が鉛直方向に立ち上がるように形成されている。各くさび部21,21は、床板1のアリ溝11(図2,3参照)へそれぞれ嵌合させるために機能する。
各くさび部21は、幅方向(Y方向)に沿って配列され登頂部分が連結された一対の屋根型くさび部21a,21aで構成されている。
各屋根型くさび部21aの先端には、固定具2の延在方向に平行な方向(X方向)で、かつベース基材20に向けてそれぞれ反対方向に延びる傾斜前面212a,214aが形成してある。各屋根型くさび部21aは、各傾斜前面212a,214aが床板1の対応するアリ溝11,11に係合された場合に、弾性変形により各傾斜前面212a,214aを付勢し、その結果、床板1の引き戻しが防止される。
各傾斜前面212a,214aの下側先端には、保持面212b,214bが形成されており、これら保持面212b、214bは、床板1が完全に取り付けられ屋根型くさび部21a,21aの各傾斜前面212a,214aが付勢後、当初位置に戻った場合に、アリ溝11の内端11a(図3参照)に対向する位置に戻る。床板1が完全に固定具2に取り付けられると、各屋根型くさび部21aの保持面212b,214bは、床板1のアリ溝11の内端11aに対する段を構成し、床板1が組みつけられた位置から戻るのを防止する。内端11aは対応する保持面212b,214bで構成される段から開放されることはなく、床板1の反転不能の組み付けを構成する。
ベース基材20の、各くさび部材21の脇には、孔201が設けられており、ここに締結部材40(図3参照)を通すことで固定具2を支持部材3に締結することができるようになっている。
なお、本実施形態では、仕切板22a等の枚数、各仕切板間の距離L1は特に限定されず、床板1の幅(X方向)に基づいて適宜決定することができる。また、各仕切板間のベース基材20の上面20bに設けられる、突起形成部25及びくさび部21の数も、一対(2個)に限定されるものではなく、必要に応じて3個以上、若しくは1個で構成することもできる。またL1〜L4の距離は適宜決定することができる。
本実施形態では、仕切板22a,22b間、仕切板22b,22c間、及び仕切板22cと雄連結部26間に、それぞれ配置される一対の突起形成部25,25は、断面長円形の抜き穴202a〜202cを持つ枠部材204a〜204cを長手方向(X方向)に連結させた曲線的な骨格構造となるように形成されている。抜き穴202a〜202cの形状を長円形とすることにより、固定具2が外部から荷重をうけたとき、又は固定具2自身の膨張伸縮に依る応力が生じた場合でも、その荷重や応力が一部分に集中せず弾力性に富み、その結果、固定具2自身の破壊が効果的に防止される。これに対し、抜き穴202a〜202cの形状が、例えば断面略六角形などの方形を呈する場合、固定具2が外部から荷重を受けたときなど、その荷重が固定具2の一部分に集中することがあり、その結果、固定具2自身が破壊される恐れがある。
本実施形態では、抜き穴202bは、床板1を固定具2上に固定するときに使用するボルト42が干渉することがない位置に配置されている。これにより、固定具2上に床板1を取り付け後、床板1の上面1bからドリルなどを用いて貫通孔12を開ければよく、精密な精度は要求されない。その結果、現場設置作業が容易且つ短時間で済むことなどメリットが大きい。特にテラス設置面に使用する支持部材3や床板1の数が多い場合に、コスト削減や作業効率向上に非常に大きな効果をもたらすことができる。これに対し、床板1を固定具2上に固定するときに使用するボルト42が干渉する位置に枠部材が配置されている場合、現場設置作業が複雑になるなど課題を有する。
本実施形態では、枠部材204bに代え、図8に示すように、略中心部分に抜き小穴28が形成された断面長円形の薄い底板202b’を有する枠部材204b’を用いることもできる。
なお、上述した枠部材204a〜204c,204b’は、ベース基材20の一部を構成することは言うまでもない。
《テラス床構造の施工方法》
次に、図4〜8に示す固定具2を用いて図1〜3に示すテラス床構造100を施工する方法の一例を図9に基づいて説明する。
まず、テラス設置面に、複数の基礎部を所定の列(例えば第1列、第2列、第3列、…の如く)を為すように並設させる。
次に、各列(例えば第1列)の基礎部の上に、その長手方向がX方向を向くように支持部材3を固定配置する。所定間隔を開けて配置された残りの列(例えば第2列、第3列、…)の基礎部の上にも、それぞれ支持部材3を固定配置する(第1工程)。本実施形態では、基礎部と支持部材3の接触部を締結部材(図示省略)を用いて強固に固定する。
次に、各支持部材3,3,…の上面3aに固定具2,2,…を固定配置する。具体的には、支持部材3上に固定具2を平行に置き、その長さは固定具2端の雌雄連結部26,27で嵌合延長、若しくは余分が出た場合は切断短縮した後、締結部材40にて固定具2を支持部材3上に固定する(第2工程)。
次に、支持部材3及び固定具2の延在方向(X方向)に対して直交する方向(Y方向)に、その延在方向が来るよう、複数の床板1,1,…を準備し、各床板1のアリ溝11,11を、断続的に配置された固定具2,2,…の各屋根型くさび部21,21,…に合わせ、床板1を鉛直方向(Z方向)上方から下方へ押し込む。この操作を床板1毎に行う(第3工程)。
次に、床板1のY方向先端近傍で、かつX方向略中央付近に、ドリルなどで貫通孔12を開け、さらに、固定具2における、真ん中の枠部材204bに設けられた断面長円形の抜き穴202bを通過させ、支持部材3の所定位置にプラグ穴31を形成する(第4工程)。
次に、床板1に形成された貫通孔12にプラグナット41を挿入し、固定具2の抜き穴202bを通過させた後、支持部材3に形成したプラグ穴31にプラグナット41を固定する(第5工程)。
次に、床板1に形成された貫通孔12に六角穴付きボルト42を挿入し、固定具2の抜き穴202bを通過させた後、支持部材3のプラグ穴31に挿入されたプラグナット41にボルト42を螺合させる(第6工程)。
最後に、貫通孔12に床板1の外側からメクラ栓43を入れ、貫通孔12を閉塞させる(第7工程)。メクラ栓43を貫通孔12に入れる前に、接着剤を塗布して押し込むこともできる。この場合、防水性が付与されるので好ましい。
以上の工程を経ることにより、複数の床板1,1,…が支持部材3,3,…及び固定具2,2,…の延在方向(X方向)に沿って並列配置されて固定され、テラス床構造100の施工が完成する。
これに対し、床板1,1,…を固定具2(支持部材3)から取り外すときは、メクラ栓43を床板1の上側へ抜き、六角レンチを用いて.ボルト42を緩めて鉛直方向(Z方向)へ引き上げる。このとき、プラグナット41は支持部材3に食い込んだまま、動かない。ボルト42を引き抜くことで、床板1の長手方向(Y方向)の規制は解かれ、その後、アリ溝11,11に沿って床板1を固定具2のくさび部21からY方向へ引き抜けばよく、床板1をZ方向上方へ持ち上げる必要はない。
なお、本実施形態のように、ボルト42を用いて床板1を支持部材3に固定する場合、上述した従来手法で用いたズレ止めとしての端枠を設ける必要はないが、別段これを妨げる趣旨ではない。すなわち本実施形態では、その後、複数の床板1,1,…の四辺周囲に縁枠(図示省略)を取り付けてもよい。この場合、床板1,1,…を固定具2(支持部材3)から取り外すときは、上記同様、ボルト42を引き抜き、床板1の長手方向(Y方向)の規制を解いた後、端枠を取り外す。そして、アリ溝11,11に沿って床板1を固定具2のくさび部21からY方向へ引き抜くようにすればよい。
本実施形態によれば、床板1を取り外すときに端枠(図示省略)を取り除く必要がないという作業性や、床板1上を人が歩いたときに床板1が長手方向(Y方向)へ移動しないという安全性に優れるとともに、メンテナンスなどの際に床板1を繰り返し何度も容易に脱着することができるという作業効率に優れた床構造100を施工することができる。
以上説明した実施形態は、上記発明の理解を容易にするために記載されたものであって、上記発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、上記発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。例えば、上記実施形態においては、床構造100をテラス床部に適用して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、公園などに設けられる屋外デッキに適用しても良い。
100…テラス床構造、
1…床板、1b…上面、1a…裏面、11…アリ溝、11a…内端、12…貫通孔、
2…床板固定具、20…ベース基材、20a…下面、20b…上面、201…孔、202a〜202c…長円形状の抜き穴、202b’…薄い底板、204a〜204c,204b’…枠部材、21…くさび部、21a…屋根型くさび部、212a,214a…傾斜前面、212b,214b…保持面、22a,22b,22c…仕切板、25…突起形成部、25a…床板接触面又は上端面、26…雄連結部、27…雌連結部、28…抜き穴、
3…支持部材、3a…上面、31…プラグ穴、
40…締結部材、41…プラグナット、42…六角穴付きボルト、43…メクラ栓。

Claims (5)

  1. 第1の方向に延在する支持部材上に、前記第1の方向と交差する第2の方向が長手方向と重なるように床板を固定するための床板固定具において、
    長手方向が前記第1の方向と重なるように前記支持部材上に配置して用いられ、
    前記支持部材の表面形状に対応した形状を持つ下面と前記床板の裏面の対向面となる上面を有するベース基材と、
    前記ベース基材の長手方向に沿って所定の間隔で、かつ前記上面に形成された一対の突起形成部と、
    鉛直方向に立ち上がるように前記突起形成部の上端面に形成され、かつ前記床板の裏面に形成された溝に対して嵌合可能な形状を持つくさび部とを有し、
    前記一対の突起形成部は、前記ベース基材中の、断面長円形の抜き穴を持つ枠部材を長手方向に複数連結させた曲線的な骨格構造部分を介して接続されていることを特徴とする床板固定具。
  2. 請求項1記載の床板固定具において、
    前記枠部材の何れかに、略中心部分に抜き小穴が形成された断面長円形の薄い底板を有する枠部材を用いる床板固定具。
  3. 請求項1又は2記載の床板固定具を用いる床構造の施工方法において、
    複数の支持部材を長手方向である第1の方向に交差する第2の方向に沿って所定の間隔で配置する第1工程と、
    前記第1の方向に長手方向が重なるよう各支持部材の上に床板固定具を配置する第2工程と、
    前記第2の方向に長手方向が重なるよう各床板固定具の上に床板を配置する第3工程と、
    各床板の、前記床板固定具の何れかの前記抜き穴に対応する位置に、貫通孔を形成するとともに、前記抜き穴を通じてさらに前記支持部材にプラグ穴を形成する第4工程と、
    前記貫通孔にプラグナットを挿入し、前記抜き穴を通過させた後、前記支持部材に形成した前記プラグ穴に前記プラグナットを固定する第5工程と、
    前記貫通孔にボルトを挿入し、前記抜き穴を通過させた後、前記プラグナットに螺合させる第6工程と、
    前記貫通孔を各床板の外側から閉塞させる第7工程とを、有することを特徴とする床構造の施工方法。
  4. 請求項3記載の床構造の施工方法において、
    前記第4工程における前記位置が、各床板の長手方向である前記第2の方向に沿った先端近傍で、かつその幅方向である前記第1の方向に沿った略中央付近であることを特徴とする床構造の施工方法。
  5. 請求項3記載の床構造の施工方法において、
    前記第4工程における前記位置が、各床板毎に、各床板の長手方向である前記第2の方向略中央付近で、かつその幅方向である前記第1の方向に沿った略中央付近の一箇所であることを特徴とする床構造の施工方法。
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