JP5526758B2 - 筆記具軸の連結構造 - Google Patents
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Description
また、インキ収容部の全周面をかしめているため、強いかしめ力が必要になってしまうばかりでなく、強い力が故に、位置ずれを起こしてしまうと被着部を破損させてしまう危険性が高まる。
符号8は、前記前軸1の先端に着脱自在に取り付けられた先部材であって、その先部材8の先端は後述する筆記体ユニットが出没する先端開口部9となっている。
前記クリップ12は後方部が軸筒1の方向に向かって接近する湾曲した形状をなしており、その湾曲させた部分によって指への感触を良好なものとしていると共に、クリップ12の後部を軸筒1に接近せしめることによって、クリップ12と軸筒1との一体感を向上させている。また、そのクリップ12の後部の湾曲した部分の表面には、圧延加工などによって高さの低い凸状の模様が施されており美感を向上させていると共に、その湾曲部を操作する際の滑り止め効果も果たしている。
さらに、クリップ12の前方部の両側には、軸筒1の方向に向かって隆起する半円弧状の玉部14が形成されているが、その玉部14の前端部は切り欠かれた平面状の先端面部14aとなっており、後述する中軸の後端面と面状で接触している。また、クリップの両側に玉部14を形成することによって、それらの玉部14間には、空間部が形成されている。その空間部に後述する芯タンクの一部を位置させることによって、クリップ12の玉部14をより多く中軸に接触させようとしているのである。また、玉部14を軸筒1の内径方向へ侵入させることができるため、クリップ12の軸筒1の表面に対する露出も少なくすることができ、強いては、クリップ12の表面を軸筒1の内部に埋没させることができるものとなっている。これによって、使用中、指の付け根部分がクリップ12に接触してしまうことを防止することができ、違和感なく、筆記作業を行うことができる。さらに、前記玉部14は、軸筒1の方向に向かって互いが僅かに接近し合っている。即ち、対向する玉部14を逆「ハ」の字にすることによって、前記後軸3に形成された前方窓孔10への侵入を容易なものとしている。つまり、クリップ12の軸線が軸筒1の軸線に対して、多少歪んでいても玉部14がテーパー状(逆「ハ」の字)をなしているため、前方窓孔10に案内されやすいのである。
一方、クリップ12の中間後方部の両側にも軸筒1の方向に向かって隆起する隆起部15が形成されており、その隆起部15には貫通孔16が形成されている。
この対向する位置に形成された隆起部15の間には、クリップ12と軸筒1とを連結する前記連結部材13が装着されている。その連結部材13は、箱状をなしており、板状部材を四角形に折り曲げることにより形成されている。
尚、前記前軸2の前方内周面の縦方向には、縦突起31が形成されており、その縦突起31には、前記中軸22の前方外周面に形成された縦溝32が嵌り込み、係合している。それら縦突起31や縦溝32は、等間隔な4箇所に形成されているが、3個所であっても良く、或いは、5個所などであっても良い。つまり、これら縦突起31と縦溝32との係合によって、前軸2と中軸22との相対的な回転が防止されているのである。
また、その前軸22は、ポリアセタールやポリプロピレンなどの樹脂材質から成形されているが、ステンレスや真鍮と言った金属材質から形成しても良い。樹脂材質とすることによって、安価に製作することができると共に、軽量化が図れる。
次に、前記芯タンク23と消しゴム受け部材33との連結構造について説明する。一方の軸である芯タンク23の後方には、円周状の溝部23aが間隔をおいて2本形成されているが、1本であっても良いし、3本などであっても良い。或いは、円周状に形成するのではなく、部分的、具体的には4分の1円弧状であったり、6分の1円弧状であったりしても良い。
一方、他方の軸である消しゴム受け部材33の前方部には、貫通した窓孔33aが形成されており、その窓孔33aの前端部近傍、並びに、後端部近傍は、かしめ加工などの手段によって内径方向に向けて屈曲せしめられており、屈曲部33bを形成している。そして、その屈曲部33bは、前記芯タンク23の円周状の溝部23aに埋没していると共に、屈曲部33bの後端部33c、並びに、前端部33cが溝部23aの底面23bに食い込んでいる。本例においては、窓孔33aを境に前記屈曲部33bを前後の2カ所に形成しているが、さらに、180度反対側の対向する位置に形成しても良く、或いは、120度おきに3個所形成するなどしても良い。勿論、窓孔33aも2個所や3個所に形成される。或いは、図8に示すように、窓孔33aの前方近傍のみに屈曲部33bを形成し、その屈曲部33bを溝部23aに向けて屈曲させ、後端部33cを底面23bに食い込ませても良い。また、本例においては、溝部23aの頂部(角部23f)に屈曲部33bの一方の軸に接する面が当接し、若干、その角部23fを変形させているが、前記屈曲部33bの端部33cの食い付き作用と相まって、一方の軸である芯タンク23と他方の軸である消しゴム受け部材との連結をより強固なものとしている。
このように、屈曲部33bを形成したい個所に、窓孔33aを形成することによって、その屈曲させようとする位置を容易に認識することができ、その結果、正確にかしめ加工を行うことができ、また、軽い力で屈曲部を形成することができるようになると共に、軽い力で屈折させることができるため、その屈曲作業を行う工具なども長期にわたって良好に使用することができる。
そして、さらには、本例のように、出没式のシャープペンシルにあっては、シャープペンシルユニット(筆記体ユニット20)を軸筒1内に収納させる際、弾撥部材21の付勢力によって衝撃力が発生するが、前記屈曲部33bの後端部33cが溝部23aの底面23bの近傍、或いは、溝部23aを形成することによって形成される突起23cの内側面23dに喰い付いているため、芯タンク23と消しゴム受け部材33との連結が解除されてしまうようなことがない。尚、本例においては、屈曲部33bの各端部33cと、突起23cの内側面23dとの間に隙間が形成されているが、前記底面23bに対する食い付きが万が一、解除された場合においても、各端部33cが突起23cの内側面23dと当接するため、消しゴム受け部材33と芯タンク23との連結が解除されてしまうようなことがない。屈曲部33bの各端部33cを底面23bに食い付かせることによって、消しゴム受け部材33と芯タンク23との相対的な回転も防止されるようになっている。
また、窓孔33aを境に前記屈曲部33bを前後の2カ所に形成しているため、前方の屈曲部33bの底面23bに対する食い付きおよび、内側面23dへの当接により回転、連結の解除を防止できるが、更に後方の屈曲部33bが後方の溝部23aの突起23cの内側面23dの対向する内側面23eに屈曲部33bの一方の軸に接する面が食い付く事で、回転、連結の解除防止をより強固にする事が可能である。
尚、本例においては、玉部14の下端部近傍が芯タンク23の一部に架かっており、これによって、玉部14を確実に軸筒1内に侵入させることができ、もって、中軸22との係合領域が増加し強固なものとすることができると共に、クリップ12の先端表面を軸筒1の表面から埋没させることもできている。
ここで、クリップ12の後部を指などによって軸筒1の方向に押圧すると、クリップ12の前方が軸筒1から離れ拡開し、この時、玉部14の先端面部14aと中軸33の大径部36の後端面部36aとの係合が解除され、前記筆記体ユニット20は弾撥部材21の付勢力によって後方に移動する。これによって筆記体ユニット20は軸筒1内へと没入される。この係合の解除過程において、玉部14の先端面部14aの下端部は、クリップ12の回転と共に円弧動作を行うが、この円弧動作において玉部14の前記下端部は、中軸22の後端面部36aの領域を継続的に接触しながら摺動することになる。
尚、本例においては、溝部23aに突起23cが形成されている。そして、その突起23cに向けて屈曲部33dが形成されており、その屈曲部33dの端部33eが、前記突起23cの内側面33eに当接している。これによって、相対的な回転の防止をより強固なものとしている。
第3例を図11、図12に示し説明する。本例においては、芯タンク23の円周状の溝部23aに沿って、即ち、消しゴム受け部材33の前方部を全周に渡って屈曲(屈曲部33f)させている。屈曲と言っても、その屈曲部33fの断面形状は、半円弧状をなしている。この様に、全周に渡って断面形状が半円弧状の屈曲部33fを形成することによって、万が一、屈曲しようとする位置が多少ずれたとしてしまっても、円弧状の側面によって溝部23aに案内されることになり、もって、正確な屈曲部33fの位置が得られるようになる。また、本例のように、断面形状が円弧状の屈曲部33fの側面を溝部23aの角部23fの全周に渡って当接させることにより、その角部23cに対する力が分散され、その分散によって、長期にわたって良好な連結構造が得られる。
尚、図13、図14に示すように、屈曲部を全周に渡って形成するのではなく、部分的に形成しても良い(第4例)。この第4例においては、ほぼ半円弧状の屈曲部33gを4箇所の位置に形成している。部分的に屈曲部33gを形成することによって、全周に比べて屈曲にかかる労力が減り、また全周のように角部23cにかかる負担を分散させる事が出来る。
勿論、これら第2例〜第4例においても、消しゴム受け部材33に窓孔33aが形成されているため、前記屈曲部を形成する位置を容易に認識することができ、もって、正確な屈曲部が得られる。
以上、第3例や第4例においては、窓孔を境に屈曲部を前後の2個所に形成したが、前方のみに形成しても良いし、或いは、後方のみに形成しても良い。
2 前軸
3 後軸
4 グリップ部材
5 突部
6 外筒
7 貫通孔
8 先部材
9 先端開口部
10 前方窓孔
11 後方窓孔
12 クリップ
13 連結部材
14 玉部
15 隆起部
16 貫通孔
17 貫通孔
18 支軸
19 ねじりコイルばね
20 筆記体ユニット
21 弾撥部材
22 中軸
23 芯タンク
24 継手
25 チャック体
26 チャックリング
27 先金
28 芯戻り止め部材
29 ガイドパイプ
30 弾撥部材
31 縦突起
32 縦溝
33 消しゴム受け部材
34 消しゴム
35 ノック部材
36 大径部
37 継手
38 チャック体
Claims (5)
- 一方の軸に他方の軸を被覆し、他方の軸を外力によって内径方向に向けて変形させることによって一方の軸に連結する軸と軸との連結構造であって、前記一方の軸に溝部を形成すると共に、他方の軸には貫通孔を形成し、その貫通孔の端部を内径方向に向けて折り曲げることによって屈曲部を形成し、その屈曲部を前記一方の軸の溝部に位置させた筆記具軸の連結構造。
- 前記屈曲部の一方の軸に接する面を溝部の頂部の角部に当接させた請求項1記載の筆記具軸の連結構造。
- 前記屈曲部の端部を溝部の底面に食い付かせた請求項1、或いは、請求項2に記載の筆記具軸の連結構造。
- 前記溝部を円周状に渡って形成した請求項1〜請求項3の何れかに記載の筆記具軸の連結構造。
- 前記溝部を複数形成した請求項1〜請求項4の何れかに記載の筆記具軸の連結構造。
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