JP5525964B2 - カバー付ガラリ用のフィルター固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、既設のガラリに対してフィルターを固定するためのフィルター固定具に関し、より詳しくは、既設のカバー付ガラリに対してフィルターを交換可能に固定するためのカバー付ガラリ用のフィルター固定具に関する。
一般的に、建物の壁に対して換気穴を設ける場合、壁の外側にガラリが取り付けられる。かかるガラリは、換気穴に嵌入される筒状の嵌入部、及び該嵌入部の一端部から径方向外方に延出したフランジを有するガラリ本体を備えており、嵌入部を外側から換気穴に嵌入することで、フランジが壁の外面に沿った状態で建物の壁に固定できるようになっている。そして、この種のガラリは、複数の羽根板を有するルーバーがフランジの開口を覆うように設けられており、換気穴を目隠ししつつ羽根板間の空間(隙間)で空気の流通を確保できるようになっている。
ところで、上記構成のガラリは、ルーバー(複数の羽根板)で換気穴を覆い隠すことができるものの、羽根板同士の間隔が害虫や埃の通過を許容してしまう広い間隔に設定されているため、害虫や埃等が外部から室内に進入してしまうとして、既設のガラリに対して通気性を確保しつつ害虫や埃の通過を阻止できるフィルターを取り付けるためのフィルター固定具が提供されている。
かかるフィルター固定具は、建物の壁面(外面)とガラリのフランジとの間に介装入可能に形成されたベースプレートと、空気流通用の穴が形成されるとともに、該穴に対向するようにフィルターが取り付けられるカバーとを備え、カバーをベースに取り付けることで、カバーがフランジ全体を覆い、該カバーに取り付けられたフィルターがルーバーに対向した状態になるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、上記構成のフィルター固定具は、フィルターをルーバーと対向させた状態で取り付けることができるため、害虫や埃が室内に進入するのを阻止できるようになっている。
ところで、ガラリには、図1及び図2に示す如く、換気穴H(図2参照)に嵌入される筒状の嵌入部50a及び該嵌入部50aの一端部から径方向外方に延出したフランジ50bを有するガラリ本体50と、該ガラリ本体50のフランジ50bの前面から前方に向けて延出し、該フランジ50bの開口周りに間隔をあけて配置された複数の延出支持体51…と、該複数の延出支持体51…に支持され、フランジ50bに前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部521及び該前面カバー部521の周端部の一部がフランジ50b側に向かって延出している周壁部522を有するカバー52とを備えたカバー付ガラリ5がある。かかるカバー付ガラリ5は、フランジ50bの前方にカバー52を配置することで通気を確保しつつ換気穴Hを覆い隠すようになっている。
特開2005−83710号公報
しかしながら、カバー付ガラリ5についても、上記ガラリと同様、害虫や埃等が外部から室内に進入してしまうといった問題があり、この種のカバー付ガラリ5に対してフィルターを取り付けるためのフィルター固定具が要求されている。すなわち、上記構成のフィルター固定具は、カバー52でフランジ50b全体を直接覆うようになっているため、延出支持体51…に支持された前面カバー部521及び周壁部522を有するカバー52を備えたカバー付ガラリ5に対して取り付けることができないとして、カバー付ガラリ5を対象としたフィルター固定具が要求されている。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、フランジの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部及び該前面カバー部の周端部の一部がフランジ側に向かって延出している周壁部を有するカバーを備えた既設のカバー付ガラリに対してフィルターを取り付けることができるカバー付ガラリ用のフィルター固定具を提供することを課題とする。
本発明に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具は、建物の外壁面に沿って配置される環状のフランジを有するガラリ本体と、フランジの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部及び該前面カバー部の周端部の一部がフランジ側に向かって延出している周壁部を有するカバーとを備え、フランジと前面カバー部との間に周壁部と並んで通気部が形成された既設のカバー付ガラリに対し、該通気部を覆うように通気性の有るシート状のフィルターをカバーの周壁部に巻き掛けた状態で、該フィルターを固定するためのフィルター固定具であって、周壁部に巻き掛けたフィルター上に巻き掛け可能で且つ巻き掛けた状態で少なくとも前記通気部に対応する部分が通気可能に構成されて一方向に長手をなすフィルター支持部と、該フィルター支持部がフィルターの外周上に巻き掛けられた状態でその一端側と他端側とを連結可能な連結部とを備え、フィルター支持部と連結部との少なくとも一方は、通気部を覆うようにカバーの周壁部にフィルターを締め付けて固定すべく弾性変形可能に構成され、前記フィルター支持部は、所定の間隔をあけて設けられ、線材で環状に形成される二つ以上の環状部と、該二つ以上の環状部のそれぞれを結合する結合部とを備えていることを特徴とする。
上記構成のカバー付ガラリ用のフィルター固定具は、通気部を覆うようにカバーのフランジまたは周壁部に巻き掛けられたフィルターの外周上に巻き掛けられる。このとき、通気部を通気可能な状態でフィルターの外周上に接するようにフィルター支持部を当接させ、連結部で該フィルター支持部の一端側と他端側とを連結している。さらに、フィルター支持部と連結部との少なくとも一方が弾性変形することにより、フィルター固定具は、フィルターに巻き掛けられる巻き掛け方向にフィルター支持部を緊張させ、フランジとフィルター支持部との間または周壁部とフィルター支持部との間に挟まれたフィルターをフィルター支持部でフランジまたは周壁部に締め付けて固定している。このようにして、上記構成のカバー付ガラリ用のフィルター固定具は、前面カバー部と周壁部とを有するカバーを備えた既設のカバー付ガラリに対してフィルターを取り付けることができる。
また、通気部を覆うようにカバーの周壁部に巻き掛けられたフィルターの外周上に巻き掛けて、通気部を覆うフィルター部分に対向するように環状部及び結合部が配置され、該環状部及び該結合部がフィルターをフランジまたは周壁部に締め付けて固定しつつ、フィルターを通過した空気をその環状部及び結合部の隙間に通過させることで通気可能に取り付けることができる。このとき、環状部は、通気部を覆うフィルターを幅方向に締め付けることで固定しており、結合部は、フィルターを長手方向(巻き掛け方向)に締め付けることで固定している。
以上のように、本発明のカバー付ガラリ用のフィルター固定具によれば、フランジの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部及び該前面カバー部の周端部の一部がフランジ側に向かって延出している周壁部を有するカバーを備えた既設のカバー付ガラリに対してフィルターを取り付けることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具を用いてフィルターが取り付けられるカバー付ガラリの説明図であって、(a)は、全体斜視図を示し、(b)は、カバーを取り外した状態の分解斜視図を示す。 図1に示すカバー付ガラリを建物の壁に取り付けられるカバー付ガラリの説明図であって、(a)は、カバー付ガラリの断面図を示し、(b)は、カバー付ガラリの側面図を示す。 (a)は、同実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具でカバー付ガラリに固定されるフィルターの正面図を示し、(b)は、同実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具の正面図を示す。 同実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具のフィルター支持部の部分拡大図であって、(a)は、端部に設けられた環状部を含むフィルター支持部の部分拡大図を示し、(b)は、途中位置にある環状部を含むフィルター支持部の部分拡大図を示す。 同実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具の連結部の部分拡大図であって、(a)は、連結部の側面の部分拡大図を示し、(b)は、連結部の下面の部分拡大図を示す。 同実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具のカバーを仮想線(二点差線)で示した斜視図であって、(a)は、カバーの周壁部上にフィルターを配置した状態の斜視図を示し、(b)は、カバーの周壁部上に配置されたフィルター上にカバー付ガラリ用のフィルター固定具を配置したカバーを取り外した状態の分解斜視図を示す。 同実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具を用い、建物の壁に取り付けられたカバー付ガラリに対してフィルターを取り付けた状態の側面図を示す。 本発明の他実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具のフィルター支持部の部分拡大図であって、(a)は、掛止部を掛止して弾性部材の弾性変形が復元する方向で湾曲した態様に形成されたフィルター支持部の部分拡大図を示し、(b)は、掛止部を掛止して弾性部材の弾性変形が復元する方向で屈曲した態様に形成されたフィルター支持部の部分拡大図を示す。 本発明の別の実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、長手方向を切断した側面断面図を示す。
以下、本発明の一実施形態に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具(以下、単にフィルター固定具という)について、添付図面を参照しつつ説明する。
フィルター固定具の説明に先立ち、該フィルター固定具を用いてフィルターが固定されるカバー付ガラリ(以下、単にガラリという)及びフィルターについて概略を説明する。かかるガラリ5は、図1及び図2に示す如く、建物の壁Wを貫通させた換気穴H(図2参照)に嵌入される筒状の嵌入部50a、及び該嵌入部50aの径方向外方に延出するように該嵌入部50aの一端部に連設された鍔状のフランジ50bを有するガラリ本体50と、前記フランジ50bの前面から前方に向けて延出し、該フランジ50bの開口周りで周方向に間隔をあけて配置された複数の延出支持体51…と、該複数の延出支持体51…に支持され、フランジ50bの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部521及び該前面カバー部521の周端部の一部がフランジ50b側に向かって延出している周壁部522を有するカバー52とを備えている。そして、本実施形態に係るガラリ5(ガラリ本体50)は、フランジ50bの開口を覆うように設けられた通気可能なルーバー50cを備えている。
前記嵌入部50aは、換気穴Hの形状に応じて角筒状又は円筒状に形成される。本実施形態において、前記嵌入部50aは、円筒状に形成されており、外周面には、換気穴Hの内周面に圧接可能な抜止部材(図示しない)が周方向に間隔をあけて複数取り付けられている。
前記ルーバー50cは、図1(b)及び図2(a)に示す如く、複数の羽根板500…を備えている。複数の羽根板500…は、一方向に間隔をあけて配置されたり、格子状に配置されたりするのが一般的である。図1(b)及び図2(a)に示すルーバー50cは、円環状のフランジ50bが画定する開口を覆うことのできるサイズの金属プレートをプレス加工(打ち抜き加工)することで、複数の羽根板500…のそれぞれが一方向(建物の壁Wに固定された状態で水平方向になる方向)に延びるように形成されている。
そして、ガラリ5(ガラリ本体50)は、上述の如く、フランジ50bに対してルーバー50cが取り付けられるため、フランジ50bの前面の開口周縁部にルーバー50cを嵌着するための凹部501が形成されている。すなわち、フランジ50bの前面には、開口と同心をなす環状の凹部501が形成されている。ガラリ5は、フランジ50bの前面にルーバー50cが嵌め込まれた状態で、ルーバー50cの外周回りに段差502が形成されている。なお、この種のガラリ5には、ルーバー50cがフランジ50bに対して溶接されたものがあるが、ここで説明するガラリ5は、延出支持体51…がガラリ本体50に対してネジ固定されており、これに併せてルーバー50cがフランジ50bに固定されている。
複数の延出支持体51…のそれぞれは、外観棒状に形成されている。そして、各延出支持体51…は、一端部がフランジ50bに固定されており、フランジ50bの前面に対して略直角に延びるように設けられている。各延出支持体51…は、フランジ50bに対して溶接することで固定してもよいが、本実施形態に係る延出支持体51…は、図2に示す如く、両端部に雌ネジの形成された筒体で構成されており、フランジ50bの開口回りに設定された規定円(図示しない)上に穿設された貫通穴(採番しない)に対してフランジ50bの後面(壁Wの外面と対向する面)側から挿通されたネジ部材511aが一端部の雌ネジに螺合されることでフランジ50bに固定されている。従って、複数の延出支持体51…は、フランジ50bの開口回りに設定された前記規定円上で周方向に間隔をあけて配置されている。
本実施形態においては、上述の如く、延出支持体51…をフランジ50bに固定するのに併せてルーバー50cをフランジ50bに固定するようになっているため、フランジ50bの貫通穴(規定円)は、該フランジ50bの前面に設けられた凹部501の奥まった位置にある前方に向く面(一段下がった面)上に設けられ、ルーバー50cの外周にもフランジ50bの貫通穴に対応する貫通穴(採番しない)が設けられている。そして、各延出支持体51…は、フランジ50b及びルーバー50cに穿設された貫通穴に挿通したネジ部材511aを一端部の雌ネジに螺合することで、フランジ50bに固定され、フランジ50bの凹部501に嵌め込まれたルーバー50cは、ネジ部材511aの頭部と延出支持体51…とに挟まれてフランジ50bに固定されている。これにより、前記ガラリ5は、複数の延出支持体51…回りにルーバー50cを嵌め込む凹部501の外周からなる段差502が形成されている。
前記前面カバー部521は、図1及び図2に示す如く、板材で構成されており、フランジ50bの外径よりも大きな外径に設定されている。そして、前面カバー部521は、外周端部が一方の面側(フランジ50b側)に曲げられている。
前記前面カバー部521は、延出支持体51…の他端部に溶接してもよいが、本実施形態においては、延出支持体51…に対してネジ固定されている。すなわち、本実施形態に係る前面カバー部521は、フランジ50bの規定円と対応する第二の規定円(図示しない)上に複数の貫通穴520…が穿設されており、該前面カバー部521の外面側から前記貫通穴520…に挿通したネジ部材511bを延出支持体51…の他端部に設けられた雌ネジに螺合することで、延出支持体51…の他端部に固定されている。これにより、前面カバー部521は、フランジ50bの前面に対して間隔をあけた状態で延出支持体51…によって支持されている。
前記周壁部522は、外周端部の一部(建物の壁Wに固定された状態で上半分に位置する周端部)がフランジ50bまで延出している。この周壁部522の周方向の両端部には、フィルターFを仮止めする仮止め手段が設けられており、具体的には、面ファスナー523が設けられている。フィルターFの裏面は、繊維を絡み合わせて形成されており、面ファスナーのループ(ループ状に密集して起毛された面を有する面ファスナー)として代用することができることから、面ファスナー523,523は、フック(フック状に起毛された面を有する面ファスナー)を用いている。
上記構成のガラリ5は、図2(b)に示す如く、フランジ50bと前面カバー部521との間(フランジ50bと、周壁部522が設けられた前面カバー部521の外周端部を除く外周端部との間)に周壁部522と(周方向に)並んで通気部53が形成されている。かかるガラリ5は、フランジ50bが壁Wの外面に対向するように嵌入部50aを換気穴Hに嵌入することで建物の壁Wに固定され、ルーバー50cの羽根板500…間の隙間で室内と屋外との間における通気を確保するとともに、ルーバー50cの羽根板500…によって室内からの空気が通気部53に向かって流れる(或いは、外部からの空気が通気部53を通過して羽根板500…に案内されて嵌入部50a内に流れる)ようになっている。
前記フィルターFは、図3(a)に示す如く、所定の厚みに設定された通気性のあるシート材(例えば、不織布等)で構成され、厚み方向で弾性変形可能になっている。かかるフィルターFは、通気部53の少なくとも全域を覆うことができるように、形状及びサイズが通気部53の外形及びサイズに対応して、本実施形態では、長方形状若しくは一方向に長手をなして形成されている。フィルターFの長手方向の辺は、通気部53の周壁部522の周方向又は略周方向の長さ以上有している。フィルターFの他方の辺は、通気部53の周壁部522の周方向と直角方向又は略直角方向の長さ以上を有している。なお、本実施形態では、周壁部522に設けられた面ファスナー523,523にフィルターFを仮止めすることを想定しているため、ファスナーFの長手方向の辺若しくは長尺辺は、周壁部522を周方向に沿わせた状態で、一方の面ファスナー523と他方の面ファスナー523との間の長さ以上を有することが好ましい。
本実施形態に係るフィルター固定具は、上述の如く、建物の外壁面に沿って配置される環状のフランジ50bを有するガラリ本体50と、フランジ50bの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部521及び該前面カバー部521の周端部の一部がフランジ50b側に向かって延出している周壁部522を有するカバー52とを備えるガラリ5を対象とすることを前提としたもので、図3、図4及び図5に示す如く、通気部53を覆うようにフィルターFをカバー52の周壁部522に巻き掛けた状態で、該フィルターFを締め付けて固定するためのものであり、周壁部522に巻き掛けたフィルターF上に巻き掛け可能で且つ巻き掛けた状態で少なくとも前記通気部53に対応する部分が通気可能に構成されて一方向に長手をなすフィルター支持部11と、該フィルター支持部11がフィルターFの外周上に巻き掛けられた状態でその一端側と他端側とを連結可能な連結部12とを備えている。
本実施形態において、フィルター支持部11は、所定の間隔をあけて設けられ、線材で環状に形成される二つ以上の環状部111…と、該二つ以上の環状部111…のそれぞれを結合する結合部112…とを備えている。本実施形態に係るフィルター支持部11は、ステンレス鋼やバネ鋼等からなる線材やピアノ線(硬鋼線)等の線材で構成されており、所定長さの線材を環状に曲げ、該線材の両端部同士を結合することで形成されている。フィルター支持部11を構成する線材の両端部同士の結合には、塑性変形可能な金属材料を筒状に形成した圧着体13が用いられる。すなわち、線材の両端部同士の結合は、圧着体13内に環状に曲げた線材の両端部を挿入した上で、該圧着体13をカシメ処理することで行われている。
そして、各環状部111は、外径がフランジ50bと前面カバー部521との間隔(周壁部522の周方向と直角方向または略直角方向に形成された通気部53の辺の長さに相当)よりも大きく設定されている。これにより、フィルターFで通気部53を覆うようにフィルターFを周壁部522に巻き掛けるときに、通気部53に面する位置で周壁部522側に向かってフィルターFを圧接する環状部111は、径方向の相反する位置にある二カ所のうち、一方がフランジ50bの外周部に圧接するとともに他方が周壁部522に圧接するようになっている。周壁部522に面する位置で周壁部522側に向かってフィルターFを圧接する環状部111は、周方向の全周に圧接するようになっている。よって、通気部53を取り囲むフィルターFを通過する空気の流れを妨げることなく、フィルターFを周壁部522に圧接することができる。
二つ以上の環状部111…は、結合部112を湾曲させて周壁部522に沿わせて配置した状態で、周壁部522周りで等間隔又は略等間隔になるように配置されている。本実施形態に係るフィルター固定具1は、環状部111を七つ備えており、該七つの環状部111…は、所定間隔をあけて一列に配置されている。そして、該フィルター固定具1は、周壁部522に沿って配置した状態で両端の環状部111,111間の間隔を除き、隣り合う七つの環状部111…とが等間隔又は略等間隔で配置されるようになっている(図6(b)参照)。
本実施形態に係る結合部112は、軸芯方向と直角方向に弾性変形可能に構成された線材であり、すなわち、湾曲可能に構成されている。よって、該結合部112は、フランジ50b又は周壁部522に巻き掛けられたフィルターFを周方向に沿って湾曲されることにより、フィルターFをフランジ50bと環状部111との間または周壁部522と環状部111との間に(フィルターFを厚さ方向に弾性変形させつつ、)隙間をつくることなく挟み込み、周壁部522に圧接することができる。前記結合部112は、環状部111と同様に、ステンレス鋼やバネ鋼等からなる線材やピアノ線(硬鋼線)等で構成されている。
そして、環状部111と結合部112との結合には、図4(a),図4(b)に示す如く、塑性変形可能な金属材料を筒状に形成した圧着体13が用いられる。すなわち、環状部111を構成する線材及び結合部112を構成する線材を圧着体13に挿通した上で、該圧着体13をカシメ処理することで環状部111及び結合部112が結合されている。
前記連結部12は、図5(a),図5(b)に示す如く、通気部53を取り囲むようにカバー52の周壁部522にフィルターFを押し付けるために弾性変形可能な弾性部材121と、環状部111…に掛止可能な掛止部122とを備えている。
前記弾性部材121は、両端に丸フック121a,121bが設けられており、結合部112でそれぞれ結合された二以上の環状部111…のうち、一端に結合される環状部111にその一方(一端側)の丸フック121aを接続し、掛止部122にその他方(他端側)の丸フック121bを接続している。該弾性部材121は、本実施形態では、引張コイルバネを用いる。
前記弾性部材121は、フィルター支持部11を周壁部522に巻き掛ける際に(弾性部材121が弾性変形する前に)、複数結合される環状部111…のうち一方の環状部111と他方の環状部111とが離間する長さ以下の長さに形成されている。該弾性部材121は、フィルター支持部11を周壁部522に巻き掛ける際に両端の環状部111,111が離間する長さ以上長手方向に引き伸ばすことにより、それぞれが接近する方向に弾性力を作用させるように構成されている。従って、周壁部522に巻き掛けられたフィルター支持部11の両端に設けられる環状部111,111が弾性部材121の作用によりそれぞれを接近させ、フィルター固定具1の巻き掛け方向にフィルター支持部11を緊張させ、フィルター支持部11と周壁部522との間に挟まれているフィルターFをフィルター支持部11でフランジ50bまたは周壁部522に締め付けて固定することができる。
前記掛止部122は、図5に示す如く、弾性部材121の丸フック121aを接続可能な接続孔を有する掛止部本体122aと、該掛止部本体122aに固定されたフック122bとを備える。フック122bは、二つ以上の環状部111…のいずれかの環状部111に掛止すればよく、環状部111…に対して着脱自在に掛止することができる。フック122bは、フィルター支持部11を巻き掛けるカバー52の周方向の長さに合わせて、その掛止位置を適宜選択することにより、様々な大きさのカバー52に対して用いることができる。
本実施形態に係るフィルター固定具1は、以上の通りであり、次に、ガラリ5に対してフィルターFを着脱する(交換する)作業手順について説明する。
ガラリ5に対してフィルターFを取り付けるには、図6(a)に示す如く、通気部53を覆うようにフィルターFを既設のガラリ5の周壁部522に巻き掛ける。このとき、フィルターFは、周壁部522の周方向に少なくとも通気部53を覆うように周壁部522の一端部から通気部53を跨いで他端部まで巻き掛けられている。このようにして、該フィルターFは、通気部53の全面又は略全面を覆った状態となっている。フィルターFは、その裏面を周壁部522の両端部に設けられた面ファスナー523,523に押し当てることにより、周壁部522に巻き掛けられた状態で仮止めすることができる。
そして、図6(b)に示す如く、フィルター固定具1をフィルターFの上からガラリ5の周壁部522に装着する。具体的には、フィルター支持部11をフィルターFに沿わせて巻き掛け、少なくとも通気部53を覆うフィルターFに環状部111が面するように配置し、結合部112は、通気部53の前面カバー部521及びフランジ50bに沿うように配置されている。すなわち、通気部53の周壁部522の周方向に沿った辺は、前面カバー部521又はフランジ50bと、結合部112と近接する環状部111の近傍(圧着体13を含む)及び該結合部112とでフィルターFを挟み込み、フィルターFで周壁部522側に圧接されていることにより隙間なく塞がっている。通気部53の周壁部522の周方向と直角方向に沿った辺は、周壁部522と環状部111及び結合部112とでフィルターFを挟み込み、周壁部522側に圧接されていることにより隙間なく塞がっている。よって、フィルター固定具1は、通気部53をフィルターFで覆った状態で周壁部522に巻き掛けられる。
フィルター支持部11が周壁部522に巻き掛けられると、連結部12の弾性部材121を弾性変形させて、掛止部122のフック122bを連結部12が接続されたフィルター支持部11の他端と反対側の一端側(図3(b)の右から所定数の範囲)に位置する環状部111まで引き伸ばす。フック122bを環状部111に掛止すると、弾性部材121が自己の復元力によって元に形状に戻ろうとする結果、フック122bを引き戻す方向に作用し、一端の環状部111と反対方向の他端側の環状部111とが互いに接近して、フィルター支持部11をフィルターFに巻き掛ける巻き掛け方向(長手方向)に緊張させ、フィルターFで通気部53を覆った状態で周壁部522にフィルター支持部11を締め付けて固定することができる。
なお、フック122bは、図6(b)では、一端側の環状部111(弾性部材121が接続された他端側と反対側の環状部111)に該環状部111の内側から外側に向かって掛止するようにしたが、周壁部522の外周径に合わせて、弾性部材121の弾性変形を許容する範囲などを考慮しつつ、その掛止する環状部111を適宜選択してもよい。例えば、フック122bは、一端の環状部111の他端の環状部111側に接近する方向に湾曲した円弧部分に径方向内側から外側に向かって掛止してもよいし、他端の環状部111側と離間する方向に湾曲した円弧部分に径方向外側から内側に向かって掛止してもよい。また、フック122bは、一端の環状部111に掛止する場合に限られず、一端側から二つ目、三つ目…の環状部111の円弧部分に掛止するものであってもよい。このような場合、本実施形態の周壁部522の外径より小さい周壁部を有するカバーに対してもフィルターFを固定することができる。
また、本実施形態に係るフィルター固定具1は、フィルターFで通気部53を覆うようにフィルター支持部11を周壁部522に巻き掛けた状態で、各環状部111が周壁部522周りで等間隔又は略等間隔になるように配置されているため、フィルターFに対する押圧位置が周壁部522周りで等間隔となり、もちろん、通気部53周りでも等間隔になる。これにより、該フィルター固定具1は、フィルターFをバランス良く固定することができる。
ガラリ5に取り付けられたフィルターFを取り外す場合には、上記作業と逆の手順で作業を行うことで、フィルター固定具1を取り外すことができる。すなわち、連結部12の掛止部122を環状部111から取り外し、周壁部522からフィルター固定具1全体をガラリ5から取り外すことができる。これにより、フィルターFの固定を解除することができ、周壁部522に面ファスナー523で仮止めされただけのフィルターFを外側に引っ張ることで周壁部522からフィルターFを引き離して取り外すことができる。
以上のように、本実施形態に係るフィルター固定具1は、通気部53を覆うようにカバー52のフランジ50bまたは周壁部522に巻き掛けられたフィルターFの外周上に巻き掛けられる。このとき、通気部53を通気可能な状態でフィルターFの外周上に接するようにフィルター支持部11を当接させ、連結部12で該フィルター支持部11の一端側と他端側とを連結している。さらに、連結部12の弾性部材121が弾性変形することにより、フィルター固定具1は、フィルターFに巻き掛けられる巻き掛け方向にフィルター支持部11を緊張させ、フランジ50bとフィルター支持部11との間または周壁部522とフィルター支持部11との間に挟まれたフィルターFをフィルター支持部11でフランジ50bまたは周壁部522に締め付けて固定している。このようにして、上記構成のカバー付ガラリ用のフィルター固定具1は、前面カバー部521と周壁部522とを有するカバー52を備えた既設のカバー付ガラリ5に対してフィルターFを取り付けることができる。
また、通気部53を覆うようにカバー52の周壁部522に巻き掛けられたフィルターFの外周上に巻き掛けて、通気部53を覆うフィルターF部分に対向するように環状部111及び結合部112が配置されても、該環状部111及び該結合部112がフィルターFをフランジ50bまたは周壁部522に締め付けて固定しつつ、フィルターFを通過した空気をその環状部111及び結合部112の隙間に通過させることで通気可能に取り付けることができる。このとき、環状部111は、通気部53を覆うフィルターFを幅方向に締め付けることで固定しており、結合部112は、フィルターFを長手方向(巻き掛け方向)に締め付けることで固定している。
本発明のカバー付ガラリ用のフィルター固定具1によれば、フランジ50bの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部及521及び該前面カバー部521の周端部の一部がフランジ50b側に向かって延出している周壁部522を有するカバー52を備えた既設のカバー付ガラリ5に対してフィルターFを取り付けることができるという優れた効果を奏し得る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論のことである。
上記実施形態において、フィルター固定具1を用いてフィルターFを取り付ける対象として、前面カバー部521と該前面カバー部521の周端部の一部がフランジ50b側に向かって延出している周壁部522とを有するカバー52を備えたガラリ5を一例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、フランジ50bの周端部の一部がカバー52側に向かって延出している延出部を有するフランジ50bを備えたガラリ5を対象としてもよい。この延出部は、例えば、建物の壁Wに固定された状態で下半分に位置する周端部がカバー52側に45度程度下方に延出しており、カバー52の内側に入り込んだ雨水がフランジ50bを伝って壁面から離間した位置から排水されることにより、雨水が垂れて壁面を汚損するのを防止するために設けられている。
この場合、フィルター固定具は、フランジ50bの延出部と前面カバー部521との間の通気部をフィルターFで覆うようにして、カバー52の周壁部522及びフランジ50bの延出部にフィルターFを固定してもよいし、フランジ50bと前面カバー部521との間の通気部53をフィルターFで覆うようにして、カバー52の周壁部522及びフランジ50bにフィルターFを固定してもよい。但し、延出部を覆うようにしてフィルターFを固定すると、雨水を壁面から離間した位置から排水する妨げとなるため、フランジ50bと前面カバー部521との間の通気部53をフィルターFで覆うようにする方が好ましいことは勿論である。
また、前面カバー部521が延出支持体51…で支持されておらず、フランジ50bまで延出した周壁部でフランジ50bに支持されているガラリ5を対象としてもよい。この場合、フィルター固定具は、フランジ50bと周壁部との間の通気部をフィルターFで取り囲むようにして、カバー52の周壁部にフィルターFを固定してもよい。
上記実施形態において、ルーバー50cを備えたガラリ5を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ルーバー50cを備えることなくフランジ50bの開口が開放したものも本発明に係るカバー付ガラリ用のフィルター固定具の対象である。
上記実施形態において、嵌入部50a及びフランジ50bを有するガラリ本体50を備えたガラリ5を対象にしたが、これに限定されるものではなく、例えば、フランジ50bを建物の壁Wにネジ固定するようにしたもの、すなわち、ガラリ本体50が嵌入部50aを備えることなくフランジ50bのみで構成されたものであってもよい。
上記実施形態において、連結部12がフィルター支持部11の(周壁部522に配置されるフィルターFの外周上に巻き掛ける)巻き掛け方向の一端側にのみ備える構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、連結部12がフィルター支持部11の巻き掛け方向の両端側にそれぞれ備えるものであってもよい。この場合、該連結部12同士を係合して連結することにより、フィルター支持部11が周壁部522に配置されるフィルターFの外周上に巻き掛けられた状態でその一端側と他端側とを連結するように構成されたものであってもよい。
上記実施形態において、環状部111を相対する位置で連結する2本の結合部112で構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、結合部112を一方向に長手をなす一本の線材や一枚の帯板で構成してもよい。但し、結合部112を帯板で構成する場合、環状部111のフィルターF及びカバー52の周壁部522に対して圧接する方向に沿って変形可能となるように帯板を配置することは言うまでもない。すなわち、フィルター固定具1で周壁部522を取り囲むに際して変形できるように帯板を配置することは勿論のことである。
上記実施形態において、通気部53を覆うようにフィルターFを周壁部522の周方向巻き掛けた状態(周壁部522の外周の少なくとも一部を沿わせた状態)で該フィルターFを締め付けて固定するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、フィルターFは、周壁部522の全周に巻き掛けてもよい(巻き付けてもよい)し、更に、周壁部522に複数回巻き掛けてもよい。また、フィルターFの長手方向の長さに合わせて、フィルター支持部11の長手方向の長さも、当該通気部53と該通気部53近傍を少なくとも覆うことができる長さとしてもよく、フィルター固定具は、当該フィルターFをフランジ50bまたは周壁部522とで挟み込み、フィルターFをフランジ50bまたは周壁部522に締め付けることで固定するようにしてもよい。
上記実施形態において、連結部12は、弾性部材121に掛止部122を設けて、環状部111に対して着脱自在に構成されるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、連結部12は、スプリングバネやゴムなどの弾性部材121を直接フィルター支持部11の両端部に接続するようにしてもよい。この場合であっても、弾性部材121を弾性変形させて周壁部522の外周径よりもフィルター固定具の全長を引き伸ばし、周壁部522に装着することでも、通気部53を取り囲むようにカバー52の周壁部522にフィルターFを押し付けた状態で巻き掛けることができる。
上記実施形態において、通気部53を取り囲んだ状態で、各環状部111が等間隔になるように環状部111を配置したが、これに限定されるものではなく、各環状部111の間隔は不等間隔であってもよい。但し、フィルターFを安定して固定するには、環状部111(フィルターに対する圧接位置)を等間隔に設定することが好ましいことは言うまでもない。
上記実施形態において、各環状部111を弾性変形可能な線材で環状に形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図8(a)に示す如く、線材をU字状に湾曲させたもので線状部111Aを構成したり、図8(b)に示す如く、線材をくの字状に屈曲させたもので線状部111Bを構成したりしてもよい。この場合、線状部111A,111Bが通気部53に面して配置されるフィルターFを圧接しても、通気部53の空気の流れの妨げとなることなく、フィルターFで通気部53を取り囲むようにカバー52の周壁部522に固定することができる。
上記実施形態において、通気部53を取り囲むようにカバー52の周壁部522にフィルターFを押し付けるために連結部12の弾性部材121が弾性変形可能に構成されるようにしたが、これに限定されるものではなく、フィルター支持部11の一部と連結部12の一部との少なくとも一方が弾性変形可能に構成されるようにしてもよい。例えば、上記実施形態において、各環状部111は、径方向に弾性変形可能になっている。すなわち、各環状部111は、常態において円環状又は略円環状を呈しているが、径方向に圧縮力を作用させたときに楕円環状に変形するようになっている。両端部の環状部111を変形させた径方向の圧縮力を利用して、フィルター支持部11の巻き掛け方向の長さを伸縮させることで、フィルターFを周壁部522側及び通気部53側に向かって締め付けて、周壁部に密着させるようにしてもよい。また、フィルター支持部11の結合部112が軸芯方向にも弾性変形可能に構成することにより、この軸芯方向の圧縮力を利用して、フィルター支持部11の巻き掛け方向の長さを伸縮させることで、フィルターFを周壁部522側及び通気部53側に向かって締め付けて、周壁部に密着させるようにしてもよい。
上記実施形態において、フィルター固定具1は、所定の間隔をあけて設けられ、線材で環状に形成される二つ以上の環状部111…と、該二つ以上の環状部111…のそれぞれを連結する結合部112…とを有するフィルター支持部11とを備えるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示す如く、フィルター固定具1Cのフィルター支持部11Cは、弾性変形可能な弾性帯111Cと、該弾性帯111Cの中間又は略中間に位置して通気可能な通気開口112Cと、弾性帯111Cの長手方向の一端側に設けられ、連結部12Cが接続される接続孔113Cと、弾性帯111Cの長手方向の他端側に設けられ、連結部12Cを保持可能な保持孔114Cとを備えるようにしてもよい。また、連結部12Cは、連結部本体12Cと、該連結部本体12Cの基端側を折り曲げる等してフィルター支持部11Cの接続孔113Cに抜け止めされてフィルター支持部11Cに接続される接続部122Cと、連結部本体12Cの先端側を円弧状に湾曲させる等してフィルター支持部11Cの保持孔114Cに挿入して保持可能な掛止部123Cとを備えるようにしてもよい。
この場合、フィルター支持部11Cは、弾性帯111Cを周壁部522の外周径に合わせて弾性変形させることで、周壁部522に沿って巻き掛けることができる。連結部12Cは、保持孔114Cに掛止部123Cに掛止することにより、この状態を保持する。よって、フィルター固定具1Cは、フィルターFで通気部53を覆った状態でカバー52の周壁部522に巻き掛けても、フィルター支持部11Cの通気開口112CからフィルターFを介して通気可能にしつつ、フィルターFを周壁部522に固定することができる。
1,1C…フィルター固定具、5…ガラリ、11,11C…フィルター支持部、12,12C…連結部、13…圧着体、50…ガラリ本体、50a…嵌入部、50b…フランジ、50c…ルーバー、51…延出支持体、52…カバー、53…通気部、111,111C…環状部、111A,111B…線状部、111C…弾性帯、112…結合部、112C…通気開口、113C…接続孔、114C…保持孔、121…弾性部材、121a,121b…丸フック、121C…連結部本体、122…掛止部、122a…掛止部本体、122b…フック、122C…接続部、123C…掛止部、500…羽根板、501…凹部、502…段差、511a,511b…ネジ部材、520…貫通穴、521…前面カバー部、522…周壁部、523…面ファスナー、F…フィルター、H…換気穴、W…壁

Claims (1)

  1. 建物の外壁面に沿って配置される環状のフランジを有するガラリ本体と、フランジの前面に対して間隔をあけて対向する前面カバー部及び該前面カバー部の周端部の一部がフランジ側に向かって延出している周壁部を有するカバーとを備え、フランジと前面カバー部との間に周壁部と並んで通気部が形成された既設のカバー付ガラリに対し、該通気部を覆うように通気性の有るシート状のフィルターをカバーの周壁部に巻き掛けた状態で、該フィルターを固定するためのフィルター固定具であって、周壁部に巻き掛けたフィルター上に巻き掛け可能で且つ巻き掛けた状態で少なくとも前記通気部に対応する部分が通気可能に構成されて一方向に長手をなすフィルター支持部と、該フィルター支持部がフィルターの外周上に巻き掛けられた状態でその一端側と他端側とを連結可能な連結部とを備え、フィルター支持部と連結部との少なくとも一方は、通気部を覆うようにカバーの周壁部にフィルターを締め付けて固定すべく弾性変形可能に構成され、前記フィルター支持部は、所定の間隔をあけて設けられ、線材で環状に形成される二つ以上の環状部と、該二つ以上の環状部のそれぞれを結合する結合部とを備えていることを特徴とするカバー付ガラリ用のフィルター固定具。
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