JP5525099B1 - コードレス電話装置及びデータ転送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コードレス電話子機に新たな機器を設けること無く、携帯電話機に保存されている各種データを、コードレス電話子機で利用可能な状態でコードレス電話子機に保存させること。
【解決手段】子機転送データ変換部124は、記憶部103に保存された子機転送データの種別に応じて所定の変換処理を実行する。具体的には、子機転送データ変換部124は、着信音データの音声フォーマットをコードレス電話子機の使用CODECに合わせて変換する。また、子機転送データ変換部124は、壁紙データの画像サイズをコードレス電話子機において再生できるものに変換する。また、子機転送データ変換部124は、電話帳データに含まれる相手画像データの画像サイズをコードレス電話子機において再生できるものに変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線LAN通信部を備えた携帯電話機と無線接続するコードレス電話装置、および、このコードレス電話装置のデータ転送方法に関する。
昨今、携帯電話網に接続する携帯電話機(いわゆる、スマートホンを含む)に無線LAN通信部(IEEE.802.11規格のWi−Fi(登録商標)機能)を設け、この携帯電話機を用いて、家庭やオフィス(以下、「宅内」という)の無線LAN環境下でインターネットに接続し、WebブラウジングやIP電話等の様々なインターネットサービスが利用可能となっている。
また、携帯電話機と、家庭で使用されるコードレス電話子機(コードレスハンドセット)等の他の電話機とを無線接続し、携帯電話機に保持されている各種データ(電話帳データ、壁紙データ、着信音データ等)を他の電話機に転送する技術が、例えば、特許文献1、2に開示されている。なお、着信音データは、保留音、留守番電話のガイダンスメッセージ等、コードレス電話子機で使用する音源データであれば良い。
特許文献1には、電話機に外部保存装置(携帯電話機等)とカップリングして外部保存装置から音声ファイルを読み込み、着信音を自由に変更できる電話機が記載されている。
また、特許文献2には、携帯電話機と内線電話機(または一般加入電話機)とを接続して相互間で電話帳データを転送することができる電話帳データ転送ステムが記載されている。
実用新案登録第3116750号公報 特開2003−101632号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコードレス電話システムでは、電話機に外部保存装置とカップリングするHDC(ホストデバイスコントローラ)を設けることが必要となる。そして、複数台のコードレス電話子機を親機と接続するコードレス電話装置においては、各コードレス電話子機に新たにHDCを設けることが必要となり、コストアップとなる。
また、特許文献1の外部保存装置をパーソナルコンピュータや携帯電話機とした場合、それらの機器で録音し保存した音声データは、MP3(MPEG Audio Layer-3)やWAVフォーマット等の音声フォーマットであり、コードレス電話子機のCODECは、当該音声データをそのまま再生することができない。コードレス電話子機では、一般的には、G.722規格、G.711規格等のPCMデータ形式のデジタル音声データをアナログ音声に変換するCODECが使用されているため、コードレス電話子機にMP3や、WAVフォーマットの音声データを送った場合、コードレス電話子機にて、当該音声データのフォーマットを使用CODECで再生できるように変換する必要がある。この変換処理の実行は、各コードレス電話子機の処理能力低下や、コストアップを招く要因となる。
また、特許文献2に記載の電話機システムでも、コードレス電話子機と携帯電話機を直接通信する為のインタフェース手段を具備する必要がある。また、携帯電話機の電話帳データ等には電話番号や名前情報等のテキストデータ以外に、昨今の携帯電話機の高精度な液晶ディスプレイの能力に合わせて作成された顔写真等の大容量の画像データが含まれており、携帯電話機と異なる液晶デバイスを具備したコードレス電話子機では、そのままの画像データを表示することができない。高画質の携帯電話機では、SVGA(800×600ピクセル)、XGA(1024×768ピクセル)の画像データ(JPEG等)が使用されている。一方、一般的なコードレス電話子機では、QVGA(320×240ピクセル)、VGA(640×480ピクセル)が使用されている。このため、コードレス電話子機に携帯電話機に保存されている画像データを送った場合、コードレス電話子機にて、液晶表示部に表示可能なサイズに画像データをリサイズする必要がある。この変換処理の実行は、各コードレス電話子機の処理能力低下や、コストアップを招く要因となる。
本発明の目的は、コードレス電話子機に新たな機器を設けること無く、携帯電話機に保存されている各種データを、コードレス電話子機で利用可能な状態でコードレス電話子機に保存させることができるコードレス電話装置およびデータ転送方法を提供することである。
本発明の一態様に係るコードレス電話装置は、少なくとも1台以上の子機とその親機から成るコードレス電話装置であり、且つ、前記親機が、画像データまたは音楽データを含む子機転送データの前記子機への転送を前記親機に指示する無線IP端末と無線LANを介して無線接続するコードレス電話装置であって、前記親機は、前記無線IP端末との間でパケットデータを送受信する無線LANインタフェース部と、前記無線LANインタフェース部を介して前記無線IP端末から、転送先の子機の番号を示す転送先子機情報を含む子機転送データを受信して記憶部に記憶させる子機転送データ受信部と、前記記憶部に記憶された前記子機転送データの転送先子機情報に基づいて、前記子機転送データの転送先子機を決定する転送先子機決定部と、前記子機転送データのデータ種別に応じて、前記子機転送データを前記転送先子機で利用可能なデータフォーマットに変換する子機転送データ変換部と、前記転送先子機決定部で抽出した全ての転送先子機に、前記変換処理後の子機転送データを送信する子機転送データ送信部と、を具備する構成を採る。
本発明の一態様に係るコードレス電話装置のデータ転送方法は、少なくとも1台以上の子機とその親機から成るコードレス電話装置であり、且つ、前記親機が、画像データまたは音楽データを含む子機転送データの前記子機への転送を前記親機に指示する無線IP端末と無線LANを介して無線接続するコードレス電話装置のデータ転送方法であって、前記親機は、前記無線IP端末との間でパケットデータを送受信する無線LANインタフェース部を介して、前記無線IP端末から、転送先の子機の番号を示す転送先子機情報を含む子機転送データを受信して記憶部に記憶させる子機転送データ受信ステップと、前記記憶部に記憶された前記子機転送データの転送先子機情報に基づいて、前記子機転送データの転送先子機を決定する転送先子機決定ステップと、前記子機転送データのデータ種別に応じて、前記子機転送データを前記転送先子機で利用可能なデータフォーマットに変換する子機転送データ変換ステップと、前記転送先子機決定ステップで抽出した全ての転送先子機に、前記変換処理後の子機転送データを送信する子機転送データ送信ステップと、から成るようにした。
本発明によれば、コードレス電話親機あるいは携帯電話機において、各種データに対して所定の変換処理を実行することにより、コードレス電話子機に新たな機器を設けること無く、携帯電話機に保存されている各種データを、コードレス電話子機で利用可能な状態でコードレス電話子機に保存させることができる。
本発明の一実施の形態に係るコードレス電話システムの構成を示す模式図 図1に示したコードレス電話親機の構成を示すブロック図 子機情報テーブルの一例を示す図 図1に示したコードレス電話子機の構成を示すブロック図 図1に示した携帯電話機(無線IP端末)の構成を示すブロック図 図5に示した携帯電話機の処理手順を示すフロー図 図2に示したコードレス電話親機の処理手順を示すフロー図 図4に示したコードレス電話子機の処理手順を示すフロー図 携帯電話機の他の構成を示すブロック図 図9に示した携帯電話機の処理手順を示すフロー図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(一実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るコードレス電話システムの構成を示す模式図である。以下、図1を用いて、コードレス電話システムの構成について説明する。なお、以下の説明において、無線IP端末の一例としてスマートホンを含む携帯電話機を挙げるが、本発明はこれに限定するものではない。
図1では、宅内にコードレス電話親機10が設けられ、コードレス電話親機10は、アクセスポイント20を介して、インターネットに接続しており、一方で、固定電話網に接続している。また、宅内には、コードレス電話親機10と接続するコードレス電話子機(CDL子機)30−1、30−2と、コードレス電話親機10、携帯電話網及び無線LANに接続する携帯電話機40−1、40−2が存在するものとする。また、宅外には、携帯電話機40−1、40−2と同様の機能を有する携帯電話機40−3が存在するものとする。なお、特定のコードレス電話子機を区別しない場合には、コードレス電話子機30と総称し、また、特定の携帯電話機を区別しない場合には、携帯電話機40と総称する。携帯電話機40は、コードレス電話親機10と無線LANにて接続するものとする。
図1では、コードレス電話子機30がコードレス電話親機10を介して、固定電話網及び携帯電話機40に接続可能であり、また、携帯電話機40がコードレス電話親機10を介して、コードレス電話子機30、固定電話網、アクセスポイント20に接続可能である。
図1では、子機と親機との間の無線通信方式にDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式を採用したコードレス電話子機30であって、コードレス電話子機30は、コードレス電話親機10を介して、固定電話網及び携帯電話機に接続可能である。また、携帯電話機40は、コードレス電話親機10を介して、コードレス電話子機30、固定電話網、アクセスポイント20(インターネット)に接続可能である。
図2は、図1に示したコードレス電話親機10の構成を示すブロック図である。以下、図2を用いて、コードレス電話親機10の構成について説明する。
NCU(Network Control Unit)及びモデム部101は、発呼時の公衆回線との接続および公衆回線からの着呼検出などの電話回線の制御を行う回線制御回路(NCU)と、着信時に公衆回線からの発信者番号情報を受信するモデム部である。
TAM(Telephone Answering Machine)部102は、留守番電話メッセージを記憶し、メッセージの録音及び再生を行う。
記憶部103は、コードレス電話装置の各種設定データ、電話帳データ、発着信履歴情報、SMSメッセージ等の子機の通信履歴を含む子機付加情報を記憶する。なお、コードレス電話装置では、コードレス電話子機30毎に電話帳データを設ける場合と、全てのコードレス電話子機30において共通に使用される電話帳データを設ける場合とがある。コードレス電話親機10は、コードレス電話子機30毎に設けられた電話帳データ、および、全てのコードレス電話子機30において共通に使用される電話帳データの少なくとも一方を記憶、管理している。
また、記憶部103は、図3に示すような子機情報テーブルを記憶する。子機情報テーブルでは、各コードレス電話子機30のID(子機Aから子機F)と、各コードレス電話子機30の接続状態(接続/切断状態)、子機番号(子機内線番号)、画像サイズおよび使用CODEC等とが対応付けられている。なお、コードレス電話親機10は、各コードレス電話子機30との接続時に、画像サイズおよび使用CODECを含む子機タイプ情報を取得するようにしても良いし、システム固定の子機で使用する画像サイズや使用CODECを一意的に使用しても良い。
音声入出力部104は、マイク、スピーカーとCODECから構成され、着信音の出力、通話音声の入力出力を行う。
操作部105は、ユーザが操作を行うダイヤル、各種機能ボタンから構成され、LCD(Liquid Crystal Display)部106は、各種情報を表示する。
コードレス電話子機無線I/F部107は、コードレス電話子機30との無線データ送受信回路であり、無線信号の周波数変換を行うRF/IF部、変調及び復調を行う変復調部、TDMA信号処理等を行うデジタル信号処理回路から構成される。
コードレス電話子機制御部108は、コードレス電話子機30との間で制御データを送受信し、コードレス電話子機30との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式等)に従った発呼、着呼等のプロトコル制御を行う。なお、以下の説明では、コードレス電話子機30との間の制御プロトコルにDECT方式を採用するものとする。
無線LAN I/F部109は、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等の無線LANプロトコル制御を行い、携帯電話機40との無線データの送受信を行う。
親機制御部110は、コードレス電話親機10全体を制御する。具体的には、親機制御部110は、親機制御部110周辺の各部から発生したイベント、メッセージを受信及び解析し、発着信呼の状態及び呼接続を制御し、各部に指示する。親機制御部110は、呼制御部121、子機転送データ受信部122、転送先子機決定部123、子機転送データ変換部124および子機転送データ送信部125を有する。
呼制御部121は、NCU及びモデム部101及びコードレス電話子機制御部108から受信したイベント、及び、各種メッセージを処理する。
子機転送データ受信部122は、無線LAN I/F部109を介して、携帯電話機40からの子機転送データを受信し、記憶部103に記憶させる。
転送先子機決定部123は、記憶部103に記憶された子機転送データから転送先子機情報を取り出し、当該転送先子機情報に設定された転送先子機番号に基づいて当該子機転送データの転送先のコードレス電話子機30を選択する。
子機転送データ変換部124は、記憶部103に記憶された子機転送データの種別に応じて所定の変換処理を実行する。具体的には、子機転送データが着信音データである場合、子機転送データ変換部124は、着信音データの音声フォーマットをコードレス電話子機30の使用CODECに合わせて変換する。また、子機転送データが壁紙データである場合、子機転送データ変換部124は、壁紙データの画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。また、子機転送データが電話帳データである場合、子機転送データ変換部124は、電話帳データに含まれる相手画像データの画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。
子機転送データ送信部125は、コードレス電話子機無線I/F部107を介して、転送先子機決定部123により選択されたコードレス電話子機30に、子機転送データ変換部124によって変換処理が実行された子機転送データを送信する。また、子機転送データ送信部125は、変換処理を実行できなかった旨を示す信号、あるいは、変換処理を実行した旨を示す信号を携帯電話機40に通知する。
図4は、図1に示したコードレス電話子機30の構成を示すブロック図である。以下、図4を用いて、コードレス電話子機30の構成について説明する。
記憶部131は、着信音データ、壁紙データ、電話帳データ等のコードレス電話子機30で使用する各種データを所定の記憶エリアに記憶する。
音声入出力部132は、マイク、スピーカーとCODECから構成され、着信音の出力、通話音声の入力出力を行う。
操作部133は、ユーザが操作を行うダイヤル、各種機能ボタンから構成され、LCD(Liquid Crystal Display)部134は、各種情報を表示する。
コードレス電話親機無線I/F部135は、コードレス電話親機10との無線データ送受信回路であり、無線信号の周波数変換を行うRF/IF部、変調及び復調を行う変復調部、TDMA信号処理等を行うデジタル信号処理回路から構成される。
コードレス電話親機制御部136は、コードレス電話親機10との間で制御データを送受信し、コードレス電話親機10との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式等)に従った発呼、着呼等のプロトコル制御を行う。
子機制御部137は、コードレス電話子機30全体を制御する。具体的には、子機制御部137は、子機制御部137周辺の各部から発生したイベント、メッセージを受信及び解析し、発着信呼の状態及び呼接続を制御し、各部に指示する。子機制御部137は、呼制御部138および子機転送データ受信部139を有する。
呼制御部138は、コードレス電話親機制御部136から受信したイベント、及び、各種メッセージを処理する。
子機転送データ受信部139は、コードレス電話親機無線I/F部135を介して、コードレス電話親機10からの子機転送データを受信し、子機転送データの種別に応じた記憶部131の記憶エリアに、子機転送データを記憶させる。
図5は、図1に示した携帯電話機40の構成を示すブロック図である。以下、図5を用いて、携帯電話機40の構成について説明する。
セルラー無線I/F部141は、携帯電話用アンテナを介して携帯電話基地局との無線データ送受信を行う。
記憶部142は、携帯電話機40の各種設定データ、電話帳データ、発着信履歴情報、SMSメッセージ、各種画像データ(壁紙データを含む)、音楽データ(着信音データを含む)等の情報を記憶する。
音声入出力部143は、マイク、スピーカーから構成され、着信音の出力、通話音声の入力出力を行う。
操作部144は、ユーザが操作を行うダイヤル、各種機能ボタンから構成され、LCD部145は、各種情報を表示する。また、スマートホン等のタッチパネルにて、操作部144とLCD部145を構成しても良い。
無線LAN I/F部146は、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等の無線LANプロトコル制御を行い、コードレス電話親機10との無線データの送受信を行う。
外部メモリI/F部147は、SDカード等の外部メモリを装着可能な形状を有し、装着された外部メモリとの間でデータの読み出し/書き込みを行う。
端末制御部148は、携帯電話機40全体を制御する。具体的には、端末制御部148は、端末制御部148周辺の各部から発生したイベント、メッセージを受信及び解析し、発着信呼の状態及び呼接続を制御し、各部に指示する。端末制御部148は、セルラー電話制御部151、Webブラウザ制御部152、子機転送データ選択部153、転送先子機選択部154および子機転送データ送信部155を有する。
セルラー電話制御部151は、セルラー無線I/F部141から受信した呼制御メッセージを処理する。
Webブラウザ制御部152は、セルラー無線I/F部141、若しくは、無線LAN I/F部146を介して、インターネットからHTMLファイル、画像ファイル、音楽ファイル等をダウンロードし、Web画面レイアウトを解析して表示・再生する制御を行う。
子機転送データ選択部153は、ユーザの操作部144(LCD部145含む)からの操作に基づいて、記憶部142に記憶されたデータ群の中からコードレス電話子機30に転送するデータを選択し、子機転送データ送信部155に出力する。
転送先子機選択部154は、ユーザの操作部144(LCD部145含む)からの操作に基づいて、データの転送先のコードレス電話子機30を選択し、子機転送データ送信部155に出力する。なお、転送先子機選択部154は、1台、若しくは複数台のコードレス電話子機30を選択することができる。
子機転送データ送信部155は、転送先子機選択部154から出力されたデータ(子機転送データ)を編集する。具体的には、子機転送データ送信部155は、子機転送データのヘッダ部を生成し、ヘッダ部の子機転送データメッセージの転送先子機情報に、子機転送データ選択部153で選択されたコードレス電話子機30を示す転送先子機番号を設定する。そして、子機転送データ送信部155は、編集後の子機転送データを無線LAN I/F部146を介してコードレス電話親機10に送信する。
次に、携帯電話機40に保持されている各種データ(電話帳データ、壁紙データ、着信音データ)を、コードレス電話子機30に、コードレス電話子機30で利用可能な状態で保存させるまでの処理手順について、図6から図8を用いて説明する。
図6は、携帯電話機40の処理手順を示すフロー図である。まず、ST201において、子機転送データ選択部153は、ユーザの操作部144(LCD部145含む)からの操作に基づいて、記憶部142に記憶された各種データ群(電話帳データ、壁紙データ、着信音データ等)の中からコードレス電話子機30に転送するデータ(子機転送データ)を選択する。
次に、ST202において、転送先子機選択部154は、ユーザの操作部144(LCD部145含む)からの操作に基づいて、データの転送先のコードレス電話子機30を選択する。なお、転送先子機選択部154は、複数台のコードレス電話子機30を選択することができる。
次に、ST203において、子機転送データ送信部155は、転送先子機選択部154から出力された子機転送データを編集し、無線LAN I/F部146を介してコードレス電話親機10に送信する。当該編集では、子機転送データ送信部155は、子機転送データのヘッダ部に転送データ種別(電話帳データ、壁紙データ、着信音データ)と子機転送データ選択部153で選択されたコードレス電話子機30を示す転送先子機番号を設定し、転送データ本体部(着信音データ部、画像データ部、電話帳データ部)を編集する。
図7は、コードレス電話親機10の処理手順を示すフロー図である。まず、ST301において、子機転送データ受信部122は、無線LAN I/F部109を介して、携帯電話機40からの子機転送データを受信し、記憶部103に記憶させる。
次に、ST302において、転送先子機決定部123は、記憶部103に記憶された子機転送データから転送先子機情報を取り出し、当該転送先子機情報に設定された転送先子機番号に基づいて当該子機転送データの転送先のコードレス電話子機30を選択する。
次に、ST303からST310において、子機転送データ変換部124は、子機転送データの種別に応じて所定の変換処理を実行する。
具体的には、まず、ST303において、子機転送データ変換部124は、記憶部103に記憶された子機転送データの種別を判定する。
そして、子機転送データが着信音データであった場合(ST303:「着信音データ」)、ST304において、子機転送データ変換部124は、子機転送データが、コードレス電話子機30においてフォーマット変換が可能な着信音データであるか否かを判定する。例えば、子機転送データ変換部124は、子機転送データの着信音データ部の音声フォーマットが、MP3(MPEG Audio Layer-3)あるいはWAVフォーマットである場合にはフォーマット変換が可能であると判定し、その他の音声フォーマットである場合にはフォーマット変換が不可能であると判定する。
フォーマット変換が可能である場合(ST304:YES)、ST305において、子機転送データ変換部124は、子機転送データ(着信音データ)の音声フォーマットをコードレス電話子機30の使用CODECに合わせて変換する。例えば、G.722で再生できるようにMP3からフォーマット変換を行う。その後、フローは、ST312に進む。
一方、フォーマット変換が不可能である場合(ST304:NO)、ST306において、子機転送データ送信部125は、変換処理を実行できなかった旨を示す信号を携帯電話機40に通知して処理を終了する。
また、子機転送データが壁紙データであった場合(ST303:「壁紙データ」)、ST307において、子機転送データ変換部124は、子機転送データの画像データヘッダ部(JPEGヘッダー部等)から画像サイズ情報を取得する。そして、ST308において、子機転送データ変換部124は、子機転送データ(壁紙データ)の画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。例えば、携帯電話機40から送られてきた画像データのサイズ情報がXGA(1024×768ピクセル)サイズで、子機30で表示可能なサイズがQVGA(320×240ピクセル)サイズであれば、XGAからQVGAサイズへの画像サイズ変換処理が行われる。その後、フローは、ST312に進む。
また、子機転送データが電話帳データであった場合(ST303:「電話帳データ」)、ST309において、子機転送データ変換部124は、子機転送データのヘッダ部から相手画像データの画像サイズ情報を取得する。そして、ST310において、子機転送データ変換部124は、上述の壁紙データと同様に子機転送データの相手画像データの画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。
次に、ST311において、子機転送データ送信部125は、子機転送データ変換部124によって変換処理が実行された子機転送データ(電話帳データ)を記憶部103に記憶させる。その後、フローは、ST312に進む。
ST305、ST308あるいはST311の処理の後、ST312において、子機転送データ送信部125は、コードレス電話子機無線I/F部107を介して、転送先子機決定部123により選択されたコードレス電話子機30に、子機転送データ変換部124によって変換処理が実行された子機転送データを送信する。なお、複数台のコードレス電話子機30が選択されている場合、選択された全てのコードレス電話子機30に対して、ST312の処理が繰り返される(ST313:NO)。
ST312、ST313の処理が完了した後(ST313:YES)、ST314において、子機転送データ送信部125は、変換処理を実行した旨を示す信号を携帯電話機40に通知して処理を終了する。
図8は、コードレス電話子機30の処理手順を示すフロー図である。まず、ST401において、子機転送データ受信部139は、コードレス電話親機無線I/F部135を介して、コードレス電話親機10からの子機転送データを受信する。
次に、ST402において、子機転送データ受信部139は、子機転送データの種別に応じた記憶部131の記憶エリアに、子機転送データを記憶させる。
なお、上記の説明では、コードレス電話親機10において子機転送データに対する変換処理を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、携帯電話機40において子機転送データに対する変換処理を実行しても良い。また、上記の説明では、着信音データに対する選択、変換処理について説明したが、本発明では、コードレス電話子機30で使用する保留音データや留守番電話のガイダンスメッセージ等の音源データに対しても、着信音データと同様の処理を行うことができる。
図9は、この場合における携帯電話機40Aの構成を示すブロック図である。図9に示す携帯電話機40Aは、図5に示した携帯電話機40に対して、子機転送データ変換部156を追加した構成を採る。なお、この場合、図2に示したコードレス電話親機10の構成から、子機転送データ変換部124が削除される。
子機転送データ変換部156は、記憶部142に記憶された子機転送データの種別に応じて所定の変換処理を実行する。具体的には、子機転送データが着信音データである場合、子機転送データ変換部156は、着信音データの音声フォーマットをコードレス電話子機30の使用CODECに合わせて変換する。また、子機転送データが壁紙データである場合、子機転送データ変換部156は、壁紙データの画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。また、子機転送データが電話帳データである場合、子機転送データ変換部156は、子機転送データの相手画像データの画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。
図10は、携帯電話機40Aの処理手順を示すフロー図である。図10のフロー図では、図6のフロー図に対して、ST202とST203との間に、ST251からST259が追加される。なお、この場合、図7に示したコードレス電話親機10の処理工程から、ST303からST310が削除される。
ST202の後、ST251からST258において、子機転送データ変換部156は、子機転送データの種別に応じて所定の変換処理を実行する。
具体的には、ST251において、子機転送データ変換部156は、記憶部142に記憶された子機転送データの種別を判定する。
そして、子機転送データが着信音データであった場合(ST251:「着信音データ」)、ST252において、子機転送データ変換部156は、子機転送データが、コードレス電話子機30においてフォーマット変換が可能な着信音データであるか否かを判定する。
フォーマット変換が可能である場合(ST252:YES)、ST253において、子機転送データ変換部156は、子機転送データ(着信音データ)の音声フォーマットをコードレス電話子機30の使用CODECに合わせて変換する。その後、フローは、ST203に進む。一方、フォーマット変換が不可能である場合(ST252:NO)、子機転送データ変換部156は処理を終了する。
また、子機転送データが壁紙データであった場合(ST251:「壁紙データ」)、ST254において、子機転送データ変換部156は、壁紙データを表示し、必要に応じてトリミング等の加工処理を行う。次に、ST255において、子機転送データ変換部156は、子機転送データのヘッダ部から画像サイズ情報を取得する。そして、ST256において、子機転送データ変換部156は、子機転送データ(壁紙データ)の画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。その後、フローは、ST203に進む。
また、子機転送データが電話帳データであった場合(ST251:「電話帳データ」)、ST257において、子機転送データ変換部156は、子機転送データのヘッダ部から相手画像データの画像サイズ情報を取得する。そして、ST258において、子機転送データ変換部156は、子機転送データの相手画像データの画像サイズをコードレス電話子機30において再生できるものに変換する。その後、フローは、ST203に進む。
このように、本実施の形態では、コードレス電話親機10あるいは携帯電話機40において、各種データに対して所定の変換処理を実行する。これにより、コードレス電話子機30に新たな機器を設けること無く、携帯電話機40に保存されている各種データ(子機転送データ)を、コードレス電話子機30で利用可能な状態でコードレス電話子機30に保存させることができる。
また、上記の説明では、コードレス電話親機10あるいは携帯電話機40のいずれか一方のみが、子機転送データの変換処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られず、一部の種類の子機転送データについてはコードレス電話親機10において変換処理を行い、他の種類の子機転送データについては携帯電話機40において変換処理を行うように、変換処理機能を分散することもできる。例えば、データ容量が小さく処理負荷が軽い着信音データの変換処理をコードレス電話親機10で行い、データ容量が大きく処理負荷が重い画像データの変換処理を携帯電話機40で行う。
そして、子機転送データに着信音データが含まれている場合、コードレス電話子機30は、使用CODECを用いて当該着信音データをそのまま再生することができる。また、子機転送データに壁紙データが含まれている場合、コードレス電話子機30は、当該壁紙データをそのまま液晶表示部に表示させることができる。また、子機転送データに電話帳データが含まれている場合、コードレス電話子機30は、当該電話帳データに含まれる電話番号情報に対応する相手画像データをそのまま液晶表示部に表示させることができる。また、コードレス電話親機10は、当該電話帳データを記憶部に記憶させることにより、自機が管理する電話帳データとして利用することができる。
本発明にかかるコードレス電話装置及びデータ転送方法は、コードレス電話子機に新たな機器を設けること無く、携帯電話機に保存されている各種データを、コードレス電話子機で利用可能な状態でコードレス電話子機に保存させるのに有用である。
10 コードレス電話親機
20 アクセスポイント
30 コードレス電話子機
40、40A 携帯電話機
101 NCU及びモデム部
102 TAM部
103、131、142 記憶部
104、132、143 音声入出力部
105、133、144 操作部
106、134、145 LCD部
107 コードレス電話子機無線I/F部
108 コードレス電話子機制御部
109、146 無線LAN I/F部
110 親機制御部
121、138 呼制御部
122、139 子機転送データ受信部
123 転送先子機決定部
124、156 子機転送データ変換部
125 子機転送データ送信部
135 コードレス電話親機無線I/F部
136 コードレス電話親機制御部
137 子機制御部
147 外部メモリI/F部
148 端末制御部
151 セルラー電話制御部
152 Webブラウザ制御部
153 子機転送データ選択部
154 転送先子機選択部
155 子機転送データ送信部

Claims (6)

  1. 少なくとも1台以上の子機とその親機から成るコードレス電話装置であり、且つ、前記親機が、画像データまたは音楽データを含む子機転送データの前記子機への転送を前記親機に指示する無線IP端末と無線LANを介して無線接続するコードレス電話装置であって、
    前記親機は、
    前記無線IP端末との間でパケットデータを送受信する無線LANインタフェース部と、
    前記無線LANインタフェース部を介して前記無線IP端末から、転送先の子機の番号を示す転送先子機情報を含む子機転送データを受信して記憶部に記憶させる子機転送データ受信部と、
    前記記憶部に記憶された前記子機転送データの転送先子機情報に基づいて、前記子機転送データの転送先子機を決定する転送先子機決定部と、
    前記子機転送データのデータ種別に応じて、前記子機転送データを前記転送先子機で利用可能なデータフォーマットに変換する子機転送データ変換部と、
    前記転送先子機決定部で抽出した全ての転送先子機に、前記変換処理後の子機転送データを送信する子機転送データ送信部と、
    を具備するコードレス電話装置。
  2. 前記子機転送データ変換部は、
    前記子機転送データが着信音データを含む場合、前記着信音データの音声フォーマットを前記転送先子機の使用CODECで再生可能なように変換する、
    請求項1に記載のコードレス電話装置。
  3. 前記子機転送データ変換部は、
    前記子機転送データが壁紙データを含む場合、前記壁紙データを前記転送先子機の画像サイズにリサイズする、
    請求項1または請求項2に記載のコードレス電話装置。
  4. 前記子機転送データ変換部は、
    前記子機転送データが電話帳データを含む場合、前記電話帳データの画像データ部を前記転送先子機で利用可能な画像サイズにリサイズする、
    請求項1から3の何れか一つに記載のコードレス電話装置。
  5. 前記子機転送データ受信部は、
    前記子機転送データが電話帳データを含む場合、前記電話帳データを、前記記憶部の電話帳データとして記憶部に記憶させる、
    請求項1から4の何れか一つに記載のコードレス電話装置。
  6. 少なくとも1台以上の子機とその親機から成るコードレス電話装置であり、且つ、前記親機が、画像データまたは音楽データを含む子機転送データの前記子機への転送を前記親機に指示する無線IP端末と無線LANを介して無線接続するコードレス電話装置のデータ転送方法であって、
    前記親機は、
    前記無線IP端末との間でパケットデータを送受信する無線LANインタフェース部を介して、前記無線IP端末から、転送先の子機の番号を示す転送先子機情報を含む子機転送データを受信して記憶部に記憶させる子機転送データ受信ステップと、
    前記記憶部に記憶された前記子機転送データの転送先子機情報に基づいて、前記子機転送データの転送先子機を決定する転送先子機決定ステップと、
    前記子機転送データのデータ種別に応じて、前記子機転送データを前記転送先子機で利用可能なデータフォーマットに変換する子機転送データ変換ステップと、
    前記転送先子機決定ステップで抽出した全ての転送先子機に、前記変換処理後の子機転送データを送信する子機転送データ送信ステップと、
    から成るコードレス電話装置のデータ転送方法。
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