JP5524277B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

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本発明は、クラウドコンピュータ網やM2M通信に関連した各種センサとネットワーク間で利用されるセンサ信号の信号処理装置および信号処理方法に関するものである。
センサは通常、測定対象に反応する物理量をセンシングして、処理しやすい電圧や電流などの電気信号として変換する。この電気信号は所定の物理量を定量的に測定する際の信号処理の手段となる。電気信号に変換されたセンサ信号は、測定対象に応じて時間周波数特性を有している。
センシングした物理量を電気信号に変換する過程で、信号に物理現象以外の不要な雑音が重畳された電気信号として出力される。たとえば、温度計や秤などの物理量は直流付近の低い周波数域に変換されるが、周囲温度や風などの周囲環境の雑音や、電気信号に変換するための供給電圧や電流の雑音は、それ以上の比較的高い周波数の変動を有するのが通常である。このような温度計や秤などの物理量といった直流付近の低い周波数域の信号を抽出する処理は時間周波数の不確定性の関係により、長い処理時間を必要とすることが知られている。
特開2008−268068号公報
処理時間を減少させるために雑音発生の学習情報を用いた研究例として、センサ信号をA/D変換し、ディジタル信号処理を用いたローパスフィルタを雑音除去に適用した報告もある(たとえば、特許文献1参照)。ローパスフィルタは、遮断周波数幅を低く設定することで低い周波数の雑音成分まで除去することが可能になる。
たとえば、図11に示す特許文献1の従来の計量装置においては、搬送手段が持つ定常的な低周期振動の周期を算出し、その周期に対応したトリガを発生する振動周期算出部81と、搬送手段に測定対象物が無い状態で計量手段が出力する無負荷の計量信号の波形と近似する振動補正波形を振動周期算出部で算出された周期でなる基本の波形関数から生成するため位相及び振幅を含む波形生成条件を算出して記憶する波形条件記憶部82と、振動周期算出部から発生されたトリガを基準として波形条件記憶部に記憶された振動波形を生成すための条件から計量信号を補正するための補正信号を生成する補正波形生成部83と、不図示の計量部から出力される計量信号(入力信号X)と補正波形生成部から出力される補正信号との差分により測定対象物の計量値を算出する補正部84とを備えている。そして、特許文献1では計量信号から高周波成分を除去するために不図示のローパスフィルタを用い、またローパスフィルタによってフィルタ処理された計量信号の交流成分のピーク値を検出して振動周期を算出している。
このように、ローパスフィルタによりセンサ信号から雑音成分を除去して、信号成分を高速高精度に抽出する研究が従来から行われてきたが、その計算手法は線形演算によるものであった。
しかしながら、線形演算を用いた信号処理では、解析や評価の手順が一意的に決まる半面、処理遅延時間や時間周波数の不確定性に基づくフィルタの応答時間等には原理的な制約が伴う。具体的には、ローパスフィルタの遮断周波数を低く設定した場合、センシング期間を長くする必要があり、その分だけ応答速度が遅くなるという問題があった。
また、ローパスフィルタだけではなく、バンドパスフィルタ、ヒルベルト変換手法などが使用されている。バンドパスフィルタでは、たとえば5Hzから40Hzを通過帯域とする低域のバンドパスフィルタを設計したとき、直流信号を減衰させることが極めて困難である。ヒルベルト変換手法では、直流は減衰できるが低域の信号が減衰する。また、直流成分を抑圧する場合は、ディジタルフィルタのタップ数が著しく増加して処理遅延が著しく増加する。
これらのフィルタリング手法は、センサ信号としての電気信号が有する振幅周波数特性や位相周波数特性の雑音の持つ局所性や偏りを利用して、目的となる信号成分である低域成分を抽出している。これらの処理を系(システム)としてとらえると、センサ信号(が有する周波数位相成分)に、処理システムの有するインパルス応答を時間領域で畳み込み演算して、信号の周波数位相成分を加工処理する演算モデルで定式化できる。この畳み込み演算は抽出する低周波成分の周波数が低ければ低いほど、インパルス応答の応答点数を大きくしなければ所望の低域周波数を抽出できない性質を有する。すなわち、処理時間が長くかかり、処理時間は(インパルス応答の応答点数)*(サンプリング時間T)/2で示される。この処理遅延はアナログ的手法をもちいても、アナログ処理の主モードである処理系の時定数τという尺度でみると、exp(−t/τ)に比例して、τ時間がその遅延処理時間を意味するため、低域処理はτが大きくなり、正常な信号を伝達するまでの遅延時間を増大させることになる。
このようなセンサ信号に対する処理遅延を許せば、時々刻々と変化する信号の性質を取り逃がすとともに、時間変動していく信号の取得機会損失を引き起こす可能性も生じるため、この処理遅延の解決が望まれていた。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、雑音信号成分およびアナログの所望信号で成る入力信号から所望信号のレベルの推定値を出力するための信号処理装置を提供する技術に関し、高精度かつ短時間に処理する技術を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載の信号処理装置(100)は、
雑音信号成分およびアナログの所望信号(Y)で成る入力信号(X)から前記所望信号のレベルの推定値を出力するための信号処理装置であって、
前記入力信号をA/D変換してA/D変換された入力信号(A)を生成するA/D変換部(10)と、
前記A/D変換された入力信号(A)に振幅の分布を示すPDF(Probability Density Function)処理を行って、第1のPDF信号(C)を生成する第1のPDF処理部(12)と、
前記A/D変換された入力信号から、前記雑音信号成分を含み、前記所望信号よりは高い所定の周波数帯域である所定帯域信号(B)を抽出するフィルタ(13)と、
前記所定帯域信号に振幅の分布を示すPDF処理を行って、第2のPDF信号(D)を生成する第2のPDF処理部(14)と、
前記第1のPDF信号と前記第2のPDF信号との相互相関演算を行って相関値を求める相関値算出部(15)と、
前記相関値の最大値に基づいて、前記所望信号のレベルを推定して推定値として出力する推定値算出部(16)とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の信号処理装置は、請求項1の信号処理装置(100)において、
前記推定値算出部は、前記第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_1)と上限値(PM_1)と、前記第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_2)と上限値(PM_2)とを求め、
前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値のうち最下限である最下限値(PL_12)と、
前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値のうち最上限である最上限値(PM_12)と、
求めたい推定値の候補を含む平均値パラメータ(β)と、
振幅成分をあらわす確率変数(k)と、
第1のPDF信号Cの関数(f1)と、
第2のPDF信号Dの関数(f2)とするときに、下記式
Figure 0005524277
に基づいて前記相関値であるv(β)を最大とする前記平均値パラメータβを求め、当該βを推定値とすることを特徴とする。
上記した目的を達成するために、請求項3記載の信号処理方法は、
雑音信号成分およびアナログの所望信号(Y)で成る入力信号(X)から前記所望信号のレベルの推定値を出力するための信号処理方法であって、
前記入力信号をA/D変換してA/D変換された入力信号(A)を生成するA/D変換ステップ(S101)と、
前記A/D変換された入力信号に振幅の分布を示すPDF(Probability Density Function)処理を行って、第1のPDF信号(C)を生成する第1のPDF処理ステップ(S102)と、
前記A/D変換された入力信号から、前記雑音信号成分を含み、前記所望信号よりは高い所定の周波数帯域である所定帯域信号(B)を抽出する帯域抽出ステップ(S103)と、
前記所定帯域信号に振幅の分布を示すPDF処理を行って、第2のPDF信号(D)を生成する第2のPDF処理ステップ(S104)と、
前記第1のPDF信号と前記第2のPDF信号との相互相関演算を行って相関値を求める相関値算出ステップ(S105)と、
前記相関値の最大値に基づいて、前記所望信号のレベルを推定して推定値として出力する推定値算出ステップ(S107)とを含むことを特徴とする。
請求項4記載の信号処理方法は、請求項3の信号処理方法において、
前記第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_1)と上限値(PM_1)と、前記第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_2)と上限値(PM_2)とを求める上下限値算出ステップ(S106)を更に備え、
前記推定値算出ステップは、前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値(または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値のうち最下限である最下限値(PL_12)と、
前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値のうち最上限である最上限値(PM_12)と、
求めたい推定値の候補を含む平均値パラメータ(β)と、
振幅成分をあらわす確率変数(k)と、
第1のPDF信号Cの関数(f1)と、
第2のPDF信号Dの関数(f2)とするときに、下記式
Figure 0005524277
に基づいて前記相関値であるv(β)を最大とする前記平均値パラメータβを求め、当該βを推定値とすることを特徴とする。
本発明の信号処理装置および信号処理方法によれば、入力信号をA/D変換してA/D変換された入力信号を生成し、A/D変換された入力信号から第1のPDF信号Cを生成する一方、A/D変換された入力信号から雑音信号成分を含み、所望信号よりは高い所定の周波数帯域である所定帯域信号から第2のPDF信号を生成し、それぞれのPDF信号同士の相関処理により相関値を求め、相関値の最大値に基づいて所望信号のレベルを推定して推定値として出力する構成となっており、測定区間のどこから処理を開始してもその区間毎に測定結果を抽出するリアルタイム処理を行っているので、信号の初期過程から逐次的に処理して結果を算出する従来の信号処理装置および信号処理方法では長時間かからなければ得られなかった所望信号のレベルの推定値を、本発明の信号処理装置および信号処理方法では短時間に算出でき、かつ極めて高精度に算出できる。
また、本発明の信号処理装置および信号処理方法は測定区間毎に処理しているので、測定区間のPDF信号を求めた後の推定値算出処理にかかる時間は、使用するCPU(中央処理装置)の演算速度が上がるほど短時間で処理できるため、従来の信号処理装置および信号処理方法で原理的に生じていた遅延を極めて効果的に解消できる。
さらに、本発明の信号処理装置および信号処理方法は第1のPDF信号と、第2のPDF信号とにそれぞれ存在する振幅値の上限値と、下限値とを各々用いて、PDF信号同士の相関値が最大となる推定値を求めているので、所望信号のレベルの推定値を短時間かつ極めて高精度に抽出できる。
本発明に係る信号処理装置100の装置構成を示す概略ブロック図である。 本発明に係るPDF処理部12、14の概略ブロック図である。 確率密度関数PDFを説明するための図である。 相関値の最大値である推定値を求める処理を説明するための図である。 相関値の最大値である推定値を決定する処理を説明するための図である。 本発明に係るソフトウエア処理動作の一例を示すフローチャートである。 入力信号Xの波形例を示す図である。 第1のPDF信号Cの波形例を示す図である。 平均値パラメータβを加えた第2のPDF信号Dの波形例を示す図である。 第1のPDF信号Cと、第2のPDF信号Dとの相関結果の波形例を示す図である。 従来の計量装置の装置構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等によりなされる実施可能な他の形態、実施例および運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれる。
本発明は、センシングした物理量の一例として、たとえば測定対象物が負荷された力学量センサから出力される入力信号Xの振幅を確率変数とし、その確率密度関数PDF(Probability Density Function)や累積確率分布APD(Amplitude Probability Distribution)を求めて処理を行う信号処理装置であるので、はじめに、確率密度関数PDF、累積確率分布APDについて簡単に説明する。
確率密度関数(確率密度分布ともいう)PDFは、図3のような時間信号を例にとると、測定時間T内において、適切なサンプリング時間で抽出された振幅値の発生頻度を必要測定精度で量子化した振幅レベルごとに計数して求められる。
このPDF値を、確率変数で積分(累積)すればAPD値になるが、APD値の定義「信号振幅の包絡線信号がある閾値レベルを超える時間確率」を採用すると、信号振幅r(t)に対して信号振幅の離散値xiを確率変数とし、測定時間Tでは、信号振幅閾値Rでの占有時間Wi(xk)を累積加算し、Tで割るとxiにおけるAPD値が次式(1)のように求められる。
APD(xi)=ΣWi(xk)/T ……(1)
ただし、記号Σは、i=1〜N(xk)までの総和を表す
逆に、このAPD値を確率変数について差分演算を行えば、PDF値を求めることができる。
[信号処理装置の構成例および動作例]
以上の準備のもとに、本発明の信号処理装置100の動作例を説明する。本例の信号処理装置100は、センシングした物理量の一例として、たとえば測定対象物が負荷された力学量センサから出力されるアナログの略直流成分である所望信号Yと、この所望信号Yに重畳する有害な雑音成分とを含む入力信号Xについて、所望信号Yのレベルの推定値を出力するための装置である。本発明の信号処理装置100により抽出された所望信号Yのレベルの推定値は、たとえば測定対象物の重量を測定する装置に適用可能である。
まず、本発明に係る信号処理装置100の装置構成について、図1を参照しながら説明する。 本例の信号処理装置100は、A/D変換部10、遅延器11、第1のPDF処理部12、フィルタ13、第2のPDF処理部14、相関値算出部15、推定値算出部16を備えている。
本発明に係る信号処理装置100は、たとえばDSP(Digital Signal Processor)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)といったハードウエアや、その周辺装置にて実現されている。
A/D変換部10は、アナログの入力信号Xを所定のサンプリング周期でサンプリングし、アナログ信号からディジタル信号に変換して、入力信号Xの略全ての信号帯域を含んだA/D変換された入力信号Aを生成する。
遅延器11は、フィルタ13のフィルタリング処理にかかる時間と同等の時間、A/D変換された入力信号Aをその位相特性を保持したまま遅延させる遅延器である。遅延器11の出力信号は、雑音信号成分および所望信号Yから成る入力信号Xの略直流成分を含んだ信号がA/D変換された信号である。なお、本発明において、略直流とは、直流から20Hz程度の低い周波数の交流を指す。
遅延器11で遅延されたA/D変換された入力信号Aは、第1のPDF処理部12に入力される。第1のPDF処理部12は、PDF(Probability Density Function)処理を行って、A/D変換された入力信号Aの確率密度関数である第1のPDF信号Cを算出する。
一方、フィルタ13は、A/D変換された入力信号Aのうち所定の帯域である所定帯域信号Bを抽出するフィルタであり、ディジタル処理にてフィルタリング処理を行っている。ここでいう所定帯域は、入力信号Xに含まれている雑音信号成分を含むようにし、かつ略直流成分を含まない帯域、すなわち所望信号Yを含まない帯域である。フィルタ13の周波数特性は、ハイパスフィルタまたはバンドパスフィルタとなるように構成されている。このフィルタ13の通過帯域は、ハイパスフィルタの場合は、たとえば20Hz以上の周波数を通過帯域とし、バンドパスフィルタの場合は、たとえば20Hzから400Hzの周波数を通過帯域とする。ハイパスフィルタを採用した場合、バンドパスフィルタを採用した場合よりも処理対象の帯域が広帯域になり演算量が増すため、バンドパスフィルタを採用するほうが演算量が少なくて済む。なお、フィルタ13は直線位相のフィルタとなるように構成されている。
フィルタ13でされたフィルタリング処理された所定帯域信号Bは、第2のPDF処理部14に入力される。第2のPDF処理部14は、PDF処理を行って、所定帯域信号Bの確率密度関数である第2のPDF信号Dを算出する。
第1のPDF処理部12、第2のPDF処理部14の内部構成例を図2に示す。図2を用いてより具体的に説明すると、遅延器11で遅延されたA/D変換された入力信号Aを第1のPDF処理部12の正規化処理部30に入力し、負のデータなどが生じた時は全体として正のデータにするシフト処理などを行い、その正規化した値を対数変換部31によって対数変換し、その対数値を計測目標とする精度の単位で量子化する。なお、対数変換部31は、多数のデータの処理を円滑にするためであり、この構成を省くこともできる。第2のPDF処理部14についても同様の動作である。
そして、この対数値をPDF演算部32に入力する。PDF演算部32は、入力される対数値の各出現頻度(ヒストグラム)を求め、これを一定時間Tpに入力されたデータ総数で割ることで、正規化された確率密度関数である第1のPDF信号Cを算出する。第2のPDF処理部14についても同様の動作である。
ところで、所望信号Yは雑音信号成分を含まない統計平均値と等価である。A/D変換された入力信号Aの信号のPDF波形形状(ここでは第1のPDF信号C)のプロフィールと、A/D変換された入力信号Aから所定帯域を抽出し、統計平均値を除外した雑音信号成分からなる所定帯域信号BのPDF波形形状(ここでは第2のPDF信号D)のプロフィールは同一であると考えられる。
このことから、第1のPDF信号Cのプロフィールと、第2のPDF信号DのプロフィールとのPDF波形形状比較を行ったときに形状の同一性の尺度を定義し、その値が最大となる、すなわちPDFカーブの形状の同一性の尺度値が最大になる推定値を求めることにより、所望信号Yの振幅のレベルを推定することができる。PDF波形形状比較を行ったときの形状の同一性は、相互相関演算を行って相関値を算出することで判断できる。
得られた第1のPDF信号Cおよび第2のPDF信号Dは、PDF波形形状比較を行うために相関値算出部15に入力される。相関値算出部15は、第1のPDF処理部12で得られた確率密度関数である第1のPDF信号Cと、第2のPDF処理部14で得られた確率密度関数である第2のPDF信号Dとに基づいて、相互相関演算を行って相関値を算出する。
推定値算出部16の動作について説明する。求めたい推定値は第1のPDF信号Cの略直流成分を含む所望信号Yに比例した振幅のレベルであるので、第2のPDF信号Dについて求めたい平均値パラメータをβとすると、相互相関演算に用いる信号は平均値パラメータβ+第2のPDF信号Dとなる。このことから、PDF波形形状比較を行ったときの形状の同一性を示している求めたい推定値は、第1のPDF信号Cと、第2のPDF信号Dとの相関値の最大値となる。
相関値の最大値である推定値を求める処理について図4を用いて説明する。PDF信号の存在するレベルの下限値と上限値とを利用する。第1のPDF信号Cの場合は、図4(A)に示すようにPDF信号の存在するレベルの下限値をPL_1とし、上限値をPM_1とする。第2のPDF信号Dの場合、図4(B)に示すようにPDF信号の存在するレベルの下限値をPL_2とし、上限値をPM_2とする。
次に、第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値PL_1または第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値PL_2のうち最下限である最下限値PL_12と、第1のPDF信号に存在する振幅値の上限値PM_1または第2のPDF信号に存在する振幅値の上限値PM_2のうち最上限である最上限値PM_12との区間の中で、平均値パラメータβをnΔステップ(nは整数)で変更し、変更する毎に第1のPDF信号Cの関数f1と、第2のPDF信号Dの関数f2とを乗算して相関値を求め、その相関値が最大となる平均値パラメータβを求めたい推定値とする。
次に、相関値の最大値である推定値を決定する処理について、さらに図5を用いて説明する。式(2)において、平均値パラメータβのいずれかが求めたい推定値の候補値であり、ν(β)を最大にする平均値パラメータβが求めたい推定値である。平均値パラメータβを求める精度をΔとし、初期値はβ0とする。初期値β0は、たとえば第1のPDF信号Cまたは第2のPDF信号Dの中間値としてもよい。β0+−nΔの探索を行い、その相関値が最大になるように、+−Δの範囲に追い込む処理を行う。この時のβ0+−nΔが最も確からしい値として推定値を決定する方法である。
相互相関演算νは次式(2)を用いる。なお、第1のPDF信号Cを関数f1、第2のPDF信号Dを関数f2とする。なお、kは確率変数であり、振幅成分をあらわしている。
Figure 0005524277
……(2)
推定値算出部16で推定した推定値は所望信号Yの振幅のレベルを示す略直流成分を有している。上述の処理により推定値算出部16は、相関値の最大値に基づいて、所望信号Yのレベルを推定して推定値として出力する。これにより、信号処理装置100が構成される。
また、複数の所望信号Yのレベルの推定値を連続して出力し、各推定値をその前後の推定値と結ぶことにより入力信号Xから減衰のない所望信号Yを抽出していることになり、所望信号Yを抽出する信号処理装置100を構成することができる。
このように、本発明の信号処理装置100によれば、測定区間のどこから処理を開始してもその区間毎に測定結果を抽出するリアルタイム処理を行っているので、所望信号Yのレベルの推定値を短時間に算出できる。
さらに、本発明の信号処理装置100によれば、第1のPDF信号Cと、第2のPDF信号Dとにそれぞれ存在する振幅値の上限値と、下限値とを各々用いて、PDF信号同士の相関値が最大となる推定値を求めているので、所望信号Yのレベルの推定値を短時間かつ極めて高精度に抽出できる。
[信号処理装置における処理動作例]
次に、本発明の信号処理装置に関する処理動作の一例について、図6を参照しながら説明する。
まず、アナログの入力信号Xを所定のサンプリング周期でサンプリングし、アナログ信号からディジタル信号に変換して、入力信号Xの略全ての信号帯域を含んだA/D変換された入力信号Aを生成する(S101)。
次に、A/D変換された入力信号Aに対し、第1のPDF処理によってPDF(Probability Density Function)処理を行い、A/D変換された入力信号Aの確率密度関数である第1のPDF信号Cを生成する(S102)。
第1のPDF信号Cを生成する一方、入力信号Xの略全ての信号帯域を含んだA/D変換された入力信号Aから、雑音信号成分を含み、所望信号よりは高い所定の周波数帯域である所定帯域信号Bを抽出する(S103)。具体的には、ディジタル処理にてフィルタリング処理を行って、ハイパスフィルタ動作またはバンドパスフィルタ動作をさせる。
次に、所定帯域信号Bに対し、第2のPDF処理によってPDF処理を行い、所定帯域信号Bの確率密度関数である第2のPDF信号Dを生成する(S104)。
第1のPDF信号Cと、第2のPDF信号Dとに基づいて、相互相関演算を行って相関値を算出する(S105)。
次に、第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値PL_1と上限値PM_1と、第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値PL_2と上限値PM_2とを求める(S106)。
推定値算出ステップでは、第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値PL_1または第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値PL_2のうち最下限である最下限値PL_12と、第1のPDF信号に存在する振幅値の上限値PM_1または第2のPDF信号に存在する振幅値の上限値PM_2のうち最上限である最上限値PM_12と、求めたい推定値の候補を含む平均値パラメータβと、振幅成分をあらわす確率変数kと、第1のPDF信号Cの関数f1と、第2のPDF信号Dの関数f2とを用いて、次式(2)を用いて相互相関演算νを行う。
Figure 0005524277
……(2)
相関値の最大値に基づいて、所望信号Yのレベルの推定値を算出する(S107)。
上述のとおり、入力信号Xから減衰のない所望信号Yのレベルの推定値が算出され、信号処理が完了する。なお、本発明の信号処理では遅延器11に相当する遅延処理を適宜用いてもよい。
[信号処理装置による処理結果例]
次に、実際の信号処理装置の処理結果例を示す。実際に本発明を適用した雑音信号成分およびアナログの所望信号で成る入力信号Xは、センサ信号、たとえば力学量センサから出力される電気信号である。具体的には、力学量センサの一種である歪センサを片持ち梁構造の台の裏に貼り付けた、たとえばロードセルなどの歪センサである。歪センサは、測定対象物の重量により生じる荷重による力学的なたわみである力学量を、たとえば圧電現象により電気信号に変換する。
上述のように、歪センサからは測定対象物の重量により生じる荷重による電気信号が出力され、求めたい所望信号Yはこの測定対象物の重量により生じる荷重による略直流の成分である。
しかしながら、求めたい所望信号Yに加え、歪センサを取り付けた機構系の固有振動雑音や歪センサの土台に生じる振動系雑音が歪センサに感知され、さらに電源などの電気雑音が混入した結果、入力信号Xが生成される。
測定対象を明確にして評価するために、模擬データを用いてシミュレーションを行った。図7に、入力信号Xの波形例を示す。使用した模擬データは、測定対象物の重量582.84g程度、所望信号Yの直流振幅のレベルの真値は64535/2(常用対数変換すると90.1753dB)を有している例として説明する。この所望信号Yに、雑音信号成分に相当する振動成分として周波数10Hzで、振幅1000の交流信号が重畳されている。すなわち、入力信号Xは所望信号Yと雑音信号成分との合成波形である。
図7に示した入力信号Xの700〜750msec の測定区間について、A/D変換された入力信号AをPDF処理した第1のPDF信号Cの波形例を図8に示す。なお、ここでいう測定区間とは、たとえば測定対象物を歪センサへ負荷したときの負荷開始タイミングから700〜750msec経過した区間であり、負荷開始タイミングで生じた秤の固有振動が一定程度収束したとみなせる区間である。
ところで、求めたい値は所望信号Yに比例した略直流の振幅のレベルであるが、第2のPDF信号Dには平均値パラメータβに相当する直流成分は存在しない。したがって、第1のPDF信号Cと第2のPDF信号Dとの相互相関を行うときに、相互相関に用いる信号はβ+第2のPDF信号Dとして、平均値パラメータβ分だけ直流シフトする直流シフト補正が必要である。
上述の直流シフト補正を考慮し、図7に示した入力信号Xの700〜750msecの測定区間に対応する所定帯域信号BをPDF処理した第2のPDF信号Dに、平均値パラメータβとして65535/2(常用対数変換すると90.3088dB)を加えた波形例を図9に示す。
図10に、第1のPDF信号Cと、第2のPDF信号Dとの相互相関演算の結果の波形例を示す。相関値は、図8に示した第1のPDF信号Cの波形と、図9に示した平均値パラメータβを加えた第2のPDF信号D波形の形状とが一致した時が最大値をとる。この最大値は64866/2(常用対数変換すると90.2197dB)であり、所望信号Yの直流振幅のレベルの真値である64535/2(常用対数変換すると90.1753dB)の値に極めて近く、高精度に推定値を算出していることがわかる。
また、本発明の信号処理装置および信号処理方法が所望信号Yの変動に追従できるか否かを試行した。ここで、図7の所望信号Yを含む入力信号Xの波形例は、乗算により直流分を加減することで変動させることができる。乗算する直流分に処理結果が追従すれば、所望信号Yの変動に追従していることが検証できる。この検証の結果、乗算する直流分の値をたとえば64535としたとき、処理結果は64866/2(常用対数変換すると90.2197dB)を示し、乗算する直流分の値をたとえば66535としたとき処理結果は66876/2(常用対数変換すると90.4848dB)を示し、完全に入力信号Xに乗算した直流分の値に追従している。
したがって、本発明の信号処理装置および信号処理方法によれば、所望信号Yのレベルの推定値を極めて高精度に算出できるとともに、所望信号Yを含む入力信号Xを変動させた場合であっても極めて正確に追従できることから、所望信号Yのレベルの大小に関わらず推定値を正確に算出できる。
以上のように、本発明の信号処理装置および信号処理方法は、センシングした物理量の一例として、たとえば測定対象物が負荷された力学量センサから出力されるアナログの略直流成分である所望信号Yと、この所望信号Yに重畳する有害な雑音成分とを含む入力信号Xから所望信号Yのレベルの推定値を算出するときに、この推定値を短時間かつ極めて高精度に算出できるという効果を有し、本発明の信号処理装置および信号処理方法は、たとえば測定対象物の重量を測定する装置に適用可能である。
10…A/D変換部
11…遅延器
12…第1のPDF処理部
13…帯域通過フィルタ
14…第2のPDF処理部
15…相関値算出部
16…推定値算出部
30…正規化処理部
31…対数変換部
32…PDF演算部
80…A/D変換部
81…振動周期算出部
82…波形条件記憶部
83…補正波形生成部
84…補正部
85…判定部
86…操作表示部
100…信号処理装置
200…計量装置(従来例)
A…A/D変換された入力信号
B…所定帯域信号
C…第1のPDF信号
D…第2のPDF信号
X…入力信号
Y…所望信号

Claims (4)

  1. 雑音信号成分およびアナログの所望信号(Y)で成る入力信号(X)から前記所望信号のレベルの推定値を出力するための信号処理装置であって、
    前記入力信号をA/D変換してA/D変換された入力信号(A)を生成するA/D変換部(10)と、
    前記A/D変換された入力信号(A)に振幅の分布を示すPDF(Probability Density Function)処理を行って、第1のPDF信号(C)を生成する第1のPDF処理部(12)と、
    前記A/D変換された入力信号から、前記雑音信号成分を含み、前記所望信号よりは高い所定の周波数帯域である所定帯域信号(B)を抽出するフィルタ(13)と、
    前記所定帯域信号に振幅の分布を示すPDF処理を行って、第2のPDF信号(D)を生成する第2のPDF処理部(14)と、
    前記第1のPDF信号と前記第2のPDF信号との相互相関演算を行って相関値を求める相関値算出部(15)と、
    前記相関値の最大値に基づいて、前記所望信号のレベルを推定して推定値として出力する推定値算出部(16)とを備えた信号処理装置。
  2. 前記推定値算出部は、前記第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_1)と上限値(PM_1)と、前記第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_2)と上限値(PM_2)とを求め、
    前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値のうち最下限である最下限値(PL_12)と、
    前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値のうち最上限である最上限値(PM_12)と、
    求めたい推定値の候補を含む平均値パラメータ(β)と、
    振幅成分をあらわす確率変数(k)と、
    第1のPDF信号Cの関数(f1)と、
    第2のPDF信号Dの関数(f2)とするときに、下記式
    Figure 0005524277
    に基づいて前記相関値であるv(β)を最大とする前記平均値パラメータβを求め、当該βを推定値とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 雑音信号成分およびアナログの所望信号(Y)で成る入力信号(X)から前記所望信号のレベルの推定値を出力するための信号処理方法であって、
    前記入力信号をA/D変換してA/D変換された入力信号(A)を生成するA/D変換ステップ(S101)と、
    前記A/D変換された入力信号に振幅の分布を示すPDF(Probability Density Function)処理を行って、第1のPDF信号(C)を生成する第1のPDF処理ステップ(S102)と、
    前記A/D変換された入力信号から、前記雑音信号成分を含み、前記所望信号よりは高い所定の周波数帯域である所定帯域信号(B)を抽出する帯域抽出ステップ(S103)と、
    前記所定帯域信号に振幅の分布を示すPDF処理を行って、第2のPDF信号(D)を生成する第2のPDF処理ステップ(S104)と、
    前記第1のPDF信号と前記第2のPDF信号との相互相関演算を行って相関値を求める相関値算出ステップ(S105)と、
    前記相関値の最大値に基づいて、前記所望信号のレベルを推定して推定値として出力する推定値算出ステップ(S107)とを含む信号処理方法。
  4. 前記第1のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_1)と上限値(PM_1)と、前記第2のPDF信号に存在する振幅値の下限値(PL_2)と上限値(PM_2)とを求める上下限値算出ステップ(S106)を更に備え、
    前記推定値算出ステップは、前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値(または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記下限値のうち最下限である最下限値(PL_12)と、
    前記第1のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値または前記第2のPDF信号に存在する振幅値の前記上限値のうち最上限である最上限値(PM_12)と、
    求めたい推定値の候補を含む平均値パラメータ(β)と、
    振幅成分をあらわす確率変数(k)と、
    第1のPDF信号Cの関数(f1)と、
    第2のPDF信号Dの関数(f2)とするときに、下記式
    Figure 0005524277
    に基づいて前記相関値であるv(β)を最大とする前記平均値パラメータβを求め、当該βを推定値とする請求項3記載の信号処理方法。
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