JP5523879B2 - カーテンウォール、及びカーテンウォールの水密構造 - Google Patents
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Description
図2には、図1にII-IIで示した線に沿った断面図(水平断面図)、図3には図1にIII-IIIで示した線に沿った断面図(垂直断面図)をそれぞれ表した。いずれも隣接するカーテンウォールユニット10、10との連結部分に注目した図であり、図2では、紙面の上が室内側、紙面の下が室外側である。図3では、紙面左が室外側、紙面右が室内側である。以下、各部材について説明する。
縦枠12は、図2にその断面が表れているように、左右方向(見付方向)に並列され、室内外方向(見込方向)に延在する片12a、片12cを有している。片12a、及び片12cの見込方向室外側端部を渡すように片12bが設けられている。
また、片12cには、見込方向に並列され、隣接するカーテンウォール10の方向に向かって延在する片12d、片12eが配置されている。片12d、片12eの先端は、後述するシール材20、21を固定することができるように構成されている。
また、片13aには、見込方向に並列され、隣接するカーテンウォール10の方向に向かって延在する片13d、片13eが配置されている。
上横枠14は、図3にその断面が表れているように、見込方向に延在する片14aを有している。片14aの見込方向室外側には、ガラスパネル40の上端部を受け入れるガラスパネル取り付け部14bを備えている。また、片14aには、該片14aのうち隣接するカーテンウォール10側に突出するように設けられ、凹部を具備する被嵌合部14cが配置されている。当該被嵌合部14cの凹状の開口部先端には後述するシール材26、27を取り付ける部位が形成されている。また被嵌合部14cのうち室外側に面する片の長手方向(図3の紙面奥/手前方向)中央には凹状の内外を連通する切り欠き(非シール部)14dが設けられている。
シール材21も図2にその断面が表れており、縦枠12の片12dの先端部に固定され、縦枠12に沿って延在する長いシール材である。シール材21は後で説明するように、長手方向下端部でシールがされない状態を形成する部位である非シール部(例えば切り欠き)を有する。
シール材22は、図2にその断面が表れているように、縦枠12のシール材取り付け部12gに固定され、縦枠12に沿って延在するシール材である。シール材22は、後述するように、シール材24と組してその接触部をシールするが、長手方向上端部でシールがされない状態を形成する部位である非シール部(例えば切り欠き)を有する。
シール材23は、図2にその断面が表れているように、縦枠12のシール材取り付け部12hに固定され、縦枠12に沿って延在するシール材である。シール材23は、後述するように、シール材25と組してその接触部をシールする。
シール材24は、図2にその断面が表れているように、縦枠13のシール材取り付け部13gに固定され、縦枠13に沿って延在するシール材である。シール材24は、シール材22と組してその接触部をシールするが、長手方向上端部でシールがされない状態を形成する部位である非シール部(例えば切り欠き)を有する。
シール材25は、図2にその断面が表れているように、縦枠13のシール材取り付け部13hに固定され、縦枠13に沿って延在するシール材である。シール材25は、シール材23と組してその接触部をシールする。
シール材28は、図3にその断面が表れているように、下横枠15のシール材取り付け部15dに固定され、下横枠15の長手方向に沿って延在するシール材である。
シール材29は、図3にその断面が表れているように、下横枠15のシール材取り付け部15eに固定され、下横枠15の長手方向に沿って延在するシール材である。シール材29は、後述するように、その長手方向の一部にシールしない部位である非シール部(例えば切り欠き)を有する。
また、図2、図3からわかるようにガラスパネル取り付け部12f、13f、14b、15bにはそれぞれ断熱材45、46、47、48が備えられ、断熱性を向上させている。
図1、図2からわかるように、左右方向に隣り合うカーテンウォールユニット10、10では、縦枠12と縦枠13とが連結される。すなわち、縦枠12の片12eと縦枠13の片13eとがシール材20を介して密着される。また、縦枠12の片12dと縦枠13の片13dとがシール材21を介して密着される。さらに、シール材22とシール材24とが密着するとともに、シール材23とシール材25とが密着して配置される。
また、シール材28及びシール材29は、その下端部が下側に隣接するカーテンウォールユニット10の上横枠14の上面に密着する。
また、縦枠空間Bは、横枠空間Eとも連通している。さらに、横枠空間Eと横枠空間Fとは切り欠き(非シール部)14dを介して連通している。
また、横枠空間Dは図5からわかるように、その長手方向両端において、左右の縦枠空間A、Aのそれぞれに連通するように形成されている。従って横枠空間Dは縦枠空間Aに連通している。
かかる態様のカーテンウォールであっても上記効果を奏するものとなる。
10 カーテンウォールユニット
11 枠体
12、13 縦枠
14 上横枠(横枠)
15 下横枠(横枠)
20、21、22、23、24、25 シール材
26、27、28、29 シール材
40 ガラスパネル
A、B、C 縦枠空間
D、E、F 横枠空間
Claims (3)
- カーテンウォールユニットが建物の外周部に縦横に配置されて形成されるカーテンウォールであって、
前記カーテンウォールユニットは、横枠及び縦枠が枠状に組み合わされて形成される枠体と、前記枠体により区画される枠内に配置されるガラスパネルと、を有し、
隣接する前記カーテンウォールユニットの組み合わされる縦枠間には、複数のシール材が配置され、
隣接する前記カーテンウォールユニットの組み合わされる横枠間にはシール材が配置され、
前記横枠間には、前記シール材及び前記横枠の片により囲まれる横枠空間が形成され、前記縦枠間には、前記シール材及び前記縦枠の片により囲まれる少なくとも2つの縦枠空間が、見込方向に並列されて形成され、
最も室外側に配置される下横枠空間が少なくとも1か所で外気に連通されるように、前記片又は前記シール材が第1の非シール部を有し、
前記縦枠空間のうち最も室外側に配置される縦枠空間は前記最も室外側の下横枠空間に連通しており、
前記最も室外側に配置される縦枠空間以外の他の縦枠空間が、前記最も室外側に配置された縦枠空間に直接又は他の縦枠空間を介して連通するように、前記片又は前記シール材が第2の非シール部を備え、前記縦枠空間を連通するための前記第2の非シール部は、前記第1の非シール部よりも上下方向において高い位置に配置されている、カーテンウォール。 - 前記縦枠間には、前記シール材及び前記縦枠の片により囲まれた3つの縦枠空間が、見込方向に並列されて形成され、3つの前記縦枠空間を連通するための前記第2の非シール部は、室内側に向かって前記縦枠空間の上下方向において高い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォール。
- カーテンウォールユニットが建物の外周部に縦横に配置されて形成されるカーテンウォールにおける前記カーテンウォールユニット間に備えられる水密構造であって、
隣接する前記カーテンウォールユニットの組み合わされる縦枠間に配置される複数のシール材と、隣接する前記カーテンウォールユニットの組み合わされる横枠間に配置されるシール材と、を有し、
前記横枠間には、前記シール材及び前記横枠の片により囲まれる横枠空間が形成され、
前記縦枠間には、前記シール材及び前記縦枠の片により囲まれる少なくとも2つの縦枠空間が、見込方向に並列されて形成され、
最も室外側に配置される下横枠空間が少なくとも1か所で外気に連通されるように前記片又は前記シール材が第1の非シール部を有し、前記縦枠空間のうち最も室外側に配置される縦枠空間は前記最も室外側の下横枠空間に連通しており、前記最も室外側に配置される縦枠空間以外の他の縦枠空間が、前記最も室外側に配置された縦枠空間に直接又は他の縦枠空間を介して連通するように、前記片又は前記シール材が第2の非シール部を備え、前記縦枠空間を連通するための前記第2の非シール部は、前記第1の非シール部よりも上下方向において高い位置に配置されている、カーテンウォールの水密構造。
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