JP5522970B2 - 粉粒体切出し装置 - Google Patents
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Description
この種の技術分野に於ける切出装置にはスクリュー式、ロ−タリ式、スクレ−パ式及び他に各種多様な切出装置があるが、一般的にはテーブルフィーダ型切出装置が多く採用されている。
このような要求に応えることを目的とするものとして、例えば特許文献1には以下のような技術が提案されている。
しかしながら、上記のような構造では、各枡部からの排出量の調整が20%前後であり、大きな調整には不向きである(特許文献1の段落[0026]参照)。
また,例えば微粉炭のような粒度80μ級のものは流動性が良く微小隙間からさえも漏洩するので摺切板を昇降させる構造のものでは漏洩が多くなるため、摺切板を昇降させる構造のものでは漏洩が多くなり、正確な量の排出ができ難いという問題がある。
これに対して、発明者は、枡部に入った粉粒体は全量排出されるべきであるというテーブルフィーダ型の切出し装置における固定観念を打ち破り、排出口の開口面積を調節し、かつ枡部に入った粉粒体を全量排出しなくても、定量切出しができるのではないかという発想のもとに本発明を完成したものであり、具体的には以下のような構成を備えてなるものである。
(4)また、上記(1)〜(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記開度調節装置は、前記複数の排出孔の全てに対してそれぞれ別個に設けられていることを特徴とするものである。
(5)また、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のものにおいて、前記開口面積が100%の排出孔からは前記枡部に収容された前記粉粒体が全量排出される速度に前記ロータの回転速度が設定されているときには、前記排出孔の開口面積を全開よりも小さくした排出孔では、前記枡部が通過するときに前記枡部に収容された前記粉粒体が開口率に比例した量だけ排出されるように前記開度調節装置が構成されていることを特徴とするものである。
(6)また、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のものにおいて、前記複数の排出孔のそれぞれが個別に気送管に接続されるよう構成されていることを特徴とするものである。
以下、各構成およびそれに付随する構成を詳細に説明する。
タンク3は円筒状をしており、下端部がフランジ3aによって粉粒体切出し装置1に連結されている。タンク3の形状は特に限定されるものではない。
底板7は円板状をしており、180度の位置にそれぞれ排出孔5が設けられている。そして、排出孔5の下方には、円筒状のシュート17が設けられ、シュート17には粉粒体を気送搬送する気送管31が接続され、気送管31は粉粒体が供給される例えば石灰焼成炉29の燃焼バーナ27に接続される。
なお、この例では、排出孔5の数は2個であるが、本発明はこれに限られず、供給を受ける側において必要とされる数の排出孔5を設ければよい。
ロータ11は、底板7上を回転すると共に粉粒体が収容される複数の枡部9を有している。ロータ11は、中心に設けられた回転軸を駆動装置であるモータ19によって回転させることで回転する。
ロータ11に設けられる枡部9の寸法、特にその深さ(又は高さ)は、粉粒体の種類、要求される排出量、排出孔数およびロータ11の回転数によって所定の値に設定される。また、ロータ11の回転数はモータ19の回転数を設定することで適宜設定することができる。
摺切板13は、ロータ11の上方であって、排出孔5を平面視で覆うように設けられている。ロータ11の枡部9に収容された粉粒体が排出孔5を通過する前に均して所定量だけ枡部9に収容されるようにするためのものである。
開度調節装置15は、各排出孔5に対して設けられ、各排出口の開口面積を調節する。開度調節装置15は、図5に示すように、排出孔5側に排出孔5と同じ曲率の円弧からなる辺部21aを有する弁板21と、先端に弁板21が設置されてロータ径方向(図5の矢印参照)に移動する伝動スクリュー軸23と、伝動スクリュー軸23を移動させる調節つまみ24と、伝動スクリュー軸23の位置を示すインジケータ25とを備えている。弁板21は底板7における排出孔付近に形成した凹部には嵌めこまれており、弁板21の上面と底板7の上面は面一になっている。
なお、この例では、2個の排出孔5の両方に開度調節装置15を設けているが、いずれか一方に設けるようにしてもよい。また、排出孔5が3個以上の場合において、全ての排出孔5に開度調節装置15を設けてもよいし、選択されるいずれかの排出孔5に設けるようにしてもよい。
粉粒体切出し装置1には、6個の排出孔5が設けられ、各排出孔5には切り出された粉粒体を気流搬送する気送管31が接続され、気送管31の末端は石灰焼成炉の燃焼バーナ27に接続されている。なお、図6においては、燃焼バーナ27は3本のみ図示し、他の3本は図示を省略している。
5 排出孔 7 底板 9 枡部
11 ロータ 13 摺切板 15 開度調節装置
17 シュート 19 モータ 21 弁板
21a 辺部 23 伝動スクリュー軸 24 調節つまみ
25 インジケータ 27 燃焼バーナ 29 石灰焼成炉
31 気送管
Claims (6)
- 複数の排出孔が設けられた底板と、該底板上を回転すると共に粉粒体が収容される枡部を有するロータと、該枡部の上方に設けられて前記枡部に収容される粉粒体を均す摺切板と、前記複数の排出孔のうちの1つ以上の排出孔に対してそれぞれ設けられて、該1つ以上の排出孔のそれぞれの開口面積を他の排出孔とは独立に調節する開度調節装置とを備えたことを特徴とする粉粒体切出し装置。
- 開度調節装置は、スライド可能に設けられた弁板を備えてなることを特徴とする請求項1記載の粉粒体切出し装置。
- 開度調節装置は、前記排出孔の開口面積を100%〜50%の範囲で調節可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体切出し装置。
- 前記開度調節装置は、前記複数の排出孔の全てに対してそれぞれ別個に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉粒体切出し装置。
- 前記開口面積が100%の排出孔からは前記枡部に収容された前記粉粒体が全量排出される速度に前記ロータの回転速度が設定されているときには、前記排出孔の開口面積を全開よりも小さくした排出孔では、前記枡部が通過するときに前記枡部に収容された前記粉粒体が開口率に比例した量だけ排出されるように前記開度調節装置が構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の粉粒体切出し装置。
- 前記複数の排出孔のそれぞれが個別に気送管に接続されるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の粉粒体切出し装置。
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