JP2019077580A - 並行流蓄熱式石灰焼成炉 - Google Patents

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能史 安部
Yoshifumi Abe
能史 安部
友樹 上田
Yuki Ueda
友樹 上田
裕一 多屋
Yuichi Taya
裕一 多屋
和紀 大田
Kazunori Ota
和紀 大田
佳治 東谷
Yoshiharu Higashitani
佳治 東谷
敬二 武井
Keiji Takei
敬二 武井
修一 箕浦
Shuichi Minoura
修一 箕浦
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Abstract

【課題】シャフト内の平面温度分布を均一化し、これにより生成される生石灰の製品品位の均一化が可能とされる並行流蓄熱式石灰焼成炉の提供。【解決手段】第1、第2シャフト10、20と、その上部に設けられて第1、第2シャフト10、20内に燃料を供給するための複数の第1、第2燃料供給装置11、21と、第1、第2シャフト10、20との間を下部で連結するセンターチャンネル30と、を備え、第1、第2シャフト10、20内における平面視で異なる複数の位置にそれぞれ設けられた温度測定装置12、22と、第1シャフト10内に設けられた温度測定装置12の測定値の間の差、及び第2シャフト20内に設けられた温度測定装置22の測定値の間の差に基づいて複数の第1、第2燃料供給装置11、21から供給される燃料の量をそれぞれ個別に制御するよう構成された制御装置と、を備えている並行流蓄熱式石灰焼成炉1。【選択図】図1

Description

本発明は、並行流蓄熱式(parallel flow regenerative(PFR))石灰焼成炉とその運転方法に関する。
並列に配置されて内部に原料である石灰石が装入される2本のシャフトと、各シャフトの上部に設けられてシャフト内に燃料を供給するための複数のランスと、2本のシャフト間を連結するオーバーフロー通路と、を備えるPFR石灰焼成炉が知られている(特許文献1)。2本のシャフト内は頂部付近まで石灰石で満たされ、石灰石はシャフト内の焼成帯で焼成されながら下降していく。
2本のシャフトは、一方が燃焼側として動作するときは他方が排気側として機能し、これらの機能が一定時間で互いに入れ替わって動作する。燃料は燃焼側のシャフトのランスから供給され、これが燃焼して発生した高温ガスが燃焼側シャフトからセンターチャンネルを通って排気側シャフトに流れ、高温ガスの熱が排気側シャフト内の石灰石に蓄熱される。生成された生石灰は、底部から順次取り出される。
図5は、従来のPFR石灰焼成炉の2本のシャフトの横断面を示す概略図であり、複数のランス(燃料供給装置)の配置状態が示されている。図5に示されている通り、各シャフトには例えば12本のランス311、321が設けられており、そのうちの1本のランスに温度測定装置312、322が設けられている。そして、各シャフトの12本のランス311、321から供給される燃料の量は、この温度測定装置312、322の測定値に基づいて一律に制御されている。
特許第4662927号公報
各シャフトは横断面積が大きいため(2〜10m程度)、12本のランス311、321から等量の燃料を供給してもシャフト内において平面方向に温度分布が生じることがあり、装入されている石灰石の全てを均一に加熱、焼成して製品品位の均一化を図ることが難しかった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、シャフト内の平面温度分布を均一化し、これにより生成される生石灰の製品品位の均一化が可能とされる並行流蓄熱式石灰焼成炉を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、
内部に装入された原料を焼成して石灰を生成するための第1シャフト及び第2シャフトと、前記第1シャフトの上部に設けられて前記第1シャフト内に燃料を供給するための複数の第1燃料供給装置と、前記第2シャフトの上部に設けられて前記第2シャフト内に燃料を供給するための複数の第2燃料供給装置と、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間を下部で連結するセンターチャンネルと、を備える並行流蓄熱式石灰焼成炉であって、
前記第1シャフト内における平面視で異なる複数の位置と、前記第2シャフト内における平面視で異なる複数の位置とに設けられた温度測定装置と、
前記第1シャフト内に設けられた前記温度測定装置の測定値の間の差、及び第2シャフト内に設けられた前記温度測定装置の測定値の間の差に基づいて前記複数の第1燃料供給装置から供給される燃料の量と前記複数の第2燃料供給装置から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御するよう構成された制御装置と、を備えていることを特徴とする。
上記第1の態様の並行流蓄熱式石灰焼成炉においては、前記温度測定装置は、前記複数の第1燃料供給装置のうちの2つ以上と、前記複数の第2燃料供給装置のうちの2つ以上とにそれぞれ設けられていてもよい。この場合、前記複数の第1燃料供給装置と前記複数の第2燃料供給装置とが全て前記温度測定装置を備えていてもよい。
また、前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のそれぞれから供給される燃料の量を、前記複数の前記第2燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値に基づいて制御するよう構成されていてもよい。この場合、前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、前記複数の第2燃料供給装置のうち前記制御対象燃料供給装置に対応する位置にある燃料供給装置である対応位置燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値と、前記複数の第2燃料供給装置に設けられた全ての前記温度測定装置の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されていてもよい。
また、前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のそれぞれから供給される燃料の量を、前記複数の前記第1燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値に基づいて制御するよう構成されていてもよい。この場合、前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、前記制御対象燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値と、前記複数の第1燃料供給装置に設けられた全ての前記温度測定装置の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されていてもよい。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様は、
内部に装入された石灰石を焼成して石灰を生成するための第1シャフト及び第2シャフトと、前記第1シャフトの上部に設けられて前記第1シャフト内に燃料を供給するための複数の第1燃料供給装置と、前記第2シャフトの上部に設けられて前記第2シャフト内に燃料を供給するための複数の第2燃料供給装置と、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間を下部で連結するセンターチャンネルと、を備える並行流蓄熱式石灰焼成炉の運転方法であって、
前記第1シャフト内における平面視で異なる複数の位置と、前記第2シャフト内における平面視で異なる複数の位置との温度を測定することと、
前記第1シャフト内の前記複数の位置における温度の測定値の間の差、及び前記第2シャフト内の前記複数の位置における温度の測定値の間の差に基づいて、前記複数の第1燃料供給装置から供給される燃料の量と前記複数の第2燃料供給装置から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御することと、を含むことを特徴とする。
本発明の並行流蓄熱式石灰焼成炉は、第1シャフト内における平面視で異なる複数の位置と、第2シャフト内における平面視で異なる複数の位置とに設けられた温度測定装置と、第1シャフト内に設けられた温度測定装置の測定値の間の差、及び第2シャフト内に設けられた温度測定装置の測定値の間の差に基づいて複数の第1燃料供給装置から供給される燃料の量と複数の第2燃料供給装置から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御するよう構成された制御装置と、を備えているため、シャフト内の平面温度分布を均一化することができ、これにより生成される生石灰の製品品位の均一化が可能とされる並行流蓄熱式石灰焼成炉を提供することができる。
並行流蓄熱式石灰焼成炉の全体を示す概略側面図である。 温度測定装置が設けられていない燃料供給装置の先端部分を示す縦断面図である。 温度測定装置が設けられた燃料供給装置の先端部分を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る並行流蓄熱式石灰焼成炉の第1シャフト及び第2シャフトの横断面を示す概略図であり、複数の第1燃料供給装置と複数の第2燃料供給装置との配置状態が示されている。 従来の並行流蓄熱式石灰焼成炉の2本のシャフトの横断面を示す概略図であり、複数のランス(燃料供給装置)の配置状態が示されている。
本発明の実施形態に係る並行流蓄熱式石灰焼成炉について、図面を参照しながら説明する。
図1は、並行流蓄熱式石灰焼成炉の全体を示す概略側面図であり、第1シャフト10が燃焼側として機能している状態を示している。図1に示すように、本発明の実施形態に係る並行流蓄熱式石灰焼成炉1は、内部に装入された原料を焼成して石灰を生成するための第1シャフト10及び第2シャフト20と、第1シャフト10の上部に設けられて第1シャフト10内に燃料を供給するための複数の第1燃料供給装置11と、第2シャフト20の上部に設けられて第2シャフト20内に燃料を供給するための複数の第2燃料供給装置21と、第1シャフトと第2シャフトとの間を下部で連結するセンターチャンネルと、複数の第1燃料供給装置と複数の第2燃料供給装置とのそれぞれに設けられた温度測定装置12、22とを備えている。
第1シャフト10と第2シャフト20との内部には、炉頂付近まで石灰石100が装入されており、第1、第2燃料供給装置11、21の下端からセンターチャンネル30の上端迄の間の焼成帯において焼成が行われる。第1シャフト10と第2シャフト20とは、一方が燃焼側として動作するときは他方が排気側として機能し、これらの機能が一定時間で互いに入れ替わって動作するが、ここでは、図1に示されている状態、即ち第1シャフト10が燃焼側として機能している状態について説明する。
第1シャフト10の上部には、第1排ガス切替ダンパ15が設けられており、さらにその上部には第1燃焼空気切替ダンパ17と炉頂切替ダンパ40が設けられている。第1排ガス切替ダンパ15の内部に設けられたダンパ16は、第1燃焼空気切替ダンパ17との連通状態と炉頂切替ダンパ40との連通状態を切り替えられるように配置され、第1シャフト10が燃焼側として機能するときには第1排ガス切替ダンパ15が第1燃焼空気切替ダンパ17と連通するように炉頂切替ダンパ40との接続部を閉じる位置に回動されている。また、この状態では第1燃焼空気切替ダンパ17の内部に設けられたダンパ18は開状態となっているおり、炉頂切替ダンパ40内のダンパ41は、第2排ガス切替ダンパ25が上方の原料供給口50及び排気ダクト70と連通する状態となるように回動されている。
第1シャフト10には、第1燃焼空気切替ダンパ17と第1排ガス切替ダンパ15を通して燃焼用空気が供給される。また、第1燃料供給装置11から第1シャフト10内に燃料が供給される。焼成帯では燃料が燃焼して発生した高温ガスによって石灰石が高温となるため、その近傍の壁面は煉瓦等の耐火物80で覆われている。
燃焼側の第1シャフト10で発生した高温ガスは、第1シャフト10内の焼成帯を下方に流れて石灰石を加熱した後、センターチャンネル30を通って排気側である第2シャフト20に流れ込み、第2シャフト20内を上方に流れながら第2シャフト20内の石灰石を予熱する(第2シャフト20内の石灰石に高温ガスの熱が蓄熱される)。
第2シャフト20の上部には、第2排ガス切替ダンパ25が設けられており、さらにその上部には第2燃焼空気切替ダンパ27と炉頂切替ダンパ40が設けられている。第2排ガス切替ダンパ25の内部に設けられたダンパ26は、第2燃焼空気切替ダンパ27との連通状態と炉頂切替ダンパ40との連通状態を切り替えられるように配置され、第2シャフト20が排気側として機能するときには第2排ガス切替ダンパ25が炉頂切替ダンパ40と連通するように第2燃焼空気切替ダンパ27との接続部を閉じる位置に回動されている。また、この状態では第2燃焼空気切替ダンパ27の内部に設けられたダンパ28は閉状態となっている。
燃焼側と排気側との切り替えは例えば12分程度毎に行われる。即ち、第1シャフト10が燃焼側として機能している状態が12分程度継続され、その後、各ダンパ等の動作時間を含む一定の切替時間を経て、第2シャフト20が燃焼側として機能し始める。そして、第2シャフト20が燃焼側として機能している状態が12分程度継続され、また切替が行われることとなる。
図1に示されている状態では、第2シャフト20が、第2排ガス切替ダンパ25と炉頂切替ダンパ40を通して上方の原料供給口50と連通する状態となっているため、原料供給口50から第2シャフト20内に原料を供給することができる。そして、この原料供給は、上記の切替時間の間に行われる。
焼成された生石灰は、底部から一定時間ごとに順次取り出される。この際、第1、第2ディスチャージフィーダ14、24が一定距離だけ水平方向にスライドして開口が形成され、該開口から第1、第2シャフト10、20内の生石灰が第1、第2ホッパ13、23に切り出される。
図2は、温度測定装置が設けられていない燃料供給装置の先端部分を示す縦断面図である。このような燃料供給装置に温度測定装置を設ける場合には、例えば図3に示すように取り付けることができる。図3は、温度測定装置12、22が設けられた第1、第2燃料供給装置11、21の先端部分を示す縦断面図である。図3に示すように、第1、第2燃料供給装置11、21は、保護管110、210とその内側に設けられた断熱材115、215とで保護されており、この保護管110、210の側面に、同様に保護管120、220で保護された温度測定装置12、22が設けられている。
図4は、本発明の実施形態に係る並行流蓄熱式石灰焼成炉1の第1シャフト10及び第2シャフト20の横断面を示す概略図であり、複数の第1燃料供給装置11と複数の第2燃料供給装置21との配置状態が示されている。図4においては、第1、第2燃料供給装置11、21を示す円の中に通し番号が付しており、これらの通し番号は後述の対応位置も示している。図4に示すように、本実施形態においては、第1燃料供給装置11(12本)と第2燃料供給装置21(12本)との全てに、それぞれ温度測定装置12、22が設けられている。
複数の第1、第2燃料供給装置11、21は、それぞれから供給する燃料の量を個別に制御することができるよう、燃料分配弁(不図示)に接続されており、この燃料分配弁が制御装置(不図示)によって制御される。本実施形態においては、この制御装置は、第1燃料供給装置11に設けられた温度測定装置12の測定値の間の差、及び第2燃料供給装置21に設けられた温度測定装置22の測定値の間の差に基づいて第1燃料供給装置11から供給される燃料の量と第2燃料供給装置21から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御するよう構成されている。
本実施形態の制御装置は、第1燃料供給装置11のそれぞれから供給される燃料の量を、第2燃料供給装置21に設けられた温度測定装置22の測定値に基づいて制御するよう構成されている。より詳細には、制御装置は、第1燃料供給装置11のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、第2燃料供給装置21のうち制御対象燃料供給装置に対応する位置にある燃料供給装置である対応位置燃料供給装置に設けられた温度測定装置22の測定値と、第2燃料供給装置21に設けられた全ての温度測定装置22の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されている。
例えば、第1燃料供給装置11のうち制御対象燃料供給装置を番号1のものとすると、これに対応する位置にある燃料供給装置は同じ番号1の第2燃料供給装置21である。この場合、番号1の第1燃料供給装置11から供給される燃料の量は、番号1の第2燃料供給装置21に設けられた温度測定装置22の測定値(以下「測定値1」という)と、第2燃料供給装置21(番号1〜12の12本)に設けられた全ての温度測定装置22の測定値の平均値(以下「平均値1」という)との間の差に基づいて行うことになる。
この際、平均値1から測定値1を引いた値が正で一定の閾値以上である場合には、番号1の第1燃料供給装置11から供給される燃料の量を減少させ、逆に、平均値1から測定値1を引いた値が負で一定の閾値以下である場合には、番号1の第1燃料供給装置11から供給される燃料の量を増加させる。
以上の制御は、第2シャフト20が燃焼側として機能しているときにも同様に行われる。即ち、この際には、本実施形態の制御装置は、第2燃料供給装置21のそれぞれから供給される燃料の量を、第1燃料供給装置11に設けられた温度測定装置12の測定値に基づいて制御するよう構成されている。より詳細には、制御装置は、第2燃料供給装置21のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、第1燃料供給装置11のうち制御対象燃料供給装置に対応する位置にある燃料供給装置である対応位置燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値と、前記複数の第1燃料供給装置に設けられた全ての前記温度測定装置の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されている。
例えば、第2燃料供給装置21のうち制御対象燃料供給装置を番号1のものとすると、これに対応する位置にある燃料供給装置は同じ番号1の第1燃料供給装置11である。この場合、番号2の第2燃料供給装置21から供給される燃料の量は、番号1の第1燃料供給装置11に設けられた温度測定装置12の測定値(以下「測定値1’」という)と、第1燃料供給装置11(番号1〜12の12本)に設けられた全ての温度測定装置12の測定値の平均値(以下「平均値1’」という)との間の差に基づいて行うことになる。
この際、平均値1’から測定値1’を引いた値が正で一定の閾値以上である場合には、番号1の第2燃料供給装置21から供給される燃料の量を減少させ、逆に、平均値1’から測定値1’を引いた値が負で一定の閾値以下である場合には、番号1の第2燃料供給装置21から供給される燃料の量を増加させる。
以上のような制御を同様にして番号2〜12の燃料供給装置から供給される燃料の量についても行うことで、特定の位置の温度が平面内全体の温度の平均値から閾値以上離れているときに、それを平均値へと近づけることができ、結果としてシャフト内の平面温度分布を均一化することができる。
(変形例)
上記の実施形態では、制御装置は、第1燃料供給装置11のそれぞれから供給される燃料の量を、第2燃料供給装置21に設けられた温度測定装置22の測定値に基づいて制御するよう構成されていたが、以下、変形例として、複数の第1燃料供給装置11のそれぞれから供給される燃料の量を、複数の前記第1燃料供給装置11に設けられた温度測定装置12の測定値に基づいて制御するよう制御装置が構成されている形態について説明する。
より詳細には、本変形例では、制御装置は、第1燃料供給装置11のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、制御対象燃料供給装置に設けられた温度測定装置12の測定値と、第1燃料供給装置11に設けられた全ての温度測定装置12の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されている。
例えば、第1燃料供給装置11のうち制御対象燃料供給装置を番号1のものとすると、番号1の第1燃料供給装置11から供給される燃料の量は、同じ番号1の第1燃料供給装置11に設けられた温度測定装置12の測定値(以下「測定値V1」という)と、第1燃料供給装置11(番号1〜12の12本)に設けられた全ての温度測定装置12の測定値の平均値(以下「平均値V1」という)との間の差に基づいて行うことになる。
この際、平均値V1から測定値V1を引いた値が正で一定の閾値以上である場合には、番号1の第1燃料供給装置11から供給される燃料の量を減少させ、逆に、平均値V1から測定値V1を引いた値が負で一定の閾値以下である場合には、番号1の第1燃料供給装置11から供給される燃料の量を増加させる。
以上の制御は、第2シャフト20が燃焼側として機能しているときにも同様に行われる。即ち、この際には、本変形例の制御装置は、第2燃料供給装置21のそれぞれから供給される燃料の量を、第2燃料供給装置21に設けられた温度測定装置22の測定値に基づいて制御するよう構成されている。より詳細には、制御装置は、第2燃料供給装置21のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、当該制御対象燃料供給装置に設けられた温度測定装置22の測定値と、第2燃料供給装置21に設けられた全ての温度測定装置22の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されている。
例えば、第2燃料供給装置21のうち制御対象燃料供給装置を番号1のものとすると、番号1の第2燃料供給装置21から供給される燃料の量は、番号1の第2燃料供給装置21に設けられた温度測定装置22の測定値(以下「測定値V1’」という)と、第2燃料供給装置21(番号1〜12の12本)に設けられた全ての温度測定装置22の測定値の平均値(以下「平均値V1’」という)との間の差に基づいて行うことになる。
この際、平均値V1’から測定値V1’を引いた値が正で一定の閾値以上である場合には、番号1の第2燃料供給装置21から供給される燃料の量を減少させ、逆に、平均値V1’から測定値V1’を引いた値が負で一定の閾値以下である場合には、番号1の第2燃料供給装置21から供給される燃料の量を増加させる。
以上のような制御を同様にして番号2〜12の燃料供給装置から供給される燃料の量についても行うことで、特定の位置の温度が平面内全体の温度の平均値から閾値以上離れているときに、それを平均値へと近づけることができ、結果としてシャフト内の平面温度分布を均一化することができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明してきたが、本発明はこれらの実施形態の構成には限られない。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲の記載に基づいて定まるものであり、その範囲内において構成要素の省略や変形、改良を施した構成の全てが本発明に含まれる。
例えば、上記の実施形態では、全ての第1、第2燃料供給装置11、21に温度測定装置12、22を設ける形態を示しているが、本発明では、温度測定装置は第1シャフト内における平面視で異なる複数の位置と、第2シャフト内における平面視で異なる複数の位置とに設けられ、制御装置が、第1シャフト内に設けられた温度測定装置の測定値の間の差、及び第2シャフト内に設けられた温度測定装置の測定値の間の差に基づいて複数の第1燃料供給装置から供給される燃料の量と複数の第2燃料供給装置から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御するよう構成されていればよい。従って、温度測定装置は、例えば各シャフトの側壁に直接設けてもよく、保護管で保護された温度測定装置のみを各シャフト内の適当な位置に挿入してもよい。温度測定装置を燃料供給装置に設ける場合には、それぞれのシャフトにおいて少なくとも2つの燃料供給装置に設けられていればよい。
温度測定装置は、例えば図3に示す番号2と11の燃料供給装置のように、互いに離れた位置に設けておくことが好ましい。これらの温度測定装置の測定値の差に基づいて、番号1〜6の燃料供給装置から供給される燃料の量と番号7〜12の燃料供給装置から供給される燃料の量を上記実施形態と同様に制御することにより、番号1〜6の燃料供給装置が設けられている領域(平面視で一つの温度測定装置が含まれる領域)と、番号7〜12の燃料供給装置が設けられている領域(平面視で他の温度測定装置が含まれる領域)との温度差を縮めることができる。
これにより、各シャフト内において、平面視で互いに異なる複数の位置をそれぞれ含む2つ以上の領域の温度の間に閾値以上の差があるときに、その差を縮めることができるため、結果として各シャフト内の平面温度分布を均一化することができる。
また、各シャフトの上部に設けられる複数の燃料供給装置の数は12本には限られず、各シャフトの横断面積に応じて設定すればよい。また、各シャフトの形状は、方形ではなく円形であってもよい。
1 並行流蓄熱式石灰焼成炉
10 第1シャフト
11 第1燃料供給装置
12 温度測定装置
13 第1ホッパ
14 第1ディスチャージフィーダ
15 第1排ガス切替ダンパ
16、18、26、28、41 ダンパ
17 第1燃焼空気切替ダンパ
20 第2シャフト
21 第2燃料供給装置
22 温度測定装置
23 第2ホッパ
24 第2ディスチャージフィーダ
25 第2排ガス切替ダンパ
27 第2燃焼空気切替ダンパ
30 センターチャンネル
40 炉頂切替ダンパ
50 原料供給口
70 排気ダクト
80 耐火物
100 石灰石
110、120、210、220 保護管
115、215 断熱材
311、321 ランス
312、322 温度測定装置

Claims (8)

  1. 内部に装入された原料を焼成して石灰を生成するための第1シャフト及び第2シャフトと、前記第1シャフトの上部に設けられて前記第1シャフト内に燃料を供給するための複数の第1燃料供給装置と、前記第2シャフトの上部に設けられて前記第2シャフト内に燃料を供給するための複数の第2燃料供給装置と、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間を下部で連結するセンターチャンネルと、を備える並行流蓄熱式石灰焼成炉であって、
    前記第1シャフト内における平面視で異なる複数の位置と、前記第2シャフト内における平面視で異なる複数の位置とに設けられた温度測定装置と、
    前記第1シャフト内に設けられた前記温度測定装置の測定値の間の差、及び前記第2シャフト内に設けられた前記温度測定装置の測定値の間の差に基づいて前記複数の第1燃料供給装置から供給される燃料の量と前記複数の第2燃料供給装置から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御するよう構成された制御装置と、を備えていることを特徴とする並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  2. 前記温度測定装置は、前記複数の第1燃料供給装置のうちの2つ以上と、前記複数の第2燃料供給装置のうちの2つ以上とにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  3. 前記複数の第1燃料供給装置と前記複数の第2燃料供給装置とが全て前記温度測定装置を備えていることを特徴とする請求項2に記載の並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  4. 前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のそれぞれから供給される燃料の量を、前記複数の前記第2燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値に基づいて制御するよう構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  5. 前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、前記複数の第2燃料供給装置のうち前記制御対象燃料供給装置に対応する位置にある燃料供給装置である対応位置燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値と、前記複数の第2燃料供給装置に設けられた全ての前記温度測定装置の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載の並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  6. 前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のそれぞれから供給される燃料の量を、前記複数の前記第1燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値に基づいて制御するよう構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  7. 前記制御装置は、前記複数の第1燃料供給装置のうちの1つである制御対象燃料供給装置から供給される燃料の量の制御を、前記制御対象燃料供給装置に設けられた前記温度測定装置の測定値と、前記複数の第1燃料供給装置に設けられた全ての前記温度測定装置の測定値の平均値との間の差に基づいて行うよう構成されていることを特徴とする請求項6に記載の並行流蓄熱式石灰焼成炉。
  8. 内部に装入された石灰石を焼成して石灰を生成するための第1シャフト及び第2シャフトと、前記第1シャフトの上部に設けられて前記第1シャフト内に燃料を供給するための複数の第1燃料供給装置と、前記第2シャフトの上部に設けられて前記第2シャフト内に燃料を供給するための複数の第2燃料供給装置と、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間を下部で連結するセンターチャンネルと、を備える並行流蓄熱式石灰焼成炉の運転方法であって、
    前記第1シャフト内における平面視で異なる複数の位置と、前記第2シャフト内における平面視で異なる複数の位置との温度を測定することと、
    前記第1シャフト内の前記複数の位置における温度の測定値の間の差、及び前記第2シャフト内の前記複数の位置における温度の測定値の間の差に基づいて、前記複数の第1燃料供給装置から供給される燃料の量と前記複数の第2燃料供給装置から供給される燃料の量とをそれぞれ個別に制御することと、を含むことを特徴とする並行流蓄熱式石灰焼成炉の運転方法。
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