JP5521713B2 - 構築物 - Google Patents
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特許文献1では、ポーラスなコンクリート盤体を浸透する水の蒸発を利用しているため、冷却に供される水の量は多くない。このため、奪われる蒸発潜熱量は低く、従って舗装表面の冷却は、歩行者に涼感を感じさせるほどに十分とはなり難い。また、特許文献2では、低透水層部内を浸透状態で上昇した水が蒸発する構成であるため、特許文献1と同様に十分な冷却効果は得難い。同様に、特許文献3では、微細ひび割れを通じて水が吸い上げられるので、その温度低下効果は低い。特許文献4では、粒体間を浸透する水を利用するため、冷却作用に関して、他の特許文献の技術と同等である。
冷却効果を高めるためには、溝状に開いた目地から舗装の表面側に大量の水を供給することが考えられる。しかし、このように構成した場合には、開いた目地にハイヒールの踵が入り込んで歩き難くなるばかりでなく、目地に塵埃、小石、落ち葉等が詰まって、その除去が困難になるおそれもあった。
敷石パネルであって、その敷石パネルの上面には、目地側の縁部に位置する高い面と、中央部に位置する低い面とが形成されていることを特徴とするものである。
前記の構成において、前記目地材を、合成樹脂よりなる紐状体を絡み合わせて構成することが好ましい。
前記の構成において、前記補強材は目地の角部に対応する位置に配置されていることが好ましい。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜8を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、路床11上にコンクリート等よりなる路盤12が形成されている。路盤12の上面には、複数の溝状の導水路13が路盤12の長手方向に所定間隔をおいて平行に延びるように形成されている。敷設面としての路盤12の上面には、敷設部材としての四角形状の複数の舗装パネル(以下、単にパネルという)14が固着層15を介して碁盤目状に敷設されている。パネル14は、その中心部が導水路13上に位置する。以上のようにして、構築物としての舗道10が構成されている。各パネル14は、自然石あるいは自然石を模した人造石であって、透水性及び保水性を有しないものが用いられている。
図4に示すように、舗道10の一部には、各導水路13に対する水の給排水のために暗渠17が設けられている。舗道10の近傍には水源としての貯水槽21が設置されている。貯水槽21と暗渠17との間には給水配管22が連結され、その給水配管22中には給水量を調整可能にした給水ポンプ23が接続されている。この給水ポンプ23の作動により、貯水槽21内に貯留された水が給水配管22を介して暗渠17内に供給される。そして、この暗渠17内の水が路盤12とパネル14との間の各導水路13内に導かれる。これによって、導水路13内の水が各パネル14間の目地16の目地材1A、1Bを通り抜けて、パネル14の表面側に溢れ出るようになっている。また、暗渠17と貯水槽21との間には、暗渠17から貯水槽21に水を戻すための第1排水配管24が連結され、その第1排水配管24中には流量制御弁25が接続されている。
さて、舗道10の涼空間は以下のようにして実現される。すなわち、給水ポンプ23が作動されると、貯水槽21内の水が給水配管22を介して暗渠17内に供給される。それと共に、暗渠17内の水が第1排水配管24を介して貯水槽21に戻される。このとき、水位センサ27からの検出信号に従って給水ポンプ23による給水量及び流量制御弁25の開度が調節されて、貯水槽21内の水位が設定水位に維持される。このため、暗渠17内の水が各導水路13内に導かれるとともに、その導水路13から各パネル14間の目地16の第1、第2目地材1A、1Bを通り抜けてパネル14の表面に溢れ出る。
(1)上記実施形態では、導水路13から供給された水が、各パネル14間の目地16内の目地材1A、1Bの空隙を通り抜けて溢れ出ることにより、舗道10のパネル14上に供給することができる。このため、パネル14表面の十分な量の水によりパネル14が冷却されるので、舗道10を効果的に冷却することができる。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図9及び図10を用いて説明する。なお、この第2実施形態以降の各実施形態及び変更例においては、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
なお、図示しないが、補強材40として、平面T字状または平面L字状のものを用いれば、目地16が交差するあらゆる部分に配置することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態を図11を用いて説明する。
次に、本発明を具体化した第4実施形態を図12を用いて説明する。
本実施形態においては、2個の目地材1の本体1aの端部が連結具52に接着されて、この連結具52により連結されている。この連結具52は、基部57の上下両端から反対方向へ屈曲された形状の上下のフランジ部53、54を有する。そして、上部のフランジ部53には工具を引掛ける孔56が穿設されている。
(6)上記実施形態では、隣接する目地材1の本体1aの端部を連結具52により連結した。そして、連結具52のフランジ部53の孔56に工具を引掛けることにより、連結具52で連結した複数の目地材1を数珠繋ぎのようにして取り出すことができる。
次に、本発明を具体化した第5実施形態を図13及び図14を用いて説明する。
図13に示すように、本実施形態の舗道10は、4種類のパネル14、61、62、64により構成されている。パネル61、62の上面には、目地16側の縁部(辺)に位置する高い面62b、62bと、中央部に位置する低い面61a、62aとが形成されている。そして、高い面62b、62bと低い面61a、62aとが斜面61c、62cを介して連続している。前記パネル61は隣接する2辺に高い面61bを有し、前記パネル62は1辺に高い面62bを有している。パネル61、62の低い面61a、62aと連続するように、低い面61a、62aと同じ高さのパネル14が目地16を挟んで連続するように敷設されている。さらに、パネル61、62の高い面61b、62bと同じ高さの厚いパネル64が目地16を挟んで高い面61b、62b側に敷設されている。
導水路13は、モルタルの目地66には至らず、目地材1を有する目地16に開口されている。
なお、本実施形態においては、立体網状体よりなる目地材1は、目地16の一部、例えばパネル61、62の外側の目地16のみに設けて、他の目地16にはモルタルを充填してもよい。ただし、排水の観点から、少なくとも薄いパネル14間の目地16に目地材1を設けることが望ましい。
(7)上記実施形態では、水膜Wの水位を一定に保つことができる。このため、効果的な冷却が可能になる。
次に、本発明を具体化した第6実施形態を図15を用いて説明する。
本実施形態においては、目地16の上部に形成された凹部72に金属製の網状あるいは簀子状のカバー71が着脱可能に載置され、そのカバー71により目地材1の上部が覆われている。
(8)上記実施形態では、目地16を覆う金属製のカバー71が設けられている。このため、目地材1がハイヒールによる集中荷重を受けて損傷することを防止できるとともに、目地材1の一部がカバー71によって覆われるため、紫外線による劣化を抑えることができる。
次に、本発明を具体化した第7実施形態を図16を用いて説明する。
本実施形態は、建築物の外壁において具体化したものである。
(9)上記実施形態では、建築物の外壁73に配設されたパネル114間の目地16の目地材1から水を出すようにした。このため、パネル114の表面を伝い落ちる水により、パネル114の温度が下げられるので、建築物の外側にいる人は、涼感を感じられると共に、建築物の冷房効果を高めることができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図4に示す構成において暗渠17をなくし、給水配管22、24等を導水路13に直接接続すること。
・ 舗道10に隣接する水路を設け、その水路と目地とを接続するとともに、その水路に給排水の配管22、24を接続して、水路を介して目地に対する給水、目地からの排水を行なうように構成すること。
・ 前記実施形態の構成を適宜に組み合わせること。
・ ポリプロピレン製の紐状体1eで目地材1を形成したが、目地材1をポリエチレン樹脂製、硬質塩化ビニール樹脂製またはABS樹脂製等の合成樹脂の紐状体1eで形成して、それぞれの樹脂にカーボンブラックを混入させたり、塗装やメッキ等により表面処理をしたりして耐候性を高めること。
・ 目地材として、金属線を絡ませた立体網状体を用いること。この場合、金属線は耐食加工を施したものや、ステンレス等を用いことが好ましい。
・ 目地材として、合成樹脂ストリングあるいは金属線を全体として中空管状をなすように規則的に編成したものを用いること。
・ 目地材1の長さを種々変更すること。例えば、パネルの一辺の長さの目地材と、その目地材(目地)の幅を一辺の長さとした平面正方形状の目地材を用いること。この場合、長い目地材はパネルの辺と対応する位置に配置され、平面正方形の目地材は目地の交差部に配置される。
・ 目地材1A、1Bの補強材1b、1dをなくし、本体1a、1cのみとすること。
・ 紐状体1eで形成された立体網状体に替えて、セル(発泡)を区画するセル膜の一部または大半が除去された合成樹脂製またはセラミック製の三次元網状骨格構造体を用いる。
Claims (6)
- 複数の敷設部材を目地が形成されるように敷設した構築物において、
前記目地には水源から水が導かれる導水路が接続されるとともに、目地内には目地材が配置され、その目地材として立体網状体を用いており、
前記敷設部材が敷石パネルであって、その敷石パネルの上面には、目地側の縁部に位置する高い面と、中央部に位置する低い面とが形成されていることを特徴とする構築物。 - 前記目地材は、合成樹脂よりなる紐状体を絡み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の構築物。
- 前記目地材は、立体網状体よりなる本体と、その本体より高剛性の補強材とにより構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の構築物。
- 前記補強材が目地の角部と対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の構築物。
- 高い面と低い面とが斜面を介して連続していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の構築物。
- 低い面と同じ高さの上面を有する敷石パネルを低い面と連続するように敷設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の構築物。
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