JP5521658B2 - タイヤ修理装置 - Google Patents

タイヤ修理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5521658B2
JP5521658B2 JP2010053559A JP2010053559A JP5521658B2 JP 5521658 B2 JP5521658 B2 JP 5521658B2 JP 2010053559 A JP2010053559 A JP 2010053559A JP 2010053559 A JP2010053559 A JP 2010053559A JP 5521658 B2 JP5521658 B2 JP 5521658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
needle
hole
opening
sealing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010053559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011183751A (ja
Inventor
裕二 竹田
俊介 北芝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010053559A priority Critical patent/JP5521658B2/ja
Publication of JP2011183751A publication Critical patent/JP2011183751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5521658B2 publication Critical patent/JP5521658B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、タイヤ修理装置に関する。
特許文献1には、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤのバルブコアを外してシーリング剤をタイヤの内部に注入し、タイヤのパンク孔を補修する方法が提案されている。具体的には、バルブコアを外すことで解放されたバルブ取付孔から、注入ホースをタイヤの内部に刺し込み、この注入ホースを介してシーリング剤をタイヤの内部に注入する。
一方、バルブコアを外さずにタイヤの内部にシーリング剤を注入する方法として、筒状の針等をタイヤに刺し、当該針を通してタイヤの内部にシーリング剤を注入することが考えられる。しかしながら、この方法では、パンク孔とは別に、針等を刺したときにタイヤに開けられた修理用の貫通孔から空気が漏れる虞れがある。
特開2003−127242号公報
本発明は、上記の事実を考慮し、空気入りタイヤに開けられた修理用の貫通孔を塞ぐことを目的とする。
請求項1に記載のタイヤ修理装置は、補修液を収容する収容容器と、前記収容容器に取り付けられ、空気入りタイヤを貫通し、流路部を通して前記空気入りタイヤの内部へ前記収容容器内の補修液を注入する注入部材と、を備え、前記注入部材の外周壁には、前記流路部に通じ、該流路部内の補修液を前記空気入りタイヤの貫通孔の内周壁へ導く開口部が形成されている。
上記の構成によれば、補修液が収容された収容容器に、注入部材が取り付けられる。注入部材は空気入りタイヤに貫通され、この注入部材の流路部を通して収容容器内の補修液が空気入りタイヤの内部へ注入される。
ここで、注入部材の外周壁には、流路部に通じる開口部が形成されている。この開口部を通して流路部内の補修液が、注入部材によって空気入りタイヤに開けられた貫通孔の内周壁へ導かれる。従って、貫通孔から注入部材を引き抜くと、貫通孔の内周壁に付着した補修液によって貫通孔が塞がれる。よって、開口部を備えない注入部材と比較して、空気入りタイヤに開けられた修理用の貫通孔をより確実に塞ぐことができる。
請求項2に記載のタイヤ修理装置は、前記空気入りタイヤに前記注入部材が貫通されたときに、該空気入りタイヤの外面に接触して該注入部材の挿入量を制限し、前記開口部を前記貫通孔内に位置させるストッパ部を備える。
上記の構成によれば、空気入りタイヤの外面にストッパ部が接触することにより、空気入りタイヤに対する注入部材の挿入量が制限され、当該注入部材の外周壁に形成された開口部が貫通孔内に位置される。従って、空気入りタイヤに開けられた貫通孔内に、注入部材の開口部を容易に位置させることができるため、修理作業の作業性が向上する。
請求項3に記載のタイヤ修理装置は、前記注入部材の外周壁には、前記開口部から延びる溝部が形成されている。
上記の構成によれば、開口部から流れ出た補修液が、開口部から延びる溝部に沿って流れる。従って、貫通孔の内周壁の広範囲に渡って補修液が付着するため、より確実に貫通孔を塞ぐことができる。また、開口部の開口面積を大きくするのではなく、注入部材を開口しない溝部を設けたことにより、注入部材の強度の低下が低減される。従って、空気入りタイヤに注入部材を貫通させる際に、注入部材が折れ曲る等の損傷が抑制される。
請求項4に記載のタイヤ修理装置は、前記溝部が、前記注入部材の先端に向かって延びている。
上記の構成によれば、開口部から流れ出た補修液が、溝部に沿って注入部材の先端に向かって流れる。即ち、開口部から流れ出た補修液が、空気入りタイヤの内部に向かって流れる。従って、注入部材と貫通孔との隙間から空気入りタイヤの外部へ漏れ出す補修液を抑制することができる。
請求項5に記載のタイヤ修理装置は、前記開口部が前記貫通孔内に位置しているときに、前記溝部の端部が、前記空気入りタイヤの内部へ達している。
上記の構成によれば、溝部の端部が空気入りタイヤの内部に達しており、溝部に沿って流れた補修液が、空気入りタイヤの内部へ流れ込む。従って、余分な補修液が空気入りタイヤの内部へ流れ出るため、注入部材と貫通孔との隙間から空気入りタイヤの外部へ漏れ出す補修液を更に抑制することができる。
請求項6に記載のタイヤ修理装置は、前記溝部が、前記注入部材の軸に対して傾斜している。
上記の構成によれば、溝部が、注入部材の軸に対して傾斜しており、溝部に沿って流れた補修液が、注入部材の周方向へ回り込む。従って、補修液が貫通孔内に広がるため、より確実に貫通孔を塞ぐことができる。
本発明は、上記の構成としたので、空気入りタイヤに開けられた修理用の貫通孔を塞ぐことができる。
本発明の第1実施形態に係るタイヤ修理装置及び空気入りタイヤを示す、斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る針が、空気入りタイヤを貫通した状態を示す、断面図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係る針を示す斜視図であり、(B)は、針が空気入りタイヤを貫通した状態を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る針が、空気入りタイヤを貫通した状態を示す、断面図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係る針が、空気入りタイヤを貫通した状態を示す拡大断面図であり、(B)は、針の先端が空気入りタイヤに刺さった状態を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る針が、空気入りタイヤから引き抜かれた状態を示す、拡大断面図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係る針の変形例を示す斜視図であり、(B)は、針が空気入りタイヤを貫通した状態を示す拡大断面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係る針が、空気入りタイヤを貫通した状態を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る針の変形例を示す、側面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第2実施形態に係る針及び空気入りタイヤを示す、斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤ修理装置及び空気入りタイヤを示す、側面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第2実施形態に係るタイヤ修理装置及び空気入りタイヤを示す、側面図である。 本発明の第1実施形態に係る針の変形例を示す図であり、針が空気入りタイヤを貫通した状態を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
先ず、第1実施形態に係るタイヤ修理装置12について説明する。
図1及び図2には、空気入りタイヤ100(以下、単に「タイヤ100」という)、及びタイヤ修理装置12が示されている。タイヤ修理装置12は、シーリング剤(補修液)Sを収容する収容容器14と、収容容器14に取り付けられ、タイヤ100に刺し込まれる針10と、収容容器14内に抜き挿し可能に挿入されたプランジャーロッド18と、プランジャーロッド18の端部に設けられ、収容容器14の内部に配置されたプランジャー16と、プランジャー16と反対側のプランジャーロッド18の端部に設けられた押圧部20と、を備えている。
収容容器14の内部はプランジャー16によって仕切られており、タイヤ100のパンク孔を塞ぐための液状のシーリング剤Sを収容する収容部22とされている。この収容部22には、修理されるタイヤ100の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤Sが収容されている。なお、収容部22には、シーリング剤Sと共に、シーリング剤Sの酸化、窒化等による変質を防止するAr等の不活性ガスを若干量封入しても良い。
また、収容容器14には図示せぬ取付孔が形成されており、当該取付孔に針10が取り付けられる。針10は円筒状で内部に流路部24(図3(B)参照)が形成されており、当該流路部24が収容部22に通じる(連通)ように、収容容器14の取付孔に取り付けられる。なお、収容容器14の取付孔は、通常、アルミシール等のシール部材によって密封され、シーリング剤Sが取付孔から漏れ出さないようになっている。修理作業時には、取付孔に取り付けられた針10によってシール部材が開封され、針10の流路部24と収容容器14の収容部22とが通じるようになっている。
図3(A)及び図3(B)に示されるように、針10は、本体部26と、タイヤ100に刺し込まれる刺込部28と、を備えている。刺込部28は、タイヤ100のサイド部104を貫通する長さを有し、タイヤ100に刺さり易いように先端部が尖っている。また、刺込部28の外径は本体部26よりも小さく、刺込部28と本体部26との間に段部(ストッパ部)40が形成されている。この段部40は、刺込部28がタイヤ100のサイド部104に刺し込まれたときに、サイド部104の外面に接触して引っ掛り、サイド部104に対する刺込部28の挿入量が制限されるようになっている。
刺込部28の外周壁28Aには、流路部24に通じる2つの開口部42が形成されている。各開口部42は段部40から離れた位置に形成されており、刺込部28がタイヤ100のサイド部104に刺し込まれて段部40がサイド部104の外面に接触したときに、刺込部28によってサイド部104に開けられた修理用の貫通孔44内に各開口部42が位置され、開口部44が貫通孔44の内周壁に向き合うようになっている。具体的には、段部40から開口部42までの距離Hが、タイヤ100の肉厚Tよりも小さくなるように形成されている。これにより、段部40がサイド部104の外面に接触したときに、貫通孔44内に開口部42が位置され、流路部24を流れるシーリング剤Sが開口部42から貫通孔44の内周壁へ導かれて貫通孔44の内周壁に付着するようになっている。
なお、開口部42は、当該開口部42の少なくとも一部が、貫通孔44内に位置するように形成されていれば良い。また、本実施形態では、タイヤ100のサイド部104の肉厚Tを基準として、段部40から開口部42までの距離Hが設定されている。これは、サイド部104の肉厚Tが、タイヤ100のトレッド部106の肉厚よりも薄く、また、サイド部104には、トレッド部106のようにスチールコード等が存在しないため、針10を刺し込み易いためである。更に、サイド部104は、トレッド部106のように泥除け等で覆われないため、トレッド部106と比較して露出面積が大きく、針10を刺す際に障害物となるものが少ないためである。
なお、トレッド部106とは、路面と接触するトレッドパターンを有する部位を指し、サイド部104とは、タイヤ100の側面側に位置し、リム102からトレッド部106の端部までの部位を指している。
また、タイヤ100のサイド部104の肉厚Tは、修理されるタイヤ100の種類によって異なるが、数種類のタイヤ100のうち肉厚の最小値を基準にすることで、タイヤ100の種類を問わずに、貫通孔44内に開口部42を位置させることができる。更に、開口部42は少なくとも1つあれば良い。
次に、第1実施形態に係るタイヤ修理装置12を用いて、パンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
先ず、図1、図2に示されるように、作業者は、シーリング剤Sが収容された収容容器14に針10を取り付ける。次に、針10の刺込部28をパンクしたタイヤ100のサイド部104に、針10の段部40がサイド部104の外面に接触するまで刺し込んで貫通させ、サイド部104に修理用の貫通孔44(図3(B)参照)を開けて、刺込部28の先端をタイヤ100の内部へ挿入する。
次に、図4に示されるように、押圧部20をタイヤ100側に押圧して、収容容器14の収容部22に収容されたシーリング剤Sを押し出し、針10の流路部24を通して、刺込部28の先端からタイヤ100の内部にシーリング剤Sを注入する。この際、図5(A)に示されるように、流路部24を流れるシーリング剤Sが、刺込部28の外周壁28Aに形成された開口部42を通って貫通孔44内へ押し出され、貫通孔44の内周壁にシーリング剤Sが付着する。
なお、図5(A)では、理解を容易にするために、貫通孔44の内周壁に付着したシーリング剤Sの量を誇張して示している。貫通孔44の内周壁に付着するシーリング剤Sの量は、開口部42の開口面積や、収容容器14からシーリング剤Sを押し出す圧力、貫通孔44の内周壁と刺込部28の外周壁28Aとの圧接力等によって変動する。
タイヤ100の内部にシーリング剤Sを注入した後、作業者は、図5(B)及び図6に示されるように、収容容器14を持って針10の刺込部28をタイヤ100のサイド部104から引き抜く。この結果、刺込部28によってサイド部104に開けられた修理用の貫通孔44が、タイヤ100の弾性力(復元力)によって閉じられ、貫通孔44内に広がったシーリング剤Sによって貫通孔44が閉塞される。
次に、作業者は、タイヤ100に設けられたタイヤバルブに、図示せぬコンプレッサのホース先端に設けられたバルブアダプタを接続してコンプレッサを始動し、圧力ゲージでタイヤ100の内圧を確認しながら、タイヤ100の内部に圧縮空気を送り込む。そして、タイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したのち、コンプレッサを停止し、バルブアダプタをタイヤバルブから取り外す。
次に、作業者は、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤Sが注入されたタイヤ100を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100の内部に注入されたシーリング剤Sが、遠心力によってトレッド部106の内壁106Aに均一に拡散し、トレッド部106に開けられたパンク孔(不図示)にシーリング剤Sが充填され、パンク孔が閉塞される。
予備走行完了後、作業者は、タイヤ100の内圧を再測定し、必要に応じてコンプレッサのホース先端に設けられたバルブアダプタを再びタイヤバルブにネジ止めし、コンプレッサを再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧し、バルブアダプタをタイヤバルブから取り外す。これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
このように、タイヤ100に針10を刺し込んでシーリング剤Sを注入することにより、従来(例えば、特許文献1)のように、タイヤのバルブコアを外す必要がなくなるため、煩雑な作業をすることなく、タイヤ100の内部にシーリング剤Sを注入することができる。また、バルブコアを外す必要がないため、バルブコアを取り外す器具が不要となる。
また、本実施形態では、トレッド部106よりも肉厚が薄いタイヤ100のサイド部104に、針10を刺し込んでシーリング剤Sをタイヤ100の内部に注入する。従って、トレッド部106に針10を刺す場合と比較して、針10を容易に刺すことができる。また、サイド部104には、通常、トレッド部106のようにスチールコード等が存在しないため針10を刺し易い。更に、タイヤ100のサイド部104は、トレッド部106のように泥除け等で覆われていないため、トレッド部106と比較して露出面積が大きく、針10を刺す際に障害物となるものが少ない。従って、タイヤ100の修理作業の作業性が向上する。
ここで、上述したように、タイヤ100のトレッド部106の内壁106Aには、予備走行時の遠心力によって、タイヤ100の内部に注入されたシーリング剤Sが拡散され、トレッド部106に形成されたパンク孔にシーリング剤Sが充填される。一方、タイヤ100のサイド部104には、予備走行による遠心力ではシーリング剤Sが充分に行き渡らず、針10によって開けられた修理用の貫通孔44にシーリング剤Sが充填されない恐れがある。
この対策として、本実施形態では、針10の刺込部28に開口部42を設けている。これにより、タイヤ100のサイド部104に針10を刺し込んでタイヤ100の内部にシーリング剤Sを注入する際に、開口部42を通してシーリング剤Sが修理用の貫通孔44内へ押し出され、当該貫通孔44の内周壁にシーリング剤Sが付着する。従って、修理用の貫通孔44をより確実に閉塞することができる。
更に、針10に段部40を設けたことにより、タイヤ100のサイド部104に刺込部28を刺し込んだときに、段部40がサイド部104の外面に接触してサイド部104に対する刺込部28の挿入量が制限され、修理用の貫通孔44内に刺込部28の開口部42が位置される。従って、修理用の貫通孔44内に、刺込部28の開口部42を容易に位置させることができるため、修理作業の作業性が向上する。
また、タイヤ100の内部にシーリング剤Sを注入する際に、タイヤ100の外面に針10の段部40を圧接することにより、貫通孔44の内周壁と刺込部28の外周壁28Aとの隙間を通ってタイヤ100の外部へ漏れ出すシーリング剤Sを抑制することができる。
次に、第1実施形態に係る針の変形例について説明する。
図7(A)及び図7(B)に示されるように、針50の刺込部28の外周壁28Aには、開口部42から延びる2つの溝部52(合計4つ)が形成されている。各溝部52は、刺込部28の外周壁28Aを凹ませて形成されており、タイヤ100のサイド部104に刺込部28を刺し込んだときに、サイド部104に開けられた貫通孔44の内周壁と溝部52との間に隙間(流路)が形成されるようになっている。また、各溝部52は、針50の軸G方向に沿って、開口部42から刺込部28の先端側又は段部40側へ延びており、その長さは、修理されるタイヤ100のサイド部104の肉厚T(図3(B)参照)を基準として、サイド部104に刺込部28を刺し込んでサイド部104の外面に段部40を接触させたときに、サイド部104に開けられた修理用の貫通孔44内に、各溝部52が収まる長さとされている。
ここで、図7(B)に示されるように、作業者は、針50の刺込部28をタイヤ100のサイド部104に、当該サイド部104の外面に段部40が接触するまで刺し込み、押圧部20(図4参照)をタイヤ100側に押圧して収容容器14の収容部22に収容されていたシーリング剤Sを、針50の流路部24を通してタイヤ100の内部に注入する。この際、流路部24を流れるシーリング剤Sが、刺込部28の外周壁28Aに形成された開口部42を通って貫通孔44内へ押し出される。押し出されたシーリング剤Sは、溝部52に沿って針50の軸G方向へ流れ、貫通孔44の内周壁に付着する。
従って、例えば、刺込部28の外周壁28Aに対する貫通孔44の内周壁の圧接力が大きく、刺込部28の外周壁28Aと貫通孔44の内周壁との間にシーリング剤Sが浸入し難い場合でも、貫通孔44の内周壁の広範囲に渡ってシーリング剤Sを付着させることができる。
また、開口部42の開口面積を大きくするのではなく、刺込部28を開口しない溝部52を設けたことにより、刺込部28の強度の低下が低減される。従って、タイヤ100に刺込部28を刺す際に、刺込部28が折れ曲る等の損傷が抑制される。
なお、図7(A)に示す構成では、1つの開口部42に対して2つの溝部52を形成したが、溝部52は少なくとも1つあれば良い。例えば、図8(A)に示されるように、開口部42から刺込部28の先端側へ向かって延びる1つの溝部54を形成しても良い。この構成では、開口部42から貫通孔44内へ押し出されたシーリング剤Sが、溝部54に沿って刺込部28の先端側へ向かって流れるため、貫通孔44の内周壁の広範囲に渡ってシーリング剤Sを付着させることができる。また、貫通孔44の段部40側からタイヤ100の外部へ漏れ出すシーリング剤Sを抑制することができる。更に、図8(A)に示す構成では、段部40から開口部42までの距離を小さくしたことにより、サイド部104の肉厚Tが薄いタイヤ100に対しても、サイド部104に開けられた貫通孔44内に、開口部42を位置させることができる。よって、針50の汎用性が向上する。
また、図8(B)に示されるように、溝部56を刺込部28の先端側へ更に延ばし、溝部56の端部56Aをタイヤ100の内部へ達するようにしても良い。即ち、溝部56の端部56Aが、タイヤ100の内部へ露出している。この構成では、開口部42から貫通孔44内へ押し出されたシーリング剤Sが、溝部52に沿って刺込部28の先端側へ向かって流れ、タイヤ100の内部へ流れ込む。従って、余分なシーリング剤Sが貫通孔44内からタイヤ100の内部に流れ出るため、貫通孔44の段部40側からタイヤ100の外部へ漏れ出すシーリング剤Sを抑制することができる。
更に、図9に示されるように、針50の軸Gに対して、溝部58を所定の傾斜角度θで傾斜させても良い。この構成では、開口部42から貫通孔44内へ押し出されたシーリング剤Sが、溝部58に沿って刺込部28の周方向へ回り込む。従って、貫通孔44の内周壁の広範囲に渡ってシーリング剤Sを付着させることができる。なお、溝部58の傾斜角度θは図示したものに限らず、適宜変更可能である。また、溝部58は、刺込部28の外周面に環状に形成しても良い。
次に第2実施形態に係るタイヤ修理装置32について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成のものには同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図10(A)、図10(B)、及び図11に示されるように、針(注入部材)30は円筒状で、その外周壁に開口部42が形成されている。針30の下端部には、当該針30を路面に立設させる支持部材34が取り付けられている。
支持部材34は板状で、その中央部に形成された取付孔に針30が取り付けられている。この取付孔の支持部材34の下面側には、収容容器14の取付口36が嵌め込まれる嵌合孔38が形成されている。この嵌合孔38には、支持部材34に取り付けられた針30の流路部が収容容器14の収容部22に通じるように、収容容器14の取付口36が嵌め込まれる。
なお、取付口36は、通常、アルミシール等のシール部材によって密封され、シーリング剤Sが取付口36から漏れ出さないようになっている。修理作業時には、このシール部材を開封した後に、取付口36が支持部材34の嵌合孔38に嵌め込まれる。
また、支持部材34は、針30がタイヤ100のトレッド部106に刺し込まれたときに、その上面(ストッパ部)34Aがトレッド部106の外面に接触し、トレッド部106に対する刺込部28の挿入量が制限されるようになっている。これにより、針30によってトレッド部106に開けられた修理用の貫通孔内に、針30の外周壁に形成された開口部42が位置される。
次に、第2実施形態に係るタイヤ修理装置32を用いて、パンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
先ず、図10(A)及び図10(B)に示されるように、作業者は、針30を支持部材34に取り付け、この状態で針30を路面に立設させる。次に、タイヤ100を転がして、支持部材34によって立設された針30を踏みつけることで、タイヤ100のトレッド部106に、当該トレッド部106の外面に支持部材34の上面34Aが接触するまで針30を刺し込み、貫通させる。これにより、針30の先端がタイヤ100の内部に挿入されると共に、針30によってトレッド部106に開けられた修理用の貫通孔内に、針30の外周壁に形成された開口部42が位置される。
次に、図11に示されるように、タイヤ100を更に転がして、トレッド部106に刺し込まれた針30及び支持部材34を移動させ、支持部材34の下面を露出させる。次に、支持部材34の下面に設けられた嵌合孔38に収容容器14の取付口36を嵌め込み、針30の流路部を収容容器14の収容部22に通じさせる。この状態で、収容容器14に設けられた押圧部20をタイヤ100側に押圧し、針30の流路部を通してシーリング剤Sをタイヤ100の内部に注入する。この際、針30の流路部を流れるシーリング剤Sが、針30の外周壁に形成された開口部42を通って修理用の貫通孔内へ押し出され、貫通孔の内周壁にシーリング剤Sが付着する。
このように、タイヤ100を転がし、支持部材34によって立設された針30を踏みつけてタイヤ100のトレッド部106に針30を刺し込むことで、タイヤ100のトレッド部106に針30を容易に刺すことができる。また、作業者は、タイヤ100に針30を押し付ける必要がないため、修理作業の作業性が向上する。
また、タイヤ100のトレッド部106に針30を刺し込んだときに、支持部材34の上面34Aがトレッド部106の外面に接触して針30の挿入量が制限され、針30によって開けられた修理用の貫通孔内に、針30の外周壁に形成された開口部42が位置される。従って、修理用の貫通孔の内周壁に、より確実にシーリング剤Sを付着させ、当該修理用の貫通孔を閉塞することができる。
なお、針30によってトレッド部106に開けられた修理用の貫通孔には、予備走行の遠心力によってタイヤ100の内部に注入されたシーリング剤Sも充填され得るが、本実施形態では、シーリング剤Sを修理用の貫通孔により確実に充填することができる。
なお、上記第1、第2実施形態では、開口部42の形状を円形状にしたが、これに限らない。開口部42は、針10、30の流路部に通じていれば良く、矩形やスリット状に形成しても良いし、螺旋状に形成しても良い。また、開口部42の数や配置も上記したものに限らず、適宜変更可能である。
また、針10、30と収容容器14との取付構造は上記したものに限らず、ホース等の部材を介して収容容器14に取り付けても良い。例えば、図13に示されるように、収容容器14(図2参照)に接続された注入ホース62に針60を取り付けても良い。
更に、タイヤ100に対する針60の挿入量を制限するストッパ部に、調整機構を設けても良い。具体的には、図13に示されるように、注入ホース62の先端には、針60が取り付けられるコネクタ64が設けられている。コネクタ64は円筒状で内部にネジが切られている。
針60は、円筒状で内部に流路部24が設けられており、タイヤ100のサイド部104に刺し込まれる刺込部28と、コネクタ64にネジ止めされるネジ部66と、を有している。この針60は、そのネジ部66がコネクタ64にネジ止めされた後に、当該ネジ部66に取り付けられるナット68を締め付けることにより、コネクタ64に固定される。このナット68の端面(ストッパ部)68Aは、針60の刺込部28をタイヤ100のサイド部104に刺し込んだときに、サイド部104の外面に接触して引っ掛り、サイド部104に対する刺込部28の挿入量が制限されるようになっている。
ここで、ネジ部66に対するナット68のねじ込み量を増減することにより、ナット68と刺込部28の外周壁28Aに形成された開口部42との距離Hが変動する。従って、修理されるタイヤ100のサイド部104の肉厚Tに応じて、ネジ部66に対するナット68のねじ込み量を増減し、ナット68と開口部42との距離Hを調整することにより、サイド部104に開けられた貫通孔44内に開口部42を位置させることができる。この際、コネクタ64に対するネジ部66のねじ込み量も適宜調整することで、針60がコネクタ64に固定される。このような調整機構を設けて、針60の汎用性を高めることも可能である。
また、上記第1、第2実施形態では、タイヤ100に対する針10、30の挿入量を制限するストッパ部を針10、30に設けたが、ストッパ部は収容容器14に設けても良い。
更に、上記第1、第2実施形態では、収容容器14に設けられた押圧部20を押圧することにより、収容容器14内を加圧してシーリング剤Sを針10、30の流路部24へ押し出す構成としたがこれに限らない。収容容器14内を加圧できれば良く、例えば、コンプレッサ等を用いて収容容器14内を加圧し、シーリング剤Sを押し出す構成としても良い。
以上、本発明の第1、第2実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、第1、第2実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 針(注入部材)
12 タイヤ修理装置
14 収容容器
24 流路部
30 針(注入部材)
32 タイヤ修理装置
34 支持部材
34A 上面(ストッパ部)
40 段部(ストッパ部)
42 開口部
44 貫通孔
50 針(注入部材)
52 溝部
54 溝部
56 溝部
58 溝部
60 針(注入部材)
68 ナット
68A 端面(ストッパ部)
100 空気入りタイヤ
G 軸(注入部材の軸)
S シーリング剤(補修液)

Claims (6)

  1. 補修液を収容する収容容器と、
    前記収容容器に取り付けられ、空気入りタイヤを貫通し、流路部を通して前記空気入りタイヤの内部へ前記収容容器内の補修液を注入する注入部材と、
    を備え、
    前記注入部材の外周壁には、前記流路部に通じ、該流路部内の補修液を前記空気入りタイヤの貫通孔の内周壁へ導く開口部が形成されているタイヤ修理装置。
  2. 前記空気入りタイヤに前記注入部材が貫通されたときに、該空気入りタイヤの外面に接触して該注入部材の挿入量を制限し、前記開口部を前記貫通孔内に位置させるストッパ部を備える請求項1に記載のタイヤ修理装置。
  3. 前記注入部材の外周壁には、前記開口部から延びる溝部が形成されている請求項1又は請求項2に記載のタイヤ修理装置。
  4. 前記溝部が、前記注入部材の先端に向かって延びている請求項3に記載のタイヤ修理装置。
  5. 前記開口部が前記貫通孔内に位置しているときに、前記溝部の端部が、前記空気入りタイヤの内部へ達している請求項4に記載のタイヤ修理装置。
  6. 前記溝部が、前記注入部材の軸に対して傾斜している請求項3〜5の何れか1項に記載のタイヤ修理装置。
JP2010053559A 2010-03-10 2010-03-10 タイヤ修理装置 Active JP5521658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053559A JP5521658B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 タイヤ修理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053559A JP5521658B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 タイヤ修理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011183751A JP2011183751A (ja) 2011-09-22
JP5521658B2 true JP5521658B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=44790594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010053559A Active JP5521658B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 タイヤ修理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5521658B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200490157Y1 (ko) * 2019-04-25 2019-10-07 하용수 타이어 펑크 봉합장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200490157Y1 (ko) * 2019-04-25 2019-10-07 하용수 타이어 펑크 봉합장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011183751A (ja) 2011-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4878336B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
US8302636B2 (en) Tire sealant liquid container
EP2030768B1 (en) Sealing pump-up device
US8342215B2 (en) Tire sealant liquid container
JP5624026B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
US20090107578A1 (en) Tire sealant dispensing apparatus
WO2009154087A1 (ja) 容器外れ防止構造、及びシーリング・ポンプアップ装置
EP3453527B1 (en) Tire repair tool and method of repairing a tire puncture with tire plugs
JP5521658B2 (ja) タイヤ修理装置
JP2010036509A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2008055769A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
US20180290406A1 (en) Flat Tire Repair Liquid Container
KR101842899B1 (ko) 펑크 수리액 수용 용기
JP2011046112A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2011131547A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP5180105B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010164033A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2011126109A (ja) 閉塞部材、パンク修理器具
JP3389137B2 (ja) ガスバッグ
JP2010036533A (ja) シーリング剤注入方法
US11453184B2 (en) Puncture repair kit container
JP2604789Y2 (ja) オイル注入装置のノズル
JP2017503705A (ja) ガスバッグ装置及びガスバッグ装置の製造方法
JP5009836B2 (ja) 固定冶具、及びこれを備えたシーリング・ポンプアップ装置
JP2008162070A (ja) シーリングポンプアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140324

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5521658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151