実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は出力システムの概要を示す説明図である。出力システムは、情報処理装置1、コンピュータ2、制御サーバコンピュータ3、及び電話機4、5を含む。電話機4、5は例えばIP(Internet Protocol)電話端末機であり、インターネット及び公衆電話網を含む通信網N及びLAN(Local Area Network)6を介してVoIP(Voice over Internet Protocol)による通話を行うことができる。以下では電話機4、5をIP電話端末機4、5という。
制御サーバコンピュータ3は公衆電話網とIP電話による内線網との間の中継、及び、IP電話端末機4の回線交換を行う装置であり、IP−PBX(Internet Protocol-Private Branch eXchange)またはxDSM(x Digital Subscriber Line)モデム等が用いられる。制御サーバコンピュータ3、情報処理装置1、IP電話端末機4及びコンピュータ2はLAN6により相互に接続され、音声データ及び各種ファイルデータ等を送受信する。情報処理装置1は例えばターミナルサーバコンピュータ、POP(Post Office Protocol)サーバコンピュータ、またはプロキシサーバコンピュータ等であり、コンピュータ2からの要求に応じて各種処理を実行する。
また情報処理装置1は、制御サーバコンピュータ3から出力される通話先及び通話元の識別情報を受信し、以下に述べる本実施の形態に係る処理を実行する。以下では、一例として情報処理装置1をコンピュータ2の要求に応じて各種アプリケーションを実行し、実行結果をコンピュータ2へ出力するターミナルサーバコンピュータであるものとして説明する。なお、以下では情報処理装置1をターミナルサーバ1と称する。また制御サーバコンピュータ3を一例としてIP−PBX3であるものとして説明する。
また本実施の形態においては、IP−PBX3のハードウェアを別途設ける例を示すが、IP−PBX3が実行するプログラムをターミナルサーバ1へインストールすることで、IP−PBX3とターミナルサーバ1とを一体化しても良い。さらに、本実施の形態においては、VoIPによるIP電話端末機4を用いた例を説明するがこれに限るものではない。電話機5及び電話機4は公衆回線網または携帯電話機網を利用する電話機であっても良い。この場合、制御サーバコンピュータ3はParlay等をAPI(Application Programming Interface)として実装し、送信先の電話機5に係る識別情報をターミナルサーバ1へ出力する。
続いて本実施形態の概要を説明する。IP電話端末機5のユーザがIP電話端末機4のユーザへ電話し、さらにその数日後、同様の電話をする場合を想定する。IP電話端末機4のユーザは、IP電話端末機5のユーザの問い合わせに応じて、コンピュータ2を操作し、ターミナルサーバ1から例えばワードプロセッサに係るファイルを開く。コンピュータ2の表示部24には図1に示す如く、ファイルA及びファイルBが表示される。この際、IP−PBX3は通話先及び通話元を特定するためのIP電話端末機5の識別情報をターミナルサーバ1へ出力する。なお、通話先等を特定するための識別情報は、例えばIP電話端末機5の電話番号、MAC(Media Access Control)アドレス等のIP電話端末機5固有の物理アドレス、IPアドレス、または、IP電話端末機5を使用するユーザのID等である。以下では、識別情報を電話番号であるものとして説明する。
ターミナルサーバ1は通話先の電話番号を取得し、取得した電話番号、通話開始日時及び通話終了日時を記憶する。ターミナルサーバ1は通話開始日時から通話終了日時までの間のコンピュータ2による各種ファイルの操作履歴を電話番号に対応づけて記憶する。上述の例では、表示部24にファイルA及びファイルBが開かれたことを示す情報が記憶される。
数日後同様の電話があり、ターミナルサーバ1が再度IP−PBX3からIP電話端末機5の電話番号を取得した場合、取得した電話番号に対応する操作履歴を読み出す。上述の例では、ターミナルサーバ1はコンピュータ2からファイルA及びファイルBを操作した履歴が読み出される。ターミナルサーバ1は読み出したファイルA及びファイルBに関する情報を、コンピュータ2へ出力する。コンピュータ2はファイルA及びファイルBに関する情報を表示部24に表示する。例えば図1に示すように、ファイルA及びファイルBへアクセスするためのリンクが表示される。
これにより、ユーザはコンピュータ2からファイルAまたはファイルBへアクセスするためのリンクをクリックすることで、紙媒体の資料を電話中にさがすことなく、また、ファイルを電話中に検索することなく適切に応対することが可能となる。なお、本実施の形態においてはIP電話端末機5からIP電話端末機4へ電話された例を説明したがこれに限るものではない。逆にIP電話端末機4からIP電話端末機5へ電話する例であっても良い。この場合もIP−PBX3は通話先であるIP電話端末機5の電話番号をターミナルサーバ1へ出力する。
続いて詳細な処理を説明する。図2はターミナルサーバ1のハードウェアを示すブロック図である。ターミナルサーバ1は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、通信部16、時計部18及び記憶部15等を含む。CPU11は、バス17を介してターミナルサーバ1のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従って、種々のソフトウェア機能を実行する。表示部14は例えば液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い情報を表示する。入力部13はキーボード及びマウス等であり、入力部13から入力された操作情報はCPU11へ出力される。
取得部としての通信部16はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ、または、LANカード等であり、IP−PBX3及びコンピュータ2等との間でHTTP(HyperText Transfer Protocol)等による情報の送受信を行う。また、IP−PBX3がターミナルサーバ1へ通話先であるIP電話端末機5の電話番号(以下、通話先番号という)及び通話元であるIP電話端末機4の電話番号(以下通話元番号)を出力した場合、通信部16はこれを受信する。さらにIP−PBX3がターミナルサーバ1へ電話が切断されたことを示す情報(以下切断情報という)を出力した場合、通信部16はこれを受信する。通信部16は受信した通話先番号、通話元番号及び切断情報をCPU11へ出力する。時計部18は日時をCPU11へ出力する。
ハードディスク等の記憶部15は制御プログラム15P、通話履歴データベース(以下DBという)152、各種アプリケーション154、操作履歴ファイル151、ユーザDB153及びファイルDB155等が記憶されている。なお、これらのファイル及びDBについては後述する。
また本実施の形態においては、ファイルDB155等をターミナルサーバ1の記憶部15内部に記憶する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、通信部16を介してLAN6内に接続される他のデータベースサーバ等に、ファイルDB155等を記憶し、必要に応じて情報の読み書きを行っても良い。この場合、CPU11は各DBのフィールドのキーを関連付けたスキーマにおいてSQL(Structured Query Language)等を用いて対話することにより、必要な情報の記憶、検索等の処理を実行する。
図3はコンピュータ2のハードウェアを示すブロック図である。コンピュータ2はCPU21、RAM22、入力部23、表示部24、通信部26及び記憶部25等を含む。コンピュータ2は例えばパーソナルコンピュータが用いられ、アプリケーション154の実行及びファイルの記憶はターミナルサーバ1にて実行される。CPU21は、バス27を介してコンピュータ2のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御する。表示部24は例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU21の指示に従いターミナルサーバ1から出力されるファイル等の情報を表示する。
入力部23はキーボード及びマウス等であり、入力部23から入力された操作情報はCPU21及びターミナルサーバ1へ出力される。通信部26はLANカード等であり、ターミナルサーバ1との間でリモートデスクトッププロトコル等による情報の送受信を行う。記憶部25は例えばハードディスクまたは大容量メモリであり情報をCPU21の指示に従い情報を記憶する。なお、本実施の形態においては、説明を容易にするためにコンピュータ2を1台LAN6に接続する例を説明するが、複数のコンピュータ2を同様に接続しても良い。
図4は通信履歴DB152のレコードレイアウトを示す説明図である。通話履歴DB152は通話先番号フィールド、通話元番号フィールド、通話開始日時フィールド及び通話終了日時フィールドを含む。通話先番号フィールドには例えばIP電話端末機5に係る通話先番号「1000」が記憶されている。また通話元番号フィールドには通話元に対応する通話元番号「2000」が記憶されている。また通話開始日時フィールドには通話先番号及び通話元番号に対応づけて、通話が開始された日時が記憶されている。同様に通話終了日時フィールドには通話先番号及び通話元番号に対応づけて、通話が終了した日時が記憶されている。
IP電話端末機5とIP電話端末機4との間で通信が確立した場合、IP−PBX3は通話先であるIP電話端末機5の通話先番号及びIP電話端末機4の通話元番号をターミナルサーバ1へ出力する。なお、この通話先番号の出力が通話開始を示す情報となる。同様にIP電話端末機5の通話先番号はIP電話端末機4へも出力され、IP電話端末機4の図示しない表示部には出力された通話先番号が表示される。ターミナルサーバ1のCPU11は通信履歴DB152の通話先番号フィールドに通話先番号を記憶し、通話元番号フィールドに通話元番号を記憶する。
CPU11は通信部16を介した通話先番号の受信をトリガに、時計部18から出力される日時を通話開始日時として通話履歴DB152に記憶する。またCPU11は通信部16を介してIP−PBX3から切断情報を受信した場合、時計部18から出力される日時を通話終了日時として通話履歴DB152に記憶する。図5はユーザDB153のレコードレイアウトを示す説明図である。ユーザDB153はユーザIDに対応づけて通話元番号を記憶している。
図6は操作履歴ファイル151のレコードレイアウトを示す説明図である。操作履歴ファイル151はユーザID毎にファイルに対する操作履歴を記憶している。図の例はユーザID「A」、通話元番号「2000」のユーザが通話先番号「1000」及び「1030」との通話中になしたファイルの操作履歴を示す。操作履歴ファイル151は通話先番号フィールド、ファイル名フィールド、アドレスフィールド、アプリケーションフィールド、アクセス開始日時フィールド及びアクセス終了日時フィールド等を含む。通話先番号フィールドには通話先番号が記憶される。アドレスフィールドには通話先番号に対応づけてコンピュータ2の入力部23を介して操作されたファイルのアドレスが記憶されている。ファイル名フィールドには入力部23を介してユーザが入力したファイルの名称が記憶されている。
アプリケーションフィールドには、ファイルに関連して実行されたアプリケーション154の種類が記憶されている。このアプリケーション154は例えばマイクロソフト社のワード(登録商標)等のワードプロセッサソフトウェア、エクセル(登録商標)等の表計算ソフトウェア、インターネットエクスプローラ(登録商標)等のブラウザ、またはメーラである。なお、アプリケーション154の例は一例であり、一つでも良く、またこれら以外にPDF(Portable Document Format)リーダ等も含めて良い。これらのアプリケーション154で作成されたファイルはユーザIDに対応づけてファイルDB155に記憶される。アドレスはユーザが入力部23を介して起動したアプリケーション154に係るファイルのファイルDB155における記憶場所の情報を記憶している。アドレスは例えばファイルDB155のパス、または、URL(Uniform Resource Locator)等である。なお、ブラウザで開いたWebページのアドレスはURLの他、キャッシュ済みの場合は、キャッシュ先のパスを記憶しても良い。以下ではアドレスをパスであるものとして説明する。
CPU11は通話先番号を受信したことをトリガに、切断情報を受信するまでの間、各アプリケーション154、154、・・・が開いたファイルのファイル名、アドレス及びアプリケーション154を通話先番号に対応づけて操作履歴ファイル151に記憶する。CPU11はこれらファイルに対する操作履歴を通話先番号及び通話元番号に対応させて記憶する。また、CPU11は時計部18の出力を参照し、ファイルを開いた日時(以下、アクセス開始日時という)をアクセス開始日時フィールドに記憶する。同様に、CPU11は時計部18の出力を参照し、ファイルを閉じた(終了した)日時(以下、アクセス終了日時という)をアクセス終了日時フィールドに記憶する。なお、CPU11は通信部16を介して切断情報を受信した際に、ファイルが依然として開いている場合は、アクセス終了日時フィールドに切断情報を受信した日時を記憶する。
なお、上述した操作履歴ファイル151及び通話履歴DB152等のレコードレイアウトはあくまで一例でありこれに限るものではない。データ間の関係が維持されている限り自由なデータの持たせ方をすれば良い。これにより、識別情報たる通話先番号に関連づけて、通話中に入力部23を介して遠隔操作されたファイルの操作履歴が逐次記憶されることになる。例えば、通話先番号「1000」と通話元番号「2000」との通話中である2008年6月27日10時34分から同日10時40分までの間に、ファイル名「11」の文章ファイルが同日10時34分10秒に開かれ、同日10時35分10秒に閉じられたことが理解できる。
CPU11は切断後再度、IP電話端末機5とIP電話端末機4との間で通信が確立した場合、以下の処理を行う。CPU11はIP−PBX3から通話先番号及び通話元番号を受信する。CPU11は受信した通話先番号及び通話元番号に基づき、操作履歴ファイル151を検索する。CPU11は通話先番号及び通話元番号の双方がアンド条件で記憶されたファイルのアドレス及びファイル名を読み出す。
図7は案内画面のイメージを示す説明図である。案内画面のテンプレートは記憶部15に記憶されている。CPU11は案内画面のテンプレートを読み出し、読み出したファイルにアクセスするためのアドレスが記述されたリンク241をテンプレート内に生成する。なお、リンク241にはファイル名が表記される。CPU11は生成した案内画面をコンピュータ2へ出力する。コンピュータ2のCPU21は案内画面を受信した場合、表示部24に図7の如く示す案内画面を表示する。
ユーザは通話中に表示される案内画面を閲覧しながら起動を希望するファイルのリンク241を入力部23によりクリックする。CPU21は入力部23からリンク241のクリックを受け付けた場合、リンク241に記述されたアドレス及び当該ファイルの出力要求をターミナルサーバ1へ出力する。ターミナルサーバ1のCPU11はアドレス及び出力要求を受け付けた場合、アドレスの拡張子等を参照し、対応するアプリケーション154を起動し、ファイルを開く。CPU11は開いたファイルのウィンドウをコンピュータ2へ出力する。これにより、以前通話の際に開いたファイルを同様に開くことができ、通話をより円滑に行うことが可能となる。
以上のハードウェアにおいて、操作履歴記憶処理及びリンク表示処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。図8は通話先番号の取得処理の手順を示すフローチャートである。IP−PBX3はIP電話端末機5とIP電話端末機4との間で通信が確立したか否かを判断する(ステップS81)。なお、通話先であるIP電話端末機5から発信し、通話元であるIP電話端末機4にて着信する例を用いて説明するがこれに限るものではない。反対に通話元のIP電話端末機4から発信し、通話先のIP電話端末機5にて着信するようにしても良い。IP−PBX3は通信が確立していないと判断した場合(ステップS81でNO)、通信が確立するまで待機する。
IP−PBX3は通信が確立したと判断した場合(ステップS81でYES)、通話先番号及び通話元番号をターミナルサーバ1へ出力する(ステップS82)。ターミナルサーバ1のCPU11は通信部16を介して、出力された通話先番号及び通話元番号を取得する(ステップS83)。CPU11は取得した通話先番号及び通話元番号を通話履歴DB152に記憶する(ステップS84)。CPU11はあわせて時計部18の出力を参照し通話開始日時を通話履歴DB152に記憶する(ステップS85)。
IP−PBX3は引き続きIP電話端末機4及びIP電話端末機5の通信状態を監視しており、通信が終了したか否かを判断する(ステップS86)。IP−PBX3は通信が終了していないと判断した場合(ステップS86でNO)、引き続き通信状態を監視する。IP−PBX3は通信が終了したと判断した場合(ステップS86でYES)、切断情報をターミナルサーバ1へ出力する(ステップS87)。ターミナルサーバ1のCPU11は切断情報を、通信部16を介して受信する(ステップS88)。CPU11は、通話終了日時を通話履歴DB152に記憶する(ステップS89)。
図9乃至図11はファイルに対する操作履歴記憶処理の手順を示すフローチャートである。コンピュータ2のCPU21は入力部23から、ターミナルサーバ1へログインするためのID及びパスワードを受け付ける(ステップS91)。CPU21はID及びパスワードを、通信部26を介して出力する(ステップS92)。ターミナルサーバ1のCPU11は通信部16を介して、ID及びパスワードを受信する(ステップS93)。CPU11は予め記憶部15に記憶したID及びパスワードと、受信したID及びパスワードとが一致するか否かを判断する(ステップS94)。
CPU11はID及びパスワードが一致しないと判断した場合(ステップS94でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。一方、CPU11はID及びパスワードが一致すると判断した場合(ステップS94でYES)、ログインを許可する情報をコンピュータ2へ出力する(ステップS95)。コンピュータ2はログインを許可する情報を受信する(ステップS96)。これにより、コンピュータ2はターミナルサーバ1のアプリケーション154に係るファイルをリモートで、操作することが可能となる。
CPU11はIP−PBX3から通話先番号を取得したか否かを判断する(ステップS97)。CPU11はIP−PBX3から通話先番号を取得していないと判断した場合(ステップS97でNO)、取得するまで待機する。一方CPU11はIP−PBX3から通話先番号を取得したと判断した場合(ステップS97でYES)、ステップS101へ移行する。ユーザはコンピュータ2により、入力部23を介して、ファイルDB155に記憶されたファイルにアクセスする。この場合、CPU21は入力部23からファイルを開く要求及び開く対象のファイル名をターミナルサーバ1へ出力する(ステップS98)。
これと同じく、CPU21は入力部23からファイルを閉じる要求及び閉じる対象のファイル名をターミナルサーバ1へ出力する(ステップS99)。ターミナルサーバ1のCPU11は、ファイルDB155に記憶されたファイルを開く要求があったか否かを判断する(ステップS101)。CPU11はファイルを開く要求があったと判断した場合(ステップS101でYES)、ファイルに関連するアプリケーション154を起動し開いたファイルを、通信部16を介してコンピュータ2へ出力する(ステップS102)。CPU11は操作履歴ファイル151にステップS83で取得した通話先番号及び通話元番号に対応づけて、ファイル名、当該ファイルのアドレス及びアクセス開始日時を記憶する(ステップS103)。
コンピュータ2のCPU21は開いたファイルを受信し、表示部24に表示する(ステップS104)。ターミナルサーバ1のCPU11はファイルを開く要求がなかった場合(ステップS101でNO)、ファイルを閉じる要求があったか否かを判断する(ステップS105)。CPU11はファイルを閉じる要求があったと判断した場合(ステップS105でYES)、当該ファイルに係るアプリケーション154を終了する(ステップS106)。コンピュータ2のCPU21はこれに伴い、アプリケーション154を終了する(ステップS107)。
ターミナルサーバ1のCPU11は時計部18の出力を参照し、アクセス終了日時をステップS103で記憶したアクセス開始日時に対応づけて記憶する(ステップS108)。CPU11はファイルを閉じる要求がなかったと判断した場合(ステップS105でNO)、ステップS87における切断情報を受信したか否かを判断する(ステップS109)。CPU11は切断情報を受信していないと判断した場合(ステップS109でNO)、再びステップS101へ処理を戻す。以上の処理を繰り返し、通話中にファイルDB155にアクセスのあったファイルに対する操作履歴を逐次操作履歴ファイル151に蓄積する。
CPU11は切断情報をIP−PBX3から受信したと判断した場合(ステップS109でYES)、依然として開いているファイルが存在するか否かを判断する(ステップS111)。CPU11は開いているファイルは存在しないと判断した場合(ステップS111でNO)、一連の処理を終了する。一方、CPU11は開いているファイルが存在すると判断した場合(ステップS111でYES)、開いているファイル名に対応づけてアクセス終了日時を操作履歴ファイル151に記憶する(ステップS112)。CPU11は切断時に開いていたことを示すフラグをステップS112で記憶したファイル名に対応づけて操作履歴ファイル151に記憶する(ステップS113)。なお、本実施の形態においては、通話中にリアルタイムで操作履歴を操作履歴ファイル151に記憶する例を説明したがこれに限るものではない。ファイル名に対応づけてアクセス開始日時及びアクセス終了日時を記憶しておき、通話終了後に通話開始日時から通話終了日時までの間にアクセスのあったファイル名を通話先番号及び通話元番号に対応づけて記憶するようにしても良い。また本実施の形態においては通話先番号の取得から切断情報の受信までの間の操作履歴を記憶する例を示したがこれに限るものではない。例えば、通話先番号の取得から一定時間経過後までの間の操作履歴を記憶しても良い。この場合、CPU11は通話先番号の取得後、時計部18を参照し、例えば5分以内の操作履歴を記憶するようにすればよい。
図12乃至図15は通話中に以前の通話に関連するファイルに関する情報を表示する手順を示すフローチャートである。なお、コンピュータ2はターミナルサーバ1へ既にログインしているものとする。IP−PBX3はステップS87にて切断情報を出力した後に、再度IP電話端末機4とIP電話端末機5との間の通信が確立したか否かを判断する(ステップS121)。IP−PBX3は通信が確立していないと判断した場合(ステップS121でNO)、通信が確立するまで待機する。一方IP−PBX3は通信が確立したと判断した場合(ステップS121でYES)、通話先番号及び通話元番号をターミナルサーバ1へ出力する(ステップS122)。
ターミナルサーバ1のCPU11は通信部16を介して、通話先番号及び通話元番号を取得する(ステップS123)。CPU11は操作履歴ファイル151に取得した通話先番号及び通話元番号と、同一の通話先番号及び通話元番号がアンド条件で記憶されているか否かを判断する(ステップS124)。CPU11は記憶されていないと判断した場合(ステップS124でNO)、以前にこのような組み合わせの通話はなかったと判断し、処理を再びステップS121へ戻す。
CPU11は記憶されていると判断した場合(ステップS124でYES)、通話先番号及び通話元番号に対応するファイル名及びアドレスを操作履歴ファイル151から読み出す(ステップS125)。CPU11はここで読み出したファイル名の総数が所定数以下であるか否かを判断する(ステップS126)。この所定数は例えば3であり、記憶部15に記憶されている。なお、この所定数は入力部13から適宜の値を記憶することが可能である。
CPU11はファイル名総数が所定数以下であると判断した場合(ステップS126でYES)、ファイル名に対応するアプリケーション154を起動する(ステップS127)。CPU11は開いたファイルをコンピュータ2へ出力する(ステップS128)。すなわち、ファイルに関する情報として開いたファイルそのものをコンピュータ2へ出力する。コンピュータ2のCPU21は開いたファイルを表示部24にポップアップ表示する(ステップS129)。
ターミナルサーバ1のCPU11はファイル名の総数が所定数以下でないと判断した場合(ステップS126でNO)、記憶部15から案内画面のテンプレートを読み出す(ステップS131)。CPU11はアドレスがリンク先としてセットされ、ファイル名が記述されたリンク241が付加された案内画面を生成する(ステップS132)。CPU11はリンク241が付加された案内画面をコンピュータ2へ出力する(ステップS133)。
コンピュータ2は案内画面を受信する(ステップS134)。コンピュータ2のCPU21は案内画面を表示部24に図7の如くポップアップ表示する(ステップS135)。CPU21は入力部23からリンク241の操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS136)。CPU21はリンク241の操作を受け付けたと判断した場合(ステップS136でYES)、ファイル名のアドレスをターミナルサーバ1へ出力する(ステップS137)。ターミナルサーバ1のCPU11はファイル名のアドレスを受信する(ステップS138)。
CPU11はファイル名のアドレスに対応するアプリケーションを起動する(ステップS139)。CPU11はファイルを開き、コンピュータ2へ出力する(ステップS141)。コンピュータ2のCPU21は開かれたファイルを表示部24に表示する(ステップS142)。ステップS142の処理後、または、CPU21は入力部23からリンク241の操作を受け付けていないと判断した場合(ステップS136でNO)、案内画面に対する終了操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS143)。これは図7に示す案内画面の閉じるボタンを入力部23から受け付けたか否か等により判断する。
CPU21は終了操作を受け付けていないと判断した場合(ステップS143でNO)、ステップS136へ移行し、引き続きリンク241の操作を受け付ける。一方CPU21は終了操作を受け付けたと判断した場合(ステップS143でYES)、一連の処理を終了する。これにより、通話中に以前の通話の際にアクセスしたファイルに関連する情報が表示されるため、時間短縮を図ることができるほか、より迅速な意思疎通が可能となる。またファイル名が少ない場合、ダイレクトに関連するファイルが表示されるため、素早く対応することが可能となる。また対象となるファイルが多い場合は、リンク241を表示することで、視認性及び迅速性の双方を損なうことなく通話に応じた情報を提供することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2はローカルのコンピュータ2にて以前の通話に関する情報を表示する形態に関する。図16は実施の形態2に係る出力システムの概要を示す説明図である。実施の形態1とは異なり情報処理装置としてのコンピュータ2が実施の形態1のターミナルサーバ1と同様の処理を実行する。また実施の形態2はリンク241に加えて、以前の通話に関連するファイルを含むフォルダ及び当該フォルダ内のファイルを表示部24に表示する形態に関する。図16に示す如く、ファイルA及びファイルBにアクセスするためのリンク241の表示に加えて、ファイルAを含むフォルダ242、及び、ファイルBを含むフォルダ242が表示される。
図17は実施の形態2に係るコンピュータ2のハードウェアを示すブロック図である。時計部28は日時情報をCPU21へ出力する。記憶部25には各種処理を実行する制御プログラム25P、通話履歴DB252、アプリケーション254、及び、操作履歴ファイル251等が記憶されている。なお図示しないが、記憶部25は、アプリケーション254により作成したファイルを分類及び整理するためのフォルダ242を記憶している。図18は通話履歴DB252のレコードレイアウトを示す説明図である。通話履歴DB252は通話先番号フィールド、着信または発信フィールド、通話開始日時フィールド及び通話終了日時フィールド等を含む。
通話履歴DB252は通話先番号に対応づけて、LAN6内のIP電話端末機4が発信したかまたは着信したかを示す情報、通話開始日時及び通話終了日時を記憶している。図19は実施の形態2に係る操作履歴ファイル251のレコードレイアウトを示す説明図である。操作履歴ファイル251は通話先番号フィールド、ファイル名フィールド、アドレスフィールド、アクセス開始日時フィールド及びアクセス終了日時フィールド等を含む。アドレスフィールドには通話時に操作のあったファイルのアドレス(パス)が記憶されている。
例えば、ファイル「11」のアドレスは「F/1000/プロジェクトA/11.doc」である。本実施の形態においてはハードディスク等である記憶部25のドライブ名「F」を頂点とし、続いてフォルダ242及びファイルを絶対パスにて示す例を説明する。ファイル「11」はFドライブのフォルダ「1000」内のフォルダ「プロジェクトA」内に記憶されている。CPU21は表示部24に操作のあったファイルを含むフォルダ242を表示する。
図20は実施の形態2に係る案内画面のイメージを示す説明図である。案内画面は実施の形態1で述べたリンクウィンドウ2410及びフォルダ242、242が表示される。CPU21は表示対象となったファイルを含む一つ上位のフォルダ242及び当該フォルダ242内のファイルを表示する。換言すれば、CPU21は表示対象となるファイルを含むフォルダ242の内、最下層のフォルダ242及び当該フォルダ242内のファイルを表示する。図20の例では、プロジェクトAのフォルダ242及び当該フォルダ242内のファイル「11」及び「13」が表示部24に表示される。
同様に、プロジェクトBのフォルダ242及び当該フォルダ242内のファイル「12」及び「18」が表示される。図20に示すファイル「18」の如く、リンク241が付加されたファイル以外のフォルダ242内に存在する全てのファイルを表示しても良い。また本実施の形態においてはリンクウィンドウ2410及びフォルダ242の双方を表示部24に表示する例を説明するがこれに限るものではない。例えば、フォルダ242の数に応じてリンクウィンドウ2410の表示を省略しても良い。この場合、CPU21はフォルダ242内の対象となるファイルを、他のファイルとは識別するための処理(以下識別処理という)を行っても良い。
この識別処理は例えば、対象となるファイルに着色処理を施す、対象となるファイルに目印となるアイコンを付加する、対象となるファイル近傍に「以前通話時に操作しました」等のテキスト文を追記する、ファイルのアイコンを点滅させる等の処理とすればよい。本実施の形態においては図20に示す如く、対象となるファイルのアイコンまたは名称近傍に黒印三角で示すマーク243を識別処理として付加する例を説明する。本例では、以前の通話時に開かれたファイル「11」、「13」及び「12」にマーク243が付加される。
以上のハードウェアにおける出力処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。図21及び22は操作履歴の記憶処理の手順を示すフローチャートである。IP−PBX3はIP電話端末機5とIP電話端末機4との間で通信が確立したか否かを判断する(ステップS211)。IP−PBX3は通信が確立していないと判断した場合(ステップS211でNO)、通信が確立するまで待機する。
IP−PBX3は通信が確立したと判断した場合(ステップS211でYES)、通話先番号及び通話元番号をコンピュータ2へ出力する(ステップS212)。コンピュータ2のCPU21は通信部26を介して、出力された通話先番号及び通話元番号を取得する(ステップS213)。CPU21は取得した通話先番号を通話履歴DB252に記憶する(ステップS214)。CPU21はあわせて時計部28の出力を参照し通話開始日時を通話履歴DB252に記憶する(ステップS215)。
CPU21はファイルに対する操作を入力部23から受け付けたか否かを判断する(ステップS216)。具体的には、CPU21が記憶部25に記憶した文書ファイルを開くまたは閉じる操作の他、メーラの受信フォルダまたは送信済みフォルダ等内の受信または送信済みメールファイルを開くまたは閉じる等の操作があったか否かを判断する。さらにCPU21は通信網Nを介して接続されるWebサーバコンピュータ内のファイルをダウンロードし、ブラウザ上で表示したか、または、ブラウザを閉じて表示を消去したかを判断する。CPU21はファイルに対する操作を受け付けたと判断した場合(ステップS216でYES)、通話先番号に対応づけて、ファイル名、アドレス並びにアクセス開始日時またはアクセス終了日時を操作履歴ファイル251に記憶する(ステップS217)。
具体的には、CPU21は入力部23から記憶部25内の文書ファイルを開いた場合、当該ファイル名、ファイルのアドレス(パス)、及び時計部28から出力される開いた日時を通話先番号に対応づけて操作履歴ファイル251に記憶する。また、CPU21は入力部23から上述した展開済みの文書ファイルを閉じた場合、同様に時計部28から出力される閉じた日時を通話先番号に対応づけて操作履歴ファイル251に記憶する。CPU21は入力部23から記憶部25内の受信フォルダ内の一の受信メールファイルを開いた場合、当該ファイル名、ファイルのアドレス(パス)、及び時計部28から出力される開いた日時を通話先番号に対応づけて操作履歴ファイル251に記憶する。同様に、CPU21は入力部23から上述した展開済みの一の受信メールファイルを閉じた場合、同様に時計部28から出力される閉じた日時を通話先番号に対応づけて操作履歴ファイル251に記憶する。
CPU21は、ブラウザが起動されHTMLファイルをダウンロードした場合、ダウンロードしたHTMLファイルに係るWebページの名称をファイル名として、当該HTMLファイルへアクセスするためのURLをアドレスとして連絡先番号に対応づけて、操作履歴ファイル251に記憶する。なお、CPU21はHTMLファイルのダウンロード日時をアクセス開始日時として記憶する。CPU21は当該HTMLファイルを表示したブラウザが終了した場合、操作履歴ファイル251にアクセス終了日時を記憶する。なお、以下では説明を容易にするために、文書ファイルに対して開く、または、閉じる操作を一例として説明する。
IP−PBX3は引き続きIP電話端末機4及びIP電話端末機5の通信状態を監視しており、通信が終了したか否かを判断する(ステップS218)。IP−PBX3は通信が終了していないと判断した場合(ステップS218でNO)、引き続き通信状態を監視する。IP−PBX3は通信が終了したと判断した場合(ステップS218でYES)、切断情報をコンピュータ2へ出力する(ステップS219)。
CPU21はステップS216においてファイル操作を受け付けていないと判断した場合(ステップS216でNO)、または、ステップS217の処理後、切断情報を受信したか否かを判断する(ステップS221)。CPU21は切断情報を受信していないと判断した場合(ステップS221でNO)、再びステップS216へ移行し、ファイルに対する操作履歴を蓄積する。
CPU21は切断情報を受信したと判断した場合(ステップS221でYES)、時計部28から出力される日時を参照し、通話履歴DB252に通話終了日時を記憶する(ステップS222)。CPU21は切断情報受信後に依然として開いているファイルが存在するか否かを判断する(ステップS223)。CPU21は開いているファイルは存在しないと判断した場合(ステップS223でNO)、一連の処理を終了する。一方、CPU21は開いているファイルが存在すると判断した場合(ステップS223でYES)、開いているファイル名に対応づけてアクセス終了日時を操作履歴ファイル251に記憶する(ステップS224)。CPU21は切断時に開いていたことを示すフラグをステップS224で記憶したファイル名に対応づけて操作履歴ファイル251に記憶する(ステップS225)。
図23及び24は表示処理の手順を示すフローチャートである。IP−PBX3はIP電話端末機5とIP電話端末機4との間で通信が確立したか否かを判断する(ステップS231)。IP−PBX3は通信が確立していないと判断した場合(ステップS231でNO)、通信が確立するまで待機する。
IP−PBX3は通信が確立したと判断した場合(ステップS231でYES)、通話先番号及び通話元番号をコンピュータ2へ出力する(ステップS232)。コンピュータ2のCPU21は通信部26を介して、出力された通話先番号及び通話元番号を取得する(ステップS233)。CPU21は操作履歴ファイル251に取得した通話先番号と同一の通話先番号が記憶されているか否かを判断する(ステップS234)。CPU21は記憶されていないと判断した場合(ステップS234でNO)、処理を終了する。
CPU21は記憶されていると判断した場合(ステップS234でYES)、通話先番号に対応するファイル名及びアドレスを操作履歴ファイル251から読み出す(ステップS235)。CPU21は読み出したファイルの一つ上位のフォルダ242を読み出す(ステップS236)。CPU21は記憶部25から案内画面のテンプレートを読み出す(ステップS237)。CPU21は読み出したアドレスがリンク先としてセットされ、ファイル名が記述されたリンク241が付加された案内画面を生成する(ステップS238)。CPU21はリンク241が付加された案内画面を表示部24へ出力する(ステップS239)。
CPU21は表示部24へ案内画面をポップアップ表示する(ステップS241)。CPU21はステップS236で読み出したフォルダ総数が所定数以下であるか否かを判断する(ステップS242)。この所定数は例えば2とすれば良く、入力部23から適宜の値を入力し、記憶部25に記憶することが可能である。CPU21は所定数以下でないと判断した場合(ステップS242でNO)、表示部24に数多くのフォルダ242が表示されるのを防止すべく、一連の処理を終了する。この場合、ステップS241に示したリンクウィンドウ2410のみが表示される。
一方、CPU21はフォルダ総数が所定数以下であると判断した場合(ステップS242でYES)、ステップS236で読み出したフォルダ242を表示部24にポップアップ表示する(ステップS243)。CPU21はフォルダ242内のファイル名またはファイルのアイコンを表示すると共に、ステップS235で読み出したフォルダ242内のファイル名にマーク243を付加して表示部24に表示する(ステップS244)。これにより、ローカルのコンピュータ2において通話時になした操作履歴が記憶され、また再度同一通話先と通話した場合に、以前操作したファイルに関する情報が表示される。また、フォルダ242の総数に応じてフォルダ242内のファイルも表示することとしたことから、操作したファイルと関連性の強い同フォルダ内のファイルをもあわせて情報として提示することが可能となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
実施の形態3は設定した回数または日数の通話分のファイルを優先的に表示する形態に関する。なお以下では、実施の形態2で述べたローカルのコンピュータ2が各種処理を実行する形態について説明するが、実施の形態1で述べたターミナルサーバ1により各種処理を実行しても良い。図25は操作履歴ファイル251のレコードレイアウトを示す説明図である。図25に示すように、アクセス開始日時順に時系列で操作のあったファイル名及びアドレス等が通話先番号に対応づけて記憶されている。また各ファイルに対応する通話開始日時も記憶されている。図の例では、6月27日の通話時(以下前回通話時という)にファイル11乃至13に対する操作があり、6月26日の通話時(以下、前々回の通話時という)にファイル09及び10に対する操作があったことが理解できる。また6月25日の通話時(以下、前前々回の通話時という)にファイル08に対する操作があったことが理解できる。
図26は設定画面のイメージを示す説明図である。CPU21は記憶部25に記憶した設定画面を読み出し、表示部24に表示する。ユーザは入力部23により、設定画面を参照しながら表示を希望する回数または日数を入力する。図26に示すように、回数入力ボックス244、日数入力ボックス245及び決定ボタン246等が表示される。回数入力ボックス244には、遡って表示する通話の回数を入力する。例えば1を入力した場合、前回通話した際に操作履歴ファイル251に記憶したファイルに関する情報が表示される。また2を入力した場合、前回及び前々回通話した際に操作履歴ファイル251に記憶したファイルに関する情報が表示される。同様に3を入力した場合、前回、前々回、及び、前前々回通話した際に操作履歴ファイル251に記憶したファイルに関する情報が表示される。
日数入力ボックス245には、遡って表示する通話の日数を入力する。例えば3と入力した場合、通話日時から遡って3日前までの通話日時を有するファイルに関する情報が表示される。CPU21は入力部23から決定ボタン246がクリックされた場合、回数入力ボックス244、または、日数入力ボックス245に入力された回数または日数を記憶部25に記憶する。
図27は通話時に表示されるリンク241の表示イメージを示す説明図である。図27は回数入力ボックス244に1が入力され、表示する対象として前回の通話時が選択された例を示す。CPU21は操作履歴ファイル251を参照し、記憶部25に記憶された選択項目及び数値に対応するファイル及びアドレスを読み出し、リンク241を生成する。図27の例では前回の通話時である6月27日の通話時に操作されたファイル11乃至13のリンク241が表示されている。なお、本実施の形態においては、さらに前回の操作内容を時間的に把握しやすいよう、通話先番号、通話日時、アクセス開始日時及びアクセス終了日時をもあわせて表示部24に表示している。CPU21は表示したリンク241に係るファイルに対応する通話先番号、通話日時、アクセス開始日時及びアクセス終了日時を操作履歴ファイル251から読み出し、表示部24に表示する。
図28及び29は実施の形態3に係る表示処理手順を示すフローチャートである。CPU21は入力部23から図26に示す設定画面の表示要求を受け付ける(ステップS281)。CPU21は表示部24に設定画面を表示する(ステップS282)。CPU21は入力部23から回数、または、日数を受け付ける(ステップS283)。CPU21は受け付けた回数、または、日数を記憶部25に記憶する(ステップS284)。
以上述べた設定、並びに、ステップS211乃至S225の処理を経た後、再度通話した場合の処理を説明する。IP−PBX3はIP電話端末機5とIP電話端末機4との間で通信が確立したか否かを判断する(ステップS285)。IP−PBX3は通信が確立していないと判断した場合(ステップS285でNO)、通信が確立するまで待機する。
IP−PBX3は通信が確立したと判断した場合(ステップS285でYES)、通話先番号及び通話元番号をコンピュータ2へ出力する(ステップS286)。コンピュータ2のCPU21は通信部26を介して、出力された通話先番号及び通話元番号を取得する(ステップS287)。CPU21は操作履歴ファイル251に取得した通話先番号と同一の通話先番号が記憶されているか否かを判断する(ステップS288)。CPU21は記憶されていないと判断した場合(ステップS288でNO)、処理を終了する。
CPU21は記憶されていると判断した場合(ステップS288でYES)、記憶部25に日数が記憶されているか否かを判断する(ステップS291)。CPU21は日数が記憶されていると判断した場合(ステップS291でYES)、現在の通話日時から遡った日数前までの通話開始日時を有し、かつ通話先番号に対応するファイル及びアドレスを読み出す(ステップS292)。
CPU21は日数が記憶されていないと判断した場合(ステップS291でNO)、通話先番号に対応し、かつ、通話日時から遡った回数前までの通話時のファイル及びアドレスを操作履歴ファイル251から読み出す(ステップS293)。CPU21は記憶部25から案内画面のテンプレートを読み出す(ステップS294)。CPU21はステップS292またはS293にて読み出したアドレスがリンク先としてセットされ、ファイル名が記述されたリンク241が付加された案内画面を生成する(ステップS295)。
CPU21はリンク241が付加された案内画面を表示部24へ出力する(ステップS296)。CPU21は表示部24へ案内画面をポップアップ表示し(ステップS297)、処理を終了する。これにより、最近の通話時に操作したファイルに関する情報が表示され、容易に情報を抽出することが可能となる。また、ユーザの設定により、遡る回数または日数を設定できるようにしたので、通話頻度等に応じた柔軟な表示が可能となる。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
実施の形態4はリンク241をアクセス開始日時に基づいて早送り表示する形態に関する。図30はリンク241の表示イメージを示す説明図である。CPU21は案内画面を表示した後、リンク241を通話開始日時からアクセス開始日時までの経過時間に基づいて出力する。具体的には経過時間を補正し補正後の経過時間に基づいてリンク241を出力する。例えば、ファイル11のリンク241は通話開始日時からの10秒後にアクセスされているので、補正を行うべく係数0.1を乗じた1秒後に表示される。またファイル12は60秒後であるので6秒後に出力される。
同様にCPU21はファイル13に係るリンク241は、80秒後にアクセスされているので、8秒後に出力する。なお本実施の形態においては経過時間の補正処理として経過時間に1より小さい係数を乗ずる例を挙げて説明するが、これに限るものではない。例えば、所定値を減ずることにより補正しても良い。また数値例はあくまで一例でありこれに限るものではない。また本実施の形態においては前回の通話時にアクセスのあったファイルのリンク241を表示する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば前回及び前々回の通話時にアクセスのあったファイルのリンク241を表示する場合、前回のリンク241を全て表示した後に、前々回のリンク241を算出した補正後の経過時間に基づき表示しても良い。
図31は表示処理手順を示すフローチャートである。既に詳述したステップS235の処理と同じく、通話先番号に対応するファイル名及びアドレスを、操作履歴ファイル251から読み出す(ステップS311)。CPU21は同様に読み出したファイルに対応する通話開始日時及び各ファイルのアクセス開始日時を読み出す(ステップS312)。CPU21は読み出した各ファイルの通話開始日時からアクセス開始日時までの経過日時を算出する(ステップS313)。CPU21は経過日時に、記憶部25に予め記憶した係数を乗じ各ファイルの出力タイミングを決定する(ステップS314)。
CPU21は係数を乗じた経過日時をファイル毎に記憶部25に記憶する(ステップS315)。CPU21は記憶部25から案内画面のテンプレートを読み出す(ステップS316)。CPU21は図30に示す如く通話開始日時及び通話先番号が付加された案内画面を表示部24に出力する(ステップS317)。CPU21は案内画面を表示部24に表示する(ステップS318)。CPU21は案内画面を表示部24に表示した後に各ファイルの経過日時に係数を乗じた時間が経過したか否かを判断する(ステップS319)。
CPU21は経過日時に係数を乗じた時間が経過したと判断した場合(ステップS319でYES)、当該経過したファイルのアドレスがリンク先となるリンク241及びアクセス開始日時を表示部24へ出力する(ステップS321)。CPU21はリンク241が付加された案内画面を表示部24に表示する(ステップS322)。ステップS322の後またはステップS319において、CPU21が時間を経過していないと判断した場合(ステップS319でNO)、全てのファイルのリンク241を表示部24に表示したか否かを判断する(ステップS323)。
CPU21は全てのファイルのリンク241を表示していないと判断した場合(ステップS323でNO)、ステップS319へ移行し、以上の処理を繰り返す。CPU21は全てのリンク241を表示したと判断した場合(ステップS323でYES)、処理を終了する。これにより案内画面の表示から時間が経過するに従い、順次リンク241、241、・・・が表示されることになる。また本実施の形態においては以前の通話時にアクセスした日時に従い早送り表示するようにしたので、以前の通話時にどのような順序及びタイミングでファイルを開いたかを把握でき、よりスムーズな会話を実現することが可能となる。
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態5
実施の形態5は長く開いていたファイルを優先的に表示する形態に関する。図32は実施の形態5に係る操作履歴ファイル251のレコードレイアウトを示す説明図である。操作履歴ファイル251はさらに展開時間フィールド及び重みフィールドを含む。CPU21はアクセス開始日時からアクセス終了日時までの時間をファイルが開いてから閉じるまでの展開時間として操作履歴ファイル251に記憶する。図32の例ではファイル「12」が、展開時間がもっとも長く、ファイル「10」はわずか5秒で閉じられていることが理解できる。
すなわち、展開時間が短いファイルは重要性が低い可能性がある。また、年月の経過によりアクセス開始日時または通話開始日時の古いファイルの重要性も低下する可能性がある。CPU21はアクセス開始日時及びアクセス終了日時に基づき算出される展開時間、並びに、通話開始日時の新旧に基づき各ファイルの重みを算出する。例えば通話開始日時が6月27日の最新のファイルに関しては展開時間に係数1を乗じる。そしてCPU21はファイルに対応する通話開始日時が1日遡る毎に係数の値を減じ、当該減じた係数を展開時間に乗ずるようにすればよい。例えば一日遡る毎に係数の値を1割減じる。本例では1日前の6月26日のファイル「09」の展開時間は240であるところ、係数0.9が乗じられ重みは216となる。本実施の形態においては操作履歴ファイル251に記憶した最新の通話開始日時から1日遡った場合の係数を0.9、2日遡った場合の係数を0.8とする等、1日ごとに0.1ずつ係数の値が減じる例を挙げて説明する。なお数値例はあくまで一例でありこれに限るものではない。
CPU21は全てのファイルについて重みを算出し、操作履歴ファイル251に記憶する。図33はリンク241の表示イメージを示す説明図である。CPU21は重みの大きい順に読み出したファイルのリンク241をソートし、ソート順に表示部24へリンク241を出力する。図33の例ではファイル「12」のリンク241が最も上位に表示される。一方、通話日時が古く、かつ、展開時間が短いファイル「10」のリンク241は最下位に表示される。なお、本実施の形態においては展開時間及び通話開始日時に基づき重みを算出する例を挙げたがこれに限るものではない。例えば展開時間、または、通話開始日時のいずれかのみを用いて重みを算出しても良い。
図34は実施の形態5に係る表示処理手順を示すフローチャートである。既に詳述したステップS235の処理と同じく、通話先番号に対応するファイル名及びアドレスを、操作履歴ファイル251から読み出す(ステップS351)。CPU21は同様に読み出したファイルに対応する通話開始日時、各ファイルのアクセス開始日時及びアクセス終了日時を読み出す(ステップS352)。CPU21は読み出した各ファイルのアクセス開始日時からアクセス終了日時までの展開時間を算出する(ステップS353)。
CPU21は各ファイルの通話開始日時に基づき係数を決定する(ステップS354)。CPU21は操作履歴ファイル251に記憶した通話開始日時の内、最新の通話開始日時からの経過日を算出する。CPU21は経過日に対応して係数を記憶した記憶部25から対応する係数を読み出す。これにより、各ファイルに割り当てられる係数が決定される。CPU21は各ファイルに対応する係数を展開時間に乗ずることで、重みを設定(算出)する(ステップS355)。
CPU21は各ファイルの算出した展開時間及び重みを操作履歴ファイル251に記憶する(ステップS356)。CPU21は算出した重みに従いファイルをソートする(ステップS357)。CPU21は記憶部25から案内画面のテンプレートを読み出す(ステップS358)。CPU21は通話開始日時、通話先番号、及び、重みが大きい順に並び替えられたファイルのリンク241が付加された案内画面を表示部24へ出力する(ステップS359)。CPU21は案内画面を表示部24へ表示し(ステップS3510)、処理を終了する。これにより、重要性が高いと考えられるファイルからアクセスすることができ、より会話効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態6
実施の形態6はコンピュータ2にて通話を行う形態に関する。図35は実施の形態6に係る表示システムの概要を示す説明図である。実施の形態6に係る情報処理装置2はパーソナルコンピュータ等(以下、コンピュータ2という)であり、インターネット等の通信網Nを介して他のコンピュータ2との間で通話を行う。図36はコンピュータ2のハードウェアを示すブロック図である。記憶部25にはSkype(登録商標)等のコンピュータ2上でIP電話を実行するためのIP電話プログラム255が記憶されている。
CPU21はこのIP電話プログラム255を実行することにより、通話及び通話先番号の取得を行う。なお、通話先番号は各ユーザのニックネーム、ID、またはIPアドレス等である。通話先番号の取得後の操作履歴の記憶処理及び通話時のリンク241の表示処理は実施の形態2等と同様であるので詳細な説明は省略する。以上のとおり、コンピュータ2内にインストールされたIP電話プログラム255を活用することで、簡易な構成で通話時の業務効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態7
実施の形態7は携帯端末機及びコンピュータ2を用いる形態に関する。図37は実施の形態7に係る表示システムの概要を示す模式図である。表示システムは、携帯電話網または無線LAN等による通話機能を有する携帯端末機3A、3A、及び、情報処理装置2であるコンピュータ2を含む。携帯端末機3Aは例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、可搬型オーディオプレーヤまたは可搬型ゲーム機等である。以下では携帯端末機3Aを携帯電話機3Aであるものとして説明する。
携帯電話機3Aは他の携帯電話機3A、実施の形態1乃至6で述べたIP電話端末機5、または、その他の電話機から着信を受けた場合、あるいは、発信する場合、通話先番号をコンピュータ2へ出力する。コンピュータ2は出力された通話先番号を取得する。本実施の形態における通話先番号は例えば電話番号、携帯電話機3Aの装置固有に付与される番号、または、携帯電話機3A内部に格納されるICカードのID等である。
図38は実施の形態7に係るコンピュータ2のハードウェアを示すブロック図である。実施の形態7においてはさらに補助通信部29が設けられている。補助通信部29は携帯電話機3Aとの間で通話先番号に関する情報を送受信する装置である。例えば、Bluetooth(登録商標)規格により情報を送受信する装置、または、赤外線通信により情報を送受信する装置等が用いられる。補助通信部29は携帯電話機3Aから通話先番号が送信された場合、これを取得しCPU21へ出力する。CPU21は上述した如く通話時のファイル操作履歴の記憶処理及び通話時のリンク241表示処理を実行する。なお通話先番号は入力部23からユーザが手入力することにより取得するようにしても良い。
図39は携帯電話機3Aのハードウェアを示すブロック図である。携帯電話機3Aは、制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、通信部36、マイク38、スピーカ39S、補助通信部39、及び、記憶部35等を含む。CPU31は、バス37を介して携帯電話機3Aのハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部35に格納された制御プログラム(図示せず)に従って、種々のソフトウェア機能を実行する。
表示部34は例えば液晶ディスプレイ等であり、通話先番号等を表示する。入力部33はプッシュボタン等により構成される。なお、タッチパネルのように表示部34と入力部33とを一体的に構成するようにしても良い。スピーカ39Sは音声データ、通話データ、またはマイク38から入力された音声に係る音声信号を増幅して出力する。マイク38は外部から入力された音声信号を電気信号へ変換する。変換後の電気信号は図示しないA/D変換器によりデジタルデータへ変換されてCPU31へ出力される。通信部36は高周波送受信部及びアンテナ等を備え、音声データ、文字データ等を含む各種データの送受信を行う。補助通信部39はコンピュータ2の補助通信部29へ通話先番号を送信する装置である。なお、補助通信部39も補助通信部29と同じく、Bluetooth規格により情報を送受信する装置、または、赤外線通信により情報を送受信する装置等が用いられる。
記憶部35にはアプリケーションプログラム35P等が記憶されている。CPU31は通信部36を介して図示しないサーバコンピュータからダウンロードしたアプリケーションプログラム35Pを記憶部35に記憶する。CPU31は着信または発信の際、アプリケーションプログラム35Pを起動し、通話先番号を、補助通信部39を介してコンピュータ2へ出力する。これにより、携帯電話機3A及びコンピュータ2を持ち歩いて使用するユーザ等にとっても以前の通話に係るファイルに関する情報が表示されるため、より作業効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態7は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至6と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態8
図40は実施の形態8に係るコンピュータ2のハードウェアを示すブロック図である。上述の実施形態に係るコンピュータ2を動作させるためのプログラムは、本実施の形態8のように、読み取り部(図示せず)にCD−ROM等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部25に記憶しても良い。また、当該プログラムは、通信部26を介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図40に示すコンピュータ2は、通話先番号を取得させ、操作履歴を記憶等させるプログラムを、可搬型記録媒体1Aにより、または通信部26を介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、記憶部25の制御プログラム25Pとしてインストールされ、RAM22にロードして実行される。これにより、上述したコンピュータ2として機能する。なお、上述したプログラムはターミナルサーバ1の記憶部15にも同様にインストールしても良いことはもちろんである。
本実施の形態8は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至7と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の実施の形態1乃至8を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに情報を出力させるプログラムにおいて、
コンピュータに、
通話先を特定するための識別情報を取得する取得ステップと、
該取得ステップにより識別情報を取得した場合に、通話中のファイルに対する操作履歴を識別情報に対応づけて記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルに関する情報を出力する出力ステップと
を実行させるプログラム。
(付記2)
前記出力ステップは、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルにアクセスするためのリンクを出力する
付記1に記載のプログラム。
(付記3)
前記ファイルを含むフォルダを出力するフォルダ出力ステップ
を含む付記1に記載のプログラム。
(付記4)
前記記憶ステップは、
前記取得ステップにより識別情報を取得した場合に、通話日時、並びに、通話中にアクセスされたファイルのアドレス及びアクセス日時を含む操作履歴を識別情報に対応づけて記憶部に記憶する
付記1に記載のプログラム。
(付記5)
前記記憶ステップは、
前記取得ステップにより識別情報を取得した場合に、通話日時、並びに、通話中にアクセスされたファイルのアドレス、アクセス開始日時及びアクセス終了日時を含む操作履歴を識別情報に対応づけて記憶部に記憶する
付記1に記載のプログラム。
(付記6)
前記出力ステップは、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶された複数のファイルのアドレスに基づくリンクを、各ファイルのアクセス開始日時に基づいて出力する
付記5に記載のプログラム。
(付記7)
前記記憶部に記憶された複数のファイルのアクセス開始日時に基づき、各ファイルの出力タイミングを決定する決定ステップを備え、
前記出力ステップは、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶された複数のファイルのアドレスに基づくリンクを、前記決定ステップにより決定した各ファイルの出力タイミングに従って出力する
付記5に記載のプログラム。
(付記8)
前記出力ステップは、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応する通話日時、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルにアクセスするためのリンク、及び、前記ファイルのアクセス日時を出力する
付記4に記載のプログラム。
(付記9)
アクセス開始日時及びアクセス終了日時に基づき、ファイル毎に重みを設定する設定ステップを含み、
前記出力ステップは、
前記取得ステップにより取得した識別情報と同一の識別情報を取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶された複数のファイルのアドレスに基づくリンクを、前記設定ステップにより設定した各ファイルの重みに基づいて出力する
付記5に記載のプログラム。
(付記10)
前記設定ステップは、
アクセス開始日時及びアクセス終了日時並びに通話日時に基づき、ファイル毎に重みを設定する
付記9に記載のプログラム。
(付記11)
前記出力ステップは、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルに関する情報を、通信網を介して接続される情報処理装置へ出力する
付記1に記載のプログラム。
(付記12)
前記出力ステップは、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルに関する情報を、表示部へ出力する
付記1に記載のプログラム。
(付記13)
情報を出力する情報処理装置において、
通話先を特定するための識別情報を取得する取得手段と、
該取得手段により識別情報を取得した場合に、通話中のファイルに対する操作履歴を識別情報に対応づけて記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得手段により取得したと判断した場合に、該識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルに関する情報を出力する出力手段と
を備える情報処理装置。
(付記14)
制御部を有する情報処理装置により情報を出力させる出力方法において、
通話先を特定するための識別情報を前記制御部が取得する取得ステップと、
該取得ステップにより識別情報を取得した場合に、前記制御部が通話中のファイルに対する操作履歴を識別情報に対応づけて記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記記憶部に記憶した識別情報と同一の識別情報を前記取得ステップにより取得したと判断した場合に、前記制御部が前記識別情報に対応して前記記憶部に記憶されたファイルに関する情報を出力する出力ステップと
を含む出力方法。