JP5516846B2 - ヤマビル及び不快害虫忌避剤とその忌避方法 - Google Patents

ヤマビル及び不快害虫忌避剤とその忌避方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヤマビル及び不快害虫忌避剤とその忌避方法に関する。
草地、林野、山間、山林、水辺での作業や農作業では防虫対策が重要視されている。
例えば、従来、森林作業従事者、山間農村部での農作業従事者にあっては、ヤマビルが作業中に足下より這い上がりそれにより吸血される被害やヤブ蚊やアブ等の飛翔性不快害虫に刺される被害が後を絶たないし、さらにヤマビルにおいては、近年、山奥に生息するシカやイノシシなどの野生動物が人里に近づくことにより、山奥に生息していたヤマビルが人家のそばにまで出現し、住民が吸血され、また、ハイキングコースや山間部の児童公園などにおいても観光客や子供たちが吸血される被害が新聞(例えば非特許文献1参照)で報道されるに至るようになってきており、ヤブ蚊やアブなどの不快害虫と共に、その忌避対策が強く要望されている。
従来のヤマビル及び不快害虫の忌避対策としては、N,N−ジエチル−m−トルイミド(一般名称:ディート。以後ディートと呼称する)や食塩水、木酢液を主に下半身の靴や衣服に吹き付けて、ヤマビルを忌避する方法が広く知られている(例えば非特許文献2参照)。しかし、ディートや食塩水を体に吹き付ける方法は、耐水性に乏しく、特に下草の露などにさらされると短時間でその効果は消失してしまうし、また、木酢液は反対に、吹き付けた後、乾燥するとその効果が消失することが判明している。
そこで、ディートを主成分とし、エタノールやアルコキシメタクリレート、ポリエチレングリコール系溶媒を配合することで耐水性を持たせた製剤(特許文献1)、ディートの他に低級アルコールや、水、ゲル基剤、セルロース系高分子を含有させることで忌避成分を皮膜内部に止めようとする試み(特許文献2)、疎水性モノマーを構成単位とする共重合体を使用する方法(例えば特許文献3参照)等が提案されている。しかし、アルコキシメタクリレートを使用する方法は製造時の工程が煩雑で、コスト的観点から好ましくないし、セルロース系高分子を使用する方法についても耐水性が大幅に改良されるとは言い難い。更にこれら従来技術は、ディートを害虫忌避成分として使用しているが、近年、ディートの神経系に関する副作用(殊に乳幼児)が取りざたされるなど人体の影響を考慮すると最適とは言い難い。また、アメリカ疾病予防管理センターでは、上記の理由により子供は4時間以上、大人で8時間以上の連続使用を避けるように推奨しており、長時間にわたり屋外で活動したり、作業したりする個々人をヤマビル及び不快害虫から守る目的では最適とは言い難い。
そこで人体に影響が少ない天然精油由来成分を不快害虫忌避剤に使用する試み(例えば特許文献4〜8参照)が提案されているが、これら天然成分は揮発性が高く、長時間にわたり効力の継続する不快害虫忌避剤に転用することは困難である。
また、天然精油由来成分の害虫忌避効果を長時間維持するためマイクロカプセル化することでその効力を長期間保持しようとする試み(例えば特許文献9参照)、カルボキシビニルポリマーを使用した水系エアゾール組成物を調製する方法(例えば特許文献10参照)も提案されているが、いずれも製造工程が煩雑でコスト的に不利である。
また、不快害虫を忌避するために、蒸散性が高い農薬活性成分を使用するデバイス(例えば特許文献11〜13参照)も提案されているが、液体を容器に収めた形状であるため屋外での使用を考慮すると、転倒による内容物の漏洩等が懸念され、不快害虫忌避剤に転用するのは困難である。
また、蒸散性が高いピレスロイド系化合物を、一定の吸油能をもつ単体に吸着させ、それを散布することで不快害虫を忌避しようとする試み(例えば特許文献14参照)も提案されているが、特定の空間に対する害虫忌避効果についての有効性はあるものの、屋外での移動を伴う個々人に対する不快害虫の忌避という目的からは、最適とは言えない。
また、近年、常温蒸散型ピレスロイドを有効成分とし、使用時にはリストバンドやフック等で体に固定して使用する屋外活動時の不快害虫用ファン型デバイスが市販されているが、地面を尺取運動して人間に接近してくるヤマビルに対する忌避効果は全く期待できない。
特開平11−116459 特開2003−171205 特開2007−51097 特開平7−112907 特開平9−263503 特開2001−163716 特開2003−201203 特開2005−350411 特開平2−67202 特開平11−35419 特開2005−170914 特開2005−179328 特開2005−350411 特開2008−110958
2007年8月28日付朝日新聞夕刊 第53回日本林学会関東支部大会発表論文集;「簡便なヤマビル防除法」;山中征夫
本発明の課題は、ヤマビル及び不快害虫に対して忌避効果がある活性成分が、対象物に塗布或いは散布後、該活性成分保持蒸散調節膜に保持されることで、河川水や下草の結露水などでぬれても簡単に流亡せず、かつ該活性成分の有効量の蒸散が長期間にわたり継続されるヤマビル及び不快害虫忌避剤とその忌避方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、植物精油由来活性成分及び/又はヤマビル及び不快害虫用農薬活性成分と、該活性成分保持蒸散調節剤及び極性有機溶媒より構成され、該活性成分保持蒸散調節剤として、ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体を用い、かつ特定粘度を持つことで特徴付けられるヤマビル及び不快害虫忌避剤が、課題解決に資することを見出し、また、該ヤマビル及び不快害虫忌避剤が、その使用時に長靴やトレッキングシューズ等の靴類や衣類に塗布するだけで、ヤマビルによる吸血被害や不快害虫被害、例えば蚊やヤブ蚊による刺咬被害等から保護しうることを見出し、これらの知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
(1)(A)植物精油由来活性成分及び/又はピレスロイド化合物からなるヤマビル及び不快害虫用農薬活性成分、(B)該活性成分保持蒸散調節剤及び(C)極性有機溶媒より構成され、該活性成分保持蒸散調節剤にビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体を用い、かつ粘度が50mPa・s以下であることを特徴とするヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(2)ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体が、ガラス転移温度が50℃以下且つ鹸化度が50mol%以下の水難溶性のものである前記(1)に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(3)極性有機溶媒が、ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体を溶解可能な、炭素数1〜10の脂肪族アルコール系溶媒の中から選ばれた一種又は二種以上のものである前記(1)または(2)に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(4)脂肪族アルコール系溶媒が、メタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコールの中から選ばれた一種又は二種以上である前記(3)に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(5)植物精油由来活性成分が、テルペン系アルデヒドの中から選ばれた一種又は二種以上のものである前記(1)〜(4)のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(6)ピレスロイド化合物が、25℃における蒸気圧が1×10−3Pa以上である常温蒸散性のものである前記(1)〜(5)のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(7)ピレスロイド化合物がメトフルトリンまたはトランスフルトリンである前記(6)に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(8)テルペン系アルデヒドの中から選ばれた一種又は二種以上の植物精油由来活性成分および/またはメトフルトリンおよび/またはトランスフルトリンと、ガラス転移温度が50℃以下且つ鹸化度が50mol%以下の水難溶性ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体と、メタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコールの中から選ばれた一種又は二種以上の脂肪族アルコール系溶媒とより構成され、かつ粘度が50mPa・s以下であることを特徴とするヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(9)ヤマビル忌避剤及び飛翔性害虫忌避剤である前記(1)〜(8)のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
(10)前記(1)〜(8)のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤を長靴、トレッキングシューズ等の靴類、および/または衣類に塗布し乾燥させて阻止皮膜を形成させることを特徴とするヤマビル及び不快害虫忌避方法。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は、耐水性に優れ、ヤマビル及び不快害虫に対して忌避効果がある活性成分が、対象物に塗布或いは散布後、該活性成分保持蒸散調節膜に保持されることで、河川水や下草の結露水などでぬれても簡単に流亡せず、かつ該活性成分の有効量の蒸散が長期間にわたり継続されるという格別の効果を奏する。
また、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避方法によれば、上記ヤマビル及び不快害虫忌避剤の使用時に簡便に長靴、トレッキングシューズ等の靴類および/または衣類等に塗布し乾燥するだけで、長時間にわたり活性成分を蒸散し続けることができるという格別の効果が奏される。
本発明における天然植物精油活性成分は、ヤマビル及び不快害虫に対し忌避効果をもつものである。そのような天然植物精油活性成分としては、25℃で液状であり、炭素数が1〜11までの一級アルコール系溶媒、特にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコールの内、1種又はそれ以上の混合溶媒に溶解するものであれば特段限定されるものでは無い。そのような植物精油活性成分としては、テルペン系化合物を主成分とする揮発性の油であり、なたね油やヤシ油のような油脂類とは性質が全く異なるためエッセンシャルオイル(精油)と呼称される。そのような例としては、シトロネラ油、ベイ(ベイ葉)油、桂皮油、桂葉油、コリアンダー油、クミン油、エストラゴン油、ユーカリ油、ウイキョウ油、レモン油、レモングラス油、ライム油、リセアキュベバ油、マンダリン油、タンジェリン油、ミモザ油、ミル油、ナーシサス油、オレンジ油、パルマローザ油、ペリラ(シソ)油等が挙げられるが、不快害虫に対し卓効を示すテルペン系アルデヒドを含有する点で、レモングラス油、シトロネラ油、リセアキュベバ油、レモン油、レモングラス油、ライム油、マンダリン油、タンジェリン油、レンジ湯等が好ましい。また、これらエッセンシャルオイルを使用せずに、その抽出テルペン系アルデヒドである、シトラール、シトロネラール、ペリラアルデヒドを使用することが更に好ましく、供給性やコストの観点からシトロネラールが最適である。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤における植物精油由来活性成分の含有量は、効力及びコストの観点からして、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤全体に対し1〜50重量部添加することが望ましく、好ましくは2〜15重量部、更に好ましくは3〜10重量部である。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤に配合可能な農薬活性成分としては、ピレスロイド系殺虫剤を使用するのが好ましい。
ピレスロイド系殺虫剤の例としては、以下のようなものが挙げられる。:2−(4−エトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジル)オキシプロパン〔エトフェンプロックス〕、(RS−α−シアノ−3−フェノキシベンジジル(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〔フェンバレレート〕、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〔エスフェンバレレート〕、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル2,2,3,3−テトラメチルシックロプロパンカルボキシレート〔フェンプロパトリン〕、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS)−シス、トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔シペルメトリン〕、3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔ペルメトリン〕、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS、3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔シハロトリン〕、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔デルタメトリン〕、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート〔シクロプロトリン〕、α−シアノ−3−フェノキシベンジルN−(2−クロロ−α、α、α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネート〔フルバリネート〕、2−メチル−3−フェノキシベンジル (1RS、3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔ビフェントリン〕、2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジル)メチルプロパン〔ハルフェンプロックス〕、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔トラロメトリン〕、(4−エトキシフェニル)−{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル}ジメチルシラン〔シラフルオフェン〕、3−フェノキシベンジル(1R)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔d−フェノトリン〕、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔シフェノトリン〕、5−ベンジル−3−フリルメチル(1R)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔d−レスメトリン〕、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R、3Z)−シス−(2,2−ジメチル−3−{3−オキソ−3−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ)プロペニル}シクロプロパンカルボキシレート〔アクリナトリン〕、(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔シフルトリン〕、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル(1RS、3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔テフルトリン〕、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル(1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔トランスフルトリン〕、3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル(1RS)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔テトラメトリン〕、(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イル(1RS)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔アレトリン〕、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテン−1−イル(1R)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔プラレトリン〕、(RS)−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル(1R)−シス、トランス−2,2−2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔エムペントリン〕、2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(1R)−シス、トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔イミプロトリン〕、5−(2−プロピニル)フルフリル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルメチルベンジル(1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E:Z=1:8))−2,2−メチルシクロプロパンカルボキシレート〔メトフルトリン〕
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤に使用できる上記農薬活性成分としてのピレスロイド化合物は、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤が熱源あるいは蒸散動力が得られない状況下において使用されるという観点からすると、不快害虫に対する充分な忌避効果を持ち合わせた、25℃における蒸気圧が1×10−3Pa以上である常温蒸散活性を持つピレスロイド化合物である、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル(1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔トランスフルトリン〕、トランス−2,2−2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〔エムペントリン〕、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルメチルベンジル(1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E:Z=1:8))−2,2−メチルシクロプロパンカルボキシレート〔メトフルトリン〕が好ましく、更には2,3,5,6−テトラフルオロベンジル(1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〔トランスフルトリン〕、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルメチルベンジル(1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E:Z=1:8))−2,2−メチルシクロプロパンカルボキシレート〔メトフルトリン〕が好ましい。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤における上記農薬活性成分の含有量は0.1〜15重量部が良く、好ましくは0.5〜10重量部であり、更に好ましくは、1〜5重量部である。この範囲を逸脱すると、ヤマビル及び不快害虫忌避効果が極端に低下するし、また、費用対効果の観点からも好ましくない。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤における上記活性成分保持蒸散調節剤は、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤の使用時に、蒸散性を有する植物精油由来活性成分や上記農薬活性成分と充分に相溶することで該活性成分が短時間で蒸散・消失することを防ぎ、雨水や河川水により容易に流亡することを防ぐ目的から配合される。この目的にかなった物質としてエチレン−ビニルアルコール共重合体やビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体が挙げられるが、エタノールのような低級アルコールに良く溶解し、さらに本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤の使用時に形成される該活性成分保持蒸散調節膜が耐水性に富むという点からするとビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体が好ましく、アルコール溶解性、耐水性、該活性成分との相溶性、対象物への密着性を考慮すると、該ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体の鹸化度が50mol%以下でガラス転移温度が65℃以下のものが好ましく、更に鹸化度が40mol%以下でガラス転移温度が50℃以下のものが好適に使用される。このようなビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体として一般流通している、日本合成社製「ゴーセファイマーL7514」「ゴーセファイマーL5407」「ゴーセファイマーLL02」等が製品名として挙げられる。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤における上記活性成分保持蒸散調節剤の含有量は、0.5〜15重量部であり、好ましくは1〜8重量部、更に好ましくは2〜7重量部である。この範囲を逸脱すると、該活性成分の保持蒸散能力が充分発揮できないし、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤の製造が困難になり好ましくない。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤における極性有機溶媒は天然植物精油由来活性成分及び/又は上記ヤマビル及び不快害虫用農薬活性成分、及び該活性成分保持蒸散調節剤を均一に溶解する目的で配合される。極性有機溶媒としては、該植物精油由来活性成分及び/又はヤマビル及び不快害虫用農薬活性成分、及び該活性成分保持蒸散調節剤を均一に溶解するものであれば特に限定されるものではないが、取り扱い性や安全性、コスト等を考慮すると炭素数が1〜10の脂肪族アルコール類が好ましい。この脂肪族アルコール類を以下に例示する:メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール。このうち、取り扱い性や人体に対する安全性、揮散性、コスト等を考慮するとメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールが好ましく、汎用性を考慮すると、メタノール及びエタノールが更に好ましい。本発明において、エタノールを使用する場合は、純粋なエタノールに限らず、メタノール変性エタノール、ゲラニオール変性エタノール、8−アセチル化ショ糖変性エタノール等の変性アルコールを使用することが可能である。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤において、極性有機溶媒の配合量は30〜95重量部が好ましく、50〜90重量部が更に好ましい。この範囲を逸脱すると、他の配合成分を溶解しにくくなるし、有効成分含量が少なくなるため不適当である。
また、以上の他、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤には、各種添加物を添加してもよい。例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等を10重量部以下の割合で添加することが可能である。
次に、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤の製造方法(以下、本製造法ともいう。)について、説明する。
本製造法は、非常に簡便であるが、大きく分けて、次の2つの工程よりなる。第1工程は該極性有機溶媒に植物精油由来活性成分及び/又は上記ヤマビル及び不快害虫用農薬活性成分を溶解する工程である。第2工程は引き続き、第1工程で得られた溶液に上記活性成分保持蒸散調節剤、例えばビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体を溶解する工程であり、通常、第1工程で得られた溶液を40℃以下で保温することでそれに容易に溶解させることが可能である。
本製造法により調製されたヤマビル及び不快害虫忌避剤は、使用時にスプレー塗布したり、不織布等に含浸させて対象物に塗布するという観点からすると、20℃における粘度が50mPa・s以下であることが望ましく、さらには30mPa・s以下であることが一層好ましい。
本製造法により調製されたヤマビル及び不快害虫忌避剤は、スプレーデバイスを用い吹きつけたり噴霧するか、塗布するか、事前に不織布等に含浸させたものとして供するかなどして、森林作業や農作業時或いは屋外活動時等に使用する長靴やトレッキングシューズのような靴類の底部側面から上部側面方向に0.5〜10g、好適には1〜7g、更に好適には1.5〜5g程度の用量とするのがよい。吹きつけ、塗布、或いは含浸後、数分〜数十分間程度で、ヤマビル及び不快害虫忌避活性成分を含有した膜が形成され、この膜から該ヤマビル及び不快害虫忌避活性成分が有効に数時間〜数日にわたり蒸散し続けるため、数時間〜数日にわたり徘徊型のヤマビル及び不快害虫を忌避し且つ飛翔型の不快害虫をも忌避し続けることができる。
以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例によりなんら限定されるものではない。
製剤例2
200ml容ガラス容器に秤量したエタノール(関東科学社製試薬1級)88重量部にインド産シトロネラール精油(輸入元:オーエム科学製)5重量部、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルメチルベンジル(1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E:Z=1:8))−2,2−メチルシクロプロパンカルボキシレート〔以後「メトフルトリン」と呼称。住友化学社製〕 2重量部を室温にて、5分間攪拌し完全に溶解した。更にこの溶液を30℃に加温したのち、ビニルアルコール−ビニルアセテート重合体(商品名「ゴーセファイマーL−7514」日本合成社製)5重量部を攪拌機(製品名「MAZELA Z−2110」東京理化機械製)用いて300rpmにて30分間プロペラ攪拌し完全に溶解し、ヤマビル及び不快害虫忌避剤()を得た。
こうして得られたヤマビル及び不快害虫忌避剤は、透明均一溶液の外観を呈し、10mPa・sの粘度(ブルックフィールド粘度計モデルLV、スピンドルNo.3、60rpmで測定)を示した。
製剤例1,3〜8
以下、製剤例2と同様にして、表1に示す配合処方に従い本発明におけるヤマビル及び不快害虫忌避剤(1),(3)〜(8)を得た。
Figure 0005516846
比較製剤例1〜5
表2に示す配合処方に従い製剤例2と同様にして、比較のためのヤマビル及び不快害虫忌避剤を得た。
Figure 0005516846
実施例1)長靴試験片塗布試験(ヤマビル)
一般家庭用品店で購入した黒色光沢の塩ビ製長靴から直径10cmの円形状片を切り出し、この長靴片に本発明における製剤例1,4,5,6及び比較製剤例1,4のヤマビル及び不快害虫忌避剤を0.5g/cmづつ塗布し、試験片とした。
さらにこれら各試験片をそれぞれ、内径23cm、深さ4cmのトレイの中央に配置し、その周囲にヤマビル10頭づつを放し、ヤマビルの動態を観察した。
その結果を表3に示す。
Figure 0005516846
これより、本発明におけるヤマビル及び不快害虫忌避剤は、ヤマビルに対し卓越した忌避効果を発揮することが判明した。
実施例2)長靴塗布後の圃場試験
一般家庭用品店で購入した黒色光沢の塩ビ製長靴に製剤例1,4,5,6及び比較製剤 1,4のヤマビル及び不快害虫忌避剤を長靴底面から15cmの高さまで、約0.5g/cmずつスプレー塗布し、乾燥したのち、これらの試験用長靴を着用し、ヤマビル生息数の重篤発生地域において、約60分間静止した状態で長靴底面から20cm以上はい上がってきたヤマビルを鉗子で一頭ずつ捕獲して、各表記時間までの両足における捕獲総頭数をカウントした。その結果を表4に示す。
Figure 0005516846
これに対し、長靴を着用せずにサンダル履きで静止した場合は、30分間で、50〜60頭人体にはい上がって来た。
以上より、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は、それを長靴等の靴類に塗布することで、ヤマビルの人体への接近を阻止し、その吸血被害から人体を守ることが可能である事が判明した。
実施例3)
実施例2の試験完了後、長靴を着用して静止した地点を中心に半径1mの範囲におけるヤマビルの存在頭数を確認した。その結果を表5に示す。
Figure 0005516846
これより、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は、長靴に塗布するだけで広範囲におけるヤマビル忌避効果を発揮することができることが判明した。
実施例4)
同条件で本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤を塗布した実施例2における長靴を1週間屋内放置し、実施例2と同様に長靴にはい上がってきた、各表記時間までのヤマビル総頭数をカウントした。その結果を表6に示す。
Figure 0005516846
これより、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は塗布後、長期間にわたりヤマビルに対する忌避効果を有することが判明した。
実施例5)
実施例2と同様に本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤を塗布した長靴を、2L/分の水量の水道水で10分間水洗したのち風乾し、実施例2と同様の試験を実施した時の長靴へはい上がってきたヤマビル頭数をカウントした結果を表7に示す。
Figure 0005516846
これより、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は塗布後、該活性成分保持蒸散調節膜の効果により、本発明におけるヤマビル及び不快害虫忌避剤を塗布した靴類が河川水や下草の結露水などでぬれても該活性成分が簡単に流亡せず効果を発揮することが判明した。
実施例6)試験実施中のヤブ蚊被害総数
実施例2における被験者が、ヤマトヤブ蚊、ヒトスジシマ蚊等のヤブ蚊に刺された箇所の総数を表8に示す。
Figure 0005516846
これに対し、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤の塗布を施さなかった長靴を履いた被験者は30分後に7箇所、60分後に12箇所、ヤブ蚊に刺された。
以上より、本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は、ヤブ蚊の如き飛翔性不快害虫にも忌避効果を発揮することが判明した。
本発明のヤマビル及び不快害虫忌避剤は、耐水性に優れ、ヤマビルや蚊等の不快害虫に対して忌避効果のある活性成分が、対象物に塗布或いは散布後、該活性成分保持蒸散調節剤に保持されることで、河川水や下草の結露水などでぬれても簡単には流亡せず、かつ該活性成分の有効量の蒸散が長期間にわたり継続されるため、森林作業時や、山間部での農作業時や、屋外レクリエーション時に好適に用いられるので、産業上大いに有用である。

Claims (10)

  1. (A)植物精油由来活性成分及び/又はピレスロイド化合物からなるヤマビル及び不快害虫用農薬活性成分、(B)該活性成分保持蒸散調節剤及び(C)極性有機溶媒より構成され、該活性成分保持蒸散調節剤にビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体を用い、かつ粘度が50mPa・s以下であることを特徴とするヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  2. ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体が、ガラス転移温度が50℃以下且つ鹸化度が50mol%以下の水難溶性のものである請求項1に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  3. 極性有機溶媒が、ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体を溶解可能な、炭素数1〜10の脂肪族アルコール系溶媒の中から選ばれた一種又は二種以上のものである請求項1または2に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  4. 脂肪族アルコール系溶媒が、メタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコールの中から選ばれた一種又は二種以上である請求項3に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  5. 植物精油由来活性成分が、テルペン系アルデヒドの中から選ばれた一種又は二種以上のものである請求項1〜4のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  6. ピレスロイド化合物が、25℃における蒸気圧が1×10−3Pa以上である常温蒸散性のものである請求項1〜5のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  7. ピレスロイド化合物がメトフルトリンまたはトランスフルトリンである請求項6に記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  8. テルペン系アルデヒドの中から選ばれた一種又は二種以上の植物精油由来活性成分および/またはメトフルトリンおよび/またはトランスフルトリンと、ガラス転移温度が50℃以下且つ鹸化度が50mol%以下の水難溶性ビニルアルコール−ビニルアセテート共重合体と、メタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコールの中から選ばれた一種又は二種以上の脂肪族アルコール系溶媒とより構成され、かつ粘度が50mPa・s以下であることを特徴とするヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  9. ヤマビル忌避剤及び飛翔性害虫忌避剤である請求項1〜8のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載のヤマビル及び不快害虫忌避剤を長靴、トレッキングシューズ等の靴類、および/または衣類に塗布し乾燥させて阻止皮膜を形成させることを特徴とするヤマビル及び不快害虫忌避方法。
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