JP5516762B2 - ケーブルダクトおよび電子装置システム - Google Patents

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Description

この発明は、ケーブルダクトおよび電子装置システムに関する。
従来から、複数の電子装置をケーブルで接続するコンピュータシステム(以下、「電子装置システム」という)が知られている。
このような従来の電子装置システムの場合には、複数台の隣設された電子装置の内部に収納したユニット同士を複数のケーブルで接続し、複数のユニットを協働させることで、高い処理能力が発揮される。
特開昭62−011300号公報 特開平07−221469号公報
しかしながら、上述した従来の電子装置システムの場合には、複数の電子装置間でユニットを接続する各ケーブルは、格納部内の上段または下段に配設されたユニットの位置に関係なく全て電子装置の内部に設けたケーブル通路部を使用する。
また、全ての複数のケーブルは、ケーブル通路部を使用して床下の通路部までケーブルを通過させ、この床下の通路部を介して、接続先の電子装置内のケーブル通路部を経由して各ユニットに接続する。
そのため、電子装置の内部には、全てのケーブルを通過させる大規模なケーブル通路部を設ける必要があり、これによって、電子装置内の高密度化を阻害する要因となる。また、ケーブル自体の全長が長くなるため、部品コスト、装置の組み立てコスト及び装置の配置コストが嵩む原因となるうえ、信号データの伝送スピードの低下やシステム全体の性能が低下するという問題がある。また、ケーブルの接続作業時におけるケーブルの配線性が悪く作業全体の作業工数が嵩む原因となるという問題がある。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、電子装置のユニットを接続するケーブルの長さを最適なケーブル長とすることができるケーブルダクト、電子装置システム、ケーブルダクトシステムおよび電子装置システムにおける筐体の交換方法を提供することを目的とする。
開示の発明は、第1の電子装置に接続されたケーブルを経由するケーブルダクトと、第1の電子装置に隣接して配置される第2の電子装置に搭載され、第1の電子装置のケーブルダクトから経由するケーブルを、第2の電子装置に経由するケーブルダクトとを備えることを要件とする。
開示の発明によれば、第1の電子装置の内部に設けたユニットと、第1の電子装置と隣接する第2の電子装置の内部に設けたユニットとを接続するケーブルの長さを最適なケーブル長さとすることができる。
図1は、第1の実施の形態の一例にかかる電子装置の構成を示す図である。 図2は、第1の実施の形態の一例にかかる電子装置の内部を示す図である。 図3は、ケーブルダクトの構成を示す図である。 図4は、ケーブルダクトの内部を示す図である。 図5−1は、ケーブルダクトの台脚を示す拡大図である。 図5−2は、図5−1の詳細を示す拡大図である。 図6は、電子装置の台脚を示す拡大図である。 図7は、複数の電子装置を使用した電子装置システムを説明する図である。 図8は、第2の実施の形態の一例にかかる電子装置システムの構成を示す図である。 図9は、ケーブルダクトの構成を示す分解図である。 図10は、ケーブルダクトのブリッジの構成を示す斜視図である。 図11−1は、電子装置の上面図である。 図11−2は、電子装置を示す側面図である。 図11−3は、ケーブルダクトの断面図である。 図12は、電子装置システムにおける筐体の交換方法の手順を説明するフローチャートである。 図13−1は、電子装置の交換方法を説明する図である。 図13−2は、図13−1のP部拡大図である。 図14−1は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。 図14−2は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。 図15は、電子装置システムにおける筐体の交換方法の手順を説明するフローチャートである。 図16は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。 図17は、電子装置システムにおける筐体の交換方法の手順を説明するフローチャートである。 図18−1は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。 図18−2は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。 図19は、第2の実施の形態の電子装置システムを大規模システムへ適用する構成を示す斜視図である。 図20は、図19の上視図である。 図21は、図19の正面図である。 図22は、図19の側面図である。 図23は、従来技術にかかる電子装置システムの概要(第1例)を示す図である。 図24は、従来技術にかかる電子装置システムの概要(第2例)を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示するケーブルダクト、電子装置システム、ケーブルダクトシステムおよび電子装置システムにおける筐体の交換方法の好適な実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本第1の実施の形態にかかる電子装置の構成を示す図である。また、図2は、本第1の実施の形態にかかる電子装置の内部を示す図である。
なお、以下に示す第1の実施の形態の一例では、電子装置は、少なくとも演算処理装置および記憶装置が実装された複数のユニットが筐体内に配置された情報処理装置としてのサーバ装置を例として説明する。この場合には、筐体は、サーバラックなどが適用される。また、開示技術は、例えば電話交換機、ルータに代表される通信装置やルータ、LAN(Local Area Network)装置などに適用可能である。
また、開示技術は、プリント基板が実装されるとともに筐体に実装された音響システム(PA:Public Address)に適用してもよい。また、電子装置の内部に搭載するユニットは、サーバユニットなどが適用されることとする。
[第1の実施の形態の一例]
図1および図2では、ケーブルダクト20を搭載した電子装置1aと電子装置1bとを、隣接した状態で、それぞれ2台連結した電子装置システムを示している。なお、この第1の実施の形態により本願に開示するケーブルダクト、電子装置システム、ケーブルダクトシステムおよび電子装置システムにおける筐体の交換方法が限定されるものではない。
図1、2に示すように、電子装置1a、1bは、全体が縦長状のコンソール型の筐体2により形成される。電子装置1a、1bの筐体2は、天板3と底板4と前面カバー5と後面カバー(図示せず)とを有する。電子装置1a、1bの天板3の上部には、それぞれケーブルダクト20が搭載されている。
すなわち、電子装置1aの上部に搭載されたケーブルダクト20と電子装置1bの上部に搭載されたケーブルダクト20により、電子装置1a内のユニット7と電子装置1b内のユニット7間で複数(図では、4本)のケーブル9a〜9dを接続することができる。なお、この電子装置1a、1bに搭載したケーブルダクト20の詳細については、後述する。
図2に示すように、電子装置1a、1bの筐体2に形成された格納部8の内部には、複数(図2では4個)のユニット7が搭載され、これら複数のユニット7には、コネクタ(図示せず)により複数のケーブル9a〜9dが接続される。
また、格納部8の片側(図2の左側)には、複数のケーブル9a〜9dを通過させるケーブル通路部10を有する。ケーブル通路部10の外径(寸法L)は、装置の小型化を図るべく、従来の電子装置1a、1b、1c(図23、24)に設けられたケーブル通路部10の外径(寸法L′)よりも小さい寸法としている。
また、電子装置1a、1bの底板4の所定の位置(4箇所の角部)には、床上に設置した電子装置1a、1bを移動するキャスターとして使用される車輪12が固設されている。また、この車輪12の近傍には、電子装置1a、1bを形成する筐体2の高さ位置(昇降位置)を調節するとともに、この電子装置1a、1bを床上に固定する昇降用台脚13が固設されている。
昇降用台脚13は、ネジ部14(図6)と、このネジ部14に嵌合固定するナット15と、床上に接地される円板台16とを有している。昇降用台脚13のネジ部14は、ケーブルダクト20の底板4に形成されたネジ孔4bと螺合される。この昇降用台脚13は、電子装置1a、1bと床との高さ位置を上昇または下降させる所謂ジャッキアップ機構として機能する。昇降用台脚13に設けた昇降用のナット15の位置を調整することで、床上に固定された電子装置1a、1bの固定を解除することができる。
次に、図3〜図7を用いてケーブルダクトの全体構成の詳細について説明する。図3は、ケーブルダクトの構成を示す図である。図4は、ケーブルダクトの内部を示す図である。図5−1は、ケーブルダクトの台脚を示す拡大図である。図5−2は、図5−1に示した台脚の詳細を示す拡大図である。また、図6は、電子装置の台脚を示す拡大図である。
図3および図4に示すように、ケーブルダクト20は、全体が四角形型に形成され、電子装置1a、1bの天板3とほぼ同じ大きさに形成された底板部30と、底板部30の両側から立設された第1の側板部40および第2の側板部50と、背面板52とを有する。
底板部30は、筐体2の設置面に対して平行になるように配置される。また、第1の側板部40および第2の側板部50は、底板部30に対して垂直に配置される。また、天板3は、第1の側板部40および第2の側板部50に対して垂直になるように配置される。
同図に示すように、一対(2個)のケーブルダクト20は、それぞれの第1の側板部40と第2の側板部50同士を2個の連結ボルト44を使用して互いに結合固定される。また、ケーブルダクト20の開口部(上面部)は、上面カバー60により封着される。すなわち、上面カバー60は、天板3、底板部30、第1の側板部40および第2の側板部50によって筐体2の上面に形成される矩形の開口部を塞ぐように配置される。
また、ケーブルダクト20の第1の側板部40および第2の側板部50には、電子装置1a、1bの上段のユニット7に接続されたケーブル9a、9bを挿通させる第1の窓部41と第2の窓部51がそれぞれ形成される。また、底板部30の片側(図3、4の右側)には、ケーブル9a、9bを挿通させる切り欠き部31が形成される。
また、底板部30の所定の位置(4箇所)には、複数(4個)の第1の柱部61と、第2の柱部62と、第3の柱部63と、第4の柱部64とが立設されている。これら第1の柱部61〜第4の柱部64は、電子装置1a、1bの底板部30内で、ケーブル9a、9bを整列させた状態で配設するために設けられている。
また、ケーブルダクト20の底板部30の所定の位置(4箇所の角部)には、ケーブルダクト20の高さ位置(昇降位置)を調整する台脚80(図5−1)が設けられている。台脚80は、ネジ部81と、このネジ部81に固設されたナット82と、ネジ部81の基端部に固設された円板部83と、円板部83のほぼ中央部に固設された位置合わせ用のピン84とを有している。台脚80のネジ部81は、ケーブルダクト20の底板部30のネジ孔21(図5−1)に螺合することで固定される。
ここで、例えば、ナット82を反時計方向に回転させることで、ネジ部81のネジ孔21に対するねじ込み量が小さくなるため電子装置1a、1bに対するケーブルダクト20の高さ位置を大きくすることができる。反対に、ナット82を時計方向に回転させることで、ネジ部81のネジ孔21に対するねじ込み量が大きくなるため電子装置1a、1bに対するケーブルダクト20の高さ位置を小さくすることができる。
また、台脚80に設けた円板部83のピン84は、電子装置1a、1bの天板3に形成された一対の孔部6aと嵌合する。このように、ケーブルダクト20の台脚80のピン84を電子装置1a、1bの天板3に形成された孔部6a(図5−2)に嵌合させることで、ケーブルダクト20を電子装置1a、1bの上部に結合させ搭載することができる。
図2〜図4に示すように、電子装置1aの格納部8の上段に配置されたユニット7に接続されたケーブル9a、9bは、電子装置1aの天板3の通孔6を通過する。また、ケーブルダクト20の底板部30の切り欠き部31を経由して第1の柱部61と第2の柱部62を介して、通過する。そして、第2の柱部62と第3の柱部63から第1、2の側板部40、50の第1、2の窓部41、51を通過する。
すなわち、電子装置1aの底板部30の切り欠き部31を経由した電子装置1aからのケーブル9a、bは、第1の柱部61と第2の柱部62の間を経由後、第2の柱部62と第3の柱部63の間を経由して第1の窓部41、又は、第1の柱部61と第4の柱部64の間を経由して第2の窓部51を挿通しうることができる。
なお、ケーブル9a、9bは、ケーブルダクト20の底板部30の切り欠き部31を経由して第1の柱部61と第2の柱部62を介して、第1の柱部61と第4の柱部64から第1、2の側板部40、50の第1、2の窓部41、51を通過させることもできる。
また、第1、2の側板部40、50の第1、2の窓部41、51を経由したケーブル9a、9bは、電子装置1bの底板部30の切り欠き部31を通じて、電子装置1bの天板3の通孔6を通過する。そして、電子装置1bの格納部8の上段に配置されたユニット7にそれぞれ接続することができる。
一方、電子装置1aの下段に位置するユニット7に接続されたケーブル9c、9d(図2)はケーブル通路部10の内部を通過し、底板4の通孔4aから床下の内部に設けた通路部11を通過する。そして、この床下の通路部11から延出されたケーブル9c、9d(図2)は、電子装置1bのケーブル通路部10を通じて、電子装置1bの格納部8の下段に配置された複数のユニット7にそれぞれ接続することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態の電子装置システムでは、電子装置1aの上段に配置されたユニット7に接続されたケーブル9a、9bを経由するケーブルダクト20を備える。また、電子装置1aに隣接して配置される電子装置1bに搭載され、電子装置1aのケーブルダクト20から経由するケーブル9a、9bを、電子装置1bに経由するケーブルダクト20を備える。
これにより、電子装置1a、1b内の上段と下段とに配置したユニット7のケーブル9a〜9dをまとめて束ねた状態ではなく、上側と下側との2方向に分散させた状態で配設することができる。この結果、電子装置1a、1bを最適なケーブル長で効率良く接続することができる。
また、上述したように、ユニット7のケーブル9a〜9dを2方向に分散させて配線できる。このため、電子装置1a、1bの内部に設けたケーブル通路部10の横幅(寸法L)を、従来のケーブル通路部10(図23、24)の横幅(寸法L´)よりも小さい寸法(約、1/2程度)とすることができる。また、電子装置1a、1bのユニット7を接続するケーブル長さを従来よりも短いケーブル長さ(約、1/2程度)とすることができる。
すなわち、電子装置1a、1bにユニット7などの電子部品を高密度実装することが可能となるとともに、筐体の小型化を図ることができる。また、電子装置1a、1bを形成する筐体2の小型化が実現可能であるため、複数の電子装置1a、1bをケーブル接続する場合のケーブル長が短くなり、高性能の大規模サーバシステムの構築を容易とすることができる。これによって、電子装置1a、1b内部での高密度化とともに、ケーブル通路部10およびケーブル自体の部品削減により大幅なコストダウンを図ることができる。
[複数の電子装置を使用した電子装置システム]
次に、図7を用いて複数の電子装置を使用した電子装置システムについて説明する。図7は、ケーブルダクト20を搭載した3台の電子装置1a〜1cを、隣接した状態で、それぞれ連結した電子装置システムを示している。
以下、ケーブルダクト20を搭載した複数(図では、3台)の電子装置1a〜1cで電子装置システムを構築する一例について説明する。なお、図7に示す電子装置システムにおいて、図2の電子装置1a、1bと電子装置1a〜1cの筐体2と同一の構成には同一の符号を付与するとともに、詳細な説明については省略する。
すなわち、図7に示すように、電子装置1a〜1cの天板3の上部には、それぞれケーブルダクト20が搭載される。また、電子装置1a〜1cの筐体2の格納部8内の上段に位置するユニット7には、コネクタ(図示せず)によりケーブル9a、9bが接続される。
そして、電子装置1a〜1cの天板3の通孔6を通過したケーブル9a、9bは、電子装置1a〜1cの上部に搭載されたケーブルダクト20を経由して、それぞれの電子装置1a〜1cの上段に位置するユニット9同士を接続することができる。
このように、第1の実施の形態では、複数の電子装置が設置される場合においても、ケーブルダクト20を複数(図では、3台)の電子装置1a〜1cの上部にそれぞれ搭載する。これにより、複数の電子装置1a〜1cをケーブル9a〜9dで接続する電子装置システムを構築することができる。
このように、3台の電子装置1a〜1cを隣設して設置した場合でも、電子装置1a〜1cの上部に搭載したケーブルダクト20a〜20cにより、ユニット7のケーブル9a〜9dを2方向に分散させて配線することができる。これにより、ケーブル長さを従来よりも短いケーブル長さ(約、1/2程度)とすることができ、電子装置1a〜1c内部の高密度化とともに、部品削減により大幅なコストダウンを図ることができる。
[第2の実施の形態の一例]
次に、第2の実施の形態の一例にかかる電子装置システムについて説明する。図8は、第2の実施の形態の一例にかかる電子装置システムの構成を示す図である。また、図9は、ケーブルダクトの構成を示す図である。
また、図10は、ブリッジ板を設けたケーブルダクトの構成を示す斜視図である。また、図11−1は、電子装置の上面図を、図11−2は、電子装置の側面図を、図11−3は、ケーブルダクトの断面図をそれぞれ示している。
なお、第2の実施の形態の一例にかかる図7に示す電子装置システムにおいて、図1、2の電子装置1a、1bの筐体2と同一の構成には同一の符号を付与するとともに、詳細な説明については省略する。また、図8〜図10、図11−1〜3において、電子装置1a〜1eを形成する筐体の図などは省略する。
第2の実施の形態の電子装置システムでは、電子装置1bを基準位置とした場合に、接続先の電子装置が離隔した位置である場合には、電子装置間のケーブルダクト20を連結するブリッジ板90を設ける。また、接続先の電子装置の配置方向が異なる場合には、これら配置方向が異なる両者のケーブルダクト20を連結するブリッジ板70を設ける。
すなわち、図8は、複数(図8では、5台)のケーブルダクト20を搭載した複数の電子装置1a〜1eを接続する電子装置システムを説明する図である。このように、複数のケーブルダクト20を搭載した電子装置1a〜1eの場合には、ケーブルダクト20間を連結し、橋架するブリッジ板70、90を使用する。
図9に示すように、ケーブルダクト20は、底板部30と、底板部30の両側から立設された第1の側板部40および第2の側板部50と、一対のネジ孔53が形成された背面板52とを有する。また、ケーブルダクト20の前側には第1の側板部40および第2の側板部50とを連結する一対のネジ孔66が形成された固定板67が固設されている。
この固定板68が設けられた第1の側板部40および第2の側板部50とに区画された開口部45は、ブリッジ板70をケーブルダクト20間で橋架する開口部となる。また、背面板52の上部に形成された窓部56も同様に、ブリッジ板70をケーブルダクト20間で橋架する開口部となる。また、背面板52のネジ孔53および固定板67のネジ孔66は、ブリッジ板70を固定するネジ孔となる。
また、ケーブルダクト20の第1の側板部40、50の端面42、54の下方位置には、ネジ孔43、55が形成される。この第1の側板部40、50の端面42、54に形成されたネジ孔43、55は、ブリッジ板90を取り付けネジ75によりケーブルダクト20に固定するネジ孔となる。
ブリッジ板70は、全体が長尺状に形成され、本体板部71と、本体板部71の両端部から立設された一対の側板部72とを有する。また、ブリッジ板70の本体板部71の両端部には、取り付けネジ75を通過させる通孔73と通孔74とが形成されている。
また、ブリッジ板90は、ブリッジ板70と同様に、全体が長尺状に形成され、本体板部91と、本体板部91の両端部から立設された一対の側板部92とを有する。ブリッジ板90の本体板部91の両端部には、取り付けネジ75を通過させる一対の通孔93が形成されている。
図10に示すように、ケーブルダクト20にブリッジ板70を取り付ける場合には、ブリッジ板70を形成する本体板部71の通孔73を挿通させた取り付けネジ75を第3の柱部63および第4の柱部64のネジ孔65と螺合させ固定する。また、同様に、本体板部71の通孔74を挿通させた取り付けネジ75を背面板52のネジ孔66と螺合させ固定する。
また、ブリッジ板70の本体板部71の通孔73を挿通させた取り付けネジ75を第1の柱部61および第2の柱部62のネジ孔65と螺合させ固定する。また、同様に、本体板部71の通孔74を挿通させた取り付けネジ75を固定板67のネジ孔66と螺合させ固定する。これにより、X方向用のブリッジ板70をケーブルダクト20に固定することができる。
また、図10に示すように、ケーブルダクト20にブリッジ板90を取り付ける場合には、ブリッジ板90の通孔93を挿通させた取り付けネジ75を、ケーブルダクト20の第1、第2の側板部40、50の端面42、54(図9)に形成されたネジ孔43、55に螺合させ固定する。これにより、上前X方向と直行するY方向用のブリッジ板90をケーブルダクト20に固定することができる。
具体的に説明すると、隣接する状態で配置された電子装置1b、1cと接続される電子装置1aとは離隔した位置で配置されるため、電子装置1b、1cのケーブルダクト20と電子装置1aのケーブルダクト20とはブリッジ板90(Y方向)により連結する。
ブリッジ板90は、第1の側板部40の第1の窓部41と第2の側板部50の第2の窓部51を橋架するとともに、電子装置1aからのケーブル9a、9bと電子装置1bのケーブル9a、9bを挿通しうることができる。
すなわち、電子装置1b、1cが同方向(Y方向)で隣接し、電子装置1b、1cから離隔する位置に接続先の電子装置1aが位置する場合には、電子装置1aと電子装置1bのケーブルダクト20間とのケーブル経路を経由するブリッジ板90を設ける。
同様に、電子装置1a〜1cにおいて、電子装置1bと電子装置1dおよび電子装置1eとは、方向の異なる離隔した位置(X方向)に配置されるため、電子装置1bのケーブルダクト20と電子装置1dのケーブルダクト20および電子装置1eのケーブルダクト20とは、それぞれブリッジ板70(X方向)により連結する。
ブリッジ板70は、第1の側板部40の第1の窓部41と第2の側板部50の第2の窓部51を橋架するとともに、電子装置1aからのケーブル9a、bと電子装置1bのケーブル9a、9bを挿通しうることができる。
すなわち、ブリッジ板70は、電子装置1bのケーブルダクト20の背面板52が有する窓部56と、電子装置1eの背面板52が有する窓部56とを橋架するとともに、電子装置1bからのケーブル9a、bを、このブリッジ板70により電子装置1eからのケーブル9a、9bを挿通しうることができる。
具体的に説明すると、電子装置1bの位置方向(Y方向)と異なる接続方向(X方向)に電子装置1d、1eが位置する場合には、電子装置1bのケーブルダクト20と、電子装置1d、1eのケーブルダクト20間とのケーブル経路を経由するブリッジ板90を設ける。ここで、ケーブルダクト20に対するブリッジ板70の取り付け位置は、ブリッジ板90の取り付け位置よりも高い位置となり、ブリッジ板70とブリッジ板90との間には段差が発生する。
電子装置1bから延出されたケーブル9a、9bは、ブリッジ板90よりも上段に配置されたX方向のブリッジ板70を経由して接続先の電子装置1dおよび電子装置1eに向けて配設することができる。また、同様に、電子装置1bおよび電子装置1cから延出されたケーブル9a、9bは、ブリッジ板70よりも下段に配置されたY方向のブリッジ板90を経由して接続先の電子装置1aに向けて配設することができる。
このように、ケーブルダクト20に連結されるブリッジ板70、90により、段差(図11−2)の異なる2方向(X方向、Y方向)のケーブル経路が形成される。そして、電子装置1a、1bから延出されるケーブル9a、9bを立体交差させることができるため、接続先の電子装置1a、1eの位置に応じて、ケーブル9a、9bの配線を分散させることができる。
上述したように、本第2の実施の形態にかかる電子装置システムでは、ブリッジ板70、90を備えたケーブルダクトシステムにより、電子装置1a〜1e間のケーブル9a〜9dの接続先の方向が離れていたり、方向が異なる(方向が交差)場合においても、ブリッジ板70、90によりケーブル9a〜9dの配線を立体交差させることができる。これによって、効率的に且つ、整線した状態で、電子装置1a〜1e間で配線されるケーブル9a〜9dの接続を行なうことができる。
[電子装置システムにおける筐体の交換方法(第1例)]
次に、図12および図13−1、2、図14−1、2を用いて電子装置システムにおける筐体の交換方法(第1例)を説明する。図12は、電子装置システムにおける筐体の交換方法の手順を説明するフローチャートである。図13−1は、電子装置の交換方法を示す図である。また、図13−2は、図13−1のP部拡大図である。また、図14−1、2は、電子装置の交換方法を示す図である。
ここで、図12および図13−1、2、図14−1、2では、4台の電子装置1a〜1dのうち電子装置1aと電子装置1dとの間に配置された電子装置1bおよび電子装置1c(斜線図)を故障などにより交換する手順を説明する。また、電子装置1a〜1dの天板3の上部には、ケーブルダクト20a〜20dがそれぞれ搭載されている。なお、以下の説明において、交換対象となる電子装置1b、1cの交換は、人手などの手作業にて行なうこととして説明する。
すなわち、図12のフローチャートに示すように、先ず、交換対象以外の電子装置のケーブルダクトに設けられた台脚を伸張させる調整を行なう(ステップS101)。具体的に説明すると、電子装置1b、1c(図13−1)の両側に位置する電子装置1a、1dの上部に搭載されたケーブルダクト20a、20dの底板部30に設けられた4本の台脚80のナット82を所定の方向に回す。そして、電子装置1a〜1dの天板3に対するケーブルダクト20a〜20dの高さ位置を高くする。
このように、電子装置1b、1cの両側に位置する交換対象以外の電子装置1a、1dのケーブルダクト20a、20dの台脚80を伸張するように調整することで、電子装置1a〜1dの上部に搭載されたケーブルダクト20a〜20dを所定の間隔だけ上昇させることができる。
これにより、電子装置1b、1cの天板3の孔部6aと台脚80のピン84(図13−2)との嵌合とが外れる。そして、電子装置1b、1cの天板3の孔部6aから台脚80のピン84を抜くことができ、この結果、電子装置1b、1cとケーブルダクト20b、20cとの結合を取り外すことができる。
すなわち、電子装置1a、1dのケーブルダクト20に設けた台脚80を高くする調整を行なうことにより、電子装置1b、1cとケーブルダクト20とを固定する間隔の寸法T(図13−2)が寸法T(図14−1)となる。これにより、寸法T(図14−1)分のケーブルダクト20の上昇分だけケーブルダクト20と電子装置1b、1cとの結合を解除することができる。
次に、交換対象の電子装置の床に対する固定を解除する(ステップS102)。すなわち、電子装置1b、1cの底板4に固設されている4本の昇降用台脚13のナット15(図14−2)を回して、昇降用台脚13の高さ位置を低くする調整を行なう。
具体的に説明すると、電子装置1b、1cは、床に対して昇降用台脚13により支えられた状態で固定されている。このため、昇降用台脚13をナット15(図14−2)の調整により床から浮かせることで、床に対する電子装置1b、1cの固定を解除する。
次に、交換対象の電子装置を新たな電子装置に交換する(ステップS103)。具体的に説明すると、図14−2に示すように、電子装置1b、1cを電子装置1aと電子装置1dとの間から手前側に引き出すことで、交換対象としている電子装置1b、1cを新たな電子装置1a、1bと交換する。ここで、ステップS102により電子装置1b、1cの昇降用台脚13による床に対する固定は、解除されているため、車輪12を動かして電子装置1b、1cを取り外し方向に移動させることができる。
なお、電子装置1a〜1dの上部に位置するケーブルダクト20a〜20dは、電子装置1b、1cを外した状態でも電子装置1a、1dとケーブルダクト20a、20dとがそれぞれ結合されている。このため、ケーブルダクト20a、20dは、台脚80により電子装置1a〜1dの上部位置に保持される。
ここで、実際に、交換する電子装置1b、1cを取り外す場合には、電子装置1b、1cのユニット7に接続されているケーブル9a〜9dを取り外すこととなる。具体的に説明すると、先ず、電子装置1b、1cの上段側に配置された2つのユニット7に接続されたケーブル9a、9bのコネクタ(図示せず)を外し、この外した2つのケーブル9a、9bを天板3の通孔6から引き出す。
また、電子装置1b、1cの下段側に配置された2つのユニット7に接続されたケーブル9c、9dの2個のコネクタ(図示せず)を取り外す。そして、これら取り外した2つのケーブル9c、9dを、電子装置1b、1cの底板4の通孔4aから筐体2の外部に引き出す。以上の作業により、電子装置1a、1dの間に設けた電子装置1b、1cを取り外すことができる。
以上、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明したが、S101〜ステップS103に示した本工程に限らず交換工程の順序の一部を並列にしたり逆にしたりしてもよい。
以上説明した電子装置システムにおける筐体の交換方法では、ケーブルダクト20a〜20dの台脚80の高さ位置を調節する簡単な作業で、電子装置1a、1dの間に配置された交換対象とする電子装置1b、1cを容易に交換することができる。
また、この場合、交換対象としない電子装置1a、1dからケーブル9a〜9dを取り外すことはなく、交換対象の電子装置1b、1cのケーブル9a〜9dを取り外すだけで、交換対象以外の電子装置1a、1dのケーブル9a〜9dの取り外しは不要となる。これによって、ケーブル接続作業時の誤接続や異物混入による接触不良などのリスクを低減するとともに、システム全体への影響を低減させることができる。
[電子装置システムにおける筐体の交換方法(第2例)]
次に、図15および図16を用いて電子装置システムにおける筐体の交換方法(第2例)を説明する。図15は、電子装置システムにおける筐体の交換方法の手順を説明するフローチャートである。図16は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。なお、以下の説明において、前述した電子装置システムにおける筐体の交換方法(第1例)と同様の処理手順についての詳細な説明は省略する。
すなわち、図15のフローチャートに示すように、先ず、交換対象の電子装置のケーブルダクトに設けられた台脚を短縮させる調整を行なう(ステップS201)。具体的に説明すると、電子装置1b、1cの上部に搭載されたケーブルダクト20b、20cの底板部30に固設した4本の台脚80のナット82(図16)を所定の方向に回わす。そして、電子装置1b、1cの天板3に対するケーブルダクト20b、20cの高さ位置を低くする。
このように、交換対象である電子装置1b、1cのケーブルダクト20の台脚80の高さを短縮するように調整することで、電子装置1b、1cの天板3の孔部6aに嵌合する台脚80のピン84を抜くことができる。そして、この結果、電子装置1b、1cとケーブルダクト20b、20cとの結合を取り外すことができる。
すなわち、電子装置1a〜1dの上部に搭載したケーブルダクト20a〜20dの台脚80(図16)のうち電子装置1b、1cのケーブルダクト20b、20cに設けた台脚80を低くする調整を行なう。
これにより、電子装置1b、1cとケーブルダクト20b、20cとを固定する間隔の寸法T(図13−2)が寸法T(図16)となる。そして、寸法T分のケーブルダクト20b、20cの上昇分だけケーブルダクト20と電子装置1b、1cとの結合を解除することができる。この結果、交換対象の電子装置1b、1cとケーブルダクト20b、20cとの間に隙間が確保され装置交換が可能となる。
次に、交換対象の電子装置の床に対する固定を解除する(ステップS202)。すなわち、前述した第1例の交換方法と同様に、電子装置1b、1c(図14−2)の底板4に固設されている4本の昇降用台脚13のナット15を回して、昇降用台脚13の高さ位置を低くする調整を行なう。そして、床に対する電子装置1b、1cの固定を解除する。
次に、交換対象の電子装置を新たな電子装置に交換する(ステップS203)。すなわち、前述した第1例の交換方法と同様に、電子装置1b、1cを電子装置1aと電子装置1dとの間から手前側に引き出し、交換対象としている電子装置1b、1cを新たな電子装置1a、1bと交換する。
以上説明した第2例の電子装置システムにおける筐体の交換方法においても、第1例の交換方法と同様に、ケーブルダクト20の台脚80の高さ位置を調節する簡単な作業で、交換対象の電子装置1b、1cを容易に交換することができる。
また、この場合においても、交換対象以外の電子装置1a、1dのケーブル9a〜9dの取り外しは不要となるうえ、ケーブル接続作業時の誤接続や異物混入による接触不良などのリスクを低減するとともに、システム全体への影響を低減させることができる。
[電子装置システムにおける筐体の交換方法(第3例)]
次に、図17および図18−1、2を用いて電子装置システムにおける筐体の交換方法(第3例)を説明する。図17は、電子装置システムにおける筐体の交換方法の手順を説明するフローチャートである。また、図18−1、2は、電子装置システムにおける筐体の交換方法を説明する図である。
すなわち、図17のフローチャートに示すように、交換対象以外の電子装置の底板に配置された昇降用台脚を伸張させる調整を行なう(ステップS301)。具体的に説明すると、図18−1に示すように、電子装置1b、1cの底板4に固設されている4本の昇降用台脚13のナット15(図14−2)を回して、昇降用台脚13の高さ位置を高くする。
次に、交換対象の電子装置の床に対する固定を解除する(ステップS302)。具体的に説明すると、前述した第1、2例の交換方法と同様に、電子装置1b、1cの底板4に固設されている4本の昇降用台脚13のナット15(図18−2)を所定方向に回わす。そして、昇降用台脚13の高さ位置を低くする調整を行なう。すなわち、昇降用台脚13の高さ位置調整により、床に対する電子装置1b、1cの固定を解除する。
ここで、このように、電子装置1b、1cの昇降用台脚13の高さを低くなるように調整することで、この低くした分だけ、電子装置1b、1cが下方に寸法T(図18−2)分下降する。これにより、寸法T(図18−2)が確保でき、電子装置1b、1cの天板3の孔部6a(図13−2)に対する台脚80のピン84との嵌合が外れる。これにより、電子装置1b、1cを取り外すことができる。
次に、交換対象の電子装置を新たな電子装置に交換する(ステップS303)。すなわち、前述した第1、2例の交換方法と同様に、電子装置1b、1cを電子装置1aと電子装置1dとの間から手前側に引き出し、交換対象としている電子装置1b、1cを新たな電子装置1a、1bと交換する。
以上説明した第3例の電子装置システムにおける筐体の交換方法においても電子装置1a、1dの台脚13の高さ位置を調節する簡単な作業で、交換対象の電子装置1b、1cを容易に交換することができる。
また、この場合、交換対象以外の電子装置1a、1dのケーブル9a〜9dの取り外しは不要となり、これによって、ケーブル接続作業時の誤接続や異物混入による接触不良などのリスクを低減するとともに、システム全体への影響を低減させることができる。
なお、上述した、電子装置の交換方法(第3例)では、電子装置を交換する際に、底板4に設けた昇降用台脚13を伸張させる調整を行なうこととしているが、電子装置1a〜1dを床上に設置する場合に、予め、昇降用台脚13の高さを基準よりも伸張させる。そして、このように昇降用台脚13の高さを伸張させた状態で設置するようにしてもよい。
具体的には、電子装置1a〜1dの台脚80の位置が基準位置より高い位置となるように調整する。そして、この場合には、交換対象となる電子装置1b、1cの昇降用台脚13の高さを短縮するように調整することで、ケーブルダクト20b、20cの台脚80のピン84を、電子装置1b、1cの天板3の通孔6aから抜くこととなる。
[大規模システムへの適用例]
次に、図19〜図22を用いて、第2の実施の形態の電子装置システムを大規模システムへ適用する例について説明する。図19は、本第2の実施の形態の電子装置システムを大規模システムへ適用する構成を示す斜視図である。また、図20は、図19の上視図を、図21は、図19の正面図を、図22は、図19の側面図をそれぞれ示す。なお、図19〜図22において、電子装置を形成する筐体およびケーブルダクトに配設されるケーブルの図は省略する。
すなわち、図19および図20は、複数(図19、20では、12台)のケーブルダクト20を搭載した複数の電子装置1a〜1lケーブルダクトシステムを使用して接続する図である。このように、複数のケーブルダクト20を搭載した電子装置1a〜1lの場合には、ケーブルダクト20間を連結し橋架するブリッジ板70、90を使用することで大規模な電子装置システムとすることができる。
図19および図20に示すように、隣接する状態で配置された電子装置1a〜1cと電子装置1dとは、所定の間隔(離隔した位置)で配置されるため、電子装置1a〜1cのケーブルダクト20と電子装置1dのケーブルダクト20とはY方向用のブリッジ板90により橋架される。
同様に、隣接する状態で配置された電子装置1e〜1gと電子装置1hとは、所定の間隔で配置されるため、電子装置1e〜1gのケーブルダクト20と電子装置1hのケーブルダクト20とはブリッジ板90により橋架される。
同様に、隣接する状態で配置された電子装置1i〜1kと電子装置1lとは、所定の間隔で配置されるため、電子装置1i〜1kのケーブルダクト20と電子装置1lのケーブルダクト20とはブリッジ板90により連結される。そして、これらY方向用のブリッジ板90が連結される所定の間隔が保守点検などを行なう作業用の通路(図19〜図22)となる。
また、図19および図20に示すように、隣接位置する状態で配置された電子装置1a〜1cと、電子装置1e〜1gと、電子装置1i〜1kとでは、電子装置1eが基準位置となり、この電子装置1eのケーブルダクト20が接続先の電子装置1aおよび電子装置1iのケーブルダクト20とX方向用のブリッジ板70により連結される。
また、電子装置1e〜1gの電子装置1fが基準位置となり、この電子装置1fのケーブルダクト20が接続先の電子装置1bおよび電子装置1jのケーブルダクト20とX方向用のブリッジ板70により連結される。
同様に、電子装置1e〜1gの電子装置1gが基準位置となり、この電子装置1gのケーブルダクト20が接続先の電子装置1cおよび電子装置1kのケーブルダクト20とX方向用のブリッジ板70により連結される。
同様に、電子装置1e〜1gの電子装置1hが基準位置となり、この電子装置1hのケーブルダクト20が接続先の電子装置1dおよび電子装置1lのケーブルダクト20とX方向用のブリッジ板70により連結される。そして、前述したY方向用のブリッジ板90と同様に、これらX方向用のブリッジ板70が連結される所定の間隔が保守点検や修理を行なう時に利用する作業用の通路(図19〜図21)となる。
以上説明したように、第2の実施の形態で示したケーブルダクト20にブリッジ板70、90を連結する電子装置の場合には、ケーブルダクトシステムによりX方向または、Y方向に離隔した位置、または方向が異なる位置に配置された電子装置の接続が可能となる。これによって、第2の実施の形態で示したケーブルダクトシステムは、電子装置の大規模システムに効果的に適用することができる。
そして、この場合には、保守点検や修理を行なう時に利用する作業用の通路を確保することができる。また、電子装置システムを構築する場合に、全体の作業工数を削減することが可能となる。その結果、短期間での電子装置システムの導入および早期の運用を実現することができる。
(従来技術の問題点)
図23は、従来技術にかかる電子装置システムの概要(第1例)を示す図である。従来の図23で示す電子装置システムでは、2台の電子装置1a、1bが連結されており、電子装置1a、1bを形成する筐体2は、天板3と底板4と前面カバーおよび後面カバー(図示せず)とを有する。
また、電子装置1a、1bの筐体2内部には、複数のユニット7を搭載する格納部8を有し、複数のユニット7は、それぞれがケーブル9で接続される。また、格納部8には複数のケーブル9を通過させるケーブル通路部10を有する。
同図に示すように、電子装置1aのユニット7に接続されたケーブル9はケーブル通路部10の内部を通過し、底板4の通孔4aから床下の内部に設けた通路部11を通過する。そして、電子装置1aの内部から延出され通路部11を通過した複数のケーブル9は、電子装置1bのケーブル通路部10から複数のユニット7にそれぞれ接続される。
上述したように、従来の電子装置システムの場合には、電子装置1a、1b間でユニット7を接続するケーブル9は、格納部8内の上段または下段に配設されたユニット7の位置に関係なく全て電子装置1a、1bに設けたケーブル通路部10を使用する。
また、全ての複数のケーブル9は、ケーブル通路部10を使用して床下の通路部11までケーブル9を通過させ、この床下の通路部11を介して、接続先の電子装置1b内のケーブル通路部10を経由してユニット7に接続する。
そのため、電子装置1a、1bの内部には、全てのケーブル9を通過させる大規模なケーブル通路部10(寸法L´)を設ける必要があり、これによって、電子装置1a、1b内部の高密度化を阻害する要因となる。
また、ケーブル9自体の全長が長くなるため、部品コストが嵩む原因となるうえ、信号データの伝送スピードの低下やシステム全体の性能が低下するという問題がある。また、ケーブル9の接続作業時の配線性が悪くなり作業全体の作業工数が嵩む原因となるという問題が発生する。
図24は、従来技術にかかる電子装置の概要を示す図である(第2例)。図24で示す電子装置システムでは、3台の電子装置1a〜1cが連結されている。そして、前述した従来の電子装置システムの電子装置1a、1bと同様に、電子装置1a〜1cを形成する筐体2は、天板3と底板4と前面カバーおよび後面カバー(図示せず)とを有する。
また、電子装置1a〜1cの筐体2の内部には、複数のユニット7を搭載する格納部8を有し、複数のユニット7は、それぞれがケーブル9で接続される。また、電子装置1a〜1cのユニット7に接続されたケーブル9はケーブル通路部10の内部を通過する。そして、通路部11を経由して、電子装置1a〜1cのケーブル通路部10から複数のユニット7にそれぞれ接続される。
したがって、従来の第1例の電子装置システムと同様に、大規模なケーブル通路部10(寸法L´)の形成により、高密度化を阻害する要因となる。また、ケーブル9の全長が長くなるため、部品コストが嵩み伝送スピードの低下やシステム全体の性能が低下するという問題が発生する。
1a〜1l 電子装置
2 筐体
3 天板
4 底板
5 前カバー
6a 孔部
7 ユニット
8 格納部
9、9a、9b、9c、9d ケーブル
10 ケーブル通路部
11 通路部
12 車輪
13 昇降用台脚
14 ネジ部
15 ナット
16 円板台
20a、20b、20c、20d ケーブルダクト
30 底板部
31 切り欠き部
40 第1の側板
50 第2の側板
41 第1の窓部
51 第2の窓部
61 第1の柱部
62 第2の柱部
63 第3の柱部
64 第4の柱部
61a〜64a ネジ孔
70、90 ブリッジ板
73、74 通孔
75 取り付けネジ
80 台脚
81 ネジ部
82 ナット
83 円板部
84 ピン

Claims (11)

  1. 電子装置を有する筐体上に配置されるケーブルダクトであって、
    前辺部と第1の側辺部と第2の側辺部と後辺部を有し、前記前辺部に前記電子装置からのケーブルが挿通する切り欠き部を備える底板部と、
    前記第1の側辺部に立設され、前記ケーブルが挿通しうる第1の窓部を備える第1の側板部と、
    前記第2の側辺部に立設され、前記ケーブルが挿通しうる第2の窓部を備える第2の側板部と、
    前記前辺部上の、前記第1及び第2の側板部に挟まれた領域に設けられた、高さが前記第1及び第2の側板より低い固定板と、を有する
    ことを特徴とするケーブルダクト。
  2. 前記後辺部から立設する背面板を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルダクト。
  3. 前記底板部上に複数の柱部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブルダクト。
  4. 電子装置を有する筐体の天板上に配置されるケーブルダクトであって、
    前辺部と第1の側辺部と第2の側辺部と後辺部を有し、前記前辺部に前記電子装置からのケーブルが前記筐体の天板上の所定位置に設けられた通孔とともに挿通する切り欠き部を備える底板部と、
    前記第1の側辺部に立設され、前記ケーブルが挿通しうる第1の窓部を備える第1の側板部と、
    前記第2の側辺部に立設され、前記ケーブルが挿通しうる第2の窓部を備える第2の側板部と、
    前記底板部に、伸縮可能であって、前記筐体の天板が有する孔部に嵌合しうる台脚と、を有する
    ことを特徴とするケーブルダクト。
  5. 互いに隔離配置され、電子装置を有する複数の筐体と、
    前記複数の筐体上に配置された複数のケーブルダクトと、
    を有し、
    前記複数のケーブルダクトはそれぞれ、
    前辺部と第1の側辺部と第2の側辺部と後辺部を有し、前記前辺部に前記電子装置からのケーブルが挿通する切り欠き部を備える底板部と、
    前記第1の側辺部に立設され、前記ケーブルが挿通しうる第1の窓部を備える第1の側板部と、
    前記第2の側辺部に立設され、前記ケーブルが挿通しうる第2の窓部を備える第2の側板部と、
    前記前辺部上の、前記第1及び第2の側板部に挟まれた領域に設けられた、高さが前記第1及び第2の側板部より低い固定板と、を有する
    ことを特徴とする電子装置システム。
  6. 前記複数のケーブルダクトは、前記前辺部が互いに対向する
    こと特徴とする請求項5に記載の電子装置システム。
  7. 前記複数の筐体はマトリクス状に配置され、同一列上に配置された前記複数の筐体上の前記複数のケーブルダクトは、前記前辺部と前記後辺部とが前記同一列上に配列された
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子装置システム。
  8. 前記固定板上に搭載され、前記同一列上に配置された前記複数の筐体間に架設され、前記電子装置からの前記ケーブルを挿通しうる第一のブリッジを有する
    ことを特徴する請求項7に記載の電子装置システム。
  9. 前記第一のブリッジより低い位置で、同一行上に配置された前記複数の筐体間に架設され、前記電子装置からのケーブルを挿通しうる第二のブリッジを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子装置システム。
  10. 前記第一のブリッジは、前記底板部上に架かる領域に開口を有する
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電子装置システム。
  11. 第1及び第2の筐体と、
    前記第1の筐体上に設置された第1のケーブルダクトと、
    前記第2の筐体上に設置された第2のケーブルダクトと、
    前記第1の筐体内に収容された第1及び第2のユニットと、
    前記第2の筐体内の、前記第1のユニットと同じ高さ位置に収容され、前記第1及び第2のケーブルダクト内を通過するケーブルで前記第2のユニットと接続された第3のユニットと、
    前記第2の筐体内の、前記第2のユニットと同じ高さ位置に収容され、前記第1及び第2のケーブルダクト内を通過するケーブルで前記第1のユニットと接続された第4のユニットと、を有する
    ことを特徴とする電子装置システム 。
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